2007年03月07日

チーム・キットカットのきっと勝つマーケティング ~ 関橋英作 + 大阪でもパーティ


   ブランドはCMだけで作られるわけじゃない・・・

書籍情報

本のひらめき

ブランドといえば、派手なPRとかTVコマーシャルとか、そういうものと直結して考えがちである。電通・博報堂といった広告代理店が入り、有名人を使ったりして・・・すげぇ・・・みたいなのを演出して・・・。

そうした広告媒体の最たるものがTV(CM)である。であった・・といっていいのかもしれない。著者も実は、そうした広告業界の最先端を走ってきた人である。しかし・・・ネット環境の進化につれて、どうやら「一方的に流される情報を享受する」世界から、「好きなときに好きなことをゲットする」あたらしいコミュニケーションの時代に突入した。

当然、広告やCMの枠組みも変わってくる。

20世紀型の大量投下、大量消費というシンンプルな構造をひた走ってきた著者は、そんな時代の流れを敏感に感じ取っていた。

そして、あたらしい風を「キットカット」という、日本に上陸してすでに30年もたつチョコレート菓子の広告において体験することになる。

本書は、そのルポタージュ風「業界分析と時代考察、そして新たなマーケティングスタイルの提案」である。

キットカットが、「キットカットなキット勝つ」という受験キャンペーンで大成功を収めたプロセスから、新しい広告マーケティングの今と未来が見える。受験生のお守りとして不動の地位を築いた「キットカット」の舞台裏から、新しい風を感じてみよう。

 http://www.breaktown.com/


僕の思いつき

◎ 気持ちを動かさなければ、どんなメッセージも空回りする。気持ちを知り
  気持ちに入り込み、気持ちを揺さぶる、それがブランドの真の提案だ。

◎ モノを売るという考え方から、ブランドのココロを売る、という発想へ

◎ パワーブランドになるためには、100人の知り合いを作るより、10人
  の恋人を作ること。

◎ すごい!をありがとう!に変える体験。絆は時間を使うことから生まれる。

◎ 五感を刺激する。ショートフィルムがブランド体験の武器になる。

これらは、本書の中から拾える素敵なメッセージだ。これを広告戦略とか広告マーケティングの方法論だけにおさえこむ必要はさらさらない。

私たちの事業、ビジネスそのものの根幹にかかわる洞察がある。

あーーMoso事業部にピッタリの感性。


オススメ度

★★★★★+きっと勝つ

読んで欲しい方

・仕事をもっと面白くしたい方
・提供する商品をパワーアップしたい方
・愉快な会社にしたい方

Posted by webook at 2007年03月07日 20:09 | TrackBack