2008年09月15日

自分をグローバル化する仕事術 ~ 天野雅晴 + こりゃ泣けるね・・

自分をグローバル化する仕事術 ~ 天野雅晴 + 

   グローバル化とは多様化のことだね。

書籍情報

自分をグローバル化する仕事術
天野 雅晴
ダイヤモンド社
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本のひらめき

本書は、シリコンバレー在住30年の著者が、日米の行動様式の違いやビジネ
ス・スタイルの違いなどをもとに、多様化するビジネス環境の中で私たちが目
指すべき仕事術をまとめた本である。

日本は、島国かつ単一民族という社会構成の中、独特の文化と歴史を培ってき
た。そこにはいい意味でも悪い意味でも独特のものがある。現在、日本は、外
資系企業で働く人も多く、また上司や部下が外人・・なんていうことも珍しい
ことではなくなった。外人=白人という意識もあったが、最近では、東南アジ
ア、中近東からの外人も多い。多様化の様相もまた広がってきた。

著者は、シリコンバレーに30年。そこは、まさに多様化の実験室のようなと
ころだったらしい。世界中から移民、一時滞在者が集まって、異なる価値観、
考え方の人が主張を伝えあい、認めあい、協働している場所だという。

この両極端を知る著者は、これから世界規模で進む「多様化」の中で、もつべ
き仕事スタイルを5つの世界標準ルールとしてまとめている。

 コミュニケーションのルール
 判断と実行のルール
 目的達成のルール
 自分磨きのルール
 チャンスをつかむルール

という5つだ。

コミュニケーションのルールには、「とにかく自己主張」「単刀直入」「対等
な姿勢で」など、アメリカで働いていると感じることが紹介されている。そし
て、ガシガシ互いの意見をぶつけてばかりではやっていけないので、そこには
ユーモアのルールも登場する。

 人間の脳は、理屈より感情を優先させる

というグランドグールは、日本も海外も同じ。人間の感情を配慮する必要はど
の国も同じのようだ。

判断と実行のルールでは、「テキスト化」「罪文化と恥文化」などが登場する。
テキスト化することは、多様な人種の社会では必須なのだろう。アメリカにい
るとやたらと文書が多い。弁護士や訴訟も多い。

かならずしもアメリカ式やり方が全て優れているわけではなく、日本の中にも
西洋にない素晴らしい考え方もある。その理解の上で、多様性を受け入れつつ
よりよいものへ昇華していくことが、私たちの目ざすべきらせん的発展の方向
なのだろう。

本書は、そんなことを考えるよいきっかけをくれる。


僕の思いつき

多様化とは、可能性が広がることを意味する。とは、以前、田坂広志さんのメ
ールニュースにあったと思う。
そういうことなのか、と新鮮に受け止めたフレーズだった。

多様性の中で、個人はどうあるべきか・・・、そんなテーマも本書では語られ
ている。

 多様化社会では、個人の長所が大切にされる。
 個性に自信を持つことが何より大切。
 
その個性が何なのか・・・なかなか自分では意識しにくい。親しく心を許せる
ともだちがいたら、その人に「さりげなく、いいところを伝える」のもいいか
もしれない。

もう一つ、いいなこれ!と思ったのは、「前代未聞ルール」。
今まで誰もやったことのないことに挑戦してみよう・・というもの。これは、
Moso的発想と同じベクトルだ。

 信念と責任を持って実践すれば、新しいことへのチャレンジがとても
 大きなチャンスにつながる。

いい言葉だね!

自分を信じて、跳んでみよう。



オススメ度

★★★★★+多様性

読んで欲しい方

・グローバルに考えたい方
・ドメスティックを脱出したい方
・多様性の大切さを感じている方

Posted by webook at 2008年09月15日 08:06 | TrackBack
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