2007年07月27日

伝える力 ~ 池上彰 + レジェンド会


   素朴な疑問・・・ほど深い。

書籍情報

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本のひらめき

週刊こどもニュース(NHK)をご覧になっていた方は多いのではないだろう
か。子供向け・・・といいつつ、あんがい大の大人が「そうだったのか!」と
思う瞬間がたくさんあった。それは同時に、「わかっているつもり」で過ごし
ていた自分の発見、でもあった。

本書は、週刊こどもニュースのお父さん役(11年間)でもあり、ジャーナリ
ストでもある池上さんが、「伝える」とはどういうことか、その極意は何かを
“わかりやすく”解説した本である。

本書の最初に「日銀とは何か」を子どもに説明する問いかけがある。ハッケン
ギンコウ、シチュウウ、キョウキュウ・・・どれも子どもにとっては???な
単語。そういうのをどんどん突っ込まれると、タジタジになってしまう。

深く理解していないと、わかりやすく説明することは、できない。

そんな発見から、話す、書く、聞くといったコミュニケーションの能力をどん
なふうに磨けばいいか、具体的にかつ、わかりやすく解説が進む。

このほか・・・

クレームを企業(の窓口)に伝えるときも、まず自分の素性を明かし、安心し
てもらってから用件にはいるのがよい。

カタカナ語や、~~性、~~的、といった安易な言葉にたよらない。

など、はるほどーという視点がとても気持ちにすーっとはいってくる。


僕の思いつき


キャスターの経験から、次の言葉がとても印象的だ。

 10秒あれば、かなりのことがいえる。
 30秒もあれば相当なことがいえます。起承転結まで含めた、ちょっとした
 ストーリーまで話せる。そのことに気がついたのです。

さらに続いて、

 しかし、15分ぐらいまでは、ひとつのテーマに絞って話したほうがよい、
 というのが実感です。

なるほど。自己紹介をする機会は、けっこうあると思う、そのときお一人1分
で・・・なんてお願いされることがある。このときのために、ちょっと自分バ
ージョンを作っておこう。

もうひとつ、カタカナ語を小学生にもわかりやすく変換する、これも楽しい。
たとえば、

 コンテンツ
 コンプライアンス
 シーズ
 シナジー
 リスクマネジメント

さて、みなさんなら、なんて説明するだろうか? (説明アイデア募集中)
ひらがな10文字(+2文字おまけ)でがんばってみよう。

コンテンツ=つたえたいことのはしら
コンプライアンス=しょうじきでうそつかない

とかね。(では、みなさんの説明まってます)



オススメ度

★★★★★+素直な疑問

読んで欲しい方

・やさしく伝えるのがうまい方
・やさしく伝えたいことがある方
・やさしく伝えてほしい方

Posted by webook at 2007年07月27日 17:06 | TrackBack