2007年02月12日

十歳のきみへ ~ 日野原重明 + 3/1(木)のゲストは

   命があるっていうのは、使える時間があるってことなんだ・・・

書籍情報

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから
日野原 重明
冨山房インターナショナル (2006/04)
売り上げランキング: 16420

本のひらめき

この本は、聖路加病院理事長、日野原先生が子どもたち(10歳の君たち)に語りかける命の授業である。大人が読んでもジンとくる素敵な「なにか」がある。

2006年10月で95歳になった日野原先生。「いまも患者さんの診察をする現役の医師です」と語りだす。

 からっぽのうつわのなかに、いのちを注ぐこと。
 それが、生きるということです。

 他の人のために
 きみはどれだけの時間を使っていますか?

 きみが今日流した涙は
 だれかのなみだをわかるためのレッスンかもしれません。

 遺伝子がきみのなにもかもを
 きめてしまうわけではありません。

などなど、静かで穏やかに・・・そして深いメッセージが伝わってくる。

「十歳のきみへ」の前に、40代なら四を、30代なら三をつければ、そのままいける。そんな普遍的なメッセージがたくさんある。あー、日野原先生に会いたくなった。


僕の思いつき

最後に、日野原先生の講演(授業)を受けた小学校の生徒さんの感想文が掲載されている。

 私が、日野原先生の話を聞いて一番心に残ったのは「どの夢でも、人を助け
 られるんだよ」という先生の言葉でした。私は、そのとき、すごくうれしか
 ったし、「パン屋になっても、人をたすけられるんだなあ」と思いました。
               将来、パン屋さんになりたい四年生の女の子

 心がじんときました。一番感じたのは「命がある」ということは「使える時
 間がある」ということだと言われたことです。私は、この一生の中で自分の
 やりたいことだけは、やっておきたいと思っていました。でも、先生の話を
 聞いてからは、自分のためだけではなく、人のために、何かをしたいと思い
 ました。   6年生の男の子

なんと、感受性豊な生徒たちだろう・・・。

自分も小学校に戻って、こんな言葉のご馳走をいただいたような気分になれた。

小学校で話ができるようになろう・・・。うん。


オススメ度

★★★★★+命という時間

読んで欲しい方

・命を大切にしたい方
・誰かを許したい方
・人生を創り上げていきたい方

Posted by webook at 2007年02月12日 09:35 | TrackBack