2007年02月26日

シリーズ偉大な日本人 松下幸之助 ~ 宝島 + 12時間授業


   松下電器を人をつくるところでございます。

書籍情報

松下幸之助―日本人が最も尊敬する経営者

宝島社 (2006/05)
売り上げランキング: 78087


本のひらめき

松下幸之助。この偉大な経営者のことを書いた本は実に多い。また、自身も多くの著作を世に残している。

本書は、松下幸之助の功績と航跡をグラビアと文章で解説したムック本である。

グラビア写真が、なかなか雄弁に語っていたので、つい買ってしまった。

熱海会談の時に集まった人たちの写真は、なかなか壮観である。「熱海会談」と呼ばれるそのエピソードは、1964年、東京オリンピックが開催されたときに熱海のニューフジヤホテルで生まれる。白黒テレビなどの家電製品が普及の飽和点に達し、全国の代理店・販売店は赤字に転落・・・。そこで、全国の代理店・販売店社長を残らず集めて開かれたのが、この会談。

 出口のない議論が延々とつづき、誰もが途方にくれた3日目、松下幸之助は
 頭を垂れて、こう切り出した。

  「現状は、分った。結局、松下電器が悪かった。
   この一言に尽きると思います。」

 顔を上げた幸之助の目から涙が落ちた。海上はしんと静まった。

プロジェクトXなら、ここで例の音楽(♪)が流れるところだ。その後また、快進撃が始まる。

こうしたエピソードが、写真と解説で語られている。二股ソケット、水道哲学、事業部制導入、松下政経塾・・など、驚きがいっぱいある。


僕の思いつき

文章、写真、音声、映像、肉声・・・いろんな方法で、伝えることを発明してきた人類。この先にあるのはどんな方法だろうか・・・。

あと100年くらいすると、「なりきり」とか「代理体験」なんて方法もあるのかもしれない・・・。



オススメ度

★★★★+偉大な経営者

読んで欲しい方

・歴史をサクっと学びたい方
・偉大な経営者について知りたい方
・松下幸之助が好きな方

Posted by webook at 2007年02月26日 11:01 | TrackBack