2006年08月07日

あなたの起業成功させます ~ 小出宗昭 + 書道楽

挑戦すること自体が尊い

書籍情報

本のひらめき

このごろ、静岡が熱い。空港ができる、新規航空会社も準備が進んでいる、そしてSOHO静岡がある・・・・。

同じ静岡県でも市によって特徴があるらしく、本田、スズキ、ヤマハなど世界的企業を生んだ浜松市は「やらまいかの浜松」、方や静岡市は、「やめまいかの静岡」と呼ばれていたという。
(やらまいか=やってやろう、やめまいか=やめとこうよ)

しかし、いまやその静岡もSOHOしずおかの注目度アップで、ずいぶんとその名誉も回復されてきたらしい。

本書は、SOHOしずおかという、静岡県内の起業家支援施設の物語である。行政が出資・運営する施設。へたをするとハコモノ倒れに終わっていたかもしれない。ところが、どんなモノ、コトでも「人」によってガラリと変わる。

SOHOしずおか開設の一週間前に辞令をうけたのが、銀行マンの小出さん。一人出向である。誰も、何をどうするのかわかっていない・・・そんな状態で放り出された(失礼)小出さん。持ち前の熱い気持ちムラムラで、全国区のインキュベーション事例になっていく。
 http://www.soho-shizuoka.gr.jp/index.cfm

本書は、その活動と情熱の記録だ。

本気の対応と、とことん行動。これが起業マネージャー小出さん流のやり方だ。

はじめは相談に来る人もまばらだったのが、5年で月に1000人もの人がくるようになった。それは、小出さんの情熱と行動力が大きく影響している。

最初の成功は、入居者の一人マーケティングプランナーの佐藤猛さんと地場産業の水鳥工業とのコラボレーションだったという。(体操の水鳥選手とは関係あるのかなぁー)
 http://www.mizutori.co.jp/
その後、マスコミも注目し雑誌やTVへの露出も盛んだ。

後半にあるソフィアバンク副代表の藤沢さんの言葉が小出さんの活動をとてもうまく表現している。

 入居者(ベンチャーの卵)を支援される側ではなく、支援する側の人材に
 してしまっている。

こうした巻き込み型の活動は、モチベーションをぐんと上げる。
静岡にいってみよう。


僕の思いつき

JSEFのお仲間で、いつかお会いしたい方リストに入っている小出さん。
いよいよお会いすべき時期が近づいてきたのかも・・・。

小出さんは起業成功の秘訣は次の3つだという。

 1)売り(オンリーワンの要素)
 2)情熱の持続
 3)さくっとした行動力

1)は智恵、2)は心、3)は汗だね。

さて、何かやりたくなったあなた、静岡にいってみる? 笑



オススメ度

★★★★☆+本気熱

読んで欲しい方

・事業を始めたいと考えてる方
・起業支援に興味ある方
・ニッポンを元気にしたい方

Posted by webook at 2006年08月07日 18:06 | TrackBack