2007年04月30日

もの忘れをしない30の方法 ~ 米山公啓 + Webookプレゼント発表その1

今年の初めの決意・・・覚えてる?(笑)

書籍情報

もの忘れをしない30の方法
米山 公啓
中経出版 (2007/03)
売り上げランキング: 26975


本のひらめき

僕はけっこう物忘れが得意である。(笑)
物忘れを得意がることはないのだが、人の名前がでてこなかったり、本の名前を思いださえなかったり・・・。そんなことありません?

本書は、「考え方を変えれば記憶力も変えられる」「記憶力アップは右脳にある」「明るく元気に生きていくには健忘力もいる」など、記憶にかかわるヒントを解説。

どうやら脳は、忘れることが基本設計になっているらしい。それでも記憶をしようとするとある程度のことをある程度の期間覚えている。その選択をしているのが海馬とよばれるところ。短期記憶にするか長期記憶にするかを選択しているという。そこで、記憶したいことは、「記憶するぞー!と意識してやるといい」らしい。ふむふむ。

また好きなことならどんどん覚えられるけれど、嫌なことはいつまでたっても・・・なんてことは体験的に知っている。

記憶の基本は、「覚えようとする気持ちと好奇心」だということだ。なるほど。

また「意味のあることは覚えられる」というのも脳の原則としてある。

このほか、記憶をよくする食べ物、禁煙、節酒、サプリメントなど医学的な見地からのお話がいろいろ・・・。

記憶について気楽に学べる本である。


僕の思いつき

世の中には、ビジネスやサムライ業で食べていきながら、同時に作家としての活動やメディアでいろいろ発信している方がたくさんいる。

本書の著者のように医学博士&作家という生き方もいいねー。

ふつうのビジネスパーソンもそういう生き方、ちょっとかっこいいかも。そのためには足下の井戸を深堀し自信をもって取り組めるようになったら、さらにそこに普遍的なものをみつける努力をちょっとだけ試してみるといいかも。

ビジネス書に書かれていることは、あんがい身の回りにあることが多いし、昔から言われてきたことが、手を変え品を変えて登場しているから。

あなたもできる、きっと。Moso力さえあれば・・・。



オススメ度

★★★★+物忘れの人

読んで欲しい方

・記憶力を取り戻したい方
・記憶力アップを狙いたい方
・たまには忘れたいことがある方

Posted by webook at 20:35 | TrackBack

2007年04月29日

校長先生になろう! ~ 藤原和博 + 戦わない経営・特別企画

誰でも1週間で校長先生になれる!?

書籍情報

校長先生になろう!
校長先生になろう!
posted with amazlet on 07.05.05
藤原 和博
日経BP社 (2007/03/21)
売り上げランキング: 290

本のひらめき

ジェイカレッジに藤原さんをお招きしたとき、「これから全国に3000人の民間校長先生を作ります!」と宣言されていた。講演の中でも触れられていた教育の荒廃の原因は、家庭、地域社会、学校・・・これらの3つが同時に揺らいでいるからこそおきているという。

例えば、家庭。家でTVを観ている時間はおおよそ一年で800時間、学校で勉強する時間も実は一年で800時間。な、なんと! それを許している家庭で、子どもとの対話がどれほどあるのか!。TVは見ないにこしたことはない。

また、昔はいた世話焼きのおじさん、おばさん、近所のおじいさん・・などが核家化・都市化の中で失われてしまった。それは古きよき「ナナメの関係」だ。

こうしたことが遠因となり、最後は学校にしわ寄せがいって様々な問題をひきおこしているのが実態だという。だから、イジメや学級崩壊など様々な学校の問題は、実は学校だけの問題ではなく社会問題なのである、と藤原さんは喝破する。

そこで、これまで和田中学校で実践されてきた学校改革、地域本部の創設などをベースに「ビジネスパーソンよ、校長になろう!」とゲキを飛ばすのがこの本である。

7日間で校長になれる!と聞けば、えっ?と大いなる疑問と期待感が浮かぶ。

  あなたも、校長になれる。
  特別な資格はいらない。
  民間からの公募の場合には、教員免許もいらない。
  ただ「志」と学校をマネジメントするチカラがあればいい。

「はじめに」は、こんなメッセージで始まる。
学校をマネジメントするチカラとは?との問いに答えるのが本書である。

7日間で校長になるための準備ができるような構成になっている。

1日目:校長になるための条件
2日目:学校、教育委員会の現実
3日目:教育現場のキーワード180(校長養成マニュアル)
4日目:校長が変われば学校が変わることの証明。和田中の真実。
5日目:子供たちのコミュニケーションの実態
6日目:日本の教育と社会の姿
7日目:よのなか課のワークシート

藤原さんの生き様を繁栄した、渾身の学校改革、教育改革、社会改革の書である。新しい「校長先生」と「PTA」の誕生をMosoする超おすすめの本。


僕の思いつき

この本を読んで、自分も校長先生になってみよう・・・と思う方が、たくさんでてきてほしいと思う。

もちろん、生半可ではいかない。人生や生き方を問われる。それでも仕事一筋様々な経験と積み、部下を養成し、プロジェクトを進めてきたあなたなら、最後にチャレンジしたいスバラシイ「職業」ではないだろうか。

団塊の世代が、ビジネスの一線を退きつつある今、新たな挑戦目標が、ここに提示されているように思う。

それから、まだ若いビジネスパーソンや学生の人たち、そして私立中学に子供を入学させたいと考えているお父さんお母さんにも、この本は是非読んでほしい。なぜなら、そこには、自分たちの人生や生きる存在価値を問う深い問題提起もなされているからだ。

いざ、よのなかを変えるムーブメントに参戦!



オススメ度

★★★★★+学校&地域&家庭

読んで欲しい方

・公立中学の校長先生になりたい方
・地域社会を変えたいと思う方
・教育をなんとかしたいと思う方

Posted by webook at 20:38 | TrackBack

2007年04月28日

とっておき京都 ~ 中村寿男 + 中村さんに乗せてもらえる?!

歴史の深みと、おもてなしの暖かさ・・・


書籍情報

とっておき京都―No.1ハイヤードライバーがこっそり教えます
中村 壽男 すげさわ かよ
祥伝社 (2007/04)
売り上げランキング: 7847

本のひらめき

京都。日本が誇る古都は、学生時代にちょっとだけ立ち寄っただけで、実はほとんど未知の世界。ぼくにとっては、京都といえばまぐまぐ発生の地・・のほうがピンときたりする(笑)。はずかしながら、金閣寺、龍安寺、二条城・・など、歴史の教科書やガイドブックに登場する名所旧跡をナマで見たことがない。(あー、なんともったいない)

よし、京都に行こう・・・と思ったとき、まさにうってつけの本が手元に届いた。それが今日の一冊。京都MKハイヤードライバーの中村さんがご自身の経験や蓄えてこられた知識を総動員して、とっておきの京都を案内してくれる本だ。中村さんといえば、TV番組でも紹介されたナンバーワン・ドライバーの方。その方がこっそり教えるとっておきの京都は、味わい深い。

なぜ、中村さんのハイヤー観光は人気なのか・・・。その一端がコラムに紹介されている。お客様の昼食時間を利用した「絵葉書つくり」である。カラーペンを使い一日のコースを手書きイラストで書き、帰り際にプレゼントするのだそうだ。素敵なプレゼントだ。もちろん、中村さんの素敵なサービスはこれだけじゃない。心に寄り添った素敵な観光ハイヤーは世界に自慢できる日本の誇り。

英国バースでの英語研修などもうけ、京都育ちの地の利も活かし、そして心のこもったホスピタリティのサービスを受けて感動しない人はいないだろう。ハリウッドの俳優などからご指名があるのもうなずける。これまで、スピルバーグ、トム・ハンクス、リチャード・ギアなどの俳優などが中村さんのガイドを楽しんだという。

本書は、そんな中村さんのガイドを楽しみながら、京都の町を散策できる。もしこれから京都に行く方がいたら、旅行ガイドブックよりもこの本をお薦めしたい。そこには、人のぬくもりと歴史の重みを併せ持つ独特の中村ワールドがあるから・・・。

二条城に始まり、石庭の龍安寺、円山公園のしだれ桜、時代祭り・・・などなど、中村さんの語りに案内される京都をめぐる旅は素敵な「とっておき」がたくさんある。

歴史の重みとおもてなしの深さを感じる一冊。
きっとあなたも、京都が好きになる。


僕の思いつき

中村さんが、大切にしていることがいくつか紹介されているが、鉄の掟というのがある。それは「匂い」。タバコはもちろんすわないし、食べ物も焼肉、餃子、ペペロンチーニなど匂いそうなのは一切御法度とか。最近は加齢臭にも気をつけるという念のいれよう。やはりプロは、とことんこだわるところが違う。

そんな中村さんだが「お客様にとって何がいちばん快適かを見極めるのは、永遠の課題です」とあくまでも謙虚なことをおっしゃる。

京都には、お逢いしたい方がいっぱいいるねー。それでは、京都に中村さんを訪ねて、インタビューの旅とまいろう・・・。(まじ、いってこよ。Mosoツアー企画第3弾!)

東京MKから独立されたアイサンクスの素敵なサービスも感動的。西に東に、素敵なサービスがいっぱいだねぇ。


オススメ度

★★★★★+とっておきのドライバー

読んで欲しい方

・京都に行きたい方
・中村さんにあいたい方
・MKタクシーが好きな方

Posted by webook at 20:44 | TrackBack

2007年04月27日

絵本パパラギ ~ ツイアビ + カシータ

文明って一体・・・・・なんなんだろう。

書籍情報

絵本 パパラギ―はじめて文明を見た南の島の酋長ツイアビが話したこと
エーリッヒ ショイルマン Erich Scheurmann 岡崎 照男 和田 誠 ツイアビ Tuiavii
立風書房 (2002/03)
売り上げランキング: 33910

本のひらめき

この本を買ってみようかと思ったのは、とある講演(公演)会のときだった。田中靖浩さん(元・公認会計士)と立川志の吉さん、神田京子さんの不思議な公演でのこと。田中さんが、二宮金次郎、福沢諭吉につづいてツイアビの話を紹介されたのがきっかけだった。
実はこの本(原書のほう)のことは知っていたが読んだことはなかった。田中さんの一言で、速攻アマゾン。

パパラギとは、文明国の国の人々をさす。白人のことだ。いまでは私たち日本人もこれに含まれる。ツイアビというサモアの島の酋長さんがヨーロッパを旅したときの文明批評が、パパラギという本で、その絵本版がこの本。原書は、酋長と親交のあったスイスの詩人が翻訳して1920年に出版された。日本でも1981年に翻訳されたのが出版されている。

パパラギ(白人)は、便利な生活をしているように思うはずなのに、ツイアビさんの曇りなき眼の前には、どうやらまことに不思議な生活や暮らし向きにしか思えなかった。

 パパラギは、足皮(皮靴)を朝から晩まで足にくっつけていて、それで旅に もいくし、踊りもする。足は死にかけていて、いやな匂いがする。

 パパラギの母親は、たいていガラスの筒で子どもにおっぱいをやる。それに
 はにせの乳首がついている。

 パパラギは、行く先々で自然の大きな力が作ったものをこわしてしまった後
 壊したものを自分の力で生き返らせようとしている。

 私たちは一度も時間について不平をいったことはなく、時の来るままに時を
 愛してきた。時間が苦しみや悩みになったことはない。
 私は彼らに教えてやりたい。日の出から日の入りまで、ひとりの人間には
 使い切れないほどたくさんの時間があることを。

私たちがよかれと思っていることすべて、「教育」「お金」「都市」「所有」「情報」などさまざまなことに、自然な目線(宇宙的目線)で疑問を呈するツイアビ。その洞察はするどく、私たちの価値観をゆさぶる。

絵本でありながら、深い哲学の本。


僕の思いつき

ツイアビさんの国では「ラウ」という言葉があるという。「私の」という意味でもあり「あなたの」という意味でもある。ふたつはほとんどひとつである、という。

南の島の平和で自然で幸せなくらし・・・・、この本からちょっと私たちの根源的なものを見つめる目をちょっとだけ啓いてみるのもいいね。

言葉をツイアビ的発想で説明してみる・・そんな遊びもいいね。ふだんこだわって苦労しているものがフッと抜けていいかもしれない。あ、なーんだ・どーってことなかったんだぁ・・みたいに。



オススメ度

★★★★★+サモアの酋長

読んで欲しい方

・現在の文明を別の視点で見たい方
・なんか世の中へんじゃないと感じる方
・あくなき人間の欲望に違和感を感じた方

Posted by webook at 21:24 | TrackBack

2007年04月26日

屈辱と歓喜と真実と ~ 石田雄太 + パラカップ・マラソン

そうだったのか~

書籍情報


本のひらめき

WBC(ワールドベースボールクラシック)。もう1年以上前のことだが、今だにあのときの感動は忘れられない。王ジャパンが、優勝を決めた瞬間は、日本中が湧き上がったに違いない。

この本は、王ジャパンの舞台裏のドラマを克明に取材し、監督や選手の心情を描きながらルポした本である。また、あのときの感動が蘇り、さらに、その裏に隠されたエピソードに驚きが付け加わる。

ゴジラ松井は、なぜ参加しなかったのか、断ったときの気持ちはどうだったのか、チームがまとまっていくプロセスはどんな風だったのか、イチローが練習で猛ダッシュしたり、声をからしていたのはナゼか・・・など、あの時の感動の裏にあったエピソードが、TVのニュースなどとは違う視点から味わえる。

そういえば、優勝したとき、日の丸を手にしたイチローが王監督に歩み寄った。そのとき風で日の丸がふわっと二人を包み込んだシーンがあった。(僕もよく覚えている)

その中で、イチローは、王監督の次の言葉を聞いていたのだという。

 「ありがとう、君のおかげだ」

うーん(涙)。神様は素敵なドラマを演出される。
イチローは、君のおかげだ・・・というこの言葉で、すべてが報われたのだという。


僕の思いつき

ドラマは、いろんなところにある。多分、会社の身近なところにも。そういうものを、ドキュメンタリータッチで記録したり、スライドショーにしたり、YuTubeのような動画にしたり・・・「感動を残す」という行為もなかなか楽しい。

WBCのために集めたよせがきの本も、そんな一つかも。

ドラマチックに残す・・・という楽しい記録を、たくさん作りたいね~。



オススメ度

★★★★★+感動の舞台裏

読んで欲しい方

・WBCで感動された方
・感動をじっくり味わいたい方
・野球好きな方

Posted by webook at 20:58 | TrackBack

2007年04月25日

ダ・ヴィンチ7つの法則 ~ マイケル・J.ゲルブ + 頭がいい人は儲からない?

天才になる練習・・・

書籍情報

ダ・ヴィンチ7つの法則
マイケル J.ゲルブ ウィリアム・リード リード くみ子
中経出版 (2007/02)
売り上げランキング: 58863

本のひらめき

レオナルド・ダ・ヴィンチ。天才の代名詞のような人は、どんな頭の使い方をしたのか。どんな思考法をしていたのか。実は、考えてもみなかった。

本書は、97年にだされた「How to Think Like Leonardo da Vinci」という原書の翻訳である。原書は、24カ国に翻訳されたベストセラーで、やはり誰もが天才の考え方や思考法には興味があるようだ。

著者は、ダ・ヴィンチの研究から、その知恵と感性をどうやって日常に使えるかを7つの法則として引き出してくれた。

 好奇心、検証、感性、ぼかし、藝術と科学、身体、関連

この7つである。それぞれに具体的なエクササイズがついている。

とくに好奇心の項目はとても面白い。疑問を持つ・・・のところで、空を飛ぶ鳥についての疑問が紹介されている。

 鳥にはなぜふたつの翼があるのか。
 鳥にはなぜ羽があるのか。
 鳥はどのように飛び立つのか。
 鳥はどのようにスイードを落とすか。
 鳥はどのようにスピードを上げるか。
 鳥はどこまで高く飛べるのか。
 鳥はいつ眠るのか。
 鳥の視力はどのくらい。
 鳥は何をたべているのか。

など、へぇ・・・そんな風な疑問もあるのか! とちょっと驚く。疑問を持つ練習も要りそうだ。笑
さらにその後は、沈思黙考、意識の流れに任せて書き留める、なぜ・どうしてと問い続ける・・・などのエクササイズが続く。

また、感性を研ぎ澄ますのも楽しい。例えば、会話や音楽が途切れた瞬間の、あるいは鳥のさえずりの合間の静寂を聞く練習をする。触れて聴くエクササイズ、などはさすが天才のやることは違うな・・と感心。

そして本書で一番の驚きは、「矛盾や不確実性、曖昧さといったものがもたらす緊張に耐え、それを受け入れることができた能力こそが天才たらしめた」というくだりである。

天才の頭がちょっと覗けるかも。


僕の思いつき

いきなり天才になることはできないが、天才的な思考方法とか、習慣とかはマネしてもいい。

この本に書かれているいくつかのやり方をちょっと試してみるのもいいね。

とくに「好奇心」というのは、いろんなもののエネルギーになるような気がする。面白そう・・と思ったことは、ちょっと触ってみるといいね。



オススメ度

★★★★+科学と藝術

読んで欲しい方

・ダ・ヴィンチに関心ある方
・天才にちかづきたい方
・好奇心を駆り立てたい方

Posted by webook at 20:47 | TrackBack

2007年04月24日

宇宙を味方にする方程式 ~ 小林正観 + 笑う門には福来る

   肩の凝らない人生論!


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【宇宙を味方にする方程式】

   うれしい、楽しい、幸せ、の本

    --------------------------------------------
   |小林正観/著
   |致知出版社|2006年03月
   |ISBN:4884747410|1,429円|234P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

名前からてっきりお坊さんかと思っていたらそうではない。いろんな方が私淑
していらっしゃるようで、場所を変え、時を変えて、この方の本のことが耳に
はいっていた。ようやく、めぐり合えた一冊。それがこの本。
ちなみに大きなフォントの字で書かれている。読みやすい。

さて、人間には3つの本能がそなわっているという。最初の二つは、動物にも
あって、1)自己保存の本能、2)種の保存の本能。そして人間にしかない3
つめの本能とは・・・
    3)喜ばれるとうれしい、という本能
あーいいねこれ。神様がくれた素敵な本能である。これを意識して使わない手
はない。

 「ありがとう」といっているだけで、それがエネルギーになるという法則。
 肯定的な言葉で捉えるとすべてが喜びに変わる。
 神様は面白がった人に味方する。
 神社仏閣は願いをお願いにしくところではなく「お礼を言いにいくところ」

などなど、おぉ~というものが、ダジャレもまじえて、楽しく語られている。

人の悩みは大きく3つ。お金と仕事、体と健康、人間関係だという。そして、
それらは、「そ・わ・か」で解決!
 お金と仕事の悩みは、「掃除」をしていればなくなってしまう。
 体と健康の悩みは、「笑って」いればなくなってしまう。
 人間関係については、感謝「ありがとう」を言っていればいい。

ふむふむ。

人はこの世に「よろこばれる存在になるために」生まれてきた。喜ばれて、楽
しくて仕方がない毎日をおくるために、この星にきたんだよね~。

この星を、喜ばれること、楽しいこと、感謝したいことで満たしていこう・・
うん、これ、グラミン銀行の上をいくMosoかも・・・笑


<僕の思いつき>

本書にも般若心経済の話が登場する。この前の宗久さんの話をさらに優しく解
説してある。このごろ読んだり聞いたりしたことは、いろいろとつながってき
た。あー、人生長く生きていることは、ほんとに「ありがたい」ことだ。

本に感謝、人に感謝、すべてのデキゴトに感謝。

なんだか、この本を読んでいると幸せになれる。ほんと。
むふふ・・・誰にあげよっかな~。笑

読者のみなさんには、一丁円札をウエブでプレゼント!
  http://tinyurl.com/34ocyx


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+体内核融合システム

<読んで欲しい方>

   ・感謝されたい方
   ・感謝したい方
   ・誰かにいいことしてあげたい方

Posted by webook at 14:46

2007年04月23日

顧客満足経営事典 ~ 常盤猛男 + ホモ・サイエンス

   顧客を知り、理解し、感じ、そして・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【顧客満足経営事典】

   顧客価値創造100のエッセンス

    --------------------------------------------
   |常盤猛男/著
   |ファーストプレス|2007年05月
   |ISBN:4903241467|1,800円|238P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

CS向上、お客様満足度向上、・・・多くの企業には、こうした経営方針が掲
げられている。本書は、CS(顧客満足)を中心にした経営の手法や事例、考
え方が網羅されている。

CS推進本部に異動になったけれど、経験もないし、いったいどこから手をつ
けたらいいか・・なんて方には、まずは百貨店のように一通り眺めてみるとい
いかもしれない。

CS調査、ワンツーワンマーケティング、ナレッジマネジメント、ES、BS
C、TQM、日本経営品質賞・・・などなど、CSに関係するあらゆることが
100項目紹介されている。

中でも印象的だったのは、企業事例紹介。

 近江商人の「三方よし」(売り手、買い手、世間)
 サウスウエスト航空の顧客の絞込み(短距離のビジネスマン、価格優先の
 レジャー客)
 IBMのSET/MET

などだ。そして、その中でもすごいのが広島にあるメガネ・チェーン21。
大手のメガネ・チェーンを解雇された人々が創業し、社是は「21は、社員の
幸福を大切にします。社員は、皆様の信頼を大切にします。」というもの。
社員第一と宣言しているところがすばらしい。

実はサウスウエスト航空も「社員第一、顧客第二」と謳っている。
株主のほうばかり気にしている経営より、ずっとずっと社員はヤル気がおきる。

こんな会社があることを知っただけでも価値ある一冊。


<僕の思いつき>

株式会社21(ツゥーワン)については、もう少しふれておこう。

この会社日経BPの上村孝樹さんがスタートされた「IT経営百選」でも最優
秀賞を得ているすばらしい会社である。
 http://www.two-one.co.jp/a21/

こちらにある連載は、読み応えがある。お薦め。
 http://premium.nikkeibp.co.jp/retail/column/21/01/index.shtml

売上xx億円、利益x億円をめざして頑張るぞーって叫んでいる会社があった
ら、ちょっとこんな刺激的な会社を取材してみるのもいいね。

僕らは、この星に何をしにきたのか・・・、深い思索の時間がもてるから。

----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★+21

<読んで欲しい方>

   ・CSに従事されている方
   ・ESをあげたい方
   ・誰かを幸せにしたい方

Posted by webook at 14:44

2007年04月22日

知の編集工学 ~ 松岡正剛 + ファシリテーションフォーラム2007

   なかなか手ごわくて面白い。


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【知の編集工学】

   情報は一人ではいられない。

    --------------------------------------------
   |松岡正剛/著
   |朝日新聞社|2001年03月
   |ISBN:4022613254|640円|346P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

編集と聞けば、文章をきったはったの編集作業を思い浮かべる。しかし、編集
とは、もっと広範にどこにでも存在する。もちろん映画や、TV番組には編集
がつきものだし、もっと他にも・・・例えば、

 料理も編集であり
 子育ても編集することであり
 ラグビーだって編集なのである。
 文化も編集である。

著者の定義によれば「該当する対象の情報の構造を読み解き、それを新たな意
匠で再生するもの」だという。なるほど、そういえば、料理も子育てもスポー
ツもそんな気がする。

本書は、「編集」という知的活動を情報工学、言葉、文化などさまざまな視点
から掘り下げたとても深く濃い本である。一度きり読むのはもったいない感じ
である。ITや文化、宗教、通信、文学などいろんな世界を行き来して、なか
なか手ごわい本なのだ。

ちなみに著者のISIS編集学校はこちら:
  http://es.isis.ne.jp/


<僕の思いつき>

先日、とあるランチでご一緒した加藤恵美さんが、私、この人に会いたいのよ
~と差し出された本が、今日の本の著者、松岡正剛さんの本だった。
その本は「17歳のための世界と日本の見方」という本。その時、僕も偶然、松
岡さんの本をもっていた。「これは偶然じゃないですね!」と二人で納得。笑

今度、大阪であるファシリテーションフォーラムで、はじめて生セイゴウ先生
にお目にかかれる。

ジェイカレッジにおいでいただきたい方がまた増えた。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+柔らかい武器

<読んで欲しい方>

   ・編集力をつけたい方
   ・編集について考えてみたい方
   ・世の中を愉しい視点でみたい方

Posted by webook at 14:41

2007年04月21日

プロフェッショナル進化論 ~ 田坂広志 + 100冊倶楽部大阪の感動

   あの方やあの人も、そういうことだったんだぁ・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【プロフェッショナル進化論】

   「個人シンクタンク」の時代が始まる

    --------------------------------------------
   |田坂広志 著
   |PHP研究所|2007年05月
   |ISBN:4569690386|800円|205P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

WEB2.0の時代に、個人はプロとしてどのような進化をすればいいのか。
ほんもののロフェッショナルは、どんな力が求められるのか。
個人が輝き、ムーブメントが起きるコミュニティはどのようなものなのか。
そして、どのような心得が必要なのか・・・。

本書は、私達が一人のプロフェッショナルとして目指すべき「進化の方向」を
洞察した、とってもお勧めの本。
個人の「進化」の方向性とその具体的な戦略を田坂さんが熱く語っている。

  「すべてのプロフェッショナルは、個人シンクタンクへと進化する。」

これが本書の結論。業界を問わず、部署を選ばず、すべてのビジネスパーソン
に求められる進化の方向に、強い共感をいだかずにはいられない。

本書では、まずどうしてそんな進化が始まったのか、Web2.0時代の風を
整理し、その中で個人シンクタンクへと進む流れを洞察。次に、そのための6
つの戦略が語られる。最後に、もっとも大切な「心得」が示される。

中でも6つの戦略は、心ときめくものだった。

  1) インターネットを自分の「知的創造の場」にする
  2) 良き影響力を持つ「自分だけのメディア」を育てる
  3) 自分の「経験の智恵」を語れる専門分野を定める
  4) 人々の智恵が集まる「コミュニティ」を創り出す
  5) 人々の行動を集めて「ムーブメント」を創り出す
  6) 自分の「パーソナリティ」を発信する
   
なぜ「心ときめいた」のか・・・。

それは、ご縁を得て知り合えた多くの方が、それぞれのステージでこの6つの
戦略を実行し、他利の精神をベースに、感動や共感をエネルギーとして、成長
と進化をとげつつある、まさに「その方」だったんだ・・と思い至ったからで
ある。(はい、そうです。今、ここを読んでるあなたのことです!)

Moso系の愉快な仲間、素敵なメンター、爽やかな声援をくださる方、様々
な方とのつながりに感謝しながら、この本に書かれているような素敵なプロフ
ェッショナルを僕たちも目指したい。

本書にかかれていることを、3人称ではなく一人称で感じられるとき、個人シ
ンクタンクや、個人ムーブタンク、個そして人ドゥタンクがあちこちで爽やか
な共鳴現象を起こすに違いない。

実はあなたも登場している・・そんな気配を密やかに感じつつ読みたい素敵な
一冊。


<僕の思いつき>

この本を読んでいると、身近にいるあの方、この人、あのメルマガ、あのブロ
グ、あの集まり・・・・さまざまな分野で活躍されている方の活動が、みんな
田坂さんの書かれている進化系の姿なんだなぁーと感じることができる。

思えば、100冊倶楽部のプロジェクトは、つぎつぎに他利の精神で共鳴行動
(ムーブメント)がおき、ひとつの素敵な作品を生み出したように思う。

今日、大阪であった出版記念パーティもまさにそのような方のエネルギーに支
えられ運営されていた。まさに一人称で語るべき感動や共感にもとづく行動か
もしれない。

はからずも、結果として「進化系プロフェッショナル」として、個人シンクタ
ンクになっている人たちがたくさんいる。だから・・・
「あなたのいまやってるその活動は、この本に書かれていますよ」といってプ
レゼントするのもいいね。

この本は、そういう本のような気がする。(早速あの方に贈ろう!)


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+個人シンクタンク

<読んで欲しい方>

   ・誰かの役にたてることがうれしい方
   ・人を応援するのが好きな方
   ・素敵な仲間にかこまれている方

Posted by webook at 14:38

2007年04月20日

3秒でハッピーになる名言セラピー ~ ひすいこたろう + 面接試験

   素敵な言葉、素敵な人生、素敵なあした。


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【3秒でハッピーになる名言セラピー】

   3秒後、どうなりたい?

    --------------------------------------------
   |ひすいこたろう/著
   |ディスカバー|2005年08月
   |ISBN:4|1200円|180P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

心理カウンセラーの衛藤信之さんや心学研究家の小林正観さんなどを私淑する
著者は、さまざまな言葉を、名言セラピーとして昇華させている。

印象的なセラピーをご紹介。

松下幸之助さんは、人を採用するときいつもこう聞いていたという。

  あなたの人生は、いままでツイてましたか?

ツイてる人のほうが、後々いい人材になってくれるというエピソードで、様々
な本にも紹介されている。そのわけを本書では語っている。ツイてるといいの
はなぜだかわかる?

  それはツイてるという人の深層心理には、「ツイてるのは自分の力だけじ
  ぁない、まわりのおかげだという感謝の気持ちがある」だらだそうだ。

ツイてる=感謝してる、ってことだったんだねぇ。

これに続いて、採用面接でのギャグ(木林正観さん作)もある。

  ボクは、ツキだけで生きてきたようなもんです。ですから
  太陽なんで見たこともないです。

もうひとつ、言ったモン勝ち、気づいたモン勝ちの話。

  大阪であるひとことを掲げたら売り上げがめちゃ伸びた自転車修理屋さん
  があったという。そのひとこととは
  
     パンク修理5分でできます。

  確かに、5分は早いが素人でも10分か15分あればできなくはない。
  それをプロは5分でやる・・そのことに気づいたこと、それがすばらしい
  という。
  もう一つは、レストランの話。4Fのレストラン。1Fのエレベーターの
  案内に掲げたある一言で売り上げ急上昇。その一言とは
 
     夜景無料

  高層53Fじゃなくたかが4Fだろ?といわずに、夜景ともいえない夜景
  を堂々と「夜景無料」というところがすごい。言ったモン勝ち。

などなど、素敵な言葉のセラピーがいっぱい。
ところで、自分を表現するキャッチフレーズ考えてみない?
(たとえば「オアシスへの水先案内人」(あひるさん)みたいに。


<僕の思いつき>

私たちは、様々な本を読み、セミナーに参加し、はっとする考え方に目を開
き、素敵なエピソードに心を揺り動かされる。

で、その後。

よかったぁーで終わらず、誰かに伝える、ブログに書く、メルマガに書く・・
といった「外向きな行動」をするとき、入ってきたものは血肉になる。

ひすいこたろうさんは、そういうことをいっぱいやってきた。その先の結果と
してこの本がある。

そういうのを聞いてくれるコミュニティを積極的に作ろう。数人の仲間でもい
い。たくさんの読者でもいい。響いてくれる仲間がいるというのは、ほんとに
素敵なこと。いいものを出し続けると自然とできる。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+名言セラピー

<読んで欲しい方>

   ・言葉のセンスを磨きたい方
   ・名言あつめが好きな方
   ・心が喜ぶ言葉がほしい方

Posted by webook at 14:36

2007年04月19日

宮崎発日本を変えんといかん ~ 東国原英夫 + 4/21(土)100冊倶楽部大阪パーティ

   「テゲテゲ」力で、がんばいよ!


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【宮崎発日本を変えんといかん】

   テゲテゲ力でまずは宮崎改革から

    --------------------------------------------
   |東国原英夫 著
   |集英社|2007年04月
   |ISBN:4420310170|952円|189P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

阿部首相ほどは遠くない、イチローほどはメジャーではない、石原知事ほどは
ぎとついていない。いまどきちょっと気になるお方。それが「東国原宮崎県知
事」、そのまんま東さん。

お笑いのタレントさんが、知事に?えー?みたいな印象があったが、当選後、
宮崎PRマンとしての活躍はすごいパワーがあった。宮崎県民の多くは、うれ
しい気持ちになったのではなかっただろうか。「そのまんまさん、がんばいよ
」と心の中で叫んでいたに違いない。

この本は、東国原知事のPR本と言えなくもないけれど、その考え方や、選挙
に臨んだ心意気などが垣間見えて楽しい。

TVのバラエティ番組で有名になったから、政治家になって・・・というもの
じゃない。ちゃんと志があって、早稲田大学の二部で勉強したり、マニフェス
ト研究会で研鑚したり・・と見えないところで必死に汗をかいていたのだ。

宮崎の歴史や、産物の紹介など、急ごしらえな雰囲気がしないでもないが自身
のブログ日記や、マニフェストなど、自分の言葉で語っているところがいい。
メディアの拙速な対応に対しても、きっちりと自己を主張している。

テゲテゲというのは、「適当」「たいがい」というのが語源の宮崎弁。テゲテ
ゲはいかんぞ!といった否定的使われ方をすることもあるようだが、よい加減
というポジティブな意味で、選挙戦や県議会で使ったという。

 意見や見解の相違は、テゲテゲにしていっしょに頑張ろう

という具合に。

そのまんま東さんのMosoは、テゲテゲ力で実りつつあるようだ。そのまん
ま、がんばいよ!


<僕の思いつき>

小学校の文集で「僕は芸人と政治家になる」と書いたという。ふたつとも実現
したことになる。
子どものころのそうした思いは、ただ純粋に感じたことの発露になることが多
く、ムクな気持ちであることが多い。だからこそ、それをもち続けていると実
現しやすいのかもしれない。

原始Moso雲 みたいなものだね。

あこがれの人を見て、いつかあーなりたい・・・・あんな仕事をしてみたい、
そういう「思い」って大事かもね。

あのころ何を思っていたか、ふっと思い出してみようか・・・。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★+がんばいよ!

<読んで欲しい方>

   ・政治家になりたい方
   ・よのなかにお役にたてることをしたい方
   ・宮崎県ゆかりの方

Posted by webook at 14:34

2007年04月18日

売れるサービスの仕組み ~ 高萩徳宗 + パソナO2!

   うわぁ、いっぱいカンチガイしてたなぁ・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【売れるサービスの仕組み】

   おまけや値引きはサービスじゃない。

    --------------------------------------------
   |高萩徳宗/著
   |明日香出版|2007年04月
   |ISBN:4756910815|1,500円|
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

高萩さんの本が出た! セミナーやメルマガなどでいつも目からウロコを落と
させてくださっている高萩さん、今回は、そのエッセンスを3冊目の本として
出版。

この本で最も感激したのは

  ステキなお客様に囲まれて仕事をすると、
  あなたも、スタッフも表情が豊かになります。

これとっても響くなあ。
サービスは、値引きなんかじゃない、また接客や接遇だけもでもない。サービ
スを提供する側と、受ける側の相乗効果で演じる「舞台」作品なのだという意
識、これが大切だという。うんうん。

お客様は、提供されているサービスの本質を、言葉にはしないが、あるいは態
度にも表さないが、「なんとなく」感じてしまう。確かに、僕たちもそうだよ
ねー。なんとなく分かっちゃう、その場にある雰囲気。推してはかれるサービ
スの質。言葉にしなくても、言葉を交わさなくてもわかる何か。
本質は、一瞬の気配として存在する。

さて、ではどうするといいのか。

提供するサービスは誰に向けたものかをはっきりさせること、お客様を選ぶこ
と、めざしているサービスの意味を主張すること・・・などすばらしい気づき
がいっぱい。

アンケートの捉え方・とり方、クレームの対応など、実践的な経験談もまじえ
ながら、高萩学校のエッセンスが開示されている。

この本を読み、そして、ライブ(高萩さんの講演)にいこう。


<僕の思いつき>

やはり、サービスはお客さまと一緒に作り出すものである。病院は患者の皆さ
んと、コンサルタントはクライアントと、旅行会社はお客さまと、セミナーは
参加者の方と・・・・そこに「共感」という気が満ちるとき、感動という素敵
なプレゼントが皆んなにもらえる。

ジェイカレッジも実は、講師の方と参加者のみなさまと、そしてスタッフの仲
間との共演作品。毎回、素敵な作品が味わえることに、心から感謝したい。
ありがたいことです。

さて、うちの会社。これからじゃんじゃん良くなりますなぁー。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+客質

<読んで欲しい方>

   ・素敵なサービスを受けたい方
   ・サービスで感動を生み出したい方
   ・共感を一緒につくりたい方

Posted by webook at 14:33

2007年04月17日

3秒でみんなハッピーになる名言セラピー ~ ひすいこたろう + 高萩さん@ガイアの夜明け

   ことばのご馳走、名言セラピーは、いかが?


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【3秒でみんなハッピーになる名言セラピー】

   ++(ダブルプラス)

    --------------------------------------------
   |ひすいこたろう
   |ディスカヴァー・トゥエンティワン|2007年02月
   |ISBN:4887595263|1,200円|171P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

ひすいこたろうさんを知ったのは、シックスシグマの達人、行縄さんと久々に
お話をしていたときのこと。いろんな漢字の愉しい解説にワクワクし、そのつ
いでにこたろうさんのメルマガの話を教えていただいた。

ブログ http://blog.livedoor.jp/kissei888/
メルマガ http://search.mag2.com/reader/Magsearch?keyword=145862

とハマリ、そして本も。 ・・・という次第で、今日の本に至る。

さて、この本は、名言セラピーシリーズの第3弾である。
言葉のセラピー4種類がまとめられている。幸せセラピー、お仕事セラピー、
恋愛セラピー、あったかセラピーの4種類。名言あり、読者からの投稿あり。
それぞれ、とても心にしみる言葉のセラピーがうれしい。

もう、まえがきから感激の連続である。

○アインシュタインとの対話
 「人間は何のために生まれてくるのですか?」と問われたアインシュタイン。
 「人は人をしあわせにするために生まれてくるのですよ」と答えた。

○柔道の山下泰裕さん
 「全日本チームが目指すのは、“最強のチーム”ではなく
  “最高のチーム”です。」
 
○マザーテレサさんも同じく
 「大切なのはどれだけたくさんのことをしたかではなく
  どれだけ心を込めたかです。」

○高萩徳宗さんが車掌さんだったときの話。
  泥酔したお客さんを起す最高の言葉・・・
  「お客さん、終点ですよ」ではない。それでは起きないそうである。で、
  「お客さん、ここで寝ていると風邪引きますよ」こう気遣ってあげると
  起きるそうな。そんな発見をしたという高萩さん、今度3冊目の本が出る。

本から、講演から、投書から・・・さまざまな言葉のご馳走は、私たちの心の
栄養としてセラピー効果抜群である。その1、その2も読まなくっちゃ。


<僕の思いつき>

看護婦さん(有川晴美さん)からの読者セラピー。小学一年の三男のお子さん
が書いた一編の詩がある。
働くお母さんを見つめる男の子の目線がなんとも素敵だ。
最後の二行で泣けます。では、みなさんも・・・ごいっしょに。


    「おかあさんのて」

 ちいさいころから ぼくをみまもってくれた
 おかあさんのて
 いまもまだおぼえている

 おかあさんのあたたかいて
 りょうてでぎゅうっとだいて
 みるくをのませてくれた

 おでかけするときは てをつないでくれる
 あたたかいて

 「がんばったね」
 ぼくのあたまを
 やさいしくなでてくれるて
 
 おかあさんはそのてで
 おりょうりをつくったり
 おそうじをしてくれる
 かんごふのしごともしている

 かんじゃさんをおふろにいれているて
 おくすりをそろえているて
 いたいところをさすってあげているて
 おかあさんのてでさわられてひとは
 あたたかくなる
 とてもきもちよくなるよ

 おかあさんのてはおおいそがしだね
 
 こんどぼくが
 おかあさんのてのかわりになってあげるよ


ぅぅぅ・・・・。ね。

----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>
 
   ★★★★★+名言セラピー

<読んで欲しい方>

   ・言葉で癒されたい方
   ・言葉で誰かを癒したい方
   ・言葉のご馳走をあげたい方

Posted by webook at 14:28

2007年04月16日

食い逃げされてもバイトは雇うな 上 ~ 山田真哉 + 一新塾、第20期募集中

   数字が語りだす・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【食い逃げされてもバイトは雇うな 上】

   使うべき数字、禁じられた数字

    --------------------------------------------
   |山田真哉/著
   |光文社|2007年04月
   |ISBN:4334034004|700円|219P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

山田さんといえば「さおだけ屋の・・」というくらい、ミリオンセラーの影響
力はすごい。その会計士、山田真哉さんの作品、第2弾段がこれ。上下巻の上
の巻である。

本書では、数字に注目している。
会計の世界の数字は、「使うべき数字」と「禁じられた数字」があり、上巻で
は「使うべき数字」にフォーカス。

まずは数字の4つのルールを押さえるところからスタートする。
4つのルールがあるという。
聞きたい? いいよー、山田さんに代わって教えちゃうとね・・

 1)順序がある
 2)単位をつけて意味を固定する
 3)価値を表現できる
 4)変化しない

のたった4つしかない、という。1)の順序があるとは、例えばWEB2.0
、この絶妙な表現にはなかなか深い意図があった。今が2.0ということは、
かつては1.0だったんだを暗示させる。そして、2.0ということはまだこ
の先3.0、4.0とあるんだな・・と未来をも見事に表現している、という
ことだ。2.0という数字だけで、過去現在未来を表現している。なーるほど。

宮崎吾朗さんのケド戦記も、“処女作”とか“はじめての作品”とかでなく、
「第一回監督作品」と表現されている。これも、はじめての作品というプレミ
アム価値と、さらに第二作第三作とつづく未来をも表現しているのだった。
うーむ、数字は語るである。

数字が語りだす楽しさをさながら面白いマーケティングの本のように解説して
いる。

後半、「収入を増やして費用を減らす」といったビジネスの王道や、会計の要
諦=「数字は読むのではなく、探す」・・といった山田さんならではの解説が
うれしい。

使うべき数字を見つけ出す方法には、割り算が強力だという。単位あたりの量
を出すことで見えなかったものが見えたりする。事例に塾のPRコピーの話が
あるが、なかなか愉しい。(さっそく研修でライブで使わせていただいた)

クイズなどで、どきどきしながら愉しく数字を掘り下げられるすばらしい本で
ある。久々の第二作も山田さんカラー満載で、すばらしい。下巻が待ち遠しい。


<僕の思いつき>

さおだけ屋にしても、今回のラーメン屋(食い逃げ)にしても、日常の何気な
い出来事に、ふと素朴な疑問をいだき、そこから大切なものを導き出す・・と
いうそんな展開は、心をぐっとつかんでくれる。

ひとつの事象だけからだと難しいかもしれないが、何かにふとひっかかるもの
があったら、「まてよ、これって他の分野ではどうだろう?」とか「昔はどう
だったんだろう」とか、類似展開、比喩展開、などしてみるのも愉しい。

広げると見えるもの。
深く探るとみえるもの。
比べてみると見えるもの。

って、ことで、自分が取り組んでいる仕事や業界の目線で、日常を再度眺めて
みるのもいいね。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+語るべき数字

<読んで欲しい方>

   ・会計の数字に親しみたい方
   ・数字で語りたい方
   ・数字の面白さを感じたい方

Posted by webook at 14:26

2007年04月15日

てのひら怪談 ~ 加門七海ほか編 + 怖い?話

   800文字の作品をつくる・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【てのひら怪談】

   ビーケーワン怪談大賞傑作選

    --------------------------------------------
   |加門七海/福沢徹三/東雅夫/編
   |ポプラ社|2007年02月
   |ISBN:4591096998|1,200円|240P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

正直に言うと・・・怪談は嫌いである。それを読んだからといって、べつに徳
するわけでも、さわやかな気分になるわけでもない・・・。

といいながら、この本を読んだのは、ちょっと面白いしかけで成り立っていた
からである。この本は、オンライン書店ビーケーワン(BK1)が、ネット上
で募集した怪談作品から名作佳作を選んでつくられた本である。

募集の怪談は制限つきで、上限が800字、原稿用紙2枚以内というルールで
ある。(どこかで聞いたことがあるようなルールだなあ:笑)
コンパクトな中に、不思議な怖さを演出する個性的な応募作が数多くよせられ
たという。

800文字の怪談。なかなかユニークな試みである。

本書には、時代物、動物系、ネット系のものなど様々な作品がある。
一番短い「げんまん」という作品は、わずか8行だった。(けっこう怖い話)

 参考サイト: http://blog.bk1.co.jp/kaidan/

ひんやりしてみたい方、どーぞぞ。


<僕の思いつき>

第一生命のサラリーマン川柳など、よのなかには衆知を集めて楽しむしかけが
いろいろある。

そういうのを何か考えてみるのもいいね。WEB2.0の時代だし・・

できたら怖い話じゃなくって、笑えたり、爽やかになれたりするのがいいね。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★☆+怪談怖い

<読んで欲しい方>

   ・怪談が好きな方
   ・怪談を作ってみたい方
   ・怖いのがおすきな方

Posted by webook at 14:23

2007年04月14日

現代語訳 般若心経 ~ 玄侑宗久 + 音の探検隊

   262文字で感じる哲学の道・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【現代語訳 般若心経】

   いのちの全体性へ。262文字のこころを体感する。

    --------------------------------------------
   |玄侑宗久/著
   |筑摩書房|2006年09月
   |ISBN:4480063196|700円|221P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

先日、親しい仲間といっしょに、この本の著者、玄侑宗久(げんゆう・そうき
ゅう)さんの講演会に参加した。

低いお声ながら、ひょうとした話し振りは、不思議な笑いを会場から引き出し
ていた。ご本人も「とりとめない話で」と恐縮し、会場の参加者も、きっと同
じように感じたに違いない。

しかし、その「とりとめない」という表現は、実は、宗久さんがいわんとして
いた、全体性や「空(くう)」の世界を感覚的にあらわす実にジャストフィッ
トな形容詞ではなかっただろうか・・・。

講演を聴いたあと、この本を買いもとめ、早速読んだ。実に深い。そして、面
白い。量子物理学、仏教、東洋思想などを織り交ぜつつ、262文字に隠され
た「いのちの全体性」を親しみ易い言葉で語っている。

六根(眼耳花舌身意)や六境(色声香味触法)、色と空など仏教の言葉にあい
まって、ハイゼンベルグの不確定性原理、ユングの共時性や集合的無意識、ニ
ールス・ボーアの相補性など科学の世界も登場し、とても興味深く読める。

人が知恵をつけて身にまとっている「概念」は、ある意味で真実を全体から切
り離し、本来の姿を見えなくしている・・・・という。論理と感性の間にある
見えそうで見えない何かを感じさせてくれる。

とても深いものを、めっちゃ気楽なノリで、シャーリプトラさんに語る観自在
菩薩がいる。著者が観自在菩薩を借りて、我々にも語りかけるという構図だ。

理知や合理性の限界を感じはじめた私たちに、不思議な光明(感覚)をもたら
してくれる本である。


<僕の思いつき>

藤原和博さんの講演できいた C=f(A,B)の法則は、相手の頭の中にあ
る言葉を使って話さないとこちらの言いたいことは伝わらない、というものだ
った。その意味では、本書に出てくる仏教用語やサンスクリット語は、いって
みればまったくもってAでもBでもない。意味不明である。しかし、どこかで
聞いたことがあるような・・そんな懐かしさを感じさせる。(実際には、お葬
式や手塚治虫のマンガなどで記憶のひだにひかかっていたものであろうか)

僕の中では、葬式にしか耳にしない「あんなもの」だった般若心経が、不思議
な経路を経て近づいてきた。同じように、常に悪者の代表でしかなかったイン
ディアンも、また不思議な連鎖で近づいてきた。いろんなものが全体性を帯び
てきたような・・・そんな感じがするなぁ。

* 因果律一辺倒の世界である科学は、「共時性」を解釈できない。
* 音が言葉に、言葉が文字になるにつれて失われるものがある。
* 「存在し、かつ存在しない」というこの事態を、私たちは概念化できない。
* 分けられない「空」を、わかるようにわけたのが「色」である。
* 「全体」とは、常に部分の総和以上のなにかであり、仏教ではその
  「全体性」のほうを先に見つめ、そしてそこに溶け込みつつ関係している
  「個」を認識した。(色不異空)

などなど、「なるほど」を超えた「うーむ」がいっぱいある。

講演で宗久さんが言っていた

  「あなたは、あなたでないが故に、あなたである」

という一見理解不能な表現も、感じられるような気がした。

まず宗久さんの「音」を感じてから、本で「文字」を受け取るのがいいかも。

----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+全体性の中に

<読んで欲しい方>

   ・般若心経を知りたい方
   ・科学の未知を覗いてみたい方
   ・精神的レベルアップを図りたい方

Posted by webook at 14:21

2007年04月13日

スローなユビキタスライフ ~ 関根千佳 + Webook 10周年

   誰かの役にたてることを感じる喜び・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【スローなユビキタスライフ】

   天と地と人がつながるIT技術を夢見て

    --------------------------------------------
   |関根千佳/著
   |地湧社|2005年08月
   |ISBN:4885031850|1,200円|189P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

空想の町「高布町(たかふちょう)」を舞台に、201X年のユビキタス情報
社会を描いた素敵な物語である。

アイヌ語で「橋」という意味をもつルイカという情報端末。開発したのは、世
界的に有能な科学者、香成(かなる)。CANAL(運河)に由来する名前だ。

ルイカという人に優しい端末が、未来のユビキタス社会において、どのような
役割を果たすのか。どんな思想でつくられたものなのか。さまざまなものが繋
がれていく不思議な世界は、東洋思想にもつながる不思議な感覚を呼び覚ます。

高齢化社会、リストラ、ひきこもり・・・さまざまな問題を抱える人間たちが
ほんとうに望むべきものは何か・・・そういうことを考えさせてくれる。

ユビキタスというのは、もともと「(神は)あらゆるところに存在する」とい
うラテン語が語源だとか。

心をうつ物語の展開は、涙をこらえきれない。
IT小説で涙を・・・? まさかと思うかもしれないけれど、本当の話。
私たちが大いなるものに見守られている・・・そんなことを感じさせてくれる。

ユビキタスとは、すべてが繋がっていることであり、
あらゆるもの、そこにあるものが、宇宙であり神であり、
大地も自然も人もみなかけがえのない命の営みなのだ
ということのように思えてくる。

そこはかとない感情の機微が見事に描かれ、ゆっくりと味わって読みたい本。
超~おすすめ! 

ちなみにこの本は、「やおよろずプロジェクト」 http://www.8mg.jp/ から
うまれた本である。


<僕の思いつき>

この本も、実はある方からいただいたもの。五十川さんというブックコンシェ
ルジェの素敵な方である。この本に登場する「遼子さん」のような方である。
 http://d.hatena.ne.jp/coccola/

五十川さんはこの本を大量に買い求め、友人にプレゼントしているんだとか。
読み終えて、その気持ちがとってもよくわかった。
僕も、大切な人にいっぱいプレゼントしちゃおっと!

著者は、もとIBMにお勤めで、現在ユーディットというユニバーサルデザイ
ン研究所を運営されている。 http://www.udit.jp/
お逢いしたい人がまた増えた。http://www.udit.jp/company/sekine.html

うーん、小説を書いてみたくなったなぁ。
(そういえば、湯田中さんや大徳寺さんは、その後どうなったんだろう? 笑)


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+やおよろず

<読んで欲しい方>

   ・IT社会に心を入れ込みたい方
   ・素敵な未来をのぞいてみたい方
   ・誰かの役にたつ喜びを知った方

Posted by webook at 14:11

2007年04月12日

イーグルに訊け ~ 天外伺朗/衛藤信之 + 30秒間目を閉じてみる

   わしらはすべてつながっておる。


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【イーグルに訊け】

   インディアンに学ぶ人生哲学

    --------------------------------------------
   |天外伺朗/著 衛藤信之/著
   |飛鳥新社|2003年10月
   |ISBN:4870315858|1,800円|223P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

アメリカ先住民族は、白人に迫害され、あてがわれた居住区での生活を強いら
れてきた。しかし、そんな環境でもその伝統を守りつづけている部族がある。
そこには、古くからの知恵と叡智が息づいている。そして、現代人が失ってし
まった何か尊いものが残されていたりする。

本書は、AIBOの開発者としても知られる天外さんと、心理カウンセラーの
一人者、衛藤さんが、実際にアメリカインディアンとの不思議な交流体験を交
えながら、インディアンが守り続けてきたすばらしいものを紹介している。

仏教や東洋思想、また古きよき日本の伝統にも通じるその世界観には、例えば
すべてに感謝する祈りがある。スピリット、祖先、太陽、月、大地、石、水、
そして地球上のすべての生き物に感謝するのだ。

あるいは、受容の姿勢。「自分の身の回りにあるものや、わが身に起こること
すべて創造主からのプレゼント」とみなし全部を受け入れていこうという思想。

また、「ギブアウェイの精神」。分かち合えば分かち合うほど、神は、わしら
にわかちあうためのものを与えてくれる・・・といった他利の精神。

などなど、僕たちがセミナーや本を通じて学んでいる生き方論のエッセンスが
インディアンの言葉として伝わってくる。

天外さんも衛藤さんも、アメリカ先住民との接触の中で、いくつかの不思議な
体験をしている。

科学の進化、経済の発展など、私たちがよいことだと信じてきたことは、さま
ざまなほころびを見せている。そんな中、このインディアンの思想は、とても
共感できるものが多い。

こんな言葉がとても印象的だ。

  私たちは「大きな力のはからい」に対立する概念、すなわち「エゴから
  出た目的意識」を追求することが、幸せへの近道だと考えてしまった。

  この文明社会は、煩悩(欲)の追求を社会の推進力にして発展してきた。

うーむ・・・。


<僕の思いつき>

今、ゴア元副大統領などがさかんに主張している地球の危機は、たしかにエゴ
の追求を推進力にして発達してきた。もっといいうちを、もっと便利を、もっ
とぜいたくを・・・。それは同時に、たくさんの資源の無駄遣いと、地球の環
境破壊を許してきた。

「煩悩の追求を社会の推進力にしてきた」という表現は、まさにそのとおりだ
と思う。CO2削減という環境保全の対策そのものが、エゴの追求(経済合理
性)を推進力にしているから笑える。

それに対するインディアンの思想は、とてもしなやかで自然だ。
どこか東洋思想に似ているところが、またうれしい。

この本を貸してくださった副校長に感謝!


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+イーグル

<読んで欲しい方>

   ・自然と対話をしたい方
   ・地球と一緒に生きる方
   ・しあわせに生きたい方

Posted by webook at 14:06

2007年04月11日

やまだ眼 ~ 山田一成/佐藤雅彦 + ジェイカレッジ白潟さん

   そういう時って、確かに・・・。


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【やまだ眼】

   見抜かれた真実。

    --------------------------------------------
   |山田一成/著 佐藤雅彦/著
   |毎日新聞社|2007年02月
   |ISBN:4620317942|952円|256P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

世の中には、微妙な真実というものがある。微妙な・・という表現は、ビミョ
ウだが、ようするに「あまり意識はしていないけど、言われてみれば、確かに」
みたいな感覚のことである。

本書は、世の中のそこかしこにあって、ふだんあまり意識はしないけど、深層
心理的にはもっている、そんな真実を切り取って、表現したものだ。

山田一成さんの着眼点を、佐藤雅彦さんが分析する・・・そんな本である。

例えば、

  電話に出て欲しいと思ってかけてるんだけど
  相手が出なかったら
  なにかしらホっとする時がある。

  本当に正直に言えば、
  リモコンの表面についているビニール
  はがしたくない。

  ちゃんとした文章にかぎって、最後に
  「乱筆乱文失礼しました」と書いてある。

などなど、心の底にゆらっと存在している機微を、ひろったところがうまい。

へぇー!というオドロキでもなく、知らなかった!というお徳感でもない。な
んともビミョウな味わい。日本人でよかったねぇ。


<僕の思いつき>

ふと気になったこと。
あれって思ったこと。
ずっと気になってること。
いつかは言ってみたいこと。

TODOリストにものらない、ささやかな心の動き。これを捉える練習をした
らエッセイストになれるかも。ブログに書くなら、こういうのもいいねー。

 しまりかけたエレベーターに飛び込む。
 ふとみると、後からほかにも続いてやってくる人がいる。
 早く閉めてよ~・・と心の中で叫ぶ自分がいる。
 扉一枚へだてたこの瞬間。
 人はたしかに立場を変える。あー、人間だもの。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+微妙な真実

<読んで欲しい方>

   ・微妙な真実を活写したい方
   ・ニヤリとしてみたい方
   ・言葉に敏感な方

Posted by webook at 14:00

2007年04月09日

ヤバい情報収集術 ~ 小川浩 + 注文が入りました!もしもドロップシッピング!

   あなたを通ると、情報に付加価値がつく・・・な~んて素敵だ。


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【ヤバい情報収集術】

   情報が集まる人のWeb2.0仕事術

    --------------------------------------------
   |小川浩/著
   |中経出版|2007年02月
   |ISBN:4806126403|1,300円|189P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

Web2.0の時代。ロングテール、集合知など特徴をいい表す言葉がある。
一方、一般人の私たちにとって何が変わったかといえば、それは「情報の作り
手としてウエブに参加する道が開かれた」といえるかも。ブログ、SNS、メ
ルマガなどあなどれないメディアを私たちは手にいれることができた。そして
、メディアということばの意味も進化している。

本書は、情報と私たちのかかわりを洞察した、なかなか読み応えのある本であ
る。グーグル、GmailなどのいわゆるITツールの使い方も紹介されてい
るが、ウエブ2.0時代の情報との係わり合いについての考察がすばらしい。

ウエブ上の情報と私たちの関係は、「受信」「検索」「発信」「共有」があり
以前からそれらはあったけれど、ウエブ2.0の時代は、後者の2つ(発信と
共有)が進化しているのだという。

情報と一口に言っても、それは「単なるインフォメーション」である場合と、
「自分(あるいは他人)にとって意味あるものになったインテリジェンス」の
二種類があるという。インテリジェンスにするために、情報は整理してはいけ
ない・・・という。情報を集めてキレイに整理し、分類する・・・といったひ
と昔のやり方はいらないというわけだ。なぜなら、ウエブ上にかなりのインフ
ォメーションが存在し、検索すればいいからだ。それより、そこから自分に必
要な部分(インテリジェンス)を抽出し、仕事に活かせる要素としてまとめて
いくことこそ重要だと・・・。

アンテナ感度を上げる「フィードリーダー」、分類ではなく検索する Gmail、
カレンダーとTODOを同一画面で行うグーグルカレンダー、引用し易い情報
発信など、さまざまなコツの紹介もうれしい。


<僕の思いつき>

実は、紙のカレンダー(A4)で、月次や週次のカレンダーとTODOをいっ
しょにやっている。グーグルカレンダーは、それがとてもうまくできるように
なっていた。

このごろグーグルには目が話せない。

先日紹介したグーグルノートブックもいいし、パーソナライズドホームも便利。

----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+発信と共有

<読んで欲しい方>

   ・すごい!情報収集に関心ある方
   ・情報をうまく活用したい方
   ・情報発信したい方

Posted by webook at 13:57

2007年04月08日

科学の魔法 ~ キャシー・コブほか + 本を贈る愉しみ

   化学のへぇー。


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【化学の魔法】

   やさしく学べる、おもしろ化学実験教室

    --------------------------------------------
   |キャシー・コブ&モンティ・L.フェタロフ/著
   |ソフトバンククリエイティブ|2006年07月
   |ISBN:4797332174|1,600円|271P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

学校で習った化学。途中までは面白かったような気もするんだけど、受験用の
「覚える化学」になったときから、すこし色あせた。高校のころか・・・。

しかし、実際には、化学はとても奥深く面白い。

「化学が科学の中心といわれるのは、それが物理学や生物学の理解に欠かすこ
 とのこできない智識であると同時に、医薬品から政治、経済にいたるまで、
 さまざまな事象とその根幹の部分でかかわりをもっているからだ。」

という。ちょっと大げさな気もするが、紅葉、花火、コンピュータ、消臭・・
などさまざまな場面で化学が係わる。本書は、そうした日常と学問を「JOY」
で繋ぐ本である。

一番、わくわくしたのは「ビッグバンの化学」。
太陽、地球、人間の、「元素存在度の周期表」というのがある。H,He,C
などの元素記号が、その存在量の大きさがわかるように○の大きさが変えてあ
り、こういう構造になっているのかーというのが一目瞭然になっている。

で、驚くのは、太陽と地球の元素存在度は、かなり近いこと。さすがに太陽に
はHとHeが多いが、パッと見は、ほぼ同じ。地球は太陽の子どもだ。

さらに驚くのは、地球と人間の元素依存度が、ほぼ相似形であること。人体と
地殻の元素構成はびっくりするほど似ているのだ。人は地球の子であり、そし
て宇宙の子であることを感じさせてくれる。

ハリポッターに登場するスネイプ教授(魔法薬学)の話も登場し、なかなか愉
しい。

本書を読むには、実験、解説、化学式が登場する。高校以上の智識がいる。


<僕の思いつき>

高校の勉強をもう一度やってみたい方、違う視点から愉しくおさらいするとい
いかも。

そういう本が、けっこうあるような・・・

勉強は愉しい。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★+化学の魔法

<読んで欲しい方>

   ・化学をおさらいしたい方
   ・化学に親しみたい方
   ・日常の化学変化をすこし勉強したい方

Posted by webook at 13:55

2007年04月07日

夢は叶うもの思い強ければ ~ 大野勝彦 + Google Notebook

   もし、あなたが人生に悩んでいるなら・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【夢は叶うもの思い強ければ】

   大野勝彦詩画集

    --------------------------------------------
   |大野勝彦/著
   |ぱるす出版|2006年04月
   |ISBN:----------|3500円|203P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

この本は、熊本のあるお方からいただいた。「ファンになりました」という題
名でメールをいただいたのが出逢いの始まり。

ファンに・・・といわれて悪い気がする人はいない。僕も内心、こそばゆいな
がらうれしかった。メールのやり取りの後、その方は、素敵な素敵なプレゼン
トを送ってくださった。それがこの本。

分厚い詩画集である。不思議の積み重ね。奇跡の連鎖。諦めない。人の優しさ。
いろんなものが詰まった素敵な本だ。

いっしょに同封されていたカレンダー。そこにはちょっと衝撃的な写真が。

大野さんは、両手がない。義手を5,6本肩からぶさげて笑っている写真に、
少し腰を引いてしまった。しかし、本をぱらぱらめくるうちに、なぜか涙がと
まらなくなってしまった。事情を察した家族は、ヘンなお父さんを遠巻きにし
て避けていてくれた。

農作業に従事していた著者は、45歳で大事故に遭い、両手をなくしてしまう。
その後残った腕に筆ペンをくくりつけて字を書き始めたことが、この本につな
がる。退院後も筆で書く詩と絵の具で描く絵が、著者を奇跡の道にいざなって
いく。あるとき「美術館を作りたい」という強烈な夢をいだき、10年の歳月
をかけてそれも実現する。

人生を悲観したくなるような事故から、自分をみつけ、人の優しさに励まされ
素敵な感動の奇跡を残してきた著者の、物語。それがこの本。

僕が一番素敵だと思った詩はこれ。

  遠回りをしたようだけど
  この道でよかった
  お陰で
  あなたに逢えた

笑顔がとってもよく似合う、このおじさん(大野さん)に会いにいきたい。
そして、この本を贈ってくださった木多さんにも会いに行きたい。
結局、「ファンになりました」というのは、僕のほうだった。笑


<僕の思いつき>

大野さんは一人で生きているわけではない。家族もいるが、もっと多くに人た
たちが、まわりにいる。その人たちへの感謝の気持ちが本にもいっぱいある。

風の丘 阿蘇大野勝彦美術館 へいく旅を企画しよう。
  http://www2.infobears.ne.jp/oonokatuhiko/

このごろ、あちこちに訪れたい人がいっぱいできた。

Mosoツアーズでも立ち上げてみるかな・・・笑

 コース1 風の丘でいのちを感じる旅(大野勝彦さん)
 コース2 広島で97歳の青春と話す旅(森岡まさ子さん)
 コース3 帯広でいるか号に乗って空をいく旅(江村林香さん)

風を感じる人が、同行者。どお?
(コース2には、すでに大多和先生がエントリーいただいている)

----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+不思議の積み重ね

<読んで欲しい方>

   ・悲観を楽観に変えたい方
   ・笑顔で乗り切りたい方
   ・人の優しさに応えたい方

Posted by webook at 13:52

2007年04月06日

リクルートのDNA ~ 江副浩正 + 元会計士さん公演!

   源流を見る・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【リクルートのDNA】

   起業家精神とは何か

    --------------------------------------------
   |江副浩正/〔著〕
   |角川書店|2007年03月
   |ISBN:4047100870|686円|215P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

リクルート事件、というのがあった。未公開株を政治家に賄賂として配ったと
いうもので、1988年のこと。首謀者として逮捕されたリクルートの創業社
長である江副氏。本書の著者である。

一兆8000億円もの借入金を残して、創業した会社をさることになった江副
氏ではあるが、リクルートという会社に根付いた社風やマネジメントスタイル
は、DNAとして受け継がれた。その後、社員たちががんばり、借金を返済し
現在は、実質負債ゼロ。しかも、売上高利益率30%という超優良企業でもあ
る。

リクルートの卒業生をみるとそうそうたる人たちがいる。杉並区立和田中学校
長の藤原さん、i-Modeを世に出すときに活躍した松永真理さんなどなじみの人
をはじめ、上場企業の社長になったひとは20人ほどになるという。知り合い
の方にもすごい方がいっぱいいる。人材輩出起業のゆえんである。

そんなリクルートの創業当時からの会社の作り方、育て方を回顧する本である。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」というモットーも、江副
さんが自ら考え出したものという。

失敗もいくつかあるが、いい雰囲気といい仕組みがあると、会社は(人は)ど
んどんガンバル。社員皆経営者主義、会社の中に会社がいっぱい、社内報、早
期退職者の卒業式など・・・ユニークなしかけは、ずっと昔からリクルートに
はあったようだ。

面白い会社のヒントをこの本から得てみたい。


<僕の思いつき>

自社の誇れる遺伝子はなんだろう・・・
これから残したい遺伝子をつくるとすればどんなものが欲しいだろう・・・

みたいなことを考えてみるのもいいね。
誰の許可もいらない。Mosoもいい。

そして、できたら、それは誰かに話してみたい。

こんな会社にしたいんです!って。


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★☆+企業遺伝子

<読んで欲しい方>

   ・会社の風土を面白くしたい方
   ・愉しく頑張れる会社にしたい方
   ・後輩に残したいものがある方

Posted by webook at 13:44

2007年04月05日

ポジティブシャワー ~ 坪田順子 + 夢ある豪華セミナー

   なんだかちょっと気持ちいいい・・・


----------------------------------------------------------------------

●今日の一冊:【ポジティブシャワー】

   ワークシートで書き込める!

    --------------------------------------------
   |坪田順子/著
   |扶桑社|2007年03月
   |ISBN:4594053327|1,300円|198P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

僕たちはいろいろやりたいことがあっても、なかなかできないことが多い。仕
事のバックログは残業してでもやらなくちゃいけないけれど、ふと心の中に浮
かんだ小さな思いや、いつかやりたいと思って先延ばしにしていることや、思
い出すとちょっと憂鬱になることや・・・・いろんなものが「溜まって」いた
りする。こういうのをコーチングの世界では「未完了」という。

ライフハック的には、そういうのはみーんなあらいざらい書き出して、こなし
ていこうってことになる。

本書は、コーチングの本だから、そのあたりを、自然な感じで優しく引き出し
てくれる。

最初は、気がかり一掃のワークシート。30個の気がかりを書き出し、そのう
ち10個に○をつけて、今すぐにスタートする。

その次は、「いつか、そのうちに」というもの、たとえば、使わない銀行口座
をいつか解約しようと思いつつ数年・・なんていうものを書き出す。そして、
今週末に着手する。

次に出てくるのは、100人のサポーターリスト。自分を応援してくれる人を
100人書き出す。

あるいは、自分自身との10の約束ワークシートも愉しい。これを10日間や
ってチェックする。

こんな感じで、「捨てる」「集める」「保つ」「つくる」「与える」「変える」
「磨く」の7つのステップが解説されている。

本書に出てくるワークシートは、とっても使いよさそうだ。

ライフハックスとコーチングのほどよいミックスで、気持ちよく、やりたいこ
とができそうな本である。


<僕の思いつき>

そういえば、以前、藝大の卒業発表会に石黒さんと行った時、この本の著者の
坪田さんのことを聞いたような・・・。

石黒さんと坪田さんの番組が愉しい。聞いてみようねー。
 http://eureka-i.jp/p/cando/

ベルギービールのもおすすめ。
 http://eureka-i.jp/bb/

音声で聞くのは、脳みその普段使っていないところを刺激する。
先日、ジェイカレッジの教頭先生(中島さん)と話していたら、「本とか音声
は、100%の情報ではなく、どこか不足している部分を自分で補いながら頭
や心に届いていくのがいいですね」という言葉があり、なるほど~!といたく
感動した。

あー、ぼくもこういう番組つくりたいなー。(よし、この未完了は、Moso
プロジェクトでやっちゃおう)

「メディアを持つことで、はじめてコンテンツが生まれる」から・・・


----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

   ★★★★★+未完了をなくそう

<読んで欲しい方>

   ・自分を明るくしたい方
   ・愉しい人生にしたい方
   ・やりたいことをどんどん実行したい方

Posted by webook at 13:42

2007年04月04日

ライフハックのつくりかた ~ 小山龍介 + ISBN10桁の解説ー浅沼さん

   天文学から気象学へ・・?

書籍情報

ライフハックのつくりかた
小山 龍介
ソフトバンク クリエイティブ (2007/03/27)
売り上げランキング: 1286

本のひらめき

ライフハック。このごろ若いビジネスパーソンを中心に、この言葉が流行っている。なんだかカッコいい響きがある。それは、タイムマネジメントの方法だったり、情報処理の仕方だったり、仕事を効率的にこなすやりかただったり・・・いろいろある。僕は、○○を試しているんだ・・・なんていう同僚も多いことだろう。

で、本書。こうしたライフハックの道具箱の解説ではなく、その奥にある思想みたいなものを語っているのが素敵である。

「天文学」から「気象学」へ遷移している今、私たちには、ものごとに柔軟に対処できる工夫が必要だと説く。それは、ライフハックの道具箱をたくさん持つことよりライフハックのつくりかたに目覚めるということに繋がる。

こういうやり方を知っているという知識の問題ではなく、仕事も人生もどう対応すればいいのかという考え方の問題である。

さて、それは、ふたつのキーワード、「天文学」と「気象学」に象徴されている。前者は、いろんな情報や科学知識で何百年先の星の軌道も計算できる。つまり見通せる世界。一方、後者の気象学は、明日の天気すら正確に予測できない複雑な世界である。今までは、多少の誤差はあっても世の中の流れや、モノゴトの推移は、天文学のようにある程度予測ができたが、いまは、複雑な要素がからんで単純な常識が通じない世界になっている。つまり、気象学の世界。

だからこそ、それを乗り越えるライフハックスのつくりかた・考え方が重要と説いている。(なるほど!)

3つのルールがある。
 1)フィードバックしてパターン認識する
 2)情報受容体を増やす
 3)アウトプットする空間をつくる

というもの。それらの中に、とっても心をゆさぶられる言葉がたくさんある。
例えば・・・情報受容体を持とうというところでは

  矛盾を矛盾のまま存在させてしまうのが感情であり、
  それをうまく取り扱うのが成熟した理性である。

  キーワードを持つようになると、情報の受け取る量が劇的に増える。

また、アウトプットする空間をつくるのところでは

  アウトプットが環境だとすれば、インプットは感性、
  フィードバックは知性の営みということになる。

などなど、シビレる表現がいっぱい。

ライフハックのやり方を単に覚えるのではなく、その後ろにあるものを意識すること・・・その快感を覚えさせてくれる本である。


僕の思いつき

天文学と気象学の比喩は、ビジネス、生活いろんなところに当てはまる面白いメタファーである。すげー、こんな比喩を考えられるなんて・・・と思った。実は、これは、サイバネティックスを提唱したノーバート・ウィナーの考案だと紹介されている。うーむ、すごい。

こうしたメタファーは、なかなか面白いよね。
最初にちょっと不思議なメタファーを提示し、それはなぜなら・・・と展開すると、読み手はむくむくと好奇心を呼び起こされる。

いろんなメタファーを考案しておこう!



オススメ度

★★★★★+気象学の世界

読んで欲しい方

・ライフハックの奥を知りたい方
・ライフハックの思想を考えたい方
・メタファー大好きという方

Posted by webook at 08:29 | TrackBack

2007年04月03日

右脳でわかる!会計力トレーニング ~ 田中靖浩 + 本のプレゼント企画その2


   あなたの感性にピッタシはまる会計の本!

書籍情報

右脳でわかる! 会計力トレーニング
田中 靖浩
日本経済新聞出版社 (2007/03)
売り上げランキング: 716


本のひらめき

「(元)会計士」を名乗る田中さん、いやほんとに、会計士だけに留めておくのは、もったいないような方だ。田中さんは、なにやらいろんな活動をされていて、もはや「元会計士」・・が定着しているかも:笑

さて、今日の本は、田中さんによる歴史的会計の解説「点と線」からスタートしている。点と線というのは、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)のことである。この解説をはじめて聞いたのは、2006年初めにあったジェイカレッジの時。志の吉さんとのジョイント講演(公演)のときだった。

   ● ---> ● ---> ●
   B/S P/L B/S P/L B/S

という解説に目からウロコがぽろんぽろん。点は結果、線は原因、点はストック、線はフローということだ。

本書は、決算書を書くためではなく、読むためのトレーニング教材を提供するおそらく会計関係の本で、初めての「わくわく」しながら「ラクラク」学べるブックレットではないだろうか。

B/S、P/L、C/S、会計分析とわかれて、日ごろ日経新聞などでなじみの企業がクイズ形式で登場する。

会計の用語は、正直分かり難いものが多い。資産と資本・・・似てる言葉なのにまったく違うし、借方貸方はもう混乱の極み。そんな中で、田中さんのこの本は、実に右脳的にすっきり理解できる。クリアな図解コンセプトがうれしい。

なーんだ、そういうことだったのぉ、早く言ってよ!という図解がいっぱいだ。

この春、会計や経理に所属する人は、必読。また経営者の人も、もう一度自分の常識をこれで校正しておくといいかも。(案外、知ったかぶりの役員は多いから:笑)


僕の思いつき

本書には、たくさんのクイズがある。例えば、キャッシュフローの図解で、「トイレ対決」なんてのがある。トイレやお風呂でよくみかけるINAXとTOTO。さて、どっちがTOTOでしょう? というもの。

あるいは、B/Sの図解で、伊勢丹、高島屋、三越を見分けるのもある。

リアルにある企業で、会計はこういうふうに使うんだぁという感覚を味わえるのが最高にうれしい。



オススメ度

★★★★★+右脳で会計

読んで欲しい方

・会計のことをスッキリわかりたい方
・会計のキモをつかんでおきたい方
・新人さんに会計を教えるハメになった方

Posted by webook at 08:26 | TrackBack

2007年04月02日

リッツ・カールトン20の秘密 ~ 井上富紀子&リコ・ドゥブランク + 大阪パーティ

   Mosoは、実現する!

書籍情報

リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功の法則
井上 富紀子 リコ・ドゥブランク
オータパブリケイションズ (2007/04)
売り上げランキング: 35

本のひらめき

2007年3月30日、東京にもザ・リッツ・カールトンホテルができた。高野さんのジェイカレッジ講演にあったように、リッツの秘密(ミスティ-ク)は、とても魅力的である。

本書は、ザ・リッツ・カールトン東京の総支配人、リコ・ドゥブランクさんと一人の女性、井上富紀子さんの共著である。リッツ東京の宣伝になるタイムリーな本と言えなくもないが、実は、この本は、おおいなるMosoの果てに生まれた不思議な本なのである。

井上さんは、2005年、リッツ・カールトン大阪のセミナーに参加した。しかもそれは、はずせない仕事が入った夫に代わっての代理出席。感動セミナーのあと、井上さんは、ふとこんなMosoを抱く。

  世界中のリッツ・カールトンに行ってみたい。

これが、本書が生まれた最初のゆらぎ。

井上さんは、リッチなセレブというより、車は15年以上も同じのに乗り、スーパーで、6個300円がいいか、10個で450円がお徳か、手にしたみかんで悩むような主婦の方。一泊10万円前後もする世界中のリッツ・カールトンをめぐるなんて・・・というのが普通の思考パターンだ。

神の啓示を受けたくらい衝撃的だったという井上さんは、そのいわば無謀なことを実行に移してしまう。

そこから、本書の素敵な物語が始る。

中に書かれているミスティークなエピソードは、読んでのお楽しみとしておこう。世界のあちこちで、素敵なおもてなしをうけた井上さんがその体験談を語り、そのエピソードの裏側と心を、リコさんが解説している。

Moso has come true! な本である。

ちなみに、井上さんは、リッツ・カールトン東京の第一号ゲストとして、テレビや雑誌社などおしかける中、ロールスロイスに乗ってホテルに入られたそうである。(1年10ヶ月ほど前のMosoは、とんでもないことになった)


僕の思いつき

リッツ・カールトンにある「Pride & Joy」の思想がうらやましい。ハウスキーピングの人も、フロントの人も、はるか向こうに目指すものを共有し、行動する権限を与えられ、仕事を愉しんでいる。
こんな会社で働きたい・・・と、多くの人が思うそんなホテルだ。

この本を読んで、自分の会社もぜひ、そんな風にしてみたい・・・と強く思った。

そして、井上さんのように、強く思えば叶うということを、この本から感じた。

感じることは、行動に移せる。
できること、わくわくすること、愉しいこと。やっちゃおうじゃぁ、あーりませんか。


オススメ度

★★★★★+紳士淑女の愉しみ

読んで欲しい方

・リッツカールトンの秘密を知りたい方
・東京リッツに泊まりたい方
・感動物語が好きな方

Posted by webook at 14:46 | TrackBack

2007年04月01日

わくわく★からやってきた ~ 松下真之助 + 新たな旅立ち

   宇宙人の視点から描かれたOTONAの絵本

書籍情報

本のひらめき

こうたろうは、生まれつきで耳が聞こえないハンディを背負っている。幼いころにひいた風邪が原因で、中耳炎をこじらせ耳の機能を奪われてしまったのだ。それが物心がついたかつかないかの頃だったため、こうたろうには、親の声や音楽の記憶がわずかながらに残っている。これは、考えようによってはむごいことかもしれないが・・・

耳の不自由なこうたろう。ときどき、へんなことを口走って、学校の友だちに笑われたりするが、いっこうに気にする風はない。

くちさがない人は、「あのこ耳がきこえないのよ、かわいそうにねぇ」などとヒソヒソささやいたりする。

こうたろうが、あるとき「ぼくはうちゅうじんだ!」と叫んだことがあった。何の拍子かわからないが、以来、みんなは、こうたろうのことを宇宙人というあだなで呼ぶようになった。

それから歳月が流れ、幸太郎は、35歳になっている。

今は、あるお菓子屋さんでパティシェという職にあり、もちまえの粘り強さとなんでも試してみるという好奇心から、斬新なお菓子を生み出している。テレビジャンプという番組で王座に輝いたこともあるから、すごい。

彼は、今、パティシェのほかに、実は宇宙人学校というのを開いている。ハンディのある人、傷ついた人、失敗から立ち直れない人に、もういちど元気を取り戻し、ガンバル人になってほしいと思うからだ。

学校の入学式で、彼はいつもこう話す・・・。
(ちょっと聞きづらいが心の言葉は、こころによく通る)

 僕は耳が聞こえません。もし僕が冗談をいって皆さんが笑ってもその笑い声 が聞こえません。でも・・・僕にはわかるんです。皆さんの笑い声が、香り のように味のように音楽のように、僕のこころに飛んでくるのが。 たまたま、今、僕は、TVにでたりして有名になってますが、パティシェに なる前は、ずたずたの人生でした。不良になりかけたこともあります。
 でも、僕はぎりぎりで救われました。

 先生に言われたあるひとことで・・・

  いいかこうたろう。お前はほんとうに宇宙人だ。
  でもな、ホンモノの宇宙人は、この★に何しにきたとおもう?
  あのな、愉しいことだけをやりにきたんだ。
  いいか、どんなつらいことや悲しいことがあっても
  これだけは忘れるな。
  愉しいことだけをやりにきたんだ。
  いいか、宇宙人!

 当時すでに耳がきこえませんでしたが、先生が一生懸命はなす口ぶりと
 紙にかいてくれた言葉で、ぼくの心は、それをすべて受け取っていました。

 いま、ここにいるみなさんも、私も宇宙人です。
 この★に、愉しいことだけをやりにきた、ホンモノの宇宙人です。

 これから半年、そのことをじっくりやりましょうね。

この本は、そんな幸太郎(こうたろう)の半生記である。私たちもまた、宇宙人だったことを思い起こさせてくれる素敵な大人の絵本である。


僕の思いつき

この本で、幸太郎の生い立ちからパティシェになる過程がいきいきと描写されている。社会にでたら、かわくわくできることを仕事にしたい・・と思うようになるが、どうしたらいいかがわからない。

あるとき、学校でつくったお菓子をたべたおばさん(宮城まりこさん)が、「うれしいわ、これ」といってくれたのがとても印象に残った。美味しいでも、ありがとうでもなく、うれしいわ・・というその言葉が、妙に心にのこった。

それからだ。こうたろうが、だれかによろこんでもらえること、ウレシイといってもらえることをやりたいと思い始めたのは。

うれしいわ(な)・・・と言われることならなんでもやろう。

誰かの笑顔、誰かのウレシイ、・・・それを求めていくことが、じつは自分もとってもワクワクすることなんだと気がつく。そして、それがきっと幸せにつながることではないか・・・そう思ったという幸太郎。

ぼくらも、そういう仕事や生き方をしてみたいねぇ。



オススメ度

★★★★★+わくわくの力


読んで欲しい方

・幸せのお裾分けをしたい方
・誰かの役にたちたい方
・ワクワクの味をしめたしまった方

Posted by webook at 08:32 | TrackBack

過去の記事
2007年08月(9)
2007年07月(21)
2007年06月(31)
2007年05月(24)
2007年04月(29)
2007年03月(23)
2007年02月(29)
2007年01月(29)
2006年12月(20)
2006年11月(27)
2006年10月(32)
2006年09月(27)
2006年08月(31)
2006年07月(31)
2006年06月(30)
2006年05月(32)
2006年04月(29)
2006年03月(31)
2006年02月(27)
2006年01月(31)
2005年12月(30)
2005年11月(30)
2005年10月(31)
2005年09月(31)
2005年08月(31)
2005年07月(31)
2005年06月(30)
2005年05月(31)
2005年04月(30)
2005年03月(31)
2005年02月(28)
2005年01月(31)
2004年12月(32)
2004年11月(30)
2004年10月(31)
2004年09月(41)
2004年08月(62)
2004年07月(21)
2004年05月(4)
2004年04月(30)
2004年03月(30)
2004年02月(29)
2004年01月(31)
2003年12月(31)
2003年11月(30)
2003年10月(31)
2003年09月(30)
2003年08月(31)
2003年07月(24)
2003年06月(4)
2003年05月(5)
2003年04月(7)
2003年03月(10)
2003年02月(6)
2003年01月(8)
2002年12月(11)
2002年11月(4)
2002年10月(3)
2002年09月(6)
2002年08月(4)
2002年07月(8)
2002年06月(14)
2002年05月(11)
2002年04月(14)
2002年03月(12)
2002年02月(14)
2002年01月(17)
2001年12月(18)
2001年11月(20)
2001年10月(17)
2001年09月(13)
2001年08月(12)
2001年07月(17)
2001年06月(17)
2001年05月(15)
2001年04月(30)
2001年03月(32)
2001年02月(16)
2001年01月(14)
2000年12月(20)
2000年11月(19)
2000年10月(18)
2000年09月(15)
2000年08月(14)
2000年07月(14)
2000年06月(18)
2000年05月(20)
2000年04月(10)
2000年03月(18)
2000年02月(17)
2000年01月(18)
1999年12月(13)
1999年11月(9)
1999年10月(16)
1999年09月(16)
1999年08月(11)
1999年07月(15)
1999年06月(21)
1999年05月(13)
1999年04月(16)
1999年03月(21)
1999年02月(15)
1999年01月(17)
1998年12月(13)
1998年11月(15)
1998年10月(23)
1998年09月(20)
1998年08月(13)
1998年07月(17)
1998年06月(18)
1998年05月(14)
1998年04月(20)
1998年03月(19)
1998年02月(14)
1998年01月(18)
1997年12月(19)
1997年11月(19)
1997年10月(21)
1997年09月(17)
1997年08月(13)
1997年07月(21)
1997年06月(20)
1997年05月(18)
1997年04月(20)
1997年03月(18)
1997年02月(12)
1997年01月(13)
カテゴリー別