2005年02月23日

成長するものだけが生き残る ~ 上原春男

成功ではなく成長である。

書籍情報

成長するものだけが生き残る
上原 春男
サンマーク出版 (2005/02)
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本のひらめき

この人に会いに行こう!
本を読んでの感想だ。大学の先生なんだけど(というのは妙は表現だが)、企業のコンサルなども行い独自の成長原理を考案した方である。とてもユニークな方で、会いにいきたいと強く思う方である。

本書は、「なぜ成長しなければならないのか」「成長する人と組織に共通するもの」「心地よさのあるところに成長は生まれる」など、成長というキーワードを非常に分かりやすく因数分解してくれる。

著者が考える「成長の原理」とは次の5つからなる。

 1) 創造・忍耐の原理
 2) 成長限界の原理
 3) 並列進行の原理
 4) 条件適合の原理
 5) 分離再結合の原理

少々言葉が硬い雰囲気だが、解説される内容はとても分かりやすく、具体的な事例が豊富で深い共感を覚える。

・成長とは創造性の総和である。

・強い目的意識は、オートフォーカスの機能を果たし、目標達成のための必要
 な知識や情報を自然選択的に集めてくれる。

・成長力=創造性x忍耐力

・成長=熱心+謙虚 (これはもと経団連会長土光さんに著者がプライベート
 講義をしていたときに感じたこと)

・商品の価値=製品価値xサービス価値x情報価値

・ビジネスは「心地よさ」という付加価値を追求すれば利益はついてくる。

・成果は「人」が運んでくる。
 (創造的人間に共通するのは“人によく会う”点である)

などなど、心に留めておきたいフレーズがたくさんあった。


僕の思いつき

著者は、不思議な方で土光敏夫氏、堺屋太一氏、平岩外四氏など草々たる著名人とも親交が深く、そういう人から学び薫陶を受けた方のようだ。そして、そういうエライ方がたは、勉強熱心であり、年下に対しても謙虚な態度で臨んでいたという。

また著者は、海洋温度差発電というこれからの環境重視の流れのなかで需要な役割を果たす技術の実用化をライフワークにしている方だ。今、佐賀大学の学長をされている。よし、佐賀に行こう!



オススメ度

★★★★★+心地よさ


読んで欲しい方

・エネルギー問題に関心のある方
・世の中に役にたつビジネスを始めた方
・成長したい方

Posted by webook at 2005年02月23日 10:40 | TrackBack