2008年12月31日

(年末特集号)Moso力養成講座 ~ 松山しんのすけ + ジェイカレッジ

今年も一年間、ありがとうございまさいた。

書籍情報

Moso力養成講座.jpg


本のひらめき

今日の本は、実はまだ発行されていない。ただし、いつか必ず出版される。
なぜなら、あきらめないという選択をするから。

100年前から今を見ると、とんでもなくすごいことばかりのはず。当時、そ
んなこと(=今の私たちの生活)を口にしようものなら、「そんなたわけたこ
とを言うもんじゃない」「そんなの妄想だ」と一蹴されたに違いない。

しかし、想像できるものは創造できる、と誰かがいったように、心に浮かんだ
思いは、いずれ実現できる。世の中をよくしたり、社会の役に立てる素敵な思
いがあるのなら、実現させる夢を持ちたいものだ。

GPSで渋滞情報がわかるなんて、誰が想像しただろう。
衛星写真で自宅がわかるなんて、僕の親の世代は想像を絶する世界だろうな。
スカイプで海外とチャットしたり、電話したり。僕たちは考えられただろうか。
アメリカに黒人大統領が生まれるなんて、マジで思っただろうか。
マイクロマネーが貧困を救うなんて、想像できただろうか。

考えてみれば、それらはMosoみたいなものだった。
でも、実現できた!。

Moso(もうそう)に過ぎないかもしれない、ちいさな閃きも、それが地球
や人類や社会によいことであれば、きっと実現できる。僕たちは、そんなこと
を身近に感じられる世代を生きている。

だから・・・

あきらめちゃいけない。
ばかにしちゃいけない。

その思い、あきらめない限り、きっとで実現きるから。

Moso力とは、ひらめく力。
Moso力とは、あきらめない力。
Moso力とは、感動、感謝、貢献する力。
Moso力とは、ひらめきを実現する力。

世界中にいるMoso力のある人に会いに行こう。Mosoツアーがご案内す
るよ。

本書は、世界のMoso家の事例や、著者のささやかなMoso経験を紹介し
ながら、ひらめきと行動を連鎖させ、楽しいワクワクモードで生きる楽しさを
紹介する本。

・・・てなことを書いてみたいね~。


<今年の感謝>

今年も一年、お付き合いありがとうございました。
ロスに来て、車通勤になったことから週刊モードになっておりますが、皆さま
からの応援で、継続しております。

今年は、まぐまぐ大賞で、『ロングラン部門賞』をいただいたり、ジェイカレ
ッジLAをスタートしたり、世界につながる消防士カレンダーを制作したりと
また、楽しい一年でした。

今年は特に、消防士カレンダーという作品が生まれたことがうれしいです。
 http://webook.tv/ffc/
1月にMosoしたことが、ほぼ1年。紆余曲折を経て、実際にできたときは
ほんとにうれしかったですねー。たくさんの方の臨機応援なしには、ありえな
かったプロジェクトでした。応援下さった方、ほんとにありがとうございます。

来年は、カリフォルニア州の消防士カレンダーに挑戦。シュワルツェネッガー
知事とも会いたいな。でもって、消防士のシュワちゃんをカレンダーに登場さ
せたいなー。それから来年は、本も書いてみたいね。

 Mosoが そら駆け巡る 大みそか。(リンキー・オウェン))



オススメ度

★★★★★+もうそうなってるのか!

読んで欲しい方

・心を自由にして考えたい方
・未来は創れるんだと思う方
・わくわくの日々が好きな方

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2008年12月29日

仕事が夢と感動であふれる5つの物語 ~ 福島正伸 + 作品としての授業

注意事項:涙をふくタオルが必要です。

書籍情報

仕事が夢と感動であふれる5つの物語 (講演CD付)
福島正伸
きこ書房
売り上げランキング: 275

本のひらめき

この本は、ある事情でラスベガスの空港で読んだ。それはかなりヤバイことだ
った。まえがきの数ページだで、もう涙がぼろぼろ。
馬車のパレード(第一話)、日本一のパパ(第二話)、今日の言葉(第三話)
と進むほどに更に涙はとまらず・・・・。

飛行機が到着する前の待ち時間に、感動の涙でぐちゃぐちゃになった日本人が
一人できあがってしまっていた。(怪しい東洋人に映っていたかな)

 仕事ってなんだろう・・・
 夢ってなんだろう・・・
 感動ってどういうことだろう・・・

そんなことを心の底から感じさせてくれる素敵なストーリーが5話紹介されて
いる。これらは福島さんのセミナー受講生や企業研修に参加された方達のエピ
ソードである。どれも私たちの心をわしづかみにしてくれる素敵な物語だ。

後半は、福島さんが語る「夢の力」。
夢を持とう・・・とは、小学生のころから聞かされてきた、正しく、かつ素晴
らしいことだった。でも、夢って何?どうしたら自分の夢が持てるの?、所詮
夢って実現しないのじゃないの?と、夢の手前には、たくさんの疑問符や否定
形が横たわっていた。

福島さん曰く、

 「夢の種はまわりにいくらでもあり、それを本当に実現する自分の夢に
  するためには」「あきらめない理由」が必要だ。

そして、大切なことは

 「うまくいくかどうかではなく、“あきらめないという選択”をすること
  である」

という。そういうことだったんだ・・・・。

どんなことにも意味があり、すべての人には生まれてきた理由がある。私たち
がこの星に生まれた意味と価値を感じながら、素敵な人生を送るためのヒント
が、ちりばめられた素敵な本。

今年最後に紹介するために、この本は、はるばるラスベガスまでやってきてく
れた。

運んできてくれたのは、あべちゃん。書いてくださったのは福島さん。そして
、この本から溢れる素敵な力をシェアしてくれるのは、あなた。

すべての出来事に感謝したい・・・そんな気になった本である。


僕の思いつき

素敵な言葉がいっぱいあるから、書き留めておこう。来年のために。

 未来は「今日」創られている。

 どんなに苦しくても、「あきらめない」という選択はできる。

 今できることが、どんなに小さなことであったとしても
 未来は、そこから始まる。

 自分と他人の関係は、自分が他人をどう思い、どう接するかによって
 決まる。

 どんなにつらい経験も、夢をもてば必要な過去になる。

 人間が人間であるためには、他の動物にはできない、ただ生きること以上の
 意味を見出すことが必要です。
 その意味とは、社会に貢献するために自己を成長さえることであり、それに
 よって感謝と感動の日々を送ることです。
 そして、そのためにこそ夢が必要であり、夢を持つことで人間本来の可能性
 を発揮することができるようになるのです。

夢とは、そういうことだったのだ・・・。

僕の夢は一体何なのか・・・。
毎年のこの宿題は、少しづつ形を現してくれるような気がする。
何故かって? 
うふふ。あきらめないから・・・。



オススメ度

★★★★★+あきらめないという選択

読んで欲しい方

・夢をあきらめそうになってる方
・夢をみつけたい方
・夢を忘れかけた方

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2008年12月22日

心に響く99の言葉 ~ 多川俊映 + ジェイカレッジで始める新年

言葉との出会いも、また大切にしたい。

書籍情報

  
心に響く99の言葉―東洋の風韻
多川 俊映
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 141746

本のひらめき

いよいよ今年もあと残りわずか。慌ただしく過ぎ去る師走のひと月は、どこと
なくせわしいような、落ち着かないような・・・。
そんな時こそ、ちょっと心をやすめる時間がほしいもの。

今日は、そんな人(僕も含め)にお勧めの本。

99の言葉は、風のようにさわやかに、心に何かを伝えてくれる。

本書には、左のページに著者の書が、右のページに簡潔かつ意味深い解説が書
かれている。いくつか心にとめたい言葉を書いておこう。

 一点の素心(そしん) 
   人の世は、欠点だらけの人間が運営するのだし、その多くが打算がらみ
   だから、つまらぬことが山ほどある。
   が、ほのぼのと心温かくなることも、もちろん、あるー。人はそれに出
   会うためにこそ生きているのであろう。
・・・
   一点の素心とは、何物にも汚されない清々しさだろうか。それは言い換
   えれば、人としての誇り、あるいは矜持ということかも知れない。そし
   てそれを心に秘める者だけが、心温かきことに出会い、真の人になって
   いくのであろう。

一点の素心、その言葉にふさわしい方に今日お会いしてきた。Tさんというそ
のお方は、いつも穏やかに、遠くを眺めることの大切さを教えてくださる。そ
んな方と巡り合えたのも、一冊の本だった。
http://archive.mag2.com/0000000969/20070709003917000.html

もう一つ。

 慈眼(じげん)
   この世は愛と憎しみだ、と言い切ってよい。もとより、自分の都合によ
   る。好都合なものは人でも物でも、手元に引き寄せて、いつまでも愛し
   みたいし、不都合なものは、何だかだと理屈をつけて、視野の外に押し
   出そうとする。・・・
   私たちは、まさに、愛と憎しみの交差する世界にいるのだ。それだから
   物を見る目、人を見る眼も、温かいまなざしと、悪意のこもった視線と
   を忙しく使い分けている。さしずめ、善眼と悪眼の両刀使いである。
・・・
   善眼でも悪眼でもない、あるがままに見る慈眼という第三の眼のあるこ
   とを知っておこう。

他にも、なるほどそうだったの・・・と、理(ことわり)の深さに、へぇーと
うなることがいっぱい。

心静かにできる夜を作って、ぜひ読んでおきたい一冊。


僕の思いつき

著者は興福寺貫主、つまり興福寺のトップ。立命館で学ばれているとき、出あ
ったのが仏の教育家アランの言葉。

 楽観主義は意志で、
 悲観主義は気分である。

というもの。言葉にこもる力を実感した瞬間だったと“はじめに”に書かれて
いる。生きていることと、言葉は、切り離せない。
行きずりの何気ない言葉に自分なりの意味を見出し、それを便りに困難な人生
も歩いていけるものだ、と著者は言う。だからこそ、心惹かれる言葉に出会っ
たとき書留め、自分なりのコメントをつけてきたという。

自分にとって言葉に出会うのは、素敵なことだ。

そういう言葉を、集めるのもいい。きっかけになる本をあと2冊ほど・・・。

東井義雄氏の「いのちの言葉」もお勧めだ。 http://tinyurl.com/INOCHI

もうひとつ中島未月さんの
  「好き」からはじめよう 大切なことに気づく45のメッセージ
もいい。 http://tinyurl.com/SUKIKARA

よい言葉を知るほど、人生は楽しくなる。僕はそう思う。


オススメ度

★★★★★+風韻

読んで欲しい方

・静かな時間をもちたい方
・今年を振り返りたい方
・心の言葉を感じたい方

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2008年12月15日

「よい印象」の言葉力 ~ 宮本隆治 + くるみ割り人形

言葉力は人間力なんだねぇ。

書籍情報

「よい印象」の言葉力
宮本 隆治
祥伝社
売り上げランキング: 2285

本のひらめき

NHKの長寿番組に「NHKのど自慢」がある。1946年からスタートして、
すでに62年も続いている。そういえば子どものころお昼ごはんのあとに家族
でよく見ていた。美空ひばり、北島三郎、五木ひろし、倍賞千恵子など、この
番組に出たあとプロになった人も多いらしい。(ちなみに美空ひばりは、カネ
ひとつだったとか)

この番組、ロスでも日本語放送で見ることができる。最近、たまに見るのだが
感傷にひたっているわけではない。その司会者の実にみごとな進行ぶりに感激
しているからだ。20人以上もの人が歌い、インタビューし、最後に1秒もた
がわずビシっと終わる、その番組進行にプロのすごさを感じるのだ。それが、
たまにちょっとはみ出す・・とかではなく、毎回、ばっちりと終了するのだ。
あれは、正に“一瞬の芸術”と呼んでもいいくらいプロフェッショナルな技だ
と思う。

きょうは前置きが長い・・笑

その番組の司会をやっていたのが今日の著者、宮本さん。当意即妙、臨機応変
、間の取り方、好感のもてる話し方・・・いろんなものを「その一瞬」に結実
させるその司会は、芸術的!。今日の本は「ミスターNHK」と呼ばれたアナ
ウンサー、宮本さんが語る“言葉力”の話。

「間」の取り方、好感のもてる話し方、空気の読み方、突発事件の乗り切り方
などが、へぇーという驚きと納得感の中で語られる。かけだし時代の話から紅
白歌合戦の総合司会まで、さまざまなエピソードは、その時々の自分の生活と
重ねながら楽しく読める。

司会や、アナウンサーは、いわば黒子として言葉力の真価を問われる。主役を
立てつつ、会場の参加者の雰囲気を読み、目立たず、流されず・・・なかなか
難しいポジションなのだ。そのプロぶりが垣間見れるのは貴重だ。

宮本さんは言葉を大事にしている。職業柄とは言え、そこには何かを極めた人
のすごさが滲んでいる。本書で一番印象的だったのは、サウンドバイトの話。
Sound Bite. 宮本さんは、これを「パンチの効いた短い文章の塊」略して「
文塊」と名付けた。ケネディやキング牧師などの歴史的な名演説にあるサウン
ドバイトを紹介している。
日本人では、小泉元首相。「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。おめでと
う!」というあれだ。短いが印象に残る文章が、まさに文塊なのだ。

意外だったのは、宮本さんは、子供のころから落語好きだったことだ。本書を
読むと意外はなるほどに変わるのだが、ところどろこにある落語的センスの源
流はそういうところからきているのだなぁと思う。

あこがれの宮本アナウンサーを垣間見ることができる、素敵な本である。


僕の思いつき

NHKのど自慢でのエピソードで素敵なものが紹介されている。僕にとっては
のど自慢の宮本さんという印象が強いから、ちょっと紹介しておこう。歌い終
わった後の短いインタビューで大切な「待つ勇気」のお話。ちょっと長いがそ
のまま印用しておこう。

 のど自慢は生放送。時間が押していると、どうしても相手を急がせたくなり
 ます。でも「急いでください」とは絶対に言いませんでした。
 こんなことがありました。48歳のお父さんと高校1年生のお嬢さんが、デ
 ュエットでコブログの曲を歌った時のことです。歌の後で娘さんにマイクを
 むけました。

 「なぜ応募してきたの?」
 「お父さんが出ろと言ったから」
 「それを聞いた時、どんな気持ちだった?」
 「嫌だった」
 「でも、出ることにしたんだよね。なんで?」
 「・・・・」

 彼女は黙って何も言いません。時間は押している。どうしようかと
 思いましたが、我慢してじっと待っていました。時間にして10秒。
 テレビでは、とてつもなく長い時間です。もう限界かな・・・そう
 思った瞬間でした。お嬢さんが恥ずかしそうに一言。

 「お父さんが好きだから」

 その刹那、お父さんの目に涙があふれました。

こんな市井の素敵な素顔を引き出す力。それは、宮本さんが目指した言葉力の
世界の一端。落語でも、歌でも、オペラでもない。アナウンサーという一見、
地味な世界にも、すばらしいプロの、そして感動の世界がたくさんある。

今やっている仕事も、ほんのわずかな気持ちの差と、継続という積み重ねの力
によって、きっとそういう世界が広げられるんだろうな~。



オススメ度

★★★★★+文塊(サウンドバイト)

読んで欲しい方

・アナウンサー志望の方
・言葉の力を磨きたい方
・落語と英語が好きな方

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2008年12月08日

イタリア人の働き方 ~ 内田洋子&シルヴィオ・ピエールサンティ + Xマスカード

新スネッサンスも、やっぱりイタリアから・・・


書籍情報


イタリア人の働き方 (光文社新書)
内田 洋子 シルヴィオ・ピエールサンティ
光文社
売り上げランキング: 74991


本のひらめき

世の中には様々な価値観がある。今、この星の上でもっとも広く人の心を捕ま
えているのは「お金」で測る価値観。確かに、お金があればいろんなことがで
きる。20世紀は、まさにそんな時代で、企業は収益を第一義にひた走ってき
た。21世紀の帳について、ようやく多くの企業も人もそれだけじゃーいかん
なーと気がついた。(環境問題、CSRなどなど)

ところが、世界にはずっと以前から素敵な価値観を貫いてきた国があった。

イタリア。

『イタリア人は怠け者だ』というのが、多くの人のもつステレオタイプ。
しかし、現実には、”怠惰なのではなく、自分にとっての人生の意味をよく心
得ている”のだという。

「現在、イタリアの企業人の間に流れるスピリットは、人間性回帰である。世
界の大半が、利潤追求にやっきになっているのをよそに、イタリアは個人の幸
せを基準にした、新スネサンス時代を悠然と進んでいるのである」という冒頭
の言葉は、とても深い示唆を含んでいる。

本編で紹介される数々の事例(ビジネス、企業)をみると、素敵な生き方、素
敵なビジネスのやり方がいっぱいある。

あぁ~、イタリアっていいぞ・・・と思う次第。

たとえばこんな人たちが登場する。

 VIPが我先に訪れるというイタリア1の靴磨きの女性、ロザリーナさん

 天文学的な金額を積まれても、生産量は増やさない幻のハムをつくる
 ロレンツォさん。イタリア北部のコルモンスという小さな村にある。

 イタリア人もめったに飲めない?幻のラガービールをつくるパオロさん。
 毎年密かな委員会で世界一が決定されるワールドビールチャンピオンで
 連続して世界一に選ばれた。

 W杯からオリンピックまで誰もが目にするスポーツ用のネット。その
 シェア世界一を誇るネットメーカーは、北イタリアの小さな湖にある
 小島で作られている。ラ・レーテ社。(網という意味)

などなど、ユニークな起業家や会社が紹介されている。

イタリアへ旅行を考えている方は、ミラノやローマもいいんだけど、こういう
素敵な人を求めていくのもいいかもね。

ビバ・イタリア!


僕の思いつき

この頃、若い人の旅行がめっきり減ってきているという。ネットで何でも見え
るし、情報も手に入る。しかし、その場の空気まではわからない。

デジカメに取るためではなく、一瞬の奇跡を感じ取るために、わざわざそこに
行く・・・というのは、素敵なことだ。

今日の本を読むと、無性に旅行したくなる。

そういう旅をもっと仕掛けたいねー。

Moso探検隊っていう旅行会社もいつか作りたいねー。思った時が吉日。で
はさっそく人材募集開始。アメリカ、欧州、南米、アジア、アフリカあたりで
いわゆる変なやつを募集しとこう。笑 (いまのところまだ無給です)

Moso探検隊、人材募集中: 

  → http://mosoexplorer.blog54.fc2.com/blog-entry-1.html

オススメ度

★★★★★+人間性回帰

読んで欲しい方

・仕事の意味を考えたい方
・楽しい仕事を感じたい方
・イタリアに行く予定の方

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2008年12月01日

「自分」から自由になる沈黙入門 ~ 小池龍之介 + まぐまぐ大賞ノミネート!

   ドウデモイイっていう素敵な生き方、がある。

書籍情報

「自分」から自由になる沈黙入門
小池 龍之介
幻冬舎
売り上げランキング: 19040

本のひらめき

人はどうやら様々な出来事・事象をジブン・モォドで解釈しては、いらいらし
たり、迷ってみたり、がっかりしたり、はたまた舞い上がってみたりするもの
らしい。

私たちの中には、「ジブン」という欲望やプライドがあって、そいつが様々な
ものを歪めて認識させるようにしている。そこで、「自分濃度」を薄め、自ら
の雰囲気を穏やかで気品のあるものにしていこうではないか・・・というのが
本書のメッセージである。

人は自分の話をしたがるが、人の話は聞きたがらない。常に「自分濃度」を濃
くしようとするココロの力学が働いてしまうからだ。
するとそれは品のない自分を演出し、コミュニケーションを自分の押し付け合
いというツマラナイものに貶める。私が私が・・とガツガツしない、物欲しそ
うにしない、品のあるたち振る舞いができるようになるための方法、つまり「
自分を薄め、自分濃度を薄める」方法が、いろいろ書かれている。

例えば私たちはよく、他人のこと、お店のこと、映画のことなどに「ケチ」を
つけることがある。これを仏道的にみると

 ケチをつける対象より自分を優位に見せたい、という欲望と結びついている

のだという。ケチをつけている相手についてお喋べりをしているように見えて
実は、自分のことを語っているのだ。つまり、そこでは「ジブン」が大量に入
って、自分濃度が濃くなっているのだという。なるほど・・・。

ケチには、仏道の3毒が含まれているという。3毒とは、欲望、怒り、愚痴。
ケチをつけているときは、まず心が乱れ(愚痴)、不快になり(怒り)、自慢
したくなる(貪欲)がそろっているのだ。そしてその心を反映して、本人の雰
囲気にそれ相応の醜さをにじませるという。つまり、品がなくなるってことだ
ね。

このほか、欲に取りつかれた会話は、早くちになる、だからスロウに話そう、
とか、欲望の解毒剤は何かと申せば、「ドッチデモイイ」「ドウデモイイ」
である、とか・・・・こころがユルムいいお話がいっぱい。

ちなみに「ドウデモイイ」は、投げやりに思うことではなく「どうなっても最
終的には受け入れられるよ」という潔さ。軽やかさ。だという。


先日、仲間うちで、品のある人ない人・・・の話題で盛り上がったことがある。
会話の中にもそれぞれの「ジブン」モォドが入っていたのだが(この本を読ん
でなるほどと思った)、品を感じない人はやはり、ジブンモォドのアクがとて
も強いってことらしい。

実力があって、尊敬され、親しまれる人は、その人の「ジブン」というものを
微妙な線で薄めている。そういうことだったのか・・・と納得した。

日頃のビジネスシーンでは、いかに自分濃度を濃くするかに腐心している私達
だが、ふとココロのテンションをゆるめて、本書のような時間をもつことも、
また、人生には必要なことでありましょう。

我がココロからの家出、その修行の一歩を本書から・・・。


僕の思いつき

本書は、著者の運営するウエブ「家出空間」で発信されたメッセージが編集さ
れてできたもの。お坊さん(住職)でありつつ、現代的センスで仏道を広める
面白い方である。ウエブのほか、世田谷で「iede cafe」なるオテラとカフェの
融合した空間も演出している。(2007年からは休眠中)

自らを「精神的インテリアデザイナーとしての僧侶」と定義する今風な気配と
いっしょに、仏道の五蘊(ごうん、人間の5つの作用)や十善戒(十の善行を
保つための戒め)などを現代的な表現で説いてくれたりする。

「ココロにロック・オンする・・」といった現代的表現と、「不愉快になり候
ふ・・」といった古文体のミックスも楽しい。

自分がいるフィールド(仕事、業界)のことを、別の視点やアプローチ、表現
をつかって伝えることも、また面白いのでは・・・。

ビジネスも思想も仏道も、何かで伝えない限り歴史を刻まない。



オススメ度

★★★★★+ジブンからの解放

読んで欲しい方

・品のある生き方をしたい方
・平和な日々をすごしたい方
・ココロの自由を感じたい方

●今日のおまけ:( まぐまぐ大賞ノミネート )

 苦節11年、なんと「まぐまぐ大賞」にノミネートしていただきました。
 苦節っていうのは冗談で、それは楽しいことがたくさんの11年でした。
 この記念すべき11年目に(なんかちょっと中途半端な数字なのがまた
 いいでしょ?笑)、ありがたいことです。

 せっかくの機会なので、ぜひみなさんで盛り上げてやってくださいませ。
 ここから投票するみたいですよ。

  http://www.mag2.com/events/mag2year/2008/ 
   (アート文芸部門でプルダウンすると Webook が出てきます)

 今日の本では、そういう自分濃度が濃くなることはおやめなさい・・という
 メッセージなのですが、俗世に生きる僕的にはやっぱりほっとけない・・笑
 まっ、気がむいたらで結構ですので、よろしかったらあなたも臨機応援して
 くださいませ。ありがとうございます。

 そのほか新作部門でつねさんの「4コマ図解・読書録」や、
 日記・ノンジャンルで「久恒啓一の学びの軌跡」もおすすめですね。

 意外に少ない得票で当選しちゃう・・・地方選挙みたいなところもある・・
 かもよ。笑  (あー かなり自分濃度が濃くなってきた・・ぐふふ)

Posted by webook at 12:14 | Comments (0) | TrackBack

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