2007年06月19日

★【Webook 2007.06.19】とてつもない日本 ~ 麻生太郎 + YOORL

   正論、異論、麻生論


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●今日の一冊:【とてつもない日本】

   日本の底力はまだまだ凄い

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   |麻生太郎/著
   |新潮社|2007年06月
   |ISBN:410610217X|680円|190P
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<本のひらめき>

ここんところ麻生太郎さんの本が矢つぎばやに出ている。先日ダカーポでも特
集が組まれていた。参院選を前に存在感を訴える意図もあるのだろうか・・。

そんなシワクがあるかなかははさておき、本書は、麻生太郎氏の考えと人とな
りをにじませるなかなか面白い本である。

教育崩壊、格差社会、高齢化問題、ニート問題など、メディアは暗いニュース
ばかりを喧伝しているが、「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」という未来
へのメッセージを語っている。少しダミ声で話す口調そのままに、多少過激な
意見も述べられているが、それがかえって好感だ。

例えば、ニート。あれはいかん!というのが世の中の論調だが、ちょっと待て
という。「ニートは、ニートのペースで生きていくことを認めてもいいのでは
ないか。あれもスローライフの一種だ、くらいの余裕をもってみることも、時
には必要ではないか」という。
また、高齢化も暗い未来の予測のようにいうが、そんなことはない。老化は、
退化ではなくどこまでも進化だ、という。

外交の話、靖国の話、マンガの話など「正論」とは趣を異にする「異論」を展
開している。

ちょっとやんちゃでバンカラな雰囲気が「美しい国へ」の安倍晋三首相の実直
品行方正さと好対照をなしている。

人を知るのは、なかなか面白い。


<僕の思いつき>

時の人が、アピール狙いで書く本は、それなりに冷静に読む必要もあるけれど
その人を知るきっかけになる。

地を出して本を出すのは、リスクを伴ったチャレンジでもある。政治家は、そ
ういう発信をもっとやってもいいのではないだろうか。

また企業のお抱え本的なものも、あざとさと正直さのびみょうなサジ加減をま
ちがえなければイケるかもしれない。

チャレンジ、チャレンジ。

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<オススメ度>

   ★★★★+元気な日本

<読んで欲しい方>

   ・政治家に興味のある方
   ・麻生太郎ってどんな人?という方
   ・マンガ好きな方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/25e7om  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 2007年06月19日 19:03