2008年08月11日

大喜利式発想脳トレーニング ~ 吉岡英幸 + Playback Theatre in NAPA

山田くん、座布団一枚やっとくれ~!

書籍情報

本のひらめき

笑点という番組を見始めたのはいつのころだろうか・・・。司会者が何人も変
わったからずいぶん前からになる。現在の司会者は、桂歌丸師匠。
その歌丸師匠が本書の帯でニッコリ。山田君、座布団1枚・・・と笑っている。

本書は、ビジネスフィールドの笑点ブックだ。笑いながら、かつ、ためになる。

プロフェッショナル・ファシリテーターの吉岡さんが、渾身の発想力をしぼり
きってできたのが本書。先日、受信した吉岡さんからのメールには

 >私の発想の仕方を全部出し切りました。
 >もう、しばらく何もでてきません。

とあった。うむ、確かに本書には、そんな熱気が感じられる。

発想力とかクリエイティブとか想像力とか・・・ロジカルシンキングの世界と
はまた違う脳みその使い方が、このごろ注目されている。
左脳と右脳、論理とひらめき・・・そんな対比の中で、発想力は、左脳と右脳
の化学変化の中で鍛えられる。スポーツと同じで知ることも大事だが、鍛える
ことも大切だ。

本書は、発想力の鍛え方を知ると同時に、いっしょにエクササイズをするよう
な楽しさがある。その方法がつまり「大喜利」というわけだ。

第1章から第5章まで、いろんな切り口の大喜利が用意されている。

 論理的思考力を鍛える大喜利、
 直感的発想力を鍛える大喜利、
 瞬発的発想力を鍛える大喜利、
 解決思考発想力を鍛える大喜利、
 表現力を鍛える大喜利  

僕が一番面白いと思ったのは、瞬発力を鍛える大喜利コーナー。いままでにな
い4字熟語を創ろうというお題。大喜利マスターの回答例は

 不正不出 : 企業の不祥事を決して表にださず、企業内で隠ぺいすること

時節柄、世相にマッチした楽しい作品だ。こういう面白いのに触れるとがぜん
血が騒ぐ(笑)

 情恩動物 :常に情に厚く、恩義を大事にする温かい人柄を表現する言葉
 冷決上司 :理屈だけを冷たく言い放つ上司
 熱決会議 :ノリで大事なことをきめちゃうミーティング
 軽営目標 :すぐに達成できるデキレース的経営目標
 厄員会議 :あの人がくるとめちゃめちゃになる・・という役員会議
 眼鏡徘徊 :頭の上に乗せたメガネを探すおやじ。因みに環境破壊とは無縁。

ぁぁぁ・・知恵熱が出そう。このへんでお後がよろしいようで・・・。笑

皆さんも、この本読んで、知恵熱出してみよう。


僕の思いつき

本書のできるもとネタはブログ。吉岡さんがはじめた「ブログde大喜利」だ。
 http://blog.livedoor.jp/ogiri/

毎回、お題を出して読書も投稿できるもので、とても深い味わいがあった。

論理思考力を鍛える大喜利のところで登場するのが「並べて言い換えましょ
う」のコーナー。

 <ビジョン>とは、ワクワクすることば
 <経営目標>とは、はらはらすることば

といった感じだ。ブログの投稿の中にも、いくつか秀作がある。

 <出資>とは、相手と一緒に頑張ること
 <投資>とは、相手に頑張ってもらうこと

なるほどって感じだね。

言葉を遊ぶ、言葉で遊ぶ、言葉に託す・・・そんなブログを紡いでいくと、い
つか本ができるかもね。ひすいこたろうさんのように・・・、橘川幸夫さんの
ように、そして、吉岡さんのように。

次はあなたの出番。♪(出囃子)



オススメ度

★★★★★+座布団5枚

読んで欲しい方

・発想力を鍛えたい方
・笑点が好きな方
・発想する楽しさを感じたい方

Posted by webook at 2008年08月11日 06:04 | TrackBack
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