2006年10月20日

脳はなにかと言い訳する ~ 池谷裕二 + 100冊倶楽部Moso会議

 脳は楽しいのがお好き?

書籍情報

本のひらめき

人間の脳は、かなり科学的に解明されてきた。でもまだまだ分からないことも多い。私たちの脳は、生理学的、医学的、心理学的にさまざまな視点から研究されてきたがまだ未知の領域もあるようだ。

脳は、私達が意識する以上に、無意識のうちに様々なことをやっている。好ましいことも好ましくないこともいろいろ・・・やっている。本書も「無意識のまま脳が実行していること」のほうがはるかに多いといっている。なるほど!

本書には
 思い出す、という脳作業の不思議
 記憶力のよしあしを決める「七つの遺伝子」
 ピアノの鍵盤が右にいくほど高音になる理由
 赤ちゃんはなぜ左利きか
など、面白い内容がいっぱい書かれている。

自分の脳みそはどうなってるんだろう?なんて思う方はぜひ、読んでほしい一冊である。

僕の思いつき

刺激と反応の間にスペースを!というのは、この前の川西茂さんの講演で聞いた話。原始的な脳は、刺激に単純に反応する。いやなことを言われれば、気分が悪いように反応し、体もそれにしたがって生理的な反応をすることになる。

だから、刺激と反応の間にスペースをもつことは重要になる。脳を意識的に使うってことだね。刺激と反応の間にスペースをおくと何がおきるのか・・・

それは、状況を客観的に意識したり、俯瞰したりする・・・そういう隙間である。そういうスペースがあれば、精神性の高い反応をできるようになるというわけである。

誰かにぶつかられたとき、なんだこのやろーってすぐ言っちゃう人は、刺激と反応の間に隙間がない。爬虫類の脳で反応することになる。それは、ちょっと恥ずかしい状況も生み出す・・・だから・・・・隙間がいるのだ。

私たちの生活の中で、ここに隙間があれば・・・なんて思う出来事はないだろうか。そしてその隙間は、どんなクッションで埋めればいいか考えてみたい。



オススメ度

★★★★+幸せ脳

読んで欲しい方

・脳を活性化させたい方
・幸せになりたい方
・気持ちイイことをしたい方

Posted by webook at 2006年10月20日 22:08 | TrackBack