2003年09月16日

■MBA定量分析と意思決定(GMI/嶋田毅)

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 はかりごとには、ハカリゴトが必要である。

MBA定量分析と意思決定

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  |著者:Globis Management Institute/嶋田毅
  |ダイヤモンド社|2003年 09月
  |ISBN:4478410321|2,800円 |233P
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 全ては測れる。
 測れば変わる。
 変れば生き残る。
 生き残るには変わらなければならない。
 変わったかどうかは、測らないと分からない。

 なんだか、回文みたいになってきた。ともあれ、測ることは意味がある。
 これまで企業経営の定量分析は、ROAだの売上高利益率だの財務的なも
 のがメインだった。ところが最近は、顧客満足を測ろう、従業員満足も大
 切だ、クレーム率はどうだ・・と様々なことを定量分析することが必要に
 なってきた。まさにバランススコアカードの世界である。(本書にもBS
 Cについて少し紹介されている)

 本書は、そうした企業経営に係わる定量分析の意味合い、基礎知識、ケー
 ススタディなどで構成したMBAの教科書である。グロービスのMBAシ
 リーズ第11弾である。

 本書は、3部構成となっている。
 まず第一部では定量分析の必要性やつい陥りがちな落し穴、統計の基礎な
 どについて解説される。数字や統計はもっともらしいウソにもなるから、
 ここは大事だねぇ。
 第二部は、ハンドブック的な内容で、代表的な指標について解説されてい
 る。(たとえば顧客満足度、価格弾性力、EVAなど)
 第三部は、ケーススタディである。化粧品販売会社の若手社員が、社内ベ
 ンチャー制度を活かして、エステの新規事業を進めるという想定だ。

 第三部を先に読んで、第一部を読むといいかも。第二部は必要性が生じた
 時に見るといいね。 本書は、いわゆる教科書です。
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   ★★★+定量分析

 
   ・MBA修行中の方
   ・経営の意思決定に関与している方
   ・数字のウソを知りたい方

Posted by webook at 2003年09月16日 08:17