2007年05月05日

マンガ ウォーレン・バフェット ~ 森生文乃 + 杉原千畝(八百津町)

どうせ目指すなら、爽やかな大富豪になろう!

書籍情報

本のひらめき

ビル・ゲイツ、ウォーレン・バフェット。ともに世界の長者番付の1、2を競う大富豪だ。2006年、バフェットは、ゲイツ財団に4兆円もの寄付をしている。大金持ち・・にもいろいろあるが、バフェットほど爽やかな富豪もいないのではないだろうか。

本書は、ウォーレン・バフェットの半生をマンガで紹介したもの。著者の森生文乃さんから、この文庫のもとになった単行本を直接頂いたのは2003年のこと、時を経てまた再び文庫本として読むことに・・。
 http://www.webook.tv/archives/2003/12/post_764.html

2003年に読んだときの印象は、バフェットが子どものころからビジネスの才覚を発揮していたことだった。6歳でコークを安く仕入れて売る商売をやっていたというからすごい。新聞配達もちゃんとマーケティングのツボを心得ていたようだ。

今回、改めて読んで印象深く感じたのは、61歳の時のエピソードで、投資先の企業破綻を見かねて経営を引き受けみごとに再生させた話だった。

61歳のとき、ソロモン・ブラザーズが、社員の不正事件をきっかけに企業の信用不安をきたし、国の財務省ほかさまざまなところから資格停止などの厳しい処分をうけていた。このずっと以前、ガイコ社の危機を救ってくれたのがソロモンだった。そこで恩返しをしようという気持ちが働き、バフェットは、危機的な状況のソロモンの経営を引き受ける。風前の灯火のような企業を引き受けたバフェットは、誠実な対応でみごと再生を果たす。そして、その後が実に爽やか。バフェットは、企業再生の報酬をたった1ドルしか受け取らずにさっと身を引いたという。あざやかな引き際だ。

大変なお金持ちなんだけれど、爽やか。そんな半生がわかりやすいマンガのストーリーで描かれている。


僕の思いつき

デイトレーダーでがっぽり儲けたよ・・・なんて若者もいることだろう。お金を儲けることは悪いことではないんだけれど、その後ろにある志や、心得が美しくないと、人生が蝕まれる。

お金もちを目指すひとは、ちょっとこのマンガを読んでおくといいかもね。

現在77歳のバフェットさん。一度会ってみたいね~。アメリカへいったら是非あってみよう。(6人くらい繋げば、なんとかなる)



オススメ度

★★★★☆+投資家魂

読んで欲しい方

・お金を活かしたい方
・美しい富豪になりたい方
・人を生かす仕事をしたい方

●今日のおまけ:( 杉原千畝 )

 杉原千畝(1900 - 1986)
  http://www.town.yaotsu.gifu.jp/spot/sugihara/sugihara.html

 日本の誇れる外交官の一人である。岐阜県加茂郡八百津町の出身。
 きのう、家族でその記念館を訪れた。

 ユダヤ人へのトランジットビザ発給により、約6千人もの尊い命をナチス
 ・ドイツの迫害から救った外交官。「日本のシンドラー」とも呼ばれる。
 帰国後、その独断の行動を良しとしなかった外務省はその職を剥奪する。

 それから20数年の後、元ユダヤ人難民の一人ニシュリ氏が命の恩人を
 捜し当て、再会をはたす。その後、イスラエル政府からも「諸国民の中の
 正義の人」として「ヤド・バシェム賞」を受賞する。

 GWの八百津町は、杉原千畝記念館を訪れる家族連れでにぎわっていた。
 同じ郷土の人にこんな素敵な人がいたなんて・・・・。

 我が家の子どもたちも本を読んでこの人のことを知っていてくれたようで
 なかなかいい社会勉強の機会になった。

 ちなみにMr.スギハラは1900年、1月1日生まれ。
 岐阜県にいらっしゃるときは、是非訪れてほしい場所のひとつ。

Posted by webook at 2007年05月05日 20:07 | TrackBack