2007年07月16日

旅の途中で ~ 高倉健 + 田坂広志さん講演会

   高倉健さんの香りを感じる・・・


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●今日の一冊:【旅の途中で】

   健さんからの贈り物・・・

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   |高倉健/著
   |新潮社|2006年01月
   |ISBN:4101254117|476円|235P
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<本のひらめき>

新幹線の中で、何度も涙がこぼれた。不思議な香りを備えたエッセイである。

健さんがロケや旅行で訪れた土地土地での出会いや、日常での小さなエピソー
ドなどが、飾らない言葉で訥々と語られる。

健さんがこの本で伝えたいこと、それが次のようなメッセージになっている。

 この本を読んでくださった方々が、ほんの少しでも、
 人間ていいな、人生っていうのも捨てたもんじゃないなーと
 そんな封に感じてくださったら、とてもいい旅になると・・・

その言葉とおり、健さんの目線の先にあるなにげない出来事が、素敵な物語に
なっている。それは、やはり生きる矜持、働く思想・・・そういう軸というか
芯というか、そういうものがそこはかとなく感じられるエッセイ集だ。

本書は、96年から2000年にかけて日本放送で放送されたラジオ番組をも
とに書き下ろされたもの。

俳優、高倉健の素顔が感じられる素敵な本である。

読みながら、何度も涙を拭いた。


<僕の思いつき>

金沢工業大学大学院の一期生で現在講義アシスタントをして下さっている加藤
さんが、先日、さりげなく手渡してくださった。それが、今日の本。

一遍一遍を読むたびに、なにかしら感じるものがあって、ほろほろと流れる涙
をとめることができない。そんな本だった。

そして、この本を「いいですよ」といって手渡してくださった加藤さんという
仲間にも強い共感を覚えた。あー、こういう本をいいと思ってらっしゃる人な
なんだ・・・。そこには、さりげない、しかし深いコミュニケーションがある
、そんな気がした瞬間だった。

お勧めの本を紹介する。プレゼントする。
こんな行為でなりたつ「対話」も素敵だ。
一冊の本を通じて伝わるもの。たくさんの言葉にもまさる素敵な一瞬ではない
だろうか・・・

本を通じて対話ができる、そんな「場つくり」・・・、それが僕に与えられた
使命なのかも・・・。な~んて、思ったり。

カリフォルニアの夜に駆けるMosoな夢でありましょうか・・。


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<オススメ度>

   ★★★★★+健さんの香り

<読んで欲しい方>

   ・高倉健さんの香りを感じてみたい方
   ・凛とした空気が好きな方
   ・正座、せいてみたい方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/358s2c  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

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2006年09月16日

ぱじ 9 ~ 村上たかし + 田中靖浩さん講演会

ついに最終巻です。

書籍情報

ぱじ―Momo‐chan’s grandfather“Paji” (9)
村上 たかし
集英社 (2005/02/18)
売り上げランキング: 59,068


本のひらめき

これまで何冊か「ぱじ」シリーズをご紹介してきた。
お父さんがコロリと死んで、お母さんがポロリと死んで、ももちゃんはおじいちゃんとふたりぐらし。パパがわりのおじいちゃんなので、ももちゃんは、おじいちゃんのことを「ぱじ」と呼んでいる。

二人の暮らしのデキゴトに、ほっこり心を暖かくし、ちょっと笑えて、すこし切ない・・・そんなマンガだ。

小さかったももちゃんも成長し、小学生に。ももちゃんとぱじの周りの素敵なキャラたち(杉村さん、ハルさん、学校のもずく先生など)が織り成す「日常」に、きらきらと輝く心の優しさがある。

最終回は、ぐんと時間が進んで、ももちゃんの結婚式がある。ぱじは、わしが死んでもさみしくないようにとアカミミガメ(ガメ)を買ってきていた。そのガメにエスコートされてのバージンロード。

そしてさらに時が進み、ももちゃんがおばあちゃんになったとき・・・

時を越えて、何かを感じさせる素敵なマンガ。家族でぜひ。
この9号で最終巻というのは、ちょっと寂しいなー。


僕の思いつき

おじいちゃん、おばあちゃん。もしいたら優しくしてあげようね。
話でも、プレゼントでも、肩たたきでも。

18日は敬老の日。

優しさっていうのは、どれだけその人の気持ちや環境に寄り添えるか・・っていう力なんだろうねぇ。なかなかできない。けど、一生懸命想像力を働かせると近づける。

敬老の日というのは、想像する日なのかもしれない。

ぱじの物語で、心を磨いておこう。



オススメ度

★★★★★+ぎゅぅ~

読んで欲しい方

・心の機微を大切にしている方
・人ががすきな方
・みんあを明るくさせたい方

●今日のおまけ:

( 田中靖浩さん講演会@八重洲Book )

 田中さんの新しい本が出た。『数字は見るな!』
 今、手元にあって読んでるんだけど、目からウロコのすごい本。
 出版を記念してセミナーがある。行こう行こう!

  八重洲ブックセンター特別講座
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 田中靖浩先生講演会
 <あなたの会計力をアップさせる3つのステップ>
 【日時】 2006年9月28日(木) 18:30~20:00(開場:18:00)
 【場所】 八重洲ブックセンター本店 8Fギャラリー
 【人数】100名(申込先着順)

  申込方法:1階レファレンスコーナーにて承ります。
  お電話のお申込みも承ります。(03-3281-7797)
  参 加 費 :無料
  ※定員になり次第、締め切らせて頂きます。

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2006年08月19日

陰日向に咲く ~ 劇団ひとり + おじさんCAの物語

くうそう、そうぞう、おもしろいぞう

書籍情報

陰日向に咲く
陰日向に咲く
posted with amazlet on 06.08.20
劇団ひとり
幻冬舎 (2006/01)


本のひらめき

お笑い、コメディ、エンターテインメントの世界で長らく生き残っていくのはなかなかたいへん。残念!とかフォーとかいった芸人さんたちは、飽きやすい一般大衆を相手に一瞬の人気も陰りを見せていつの間にか出番が少なくなることが多い。一方、ビートたけし、タモリといった絶妙に生き残っている人たちもいる。どうやらこの劇団ひとりは、後者のような気がする。創造性、クリエイティブといった点で異彩を放っているから・・・

本書は、はじめての著作。微妙な人生の機微を捉えてなかなか面白い。

仕事のプレッシャーから逃れようとホームレスにあこがれるうち、本当ににホームレスになってしまったサラリーマン、落ちぶれたアイドルをおっかけてきた僕、カメラマンを夢見るフリーターの女の子、ギャンブルで借金まみれ・・やがてオレオレ詐欺を試みた俺・・・など、様々に物語が絡みながら展開する連作小説である。

一般人からするとちょっとオバカな生き方の中に人情の機微を感じさせるストーリーにホロリとする。

Overrunというオレオレ詐欺の話がしびれた。借金に負われ、ついにはオレオレ詐欺を試みるが、ビクついてうまくいかない。やがてあるお婆さんと話ができるようになり50万円を騙し取れそうになる・・・しかし、そこにはちょっと悲しくて人の心の深さを感じさせる展開がまっていた・・・

お笑いの世界で次々と面白いネタを炸裂させている劇団ひとりの、また新たな才能を見る思いがする本である。


僕の思いつき

このごろ僕は、Moso壁に人生を謳歌している。なんでもできないことはないような気になってきた。あ・・・かなりやばいぞ・・これ。この連作小説に登場しちゃいそうだ・・・笑

映画を作りたいと猛烈に思うこのごろだけど、小説を書くのもいいな・・・。

長編の小説は無理でも、この本にあるような微妙に登場人物がからみあって展開する連作小説なら、なんだか書いていけそうな・・・

小説は、単に夢想して文章をつむぐわけではない。
多くの小説家が、(たぶん)そうしてきたたように、日常のふとした場面や人物を適度に編集して組み合わせることになると思う。

そういう意味で、「経験」は重要だ。なにげない通勤風景も、パチンコに興じる人たちも、受付のおねぇさんも・・・・小説の題材にしようかなんて思ったとたん、意識の中で特別な光がうかぶような気がする。

あーーまた毎日が楽しくなってきたぞ。


オススメ度

★★★★★+創造的体験

読んで欲しい方

・小説を書きたい方
・空想がすきな方
・日常に光を当てたい方

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2006年08月11日

失敗は、顔だけで十分です。 ~ 綾小路きみまろ + ニューデザインパラダイス

笑う門にはひらめきあり!

書籍情報

失敗は、顔だけで十分です。 爆笑ネタ180連発!
綾小路 きみまろ
PHP研究所 (2006/08/02)


本のひらめき

親孝行するなら、この方のショーに連れて行くのが最高。なにしろ、その毒舌的笑いは、自分をも吹き飛ばせる潔さと楽しさがある。

本書は、きみまろワールドを、180の爆笑ネタで紹介したものである。でかフォントで、ネタだけズバっと書いてある。

過去、TVやライブで聴いたこともあるかもしれないが、文字でみてもまた笑えるから不思議だ。

お気に入りを少々・・・

 私は前にきれいな人がいると
 ドキドキするんです。
 今日はのびのびとやっております。

 おじいちゃん、
 あの世っていいところですかね?
 いいところに決まってるだろう!
 どうして?
 あの世から帰ってきた奴はひとりもいねえぞ!

 あたしの友達で
 馬鹿な親父がいて
 ファックスで海苔を送った奴がいます。

電車で読むとクスクスする。隣の人が覗き込んで、ウプっと笑ったらまた楽しい。


僕の思いつき

笑いと創造性は、どこか繋がっているような気がする。

きょうの100冊倶楽部では、とてつもないMosoエネルギーが渦巻いて、最高に楽しかった、Mosoの神様が下りてきた・・・・そんな感じ。

その直前。このきみまろ本の朗読タイムがあった・・・笑

効果があったのか、なかったのか。Mosoの神様も知る由もない・・。

とにかく笑おう。人生は、笑うといいことがある。



オススメ度

★★★★+きみまろ系

読んで欲しい方

・人生を楽しみたい方
・きみまろがすきな方
・世の中に笑いを充満させたい方

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2006年08月08日

世界の日本人ジョーク集 ~ 早坂隆 + zaboo日記

たまには笑って過ごしましょ。

書籍情報

世界の日本人ジョーク集
早坂 隆
中央公論新社 (2006/01)

本のひらめき

お国柄というか、土地柄というか・・・その国独特の雰囲気をジョークにした話はけっこうある。

よく聞くのが、難破しかけた豪華客船に乗っている各国の旅客に、どういえば飛び込んでもらえるかというジョークだ。

 アメリカ人には、飛び込めばあなたは英雄です
 イギリス人には、飛び込めばあなたは紳士です
 ドイツ人には、飛び込むのが規則です
 イタリア人には、飛び込めば女性にもてます
 フランス人には、飛び込まないでください
 日本人には、みんな飛び込んでます

というあれである。

本書は、こうした国柄をネタにしたジョークで、日本人のことを笑いネタにしたジョーク集である。こんなにあるのか・・・と驚き、笑える。

一番笑えたのは、サウナに入っていたアメリカ人、日本人、ロシア人の先進技術自慢の話。アメリカ人が皮膚下に埋め込んだ最新ポケベルチップを自慢、日本人は手に埋め込んだ携帯電話を自慢。何ももっていないロシア人は悔しくてたまらない。しばらくしてサウナを出て行ったロシア人が戻ってきた。お尻にはなんとトイレットペーパーの切れ端が挟まっていた。びっくりするアメリカ人と日本人に、ロシア人は言う。「おぉー、ファックスを受信したようだ」

笑えるネタがいっぱい。


僕の思いつき

家族で読みまわしても楽しい。先日家族で、ファミレスにいったとき、「これこれ・・・」といってみんなで笑った。

職場で回覧してもいいねー。

笑う門には福来る!


オススメ度

★★★★+笑える日本人

読んで欲しい方

・和みをえたいと考えてる方
・ジョークネタに興味ある方
・日本人を元気にしたい方

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2006年02月15日

ズッコケ中年三人組 ~ 那須正幹 + 知研セミナー

さわやかに・・・

書籍情報

ズッコケ中年三人組
ズッコケ中年三人組
posted with amazlet on 06.02.18
那須 正幹
ポプラ社 (2005/12)

本のひらめき

今朝は、一駅乗り越してしまった。この本のせいで。最後の佳境にさしかかり読みふけってしまったのがいけなかった。(でも、よかった!)

ズッコケ3人組シリーズのファンは多い。那須さんが78年から書き続けてきたこのシリーズは、2005年12月に完結したという。「ズコッケ3人組の卒業式」という作品らしい。(よまねば)

50巻完結のニュースに多くの読者(大人も子どもも)からたくさんの便りが届いたという。20代、30代の方は、ズッコケを読んで育ったなんて方も多いはず。

そこで、那須さんは、感謝の気持ちでこの作品を追加したという。6年生だった3人組が、不惑の40代を迎えた・・という設定だ。モーちゃんは、ビデオ屋さんでアルバイト、ハチベエはコンビニをやっている。そしてハカセは、ちょっと冴えない中学の先生だ。

それぞれに、40代の悩みを抱えながらも、懸命に生きている。
ハチベエが浮気の現場を奥さんに見つかったり、ハカセが担任するクラスの悪がきにすごまれて縮み上がったり、モーちゃんが妻と娘に家出されそうになったり・・。

そんな3人の前に、怪盗Xが再び現われる。再びというのは、子どものころにも彼らとXが対峙したことがあったのだ。次々と起こる不思議な現象に、3人は、この挑戦を受けて立つことになる。
今回は、怪盗Xが絵画を盗むという挑戦状を送りつけてきた。

この顛末は読んでの楽しみとして、この物語、読後が実にさわやかである。すべてのことがつながり、意味があり、そして価値がある・・・・そんな気分にさせてくれるからだ。
今朝は、この本で一日の英気をいただいたような気分になった。


僕の思いつき

著者は、あとがきにこう記している。

 もしかなうならば、10年後に50歳になった3人組を主人公にした作品を
 書きたいものだ。2015年発行の「スッコケ熟年3人組」で再びお会いし
 ましょう。

なんて素敵な未来形!

10年先にこんな楽しみをとっておくのも悪くない。著者も読者も。

こういう長いレンジの楽しみっていいなー。小学校でよくやるタイムカプセルとか、子どもが大人になってからプレゼントする本とか、10年後に妻にプレゼントする宝物とか・・・・

年をとると時間は加速する。そして時間が足りなくもなる。そんな中で、楽しい時間の演出をするのもいいね~。

あ、そういうタイムプレゼントのビジネスもいいね。(はじめるか!?)

今日、なんか考えてみない?



オススメ度

★★★★★+再びの

読んで欲しい方

・素敵な中年になりたいと考えてる方
・ズッコケ3人組のファンの方
・未来を楽しく元気にしたい方

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2005年11月02日

マンガでわかる小説入門 ~ すがやみつる/横山えいじ

よっしゃぁ~、小説書くぞ!

書籍情報

マンガでわかる小説入門
すがや みつる 横山 えいじ
ダイヤモンド社 (2005/10)


本のひらめき

大勝さん(ミドル・エイジさん)が主宰されている「本カコ」というメーリングリストがある。

 http://plaza.rakuten.co.jp/ojinkoishikawa/6005

ここに集まっている人は、編集者、著者、これから本を出す人、出したい人などホットな人が多い。小説家をめざすというよりは、ビジネス書作家を目指す人が多いけれどなかなか面白い情報が飛び交っている。

こういうコミュニティが盛んな背景には、「生きているうちに、いつかは僕も本を・・・」なんて思う人が多いからじゃないだろうか。

そして、なかには小説を書いてみたい・・なんて方もいるはず。
そんな方は、今日の本がオススメ。

マンガで楽しく書かれているし、中身もハンパじゃない濃さがある。

小説を書いてみたい・・・とちょっとでも思ったことがあるひとは、絶好の入門書だ。超おすすめ。


僕の思いつき


第10章の「小説家受難の時代を生き延びるには?」では、出版業界の現実が紹介されている。絶版になった本が古紙業者に引き取られ断裁されて溶かされる。そんな様子が写真入りで紹介されており業界の現実にギョっとする。

僕が一番ピンときたのは、小説を書くときは「視点に気をつけろ」というところだ。つまり、誰の視点で語るかというところ。

以前、紹介した「県庁の星」というビジネス小説がある。
アマゾンの書評諸氏も指摘しているが、ちょっと視点の交錯するところがあったように思う。面白いテーマと中身なんだけど、読みずらかったのは、これだったのか・・・と思い当たった。

ビジネスでも、これは誰の視点?という場面がときどきある。

今日の会議のあの人の発言は、誰の視点で発言したんだろう・・・なんて思い返してみるのもいいね。



オススメ度

★★★★★+誰の視点?

読んで欲しい方

・いつかは小説を書いてみたいと考えてる方
・出版に興味ある方
・文章にこだわりのある方

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2005年10月07日

県庁の星 ~ 桂望実 + THE21

お前・・・変わったな!

書籍情報

県庁の星
県庁の星
posted with amazlet on 05.10.08
桂 望実
小学館 (2005/09)
売り上げランキング: 772


本のひらめき

「県庁さん」と呼ばれる主人公、野村聡。31歳。Y県の県庁産業局産業振興課主任という役回りだ。その聡くんが、Y県始まって以来の民間交流人事に抜擢される。行き先はとある田舎のスーパー。

パートのおばさん二宮の下で、現場というものの厳しい現実を知ることになる。

マニュアルはないんですか? え、研修は? 組織図はあるんですか? と右往左往しながらも、現場の波にもまれながらちょっぴり成長するストーリー。
パートの二宮がいい味を出している。

1年間はじっとガマンの研修だ・・と思っていた聡だが、最後は売り場にA,Bチームを作って、売上アップの競争をして「やる気」の面白さに気付く。

1年の研修を終えて県庁に戻った野村は「お前、変わったな」といううれしい賞賛をもらうことになる。

「決まったことをきまったようにしかやらない」仕事の仕方はお役所仕事と揶揄される。そこから、もっと面白く仕事をするわくわく仕事に脱皮する楽しさが読み取れたらいいねー。

アマゾン書評には「ちょっと読みづらい」などのコメントがあるが、若干のよみずらさを横において、楽しんで読んでみたい。


僕の思いつき

お役人、県庁、田舎のスーパー・・・こんな取り合わせが面白い。
全国400万公務員必読! でも、サラリーマンも身につまされる・・というキャッチとタイトルで本書は売れている。

自分が今、苦労している組織の壁、お役所の石頭ぶり、無気力な生徒・・・などいろんな壁があったら、こんなストーリーを描いてみるのも面白い。

描けば実る、可能性が高まる。

さて、今日はお絵かき大会だ。



オススメ度

★★★☆+ケンチョウさん

読んで欲しい方

・自分を変えたいと考えてる方
・組織変革に興味ある方
・お役所、大好き(嫌い)という方

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2005年06月15日

天使になった男 ~ ジョー・タイ

天使の羽つき・・

書籍情報

天使になった男
天使になった男
posted with amazlet at 05.06.19
ジョー・タイ 桜田 直美
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2002/11)
売り上げランキング: 86,310
このページは在庫状況に応じて更新されますので、購入をお考えの方は定期的にご覧ください。

本のひらめき

事業に失敗し、自殺を試みた男ポールが不思議な体験をする。がけから飛び降りたはずなのに・・・その瞬間、不思議な男レイフが現れる。

ポールは、法律にふれる問題を起してしまった子供たちを受け入れる学校「ジェイズ・ポイント・スクール」を創立した。10年ほど経営したが、ついに資金に行き詰まり自殺を図る。ところが・・・というのがこの物語だ。

飛び降りる前のあるタイミングまで時間が逆戻りして、自分を第3者的にみつまなおす・・・。その中で主人公のポールが恐怖を克服し、勇気をもって人生を変えていくというストーリー。

 恐怖とは、たくさんの明日を心配すること。
 勇気とは、ひとつの今日に集中すること。
 
 希望を失うとは、ただ十分に遠くをみていないだけのことだ。

 人生をシンプルにするいんは、自分が得意なことは自分でやり
 不得意なことは人に助けを求めればいい。

など、ポールは、レイフから人生の道しるべとなるキーメッセージを学んでいく。


僕の思いつき

今の自分をちょっと視点を高い位置において見直したり、時間をちょっともどして見直してみる。なんて、いいかもしれない。

時間をもどしてもしかたないのだが、そこに何か冷静な視点を見出すことができれば、今この瞬間から先の未来が開けるかもしれない。



オススメ度

★★★★+天使

読んで欲しい方

・天使にあいたい方
・なにか悩んでる方
・物語が好きという方

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2005年03月21日

有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房 ~ 綾小路きみまろ

笑う門にはきみまろ

書籍情報

有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房 PHP文庫
綾小路 きみまろ
PHP研究所 (2003/12/02)
売り上げランキング: 7,682
通常24時間以内に発送


本のひらめき

職場の仲間に親孝行な人がいて、彼は、田舎からでてきたおふくろさんを綾小路きみまろの独演会に連れて行った。笑いと涙の独演会だったにちがいない。えらいねぇー。うらやましいねぇ。

僕は、以前、出張で乗った飛行機の機内の番組で、この面白いおじさんにハマってしまった。とても面白いギャグがたまらず、ゲロぶくろにメモをとったくらいだ。

さて、本書はきみまろ独演会の録音を文字にしたものだ。いくつかの独演会記録の間には、著者の芸人道の記録があり、これがまた面白い。それを読むとまたファンになる。

微妙にセンターをずらした視点から繰り出される独特の毒舌は、笑えないようで笑えるツボがある。

たとえば:

 ここまでやってこれたのは、誰のおかげでもありません、ここにおいでくだ
 さいました、おひとりおひとりのお客様の前でやってる、私の力です。

 ・・・その母も、3年ほど前、94歳という若さでこの世を去りました。
 94歳でした、急死でした。きれいな母でした。私は母に似たのです。

 このあいだ老人ホームにいってまいりました。・・・
 テーブルの上に入れ歯がおいてありました。「おじいちゃんこの入れ歯
 いつ使うの?」と聞いたら「歯を磨くときにいれるんだ」と。返す言葉
 がありませんでした。

普通の人が日常にふと目に触れるペーソスまでも笑いに変化させてしまうきみまろ。毒舌ギャグで時代を切り取る魔術師のようだ。


僕の思いつき

著者の生い立ちの記も興味深い。昭和25年鹿児島で生まれた少年は、ものまねがうまかった。やがてアナウンサーを目指して上京し、夜学に通う。学費かせぎではじめたキャバレーのバイトで司会のチャンスを得る。そこから今のきみまろの原型がスタートする。森真一や小林幸子の専属司会などをへて、現在の「綾小路きみまろ」がある。その半生記も読み応えがある。

物事をセンターシフトさせて眺めると、意外なものが見えることがある。どんずまりの問題があったら、ちょっときみまろしてみるといいかもね。

それから、つらいことや、かなしいことも。

もしできるなら、父親にきっまろをきかせてあげたい・・・・せめておふくろにはテープをあげよう。

きみまろサイト:  http://www.kimimaro.com/


オススメ度

★★★★☆+きみまろ

読んで欲しい方

・笑いとばしたいことがある方
・ギャグがすきな方
・あやのこうじきみまろって?という方

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2004年11月21日

芥火 ~ 乙川優三郎

やはり、小説はこうでなくっちゃ・・・


書籍情報

  

芥火
芥火
posted with amazlet at 04.11.21
乙川 優三郎
講談社 (2004/09/22)
売り上げランキング: 29,650
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 端正な作品集

本のひらめき

芥川賞と直木賞。僕はやっぱり直木賞のほうがズンと好きである。この前の芥川作品(パーク・ライフ)とくらべたら、この作品のほうがとってもみずみずしい色合いが感じられる。

乙川さんの作品は数多く読んできたが、この作品集もなかなか心引かれる物語が収録されている。

とくに「夜の小紋」という作品がよかった。油問屋の次男坊として生まれた由蔵が主人公。兄の信兵衛が急死したため一家の主にと呼び戻されるという物語。しかし、由蔵には人生をかけたい夢(素晴しい小紋=染物を作ること)と、その夢をともに理解できる好いた人がいたのだった。夢と女をともに失い、10年の年月が過ぎたあるとき、不思議な縁はふたたび由蔵を小紋と分かれた女に引き寄せることに・・・。

そのほか「芥火」「虚舟」「柴の家」「妖花」が収められている。
みごとに描かれた心の機微は、読んでいると自然に感情移入してしまう。

静かな感動を味わえる乙川ワールドに浸るのも休日の楽しみの一つだね。人生、渋めに生きてこられた方にお薦め。


僕の思いつき

小説を書くときは構想が決め手のような気がする。登場人物とその特徴、そして彼らが織り成す出来事の構造が、出来上がりの物語の面白さを決める。構想力というやつだね。そして、微妙な心理描写の技術があれば、あなたも小説家になれる。(かも)

一度でいいから、乙川さんのような小説を書いてみたい・・・なんて思う方もきっといることだろう。
そう思えば、真剣に思えば・・・きっとそれも夢ではないような気がする。10年の年月は、人を変え、顔のしわを増やすが、意外なことに「何も変らなかったな・・」と振り返って思う人も多い。

10年もあればものすごいことができる。そこに強い思いがあるなら。この10年がどうだったか、振り返ってみるのもいいね。そして、この先10年をどうするか、どんな夢を追いかけてみるか。今、その岐路に立っているのかもしれない。僕も、そしてあなたも。


オススメ度

★★★★★+歳月

読んで欲しい方

・乙川優三郎の作品が好きな方
・時の流れの速さに!な方
・人生いつも青春だという方

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2004年11月20日

絞首台までご一緒に ~ ピーター・ラヴゼイ


倫敦旅行はこの一冊を手に・・


書籍情報


絞首台までご一緒に
絞首台までご一緒に
posted with amazlet at 04.11.20
ピーター ラヴゼイ Peter Lovesey 三好 一美
早川書房 (2004/10)
売り上げランキング: 21,748
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.25
5 格調高いユーモアはこれだ
5 船旅がしたくなった
5 スウィングの明と暗

本のひらめき

本書はイギリスのベストセラー「ボートの三人男」という本をベースに書かれている。
Three Men in a Boat (Jerome K. Jerome 著)
これを読んだ方は、おそらく本書を3倍くらい楽しく読めるはずだ。(読みたい方は、こちらで全文が読めるよ。   → http://www.forgottenfutures.com/game/boat/boat.htm  )

なぜなら、この本が出版され、爆発的人気を博しているという設定の上でミステリーが進んでいくからだ。

冒頭、師範学校の女子学生が、厳しい規律を破り、深夜のテムズ川で水浴するシーンから始まる。(おじさんは、少々ワクワクするかもしれない:笑)

しかし、その後殺人事件がおきる。女子学生のひとりハリエットが、水浴の時目撃した3人の男が怪しいということで物語は進行する。
人気の小説の内容にそって展開するわけである。さて、いけ面の刑事との珍道中は・・・。

翻訳者の三好さんによれば、本書は、ミステリー+観光案内書という特徴があるという。テムズ川の流域地図をもって、本書の登場人物のたどる道筋をあるけばとても楽しい旅行になるだろう。物語にでてくるホテルとかミュージアムとか・・・あ、これも登場した!なんてやれば最高の旅行になる。


僕の思いつき

新しい旅行の形を考えてみよう。

遺跡めぐり、大自然、ホームステイ様々な楽しみ方が存在するが、本書のような<小説の舞台+場所>という楽しみ方もある。

実は、以前、翻訳者の三好さんと話をしていたとき、モリームーンの冒険旅行や本書のようなテムズ川ミステリーを旅行に組み込んだら楽しいね・・みたいな企画で盛り上がった。

Webook travel Inc. というのを将来はやってみたい。旅行取扱主任の責任者の方もすでに参画予定である(Moritaさん)物語に出てくるホテルに泊まり、レストランで食事をし、著者と懇談し、おどろきの秘密企画もある・・そんな旅行を提供したい。本と旅の融合だね。うーん小説からビジネスへ発展。楽しくなってきたぞ。(あ、まだ予約は受け付けておりません。念のため)


オススメ度

★★★★+ミステリ

読んで欲しい方

・ミステリが好きな方
・ロンドンに行きたい方
・推理が好きな方

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2004年09月01日

ちゃれんじ?

書籍情報

ちゃれんじ?
Posted with amazlet at 04.09.01
東野 圭吾
実業之日本社 (2004/05)
売り上げランキング: 34,495
通常2~3日以内に発送します。
おすすめ度の平均: 5
5 やる気もりもり
5 雪山が恋しくなってしまう本。


本のひらめき


スノーボードは、若者のスポーツ。と、多くの人が思っている。
自称オッサンの、著者はふとしたきかっけでスノボを始めることになる。
これは、その面白い体験をもとにしたエッセイだ。
ただしこのオッサンは「40に手がとどくオッサン」で、ぼくなんかどうすり
ゃいいんだろう・・・ってなるが、ま、それはおいとこう。

本書は人気推理作家、東野圭吾のちゃれんじエッセイだ。へぇー、あの推理作
家がスノボを・・・。エッセイかー。。。と読み進む。
途中、船橋にあったザウス(室内スキー場)での恋物語「ザイスの恋」という
小説(編集部の注では、著者の妄想による小説とある:笑)があったり、最後
には、ちゃんと推理小説「おっさんスノーボーダー殺人事件」があったりする
から、やはりただのエッセイ本ではない。

9月のはじめに、ちょっと面白いエッセイを読んでみた。

オススメ度

★★★☆+スノボ

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ちゃれんじ?

書籍情報

ちゃれんじ?
Posted with amazlet at 04.09.01
東野 圭吾
実業之日本社 (2004/05)
売り上げランキング: 34,495
通常2~3日以内に発送します。
おすすめ度の平均: 5
5 やる気もりもり
5 雪山が恋しくなってしまう本。


本のひらめき


スノーボードは、若者のスポーツ。と、多くの人が思っている。
自称オッサンの、著者はふとしたきかっけでスノボを始めることになる。
これは、その面白い体験をもとにしたエッセイだ。
ただしこのオッサンは「40に手がとどくオッサン」で、ぼくなんかどうすり
ゃいいんだろう・・・ってなるが、ま、それはおいとこう。

本書は人気推理作家、東野圭吾のちゃれんじエッセイだ。へぇー、あの推理作
家がスノボを・・・。エッセイかー。。。と読み進む。
途中、船橋にあったザウス(室内スキー場)での恋物語「ザイスの恋」という
小説(編集部の注では、著者の妄想による小説とある:笑)があったり、最後
には、ちゃんと推理小説「おっさんスノーボーダー殺人事件」があったりする
から、やはりただのエッセイ本ではない。

9月のはじめに、ちょっと面白いエッセイを読んでみた。

オススメ度

★★★☆+スノボ

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2004年08月19日

■謀略銀行(大塚将司)

bouryaku-bank.jpg
巨大な陰謀の渦、その暗い淵を覗いてみる・・?     

謀略銀行
    
   --------------------------------------------
   |著者:大塚将司
   |ダイヤモンド社|2004年 07月
   |ISBN:4478930511|1,500円
    --------------------------------------------
 
 これまでいくつもの銀行がつぶれ。昔の名前を覚えていないほどである。
 本書は、20年ほど前、バブル崩壊後、資産デフレが進む中、情実融資を
 つづけて破綻した銀行があった。それをモチーフに描かれた経済小説であ
 る。ダイヤモンド経済小説大賞の優秀賞を受賞している。

 著者の大塚さんは、日経新聞で「住友銀行、イトマン事件」など多くのス
 クープを出した人で、最近では日経社長を内部告発した人としても有名。

 さて本書は、1985年ごろの銀行が舞台。巨額の不良債権にあえぐ東京
 相互銀行の中では、創業者一族と、監査役井浦重雄をはじめとした経営陣
 が経営権をにぎるビジネスウォーの真っ只中にいた。
 株の取得をめぐる争いの裏には、実は政財官に加え検察まで加わった巨大
 な陰謀がうごめいていた。そんなお話。
 時間を争う情報戦の末、この戦いに勝ったものは・・・

 最後に、井浦が新聞記者にあてた手紙には、個人ではどうしようもないほ
 ど強大な規模の陰謀の淵をそっとのぞかせてくれる。
 ぞぞっとしながら、うーむと唸る内容だ。

 参考情報: http://www.nagaitosiya.com/lecture/0020.htm

 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★★+秩序と正義

 <読んで欲しい方>
   ・ビジネス小説がすきな方
   ・銀行に不安をもってる方
   ・世の中の暗い部分を覗いてみたい方

Posted by webook at 09:09

■謀略銀行(大塚将司)

bouryaku-bank.jpg
巨大な陰謀の渦、その暗い淵を覗いてみる・・?     

謀略銀行
    
   --------------------------------------------
   |著者:大塚将司
   |ダイヤモンド社|2004年 07月
   |ISBN:4478930511|1,500円
    --------------------------------------------
 
 これまでいくつもの銀行がつぶれ。昔の名前を覚えていないほどである。
 本書は、20年ほど前、バブル崩壊後、資産デフレが進む中、情実融資を
 つづけて破綻した銀行があった。それをモチーフに描かれた経済小説であ
 る。ダイヤモンド経済小説大賞の優秀賞を受賞している。

 著者の大塚さんは、日経新聞で「住友銀行、イトマン事件」など多くのス
 クープを出した人で、最近では日経社長を内部告発した人としても有名。

 さて本書は、1985年ごろの銀行が舞台。巨額の不良債権にあえぐ東京
 相互銀行の中では、創業者一族と、監査役井浦重雄をはじめとした経営陣
 が経営権をにぎるビジネスウォーの真っ只中にいた。
 株の取得をめぐる争いの裏には、実は政財官に加え検察まで加わった巨大
 な陰謀がうごめいていた。そんなお話。
 時間を争う情報戦の末、この戦いに勝ったものは・・・

 最後に、井浦が新聞記者にあてた手紙には、個人ではどうしようもないほ
 ど強大な規模の陰謀の淵をそっとのぞかせてくれる。
 ぞぞっとしながら、うーむと唸る内容だ。

 参考情報: http://www.nagaitosiya.com/lecture/0020.htm

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 <オススメ度>

   ★★★★★+秩序と正義

 <読んで欲しい方>
   ・ビジネス小説がすきな方
   ・銀行に不安をもってる方
   ・世の中の暗い部分を覗いてみたい方

Posted by webook at 09:09

2004年08月10日

■白い手の残像(汐見薫)

shiroi-te.jpg
ダイヤモンド経済小説優大賞、優秀作です。

白い手の残像
    
   --------------------------------------------
   |著者:汐見薫
   |ダイヤモンド社|2004年 07月
   |ISBN:4478930546|本体価格:1,500円 |
    --------------------------------------------


 ビジネスミステリー小説である。
 一人の女性が飛び降り自殺をする。そこに偶然二人の男が居合わせた。新
 聞記者の広瀬と通称BIS老人を呼ばれている山室だ。
 新生理想銀行と沖田建設との癒着が、ふたりの男と正義感あふれた会計士
 の手によって解き明かされていく。

 冒頭、一人の女性が税務署に呼び出しをくらうところからはじまる。物語
 の伏線だ。そうとはわかっていながら読み進まないとそのウラが見えてこ
 ない。
 なぞときの仲間にはいった感じで、最後まで飽きさせず読ませてくれる。

 実は・・・(うーん、やめとこ。本を読んでのお楽しみ)

 ダイヤモンド経済小説大賞は、なかなかいい企画だったようだ。
 http://www.diamond.co.jp/novel/index.html


 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★★+香林

 <読んで欲しい方>
   ・ビジネス小説がすきな方
   ・ミステリー好きな方
   ・ウラを見てみたい方

Posted by webook at 23:46

■白い手の残像(汐見薫)

shiroi-te.jpg
ダイヤモンド経済小説優大賞、優秀作です。

白い手の残像
    
   --------------------------------------------
   |著者:汐見薫
   |ダイヤモンド社|2004年 07月
   |ISBN:4478930546|本体価格:1,500円 |
    --------------------------------------------


 ビジネスミステリー小説である。
 一人の女性が飛び降り自殺をする。そこに偶然二人の男が居合わせた。新
 聞記者の広瀬と通称BIS老人を呼ばれている山室だ。
 新生理想銀行と沖田建設との癒着が、ふたりの男と正義感あふれた会計士
 の手によって解き明かされていく。

 冒頭、一人の女性が税務署に呼び出しをくらうところからはじまる。物語
 の伏線だ。そうとはわかっていながら読み進まないとそのウラが見えてこ
 ない。
 なぞときの仲間にはいった感じで、最後まで飽きさせず読ませてくれる。

 実は・・・(うーん、やめとこ。本を読んでのお楽しみ)

 ダイヤモンド経済小説大賞は、なかなかいい企画だったようだ。
 http://www.diamond.co.jp/novel/index.html


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 <オススメ度>

   ★★★★★+香林

 <読んで欲しい方>
   ・ビジネス小説がすきな方
   ・ミステリー好きな方
   ・ウラを見てみたい方

Posted by webook at 23:46 | Comments (1)

2004年07月29日

■内部告発者(滝沢隆一郎)

naibu-kokuhatsusha.jpg
  リークしたのは誰だ!?

内部告発者
    
   --------------------------------------------
   |著者:滝沢隆一郎
   |ダイヤモンド社|2004年 07月
   |ISBN:4478930538|本体価格:1,400円 |252P
    --------------------------------------------
 


 ダイヤモンド社は、ダイヤモンド経済小説大賞を創設した。創業90周年
 記念事業だという。(90年!、すごい)
  → http://www.diamond.co.jp/novel/
 で、その第一回受賞作が今日の本。著者はまだ38歳の弁護士さん。

 内容は、中堅損保会社、渋谷火災(通称シブカジ)を舞台にした内部告発
 の物語である。

 ある日、経済誌フロンティアに渋谷火災の不正融資の暴露記事が掲載され
 る。しかもそれを強烈に証拠づける最高経営会議の議事録コピーの写真ま
 で掲載される。社内中枢部の人間からの告発であることは明らかだった。
 法王として畏れられている渋谷火災の会長藤田想太郎は、前副社長の仲田
 希一に間違いないと確信し、損害賠償請求を起こす。
 身に覚えのない訴訟に動転する仲田は、若い弁護士羽根田潤にたよるほか
 なかった・・・・。
 40年勤めた会社から訴訟を受けるという屈辱に加え、家族の中にも様々
 な軋轢が生まれる。突如わいた苦境にもがく仲田の苦悩がひしひしと伝わ
 る。結末は読んでのお楽しみ!
 いくつも張り巡らされた伏線が解かれるとき、まっとうに生きることの大
 切さが浮き彫りになる。

 総会屋との癒着、不正を隠してブランドを貶めてしまった最近の事件(自
 動車や乳製品など)、政治家と企業のもたれあいなどを登場人物に語らせ
 ている。それらはフィクションをリアルの世界につなぐ触媒として機能し
 ている。「ははーん、あの人のことだな・・・」みたいな想像を働かせな
 がら読むと楽しい。

 著者は、本職が弁護士さんである。裁判の尋問シーンや法律上の仕組みな
 どがとてもリアルに描きだされている。損保業界の内情や上にばかり気を
 使う組織力学の描写も面白い。心理描写も巧みだ。

 内部告発という非常手段の前に、正常化される組織でありたい。
 あなたの会社・・・大丈夫?

 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★★+ホイッスルブローワー

 <読んで欲しい方>
   ・ビジネス小説がお好きな方
   ・裁判に関心がある方
   ・損保業界に興味ある方

Posted by webook at 09:10

2004年07月27日

■空中ブランコ(奥田英朗)

kuuchuu-buranko.jpg
トンデモ精神科医に病みつきになっちゃうかも・・・ 

空中ブランコ
    
   --------------------------------------------
   |著者:奥田英朗
   |文藝春秋|2004年 04月
   |ISBN:4163228705|1,238円 |265P
    --------------------------------------------
 
 今日は、直木賞受賞作のご紹介。受賞作のほか4作品が収められている。
 いずれも、中年太りした精神科医、伊良部一郎が、ちょっとトンデモな方
 法で人の悩みを解消するお話。

 著者は岐阜県出身の方だ。
 1面で受賞を知らせる記事を掲載した新聞(岐阜新聞)に、自分の本(早
 朝起業)のことも書いてあった(8面)ので、なんだかうれしかった。

 直木賞作品をはじめて読んだのは大学生のころ。渡辺淳一の「光と影」だ
 った。読んだ理由は、短そうだったから(笑)。でもめちゃ面白かった!
 直木賞は基本的に中・短編が多い。だから読みやすいし、ワクワクどきど
 きする作品が多いのがいい。
     http://homepage1.nifty.com/naokiaward/index.htm

 今回の受賞作「空中ブランコ」も56ページのボリュームだ。
 しかし、その中に展開される心理的な葛藤は、読者をすぐに小説の中にひ
 きずりこんでしまう。
 
 内容は、サーカスの花形、空中ブランコの名手(山下公平)がスランプに
 陥る話。人は自分の本当の姿や状況はなかなか認識できないものだ。つい
 人のせいにしたくなる。山下も、空中ブランコでのミスを、相手(キャッ
 チャー)のせいにしていた。
 周りの団員との心理的な軋轢、自身の葛藤、焦り・・・そういうものが、
 じわじわと押し寄せる。読者は、すんごく圧迫される感じを持つ。
 一方で、あけっぴろげでどこかユーモラスな精神科医伊良部の行動は、物
 語に不思議な色合いを織り込んでいく。
 結末は読んでのお楽しみだが、どの作品も爽やかな気分にさせてくれると
 ころがいい。

 受賞作のほか、次の4作品が収録されている。
 とがったもの恐怖症のやくざの話(ハリネズミ)、ルーキー登場で急に野
 球がヘタくそになるプロ野球選手の話(ホットコーナー)、心因性嘔吐症
 に悩む女流作家の話(女流作家)、カツラをはがしたい衝動に悩む大学講
 師(義父のズラ)。どれも、最後はスッキリ爽やか。

 夏休みの午後、読んで欲しい。
 読み終わったあと、遠い空に浮かぶ入道雲がひとの顔に見えるかも・・。    

 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★★+注射しとく!?

 <読んで欲しい方>
   ・すっきりしたい方
   ・軽い悩みがある方
   ・小説でも読むかって方

Posted by webook at 08:23

2004年03月30日

■あらすじで読む世界の名著(No.1)(小川義男)

arasuji=sekai1.JPG
 一生あえなかったかもしれない・・・

あらすじで読む世界の名著(No.1)
        
   =========================================
   |著者:小川義男
   |樂書舘/中経出版|2004年 03月
   |ISBN:480611927X|1,000円 (税込:1,050円)
    =========================================

 あらすじで読む「日本の名著」シリーズはとてもよかった。あらすじとい
 っても、その作品の雰囲気を残したスタイルで、あたかもその作品に触れ
 たような気にさせてくれたからだ。全3巻ですでに50万部を超えている
 というからベストセラー驀進中である。
 第3巻の時、世界の名著版もあればいいなーと感想を述べたが、やはり、
 やってくれた。それが、この本。

 代表的な世界の小説をあらすじで紹介してある。
 「風と共に去りぬ」「怒りの葡萄」「車輪の下」「レ・ミゼラブル」「罪
 と罰」「リヤ王」など20編のダイジェストだ。

 「風と共に去りぬ」は映画で見た。実は、あんまり印象がよくなかった。
 なんじゃこの風見鶏みたいな女性は・・と思った。文字(あらすじ)で読
 んでみるとたくましく生きた女性の物語が別の感覚でよみがえる。
 「車輪の下」は、たしか小学校(中学?)の教科書に出ていたような・・
 「レ・ミゼラブル」は、中学のころ感動して涙をながした物語だなぁ・・
 などなど、なつかしい作品もある。

 一方、ドストエフスキー、ツルゲーネフ、モーパッサンなど歴史の教科書
 でしかなじみの無い作品は、おそらく一生読むことはなかっただろう。そ
 れが、作品そのものではないにしろ、一遍のあらすじとして触れることが
 できたのはラッキーとしか言いようが無い。

 コンパクトなあらすじの中に作品の雰囲気を漂わせる。これは一つの技で
 あろう。狭山ヶ丘高等学校の先生方に感謝!

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+ドストエフスキー

 
   ・世界文学に興味ある方
   ・名著なんて読んだことないよって方
   ・昔読んだ本をもう一度って方

Posted by webook at 08:22

2004年03月27日

■CDブック 声に出して読みたい方言(斎藤孝)

hougen.JPG
   お国はどちらで?

CDブック 声に出して読みたい方言
        
   =========================================
   |著者:斎藤孝
   |草思社|2004年 02月
   |ISBN:479421281X|1,500円 (税込:1,575円)
    =========================================

 「方言は、文化遺産である。」
 たしかにそんな気がする。今ではTVの影響なのか、教育のせいなのか、
 あるいは、東京中心の経済のせいなのか、方言は密かに日本語の奥深くに
 潜んでしまったような気がする。しかし、方言は味がある。たとえば東京
 で聞く自分の田舎の言葉はなつかしいし、それ以外の人にもなんとなく不
 思議な魅力がある。

 僕はこの本を吉田さんという方に紹介された。即、本屋へ走った。

 僕は岐阜出身だから名古屋弁は親しみがある。
 本書には日本の著名な文学作品などを9つの方言で表現してある。
 たとえば、川端康成「雪国」を名古屋弁でアレンジしてある。ノーベル賞
 や文学に対する冒涜では・・・と思うかもしれないが、CDを聞くとなん
 とも味わいのある別の作品になっている。

   くにざきゃあのなげぁトンネルをくぐるとよ・・・

 源氏物語は京都弁で収録してある・・・・これはハマリである。

   どの天子さんの御代のことでござりましたやろか・・・

 この本、どえりゃぁ、面白いもんで、かなわへんわ。
 いっぺん、読んでみてちょうでぇ。聞いてみてちょうでぇ。

 飛行機も方言のアナウンスをもっとやってくれたら楽しい。たとえば、名
 古屋ーホノルル線なら、機長さんが名古屋弁でアナウンスする・・・。
  「当機は、いまよぉ、たぁちそくど900キロで順調に飛んどるで、
   安心してちょうでぇ。ホノルルは晴れとるだがね」

 JRも地方地方でアナウンスを変えたら楽しいねぇ。
  「次は広島じゃけん、忘れもんせんようにお願いします」とか・・・。

 うー、頭が爆発しそうになってきた。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+たまらねんだば(津軽弁)

 
   ・方言に興味ある方
   ・地方から都会にでてきた方
   ・方言を話してみたい方

Posted by webook at 11:35

2004年03月13日

■飛騨の空(立花光)

hida.JPG
岐阜県の方+他県の方、読んでね!

【飛騨の空】
        
   =========================================
   |著者:立花光
   |文芸社|2003年 11月
   |ISBN:4835566351|1,100円 |209P
    =========================================

 岐阜県の北部、飛騨高山は、匠の里として有名だ。この本は、高山を中
 心に奥飛騨を舞台にした小説である。立花氏の処女作品。

 五十嵐愛子という25歳の女性。医院に勤務しているとき、患者として
 訪れた橘雄介と親しくなる。やがて恋に落ち、結婚を意識するようにな
 った矢先、愛する恋人は交通事故で死んでしまう。そして死の間際で知
 った彼の裏切りに茫然自失する。
 高山線の特急ワイドビューひだ号に乗って高山に向かう愛子の一人旅は
 、憎悪と失望が渦まく死への旅路だった。
 高山で乗ったタクシーの運転手、吉田は、乗客のただならぬ雰囲気を察
 し、愛子に様々な話を語る。この物語をささえる重要人物だ。

 生と死を見つめて旅する愛子の心の動きを追いかけながら、旅の旅情も
 味わえる。野麦峠、高山、白川郷などが登場する。

 最後の意外な展開は、しっとりとした落ち着きをこの小説に持たせてあ
 る。

 高山旅行をする人は、旅の楽しみにちょっと異質なトッピングをカバン
 に忍ばせていってもいいね。

 ====================================================================
 

   ★★★★+飛騨路

 
   ・飛騨高山に興味ある方
   ・小説をもって旅にでたい方
   ・岐阜にいる方

Posted by webook at 09:09

2004年01月24日

■新撰組!(三谷幸喜)

sinsengumi.jpg
笑える大河ドラマ!?

新撰組!
(前編)NHK大河ドラマ・ストーリー
   =========================================
   |著者:三谷幸喜
   |日本放送出版協会|2004年 01月
   |ISBN:414923339X|1,000円 |199P
    =========================================

 新しいNHK大河ドラマは、ずいぶんと変わった。
 いいという人と、ありゃ大河ドラマじゃないという人と二つ反応があるが
 僕は大賛成!。たまには変わってみるのがいい。

 近藤勇役の香取信吾も自分の味を出していい雰囲気だ。
 桂小五郎役の石黒賢はショムニの雰囲気を漂わせ、勇の義父周助役の田中
 邦衛は、時代劇っぽくない武士の雰囲気がいい。沖田総司の姉みつ役の沢
 口靖子、原田まさ役のはしのえみなど楽しい配役もいいねぇ。

 民放のコメディタッチ・ドラマの雰囲気を大河ドラマの重苦しい『常識』
 に持ち込んだのが一番すばらしい。
 若い層にターゲットを広げた作戦といえようか。
 
 そんなことで、大河ドラマの紹介ムックを初めて買った。
 収録の裏話やストーリー解説などが面白く読めてなかなかいいもんだ。

 「そもそも僕は、新撰組が何をした人たちなのかまったく知らなかった。
  それじゃまずいと、三谷幸喜さんが本や漫画を山ほどくれまして・・」
 
 というのは香取慎吾くん。これまで大河ドラマは見たことがなかったとも
 いう。佐久間象山役の石坂浩二も「こんなに頬をゆるめながら読んだ大河
 ドラマの脚本は初めてた」と笑う。こんなエピソードが紹介されている。

 近藤勇は口の中に自分の拳骨を入れられたという。(トリビアにもあった
 ね)香取慎吾もそれを番組の中で演じていた。ありゃすごい。
 
 前編のあらすじが、ドラマのシーンの写真といっしょに解説されており、
 TVを見た人も見逃した人も楽しい。
 
 ====================================================================
 

   ★★★★+かっちゃん

 
   ・新撰組は面白いという方
   ・大河ドラマは変わったという方
   ・新撰組に興味ある方

Posted by webook at 13:53

2004年01月02日

■はまじと9人のクラスメート(浜崎憲孝)

hamaji.JPG
へぇー、やっぱりモデルになった人がいるんだぁ!

はまじと9人のクラスメート

   =========================================
   |著者:浜崎憲孝
   |徳間書店|2003年 12月
   |ISBN:4198617783|952円 |183P
    =========================================
 
 ちびまる子ちゃんのマンガをご覧になったことがある方、おすすめだよ。
 あのどことなくほんわかとしたマンガは家族で楽しめる。

 ちびまる子ちゃんに登場するのは、個性豊かなキャラが多い。僕たちの子
 供のころいた「あいつ」や「あの子」にどこか似ていたりする。

 本書は、ちびまる子ちゃんに登場する人物が、実在の人物として登場する
 マンガとリアルがつながる楽しい本だ。

 さくらももこと同じクラスにいる「はまじ」は本書の著者である浜崎憲孝
 さん。「僕、はまじ」という本を2002年に出している。

 「はまじ」こと浜崎さんが、丸尾君やかよちゃん、たまちゃんや花輪クン、
 それにキョッキョッと笑う野口さんらにインタビューした内容がある。
 当時の3年4組の仲間がマンガの世界からリアルの世界に飛び出してくる
 不思議な世界である。

 お正月にほんわかとしたい方おすすめだ。

 まるちゃんの公式サイトを覗いておくと楽しいかも・・
 http://www.nippon=animation.co.jp/chibimaruko.htm

 ====================================================================
 

   ★★★☆+はまじぃ~

 
   ・ちびマル子ちゃん見てるっていう方
   ・中島さんの笑い方が好きな方
   ・はまじにになりたい方

Posted by webook at 22:31

2003年11月01日

■武家用心集(乙川優三郎)

bukeyoujin.jpg泣けるよ・・・まぁ、読んでみてよ。

武家用心集

   =========================================
   |著者:乙川優三郎
   |集英社|2003年 08月
   |ISBN:4087746631|1,500円|283P
   =========================================

 乙川さんの作品はどれを読んでも心に染みわたる感動がある。読んだあと
 は心を洗われたような気持ちや爽やかな余韻が残る。この作品もそうだ。

 どこか不条理な人生の岐路にたち、愚直だが人間性を失わずに生きる人た
 ちを見事な筆力で描いている。
 藩内の権力争い、親の介護問題、自立した女性の生き様など、武家という
 枠組みの中で生きる人たちの生き様を静謐なタッチで描く。どの作品も、
 つましい生活の中にも武士としてあるいは武家の女性として誇りをもって
 生きようとする様が心を揺さぶる。
 現代の僕達にも通じるようなところがあるから、読んでいると自分がそこ
 に居合わせるような感情移入を起こさせてくれる。

 藩内権力抗争の中、危うく貶められそうになった閑職の武士が正義を守り
 きる「倉田半右衛門」、出世にからんで友を陥れたことを詫びる太左衛門
 が、もっとたおやかなものに気づく「九月の瓜」、親の介護にまつわる人
 間の弱さと誠実を描いた「しずれの音」など、8編。
 いずれも短編とは思えない物語の展開があり、心の葛藤がジリジリと迫っ
 てくる臨場感がある。

 親の介護をふたつの家で押し付けあうような状況になる中、大切なものを
 つなぎとめる「しずれの音」は、思わず涙をはらりとさせてしまった。

 いつも思うのだが、なんでこんな物語が書けるのだろう・・・、不思議で
 仕方がない。時代小説は、乙川さん!。一度は読んでみたい。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+去りがたい時

 
   ・時代劇なんてと思っている方
   ・乙川優三郎にひたりたい方
   ・心の洗濯をしてみたい方

Posted by webook at 12:28

2003年09月04日

■蹴りたい背中(綿矢りさ)

wataya.jpg


不器用な恋 x 余りモノの友情 = ??

【蹴りたい背中】
  =========================================
  著者:綿矢りさ(わたや・りさ)
  河出書房新社|2003年 08月
  ISBN:4309015700|1,000円|140P
  =========================================

 2001年に出た「インストール」はすんごく印象的だった。史上最年少
 の17才で第38回文藝賞を受賞している。
 この本は、彼女の第二段。現在、著者の綿矢さんは大学生だ。

 高校1年の私(ハツ)とにな川の妙な人間模様の小説である。
 主人公の長谷川初美(ハツ)は、高校1年、陸上部に所属している。
 にな川(蜷川)は同級生だが、いつも一人が好きなヘンなやつ。ふたりに
 共通するのはクラスの中の余りモノという存在。高校に入って半年たつと
 いうのに、まだ友達らしい交友関係がないのだ。

 孤独が好きというか、群れるのが嫌いというか・・・そんな二人は、ある
 ファッション雑誌にのっていたオリチャンをめぐって妙な係わり合いがで
 きることになる。
 高校生の微妙な心理やアンニュイな状況の中に、不器用な恋というか、余
 りモノの友情というか奇妙な男女の関係を描いている。

 おぉーっというほどではないが、面白い作品。
 僕的には、前作(インストール)のほうがよかったかな・・・。
 =============================================================
 
   ★★★☆+背中
 
   ・考えているようで考えていない方
   ・高校生の親
   ・昔高校生だった方

Posted by webook at 08:33

2003年05月09日

【そこに僕はいた】..辻仁成 ★★★★☆+僕もいた

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「ウチもや」。
   http://sales.realify.jp/click.php?id=100810041063
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 子供のころ、少年のころ、青春時代・・人生はそれぞれ
Web ◎◎ k  色がある。光も影もある。
| △ | 辻仁成という生き方に
\e/ 自分を重ねてみるのも楽しい。
^Y^ あんなことも・・・あったなぁ。
<\ 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 そこに僕はいた 】
  ◎ プレゼント:【 トップポイント 】~(全員当る!)〆切間近?
  ◎ カラコラム:【 ビジネスブックラジオ 】~ 5.12@渋谷
  ◎ ネットの輪:【 三好一美さん 】~ モリー、アメリカ上陸?

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【 そこに僕はいた 】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:辻仁成(つじ・ひとなり)
  1959年東京生まれ。89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞しデビュー。
  「海峡の光」で芥川賞を受賞。「白仏」でフェミナ賞外国小説賞を日本人
  で初めて受賞した。音楽、映画等でも活躍。
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■出版社:
新潮文庫/ISBN4-10-136121-5 /362円/203P
1995/6/1 第1刷  2002/7/5 第14刷
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■ <ワン・チョット>

 「  そこに私もいた。 僕もいたなぁ!  ・・・  」

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■ <忙しい方はここだけ>

辻仁成が、そこにいる。

そんなエッセイだ。小学校から高校までの様々なエピソードを物語る。辻少年
の心のヒダがよくわかる。そこには、読者も似たような経験があったり、まっ
たく異なる世界だったりするのだが、なんとなく共感を覚えるところが不思議
である。

「ドラエモン」に出てくるのびたやジャイアン、すねお・・・
「ちびまる子ちゃん」に出てくるまる子ちゃん、野口さん、ふじき君・・・・
時代も環境も違うのになぜか共感を覚える・・
それと同じような感覚がこのエッセイにはある。

ほろ苦い経験、あまったるい想い、ほのかに感じた大人の世界・・・そういう
ものを通じて僕たちは大人になってきた。みんなそれぞれ異なった体験と時間
の経過があるのにどこか似通ったものがあるのは不思議だ。

自分にはそんなことはなかったなぁ・・という憧れもあるかもしれない。
まぁ、それはそれで、いいじゃない。
あなたも青春リフレーンをしてみよう。

実はこの本、小学生の子供が先に読み、それを借りてよんだ本。
  “お、おまえ、こんな本読んだのか?!” 
と驚く父親・・・
そして同時に、“ま、いっか・・・みんなこうして大人になるんだし・・・”
と、好い加減な納得をした父親もまた、そこにいた。笑

  なんか、よかとですばい、この本。

おすすめ度は、 ★★★★☆+僕もいた
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■ <お暇な方は、もう少し>

時間は一瞬で過去になる。そして戻ってこない。と、僕はずっと思っていた。
最近、妙なことに、そうでもないんじゃないの・・・と思うことがある。

もう戻ることのない過去のことも時間という「流れ」の中で連なっており、自
分という人格や人生を形づくっているんだという気がする。つまり、今も存在
している・・・というわけだ。

大人になってしまった今、小学校の頃あこがれた子や、喧嘩したあいつ、ライ
バル、恐い先生・・・などなど誰しも、いろんな思い出がある。
そして、「そこに僕(私)はいた」というなつかしい瞬間がある。

この本は、辻仁成という作家の「その瞬間」を笑いと涙でリアルに再現したエ
ッセイだが、なぜか、読者もその瞬間にひきずられる。そして、自分の中の懐
かしいあのころを思うのである。

宝ものをリフレーンしてみたいねー。

胸ポケットにはいるくらい小さく薄い文庫本である。
電車の中で読んでみよう。


印象的なお話は:

  義足の子と遊んだ話 (僕はそこにいた)
 新聞配達の少年の話 (新聞少年の歌)
 ゴワスとの思い出 (ゴワスが行く)
 友達を利用した話 (砂糖菓子の中身)

どの話も、
 僕たちはこうして大きくなったんだなぁ・・・
 そういえば俺も、似たようなことあったよなぁ・・・
なんて共感できる。


------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

/ 表紙のイメージ:
\   http://tinyurl.com/bd0h

\ 辻仁成のオフィシャルサイト:
/   http://www.j-tsuji-h.com/
\   http://www.j-tsuji-h.com/html/Hitonari/index.htm (本)

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

驚いた父親の続き:
 
 父:おまえ最後までよんだんか?

 子:うんにゃ、最後のほうはよくわからんし、とばしちょったばい・・

 父:そっかぁ。(ほっ。 高校生のところが分かってたんなら大変だ!)

そっと胸をなでおろす父であった・・・

----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

   ★★★★☆+僕もいた

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■ <読んで欲しい方>
  子供の頃があった方
  お子さんがいる方
  ちょっと昔に戻りたい方
  おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●楽天Webook ( http://tinyurl.com/bd0n )
●BK1 ( http://tinyurl.com/bd0r )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
  ●アマゾン     ( http://tinyurl.com/bd0h )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2003.05.09[金]:【そこに僕はいた】..辻仁成
        新潮文庫/ISBN4-10-136121-5 /362円/203P
★★★★☆+僕もいた
2003.05.08[水]:【--】..

2003.05.07[水]:【 椿 】..アキ・シマザキ
森田出版/ISBN4-434-02708-5 /1600円/174P
★★★★★+2通の手紙
2003.05.06[火]:【--】..おとなの日

2003.05.05[月]:【--】..こどもの日

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2003-033【ビジネスブックラジオ】 □■

 5.12(月)は、ひさびさにビジネスブックラジオの収録。
 渋谷のUSENスタジオ。
 見学もありです。
 今回のゲストは、玉置剛さん、(18:30-), 高橋浩子さん(19:30-)。
 玉木さんは以前一度スタジオにお越しいただいた。今回は
 「なぜあの商品だけが大ヒットしたのか!」をフィーチャー。
 高橋浩子さんは僕の上司(笑):その秘密はスタジオで・・・
 「メルマガ成功のルール」発刊直前インタビューです。ものすごく周波数
 周波数の会う方で、前世は親戚だったかも・・? 楽しみだにゃぁ~。
 見学の方、一応メールくださいね。
 ほとんどお構いできませんが、適当にやっててちょ・・・

                       しんのすけ@ひさびさ
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2003-08 ・ ・ ・ ‥… □■

  ●<Webook 2003Present 企画 第4弾>

  【TOPPOINT】 ~ 希望者全員!(うっそぉー!)マジ!

   トップポイント。知るひとぞしる新刊ビジネス書情報誌である。
   毎月、最新のビジネス書のエッセンスを実にわかりやすくまとめた
   情報誌(TOPPOINT)だ。1冊1000円の価値は十分にある。
   それ以上と誰もが思っているはずだ。
      http://www.p-b.co.jp/
   橋本忠明さん@京都が発行している。
   日本の多くの経営者の間では密かなブーム(経営者の秘密兵器)に
   なっているらしい。 その5月号に、な、なんと
   「バランススコアカードの使い方がよくわかる本」が紹介されている!
   今回、超太っ腹企画として
   ご応募の方【全員】にもれなく
   TOPPOINT(5月号)をプレゼント。下記へ急ごう!

   ■ 宛先: webook2003@yahoo.co.jp
   ■ メールのタイトル:TOPPOINT+ あなたのお名前
   ■ メールの本文: お名前、住所、メールアドレス、
             年齢(年代)、ご職業、コメント
   ■ 〆切:5/23(金曜)まで
     (あんまり多かったら早めに〆切るかもね)

                       しんのすけ@企画人 
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■□ < Web●○k Face to Face > F#2003-16【三好一美さん】  ‥… □■

 モリームーン。
 ハリーじゃないよ。モリーだよ。
 読んだ?
 ぼく、とってもワクワクしたんだ。

 三好さんは、「モリームーンの世界で一番不思議な物語」の翻訳者の方。
 http://webook.hp.infoseek.co.jp/2002.12/2002.12.25.htm
 今度ラジオで対談させていただこうと思っている。
 まだお会いしたことはない。
 楽しみだにゃぁー。

 《News》★ モリー・ムーン、ついにアメリカ上陸
    モリー・ムーンのアメリカ版、4/29 ハーパー・コリンズから発売
  世界30カ国語への翻訳や20世紀フォックスによる映画化が決定。

    アメリカ版はイギリス版を若干アメリカ向けにアレンジしている。
    さて、どこがどのように違っているんだろう?
    ⇒ <モリー・ムーン百科事典:マジソン・アベニュー>をチェック!
      http://www.molly-moon.jp/07.html

                    しんのすけ@催眠パシロヘータ
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 5/09 ケビン・D・ワン氏 インタビュー(ダ・ビンチの取材)
 5/12 ビジネスブックラジオ 玉置剛さん、高橋浩子さんと対談
 6/13 BSC_users パーティ&トーク@元麻布ヒルズ
 x/xx ビジネスブックラジオ 三好一美さんゲストにお迎え(モリームーン)
 
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       《バランススコアカードの使い方がよくわかる本》
                ↓↓↓
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◆BK1    http://tinyurl.com/6pbv (本の詳細)
◆楽天ブックス http://tinyurl.com/6pc2 (本の詳細)

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▲▼▲ SARSにまけない免疫力をつけておこう。
Web ◎◎ k 再来週は中国だ!
| △ |
\v/ ^^^ また来週ね。
 -)(-δ’ ^^^^
. _<\_ ^^^^^^ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 23:06

2003年05月07日

【 椿 】..アキ・シマザキ ★★★★★+2通の手紙

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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2003-032】 2003/05/07(水) ★
★ “時間は不思議・・”の水曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 人の罪、国家の罪・・・ちょっと重たいテーマですが
Web ◎◎ k  なんというか、とっても引き込まれます。
| △ | 小説をおひとつ・・・どうぞ。
\e/
^Y^
<\ 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 椿 】
  ◎ プレゼント:【 プレゼント第4弾 】~トップポイント(全員当る!)
  ◎ カラコラム:【 中学校で講演? 】~ しんのすけ母校に帰るの巻
  ◎ ネットの輪:【 高橋浩子さん 】~ 『メルマガ』成功のルール 発行

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【 椿 】 Tsubaki

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■ジャンル:小説
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■著者:アキ・シマザキ著 
  1954年、岐阜県生れ。1981年にカナダへ移住。1999年現地にてフラン
  ス語で書いた小説【Tsubaki】で大きな話題を呼ぶ。その後、続編として
  【Hamaguri】【Tsubame】を発表し好評を得る。更にに次作に取組んでいる。
■訳者:鈴木めぐみ(すずき・めぐみ)
  1967年広島生れ。ソルボンヌ大学文学文明コース上級ディプロム修了。
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■出版社:
森田出版/ISBN4-434-02708-5 /1600円/174P
2002/12/10 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「スリリングな展開の中に、重いテーマの圧力を感じる・・作品」

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■ <忙しい方はここだけ>

時の流れの中で様々なものが繋がっている・・・時間は過ぎ去っていくが、そ
こに存在している・・・そんな感覚をもたせてくれる小説だ。
訳者の言葉を借りれば、読み終えた後、ちょっとした放心状態になる小説であ
る。正に!

この小説はナミコという女性を語り手(一人称)として展開する。
その母ユキコは、亡くなる直前、それまで頑なに口を閉ざしてきた戦争終結直
前のころのことを語りだす。
ユキコの話を聞くのは娘ナミコの子供、つまりユキコの孫だ。

どうして戦闘能力がすでに失せていた日本に二個の原爆をアメリカが落とす必
要があったのか?なぜドイツではなく日本に落としたのか?など孫の口から出
る率直な質問に、冷静に答えるユキコ。その受け答えには、歴史の真実をを直
視するクールな目線があり、後に展開する小説の生々しい展開をより際立たせ
ることになる。
実は、ユキコは原爆や戦争以上に残酷な過去を背負っていたのだった・・・。

亡くなる直前に口にした
  「世の中には決して忘れられない、残酷な出来事があるわ。
   私にとって、それは戦争でも原爆でもない。」
という言葉の意味は?

それを訊けないまま母を亡くした娘ナミコのもとへ弁護士を通じて2通の手紙
が届けられる。
そこには戦争や原爆以上に重いユキコの重石が告白されているのだった。
太平洋戦争、原爆、初恋、隠されていた過去、父殺し・・・・背負って生きる
には重たすぎる様々なことがらが、過去をひもとく手紙の中で溶け出してくる。

ずしりと心に響く重厚な内容がある。
淡々としたタッチが、いっそうその重みを際立てる。

久々に心の奥深くまでとどいた小説だ。
一人静かに読んで欲しい。

おすすめ度は、 ★★★★★+2通の手紙
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■ <お暇な方は、もう少し>

小説の展開を書くのはご法度だから、この小説の構造だけ、ちょこっと書いて
おこう。

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  母ユキコ---父(原爆が落ちた日に死亡)
      |
    娘ナミコ(語り手)
      |
      息子

  母ユキコも最近、なくなり、遺産を娘ナミコが受け継ぐ。

  その折、母ユキコから娘ナミコにあてられた2通の手紙があった。

 --------------------------------------------------------------

サスペンスっぽい展開の中で、人の罪、国家の犯罪、運命の残酷さ・・など、
人の心の奥深くに分け入るテーマが重い。
しかし、淡々としたそのタッチは新鮮な読後感を残す。


------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

/ 表紙のイメージ:
\   http://tinyurl.com/asyo

\ 

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

実は、著者と僕はちょっとしたつながりがある。
同じ岐阜県生れ、同年代、そしてこの本を渡してくださったのが、僕の中学校
時代の恩師。著者はその恩師とご親戚にあたる。
不思議なつながりもあって、僕は、この本を帰省先から帰る新幹線の中で一気
に読み終えた。

うーん・・・と深い嘆息をはきながら、不思議な感覚にとらわれたのを覚えて
いる。

本書は日本人によるフランス語の小説である。
しかもおどろいたことに、著者の島崎さんはフランス語を学んで1年足らずの
頃、この小説を書いたのだと言う。
この小説は1999年にカナダ、フランスで出版され、多くのメディアが取り
上げ絶賛されたという。「フランス語を母国語とする人たちにも新鮮な驚きを
あたえた」小説は、私たち日本語の国民にも少なからぬ衝撃を与えてくれるは
ず。

スバラシイ!

第二作、第三作も是非読んでみたい・・・。

  
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■ <オススメ度>

   ★★★★★+2通の手紙

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■ <読んで欲しい方>
  最近読みたい小説がなくって・・・という方
  フランス語が好きな方
  大人の方(子供にはまだ読んじゃだめ!)
  おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●楽天Webook ( http://tinyurl.com/asyo )
●BK1 ( http://tinyurl.com/b5b4 )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
  ●アマゾン     ( http://tinyurl.com/b5b6 )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2003.05.09[金]:【 】..
2003.05.08[水]:【--】..
2003.05.07[水]:【 椿 】..アキ・シマザキ
森田出版/ISBN4-434-02708-5 /1600円/174P
★★★★★+2通の手紙
2003.05.06[火]:【--】..おとなの日

2003.05.05[月]:【--】..こどもの日

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2003-032【中学校でお話?】・‥… □■

 ●GWの間、実家に行ってきた。ひさびさに母校の中学校を訪問。古い校舎
 を建て替えてヒノキ作りのかっこいい校舎ができるところだ。
 初対面の佐橋校長先生は、突然訪問した卒業生を暖かく迎えてくださった。

   生徒が社会を知るお手伝いをしたいんですが・・・

 と切り出し、総合学習とかの時間にお話をさせて下さい・・とお願いした。
 優秀校に選ばれたほどすばらしい学校運営をされているだけあって、話が
 早い。さっそく企画書を送ることに・・・。さて、どうするかなぁ・・。

 ●田舎には、もう一つ中学校がある(二つしかないのだ!)。そこでは僕の
 中学時代の恩師が校長先生をなさっている。今瀬校長先生だ。
 長い年月が経つのによく覚えていてくださり、暖かい時間が流れる。
 ここでも同じように、お手伝いのご相談をした。
 お役にたてれば光栄だ。
 先生には、僕の本をお渡ししてあり、お返しに今日のWebook『椿』
 を頂いたのだった。不思議なつながりに It is writen. だなぁとつくづく
 思った。

 どんなお話をさせていただくか・・・うーん、ガンバロウ!

 僕のいる部署は、こうした社外の活動をBSCの目標に組み入れている。
 率先垂範といえばかっこいいが、自分がやりたいことをやっているだけと
 もとれる・・・笑

                    しんのすけ@あおげばとうとし
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2003-08 ・ ・ ・ ‥… □■

  ●<Webook 2003Present 企画 第4弾>

     【TOPPOINT】 ~ 希望者全員!(うっそぉー!)マジ!

   トップポイント。知るひとぞしる新刊ビジネス書情報誌である。
   毎月、最新のビジネス書のエッセンスを実にわかりやすくまとめた
   情報誌(TOPPOINT)だ。1冊1000円の価値は十分にある。
   それ以上と誰もが思っているはずだ。
      http://www.p-b.co.jp/

   で、その5月号に、な、なんと「バランススコアカードの使い方がよく
   わかる本」が紹介されている! というわけで、今回は、
   ご応募の方【全員】にもれなくTOPPOINT(5月号)をプレゼント
   下記へ急ごう!

     ■ 宛先: webook2003@yahoo.co.jp
     ■ メールのタイトル:TOPPOINT+ あなたのお名前
     ■ メールの本文: お名前、住所、メールアドレス、
               年齢(年代)、ご職業、コメント
     ■ 〆切:5/23(土曜)まで
           (あんまり多かったら早めに〆切るかもね)

                       しんのすけ@企画人 
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■□ < Web●○k Face to Face > F#2003-15【高橋浩子さん】  ‥… □■

高橋浩子さん t-cube の社長さん。技術系書籍の著者でもある。その著書の
 数をみたらギョっとする。
    http://www.t-cube55.com/ 

 僕は、高橋さんの会社の“営業部長心得”というポジションだ(笑)
 高橋さんとは、インタビュー(僕がされたんだけど)で初めてお会いした。
 不思議なもので、あった瞬間から、周波数がピッタシコンで、意気投合。
 ずーっと以前からのお知りあいみたいな気がして妙な気分だった。
 世の中にはそんな方もいるんだにゃぁー。

 で、今日はその高橋さんの最新刊のPR.(僕は営業部長心得だもんね)

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 あの高橋浩子の直筆サインがもらえるぅー?!キャンペーン
   5月13日発売「『メルマガ』成功のルール」(明日香出版社)
  
 “メルマガでしあわせになる”ための秘訣がみっちり・がっつり
      メルマガにはこの本。覚えてらして!
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 10日(土)までに、アマゾンで先行予約していただいた方の中から、
 抽選で55名さまに【直筆サイン入り・オリジナルポストカード】を
 プレゼント。アマゾンの注文番号・住所・氏名・年齢・電話番号・
 この告知をご覧になったメルマガ名をお書きの上、メール下さい。
 なお応募締切は15日です。 ★☆応募先⇒ okiraku@t-cube55.com
   ★☆★高橋浩子ホームページ⇒ http://www.t-cube55.com/ ★
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★

 ps: そうそう、上記の本に実はしんのすけも登場するんだわ。
     田口さんや石原さんも当然でてくるよ。

                    しんのすけ@情熱周波数調査局
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 4/25 私には夢があるセミナー、ご参加の皆さん、いい作品をいっしょに
    創っていただきありがとうございました! 僕も楽しかった!
    おしまいっ。(参加された人だけわかる合言葉!?)
和田さんの会社 : http://www.yumearu.com/index.html

 4/26 ブックフェア 田口さん粟飯原さんとの3人トークにきてくださった
    皆さん、ありがとう!

 5/09 ケビン・ワンさん『ニワトリを殺すな』の著者にインタビュー
 5/12 ビジネスブックラジオ 玉置剛さんと対談 (見学OKよ)
 6/13 BSC_users パーティ&トーク@元麻布ヒルズ (いらっしゃぁーい)
 x/xx ビジネスブックラジオ 三好一美さんゲストにお迎え(モリームーン)
 
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       《バランススコアカードの使い方がよくわかる本》
                ↓↓↓
◆アマゾン   http://tinyurl.com/6pcb (BSC関連でトップ売上)
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◆楽天ブックス http://tinyurl.com/6pc2 (本の詳細)

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▲▼▲ 30年ぶりに友人にあった。
Web ◎◎ k 元気でよかった!
| △ |
\v/ ^^^ またね。
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. _<\_ ^^^^^^ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 23:05

2002年12月24日

【童謡と私】..茨城県・野口雨情生誕120周年記念・・会 ★★★★☆+雨情

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2002-120】 2002/12/24(火) ★
★ “クリスマス・イブ”の火曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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▲▼▲ 故郷は遠きにありて思うもの・・・いやいや近いほうが
Web ◎◎ k  断然いい。小さい頃のことをふと思うとき、こんな本は
| △ | 心にしみる。今日は、感動のエッセーをご紹介。
\e/ 泣けるかも・・・・。
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/L                真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 童謡と私 】
  ◎ カラコラム:【 ネコにも分かる 】
 ◎ プレゼント:【 クリスマス・プレゼント特集 】 --- 本日締切り
            ♪ おじさんの「時間割」 x3名様
            ♪ ねずみとサンタクロースx?名様
            ♪ グロービスマネジメントレビュー x3名様
  ◎ 出版企画A:【 初校打合せ 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【童謡と私】~ 野口雨情生誕120周年記念エッセイ

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:茨城県・野口雨情生誕120周年記念事業実行委員会編著
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■出版社:
中央文化出版/ISBN4-924736-40-6/1400円/262P
2002/12/10 第1刷  
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■ <ワン・チョット>

「童謡は魂のふるさと、そこには人それぞれに人生が刻まれている。」

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■ <忙しい方はここだけ>

年末もおしせまり、慌ただしいころですが、ふと故郷に思いをやってみるのも
いいですね。人それぞれに故郷の思い出があります。
都会であれ、田舎であれ、子供のころの記憶には、童謡のBGMが良く似合い
ます。(このごろの子供は、TV番組の歌かもしれないけれど・・・)

野口雨情。「赤い靴」「シャボン玉」「7つの子」などを作ったのはこに人だ
ったと聞くと、あぁそーだったのーと不思議な感慨がわいてきます。
しゃぁぼんだまぁとーんだぁー・・・って歌は恐らくほとんどの人が口ずさん
だ歌でしょう。これらの童謡に織り込まれた雨情の気持、そしてその上にさら
に染み込んでいた一人一人の人生模様が、この本のエッセイの中から浮かびあ
がってきます
僕は電車の中で読みながら、なんども泣けました。

本書は、茨城県の野口雨情生誕120周年記念事業実行委員会が募集したエッ
セイ713篇から選ばれた優秀作品を集めたものです。最年少は8歳から最長
89歳までが応募。選ばれた作品は、40代から80代が多く、それだけに人
生の重みがあります。どの作品からも心をゆさぶる周波数が感じられます。
エッセイ集といえば、他人の単なる感傷と思いがちですが、そこに共感の響き
があるのは、童謡には私たちの心の故郷があるからでしょうか。

年の終わりに、ひとつ、こころの洗濯をしてみませんか。

おすすめ度は、★★★★☆+雨情
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■ <お暇な方は、もう少し>

一番泣かせてくれたのは東京都杉並区の仁平井清次さん(71歳)の「さよな
ら木の葉のお船」というエッセイ。
律子さんという小学校のころのあこがれの女の子の思い出が「木の葉のお船」
という童謡とともに数十年の時を経てよみがえる。その衝撃的な再開は涙なし
には読めない・・・。(うるる)

「人生三度の童謡」(京都市、矢倉久美子さん:72歳)のエッセイからは、
シャボン玉の童謡の秘密がわかる。
「すぐれた童謡というものは長い人生に二度現れる。一度目は子供時代の歌と
して、二度目は大人になってから歌としてである。」と書いたのは寺山修司さ
んらしいが、確かにそんな気がする。
たわいもなくうたったシャボン玉。
  「しゃぁぼんだまとんだ、やねまでとんだ。
   やねまでとんで こわれてきえた。
   うまれてすぐに こわれてきえた。
   風風ふくな、しゃぼんだまとばそ。」
この歌は、雨情が亡くした子供をうたったのだそうな・・・。
そう知ると、どことなくはかない響きがある。
子供のころにはそんなことは知らないほうがいいかも。
そして、数十年して、そうだったのか・・と知ることもまた童謡のステキなと
ころかもしれない。二度あらわれる童謡に、人生の苦楽が織り込まれていたり
する。

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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02060936
| ↓
|  野口雨情記念館:
|   http://business2.plala.or.jp/kitaiba/culture/culture1.htm
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
60篇の優秀作・佳作の中で、ぼくがふと気にとめたのは、次の作品。
中島さんという主婦の方が書かれた、「時の記憶」。

ほかの作品とあきらかに異なる硬質な文体は、どこか文豪を思わせるタッチで
雨情の「シャボン玉」の記憶をたどる作品だ。
わぁー、どうやったらこんな文章が書けるんだろう・・・とひたすら敬服。
時間の流れとシャボン玉あそびの瞬間をみごとにとらえていらっしゃる。
56ページにあるよ。

60篇のエッセイは、どれもそれぞれの人生がにじみでていて、すばらしい。

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■ <オススメ度>

   ★★★★☆+雨情

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■ <読んで欲しい方>
  40代以上の方
  30代の方も
  20代の方もなんとか
おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●BK1   ( http://tinyurl.com/ )
●楽天Webook ( http://tinyurl.com/ )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.12.27[金]:【終戦のローレライ(上下)】..予定
2002.12.26[木]:【動かないコンピュータ】..予定
2002.12.25[水]:【モリームーンの世界でいちばん不思議な物語】..予定
2002.12.24[火]:【童謡と私】..茨城県・野口雨情生誕120周年記念・・会
中央文化出版/ISBN4-924736-40-6/1400円/262P
   ★★★★☆+雨情
2002.12.23[月]:【--】..祝日につき配信なし

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-22 ・ ・ ・ ‥… □■

<Webook クリスマス Present 企画 >
今年一年のご購読のお礼にプレゼント企画をしました。

 【おじさんの時間割】       太田空真著      3名さま
 【ねすみとサンタクロース(mini)】 のりも&しんのすけ著 ?名さま

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: タイトル+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など
   〆 切 : 12/24(火)  <=シメキリ!!

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<Webook 2002年感謝Present 企画 >
  
 【グロービス・マネジメント・レビュー創刊号】  3名様

  グロービスの堀義人さんからステキなプレゼント企画を頂きました。
  グロービスのMBAシリーズが季刊誌になる。
GMR(グロービスマネジメントレビュー)の創刊号です。
  HBR(ハーバード・ビジネス・レビュー)を超えようっていう
  ものです。グロービスの志と気合が入っている季刊誌です。
  マネジメントに係わる人、必読!

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: GMR+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など
   〆 切 : 12/31 11:59までだよぉーん。

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-120【ネコでも分かる】・ … □■

 昨日はマニュアルと苦戦した。無線LANのハブを設定するのに悪戦苦闘。
 結局、つながらず・・・徒労に終わったむなしい時間。
 ふと、考えてみると
 メーカーのマニュアルで、すばらしいものに出会った経験はまだない。
 マニュアルの★ランキングをしてみたら面白いかも・・。

 ネコでも分かるマニュアルのコツ。
  まず全体の流れがわかる。
  ケース(たとえばWin,MACなど)をまぜて書かない。
  何がどうなるかを 省略して書かない。
 などでしょうか。そしてコールセンターの充実もいいですね。
 マニュアルをみていたら、やたらに書き直したくなるところが多かった。
 マニュアルコンサルタントになろうかしら・・・なんて思うほど。
 救われたのは次のふたつ:
  ウエブサイトには、とてもわかりやすい解説コンテンツがあった。
  それからJCOMのコールセンターの対応は(結局解決しなかったが)
  大変よかった!

会社での僕の口癖。
  ネコでもわかるマニュアルか?犬にもわかる解説か?
 人にも分からぬものが多いこの頃・・やさしいマニュアルを見つけたい。

                    しんのすけ@苦戦の時もまたよし
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-028【初校打合せ】‥… □■

 今日の夕方、原稿の打ち合わせ。Oさんよろしくお願いしまーす。

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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 ▼
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ξ
▲▼▲ 今週は4日しかない。
Web ◎◎ k ふだん5日もあるって思うのに、今週だけは
| △ |  短いのがうらめしい。うーん、整理整理。
\b/ ^^^^    元気でねぇ!
  ))〆   ~~~ ^^^^
.__<<___ ^^^^ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 22:33

2002年09月12日

【生きる】..乙川優三郎 ★★★★★+凛の風

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ (Week) ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2002-100】 2002/09/12(木) ★
★ “100号です”の木曜日 ★
★ http://listen.to/webook ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ うーん、ガマンできません。
Web ◎◎ k  この本は、早く紹介したい・・・っていう本です。
| △ | 時代小説。
\e/ 凛として背筋を伸ばしてみたくなります。
^□~ (今日はショートバージョン)
/L      真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 生きる 】
  ◎ カラコラム:【 虫の声、聞き分け遊び 】
  ◎ 出版企画A:【 図解BSC !? 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【生きる】

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■ジャンル:時代小説
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■著者:乙川優三郎(おとかわ・ゆうざぶろう)
  1953年東京都生まれ。千葉県立国府台高校卒業後、ホテルに勤務。97年に
  「霧の橋」で時代小説大賞、01年「五年の海」で山本周五郎賞を受賞。
  著書に「喜知次」「椿山」など。
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■出版社:
文芸春秋/ISBN4-16-320680-9 /1286円/234P
2002/1/30 第1刷   
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■ <ワン・チョット>

 「凛とした爽やかさに背筋が伸びる。あぁ・・人生って・・」

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■ <忙しい方はここだけ>だけ。

時代小説3篇。いずれもまっすぐに生きんがために招いた人生の不条理に立ち
向かう武士のお話。

人間は、逆境にたったとき、意外ともろいものである。そして同時に、芯をも
った人は、どんな時でもまっすぐな何かを貫き通したりする。
3篇の物語は、そうした人間の弱さ脆さと凛とした生き様の相克の中で悩み、
あがき、そして貫き通す姿が描き出されている。
人の心の奥底にあるだらしないものと、このうえなく美しいものが合い混ざっ
た描写の中に、私たちは凛とした生き方の素晴らしさに爽快な風を感じる。

1篇めは、容態が思わしくない藩主の死を目前にして、家老から追腹(藩主の
死を追って切腹すること)はならぬ!と忠義に殉じることを禁じられた石田右
衛門の話。藩を背負って立つ重臣が追腹をしてはその後の藩の衰亡を招くがた
め、家老から切腹はしないと約束させられる。
ところが、世間の常識はそういう深謀遠慮とは180度逆にあり、「忠義を示
さぬ卑怯者、臆病者」という陰鬱なそしりを受け続けることになる・・・
サラリーマンでいえば、重役との正義の約束を守るために、会社の同僚から後
ろ指を刺されつづけ、針のムシロの毎日といったところ。
そして、それを気にした跡取の切腹、娘の狂乱・・・など誹謗中傷と反駁の中
を生き抜く12年間の話。
苦境の中で自分自身を保つ苦しさがリアルに描ききられている。
菖蒲の花のすがすがしさが浮き立つ結末は、思わず背筋を伸ばし、ふーっと息
を吐きたくなる。「生きる」という小編。

2編目は、藩の安直な増税政策に非を唱えた郡奉行が浪々の身に落ちぶれる話。
その過程で娘を遊郭に身売りさせ、妻を病でなくしてしまう男の慟哭の物語。
胃をよじられるような逆境の中で人間の尊厳とは、誇りとは・・・さまざまな
ことを考えさせられる。初めに登場する川原の景色の美しい描写は、人の心を
えぐるような心理描写と対照的に美しい。
身売りした娘の情報をもたらしていた織之助が最後に見るものに・・・読者は
思わず息を呑む。こころを洗ってくれるお話である。「安穏河原」。

3篇目は、藩の組織の中で出世をめざす高村喜蔵と家の手伝いに入った女中、
しょうぶとのはかない人生のすれちがいのお話。これも、人の心に棲む欲とい
う弱さと涼やかに生きる真直ぐな心の狭間を見事に描いてくれる。
爽やかな気分にさせてくれる。「早梅記」。

3篇とも優しい人間味が根底に流れ、心に沁みる爽やかさがいい。
夏の暑さ、組織の不条理、義理の面倒くささに疲れた心を洗ってくれる。
こりゃもう超オススメ!

おすすめ度は、★★★★★+凛の風
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■ <お暇な方は、もう少し>

 さっそく買いに走ろう。
 表紙はこれ: http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02004405
 あやうく電車を乗り越しそうになりました。この本。

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■ <読んで欲しい方>
  五味川順平の「人間の条件」に心を振るわせた方
  背筋を伸ばしたい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★★+凛の風

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.09.13[金]:【-】..お休み (BSC原稿シコシコ)
2002.09.12[木]:【生きる】..乙川優三郎
文芸春秋/ISBN4-16-320680-9 /1286円/234P
★★★★★+凛の風
2002.09.11[水]:【-】..お休み (JMAのBSCフォーラム)
2002.09.10[火]:【経営の質を高める8つの基準】..大久保寛司
かんき出版/ISBN4-7612-5914-0/1500円/286P
★★★★★+8つの心
2002.09.09[月]:【-】..お休み (BSC原稿シコシコ)

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-20 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-100【虫の声、聞き分け遊び】 □■

 「シュタイナー教育の音と音楽」という本を読んだ。
 子供が育つ上で、親は世のなかから「おおい」になって守らなければなら
 ないという話。TVでとんでもない映像が流れたり、無駄なコマ-シャル
 に自然の音が聞こえなくなったり・・・そんなよのなかから「盾」になっ
 て守るべきものがある・・・それは「静けさ」という環境(おおい)。
 静かな環境の中で聞こえてくるものには素敵な発見がある。
 虫の声もそのひとつ。このごろはコオロギやマツムシなどが夜な夜な鳴い
 ている。
 昨日、帰宅するとめずらしくTVがOFFになっていた。静か!!
 子供が、「お父さん庭の虫の声を聞こうよ・・」としゃれたことを言う。
 読んだばかりの本と偶然にもおなじ状況となり、うれしくなった。
 庭の虫たちは3種類くらい音が聞き分けられた。この頃はネット上にも
 虫の写真と声が出ている。
 でも、PCの画面に向かうより、庭に向ってふたりでじっと耳をすませる
 瞬間のほうが、ずぅーっといい。
 あ、いまのはチュチュチュって鳴いた! あ、なきやんだ!・・なんて。
 静けさの「おおい」の中に親子の幸せの♪が踊っていた。
 静かな時間っていいもんだねぇ。

しんのすけ@あぁーおもしろいむしのこえぇー♪
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 そろそろ自動車保険の更新時期・・・
 最近は、結構いろんなサービスがあり、意外に安くなったりするとか。
 会社でも「いろんなサービスを比較見積もりします」なんてDMが来たり
 する。1000円でも新たにお金を稼ぐっていうのは大変なことだけど
 1000円セーブすることには、なかなか目が向かない。
 僕らは不思議な金銭感覚を持っている。
 実質的に +1000円=△1000円の経済法則は、
 感覚的には+1000円=△2000円 くらいのバランスかな。
 そんなことはさておき、こんなPRもありまして。。。。。
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アメリカンホーム・ダイレクトなら、自動車保険料が最大約46%OFF!
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│現在のノンフリート等級は引き継ぐことができます。
│他の保険会社からアメリカンホーム・ダイレクトに変更しても、基本的に
│現在の等級は引き継ぐことができます。ご安心ください。

 ・・なんだって。ふーーん。

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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-011【図解BSC!?】 ‥… □■

昨日本屋さんで、図解バランス・スコアカードという本を買った。
 僕のが出る前にライバル登場かと・・・。
 しかし、ほっと安心。路線がちょっと違う感じがする。それにカタメの
 雰囲気。ま、いいか。
 昨日は、JMAのバランススコアカードフォラームに参加。
 自治体(横須賀市)の事例を聞いてきた。
 自治体で今盛んに行われているのは、「行政の業績評価」の取り組み。
 そこにBSCの視点を入れてみようというものだ。参考にしよう。
 評価は、評価するためにあるものではなく、何かを推し進めるためにある。
 何かとは、その組織のビジョンと戦略。自治体でいえば、住民へのグッド
 サービスのために何を推進するかということか。
 誰でも市長や知事になれる。すくなくとも頭の中では。
 僕も今、市長さんの気分・・・あははぁ。

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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 ■ バランス・スコアカード メルマガNo6 : Pubzine 18104 □
 □ バランス・スコアカード MLスタート : BSC_Users@eGroup ■
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』(969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ
▲▼▲ 今、職場に産前勤務のため短時間勤務の仕事を
Web ◎◎ k,Mobook する人がいる。ものすごく明るくて、いるだけ
| △ |_ で気持ちがいい方である。
\b///  読書の秋 仕事をお願いすると「喜んでぇ」みたいな笑顔
 |__|~~ に、頼んだほうがうれしくなる。なんか素敵!
L/\\ また来週!
^^^^^^^^^^^^^^^^ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 00:20

2002年06月28日

【凛冽の宙】..幸田真音 ★★★★☆+ジャンク

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-084】 2002/06/28(金) ★
★ “寒いですねぇ”の金曜日   ★
★ http://listen.to/webook               ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
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  テキストは意思を伝える。歌は心を伝える。あなたは何を伝えますか?

            ♪ Heart of Voice ♪

            http://www.icnet.ne.jp/~mucasi/

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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 世の中を知るのは、ビッグコミックのゴルゴ13とか
Web ◎◎ k  今日ご紹介するようなビジネス小説がいい。
| △ | ニュースよりリアルにわかる怖さがいいねぇ。
\e/ では、覗いてみましょう。
^□~
/> 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 凛冽の宙 】
  ◎ カラコラム:【 ±5年 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【凛冽の宙】(りんれつのそら)

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■ジャンル:ビジネス小説
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■著者:幸田真音(こうだ・まいん)
  1951年滋賀県生まれ。米国系銀行や証券会社を経て、「ザ・ヘッジ回避」
  で作家デビュー。国際金融の世界を舞台に、時代を先取りする意欲作を
  次々に発表。著書に「日本国債」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
小学館/ISBN4-09-379154-6/1200円/452P
2002/3/10 第1刷  5/10 第5刷
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■ <ワン・チョット>

「ワルは賢い。不良債権を漁るハイエナビジネスの裏側を覗いて見よう。」

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■ <忙しい方はここだけ>

金儲けが目的のビジネスは・・・醜い。しかし、世の中にはゼニで人の心を買
うようなカネの亡者がうごめいている。彼らもお金に支配されている。
「日本国債」でこの国の財政赤字のアクのような部分を描いた著者が、今度は
不良債権にまつわる金融世界の不毛を描く。

登場人物は、坂木洋二、47歳。世界的な金融企業ST.パウエルの子会社で
あるパウエル・アジア証券の初代社長。実直でまっすぐな生き方が魅力だ。

古樫賢哉(こがし・けんや)39歳。複雑な家庭に育ったが、人を魅了す話術
に長け、人脈を狡猾に生かしながらビジネス界を泳ぐ狐人。オールド・オーク
キャピタルホールディングの社長となり、不良債権のエサにして怪しげなビジ
ネスをする。坂木の元部下だった。

この二人の間で微妙な人間模様を彩る女性、寺島絢乃。
この3人を軸に、不良債権をめぐる詐欺まがいのビジネスがスリリングに展開
する。

初対面の人を魅了するのも、人の弱みに付け込むのもうまいワルとしての古樫
は、とてもうまく描かれている。人の心理を鋭く突いた虚構は、怖いくらいに
面白い。

金融庁の建て前的対応、買入償却益という手品のような利益操作、東京地検の
捜査や尋問・・・など一般にはなじみのない世界がリアルな雰囲気で描かれ、
詳細を理解できていなくても引き込まれる。

時間軸をずらして、同じシーンを違う視点(人物)で描く手法も面白い。自分
の中で、あこの場面は・・・と繋がる面白さがあるからだ。福井敏晴氏の「亡
国のイージス」なんかでもそういう楽しみがあったなぁ。

分厚い本にもかかわらず、次へ次へと読ませてくれる。
経済小説+歪みのあるロマンス というふた味の小説だ。

おすすめ度は、 ★★★★☆+ジャンク
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■ <お暇な方は、もう少し>

この種のビジネス小説には、かならず(?)モチーフがある。著者もまったく
のゼロから虚構を構築するわけにはいかないし、また、逆に読者も記憶の隅に
残っている現実の事件があったほうが、リアリティがまして面白いからだ。

さて、本書の場合、それがなんだろうかと悩んだが、その道のプロではないの
でネットで検索してみたら弁護士、高原さんの書評にヒントがあった。
そこには、こんなことが書かれている。

 『この本のモチーフは2つある。1つはクレディスイスによる
  損失先送り商品の販売とその継続、その発覚を防ぐため検査
  妨害とみられる行為に対し、金融庁が業務停止命令等の行政
  処分を行った事件。
  もう1つは大正生命に対し、金融庁が早期是正措置を発動し
  たことに対し、資金難に苦しむ大正生命側が、ある人物(
  古倉義彦=クレアモントキャピタルホールディング代表=
  元野村證券社員)に「香港の有力銀行が保証する外国の社
  債がある」などと架空の投資話を持ちかけられ、騙され
  100億円もの金を詐取された事件。古倉は騙取した 100億円
  の一部で大正生命の株を購入し、大株主になって支配して
  いったという事件。』

すでに本書を読んだ方は、おぉーって思うはず。
古樫≒古倉だね。

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@ 戻る 凛冽  表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02008020
| ↓
|  著者のサイト:
|    http://www.kt.rim.or.jp/~maink/
|
| 下記の2つは、読んでおくと本書が2倍楽しめる。
|
|  アマゾンの書評は酷評が多いが、僕は素直に面白く読めた。
|  高原さん(弁護士)の書評が面白い。本書のモチーフとなった
|  であろう2つの事件についても言及している。
|   http://www.takahara.gr.jp/contents_favorite/46.htm
|
|  クレディスイス東京支店長が逮捕された事件について書かれた
|  故・糸瀬茂氏の考察も非常に面白い。
|   http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/column/itose/itose1122.html
|
|            => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この小説の中でも坂木の腹心の部下島崎が、まだ若い水沢に買入消却について、
説明する個所がある。読者はそれで経済の不条理を勉強することになる。
不良債権を安く買い叩き、それを売って利ざやをとるという、ハイエナビジネ
スの仕組みを解説する個所だ。

たとえば・・
  『新しい債権者となった買取業者(サービサー)に200億円を返済する
   だけで、これまで残っていた500億円という借金はきれいになり、お
   まけに300億円という消却益が出ることになる。ということは今期の
   タカサゴ(赤字会社)は、会計上大幅黒字になるわけだし、その消却益
   で融資額の200億円も返済できる・・・』
なんだか狐につままれたような感じになる・・。

銀行は不良債権の処理を急がされ、債務者は苦境にわらをもつかむ心境に陥り
そこに、ハイエナがやってくるというわけだ。

ニュースで聞くと、なんかわけのわからないことがおきてるなぁ・・・で通り
過ぎる事件も、小説になったとたん、そうだったのかぁ・・みたいな納得がい
ったりする。

途中の東京地検の捜査も迫真のやりとりがあって面白い。

本書もエンターテインメント・ビジネス小説として読むと楽しい。

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■ <読んで欲しい方>
不良債権の処理に不満の方
ビジネス小説が好きな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+ジャンク

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

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●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.06.28[金]:【凛冽の宙】..幸田真音
小学館/ISBN4-09-379154-6/1200円/452P
★★★★☆+ジャンク
2002.06.27[木]:【--】..かぜかな?

2002.06.26[水]:【誰にも聞けなかった値段のひみつ】..小川孔輔
日本経済新聞社/ISBN/1200円/172P
★★★☆+お値段
2002.06.25[火]:【プロジェクトマネジメントの基本と仕組み】..中園ひとみ
秀和システム/ISBN4-7980-0325-5/1600円/239P
★★★☆+PM
2002.06.24[月]:【--】..臨時ヘルプ・デスクのため休刊

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-084【±5年】 ・ ・ ‥… □■

 随分前だけど、TVで「五年後」というパロディっぽい番組があった。
 カノッサの屈辱という番組と近かったかな・・。
 5年後(未来)に自分をおき、5年前(実は今)を振り返るという番組
 でした。時間のエスプリが効いていてとても楽しかった。
 今日の日経新聞にあった日本信販のコピーもなかなかいける。
 ブラッドピットがひげを伸ばした画像のわきに

  今、10年前に考えてことをやっている。
  今、10年後にやることを考えている。

 というコピーがある。
 孔子さんの 現在は未来の過去である。 という言葉と同じく、
 時間軸上で様々な因果関係がある。10年は長いからやっぱり±5年で
 考えよっと・・。5年後かぁ・・。

            しんのすけ@孫時空
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 ■ バランス・スコアカード メルマガNo3 : Pubzine 18104 □
 □ バランス・スコアカード MLスタート : BSC_Users@eGroup ■
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』(969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ
▲▼▲ なんだか寒いこのごろ。暖房を
Web ◎◎ k いれちゃいました。
| △ |
\@/ また来週。
<|ト .. . O
> ̄ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 00:06

2002年05月08日

【天国にいちばん近い魚】..さとう俊 ★★★★☆+おさかな

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-061】 2002/05/08(水) ★
★ “梅雨のハシリ?”の水曜日  ★
★ http://listen.to/webook               ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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  Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲    Syunさんの魚の絵を初めて見たとき、
Web ◎◎ k   ディズニー映画に触れたときの感動を
| △ |   連想していた。
\e/  神様はときどき不思議な才能を人に与え給う。
^□~   天国にいちばん近い魚は、ここにいる。
/>                      真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 天国にいちばん近い魚 】
  ◎ 読者のお便:【 投稿--悪魔の辞典 】
  ◎ カラコラム:【 アマゴ 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【天国にいちばん近い魚】 採集家Syunさんの優雅な日々

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■ジャンル:エッセイ、魚
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■著者:さとう・俊(さとう・しゅん)
「5時から作家塾」出身。昭和28年生まれ。早稲田大学卒。損保会社
  勤務の後、平成12年に希望退職。現在フリー。高校生の頃から続けて
  いる死滅回遊魚の採集がライフ・ワーク。7月から10がつまでのシー
  ズンは毎週海に出かけている。その様子を紹介するホームページは国内
  はもちろん海外からも注目されている。
  http://www.syuns.com/
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■出版社:
 ブッキング/ISBN4-8354-4044-7/1900円/167P
2002/4/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「初めてギンユゴイを捕まえたとき、時間が止ったように感じた。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この本が出る前、著者のさとうSyunさんのサイト( http://www.syuns.com/ )
をみた僕は、もうすっかり惚れ込んでしまった。
まずは、ここをご覧あれ!
  http://www.syuns.com/gallery/suzume.html
  http://www.syuns.com/gallery/cyou.html
まるでディズニーのイラストを思わせるような素敵な絵は、こりゃ素人筋では
ないなと思わせる。あいくるしい魚の目がなんともいえない。

この人、さとうしゅんさんとは、いったいどんな人なんだろう・・・?
そんな僕の疑問に答えてくれた本がこれ。(1ヵ月も前から注文していた本だ)

天国にいちばん近い魚というタイトルは、南の海に生まれ、黒潮に乗って本州
沿岸までやってくる魚たちにつけられた名称だ。暖かい海から黒潮とともに流
れて来たのはいいが、たどり着いた冷たい海では生きていられない。だから、
天国に一番近い魚なのだ。魚の採集家の間では“死滅回遊魚”ともいうらしい。

スズメダイやチョウチョウウオなどなんともいえない美しさを持った熱帯魚。
ペットショップや水族館で見たりするのではない。自然の中(磯)で、自らの
手で採集するのだ。その楽しさにとりつかれた佐藤少年は、人生の紆余曲折を
経てついに「自分のやりたいこと」をとことんできる世界にたどり着く。
少年の目をしたまま大人になった感じだ。

本書は、採集家Syunさんの海水魚採集にかけた半生記(反省記?)である。反
省記とちゃかしてみたのは、3度も酒におぼれ、30代の若さで窓際族、家族
はハラハラ・・・そんな破天荒な紆余曲折を歩んできたからだ。
偉大な芸術家や作家には放蕩な人生を送る人がよくあるが、その意味でもSyun
さんの人生は芸術家路線をいっている。

海できれいな魚を採るのが大好きだった少年は、様々な辛酸の後、会社も辞め
て再び海へ帰ってきた・・・その半生記は、「好きなことはとことんやろうぜ
」という人生のエールにも思える。

天国にいちばん近い魚を追い求めて嬉々として磯をめぐるSyunさんは、今、天
国にいる気分かも・・・。

さぁ、ごいっしょに出かけてみよう。

おすすめ度は、 ★★★★☆+おさかな
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■ <お暇な方は、もう少し>

著者を海水魚採集少年にしたのは、ある出会いがきっかけだ。高校時代に同じ
野球部にいた荒俣少年である。彼の家には、美しい熱帯魚の水槽があり、そこ
で見聞きした海水魚採集の話に魅入られたのがコトの発端である。

以後、大学、就職と違う道を進むことになるが、人生の出会いは不思議なもの
で、またいっしょに魚を収集する仲間として活動することになる。

社会人になったさとうさんは、お酒で健康を害し辛い日々を送ることに・・。
それも3度も!
当然、会社ではコースから外れることになり、若くして窓際族の悲哀を経験す
ることになる。そんな中、一筋貫いてきたのは、海水魚採集の楽しみ。

人生の紆余曲折を経て、最後にたどり着いたのは、とことん好きなことで生き
ていく道だ。

そんな半生記を綴った本である。

功なり名を上げたベンチャーの旗手でもなく、青年実業化の成功記録でもない
のだが、妙に人の心をくすぐるものがある。
著者の気持ちとしては、人生訓をたれる気持ちなど微塵もないと思われるが、
「人生好きなことをやらなくっちゃね!」なんていうメッセージを勝手に読み
取りたくなってしまう。


実は、以前、著者のさとうさんにお会いしたことがある。
“体を壊しちゃって・・・”となんだか控えめな方は、とっても素敵な海水魚
採集家であり、そして芸術家であった。

僕の関心は、魚を採ることよりも、あのタッチの絵はどうしたら描けるんだろ
う・・?というものだった。
本書には、その辺のことは書かれていない。小さい頃から絵を描くのが好きだ
った・・・とあるが、センスというのは、天性のものかもしれないね。

ともあれ、南の海で生まれた素晴らしい生き物を身近な海で捕まえる、そんな
楽しさを僕たちに教えてくれたSyunさんに感謝感謝。
そして、素敵なイラストで楽しませてくれるしゅんさんの才能にブラボー!で
ある。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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| ↓
|   http://www.syuns.com/
| 海外からの問い合わせもあるという。
|
|                 => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書は、「5時から作家塾」という仕事をしながら作家になろうというプロモ
ーション企画から生まれた作品だ。Syunさんは、3人目の作家にあたる。
 http://www.ntlib.biz/book/after5/

長年あたためてきた企画やずっと続けている活動を本にしたい、会社の仕事を
世に問うてみたい・・・いろんな思いがある方は、是非、応募してみよう!
第二のSyunさんになれるかもしれない・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  跳ぶにとべない川を前に悩んでるあなた
  海水魚が好きな方
  イラストが好きなかた
  俺の人生、仕事だけじゃないんだっていうビジネスマンの方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+おさかな

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2002.05.10[金]:【】..
2002.05.09[木]:【】..
2002.05.08[水]:【天国にいちばん近い魚】..さとう俊
 ブッキング/ISBN4-8354-4044-7/1900円/167P
★★★★☆+おさかな
2002.05.07[火]:【ビジネス版悪魔の辞典】..山田英夫
 日本経済新聞社/ISBN4-532-19121-1/ 524円/213P
★★★★☆+デ・ビル
2002.05.06[月]:【--】..振替休日

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-10 ・ ・ ・ ‥… □■

寒来さんが出された本のご紹介・・・・
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> 【笑えよ、さらば救われん】
>    出版社:中央文化出版/1200円/ISBN4-924736-32-5
>    著 者:寒来光一(さむらいこういち)
> > 夢の漫才師がやってきた!
>  「むさし・コジロー」の大爆笑漫才集
> むさし(ツッコミ)とコジロー(ボケ)は、私が作り上げた架空の
> 漫才師。二人が紙面を舞台に、爆笑漫才を繰り広げます。
> 本書は、第1作「笑たらあかん」(文芸社)に続く第2作目となる
> もので、「カリスマ理容師」「日本的IT革命」「患者獲得大作戦」
> 「ユニーク回転ずし」「釣り接待日誌」など、とっておきの新ネタ
> 漫才台本18本を収録しています。
> また、笑いに関する五つの小エッセイも掲載。
> 「読む漫才」ともいうべき漫才文学の確立を目指して書いた、
> 「一笑入魂」の作品です。
> 著者のホームページ「笑たらあかん」
> http://hb3.seikyou.ne.jp/home/kimisamu/homepage/
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■

 昨日紹介した「ビジネス版悪魔の辞典」の向こうをはって、早速投稿が
 ありました。
 はしもとさんの作品をご紹介・・・・
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> 【稟議書】
>   大企業幻影をつくりだす媚薬。
>   ハンコをつく枡の数が多ければ多いほど、自らの会社のデカさに
>   陶酔できる。
> 【給湯室】
>   陰の人事課査定室。
> 【要は~】
>   長いだけの会議中、オツムのよさをアピールできる枕詞。

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  はしもとさん、ありがとうございました。まだまだありそうですね!

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-061【アマゴ】  ・ ・ ‥… □■

 さとうさんが、海のさなかなら、僕は川のサナカ。
 この時期、あまご釣りが楽しい。あの美しい斑点は芸術的だ!
 田植えの終わる頃、朝早くでかけて釣り糸をたらす・・・。
 びびっとくる感触はたまらない。
 しゅんさんと違って、こちらは、釣った後は食べてしまう。
 しかし、あの美しさはなにかに残したいと思う。
 うーん、こんどは絵に描いてみよう・・・。
 美術館でB4のエンピツも買ったし・・。
               しんのすけ@さかなつり少年
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ξ brain↓     ←頭の中も
▲▼▲ rain↓      ←梅雨の
Web ◎◎ k ran↓  ←ハシリ みたいだねぇ。
| △ | an↓       夕べはFISで盛り上がりで配信を失念。
\O/ ant↓      また明日・・・
<|ト pant↓      
... />   plant↓          真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 23:41

2002年02月21日

【天使は森へ消えた】..ヨハンナ・シニサロ ★★★★☆+森の妖精

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2002-027】 2002/02/21(木) ★
★ “いぬを飼う夢をみた”の木曜日  ★
★ http://listen.to/webook ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ  
▲▼▲   北欧でも春の蠢きがあるのでしょうか・・・
Web ◎◎ k  ムーミンが生まれたのはフィンランドの国。
| △ |    今日はそこにある幻想的で不思議な森へご招待。
\σ/_   迷子にならないように・・お気をつけてぇ
|Y)    
< \                 真之助@ここはどこ?
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 天使は森へ消えた 】
    ◎ 編集者の声:【 サンマーク・佐藤理恵さんのお便り 】
    ◎ カラコラム:【 毎日1分!英字新聞 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【天使は森へ消えた】

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■ジャンル:小説
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■著者:ヨハンナ・シニサロ(Johanna Sinisalo)
1958年6月22日フィンランドのラップランド、ソダンキュラ市にて生まれ
  る。タンペレ大学文学部演劇科出身。30冊以上のSF小説を上梓する一方
  フリーランスの広告プランナー、テレビ・ラジオのシナリオライター等多
  彩な活躍をしている。フィンランド最高のSFとファンタジー小説に授与
  されるアトロックス賞を1985,1988,1990,1992,1993,1996年、そして
  2001年には本書で授賞した。趣味は天文学、料理、森林散策と登山、文学
  とマンガ。
 訳者:目莞ゆみ(めい・ゆみ)
  フィンランド語仏語英語翻訳。主なフィンランド語邦訳書は、エッシ・サ
  ルミ『妖精がいた夏』(近代文芸社)、セッセ・コイヴィスト『春は八月
  に来た』(彩流社)、フィンランド文学協会編『ロウヒのことば』
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■出版社:
 サンマーク出版/ISBN4-7631-9424-0/1700円/256P
2002/02 /20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「艶めかしく、ファンタジックで、ショッキングな、異次元の森。」

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■ <忙しい方はここだけ>

森の国フィンランドといえば、ムーミン。(あ、ムーミンって知らない人も多
いかもね・・こんなやつ→ http://www.finnair.co.jp/moomin/index.html )
北欧の自然と伝説が生み出し、ハリーポッターにもでてくるトロール(トーロ
ル)も、同類だ。そして本書に出てくるペイッコという不思議な動物も同じな
かまである。伝説の世界と現実の世界の狭間に生きるペイッコが、本書のナゾ
に満ちた幻想的な森へと導いていく。
ペイッコは、<妖怪>でもあり<妖精>でもあり<ネコザルみたいな動物>で
もある。

本書は、ある意味で画期的。
ひとつは、ストーリーが登場人物の一人称で語られて進行するところ。初めは
、登場人物がみんな「私」のポジションで進むから面くらうが、分れば納得。
そしてもうひとつは、ストーリーに関連があるような、ないような新聞記事や
本の一節などが随所に散りばめられるところ。物語と脈絡なく存在するのでは
なく、微妙に物語の展開を誘導したり、なぞを深めたり・・・読者を翻弄しな
がらも導くという実にニクイ構成をとっている。
神話と文明、自然と文化の遭遇物語は、動物や人間のフェロモンがぷんぷんす
るような展開をする。

主人公のエンケリは、グラフィックデザイナーで、美男子、ちょっとホモっけ
もあったりする危なげな存在だ。そして彼はふとしたことでペイッコという動
物を拾うことに・・。それは、人間に似た姿に進化した未発見動物!、妖精の
ような魔物のようなそして人間のようなトロッルの一種だ。

森に帰る天使とは、いったい誰だろう?・・と読み進むと、それはこのペイッ
コであるような、あるいは主人公のエンケリでもあるような・・・。
幻惑されるような妙な感覚が読後にずっと残る不思議な小説だ。

森は深い・・・!
どうぞ、迷わないように読んでください。

おすすめ度は、★★★★☆+森の妖精
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■ <お暇な方は、もう少し>

物語の雰囲気をちょっと・・・

主人公は、美男子でグラフィックデザイナーのエンケリ。彼は、ある夜、帰宅
の途中で赤く輝く目をした小さな生き物を拾う。何かネコ科の生き物、あるい
はか細い少年のようにも見えたそれは、フィンランドの森の奥深くにすむと言
われる伝説の魔物・ペイッコだった。

 ペイッコのイメージは、本を読む読者がそれぞれ想像したいところだが
 たとえば、こんな感じ・・・(ちょっと違うか?)
   http://www.kolumbus.fi/merja.nousiainen/mella.htm

エンケリは、ペイッコを自分の部屋に内緒で飼う(一緒に暮らす?)ことにな
る。獣医のスパイディ(女性)や、同じアパートに住むフィリピン娘・マロミ
タ、広告代理店のエリートのマステルなどとの関係がストーリーのメインスト
リームとなって描かれる。
人間のなりわいの中に迷い込んだペイッコは、しばし、エンケリと不思議な共
同生活をすることに・・・。
しかし、「ペイッコの赤く光る瞳が野生にきらめいた瞬間から」何かが崩れて
いくのだった。

__________________________________
@ 戻る 妖精 表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
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| | http://www.sunmark.co.jp/index-korekara.html
| ↓
|  編集担当・佐藤理恵さんのおたよりが Publisherコーナーにあるよ!
|   この本を読むんだったら、絶対みてね!
|
|              => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
北欧の森の奥深くからやってきたペイッコ、それは悪魔、それとも天使?
著者の母国フィンランドでは大ベストセラーとなったサイエンス・ファンタジ
ー・ノベル、その不思議な魅力を堪能したい。

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■ <読んで欲しい方>
  大人の方
  北欧にあこがれてる方
  ペットを飼っている方、飼いたい方
  自然保護に関心のある方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+森の妖精

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

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2002.02.22[金]:【】..

2002.02.21[木]:【天使は森へ消えた】..ヨハンナ・シニサロ
サンマーク出版/ISBN4-7631-9424-0/1700円/256P
★★★★☆+森の妖精
2002.02.20[水]:【[図解]コレならわかるシックスシグマ】..6σ研究会
 ダイヤモンド社/ISBN4-478-37281-0/1500円/167P
★★★★+日本生れ米国育ち
2002.02.19[火]:【40歳からの人を動かす「表現力」】..中島孝志
 講談社/ISBN4-06-264177-1/1300円/246P
★★★+泥かぶら
2002.02.18[月]:【一周おくれのトップランナー】..松原武久
 KTC中央出版社/ISBN4-87728-233-9/1200円/287P
★★★★+価値葛藤
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

 今日の本の訳者あとがきに、編集を担当した佐藤理恵さんのことが附言
 されています。
 その佐藤さんとのメールのやりとりが、きっと、本書を読むときとっても
 参考になるのでは・・・と思い、佐藤さんのご了解を得て掲載します。
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松山真之助様

それでも森から無事に抜けてこられて、よかったです(笑)。
なんたって訳者さんも迷うフィンランドの森。
フィンランド語は「彼」も「彼女」も同じ「Han」という単語なので、
  (a にはウムラウトがついています)
うっかりするとフィンランド人でさえも間違うのです。
訳者さんも最初 エンケリをてっきり女だと思って訳していた
らしいのですが(まあ、彼は原著の版元の担当が「とっても
フェミニン」というくらいですし…悪く言うと「女々しい」…文章に
天使のような美貌とかあって、しかも付き合っているのが男、
ときたら主人公は女だと思っても仕方ないですよね)、
あとで「ん? 何かがおかしい」と気づき、もう一度訳しなおした
らしいです。リーディングを手伝ってもらったフィンランド人も
最初エンケリを女だと思っていたそうですから(笑)。

  >  最初、登場する人物がみんな 「私」モードで
  >  話がすすむから、いったい誰が「私」なんだぁ? なんて
 >  思っちゃいました。(笑)
そーうなんですよねえ…。
なので、原著にはないのですが、登場人物紹介もこちらで
作って 入れてしまったのです。でないと本当にわからーん!
なのですよねえ。

  >  それと、挿入される記事やニュースや本が脈絡あるような
 >  ないような、いったい何なんだぁ? って思いました。
 >  はじめ・・。
私も思いました(笑)。
訳者さんには「長いところはなるべく短く 思いっきり意訳して
ください」とお願いし、少しだけカットもし、手を入れました。
物語を読み解くのに資料はある程度いるのですが、でも話が
展開する前にあんまりたくさんよけいなものがあると、読者は
「読むのめんどくさい、やーめた」ってなっちゃうと思ったので、
訳者さんに無理やりお願いしたのです。なるべく全部訳したい
訳者さんと、なるべくわかりやすくしてほしい私との間には、
実はけっこう深くて暗い河があったのでした(笑)。

真ん中ぐらいから だいぶ面白くなるんですけどね(笑)。
////// 略 /////

----------------------------------------------------------------------
 てなわけで、フィンランド語で書かれた原著を邦訳・出版するにあたって
 は、深~い森を抜けるような苦労があったんですねぇ。
「100万部売れるというよりは、1冊を100万人で回し読みしてくれてもいいか
 ら、この本を読むことで、フィンランドの人たちの考え方や文化や空気を少
 しでも感じ取ってもらえたらすごく幸せです。」という佐藤さんのオーラが
 含まれた本ですね。これ。
 書店には、そろそろ並んでいる頃のようですよ!。

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-027【毎日1分!英字新聞】‥…□■

 英語がうまくなりたーいって人は、実に多い。日本人の願望の中では
 多分ダントツではなかろうか・・・。
 ちなみに、まぐまぐの学校・教育関連ランキングのトップ10のうち9つ
 までが英語のメルマガである。しかもその登録者数は半端ではない。
そんな中で、僕はこのメルマガが気に入っている。登録しちゃった。

  ● 毎日1分!英字新聞  
      http://www.ka-net.com/magazine.html

 石田さんという方がやっている。毎日!かかさず!

 継続は力なりとはいえ、継続できる“気楽さ”“低いハードル”が見える
 とうれしい。毎日20分間英語をやれといわれるとムムムだけど、1分間
 なら・・と思う方は多いのではないだろうか。
 英字新聞(USA Today, NY Times, Wall Street Journal等)から記事を抜き
 だし、その意味や背後の事情などを解説。英語力のほかに国際情勢もゲット
 できるのがいい。
 みなさん、がんばりましょう!
             しんのすけ@TOEIC800-AG3
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 ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
 ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
 ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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▲▼▲   .         ポチ、森へいこう!
Web ◎◎ k          わん。   
| △ | ,_,       またあした。
\O/ ___(..)
<|ト---- ゝ____●
... /> /> >\  Bone    真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 20:19

2002年01月15日

【ハリー・ポッターと賢者の石】..J・K・ローリング ★★★★★+ホグワーツ

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-007】 2002/01/15(火) ★
★ “New Year's Resolution”の火曜日  ★
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ξ  
▲▼▲  
Web ◎◎ k  映画を見る前に・・
| △ |     是非よみたい一冊。
\σ/_b    たぶん映画が2と3/4倍楽しくなる!
( Y)
e e                 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【ハリー・ポッターと賢者の石】
    ◎ カラコラム:【2002の誓、募集中!】
    ◎ 出版社情報:【骨太の子育て】すばる舎 依田さんより

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ハリー・ポッターと賢者の石】

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■ジャンル:ファンタジー
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■著者:J・K・ローリング(J. K. Rowling)
  1965年生まれ。エクスター大学にてフランス語と古典を専攻。エディンバ
ラ在住。処女作「ハリー・ポッターと賢者の石」でスマーティーズ賞他受
賞。
訳者:松岡佑子(まつおか・ゆうこ)訳
  同時通訳者。現在、静山社社長としてALS(筋萎縮性側索硬化症)関連
  の本の出版をしている。
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■出版社:
 静山社/ISBN4-915512-37-1/1900円/462P
1999/12/08 第1刷  2001/6/21 第187刷
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■ <ワン・チョット>

「映画にいくならその前に、魔法をひとつ覚えていこう この本で・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

ハリー・ポッターの本は、知らない人はいないくらい有名になってしまった。
映画のほうも凄い人気である。

日曜日、家族でハリー・ポッターの映画を見に行くことになり、あわてて僕も
読んでみた。ふつうの大人なら気合を入れて2、3時間で読めると思う。(ふ
つうじゃない人がいっぱいいるのが大人の世界だから、時間は気にしないでね)
なるほど、世界で1億部以上の売り上げを記録する超ベストセラーだ。
時間を忘れて次を読みたくなる。いやぁ超面白い冒険ファンタジー!だす。

原作「Harry Potter and the Philosopher's Stone」を生み出したのはイギリ
スに住むシングル・マザーのJ. K. Rowling、そして日本語訳の本書を生み出し
たのは、夫に先立たれ小さな出版社(静山社)を一人で背負うことになってい
た松岡裕子さん。ふたりの数奇な人生と情熱が、私達にこの面白いファンタジ
ーを届けてくれた。これも不思議といえばフシギ。魔法の本である。

世界中で1億部以上売れているという。これは「聖書」と「毛沢東語録」の次
に続く凄い記録のようだ。

さて主人公のハリー・ポッター、すでに映画の宣伝がTVなどで放映されてい
るからイメージができてしまっているかもしれないが、11歳までマグル(人
間)の世界で育てられた魔法使いの子供だ。
彼の両親はかつて闇の魔法使いヴォルデモートに殺されたが、そのときハリー
だけはなぜかその手を逃れた。そのとき額に稲妻の傷跡ができる。
それ以後、ハリー・ポッターの名前は魔法界では超有名な名前となるのだった。
マグル(人間)のダーズリー一家に預けらたハリー。
やがて11歳になり魔法学校への招待状がとどき、ハリー・ポッターはホグワ
ーツ魔法魔法術学校へ入学することになる。
ホグワーツ魔法魔術学校での生活の中で、次々と巻き起こる事件の末、闇の魔
法使いヴォルデモートと対決がクライマックスだ。
ヴォルデモートという闇の魔法使いの手下が一体誰なのかは、なぞのままお話
が進む。スネイプという魔法学校の先生は、陰気な雰囲気で、いつもハリーに
辛くあたる。こいつが一番怪しい・・・と思うのだが・・・。

奇想天外な発想はとても楽しく、魔法界の様子が読者の心の中でリアルに想像
されるだろう。
物語には人間愛と人生の真実を微妙に染み込ませてあるところが素敵だ。
オモシロイだけじゃすませないところが、この本の爆発的売れ方の秘密だ。

いっしょにいった子供たちは映画が終わると涙の後をごまかしていた(笑)

あなたも魔法の世界に飛んでいってみよう。必要なものは、ほうきじゃなくて
1冊の本。

おすすめ度は、★★★★★+ホグワーツ
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■ <お暇な方は、もう少し>

原作は、「Harry Potter and the Philosopher's Stone」
     J. K. Rowling (著)  Bloomsbury Children's Books
というペーパーバックだ。書いた人は、当時、乳飲み子を抱えたシングルマザ
ーのJ・K・ローリング。子供の寝ている間を見はからい、エジンバラのニコ
ルソン・カフェで『ハリー・ポッターと賢者の石』を書き上げたのだという。

子供のころから読書好きで、5歳の時初めて物語を書いたという。幼いころか
ら作家を志し、母を失い、離婚もし、とつらい人生を歩いてきた彼女は、11
歳までマグル(人間)の間で苦労してきたハリー・ポッターの状況と重なると
ころがある。

全7巻あって、完成は2003年だという。
僕が読んだ日本語訳の本は、なんと187刷(わずか半年)というから凄い。


賢者の石とは、どんな金属も黄金に変え(成功の源)飲めば不老不死になる命
の水の源でもある。つまりマグル(人間)の世界で言えば、健康と成功を入手
できる打ち出の小槌みたいなものだ。

物語の最後は、この石そのものはどうでもよくなってしまう。つまり、石とい
うモノではなく、人の(あ、魔法使いだったね)の心のありようが問題という
ことになる。本を読んだ良い子達は、きっと、そこで自分と対峙することにな
る。人生ってなんだろう? って。(ま、そんなことは思わなくても、生きる
上での悩みのカケラをちらっと見ることになる)

ヴォルデモートとの闘いの後、ハリーと魔法学校の校長先生アルバス・ダンブ
ルドアとの会話に余韻が残る。

「きちんと整理された心を持つものにとっては、死は次の大いなる冒険にすぎ
ないのじゃ。よいか『石』はそんなにすばらしいものではないのじゃ。欲しい
だけのお金と命だなんて! 大方の人間はなによりもまずこの二つを選んでし
まうじゃろう・・・困ったことにどういうわけか人間は、自らにとって最悪の
ものを欲しがるクセがあるようじゃ。」

大人になっちゃった僕ももこの続きは、ゆっくり考える事にしよう。
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| ハリー・ポッター公式ホームページ
| http://harrypotter.jp.warnerbros.com/
|
| ハリーポッターで英語も勉強したいなんてかたは、おすすめ
| http://www.eigotown.com/culture/special/daily/index.shtml
|
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映画のこともちょっと触れておこう。

日本でも2001年の12月1日公開となり、予想以上の興行成績を収めているよう
だ。僕の近所にある映画館でも前日にチケットを買わないといけない有様だ。
字幕版と吹替え版があり、僕は字幕スーパーの映画を見た。

ハリー役の3000人のオーディションから選ばれたダニエル・ラドクリフ(Daniel
Radcliffe)は、はまり役だ。微妙な心の動きを素直に表現できるところが素晴ら
しい。
ハリーの友達となるロン・ウィーズリー役のルバート・グリント(Rupert Grint)、
おませで気取った女の子、ハーマイオニー・グレンジャー役のエマ・ワトソン(
Emma Watson)は、共に初めての映画デビューだが、スバラシイ演技を見せる。

またクィディッチ(Quidditch)という魔法学校のスポーツシーンがダイナミック
で楽しめる。魔法の箒に乗って4個のボールを扱う競技だ。
ハリー達生徒は、4つの寮に振り分けられており、その対抗戦で行われる。

映画を見ていると、あ、本のあのシーンがこんな風に描かれている・・・と心の
中で思いながら、観客と監督と演出家の3つの味を楽しめる。
期待を裏切らない楽しい出来あがりといえる。

学校の中に、意地悪いやつら(スリザリンの寮にいる)がいたり、どっかオマヌ
ケだけどいい子がいたり、魔法学校にトーロル(3匹のヤギのガラガラどんとい
う絵本にも出てきた)という大男が出没したり、いいことをすると点数が上がり
悪いことをすると罰点を食らったり・・・奇想天外な魔法界にあってもどことな
くマグル(人間)くさいところがあるのが楽しい。
魔法学校の教科書も「魔法史」「魔法論」「闇の力ー護身術入門」なんてあのが
あるから、笑ってしまう。

あ、そうそう、言い忘れた。映画を見ちゃった人も、あとで本を読んでみると又
違う面白さがあると思うよ。映画では描ききれない「イマジネーション」の世界
は、無数に存在しているから・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  魔法を使ってみたい方
  魔女や魔法使いが親戚にいる方
  スプーン曲げが好きな方
  良い子、悪い子、普通の子のお父さん、お母さん
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+ホグワーツ

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●楽天Webook  ( http://go.iclub.to/harry/ ) 直接購入可
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2002.01.18[金]:【】..

2002.01.17[木]:【】..

2002.01.16[水]:

2002.01.15[火]:【ハリー・ポッターと賢者の石】..J・K・ローリング
静山社/ISBN4-915512-37-1/1900円/462P
★★★★★+ホグワーツ
2002.01.14[月]:【--】..成人の日

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-01 ・ ・ ・ ‥… □■

すばる舎の依田さんから、新刊本のご紹介をいただきました。
 人を育てるという仕事は喜びと苦悩の中に崇高な香りが・・するような。
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 【骨太の子育て】 やりたいことを見つけた!
    出版社:すばる舎/1500円/ISBN4-88399-174-1
     著 者:上田早苗著

「子育ての原点を思い出す栄養満点の最新刊ついに登場!
 あなたの迷いを吹き 飛ばす1冊です!」

現代の子供達の症例や叫びを引き受けてきた場所、フリースクール。
東京武蔵野、吉祥寺で小さいながらも良質なフリースクールを主宰
している上田早苗氏をむかえた話題の新刊です。著者は開校以来、
不登校や引きこもり、その他不器用ながらも生き方を模索する子供
達と正面から向き合ってきました。
現実に問題を抱え、悩み苦しんでいる子供達を放っておけない、そ
れならば自分で学校を創ってしまおう! 「子供達のために何かを
しなければ」と考えたり、気がついた者達から一つひとつ解決して
いかなければ!という思いをもとに今回本をはじめて執筆してくだ
さいました。
巻末に対談として村上龍氏、陰山英男氏を収録しています。

                        すばる舎(依田)  
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-00 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2002-007【2002の誓】 ・ … □■

先日、グロービス関係の皆さんの新年会に出没してきました。
 なにやら活気があってわけのわからない雰囲気?でしたが、いやあ凄い
 活気がありました・・・
 そんなエネルギーを頂いて、今年のレゾリューション(誓)を立てちゃい
 ました。
   1)Webookの出版 【ゴハンのように読む!】(仮題)
   2)BSC論文
   3)TOEIC800点
 ほかにもいくつかあるんだけど、とりあえず3つを宣言しちゃうのら。
 言ってみる、もんだね。そうすると、うごかぜるを得なくなる。

 皆さんからも 今年の誓(っていまごろ?って言わないで)をお寄せ
 下さいな。互いにアナウンスしあうと刺激になって・・・

 2002-Resolution 募集中・・・
 メールで webook2002@yahoo.co.jp まで。

      しんのすけ@レゾリューション倶楽部
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| △ |            今週は短い。太く短く!?
\ 0/   ほうき   
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~~~ >>            真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:59

2001年12月07日

【インストール】..綿矢りさ...................★★★★★+@押入れ

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★ 【Webook #2001-179】 2001/12/07(金) ★
★ “Yahoo カフェ秋葉原”の金曜日     ★
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   ○Webook 読者アンケート スタート!
    ○来年に向けた、よりよい紙作りの参考にしたいと思います。 
    ○よろしくお願いします。
             ↓
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 インストール 】
   ◎ カラコラム:【 Yahooカフェ! 】 
   ◎ プレゼント:【 クリスマスプレゼント特集 】 New
   ◎ アンケート:【 2001 Webook 読者アンケート】 よろしくぅ

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【インストール】

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■ジャンル:小説
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■著者:綿矢りさ(わたや・りさ)
  1984年京都市に生まれる。現在、高校3年生。2001年、本作で第38回
  文芸賞を受賞する。
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■出版社:
  河出書房新社/ISBN4-309-01437-2/1000円/120P
  2001/11/20  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「忘れていたまじめな本能が体の中でくすぶっていた・・・。。」

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■ <忙しい方はここだけ>

正直に言いけど、僕だってHサイトくらいは覗いたことがある。結構、コウフ
ンしたから僕もまぁフツウの人間だなぁ。(笑)
でも、風俗チャットはやったことがない。あるのは知っているけれどね・・・。
恐らく善良な市民のWebook読者の方も,その世界はご存知ないのではないだろ
うか? この本では、なんとそんな世界に連れて行ってくれる。高校3年生の
著者がである!。

物語は、ある日突然、受験戦争に嫌気がさした女子高校生、朝子とマンション
のゴミ捨て場で知り合った少し陰のある小学生6年生、かずよしのお話だ。
朝子は、おじいちゃんにもらったPC(マック)を捨てるが、それを貰い受け
たかずよしが、しっかり使い込んでいる。朝子は、かずよしに誘われて、風俗
系チャットでアルバイトすることになる。この風俗チャットが、とてもリアル
な活写で面白い。

かずよしが押入の中の中に隠したパソコンからは,裏心理をさらけ出す大人を
見ることができる。
ふたりのスリリングな生活を成立させるうまい家族設定もなかなかいける。

ワーキングママの家庭に育った高校生の感受性、ちょっと複雑な家庭にいる小
学生の感受性、ネットで交わされている匿名の会話、ネット時代を反映したた
くみな虚構は、さまざまな要素がうまーく絡み合っている。
読者は、不思議の国のショート・トリップを楽しめること請け合いだ。

そして、最後にはなんだかさわやかな涼風気分にさせてくれるから、お見事!
である。すばらしい作品だ。

おすすめ度は、★★★★★+@押入れ
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■ <お暇な方は、もう少し>

2001年 9月14日、第38回文芸賞(河出書房新社主催)で、京都市在住の女子
高生、綿矢りささん(17)の「インストール」の受賞が発表された。
17歳の受賞は堀田あけみさん(「1980 アイコ 十六歳」:81年)と並
んで、史上最年少だという。 すごい。

綿矢さんは同市立紫野高校3年生。本名・山田梨沙さん。
あやうい雰囲気の中でも、なにか大切なものをつなぎとめてくれるような、そ
んな爽やかさがある小説だ。


ネット系の生態を題材にした小説では畑仲哲雄の【スレイブ】以来、久々にい
いものに触れた感じがする。

そして、こんな素敵な小説を17歳の女子高校生が書いちゃうっていうのも、
世の中愉しいじゃぁ、あ~りませんか。

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@ 戻る 受賞  表紙 購入 検索  || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01053052
| ↓ 
|  第38回文藝賞発表
|   http://www.kawade.co.jp/bungei/bu38.htm
|   選考委員の感激のコメントがならんでおりますで。
|
|
|                     => Back to 書籍
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
きっと綿矢さんが使っているのは、マック(マッキントッシュ)のパソコンだ。
かずよしが押入れに隠したパソコンは、起動するときジャーンって音がするや
つだから・・・。(うん、なつかしい)

余計なことかもしれないけど、風俗チャットっていうのはね・・・

 http://www.qjqq.com/fuzokuchat/html/index.htm

こんな感じのところだよ。

押入れで読んでみよう(笑)

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■ <読んで欲しい方>
  アンニュイな雰囲気にひたった方
  ネカマ(ネット・オカマ)の方
  子供にPCを買ってあげた方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+@押入れ

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下記にダイレクトリンクを作りました。 楽天は現在、送料無料だよ!

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2001.12.07[金]:【インストール】..綿矢りさ...★★★★★+@押入れ
  河出書房新社/ ISBN4-309-01437-2/1000円/120P
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2001.12.06[木]:【生物兵器】..★★★+脅威
  アリアドネ企画/ ISBN4-384-02648-X/2200円/199P
        get ==> http://go.iclub.to/bweapon/
2001.12.05[水]:【黙っちゃおれん】..小西俊博..☆☆☆☆☆+読まねば!
     文芸社/ ISBN4-8355-3272-4/ 476円/237P
        get ==> http://go.iclub.to/doren/
2001.12.04[火]:【図解Eメールで市場を即100倍に広げる本】..★★★★+EMM2
 中経出版/ ISBN4-8061-1524-X/1600円/255P
        get ==> http://go.iclub.to/emm100/
2001.12.03[月]:【動き出した中国IT市場】..寺島実郎監..★★★☆+三網合一
日本能率協会マネジメントセンター/ISBN4-8207-4021-0/2000円/233P
        get ==> http://go.iclub.to/china/
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今週の節約小計 7276円
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 | ̄  Webook クリスマス・プレゼント企画  
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 |     一年間の愛読に感謝し、合計15冊を贈ります!
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 |  ■【ミーム力、とは?】..清水修&石黒謙吾    = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.10/2001.10.09.htm
 |  ■【ザ・マン盆栽2】....パラダイス山元     = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.09/2001.09.17.htm
 |  ■【ペンギン・ラブ】....鎌倉文也        = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.11/2001.11.02.htm
 |  ■【最高の報酬】........松山太河編       = 3名様♪
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 |  ■【カップル・ストーリーズ】石黒由紀子     = 3名様♪
 |      来週、紹介予定の本
 |
 |   δ メール先: webook2001@yahoo.co.jp
 |   δ タイトル: 本のタイトル+お名前
 |   δ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   δ できたら アンケートにもお答え下さい。
 |   δ 〆切 : 12/23(日) 
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    プレゼント企画は、著者・編集者・出版社各位のご好意とご協力
    により実現しております。改めて御礼を申し上げます。

    あ、そうそう Webook読者アンケートもよろしくネ:
   
        こっちだよ ==>   http://go.iclub.to/anke2001/


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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-179【Yahooカフェ】・・ ‥…□■

  今日は,お休み。
  街にでた。ふらっと降りた(わけじゃないけど)秋葉原のヤフーカフェ
  でネット三昧。
  今日は,夕方原田さんとお会いする約束があり,ちょっと立ち寄って
  みたという次第。
  身分証などみせて登録すれば,タダでネットにつながるPCが使い放題。
  ただし,アプリケーション(エクセルとか)はない。
  しかし、愉しい。こんなところが駅のホームなんかにもたくさん
  あったらいいねぇ。 
              
                     しんのすけ@ヤフーカふェ
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★ 発行は『まぐまぐ』(ID=969) と『Pubzine』 ID=14941 を利用してます。
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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東京の日出:06:37  +1分 対前日
東京の日入:16:28 -0分
日昼時間 :09:51 -1分
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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▲▼▲         また来週! ☆彡
Web ◎◎ k .     
  | ⊥ | /~/       アンケートやってるよ。
  ,_\o/_/~/      http://go.iclub.to/anke2001/
(_( /
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  ~ ~ ・ ‥… 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:42

2001年10月24日

【偏愛】..犬丸りん...........................★★★★+愛でおじゃる

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-151】 2001/10/24(水) ★
★ “自転車壊れた”の水曜日            ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 偏愛 】
   ◎ カラコラム:【 たんそきん 】
   ◎ プレゼント:【 十二番目の天使 】 10.24 〆切 (今日だよ!)
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【偏愛】

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■ジャンル:小説
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■著者:犬丸りん(いぬまる・りん)
  1958年東京都生まれ。イラストレーター、漫画家。エッセイストとしても
  活躍。著書に「んまんま」「かんたんに幸せになりたい」「クワッペのオ
  ンナってヤだ!」など。
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■出版社:
  読売新聞社/ISBN4-643-98133-4/1400円/198P
  1998/12/31  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「まったりする愛の偏向・・・。おじゃる丸、アダルト版。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この世は不思議なことが多い。(あの世はもっと不思議かもしれないが)
不思議なこの世のありそうな日常を舞台にしながら、あれれ・・そんなことな
いよなぁ・・みたいな不思議な世界が繰り広げられる。
かたすかしをくらっても怒れない、笑えるのにちょっと哀しい・・・、ミョウ
な味わいのする小説だ。(はじめての感触かな)

●山寺を守る75歳の清心和尚と、夏休みの自然学習のためにお寺にやってき
 たカオルちゃんの微妙な心の動きを描いた「愛のめざめー和尚篇」、
●バーチャルラブの相手は実は男だったり、実はおばあちゃんのいたずらだっ
 たり・・正平くんの電子ラブの物語「恋しき人の顔は見えねど」、
●黄色いセイキセイインコの目を通し資産家老人信太郎さんの生活と心のひだ
 を描く「わが名はピーコ」、
●男好きの桃ちゃんのズッコケ恋愛遍歴「ラブユー桃ちゃん」、
●顔やスタイルはそれほどでもないのに迫真の演技でもてもてのイメクラ嬢の
 物語「天国へいかせる里子さん」、
などなど、妙に不思議な世界へ引き込まれる。

おじゃるまるが成人して、恋をしたり仕事をしたりするときは、こんな感じに
なるのかも・・・なんてノリの短編小説が13篇。やがて哀しき大人の童話で
ある。

おすすめ度は、★★★★+愛でおじゃる
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■ <お暇な方は、もう少し>

誰もが心のどこかに潜ませている「いけない欲求」。そんなことぉ・・・って
思うことが、時として表に出ちゃうこともある。

それで人間がコワレそうになったり、いいじゃんたまにはとストレス解消にな
ったり・・・その微妙な人生の機微を、虚構の中に折り込んだ短編小説は、読
後にみょぉ~な残照を残してくれる。

ちょっと大人の、夜1人で読むような、アダルト童話の世界だ。
おじゃるまるをお子さんとみてる方、大人の時間に読んでみよう。
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@ 戻る 偏愛  表紙 購入 検索  || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98054141
| ↓
|   愛はそもそも偏ったものかもね?
|                 => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
先日紹介した【かんたんに幸せになりたい】で展開される脳みそグルグルの思
考回路といい、ありがちな日常がほんの少し軸ぶれをおこして妙な気分になる
本書といい、犬丸りんの複雑系脳みそは、シワシワがいっぱいなんだろうなぁ。

この著者の創造的頭脳にブラボー!。

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■ <読んで欲しい方>
  すこし仕事しすぎかな?ってかた
  なんだか家事も面どくさいなってかた
  そろそろ温泉でもいきたいなっていう福井さん
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★+愛でおじゃる

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
 
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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.10.26[金]:【--】..研修です

2001.10.25[木]:【--】..研修です

2001.10.24[水]:【偏愛】..犬丸りん............★★★★+愛でおじゃる
  読売新聞社/ ISBN4-643-98133-4/1400円/198P
2001.10.23[火]:【改訂版:業績評価マネジメント】..★★★☆+なあんだーせん
  生産性出版/ ISBN4-8201-1704-1/2200円/292P
2001.10.22[月]:【業績評価マネジメント】..HBR..★★★★☆+業績評価
   ダイヤモンド社/ ISBN4-478-37379-5/2400円/258P
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今週の節約小計 6000円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

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  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★
    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」記念発売企画
    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp

                           (英治出版)
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 | ̄   Webookプレゼント企画 第17弾 
 |   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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 |  ■【十二番目の天使】 オグ・マンディーノ(求龍堂)= 5名様♪
 |  現在、この本58万部のベストセラー驀進中。
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.09/2001.09.10.htm
 |
 |   δ メール先: webook2001@yahoo.co.jp
 |   δ タイトル: 十二番目+お名前
 |   δ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   δ 〆切 : 10/24(水) 
 |            ほんじつシメキリ、シメキリィ。  
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   求龍堂の佐藤様,深谷様のご協力により実現。泣ける人優先!(笑)
   このお二人も泣いちゃった人です! 社長も泣いたんだって・・・。

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-151【たんそきん】・ ・ … □■

まったくもって困ったものだ。対岸の火だとたかをくくっていると、ある時、
こちらにも・・・なんてこともあろうことゆえ、事前学習しときましょう。

◆ 炭疽菌パニックに陥らないために
 http://japan.internet.com/wmnews/20011020/11.html
   (Japan.internet.com「にせ抗炭疽菌薬販売の広がりに、警戒」)
 http://japan.cnet.com/News/2001/Item/011022-2.html
   (CNET Japan Tech News「炭疽菌への恐怖で人々はウェブに殺到 」)
 http://www.asahi.com/english/svn/K2001102200576.html
   (asahi.com「徹底こそが炭疽菌除去の鍵」)

                   しんのすけ@WebCatch より引用
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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東京の日出:05:55  +1分 対前日
東京の日入:16:52 -2分 ”
日昼時間 :11:00  -3分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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  \o/ ・ ・ ‥… 0  イチロー      
     /_/⌒          二冠!
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 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:26

2001年09月26日

【精霊流し】..さだまさし.....................★★★★+読まんね

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-136】 2001/09/26(水) ★
★ “すすきの似合う頃”の水曜日           ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 精霊流し 】
   ◎ カラコラム:【 ペン回し 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 ブラック&ブルー 】New!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【精霊流し】

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■ジャンル:小説、自伝
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■著者:さだ・まさし
  1952年長崎市生まれ。国学院大学中退。72年「グレープ」を結成、「精霊
  流し」「無縁坂」などが大ヒットする。76年にソロデビュー。
  著書に「心の時代」「ふうせんのはか」ほか。
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■出版社:
  幻冬舎/ISBN4-344-00111-7/1429円/398P
  2001/9/10 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「さだまさしの原点、ここに。」

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■ <忙しい方はここだけ>

さだまさしが、自分自身を櫻井雅彦として投影し、自らの半生のエピソードを
ふんだんに折り込んだ自伝的小説だ。

昭和27年の春に生まれた雅彦。両親のこと、おばあちゃんのこと、友達のこ
と、ヴァイオリンを習うために上京したこと、音大をあきらめ國學院大学に入
ったこと、料理屋でのアルバイト、友達と組んだバンド、長崎放送でのコンサ
ート・・・・まあちゃんが歩んできた人生の道程が、「小説のように」語られ
ている。

人生の悲しみや悩み、人の心に響く様々な出来事。精霊流しや無縁坂などペー
ソスのあるさだサウンドの源流を語る本だ。

さだまさしは、「語り」もなかなか面白い。上京後、方言へのコンプレックス
を克服する為に覚えた落語が身を助けている・・・そんな感じ。
そのあたりも語られている。

最後に登場する30年ぶりの手紙は泣かせる。人の情の深さ、心の熱さ、そう
いったものを感じながら、人間っていいなって思えるところがいい。

さだまさしのファンは女性が多いようだ。ファンの方、是非。
僕的には、本書より「心の時代」のほうが感動したかなぁ・・・。
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/98.11/98.11.17.htm

おすすめ度は、★★★★+読まんね
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■ <お暇な方は、もう少し>

九州の人は熱い。ハートがなんとなく熱いような気がする。
こういうのを風土というのだろうか。
学生のころ九州の旅行をしたときも感じたし、最近仕事でつきあいのある方を
見てもそう思う。
人は、自分自身を外に出すときはそれなりのフリルや防御服をつけて振舞うも
のだと思っていたが、九州の人は(ってひとくくりにするのも乱暴だけど)、
そういうものを外して、裸でドンドンやってくる・・・そんな感じがする。

さだまさしの生き様が、まさにそんな感じ。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01041113
| ↓
|  さだまさし ヒストリー
|   http://www.sada.co.jp/masashi/mbioj.htm
|  さだまさし ホームページ
|   http://www.sada.co.jp/jindex.htm
|
|
|         => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■ <読んで欲しい方>
  さだまさしファンの方
  グレープを聞いて青春した方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★+読まんね

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

  ●Webook@楽天ブックス( http://books.rakuten.co.jp/webook/ )
●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
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●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook ) 

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2001.09.28[金]:【】..

2001.09.27[木]:【】..

2001.09.26[水]:【精霊流し】..さだまさし......★★★★+読まんね
 幻冬舎/ ISBN4-344-00111-7/1429円/398P
2001.09.25[火]:【C級サラリーマン講座】..山科けいすけ..★★★★+C級
  小学館/ ISBN4-09-179161-1/ 830円/156P
2001.09.24[月]:【--】..振替休日
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今週の節約小計 2259円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

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  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★

    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」発売を記念
    
  英治出版では、「アメリカン・ドリームの軌跡」の発売を記念致した
  書評グランプリを開催致中。
興味がわいたら下記へアクセス!
    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp

                           (英治出版)
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-12 ・ ・ ・ ‥… □■

   著者の水姫透さんのご協力で実現しました。
   10月15日発売予定だから、おそらくまだ本屋さんには並んでいない
   と思います。迫力満点サイバーサスペンスをいち早くどうぞ!
  _______________________________
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 | ̄ Webookプレゼント企画 第16弾 New♪
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 |  ■ 【ブラック&ブルー】 3名様  サイン入り!
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.09/2001.09.21.htm
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 |   ☆ タイトル:B&B+お名前
 |   ☆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   ☆ 〆切:10/6(土)
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-136【ペンまわし】・  ・・ □■

  むかしの同僚で、クラシゲくんといういい人がいた。仕事はできるし
  ハートも暖かい。その彼の得意技にペン回しがあった。右手にもった
  ボールペンなどを指を器用につかってクルっと回すわざだ。
  見るとできるは大違い・・・なかなかできない。
  先日、JOY(斎藤さん)のページで遊んでいたらふと、ペン回しなる
  サイトにオススメマークが・・。ちょっと覗くとこれが凄い。
    http://www.tcp-ip.or.jp/~konhide/pen.htm
  数々の回しワザが、動画つきで紹介されている。思わず声がでそうな
  秘技、美技! 3回転させる難技にはマイッタ!である。
  お暇なときに・・・。会社で見てると怒られますよ。
  お昼休みに練習してください。披露は、プレゼンか退屈な会議の時に。
  おぉぉ・・・ちょっとできたぞ。ウクク・・。

                      しんのすけ@あ、できたぁ!
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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  http://www.pubzine.com/   ID=14941(意欲良い)
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東京の日出:05:31 +0分 対前日
東京の日入:17:33 -2分 ”
日昼時間 :12:02  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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      日が暮れるのが早くなってきましたねぇ

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  く\o/  ラジオ体操。     
    ~|_|~~・   
  _/ >_
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Posted by webook at 18:16

2001年09月21日

【ブラック&ブルー】..水姫透.................★★★★★+サイバーテロ

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-134】 2001/09/21(金) ★
★ “もうすぐお彼岸・・”の金曜日          ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 ブラック&ブルー 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字121=彼岸 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 十二番目の天使 】プレゼント予告編

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ブラック&ブルー】

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■ジャンル:小説
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■著者:水姫透(みずき・とおる)
  本名岡本勝利。1957年広島県生まれ。本来は大手企業情報システムの仕事
  に携わるが、独自に演劇や演出活動にも参加。最近は、シナリオ、小説な
  どの創作にも力を入れる。本作品「ブラック&ブルー」で小説デビュー。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
  文芸社/ISBN4-8355-2486-1/1400円/454P
  2001/10/15 発行
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■ <ワン・チョット>

「サイバーサスペンス。そのリアリティに背筋がゾクゾク・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

米国のテロ事件(9/11)は、衝撃的であったが、どこか映画を見るような「安
全地帯から眺める視線」を無意識のうちにもっていたような・・・。その脅威
がすぐ近くにもあるかもしれないのに。

最近、ニムダ(Nimda)というウイルスが猛威をふるい、業務停止に追い
込まれる企業も出てきた。「ウイルス?、騒いでるみたいだねェ・・・」と、
これも他人事のような思いがしないでもない。自分のPCもウイルスのリスク
と裏腹なのに。

かつて地下鉄サリン事件は、その狂気の行動に世界を震撼させた。「どうして
あんなに狂った行動ができるんだろう?」と誰もが不思議に思った。人は一歩
間違えば、あんなふうになるかもしれないという現実を棚上げにして・・・。

本書は、サイバー世界とリアル世界を巧みに絡ませたサスペンス小説だが、上
に述べた驚愕の事件を彷彿とさせる“リアリティ”が、面白さと恐ろしさを倍
化させている。

ゲームソフトなどで一躍ミリオネアになった若いベンチャー企業の生態や、エ
スタブリッシュ企業の内部改革の抗争、ITを活用したリエンジニアリング、
などビジネス世界の深層を克明に描写するそのタッチは、著者の眼力と筆力の
なせる技か・・・。

もはや人間ワザではないと思えるようなサーバーテロによって起きる様々な事
件は、私達が依存しているネット社会の脆弱さと人間本来のもつひ弱さを見せ
つけられるようで、背筋がゾクゾクしてくる。

本書に深みを与えているのは、人間のもつ憎悪と愛の葛藤が物語の底辺に流れ
ているからであろう。

「亡国のイージス」を書いた福井春敏を彷彿とさせる。

おすすめ度は、★★★★★+サイバーテロ
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■ <お暇な方は、もう少し>

ストーリィを詳しくご説明しよう・・・・
(っていうのはウソ)ちょっとだけね。

ゲームソフトなどで急激に業績を伸ばしてきたベンチャー企業のリンクル社、
そしてハイテク商社のPDX社の提携が物語りの背景となる。
リンクル社の若き天才プログラマーの松嶋卓也と、その上司北詰直樹、PDX
社で存在感をもつキャリアウーマンの椎名弘子などを中心にストーリィが展開
する。

10代のハッカーたちを動かす謎のサイバーテロリスト「リム」、人間の善の
象徴となる札幌カルデラ教会司祭のカーマイン牧師など、サイバー世界とリア
ル世界の間にはりめぐらされた設定が、人間の善悪、憎しみと愛、脆さと勇気
などの攻防に発展する。

ITビジネスが目指すひとつの方向は、企業変革のツールとしての位置付けで
ある。そんな状況を、まるでITコンサルタントのプレゼンテーションを聞く
ようなノリで描写しているところなど、生半可な知識だけではできない迫力が
ある。

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| ↓
|  所詮にんげんだもの。所詮きかいだもの。
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
9/21のWebCatchにこんな記事があった。

◆ 人間や動物の頭脳をコンピュータにつなぐ
| http://www.idg.co.jp/report/itreport/backnumber/200109/20010918_01_report.html
| IDG

|近年、米国各地の研究所で、脳/コンピュータ・インタフェース(BCI)の
|研究が進められている。これらの研究は、人間の思考によってコンピュータ
|を制御できるようにすることを目的としており、将来的には、コンピュータ
|と脳を直接つなげるようになるかもしれない。

本書を読む前に、ちょっと覗いておくのも面白い。

著者は多分、音楽オタクでもあるらしい。いろんな場面にサウンド情報がちり
ばめられている。やや耳に(目に?)つく感もあるが、サウンドおたくには、
それも楽しいかも・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  IT企業の方
  リスクマネジメントを考えねばという方
  ウイルス被害に遭ったかた
  米国のテロ事件をライブで見たかた
  福井春敏的なサスペンスがすきな方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+サイバーテロ

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2001.09.21[金]:【ブラック&ブルー】..水姫透..★★★★★+サイバーテロ
  文芸社/ ISBN4-8355-2486-1/1400円/454P
2001.09.20[木]:【--】..台風こなかったなぁ

2001.09.19[水]:【方向オンチの科学】..新垣+野島....★★★☆+方向
  講談社/ ISBN4-06-257340-7/ 900円/238P
2001.09.18[火]:【--】..ブルーチーズでぇぃ

2001.09.17[月]:【ザ・マン盆栽2】..パラダイス山本..★★★★★+manbonsai
  芸文社/ ISBN4-87465-492-4/1700円/ 84P
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今週の節約小計 2600円
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  【 十二番目の天使 】プレゼント予告編

  出版社の求龍堂さんと、調整中です。
  読者の皆さんから、こんなふうなやりかたなら面白いよ・・っていう
  楽しいプレゼント企画のアイデアがあれば、お知らせ下さい。
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  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★

    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」発売を記念
    
  英治出版では、「アメリカン・ドリームの軌跡」の発売を記念致した
  書評グランプリを開催致中。
興味がわいたら下記へアクセス!
    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp

                           (英治出版)
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-134【e漢字121=彼岸】・・ □■

  彼岸=ひがん
    =春分、しゅうぶんの人なかびとし、前後3日をあわせた7日間。
     煩悩を脱し悟りの境地に達すること、またその境地。「新解さん」
    =彼岸の彼は、あっち。つまり、川や、一線や、堺をこえたあっち
     の岸べだ。暑さ、寒さもこのラインを超えてきりかわる。
     
                     しんのすけ@e漢字.com
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
      http://www.netpro.ne.jp/~webook/ekanji/index.htm
     バックナンバーはこちら :
      http://www.melma.com/mag/90/m00028090/

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Posted by webook at 18:15

2001年09月10日

【十二番目の天使】..オグ・マンディーノ.......★★★★★+天使だった★

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 十二番目の天使 】
   ◎ カラコラム:【 さわやかな光景 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 バリュー・クリエーター 】当選者発表 ♪

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【十二番目の天使】

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■ジャンル:魂の物語
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■著者:オグ・マンディーノ(Og Mandino)
  1923~96年。米国、サクセス・アンリミテッド社の社長を務めるかたわら
  文壇にデビューし、以後次々とベストセラーを世に出す。
  著書に「この世で一番の奇跡」など。
 訳者:坂本貢一(さかもと・こういち)
  1950年生まれ。東京理科大学卒。製薬会社勤務、米国留学、薬局チェーン
  経営の後、翻訳活動開始。97年からフリーの翻訳家、ライター。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 求龍堂/ISBN4-7630-0106-X/1200円/268P
2001/4/16 初版  2001/7/26 第12刷   
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■ <ワン・チョット>

 「ゼッタイ、ゼッタイ、ゼッタイ、泣けます・・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

    ここに、ある・・・
たくさんの「スペース」は、
私の涙の乾いたあとです。



あなたの魂をユスユサと揺さぶってくれるはずです。絶対に。

    この本は、ただ、それだけをお伝えすればいいでしょう。

    さあ、ハンカチを準備してお読みください。





おすすめ度は ★★★★★+天使だった★
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■ <お暇な方は、もう少し>

オグ・マンディーノの作品は、いつも私達を物語の中へ引き込み、いつしか、
物語の中に立っている自分に気づかせてくれる。まるで映画をみているような
気分だ。本書も、まさにそんな感じ。

ちょっとサワリのストーリーをご紹介。

ミレニアム・ユナイテッド社のCEOとしてヘッドハンティグされビジネスに
おける成功を収めたジョン・ハーディング。彼は家族にも恵まれ、町中の多く
の人に祝福され人生最高の時を迎えていた。しかし、ある日、最愛の妻サリー
と一人息子のリックを事故で失うことに・・・。

悲しみにくれる彼は、生きる気力を失ってしまい部屋に引きこもり自殺まで考
えるようになる。
そんな彼をなんとか立ち直らせたいと思う古い親友ビルが、その町のリトルリ
ーグ(エンジェルズ)の監督を依頼する。ジョンがかつてプレーしたことがあ
るチームだ。

この物語の核心でもあるのだが、ジョンが監督を引きうけた「エンジェルズ」
には、一人の小さな少年ティモシーがいた。ティモシーは、体も小さく、守備
もバッティングも実にへたくそ。お荷物のような存在であった。
チームのメンバーの12番目に選ばれた選手(天使)だ。
そして・・・・・ティモシーは、ジョンが亡くした一人息子リックに生き写し
であった。
そして、ティモシーには不思議な力があった。へこたれない、逃げ出さない、
いつも精一杯頑張る、そんな純粋な気持ちが彼のパワーだ。
ティモシーの「常にあらゆる面で良くなるんだ」「ネバー、ネバー・・・ギブ
アップ」といったポジティブな姿勢は、いつしかチーム全体のパワーになって
いくのだ。
決勝戦までつきすすむエンジェルズの活躍とジョンとティモシーのふれあいの
中、ジョンは、やがて生きる勇気を取り戻していくのだった。
チームはついに、決勝戦まで突き進むことになる。

人生をはかなんで自殺まで考えていたジョンを救ってくれたのは、12番目の
選手(天使)。クライマックスは、ティモシーの秘密が明らかになり、読者は
、ハンカチを押えずにはいられなくなる。

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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01017070
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| ↓
| 出版社:求龍堂  http://www.kyuryudo.co.jp/
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アメリカの古きよき時代の気風をそのまま現代に移植したような町の人々、そ
して、ジョンとティモシーの心のふれあいが、読者の心に爽やかな涼風をおく
ってくれる。
全米が泣いたベストセラー小説は、今、この国でも涙の渦をあちこちで起こし
ているに違いない。

訳者の後書きに、この本の出版に関わった多くの人が泣いたということが書か
れている。訳者、訳者の奥さん、編集者、求龍堂の社長・・・。
「編集会議のときも涙ぐんでしまいました・・」という編集者の気持ちはよく
わかるような気がする。

雨の日曜日に読んだ僕は、「どうして泣いているの?」とかみさんに見つかっ
てしまった。そのうち、きっとかみさんも、なくんだろうな・・。(うふふ)

秋の夜長に、泣いてみてください。

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■ <読んで欲しい方>
  野球の好きなかた
  泣いてみたい方
  オグの本を読んだことがない方
  そろそろ心のセンタクをしてみたい方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+天使だった★

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2001.09.14[金]:【】..

2001.09.13[木]:【】..

2001.09.12[水]:【】..

2001.09.11[火]:【】..

2001.09.10[月]:【十二番目の天使】..オグ・マンディーノ..★★★★★+天使だった★
 求龍堂/ ISBN4-7630-0106-X/1200円/268P
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-23 ・ ・ ・ ‥… □■

  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★

    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」発売を記念
    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp
    
  英治出版では、「アメリカン・ドリームの軌跡」の発売を記念致しまして
  読者の皆様のご応募による書評グランプリを開催致します。
  審査員として、書店界のカリスマ店長ことbk1店長の安藤哲也氏、
  ビジネス書千里眼ことbk1ビジネス書編集キャップの寺島淳一氏、
  日刊のメール書評でおなじみの webook ofthe day 発行人松山真之助氏
  リクルート社フェローの藤原和博氏をお招き致しました。

  また、優秀賞10万円をはじめとする賞金をご用意致しております。
  どなたでもご応募頂けますので、奮ってご応募ください。
  スタッフ一同、たくさんの力作をお待ちしております。   

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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-11 ・ ・ ・ ‥… □■
  _______________________________
  /|
 | ̄ Webookプレゼント企画 第15弾 当選者です ♪
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 |
 |  ■ 【バリュー・クリエーター】 3名様 当選者発表
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.08/2001.08.24.htm
 |
 |  1)Hiroko ○anagiさん (サンパウロ)--- お元気ですかぁ
 |  2)○azunari suzukiさん(マサチューセッツUSA)--MBA頑張って!
 |  3)増田 ○さん (東京都)---直渡しの可能ですよ・・・
 |
 |  翻訳者の松林博文さんのご協力で実現しました。
 |  今回の応募は、みなさん熱いメッセージがあって、当選者を
 |  選ぶのにとても悩みました。
 |  松林先生の生徒さんからも多くご応募いただきました。  
 |  外れた方、ホントにごめんなさい。
 |  そういうかたは、英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」に
 |  是非チャレンジしてくださいね。オフィシャルコメンテーターの
 |  制度が、とてもおすすめです。
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-13 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-129【さわやかな光景】 ・・ □■
     
 今朝、電車の中でみた爽やかな光景。
 彼は、高校生だった。野球部だろうか、丸刈り頭で、早朝の電車の中で何
 やら本を広げてイスに座って勉強していた。座席はほぼ埋まっていた。
 駅で年配のおばあさんが乗りこんできたが、ちょっとのことで座れなか
 った。すかさず、立ちあがり「おばさん、どうぞ」と声をかけたのは
 丸坊主の彼、だった。
 実は、僕も座って本を読んでいた。視覚のすみにおばあさんのことが目に
 入ったが、うーん声をかけようか・・・なんて考えていた一瞬、上記の光景
 を目にしたのだ。まわりの人も、僕みたいに心のなかで声をかけようと
 思いながらできなかった人が居たにちがいない。
 その高校生は、たぶんそういう人の心も爽やかにしたことだろう。
 大げさにいえば“救って”くれた。
 おばあさんは、一駅座っただけだったが、ちゃんと下りるときに彼に丁寧
 なお礼の言葉をかけて下りていった。
 ほんのささいな出来事。月曜日の朝、今週をさわやかにしてくれた彼に
 感謝。(まっすぐな心がそのまま表出したようないい顔をしていたなぁ。)

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東京の日入:17:56 -5分 ”
日昼時間 :12:37  -7分 ”
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Posted by webook at 18:12

2001年09月03日

【白い犬とワルツを】..テリー・ケイ...........★★★★+見えた?

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 白い犬とワルツを 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字113=夢現 】
   ◎ プレゼント:【 バリュー・クリエーター 】3冊! 9/8まで

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【白い犬とワルツを】 Dance with the white dog

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■ジャンル:小説
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■著者:テリー・ケイ(Terry Kay)
  1938年、米国ジョージア生まれ。地元のアトランタで映画や演劇の批評、
  大学の創作講座の講師などを務める。本作によって「マディソン郡の橋」
  などと共に、ABBY賞にノミネートされた。
 訳者:兼竹進(かねたけ・すすむ)
  1937年生まれ、東京大学英文科卒。現在、跡見学園女史短期大学部教授。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 新潮文庫/ISBN4-10-249702-1/ 552円/272P
1997/3/1 第1刷   2001/7/25 第10刷
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■ <ワン・チョット>

「小説の中身もさることながら、その売れ方も面白い・・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

足の不自由な老人、サム・ピークは、81の時に妻を亡くす。長年連れ添って
きた妻をなくし、面倒をみている子供達にはボケたかのように思えた。7人の
子供達とその配偶者は、父親の面倒をみながら、その奇妙な行動に動揺するの
だった。

老人には、白い犬が見えるという。ほら、そこにいるじゃないか・・・。
犬にビスケットをあげたり、いっしょにワルツを踊ったり。
しかし、子供達には見えない。もう年だし、妻を無くした虚しさもあるだろう
、仕方がないわね・・・と心で泣く子供達。

ところが。・・・・ある時、子供達にも見えてくるのだった。

淡々とつづく老人と子供達の家族のふれあいは、しばらく平凡なストーリーで
はある。しかし、見えないはずの白い犬が“見えた”とき、読者の脳裏にもあ
ざやかにその白い犬が表れる。「肌が粟立つ」時だ。
夢と現実のはざまが、この世にもあるのかもしれない。

白い犬は、老人に連れ添うようにどこからか表れては、ふっと消えていく。
まるで幻のようなその犬は、老人の妻、子供達のママの化身でもあったのだ。
「あれは、お前達のママだったんだ。」と息子につぶやく老人は、やがて癌の
ために妻の元へ旅立つ。

こんな物語である。
妻の面影は、白い犬となって夢と現の間を行き来する。
あなたにもきっと見える!

おすすめ度は ★★★★+見えた?
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■ <お暇な方は、もう少し>

本屋さんへいくと、新刊や売れ筋の本のそばに、ポヨヨーンと立っている小さ
な手書きの宣伝がある。本屋さんの業界用語でPOP(ポップ)というやつだ。

その文句が実にビビっとくるものだったことから、チッピングポインントを超
えて売れ始めたのが本書だ。

もともと、新潮社から95年(単行本)、98年(文庫本)と出版されたのだ
がパっとしなかった。ところが、今年に入り、上記のPOPをきっかけに、バ
カ売れしはじめた本なのだ。

さて、どんなPOPだったかというと

「妻をなくした老人の前にあらわれた白い犬。この犬の姿は老人にし
か見えない。それが、他のひとたちにも見えるようになる場面は鳥肌も
のです。何度読んでも肌が粟立ちます。“感動の1冊”。プレゼントにも
ぴったりです!!」

というもの。うん、なんだかソソラレル、コピーである。

 実物のPOPとそれを書いたご当人はこちら:
 http://www.asahi.com/culture/topics/K2001080101070.html


木下さんの本へのこだわり、入れ込み、そして気の利いたコピー。さらには、
出版社(新潮社)営業部の注目とその後の全国展開・・・と指数係数的に進展
した一連の売上カーブは、まさにマーケティングの格好のケースになる。

「BOOKS昭和堂」はJR津田沼駅前にある。木下和郎さんはそこの副店長。
今度会社の帰りに覗いてみよう・・・。
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| ↓
|     発見=見えないものが見えてくる
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実は、僕もこんなウネリを作り出せたら面白いなぁということで、リアル書店
での Webookデビューを企画している。木下さんのようなオシャレなコ
ピーはできないかもしれないが、ちょっとトライアル気分で・・・・

「BOOKS GORO」というお店でもうすぐお目見えの予定。
お近くの方、見てね!

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■ <読んで欲しい方>
  家族の絆を確認したい方
  余生を振りかえり人生の綾を掘り起こしたいかた
  イヌがおすきな方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★+見えた?

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2001.09.07[金]:【】..

2001.09.06[木]:【】..

2001.09.05[水]:【】..

2001.09.04[火]:【】..

2001.09.03[月]:【白い犬とワルツを】..テリー・ケイ..★★★★+見えた?
新潮文庫/ ISBN4-10-249702-1/ 552円/272P
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今週の節約小計 552円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-23 ・ ・ ・ ‥… □■

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   松林博文さんかららのプレゼントです。
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 | ̄ Webookプレゼント企画 第15弾 New♪
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 |  ■ 【バリュー・クリエーター】 3名様
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 |   ☆ メール先:webook2001@yahoo.co.jp
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  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-125【e漢字113=夢現】・… □■

 夢現=ゆめうつつ
   =夢と現実
   =幻想と現実をいったりきたりするときに使う
   =無限の可能性をもって何でもできる。

そんなことに現をぬかして・・・というときのうつつは、「正気」の意。
 つまり、正気を失って夢中になっちゃって・・・ということだ。
 デジャブーな世界だね。
     
                   しんのすけ@e漢字.com
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
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東京の日出:05:14 +2分 対先週金曜
東京の日入:18:09 -2分 ”
日昼時間 :12:55  -4分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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                 真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 19:00

2001年06月12日

【ドリーミングベイビー】..新庄剛志............★★★+夢の原点

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 ドリーミングベイビー 】
   ◎ カラコラム:【 小泉内閣メルマガ 】
   ◎ プレゼント:【 会計のことが面白いほどわかる本 】 New!
 
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ドリーミングベイビー】

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■ジャンル:エッセイ、野球
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■著者:新庄剛志(しんじょう・つよし)
  1972年1月28日生まれ。1990年阪神タイガース入団。2001年ニューヨーク
  メッツ移籍。福岡県出身、A型、29歳。
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■出版社:
 光文社/ISBN4-334-97297-7/1143円/211P
2001/4/30  第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「時間が飛ぶように過ぎていった子供の頃。
  僕はあの頃の気持ちをいつまでも感じていたい。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この頃のスポーツニュースは、かならずイチローとシンジョーの情報が入る。
それほど野球好きでもない僕は、巨人がどうしたより、イチローやシンジョー
のニュースを早く流してくれ・・なんて思ったり・・。

イチローは、期待通りというか期待以上の活躍しており、ドラマのヒーローは
最後に絶対に勝つみたいな・・どこか安心感のようなものがある。クールな受
け答えもサッカーの中田のように「自分流」なんだ、と見る人を納得させる。

そして、もうひとりのヒーローは、「シンジョー」。スダンドのファンからは
“チンジョー”って呼ばれることもあるそうだが、この人も目が離せない。調
子がよかったり、悪かったり、ちょっと危なっかしいところがまた人気の秘密
。打てなくても、カラっとしているあの能天気さは、シンジョーの持ち味だ。

本書には、そんなシンジョー(新庄剛志)選手の、夢が語られている。
「12億円をけって2千万円にかけた男」というだけで、絵になる!

誰も分からん新庄剛志の、心の奥にある「夢を追い続ける子供のような心」は
ふと、流れに身を委ねて生きている我が身と照らし合わせ、うらやましく、ま
ぶしくもある。

メジャーリーグでのキャンプの模様、自己責任、自己管理が基本のメジャーリ
ーガーの日常、奥さん(志保さん)との出会い、タイガースや日本の野球への
思いなど、シンジョーの生身の姿が浮かびあがる。

夢を追いかけ、瀬戸際の厳しい世界でも明るく頑張るシンジョーに、「元気」
エネルギーをもらうのもいい。

おすすめ度は、★★★+夢の原点
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■ <お暇な方は、もう少し>

「英文で埋まった契約書から“200・・・”という数次が目に飛び込んでき
 た。2の後に0が並んでいる。
 『ウワァ、2億円だー!』
 仰天した。さすが、メジャーだ。まさかいきなりポンと2億円とは。
 心の中で叫び声をあげた。
 『よっしゃあああああ!』
 ン、待てよ。
 ちょっと0の数が足りないような・・・
 1,10、百、千、万、10万・・・。そこまで数えたところで0は終わ
 っている。20万ドル?ということは、2000万円ちょっと・・?」

タイガースから提示された12億円(5年契約)に比べなんということか。
減俸日本記録を打ち立てることになるシンジョーが、最初にメジャーからのオ
ファー目にした様子を、面白く紹介している。
いかにもシンジョーらしい。

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シンジョーファンには見逃せない、ユニークなエピソードがいくつか語られて
いる。

京本正樹に似たマスクのシンジョー。野球の世界だけじゃなくてもやっていけ
そうだ。ガンバレ、シンジョー!

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■ <読んで欲しい方>
  ノモ、イチロー、シンジョーが好きな方
  マック、ササキ、ハセガワがすきな方
  ダイリーグボールを知ってる方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★+夢の原点

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
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2001.06.15[金]:【】..

2000.06.14[木]:【】..

2000.06.13[水]:【】..

2000.06.12[火]:【ドリーミングベイビー】..新庄剛志...★★★+夢の原点
 光文社/ ISBN4-334-97297-7/1143円/303P
2001.06.11[月]:【建てどき】..藤原和博........★★★★★+施主
 情報センター出版局/ISBN4-7958-3492-X/1700円/303P
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今週の節約小計
2843円----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 1700円
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| ̄ Webookプレゼント企画 第11弾 New♪
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|     下記の会計の本を3冊づつ(合計6冊)
|
|  ■【会計のことが面白いほどわかる本】(会計の基本の基本編)
|      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.05/2001.05.31.htm
|
|  ■【会計のことが面白いほどわかる本】(新会計基準の理解編 )
|      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.06/2001.06.01.htm
|
|  → メール先:webook2001@yahoo.co.jp
|  → タイトル:会計(基礎)+お名前 or
|         会計(理解)+お名前
|  → 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
|  → 〆切:6/20(水)
|
|  応募条件:【会計の・・】の書評とWebookをお友達にご紹介ください。
|  ご紹介の気合のいれこみ具合で 当選確率が決まります(!?)笑
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
**** 第12段 『楽天市場直伝EC商売繁盛60の秘訣』企画進行中
  
**** 第13段 『盲導犬クイールの一生』企画進行中
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| ̄ Webookプレゼント企画 第10弾 当選者です♪
|  ●『種まく子供たち』ポプラ社(佐藤律子編)  3名様
|    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001_05/2001.05.28.htm
|
|   (1)加藤明○さま(名古屋市)-- 今度は当選しましたぁ
|   (2)大城○博さま(那覇市) -- 姪御さんのために・・
|   (3)星 ○充さま(宇部市) -- エネルギーのために
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-04 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-10 ・ ・ ・ ‥… □■

 昨日紹介した【建てどき】に、サムスルの渡邉さんから面白い情報が・・
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> 松山さん
>  渡邉です。
>
> > 最近は「バリアフリー」が住宅市場の合言葉。しかし、それは本当だろう
> > か?と考えるところに著者の哲学が現れる。
> > 著者は、ダイニングの隣にある和室を40cmほどの段差をつけて設計し
> > た。それは「和室を舞台のように見せる演出をしたかった」ためだが、舞
> > 台効果以上に思わぬ使われかたをしているようだ。・・・
> > それに、いまでも一番居心地のいいイスは、和室の縁だという。
> > (ああ、この感じ、僕はとってもよくわかる! 田舎の家にそういうとこ
> > ろがあったから)
> > この段差攻撃(設計)は、いただきである。
>
>  これですが、いま話題の青山パークタワーは、デザイナーと相談して、
>  オリジナルな部屋をつくることができます。
>
>  たとえば、
>    http://www.aoyama-air.com/detail/style07.html
>  このなかで、内田 繁さんの、左上と真中の写真をみてください。
>  わかりにくいですが、なんと、土間がある!! のです。
>  段差を活かした部屋づくりになっているんです。
>  この部屋、見にいきましたが、かなり面白かったですよ。
>
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>   渡邉 裕晃 Hiroaki WATANABE   watanabe@samsul.co.jp
> ----------------------------------------------------------
>  株式会社サムスル       ( http://www.samsul.co.jp )
> ----------------------------------------------------------
> 個人ニューズレター"Samsul's Choice" http://www.samsul.com
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----------------------------------------------------------------------
  渡邉さん、興味深い情報ありがとうございました。今度見に行って
  こようかなぁ・・。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-085【小泉内閣メルマガ】… □■

  小泉内閣のメールマガジンがいよいよ14日から配信されます。
   http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/index.html
  からメルマガ登録に入れますが、なかなか繋がりません。

  クリックアンケートなどでも このメルマガがどのくらい読者を獲得
  するのかアンケートをしていましたが、100万部以上と予測する人が
  結構たくさんいたようです。
  (235人中74人=30%が100万部以上と回答) 
  ソニー銀行と同じく、アクセスが増えてパンクしてるのかなぁ。

                       しんのすけ@予想
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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東京の日出:04:24 -0分 対前日
       (今、最も夜明けが早い時期です)
東京の日入:18:57 +0分 ”
日昼時間 :14:31  +0分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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▲▼▲    また明日・・。
Web ◎◎ k    
  | △ |    wakimuraさん、ども~。
  \0/    
     < ||___     
  |_|
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                真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:24

2001年05月23日

【eの悲劇】..幸田真音........★★★★★+陰影

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★ 【Webook #2001-072】 2001/05/23(水) ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 eの悲劇 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字75= 分別 】
           
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【eの悲劇】

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■ジャンル:ビジネス小説
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■著者:幸田真音(こうだ・まいん)
  1951年滋賀県生まれ。証券会社勤務等を経て作家に。著書に「小説ヘッジ
  ファンド」「偽造証券」「日本国債」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 講談社/ISBN4-06-210636-1/1700円/223P
2001/5/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

  「 ビジネス小説で泣けたのはこれが初めて。
   この不思議な爽快感は、いったい何だろう・・・ 」

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■ <忙しい方はここだけ>

本書は、篠山孝男と藤木達也という二人のガードマンを軸に、ビジネスと人生
の狭間で揺れ動く人間ドラマを描いた連作小説である。

『eの悲劇』、『朝の似合う娘』、『イノセント』、『2000年の信号』と
いう4つの作品が微妙なつながりの中で展開する。

それぞれの物語は一話完結のスタイルで、深刻な状況設定にハラハラするが、
最後にホッとさせてくれる安心感がある。

このビジネス小説の主人公は、篠山孝男。52歳。
東都銀行から外資系のトレーディング企業へヘドハンティングで転職したが、
あるトラブルがもとでその会社を追われ、いまはキャピタル警備保障でガード
マンをしている。華やかな仕事を失うとともに、妻子にまで三行半をつきつけ
られ一人暮しに甘んじている。
時間という優しい手は、心の痛手を癒してくれるが、時々脳裏をよぎる妻子へ
の思いに後悔の念を募らせる篠山。そんな弱さと脆さを出しながら、ビジネス
社会で鍛えたパワーを控えめに出す主人公に、読者は共感を覚える。
苦境にあっても、落ちぶれても、どこかに凛としたもの滲ませる篠山は、不思
議な爽やかさを持っている。

そして、藤木達也。トウモロコシのひげのような茶髪頭の若者だ。ガードマン
の仕事になかなか気合の入らぬ若者だが、時折みせる意外な面が、物語を引き
たてる。

心理描写の妙とビジネス社会の深層を描くパワーは、著者のもつ魅力。
日本債権(上下)以来、僕は、この著者にはまっている。

おすすめ度は、★★★★★+陰影
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

『eの悲劇』は、あるネットベンチャー企業の上場にからむ悲劇の話。
ネットバブルの頃の状況や某ベンチャーの旗手などを彷彿とさせながら、人間
の深層を描きだす。

『朝の似あう娘』では、若いニュースキャスターのニュース記事がマーケット
にとんでもない影響(株の暴騰)を与えるという、これもありそうなお話。

『イノセント』は、篠山自身の経歴をひもときながら、デイトレーデイングに
のめり込んだ藤木と篠山の心のつながりを描く。
176頁では、ついホロっとさせられる。

『2000年の信号』は、もう昔のことになってしまったあの『Y2K』を題
材にしたスリリングな物語。これも、極限状態での人間模様が、暖かい目線で
描かれており、泣かせてくれる。

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|   ガードマン
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
テレビでいけば、『ザ・ホテル』とか、『ショムニ』といったビジネスを題材
にした人間ドラマの雰囲気がある。

ちょっと異なるのは、登場人物の設定と舞台背景だ。
二人のキーマンは、かなり屈折した人生を背負っている。
また、物語の舞台背景には、証券トレーディングや株式市場の世界が散りばめ
られており、ちょっと専門的な世界を垣間見るオモシロさがあるところだ。

この物語をドラマか映画にするなら、
篠山は“小林念侍”あたりがいいだろか。
藤木は暗い感じを出した“キムタク”ぐらいがいいか。
勝手監督になってみるのも楽しい・・・・

4つの物語は、それぞれ完結する短編になっているが、微妙につながっている
ところがいい。とりあえずひとつだけ・・・なんて思ってもつい全部読みたく
なる。オススメ!

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■ <読んで欲しい方>
  ビジネス小説が好きなかた
  金融、マーケットなどに関心あるかた
  【取締役会決議】や【日本国債(上下)】などを読まれたかた
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+陰影

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 【日本国債 -下-】..幸田真音..................★★★★★+未達
   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.01/2001.01.29.htm
 【日本国債 -上-】..幸田真音..................★★★★★+市場の声
   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.01/2001.01.17.htm

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2001.05.25[金]:【】..

2000.05.24[木]:【】..

2000.05.23[水]:【eの悲劇】..幸田真音........★★★★★+陰影
 講談社/ ISBN4-06-210636-1/1700円/223P
2000.05.22[火]:【--】..DD休刊(疲れる)

2001.05.21[月]:【なぜこの店で買ってしまうのか】..パコ..★★★★+買い物
早川書房/ ISBN4-15-208335-2/1800円/348P
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今週の節約小計 2500円
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-04 ・ ・ ・ ‥… □■

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(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-072【e漢字75=分別】・ … □■

  分別=ふんべつ、ぶんべつ
  分別(ふんべつ)の場合は、モノゴトの道理が見分けられること
  分別(ぶんべつ)の場合は、ゴミなどを分けて別けること。

  いずれも分けると別けるが重ねてある。づちがうのか?
  分割、分担、分離、・・・など抽象的な意味あいが強そうだ。
  別居、別棟、別添、・・・など物理的な意味あいが強そうだ。
  最近は、ゴミの分別もできない分別のない輩も多い。

   しんのすけ@e漢字.com
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Posted by webook at 01:25

2001年05月14日

【マネーメイカーズ(下)】..ハリー・ビンガム..★★★★★+100万£

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 マネーメイカーズ(下) 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字70= 体験 】
           
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【マネーメイカーズ(下)】

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■ジャンル:小説
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■著者:ハリー・ビンガム(Harry Bingham)
1967年、イギリス生まれ、オックスフォード大学を卒業後、アメリカ、ヨ
  ーロッパ、日本の投資銀行に勤務。1997年、難病に冒された妻の看病
  のため退職、看病の傍らに執筆活動を行い、処女作である本書を書き上げ
  た。現在はオックスフォードに住み、妻とたくさんの犬とともに暮らす。
 訳者:山本光伸(やまもと・みつのぶ)
  1941年、東京生まれ。出版社勤務を経て文藝翻訳家として独立。1996年に
  は札幌にインターカレッジ札幌を設立し翻訳家を育てている。訳書に「暗
  殺者」「バイオハザード」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 産業編集センター/ISBN4-916199-28-6/1700円/410P
2001/4/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「 果たして財産を受取ることになった者は・・・言えない言えない。」

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■ <忙しい方はここだけ>

上巻を読み終えると、下巻をすぐに開きたくなる。(ああ、なんて小説だ)
この小説は、ちょうど今が旬である。
なぜなら、3年間で100万ポンドを作らなければ莫大な遺産相続ができない
という期限が、ちょうど今、5月(正確には2001年の5月5日)だからだ。

グラッドリーという姓の3人の息子たちが、熾烈な財産レースにしのぎを削っ
ているうちにも、時間だけは刻々と過ぎていく。
この小説の合間合間には、「バーナード・グラッドリーが定めた期日まであと
xxx日」というマークが入り、さながらY2Kの時の砂時計のようなリズム
を刻む。(Y2Kの時もこういった時間同時進行型のビジネス小説があった)
読者も砂時計の落ちる音を聞きながら、小説の展開をスリリングに味わうこと
ができる。

はたして、父親の残した莫大な遺産を手にするものは誰か・・・・
家具メーカーを再建しているジョージか、哲学を止め企業ファイナンシャーと
なったザックか、危ない橋を渡るトレーダーのマシューか・・・末娘のジョセ
フィンに相続権がないのはなぜか・・・スリリングに展開するビジネス&ラブ
・ストーリーの行きつく先には思いもよらない結末が待っている。

クライマックスにいくにしたがい、息子達のビジネスストーリーは何度も暗転
好転のコースターを上り下りする。
お金儲けというだけのストーリーではなく、人間の存在価値、生きる意味など
が絶妙に織り交ぜられている。熾烈なビジネス競争というドライな世界だけに
終わらないところが好感である。

小説には伏線がある。あぁ、あれはこういう結末のための伏線だったのかぁ・
・・と気づくのは、小説を読む楽しみのひとつだ。
書評ルールにしたがって、伏線はやはり伏せておこう。(お楽しみに)

是非、ハマって欲しい小説である。

おすすめ度は、★★★★★+100万£
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■ <お暇な方は、もう少し>

翻訳者の山本氏は、本書を「めっけもの」という表現で賞賛する。文藝翻訳家
の訳者は、原書「The Maney Makers」というタイトルから、
面白い内容などまったく期待していなかったのだという。
ところが・・・原書を読み進むうち訳者は、すっかりハマってしまい、一気に
読了したという。引きこまれる感じはまったく同感。

もうひとつ、訳者が指摘しているところは(浅読の僕にはできないことだが)
この本がシェイクスピアの4大悲劇「リア王」をモチーフにしているのでは・
・・・という点だ。

リア王では、年老いた王様の領地を巡り、3人の娘が相続争いをする。愛憎、
偽善、姦計・・・人間の醜い姿と、誠実との葛藤を描き、人間の心の奥底を喝
破する・・・そんな著者の謀は、まさに共通するところではないだろうか。

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|  美田を残さず・・・か
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著者のハリー・ヒンガムは、欧米の投資銀行に勤務し、日本の住友銀行にもい
たことがあるようだ。だから、日本や日本人もちょっとばかり登場する。

投資銀行の現場にいただけあって、金融の生業を描出するところは非常にリア
リティに富んでいる。
幸田真音の「日本債権」でも、ハイテンションの中に身を置くトレーダー心理
が見事に描かれていた。
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.01/2001.01.17.htm
本書では、そこに遺産相続や家族愛などが絡められストーリーに深みを与えて
いる。

読了後は、ふーというため息と、なんともいえない爽やかさが残る。

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■ <読んで欲しい方>
ビジネス小説のおすきなかた
  金融系におつとめの方(面白いはず)
  シェイクスピアを読んだかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+100万£

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  2001.05.07[月]:【マネーメイカーズ(上)】..★★★★★+£
   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001_05/2001.05.07.htm

 上記と少し似たテーストのビジネス小説・・・
 
2001.01.17[水]:【日本国債-上-】..幸田真音..★★★★★+市場の声
   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.01/2001.01.17.htm
  2001.01.29[月]:【日本国債-下-】..幸田真音..★★★★★+未達
   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.01/2001.01.29.htm

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2001.05.18[金]:【】..

2000.05.17[木]:【】..

2000.05.16[水]:【】..

2000.05.15[火]:【】..

2001.05.14[月]:【マネーメイカーズ(上)】..ビンガム..★★★★★+100万 £
産業編集センター/ ISBN4-916199-28-6/1700円/454P
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-067【e漢字70=体験】・ … □■

  体験=たいけん。
  体験=体 で 経験 する
     体 で 実験 を 経る
     体 で 実際 に 験す 過程を 経る

  うーん、なんだか因数分解みたいになってきた。因数分解じゃなくて
  因字分解だね、こりゃ。
  体験というのは、個人にひもついていくものだ。体験記もあるが、
  体で経験して得た人生の知恵は、暗黙知的に言葉にはならないものが
  ある。あのときの感じ・・・をいくら言葉で尽くしても尽くせないもの
  は確かにあるような気がする。子供のころにドロにまみれて遊んだ時の
  自分をつつんでいたあの空気、世界、それらは自分にしか分からない。
  同じような体験の同心円の重なりは、言葉というツールで共有できるが
  体験とは、実に貴重な固有の機会である。
  どんなつまらない仕事も、体験という財産にできる・・・と思えば
  今日の仕事はワクワクできるかな・・・。

   しんのすけ@e漢字.com
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Posted by webook at 01:20

2001年05月07日

【マネーメイカーズ(上)】..ビンガム..★★★★★+£

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 マネーメイカーズ(上) 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字67= 心理学 】
   ◎ プレゼント:【 e-Bizプロデュース 】当選発表
   ◎ コピー募集:【 Webook お友達紹介コピーの募集 】New
           
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■著書名:【マネーメイカーズ(上)】

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■ジャンル:小説
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■著者:ハリー・ビンガム(Harry Bingham)
1967年、イギリス生まれ、オックスフォード大学を卒業後、アメリカ、ヨ
  ーロッパ、日本の投資銀行に勤務。1997年、難病に冒された妻の看病
  のため退職、看病の傍らに執筆活動を行い、処女作である本書を書き上げ
  た。現在はオックスフォードに住み、妻とたくさんの犬とともに暮らす。
 訳者:山本光伸(やまもと・みつのぶ)
  1941年、東京生まれ。出版社勤務を経て文藝翻訳家として独立。1996年に
  は札幌にインターカレッジ札幌を設立し翻訳家を育てている。訳書に「暗
  殺者」「バイオハザード」など。
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■出版社:
 産業編集センター/ISBN4-916199-27-8/1700円/454P
2001/4/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「さながら4つの小説を一度に読むような、アクロバティックノベルだ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

久々にわくわくする小説に出会った。うーん、これは凄い。

3兄弟の中で3年間で100万ポンド稼いだ者に全ての遺産を譲る・・。前代
未聞の遺言を残したのは、企業家バーナード・ブラッドリー。
遺産をめぐる熾烈な金儲けレースを始めた3人の息子たちのビジネスストーリ
ーは、次々と思わぬ方向へ展開し、「手に汗握る」という表現がピッタリだ。

ビジネスストーリーあり、人生の成功物語あり、マーケティングのツボがあり
親子兄弟の愛憎あり、ラブロマンスあり・・・様々な要素が織物の糸のように
織り交ぜられた構成は、有無を言わせず夢中にさせる。
裏切り、エゴ、愛など人の心理のひだを写す描写もドラマチックな展開に深み
を与えている。

物語は、1959年、イギリスのヨークシャー州に生まれたバーナード・グラ
ッドリーがリース業を起業する。やがて彼は巨万の富を産み、子供も4人もう
けるが不慮の車事故で死亡する。そして残された遺言には、驚くべきことが書
かれていた。父の死後3年間で百万ポンドのお金を作れば、残した財産全てを
その子供にあげよう・・というものだったのだ。
そこから、本当の物語がスタートする。

4人の子供は、放蕩生活を改め家具メーカーのオーナーとなる長男ジョージ、
哲学を学んでいたが一転コーポレートファイナンシャーの道を進む次男ザック
(彼は抜群の記憶力が武器だ)、投資銀行のトレーダーとなった三男マシュー
(ちょっと男ぶりがいい)、末娘のジョセフィンは遺産相続権は認められない
が秘書の専門学校への援助金を与えられる。
メインストーリーは、遺産相続を狙う彼らの3年間を描きだす。

うーっ万時窮す・・・といった瞬間に思いも寄らない急展開があったり、どん
どん精神的に追い詰められていったかと思えば、悟りのような心の開放があっ
たりと、心理描写の巧みさと息をもつかせない展開はお見事というしかない。
ジェットコースターに乗っているような急展開に、目が回りそうだ。読み始め
ル時は、まず深呼吸をしてからスタートしよう。

おすすめ度は、★★★★★+£
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■ <お暇な方は、もう少し>

ちょっと読み方に工夫がいる。なにせ4人の子どもの目がまわるような人生が
オムニバス式に織り交ぜられ、次々と新しい展開が進むので正直目が回るから
だ。

3人の息子達は、3年間で100万ポンドを稼ぐためにどうするか・・・まず
考える。
彼らは、自分の構想を紙に書いてみる・・・。
まるでブランチャードの世界が小説になってようで、なんだか楽しくなる。

オグ・マンディーノの本やジェフェリー・アーチャーの「ケインとアベル」の
雰囲気を彷彿とさせる。
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オムニバス・ジェットコースターから振り落とされないために、ちょっと登場
人物のイメージを固めておこう。

  バーナード・グラッドリー (父)
  |  一代で巨万の富を築き莫大な遺産を残して事故死する。
  |  子供と母親に残された遺言には、なんと妙なことが・・・
  |
  ヘレン・グラッドリー(母)
  | バーナードの前妻。4人の子供の母親。
  |
  |
  |-----♂ ジョージ(長男)太っちょ、放蕩生活を改め家具メーカーへ
  |        どこかおっとりしているが、ビジネス手腕はなかなか。
  |-----♂ ザック(次男)哲学を勉強。記憶力抜群。企業ファイナンシャー

  |        大学時代の恋人セアラとの再会は昔の思いを疼かせる
  |-----♂ マシュー(3男)投資銀行のトレーダーに。ソフィーやフィオー

  |        とのラブロマンスもなかなか魅力的。
  |-----♀ ジョセフィン(末娘)秘書の学校へいく
  

著者は以前、日米欧の投資銀行にいたこともあり、各国のエリート・ファイナ
ンシャーの描写は鋭い。日経平均株価指数が15%減とか、日本人のフジモト
・タカコといった名前とかも登場し、イギリスで書かれたビジネス小説にもか
かわらず、とても親しみがわく。

バーナードが建築機材のリース業でいかに成功を収めたかという冒頭のくだり
を読んだだけで、「お、これは面白いビジネス小説かもしれない・・・」と思
わせてくれる。71ページまで読み進んだら、間違いなくはまってしまう。
あとは、時間との勝負。(通勤時間の短さをなげきたくなる)

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■ <読んで欲しい方>
  ビジネス小説がお好きなかた
  オグマンディーノのお話が気に入ったかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+£

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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-17 ・ ・ ・ ‥… □■
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| ̄ Webookプレゼント企画 第9弾 当選者発表!
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|  1)金子○二さま 千葉県  新展開のご参考になれば・・・
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|  Julesさんのご協力で実現しました。ありがとうございました。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-02 ・ ・ ・ ‥… □■

 「入門ビジネスコーチング」(PHP研究所)の著者、本間さんから
  シンポジウム開催のご案内を頂きました。
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       「グローバル時代の英語教育」

  教育学を超えた「学習学」を研究・提唱するラーノロジー・ジャパン
  では、グローバル時代にふさわしい新しい英語教育のあり方を提案し
  たいと思います。今回は、ビジネス英語の最前線で活躍している有識者
  の方をお招きし、個人、学校、企業、政府でどのような取り組みが求め
  られるのか、意見交換を行ないます。

  日 時: 2001年5月22日(火) 午後2:30~4:45
  場 所: 学士会館203号室
      (地下鉄三田線、新宿線、半蔵門線神保町駅下車A8出口すぐ)
  資料代:1000円 ※当日、受付でお支払い下さい。
     (懇親会のソフトドリンク代を含む)

  第一部 パネル・ディスカッション「グローバル時代の英語教育」(90分 )

   藤井正嗣(グローバルイングリッシュ代表取締役)
   千田潤一(ICC代表取締役)TOEIC指導の第一人者
   松林博文(ジョンソン・プロフェッショナル・マネジャー)
   越智優子(MONDEX ジェネラル・マネジャー)
   有村はるこ(桜美林大学講師)
   本間正人【コーディネーター】(ラーノロジージャパン代表)

  第二部 懇親会(45分) 
   ※パネリストを囲んで、自由に意見交換を行なう場を持ちます。

  お申込みはメールにて:本間( homma@earthlink.net ) または
             松林( ma@hi6.com )まで。
  *****************************************************
  本間正人 ラーノロジー・ジャパン代表、成人教育学博士
    http://www.learnology.com
    homma@earthlink.net
  *****************************************************
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-09 ・ ・ ・ ‥… □■
 
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-064【e漢字67=心理学】 … □■

  心理学=しんりがく
  心のへ理屈をつくる学問。

  だって、ほしいんだもん・・ていう子供のセリフに理由もへったくれも
  ない。だってそう思うんだから。
  でも、そこには理屈がある(はず)というのが心理学。
  そうだよな・・って思えばそれらしく思える。
  そういうものを超越して「そのままでええがな」(相田みつを)に
  言われれば、何もかも忘れて、そうだわなと心が落ち着く。
  ああ、一筋縄ではいかない人の心。
    しんのすけ@e漢字.com
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東京の日入:18:33 +1分 ”
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▲▼▲    またあした・・。
Web ◎◎ k   田舎へ帰った時、久しぶりに中学の同級生に会った。
  | △ |    すみちゃんでした。(わかんなくてゴメン)
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    \//_>  あ、そうだ!
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Posted by webook at 01:18

2001年04月13日

【盲導犬クイールの一生】..石黒謙吾&秋山良平..★★★★★+クー

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-054】 2001/04/13(金) ★
★ “誕生日にありがとう”の金曜日       ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 盲導犬クイールの一生 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字58 = 誕生 】
   ◎ プレゼント:【 部下を愛しますか?・・ 】New 
【 ザ・ベストCEO 】   New
 
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【盲導犬クイールの一生】

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■ジャンル:ノンフィクション、盲導犬
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■著者:石黒謙吾(ししぐろ・けんご)、秋元良平(あきもと・りょうへい)
  石黒謙吾:1961年金沢市生まれ。エディター&プランナー。
    書籍編集をベースにしたプランニング・オフィス「Blue Orange
    Studium」を主宰。「怪傑チャート診断室」ほか。
  秋元良平:1955年生まれ。東京農業大学畜産学科卒。フリーランスフォト
    グラファー。写真集「盲導犬になったクイール」ほか
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■出版社:
 文藝春秋/ISBN4-16-357260-0/1429円/150P
2001/4/10 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「人の言葉は話さないけれど、多くの人に感動を与えてくれたクイール。」

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■ <忙しい方はここだけ>

またまた泣ける本。僕は電車の中で溢れた涙を、花粉症を装って拭いていた。

盲導犬として多くの人と生きる喜びを分かち合ったクイール。その誕生から亡
くなるまでを、秋山良平の写真と石黒謙吾の文章が感動的に描写したドキュメ
ンタリーだ。
人と犬、この間をつなぐ“感動と感謝”の糸が見えるとき、読者は涙なしにこ
の本と対峙するとこはできない。

「この子」という表現がたびたびでてくる。生みの親、育ての親、しつけの親
を持ち、目の不自由な人を支えるミッションを果たす盲導犬。盲導犬に接する
人は、まるでその犬が人の子であるかのような慈愛をもって接する。

クイールは、15年ほど前、1997年に三重県名張市で生まれた。
誕生から、パピーウォーカーと呼ばれる育ての親元での生活、訓練センターで
の盲導犬訓練、そしてパートナー(使用者)との生活、デモンストレーション
犬としての活躍、仁井夫妻のところでの晩年・・・とクイールの一生をあたた
かいタッチで書かれた文章と、モノクロのやさしい写真が描き出す。
もはや犬ではなく、人間以上の仲間として存在していた。

正直いって、僕は盲導犬のことをあんまり知らなかった。
本書で、僕は盲導犬と感動的な出会いをしたように思う。

クイールの一生をさわやかに描き出した文章と写真には、人の心をゆさぶる何
か不思議なものがある。

おすすめ度は、★★★★★+クー
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■ <お暇な方は、もう少し>

「人間らしい歩き方を思い出させてくれた」と言ったパートナーであった渡辺
さんは、クイールよりも先にこの世を去った。
その後クイールはどう生きたのか。

本書は、クイールの誕生から、盲導犬になるまで、そしてパートナーが他界し
た後のデモンストレーション犬(盲導犬の役割を小学校などでデモする役目)
としての務め、育ての親のもとで過ごした晩年・・・など、クイールの一生を
静かな感動の波にのせて紹介している。

モノクロの写真は、それぞれのクイールの生涯をいきいきと映し出している。

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@ 戻る 盲導犬 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01016800
| ↓
|   他にも聴導犬、介助犬、セラビードッグなど、人間とパートナー
|   をする素敵なイヌはたくさんいる。
|     
|                     => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しばらく前、石黒さんに会ったとき、作成中のこの本のことを教えてくれた。
その時、「これは仕事としてやってません、それ以上の何かに突き動かされて
・・・」みたいなことをおっしゃったのを覚えている。
人なつっこい石黒さんの目の奥に何か光るものがあったのを、僕は見た・・。

著者の石黒さんは、幼いころイヌと過ごした素敵な思いがあるという。この本
を作ることにした石黒さんは、秋元良平氏の写真集「盲導犬になったクイール
」が契機だという。

生みの親の水戸さん、育ての親の仁井さん夫妻、訓練士の多和田さん、パート
ナー(使用者)の渡辺さん、クイールを追い続けた写真家秋元さん、本書を構
成した石黒さん・・・多くの人の慈愛に満ちた人生が、クイールのまわりで回
っている。

盲導犬としての役目を終え、晩年は、パピーウォーカー(育ての親)のもとで
過ごしたクイール。命の燃え尽きる最後の時まで付き添いながら面倒をみた仁
井さん夫婦の様子は、ぐっと迫るものがある。

感動をあなたにも・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  犬がおすきな方
  盲導犬に関心あるかた
  「盲導犬になったクイール」(写真集)を見たかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+クー

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

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2001.04.13[金]:【盲導犬クイールの一生】..石黒&秋山..★★★★★+クー
 文藝春秋/ ISBN4-16-357260-0/1429円/150P
2000.04.12[木]:【パパを変える魔法の言葉】..藤本裕子..★★★★+パパぁ
 PHP研究所/ ISBN4-569-61342-X/1100円/127P
2000.04.11[水]:【--】..お休み

2000.04.10[火]:【スピード仕事術】..中谷彰宏........★★★★+仕事術
  ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70222-5/1400円/188P
2001.04.09[月]:【あなたの情報はこうして盗まれている】..★★★★☆+デー

 翔泳社/ ISBN4-88135-959-2/2200円/393P
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今週の節約小計 6129円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-15 ・ ・ ・ ‥… □■
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| ̄ Webookプレゼント企画 第8弾
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|  ●『部下を愛しますか?それとも失いますか?』 3冊
|     http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.03/2001.03.26.htm
|  ●『ザ・ベストCEO』 3冊
|     http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.03/2001.03.22.htm
|
|  → メール先:webook2001@yahoo.co.jp
|  → タイトル:部下を+お名前 又は、CEO+お名前      
|  → 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
|  → 〆切:4/20(金)
|
|  産業編集センター、河原さんのご協力で実現しました。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-00 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-09 ・ ・ ・ ‥… □■
 
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-053【e漢字58=誕生 】… □■

  誕生=たんじょう。
  「言」葉を後世に「延」ばすために「生」まれた。
  言葉とは、親のDNAであり親の気持ちであり、親の愛情である。
  親の人生観や、ものごとの見方は、すなわち言葉と言い換えても言い。
  言葉によって、ものの感じ方、見方、考え方を教わる。
  生まれてきた子供に、己の人生をコピーするのは、最近注目の遺伝子
  DNAだけでなく、親が発する言葉によっても行われる。
  そういえば、子供の口のききかたは、親の口調そっくりだなぁ。
  今日は、ぼくの誕生日。
  かあさん、とうさん、ありがとう。
         しんのすけ@e漢字.COM
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
      http://www.netpro.ne.jp/~webook/ekanji/index.htm
     バックナンバーはこちら :
      http://www.melma.com/mag/90/m00028090/
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )です。 ID =969
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/ の登録、解除で・・
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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東京の日出:05:11 -2分 対前日
東京の日入:18:13 +1分 ”
日昼時間 :13:02  +3分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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ξ
▲▼▲    また来週・・。
Web ◎◎ k     
| △ |      110mハードル。
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  ( \    
I _> /       
_ I __/ _____         真之助@Webook of the Day

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Posted by webook at 01:11

2001年02月08日

【ひと言の贈りもの】..金平敬之助..............★★★★★+贈り物

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★ 【Webook #2001-019】 2001/02/08(木) ★
★ “なごり雪でした”の木曜日         ★
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 ひと言の贈りもの 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字=贈る 】
    ◎ プレゼント:【 eラーニング 】 H&I Persents

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ひと言の贈りもの】
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■著者: 金平敬之助(かねひら・けいのすけ)
  1932年東京都生まれ。早稲田大学卒業。イワキ総合研究所顧問。ビジネス
  マン、主婦、教育関係者その他に向けて執筆・講演活動も行う。
  著書に「今日何かあった?」など。
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■出版社:PHP研究所/ISBN4-569-61407-8/1100円/221P
   2000/12/25 第1刷
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■ジャンル:その他、言葉、エッセイ
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■ <ワン・チョット>

「職場でも家庭でも"ひと言の贈りもの"が人の心を動かしている。」
  
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■ <忙しい方はここだけ>

うーん、これ泣ける。じーんときて涙がこぼれるから、"電車の中でこの本を
読むのはお控えいただくようご協力ください。"(笑)

人のこころを動かす一ことは、ちょっとした心遣いで素晴らしい効果を生む、
また逆もある。ビジネスの世界、学校の場面、生活の中など著者の見聞きした
数々のエピソードから感動のエッセンスを素晴らしい結晶に切り出している。

人生を支えてくれるような「杖言葉」、がぜん仕事をやる気を起こさせる「湧
言葉」、ほのぼのとした愛に包まれる「癒言葉」、お客さんに感動を呼ぶ「揺
言葉」・・・素晴らしい瞬間を演出するのは、ほんの小さなな「ひと言」だ。
本書には、著名なスポーツ選手が口にした言葉、学校の先生が言ってくれたひ
とこと、セールスマンの経験談、ウォルマートの秘密など様々な感動シーンが
きらきらと輝いている。

この著者の見つめてきたものが何であったのか、ジンとする感動の中でわかる
ような気がする。
素敵な贈り物(ひこ言)を、ぜひあなたにも贈りたい。

おすすめ度は、★★★★★+贈り物
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■ <お暇な方は、もう少し>

いくつかの素晴らしい言葉がある。

米国小売業のウォルマート会長、S・ウォルトンが言った成長の秘密は、「知
らせたこと」だそうだ。それを聞いた記者が驚いて聞く。
「そ、そんな重要なことを、そんな末端のの社員にまで? 他社に漏れるので
 はないか」
そのときの会長の答えが見事であったという。名言中の名言と著者が誉めてい
るその答えは・・・
 「外に漏れる危険より仲間に知らせない危険の方がはるかに大きい」
うーん、だれかに聞かせたい言葉だ。

結婚する人に是非送りたいことば。
著者が身近な女性から聞いたという教会の牧師さんの言葉。
「結婚したからといって、明日から夫婦になるわけではありません。一生かか
 って夫婦になるのです」

サッカーのトルシエ監督の言葉も素晴らしい。著者は日本のサッカーはこの人
に賭けてもいいとまで言い切っている。98年のサッカーの親善試合に勝った
時の監督の言葉。
 「今日の良かった点は?」
 「日本サッカーのいいものをだしてくれたことだ」
 「では、まずかった点は?」
 この後の答えがすごい、思いもよらないものだった。私に言わせると
 これが一流の監督の証と言いたくなる答えだった。
 「伊東(輝悦)選手のお母さんがなくなったことだ」

これは、母親をなくした伊東選手への思いやりと、試合に出せなかった
残念さをにじませたもの。とっさに、その場にいない選手のことを思いやる
言葉をはけるのはすばらしい!と絶賛している。
このひとことで、伊東選手は、新監督の下で全力プレーをすることは間違い
なし・・・著者は鋭いところをみている。

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@ 戻る 言葉 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/□
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00055701
| ↓
|   心のかけら
|                    => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
著者はよく金子みすずさんの詩を引用する。素敵な詩だ。じわじわと感動が沸
いてくる素晴らしい詩を書き留めておきたい。

   【蓮と鶏】

  泥の中から   蓮の花が咲く。
  それをするのは 蓮ぢゃない。

  卵のなかから  鶏が出る。
  それをするのは 鶏ぢゃない。

  それに私は   気がついた。 
  それも私の   せいぢゃない。

僕はこの詩で宇宙のかなたへつれていかれた・・・

本書は、『THE21』『心泉』に連載されているコラムをまとめたものだ。
あなたも 泣いてみませんか?

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■ <読んで欲しい方>
  ひとことが言えないかた
  ひとことで張り切ったかた
  ひとことで沈んでしまったかた
  あの一言が人生を変えたかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+贈り物

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/)
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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.02.09[金]:【】..

2000.02.08[木]:【ひと言の贈りもの】..金平敬之助..★★★★★+贈り物
PHP研究所/ ISBN4-569-61407-8/1100円/221P
2000.02.07[水]:【サラリーマン税制に異議あり!】..斎藤貴男..★★★☆+愚
民政策
NTT出版/ ISBN4-7571-2054-0/1200円/226P
2000.02.06[火]:【成功の方程式】..中谷彰宏......★★★☆+方程式
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70214-4/1500円/293P
2001.02.05[月]:【Q&AでわかるMBA実践ビジネス問題集】..★★★★★+楽し み
日本経済新聞社/ ISBN4-532-40188-7/1500円/142P
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今週の節約小計 5300円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-03 ・ ・ ・ ‥… □■

     Webookプレゼント企画 (第2弾)
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| ̄ Webookプレゼント企画 第2弾 
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|   「eラーニング」(吉村克己著)H&I を5冊プレゼント!
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| <応募方法>
|  ◆ あて先: webook2001@yahoo.co.jp
|  ◆ タイトル:eラーニング+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook暦、コメント
|  ◆ 締切り:2001/2/22(木)
|  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-00 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-02 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-019【e漢字27=贈る】 ‥… □■

okurimono. おくりもの。贈り物。
  人に何かを差し上げる。下心があってもなくても、贈るときは心をこめ
  ておくりたい。
  「贈」という字。“貝”偏に“増す”の旁をあしらってある。
  贈りものは、お金でもモノでもいいが、多少の出費がかかるから
  貝=金という偏はうなずける。
そして、右側のつくりは、送られた人の心の中に貯まるもの。
  おくりもので、いちばん素晴らしいことは、もらった人が感激する
  ものだ。形はあってもなくてもいい。お金がかかってもかかってなくて
  もいい。
  なくてはならないものは、「こころ」。
  おくるほうも楽しい時、贈り物には「こころ」が密かに入り込む。
  お義理の贈り物は、贈っていてもたのしくないから、もらったほうも
  あっそぉ・・・程度の価値となる。
うーん、素敵な贈り物したいなぁ・・・・。
  (えーっと、プレゼント企画は、著者の贈り物=出版社の贈り物=僕の
   贈り物=楽しみ! です)

           しんのすけ@e漢字.COM
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
     http://www.netpro.ne.jp/~webook/ekanji/index.htm

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 <贈られたかたからの贈り物>

> 森田と申します。
> 以下のプレゼント本、昨日届いていました!!
> とってもHappyになりました。
> ありがとうございました。
> 応募した後、本屋で見かけたりしていて、
> ちらと気になっていたんですよね~。
> まさか選んでいただけるとは!
> これを機に一層お仕事に励みますです..
> 手書きの一言と、サイン、大事にとっておきます!
> では、毎日のBook紹介、楽しみにしています!

WebCam関連の企業のエンジニアの方かたのお便りでした。僕もHappy!
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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東京の日出:06:36 -1分 対前日
東京の日入:17:15 +1分 ”
日昼時間 :10:39 +2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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Posted by webook at 23:59

2001年01月29日

【日本国債 -下-】..幸田真音..................★★★★★+未達

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★ 【Webook #2001-012】 2001/01/29(月) ★
★ “屋根から雪崩れ”の月曜日        ★
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 日本国債 -下- 】
    ◎ カラコラム:【 福豆おじさん 】
    ◎ プレゼント:【 お年玉プレゼント 】11冊 〆きり1.31

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【日本国債 -下-】
  
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■著者: 幸田真音(こうだ・まいん)
  1951年滋賀県生まれ。米国系投資銀行や証券会社で日本国債のトレーダー
  や大手金融法人を担当する外国債券のセールス等を経て、95年「回避ザ・
  ヘッジ」で文壇デビュー。
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■出版社:講談社/ISBN4-06-210482-2/1800円/317P
   2000/11/15 第1刷  2001/1/13 第4刷
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■ジャンル:ビジネス小説、政治
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■ <ワン・チョット>

「トレーダーとインターネット、陰謀と思惑、日本とアメリカ
  からんだ糸は、ひとつずつ解き明かされていく。」
  
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■ <忙しい方はここだけ>

ずっと“おあずけ”状態になっていた下巻をようやく読んだ。
上巻で張りめぐらされた糸がほぐれていくにつれ、この国の財政や政治やビジ
ネスの深層が生々しく見えてくる。

新米の国債トレーダーとして仕事をはじめた朝倉多希は、元上司の野田を意識
不明の交通事故に落とし入れたある事件の真相に少しずつ迫っていく。
その事故は、単なる事故ではなく、日本国債の未達という前代未聞の事件の予
兆に過ぎなかった。多希は、自分自身も何物かに襲われるという危険を冒しな
がらも、特捜刑事佐島の助けをかりて前に進んでいく。

真実を知る足がかりとなったのは、トレーダー同士が情報交換をしていたクロ
ーズドなチャット「牛熊クラブ」だった。
日頃は、真剣勝負のライバルであるトレーダー達も、生身の人間として本音を
話し合える場を大切にしている。信頼できる情報筋という意味もあるが、それ
以上に、自分たちの存在意義を語れるような仲間という意識がつよいものだっ
た。

この小説は、国債発行が未達に終わり、日本の市場が大混乱に陥るというある
事件がキーイベントになっている。その裏には、牛熊クラブのトレーダーたち
の密かな動きがあったのだ。

しかし、その動きを利用しようとする私欲と政治、そしてさらに上手をいく国
際政治の舞台・・・など、スケールの大きな構想は、最後にいくほど面白くな
る。

国債のトレーディング、国際政治、政治家の生態、インターネットなど異なる
世界をうまく融合させたこの小説は、サスペンス仕立てのトレンディなビジネ
ス小説であり、また一方でこの国の病める部分を表出させる社会派小説でもあ
る。


おすすめ度は、★★★★★+未達
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■ <お暇な方は、もう少し>

後書きで、著者は、この小説ができるまでにいくつかの出会いがあったと書い
ている。
地道な追求に心血をそそぐ特捜刑事、債権トレーダー、機関投資家、国債を発
行する大蔵省の担当者、報道記者・・・などなど。この小説に登場する多くの
人物がこうした取材(というよりは出会い)の中で熟成されたことが伺い知れ
る。

金融機関の不祥事、政治腐敗など、根深い問題があるにもかかわらず、私達は
そんな状況にもう慣れっこになってしまった。
しかし・・・
「こんな厳しい現実のなかでも、この国が直面している危機に目をそらさず、
 その現状と将来を強く憂える人は確実にいた。噴出する事件に足をすくわれ
 自らを省みながらも、着実に改革に挑もうとする現場の人達。・・・この
 国にいきる限り誰かがその一端を担わなければ成らない。・・・
 現場にいるかだこそ見えてくる不条理のなかで、それでもこなさなければ
 ならない義務との葛藤。」
こんな思いが、著者にこの小説を書かせたのであろう。

うーむ、と沈み込むような重みの中に、どこか人の心をなごませてくれるそこ
はかとない人間味が、この小説の魅力を増している。

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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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■ <読んで欲しい方>
  金融関係の方
  この国の経済に関心のあるかた
  ビジネス小説のおすきな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+未達

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/)
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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

  2000.01.17[水]:【日本国債-上-】..幸田真音..★★★★★+市場の声
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.01/2001.01.17.htm

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2001.02.02[金]:【】..

2000.02.01[木]:【】..

2000.01.31[水]:【】..

2000.01.30[火]:【】..

2001.01.29[月]:【日本国債 -下-】..幸田真音.....★★★★★+未達
講談社/ ISBN4-06-210482-2/1800円/317P
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今週の節約小計 1800円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-01 ・ ・ ・ ‥… □■

     21世紀、最初のプレゼント企画 (新春第一弾)
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| ̄ Webookプレゼント企画 第1弾 (ミレニアム) 
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|                             応募状況
| 1)【戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ】HRI x 2冊 多い
| 2)【プレゼンテーションのノウハウ・ドゥハウ】HRI x 2冊 多い
| 3)【CRM戦略のノウハウ・ドゥハゥ】HRI x 2冊 少なめ
| 4)【マーケティングのノウハウ・ドゥハゥ】HRI x 2冊 中
| 5)【間違いだらけのネットビジネス】三石玲子 x 3冊 多い
|
| <応募方法>
|  ◆ あて先: webook2001@yahoo.co.jp
|  ◆ タイトル:本の番号+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook暦、コメント
|  ◆ 締切り:2001/1/31(水)
|  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-00 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-01 ・ ・ ・ ‥… □■

Heitaさんからいただきました。21世紀最初の読者コーナー!
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> 真之助さん、こんばんは。
> 1月11日に紹介されていた「結婚。」読みました。
> 私にとっては、涙なしには読めないほど、すばらしい感動的なお話でした。
> 私はもうすぐ結婚4年になりますが、
>  遠距離恋愛をしていた頃の気持ち(電話をなかなか切れないエピソード)
>  新婚当初の、家に帰れば妻が待っていてくれる、本当に幸せな気持ち
>  子どもが産まれて夫婦の時間が少なくなって些細なことでケンカする
>  たびに子どもが泣いたこと
> などが思い出されて、もう本当に涙涙でした。
>
> Webookの記事を読んだ翌日に注文したのですが、行きつけの書店は入荷が
> 遅れて、先に別の書店で見つけて購入してしまいました。
> 注文している分が1冊あったので、そこでは立ち読みですませるつもりで
> したが、読んでいるうちに目頭が熱くなってきて、もう涙をこらえるのに
> 必死で、思わずその場で購入してしまいました。
> おかげで2冊購入することになりましたが、とってもとっても感動的な
> お話なので、妻の友達に1冊プレゼントしました。
> 結婚して4ヶ月、そろそろ初の倦怠期に差しかかろうか、という友達
> でしたが、プレゼントにものすごく感謝してもらえて、
> とてもうれしかったです。
> これから結婚する友達の結婚祝い、昨年結婚した友達の1周年祝いには、
> この本を贈ろうと思います。
>
> この本と出会うきっかけを作ってくださって、本当に感謝しています。
> これからもWebook期待していますので、頑張ってください。
> それでは、また。
>
> p.s.
> 最近会計分野の本を読むことが多いのですが、
> PHP文庫「財務がわかる人になれ」井原隆一著(4-569-57503-X)
> はちょっと異色で面白かったです。
>
> |\ /===========================/
> | / Heita        /
> | /  heita@silk.plala.or.jp /
> |/===========================/

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  Heitaさん、なんだか心温まるメールありがとうございました。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-012【福豆おじさん】・ ‥… □■

 雪が降ったから、たまにはe漢字をお休みして・・・

 また土日は雪でしたね。今度は、久しぶりのドカ雪。数年ぶりでしょうか。
 土曜日は一日中降ってました。湿気の多い雪で雪だるまはつくりやすかっ
 たような・・・。そんな雪の中、とても暖かい瞬間に遭遇!

 翌日の朝出かけるため、チェーンをつけておこうと思い立ち、慣れない手
 つきで作業を始めた。ところが、寒いわ雪は降るは慣れないわで、作業は
 いっこうにはかどらなず、ついにあきらめる。
 (自分のことは棚にあげて、取説が悪い!)
 仕方なく、車を買ったディーラーへでかける。雪の中でやるより工場の
 ガレージでもちょっとお借りして・・・なんて思いながら・・・。
 お店へいくと、スタッフの人達は全員(店長も含め)カバーオールで臨戦
 体制。事情を説明すると、早速、こちらへどうぞと車を工場の中へ入れて
 チェーンを装着してくれた。
 ジャッキがあるから初めの工程が簡単になる。
 それでも雪が吹きこむなか、冷たい手を動かして一生懸命やっていただ
 いた。結構時間がかかった。(やっぱり取り説が悪い)

 僕は工賃を払いたいと思ってきたので、値段を尋ねたら、作業をしてくれた
 その人は素敵な笑顔でこう言った。
 「いいですよぉ、松山さん」
 ああ、この人は車じゃなくて「信頼を売ってる方だなぁ」とつくづく・・。
 あ、そうだ!ちょっと待って・・とその人は続ける
 オフィスに入り、中から「福豆」を二袋。「もうじき節分だから・・・。」
 この方、信頼だけじゃなくて、なんだか素敵な感動の粒もまいている。

 僕がこの人とつきあいはじめてもう何年だろう。
 僕の子供もきっとこの人から車を買うんだろうな・・・・

 その人の名前は、「とびさわ」。なんだか忍者みたいな名前だけど、
 ぐっと暖かいハートがあって、素敵なおじさん。
 ホンダベルノ市川のとあるお店の店長さんだ。
 ありがとう、とびさわさん。 
                     真之助@福豆デスノウ
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)
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/)です。 ID =969
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東京の日出:06:43 -2分 対前日
東京の日入:17:05 +3分 ”
日昼時間 :10:22 +5分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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ξ    
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Web ●● k      また明日!。
| 。 |  また雪ダルマつくっちゃった・・・
\=/      タイヤチェーンも装着だぜぃ。
v/  \/ ..
| | .....
\__/ ........
 @ @ 
                       真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 23:54

2001年01月17日

【日本国債-上-】..幸田真音....................★★★★★+市場の声

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★ 【Webook #2001-008】 2001/01/17(水) ★
★ “故郷では積雪30cm”の水曜日    ★
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 日本国債 -上- 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字18= 結ぶ 】
    ◎ プレゼント:【 お年玉プレゼント 】11冊 〆きり1.31

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【日本国債 -上-】

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■著者: 幸田真音(こうだ・まいん)
  1951年滋賀県生まれ。米国系投資銀行や証券会社で日本国債のトレーダー
  や大手金融法人を担当する外国債券のセールス等を経て、95年「回避ザ・
  ヘッジ」で文壇デビュー。 著書に「マネーハッキング」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:講談社/ISBN4-06-209955-1/1800円/295P
   200011/15 第1刷  2001/1/13 第4刷
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■ジャンル:ビジネス小説、政治、経済
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■ <ワン・チョット>

 「薄氷の上を歩く様なこの国の実情を、虚構の中に描き出した迫真のドラマ
  ・・幾重にも張られた伏線に、時間を忘れて夢中になれる。」
  
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■ <忙しい方はここだけ>

国が資金調達のために行う国債、いってみれば国の株式、これをめぐってミス
テリアスにそしてスリリングに展開するビジネス小説だ。

日本国債のトレーディングなどと言った世界は、我々庶民にはまたくかけ離れ
た世界である。その内部事情に精通した著者は、その経験をあますところなく
活かし、読者に異次元の世界(といっていいだろう)をリアルに垣間見せてく
れる・・・これが第一の魅力。
その異次元が実は、この国、日本の歪みきった財政構造そのものでもある。
我々が何気なく日常を過ごしている基盤となっているはずの日本の財政が破綻
寸前(いやもう破綻している!?)であることは幾多のメディアが指摘してい
る・・・しかし、それが現実にどんな意味を持つのかをリアルには伝えていな
い。私達が薄々感じているその実態を、この小説は見事な虚構の上で描き出し
てくれている・・・それが第2の魅力。

事件の主人公でありながら事件の裏がみえない朝倉多希の新米トレーダーとし
てのキャリアウーマンぶりや、交通事故にあい意識不明となった多希の上司、
野田の隠された意図、贈収賄事件を追う特捜刑事の佐島の人間味など、登場人
物の人間的魅力と謎めいた行動がからみあう構想力・・・これが第3の魅力。

こうした迫真の経済ドラマは、実は、私達の何気ない日常が寄ってたつこの国
の見えない真実ではないか・・・そんな思いを抱きながら「読み始めるとハマ
ってしまう」ビジネス小説である。

上巻の冒頭には、政府専用機でラオス、ビエンチャン国際空港に降り立った首
相、倉橋が密かに受け取った小さなメモに日本の政情が大きく動く予兆を覗か
せる・・・それが何なのか、まだわからない。
何やら得体の知れない大きな力が背後に動いている・・・それは下巻の楽しみ
だ。

上下巻に分かれたこの作品。幾重にも張られた伏線とスリリングな展開は、否
応無しに下巻へと誘う。早速、本屋へ走らねば・・・。

おすすめ度は、★★★★★+市場の声
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■ <お暇な方は、もう少し>

登場人物をもう少し

 ファースト・フレデリック証券の東京支店長は、38歳のかっこいいガイジ
 ン、ビル・アンダーセン。
 彼の下で日本債権のトレーディングを担っていたのが野田善則、44歳。
 いた・・と過去形にしたのは、交通事故(どうも単なる事故ではなさ
 そうである)で意識不明になってしまいほとんど絶望状態だからだ。
 野田の下でずっとアシスタント的な仕事をしてきたのが本書の素敵な主人公
 朝倉多希、36歳。娘がいるが離婚している。
 事故にあう1ケ月ほどまえ、野田の強い薦めがあって朝倉多希は、トレーダ
 ーといういわば花形の職種へ変更となる。
 日本債権を取り引きする新米トレーダーだ。
 そして、野田の事故のあと、新人トレーダー多希をリードするはずの古賀は
 日本国債のビッドで妙な動きをする。それが、この国の財政活断層を揺るが
 すある事件に発展するのだ。

 大蔵省、金融監督庁などこの国の運営を司る役人も十二分にその雰囲気を
 かもし出しながら登場する。

 そして、この物語の展開の潤滑油といっては語弊があるが、読者の見えない
 謎やその糸口を、読者と同じような目線で追いかけてくれるのが特捜刑事
 佐島だ。
 佐島の離婚した奥さんが多希と同い年である・・・といった感傷的な設定も
 あるが、どこか暖かい人間味を感じさせる佐島は、この物語を面白くさせて
 いる。

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@ 戻る 日本 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/□
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| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00050147
| ↓
|  省庁再編で名前がいろいろ変わったけど・・・
|                      => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
証券会社の内部事情、大蔵(今は財務省か)や金融監督庁などを中心にした日
本の行政の裏側、この国の破綻寸前の財政状況など様々な要素をたくみに組合
せ、スリリングな展開をする。

ストーリィは読んでのお楽しみとしよう。

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■ <読んで欲しい方>
  日本国債ってなんや?って方
  証券会社のトレーディングルームを覗きたい方
  高杉良のビジネス小説が好きな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+市場の声

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/)
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html)
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/)
●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/)

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2001.01.19[金]:【】..

2000.01.18[木]:【】..

2000.01.17[水]:【日本国債-上-】..幸田真音..★★★★★+市場の声
講談社/ ISBN4-06-209955-1/1800円/295P
2000.01.16[火]:【-】..きょむきょむ休刊

2001.01.15[月]:【中年って何?】..三田誠広..★★★★★+団塊
光文社/ ISBN4-334-97268-3/1500円/238P
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今週の節約小計 3300円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-01 ・ ・ ・ ‥… □■

     21世紀、最初のプレゼント企画 (新春第一弾)
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| ̄ Webookプレゼント企画 第1弾 (ミレニアム) 
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|                              応募状況
| 1)【戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ】HRI x 2冊 多い
| 2)【プレゼンテーションのノウハウ・ドゥハウ】HRI x 2冊 中
| 3)【CRM戦略のノウハウ・ドゥハゥ】HRI x 2冊 少なめ
| 4)【マーケティングのノウハウ・ドゥハゥ】HRI x 2冊 中
| 5)【間違いだらけのネットビジネス】三石玲子 x 3冊 多い
|
|  HRインスティチュート(野口さん)とフォレスト出版さんのご協力で
|  す。ありがとうございます。
|
| <応募方法>
|  ◆ あて先: webook2001@yahoo.co.jp
|  ◆ タイトル:本の番号+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook暦、コメント
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|  
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-00 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-008【e漢字18=団】…□■

  結婚:先日のナガオカケンメイの本は素敵だったが、あの結婚の中の
  結という字、「吉」を「糸」でむすぶんですなぁ。
  結婚、結果、結論、結実などいい意味に使われる。
  結婚も後に破談することもあれば結果が失敗に終わることも、又、出した
  結論が陳腐な内容であることもあるけれど、はじめの意図は、プラスの
  思想だ。
  結ぶという字そのものには、すでこういう素敵な意味が込められている。
  吉を糸で結ぼう・・・なんでもそのように取り組んでみたい。
  
           しんのすけ@e漢字.COM
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
     http://www.netpro.ne.jp/~webook/ekanji/index.htm

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ご意見、ご感想等は こちらへ
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Webook@yahoo.co.jp
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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0~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~0
| ( ∂ γ 【Wine of the Week】 |
| ) ●●● まぐまぐ ID=46172 |
| ζ ●● 新世紀、夢がグラスで揺れている ▼ |
| ● http://visit.to/winewine ⊥ |
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東京の日出:06:49 -1分 対前日
東京の日入:16:53 +1分 ”
日昼時間 :10:04 +2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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ξ    
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Web ◎◎ k    △~    また明日!。
| 。 |  △~
   ~~~  / 
\ / / renndako おーさむぅ  
_||__/    
   / | |  
< \  ...... ) )     
¨ ¨               真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 23:50

2000年11月16日

【地震は妖怪だまされた学者たち】..島村英紀..★★★★☆+妖怪

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2000-173】 2000/11/16(木) ★
★ “街角も落ち葉”の木曜日        ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 地震は妖怪 だまされた学者たち 】
    ◎ カラコラム:【 nazo-naso 】
    ◎ プレゼント:【 発芽玄米で健康家族!! 】5冊 11/17まで

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【地震は妖怪 だまされた学者たち】

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■ジャンル:サイエンス、地球物理学、エンタテインメント
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■著者:島村英紀(しまむら・ひでのり)
  1941年東京生まれ。東京大学大学院地球物理学専攻博士課程修了。現在北
  海道大学理学部附属海底地震観測施設長・教授。有珠山の噴火観測では後
  方支援を勤めている。国際人工地震学会会長を歴任。日本を代表する地震
  学者で、地球各地を歩き回っている。
  著書に「地震をさぐる」(日本科学読物賞受賞)「地球の腹と胸の内」等。
  http://shimpc.sci.hokudai.ac.jp/shima/
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 講談社/ISBN4-06-272030-2/ 780円/205P
2000/8/20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

  「これって、なんだか“サイエンス・エンタテインメント”な本だ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

地震の研究は、そのまま地球の研究でもある。地球は、石ころや溶岩などでで
きたモノとして認識しがちであるが、本当は生きている生物として見たほうが
いい。アリや人間や植物は、地球という大きな生物に寄生しているようなもの
だ。(と僕は思う。)従って、地震の研究は、生き物を対象としているような
ものだ。

だから、本書は「地震を題材にした地球物理学読本」という位置付けというよ
り、もっとなまめかしい感じで書かれている。物理現象としてではなく、地球
の生物形態学みたいな感じで、地震研究を紹介するのだ。
そこには妖怪が登場し、人間(地震学者)がだまされたりもする。

最近地震が各地で頻発しているが、実は、知っているようで知らないのが、「
地震」の正体。それは、・・・やはり、妖怪だったのだ。(笑)

本書に紹介されている地震研究の数々のエピソードは、人間が見えない妖怪と
闘っているような趣があり、楽しみながら地球科学に親しめる。

とても読みやすく、そして、結構専門的な地震の科学の世界を垣間見ることが
できる。著者の島村氏は、子供向けの地震の本「地震をさぐる」で賞を取って
いるが、本書を読んでもその理由がわかるような気がする。

巧みは比喩と、ユニークなエピソードは、科学を楽しみに変換する。
科学にエンタテインメントの調味料を加味して紹介する3大エンタテナーのお
一人にしよう。(参考 1:竹内久美子、2:本川達雄、3:島村英紀)

おすすめ度は、★★★★☆+妖怪
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■ <お暇な方は、もう少し>

よく地震は、地球上のプレートがぶつかり合い、そのひずみエネルギーが放出
されるときに起こる・・みたいな説明がなされる。
北米プレート、太平洋プレート、ユーラシアプレートの3つが、日本を含む地
図に重ね合わせ、これが地震の原因さ・・みたいな解説だ。
それらのプレートが重なり合って沈み込むのは、そういう説明を受けるとなん
となく分かったような気がしていた。(誰もみたことないのに・・)
本書で初めて知ったのだが、実は、これらが生まれいずる場所もあるのだ。
大西洋のまんなかあたり、アゾレス諸島とうのがあるそうで、そこがプレート
誕生の場所というわけだ。そこでのフィールドワークの紹介も興味深い。

アオウミガメの面白い話も楽しい。
ブラジル近海に生息する肩の筋肉が発達したカメだ。こいつが、なんと2千キ
ロも離れたアフリカにちかい絶海の孤島にまで泳いでいってタマゴを生むらし
い。なぜ、そんなことをするのか?・・・という疑問を、大陸の移動とカメの
種族保存の行動とで説明する。これがとても、可笑しい。

 アオウミガメが見つけた安全な島(産卵天国)が大西洋プレートの拡大とと
 もにすこしずつ遠ざかっても分からなかったに違いない。
 “毎年、会社が2センチずつ遠くなっていたとしてもサラリーマンが気づき
 っこないのと同じである。”

というまことに分かりやすいたとえをしてくれたりする。

えーっと・・・、本日もこのへんで省エネ・モード突入。
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各章にポイントを集約した文章を載せているのは、学者さんらしい本の体裁。
とてもわかりやすい。

  http://shimpc.sci.hokudai.ac.jp/shima/yokoku.htm

に立ち読みエッセンスがあるので、訪問するといいかも。

著者のサイトには、地震観測などにまつわる珍しい写真も掲載されており、眺
めておくと、本書を読む楽しみが更に増す。

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■ <読んで欲しい方>
  地震はこわぁーいという方 
  おうちの近くに活断層がある方
  地震ぐもをみたことあるかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+妖怪

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2000.11.17[金]:【】..

2000.11.16[木]:【地震は妖怪 だまされた学者たち】..島村英紀..★★★★☆+妖怪
          講談社/ ISBN4-06-272030-2/ 780円/205P
2000.11.15[水]:【スラムダンク勝利学】..辻秀一......★★★+ダンク
 集英社/ ISBN4-7976-7024-x/1000円/181P
2000.11.14[火]:【リセット人生再起動マニュアル】....★★★★+再起動
ワニブックス/ ISBN4-8470-1323-9/1000円/206P
2000.11.13[月]:【処生術】..藤原和博................★★★★☆+Vivre
新潮社/ ISBN4-10-420201-0/1200円/203P
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今週の節約小計 3980円
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| <応募方法>
|  ◆ あて先: webook2000@yahoo.co.jp
|  ◆ タイトル:発芽玄米+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、Webook暦、コメント
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   第19弾プレゼントの発送はちょっと遅れてます。しばらく・・・

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-173【nazo-naso】 ・ ・ … □■

 こどもたちの間でなぞなぞがはやている。このごろは、夜のお話は
 なぞなぞタイムになっている。
 ひとつ出してみましょう。
  「お家からちょうど10mのところに住んでいる人がいます。
   だーれのおうちかなぁ?」
 答えは明日ね。
          しんのすけ@ゾナー
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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東京の日出:06:17 +1分 対前日
東京の日入:16:34 -1分 ”
日昼時間 :10:17 -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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ξ q )
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Web ◎◎ k|   c )    また明日。
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くく     
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Posted by webook at 23:17

2000年11月10日

【青空の指きり】..恩田皓充...............★★★★+自由な言葉

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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 青空の指きり 】
    ◎ カラコラム:【 フリー・カー 】
    ◎ 著者便り :【 分類王=石黒謙吾さんから 】
    ◎ プレゼント:【 メールマガジンのつくり方 】3冊
【 発芽玄米で健康家族!! 】5冊

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【青空の指きり】

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■ジャンル:詩、童話、俳句
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■著者:恩田皓充(おんだ・ひろみつ)
  1986年静岡県生まれ。5歳で俳句を始め、8歳の頃からたびたび入選、頭角
  をあらわす。現在、静岡市の公立中学校2年生。
  『朝日中学生ウィークリー』に美術作品と俳句を連載中。
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■出版社:
 河出書房新社/ISBN4-309-01358-9/1000円/180P
2000/7/10  第1刷
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■ <ワン・チョット>

「言葉で世界を自由に飛び回る。できそうでできないが、この“子”は
  それをサラリとやってのける。ああ、とんでもない子がいるんだねぇ」

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■ <忙しい方はここだけ>

最近は、10代で企業を興したり、20代の若者がベンチャーで名を馳せたり
とすごいことが一杯ある時代だから、中学生が本を出したからといってそれほ
と驚くことはない・・・。なーんて、強がりを言う必要は全くない。
ここは、素直に驚いちゃおう!

 5歳で俳句?!、おいおい。
 8歳ころからたびたび入選!、なんだぁ?
 中学生で俳句を連載、本も出版・・・これは、参りましたねぇ。

と、まずは若い恩田君がスバラシイ俳句や童話などの作品を生み出しているこ
と自体(つまり若いということ)にまず驚くが、本当は、もっと違うところ驚
きと感動を見つける。
それはつまり、・・・これほど言葉を自由に使い、自然や季節や宇宙と繋がる
ことができる感性の自由度を持っているところだ。

言葉は、人間自身。人が紡ぎ出す言葉は、その人の人生観、経験、価値観、好
き嫌いなど様々なものに「制限」されている。つまり、出てくるものは、フリ
ーハンドではない。いくらスバラシイ感動もコンセプトも、僕は僕の言葉でし
か表現できないのだ。言葉は、そういう意味で制約の中に存在する。

ところが・・・である。この子ときたら(そう、恩田君はまだこの子なのだ)
自在に言葉を操り・・・いやいや、あやつるなんて技巧的な世界ではないなぁ
言葉を縛らずに、世界や宇宙や自然と自分を繋ぎとめている。

その自然体の構えは、僕達がどこかに置き忘れたものを生々しいままで捕まえ
ていてくれる、そんな感じだ。

俳句のほか、詩、童話なども収録されている。生き生きとした言葉の躍動を感
じながら、自然や宇宙や小さな発見に旅立ってみよう。

おすすめ度は、★★★★+自由な言葉
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■ <お暇な方は、もう少し>

印象深い作品を少し・・・

  カエルの目 地球儀二つ はまりけり

  鉛筆で 少し書き足す 春の海

  耳あてて 深海の音 春の竹

  チューリップ ぼくを包んで 空飛んだ
 
  あぶらぜみ 空をいためて 食べている
 
  秋の雲 茶碗のふちも 空の果て

  初富士や 冬の帽子に 海を履く

俳句や詩のほかにもいくつか幻想的な童話がある。
童話「春の砂時計」というのがなんとも素敵である。
お話は、こんな感じ。

 真っ白な息の朝、庭に出たぼくは、バケツにはった氷の光を見た瞬間、
 違う世界にワープしてしまう。そこは、季節が透明な壁でしきられて
 いる世界だった。春はずっと春のまま、夏は夏・・。
 黄色い帽子の男の子が出てきて言う、キミの世界は、季節が時間で区
 切られてるんだって? キミの世界を見てみたいなぁ。
 その子がヘンな呪文を唱えると、僕とその子はまたもとの世界に戻っ
 てきた。
 黄色い帽子の子は、たいそう感激して言う。
 「いいねぇ、もうすぐ春なんて、冬と春の隣り合わせの季節は感じた
  ことがないから」

こんなストーリー。
季節が透明な壁で区切られている、時間で区切られているというのは、
面白い見方だ。時間で区切られている日本にいる私達は、たしかに季節
の移り変わりの短い時期、ふとした瞬間に、自然や宇宙とすぅーっとし
た接点を感じる。そんな感じが童話にうまくはめ込まれている。

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|    フリーワード、フリーブレイン、フリーマインド
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解説では立松和平が恩田皓充小論と題して、著者と作品について書いている。
 「言葉で世界と向き合っている一人の人間がいる。野原にすてらあれた靴
  を宇宙に旅立たせることができるように、言葉をもった人間はどこにだ
  っていけるのだ。」
と恩田君の言葉のフリーハンドを表現している。
それは、言葉を自在にあやつる技巧ではなく、もっと人間の芯の部分で自然や
宇宙や季節や時間を感じられる解放された感性とでもいったほうがいいかもし
れない。

とんでもない子が、たしかに、いる。

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■ <読んで欲しい方>
  俵万智がおすきな方
  詩や俳句は、まんざらでもない・・という方
  中学生の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+自由な言葉

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2000.11.10[金]:【青空の指きり】..恩田皓充..★★★★+自由な言葉
河出書房新社/ ISBN4-309-01358-9/1000円/180P
2000.11.09[木]:【大人のスピード思考法】..中谷彰宏..★★★★+思考
          ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70212-8/1400円/167P
2000.11.08[水]:【エンデの遺言】..河邑ほか..★★★★★+遺★言
 NHK出版/ ISBN4-14-080496-3/1500円/261P
2000.11.07[火]:【Eメールマーケティングで売上を00倍伸ばす方法】
..........................★★★★☆+EMM
 日経BP社/ ISBN4-8222-9152-9/1500円/252P
2000.11.06[月]:【川の深さは】..福井春敏....★★★★★+肩まで
         講談社/ ISBN4-06-210284-6/1600円/329P
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今週の節約小計 7000円
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-?? ・ ・ ・ ‥… □■

 分類王の石黒さんからのお便りです。ユニークな視点は、この方の右に出る
 ものはいない・・と思います。あたらしい企画を覗いて見ましょう!
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  こんにちは。 石黒謙吾です。
  毎度お騒がせのパブリシティで恐縮であります。今日のお題は・・・。 

  ■新連載【チャート式 正しい気もする、会社のしくみ】はココで
   http://www.jp-brain.com/student/column/shikumi/sikumi_1/index.html

  ■昨年度の【チャート式 入社試験に出にくいニッポンのしくみ】
  12回分60ネタ はココ
   http://www.blueorange.co.jp/mj-i.htm

  ★書籍化はまだ未決定です。興味おありの版元の方がいらっしゃれば、
   お気軽にご連絡ください(笑)。売れる保証はありませんが(苦笑)。

  ★これで、昨年分と合わせて、
  書籍【チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ】(扶桑社)、
  オンラインマガジン【チャート式 試験に出ないニッポンの社会生活】
  サイトU-MA【チャート式 試験に出ないクリエーターのしくみ】
 SONY.WALKMANサイト【聴く、チャート劇場】
  などなど、チャートワールドが広がってまいりました。
  当サイト内でご覧頂けます。よろしければ・・・。
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 石黒さんの本がでると、世の中がちょっと変わる・・!? 

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
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ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-169【フリー・カー】・・ … □■

 日経新聞(11/8)にフリーカー・ジャパンの記事が載っていた。
  http://www.freecar.co.jp/
 ひさしぶりにワクワクする新企画です。新車に宣伝がドカっと書いてある
 んだけど、1,2年無料で使えるよっていうサービス。
 デザインによっては、結構ナウくてカッコいいかも。
 登録者はすでに6000人ほどいるようだ。7ページにもわたるアンケート
 登録は、新車が手に入るなら・・と思えば、一生懸命記入してしまう。
 クリック&モルタルのモルタル部分は、いろいろ考えられるなぁ・・。
 
          しんのすけ@くるまや
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東京の日出:06:11 +1分 対前日
東京の日入:16:38 -1分 ”
日昼時間 :10:27 -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Posted by webook at 23:14

2000年11月06日

【川の深さは】..福井春敏.................★★★★★+肩まで

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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【川の深さは】
    ◎ カラコラム:【極秘企画!?】
    ◎ プレゼント:【メールマガジンのつくり方】サイン入り

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【川の深さは】

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■ジャンル:小説
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■著者:福井晴敏(ふくい・はるとし)
  1968年、東京都墨田区生まれ。私立千葉商科大学中退。
1998年「Twelve Y.O.」で第44回江戸川乱歩称を受賞し作家デビュー。翌
  1999年に刊行した受賞第一策「亡国のイージス」は第2回大藪春彦賞、
  第19回に日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会会長賞長編賞を
  トリプル受賞した。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 講談社/ISBN4-06-210284-6/1600円/329P
2000/8/31 第1刷  9/29日 第二刷
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■ <ワン・チョット>

「急ぎの仕事や大事な用事があるなら、読み始めてはいけない・・絶対に」

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■ <忙しい方はここだけ>

「亡国のイージス」に続き、この国の深層を流れる社会問題に鋭く踏み込んだ
サスペンス小説。構想力、想像性、社会問題の分析の鋭さ、心の奥底から沸き
あがるような情念、重厚な文体、どれをとってもすばらしい魅力を備えている。
前作同様、必死に生きようとする人間の温かさが、そこはかとなく伝わってく
るところは、著者が奥底に秘める魅力であろう。

オウム事件や、北朝鮮の脅威、警察や防衛庁などの組織の歪み、ヤクザ世界の
抗争、ネットワーク社会のセキュリティ問題などが巧みに絡みあう。恐ろしい
ほどの緊張の糸は、ずっと張り詰めたまま最後まで一気に読み進ませてくれる。

それにしても・・・あの緻密な描写力はいったいどこから生まれるのだろう。
ノンフィクションドキュメンタリーと勘違いしそうなリアリティは、過去に起
きたいくつかの事件の真相を解き明かされたような不思議な気持ちになる。

テーストは前作によく似ていて、映画などでよくある“第二作の期待はずれ”
もふと頭をよぎる。しかし、読み進むうちにそんなことはすっ飛んでしまう。
僕は電車を二度も乗り過ごしてしまった。(なんてこった・・)

この小説はそれほど引き込まれるから、期限のある仕事があるなら、触らない
ことだ。早く続きを・・という気持ちを抑えるのは至難の業だから。

おすすめ度は、★★★★★+肩まで
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■ <お暇な方は、もう少し>

主人公は、元警察官でグータラ警備員に身をやつしている桃山。ある日、追手
を逃れて逃げ込んできた若い男と女を匿うことになる。
生死の境を潜り抜けてきた人間の目が放つ光に、グータラをかこっていた桃山
は、前後を省みずかれらの命を救う行動をとってしまう。

会話の中に川の深さを問う心理テストが登場する。
「あなたの目の前に川がある。深さはどれほどか?」「1:足首まで、2:膝
まで、3:腰まで、4:肩まで」という選択問題だ。
当然のごとく、主要な登場人物は、肩までと答える。それぞれに背負ってしま
った氾濫寸前の黒い濁流は、すでに肩まできているということだ。

社会の黒い混濁を物凄くリアルにあぶり出す展開は、恐ろしささえ感じるが、
どこかで捨てきれない人間の優しさがそれを救っている。

複雑にからむ組織のエゴは、この国を制御不能におとしめる可能性を秘めてい
る。単純にサスペンス小説に終わらせてくれないところも、この著者の注目さ
されている所以である。
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| ↓
|    地下鉄サリン事件の考察 http://s-a-t.org/sat/sarin.html
|   防衛庁HP  http://www.jda.go.jp/
|   警察庁のHP http://www.npa.go.jp/
|
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もう一度、警告しちゃおう。
読み始めたら引き込まれる。手を触れるときは慎重に・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  社会問題を小説を通して眺めたいかた
  ゴルゴ13がお好きなかた
  前作、亡国のイージスの圧倒されたかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+肩まで

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 【亡国のイージス】福井春敏...★★★★★+★亡★国★
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/99.10/99.10.25.htm

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2000.11.10[金]:【】..

2000.11.09[木]:【】..

2000.11.08[水]:【】..

2000.11.07[火]:【】..

2000.11.06[月]:【川の深さは】..福井晴敏..★★★★★+肩まで
         講談社/ ISBN4-06-210284-6/1600円/329P
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今週の節約小計 1600円
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| ̄ Webookプレゼント企画 第19弾 (New!)
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|   【メールマガジンのつくり方】 プレゼント 3冊
|   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.10/2000.10.25.htm
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|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、Webook暦、コメント
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-165【極秘企画!?】 ・ … □■

 ちょっと長いですが・・・。

 ネット上で巻き起こった感動の渦をご紹介します。僕は、Webookを
 やっててこんなに感激したことはありません・・。

 すこし前のことでした。「サービス王になろう」中谷彰宏著のプレゼント
   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.10/2000.10.02.htm
 企画がありました。オータパブリケイションズの和田さやかさんのご提案
 でした。著者のサイン入りということもあり、熱烈な中谷ファンの方から
 たくさん応募がありました。しかし当選枠は3名様だけ・・・。

 はずれた方のコメントを眺めながら、何とかならないかなぁ・・なんて思
 っていた矢先、和田さんから「極秘企画」のメールを頂戴しました。
 そこには、外れた方へ差し上げる心あたたまる企画が書かれていました。

 極秘優待企画と題されたそのプロジェクト、“せっかく応募したのに外れ
 てしまった方は、送料無料で「サービス王になろう」が購入できるよ!”
 というものでした。更に著者の特性ハガキ+さやかさんからのお礼メッセ
 ージがつくというもの。
 僕宛てに和田さんからいただいたメールは、応募しながら落選された方へ
 の配慮、メールを転送する私への配慮、そして何より中谷氏の本を多くの
 人に読んでほしいという和田さんの情熱があふれるものでした。

 40名近いかたへメールを転送した僕は、そのあとに巻き起こった感激の
 嵐をかすかに予感していました。
 メールを受け取った方から「感激しました、さっそく申し込みました」と
 いう内容のメールをたくさんいただきました。
 あちこちで起きているであろう感激の瞬間を僕もいくばくか共有できたこ
 とがとてもうれしくて・・・・

 和田さんのファンになってしまった方も多かったことでしょう・・。
 時効(?)には、まだちょっと早いのですが、悪いことじゃないので、
 皆さんにも感激ウェーブをおすそ分け・・・。
 あ、和田さんてどんな方かって?
 こんな方! =》 http://webook.gaiax.com/home/wada38ka/main

 和田さん、極秘企画メールをうけとった皆さん、感激の波をありがとう。

          しんのすけ@たのしい企画
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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Posted by webook at 23:10

2000年10月04日

【今日何かあった?】..金平敬之助.........★★★★★+ご馳走

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東京の日出:05:37 +1分 対前日
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■著書名:【今日何かあった?】ことばのご馳走 5

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:金平敬之助(かなひら・けいのすけ)
  1932年、東京生まれ。早稲田大学卒、住友生命保険相互会社常務取締役、
  スミセイ・リース社長などを歴任。現在は、イワキ総合研究所顧問。
  人との出会い、ことばとの出会いを鮮やかに切取った掌編集「ことばのご
  馳走」シリーズがベストセラーに。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
東洋経済新報社/ISBN4-492-22194-8/1000円/205P
2000/9/7 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「世の中には、こんなにたくさんの感動の言葉があったんだ!
 いくら食べても飽きない“ことばのご馳走”を人生の糧に・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

人はなにげないちょっとした言葉に勇気を得たり、癒しのオーラを感じたりす
る。また、ちょっとした言葉に傷ついたりもする。
小さな一言がその人の人生を変えたりもする。
女子マラソンで金メダルをとった高橋尚子選手も小出監督の何気ない言葉によ
ってパワーを得たことがあったようだ。

本書は、著者が体験したり見聞した「こころをゆさぶる言葉」をご馳走として
料理したものだ。料理のコツは、“ひたすら短く、読みやすく。読者に負担を
かけないように・・”だという。

短いものは、1,2行。多くて3ページほどにまとめられた言葉と人、人生の
かかわりは、人の心にしみるいいお話ばかり。

印象深いお話をひとつ・・

  <わかるとは、「わ」と「か」を入れかえることです。つまり、かわる
   ことです> 
  佐治春夫教授(玉川大学、宇宙物理学者)のトーク番組で著者が人生の
  知恵を教わったということば。
   
本書は、5つめのご馳走だが、他の4冊もぜひ読んで見たい。
・・・ご馳走様!

おすすめ度は、★★★★★+ご馳走
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■ <お暇な方は、もう少し>

ご馳走のいくつかをご紹介:

○ やさしそうで難しい。
     聞くコツは2つある。
     一つは、相手の目をみて相づちを打つことだ。
     他は、途中で相手より面白い話しをしないことだ。
     2つもやさしそうで難しい。

 うーむ、たしかに。みんなで話しているときなど、いかに自分のほうが面白
 い話しをしてやろうか・・・なんて構えている瞬間もあったなぁ・・。


○ 魔法の言葉で育てました。

     アメリカの知人からの便りということで、アメリカでの魔法の言葉
     が紹介される。
      Thank you
Please
I am sorry

次に日本版の魔法の言葉が紹介される。
      が・ま・ん
     中学校の先生をしているご夫婦の魔法の言葉。こどもが2,3歳の
     ころから教えたそうだ。

などなど・・・子育て、部下との対話、夫婦の会話など家庭や会社でのエピソ
ードが、実に簡潔に、そして心にしみる表現で紹介されている。

素材とその料理法がすばらしい。

絶対に損はしない本。


関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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■ <読んで欲しい方>
  心に潤いがほしいかた
  あのひとの一言で僕の人生が変わったという方
  元気になりたい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+ご馳走

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2000.10.06[金]:【】..

2000.10.05[木]:【】..

2000.10.04[水]:【今日何かあった?】..金平敬之助...★★★★★+ご馳走
          東洋経済新報社/ ISBN4-492-22194-8/1000円/205P
2000.10.03[火]:【ゆとりの国オーストラリア】..坂東眞理子..★★★+多文化
        大蔵省印刷局/ ISBN4-17-472060-6/1200円/239P
2000.10.02[月]:【サービス王になろう】..中谷彰弘..★★★☆+ワ王!
       オータパブリケイションズ/ISBN4-900297-59-3/1400円/286P
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今週の節約小計 3600円
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| ◆ タイトル:サービス王+あなたのお名前
| ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、Webook暦、コメント
| ◆ 締切り:10/18(水)
|
| オータパブリケイションズ( http://www.ohtapub.co.jp ) の
| <給料なんていらない>と感激の言葉を生み出した和田さやかさん、
|  ありがとうございます。 ふるってご応募ください。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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|      ◆ あて先: webook2000@yahoo.co.jp
|      ◆ タイトル:超社員術+あなたのお名前
|      ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、Webook暦、コメント
|      ◆ 締切り:10/4(水)ーーー本日まで!
|
|     英治出版( http://www.eijipress.co.jp ) の
|    原田さん、和田さんありがとうございます。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-147【・・・】 ・ ・ ・… □■

たまには、心を空にして・・・

 なーんにも書かないでおこ。

    しんのすけ@(  )
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Posted by webook at 16:55

2000年09月06日

【木を植えた男】..ジャン・ジオノ.........★★★★★+どんぐり

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★ 【Webook #2000-131】 2000/09/06(水) ★
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東京の日出:05:16 +0分 対前日
東京の日入:18:02 -1分 ”
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■著書名:【木を植えた男】

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■ジャンル:文学
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■著者:ジャン・ジオノ
  1895年、南フランスの靴職人の子として生まれる。16歳で銀行に勤めは
  じめ、1914年第一次大戦に出征するが、帰還後、1929年「丘」で文壇デビ
  ュー。30冊以上の小説や、エッセイ、映画シナリオなどを残し1970年に
  他界。
 翻訳:寺岡襄(てらおか・たかし)
  1937年東京生まれ。執筆、翻訳、イベントプロデュースなどで活躍中。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 あすなろ書房/ISBN4-7515-1711-2/1262円/75P
1992/11/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「7倍速モードのネット時代に、こころなごませてくれるいいお話。」

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■ <忙しい方はここだけ>

なんでもない「単純な行い」が、長い時を経て大きな変化をもたらす時、「偉
大な行い」という形容を勝ち取ることがある。

この物語もそんなお話。

時は1913年、第一時大戦よりも前。南フランス、プロバンス地方で、一人
の男が黙々と木を植えていた。当時その地方は、そこに住む人の心をすさんだ
ものにするほどの荒野だった。
荒れ果てたその土地で羊飼いをしていたその男は、毎日、どんぐりの種を持っ
て出かけ、少しずつカシワの木を植えていったのだ。男の名はエルゼアール・
フフィエ。
3年間で10万個の種を植え、そのうち2万個が目を出した。そのうち半分は
動物にかじられるなどしてだめになるが1万本は残る・・・。こうして、不毛
の地に少しづつ緑を増やしていったのだ。

“その男”を見ていたのは「私」。「私」はその男に1913年に初めて会い
男がどんぐりを植えているのを知る。そして、第一時大戦を経た5年後、再び
その男の行為を“偉業”として発見するのだ。戦争という破壊行為をしている
間、黙々を木を植えていた男は、荒地に緑のじゅうたんを敷くという偉業をな
しとげていたのだ。さらに第二次大戦があり、また時は流れる。
その間も黙々と男は木を植え続けた。ブナ、カシワ、カバ・・。
木は林となり森となり、水もなかった荒野を鳥や動物が住む世界に変え、村が
でき、人々の顔にに喜びの笑顔を再び読みがえららせた。
小さな努力が、驚くべき創造の連鎖を生み出したのだ。

「私」は、流れた年月と木を植えつづけた男の間に「魂の偉大さのかげにひそ
む不屈の精神」や「心の寛大さのかげにひそむたゆまない情熱」をみつけ心打
たれるのだった。

男が木を植え、森が育った・・ただそれだけの単純なストーリーなのに、なぜ
人の心を打つのだろうか?
それは、繰り返しの「時間の積み重ね」が「歴史という長いスパンの成果」に
生まれ変わるところに畏敬の念が呼び起こされるからではないだろうか・・。
そして、その行いが誰のためでもない無私の行為であるところも人の心を清ま
せ、感動を呼び起こす要素である。

原作は、アニメ映画や絵本にもなっている。大人も子供もいろんな思いをよぎ
らせながら感動を味わえる名作である。
名作のひとつぶをあなたの心に・・。

おすすめ度は、★★★★★+どんぐり
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■ <お暇な方は、もう少し>

僕もかつて「木を植えた」ことがある。
小学生のころ、両親といっしょに山へ木苗を植えにいったことがあるのだ。
山へ行くたびに、母親はよくこんなことを言っていた。

 「この木(すでに大きく育っている)は、おじいさんが植えた木だよ。
  木は、自分が死んで孫が大人になるくらいのころ役にたつんだよ。
  だから、ずっと先のために植えとるんやわね。」

つまり、今行っている「木苗を植える」仕事は、自分のためではなく、孫の時
代のためだというわけだ。林業がその存在意義を変容させ、木を植えること=
孫の時代に木を売って儲けるという構造は意味をなさなくなってしまったけれ
ど、当時子供だった僕は、長い年月を経てはじめて意味をもつ「事業」の凄さ
に触れた気がした。

この本を読んで、当時の山仕事がなつかしく思い出された。

木を植える仕事にちょっと似ている仕事は「子育て」。
これも気の長い仕事だ。主に母親がになうこの仕事は、まさに「木を植えた男」
と同じ。こつこつとながい積み重ねの結果が、一人の人間を形作る。
すっくと伸びたヒノキになるか、ぼやぼやの雑木林になるか、「木を植える」
親の「気」が、おさない苗木の行く末を決める。

私達も実はいろんなところで「木を植える男」をやっているのだ。
あなたの、私のドングリは・・・・なんだろう?

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|   ジャン・ジオノの情報があつまっています。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
僕は、この話しをこどもに聞かせてあげたいと思う。(自分の物語で)
こつこつと、無私な行いをすることがやがて偉大な成果に結びつく・・そんな
世界もあることを伝えてあげたい。

ブフィエが植えたどんぐりのように、私達の存在価値も、繰り返し繰り返しの
行いによって創造されるのかもしれない。

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■ <読んで欲しい方>
  毎日お勤めご苦労様なお父さん
  毎日家庭を守って働くお母さん
  乾いた日々に、ジュンとくる水が欲しいかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+どんぐり

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2000.09.08[金]:【】..

2000.09.07[木]:【】..

2000.09.06[水]:【木を植えた男】..ジャン・ジオノ....★★★★★+どんぐり
          あすなろ書房/   ISBN4-7515-1711-2/1262円/75P
2000.09.05[火]:【--】..お休み

2000.09.04[月]:【なりたい自分になる100の方法】..中山庸子..★★★★+なりたい
          幻冬舎/ ISBN4-87728-336-6/1300円/261P
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今週の節約小計 2462円
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| ̄  Webookプレゼント企画 第15弾 当選者発表
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|   【健康のためなら死んでもいい】(藤松忠夫著)当選者の方 発表!
|      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.06/2000.06.30.htm
|
|   1)藤川 彰● さま (50代)  ・・G21
|   2)千葉 ●彦 さま(40代) ・・岩手県
|   3)武田 義● さま(40代) ・・横浜市
|   4)深● 勉  さま(40代)  ・・新潟市
|   5)小関 ●行 さま(30代) ・・江戸川区
| 
|   今回は健康が気になる方?にプレゼントさせていただきました。  
|   ゾディアックの赤間さん、ありがとうございました。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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 「僕らは星のかけら」当選者の声をご紹介・・
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> しんのすけさん、
> Webook いつも楽しく拝見させていただいています。
> おもわず買う気になってしまう本が多くて悩んでいます。
> ところで、きのう突然【僕らは星のかけら】が、自宅に送られてきました。
> やっぱり、心配?が的中して当選したようですね。
> 表紙も感じがよくて、読みやすそうな本です。そのうち、琴線に響いた個所
> を、宇宙の響きホームページ
> http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1741/hibiki_kotoba_frame.htm
> に載せたいと思います。
> ありがとうございました。
>    hunhun より
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-131【お父さんの汗】・・… □■

 先週の土曜日は小学校の校庭の大掃除&草刈でした。先生と親と子供が
 いっしょに仕事をする・・。9月に入ったというのにものすごく暑い日
 でした。
 お母さんたちは、まわりの草刈。(これが慣れない手つきで・・笑)
 男衆は、校庭の溝にたまった泥やゴミを掃除したのですが、すぐに汗だく
 になるほどでした。お母さんもお父さんも結構楽しそうにやってました。
 僕もひさびさの肉体労働で、ひざがガクガクでしたが、とてもいい汗を
 かきました。
 人に喜んでもらえるうれしさ、子供に汗をたらしながら働く姿を見せられ
 る喜び・・・ほんと、いい汗を書かせてもらいました。
 お父さんもお母さんもみんな、いい汗。
 この夏、一番最高の汗。お父さんもお母さんも輝いていたような・・・。
 こういうイベントは大切にしたいなと思いました。

                   しんのすけ@3日遅れの疲れ
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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1★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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Posted by webook at 16:33

2000年07月18日

【タイムライン上】..M・クライトン.......★★★★☆+量子

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★ 【Webook #2000-110】 2000/07/18(火) ★
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■著書名:【タイムライン 上】

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■ジャンル:SFノベル
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■著者:マイクル・クライトン(Michael Crichton)
  1942年シカゴ生まれ。ハーヴァード大学医学部在学中からミステリを書き
はじめる。1968年に発表した「緊急の場合では」でアメリカ探偵家クラ
  ブ賞最優秀長編賞を受賞。著書に「ジュラシック・パーク」「ライジング
  ・サン」「エフレーム(機体)」など。全米人気TVドラマ“ER”の製
  作者としても有名。
 訳者:酒井昭伸(さかい・あきのぶ)
  1956年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。訳書に「ロストワールド」等
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 早川書房/ISBN4-15-208282-8/1700円/364P
2000/5/25 初版   7/15 4版
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■ <ワン・チョット>

「量子論に衝撃を受けないものは、たんに理解していないだけだ。」
   ニールス・ボーア(1927年)

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■ <忙しい方はここだけ>

14世紀の世界に一人残された考古学の教授を救出すべく、ある企業が開発し
た量子テクノロジーで大学院生達が百年戦争さなかのフランスへ転移する。
学生達が考古学の知識を生かしながら、中世ヨーロッパの中で冒険劇を繰り広
げるというスペクタクル・サイエンス・ストーリーだ。

最近、注目されている科学分野は遺伝子工学。ヒトゲノムの解析が世界中で行
われ、遺伝子工学によって生まれたヒツジやさまざまな生き物が世の中に出て
きた。水面下では、人知れず恐ろしい実験や研究がなされているようだ。
これと同じ様に、人間がこんなことをしていいんだろうかという分野に量子テ
クノロジーの分野がある。この技術をを利用した時空テレポーションも世界の
どこかで研究されている(ようだ)。
「富士通カンタムデバイスが設立されたのは1991年、1993年には、斯
界の先駆者、チャールズ・ベネットのもとでIBMが量子テクノロジー研究チ
ームを発足させている。ATTもその他企業も後に続いた。大学も政府系研究
所も・・」といった状況説明は、本書の想定する量子テクノロジーのリアリテ
ィを裏付け、本書の面白さを増している。

物理学の最先端、量子テクノロジーを応用した時代を超えた空間移動、そして
マイクル・クライトンお得意の医学、さらには中世ヨーロッパを舞台にした考
古学、それらが融合した壮大なスケールのサスペンスは、時間を忘れて読みふ
けらせてくれる。

科学的考察の面白さ、歴史的興味の広がり、登場人物の心理など、さまざまな
要素がからんで、サスペンス・ストーリーを盛り上げる。下巻が楽しみ。

おすすめ度は、★★★★☆+量子
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

本書では、ITCというニューメキシコにある研究所が開発した画期的な「多
宇宙異動」の技術が登場する。
多宇宙の議論や、量子力学的な話はよくわからないが、いかにもそれらしい雰
囲気の展開についつい飲み込まれていく。
ITCは少しあやしげな企業で、38歳のCEO、ロバート・ドニガーの本当
のたくらみはまだ見えてこない。

ITCの開発した装置で、14世紀のフランスへ転送されたイェール大学歴史
学科の学生達がジョンストン教授の救出に奔走するというストーリィは、SF
映画を見ているようなスリルと早いテンポで展開する。

上巻では、学生達が14世紀のフランス南西部ドルドーニュに転送され、そこ
にいるはずの教授を救出すべく冒険の旅にでる。
その一人は、中世の城で決闘を余儀なくされることになる。このシーンで上巻
はおわり。続きを早く読みたい。

関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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ITCが開発した最先端量子テクノロジーの装置を説明する場面で、いくつか
物理学的な解説が出てくる。
小説にはめずらしく、図解があって、なんとなくわかったような気にさせてく
れる。

人間の生体情報(これは膨大)を電子的に取り出し、情報圧縮して転送する・
・・なんて場面もある。圧縮・転送。まるでネット上でファイルの圧縮・解凍
をするみたいなのりである。ことの可否は別として、なんとなく想像できると
ことが面白い。

「量子の泡にワームホールの通路を空けるのだ」といったセリフも、なんだか
ネット上のファイアーウォ-ルの穴を想像させて面白い。

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■ <読んで欲しい方>
  ER(TV番組)にはまっていた方
  サイエンスノベルがお好きな方
  考古学が好きな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+量子

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2000.07.21[金]:【】..

2000.07.20[木]:【】..

2000.07.19[水]:【】..

2000.07.18[火]:【タイムライン上】..M・クライトン..★★★★☆+量子
          早川書房/ ISBN4-15-208282-8/1700円/364P
2000.07.17[月]:【僕らは星のかけら】..M・チャウン..★★★★★+原★子☆
          無名舎/ ISBN4-89585-934-7/2300円/286P
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今週の節約小計 4000円
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-110【タイプの練習】・・… □■

 先日、子供用にタイプの練習ソフトをインストールした。
 格闘ゲームの要素を取り入れたゲーム感覚の練習ソフト。OZAWA-KEN。
  http://station.vallab.com/~higo/ozawa-ken/index.html
 子供につけてあげたいミニマム・リテラシィは、英語とコンピューター。
 ブラインドタッチで打てるようになれば、また楽しみも増える。
 夏休みの間にこのゲームで練習させよっと。
 このフリーソフト、なかなか楽しませてくれるのでおすすめ。
 会社で上司の方がこんなのを密かにやってたら是非応援してあげよう。
 xx部長、78点もいったんですかぁ、すごいですねぇ!

                    しんのすけ@アチョォー
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   \||/”  ;
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       真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 15:38

2000年06月28日

【取締役会決議】..牛島信..................★★★★☆+決議

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■著書名:【取締役会決議】

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■ジャンル:ビジネス小説
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■著者:牛島信(うしじま・しん)
1949年生まれ。東京大学法学部卒業。検事を経て弁護士に。現在、牛島法
律事務所主宰。97年「株主総会」で作家デビュー。
他著に「株主代表訴訟」など。
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■出版社:
 講談社/ISBN4-06-209812-1/1600円/230P
2000/5/30 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「君という男は、一体どうしたというんだ。
今度は自分の刎頚の友を裏切って、子飼いの取締役立ちを人身御供に
して、それで自分だけ助かろうっていうのか!」

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■ <忙しい方はここだけ>

ギャラクシー・デパートの社長、小野里がこの小説の主人公だ。オーナー株主
の追放や、その後にやってきた海外投資ファンドとの確執など、経営の裏側に
潜む複雑な事情の中で事態が次々と進展する。“自分のやってきたビジネスの
意義はいったい何だったのか・・”と悩みながらもビジネス社会の荒波を渡っ
ていく、そんな企業小説だ。

取締役会で過半数を占めるオーナー株主を追放したり、国際的な投資ファンド
のドラスティックなリストラ戦略など、次々と展開する動きは、生き馬の目を
ぬくような目まぐるしさだ。

子飼いの部下の裏切り、信頼してきた相談相手への背信・・・どろどろとした
展開に、この小説はいったいどこへ行こうとしているのだろうか・・・という
印象を持ちながら最後の部分にたどり着く。
そして、そこに待っていたのは、なんとも劇的な結末である。
最後の数ページでの急展開が、じつに鮮やかだ。

企業経営に係わる法律や、海外投資企業の戦略など、ビジネスの上層部で行われ
ている密室の出来事がリアルに描かれ、スリリングに展開するストーリーは、一
気に読み通してしまえる。

時代を反映したともて面白い作品である。

おすすめ度は、★★★★☆+決議
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■ <お暇な方は、もう少し>

本書に登場するデパートは、銀座三越をモチーフにしている。
「中央区京橋にあるルネサンス様式の大理石造りの本店があって、格式のある
堂々とした建物の玄関とその左脇に置かれた等身大の青年ダビデ像を知らない
ものはいない」などといった描写は、まさに三越そのもの。

この作品では、江戸時代から続いた大文字屋が、オーナー会長と番頭各の社長
の確執やバブル崩壊後の経営不振の責任をめぐる内紛に発展し、ある巨大グル
ープに乗っ取られてしまうという想定からスタートする。
巨大グループのギャラクシーグループ総帥に「成海」という名前を使っている
のもなんだか臭って・・・面白い。

ストーリーをしゃべると、こういうのは面白さが半減しちゃうから、それは読
んでのお楽しみ。

この作品で、主人公が自分の身の振り方で途方にくれる場面がある。
自分が社長の座を追われ、次の会社でやっていこうとする時に、実はある契約
書が災いしてしまうというところだ。

非競業条項:英語でいうとノン・コンペティション・クローズというらしい。
つまり、ある会社を辞めたらしばらくもとの会社と同じ業種の仕事をしてはい
けない・・というものだ。
主人公の小野里が、ギャラクシーデパートをやめて、別のデパートの経営を引
き受けようとしたとき、この契約にひっかかってしまったというものだ。

著者は弁護しだから、こういうものは日常茶飯事という。こんなところも、著
者の職業経験が活かされた面白い想定である。


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本書の著者は、法律事務所を主宰する弁護士。本職をこなしながら、しかも、
その分野の小説を書いている。二足の草鞋がうまくかみあっているのが、う
らやましくもあり、素晴らしい。この作品は4作目。
本職をこなしながら、その分野の小説を書いている作家の人は他にもいて、
それぞれ専門知識や経験を小説に持ち込んでいるので面白い。
例えば、医師であり小説家でもある米山公啓などだ。
いずれも専門的分野のプロであるところが、小説に深みと面白さを与えている

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■ <読んで欲しい方>
企業小説がお好きなかた
弁護士ものがお好きなかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+決議

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2000.06.30[金]:【】..

2000.06.29[木]:【】..

2000.06.28[水]:【取締役会決議】..牛島信..............★★★★☆+決議
 講談社/ ISBN4-06-209812-1/1600円/230P
2000.06.27[火]:【プチ哲学】..佐藤雅彦................★★★★☆+プチ
 マガジンハウス/ ISBN4-8387-1226-x/1200円/93P
2000.06.26[月]:【カモメがおそう島】..R・ピウミーニ..★★★☆+モアイ
 文研出版/ ISBN4-580-81252-2/1300円/166P
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| ◎ 3:知能販のプロになれ!
| 1、2はすでにご紹介済み、3は今度ね!
| ビジネスマンの方はこれで元気をつけて下さい。読むドリンク剤!
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|    出版社のTBSブリタニカ様のプレゼント企画です。
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|    応募方法:to : webook2000@yahoo.co.jp
| タイトル :【ブランド・・】など+お名前
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| 〆切 : 7/1(土)
| …………………………………………………………………………………
| 応募状況・・・・・・・ 現在 9名
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■

いーわんさんからトム・ピーターズの本の情報を頂きました。
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> 真之助さん、こんにちは。
>
>  いーわんです。
>  いつも、役に立つレビューをありがとうございます。
>  楽しく拝見させていただくとともに、たまに「我慢できなくなる」という
> 「財布の敵」になっております。
>  さて、最近5つ星を連発していた、トム・ピータースの本ですが、
>  私のよく寄る駅ビルの本屋でこんな看板を見かけました。
>  ご参考までにお送りします。
>
>  サラリーマン大逆襲シリーズの3冊目発売キャンペーンなのですが、
>
> 1.意中の人に「好き」と言える方だ
> 2.正直なところクビにされても困らない
> 3.仕事が成功して嬉し泣きしたことがある
> 4.勤務中にアクビをしたことは一度もない
> 5.隣の人が昨日何を着ていたか覚えている
> 6.メールの返事はすぐ書く方だ
> 7.中田英寿は調子に乗っている、とは思わない
>
> Yesが2以下 もっと燃えろ!先ずはパート1から(→ブランド人)
> Yesが4以下 あとひといき!これで差をつけろ(→セクシープロジェクト)
> Yesが5~7 スバラシイ!さらに上を目指せ!(→知能販)
>
>  ということなんだそうです。
>  残念ながら、私は3つ。もっと「燃えない」といけないですね。
>
>  毎日発行は大変でしょうが、お身体を大切に頑張ってください。
>  それでは。
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みなさんは Yesが何個?
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-100【初乗り】 ・ ・・… □■

はじめてのことって、どんなことも新鮮な感激がある。
自転車にはじめて乗れたのはいつのことだったろうか・・。今、自分の
子供がそういうタイミング。「補助なしにして」というリクエストに応え
るのはうしろからついてまわったり・・・でけっこうしんどい。
それでも乗れるようになったときは、親としても楽しいものだ。
先週の土曜日が、それ。わーい、わーい。
この瞬間のうれしさ・・・ずっと覚えててくれるかしら・・・。
僕の場合、いきなりオトナ用の自転車に乗った。昔はコドモ自転車なんて
買ってもらえなかったもんで・・・ ▽のフレームに斜めに足をつっこん
で体を斜にして乗るのだ。(カッコいい)
その次は、ペダルをシーソーみたいにして乗る・・・。
むかしむかし・・・のことでした。

                 しんのすけ@一日3モン
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Posted by webook at 15:29

2000年06月13日

【あした、きっと かわる。】..神岡学........★★★☆+オタマ

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★ 【Webook #2000-090】 2000/06/13(月) ★
★ “そぼ降る雨”の月曜日       ★
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■著書名:【あした、きっと かわる。】

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■ジャンル:詩、
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■著者:神岡 学(かみおか・まなぶ)
1964年新潟県生まれ。東洋美術学校卒業。文具メーカー勤務を経て流木作
家となる。著書に「森呼吸」「ここにいるよ」などがある。
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■出版社:
 ダイヤモンド社/ISBN4-478-70129-6/1200円/**P
1997/2/27 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「石ころのように夢なんてころがっている。
だけどなかなかひろえない。」

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■ <忙しい方はここだけ>

流木作家、神岡学がスケッチブックに書き集めた日々のつぶやきを、ほのぼの
としたイラストと詩にまとめた作品である。

相田みつをの作品のように、心の中にぐいっとくるような迫力はないけれど、
どことなくほのぼのとした暖かさがある。

動物や虫や植物、生き方や人生や希望、子供の頃の思い出や未来への夢・・・
著者が日々感じたことが、シンプルな詩の中に浮き上がる。

表紙のおたまじゃくしの絵は、「あした、きっとかわる」という作品タイトル
にとてもよくマッチしている。
シンプルで素朴な筆使いのイラストは、妙に親しみを感じさせる味がある。

ブレークしたいおたまじゃくしのあなたにオススメ。

おすすめ度は、★★★☆+オタマ
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■ <お暇な方は、もう少し>

著者は、いつも、どこでも、明日への希望や変化を求めている。

『蝶は
いも虫だった頃に、
もどりたいなんて
おもうだろうか』

『いつか ぼくのスケッチブックから
育つ花の種が たくさんある
今は ぼくしか
知らないけれど』

『さびついた少年をさがしに旅にでる』ことや、『子供のころ父さんの背中は
遊園地だった。』ことなど、たまには思い出をたぐることもいい。

人生は『わからないことだらけでいい。』し、『泣きたいほどつらいことがあ
っても 自分がおぼれてしまうほど 泣くことはできない』のだから、ゆっくり
前に進めばいいじゃないか。

普段何気なくしている行為や景色に気をとめると何かが見えてくる。

『こきゅうをしている
じぶんに
みんなはきづいて
いるかな』

『くらだらないものが
世の中を変えている。』

そして

『あした、きっと かわる』

のだ。

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著者が“流木作家”として有名になった作品は【森呼吸】とい本。
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流木を使って様々な造形を作り、北海道の自然の中で、奥さんが撮影した写真
集だ。素朴な雰囲気から流木の人の声が聞こえそうな感じがする。

小石の造形「ここにいるよ」も素敵だ。

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■ <読んで欲しい方>
ちょっと雨のなかでたたずんでみたい方
そんなに急がないで・・
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★☆+オタマ

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2000.06.12[月]:【あした、きっと かわる。】..神岡学..★★★☆+オタマ
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70129-6/1200円/**P
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ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-090【シュネッケ】・ ‥… □■

むかし、ドイツへ旅行にいった時、レストランで困ったことが起きた。
ドイツ語は一応は勉強してたんだけど、メニューの名前がよくわからない
。ハーフダズンズxxxとあって、ま、いいやと頼んだら、これがなんと
かたつむりの料理。シュネッケっていうんだけど、僕はついに手をつけら
れず、友達のサンドイッチを分けてもらってその場をしのいた。
エスカルゴなら知ってたんだけどなぁ・・・。
シュネッケ・・・忘れられない名前になってしまった。

                    しんのすけ@でんでん
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Web ◎◎ k,Mobook   また、明日。
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Posted by webook at 20:40

2000年05月04日

【一瞬の光】..白石一文.....................★★★★★+一瞬

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物凄く優秀な人が会社の中にはまれにいる。どこをつついても非の打ち所がなく、くわえてハンサムでスポーツも万能。なんでこんな奴(少しやっかみも含めて)がいるのか・・?、そして、こんな人と競ってもしかたがないと初めからあきらめがつくような、目の醒めるような人が・・・、いる。 そんな人物が本書の主人公、橋田浩。5年前に経営企画室に異動し、昨年、室長代理という異例中の異例といえる抜擢を受けた超エリートだ。橋田の勤める企業はM系の総合商社か重工業をイメージさせる大企業という想定になっている。 超エリートだけあって、企業トップのどろどろとした政治や派閥争など権謀術数の渦中にいる。自分の出世にも繋がる彼女(瑠衣)もいる。そんな彼が、ふとしたことで気に留めてしまった女性(香折)が、橋田のエリート人生を大きくゆさぶることになる。香折は母親や兄から虐待を受けると言う特殊な家庭環境のため精神的にかなり常識を逸した精神世界を持っているのだ。 社長の座をめぐるビジネス世界の蠢きと、男女の間の揺れ動く気持ち、そして香折の持つ特殊な精神世界という3つの動きがめまぐるしく展開する。気を緩めて読めないところは、本書のもつ緊張感のせいだ。 一人称で語られるので、ごく平凡な僕も、いつか超エリートの橋田の目線と思考でストーリーの中に浸っていくのが不思議だ。 主人公が見た一瞬の光を、読者も味わうことができる。読み出すと止められない魅力にご注意を。 おすすめ度は、★★★★★+一瞬 ---------------------------------------------------------------------- ■ <お暇な方は、もう少し> ストーリーは読んでのお楽しみ。 関連サイトをウロウロしたいかたは・・__________________________________@ 戻る 一瞬 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00000745 | ↓ |  光 | => Back to 書籍 |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄本書は、Webook読者の方から紹介いただいたもの。出版関係者の間でとても高い評価を呼んでいる由である。 ---------------------------------------------------------------------- ■ <読んで欲しい方>  ビジネス小説の好きな方  大人のロマンスが好きな方 おすすめです。 ---------------------------------------------------------------------- ■ <オススメ度>    ★★★★★+一瞬 ---------------------------------------------------------------------- ■ <がまんできなくなった方はこちらへ> ●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ ) ●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ ) アメリカ・カナダ在住の方は 《今週のWebook コーナーから 》↓ ● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )      ====================================================================== ■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■ ====================================================================== ■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■ 2000.05.05[金]:【GW】...休刊 2000.05.04[木]:【一瞬の光】...白石一文...........★★★★★+一瞬         角川書店/ ISBN4-04-873191-2/1800円/383P 2000.05.03[水]:【喜太郎 with the earth】.........★★★★+CD          小学館/ ISBN4-09-681301-x/2800円/P 2000.05.02[火]:【仕事と家庭と子育てと私】........★★★★+3役 本の泉社/ ISBN4-88023-325-0/1600円/245P 2000.05.01[月]:【朝の通勤時間、知的な使い方】....★★★★★+通勤         講談社/ ISBN4-06-256426-2/ 580円/220P ---------------------------------------------------------------------- 今週の節約小計 5780円 ====================================================================== ■□ < Web●○k from Publishers > P#2000-08 ・ ・ ・ ‥… □■ _________________________________ ⊿ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ====================================================================== ■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-05 ・ ・ ・ ‥… □■ ====================================================================== ■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-10 ・ ・ ・ ‥… □■ ---------------------------------------------------------------------- 読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。 (この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。) ====================================================================== ■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-067【めだか帰る】・ ・・ □■   昨年、ペットショップで買ったメダカを川に返した。  子供たちといっしょに、さようならを言って。  せまい水がめの中で暮らしてきためだかは、どんな気持ちかなぁ。  流した川は、決して美しい川とは言いがたいけれど、まあ、水がめより  は快適なはず。と勝手なことを考えた私。  人間に捨てられた犬が毎年1万匹以上が保健所で抹殺されることを思え  ば、まだかわいいものかも・・・。(これまた身勝手は言い訳)  そんなことは知らない子供たちもオカリナを吹いたりして、見送ってい  た・・。  さよなら、メダカくん。元気で。    しんのすけ@かってな人間 ====================================================================== ( ) ////////////////////////////////////////////////////////////////////// ご意見、ご感想等は こちらへ Webook+Mobook=真之助 (^x^) Webook@yahoo.co.jp ---------------------------------------------------------------------- ★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969 ---------------------------------------------------------------------- ★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^) ---------------------------------------------------------------------- ★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm ---------------------------------------------------------------------- ★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。 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Posted by webook at 20:23

2000年04月26日

【我輩は病気である】..赤瀬川原平..........★★★★+壮快

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■著書名:【我輩は病気である】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい)
1937年横浜生まれ。画家、作家。武蔵野美術大学中退。前衛芸術家。1981
  年「父が消えた」で芥川賞受賞。新明解国語辞典、老人力などさまざまな
  ブームの火付け役。著書に「新解さんの謎」「老人力」「優柔不断読本」
  など多数。
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■出版社:
 マキノ出版/ISBN4-8376-7002-4/1500円/223P
2000/4/7 第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「まあ適当に、ぼとぼち、なんとなく、そこそこ、とりあえず、といった
   一見情けないような身構えが、健康にはいいようである。」

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■ <忙しい方はここだけ>

いつも緊張や刺激のある環境が当たり前のような現在の世の中にあって、優柔
不断とか、まあ適当にとか、一見無駄に見えるような事象に目を向けたりとか
「生き急ぐ」現代人の肩の力をフっと抜いてくれる。
著者の赤瀬川氏は不思議な魅力がある。

赤瀬川氏は、本書の中で自身が経験した数々の「びょうき」をひょうひょうと
紹介する。十二指腸潰瘍、不眠症、ノイローゼ、ぎっくり腰・・など。
それぞれ悩んじゃえば結構深刻な話だが(いや深刻だったはずだが)、病気は
深刻に悩んでも仕方がない、まあしゃあないと受け入れてしまったり、適当に
あしらったほうがいいものである。そんな病気との付き合い方が、ひょうとし
た文章で展開されている。

我輩は病気である・・・なんて言っちゃうあたり、病気も友達にしてしまうよ
うな鷹揚さがある。しかし、著者は自身を「神経質である」という。細かいこ
とが凄く気になるという。それでもそういうところをくよくよせず、そんなも
んだと受け入れるところが、老人力を世に送った著者の達観と言えよう。

風邪のセキ(コンコン)をエネルギーに変えて発電に利用するとか、犬は健康
によいから餌代などに健康保険がきかないだろうか・・など、赤瀬川流のウイ
ット・クスリの処方もある。

健康な人も不健康が気になる人も、おひとつ内服してみては?

おすすめ度は、★★★★+壮快
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■ <お暇な方は、もう少し>

犬の健康法のところが微妙に気持ちをくすぐる可笑しさがあり、ちょっと紹介
しておこう。

『犬は健康によく効く。犬健康法といわれている、かどうか。
 でもぼくは犬にずいぶん自分の健康を助けてもらっていると思う。だから、
 犬の餌代やその他、健康保険がきなかいだろうか。
 というのは冗談にしても、そのうちからだの不調を訴えて医者に行くと、
 “あたなの場合はね、ちょっと心のなごみが欠乏してますねぇ。明日から
 犬を服用してください。朝晩一回ずつ。いっしょに散歩にでるだけで結構
 です。大丈夫、すぐ良くなりますよ。”
 なんて言われて、本当にそれで健康になり、そういう例がいくつも報告さ
 れて、これはやはり厚生省としても犬猫を健康保険の対象として考えんわ
 けにはいかんですな、漢方薬の例もあるし。
 ということにならないとも限らないのである。イヤほんと。』

てな調子。なんだかひょうとした可笑しさが、この著者のうける要素だ。


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他にも、肥満体で痩せたい人にすすめる「くよくよ健康法」とか、風邪のセキ
を平和利用するアイデアなど思わず笑える服!読本だ。

くよくよ健康法というのは、こんな感じ。

  できるだけ細かいことを考え、常日ごろから神経質になる。いじいじした
  ことをいつまでも考えれば、食べながら痩せられるし、クスリも何もいら
  ない。
  “私は仕事のことでくよくよ悩み、一週間で5キロ痩せることに成功しま
   した。”なんて報告がくる。いいな新機軸!?

風邪のエネルギー変換は、こんな感じ。

  咳の出る風邪はつらいもの。咳き込むのは肉体反応として仕方がないが、
  その咳き込む力をうまく利用して発電でもできなか・・・
  できるに違いない。
  風邪をひいてで咳き込んでも、それが無駄にならず社会に貢献する。
  「この町の街灯は、今年のインフルエンザの皆様のお陰で明るく灯って
   います」というハリガミが出たりする。
  咳だけでなく、熱もその余剰熱で発電して電力会社に得る。場合によって
  は治療費以上に生活費も出るかもしれない。
  そうすると、風邪を引いて楽して生活費を得るなんて人もでるかも。
  50度の熱を出した女子中学生がいて、どうしたんだと訊いたら。ヴィト
  ンのバッグが欲しくて熱を出したと。
  援助風邪と呼ばれたりする。
  そんなわけで、風邪で大儲けを、というんで一気に60度くらい出して
  しまって、もうどうにも戻れない人も出て来たり・・・

とまあ、いやな風邪の話もここまでエスカレートしてしまえば、翌朝はケロっ
と治るかもしれない。

ともあれ、マイナスや、イヤなことや、避けたいことなど、この世の悪いこと
も考えよによっては(?)、面白いことになる・・・と赤瀬川氏はおっしゃり
たいようで。

心に穏やかな和みを与えてくれる本だ。

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■ <読んで欲しい方>
  なごみたい方
  ごびょうきの方
  すこやかな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+壮快

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2000.04.28[金]:【】

2000.04.27[木]:【】

2000.04.26[水]:【我輩は病気である】..赤瀬川原平....★★★★+壮快
         マキノ出版/    ISBN4-8376-7002-4/1500円/223P
2000.04.25[火]:【休刊】.......年休の為休刊

2000.04.24[月]:【ドットコム・ショック】..大前研一..★★★★★+.com
 小学館/ ISBN4-09-389605-4/1400円/253P
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山本さんからお便りをいただきました・・・。
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> 真之助さん、お元気ですか? ゆーいちです。
> 最近読んだ本で、Webook読者におすすめの本がありますので、
> 紹介させていただきます。
> ----------------------------------
> 岩下久美子『ヴァ-チャルlove』
> 扶桑社 \1,429 ISBN:4594028403
> ----------------------------------
> 「なぜ人は《ネット恋愛》にハマるのか?」
> この本はその理由について冷静に的確に、そして鋭く分析しています。
> また、本の後半で展開されている「現代人の恋愛観・結婚観の劇的な変化」
> についての考察もスリリングです。
> 個人的にも、著者の述べている恋愛観・結婚観については
> とても共感できました。
> 「いまどきの男と女の関係は、いったいどこで躓いているのか?」
> この本はその問題を、立体的に描き出していると思います。
>
> さてさて、
> ドコモのiモード、以前より気にかかってはいて、欲しかったのですが、
> 真之助さんのiモード導入のニュースを読んで、「買うべき時は来たな」と
> 思い、購入しました。
> 早速、iモード対応のホームページを作ってみました。
> ま、お遊びで作った、内容のないページなんですけど。
>
> http://www.yo.rim.or.jp/~yuichi_y/i/
>
> 10代20代が、iモードをバンバン使い出したら、
> も~と面白いことになってくるでしょうね。
> あ、そうそう、Mob◎◎k 登録しましたよ!
> それでは、また。

> +++++++ 山本ゆーいち ++++++++++++++++++++++++++++++++
>   yuichi_y@yo.rim.or.jp
>   『完全自由マニュアル』
>   http://www.yo.rim.or.jp/~yuichi_y/perfect.htm
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ゆーいちさん、お便りありがとうございました。imodeサイトも
これから楽しみですね。
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-062【名前】 ・ ・ ・… □■

おっちょこちょいのぼくは、時々人の名前を間違える。
本日の著者の名前も《源平》だとばかり思い込んでいた。
ネットで検索したら出てこない・・・レレ? と思ったら《原平》が正解。
中田と田中を間違えて一騒動したことがあり、気をつけてはいるが、紛ら
わしいものは間違え易い。
ネット上の掲示板でもこの名前違いでやり取りがあったのを発見して苦笑
いしてしまった。
自分の場合、真之助を真之介と間違われることがたまにある。(漢字変換
すると真之介がでてくるから仕方ないけど・・)別にどうってことないん
だけど・・。
人の名前は要注意。
しんのすけ@我輩は壮快である
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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Posted by webook at 20:16

2000年03月10日

【読むクスリ32】..上前淳一郎............★★★★+クスリ

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★ 【Webook #2000-040】 2000/03/10(金) ★
★ “きょう誕生日の人オメデトウ!”の金曜日  ★
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東京の日出:05:59 -1分 対前日
東京の日入:17:44 +0分 ”
日昼時間 :11:45 +1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【読むクスリ 32】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:上前淳一郎(うえまえ・じゅんいちろう)
1934年岐阜県生まれ。ノンフィクション作家。朝日新聞記者を退職後フリ
ーに。76年「太平洋の生還者」で日本ノンフィクション賞受賞。著書に
「フレッシュマンのための読むクスリ」ほか。
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■出版社:
 文藝春秋/ISBN4-16-355780-6/1143円/247P
1999/12/10 第一刷
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■ <ワン・チョット>

  「心に残ってためになる、クスリと笑えて役に立つ、
   なるほどそうかとひざを打つ、そんなクスリはいかがかな。」

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■ <忙しい方はここだけ>

読むクスリ・シリーズの最新刊。

ビジネスシーンにおけるウィットのあるエピソード、内外で見聞きする以外な
出来事、企業ロゴの話、など数多くの話題を取り上げ、自然の営みや人間の心
理に隠されたものを“発見”する楽しみをクスリとして与えてくれる本だ。

ちょっとしたアイデアや発想の妙を演出する『原点からの発想』では、間違っ
て推してしまったエレベーターの階を取り消すことができるエレベーター、
そのままシュレッダーにかけても大丈夫なように紙材で作られたホチキス(フ
ァスナー)などの話題が面白い。

気の持ちようで人はこうも変わるものかと改めて知らされる『心のお天気』で
は、難しいところを引くときは胸を張りなさいーと教えられた千住真理子さん
の話、ベンチャー経営者が言ったという“夢しか実現しない”という言葉など
が印象的。

一番印象に残ったのは、便器に描いた虫のお話。オランダの話題だ。何かって
? 時間のある方は次のコーナーで。

読めば心が温まり、思わずクスリと笑ったり、ほぉ~と意外な発見に驚いたり
目から摂取するビタミン剤は、体によ~く効く。

おすすめ度は、★★★★+クスリ
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■ <お暇な方は、もう少し>

気を持たせた“便器の虫の絵”からご紹介。
オランダのキスポール空港やアムステルダムの市内ホテルでは、男用トイレの
便器に小さな虫の絵が書いてあるそうだ。

  西洋アンティーク評論家の岩崎紘昌さんの経験談。
  
  オランダのアムステルダム空港の男子用トイレの前に立ったとき、白い便
  器の内側に黒いゴミのようなものがついていたそうだ。これを洗い流して
  やれとばかりに、そこをめがけて用を足した。ところが放水は命中するが
  ゴミが落ちない。不思議に思ってよく見ると、それはゴミではなく黒い虫
  の絵が描いてあったのだ。
  これは実に意味深な策略がって、男の本性を利用して放水を便器の中央へ
  集中させ、公共トイレの汚れを少しでも少なくしようとしたものだったの
  だ。効果は抜群!。周りの汚れ方が70-80%も減ったというのだ。
  男ってなんて単純なんだろう。(わかるわかる)

男性の読者の方はほとんど、うなづけるのではないだろうか。


関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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他には、三洋電機ソフトエナジーの中尾義隆さんの話。
『私は毎日、一十百千万、を実行しようと努めています。』というもの。
この話、もともとは名鉄の副社長犬飼栄輝氏(故人)の言葉に由来する。
一十百千万とは何か・・?

まずは一日に一回、自分を褒める。『夜寝る前に一日を振り返ると悔いや
反省はいっぱいあるが、褒めるようなことはないものだ。』しかし、そこ
で『そやけど、あんた、ようやったな』と褒めることで明日への元気につ
ながるという訳だ。
十は、一日十回、腹の底から笑う。
百は、一日百回、深呼吸する。『まとめて百回と思うと難しいのですが、
十回づつを10回やればええんです。』
エレベーターの“閉”ボタンをせっかちに押すかわりに深呼吸する、そん
な習慣がつけば腹も立てずにすむという次第。
千は、一日に千字書く。書くことは考えること、だから老化防止にもなる
というのが効用。
万は、一日一万歩。
うーむ、さて、あなたはどれができているかなぁ・・・。

その他、紙のホチキス(ペーパーフアスナー、コピー用紙10枚くらいを一度
に綴じることができ、一回1円、すこしだけ高い。)の話、静岡のミカンとお
茶がドッキングしたその名も“ちゃレンジ”、三菱マークの由来(三菱鉛筆は
グループの一員ではなかった・・・)、バイオリニスト千住真理子さんが教わ
った演奏の要諦:難しいところを引くときには、胸を張りなさい!など、興味
深いエピソード(クスリ)が盛りだくさん。

このクスリ、心にじんわり効く漢方薬のようで、また味わってみたい・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  心の栄養素が不足気味の方
  事業戦略の?が!になかなか変換できないかた、気晴らしに
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+クスリ

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2000.03.10[金]:【読むクスリ32】..上前淳一郎..★★★★+クスリ
          文藝春秋/ ISBN4-16-355780-6/1143円/247P
2000.03.09[木]:【休刊】..ふぃ~

2000.03.08[水]:【スピードサービス】..中谷彰宏..★★★☆+即!
 ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70201-2/1400円/188P
2000.03.07[火]:【妻と夫】..永六輔..............★★★☆+ヨコ
         岩波書店/ ISBN4-00-430654-X/ 660円/207P
2000.03.06[月]:【親と子】..永六輔..............★★★☆+タテ
         岩波書店/ ISBN4-00-430655-8/ 660円/192P
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今週の節約小計 3863円
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【 凸 VS 凹 】

 でこぼこ。これでちゃんとした漢字なんだから、恐れ入る。
 こんなわかりやすい漢字は他にはない。
 人生も山谷があるから、まさにこの漢字は人生そのものを表しているよう
 な気がする。うまいぐあいにひっくり返すと、かみあうというのも人間味
 がある。
 でもなぜ、凸をデコ、凹をボコって発音するのだろう。と、ふと辞書を引
 いてみたら、なんと凹はオウ、凸はトツ、つまり凹凸(おうとつ)もある
 ではないか。デコボコとオウトツ、それぞれ音からイメージするものは、
 随分違ったものになる。
 8ビット時代のゲームみたいで、なつかしい形だ。
 
  しんのすけ@ぼこぼこ
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~~~~~~~~凸~~~~~~~~~~~~
凸凸凹凸凹凸凹凸凹凸凹
  真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:27

2000年03月07日

【妻と夫】..永六輔........................★★★☆+ヨコ

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★ 【Webook #2000-038】 2000/03/07(火) ★
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東京の日出:06:03 -1分 対前日
東京の日入:17:42 +1分 ”
日昼時間 :11:39 +2分 ”
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■著書名:【夫と妻】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:永六輔(えい・ろくすけ)
  1933年、東京浅草に生まれる。本名、永孝雄。早稲田大学文学部在学中よ
  り、ラジオ番組やテレビ番組の構成にかかわる。放送作家、作詞家、司会
  者、語り手など多方面で活躍。著書に「大往生」「職人」「商人」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 岩波書店/ISBN4-00-430654-X/660円/207P
2000/1/20 第一刷  2000/2/4 第三刷
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■ <ワン・チョット>

  「十代の夫婦は、セックスで夫婦です。
   二十代になると、愛で夫婦。
   三十代になると、努力して夫婦。
   四十代になると、我慢の夫婦。
   五十代になると、あきらめの夫婦。
   六十代になると、お互い感謝の夫婦
   やっと夫婦です。」

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■ <忙しい方はここだけ>

著者、永六輔が拾い集め熟成した六輔語録を中心に、夫と妻という最高に不可
思議な人間関係を透視したエッセイ。昨日紹介した【親と子】と同時発行され
た姉妹書である。

親子と違いもともとアカの他人がいっしょになった夫婦、燃えるような愛に始
まり、我慢や忍耐などと言われる過程があり、やがてバツイチになるか、感謝
の熟年夫婦になるか・・・夫婦とは常に変化と危機に面しているものだ。そん
な夫婦の関係を六輔語録で綴ったものだ。

中山千夏と古代の夫婦関係を語りあったり、辛淑玉(シンスゴ)さんと封建時
代の夫婦について話した対談などでは、防戦にまわりながらも先進?女性の考
えをうまく引き出している
淡谷のり子さんの追悼講演では著者だけが知るエピソードがたくさん披露され
ている。

本書は夫と妻というヨコ軸から人間観察したものだが、同時に発行された【親
と子】はタテの関係を考察している。タテ、ヨコあわせて読むと不思議にも人
生の織り成す綾が・・・微妙に見えてくる!・・かな?。

おすすめ度は、★★★☆+ヨコ
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■ <お暇な方は、もう少し>

本書の六輔語録に面白いのがある。竹内久美子女史の♂♀論と同じ線上にある。

『女になれなかった人間のことを
 男って言うのよ』

  ハイ。おっしゃるとおり。こういう言葉に刃向うことを無駄な抵抗という
  のだ。男の胸にある乳首も、陰茎・陰嚢の裏にある下手な縫い目のような
  筋も、みんな母の胎内で始めに女性として生命をいただいた名残なのであ
  る。男は、というより、哺乳類の雄はすべて女性として出発し、XX・XYの
  要素で男性に変化する。したがって、“女になれなかった人間”というの
  は正しい。男そして夫は、乳首を優しく刺激すると、はるか遠くの母の胎
  内で女だった記憶が呼び起こされる。では、男性の読者は、本を置いて・
  ・・・。
  (あ、ちょっと。刺激してはいけませんよ、そんなところで)

辛淑玉(シンスゴ)さんと封建時代の夫婦について対談したり、中山千夏さん
と古代(源氏物語や古事記など)の夫婦関係について語るところがあるが、歴
史や考え方の広がりがあってなかなか面白い。

関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00003116
| ↓
| 本書に出てくる辛淑玉(シンスゴ)さんのページはここ:
| http://www.sps-kogasha.co.jp/sgk/sgk01-01.htm
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語録の続き・・

 『アカの他人どうしが起こす奇蹟。
  それが夫婦というものです。』

アメリカの離婚率は47%と半数近くにもおよぶが、日本のそれはまだ10%
そこそことか。やっと「バツイチ」なる言葉に市民権がでてきたが、それでも
まだ夫婦の奇蹟がたくさん持続しているということだ。

地球の平穏は、こまかく見ていくと家族にたどり着く、そしてその家族の元は
夫婦というアカの他人のヨコの関係。犬も食わないけんかをしたり、愛しあっ
たり、いがみ合ったり、癒したり・・、摩訶不思議なこの関係。
奇蹟とは夫婦にとって似合いの言葉だ。世界中の奇蹟に乾杯。

夫婦の関係は時代を経てかなり変化をきたしてきた。昔日本では夫婦はヨコで
はなく、タテの関係であったが、最近では夫婦別姓とか、主夫とか、かなり従
来の常識からずれるような状況が出てきている。

家庭(家族)の中での男(夫)と女(妻)は、まったく異なる分担をこなして
いる(ことが多い)。男も出産できるほど人間が変らないかぎり、多分、この
分担は変らないだろう。
もともと質が異なる分担をしている夫婦が奇蹟を続けるためには、互いの分担
への感謝と理解、そして尊敬が一番大事。

妻に感謝、夫に感謝。(してますか?)

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■ <読んで欲しい方>
  だんな役の方
  奥さん役の方
  結婚式にでる来賓の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★☆+タテ

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2000.03.10[金]:【-】..

2000.03.09[木]:【-】..

2000.03.08[水]:【-】..

2000.03.07[火]:【妻と夫】..永六輔...........★★★☆+ヨコ
         岩波書店/ ISBN4-00-430654-X/ 660円/207P
2000.03.06[月]:【親と子】..永六輔...........★★★☆+タテ
         岩波書店/ ISBN4-00-430655-8/ 660円/192P
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-038【人生記号論入門16】… □■

【 半分 対 半分 】

 半分というのは、面白い。人生後半分だ・・などといっても、前半の1/2
 と後半の1/2は、まったく意味が違う。仮に寿命が80年として、40歳
 が半分の歳になるが、その前と後では意味あいや様相は全然異なる。
 人生だけでなく、コップの水や、宿題や課題の量が半分になった時の感じ方
 もだいぶ違う。モノやお金などの場合、前の半分も後の半分も物的には同じ
 はずだが、感じ方でかなり違ってくる。
 よく言われるのは、半分地点を“もう半分”と見るか、“まだ半分”と見る
かでその後の展開が大きく異なるということだ。
おいしいものを食べる時はまだ半分あると思い、ガンバって片づける仕事が
あと半分ある時は、もう半分済んだ、もうひと頑張り式で行けばいい。
美味しいことも、辛いことも半分ずつあるというのも人生の不思議。
結婚したら片目をつぶって相手を見よというが、夫と妻の間にも1/2法則
があるらしい。なにごとも半分がよろしいようで・・・。

  しんのすけ@はんぶんづつね
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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◎ お知らせ ♪

《Mobile》2000年春号に真之助が載っています。写真付き!
キックボードの勇姿(??)も載ってるよ。P70。
Inksの麻生さんに感謝!

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|| \v ノ /
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Posted by webook at 18:26

2000年03月06日

【親と子】..永六輔........................★★★☆+タテ

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■著書名:【親と子】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:永六輔(えい・ろくすけ)
  1933年、東京浅草に生まれる。本名、永孝雄。早稲田大学文学部在学中よ
  り、ラジオ番組やテレビ番組の構成にかかわる。放送作家、作詞家、司会
  者、語り手など多方面で活躍。著書に「大往生」「職人」「商人」など。
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■出版社:
 岩波書店/ISBN4-00-430655-8/660円/192P
2000/1/20 第一刷
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■ <ワン・チョット>

  「若者が都会に出るということは、田舎へ親を捨ててくることでサ。
   日本じゅう、姥捨て山なんだよ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

旅の人、永六輔が、“親と子”という不思議な関係を、子として親としての立
場から語った本である。

まずは、永六輔の父、永中順(故人)の話からはじまる。91年に亡くなった
父親が残したエッセイを引用しながら、“父親が子供に対して抱いていた気持
ちが、大人になってやっと理解できた・・”という子としての述懐は、ジンと
くるものがある。

親子の関係の中で拾ったり、地方での説法(お寺で講演)などで見つけた語録
コレクションが渋い。
『10人の子供を育てた親はいくらでもいる。
  一人の親を最後まで世話する子供は滅多にいない。』
などは、身につまされる思いがする。

本書にあるエピソードや永語録に、親として子として、人は多くの感慨や嘆息
を共有できると思う。

永六輔の父のこと、母のこと、子供達のこと、そして全国で出会った親子のこ
となどを通じ、考えてみれば不思議な関係の「親と子」を映し出したエッセイ
である。

本書は親子というタテ軸から人間観察したものだが、同時に発行された【夫と
妻】はヨコの関係を考察している。タテ、ヨコあわせて読むとどんな綾がでて
くるやら・・・楽しみである。

おすすめ度は、★★★☆+タテ
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■ <お暇な方は、もう少し>

著者が瀬戸内で聞いた末子相続の話が面白い。

《このあたりは末子相続ですから、末っ子以外はみんな島をでるんですわ。
 末っ子が年よりの面倒を見るってのは、よく考えてあると思いませんか》

末っ子は親と過ごす時間がいちばん短いからというのが理由だとか。
そういう理由以外にも、末子相続というのはいいような気がする。二人の兄弟
姉妹でも、下の子供はかわいく見えるものらしく、いつまでもかわいがられる
。方や上の子は、なにかにつけ厳しく言われ、下の子はそれを見ながら育つか
ら、自然といい子を演じるのがうまくなる。「いつもおこられるのは僕(私)
の方だ・・、ずるい!」と思う上の子は多いはず。
つまり、自然と徳しているのが下の子供であれば、その子が親の面倒を見ると
いうシステムもいいかもしれないと・・・。

最近は、少子化時代。一人っ子の時代だ。その一人っ子の考察が面白い。
一人っ子ということは兄弟がいないということだけど、一人っ子同士が結婚す
るとどうなるか・・・その間に生まれたこどもには「いとこ」がいない。「お
じさん」「おばさん」もいない。親戚がいないということは家族と社会が直接
隣り合わせになることだという。親父と喧嘩したとき間にはいってくれるおじ
さんや、母親の小遣いが足りないとき助けてくれたおばさん、夏休みに遊んだ
いとこ・・・そういうのがなくなるのだ。
少子化にはそんな側面もあったのか・・・と聞き耳を立ててしまう。

こういったたくさんの話題をもとに、親と子の間を埋める様々な要素を掘り起
こす永語録がもりだくさん。


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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
千葉県の福泉寺での説法で、淀川長治さんの誕生日の話が載っている。
以前、Webookで引用したが正確なところ(?)をちょっと・・・

 「福泉寺のみなさん、こんにちは。きょう、1999年11月11日は淀川長治
  さんの一周忌です。淀川さんはの誕生日は4月10日でした。じつはぼく
  も誕生日は4月10日。さだまさしも4月10日。和田誠も4月10日。
  で、あるとき、われわれ4月10日に淀川さんを招待しようとしました。
  でも、断られました。その時の理由・・・
  “私は母といっしょに過ごします。
   誕生日というのは、自分が祝ったり祝われたりする日ではありません。
   お母さんに感謝する日です。母と過ごすなり、いなければお墓に行く
   なりする日です。”
  われわれは、それから、淀川さんの言葉に従っています。
  みなさんも従ってください。(笑)」

というもの。(僕は、その気になってしまった。)

最後の後書きは、奥さん(昌子さん)と子供達(千絵さん、麻理さん)の対談
で終わる。親子で照れまくりの様相に、当の著者は
 「親と子・・・向かい合うと恥ずかしい存在。この恥ずかしさを大切にして
  いきたいと思った。」
と結んでいる。

人はやはり、親から学ぶことが一番大きいのである。よきにつけ悪しきにつけ
子は親によって“人”になっていく。

さて、私も今は、子であり、親であり・・・。
今では子供から大切なことを教わるという素晴らしい地点にやってきた。
昔、僕の父親がボソっと言った言葉が甦る・・・・《子供ができてからでない
と一人前やないで》・・・子供は学校や会社では教えてもらえない大切なもの
を運び続けてくれる人生の恩人なのかもしれない。

親に感謝、子に感謝。

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■ <読んで欲しい方>
  親の方
  子の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★☆+タテ

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2000.03.10[金]:【-】..

2000.03.09[木]:【-】..

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2000.03.07[火]:【-】..

2000.03.06[月]:【親と子】..永六輔...........★★★☆+タテ
         岩波書店/ ISBN4-00-430655-8/ 660円/192P
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-037【人生記号論入門15】… □■

【  0→1  1→1.1 】

はじめてすることは何でも楽しい。難しいこともあるが、初めは進歩の具合
 が自分でもよくわかるからだ。つまり0から1へのステップは、以外と楽し
 く、簡単にできる。感動も大きい。
ところが、そこからが難しい。英語もそこそこはできるが、その先のプロ並
なレベルへの到達はなかなか難しい。2級はとれても1級は難しいのと似て
いる。1から1.1へのレベルアップはかなり努力がいるということだ。
ネットの世界も似たようなものがある、インターネットを始めたころ、メー
ルを送って返事が来ただけで感動できた時が 0→1の段階、やがてホームペ
-ジを作ったりcgiなどでいろいろ遊べるころが1から先の段階。しかし
そこはちょっとハードルがある。
人生のハードルははじめは低く、だんだん高くなる。一方、成果や効果のレ
ベルは意外に伸びない。
しかし、ガックリくることは、ない。1.1 1.2 1.22 1.25 1.2 ・・・と
積み重ねていくと、ある時点で級数的に伸びたりすることもあるからだ。
ゼロイチのデジタル感動だけでストップするか、その後のコツコツアナログ
的努力の継続で飛躍を期待するか。本物になるための分かれ目が、0→1と
1→1.1の間にはある。この分岐をを決めるのは《夢》というまことに人間的
な要素だと最近知った。

  しんのすけ@ホップステップ
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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Posted by webook at 18:26

2000年02月28日

【雨あがる】..山本周五郎..........................★★★★+晴れ

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■著書名:【雨あがる】

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■ジャンル:小説
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■著者:山本周五郎(やまもと・しゅうごろう)
1903年-1967年。山梨県生まれ。小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎
  商店に徒弟として住み込む。1926年「須磨寺付近」で文壇デビュー。
  「樅の木は残った」「おさん」「赤ひげ診療譚」など。
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■出版社:
 角川書店/ISBN4-04-873181-5/1600円/218P
1999/8/31 第一刷
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■ <ワン・チョット>

  「おたよは明るく笑って、いたわるように良人を見上げながら、
   巧みに彼の口まねをした。」

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■ <忙しい方はここだけ>

故・山本周五郎の遺作短編集である。タイトルの「雨あがる」は99年に映画化
され上映されている。本作品は、著者の遺作「おごそかな渇き」(昭和26年
)を改題したものだ。

武芸は比類ないほどの達人にもかかわらす、仕官(就職)の道がいつも思うよ
うにいかず浪人生活を続ける三沢伊兵衛。そんな冴えない良人に不満を抱きつ
つもつましく寄り添う妻のおたよ。街道筋の安宿を舞台に人生の機微をほのぼ
のとした中に描き出している。
どうせ生きるなら、小さなことにあくせすせず、こんなおおらかな生き方もい
いもんだなぁと思わせる、そんな展開が心憎い。
読後には“さわやかな”“ため息”がでる。

庶民的叙情をそこはかとなく感じさせる短編作品が4作。

タイトルの作品の他には、「日日平安」「つゆのひぬま」「なんの花か薫る」。
いずれの作品も人生の機微を押さえた渋い人物に好感を覚え、読後に爽やかな
涼風を感じる作品だ。

人生、雨ふり途上という方おすすめ。

おすすめ度は、★★★★+晴れ
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■ <お暇な方は、もう少し>

《雨あがる》では、主人公、伊兵衛ととの妻おたよの生きざまがとても爽やか
に描かれる。就職の道が幾度となく挫折する主人公は、妻に対してすまないと
思いながらもことん明るく正直に生きている。そして妻のほうも“せっかくの
仕官のチャンスを・・”と思いながらも明るく振舞う。そんな二人の姿は、ど
んな苦境にも思い方次第でなんとかなるもんだ・・・という自然体の生き方を
私達にしっとりと伝える。

山本周五郎の作品は多くが黒澤明により監督、脚本されている。本書の作品も
黒澤明の脚本である。

映画【雨あがる】では、寺尾総扮する主人公と宮崎淑子のおたよ役がはまり役
だ。作品の雰囲気にぴったりの配役である。
周りを三船敏郎、中代達矢、檀ふみ、などが固める。映画のほうも見てみたい
もの。

《なんの花か薫る》は、くるわの女と武士の間の悲恋を描いたもの。悲しむの
はくるわの女、お新だが、それをさりげなく内に秘めてしまう姿に人間の奥深
さを感じ“ぁあ”と声を出してみたくなる作品だ。人生は清濁いろんなものを
飲み込める人が、生きている間をさわやかに送ることができる・・そんな作品。

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|    雨あがる の映画のサイトはこちら:
| ベネチア映画祭での特別賞受賞
| http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/sep/0913eiga.htm
| 映画の概要は・・・
| http://www.iijnet.or.jp/ASMIK/M/Asmik-Ace/AmeAgaru/Intro.html
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映画と本を両方楽しんだ方、感想ください。

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■ <読んで欲しい方>
爽やかに飢えているかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+晴れ

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2000.03.01[水]:【】..

2000.02.29[火]:【】..

2000.02.28[月]:【雨あがる】..山本周五郎.............★★★★+晴れ
 角川書店/ ISBN4-04-873181-5/1600円/218P
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-035【人生記号論入門13】… □■

【 雨 vs 晴 vs 曇 】
● ○ ◎

雨がいいか、晴れがいいか。ほとんどの人は晴れがいいという。外出するの
に傘はやだし、気分も冴えない。運動会なんかあれば、ほとんどの人が晴れ
ることを祈る。どうころんでも・・・晴の勝ちに決まっている。
と思いきや、人生はいろいろ。雨でもふってくれればなぁ・・・なんて思う
時だってあるのだ。
また、期待(晴)に反して雨がふったら、その時は仕方ない。晴耕雨読と
しゃれこむのもいい。
神様は曇りなんてメニューも用意してくれた。曇天は、曇天でそれなりの
風情がある。
天気図の記号は、●<○<◎ と一般的な記号認識からいくと 曇りが一番
いいことになる。雨は黒丸、晴れは白丸、曇りは二重丸。
<天気図の記号はこちらに・>
http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/~fuyuki/trivial/tenkimark.shtml
雨曇晴、天気は人生みたいで変化があり、なかなかいいもんだ。
あれ、人生は天気みたいで変化があり・・・というべきか。

    しんのすけ@はれあがる
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Posted by webook at 18:24

1999年12月01日

【鈴の鳴る道】..星野富弘................... ★★★☆+鈴

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★ 【Webook #99-178】 99/12/01(水) ★
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■著書名:【鈴の鳴る道】 《花の詩画集》
 
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■ジャンル:詩、画、エッセイ
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■著者:星野富弘(ほしの・とみひろ)
1946年群馬県生まれ。群馬大学教育学部卒業。中学の体育教師になり、ク
ラブ活動の指導中に勁髄を損傷し、手足の自由を失う。91年富弘美術館オ
ープン。著書に「速さのちがう時計」ほか。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 偕成社/ISBN4-03-963290-7/1400円/93P
1986/12/1 第一刷 1999/4 第285刷
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■ <ワン・チョット>

「一日にどんなに無理をしても2時間くらいしか筆をくわえられません」

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■ <忙しい方はここだけ>

四季の草花を描き、そこに一遍の詩が添えられている。
仕事に追われ、家事に追われ、人生の時間軸を忙しく転がり行く私達をふと立
ち留まらせ、普段見えないものや、感じられない光や香を伝えてくれる・・・
そんな詩画集だ。

中学の体育教師としてクラブの指導中に怪我をした著者は、以後手足の自由を
奪われる。その後、奥さんやお母さん、妹夫婦などに支えられながら口にくわ
えた絵筆で詩画作品を紡ぎ出すようになる。

本書のタイトルにもなっている「鈴の鳴る道」というエッセイでは、車椅子に
乗るようになって12年後、凸凹の道でふと気づいた鈴の音に人生を見つけた
瞬間のことが綴られている。
この作品は1986年の初版だが、すでに285刷もの増刷を数えている。それだ
け人の心の鈴を鳴らしたということであろう。

テレビなどでも取り上げられ、静かな感動の輪はやや喧騒の中に引き出された
感もあるが、多くの人に「生きている喜び」を伝えるのであればそれはそれで
よしとしよう。

本書はすべて、著者とその奥さんそしてまわりの人達によって生み出された作
品群である。

あなたも心の鈴をならしてみては・・?

おすすめ度は、★★★☆+鈴

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■ <お暇な方は、もう少し>

まずは素敵な詩をご紹介:

コスモス (1985)

風は見えない
だけど木に吹けば
緑の風になり
花に吹けば
花の風になる
今、私を
過ぎていった風は
どんな風になったのだろう


にせアカシア(1981)

何のために
生きているのだろう
何を喜びとしたら
よいのだろう
これからどうなるのだろう

その時 私の横に
あなたが一枝の花を
置いてくれた
力をぬいて
重みのままに咲いている
美しい花だった


道端や庭に咲く花に、ありふれた平凡な出来事の中に、生きる喜びや楽しみ
人生の意味・・・をかみしめる。
著者の描く詩画の中では、時間がしっとりと流れるような気がする。

この本のファンは主婦やお母さんなど女性の方が多いようだ。(読者の声で
は圧倒的に女性からの便りが多い)
体の不自由な著者を支える奥さんの姿を詩画の向こうに想像するからであろ
か。社会を支えているのは女性だ・・・なんて思うこの頃・・。

あとがきに読者の主婦からの便りが紹介されている。

『子供というのは、必ずしも赤ん坊の形を持って生まれてくるとはかぎり
ません。あなたがた夫婦が心をひとつにして、力を合わせて作り上げた
ものなら、それが絵であろうと文章であろうと、あなたがた夫婦の立派
な子供です。』

筆を口にくわえて詩画作品を作る著者は、絵の具や水の量などを細かく奥さ
んに指示する。奥さんがそれを何度も別の紙にぬり、著者に見せながら色を
つくる・・・そんな作業の繰り返しだという。
素晴らしい作品は、陰で支える奥さんや家族の献身のたまもの。だからこそ
何気ない日常や、みすごしがちな草花に感動が宿るのかもしれない。


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この本は、先日帰省したおり、姉が僕にくれたものだ。
「これものすごいええにぃ、読んでみやぁ」と岐阜弁で言う姉は、僕と同じく
感動好きな人間だ。 姉ちゃん、ありがと。

皆さんも感動の鈴をおひとつ。ウルウルになれることうけあい。

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■ <読んで欲しい方>
不安の淵にたたずんでる方
自然の中に人生の光りを求めたい方
銀杏の葉っぱがまぶしい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★☆+鈴

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

本のカバーは:
http://www.kaiseisha.co.jp/shop/frame.html

お近くの本屋さんか、
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )か、
Webookホームページの書評に買い物ボタンがついてます。

●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )で、

アメリカ・カナダ在住の方は
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/ )で
今日の本 → http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4855

一昨日の本→ http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4854
(ケータイDe絵文字Book)
以前の本 → http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4833
(ムシャクシャを元気にする333の方法)

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

相田みつを の筆の世界を思い出した。絵/筆と詩の中に人生に光や陰や
生きる喜びや辛さが滲む。人に力を与えてくれるところが共通する。

【生きていてよかった】..相田みつを
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.3/99.03.29.htm
【育てたように子は育つ】..相田みつを & 佐々木正美
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.3/99.03.16.htm

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.12.03[金]:【】..

99.12.02[木]:【】..

99.12.01[水]:【鈴の鳴る道】..星野富弘............. ★★★☆+鈴
 偕成社/ ISBN4-03-963290-7/1400円/93P
99.11.30[火]:【休刊】

99.11.29[月]:【ケータイDe絵文字Book】..京太編..... ★★★+(^☆^)
        ビレッジセンター/ ISBN4-89436-130-2/ 600円/128P
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今週の節約小計 2000円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#99-04 【new!】 ・ ‥… □■
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| 出版社の方、お好きに使って・・・
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-43 ・ ・ ・ ‥… □■

和田さんから お便りをいただきました・・・。
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> はじめまして。
> 中谷彰宏さんのホームページで紹介されていたので
> それ以降、楽しく拝見させて頂いています。
> 中谷彰宏事務所の浅野さんから、お礼のメール、
> 届いたと思います。
> 浅野さんは、ただのファンである私にまでこまめに
> reメールして下さいます。
> 中谷さんの「恋愛小説シリーズ」のあとがきに、紹介されているので、
> 時間があったら是非、読んでみて下さい。
> これからも楽しみにしています。
> それではお元気で。
>
>              和田清華
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和田さんは、一日6冊くらいお読みになるという読書好きな学生さん。
ああ、僕も学生のころもっと本をよんどきゃぁよかったなぁ・・
さやかさん、お便りありがとうございました。
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-177【校長先生!】 ・ ・ … □■

昔、中学校で体育を教えて頂いた先生が、母校の校長先生として
活躍されていました。
先日帰省したおり、母校の中学校(神淵中学)をネット環境の調査(?)
というふれこみで訪問した時のこと。
職員室で(おお、この言葉なつかしぃ!)ある先生とお話していると
“おぅ、ひさしぶりやなぁ”と出てこられた校長先生。
川地というお名前のその先生は、当時の生徒のことをよく覚えていて
くださり、つもるはなしに盛り上がりました。
懐かしい恩師の顔を見て思わずビックリ、変らぬ校舎と雰囲気に
ああ、故郷の中学っていいもんだなぁと感激。廊下に飾ってあった卒業
写真には、丸坊主でさわやかな(?)顔の僕と若き日の川地先生の顔を
見つけることができました。
たまには、母校(小中学校)を訪れるのもいいもんです。
僕より二つ年下の中島先生に校内を案内していただき、あ、ここ、ここ!
なんて声を上げながら教室や廊下などなつかしく見て歩きました。
当時2クラスあった学級も、今では全校で90名ほど。ひとクラス20数
人の学年もあると聞き少子化現象を目の当たりにしました。

            しんのすけ@あおげばとおとし
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)
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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(
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■□ <クリックアンケート> 【 New! 】 ・ ・ ・ ・ ・… □■
Supported by PlusBeta( http://www.plusbeta.com/ )
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ムシャクシャした時、どんなことしてみたいですか?
犬をさわる、というのと 好きな人に甘える、という方が多いようです。

■途中経過・最終結果を見たい方
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000068

投票してみたい方は、Webook #99-174 (11/25) をご覧ください。

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ξ
▲▲▲
Web ◎< k of the Day = 本日は、脳みそ リンリン できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\o/ /・
||_ / ・
  |\ |\ /  ・ やられた!
| \ ヾ ・
==ヾ/ ι ))
┗━┓┓
■■┃┃ ~~~~~~~~~~~~~~♪~~~~~
■■ ●●   ‥… ∋-==Θ>

真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 16:41

1999年11月09日

【どんどん橋、落ちた】..綾辻行人............★★★☆+さぁ

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-168】 99/11/09(火) ★
★ “街路樹の葉っぱも黄色く・・”の火曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:06:09 +0分 対前日
東京の日入:16:40 -0分 ”
日昼時間 :10:31 -0分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【どんどん橋、落ちた】 DONDON BRIDGE IS FALLING DOWN

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■ジャンル:推理小説
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■著者:綾辻行人(あやつじ・ゆきと)
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部大学院博士後期課程修了。大学院
在籍中「十角館の殺人」でデビュー。「時計館の殺人」で第45回日本推理
作家協会賞受賞。著書に「フリークス」ほか。
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■出版社:
講談社/ISBN4-06-209903-9/1700円/362P
1999/10/9 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「何やらとても懐かしく、それでいて小憎らしく、その無邪気さが
時として妙に苛立たしく・・・。
なあんだーーーーと僕はやっと思い出した。」

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■ <忙しい方はここだけ>

本書のタイトルにもなっている「どんどん橋、落ちた」という中編ミステリー
は、大晦日の晩にやってきた色白の青年U君が、綾辻行人にミステリーの謎解
きを挑戦するというスタイルだ。
本格ミステリー作家であるところの僕(綾辻)に、U君は「どんどん橋」にま
つわる殺人!事件の謎解きの挑戦をする。この“犯人当てクイズ”のゲームは
著者が学生のころ所属していたサークル「ミステリ研究会」でも流行っていた
ものだ。

小憎らしいほどの自信を見せるU君の作品を、内心“ふん”とほくそえみなが
ら読み終えた僕(綾辻)は、結局時間切れ、みじめな降参!と相成る。
ギャフンとさせられるのは、文中の僕(綾辻)であり、読者でもある。
U君が隠し込んだトリックに思わず僕(綾辻)は、「--汚い。卑怯だ。」と
叫んでしまう。短いショートミステリの中に実に巧妙なトリック(騙し)が織
り込んである。

手品と同じでミステリは、そのトリックを知ってしまうと“なあんだ”の世界
になるが、そこまでの道のりが楽しい。

僕(綾辻)をコテンパンにやっつけたU君。どこかで会ったことがあるような
ないような・・・僕(綾辻)がようやく思い出したそのU君とは、実は自分自
身(著者)であった・・・というのがちょっとした落ちだ。

同様な趣向の「ぼうぼう森、燃えた」ほか、「フェラーリは見ていた」「伊園
家の崩壊」「意外な犯人」が収録されている。

注意深く文脈を読み、ロジカルに謎解きをするのがお好きな方、挑戦してみて
は如何?

おすすめ度は、★★★☆+さぁ

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■ <お暇な方は、もう少し>

時間、場所、犯人の行動、喋る言葉・・などこまかなところにロジカルが伏線
が張られている。トリックとは「騙しのテクニック」、そのトリックの実にロ
ジカルなところは読んでいて小憎らしい。

本書の中にシマダソウジ(島田荘司)の名前が出てくる。
「どんどん橋、落ちた」のなかで不適な挑戦をしかけるU君への僕(綾辻)の
気持ちを表した部分だ。

『かつてあのシマダソウジをして、“犯人当てクイズの名手”といわしめたこ
の僕に、文字どおり彼は“挑戦”しようというわけなのか・・・』

島田荘司ってだあれ?(ミステリはそれほど読んでいないので、知らなかった)
とよそ様のサイトをうろついていたらMotoさんのページに島田荘司と綾辻行人
の対比があった。( http://www.rifnet.or.jp/~moto/world.htm )

どうも、島田氏は、直感的、右脳的な作風で、綾辻氏のほうは理論的、左脳的
な作品を書くらしい。
島田氏はともかく、綾辻氏のほうは、まさにその通りの感じだ。

U君に言わしめる“読者への挑戦状”がそういう雰囲気をひきたてている。
『フェアプレイのルールは厳密に守っています。例えば、三人称の地の文にお
ける虚偽の記述はいっさいなし。煩雑な機械トリックや謎の中国人も出てこな
い』というわけだ。
さあ、どこからでもかかってらしゃい!という雰囲気だ。ロジカルなトリック
に自信が溢れている。

あまりロジカル思考が得意でない僕には、面白さより苛立ちが先走った感があ
る。理科系の方におすすめ。(おっと、僕は理科系のはずじゃなかったっけ?)
今度は島田荘司も読んでみよう。

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■ <読んで欲しい方>
ミステリの謎解き得意という方
推理小説家志望の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★☆+さぁ

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )か、
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )で、

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● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/ )で
今日の本 → http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4736

本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99042825

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.11.12[金]:【】..

99.11.11[木]:【】..

99.11.10[水]:【】..

99.11.09[火]:【どんどん橋、落ちた】..綾辻行人.....★★★☆+さぁ
講談社/ ISBN4-06-209903-9/1700円/362P
99.11.08[月]:【「ご隠居」という生き方】 太田空真..★★★★☆+ご隠居
飛鳥新社/ ISBN4-87031-379-0/1500円/258P
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今週の節約小計 3200円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#99-02 【new!】 ・ ‥… □■

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| ここ、出版社さんのコーナーです。
| お問合せは webook@yahoo.co.jp まで

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■□ < Web●○k from the Authors > A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-40 ・ ・ ・ ‥… □■

ゆーいちさんからのお便りです。
----------------------------------------------------------------------
> 【 Webook 】真之助 殿
>
> ゆーいち です。
> 毎度、興味深い本をご紹介くださり、ありがとうございます。
> さてさて、【 Webook 】にリクエストしたい本があり、
> メールを書いています。
> 最近ちょっと気になる人・・・岡本太郎。
> 小学館文庫の『芸術は爆発だ!』には大変感銘を受けました。
> ・・・ こんな人が、日本にいたのか!! ・・・
> 読んでいて、元気がふつふつと湧いてきました。
> たくさんの【 Webook 】ファンの皆さんにも、ぜひ読んでいただきたい
> と思いました。
> 【 Webook 】にリクエストいたします。
> ( 光文社文庫の岡本太郎『今日の芸術』も、とってもスリリング )
> ================================================================
> ■□ …‥・・ ・ ・ Web●●kにリクエスト・ ・ ・ ‥… □■
> ----------------------------------------------------------------
> ■著書名:【芸術は爆発だ!】岡本太郎痛快語録
> ----------------------------------------------------------------
> ■ジャンル:芸術、人生
> ----------------------------------------------------------------
> ■著者(編著):岡本敏子(おかもと・としこ)
> ----------------------------------------------------------------
> ■出版社:
> 小学館/ISBN4-09-403671-7/514円/263P
> 1999/11/01 第1刷
> ================================================================
> おすすめ度は、★★★★★+爆発だ!
> ------------------------------------------------------------------

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実は、この本、新聞広告でみて気になっていました。爆発だ!ってくらい
面白いみたいですね。是非今度・・。ゆーいちさん、感謝! (真)

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-167【てれこ】 ・ ・ ・… □■

先日、地域の文化祭があった時、近所の方たちとお話をしていて、不思議
な言葉を聞きつけました。

”いやぁ、テレコになっちゃってぇ・・失礼しましたぁ”

てれこ? テープレコーダーかな? 今時古めかしい・・
と思っていたら どうも違うらしい。大阪弁で 『行き違い』とか『すれ違
い』といった状況をさすことらしい。
うーむ、日本語もあなどれない・・・ まだまだ未知の世界がある。
知ってました?皆さん。
ぼくの田舎の岐阜では、”だちゃかん”というのがあります。“埒があか
ん”がなまったもの。もう、おじいちゃんの年代しか使わないかな。

ちょっと知らないおもしろ言葉募集中・・・。
 
                 しんのすけ@関東地方
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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★ 情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp) もあるよ。
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
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■□ <クリックアンケート> 【 New! 】 ・ ・ ・ ・ ・… □■
Supported by PlusBeta( http://www.plusbeta.com/ )
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今日のWebookはどこで読みましたか?
下記の4つからお選びください。(8日間有効)

1◆会社のパソコンでこっそり読んだ
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000017&b=1

2◆自宅のパソコンでゆっくり(ざっと)読んだ
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000017&b=2

3◆印刷した紙を(便所で・電車で)読んだ
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000017&b=3

4◆i-modeで読んだ
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000017&b=4

■途中経過・最終結果を見たい方
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000017

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ξ
▲▲▲
Web ◎◎ k of the Day = 本日は、脳みそ スリスリ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\b/ 今度ボーリング大会だって・・。
||___b
  /| V|  
\|  | ポロっ σ れれっ?
(( g●== b b
\ | b b b
/ | b b b b
(( ⊿ @    
真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 16:35

1999年10月25日

【亡国のイージス】..福井晴敏................★★★★★+★亡★国★

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-160】 99/10/25(月) ★
★ “もう少し寝ていたい朝”の月曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:05:55 +3分 対先前日
東京の日入:16:55 -3分 ”
日昼時間 :11:00 -6分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
日が暮れるのはやいですねぇ・・
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【亡国のイージス】Aimless AEGIS

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■ジャンル:小説、サスペンス
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■著者:福井晴敏(ふくい・はるとし)
1968年東京都生まれ。私立千葉商科大学中退。現在、警備会社に勤務。
「トゥエルブY.O.」で第44回江戸川乱歩賞を受賞。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
講談社/ISBN4-06-209688-9/2300円/654P
1999/8/25 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「イージス。ギリシア神話に登場する、どんな攻撃も跳ね返す楯。
しかし現状では、イージス艦をはじめとした自衛隊装備は、防御する
国家を失ってしまっている。亡国の楯だ。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

恐ろしい本だ!!。
仕事も、家庭も忘れて読みふけりたい・・そんな衝動を押えるのに苦労するか
らだ。654頁もの大部な小説でありながら、時間を忘れてのめりこんでしま
う。僕は、会社の帰り道、薄明かるい街灯の下でついページをめくりたくなる
魔力になす術もない状態だった。
「トゥエルブY.O.」で江戸川乱歩賞を受賞した気鋭の作家が投げる魔弾の
作品だ。

それは、北朝鮮の政治不安、日米の防衛戦略の駆け引き、沖縄基地をめぐる不
可解な事件、自衛隊とダイス(防衛庁情報局)・・・・数奇な男の運命など、
恐ろしくからみあった糸と糸で紡ぎ出されたサスペンス小説だ。
できあがった枠組みの中で、本質を見る事をひたすら避け、与えられた環境を
守る事しかしてこなかったこの国の暗部を鋭利な刃物でえぐりだしたような恐
ろしさが漂う。

自分の力ではどうしようもない不条理な運命に翻弄された男、如月行(21歳
)、実直で任務に忠実な海上自衛隊ミサイル護衛艦《いそかぜ》の専任伍長、
仙石恒史(48歳)、そしてその艦長、宮津弘隆(49歳)、北朝鮮工作員の
ホ・ヨンファ(40歳前後)・・・などその関係が複雑に入れ替わる構成には
読み手の気を一瞬たりとも緩めさせない。

彼らが対峙したものは何であったのだろう。
かれらが極限状態の危機の中で手放さなかったものは何であったのだろう。

縦横にはられた伏線に触れるたび、おおと驚きの声を上げたくなる本書は、い
ったいどんな作家の手により紡ぎ出されたのだろうかと驚愕と畏敬の念を覚え
る。

サスペンス小説がもつスリリングな展開の面白さだけでなく、国際情勢の複雑
なバランス、この国のもつ脆弱さなどリアルな世界の盲点を鋭くついている点
が、万雷の賞賛に値する。さらに人物の心の内をえぐるように描写するそのタ
ッチはこの世のものとは思えないほどの重厚な迫力がある。

これは、本年最高のサスペンス小説だ。
一度読み始めると最後まで読み続けたいというあがないきれない誘惑に駆られ
る。読むなら、覚悟を決めて読まれたい。

おすすめ度は、★★★★★+★亡★国★
(超オススメ・モード)
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■ <お暇な方は、もう少し>

序章における登場人物の紹介もドラマチックで巧妙な構成がある。
如月行(きさらぎ・こう)、仙石恒史(せんごく・ひさし)、宮津弘隆(みや
る・ひろたか)の3人がそれぞれ紹介される。それぞれに抱え込んだ人生の枷
は重く、数奇な運命はかれらを翻弄する。
そんな3人の人生の糸は、あるとき点で結ばれる。その展開が実ににくい構成
で進む。序章を読んだだけで、すでにこの先の恐ろしいサスペンスの海底にひ
きずり込まれた思いがする。

壊滅的な打撃を与える秘密兵器は、ベールに包まれたまま名前も明かされず、
「あれ」と称される展開もニクイ。それが中盤まで続くのだからたまらない。

本書の性格上、ストーリーを明かすのは御法度。そこで、ちょっと別の視点か
ら面白さの“しずく”を少し・・。

沖縄における米軍基地は、政治の取引き材料にされたりしながら様々な問題を
孕んでいる。日本でありながら日本ではない、そんな沖縄の未知の世界をちら
と垣間見せる事件は、これまでいくつか発生した。関連する記事がネット上に
も散財する。例えば、 (沖縄タイムス 特集 5・15メモ)
http://www.okinawatimes.co.jp/~o-times/spe/515m970326.html
(5.15メモの「虚実」)
http://www.ryukyushimpo.co.jp/special/m515-c8.htm
などである。

国際情勢では、北朝鮮のこんなニュースの裏話も本書の背景になる。
(半年後に発覚/国民を騙し続けたテポドンの事実)
http://www2.butaman.ne.jp/PLUS-ONE/sensoutyokumen/donon2.html

さらに戦略的防衛構想TMDについて見ておくのも本書の面白さを倍加する。
( ニュースの言葉)
http://www.jeims.co.jp/daily/tyu/tword/98/0619tword.html
(日米安保強化につながるTMD)
http://www.worldtimes.co.jp/special/japan/jp990226.htm

イージズ艦のイメージをもっておくのもいい。
http://www.kt.rim.or.jp/~kaliy/KONGO.htm
本書にでてくる《いそかぜ》《うらかぜ》などとちょっと違うかもしれないが
ま、こんな感じ・・。フェーズドアレー・レーターや、ハープーン・ミサイル
などが解説されている。

さらに、本書の重要な柱になっている自衛隊そのもののあり方論、国防論議的
な内容は、こんなサイト情報も参考になる。
(『有事戦略研究会』HOMEPAGE)
http://www.iris.dti.ne.jp/~rgsem/Default.html

それにしてもこの著者の「構成力」「重厚なタッチの文体」「時代の孕む根源
的な問題の捉え方」など類希な才能は、いったいどこからくるのだろうか?
鬼才・・・そんな表現があいそうだ。

さあて、作戦準備完了。イージス、発進!。(では、お気をつけて)

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
かわぐちかいじの潜水艦シリーズが好きな方
自衛隊、国防、沖縄基地問題に関心のある方
北朝鮮に関心ある方
バイオレンス・サスペンスのすきな方
ゴルゴ13で、TMDの話を読んだ方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+★亡★国★

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お近くの本屋さんか、
Book Chase(http://www.php.co.jp/book/)か、
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本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99035950

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福井氏が第44回江戸川乱歩賞を受賞した作品はこちら:
【Twelve Y.O.】..福井晴敏...★★★★★+12
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/98.10/98.10.23.htm

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.10.29[金]:【】..

99.10.28[木]:【】..

99.10.27[水]:【】..

99.10.26[火]:【】..

99.10.25[月]:【亡国のイージス】..福井晴敏.....★★★★★+★亡★国★
講談社/ ISBN4-06-209688-9/2300円/654P
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今週の節約小計 2300円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#99-01 【new!】 ・ ‥… □■

早速、お便りを頂きました。第一号は、スタートアップ準備中の
出版社さん(大塚さん)です・・・
_________________________________

| はじめまして。
| 有限会社スタートビジネスの大塚と申します。
| Webookは、98/10/26(月)配信分から読ませていただいております。
| 私ども有限会社スタートビジネスは、準備中の出版社です。
| 私どもが出す最初の1冊は、アメリカのビジネス書の翻訳本です。

| 『正直なビジネス』・・・・といいます。
| 原題: Honest Business: A Superior Strategy for Starting and
| Managing Your Own Business
| 著者(共著): マイケル・フィリップス (Michael Phillips),
| サリー・ラズベリー (Salli Rasberry)
| 訳者: 林 一成
| 11月中に販売を開始したいを考えております。

| 現在私どものホームページでは「正直なビジネス・人気投票」を行って
| います。発売開始されていない本の人気投票とはいかに?と思われるかも
| 知れませんが、目次を見て、その中からもっとも興味深い章を1つ選んで
| 投票するという企画です。1位になった章は、サイト上でその全文を公開
| いたします(著者の快諾を得ております)。
| 現在その公開見本として『正直なビジネス』の「序文」を公開しています。
| ●『正直なビジネス』序文 約2500字、テーブル、画像あり)
| http://www.startbusiness.co.jp/books/hb/preface.html
| ●『正直なビジネス』序文 テキストのみ)
| http://www.startbusiness.co.jp/text/books/hb/preface.html

| ******************************************************************
| 大塚 大 ( おおつか だい )
| E-Mail: dai@startbusiness.co.jp
| 有限会社スタートビジネス
| URL: http://www.startbusiness.co.jp/
| 投票ページURL: http://www.startbusiness.co.jp/books/hb/event.html
| ******************************************************************

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大塚さん、第一号のご応募ありがとうございました。
発売前のユニークな企画ですね。私も是非投票したいと思います。


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■□ < Web●○k from the Authors > A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-40 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-159【未来の新聞】‥… □■

矢玉四郎氏の「はれぶた」シリーズに“明日の新聞”というのがあった。
日記を書くのはつまんないので、どうせなら明日の事を書いちゃおうと
いうもの。ところが書いた事がその通りになっちゃう・・という奇想天外
なストーリーだった。今日のお話は、ぐっと現実的な未来の新聞。
HPとNYC Times Onlineが 提携し(19日)、NYCタイムズのコンテ
ンツ(新聞)をカスタマイズした無料の新聞が自分のプリンターに
印刷される仕組み。技術としてはHP社のInstant Delivery サービス
というもので、専用ソフトをダウンロードし、印刷したコンテンツを登録
しておくとインターネットに接続した時に自動的にコンテンツを引っ張り
プリンターに出してくれるという仕掛け。
ウーン、便利そう。
しかし未来の新聞もはやり、「紙」で読みたいということですなぁ・・・
(Internet Watch 10.21記事より)

     しんのすけ@あしたのしんぶん
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
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ξ
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Web ◎◎ k of the Day = 本日は、脳みそ ミシミシ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\⌒/ ○) 今日も リラックス。
_||_/   
  /| V |\      風邪ひかないでネ!  
( 〇 | | ○ ))
===
|\
⊿ ⊿ ))
真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 16:31

1999年10月18日

【84歳!】..鯨岡兵輔......................★★★★+84

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-156】 99/10/18(月) ★
★ “寒くなっちゃった”の月曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
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★ ~~~~ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:05:49 +3分 対先週金曜
東京の日入:17:03 -3分 ”
日昼時間 :11:14 -6分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【84歳!】クジラ丘だんらん一番地に住んでおります

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■ジャンル:エッセイ、社会批評
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■著者:鯨岡兵輔(くじらおか・ひょうすけ)
1915年(大正4年)9月15日生まれ(84歳)。早稲田大学商学部卒、
東京都足立区議会議員、都議会議員を経て、現在衆議院議員(当選12回
)総理府総務副長官、衆議院外務委員長、国務大臣環境庁長官など歴任。
日本スペイン友好議員連盟会長、(財)日本鳥類保護連盟会長など。
主な著書に「政党論」「名こそ惜しけれ」「児孫のために美田を残さず」
など。
Email kht4915@sepia.ocn.ne.jp
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■出版社:
弘文堂/ISBN4-335-55078-2/1300円/192P
1999/9/15 第1刷 9/30 第二刷
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■ <ワン・チョット>

「経済のことは大事です。でも経済がよくなれば、正しく明るい社会が
生まれ、健全な家庭が生まれると、そうは思いません。
私は、出にくい声を絞って叫びます。
教育! 教育! 教育!」

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■ <忙しい方はここだけ>

この国の現状と将来を憂える著者が、心に響く言葉で送る“年輪の書”。

家族のありかた、清く正しく生きること、自然や地球環境への思い、未来を支
える若い人達への苦言、そして政治のこと・・・等々、憂国の情をもって紡ぎ
出される著者の言葉には、苦言諫言の苦さよりむしろ深い慈愛と人間愛が感じ
られる。84年という年輪が発するオーラであろうか。

相田みつを「育てたように子は育つ」の書に通じる慈愛に溢れた世界と、簡潔
軽妙な文章に思いを込める中谷彰宏のスタイルがある。
町内のご隠居が、口うるさくも心優しく、若いもんに人生を諭してくれる・・
そんな雰囲気が漂う。
現役の衆議員議員として活躍中の著者に“ご隠居”というのは失礼だが、その
包み込むような言葉から滲む雰囲気や、“培ってきたいいものを後世へ伝える
人”という意味ではまさに“ご隠居”の風格がある。こういう方が、日本には
たくさんいてほしい。

84歳!という年齢は、高齢化社会に突入した今、それほど高齢ではないかも
しれないが、かくしゃくとした著者の言葉や生きざまには畏敬の念を呼び起す。
100歳を超えてまだ元気印のきんさん、ぎんさんにしてみれば“まだ青い”
とでも言うのだろうか、著者はこんな謙遜の言葉を述べる・・
「私は今年84歳になる。やっと一人前になれたかと思える歳である。あとも
う少し生きて、他人様のために汗を流し、最後は“ああいい顔ですね”と言わ
れてみたいものである」

教育、政治、生き方、世相批評など多岐に渡る内容は、ひとつひとつ噛みしめ
てみたい。
あ、ちょいとそこのお若い方、これを是非お読みなせぇ。

おすすめ度は、★★★★+84

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■ <お暇な方は、もう少し>

著者の生き方を示すものにこんなのがある・・・

『目は二つ 耳も二つ 口は一つ』 (“筆”で書いてある)

見るだけが目的なのに目は二つある。
聞くだけが目的なのに耳も二つある。
食べる事と、しゃべることの二つの用途があるのに、口は一つである。
「習わざるを伝える事はないか」と論語にある。
はなすことだけに夢中になって「見る事」「聞く事」即ち見聞を疎か
にしてはならないということである。

『書くこと 読むこと しゃべること』(この題も 筆で)
著者は見たこと、思い付いたことをすぐに書き留めておくそうだ。
日常ふとしたことに、“あ、これって・・・”と思う事があるが、
それを考えとしてまとめるには「書く」のがイチバンだという。
つまり考えただけでは駄目で、文章にして書くことにより、その考え
の矛盾に気づく事もあるからだ。
書くこと加え大事なのは、読む事。読む事はみずから経験することに
次いで大事なことだと思うと著者は言う。
短い人生にそんなに多くの経験をすることは不可能である。その足ら
ざるところを補うのが読む事だと。
「“しゃべる”とは軽薄だが、自分の考えを発表するには、口を開いて
語らなければならない。文章を綴る時には時間をかけて考えられるが
しゃべったりする時は、口からでてしまったらもうオシマイである。
読んで、考えて、折々にその考えを書き綴って、必要のある時に言葉
を選んでそれを使う。それが大事だと思うのである。」
題は、語呂がいいからそうしただけで、本当は「読むこと・考えるこ
と・書くこと・しゃべること」これが正しい教養だという。
(同感!)

何より著者の「人間性」を表すエピソードが紹介されている。僕は、このエピ
ソードを読んで目頭が熱くなってしまった。昨日、こぼれる涙を拭いながら東
京駅の階段を下りていた・・。(平和活動もせず会社に来た、その帰りの話)

日本が中国へ侵攻し、広東州郊外のある村での出来事。著者は新参の陸軍少尉。
ゲリラ(弁衣隊)に悩まされていた当時、村ごと焼き払えなどと過激な意見が
出ていたが、著者は妙案がないまま「私に任せて下さい」と上官に願い出る。
敵意丸出しの村人とどう対峙していいか悩むうち、村の子供達が学校に行かな
いことに不審を抱き、村長と相談する。そして、寺子屋のような学校を開設し
子供たちに字を教えたりしたという。眼病や皮膚病の治療などもするうち、や
がて村人たちと心の交流ができ、信頼という武器によってゲリラも少なくなっ
たという話だ。
これには、後日談があり、戦後40数年して現地を訪れた著者の前に、当時、
あなたに教わったという人が現れる。
「水を飲む特、井戸を掘った人の苦労を思い出す」という中国の人の気持が伝
わるホッコリなお話だ。

「私は、いま政治家として、またも巡りきたきびしい国際情勢の中で“信頼”
が“力”よりいかに大切であるか、この貴重な若い日の経験から改めてかみし
めている。」という著者。こんな人こそ、政治家として活躍してほしい。

日韓の絆となった「三井さんのキムチ」の話も感動的だ。

そんな著者が送り出す「ジベタリアン(地べたに座り込んで平気な若者)への
苦言」「便利になって“ありがとう”も言う必要のない社会への憂慮」「いじ
め問題への考察」など・・・重みを持って迫ってくる。
しかし、トゲや押付けがましさを微塵も感じないのは、著者の慈愛の念が、読
者を包み込んでくれるからだろう。

心の洗濯に是非どうぞ・・・。

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■ <読んで欲しい方>
ニッポンを愛する皆様
若い方

おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+84

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99.10.20[水]:【】..

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New コーナーの登場です。
出版社の方の宣伝コーナーとしてご活用ください。
今度でる本、オススメの復刻本、サイン会などなんでも。
お問い合わせは mailto:webook@yahoo.co.jp まで

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■□ < Web●○k from the Authors > A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-156【xxってはいけない 】 □■

しばらく前に出た「買ってはいけない」はけっこう反響があったようだ。
ついに「買ってはいけないは買ってはいけない」という本まで出た。
xxしてはいけない・・・というのは結構世の中にある。それが自分が
普段していること(しかも大丈夫かなぁ、でもまあしかたないかぁなんて
思ってること)が“危ないでっせ!”とくれば、みんなが注目する。
なかなか掴みのいいいいタイトルだ。食べてはいけない なんて本もある。
そこで、石黒謙吾(分類王)氏のこんなのをご紹介したい。
http://www.hotwired.co.jp/culture/ishiguro/991013/
時代や流行や話題をたくみに掴んだこのシリーズ。是非おすすめ。
国民に聞いたアンケート
http://www.hotwired.co.jp/culture/ishiguro/991013/p12.html
なども、アエラ中吊り広告的でいけます!
石黒さんは、以前Webookに登場した「チャート試験に出ない式ニッポンの
しくみ」の著者。
Webookから「読んではいけない」でもだそうかなぁ・・・。

     しんのすけ@よんではいけない
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Web ◎◎ k of the Day = 本日は、脳みそ しわしわ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
I--0-\--/-O--I 今日は 重量上げの練習でございます。
|_||_|   
   | V |       
  | |  
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⊿ ⊿
真之助@Webook of the Day

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Posted by webook at 16:28

1999年10月14日

【ヒラリーマン随筆日記】..愛場広友..........★★★☆+ヒラーリ

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #99-154】 99/10/14(木) ★
★ “20日ぶりの雨”の木曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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~~~ 読者の皆様に嬉しいご報告 ~~~

      なんと、「 Web◎◎k of the Day 」が

まぐまぐ初の公式ガイド「まぐまぐメルマガイド2000」に掲載されました!
http://www.mag2.com/misc/book2000.htm (11/5発売デス)
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Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:05:45 +0分 対前日
東京の日入:17:08 -2分 ”
日昼時間 :11:23 -2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ヒラリーマン随筆日記】

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■ジャンル:ヒラリーマン文学(?)、エッセイ
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■著者:愛場広友(あいば・こうゆう)
1961年東京生まれ。3歳から千葉県我孫子市に在住。日本大学工学部卒業
後、4つの会社で情報システム課員として勤務。
現在、ホームページ「ヒラリーマン随筆日記」を主宰。
http://www.hilaryman.com/
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■出版社:
講談社/ISBN4-06-209780-X/1300円/230P
1999/8/20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「“こんなこと書いたらおまえ、会社をクビになるんじゃないの?”
この本の出版がきまったときの友人達の反応の多くはこうでした。」

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■ <忙しい方はここだけ>

著者が遊び心で始めた随筆ホームページ( http://www.hilaryman.com/ )が人気
を呼び、ついに本になったというのがこれ。
これまでのアクセス数は59万を超えている。
インターネットの情報発信も最近ではこんな風に化けるから楽しい。

著者は、本物の“ヒラリーマン”(=ヒラのサラリーマン)。通勤途上での出
来事や会社での噂話、人事異動に絡むズッコケたはなし、恋の行方が吹きだま
る女子更衣室、サラリーマンの生態など・・・身近な話題を独特のヒラメガネ
(?)でみたおもしろ随筆である。

独特の視点で世の中や社内の様子を観察し、ちょっと最後にオチを入れるショ
ートエッセイが満載。97年のお正月から書き始めたという随筆日記、なかな
か鋭いところを突いている。
“うんうん、そうそう、あるある・・”なんて思いながら読めて、最後にチロ
っと落としてくれるところがニクイ。

結構リアルな内容に思わず「おまえ大丈夫か?」と言いたくなったご友人の気
持が分る気がするが、作品はフィクションだという。
しかし、“あ、これ俺のことだ・・”なんて思ってる上司や同僚の苦笑いが目
に浮かぶ。

それにしてもオニイサン、サラリーマンには向いてない!?
お昼の憩いにどうぞ。

おすすめ度は、★★★☆+ヒラーリ

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■ <お暇な方は、もう少し>

ヒラリーマン氏は、30代半ば。職業はヒラのサラリーマン。毎日遅刻にもか
かわらずクビにならないのは、口うるさいが人情に厚い上司の吉田課長のおか
げ。

その吉田課長は、「仕事ができるが日本語が滅茶苦茶で、いまでも“十羽一唐
揚げ”だの“2頭追うものは、1頭も得ず”だの“地獄のサンタも金しだい”
だのと、人前でも平気でインチキなことわざをしゃべりまくる」人だ。

世の中や会社の出来事も、ヒラリーマン氏のようなめがねで見ていたら、結構
愉快にちがいない。


  『おーい』

今、ちょっと上司に呼ばれてまして・・・
あ、すいません・・私もヒラリーマンのはしくれ。「ハイハイ、ハイ~」

詳しいはなしは、ここを見てくださいまし。本日これにて。
 http://www.hilaryman.com/

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■ <読んで欲しい方>
サラリーマンの方
平のサラリーマンの方
ベテランのサラリーマンの方
もうすぐヒラリーマンの方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★☆+ヒラ-リ

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
Book Chase(http://www.php.co.jp/book/)か、
ISIZE Book(http://www.isize.com/book/)で、

本のカバーは:
http://www.hilaryman.com/book.html

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99.10.15[金]:【】..

99.10.14[木]:【ヒラリーマン随筆日記】..愛場広友...★★★☆+ヒラーリ
       講談社/ ISBN4-06-209780-X/1300円/230P
99.10.13[水]:【ふうせんのはか】..さだまさし.......★★★☆+ふうせん
くもん出版/ ISBN4-7743-0342-9/ 952円/85P
99.10.12[火]:【アメリカ海兵隊式最強の組織】Dan&Rod..★★★★+Semper
日経BP社/ ISBN4-8222-4145-9/1600円/307P
99.10.11[月]:【休刊】..そういえばオヤスミでした・・・

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今週の節約小計 3852円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-154【社内セミナー】 ・ ‥… □■

  時々社内セミナーなるものが開かれる。
  社外のいろんなイベントやセミナーに出て行くのもいいけど、社内での
  セミナーもなかなかいい。どうせやるなら主催者側にまわるが勝ち。
  だって、自分の好きな方にお願いできちゃうから。
  今日はトライコーンの波木井さんをお招きしてのセミナー。
  アメリカのネットビジネス最前線情報など、2時間ちかい講演で
非常に面白いお話をうかがうことができました。
  わお、そんなサイトがあるんだぁ・・と口をアングリ。
  さすがアメリカ。こんど受け売りで面白いサイトをご紹介しましょう。
  それにしても波木井さんのお話は面白かった・・・。
(波木井さん、お忙しい中 ありがとうございました)
  次は、井指さんとか、大河さんとか、久米さんとかにお願いしちゃおう
  かなぁ・・・、才色さんとか、吉田さんとか、えーっと京太さんとか
  ・・って、そんなに勝手にやっていいの?。んー、まあ。
  でも、とにかく社内に外の風を吹かせたいんだわさ。
  
     しんのすけ@ヒラリー・ウラカタ
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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1999年10月05日

【「鏡の国」の経済学者】..野口悠紀雄........★★★+ミラー

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■著書名:【「鏡の国」の経済学者】~ 超整理日誌4

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京都生まれ。エール大学にて経済学博士号取得。大蔵省勤務等を
経て、現在は東京大学教授。
著書に「情報の経済理論」「365日の「超」知的生活」ほか。
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■出版社:
ダイヤモンド社/ISBN4-478-94179-3/1600円/237P
1999/9/17 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「この国ではな、同じ場所にとどまりたいと思えば、力の限りはしらねば
ならぬのじゃ。もし別の場所に行きたいのなら、少なくともその二倍は
はしらなければな。」(ルイス・キャロル 鏡の国のアリス より)

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■ <忙しい方はここだけ>

『週刊ダイヤモンド』に隔週連載されている「『超』整理日記」を再編集した
野口エッセイ第4弾。98年4月から99年3月分までがまとめられている。

「鏡の国」とはこの国、日本のことで、“銀行に強制資本注入”“マイナス金
利”などいつもあべこべの経済対策をとる様は、アリスのさ迷った鏡の国のよ
うだというわけである。

エッセイだから、様々な内容があり、国の経済政策批判から、街の公園にある
おかしな看板(注意書き)の話、経済学者や弁護士を揶揄するジョーク、自分
史大賞にまつわる話など、盛りだくさんである。
日常見聞きする出来事などから、経済学の話にもっていくあたりが、この著者
の書くエッセイの面白いところ。

おまけ情報として掲載されている「はやりことばの盛衰」も興味深い。
主要な新聞各紙のデータベースからキーワード検索し、ヒットした数が年度毎
に並べてある。

著者は、インターネットもかなりタフに使いこなし、最新エッセイの内容は、
http://www.noguchi.co.jp/ に掲載されている。
ネット情報と書籍という媒体をうまく使いこなしている作者のひとりだ。

おすすめ度は、★★★+ミラー

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■ <お暇な方は、もう少し>

面白かったものを少々ご紹介。

◎「撃力」というノウハウ
98年5月の出し物。政府の出した総合経済対策が、“史上最大規模”という
わりに印象が薄いものだと批評し、「兵力の逐次投入は下作」と表現する。
逐次かいいか、いっぺんにがいいかという比較として、著者が学生(工学部
)のころのエピソードをが介される。
それは、機械の把手がさび付いて、いくら押しても動かないとき、先輩がき
てグイっとやったらあっけなく動いてしまったという話。つまり徐々に力を
かけたのではなく、ドンと把手をたたいたことで動いたということだ。
その先輩は、応用物理学の学生らしい言葉で「撃力を加えよ」と表現したと
か。こういうことは、日常でも応用できる。綱引きもそう、腕相撲もそう、
戦争や経済政策もそう・・・というわけだ。
女性を口説くのもそう・・・とつい筆を滑らせたりもする。

会社の運営も「撃力」行使が相応しい場面があるかもしれない。
2000年問題なんかは、みんなやりたがらない・・・そんな時は、社長の
撃声なんかが効果あり・・かも。

◎ 経済学者の破壊力

これは、エコノミスト(経済学者)やロイヤー(弁護士)を揶揄するジョー
クの紹介だ。

『あるビジネスマンが、久しぶりに母校を訪問した。経済学の試験問題が
最近はどんなものになっているか興味を抱いた彼は、恩師の研究室を訪
ねて、試験問題を見せてもらうことにした。
ところが、なんと! 問題は彼が学生だった20年前とまったく変って
いないのである。彼は、“なぜ、同じ問題でいいのですか?”と尋ねた。
教授が答えて曰く“経済学が答えなければならない問題は、ずっと変ら
ない。変ったのは、答えだけだよ。”』

弁護士ものは・・

『“専門家の脳、売ります”という看板を掲げた店がある。その店に入っ
た客が、店主に尋ねた。
“エンジニアの脳はいくらですか?”
“1グラム1000円です。”
“医者の脳は?”
“1グラム2000円です。”
“では、弁護士の脳は?”
“1グラム100万円です。”
“弁護士の脳が、どうしてそんなにべらぼうに高いんですか?”
“1グラムの脳を採取するために、いったい何人の弁護士を殺せば
いいか、あなたは想像できますか?”』

このあと、サダムフセインの脳バージョン(一度も使ったことがない新品だか
ら高い)があり、ご丁寧に社内への応用ヒントまで紹介されている。

この本はジョークの本かと勘違いされそうな気配だが、その通り。(いや冗談!)
つい今しがた、渡邉さんから面白いメールをもらって、場所もわきまえずに笑い
ころげてしまったせいか、頭がジョウダンモードに切替わってしまった。
(今日の冗談 : http://www.dab.hi-ho.ne.jp/jodan/backnum/joke27.htm )

この他、<20世紀の代表選手>というエッセイの中にある、フォン・ノイマン
(マンハッタン計画で原子爆弾を開発したことで有名だが、純粋数学、理論物理
学、哲学などで革新的な業績を残した。さらに経済学においても、ゲームの理論
、成長理論など後世に残る業績があるという。意外!)と著者の係わりなども面
白い内容だ。

エッセイは、気楽に読むのがコツ。

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■ <読んで欲しい方>
おひまな方
経済学者のかくエッセイは面白いという方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★+ミラー

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

週刊ダイヤモンドに連載された内容の単行本化では、こんな本もあり
ました。
【無人島に持っていく本】...野口悠紀雄97.11.17 ...☆☆☆☆
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/97.11/97.11.17.htm

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99.10.08[金]:【】..

99.10.07[木]:【】..

99.10.06[水]:【】..

99.10.05[火]:【「鏡の国」の経済学者】..野口悠紀雄...★★★+ミラー
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-94179-3/1600円/237P
99.10.04[月]:【脳死 ドナーカードを書く前に読む本】..★★★★+移植
草思社/ ISBN4-7942-0908-8/1600円/175P
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今週の節約小計 3200円
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-149 【情報3段トビ】・‥… □■

昨日、技術士事務所を開設している方(Sさん)とお会いした。
今や、人、モノ、カネ、に次いでというか、その前にというか『情報』と
いうのがビジネスの4つの神器となっている。その情報をどう扱うかとい
うのが今日のIT産業の要諦だ。
最近はやたらと高くて高機能な製品がもてはやされるが、
本質は違うぞとおっしゃる。
情報を「集める」「貯める」「使う」という3つのステップにそれぞれ
ユーザーが求める要件(希望)があり、そこを工夫しないと、仏像作って
魂入れず状態になるというわけだ。
まず、情報が集まるようなしかけ(インセンティブや操作性のよさ)が
必要であり、それが溜まる時には、使える情報が、ちゃんと整理されてい
ること、そして使う時には、簡単な操作と高速性が必要だという。
さらに、この3ステップが繰り返し使われるにはなんといってもSpeed
が命。5秒と0.1秒では、まったく勝負にならないというわけだ。
このあたり、ちょっとしたパラダイムシフトがあって面白かった。
営業支援ツールなんかは、まさにこういう視点が必要だ。

       しんのすけ@つくるひと
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▲▲▲ 確かめてみヨッ~と。
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Posted by webook at 16:24

1999年09月07日

【いんげん豆がおしえてくれたこと】P.Julien..★★★★★+haricot

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■著書名:【いんげん豆がおしえてくれたこと】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:パトリス・ジュリアン(Patrice Julien)
1952年モロッコ生まれのフランス人。88年仏大使館文化担当官として来日。
料理研究家、レストラン経営などで活躍。
著書に「パトリス・ジュリアンのカフェ」ほかがある。
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■出版社:
幻冬舎/ISBN4-87728-294-7/1200円/206P
1999/5/5 第1刷 、 5/20 第2刷
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■ <ワン・チョット>

「とうとう5日目になって小さな胚芽が見えてきた。
いんげん豆はこうして僕たちに生命のリズムの辛抱強さを
教えてくれた。」

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■ <忙しい方はここだけ>

日々の生活を「アート」として、生きる。食を、住を、衣を。
人生を素晴らしいものにできる素材は、日常のすべての瞬間に潜んでいる。
仕事で遅くなって、一人で食事をとる時も、部屋の中にある植物を見る時も、
今日着る洋服を選ぶ時も。
そんな生き方を、著者自身の生活や考え方を披瀝しながら伝えるエッセイ。

家族はこのままでいいのか!、あまりにおもてなしの感覚が薄れた住まいはこ
れでいのか!、工業製品化してしまった人生の楽しみ、「食」をこうまでない
がしろにしていていいのか!、さりげない着こなしや化粧は、内なる精神の発
露が伴わないと意味がないことにどうして気がつかないのか!・・・など、私
達の生き方を問い、生活の様々なシーンを素晴らしい芸術(アート)にできる
「心の有り様」を示唆してくれる。

忙しいからと言って、コンビニのお弁当をかけ込んで済ませてしまうように、
人生の楽しみのひとつである食べることすら、機械的な世界に貶めがちな私達
に、この著者の生き方は、水面に伝わる波のようなざわめきを巻き起こしてく
れる。

日常通り過ぎる現実を「何でもない普段」とするか、「特別な機会」と捉える
かで、人生はまったく別の色になる。そんな人生のレシピを、食事や、衣服や
お化粧や、住む家や、ペットや、家族の関係や、・・・・様々なシーンを材料
にして描き出す。正に、「アート・ド・ヴィーブル」と言える。

急にフラ~ンスが好きになってきた。

おすすめ度は、★★★★★+haricot

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■ <お暇な方は、もう少し>

人生の芸術家とでもいえるこの著者の生き方からは、なにか不思議なオーラが
伝わってくる。読みながら、かなり精神の高なりを覚えさせてくれる。
自然や宇宙と自分との繋がりを意識する生き方は、著者が子供のころに「いん
げん豆」から教えられたという“生命のリズム”が原点かもしれない。

仏大使館の官吏として幸福で平穏な生活を送っていた著者は、40歳の時に、
職を辞し東京日仏学院の副学長として転職する。内なる何かに駆り立てられて
人生をゼロ・リセット、かなりラジカルな決断だったという。
その後、フランス料理のお店を開店し、独特の空間を作り出していく。
そして、この国の有り様に革命を起そうというほどの意識をもった著者の活動
は幅広い。

そんな著者のネット上の情報は、かなりある。レストランのメニュー、レシピ。
著者のデザインした時計・・・など、広範な活動の原点は、「アート・ド・ヴ
ィーブル」、つまり生活の芸術。生きていることはゲイジュツだ!というとこ
ろか。
http://rakuten.co.jp/nuts/284156/219383/

本日、真之助の暇がなくなってしまいました・・・。
いんげん豆の教えによれば、そういう時は、一呼吸。ここまでにしよう。

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■ <読んで欲しい方>
いんげん豆だいすきなかた
フランス料理がお好きなかた
生活に潤いがほしい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+haricot

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99.09.10[金]:【】..

99.09.09[木]:【】..

99.09.08[水]:【】..

99.09.07[火]:【いんげん豆がおしえてくれたこと】..★★★★★+haricot
幻冬舎/ ISBN4-87728-294-7/1200円/206P
99.09.06[月]:【優柔不断術】..赤瀬川源平..........★★★★☆+優柔
毎日新聞社/ ISBN4-620-31347-5/1400円/277P
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今週の節約小計 2600円
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-136 【WORLD PC EXPO99】 … □■

PCのエキスポが明日から開幕@幕張。(今日は招待日)
うーん、行きたいなぁ。
日経新聞の広告では、Panasonicがワイヤレスノートの見開き
広告を打っていた。
ノートPCに携帯電話の通信機能を入れ込んじゃうというこのアイデア、
昨年の秋に出ると大前研一氏が言っていたやつだけど、どうしてこんなに
遅くなったのかしら・・・。
PCに携帯やPHSの通信機能を入れ込んじゃった方が、ずっと便利なの
に・・と思っていたがようやく出たという感じだ。
そうこうするうちに、PCに携帯電話機能を入れるのではなく、携帯電話
にPC(メール&ウエブ)機能を取り込む流れが進んでしまっていたりし
て・・・。
さて、どっちが便利か。どっちも欲しいと思う欲張りな私。

   しんのすけ@次は~まくはりぃ
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Posted by webook at 16:08

1999年09月06日

【優柔不断術】..赤瀬川源平..................★★★★☆+優柔

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【優柔不断術】

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■ジャンル:エッセイ、文化人類学
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■著者:赤瀬川源平(あかせがわ・げんぺい)
1937年横浜生まれ。画家、作家。武蔵野美術大学中退。前衛芸術家。千円
札事件被告。路上観察学会会員。1981年、「父が消えた」で芥川賞受賞。
宮武外骨、3D写真、新明解国語辞典、老人力・・さまざまなブームの火
付け役。著書に「新解さんの謎」「老人力」など多数。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
毎日新聞社/ISBN4-620-31347-5/1400円/277P
1999/6/25 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「優柔不断はそんなに恥ずかしいことなのか。
  そんなにいけないことなのか。それならなぜ優柔不断と言う言葉の頭に
  “優”という字がついているのか。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

かつて、年とともに忘れっぽくなる現象(ボケ)を積極的な能力と評価し、「
老人力」という言葉をこの国に流行らせたのは、この本の著者、赤瀬川氏。
そして、今度は「優柔不断術」だ。いいぞぉ!、タイトルをみただけで、期待
に胸膨らむ。素晴らしい“掴み”だ。

そう、優柔不断とは、いつのころからか(最初からか?)ぐずぐずして、ふん
切りの悪い奴の代表的形容詞になっている。対極に位置する“決断”という言
葉は、経営者や政治家やリーダーにとって様々な場面で求められる必須の力で
あり、それに比して優柔不断は、あまりに分のない貧相な言葉である。

ところが、誰しも、何かを決めかねて優柔不断な状態に陥ることがあるのも事
実。そこに、「術」という、まことに心強く、積極的な意味合いの文字を付加
してくれるのだから、これはまた日ごろの発想を変えることができるかも・・
などと期待に胸が膨らむ。これは読者の素直な気持ちであろう。

優柔不断術とは、結局「腹」に係わる術であり、すぐキレる「頭」や、ついム
カつく「胸」ではとうてい対処できぬ、奥の深さが必要だ。
物事に対し、“不断”の“優柔”をもって臨む。一言で言えばこうなる。
「こんな腹(気持、頭でも考えでもない)さえあれば、多少の論理の綻びなん
て、いかほどのことがあろうか!」と言う著者は、決断大国アメリカを揶揄し
たり、決断疲れの現代人を癒したりするのだ。

前半Ⅰ部は、日本の文化人類学的な様相を呈しながら展開する「優柔不断」「
貧乏性」の分析。ひょうひょうとした独特の視点は、読者の気持をいつのまに
かつかまえ、知らず知らずニンマリとする自分に、またニンマリとする。
後半Ⅱ部は、著者自身の個人的体験を綴る。「ぼくがただの優柔だった子供の
ころ」に始まり、やがて「優柔不断のエネルギー」を満タンにしていく過程が
夜尿症や千円札事件などのエピソードで書かれている。

構想10年、正に優柔不断の10年の歳月を要して出来上がったというこの本
、優柔不断術の稽古着を着て読むべし、か。
読者の期待に見事応えてくれるエッセイだ。

おすすめ度は、★★★★☆+優柔

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■ <お暇な方は、もう少し>

この本は、前半が面白い。
「ぼくは、自分でいうのも何だが、優柔不断の能力には恵まれている方だと思
う。」とう、意味深な一文から始まる。

「迷い箸」。ご馳走がならぶテーブルで、えーっとウニからいくか、ホウレン
ソウの胡麻あえからいくか、と箸が宙でさ迷う、あれである。
迷い箸は、優柔不断の最たるもので軽蔑されるが、待てよ、日本人はそもそも
迷い箸の天才、猛者ではないか!と話が展開する。

その証拠に、「懐石料理」を上げる。一品ずつでてくるあれだ。
「旅館などは手間を省いて一度にテーブルに並べてあるが、本来は一品づつ順
番に出てくるものであり、これは、迷い箸ができないという効用がある。」
懐石料理とは、迷い箸を封じるための料理である、というのだ。

そして、このストーリーは、時間系と空間系の文化人類比較論に発展する。
「懐石料理が生まれた背景には、空間系から時間系への傾きがあったのである。
」と哲学的な“解析”を展開。

「いずれまた・・」「別途日を改めて・・」「おいおい・・」など、ものごと
の解決を先送りにし、“時が解決してくれるのを待つ”のは、農耕民族という
文化に由来するというのだ。

農業は、種を蒔くことに始まる。「タネを蒔く。後は時間が解決してくれる。
」これこそが、農耕民族の種の起源。

続いて出てくるこんな表現が、更にこの本の魅力を増す。
『いま書きながら気がついたが、蒔く、という字には、ちゃんと時が組み込
まれている。農業というのは畑に種を蒔くというよりも、時間系のある一
点にぷつんと種を蒔くことなのである。』

一方、『決断』を旨とする対極民族は狩猟民族。これについての展開が、また
いい。
『農耕民族というなら、もう一方は狩猟民族である。これは種を蒔いたりは
しない。種の代わりに武器を持つ。そして獲物を見つけてくる。見つけて
も、時間は解決してくれない。見つけたら自分から近づいていって、武器
で仕留める。それで一丁上がり。
つまり、空間を攻めていって時間を切り落とす、という表現はちょっと文
学的になるかもしれないが、いずれにしても攻めの民族である。』
とくる。
“空間を攻めて、時間を切り落とす。”うーん、なんとも素敵だ。

時に「委ねる」民族の性を「ビール2本ぐらい・・」といった曖昧さの中に見
つけたりする著者の観察力は実に面白い。

さらに、「チャウンチャウ?」(違うんと違う?)などといった、実に婉曲と
いうか、カーブというか、もってまわった表現がある点にも注目する。
「言葉のウエイトの、むしろ半分以上が相手側にかけられている」のは、この
例に限らない。

「優柔不断のパラダイムを、長い歴史の中で創出した国」日本の文化人類学を
堪能できる。

優柔不断の世界を遊覧されたい。(要、不断術の稽古着)

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■ <読んで欲しい方>
  Webookを読んで、面白そうだけど買おうかどうしようかと迷う方
  買ってもいいけど、もし面白くなかったらどうしよう、でも面白いかも
  しれないし、えーっと、あ電車の時間だぁ・・・という方
  物事をズバズバ決めるのがお好きな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+優柔

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
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本のカバーは:
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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

赤瀬川源平氏の著作はこんな本も おすすめ:
【新解さんの謎】...赤瀬川原平98.4.28...★★★★★+謎
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/98.4/98.4.28.htm
優柔不断術のなかにも、新解さんの引用が一個所あります。

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.09.10[金]:【】..

99.09.09[木]:【】..

99.09.08[水]:【】..

99.09.07[火]:【】..

99.09.06[月]:【優柔不断術】..赤瀬川源平....★★★★☆+優柔
毎日新聞社/ ISBN4-620-31347-5/1400円/277P
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今週の節約小計 1400円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-13 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-34 ・ ・ ・ ‥… □■

先日、皆様にお願いをしました NHK ETV特集「メールマガジン・増殖
する心の小宇宙」は、再放送があるようです。
岡野さんが教えて下さいました。
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> まぐまぐで、こんな記事を見つけました。
> 参考になれば・・・・
>
> -------------------------------------------------------
>
> この番組の再放送が決まったとの連絡も入りました。
> 10月1日(金)深夜、NHK教育チャンネルだそう
> です(放送日時は変更される可能性があります)。
>
> -------------------------------------------------------

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岡野さんありがとうございました。ビデオは、伊○崎市のSさんから
お借りできました。Sさん、ありがとうございました。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-135 【トウモロコシ】・・… □■

日曜日に近所のレストランへ行った。カウベルというこのお店。おそらく
近隣50km内でイチバン素敵なレストランだ。なぜスバラシイかという
ことは、また別の機会に譲るとして、今日は そこで見かけたトウモロコシ
の写真。アメリカのコーンの種類を紹介したもので、まあ、20種類くら
いのトウモロコシがある。赤いの黒いの、でかい粒のもの、貧相なもの・
・・日本のトウモロコシは、黄色か白か、せいぜい黄と白が混ざったもの
くらいなのに・・。
うーむ、地球は広い。と思った次第。はじめて「外人」を見たい時のような
驚きがあった。
彼の地には、インディアンコーンなんてのがあり、バーボンウイスキーは
トウモロコシから出来上がる。
さらに、トウモロコシは、遺伝子組み替えの材料にもされ研究がなされて
いる。 http://ss.s.affrc.go.jp/docs/sentan/guide/worlddev.htm
そんなんより、自然のトウモロコシが食べたいんだけど・・。
あ、もうトウモロコシの季節はトウに済んで、今は稲刈りの季節だった。

   しんのすけ@もころし国
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ 情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp) もあるよ。
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| ○ | また、明日。
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Posted by webook at 16:07

1999年08月23日

【おもしろくても理科】..清水義範............★★★☆+理科

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★ 【Webook #99-128】 99/08/23(月) ★
★ “ナツバテには梨”の月曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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東京の日出:05:05 +2分 対前日
東京の日入:18:22 -4分 ”
日昼時間 :13:17 -6分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【おもしろくても理科】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:清水義範(しみず・よしのり)
1947年愛知県生まれ。「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。
機知、諧謔、風刺に富んだ数々の作品を発表。
「その後のシンデレラ」「バールのようなもの」ほか。
絵:西原理恵子(さいばら・りえこ)
1964年生まれ。武蔵野美術大学卒業。漫画家。
著書に「サイバラ式」「恨ミシュラン」他。
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■出版社:
講談社/ISBN4-06-263626-3/1500円/258P
1994/10/31 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「大学に進む時に理科系と文科系に別れる、なんてことが、人間は
どちらかに属する、なんていう固定観念を作ってしまっているのだ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

以前、「どうころんでも社会科」という本を面白く読んだ。これが清水義範と
いう作家との出会いだった。
(99.02.23【どうころんでも社会科】..★★★★★+社会科)

今回の授業は、・・・理科。

竹内久美子女史によれば、世の中、理科系男と文科系男がおり、どうも文科系
男が幅をきかせているような情勢らしい。その様子は、竹内女史のバイオロジ
カルな考察を読むともっともらしいが、理科系男も捨てたものではない。
理科系男が得意とする(いうことになっている)「理科」について、独特の観
察眼とユニークな視点で書いた面白エッセイである。

理科とひとくちに行っても、“物理”“生物”“地学”などいろいろあり、こ
こでは、「慣性の法則」、「化学の実験」、「宇宙のサイズ」、「地球の生き
物」など、NHK驚異のシリーズにでもなりそうなテーマを扱う。
そして、それらをコミカルに料理している点がユニークだ。

電車の中で飛び上がってもなぜ同じ所に下りるのか?などと言った身近なこと
を、絵を担当した西原理恵子嬢をツマミにして、面白おかしく綴っている。

理科はあんまり・・・だった方にも是非。楽しめる理科をどうぞ!

おすすめ度は、★★★☆+理科

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■ <お暇な方は、もう少し>

「小学3年生の時に、驚愕の事実を教えてくれた先生がいる。」という著者。
清水少年を知的好奇心で震えさせたその先生は、実は理科の先生だった。

性教育の話じゃなくてもっと科学的(?)なこと。それは元素の話と、光学の
話であったそうだ。その先生は、理科のカリキュラムを無視してめちゃ先走り
する先生だったようで、義範少年をして「理科が好きな子供」にした存在だっ
たという。
その先生の話というのは、
1)すべてのもの、人間の体も黒板も鉄棒も、鼻くそも空気も、とにかくあら
ゆるものは、小さく割っていくともう分けられないという粒になり、その
粒はよく研究するとみーんな同じ材料からできている。どんなものでもそ
れでできている。
2)物が目に見えるのは、光がそこに当たってはねかえって人間の目に入って
くるからである。赤いものは赤い光をよくはねかえし、青いものは青いも
光をよくはねかえすからそういう色なのである。
というもの。

「人間はなんとなくすごくて特別な立派なもののような気がしていたのに、鼻
くそも黒板ふきも、人間と同じ材料でできてるなんて・・・、平常心でいら
れなくなった。少し不快だが、この世の真相に触れた、というような高揚し
た気分もあった。」など、その時の興奮の具合を述懐する。

そんな著者が、なぜ、どうしてとか、”ホントに分る”とかいったことにこだ
わる人になるのは自然なことかもしれない。
そして、そいういう観点から物事を見直してみると、結構当たり前のことも楽
しくなったりするから不思議だ。

最初にでてくる慣性の法則も、すでに大人になってしまった私達には、力学の
もっとも基本的な法則として「分った」つもりになっているものではある。
が、人に分り易く説明しようとすると己の似非知識具合がばれてしまったりも
する。
インディー・ジョーンズのトロッコや、スペースシャトルなどを持ち出したり
して面白い理科を展開する。
電車の中に跳んでいるハエの話は、風圧の問題にも発展し、話題の輪を広げて
いる。

宇宙の話では、東京ドームという普段なじみがあり、大きさを実体験している
ものを題材にして宇宙の大きさを体感する。

地球の北半球が東京ドームだとすると、比率は63780対1。この比率で
いろんなものを見てみると面白い。ジャンボジェットは、1.25mmくらいで
蚊よりも小さく、高度1万メートルあたりを飛ぶということは、東京ドーム
から15センチメートルくらいを飛んでいることになる。
エベレストは、13.9cm、マリアナ海峡は17cmのくぼみ。
人工衛星は、まあ10mくらいのところを飛んでいる。
“つまり、我々が通常意識している世界というのは、地球表面のほんの薄っ
ぺらな層に過ぎないということである。登山家が死ぬ思い出のぼっても14cm
,原子力潜水艦が潜っても17cm・・・そんな具合だ。”

ちょっと具体的なものに置き換えて物事を見ると、妙に納得がいくというのは
理科の世界にとどまらず、哲学でもビジネスでも同じ。

こんな具合で広がる「理科」の世界は、結構楽しい本の旅になる。
あなたも、もう一度いかが、理科の時間。
あー、起立、礼!。

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■ <読んで欲しい方>
理科系の方
文科系の方
どちらでもない方
おすすめです。
あ、もちろん両生類の方もいいんですよ。
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■ <オススメ度>

★★★☆+理科

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
ISIZE Book(http://www.isize.com/book/)か、
Book Chase(http://www.php.co.jp/book/)で、
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98010465

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

ほかの教科では、

社会:【どうころんでも社会科】..清水義範.......★★★★★+社会科
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.2/99.02.23.htm
算数:【天才数学者たちが挑んだ最大の難問】アクゼル..★★★★+∵≠?
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.7/99.07.08.htm
国語: これも清水義範の世界が面白い。Webookではまだ紹介していない。
『清水義範の作文教室』
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99027262

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99.08.27[金]:【】..

99.08.26[木]:【】..

99.08.25[水]:【】..

99.08.24[火]:【】..

99.08.23[月]:【おもしろくても理科】..清水義範...★★★☆+理科
講談社/ ISBN4-06-263626-3/1500円/258P
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今週の節約小計 1500円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-11 ・ ・ ・ ‥… □■

以前、紹介した「はれぶた」の作者、矢玉四郎さんからの簡潔なお便り。
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> 本を推薦いただいてありがとうございます。゛
> あとがきを評価していただいて感謝。
>  ホームページをつくりましたので、見てやってください。リンクじゆうです。
> http://village.infoweb.ne.jp/~harebuta/
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早速ホームページを覗いてみると・・・。そこは、ぶたごや。
「ぶたがほえる」だったり「ぶたのはぎしり」があったり、絵本のあとがき
にあるような、矢玉氏の独特のぶたのしっぽぶり(筆つかい)がある。
ちなみに、はれぶたの本は、こんなのをご紹介しました。

【あしたぶたの日ぶた時間】...矢玉四郎98.1.19...★★★★+ブタ
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/98.1/98.1.19.htm

【はれときどきぶた】...矢玉四郎97.12.4...☆☆☆☆☆+☆ブー☆
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/97.12/97.12.4.htm

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-32 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-128 【ナツバテ】 ・ ・・… □■

こう残暑が厳しいとつい冷たいものを飲みすぎたり、就寝時の空調を
効かせすぎたりと体調を崩し易いですね。
食欲が落ちたりして、ナツバテ、なんて言葉もそろそろ・・・。
そんな時何がいいか?
ぼくの場合、「朝一のコップ1パイの水」と「梨」。
起きがけに水をぐいっと飲むと胃腸の調子をよくするみたいで、これは
某校長先生の尊い教え。
もうひとつはそろそろ旬の「梨」。自然の恵みはありがたく、この果物を
食べると食欲不振の胃腸の調子を整えてくれます。(僕だけか?)
あのザリザリした果肉に効果があるのか・・・。
バテ気味の方ぜひお試しを。
   しんのすけ@梨おいしい
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
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| ○ | また、あした。
\v/ カトリ@ になったしんのすけ
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Posted by webook at 16:02

1999年08月13日

【史上最大のミステーク】..赤池他.............★★★★☆+水蒸気

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東京の日出:04:57 +1分 対前日
東京の日入:18:34 -1分 ”
日昼時間 :13:37 -2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■著書名:【史上最大のミステーク】

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■ジャンル:ノンフィクション・建築
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■著者:赤池学、江本央、金谷年展
赤池学(あかいけ・まなぶ):
1958年東京都生まれ。筑波大学生物学類卒業。ユニバーサルデザイン
総合研究所所長等を務める。
http://www.udinet.com
江本央(えもと・なかば):
1945年父の経営する江本木材産業に入社。その後独立、江本建設工業
を設立。高断熱、高気密関連資材などの開発、製造販売を行う。
通気層に関する特許など50件を超える。
http://www.aaapc.co.jp/EV-sotodan/

金谷年展(かなや・としのぶ):
青森県立保健大学健康学部助教授。東北大学理学部卒。理学博士。
富士総合研究所、プラクシス代表取締の後、現職。
著書に「世界でいちばん住みたい家」など。
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■出版社:
TBSブリタニカ/ISBN4-484-99208-6/1600円/253P
1999/7/8 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「未来を奪う史上最大のあべこべ、それは、マンションなど99%以上の
建物に隠された断熱方法の根本的な間違いだ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

コンクリート建物の断熱方法の誤認識が、日本の未来を奪う大変なミステーク
だとする衝撃のドキュメント。

断熱とは、ある素材を使い建物の外気の熱を遮断し、室内温度を快適に保つた
めの基本工法だが、大きく、「無断熱」「内断熱」「外断熱」に別れる。

マンション、オフィスビル、ホテルなど日本のコンクリート建物はおよそ10
0万棟あると言われ、そのほぼ100%が、「無断熱」もしくは「内断熱」の
施工だという。
かたや、ドイツ、スウェーデン、アメリカなど欧米諸国はほとんどすべてが、
「外断熱」で作られているという。

内と外、どちらでも断熱できればいいというものではない。その違いから起き
る影響は、「住んでいる人の健康」、「建物の耐久性」、さらに「地球温暖化
への影響」など重大な意味を持つというのが本書の趣旨。

なぜ、内断熱がまずいのか。内断熱と外断熱との違いは何か。欧米の建築事情
調査や“水蒸気理論”などを交えながら、日本のコンクリート建物に潜む大き
なミステークを分り易く展開している。

これからマンションを買おうとしている方、必読の書。

おすすめ度は、★★★★☆+水蒸気

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■ <お暇な方は、もう少し>

内断熱とは、建物の内側に断熱材を入れる工法で、マンション建築現場などで
見かけるおなじみのもの。一方、外断熱とは、建物全体を断熱材ですっぽり包
み込む工法である。
問題は、内断熱。
ほとんどの日本のコンクリート建築物に適用されている「内断熱」工法の根本
的な間違いをつぎの3点に纏めている。

1.内断熱はダニ・カビの発生を助長する構造で、アトピーや喘息などのアレ
ルギーの要因になっている。
欧米で当たり前の外断熱の住まいでは、ダニ・カビに起因する健康被害は
ほとんどない。

2.内断熱は、建物の耐久性を著しく縮めている。その差は100年対30年
ほどの差となる。

3.地球温暖化への影響。内断熱と外断熱では、空調にかかわるエネルギー消
費が3倍も違うというのだ。
工法の違いからくるエネルギー消費の違いは、ひいては地球温暖化に大き
く影響する。内断熱工法の建物は、温暖化促進建築物という。

そもそも、内断熱と外断熱のどちらがいいかなどといった議論が成立たないほ
ど、“内断熱は基本的に間違っている”というのだ。

私達にとって一番身近で深刻な問題は、やはり健康問題。アトピーや喘息など
の要因だと言われるダニやカビ。内断熱の施工のために、マンションの様々な
ところに結露をきたし、そこにダニ・カビの発生が生むことから、内断熱こそ
が根本の元凶というわけだ。

「この30年のあいだ、“断熱すれば結露は止る”という単純な考え方がはび
こってしまい、結露の源である水蒸気についての本質的な議論が忘れ去られて
いた。」という。

窓枠や壁に水滴がつくのをよく目にするが、あれは「表面結露」。しかし、結
露は目に見える表面だけではないという。
壁の内側、床下、天井、など目に見えないところでも発生し、それらは「内部
結露」「壁内結露」と呼ばれる。これらがダニ・カビ、ひいてはアレルギーの
引き金となるというのだ。

建物の断面上で温度と露点温度を模式化したグラフを用い、断熱方法と結露の
関係を理論的に解説しているが、なかなか説得力がある。

このほか、耐久性の違いも大きい。
内断熱の場合、断熱材の外側にあるコンクリートは、冬期と夏期の温度差を直
接受け、コンクリートの膨張・収縮による経年劣化が激しいというわけだ。

欧米取材の模様も詳しく書かれているが、一様に「日本では、いまだにそんな
こと(内断熱)をやっているのか。信じられない!」という日本の断熱非常識
を轟々と非難しているのが印象的だ。

知らないということは恐ろしいことである。

なぜ、内断熱が日本ではびこってしまったかの追求がやや薄いのが残念だが、
ちょっと驚きの内容がある。

マンションにお住まいの方、これから購入しようと言う方、是非。

(海外の読者の方で、何か断熱工法に関する体験情報あればメール下さい。)

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■ <読んで欲しい方>
マンション購入予定の方
マンション買い替え予定の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+水蒸気

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

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本のカバーは:
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99.08.13[金]:【史上最大のミステーク】..赤池他...★★★★☆+水蒸気
TBSブリタニカ/ ISBN4-484-99208-6/1600円/253P
99.08.12[木]:【流星休刊】..夏ばて防止に・・・

99.08.11[水]:【いつでも会える】..菊田まりこ..........★★★☆+シロ
学習研究社/ ISBN4-05-201055-8/ 950円/ xxP
99.08.10[火]:【意思決定12の心得】..田坂広志........★★★★+12
生産性出版/ ISBN4-8201-1650-9/1400円/183P
99.08.09[月]:【孫正義インターネット財閥経営】..滝田..★★★★+一途
        実業之日本社/   ISBN4-408-10335-7/1600円/286P
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今週の節約小計 5550円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-10 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-125 【ペルセウス流星群】… □■

|また、流星群ショーの季節です。
|今年は、ペルセルス座の流星群が、8月の12日から13日の朝にかけて
|極大になるとか。東北の空で見られるようです。
|月明かりもなく、絶好の観測機会、ご家族、恋人といっしょに是非!
|今夜は流星!
|参考情報は、こちら:
| http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/acsc/meteor/summer_meteor.html

と書いたのは実は昨日のこと。
残念ながら、曇や飲み会疲れで観察はお流れ。また今度に期待。

   しんのすけ@お流れ星
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>>> 8.18水まで休刊します。皆さん、お元気で・・・ <<<


ξ
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Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みそコンコンできたかなぁ
| ○ | また、来週 8.19木 に。
\v/ ぼんオドリ にいったしんのすけ
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Posted by webook at 15:59

1999年07月29日

【耳部長】..ナンシー関.......................★★☆+小耳

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★ 【Webook #99-119】 99/07/29(木) ★
★ “真夏の夜は月食がいい”の木曜日      ★
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東京の日出:04:46 +1分 対前日
東京の日入:18:49 -1分 ”
日昼時間 :14:03 -2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【耳部長】

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■ジャンル:芸能・エッセイ
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■著者:ナンシー関(なんしー・せき)
1962年青森県生まれ。消しゴム版画家。コラムニスト。
著書に「何が何だか」「聞く猿」「何もそこまで」「聞いて極楽」など。
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■出版社:
朝日新聞社/ISBN4-02-257405-4/1000円/206P
1999/7/5 第1刷 1999/7/20 第2刷
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■ <ワン・チョット>

「芸能界の裏話、ちょっと小耳にはさんでみれば・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

川島なお美、ヒロミ、タモリ、河村隆一、久米宏、神田うの、野村沙知代・・
などテレビでおなじみの面々を、ナンシー関独特の辛口めがねで透視したエッ
セイ。
週刊朝日連載の『小耳にはさもう』を単行本化した第4弾である。
ちなみに前作までのタイトルは「小耳にはさもう」「聞いて極楽」「聞く猿」。

テレビの画面を通して、一般人がなんとなく感じていたことをズバっと切り
捨てるように言い切ったり、意外な分析を披露したりするところがいい。
相当過激な表現もあり、大丈夫かいなと心配になることも・・・。
登場人物の似顔絵版画もなかなかいい。
但し、この本、感動するとか、心の栄養になるとかの効能は、全くない。
すでに第2刷になってるのは、ナンシー関の視点の面白さゆえか。

テレビ界や、芸能界の噂話、裏話などその方面が得意な耳部長さんは、結構ど
この会社にもいるもの。耳部長だったり、耳課長だったり、耳主任だったりす
るけれど。
まあ、あんまり人生の役には立たないけれど、そういう世界も人間の生業であ
るし、意外に話題がはずんだりもするから、捨てたものではない。
この本、小耳に挟む耳学問の一つだと思って読めばよろしい。

おすすめ度は、★★☆+小耳

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■ <お暇な方は、もう少し>

芸能界やテレビ界の題材になる人はあまたいるが、この本の中で3度も登場し
注目度が高いのは、「川島なお美」と「前田忠明」。
川島なお美は、丁度“失楽園”に出演していたころであり、注目度も高かった
ようだ。

3度目の登場場面では、乳首と放送コードの関係を面白く展開している。
「では、なぜ失楽園は、“乳首”で放送コードへの挑戦を成し遂げられたの
か。それは、これまでテレビの中にあった乳首のほとんどは無記名の乳首
であったということである。深夜番組は別だが露出されてる乳首は”知ら
ない人の乳首”なのである。しかし、失楽園は、主演・川島なお美の乳首
だ。署名乳首。無記名の乳首に比べて、含まれる情報量が違う。なお美の
乳首であるということから喚起されるさまざまな妄想やら邪念やら。
そういう意味でこれまでの乳首より、“健全な社会を守る”ための放送
コードという意味においては、より“悪い乳首”なのだ。」
と、まあこんな具合。

スポーツキャスターの長嶋一茂もテニスの松岡といっしょに相当なこきおろ
しにあっている。

「スポーツマン然とした体躯、おおざっぱに識別すればさわやか系、ジュ
ニアと呼ばれる境遇など、いくつも共通点があるが、二人を似通わせて
いる最大の原因ははっきりしている。
二人とも、バカという点だ。」

ひぇーそんなこと言っていいの・・・。
こんな調子で多くのテレビ界人間を痛烈に分析している。他人事だから、まあ
いいけれど。

耳学問。・・・要するに耳でいろいろ聞いて学ぶというものだ。
アメリカ人は特にこの耳学問が得意とか。人にとことん聞いて、分らないこと
をクリアしていく。聞く時はどんなアホな質問も『自分が知らないことを聞く
のは当然』とばかりに平然と聞く。こんなこと聞いて恥ずかしいかなぁ・・・
なんてそぶりはちっともない。・・・そんなあたりをあの広中平祐氏が語って
いる。
http://www.wnn.or.jp/wnn-c/saiha/wnnc-ns/069/naiyou.html
この本を読んで、あまり気分爽快になれなかった方は“お耳直し”にちょっと
いいかも。

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■ <読んで欲しい方>
テレビ界の話題だいすきなかた
芸能通の方
河村隆一?佐藤藍子?ってかた
川島なお美・・ぐふふっ て方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★☆+小耳

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
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99.07.30[金]:【】..

99.07.29[木]:【耳部長】..ナンシー関.............★★☆+小耳
朝日新聞社/ ISBN4-02-257405-4/1000円/206P
99.07.28[水]:【勝負どころを突破する!】G.Westerby★★★★★+モサド
TBSブリタニカ/ ISBN4-484-99103-9/1900円/366P
99.07.27[火]:【腰くだけ発想法】..アエラ編集部...★★★★+☆行
朝日新聞社/ 雑誌21016-7/10 / 780円/194P
99.07.26[月]:【ふまじめな脳】..大島清...........★★★★+ふまじめ
PHP研究所/ ISBN4-569-60663-6/1048円/205P
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今週の節約小計 4728円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-09 ・ ・ ・ ‥… □■

Webook #99-95で紹介した本の著者、岸祐司さんからのお便りです。
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.6/99.06.16.htm
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> 千葉県習志野市秋津の岸裕司です。
> 私の『学校を基地に〔お父さんの〕まちづくり-元気コミュニティ!秋津』
> (太郎次郎社:本体¥1800℡03-3815-0605)の本を、
> メールマガジンWEBOOK真之助でご紹介いただきまして
> 誠に ありがとうございました。
> 的を得た適切な紹介文で、著者をして「ウムム…」と、唸らせる紹介内容
> ですね! 真之助さまの本好きを感じました。一言、お礼まで。
> 尚、『クロワッサン』7/25発売号「女の新聞」欄にも私の顔写真(見たくも
> ないでしょうが…)付で紹介されています。
> アディオス!アミ~ゴ!
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早速、クロワッサンを覗いてみましょう・・・
岸さん、どうもありがとうございました。益々のご活躍を!

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-31 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-119 【月食】 ・ ・ ・… □■

昨日の夜は、なかなかいい月食が見えました。
はじめは雲がかかっていたが、だんだん晴れて、月食の中盤以後は、
すばらしい観察ができたところが多かったようで。
望遠鏡で、クレーターなどがよく見える。
うーむ、あそこへ30年も前に人間がいったのかぁ・・・。
次は2000年の7月16日とか。見逃した方は次回是非。

   しんのすけ@月に鯨・ホエール
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ξ 日経ネットナビ ホームページ生活便利帳 1600円
▲▲▲ P82に載ってます。ちょっとタイトルが・・・
Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みそツンツンできたかなぁ
| ○ | また、明日。
\v/ トビーになったしんのすけ
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Posted by webook at 15:45

1999年07月26日

【ふまじめな脳】..大島清.....................★★★★+ふまじめ

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #99-116】 99/07/26(月) ★
★ “夏本番!”の月曜日        ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
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■著書名:【ふまじめな脳】人生を気楽に生きるヒント

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■ジャンル:人生訓、エッセイ
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■著者:大島清(おおしま・きよし)
  1927年、広島県生まれ。東京大学医学部卒。ワシントン大学助教授、京都
  大学霊長類研究所教授などを経て、現在愛知工業大学客員教授、京都大学
  名誉教授。生殖生理学専攻。医学博士。脳とホルモン、産科学からエイズ
  まで、その研究領域は広い。著書に『頭脳200%活用法』『世紀末の病
  』など多数。
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■出版社:
PHP研究所/ISBN4-569-60663-6/1048円/205P
1999/6/ 25 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「複雑系の世界を扱うのにこれまでのような杓子定規な“まじめ脳”では
  対応しきれない。様々な垣根を越え、形のないものを鷹揚に包み込む
 “ふまじめな脳”の出番が求められている。」

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■ <忙しい方はここだけ>

物事には必ず二面性がある。まじめ、勤勉、律義・・・など日本人の美徳も時
と場合によっては仇をなすことになる。
日本の高度成長期を支えてきたのは、確かに「勤勉で、きまじめで、一途な」
働き者の日本人であった。そして、「“浮利を追わず”をモットーにしてきた
日本の経済人たちが不慣れとしかいいようのない花見酒に酔いしれ」「土地や
株やゴルフ場へとまるでくつわをならべるように国中が同じ方向へ突っ走った
」のは、日本人本来のきまじめさを忘れたようでいながら、その実、実に律義
に、おおマジメに、バブルの追求に励んだとも言えなくない・・・著者の経済
分析は逆説的でありながら実に当を得ている。

まじめというのは、本来いい意味だが、その度が過ぎると、突然キレたりする
し、いつか来た道をまた辿ることにもなりかねない。
教育の見直しが叫ばれているこの頃、ふと振り返れば偏差値至上主義を疑いも
なくまじめに国中が取り組んだ結果でもある。不良債権を山のように積み重ね
てきたのも、言わばまじめに仕事に取り組んだ結果でもあるのだ。
お受験や幼児教育の行き過ぎも、“まじめ”なるがゆえの帰結といえる。

そこでこの本の出番。
デジタルみたいにきっちりしてなくて、ハーフとかクオーターとかいったいい
かげんなアナログ脳がいい。
「いいかげん」だったり「見切り発車をしたり」「スケベえだったり」「子供
っぽかったり」「ムダや寄り道がすきだったり」「能天気で飽きっぽかったり
」する脳が大切だという。

脳や生理学の専門家が、閉塞した社会を打ち破るための処方を、まじめとふま
じめ、律義といいかげん、アナログとデジタルなど、対称的な視点と、社会の
なかの様々な事象分析で展開する「ふまじめのススメ」は、不思議な納得感が
味わえる。ふまじめな私(あなたも?)にピッタリ。

ふめじめな脳とは逆説的な表現だが、必要な心のゆとりの部分である。
人生の「あそび」の少ない方は、是非、ふんどしを「ゆるめて」読まれたい。

おすすめ度は、★★★★+ふまじめ

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■ <お暇な方は、もう少し>

まじめな脳はどんな考え方をしているか・・。

例えば、医学。西洋医学が闊歩する現代、科学的に効くことが証明されていな
い針や灸の効果をどちらかというとう疎んじている。
“効くから効くんだ”という理屈は、いわば“いいかげん”であるけれど、無
視できない奥の深い世界があるのも事実だ。

教育、趣味、仕事・・・みんなまじめに取り組んでいるうちは、創造的なもの
や自由な発想はむつかしいという。
ふまじめで、いいかげんな脳(頭の使い方)は、物事を多面的にみたり、創造
性を豊かにしたりするという“いいモン”なのだ。
一見ワルだけど、そいつがいなかったらどうなったか・・・なんてことがある
が、そういう“存在”(ありかた)である。

『マンネリスムのすすめ』丘沢静也(おかざわ・しずや)著 平凡新社660円
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99026144
も、この本とちょっと似たところを志向した内容がある。
スポーツでもなんでも、一生懸命汗を流し、なにか目標をもってそれに邁進す
するのが“正しいスポーツ精神”のごとくなっているが、果たしてそうだろう
か?ゆったり、のんびりするのどやかなリズムで汗をかくことも立派なスポー
ツ精神ではなかろうか・・・など、普段私達が認識している『常識』的なもの
の殻をコンコンとつついてくれる本だ。

「マジメ」に対して「ふまじめ」、「ガンバル」に対して「ゆったり」、と、
互いに似た文脈を立て続けに発見してみると、ガムシャラにシゴトしていた(
わけないか)自分も、“ねぇ、ちょっと、立ち止まってみたらぁ”・・・なん
て内なる声を聞くような気が・・・。

くそ暑い夏の夕暮れに、ふっと一息ついてみよう。

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■ <読んで欲しい方>
  お堅い方
  まじめ一筋に生きている方
  いいかげんな方(私みたいだなぁ、もしかしてあなたも?)
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+ふまじめ

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99026074

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

藤田紘一郎、大島清、本川達雄・・・生物学、医学などの見地から人生を
語る3大変人(失礼!)。これに竹内久美子女史を加えると突然変異が
多発する危険性がある。生き物バンザーイ!

【ヒトはなぜ”いじめ”るのか】★★★
http://www.isnet.ne.jp/isn00029/webook/97.6/97.6.30.htm
【人生は定年からが面白い】
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/95book.htm

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99.07.30[金]:【】..

99.07.29[木]:【】..

99.07.28[水]:【】..

99.07.27[火]:【】..

99.07.26[月]:【ふまじめな脳】..大島清.............★★★★+ふまじめ
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今週の節約小計 1048円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-09 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-31 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-116 【iモード】・ ・ … □■

先日の週刊ギャビー(http://www.gabby.net/)で、ミニページの評価が
取り上げられていた。今日の日経新聞でもネット対応携帯電話活用と題して
電脳隊のミニページが紹介されている。(http://mini.dennotai.co.jp/)
ホームページで、わざわざ携帯電話のウインドウサイズのコンテンツをみる
というのは・・・・という気もするけど、imode を利用してない人には
雰囲気がつかめていいかも。ちょっと視点を変えた発想の面白さがある。
携帯端末や小型PCは便利だけど、ほんのちょっとのことで、やはり“お荷物”
である。そこへいくと携帯電話にオマケとしてホームページレビューがある
というのは有難い。グループウエアを携帯電話で利用できるソフトもあり、
携帯電話も目(耳)が離せない。
日経ニュースもiモードの正式コンテンツになるようだし・・・

   しんのすけ@mobookもよろしく
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Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みそコロコロできたかなぁ
| ○ | また、明日。
\v/ オニヤンマになったしんのすけ
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/| /≡≡< 。 o O 〇
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Posted by webook at 15:42

1999年06月10日

【リーダーたちのユーモア】..村松増美.....★★★☆+センス

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #99-92】 99/06/10(木) ★
★ “梅雨の前のさわやかさ”の木曜日      ★
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★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【リーダーたちのユーモア】

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■ジャンル:エッセイ・英語
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■著者:村松増美(ますみ・むらまつ)
1930年東京都生まれ。サイマル・インターナショナル常勤顧問。同時通訳
の第一人者。
著書に「私も英語が話せなかった」「だから英語は面白い」など。
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■出版社:
PHP研究所/ISBN4-569-60477-3/1143円/187P
1999/3/30 第1刷
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■ <ワン・チョット>

ユーモア世界選抜:
「冗談を半分聞いただけで笑うフランス人、
最後まで聞いてから笑うイギリス人、
一晩考えてから笑うドイツ人、
そのジョークは古いよ、それに語り口が今一つだねと半畳を入れる米人、
そして、ニコニコしてるが全く理解していない日本人」

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■ <忙しい方はここだけ>

欧米を始め多くの国では、ユーモアはコミュニケーションの潤滑油として、は
っきりとした位置付け、すなわち市民権を持っているという。ところが我日本
では二次会とか親しい友人とかごく私的な場面でしか日の目をみていないこと
が多い。シャイな農耕民族の文化も影響しているのだろうか。

著者は、同時通訳の草分けとして、数々の著名人、政治家などの通訳をこなし
てきた人だ。J.F.ケネディ、フォード,カーター、レーガンなど歴代大統
領、田中、三木、大平など歴代総理、サミュエルソン、フリードマンなどノー
ベル小受賞者、チャールズ皇太子などの皇室など各界のそうそうたる人物の通
訳の中で、著者が垣間見た「上質のユーモア・センス」を、落ち着いた語り口
で紹介している。

巧んだジョークではなく、交渉などの緊張の中で放たれた一筋のユーモアは、
その人の人格を滲ませるものだ。映画の名場面でもレビューするような感じで
、多くの有名人のユーモア・センスが披露されている。
凶弾に倒れながら国民に明るいユーモアを送り続けたレーガン、大平正芳元総
理の朴訥な人柄から滲みでたスピーチ、チャールズ皇太子の通訳の後、ダイア
ナ妃にもお礼の握手を受け緊張したエピソード(おじさまも人の子なんだ)な
ど、とても印象的。

通訳として活躍した著者の目を通じ、世界の著名人の「センス」のよさを知る
・・・そんな楽しみのある本だ。

おすすめ度は、★★★☆+センス
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■ <お暇な方は、もう少し>

ダジャレとか冷やかしジョークも、骨休めとして楽しいが、ここに紹介されて
いるユーモアは、趣を異にした高尚なものである。歴史的な背景を背負ってい
たり、文化的な微妙なズレを認知していないと理解できないものであったりと
、著者の平易な解説と、背景説明がなければ、その本当の可笑しさ、奥ゆかし
さがつたわらないものもある。そして、それらは、歴史の一こまを人間らしく
彩るワンシーンでもある。
恐らく、その場に居合わせていなければ味わえない崇高なものもあったに違い
ない。

印象的なシーンを少し・・・

レーガンが暴漢に撃たれて重症を負ったときのエピソード。
相当な重傷にも拘らず、病院へ担ぎ込まれたときも意識があった。手術台の周
りを、主治医、医師団、そして看護婦さんたちがとりかこむ。選んだかどうか
はわからないが、結構器量のいい看護婦さんたちがたくさんいた。レーガンは
ニッコリとウインクをしてこう言った。
「Does Nancy know this?」(うちのかみさんは、このことを知ってるか)
こんなきれいな看護婦サンにかこまれてるのを知られたら叱られるとばかりの
ユーモアだったそうで、すぐこれは新聞報道されたとか。
その後、中曽根首相のデビューしたウイリアムズバーグでのサミットで、レー
ガンが、また役者ぶりを発揮。大統領の記者会見で、壇上に上がったとき、バ
ーンとう音。また暴漢かとおもいきや、折りたたみの椅子が倒れた音であった
。一瞬ギョッとした人も多かったが、事情がわかりみんながホッとしたとき、
レーガンさんはニッコリ笑いこう言った。
“Missed me”(はずれたよ)
これには、みな万雷の拍手だったという。余裕のある人だったとは著者の述懐。

日本の首相も頑張っている。アーウーの故大平正義氏だ。1980年、オタワ
で、カナダ連邦会議で演説をしたときのこと。「本日は勇をもって英語でご挨
拶を申し上げます」(これ英語)を切り出した後「しかし、残念ながらフラン
ス語は勉強してくる時間がありませんでした。」と続け、笑いと拍手が起きた
という。英仏両語を国語とするカナダへの配慮であったわけだ。
この後がまた大平首相らしく、素朴で実直な姿が浮かぶ。
メモを見ながらフランス語で「エクス・キュー・ゼモワ」とやったが、ぎこち
ない発音になってしまった。それでも微笑と拍手で迎えられた。この後、更に
二度、言い直したそうで、そあれにはカナダの議員さんも、大平さんの意気よ
しとして、さかんな拍手で称えられたそうである。
この心温まる情景は、テレビで何度も放映されたそうで、日本の政治化にも人
間らしい顔のあることをカナダ人の多くが感じたに違いないという。

最後のほうに各国の国民性を笑うジョークが紹介されている。日本人の「意思
決定の遅さ」を笑うもので救命ボートが沈みそうな状況の話、多分さまざまな
ところで紹介されているから、ご存知の方もおおいことだろう。
イギリス人、イアリア人、アメリカ人、そして日本人とくる。
(175ページだらか立ち読みしてみて・・・)
さらに、著者の経験談から、オランダ人、カナダ人も出てくるのが楽しい。

この本は、96年刊「指導者たちのユーモア」を改題し増補されたものである。
ユーモアは心の潤滑油、たくさんあればあるほどよい。
それにしても、これだけ多くの著名人と近く接した人も少ないであろう。

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■ <読んで欲しい方>
英語がすきなかた
ユーモアのネタをためてるかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★☆+センス

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お近くの本屋さんで。
本のカバーは(ありませんが)こちらで:
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99.06.11[金]:【】..

99.06.10[木]:【リーダーたちのユーモア】..村松増美..★★★☆+センス
PHP研究所/ ISBN4-569-60477-3/1143円/187P
99.06.09[水]:【指揮のおけいこ】..岩城宏之......★★★★+おけいこ
       文芸春秋/ ISBN4-16-355240-5/1524円/228P
99.06.08[火]:【人生の暗号】..村上和雄..........★★★★☆+暗号
       サンマーク出版/  ISBN4-7631-9243-4/1600円/235P
99.06.07[月]:【口コミ時代の到来】..船井総研....★★★★+口
経済界/ ISBN4-7667-8182-1/1500円/253P
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-92 【先生と社長】 ・ … □■

読売新聞(6.6)のコラムで面白い対比の話が載っていた。世の中二つに分
ける方法はいくつかあるが、先生と社長に分けるという山口瞳さんの話。
先生は頭でっかちの比喩、社長は欲でっかちの比喩。そしてそこに引用さ
れたエピソードが面白い。頭でっかちでは、ある数学者が電球の容積を計
算するのに曲線方程式を駆使して計算に没頭していたところ、通りがかっ
たエジソンが、“私なら電球に水を入れて測るけど・・”といった話を、
欲でっかちでは、漱石の我が輩は猫であるからの引用で“金儲けのコツは
義理をかく、人情をかく、恥をかくの3つの「かく」が必要で、これを
三角法という”話を紹介している。
世の中、よおくみると、なるほど先生か、社長に分類できるような気も
してくる。
最近、国立大学の教授をやめてソニーの社外取締役になることになった
中谷巌氏は、先生でも社長でもないようだ。世の中スパっと切り分けられ
ない存在がいるというのも、これまた現実。複雑である。

     しんのすけ@私はサラリーマン
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Posted by webook at 15:26

1999年06月09日

【指揮のおけいこ】..岩城宏之.............★★★★+おけいこ

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★ “アジサイやためてはこぼす雨の音”の水曜日 ★
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東京の日出:04:25 -0分 対前日
東京の日入:18:56 +1分 ”
日昼時間 :14:31 +1分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
○ 6/15前後を境に夜明けは遅くなります。●
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【指揮のおけいこ】

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■ジャンル:エッセイ、音楽、指揮
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■著者:岩城宏之(いわき・ひろゆき)
1932年東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部打楽器科中退。NHK交響楽団
終身正指揮者、メルボルン交響楽団終身桂冠指揮者などを兼任する。
著書に「九段坂から」「いじめの風景」など。
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■出版社:
文芸春秋/ISBN4-16-355240-5/1524円/228P
1999/5/30 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「あなたの動作は0.03125秒早すぎる。」

  「将来本物の音楽家のタマゴも、こんな高級な本を読むわけがない。
   そして、この指揮のおけいこを読む人の100%が、指揮者になれない
   いや、ならないに決まっている。」

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■ <忙しい方はここだけ>

指揮者という仕事は、案外、わけのわからない職業である。ただの棒フリ・・
、いなくてもいいんじゃないかなぁ・・・など素人な私はよく思ったものだ。
そんな素人の目を意識しながら、《指揮者》の世界を覗かせてくれる楽しいエ
ッセイである。

指揮者自身が、ちょっと斜めの視線で明かすマエストロの世界、それがこの本
である。(マエストロはイタリア語でマスターの意。指揮者は人からよくこう
呼ばれる。“先生、あのぉ”みたいなものだ。)

ピアニストのルーヴィンシュタイン、指揮者オザワセイジ、カラヤンなど著名
な音楽家のエピソードを織り交ぜながら、指揮者の世界をおもしろおかしく、
読者をちょっとおちょくってみたり、すかしてみせたりする独特の展開は、見
知らぬ世界を覗き見る興味以上の味わいと楽しさがある。

自国のオーケストラを指揮するのがイチバン難しいとか、著者が芸大のタイコ
たたきから指揮者へ職変するいきさつ、名指揮者と暗譜の裏話、オーケストラ
と指揮者のせめぎあいなど、興味深い話が満載。
かなりふざけた書きぶりは、指揮者という言わば権威者としての職業柄とアン
マッチして面白さを倍加しているようだ。

17レッスンで構成された「おけいこ」は、今度コンサートに出かける時の、
隠し味になるかもしれない・・・。おけいこしたい方、是非。

おすすめ度は、★★★★+おけいこ
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■ <お暇な方は、もう少し>

オーケストラの楽譜はとんでもないお化けみたいな感じで、何十段も楽譜が並
んでいる。指揮者はそれを自分のものにして指揮するわけだから、それだけで
も凄いが、トスカニーニあたりから「暗譜」という芸が浸透したらしい。

当時ニューヨークフィルの指揮者だったワルターは、トスカニーニの登場で、
急激に人気を落としたが、あるときトスカニーニの人気の原因の秘密を知って
“少し安心した”という。
(トスカニーニは極度の視弱であった。)らしいのだ。

著者は、このワルターの正直さに感心している。

カラヤンも暗譜の名人だったらしいが、「コンチェルトのスコアのページを
左手の親指をペロっと舐めながらめくっていたのを、何回か見た事がある。
覚えていない曲では無理をしなかったのだろう。」と著者は書いている。

その著者自身もとても正直で
「ぼく自身はといえば、すごく中途半端なのである。覚えている曲は、やっぱ
りカッコよく暗譜でやりたいという邪念があるし、覚えきれない時は楽譜を置
く。どうも節操がないことで、恥ずかしい。」と述懐したりする。
なんだか、とても親近感をもたせてくれる人だ。

暗譜というのは、奥が深いらしく(?)、ウィーンフィルの偉大な指揮者にあ
るジャーナリストが尋ねて曰く
「マエストロは、なぜあのカラヤンのように暗譜で敷きをなさらないのです
か?」「ハハハ・・・、わしは楽譜がよめるからのう。」
全盛期のカラヤンへの皮肉として有名になった話とか。

著者も暗譜で指揮できる曲をたくさん上げているが、暗譜にたよって大失敗し
た話もでてくる。「春の祭典」で“振り間違い”を侵し、演奏をストップして
しまったそうだ。満員の聴衆も106人のオーケストラも凍り付いてしまった
。「私のミスでした。ごめんなさい。途中からやり直します。」と言って途中
から再演したんだそうな。(そんなこともあるんですねぇ)

このほか、ガクダン(楽団)と指揮者の目に見えないせめぎあいの模様なども
実に興味深い。

凄い芸術の世界に隠された人間くさいエピソードは、交響曲なんていうハイソ
な芸術を身近なものにしてくれるようだ。そういう意味でもこのエッセイは、
おすすめの本である。

指揮者というのは個性の塊(かたまり)のような人が多く、本を著している人
が結構いるようだ。
ブルノ・ワルターは「若い指揮者への提言」を
シャルル・ミュンシュは「指揮という仕事」を
そして岩城宏之は「指揮のおけいこ」を・・・・という次第。

毎年、年末のカンントダウンで、0時丁度に演奏を終えるコンサートをテレビ
で見るが、あれも凄いアートだ。

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■ <読んで欲しい方>
CDを聞きながら指揮者の真似をしたい方
一生に一度でもいいからオケを指揮したい方
赤恥x冷汗をかいた方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+おけいこ

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーはこちらで:
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指揮の話を書いた本にこんなのがありました。
地球大予測II オーケストラ指揮法 :高木善之 ☆☆☆☆☆+
http://www.isnet.ne.jp/isn00029/webook/96.11/11.21.htm

工学部出身で指揮者になっためずらしい人です。岩城氏はタイコたたき
から指揮者になった人です。

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-91 【太陽のY2K】 ・ … □■

  コンピュータの2000年問題がいよいよ切羽詰ってきた。Y2K関連の
  メルマガも期間限定で創刊されるとか(Samsul's Choice の渡邉さん情
  報)。2000年というのは、21世紀でもなくみょうちきりんな年で
コンピュータ以外に《太陽の2000年問題》もあるというのだ。
11年周期で訪れる太陽活動の極大期がちょうど2000年にあたると
いうわけだ。大要黒点付近で局所的におきる巨大なフレアからは、X線、
紫外線など高エネルギー粒子が飛び出して地磁気や、人工衛星に影響が
でるかもしれない。GPSも危ないかな。
  経済動向などもこの太陽黒点の動きにつられているらしく「コンドラチェ
  フ」の周期(50-60年とか55年とか)は、11年周期をもっとマクロに見
た波動らしい。
地球は小さな宇宙の一部、そのまた微細な生き物の蠢きが人間たちの活動
だと思い知る年でもありそうだ。

     しんのすけ@せかいはまわる
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Posted by webook at 15:25

1999年05月24日

【折り顔】..松尾貴史.....................★★☆+顔紙

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★ 【Webook #99-082】 99/05/24(月) ★
★ “引越しは面倒クサァ”の月曜日 ★
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■著書名:【折り顔】ORIGAO

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■ジャンル:その他(折り紙、エッセイ)
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■著者:松尾貴史(まつお・たかし)
  1960年5月11日、神戸市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業。卒業後
  大学に残ってグラフィックデザインの研究所に勤務する。1984年《キッチ
  ュ》の名でデビュー。1989年4月より《松尾貴史》に改名。主な著書
  「たかしのしかた」「未確認卑怯物体」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
リトル・モア/ISBN4-947648-14-7/2000円/131P
1994/12/25 第1版
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■ <ワン・チョット>

「似ているというのは本当は、恥ずかしいことだ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

大島渚監督のモノマネが得意な松尾貴史、その多才な一面を覗かせる作品。
折り紙で似顔絵を作っちゃったのだ。縮めて「折り顔」という作品集だ。

折り紙の本は、あまたあるが似顔絵を折り込んだものはあまり見かけない。
タモリ、筑紫哲哉、山口百恵、久本雅美などのテレビでお馴染みの人、小沢一
郎、クリントン、エリツィンなど内外の政治家、ウルトラマン、モアイ像、ヨ
ーダ、E.T.など様々な対象を、折り紙という一種制約された世界の中で、
実に見事に表現している。

「人の顔」にいささかこだわりを持つ著者は、自らの顔をキャンパスにした顔
の模写(モノマネ)をしたり、折り顔を編み出したりするが、その素地には、
鋭い人間観察眼があるはず。後半のナンシー関(消しゴム版画家)との対談に
は、そのあたりの著者の姿が浮かび上がっている。

折り顔は、和紙で織り上げられたものが写真で紹介され、その横にショート・
エッセイ的なものが書いてある。毒舌エッセイは、松尾貴史の芸能界交遊録的
な一面もある。

バラエティ番組に出たり、モノマネをしたり、本を書いたり(この人の名前で
検索すると7冊ほどでてくる)、そしてこの本のような作品を作ったり・・・
「芸能人」と呼ぶにふさわしい人、松尾貴史である。

一番最後にウルトラマンやヨーダなどの織り方が解説されているので、子供に
ちょっと自慢したい方、是非オススメ。見る本、読む本、折る本である。

おすすめ度は、★★★+紙顔
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■ <お暇な方は、もう少し>

辛口エッセイは、渋い似顔絵の作品に一層の「渋味」を添えている。

河野洋平の折り顔の横に添えられた一部はこんな感じだ。

二回も別々の与党の党首を務めた人だ。・・・典型的な「仏像顔」である。
見ていると、何か人を安心させる雰囲気を醸し出している。
恐らく悪い人ではないだろう。

と来て、最期は、こんな落ち(とどめ)を刺す。

多分、良い人でもないだろうけど。

特異体質の数学者「秋山仁」は、ご本人の名詞よりという注意書きを添えて
肩書きがコピーされている。ちょっと皮肉をこめて・・・

東海大学教育研究所教授(理学博士)、科学技術庁参与、米国ベル研究所コ
ンサルタント、・・・など8種類。

男クサイ色合いの人で、同じ数学者でも森先生(森毅京大名誉教授)とはずい
ぶんタイプが違うと小さい字でコメントしているところがご愛敬だ。

見ていて、自分も折ってみようかと思う作品の一つは「ウルトラマン」だ。
一瞥ですぐにウルトラマンと分かる。(織り方も後段に掲載されている)
ウルトラマンは、日の丸に通じるところがあるというエッセイもなかなかいけ
る。「怪獣という“よそ者”が現れると、国民を代表してやっつける。そして
怪獣をやっつけた後のウルトラマンはいつももの悲しげである。もちろん塩化
ビニールの顔に表情筋はない。・・弓なりに添った飛び方がまた、日本列島を
象徴しているのだ。イデ(日が出る)、フジ(富士山)、アラシ(神風)、ム
ラマツ(村社会)の各隊員が祈りながら見送る。“光の国”とは日本のことで
はなかったのか。・・・」など松尾貴史らしい観察眼がある。

折り顔の作品の一つがこのサイトにある。
http://furutachi-project.co.jp/talent/profiles/matsuo/info.htm

松尾貴史のプロフィールや活動などはこちら:
http://furutachi-project.co.jp/talent/profiles/matsuo/index.html

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■ <読んで欲しい方>
折り紙のすきな方
折り紙でコドモと遊びたいかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★+紙顔

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99.05.26[水]:【】..

99.05.25[火]:【】..

99.05.24[月]:【折り顔】..松尾貴史....................★★☆+顔紙
       リトル・モア/ ISBN4-947648-14-7/2000円/131P
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-05 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-82 【風呂敷型組織】 ・ … □■

いまどき風呂敷をもって移動することはほとんどない。
カバンが紙の袋と相場が決まっている。ところが、この風呂敷なかなかの
したたか者である。使わなければたたんで小さくなるし、使うときも中に
いれる物に応じて変幻自在。何百万のお金でもいいし書類やお土産でもいい。
そんなところを企業組織の臨機応変にたとえた話があった。整理回収機構社長
、弁護士の中坊公平氏の話だ。
構造や権限がかっちりしてチャート型に表現できる今風の組織構造は、言って
みれば鞄型、これに対し、風呂敷型は「どんな形にでも、大きくも小さくも
変化できる」、そして、組織を動かす柔軟性と熱(エネルギー)は、風呂敷型
がいいというわけだ。
風呂敷型の組織は、「上下の関係も仕事の境界も一応は決めておくがそれを
絶対化しない。いつでも例外や臨機応変に対応し、一人二役やダブリ仕事も
容認される」というものだ。
『組織は大小を問わず、常に鞄型ではなく、風呂敷型であるべきだ』
というのが中坊氏の弁である。
風呂敷、フロシキ、プロキシ、ピロシキ・・・ちょっとずれたな。

しんのすけ@よろしき
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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Posted by webook at 14:43

1999年05月10日

【ミレニアム】..永井するみ...★★★★☆+2000

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★ 【Webook #99-073】 99/05/10(月) ★
★ “アオギリの葉っぱの陰に初夏のかぜ”の月曜日 ★
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■著書名:【ミレニアム】

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■ジャンル:推理小説・Y2K
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■著者:永井するみ(ながい・するみ)
1961年、東京生まれ。東京芸術大学音楽部中退。北海道大学農学部卒。コ
  ンピュータ会社勤務を経て、1996年「隣人」で第18回小説推理新人賞受賞。
  同年、米作りをテーマにした「枯れ蔵」が満場一致で第一回身長ミステリ
  -倶楽部賞を受賞。その後「樹縛」を発表。常に新しいテーマを追求する
  大型新人である。
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■出版社:
双葉社社/ISBN4-575-23363-3 /1800円/343P
1999/3/10 第1版
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■ <ワン・チョット>

「2001年6月23日という中途半端な日付は何を
意味するのだろう?」

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■ <忙しい方はここだけ>

西暦2000年問題を主軸に、不倫、情報システム業界の裏側、インドのソフ
ト・ビジネス、ヘッドハンティングなどいくつもの糸をを織り交ぜながら、ス
リリングに展開する推理小説だ。

2000年問題の対策のためにフル稼働するソフト会社のエターナル・ソフト
ハウス。その会社で先輩の久武(39歳)と2000年対応に追われる毎日を
送る真野馨が、この小説の主人公だ。

2000年対応は時間との戦いである。大手企業はそれなりに対応が進んでい
るが、中小企業などY2Kに対して認識が低かったりする場合はもはや手遅れ
状態となってきた。そんな折、インドのソフトメーカー、サンバール社が開発
した救世主的ソフトが登場する。Y2K対応を画期的に加速する「インドラツ
ール」だ。
しかし、そのソフトには恐ろしい謀略が潜み、それに巻き込まれた久武が何者
かに殺害される。事件の底に流れる真実は・・・。悲しみに暮れながら謎を解
き明かしていく馨は、意外な顛末に驚く。

かつての石油ショックを題材にした堺屋太一の時代小説「油断」を彷彿とさせ
るビジネス・トリックは、現実にありそうな話でもある。

2000年問題は、ソフト業界にとっては、ある意味「特需」的なうれしい話
であるが、いざ終わってしまえば、人員のだぶつきや燃え尽き症候群的な状況
もありうる。さらにそれを見越したヘッドハンティングなども裏では行われて
いたりする。そんな現状を交えている点が、コンテンポラリーなツボをぐいと
押し、リアルに迫る要因だ。
サスペンスドラマを堪能しながら、2000年問題の理解が進んだり、ソフト
業界の裏側を覗けたりと、お得な小説である。

おすすめ度は、★★★★☆+2000

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■ <お暇な方は、もう少し>

推理小説の中身を書いちゃうと、著者にも読者にも怒られるので、ちょっと別
の視点で、2000年問題を眺めてみちゃおう。
(Webook 99.4.30 予告の内容・・と構えるほどではないけれど)

《2000年問題は宝の山 のお話》

2000年問題は、この小説の時代背景ともなっているように後ろ向きという
イメージが定着してしまった。

一般企業の担当者は、失敗したら大変、時間はない、予算はつけるとはいいな
がらこのご時世だ、上も下も笛吹けど踊らず・・・結局この仕事は何なんだ、
とつい愚痴の一つでも吐きたくなるような状況にある。
一方、いわゆるIT業界(システムインテグレーターなど)は、にわか特需で
ウハウハだけど、実際に作業する担当者は、Cobolなど古めかしい言語を
いまさらマジメに取り組んでも将来のたしになるわけでなし、作業自体は、実
に単調きわまりなしとくれば、これまた嫌気がさそうというものだ。
さらに企業同士では、事前に注意喚起のインフォを出した、出さなかったが、
将来の訴訟問題の鍵になるとばかりに、人まね小僧の文書交換が実に頻繁に行
われている。文書を出すのは、一般にIT業界の方だ。後から責められるのは
たまらないからだ。

あっちもこっちも、内向き、下向き、後ろ向きとくれば、立つ瀬がない。

・・・しかし。

しかし、この2000年問題。案外にいいこともあるのだ。
例えば、IT業界の企業で、自分のところの商品や製品、あるいはシステム開
発したものを顧客に収めたものがあるとする。
すでに10数年もたっているものもあれば、つい最近の導入にもかかわらず、
問題があったりする。膨大な顧客と、収めた商品は、すでに担当者や組織がな
くなってしまったものも多いはずだ。

そういう顧客情報や、製品・サービス情報を、今必死になって整理し、アップ
デートしているIT企業も多いはず。その時、どうやるかが、将来に繋がるか
どうかの分かれ目になる。

2000年の1月1日を過ぎれば、この作業自体は、もはや意味がなく、データ
も捨て去られるのみ・・・と考えて作業を進めれば、ほんとにゴミの山になる
だけである。つまらない作業だけで終わってしまう。
(Y2Kを購買部とか総務部に押し付けている企業では、必然的にそうなって
いるはず)

しかし、考えてみれば、ここで整理するデータは、実に有益な情報になる。
2000年問題対応<未/済>などといった情報には、必ず客先情報や、サー
ビス・製品情報がくっついている。これは、ものすごい営業支援情報/顧客管
理情報ではないだろうか。
そこで、2000年問題の対策のために収集、整理、更新するデータは、関係
する社員全員が、参照できるようにし、かつ自律的にアップデートできる仕組
みをつくっておくのだ。(これって要するにイントラネット)

99年の年末までは、顧客へのY2K対応をリアルタイムでフォローしながら、
「弊社は、いかにあなたの会社のことを木目細かくフォローさせていただいて
いるか」ということを印象つける格好のチャンスになる。ちょっと部門長の挨
拶とか、営業マンの訪問の時にも、最新のY2Kデータをもとに相手と会話す
れば、新しい商談も弾みがつくというもの。
2000年以降は、このデータの基礎データを引き続き利用して、顧客対応に利用
できるのだ。

イントラネット導入企業であれば、この2000年問題は、「過去に対処する
作業」ではなく、「未来を先取りする作業」と、その位置づけを考え直すこと
ができる。その意味で、Y2Kは大変いい問題であり、いい機会とも言えるの
だ。
そう思った瞬間から、この一連の2000年問題は、後ろ向きから前向きへ、
内向きは外向きへ、下向きは上向きへと変るのだ。
・・(こういう論調のことを書いた本や記事は、今までなかった!。)

この小説に出てくる馨がいる会社では、この小説が出たあと、あらたなY2K
対応ツール「ガントラツール」を急遽開発し、売り出したという噂だ。
(ガントラ = ガン張るトラッキーするイントラネットツール)
(小説に出てくるインドラツールは、インドとパンドラを掛けてある)

2000年対応しながら、かつ将来の顧客支援、営業支援ツールにできるとい
うのがうたい文句だ。ここ1ヶ月以内に売れば、きっと売れる!

おっと、小説のストーリーはどこかへいっちゃった・・・。
でもとても面白かったのはホント。昔、コンピュータ会社にいたことがある著
者は、ネット上の情報などを参考にかなり専門的な知識を駆使しており、その
意味でも興味深い内容になっている。

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■ <読んで欲しい方>
2000年対応なんてつまらないというサブリミナルを植え付けられた方
Y2Kの担当者の方
推理小説のすきな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+2000

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99010258

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

この本にでてくる2000年問題の解説部分は、下記のドキュメンタリー
本にも詳しく書かれている。どっちから読んでもY2Kになじみができる。
それから、この小説を読めば楽しさ倍増かも。

【2000年クラッシュ】..草野達雄
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.4/99.04.30.htm
98年12月での2000年問題オーバービュー。

【コンピュータ「西暦2000年問題」の衝撃 】足立晋
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.4/99.04.27.htm
2000年問題の草分け的な存在の足立氏による96年の本。


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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.05.14[金]:【?】..

99.05.13[木]:【?】..

99.05.12[水]:【?】..

99.05.11[火]:【?】..

99.05.10[月]:【ミレニアム】..永井するみ...★★★★☆+2000
       双葉社社/     ISBN4-575-23363-3 /1800円/343P

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今週の節約小計 1800円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-05 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-20 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-73 【最後の晩餐】 ・ ・ … □■

ダビンチが描いた壁画。キリストと12人の使途(ユダも含む)の最後の晩
 餐は、教科書に載った写真ではまるでその大きさがわからない。実は、ミラ
ノにあるサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会のどでかい壁画なのだ。

 「この中の一人が私を裏切る・・」とイエスが言った瞬間が描かれていたと
いう。心を見透かされたユダの手の表情や、唯一陰になった横顔が、実に
リアルだ。

 この作品は完成された後、傷みを修復する数々の手によってかなり変わって
 いたらしい。第二次大戦後はしばらく野ざらしにもなったようだ。

その壁画をオリジナル(ダビンチ)に戻そうという気の遠くなるような修復
作業が続けられ、その作業の情報も参考にしながらデジタル技術で復元する
というのが、昨晩放送されたNHKのドキュメンタリー番組の趣旨だ。

 デジタル技術で修復された最後の晩餐は、宗教的な意味合いを超え「今、そ
こにある人間」を描いたダビンチの息遣いが伝わるるようなすばらしい映像
だった。ミラノへ行くなら、是非、見てみましょう。

しんのすけ@ナルホド・ダビンチ
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Posted by webook at 14:37

1999年04月15日

【丸の内の誘惑】丸の内文学実行委員会.....★★★★+丸☆内 マガジンハウス/   ISBN4-8387-1133-6/1200円/189P

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★ 【Webook #99-061】 99/04/15(木) ★
★ “ハナミズキが咲いた”の木曜日 ★
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■著書名:【丸の内の誘惑】

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■ジャンル:短編小説
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■著者:丸の内文学賞実行委員会
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■出版社:
マガジンハウス/ISBN4-8387-1133-6/1200円/189P
1999/3/18 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「ビジネスの街、丸の内は自由な発想の場として、じゅうぶんに
魅力的であるようです。」

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■ <忙しい方はここだけ>

連休や盆休み後、つかれた足取りのサラリーマンの映像が映されるのは、今や
年中行事的になったが、あの映像はまさに「丸の内」。

その「東京・丸の内を舞台に登場させること」という条件で募集された143
8編の中から林真理子、紫門ふみ、秋元康などの選考委員がセレクトした秀作
が、10編。
丸の内ビジネス街に生きるビジネスマン、OL、ビル管理の人々などを題材に
した「独創的でリアリティに富んだ」短編小説集だ。

私も昔、丸の内の住人であったこともあり、非常に興味深く読んだ。
どんな古い歴史の街も、いかにモダンなビジネスタウンも、ドラマを生むのは
人間。エリートビジネスマン、OL、新入社員、働くお母さん、掃除のおばさ
ん・・登場する人物像は身近にいるあの人に似ていたり、あるいは同僚とそっ
くりだったりする。

大手企業本社が建ちならぶ丸の内界隈で日々起きているちょっとした出来事を
いかにも「丸の内」という雰囲気の中で描き出しているのがいい。

大賞に選ばれた「MMM」は、実に面白い。失恋の傷が癒えない27歳のOL
が丸の内の古いビルの地下にある会員制倶楽部「丸の内メンズ・メモリアル」
を友人から紹介され、不思議な体験をするというストーリー。ほかに、休日出
勤した会社でゲームを楽しんじゃうヒロちゃんのゲーム&ラブのストーリー、
高校生の女の子が父(専務)の勤める会社のトイレ掃除のバイトで見聞きする
丸の内人生物語などがある。
地域限定短編小説でありながら、意外と身近にありそうな雰囲気が親近感をも
たせてくれる。近頃のトレンドをうまくアレンジしたところも面白い。

丸の内にお勤めの方、東京駅から丸の内方面を眺めたことのある方、是非。

おすすめ度は、★★★★+丸☆内
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■ <お暇な方は、もう少し>

ちょっとだけ。

MMMは、とても印象的で面白い。失恋した女性の倶楽部で、別れた男の思い
出をデーターベースにして登録し、メンバーが共有するというものだ。
男のデータは、体型、血液型、学歴にはじまって、ファッション、浮気情報、
暴力情報、セックス情報などそれはそれは恐ろしいナマの情報があるのだ。
(男の皆さん、ご用心!?)

ネット上で異性紹介のサイトなどがあったり「出合いのメルマガ」があったり
するこのごろ、こんなMMMみたいなところもあってもいいかな・・・なんて
思え、この斬新な発想がすばらしい。

MMMを通じていつのまにか、失恋の傷を癒している「私」がいる、そんな展
開の物語。

本日はこれにて。

あ、この本、Weook読者の「**」さんのご推薦でした。
ありがとうございました。
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■ <読んで欲しい方>
  丸の内住民の方
  東京駅から丸の内をみたことのある人
  ビジネスの裏側の人間模様が好きなかた  
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+丸☆内

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
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      http://www.magazine.co.jp/book/link.pl?ISBN4-8387-1133-6
      http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99011338

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99.04.16[金]:【】..

99.04.15[木]:【丸の内の誘惑】丸の内文学実行委員会..★★★★+丸☆内
       マガジンハウス/   ISBN4-8387-1133-6/1200円/189P
99.04.14[水]:【休刊】..久しぶりに徹夜作業のため
従業員休養
99.04.13[火]:【部下の哲学】..江口克彦..............★★★★☆+哲学
PHP研究所/ ISBN4-569-60463-3/1333円/214P
99.04.12[月]:【1分間エンパワーメント】..K.B他...★★★★☆+3つ
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-35039-6/1400円/180P
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今週の節約小計 3933円
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-61 【達人倶楽部】 ・ ・ … □■

読売夕刊(4.15)に〔達人倶楽部〕の記事があった。熟年ビジネスマン
 がネット上で自分を売り込むホームページだ。倶楽部のターゲットは、豊富
 な経験がありながら、会社のリストラや定年退職などで能力をもてあまして
 いる人だという。たしかにこれからの時代、こういう層が、「仕事」がなく
 てせっかくの能力を使えないのはもったいない。企業側でも、たとえば、一
 人二人だどほんとに窓際扱いしかできないけど、人数とレベルがそろえば、
 新たなビジネスになる・・なんていう世界もありうる。現在の登録者は40
 代から70台とか。シルバーじゃなくてゴールデンエイジャーっていうそう
 だ。検索すると結構詳しい履歴やアピールが表示される。ちょっと注目のサ
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(^y^) も (^x^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。
脳みそを本でくすぐる Webook, Mobook,しんのすけ

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Posted by webook at 14:20

1999年04月06日

【さらに・大人問題】..五味太郎...........★★★★+五味 講談社/ ISBN4-06-208951-3/1800円/196P

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★ 【Webook #99-057】 99/04/06(火) ★
★ “サクラよ散るな、土曜まで”の火曜日 ★
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名: 【さらに・大人問題】

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■ジャンル:その他(エッセイ)
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■著者:五味太郎(ごみ・たろう)
1945年東京都生まれ。桑沢デザイン研究所ID科卒業。工業デザインの世界か
ら絵本の創作にはいり、ユニークな作品を数多く発表。
主な作品に「ゲーム・ブック」「仔牛の春」ほかがある。
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■出版社:
講談社/ISBN4-06-208951-3/1800円/P
1999/2/23 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「皆さん真面目すぎるんです。」

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■ <忙しい方はここだけ>

僕はただ面白がっているだけなので、周りがまじめに反応しすぎる・・・とい
う著者は、前作「大人問題」の反応の手応えを強く感じたようだ。
そこで、「大人問題」の続編を出したというのがこれ。

大人の世界では、普通のこととして通っている様々なこと(ほんとは、なんか
へんやなというもの)をコドモという素直な目線で眺めたとき、浮かび上がる
大人のずるさ、大人のエゴ、大人のまぬけさ加減などに、苦笑しながら読める
、そんな本だ。
世間とは、なんとも面白い世界であり、もっと素直に考えたら・・という事象
が実に多い。ポンとひざをたたきたくなる面白い視点が、魅力。

前作同様、著者の身の回りから題材を拾い、「学校問題」「家庭問題」「老人
問題」「一般社会問題」「教育問題」・・などにまとめてある。

映画でもなんでも、二作目は、感動レベルが下がるのが普通。それは仕方ない
。とはいえこの作品、二作目でも十分、面白い。

親の方、老人の方、教育者の方、そして・・・・大人の方、是非。

おすすめ度は、★★★★+五味
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■ <お暇な方は、もう少し>

まずは、“やはり「教育問題」である”。

子を思う親の気持ちは、古今東西変らないが、どこかコドモのストレートな感
覚にはなじまないものが、親の気持ちに潜んでいる。

「親がことあるごとに口にする“とりあえず学校は出ておけ”という言葉の
意味が子供たちにはよくわかりません。親としてはその後に“・・・出て
おけば、あとはなんとかなる”と続けたいのでしょうが・・・そこが現代
の辛さ、なんとかならない状況が一方に確実に見えていて、でもやっぱり
なんとかなるような気配もあるから、ごく消極的に、とりあえず、なので
しょう。その消極さがこどもの生命感覚になじみません。」

そう、子供の教育に熱心な親は、ほんとにたくさんいますが、何を求めている
のか、ほんとにいいのか、・・・といった哲学(とまでは言わなくても、もう
少し、考えるということ)は、おざなりだ。それが証拠に「とりあえず」とな
るわけだ。そんなところをうまく表現している。

子供のほうも、親のいうことは聞いておかないと、困るから、それらしくふる
まうことになる。必然的に「面白くないのに学校へ行っている子」=「まずい
ラーメンなのに食べている子」が増える。そして子供は、「ラーメンを食べて
いるのか、雑きんをかけているのかすら、よくわからなくなっている」ことに
なるわけだ。恐ろしや。

いきなり時間をワープして、“ついでに老人問題である”。
「寝たきり老人」ではなく、「寝かされ老人」(介護という名のもとに、管理
し易いモノにされる)という、看護婦さんのお話はとても示唆に富む。

「病院や福祉介護の現場において、高齢者に接する人の多くは、相手を”お
じいちゃん”“おばあちゃん”としか呼びません。“さあ、おじいちゃん
おむつを替えましょう”とか“おばあちゃん、お薬の時間ですよぉ”とい
った具合です。」
「一般病院から高齢者介護施設へ転進した友人の看護婦さんは、以前からこ
の週間に反発を感じていて、今、訪問先の家々で○○さんときちっと名前
で呼ぶようにしているのだそうです。・・・すると、おじいちゃん、つま
り熊谷氏もハっとして、シャンとするらしい。昔なつかしい、普通の関係
が甦ったということです。」
「もう、名前も呼ばれないというのは、人として認められないということで
す。おじいさん、おばあさん一般ということです。よく大人がコドモをつ
かまえて、“ぼく、どこいくの”といっているのと同じ。もはや個人とし
て認められず、オフロだけ入れてもらって、死ぬのを持っている存在とい
うことです。」

そうそう、名前をちゃんと呼ぶというのは大切。子供ができると、夫婦の間も
○○さんという名前が、ある日からお父さんはね、お母さんはね、と一般名詞
に変身する日が来る(ことが多い)。皆さん、気をつけましょうね。

「ようするに『社会問題」』である」では、シートベルト着用義務について触
れる。

「で、シートベルトについて言えば、これは我が身を守る装置です。おのれ
の問題です。他者がとやかく言う筋合いのものではありません。その方法
をひとつ定時して、その着用の義務がある、著用していない場合は違反で
ある、という理論は根本的に間違っています。」

なあるほど。

「例えば、鍵をかける義務、なんていうのに似ています。泥棒に入られたの
は、鍵をかけないで出かけたあなたの責任だ、あなたが悪い、というよう
な理屈です。鍵をかけようがかけまいが、泥棒の悪さに差はありません。」

さらに、なるほど。

こんな具合で、世の中おもしろく眺められる本だ。
物事を本質的なところで考えたり、判断したりできない「個の確立が遅れた国
」の実体は、思えば我が身のことだと苦笑いする。

やっぱり、「大人(は、が、の)問題」である。

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■ <読んで欲しい方>
子育て真っ最中の親の方
教育者の方
ちょっと問題な大人の方
一般常識をもった大人の方
非常識な方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+五味

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99007326

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■□ <バック ツー ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

前作「大人問題」はこちらに:
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.3/99.03.18.htm


おとな が もんだい

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.04.05[月]:【稲盛和夫の実学】..稲盛和夫........★★★★☆+会計
日本経済新聞社/ ISBN4-532-14705-0/1200円/206P
99.04.06[火]:【さらに・大人問題】..五味太郎......★★★★+五味
講談社/ ISBN4-06-208951-3/1800円/P
99.04.07[水]:【】..

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99.04.09[金]:【】..

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今週の節約小計 3000円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-05 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-15 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-56 【指南】 ・ ・ ・ … □■

“ひとつ大先生に指南してもらおうか”・・などという時の指南、
なんで「南」なんでしょうか?。
というのが日曜夜のNHK番組、古館一郎司会の 「クイズ日本人の質問」
でありました。(4/4日)
指南するの語源を尋ねる 面白い内容でした。

指南車というのが中国の昔あったのだそうで、常に南を向く歯車式の機械
だったとか。戦争するとき、自軍の位置や方角を知ることは戦略上重要。
現代のカーナビ的なものでもあったようで、磁石ではなく、歯車の機械仕
掛けというのが面白いです。そこから「指し示めす」「教示」みたいな
意味に使われるようになったとか。
今、新入社員のオリエンテーションが盛んなことでしょう。このオリエン
テーションも、行ってみれば指南の一つ。英語の場合は、南じゃなくて東
方(Orient)ですね。文化の進んでいたのは、南とか東が多かった・・。
あと100年もすると、目指すべき先進文化は空の彼方の星にあるかも、
「指☆」なんて言葉が昔あった、なんていうのは、更に1000年先か。

スタジオでは「指南車」の模型が紹介されていました。
どんなものか見たいかたはこちらで:
http://www.suelab.nuem.nagoya-u.ac.jp/~suematsu/navigator/
navigator.html

関連したおもしろいエッセイがこちらにも;(鳥羽商船高等専門学校)
http://myrna.toba-cmt.ac.jp/katafuri/sinan.htm

しんのすけ@しなんのわざ(ちょっと違うなぁ)
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Posted by webook at 14:13

1999年03月31日

【つむじ先生の処方箋】..なだいなだ.......★★★★+@曲り 五月書房/ ISBN4-7727-0294-6/1400円/197P

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★ 【Webook #99-054】 99/03/31(水) ★
★ “98年度、おわ~りぃ”の水曜日 ★
★ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:05:30 -1分 対前日
東京の日入:18:01 +0分 ”
日昼時間 :12:31 +1分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名: 【つむじ先生の処方箋】

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■ジャンル:エッセイ
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■著者:なだ・いなだ
1929年東京都生まれ。1953年慶応義塾大学医学部卒業。作家、精神科医。
ペンネームは、スペイン語で「何もなくて、何もない」の意。主な著書に
「パパのおくりもの」「クワルテット」「娘の学校」「この非人間的なも
の」「まごのためのまごまご塾」「いじめを考える」など。
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■出版社:
五月書房/ISBN4-7727-0294-6/1400円/197P
1999/3/28 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「つむじ曲がりにも、かなり年期が入ってきたらしい。」

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■ <忙しい方はここだけ>

精神科医の社会批評は面白い。この著者も、世の中の様々なできごとを、実に
面白く観察している。事件あり、日常の出来事あり、政治あり、ニュースあり
、それらの中にある本質的なものをちょっとハスに構えて「診る」というつむ
じ先生の処方箋には、スカっとしたり、へぇーと驚いたり、がたくさんある。

つむじ曲りの先生は、著者自身で、何事もそのままうのみにはしない。「ちょ
っとまてよ、そこんとこ・・・」と常に裏を読み、斜に透かして見るのが癖だ
。エッセイでありながら、「つむじ先生は・・・」という3人称表現になって
いる。この構図もつむじ先生ならではのプリズムだ。(?)

世の中変なことは多い。理屈はそうだけど、でも変だということがたくさん、
あって、つむじ先生のつむじは、曲がりっぱなし。
「“つむじ先生”と呼ばれる精神科医のぼくだが、曲がっているのはつむじ
ばかりではない。自慢ではないが、へそも根性も、ものの見方も、
あちこち曲がったり捩じれたり、はたまたひねくれたりしている。」
というつむじ先生は、そういう世の中を見るとすぐに怒り出してしまうらしい
。それを絶妙なレトリックとユーモアで書いたエッセイである。

つむじ先生は、ジャーナリストや権威を“いじめる”のが得意のようだ。
いじめながら、「なぜ?」「何の為?」「どうして?」ということを考える脳
ミソの処方を(読者に対して)しているに違いない。
目から何かが落ちたり、ヘソで何かが沸いたりするかもしれない。

つむじ曲りなあなたにおすすめ。よく効く処方箋がある。

おすすめ度は、★★★★+@曲り
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■ <お暇な方は、もう少し>

この著者のユーモアは楽しい。言葉と政治のところで、小渕さんの祝電をネタ
にこんな面白いことを述べている。

マグワイア選手がホームラン記録を破ったニュースは、連日報道されたが、記
録更新の翌日、日本国首相の小渕さんまで、祝電を打ったらしい。
《国民のみさなん、わたしはこんなにも大衆的なことに興味を持っている政治
家ですよ》
というポーズであろうと推測した上で、新聞に紹介されたその電文を「日本的
な形式的なお祝いの言葉がならんだだけの、じつにつまらないものだった。」
と酷評。

「電報を打つ