2006年05月16日

トップ営業マンとして大切なことはみんなリクルートで教わった ~ 江草三四郎 + お知らせ

リクルート人材輩出学校、卒業生の言葉。パワーがある。

書籍情報


本のひらめき

先日、田坂広志さんの講演で、仕事とは何か?というお話を聞いた。仕事を通じて自分が磨ける喜び、誰かのお役にたてる喜び、自らの成長を感じる喜び・・・そうしたものが得られるのが仕事をする場であるというお話に、身が引き締まる思いがした。

さて、本書は、リクルートのブライダル情報誌「ゼクシィ」の企画営業職の著者が仕事を通じて学んだ大切なことを「等身大」の目線で語った本だ。
若いビジネスマン向けの営業マン心得帳である。

舞台は、静岡支社の「ゼクシィ静岡編集部」だ。こういう現場からの「学びと気づきの書」は、読んでいて清々しい。日々の仕事の中で、何をどう磨けばいいのかという具体的なところが、リアルな場面の中で語られている。決して、上からこうすべきだという目線でないところがいい。

たとえば:

 営業活動以外のものでもいいので「自分の自信となっているもの」「失敗し
 たときのメモ」などをファイリングしておく。

 顧客先の社外の「外部スタッフ」とも積極的に接点を作ることで、コミュニ
 ケーション力を鍛える。(著者の場合は、結婚式の会場で掃除をしている方、
 駐車場で誘導をしている方などにも声をかけ、企画書にも反映していた)

 メンバーにメールでアドバイスを受けたいときは「○/○までに返事を頂け
 ると助かります」とタイトルに締め切りを書き、重要性をアピール。

 アポイントのフローチャートを作る。

など。アポイントオリジナルフローチャートは、サンプルが紹介されている。じっくり見ると、なるほどと思える工夫が随所に。企画営業という仕事には、いろんな場面がある。そしてあらゆるシーンで様々な学びと成長があるんだなということが、本書から生き生きと伝わってくる。

もし、あなたが今年新入営業マンとして社会人デビューされた方なら、この本を真っ先に読むといい。お勧め!


僕の思いつき

本書のタイトルは、香取貴信さんの「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」をもじっている。よいことである。
学びはまねるからきているし、決して恥ずかしいことではない。

私たちは、様々な仕事の場面で日々経験と学びを繰り返している。そのときにどんな姿勢で取り組むかというのが、後に(自分に)残せるものを大きく分ける。私たちも、百人百様の「○○として大切なことはみんなxxxから学んだ」という本が書けるはず。

今からでも遅くない。ぜひ、こういう本をいっぱい世に送り出したいね~。



オススメ度

★★★★☆+等身大の先輩

読んで欲しい方

・営業の職場に配属された方
・営業の新人を鍛えたい方
・仕事を通して自分を磨きたい方

Posted by webook at 2006年05月16日 19:12 | TrackBack