2006年06月30日

POST-OFFICE ワークスペース改造計画 ~ みかんぐみ + 3乗の魔術

Moso、大爆発です。

書籍情報

POST‐OFFICE―ワークスペース改造計画
岸本 章弘 中西 泰人 仲 隆介 馬場 正尊 みかんぐみ
TOTO出版 (2006/02)

本のひらめき

会社に行くとデスクがあり、定番のPCがあり、味気ない会議室があり、そして、私達はそれをまったく「当然」のことと思って毎日仕事に励む。

与えられたスペースを受け入れている。それでいいのだろうか?

本書は、当然と思っていたワークスペースの常識に、ものすごい刺激ックスを入れてくれる楽しい本だ。

ワークデザイン。これは働く環境のデザインという意味。ツール、スペース、スタイルなどが交じり合う時空だ。ここにちょっとした刺激やゆらぎを与えると仕事がものすごく創造的になるかもしれない。

本書には、場所のスケールの順(個人→チーム→会社)に、とてもMoso的なアイデアが紹介されている。デザインスケッチをみると「わぁー。これいい。なんとかできないかなぁー」なんてのがいっぱい。たとえば・・・

ネタ入れテーブル:
 ふとした瞬間に発見や思いつきが生まれる。それをメモにしてガチャガガチ ャのボールに入れ、ネタいれテーブルに放り込んでおく。煮詰まった会議の ときにふととりだして、起爆剤にする。

ホワイトボード・トイレ
 ふとしたアイデアの浮かぶ場所。代表選手はトイレ。トイレの壁をホワイト ボードにして、なんでも落書きできるようにする。学生のころくだらない落 書きを書かれた方も多いかも。しかし、これをもっとプラスに使えばいいか も。うーん、楽しそうだ。

カタツムリ・シェル
 人が入れるくらいのカタツムリ型の仕事空間があって、そこで仕事をする。 プロジェクトによってにょこにょこっと集まったり、向き合って会議ができ たり。(じつはこれににた実物がある。→まちみらい千代田のオフィスに)

もっともっと、仕事場は創造空間でMoso的な空間であるべきだ!

冒頭に素敵なメッセージ写真がある。

 二時間を越えたらもはや会議とはいえない。
 自己流は「素人」、自分流は「達人」
 ネットの中にも気配を感じる。
 気配を感じて仕事をする。

なんか、仕事って実はめちゃ楽しいかも・・・よ。


僕の思いつき

本書は、K社の○上さんからご紹介いただいた。電車の中でひらいで、思わず脳みそがそっくりかえりそうになった。刺激的!
Mosoがバシバシうかびそうなすごい内容に心が躍る。

仕事場でも自宅の書斎でも(って、そんな場所はないか:汗)、場所の雰囲気というのは創造空間として大事にしたい。デザイナーやクリエイターの方はそういうのにこだわりを持っている人も多い。

一般のビジネスパーソンだってそうありたい。

ユニークなしかけを会社の中につくる想像(Moso)を考えてみよう。できたらみんなでお昼に話してみるのもいい。で、許可などを考える前に試してみる。怒られたらゴメンナサイですむ。

あー、会社空間が楽しくなってきた。



オススメ度

★★★★★+働き方のデザイン

読んで欲しい方

・オフィス環境を変えたいと考えてる方
・斬新なオフィスに興味ある方
・想像と愉快に溢れたオフィスにしたい方

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2006年06月29日

新入社員が劇的に成長する3か月プログラム ~ 中尾ゆうすけ

新人の成長=自分の成長

書籍情報

本のひらめき

新入社員教育を担当している方は、かなりラッキーではないかと思う。非常に重要な役割でもあり、そして大いに心の交流がありうる素敵な仕事だ。企業が行う教育の中でもっとも重要な教育である、と中尾さん。強く同感!。

もしかすると何年もマンネリで新人教育を担当している方もいるかもしれない。だとすると早いとこ異動したほうがいいかも。

さて、本書は、中尾さんが自身の新入社員教育でつかんだ素晴しい感動と真実を公開した本である。とても感じるものがあり、また実践的なヒントも多い。

なんでもそうだが、目的意識(何のため?)というのは、とても重要だ。本書の冒頭、中尾さんは新人教育を行ううえで何が重要ですか?と読者にいきなり問う。本でも会議でも目的を明確にして進むのとそうでないのとでは格段に差がある。わずかなベクトルの差は、終わってから大きな開きになる。

気付きを引き出し、自ら自立的に行動できる「新人くん」を作り出すには、それなりの覚悟とノウハウがいる。本書は、そんな心得と実践的なヒントがいっぱいである。

新入社員が自分の成長にきづき、担当者にお礼と感謝の気持ちを表してくれるようなら、これほどうれしいことはない。この仕事(入社教育)に情熱を込めてやってきた著者ならではの熱いメッセージがある。

重要な仕事には、気持ちとしかけが必須。うーん、人事部の人は必読かも。


僕の思いつき

僕も入社教育というのを受けた。なにもかも新鮮で、落ち着いて考える暇もなく「ふー、やっと終わった」といった感じだった。特段覚えていることはない。

新人の人と直接的にかかわる新人教育は、実は教える側の研修でもあり、先輩社員は大いに参画したほうがいい。僕は人事部じゃないから・・・なんていってる場合じゃない。「すみません、1時間、僕に時間を下さい」なんて人事部に掛け合うくらいがいい。たぶん、それは頼まれ仕事、やらされ仕事ではない、すごいエネルギーと気持ちがこもるはずだから。

今年もあるベンチャー企業さまの新人教育にかかわらせていただく。正確には入社前教育。なんと幸せなことだろうか。全身全霊を込めて、勤めさせていただきます。はい。

ぜひ、あなたもトライ!



オススメ度

★★★★★+新人くんの成長

読んで欲しい方

・新人教育に魂をこめたいと考えてる方
・他社の入社教育に興味ある方
・新人くんと自分をを元気にしたい方

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2006年06月28日

捨てる生き方 ~ 佐藤康行 + 小笹さん講演

これも一度捨ててみるかぁ・・・

書籍情報

捨てる生き方
捨てる生き方
posted with amazlet on 06.07.02
佐藤 康行
ハギジン出版 (2006/05/18)

本のひらめき

しがらみを捨てる。
こだわりを捨てる。
思い込みを捨てる。

このくらいなら、そうだそうだ!と同感する方も多いことと思う。
しかし、もっとすごい生き方があった。

本書は、佐藤さんの人生経験も映しながら、人生の価値観がガラリと変わる生き方の本である。ただし、心して読まなければならない。なにしろ、価値観を捨てる、人間関係を捨てる、人生を捨てる・・と大変な見出しがあるから。

本書は、私たちがもっている悩みや不安の本当の原因をさぐり、それを捨てればスッキリした人生がおくれるよ・・・というメッセージを発している。

こだわって守っていたものが、実はたいしたことがないニセモノ(価値観)だったり、未練がましくもっていたものを偶然なくしてみたらどーってことなかったり。心のモードをシフトすると異なるものが見えてくる。

僕の心に響いたもところは「価値観を捨てる」というところ。

マイナスの価値のものを捨てるのは簡単。しかし、これはいいというプラスの価値まで捨てるのは・・・。著者は、身のまわりのモノをプラスやマイナスとして評価する基準そのものを捨てよ、という。プラスの価値をもったものこそすてなければならないからだという。うーむ。

捨てる生き方とは、大切なものこそ捨てるという生き方だという。

最悪を受け入れて、心配を捨てる!
無知を自覚して、先入観を捨てる!
家庭においては、すべてを受け入れ家族に対する期待を捨てる!
(これを「放つ愛」という。)

私たちは、本能的に「捨てる」ことに対する拒否感みたいなものを持っている。しかし、私たちはどんなもの(名声、財産、モノ、関係・・)を失ったとしても人間性という無形の財産は残り、そして幾度でも立ち上がれるのだという。

そこに気がつけば、執着という心のネバリがとれ、心の自由が得られるようだ。

この本で、あなたの人生かわるかも。


僕の思いつき

モノもなかなか捨てられない。気持ちもなかなか捨てられない。でも、どこかでスッキリ捨てちゃうのもいいね。

そういう意味では、コダワリを捨て、もっと気楽になるのも悪くないなと思うこのごろ。

楽しいうちはどんどんやればいい。でもふと気持ちにムリがでてきたり、負担になることがでてきたら、どこかでスッキリするのも悪くない。

捨てる生き方・・・ちょっと覚えておくといいねー。



オススメ度

★★★★★+スッキリ

読んで欲しい方

・しがらみを捨てたいと考えてる方
・人生スッキリしたい方
・大切なものをなくしてがっかりした方

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2006年06月27日

モチベーション・リーダーシップ ~ 小笹芳央 + 日経セミナー

なんだって練習すればいいんだ・・・

書籍情報


本のひらめき

リーダーシップが発揮されている組織は、きびきびしている。しかし、リーダーシップと一言でいっても、環境や場所、組織文化などで様々である。従ってリーダーシップを考えるときも、その切り口はいろいろある。厳格なルールに基づくリーダーシップ、時代の先端をきる発想や創造力でひっぱるリーダーシップ、コーチング的な会話を主にしたリーダーシップ・・・・。

本書では、「モチベーション」という切り口でリーダーシップの原理原則を論じたところがユニーク。リーダーがいて、組織が動いて、成果が生まれる・・・そのプロセスは「自発的にやる気になって楽しくやる」ほうが断然いい。そのやり方の理由と方法を実にスカっと整理してくれているのがうれしい。

本書では、リーダーが組織のモチベーション(やる気)をどうしたら引き出せるか・・というテーマで、30のヒントを紹介している。

例えば、こんな点が印象に残る。

  リーダーは、対立事項を芸術的センスで統合する。
  組織としての最大効率の追求と、個人のモチベーションの極大化は、対立  するが、この「効率」と「感情」という二項対立を芸術的に同時実現する。  またリーダーは、論理と感性をうまく使ってモノゴトを判断する。

  リーダーは、メンバーの心のスイッチを切り替えて行動を変える。
  タイムスイッチ、ズームスイッチ、ゴールスイッチ、ロールスイッチ。

  リーダーが組織変革や新規事業の達成をするためには、三分の一の法則を
  実行することが肝要。まずリーダーがトリガーを引き、そして「臨界点を
  こえるまで継続する」ことがことの成否を握る。

30のヒントは、いずれも読んだ文章がビジュアルにイメージできる図解的、構造的な構成になっているのがうれしい。

そして、「リーダーシップは決して天性のものではなく磨こうと思えば磨けるんだよ」というメッセージが何よりうれしい。

仲間の成長を喜び合い、モチベーションがあがるような雰囲気に職場を変えたい・・・なんて思ってるあなた、今からリーダーシップの発揮時。


僕の思いつき

冒頭にアイカンパニー(i-Company)のコンセプトが紹介されている。自分をアイカンパニーと捉えてものごとを考えようというものだ。「アイカンパニーの時代」にも登場した。いよいよ、こういう時代になってきたようだ。

名刺に 「株式会社 松山真之助
     代表取締役社長
         松山しんのすけ」

なんて書いたものを持ってるのもいいね。そこに、いろんな自分の配役を書き込んでいったら楽しい。

僕の場合は
    Moso事業部長
    BSCキャタリスト
    ビジネスコーチ
    Webook編集長
    社内NPO協議会会長
    全国セミナー協議会副理事長(これは今日追加。理事長は上山さん)

なんて書いてみよっかなー。笑



オススメ度

★★★★★+やる気

読んで欲しい方

・リーダーシップに目覚めた方
・組織運営に興味ある方
・職場の雰囲気をよくしたい方

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2006年06月26日

第一回 居酒屋甲子園 ~ 柴村恵美子 + 平野先生コメント

次回は来年2007年3月13日(火)! ボールペンでメモしとこう。

書籍情報

居酒屋甲子園 (第1回)
居酒屋甲子園 (第1回)
posted with amazlet on 06.07.02
柴村 恵美子
ゴマブックス (2006/06)


本のひらめき

居酒屋甲子園!? 
最初にこのイベントについて知ったのは、リッツカールトンの高野さんからの
メールだった。ものすごく感動するから、来年はご一緒しましょう!とお誘い
いただいた。それからしばらくして、この本を発見。うん、これは読まねば!
ということでゲットしたのが、先日の出路さんのちょっとアホ!イベントの会
場だった。

本書は、斎藤一人氏の一番弟子でもある柴村さんが、このイベントの感動的な
すばらしさを「魅力の案内人」としてルポしたもの。実は、柴村さんがこのイ
ベントに参加したのはほんの「お付き合い」。本当は途中で帰るつもりだった
という。ところが、いつしか感動の渦に巻き込まれて、涙にくれて最後までい
てしまったという。

全国の居酒屋・ダイニングの若手経営者らが集まり発足したのがNPO法人居
酒屋甲子園である。 http://www.izako.org/

大嶋啓介さん(居酒屋てっぺん)、上山弘明さん(大阪笑売研究所)ら4人が
次のようなMosoで立ち上げたもの。

  もっと外食産業を、居酒屋業界を面白くしたいね!

そして全国の熱い奴をさがすうち、あちこちにいろんな経営者がいることが分
かる。そしてその人たちを繋いで開催されたのが居酒屋甲子園というわけであ
る。

このNPOの仲間は、「競合する相手をコテンパンにやっつけることを“よし”
とせず、競い合いながらもお互いにいい情報を交換し、ともに成長せい、経済
的精神的に豊かになることを目指す」、こんな仲間なのである。21世紀型経
営を垣間見る、そんな気がする。

本書には、ベスト5のお店の居酒屋甲子園でのプレゼンの様子や、現地レポー
トがある。

『感謝の原点は親孝行なんです』という愛知県春日井市にある居酒屋『寅衛門』。
居酒屋甲子園でのプレゼンでは、参加メンバーがお母さん「生んでくれてあり
がとう」というメッセージを披露した。会場の人はみんな涙したという。僕も
想像しただけで泣けてくる・・・。

ただお客様に感動を演出するだけでなく、その奥にある思いを掘り起こして行
動するところがいいねぇ。

さて、どのお店から体験しようかなー、っと。


僕の思いつき

いいものには触れたほうがいい。知らないことは考えられない。感動した経験
がなければ人様に感動は与えられない。感謝しなけりゃ、感謝されない。
さっそく感動居酒屋にいってみよう。

本書には、トップ5店が現地ルポで紹介されている。
 ★ human dining 寅衛門(春日井店)
 ★ 小姐極楽中華 香香台風(札幌市)
 ★ 食処ばあ 幸 (静岡県吉田港)
 ★ 和と惣菜と旨い酒 合点(本厚木店)
 ★ 旬採酒房 憲晴百 (熊本市)

またトップ30のデータもある。近くのお店があったらぜひトライしよう。

ちなみに次回の居酒屋甲子園は2007年3月13日(火)である。いまからメモして
おこうね。



オススメ度

★★★★★+感動の源流

読んで欲しい方

・居酒屋大好きという方
・感動店舗に興味ある方
・お店の仲間を元気にしたい方

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2006年06月25日

新入社員が劇的に成長する3か月プログラム ~ + 中尾ゆうすけ

新人の成長=自分の成長

書籍情報

本のひらめき

新入社員教育を担当している方は、かなりラッキーではないかと思う。非常に重要な役割でもあり、そして大いに心の交流がありうる素敵な仕事だ。企業が行う教育の中でもっとも重要な教育である、と中尾さん。強く同感!。

もしかすると何年もマンネリで新人教育を担当している方もいるかもしれない。だとすると早いとこ異動したほうがいいかも。

さて、本書は、中尾さんが自身の新入社員教育でつかんだ素晴しい感動と真実を公開した本である。とても感じるものがあり、また実践的なヒントも多い。

なんでもそうだが、目的意識(何のため?)というのは、とても重要だ。本書の冒頭、中尾さんは新人教育を行ううえで何が重要ですか?と読者にいきなり問う。本でも会議でも目的を明確にして進むのとそうでないのとでは格段に差がある。わずかなベクトルの差は、終わってから大きな開きになる。

気付きを引き出し、自ら自立的に行動できる「新人くん」を作り出すには、それなりの覚悟とノウハウがいる。本書は、そんな心得と実践的なヒントがいっぱいである。

新入社員が自分の成長にきづき、担当者にお礼と感謝の気持ちを表してくれるようなら、これほどうれしいことはない。この仕事(入社教育)に情熱を込めてやってきた著者ならではの熱いメッセージがある。

重要な仕事には、気持ちとしかけが必須。うーん、人事部の人は必読かも。


僕の思いつき

僕も入社教育というのを受けた。なにもかも新鮮で、落ち着いて考える暇もなく「ふー、やっと終わった」といった感じだった。特段覚えていることはない。

新人の人と直接的にかかわる新人教育は、実は教える側の研修でもあり、先輩社員は大いに参画したほうがいい。僕は人事部じゃないから・・・なんていってる場合じゃない。「すみません、1時間、僕に時間を下さい」なんて人事部に掛け合うくらいがいい。たぶん、それは頼まれ仕事、やらされ仕事ではない、すごいエネルギーと気持ちがこもるはずだから。

今年もあるベンチャー企業さまの新人教育にかかわらせていただく。正確には入社前教育。なんと幸せなことだろうか。全身全霊を込めて、勤めさせていただきます。はい。

ぜひ、あなたもトライ!



オススメ度

★★★★★+新人くんの成長

読んで欲しい方

・新人教育に魂をこめたいと考えてる方
・他社の入社教育に興味ある方
・新人くんと自分をを元気にしたい方

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2006年06月24日

なぜ私たちは3カ月で英語が話せるようになったのか ~ 本城武則 + 浅田さんブログ

なぜ、がわかると気持ちいい。

書籍情報

なぜ私たちは3カ月で英語が話せるようになったのか
本城 武則
実業之日本社 (2003/01)
売り上げランキング: 91,968

本のひらめき

きのうのジェイカレッジには、校長先生が二人、学長が一人・・となんだか先生がいっぱいであった。その中のお一人、本城武則さんは26歳で渡米しロサンゼルスで飛行学校に入る。パイロット免許取得後、こんどは外国人に操縦を教える教官になる。アメリカ・ニュージーランドを移住し、その後ANAを経て現在は翻訳会社ATISを設立。本城式英会話スクールの校長でもある。
  http://www.1eq.jp/

ざっと経歴を書くととんでもなく英語の才能がある人・・と思うが、学生時代は英語苦手(成績2)、ロサンゼルスでも英語ができず困り果てたというから、驚き。そんな本城さんが、英語で操縦を教え、現在は英会話スクールで教えることになったのか、そのわけと、なぜ3ヶ月で英語ぺらぺら人間ができるのか、そのヒミツがこの本で開示されている。

多くの日本人は「対人恐怖症」「白人崇拝病(白人コンプレックス)」がある。これをちょっと超える必要がある。日本人なんだからネイティブのように話せないのは“当然”と思えば気が楽。そして「英語を話させていただきます」ではなく「英語で話してあげよう」にスタンスを変えるといいという。自分より上手な人がいるのは当たり前。そう思えば、ヘタでもいいからどんどん話したほうがいい。

 気楽に英語を楽しむ。

 言語的常識を使って、理解の網(想像)を広げる。

 考えるときは英語ではなく日本語で

 ヘタな英語でも外国人とどんどん話す

 上級を目指すなら1対2作戦がベスト

など、なーるほど!と思える考え方がたくさん。

英語はちょっと苦手かも・・と思い込んでる人は、ぜひ読んでおきたい一冊!
あなたの心を、なんだかとってもリラックスして開いてくれる。


僕の思いつき

三浦さんのジェイカレッジでも感じたことだが、やはり気持ち、心の持ちようというのは、すべてをドライブ(駆動)する重要なエンジン部分だ。

僕は英語が苦手だから・・・といいながら、けっこう英語圏に旅行にいく人は見方を変えれば、すごく英語ができるヤツかもしれない。自分の立ち位置をちょっと変えてみると、自信がわいてくるかも。

会話はどう話すかではなく、なにを話すかが大切、と本城さん。本書にもあるが、「以前TVで、外国人がたくさん登場し、日本語でいいたいほうだい言う番組があった。その中で注目されるのは必ずしも日本語が流暢な日本語ではない。話の深みや面白さである。」というは実感だ。

今度あったら外国人に何を話すか考えておこう。



オススメ度

★★★★★+3ヶ月?

読んで欲しい方

・英語がぺらぺらになりたい方
・英会話に興味ある方
・躊躇なく英語を話したい方

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2006年06月23日

パワポ使いへの警告 ~ 榊原廣 + 隊長ライブ

道具に使われないように・・・

書籍情報

パワポ使いへの警告
パワポ使いへの警告
posted with amazlet on 06.07.02
榊原 廣
講談社 (2006/06/20)


本のひらめき

そろそろパワーポイントを卒業したい・・・なんて思っているこのごろ。妙に気になる本に出会った。パワポ使いへの警告!ときた。

本書は、広告代理店で活躍する著者が、新人君たちがパワポで、企画をつくっている様子が、どうもヘンだ・・・というところから、本書を構想したようだ。

パワーポイントは、確かに企画のプレゼンなどで強力である。最近は、動画や音声なども対応するし、アドオンで会話形式のアバターを登場させることだってできる。何かのフェアとかショーでのプレゼンでは圧倒的なパワーがある。

が、しかし。だからといってパワポでいきなり企画書を作ろうとすると、カベにぶち当たって、しばし画面とにらめっこ・・・ということもまま起きる。

著者は、パワポは、企画書をまとめてプレゼンするのはいいが、考えるときにつかうものではない・・という。うん、これは賛成だ!

僕も企画をまとめたりするときは、マインドマップで考えることが多い。パワポは、基本的にシリアルに思考を繋いでいくことになるから、構想がすでにある状態で使うのがいい。(アウトラインモードでやるのもいいね)

パワポ使いが陥る6つのわなは、
 1:パワポで、企画所を書きながら、企画そのものを考える
 2:全体像を考える前に、ディテールに目を向けてしまう
 3:いつもの企画書を使いまわす
 4:パワポの機能の域を出ないであきらめてしまう
 5:カト&ペーストで企画の流れを見失う
 6:演出に懲りすぎて企画の本質を忘れる

他山の石として、注意しよ・・・っと。


僕の思いつき

構想を練る、企画をまとめる・・そんなときに使えるツールは何がいいのか、ふだん使っているものを考えてみよう。

著者はワードがよいというが、僕はワードはちょっと好きくない。

3年ぐらい仕事をやっていると、慣れてくる。その後、どうするかで、すごい!ビジネスマンになるか、ふつーのビジネスマンで終わるかが決まる。

違う視点で眺めてみたら、面白いものが見えてくるかも。そうすると、本が書けたりする。あとはMosoで頑張ろう。



オススメ度

★★★☆+企画・書

読んで欲しい方

・企画を書く仕事の方
・企画するのがすきな方
・企画を進化させたい方

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2006年06月22日

ギフト ~ 平野秀典 + 我が子に贈る本

こんなギフトを残せたら・・・

書籍情報

ギフト 君に贈る豊かさの知恵
平野 秀典
大和書房 (2006/04/11)

本のひらめき

本書は、著者の平野さんが息子に向けて語り継ぐ「豊かさの智恵」を二人称で書いたもの。それは、息子さんが大人になりビジネスマンになったとき心にズンとしみ入る父からの素敵な贈り物だ。

この本を読んだ読者は、きっと素敵なギフトに人生を見つめなおす機会が得られ、私もこんなギフトを私も子ども達に残せたら・・・と感じるに違いない。

たとえばこんなギフトがある。

ビジネスの成功は、競合を打ちのめしたり、関連会社にしわ寄せしたり、我が社だけよければというエゴの勝利ではない。また、金銭だけが価値基準でもない。そこには多くの人が意識しはじめた「働くことの意味や価値」がある。

  商売とは、豊かさをわかちあう人間の営みである。

と平野さんは言う。そして、ビジネスには共感や感動や感謝がある営みとしてあるべきだという。

また、人は、ない能力を身に付けたいと願ったりするが、実は、それは本来備わっているもので、磨いていないだけだという。うん、確かに。

自己啓発とは、自己を啓いて発する。つまり内包されたものを磨いて輝かせると書く。平野さんは、こうした「すでにあるもの」を呼び覚ますキッカケは、「感動」だという。だから自然でも講演でも、すばらしいものはたくさん触れて感動するのがいいのだ。

本書には、感動の感性を磨き、すばらしいギフトを意識できるヒントが一杯ある。7つのギフトとあるが、ぼくにはもっとたくさんの贈り物に満ちた本だと思えた。

平野さんにありがとう。そして、この本を紹介してくれた池本先生にも感謝!


僕の思いつき

僕がもらったギフト:

 私達は、物質や数字という形があるものを所有することが最終目的ではなく
 感性や感情という無形の喜び(=豊かさ)を味わうために存在するのでは
 ないだろうか。

 豊かさとは今をとことん味わえることです。

 成功とは、人生において、無我夢中で過ごせる時間がどれだけあったか
 という指標でもあります。

 師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ。孔子

 人間は、人に貢献する欲求が一番高次の欲求に位置しているのです。
 自分が人の役に立つとき、自分の成長の役にも立っているのです。

 棚ぼたの法則ー毎日がオーディション
   自分がちゃんと棚の下にいないと、落ちてきたぼた餅(幸運)は
   受け取れない。そのための準備は、外見、行動、言葉。

 よい言葉=磨く、引き出す、鍛える、使う、輝かせる

まだまだたくさんのギフト・・・。すばらしい本です。

平野さんには、ジェイカレッジで直接ギフトの意味を伝えていただきましょう。


オススメ度

★★★★★+人生の選択肢

読んで欲しい方

・生きる意味をみつめたいと考えてる方
・人生の成功に興味ある方
・働く意味を考えたい方

Posted by webook at 10:31 | TrackBack

2006年06月21日

「できる社長」だけが知っている数字の読み方 ~ 金児昭

なるほど・・・

書籍情報

本のひらめき

できる社長と決算数字の関係は、なかなか含蓄が深い。

本書は、経理・財務畑を歩んできた著者がみた「できる社長」の数字への係わりを紹介したものだ。例えば・・・

 「できる社長」は、決算書のような報告で上がってきた数字を見てからモノ
  を考えるようなことはしません。何をするにもまず現場です。

  入金、出金、利益といったシンプルな考え方の経営の根本には、三つの
  基本的な精神がある。正確さ、迅速さ、誠実さ。

  頭を使わない節約は、会社を暗くする。
  (コピー枚数を機械的に減らすのではなく、すべての書類をA4一枚に)

  監査する会計士が、チェックする相手から報酬をもらうのは危うい。
  どこかの協会にプールして、そこから報酬をもらうようにすべきだ。
  これに関しては世界中が間違っているのです。

など、鋭い視点がたくさんある。

会社の数字を見ている方におすすめ。


僕の思いつき

社長の目線・・・というのは、こういうものか。というヒントがいくつかある。

できる社長の顧客対応
できる社長の社員満足対応
できる社長のメディア対応

とか、考えてもいいねー。



オススメ度

★★★★+社長の目

読んで欲しい方

・会計に目ざめたいと考えてる方
・企業会計に興味ある方
・社長を元気にしたい方

Posted by webook at 10:34 | TrackBack

2006年06月20日

人を大切にする経営 ~ 池上孝一/岡村直昭 + Moso製作所ブログ

大切にするって、どういうこと?

書籍情報

人を大切にする経営
人を大切にする経営
posted with amazlet on 06.07.02
池上 孝一 岡村 直昭
ファーストプレス (2006/06/17)


本のひらめき

面白そうな会社、元気な会社は、個人がとても活性化している企業である。個が活性化している会社とは、「個人が持てる力を最大限発揮している」と同時に「会社もその個人の力を発揮できるようにうまくサポートしている」会社である、という。ふむふむ、確かに。

本書には、そうした優良企業としてトヨタ、日本IBM、ワタミ、メリーチョコレイト、リクルート、松井証券などが事例として登場する。
こうした企業からは人材が輩出されている。(人材排出企業とはエライ違い)

本書では個人の資質をピラミッド形式にうまく整理している。

ピラミッドの頂点から、ケイパビリティ、マインド、パーソナリティの順である。さらにそれらを細分してある。なかなかスッキリしている。

 ケイパビリティ = 知識、スキル、コンピテンシー(行動様式)
  |\
 マインド    = 意欲、意思
  |  \
 パーソナリティ 
  |    \
    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
またモチベーション(意欲)のドライバーで、ハーツバーグの「動機付け、衛生理論」がまた登場した。(最近よく出くわすね)
簡単にいうと、それがあれば元気がわく動機付け要因と、それがないとガックリする衛生要因があるということだ。前者の動機付け要因は、「貢献、成長、承認」といった要素、後者の衛生要因は「調和、安心、金銭」といったものがある。

個が活性化するのに、正しく公平に評価し、給与賞与に差をつければそれでよし!というのは、間違いだということだ。

きのうの「シンプルなしかけ」で具体的なやり方のヒントをもらい、本書で体系的な理解をするとよいかも・・・。


僕の思いつき

ものごとを構造的に図解して整理するのは、面白い。ふだん何気なくやっている仕事や業務を、構造的図解に落としてみるのもいいかもね。

日本電産の永守社長は、「夢を形にする経営」を標榜し、大法螺もときにはふいているという。たとえば2030年には、世界で100万人を雇用をし、雇用世界一になる・・といったものだ。楽しいMosoだね、Moso。

ほかにもいろんな人のいろんなMosoがあると思うけど、知ってる人教えてね。



オススメ度

★★★★+個の活性化

読んで欲しい方

・組織を元気にしたいと考えてる方
・成果主義の誤謬に興味ある方
・面白く仕事をしたい方

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2006年06月19日

やる気を引き出すシンプルなしかけ ~ 白潟敏朗 + 笑点

面白いか、面白くないか。それが問題だ。

書籍情報

やる気を引き出す シンプルなしかけ
白潟 敏朗
日本実業出版社 (2006/06/15)

本のひらめき

会社にはいろんな制度や仕組みがある。あ、またボーナス考課の時か、あれ、この前人事考課を書いたばかりじゃなかったっけ・・・みたいな会話がどこかで交わされていないだろうか。

考課表を書いて出すほうも、それに点数をつけるほうも、なにやら不合理な印象をもちながら、会社の決まりだし・・・と毎度のお勤めを果たす。「業績評価制度」といったアチラモノが輸入され、人事コンサルタントの教えに従って立派な制度や体制はできたけれど、いったいどれだけ効果が上がったのだろうか? こんな疑問は、おそらく人事総務の部署にいる人にとってはタブーであ
ろう。

タブーに挑戦してみたい方や、悩んでいる方に、ピッタシおすすめの本が、今日の本だ。シンプルなしかけ。これが、実に「かんたん」実行、「ばつぐん」効果、「らくらく」継続できるしかけなのだ。

本書は「上司のすごいしかけ」に続く、やるき蔓延!すごいしかけの第二弾。
(出版社が違うのがまたよろしい。前回は中経、今回は日本実業)

成果主義か年功主義かといった二項対立の問題ではない。それはそれで、ある程度の基本的な制度があって、それを支えるホントウのしかけが本書のすすめる楽しいしかけである。例えば

 私の自慢・わたしの思いコーナー
 みんなでそうじ
 ぺらイチ社内報
 ナンバーワン社員評価シート

などなど。私の自慢、わたしの思いコーナーは、すごい!ランチ会議みたいなノリだ。定例の会議で、一人3分くらいの自慢や思いを話す時間をセットするものだ。意外な事実がわかったり、驚きと共感が生まれたり・・・。

ナンバーワン社員評価シートは、目に見えない会社への貢献を見えるようにするしかけだ。「あの人がいると明るくなる」とか「彼の宴会しきりは最高!」とかいった勝手な項目でみんなが推薦しあっちゃうものだ。

また人事評価シートもこんな改善が面白い。○○力、○○性といった人によって捕らえ方が違う表現を改める。「企画力」→「企画書の作成枚数」、「積極性」→「人がやりたくない仕事の実施件数」などといった言い換えである。

硬いものはやわらかく、抽象的なものは具体的に、面白くないものは面白く、しなくっちゃ結局、食えない餅になってしまう。

人事部の方、必読の本です。


僕の思いつき

過日のジェイカレッジにご登壇いただいた阪本啓一さんが、「正しいか正しくないか」とか「すべきかすべきじゃないか」ではなく「楽しいか楽しくないか」で物事を判断したらいいじゃん・・・とおっしゃった。

心に残るフレーズだった。

そう、人はお金(ボーナスの±とか、昇給昇格)で動く時代は、どうやら昔の時代だ。給料がまともにもらえない、作業環境が劣悪なときには、そういうインセンティブは効果抜群だが、豊かになった今、むしろ「やりがいのある仕事」や「達成の喜び」「承認/賞賛の喜び」「自己成長のうれしさ」「仕事を任されるわくわく感」といったほうが大きい。(ハーズバーグの衛生理論にもあるという: http://www.careerscape.co.jp/point-herzberg.htm )

だとすれば、今の人事制度は旧式の名残を色濃く残した脱皮前の状態かもしれない。仕事を面白く、楽しくやる工夫。これこそが取組むべきことなのではないだろうか。

さて、どうするか・・・ちとMosoしてみますかね。



オススメ度

★★★★☆+楽しさの演出

読んで欲しい方

・人事部を変えたいと考えてる方
・やる気の源泉に興味ある方
・職場を元気にしたい方

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2006年06月18日

オレは聞いてない! ~ 斎藤潔 + ジェイカレッジ14(福島正伸さん)

で、あなたはどうしたい?。

書籍情報


本のひらめき

職場でも家庭でも仲間の集まりでも、コミュニケーションはとても重要である。そんなことは当たり前だと誰でも思っている。にもかかわらず、なかなかうまく機能していないのも事実。なぜか・・・。

 x こんなことは話さなくてもいいか、とりあえず・・・
 x なんで、それを話してくれなかったのか・・・
 x 聞いてないぞ俺は・・・

といったちょっとしたすれ違いが、組織力を低下させる。人は知らず知らずのうちに、ひどい聞き方をしているものらしい。(反省)

そこで、コーチングの登場。聞いてもらえてうれしい雰囲気や、もっと報告したくなる聞き方が職場の「空気」としてあれば、組織エネルギーは格段に上る。それをリードするのは、上司だ。

本書は、そうしたコーチングのノウハウを書いた解説本かといえば実はそうではない。いくつかのコーチング・エッセンスやノウハウも解説されているが、実は、もっと深いレベルの内容がある。

斉藤潔、という一人のプロフェッショナルコーチが生まれるまでの人生ドラマが「コーチング」というひとつのやりかたを軸に展開している。タイトルから受ける印象を大いに裏切って(?)とても素晴しい内容がある。

斉藤さんは、すべてにおいてオープンな姿勢がある。本書でもこれまでの人生経緯を大胆に開示しながら、コーチングの素晴しさを紹介している。

斉藤さんは、以前印刷業界の会社にいるとき、コーチングに出会い、コーチングで会社の風土を変えようと燃える。やがて斉藤さんが出会ったコーチは、近藤真樹さんという女性のコーチ。その後、斎藤さんが未来を自ら切り開くプロセスが、近藤さんとのコーチングのやり取りの中で、リアルに再現されている。斎藤さんは、会社での役員につながる総務部長への昇格オファーをけって、コーチングを世に広める道へと踏み出し独立する。この過程が、ぼくにはとてもドラマチックで心を動かされた。

一人のビジネスマンが、コーチングに目覚め、自らを成長させながら、新しい地平を切り開くそのプロセスそのものが、読む人の心をゆさぶって、元気と勇気をくれるのではないだろうか・・・。

尊敬する斉藤さんの本がついに世に出たうれしさをバックに、多くのビジネスパーソンにこの本をオススメ!しとこう。


僕の思いつき

コーチは考えを整理させてくれる。
原因と結果をつなげてくれる。
「では、あなたはどうしたいのか」と次の行動を促してくれる。
「もしもそれが強みだとしたら、あなたはどんなことがしたいか」と問いかけてくれる。

誰しも、大事なこととわかっていてもついつい「先送り」してしまうことがある。いつか・・と思っていると、もう定年か・・・なんてことは、実は腐るほどあるのだ。そういうところを自分と並走しながら鼓舞してくれる、そんなコーチがいたら・・・・。うん、きっと人生楽しい。

実は、ビジネス経験を活かしたコーチは、まだ数が少ないらしい。様々な経験は、すべて意味があり、何かにつながる可能性を秘めている。いまからでも遅くない。自分を活かし、人のお役にたてる立ち位置に自らをもっていけたら楽しいね。どぉ?あなたも。



オススメ度

★★★★★+あなたはどうしたいの?

読んで欲しい方

・コーチングを勉強したいと考えてる方
・コーチングに興味ある方
・職場の雰囲気を変えたい方

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2006年06月17日

Dr.Blog の Movable Type ~ フィールド + ぞりん遊び

Movableしてみる?

書籍情報

Dr.BlogのMovable Typeスタイルデザイン&テンプレート集
フィールド
ソーテック社 (2005/04)
売り上げランキング: 13,431


本のひらめき

Blogで日記や記録をつけている人が非常に多くなった。楽天やYahooなど無料のサービスがたくさんあるし、最近では SEESAA のような Podcast対応のものまである。

少し本格的になると自分でサーバーを借りて、ブログを立ち上げてみたくなる。ある程度WEB知識がないと対応できないが、チャレンジの価値はある。

本書は、そんなチャレンジャー向けの本だ。プログラムをバリバリ書くような人には不向きだが、ちょっとかじってみたいという方にはちょうどいい。

この本は、OILSHOPの油屋さんに教えてもらった本だ。

ブログツールとしてはもっともポピュラーな Movable Type というブログツールを、サーバーにインストールし、CCS(カスケーディング・スタイル・ドシートなど)各種の設定をし、自分用にカスタマイズする方法が、一通り解説されている。この本では Movable Type 3.0/3.1日本語対応バージョンである。
(現在、さらに進んで3.2がある)

この本だけで独学するのもいいが、誰か知っている人について教えてもらいながらやると倍速になれる。

ようやく、ぼくもMovable になじんできたぞ、と。


僕の思いつき

なんでも自分でやってみたい・・・これが「好奇心」というやつだ。

Movableもいじりたい。音楽や音声、動画を編集したい。パラパラ漫画を製作したい。・・・・なんだかいっぱいやりたいことがあるなぁ。

好奇心、バンザイ!



オススメ度

★★★★+CCS

読んで欲しい方

・ブログを独自に始めたいと考えてる方
・Movableに興味ある方
・スタイルシートでアレンジしたい方

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2006年06月16日

南の島の「プルワン」 ~ スプートニクインターナショナルジャパン

素敵な意図のある・・絵本

書籍情報

南の島の「プルワン」
スプートニク インターナショナル ジャパン
英治出版 (2006/05/29)


本のひらめき

「スリランカ孤児院建設プロジェクト」という素敵な企画がある。本書は、それを応援するブックファンドによる絵本だ。そう、あの英治出版の企画である。この特別なブックファンド企画のしくみはこちらにある:
  http://www.eijipress.co.jp/puluwan/p03.html

本書は、絵本。お母さんと小さな女の子「プルワン」の物語。プルワンは、なんでも「できなーい」といって親や先生を困らせる。しかし、あるとき折り紙をつくるのをきっかけに、「できる」楽しさを知る。なーんだできるじゃん・・・というごくありふれた日常を描いたお話。しかし、そんなありふれた日常もない子どもたちもいる。
ちなみに「プルワン」という少女の名前は、スリランカ語で「できる」という意味だ。

本書は、英語、日本語、スリランカ語で書かれている。絵は、スリランカの子どもたちが書いたもの。きれいな絵は、微妙に違って、みんないい。物語は、ボランティアでスリランカに1年4ヶ月滞在した若鍋聡史さんによっ
てかかれたものだ。

この絵本にこめられた思いが、清々しい。

英治出版のブログに本書の舞台裏が記されている。
 http://www.eijipress.co.jp/blog/categories/bookfund/

僕の思いつき

スリランカ。昔セイロン、首都はコロンボ。これが今まで僕の脳みそにしまわれていた唯一のデータだった。

この国は過去20年にわたり民族紛争が続き、2004年にはスマトラ地震による津波で多大な被害を受けた。内戦、津波、貧困・・・こうした理由で孤児も多いという。そこで、孤児院プロジェクトが動き出したという。ただし、施すばかりの援助ではなく、自助努力によるプログラムである。

世界には、こうした人の架け橋をつないだ素晴しいプログラムがいくつもあるようだ。

本書で、そういうものを知るのも悪くない。できれば、本書の最後にある応援団リストのブランク欄に、あなたの名前を記すのもいいね。



オススメ度

★★★★★+プルワン

読んで欲しい方

・世の中に何か貢献したいと考えてる方
・スリランカに興味ある方
・孤児たちを元気にしたい方

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2006年06月15日

ロジカル・ライティング ~ 照屋華子

そういうことだったのか!

書籍情報

ロジカル・ライティング
照屋 華子
東洋経済新報社 (2006/03/24)

本のひらめき

ロジカル・シンキングの続編。非常に実践的に書かれている。読みながら、考
えながら進むと、うっすらと脳みそに汗をかくのがわかる。笑

本書は、論理的にものを書き、人にわかりやすく伝えるためのノウハウを、と
ても体系的にそして、実践的に教えてくれる素敵な教科書である。
(こういうのこそ、教科書と呼ぶべきだね)

すこしかじった人ならロジカル・シンキングといえば、すぐにMECEやロジ
ックツリーといった言葉を思い出す。MECEは漏れなくダブりなくというこ
とまでは、誰でもわかる。しかし、いざそれを実際にに試す段になるとなかな
か思うようにいかない。

泳げない人が畳の上で泳ぎ方を教わり、分ったと思って実際に水に入ると、教
わったことと違うことがいっぱいあることに気がつく。それと同じである。

本書には、そういう「つもり」モードを抜ける工夫があるのがうれしい。要点
を理解するとともに実際に脳みそに汗をかかせてくれるからだ。

MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)、SoWhat
WhySO?、論理パターンの3つを基本にして、話が進む。これまで読んで
きたロジカルシンキングの本の中で、いちばん頭に入る解説だった。

なんども読んで消化したい本である。


僕の思いつき

ロジカルチンキングやライティングの本を読むたび思うことは、論理的に考え
る一方で、感性やセンス(藤原先生の言葉では情緒)が大切だということだ。

たとえばMECEに考えようということで、「全体として漏れがない」という
とき、さて全体をどう捉えるか?というところは、感性の世界。本当の全体を
カバーしない一部だけを全体と捉え、論を進めれば一見MECEでも、大きな
見落としに繋がる。

だから、ロジカルに正しくても、正解でない、というのはありうるのだ。

そこで、ものごとを大きく、俯瞰して、捉えるための「感性」をいつも磨いて
おく必要がある。

文化的なもの、古典、自然・・いろんなものに触れ、体験というアーカイブが
多いほうがいい。好奇心というのは、感性をみがくひとつの触媒かもしれない
ねー。好奇心は、正しいか正しくないかではなく、面白いか、面白くないかと
いう判断基準で盛り上がったり冷え込んだりする。ふむふむ。



オススメ度

★★★★★+ロジカルな考具

読んで欲しい方

・論理的に分り易い書類を作りたい方
・スッキリした資料がほしい方
・ロジカルにモノゴトをすすめたい方

Posted by webook at 20:39 | TrackBack

2006年06月14日

ちょっとアホ!理論 ~ 出路雅明 + 生茶(5月2日)

アホ!が世界を救う!?

書籍情報


本のひらめき

アホちゃうか!。これは関西言語圏で使われるびみょうな言葉である。
ほんまもんのアホは、どうも仕方がないのだが、ちょっとアホは、なにやら
とても面白いことが起きるらしい。

古着屋ショップのすばらしいアホ物語について書かれたこの本は、僕の感性
をビビビっと異常なまでに刺激してくれた。

たった1台のワゴンから始めて、若者向けのカジュアルショップを展開し、
7年で年商35億円にしたやる気満々の青年がいた。しかし、燃尽症候群に
陥り、創業者の著者は「隠居じじい」のようになってしまう。なんとかしよ
うと「中期計画」「社員教育」「マーケティング理論」「人事考課システム
」「顧客管理システム」などいろんなものを導入して挽回を図るが、すべて
が裏目。倒産の危機、家族の病気、自分も胃潰瘍・・・と弱り目に祟り目。

そんな折、ふと心の中でおきた開き直り。別に殺されるわけじゃないし、ど
っちみちやるんだったら“楽しくやろう!”という希望の光を見出す。
すべての判断基準を
  ▼ 正しいか、正しくないか/良いか悪いか/すべきか?しないべきか?
ではなく
  ▽ 楽しいか、楽しくないか?
という実にシンプルなものに切り替えてしまった。常識人を抜け、ちょっと
アホになったのである。さぁ、ここからが快進撃。この模様は、本書で十分
堪能していただくとして、サワリを少しだけ。たとえば・・・

従来の中期経営計画発表会なんてお堅くてつまらないのはやめて、「やった
るで総会」を開く。そこでは、ちょっとアホ!な面白い目標を宣言する。
また、経営理念もよくあるまじめーでかたーいものはやめて、「元気に、明
るく、ちょっとアホ」なんて言葉がならぶ楽しいものに変えてしまった。
ヒュマンフォーラム新聞で、「ちょっとアホ」の楽しさを伝え、楽学塾とい
う社内研修の場で創業者(著者)の「ちょっとアホ」を生で伝える。
なんてことをしながら、社員がとことん楽しみ、お客様もまきこんで面白ろ
がってしまうノリを爆発させていった。 http://www.humanforum.co.jp/

もう、ほとんとMosoのノリである。読んでいても楽しくて仕方がないよ
うな雰囲気が伝わってくる。(いーなぁ、こんな会社!)

働くとは何か、会社はどうあったらいいのか・・なんて考え始めた方、ぜひ
この本から「ちょいアホ」のエキスと、Mosoの楽しさをもらっちゃおう。 

ジェイカレッジ初の「ちょっとアホ」講演、決定! イェーイ!


僕の思いつき

競争優位になるために「差別化」したい・・そんな企業は多い。やれ最新のIT
技術を入れて、斬新で超オリジナルな商品開発をして・・・と、まじめなコン
サルタントなら数字や分析グラフを駆使してそう言うに違いない。

それは正しい。しかし、面白いか?それ? という疑問が、本書のイチバンの
メッセージだ。社員が面白く、楽しく、そしてお客さんもいっしょに喜んでく
れるような、そんな製品やサービス。それは、楽しい仕事やわくわくして働く
社員からしか生まれない。

ちょっとアホ、にならないとそれはできないのだ。そう、Mosoである。
本書の最後に出路さんのロールスロイス物語がある。「もう完全に“ちょっと
アホ!”の妄想です」とあった。うしうし。Moso!Moso!

Moso製作所株式会社構想に取り入れたい楽しいしかけがいっぱいあるねぇ。



オススメ度

★★★★★+ちょっとアホ!のすすめ

読んで欲しい方

・仕事を楽しくしたいと考えてる方
・ちょいアホに興味ある方
・仲間と楽しく仕事したい方

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2006年06月13日

Google誕生 ~ デビッド・ヴァイス+マーク・マルシード

Googleは、なんだか哲学がある。

書籍情報

Google誕生 ?ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス マーク マルシード 田村 理香
イースト・プレス (2006/05/31)

本のひらめき

ネット検索でグーグルを使っている人は多い。最近では、Earth Google とか
グーグルマップなどのサービスも展開され、もはやインターネットの必需サー
ビスとなっている。そして、その誕生と成長の軌跡は非常にワクワクするし、
またこれからのネット社会の未来を先取りする頼もしさも感じる。

そんな中、グーグルの本は最近たくさん出ている。その中でも本書は、創業者
のラリーとサーゲイについて、生い立ちや考え方、誕生秘話などがとても詳細
に語られていて面白い。書いたのはワシントン・ポスト紙の記者。
原書は、「The Google Story」である。

グーグルの成長の軌跡を丹念に追いながら、彼らが何を考え、どんな挑戦をし
てきたのか、そしてこれからどこへいくのか・・・生身の息使いが聞こえそう
なライブ感で迫ってくる。470ページもある大部な本なのにとてもすいすい
読める。

スタンフォード大学で出会った二人の青年。ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリ
ン。どちらもお父さんが学者。二人は子どものころから相当頭がきれたらしい。

二人は、学生のころウエブ検索の新しいやり方を思いつくのだが、ペイジの指
導教官の一人、ウィノグラッド教授の言葉が印象的だ。

 ウエブページをランク付けする知的な探求も、結局のところは「思いつき」
 から発展していった。

といっている。ロジカルシンキングとか、論理思考ではなく、ひらめき、思い
つき、感性が、まずあったということだ。そしてどちらかといえば、会社を作
って金儲けしようという拝金成功主義よりは、とにかく精度の高い検索エンジ
ンを造りたかったというのが発端だったという。

初めて作ったサーバーの写真とか、グーグルが生まれたときの人の出会いや、
教授たちの支援など様々なエピソードは、とてもワクワクする。アマゾンのジ
ェフ・ペゾスが、当初から彼らの相談を受けていたというのも興味深い。
グーグルはやげて急成長し、株式公開をするが、そのときも、従来のウォール
街の因習を打ち破るすごい!やりかたをする。

そもそも世界中のウエブをダウンロードして、リンクを解析し・・・なんてい
うとほうもないことを考えるのは、これはもうMoso以外になんと言えばい
いだろうか。そして、それが実現し、いまやグーグル経済圏とまでいわれるよ
うな時代にもなってきた。95年からわずか10年ほどの間のデキゴトである。

グーグルは心の中に何を大切にしてきたのか・・そんなことを感じながら、と
ても面白く読める二人の若者の成功物語。

目が離せないグーグルは、どこへ行くのだろうか・・。


僕の思いつき

本書を紹介してくださったのは、ビットバレー(あーなつかしい)を盛り上げ
ていた松山太河さん。同じ苗字をいいことにあのころからお付き合いいただい
ている。今もネット関連のリーディングエッジを切り開いていらっしゃる。

あるセミナーで、太河さんからGoogleと書かれたフリスビーをもらった
のが、僕が初めてグーグルを知ったときだった。

グーグルがこれからのネット社会をどのようにするのか、大いに注目したい。
グーグルの未来にある3つの選択肢・・という田坂広志さんのPodCast
も、オススメだ。 
 http://www.sophiabank.co.jp/bangumi/prg060601_03/index.php

今日もグーグルしながらの一日でしたね。MosoGoogle なんてサー
ビスが始まらないかなー。



オススメ度

★★★★★+未来社会の夜明け

読んで欲しい方

・Googleをもっと知りたい方
・Google創業者に興味ある方
・Googleの未来が気になる方

Posted by webook at 20:48 | TrackBack

2006年06月12日

子育てにとても大切な27のヒント ~ 汐見稔幸&野原しんのすけ一家

オラん家に学べバ~?

書籍情報

子育てにとても大切な27のヒント―クレヨンしんちゃん親子学
汐見 稔幸 野原しんのすけ一家
双葉社 (2006/04)


本のひらめき

クレヨンしんちゃん。本名は野原しんのすけである。僕とおなじ名前だ。
(じゃなくって、僕がマネしたんだけどね)

本書は、野原家の育児に学ぶ「親子学」。東大大学院の教育学の先生が、クレ
ヨンしんちゃんのマンガを「真剣に」みて、そこから学びのエッセンスを抽出
したものだ。

おしりプリプリーなんてやるしんちゃんの姿を、まぁはしたない!と言って、
見せたくないという親御さんもいるようだが、このマンガ、計り知れない気
付きの世界があるのだ。僕は、大好きだ。笑

ちょっと小生意気で本質をつくしんちゃんの言動は、ニヤリとさせたり、ホロ
リとさせたり。このマンガ、なかなか隅におけない。

  素直に子どもに謝ると、親自身も楽になる。

  伸び型は十人十色。比べず信じてあげることが大事。

  みんなの力を借りて子育てしよう。

など、開かれた野原家の育児シーンから、27の親子学が紹介されている。

ざっくばらんな野原家の様子で育児を学ぶ家族も増えるかもね。
やがて文科省の教材に野原家が登場する日がくるか・・・オラ楽しみだナー。


僕の思いつき

クレヨンしんちゃんの映画もオススメだぞー。
そういえば以前見たとき、ジーンときたことがあったゾー。

どこか抜けてて可笑しいのがしんちゃん。本書の最後のほうにこんな会話があ
った。

 そうではない、右手の人差し指と中指でかるくはさみ・・・
 その際、左手は・・・

 こお?

さて、この会話は、ナンダロウ? 笑
じゃ、そゆことで。


オススメ度

★★★★☆+ざっくばらん

読んで欲しい方

・育児のストレスを発散したい方
・野原家に興味ある方
・日本の育児を楽にしたい方

Posted by webook at 20:50 | TrackBack

2006年06月11日

子どもが輝く「魔法の掃除」 ~ 平田治 + 校長先生のブログ

褒めない、叱らない、比べない!? えっマジ?

書籍情報

子どもが輝く「魔法の掃除」―「自問清掃」のヒミツ
平田 治
三五館 (2005/05)
売り上げランキング: 105,368

本のひらめき

この本は、阪本啓一さんに教えた頂いたもの。先日のジエカレッジでのことだ。
自ら気付いて自ら行う・・・このエネルゴーこそがすべてのことに通じるすご
い魔法だと気づかせてくれるすごい!本である。

小学校の先生である平田さんは、以前は熱血「管理大好き」先生だったという。
それがあるとき校長先生に「はめられ」て、研究主任に抜擢され自問清掃とい
う修行の道を経験することに・・・。
そのときの著者、平田先生の心の変化、動きはとてもドラマチックだ。

それまで自信をもって進めてきた教育にあり方を、見つめなおし、ある意味で
否定し、そして新たな地平を切り開くプロセス・・・そんな過程が、生徒たち
の心の変化とともに語られている。

自問清掃とは、しずかに自分と向き合いながら掃除をする時間。まるで禅の業
のような時間である。毎日わずか15分。生徒たちはだれかれに指示や命令さ
れることもなく好きなように掃除の時間をすごす。そして、そこには奇跡とで
もいいたくなるような素敵な時間がある。

 子どもたちの中に生まれた変化に助けられながら、毎日少しずつ前に
 進んでいったのです。

という先生にとって、自問掃除は自らを全面否定していく過程でもあった。苦
しかったと素直に述懐をされている。そしてその先に見たものは・・・

 教師からの指示・命令・注意によって、効果的に動かされていた子ども達
 からは決して生み出されなかった尊い行為が、次々を展開していきました。
 私の想像をはるかに超えて、しかもいかにも自然にです。

自問掃除とは、黙って静かに掃除をする時間。はじめはおしゃべりする子、さ
ぼる子・・・などいろいろだが、やがて変化が現れるという。しかし、最初か
らただほったらかしというわけではない。心の中に魔法のタネを植え、魔法の
水をやり、出た芽を育て、道徳で深めるという地道なプロセスがある。

そして「信じて待つ覚悟」「許しあう教育」の上に、成長を自らが意識し、心
の高みへと上っていく喜びがある。

ほめない、叱らない、比べない・・というすごいこの方法は、いままでの私達
の常識を覆す素晴しい試みだ。そこでは、すばらしい精神性の高まりを発見で
きる。

僕は、この本を名古屋から東京への新幹線の中で読み、涙がとならなかった。
多くの教育者の方に、親の方に、そして今度生まれてくるときも人間をやりた
い方に読んで欲しい。


僕の思いつき

小学生には「がまん玉」「しんせつ玉」「みつけ玉」といったお話で、心の中
に魔法のタネをまく。このお話がなかなか素敵だ。

「神様からもらった3つの玉」の話だ。

まだ地上に動物がやっと現れ始めたころの話。神さまが動物達を集めて、欲し
いものを与えました。鼻を長くして欲しいという動物はゾウに、長い足が欲し
いという動物にはキリンに、強さが欲しい動物はライオンとトラにしてもらう。
何も欲しがらずにじっと皆の終わるのをまっていた動物は人間。神様に何から
欲しいものをいいなさいと言われ、「いえ神さまがくださるものならなんでも
ありがたくいただきます」という。神様はそれに感心し、3つの玉を授ける。
それが「がまん玉」「しんせつ玉」「みつけ玉」だ。この玉を皆に同じ数ずつ
あげたが、子どものときによく磨かれないと曇ってしまうと・・と神様はつけ
加えた。

こんな導入の後は、信じて待つという苦行(?)が先生を待ち受ける。

人を羨んだり、妬んだり、何かにつけ生えてくる心の雑草につける薬はないも
のかと思っていたが、タネはやはり子供の頃に植えたほうがよろしいようで。

しんのすけ少年は、子供の頃、父からはがまん玉を、母と姉からはしんせつ玉
を、兄からはみつけ玉をもらいました。それから後も、いろんな神さまが、入
れ替わり立ち代り、その少年を支え続けてくれているようです。
ありがたいことです。気がついただけでもエライです。笑

あなたは、誰からどんな玉をもらっただろうか? 見つけてみない?



オススメ度

★★★★★+魔法のタネ

読んで欲しい方

・教育を変えたいと考えてる方
・このごろ掃除に目覚めた方
・自問掃除で心を高めたい方

Posted by webook at 20:52 | TrackBack

2006年06月10日

仕事は、かけ算。 ~ 鮒谷周史 +  安原智樹さん

驚愕のかけ算!

書籍情報


本のひらめき

「平成・進化論」というすごい!メルマガがある。読者15万人というから、これはもうとんでもないメディアといっていい。まぐまぐでNo1というのはまぎれもない日本一。セカンドステージ代表の鮒谷さんのメルマガである。
http://www.2nd-stage.jp/

本書は、過去配信されたメルマガの中から特に好感度の高いものを編集してまとめたもの。鮒谷さんは、著名な経営者や本などから学んだことを実践し、そのエッセンスをメルマガとして発信してきた。学んだだけ・・・というものではない味(行動と編集)が人気の秘密だ。

さて本書にはたくさんの気づきがある。

タイトルにもあるように、ものごとを足し算ではなく掛け算で考えるところに面白さと驚きがある。たとえば1日0.1%の成長(なんでもいいのだが)をしたら1年後、10年後どうなるか・・・という試算がある。

  365日後  1.440倍
  10年後  38.402倍

つまり1000分の1でも進歩を継続したら、その複利計算はすごいことになるということだ。現実はもちろんこう単純なロジックではいかないが、その心意気は、まさにこの計算のとおりになると思う。

この複利計算の面白いところは、級数カーブで上がるところだ。どんな小さなことでも継続をしていけば、あるところで急に伸びるときがある。

「継続して力を蓄えている人は、あるところで爆発的に結果がでる瞬間がある」

という。鮒谷さんもまさにそんな経緯とたどっている。

そのほか、「できない点、問題点にフォーカスするのではなく、“欲しい結果”に焦点を当てた質問を自分にする」とか、「あなたが世の中に提供した価値の10分の1が自分に返ってくる(松下幸之助)」とか、「人のマネをするというと頭ごなしに否定する人もいますが、むしろよいものは積極的に“パクる”べきです(トリンプでもTTP=徹底的にパクルが合言葉になっている)」など、そうだそうだ!とうなづくものがいっぱい。


僕の思いつき

本を読もう(一日30分でも)、セミナーに行こう、そこでひとつでも行動できるものを拾って試そう、誰か気の会う人と見つけよう・・・、情報発信しよう・・・など同感できるものがいっぱいある。

メルマガは、こんなふうに「入ったものを出す」というプロセスにとてもよいメディアだ。メラビアンの法則では、言葉はわずか7%の伝達力だというが、鮒谷さんは「ネットコミュニケーションでは、言葉がすべてだ」と鋭い点を指摘している。だからテキストに心を込める力が重要だということだ。

それは、書けば書くほどあがる。出せば出すほどあがる。いいものを読めば読むほどあがる。よいセミナーにいけばいくほど・・・。

そんなプラスのプロセスに入りつつある友達を見るにつけ、いいぞいいぞと応援したくなる。

あなたもぜひ!



オススメ度

★★★★★+すぐやる共和国大統領!

読んで欲しい方

・自分の成長曲線に乗りたい方
・メルマガ発行に興味ある方
・人生を掛け算で薦めたい方

Posted by webook at 21:07 | TrackBack

2006年06月09日

3つの成功サイクル ~ 川西茂 +  生涯学習財団認定コーチ

パラダイムシフトはMosoの基本!

書籍情報

3つの成功サイクル
3つの成功サイクル
posted with amazlet on 06.06.17
川西 茂
中経出版 (2006/05/16)

本のひらめき

大部な本である。数冊分くらいの価値がふんだんにもりこまれているから中身もとっても濃い。気付きと次の行動に即決しそうな刺激がたくさんある。また読みやすいところも好感。

さて、何の本か・・・。

人生の成功(お金持ちという意味ではない)を得るために、どんな心構えが必要か、日ごろの習慣はどうしたらよいか・・・そんなところを、構造的に全体的に整理し、ちょっとした思考と行動のヒントを与えてくれる本である。

世の中には、とっても輝いている人たちがいる。成功の定義は、お金持ちになったという短絡的なものではない。人生を活き活きと生き、人に感謝され尊敬され、素敵なオーラを出している方である。そして仕事を通じ社会に貢献している方である(逮捕されたMさんやHさんとはだいぶ違う)

そんな人たちは、3つのサイクルで人生や生活を回転させている。
 1)結果や成果を出すための歯車、パフォーマンスサイクル
 2)能力を高める歯車、パワーサイクル
 3)人格や人間性を高める歯車、キャラクターサイクル
の3つだ。よい結果を出すためには、目標をもち、それにむけた思考と行動をする必要がある(1)。そして、そのためには、情報力、段取り力、自律力、改善力といった能力向上のノウハウがある(2)。しかし、これらをダイナミックにまわしていくにはその人の意欲が重要である。すべてに自覚をもって主体的に取り組み、楽しみながら、徹底的に、そして忍耐強く継続するところに意欲がうまれる(3)。

ざっといえば、こんなところだが、これではあまりに味気ない。本書は、これらのことを実に生き生きと、そして分り易く解説してあるところが素晴しい。ちりばめられたヒントが、心の中にむくむくとやる気エネルギー(Moso)を誘起してくれる。

いずれにしても人生の目指すところ(ポーラスター)や仕事の目標、家族や人間関係などがうまくハーモナイズされていると、成功は加速される。本心や仕事、人生の目標が合致していることを、本書では「ライフアラインメント」とよんでいる。

まずはちょっとした心のパラダイムシフトをするきっかけにしよう。人生変わっちゃう人、多いんだろうねぇー。何度も読み返したい超おすすめ本!
Moso力を高めるヒントが満載だ!


僕の思いつき

僕がとっても共感したのは、「あらゆる行為は技術である」という考え。したがって、トレーニングすればなんとかなる・・と続く。思考も行動もクセも性格だと思っていることも、なんとかなる・・・ということだ。

行為→技→道。ふだん何気なくやっている普通の仕事(行為)も、みがけば技になり、極めれば「道」になる。なんと、あの“嫌な掃除”でさえ、「そうじ道」になってしまうのだから・・・。

ふだん会社(や家庭など)でやっているなにげないことも、パラダイムシフト(既成概念をちょっとずらす)してみると、意外に深く、極めればとんでもないことになりそうなものがある。

パラダイムシフトして、何かの道を究めてみるのもいいね。

そうじ道、セミナー道、つなぎ道、ひらめき道、携帯道、通勤道、会議道・・あぁー、よのなかなんて素敵な素材に満ちているんだろう!

「プラスのパラダイムシフトマジック」は、「何においても“できる”と肯定的に考え、枠を超えて行動する状態」と定義されている。Moso力と同じだねぇ。

川西さんにもジェイカレッジに来て頂くぞ!っと。



オススメ度

★★★★★+パラダイムシフト

読んで欲しい方

・Moso達人になりたいと考えてる方
・パラダイムシフトに興味ある方
・行動や思考パタンを変えたい方

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2006年06月08日

ひらめき脳 ~ 茂木健一郎 + 英語の壁崩壊!

アハっ!

書籍情報

ひらめき脳
ひらめき脳
posted with amazlet on 06.06.17
茂木 健一郎
新潮社 (2006/04/15)

本のひらめき

アハ!体験(Aha! Experience) というのがある。本書の冒頭にはちょっとヘンな
画像が掲示されており、これは何でしょう?と問い掛ける。アハ!ピクチャーであ
る。うーん・・・とうなって、「あっ」と分かった瞬間は、なにやらとても楽しい。
(4つの絵の内、答えを読んでもどうしてもわからず24時間もたってようやくア
ハ!の瞬間がやってきたものがあった・・)
この瞬間がアハ!体験である。この「わかった!」という瞬間は、脳内ではドーパ
ミンが分泌され、それは「ひらめきの瞬間」そのものだという。

また「創造することと思い出すことは似ている」という。

よく人の名前が思い出せず「あれあれ、えーっと、よくTVに出てくる・・」なん
ていうことがある。あの瞬間は、FOK(Feeling of Knowing)といって、もどかしい
ものである。思い出すことができないにもかかわらず、絶対に自分はそれを知って
いるはずだという認識の状態だ。しかし、それは、創造が生まれる瞬間にも似てい
るすごい状態に近いらしい。

ひらめきや創造性と記憶のメカニズムはとても密接に関連しているらしく、創造性
は側頭葉(記憶のアーカイブ)と前頭葉(意欲や指令)のキャッチボールの中で生
まれるらしい。

  創造性=体験 x 意欲

とい公式が登場する。体験とは、側頭葉に蓄えられた記憶、意欲とは、前頭葉でつ
くられる何かしようという目的意識だ。

ひらめき、創造性、洞察力・・・こうしたまだまだ科学が解明しきれていない領域
の話は、なんだかワクワクする。

とっても、ひらめく素敵な本。おすすめ!


僕の思いつき

会話はひらめきの連続だという。そういえば、ランチ会議で、あるテーマについて
マンダラートを書き、そのあとみんなで話し合うと、いろんなMosoが広がって
楽しい。なるほど、確かに会話はひらめきの連続かもしれない。

そういう楽しい会話をしたいもの。

アハ!会議・・・なんてのもいいねー。
うん、そろそろランチ会議を開かねば・・・。
(コクヨさんと今度いっしょにやることになるかも・・・)



オススメ度

★★★★★+アハぁ~!

読んで欲しい方

・Mosoモードになりたいと考えてる方
・ひらめきの瞬間に興味ある方
・脳みそを活性化させたい方

Posted by webook at 20:54 | TrackBack

2006年06月07日

マラソン幼稚園 ~ 鉄村和夫

幼稚園児が42.195Km !?

書籍情報

マラソン幼稚園
マラソン幼稚園
posted with amazlet on 06.06.17
鉄村 和夫
エイチアンドアイ (2006/05)

本のひらめき

マラソン42.195Km。僕はまだ走ったことがない。せいぜい高校の体育
で5Kmくらい走ったのが最長だろうか・・・。

ところが、この本にはフルマラソンを走る幼稚園児が登場する。6時間50分
くらいでゴールするとか。本書には、そんな子どもたちを伸び伸びと育ててい
る幼稚園の教育の志が語られている。

表面的な捉え方をすれば、小さな子どもにそんなフルマラソンを走らせるなん
て・・と思うのが普通。しかし、この星子幼稚園で日々行われている素晴しい
育児の実践を聞けば、それが奇跡や強引な取り組みではなく、地道でかつ一本
筋を通した教育の結果だと頷ける。

本書は、著者であり、園長である鉄村さんが「子どもを育て、同時に親も育て
る教育(育児)」のあり方を語った本だ。

育児の百科を書いた故松田道雄さんを彷彿とさせる「気骨」みたいなものが伝
わってくる。

卒園生が小学校、中学校、はては就職するときにも報告に訪れるほどだから、
体と心の基礎をみっちり育ててくれるところのようだ。

どろんこ、はだし、はだか。毎日マラソン、富士山頂登山、ハードなハイキン
グ・・・イベントは特徴的だが、その裏にある「大丈夫だよ」「楽しいかい」
という気持ちと、「うちの子だけよければ」という親の我を退ける方針が、す
ばらしい。

68歳の園長先生は、今日も走る!


僕の思いつき

ちなみにこの幼稚園は、大阪府四条畷の星子幼稚園。園長先生の鉄村和夫は、
はじめから幼稚園を始めようとしてわけではない。倉庫用に購入した土地の近
くの住民から幼稚園を作って欲しいとの要望を受け、始めたもの。

しかし、やはり教育も人(先生)次第。みずからその運営に乗り出して、独自
な方針を貫く。

オレオレ(自分やうちの子さえよければ)の考えではなく、人の子も同じよう
に見つめる考え方を親にも求めている。

幼稚園もいろいろあることがわかった!



オススメ度

★★★★☆+体に心

読んで欲しい方

・我が子の育児を見直したいと考えてる方
・幼稚園に興味ある方
・子どもの可能性に期待したい方

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2006年06月06日

ぞりん ~ 井口尊仁+石黒謙吾 + 子どもアントレ

ぞろめの日にぞりん


書籍情報

ぞりん
ぞりん
posted with amazlet on 06.06.17
井口 尊仁 石黒 謙吾
扶桑社 (2006/06/02)

本のひらめき

まず最初に注意事項を述べておこう。この本は、決して会社の終業時間内に読
んではいけない。また電車の中も控えたほうがよさそうだ。
いやなに、エッチな本ではない。面白くてくすくす笑い出すのを押さえられな
いからだ。

この本は、「ぞう」+「きりん」=「ぞりん」というMoso方程式で生み出
されたへんてこ動物(ぞうぶつ)の図鑑である。35種の新種の「ぞうぶつ」
たちが収録されている・

ミクシイのぞりんコミュニティでバカウケしているらしい。
 http://mixi.jp/view_community.pl?id=45481

荒唐無稽・・・といえばそれまでだが、そこになにやら可笑しいパロディセン
スのテイストが秀逸。合成の写真と解説、生態チャートなどで構成された“ぞ
うぶつずかん”は、脳みその背中を心地よく掻いてくれる。

ゾイオン、ゾンパンジー、ゾリラ、ゾムスター・・・名前をイメージしただけ
でも笑えて来る。

石黒さんの解説によれば、聡明なぞうは、昔から動物界の長老的な存在。そし
て、ぞうのように「鼻が長くなっていく」という進化は、哺乳類にとどまらず
爬虫類、鳥類、魚類にも広まっていったという。この急激な進化は謎に包まれ
「ぞうぶつ学会」でその生態の研究が急がれているという。

「常に役に立たない視点から世の中をリードしたい!」という石黒さんのモッ
トーにジャストフィット! ぞんなテーマに拍手喝采。

この本で、いつも使っていない脳みその部位を刺激してみよう。


僕の思いつき

ゾルノリ。こうなったらとことんぞりんしちゃおう・・ということで、著者の
写真もぞりんモードになっている。井口(ぞぐち)さん、石黒(ぞしぐろ)さ
んの著者紹介は、ぞんげんに進化した写真が掲載されている。

何かと何かをくっつけてみる。

ビジネスの世界でも案外こういうのがヒットする。
消しゴムとエンピツ、カメラと携帯、テレビと携帯、車とテレビ、レシートと
広告・・・いろんなところに「ぞりん」の存在が確認できる。

発想のチェックリストの一つ、オズボーンのチェックリストにも「結合」とい
うキーワードがある。今日は、何と何をくっつけてみようか・・・。

ぞりんの背景も、こんどのゾリー倶楽部ライブ(6/15)で聞いてみよう。
(あ、ギリー倶楽部が正解です)
 http://www.gillie.co.jp/g_club/seminar2006/0615.shtml


オススメ度

★★★★☆+Zoraffe relatives

読んで欲しい方

・笑いたい方
・Mosoに興味ある方
・ぞりんしてる方(ん?)

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2006年06月05日

テツはこう乗る ~ 野田隆 + ギリー&Webook第二回(石黒さん)

こだわりの結果・・・

書籍情報

本のひらめき

世の中には、コダワリに徹する人がいる。盆栽だったり、ミニチュア収集だったり、あるいは・・・この本にあるような鉄道マニアだったり。

テツっちゃんの存在を知ったのは、福井泰代さんの「夢を叶える仕事術 」を読んだときだった。地下鉄等の「のりかえ便利マップ」の誕生物語である。
 http://webook.tv/archives/000654.html

福井さんが一人で始めたマップつくりだが、やがて鉄道好きな「てっちゃん」が手伝うようになった・・・というくだりに登場する。

確かに、たまに地方の駅のホームで列車を待ち構えるカメラマンがいたりする。いわゆる鉄道オタク。仲間内では「テツ」と呼ばれているらしい。

本書は、そのテツ(鉄っちゃん)暦半世紀の著者が、その魅力を語ったテツ道入門の書である。

本物の鉄っちゃんは、電車にぼーっと乗っているわけではない。車窓から景色を眺め(しかも見るべきビューポイントを逃さない)、信号機や鉄道員の詰所の様子にも目を見張る。キョロキョリ車窓ウォッチングは、挙動不審になるほどらしい。ガタンゴトンの音にも夢中になるらしい。テツは路線図で妄想し、時刻表で頭の体操もする。途中下車もする。乗るほうだけでなく、写真マニアの撮りテツもいる。著者は、海外にも出かけて旅行したりもしている。

阪神と阪急が一緒になるまえに乗っておこうなんてテツもいるかもしれない。

テツを極めて本も書く、テツ妙味の人生といえるかも。


僕の思いつき

本書には、奥さんが列車に乗っている写真も載っているが、奥様は非テツだという。

日本には筋金いりのテツをはじめ鉄道好きの人が1000万人くらいはいるという。本や雑誌があってもおかしくないわけだ。

釣りも、囲碁も、ゲームも、そういうふうに考えると面白いかもね。他には、こうしたオタクむけ情報発信の分野はないだろうか・・・。

そういえば「昭和の記憶」プロジェクトを始めた清家さんもテツのお一人。
  http://www.memory-of-showa.jp/index.shtml

身近に鉄っちゃんがいたら教えてあげよう。



オススメ度

★★★★+テツっちゃん

読んで欲しい方

・テツに目覚めた方
・鉄道に興味ある方
・列車の旅がすきな方

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2006年06月04日

たのしか ~ 武田双雲 + SHCでした。

まっこと、たのしか!

書籍情報

たのしか
たのしか
posted with amazlet on 06.06.04
武田 双雲
ダイヤモンド社 (2006/04/14)


本のひらめき

今日の本は「言霊を筆と墨で表現する」アーティスト、武田双雲さんの「書」とメッセージの本である。しばらく前、久米信行さんのメルマガで紹介されていて、ずっと気になっていた本だ。

まだ30代の若々しい書道家は、その涼やかな心と筆で宇宙の真理を描き切る。書の世界とデザインの世界、そして美の世界が渾然一体・・・なんだか心引かれる言霊作品が並ぶ。そして、日本語、英語、中国語の詩が書に色を添える。

ボクのお気に入りは、

 「波」 WAVES

 「小」 SMALL

 「二」 TWO

それぞれ、独特の書と、添えられた詩が、宇宙からのメッセージを心に届けてくれる。「小」のところではこんな詩がある。

  こんなちっぽけな自分が
  何の役にたてるのか
  悩んだ日々。

  ほんの小さな行動が
  でっかいことにつながることを
  知ったある日。

この本からは、いろんなエネルギーがもらえそうだ。

いつか双雲さんに題字を書いてもらえるような本を書こう!
  http://www.souun.net/

たのしか・・・というタイトルは、双雲さんのふるさとことば九州弁で「楽しい」の意味。この本は、まっこと、たのしか!


僕の思いつき

小学生のころ「習字」の時間があった。先生がいないときを見計らって、好きな女の子の名前をズンと書いた覚えがある。あの時は、気合が入った。笑
わくわくした。見てほしいような恥ずかしいような。なにしろ字に気持ちが入っていたから。

心と体と頭が一体になれたごくわずかな時間。そんなことがあったんだなぁーと思い返す。そういう意味で、あれは習字ではなく、書道の時間だった!

書にしたためてみる。書でデザインしてみる。

そんなことをやってみるのもいいね。自分を写す鏡。未来を映す鏡。書には、そんな力があるのかも・・・



オススメ度

★★★★★+書の道

読んで欲しい方

・書で何か表現したい方
・「書」に関心のある方
・言葉のパワーを感じたい方

Posted by webook at 19:45 | TrackBack

2006年06月03日

石に言葉を教える ~ 柳田邦男

   石に言葉を教える・・・授業があれば・・

書籍情報

石に言葉を教える
石に言葉を教える
posted with amazlet on 06.06.04
柳田 邦男
新潮社 (2006/04/20)


本のひらめき

柳田さんのエッセイである。時代の変化を示す小さなゆらぎを捉えた時代考察がまとめられている。

タイトルの「石に言葉を教える」というのは、冒頭の小編からとったものだ。

初老の男が山林に踏み入って、小さな渓流のほとりにある角ばった石に言葉を教える・・・そんな幻想が著者の脳裏をよぎる。その話である。

男ははじめ、簡単な言葉を石に教えようとし、やがてまわりのせせらぎの音といっしょに物語を聞かせるようになる。3年、4年・・。やがて、男は、石が楽しんだり悲しんだりする反応を理解できるようになる・・・。そんな幻想物語を著者は自分の頭の仲でふくらませる。

さらに絵本「そらとぶアヒル」から、「もしかして」という言葉のもつ力に魅せられる話へと発展する。

そして、アミニズム論へと繋がる。宮沢賢治やアイヌの人が、柱におでこをぶつけたとき、おでこも痛いが、柱も痛いはずだから、柱のほうも「治る治る」とさするというお話だ。自分や子どもを中心にモノを感じるのではなく、状況全体、宇宙全体に視点を広げて考えるところが素晴しいという。

石、人、全体、宇宙、もしかして・・・なにか深遠なものを感じさせてくれる。


僕の思いつき

以前、「僕らは星のかけら」(マーカス・チャウン)という本を読んだとき、宇宙も石ころも人間もみな同じ起源の成分より成り立つというのを知って、いたく感動したことがある。
 http://webook.hp.infoseek.co.jp/2000.07/2000.07.17.htm

そういう意味では、石に話をするのもいいかもしれない。

もしかして・・・という言葉の魔力を生かすため、Moso力を使ってみよう。

だんだん、僕も宇宙人に近づいてきたようた・・・笑



オススメ度

★★★★+石と語ろう

読んで欲しい方

・柳田邦男さんに関心ある方
・むかし鉱物だった方
・初めて人間をやっている方

Posted by webook at 11:54 | TrackBack

2006年06月02日

わずか3秒の「しぐさ」で成功をつかむ! ~ 田中真澄

   小さな習慣・・・

書籍情報


本のひらめき

最近、友達から田中真澄さんの名前をよく聞く。どんな人なんだろう?と思っていた矢先、あるお知り合いの方からその本を頂戴した。まるで、計算されていたような本(田中さん)との出合い・・・。

田中さんは、現在70歳。とってもかくしゃくとして元気に活動されている方のようだ。田中さんを師と仰ぐ方も多い。

さて、この本は、「最初の3秒の動作で、人生は決まる」というなんだかすごい仮説の本である。そんな3秒で・・・と思うのは早計。様々な人間関係の中で生活している私たちが、よい人間関係や、運や、ご縁に恵まれるかどうかは、普段からの行い、心得・・そうしたものが基本になる。そして、それが現れるのは最初の3秒というわけだ。したがって、これは考えてやるものではない。習慣である。

笑顔、感謝、笑い、挨拶、後始末、早起き、楽観・・・さまざまなヒントが書かれている。そしてそれらが、なるほど確かに・・と思えるところがいい。

ちょっとやってっみようかな・・・と思えるものを見つけることができた、この本はその人にとって最高に素敵な人生のプレゼントだといえる。

何か一つやってみよう。


僕の思いつき

お見送りは姿が見えなくなるまで見送る。

これについては、松下幸之助さんのエピソードが紹介されている。

 ある社長さんが、新幹線で同じコンパートに松下さんが乗っているのを知る。
 大阪の某中小企業の社長さんだ。日ごろから尊敬している松下さんに、買
 ったばかりのミカンの包みを「よろしかったらお召し上がり下さい」と渡す。
 松下さんは喜んで受け取り、新幹線が京都につくと松下さんが席にきて「さ
 きほどはありがとうございました。美味しく頂きました」と丁寧にお礼をい
 い、列車を下りると、その人の窓のところのプラットホームまでやってきて
 深々とお辞儀をして、姿が見えなくなるまで手を振って見送ってくださった
 とか。
 その社長さん、感激してそれ以後、松下電器の製品しか買わなかったという。

わが社は何を作っている会社かと問われたら、まず人を創っておりますと答えてほしい。そして、その後、電気製品も作っております・・・と答えてほしい・・・社員にそう訓示したという松下翁。素敵なお話である。


脱いだ靴はそろえる。

当たり前だけど、なかなか・・・

靴そろえは、「スッキリ!」を読んで始めたが、このごろサボっていた。また今日からスタートだ。気分いい。



オススメ度

★★★★☆+生活技術

読んで欲しい方

・生活習慣を少しだけ変えたいと考えてる方
・尊敬する人のしぐさに興味ある方
・自分を元気にしたい方

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2006年06月01日

愛される子どもに育つ ~ 西出博子 + ソフィアバンク

   アフターユーの品格

書籍情報


本のひらめき

本書は、マナーの真髄を、ビジネスだけでなく家庭や子育ての場面でこそ使いましょうという本である。英国オックスフォードで育まれた西出さんのマナーコミュニケーションの想いは、ついに家庭にまで広がってきた。素晴らしいことだ。

本書は、ビジネスで使えるから生活の場面にも広げようといった安直なものではない。人間として大切にしたいものは、どんなところでも大切だという思想みたいなものがある。西出さんは常々、ノウハウやプロトコルではなく、もっと根源的なところを説いている。だから、心に響く。

オックスフォードで生活していたころの体験がいくつか語られている。西出さんが心を打たれ、そしてよのなかにマナーの心を広めようと思うきっかけとなったエピソードが素敵だ。さすがマナーのお国。品格がある。

本書には39の心得がある。イギリスでステイした先のママに教えてもらった「シアワセの法則39」である。どれもあたりまえといえばあたり前なんだけれどなかなか・・・・。 いくつか自戒を込めてメモっておきたい。
 
 15 一日に最低3回、人が喜んでくれることを考えること
 16 一日に最低3回、人が喜んでくれることを行うこと
 26 自分が言われて嬉しい言葉をどんどん人に伝えること
 27 自分がされて嫌なことは人にしないこと
 28 自分がされて嬉しかったことは2倍にしてお返しすること
 31 質問形式でコミュニケーションをとること
 33 会話の最後は前向きなプラスで終わること
 36 トイレの蓋は閉めること
 38 一日「30回」、人から「ありがとう」といってもらうようにすること
 39 一日「50回」、人に「ありがとう」と伝えること

「私がオックスフォードで体感したマナーは、社会人になってから伝える内容ではなく、幼少期から親や学校で伝える内容ではないか!?」・・西出さんがふとそう思ったから、この本が生まれた。すばらしい。

後半には、久米さんをはじめパパ・ママの子育て論も掲載されている。

お父さん、お母さん、オススメです。


僕の思いつき

英国が、経済的には遅れをとっているにもかかわらず、世界にその国の品位を保っているのは、文化や品性があるからだ。そのことに思い至る。そういえば、藤原正彦さんも「国家の品格」の中で、国が尊敬される要素は経済ではなく「文化」だということを訴えていた。

アフターユー(どうぞお先に)という文化は、家庭や子育ての場面から出来上がる。

アフターユーと今日は何回いえるだろうか・・・。
たまに心静かに振り返ってみたい。

さて、本書を読みながらふと思った。

西出さんとはじめてお会いしてから随分と時間が経ち、ようやく僕も西出さんの近くにこれたなーと。なんだかウルっときたのは、わが身の成長を感じることができたからだろうか・・・。

西出さん、ジェイカレッジの出番です!



オススメ度

★★★★★+アフターユー

読んで欲しい方

・子どもにもマナーの心を伝えたいと考えてる方
・マナーに興味ある方
・我が子を品のある子どもにしたい方

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