2007年07月19日

求心力 ~ ジョン・C.マクスウェルほか + 家族の絆

   成功 ∝ 影響力、求心力


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●今日の一冊:【求心力】

   人を動かす10の鉄則 圧倒的に人を引きつける人になれ!

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   |ジョン・C.マクスウェル/ジム・ドーナン/著
   |三笠書房|2007年07月
   |ISBN:4837956769|1,400円|221P
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<本のひらめき>

ホンモノのリーダーに共通する大切なものは、卓越した知識や、人をロジカル
に説得できる弁舌や、ましてその地位といった一次的な能力やポジションでは
ない。

なんといっても、その「人間力」である。

彼(彼女)がかもしだす不思議な力・・・、「あの人についていきたい」と思
わせる力・・・それが求心力。

その力を身につけるための心得と方法が、豊富なエピソードや格言を引用しな
がら語られている。さながらセミナーを聞くような流れの中で、ナルホドーと
納得するものがいっぱいある。

例えば:

 大半の人は、誰かからか「励ましの言葉」が欲しいと切望している。そして
 人が最も影響を受ける相手とは、「自分を最大限に評価してくれる人」なの
 である。

 激励は、魂にとっての酸素である。

 期待をかけると、“期待以上の成果”返ってくる。なぜなら、
 人は、いつでも「相手の期待」に応えようとする、から。

とはいえ、人に期待したり、じっと待ったりすることは、なかなか忍耐がいる。

 人を信じるとは、種に水をやるように「秘められたもの」を育てること
 でもある。

そして、仲間に対しては、聴くという業がもっとも大切。ある学生との問答で
素敵なものがある。聴く、ということを定義してみよ・・という問いへの答え。

  聴く、とは、聞きたいと思うことです。  ← これ、秀逸!

心の声を聞く、相手の立場に立つ、信じて任せる、後ろ盾になる、・・・など、
カリスマ的リーダーの持つべき力を、とても心に響く言葉で語っている。

リーダーとその予備軍の方、必携の一冊。


<僕の思いつき>

ノードストームの経営哲学が紹介されている。いつか別の本でも読んだような
気もするが、改めて書き留めておこう。会社が現場に権限を委譲するときの、
経営哲学が凝縮されているから・・・・


  ノードストロームへようこそ

 あなたをわが社の一員として迎えることをうれしく思います。
 我が社の第一の目標は、お客様に優れたサービスを提供することです。
 人生の目標も仕事の目標も高く設定しましょう。
 皆さんには、それを達成できる能力があると信じています。

  ノードストローム・ルール

 ルール1: 「いかなる状況においても自分の判断が正しいと信じること」
 それ以外にルールはありません。

 質問があれば、いつでも、遠慮なく、部長なり、店長なり、事業部長なり
 に尋ねてください。

なんと潔く、現場に権限を委譲していることだろう。シビレル。

シビレルような会社に、僕たちも会社を高めていきたいねー。


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<オススメ度>

   ★★★★★+ついていきたい!

<読んで欲しい方>

   ・メンターになりたい方
   ・リーダーの風格を身につけたい方
   ・未来のリーダーを目指す方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/2npjvm  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 2007年07月19日 15:28