2007年08月01日

「狂い」のすすめ ~ ひろちさや + じぶん未来クラブの佐野さん

   常識に負けない、思想!


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●今日の一冊:【「狂い」のすすめ】

   

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   |ひろさちや/著
   |集英社|2007年01月
   |ISBN:4087203778|680円|198P
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<本のひらめき>

世間さまは、弱者にとって冷酷である。
そこで、何が必要か・・・
著者は、思想・哲学が必要だという。

 「青臭いようですが、わたしは思想・哲学というものが、苦しみの現実と
  闘う武器になると思います。」

他人さまの価値観や世間の常識にまどわされて、人生を右往左往している人は
案外、たくさんいる。僕は関係ないや・・・といいながらも、ふと冷静に考え
ると、そうかもしれない。。。なんて思えなくもない。(あー、ヤバ)

そこでもっと自由に生きようよ・・というのがこの本のメッセージ。
世間由(世間の常識に由る)のではなく、自由(自分の考えに由る)生き方を
しましょう・・・ってことだね。

仏教や、西洋哲学(カント、ショーペンハウエルなど)を駆使しながら「狂者
の自覚」を説く。狂っちゃおうぜぃ・・ってことね。といっても、巡業さぼっ
てサッカーしようというのではなく、つらい状況を、すこし視点をずらして、
楽しく生きようというもの。たとえば:

 病気をしたり、会社を首になったり、大学受験に失敗したり・・
 こういうのを「人生の危機」と深刻にならず、それは単に「生活の危機」
 ぐらいのもの・・・鷹揚にいこうぜ

みたいに。

悩んだり苦しんだりしている人には、ちょっとした清涼剤になるかも。


<僕の思いつき>

世間さまは、けっこう強いものの味方である。
世間さまは、やっかみと攻撃ネタを手にすると、もの凄いバッシングを始める。

この頃の首相こきおろしや、朝青龍たたき・・たしかに、ちょっとどうかとい
う面もあるんだけど、その批判方法に「品」がない・・・ような気がする。

当事者が大いに反省すべきことはあるけれど、それをあたかも自分は万能の人
のような立場で、しかも安全地帯から、人を裁いちゃうのは、どうかなーと、
思ったり。

しかし、えてして、そういうのが普通の世間の実態。そんな中では、狂うこと
で、自由人になれる。狂うってのは、やみくもにバカになるってことじゃなく
て、正常なアホになるということ。
つまりMoso系ね。(あ、やっぱり、それか。笑)

何か困難がったら、何か問題が発生したら・・・常識的には、「そりゃ大変だ」
だけれど、狂い系的には、「そりゃーいい」になる。
現実は、そんなに単純じゃない! でも「そりゃーいい」って言ってみる。す
ると何かが体の中で変化する。(これがわかればMoso系)


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<オススメ度>

   ★★★★+狂ってもいいのさ

<読んで欲しい方>

   ・狂いのススメときいてうれしくなる方
   ・狂いっぱなしの人生をシフトしたい方
   ・苦しいことがいっぱいの方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/2uuoqm  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 15:42

2007年05月09日

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」 ~ 渋沢 + 5/11金 談にて

   おじいちゃんのおじいちゃん、の教え・・

書籍情報

巨人・渋沢栄一の「富を築く100の教え」
渋澤 健
講談社 (2007/04/19)
売り上げランキング: 3463


本のひらめき

著者の渋沢さんは、あの渋沢栄一氏の5代目子孫の方。自分でも会社を興すにあたり、会社を500も創ったおじいちゃんは何を考えていたのだろう?という好奇心から渋沢栄一の資料を掘り起こしたという。

帰国子女(小2から大学卒業まで)の著者は、旧漢字かなづかいに困惑したようだが、父親の協力で現代語訳をしてもらい、その意図を汲み取ったという。

で、そこにあったものは・・・

 100年たった今でも通じる普遍的なビジネスや人生の思想があった!

というもの。

大量の記録から、素敵な言葉100を選び、栄一氏の思いのエッセンスを著者が解説。見開き2ページで構成されている。英語訳もあるので英語圏の人と渋沢栄一のことを話す時、役にたつかもしれない。

さて、どんな言葉に5代目子孫は響いたのか・・・そして、それを読んだ私達は何を感じるのか・・・。例えば:

 毎日、新しいものを探そう!
   日々に新たにして、また日に新たなりは面白い、
   すべて形式に流れると精神が乏しくなる、
   なんでも日に新たの心がけが肝要である。(論語と算盤 より)

 Look forward to something, every single day.

あなたがわくわくする日々を送っていれば、きっとそれがみんなに伝わって 会社全体が、わくわくするものになるはずです。

といった感じになっている。この他、

 口は幸運の門でもある。
 信用、即ち資本と思え。
 水溜りや滴を集めれば、大河になる。
 
など、ふむふむと頷けることばがいっぱい。

僕の思いつき

ちなみに、渋沢栄一は、江戸末期に生まれ、昭和9年に他界されている。91歳の長生きだった。江戸幕府はつぶすべしと燃えていた若者は、はからずも徳川慶喜の家来になり、その後、明治政府の官僚として活躍したり、そして、その後は民の中でベンチャーキャピタリストのような役を果たしたりと・・時代の荒波の中ですばらしい功績を残した人だ。

今日行ったみずほ銀行も、今朝乗ったJR東日本も、会社に電気を供給している東京電力も・・・のきなみ渋沢栄一が創業に関っている。その他、東京商工会議所、一橋大学、早稲田大学、聖路加病院、慈恵医大・・・など500もあれば、身近な企業や学校は・・・へぇーここもぉ・・・と思うところが多い。

いろんな老舗企業の源流をたどってみるのも楽しいね。



オススメ度

★★★★☆+時代を超えて

読んで欲しい方

・渋沢栄一に接近してみたい方
・誇れるビジネスマンを演じたい方
・面白い仕事をしたい方

Posted by webook at 13:17 | TrackBack

2007年04月27日

絵本パパラギ ~ ツイアビ + カシータ

文明って一体・・・・・なんなんだろう。

書籍情報

絵本 パパラギ―はじめて文明を見た南の島の酋長ツイアビが話したこと
エーリッヒ ショイルマン Erich Scheurmann 岡崎 照男 和田 誠 ツイアビ Tuiavii
立風書房 (2002/03)
売り上げランキング: 33910

本のひらめき

この本を買ってみようかと思ったのは、とある講演(公演)会のときだった。田中靖浩さん(元・公認会計士)と立川志の吉さん、神田京子さんの不思議な公演でのこと。田中さんが、二宮金次郎、福沢諭吉につづいてツイアビの話を紹介されたのがきっかけだった。
実はこの本(原書のほう)のことは知っていたが読んだことはなかった。田中さんの一言で、速攻アマゾン。

パパラギとは、文明国の国の人々をさす。白人のことだ。いまでは私たち日本人もこれに含まれる。ツイアビというサモアの島の酋長さんがヨーロッパを旅したときの文明批評が、パパラギという本で、その絵本版がこの本。原書は、酋長と親交のあったスイスの詩人が翻訳して1920年に出版された。日本でも1981年に翻訳されたのが出版されている。

パパラギ(白人)は、便利な生活をしているように思うはずなのに、ツイアビさんの曇りなき眼の前には、どうやらまことに不思議な生活や暮らし向きにしか思えなかった。

 パパラギは、足皮(皮靴)を朝から晩まで足にくっつけていて、それで旅に もいくし、踊りもする。足は死にかけていて、いやな匂いがする。

 パパラギの母親は、たいていガラスの筒で子どもにおっぱいをやる。それに
 はにせの乳首がついている。

 パパラギは、行く先々で自然の大きな力が作ったものをこわしてしまった後
 壊したものを自分の力で生き返らせようとしている。

 私たちは一度も時間について不平をいったことはなく、時の来るままに時を
 愛してきた。時間が苦しみや悩みになったことはない。
 私は彼らに教えてやりたい。日の出から日の入りまで、ひとりの人間には
 使い切れないほどたくさんの時間があることを。

私たちがよかれと思っていることすべて、「教育」「お金」「都市」「所有」「情報」などさまざまなことに、自然な目線(宇宙的目線)で疑問を呈するツイアビ。その洞察はするどく、私たちの価値観をゆさぶる。

絵本でありながら、深い哲学の本。


僕の思いつき

ツイアビさんの国では「ラウ」という言葉があるという。「私の」という意味でもあり「あなたの」という意味でもある。ふたつはほとんどひとつである、という。

南の島の平和で自然で幸せなくらし・・・・、この本からちょっと私たちの根源的なものを見つめる目をちょっとだけ啓いてみるのもいいね。

言葉をツイアビ的発想で説明してみる・・そんな遊びもいいね。ふだんこだわって苦労しているものがフッと抜けていいかもしれない。あ、なーんだ・どーってことなかったんだぁ・・みたいに。



オススメ度

★★★★★+サモアの酋長

読んで欲しい方

・現在の文明を別の視点で見たい方
・なんか世の中へんじゃないと感じる方
・あくなき人間の欲望に違和感を感じた方

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2006年12月18日

坐禅―「いま・ここ・自分」を生きる ~ 対本宗訓 + 予測エイジ!+英治出版

心を整える

書籍情報

坐禅―「いま・ここ・自分」を生きる
対本 宗訓
春秋社
売り上げランキング: 415582


本のひらめき

坐禅というと、じっと座って修行する。心が乱れているとお坊さんが棒みたいなのでバシっと渇を入れる・・・そんな形ばかりの理解しかなく、僕には遠い存在だった。

先日紹介した「禅僧が医師を目指す理由」あたりから、なにやら禅の世界が近づいてきたように思う。

著者の対本さんは、「足や背中の痛みに苛まれ、呼吸も苦しく、心も千々に乱れながらの坐禅とはいったい何なのか、と煩悶を繰り返してたあげくのはてに」ようやく「坐禅とは呼吸だ」と悟られたとか。

呼吸を整え、体を整え・・・・心を整える。私たち一般人にもできる坐禅の心をやさしく説いたこの本は、禅と普段をつなぐ掛け橋のような書ではないだろうか。

坐禅は、字のごとく座って行うものだが、かならずしも足を組んだ例のスタイルでする必要はなく、イスに座ったり、歩きながらの坐禅もあるという。苦行することが目的ではなく、穏やかなる心を得るための方法の一つが、坐禅の世界だからだ。

本書は、宗教の世界と科学の世界、東洋と西洋、悟りの世界と普段の世界、そういったものを結び、そして融合させる不思議な内容がある。キリスト教と仏教があるところで繋がっていたり、脳の科学と禅の道がつながっていたり、ストンと心に収まる感じがなんとも快感。

お坊さん臭くないところがとっても好感。


僕の思いつき

だんだん、対本さんとお会いせねばの気運が高まってきた。
会うべき方には必ず会える。一瞬遅からず、一瞬早からず・・・と、森信三さんもおっしゃった。あわてず焦らず、その時を待つこととしよう。それまで、心や呼吸を整える修行をしておかなくちゃ。


オススメ度

★★★★★+整える

読んで欲しい方

・坐禅に興味のある方
・心を平穏に保ちたい方
・自分と対話したい方

Posted by webook at 11:22 | TrackBack

2006年01月12日

生命論パラダイムの時代 ~ 田坂広志

ようやくこの本にたどり着けた・・・僕。

書籍情報

生命論パラダイムの時代
日本総合研究所
ダイヤモンド社 (1993/10)


本のひらめき

人間は地球上に生まれてこの方、様々な進化をしてきた。技術、知識、ネットワーク、肉体、そして精神・・・。

知という領域では、様々な発展と進化をしてきた。20世紀までは、機械論パラダイムが前提だったという。つまり、あらゆるものは、生命も含め、分解し、分割し、分析していけば真理が見えるという西洋的な思想が機械論パラダイムだ。

ところがそれは限界にきており、これからは「複雑系」という言葉に示されるように、多数の要素が複雑に相互作用しながら、自己組織化していく生命のようなプロセスこそが本質ではないか、・・・というのだ。(たぶん)
この思想が、生命論パラダイムと言われるものだ。とても東洋的である。

ノーベル化学賞受賞者のイリア・プリゴジン博士の「散逸構造理論」というのがこの思想の元になっているらしい。

本書は、イリヤ・プリゴジン博士の講演と、その後のディスカッションを元に、21世紀の知の潮流を論じるすごい!本である。

浅田彰、立花隆、西垣通、西山賢一、松井孝典、田坂広志の各氏が、独自の視点から解説を加え、そしてプリゴジン氏と議論を展開している。

田坂さんの解説が、とても分り易く、また知の世界の深遠さを感じさせてくれる。

まだまだ僕ごときには読みこなせない内容がある。それでも、今の僕に丁度いい“ゆらぎ”を与えてくれる内容ももたくさんあった。いくつか印象的な表現を書き留めておこう。

 我々は自然から分かれて、なおかつ自然の一部である。

 進化のプロセスそのものも進化する。
 進化の結果は予測できない。

 積極的に小さな「ゆらぎ」を生み出し、社会システム全体にも影響を
 与えるほどの変化を求めて「主体的」に行動を起すことです。

 「生命論パラダイム」とは、単に「生命」に関する「知」のパラダイム
 を意味するのではなく、「物質」から「生命」、「生命」から「精神」
 へと続く「自己組織化する宇宙」の「開かれた進化」に関する「知」の
 パラダイムであるといえます。

今から13年も前にまとめられたこの本に、いま様々なところで見聞きする深い思想や哲学のエッセンスが書かれている。そのことに驚愕する。

田坂さんの本や講演に心躍らせる人は、ぜひ、いつかこの本に挑戦してみてほしい。

すごい!一冊。僕は、まだ100分の1ほども読みこなせていないと思う。(それでいて、この本を紹介している自分がちょっと恥ずかしくもあるのだけれど・・・)

僕の思いつき

この本を田坂さんに頂いたのは2003年のことだった。Webookで田坂さんにインタビューに訪問させていただいた時のことだった。
  http://webook.hp.infoseek.co.jp/2003.06/2003.06.10.htm

そのときの田坂さんの言葉が僕にはとっても印象的であり、そして疑問でもあった。具体的な表現は思い出せないけれど・・・

 この本には、今私が主張していることのほとんどすべてが網羅されています。

といったようなことだった。この本は、1993年に編纂されたもの。インタビューに訪れたのは2003年。つまり、10年も前から未来のことが予見されていたということだった・・・。
しかし、そのとき僕の心の中でうかんだ大いなる「?」は、しばし、本棚の中で眠ることになる。

田坂さんに頂いた本は、すぐ読むようにしている僕にしては、なぜだか時間をおいたけれど、ずっと心の隅で気になっていた。
今年2006年。本を頂いてから3年の後、僕はようやくこの本を手にした。それは、何か運命的というか、必然的とうか・・・・そういうものを感じさせるように、自然に手が伸びた。そして、2003年、田坂さんに聞いたあの言葉の意味を知り、深く納得。

とても深い内容がある。まだまだ未熟な僕には読みこなすだけの力はないけれど、それでも今の僕に「読め」と命じた何かがあったように思えてならない。

今、僕自身や親しい仲間の間でおきようとしていること、そのことが書いてあるようで、驚いてしまった。

時間や空間の中で、なにか繋がってしまったもの。人間的に言えば、そう、ご縁とでも言えばいいのだろうか・・・・ちょっと宇宙に通じるような気配を感じつつ、この本を読んだ・・・。



オススメ度

★★★★★+ゆらぎ

読んで欲しい方

・全体をいつも見ていたい方
・複雑系に関心のある方
・生命・宇宙・ガイアと聞けば何か感じる方

Posted by webook at 19:57 | TrackBack

2005年11月28日

使える弁証法 ~ 田坂広志 + 12/1丸善で会おう

そうか、そういえば螺旋的だ!

書籍情報

使える 弁証法
使える 弁証法
posted with amazlet on 05.11.28
田坂 広志
東洋経済新報社 (2005/11/25)


本のひらめき

ヘーゲル?、弁証法?・・・
本のタイトルを見ると、ちょっと引いてしまうのではないだろうか。
僕も、ヘーゲルだのカントだの哲学者の名前くらいは聞いたことがある。しかし、どうも肌にあわない遠い存在のまま、長い年月が過ぎた。

今回、田坂さんのこの本を読んで、初めてヘーゲルとか弁証法とか、これまで高尚な哲学思想だと避けてきたものに近づけたような気がする。

弁証法においてもっとも役立つただ一つの法則があるという。それは・・・

  『物事は、螺旋的に発展する』

ということだ。

今、私たちはネット革命でとんでもなく便利な世の中になっていると感じている。しかし、それは実は既に存在した世の中の仕組みが螺旋的に進化したものだという。たとえばネットオークション、逆オークションなど便利な仕組みがあるけれど、実はビジネスモデル自体は昔からあった。
市場(しじょう)が市場(いちば)と呼ばれていた時代、「せり」や「さしね」といったものが存在し、ネットの便利で安い環境でバージョンアップしただけ・・・なのだ。これが、螺旋的に進化した例の一つ。

また、Eラーニングは「寺子屋」が、ギャザリングは「生協」が、インターネットそのものも「ボランティア」の文化が、螺旋的に進化して登場したものだという。(おぉー、なんと!)

私たちが「進化」という言葉を使うとき、未来にむかって直線的に変化すると思いがちだが、実は『螺旋的発展を本質としている』という。これがポイント。

さらに、螺旋的発展のほか、次のような法則も分かりやすく解説されている。

  『否定の否定による発展』の法則
  『量から質への転化による発展』の法則
  『対立物の相互浸透による発展』の法則
  『矛盾の止揚による発展』の法則

詳しくは本書を見ていただくとして、この本からは、自分の仕事、生き方、世の中の捉え方・・・様々なことを深く考えたくなるヒントがいっぱい!。

矛盾に満ちた「生」を、アウフヘーベンしちゃおう。


僕の思いつき

投げ銭システム、ナレッジ・コミュニティ、コンビニ・・・日常目にする様々な仕組みやシステムは、弁証法的に進化してきた。

となれば、未来も弁証法的に予測できる・・・というのが次のステップ。

「消えたものは必ず復活する」のだから、弁証法的思考を使って未来予測ができる。どう使うか・・

 1)何が消えていったかを、見る 
 2)なぜ消えていったのかを、考える (合理化、効率化など)
 3)どうすれば復活できるかを、考える (新しい技術、環境など)

世の中の未来予測だけでなく、日本はどうあるべきか、地球は、人類は・・と哲学的思考の先におくべきものはたくさんある。

哲学、しよう!



オススメ度

★★★★★+らせん的

読んで欲しい方

・洞察力の達人になりたいと考えてる方
・ヘーゲルってだぁれという方
・哲学にちょっと興味がある方

Posted by webook at 08:12 | Comments (1) | TrackBack

2004年05月02日

■フィロソフィー・ジム(スティーブン・ロー)

tetsugaku.bmp
生き物はなぜ老いるのだろうか?
 
フィロソフィー・ジム
        「考える脳」をつくる19の扉
   ============================================
   |著者:スティーブン・ロー/中山元
   |ランダムハウス講談社|2003年 12月
   |ISBN:4270000074|1,800円
    ============================================

 人間は傲慢かもしれない。ともすると何でもわかったような気になってい
 る。はるか何万光年も向こうの宇宙の様子が見えたり、遺伝子の配置を解
 明したり・・・科学は万能のような気になっている。
 科学が生み出そうとするのが光なら、哲学はそこにできる影を見つめる。
 それはなぜ存在するのかと問いかける

 「宇宙はどこからはじまったのだろう?」
 「人間の心はどこにあるんだろう?」
 「遺伝子操作で人間を設計してもよいのだろうか?」

 など19の扉がある。
 
 僕は、「取り外された脳の冒険」が面白かった。
 冥王星人が地球にやってきて人間を採取し、その脳を水槽に入れ、スーパ
 ーコンピュータで、バーチャルな世界を作り出すという話だ。

 考えても答えがわからないようなことを、突き詰めて考える・・そんな訓
 練をする本だ。知恵熱が出そうな方は、やめとこう。
 著者のサイト:→  http://www.thinking=big.co.uk
 
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   ★★★☆+脳みその汗

 
   ・哲学に興味ある方
   ・哲学をかじった方
   ・哲学なんて・・という方

Posted by webook at 09:06

2001年11月08日

【「知の経営」を深める】..常磐文克...........★★★★★+黙の知

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-160】 2001/11/08(木) ★
★ “星降る朝”の木曜日             ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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 Webookの評価基準は、下記のUSO800基準に則っております。

  ┌─── ★★★★★ 爆発的オーラあり。
  │ ┌── ★★★★ 楽しみながら読める。
  │ │ ┌─ ★★★ 普通って素敵。
  │--│ │--┌ ★★ 平凡でいいじゃないか。
  │ │--│ │ ┌★ 失望は希望の糧。
  ┴─┴─┴─┴─┴   
  爆 楽 普 凡 失  <= 漢字でいえばこんな雰囲気
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 「知の経営」を深める 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字128=星 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 命を賭けた最終ピリオド 】New!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【「知の経営」を深める】

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■ジャンル:哲学、人生、ビジネス
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■著者:常磐文克(ときわ・ふみかつ)
1933年東京生まれ。東京理科大学理学部卒。花王入社。スタンフォード大
学留学後、理学博士取得。現在、花王特別顧問・経営諮問委員会座長。
著書に「知と経営」「「質」の経営論」など。
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■出版社:
  PHP研究所/ISBN4-569-61717-4/1500円/238P
  2001/8/1  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「大自然の摂理に学ぶ、仕事と人生。黙の知を活かす・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

人は、時々自然の中から大いなる叡智を発見し、生きるための杖としてきた。
人は、ビジネスマンである前に社会人であり、その前に人であり、さらに言え
ばヒトである。ヒトは自然から学び、人となり、幾多の改革を進めてきた。

そして今、著者は、現代を「量の追求から質を競う社会への転換」時期と認識
する。質を追求するために「知」というものを改めて見つめなおそうというの
が本書の意図である。

知の源は大自然の中にある・・という著者の持論は、読者を自然のいとなみの
不思議、自然とともに暮らす人達の生き方、アーユルヴェーダなどのホリステ
ィックな思想などに触れながら、黙の知を哲学する旅をガイドする。

昆虫や植物など自然の中から読み取れる自然哲学、イヌイットなど自然と共に
暮らす人々の素朴な知恵、さらにアーユルヴェーダや漢方医学などホリスティ
ックな知をめぐりながら、生き方、企業のあり方、ビジネスのあり方などを洞
察する。

経営やマネジメントのために知をどう活かすか?などといった狭量な考察では
なく、人生や社会といった広い視野からの洞察は、読者の心を豊かにしてくれ
る何かがある。

その“何か”をクリアに言えないけれど、それがきっと黙の知に通じるものな
のかもしれない。

おすすめ度は、★★★★★+黙の知
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■ <お暇な方は、もう少し>

経営的な観点から言えば、知こそが、ヒト、モノ。カネ、情報などのを有効に
活かす最も重要な経営資源であるという。

知とはなんだろう?

知は様々な顔を持つ多面体だという。たとえば次のような切り口で分類する。

 説明知=理屈でわかっていること。文字や言葉で表せる。~科学。
 遂行知=理屈はわからないが、とにかくできる。    ~技術。

 タテ知=組織の中の上下の関係で生まれる知
 ヨコ知=職場のちょっとしたやり取りで生まれる知

 共時知=現時点で見るか
 通時知=歴史の中でみるのか

その他、社内知&社外知、形式知&暗黙知など、切り口を様々に変えた考察は
ちょっと面白い。ただし、これらはあくまで前座。

著者の考える知は、「明の知」「暗の知」「黙の知」という3つの枠組みだ。

 明の知は、言葉、数値、図表などで表せるもの、説明、書類、ドキュメント
 私達の日常はこの明の知で仕事をしている

 暗の知は、言葉に置き換えにくい人に属する知。職場の中でなんとなく共有
 しているものだ。

 黙の知は、黙ってそこにおいてある知、神様がそっと置いてくれた知。

これらは別々にあるわけではなく、様々な位相や深さをもちながら一体となっ
って存在するという。

こうして、分類するような書き方をすると、無味乾燥な知の考察になってしま
うが、そこに様々な事例や自然からの啓示を織り交ぜ、知の散歩道を歩くこと
ができる。それが本書の(著者の)魅力だといえる。

著者は、大自然の黙示する知を感動的に紹介する。
レイチェル・カーソン(センス・オブ・ワンダー)や、スピノザ、東山魁夷な
ど自然や宇宙と向き合った人たちの言葉を引用し、あるいはアンデスのハマチ
ドリや石垣島の白百合などが環境変化に対応してたくましく生きる様子を感動
的に紹介しながら、私達に黙の知の奥深さを感じさせてくれる。

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■ <読んで欲しい方>
  重鎮の方
  会長、社長の方
  お父さん、おじいちゃん
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+黙の知

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2001.11.09[金]:【】..

2001.11.08[木]:【「知の経営」を深める】常磐文克..★★★★★+黙の知
 PHP研究所/ ISBN4-569-61717-4/1500円/238P
2001.10.07[水]:【一粒のケナフから】NAGANOケナフの会..★★☆+ケナフ?
 創森社/ ISBN4-88340-114-6/1429円/151P
2001.11.06[火]:【ルネサンス】..カルロス・ゴーン..★★★★★+CF★
  ダイヤモンド社/ ISBN4-478-32100-0/1840円/270P
2001.11.05[月]:【Zカー】..片山豊、財部誠一......★★★★★+Zclub
  光文社/ ISBN4-334-03101-3/ 680円/196P
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    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」記念発売企画
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                           (英治出版)
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 | ̄  Webookプレゼント企画 第18弾 
 |   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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 |  ■【命を賭けた最終ピリオド】(国府秀紀、石黒謙吾)= 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.10/2001.10.15.htm
 |
 |   δ メール先: webook2001@yahoo.co.jp
 |   δ タイトル: 最終ピリオド+お名前
 |   δ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   δ 〆切 : 11/17(土) 
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   泣けるプレゼント、その2です。 11/18にTV放映!
                   ~~~
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-160【e漢字128=星】 ・ …□■

 星=ほし
  =日が生まれる・・・なんて“宇宙的”な漢字でしょうか!

 今朝も星を実ながら家をでた。このごろ、夜明け前の空がとてもきれいだ。
 月も出ているけど、星たちもキラキラ。
 電車に乗り会社につくころは、星たちは、いない・・。
 星はいつ消えるのだろう・・・星が消える暫時の時をゆっくりと
 すごしてみたいな。
 そういえば、19日未明、また流星群が見えるらしい。
 月曜日は早起きしてみよう!

                     しんのすけ@早起き鳥
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東京の日出:06:09  +1分 対前日
東京の日入:16:40 -1分 ”
日昼時間 :10:31  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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▲▼▲       またあした!
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  _\o/      ベーごま
     /_/⌒ ・ ξ     
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Posted by webook at 18:31

2001年07月13日

【エミーとレニー2匹のねずみのお話】Hutchens..★★★★+レミング

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★ 【Webook #2001-103】 2001/07/13(金) ★
★ “熱帯夜続く”の金曜日             ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 エミーとレニー 2匹のねずみのお話 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字98=目的】
   ◎ プレゼント:【 盲導犬クイールの一生 】当選者発表!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【エミーとレニー 2匹のねずみのお話】

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■ジャンル:その他、哲学
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■著者:デービッド・ハチェンス
  アイコノクラスト・コミュニケーションズのプリンシパルとして、組織学
  習と組織変革についての執筆、講演、コンサルティング活動を行っている。
  IBM,コカコーラなどにコンサルを行う。テネシー州で妻ロビー、娘エ
  モリーと一緒に暮らす。
  http://www.davidhutchens.com/
 訳者:伊藤武志(いとう・たけし)
  早稲田大学卒、米国ノースウエスタン大学MBA。ネットワークダイナミ
  クスコンサルティング取締役。専門は、バランススコアカードやABCな
  どを活用した業績管理、管理会計制度、原価計算システム構築に従事。
  ito@ndcinc.co.jp
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■出版社:
 JMAM/ISBN4-8207-4005-9/1000円/126P
2001/7/15 第1版
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■ <ワン・チョット>

 「変化の時代に必要なもの・・・・目的とビジョン。
  それは・・・、なぜ?と思うところから始まる」

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■ <忙しい方はここだけ>

最近、ねずみの寓話が流行りだ。二番煎じが又出たのか・・とヒヤカシ半分に
手にしたのが本書。しかし・・・
チーズやバターの一連の本とはちょっと異なる趣があり、自分への問いかけと
いう哲学の世界があった。

本書では、崖から飛び降りる習性をもつ不思議なねずみ、レミング(たびねず
み)の物語を題材に、生きる哲学を考えさせてくれる本である。
レミングが崖から集団で飛び降りる話は聞いたことがある。その理由は多くの
学者の研究によってもまだ解明はされていない。

前半は大人の絵本、後半に著者の洞察と、読者に考えるきっかけを与えてくれ
る問いかけがある。
前半の物語は、エミーというレミングが、「どうして崖から飛び降りるの?」
という素朴な疑問を深化させていく過程を、童話風に進める。長老や妙なコン
サルタントなどが登場するちょっと面白いお話である。レミングが、なぜか、
みんな崖から飛び降りることに疑問を持たず続けている・・・という状況設定
がこの物語のキーファクターだ。

ダーウィンが言ったように環境変化に対応できたものだけが生き延びるとはい
え、変化すること自体は目的でもなんでもない。それは、ハウツウの一つだ。
大切なのは、本当に追い求める目的、そして何をしたいか・・・である。

自分は、「なにのためにここにいるのか?」(目的の意味)、そしてその目的
のために「わたしは何をしたいのか?」(ビジョンの意味)を考えるというの
は、結構脳みそが汗をかく話である。考え始めると、疲れるものだ。

xxxになりたい・・・なぜなりたいの? xxxをしたいから・・・なぜし
たいの?、xxxを得たいから、なぜそれが欲しいの?、・・・なぜ、なぜ?
と問い詰めていく思考のプロセスは、哲学そのもの。 

生き方を考える哲学の本である。

おすすめ度は ★★★★+レミング
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

「チーズはどこへ消えた?」という本は、変化へのポジティブな思考方法のヒ
ントを与え、「バターはどこへ溶けた?」は、変化するのもいいんだけど、心
を落ち着け、足を止めて自分をみつめることも大切だということをパロディの
中で伝えている。

本書は、どちらかといえば後者のバター本に近いものがある。
でもちょっと違う。
己の存在の目的を考えよ、それを実現するための行動指針(ビジョン)を生み
出せ・・・そして行動だとという。
変化すること(あるいは変化しないこと)自体が目的ではないということだ。

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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.davidhutchens.com/LearningFables/lemming.html 
| ↓ (原書)
|
|  著者のサイト: http://www.davidhutchens.com/
|
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|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
バターをなめ、チーズを食み、ねずみやレミングやキツネなどとともに、ひと
つ悩んでみようか・・・・この暑い夏の夜に。

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■ <読んで欲しい方>
  宇宙の中の自分のポジショニングをしたい方
  人生に迷いを感じた方
  哲学したい方
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★+レミング

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ ) 一周年記念開催中
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook )

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2001.07.13[金]:【エミーとレニー 2匹のねずみのお話】..★★★★+レミン グ
JMAM/ ISBN4-8207-4005-9/1000円/126P
2001.07.12[木]:【ひまわりの種は誰が食べた?】..N.レビー..★★★+ハムス
ター
 中央アート出版社/ ISBN4-8136-0018-2/ 838円/95P
2001.07.11[水]:【「チーズはどこへ消えた?」「バターはどこへ溶けた?」
とちらがよい本か?】..D/マリネッティ..★★★+Which?
 データハウス/ ISBN4-88718-625-8/ 838円/110P
2001.07.10[火]:【この世で一番の奇跡】..オグ・マンディーノ..★★★★★+
ゼラニウム
 PHP研究所/ ISBN4-569-60486-2/1286円/206P
2001.07.09[月]:【なぜあの商品は急に売れ出したのか】..★★★★☆+臨界点
 飛鳥新社/ ISBN4-87031-469-X/1300円/294P
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今週の節約小計 5262円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-22 ・ ・ ・ ‥… □■
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 | ̄ Webookプレゼント企画 第13弾 当選者発表 ♪
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 |  ■【盲導犬クイールの一生】 3名様
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.04/2001.04.13.htm
 |
 | 昨日、当選者のお名前を書くの、忘れてしまいました。暑さボケ。
 |    1) 飯島○恵さん  横浜市
 |    2) 斉田○幸さん  相模原市
 |    3) 浜田○月さん  台北
 |  おめでとうございます。
 |
 |  分類王、石黒謙吾さんのご協力で実現しました。多謝!
 |     http://www.blueorange.co.jp/books/index.htm
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     **** 第14段 『????』

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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-05 ・ ・ ・ ‥… □■

 昨日、【会計のことが面白いほどわかる本】の天野敦之さんにお会いする
 ことができた。
 「会計のことを人に説明しようとしても、なかなかいい本がなかった。
  それじゃぁ、自分で作っちゃえ」というのがきっかけとか。
 かわいい天使のイラストや、説明の図は奥様の手による。
 奥様も会計については素人で、イラストを描いてくれた奥様の素朴な疑問
 は、あの本をおおいに読者よりにしているところである。
 落ち着いた雰囲気の天野さんは、とても素敵な方だった・・・。
 基礎編と理解編、いずれもよく売れているとか。
(書店の店主も、言っていた・・・会計の本であんなに売れるとは凄いって)
 プレゼント当選者の皆さん、読んでますか~?

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-12 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-103【e漢字98=目的】 ・… □■

  目的=もくてき
    =的になる目標
    =目星をつけた的

                   しんのすけ@e漢字.com
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
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     バックナンバーはこちら :
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東京の日出:04:35 +1分 対前日
東京の日入:18:58 -1分 ”
日昼時間 :14:23  -2分 ”
       (少しづつ日中時間が短くなっている・・・)
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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ζ   \|// 夕日
▲▼▲  ~^~~~~~~~~~~ ~~~~    また来週~・・。
Web ♪♪ k   ~~~~~~~~~~~~~~     バテないでね。
  | ⊥ | b     ~~~~~~~~~~~~~  
  \_/_ノ    
    <|_|
_||_ 暑いのねったいイヤ
                 真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:40

2000年06月27日

【プチ哲学】..佐藤雅彦....................★★★★☆+プチ

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★ 【Webook #2000-099】 2000/06/27(火) ★
★ “雨あがる”の火曜日    ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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東京の日出:04:27 +1分 対前日
東京の日入:19:01 +0分 ”
日昼時間 :14:34 -1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【プチ哲学】La Petite Philosophie

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■ジャンル:(プチ)哲学
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■著者:佐藤雅彦(さとう・まさひこ) 文と絵
  1954年生まれ。東京大学教育学部卒。電通クリエイティブ局を経て、94年
  独立。現在TOPICS代表。99年より慶応義塾大学教授。90年にクリエ
  イターオブザイヤー、90、91、92年 ADC賞受賞。主な著書に「kino」
  「クリック」「経済ってそういうことだったのか会議」(共著)など。
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■出版社:
 マガジンハウス/ISBN4-8387-1226-x/1200円/93P
2000/6/16 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「ちょっとだけ深く考えてみる--- それがプチ哲学。」

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■ <忙しい方はここだけ>

工学部の学生だった頃、“哲学”って随分遠い存在だと僕は思っていた。何だ
か分けのわからないことを頭ん中でいじくり回して何所が楽しいんだろう・・
なんて。今でも哲学なんて言葉は、自分の生活からちょっと距離感がある。

この本は、そんな僕に「もっと楽しく気楽に哲学しましょ」って語りかけてく
れた。ざくばらんに言えば「いろいろ思ったり、考えてみること、ちょっとだ
け深く考えてみること」が哲学なんだ・・・。そんな気分にさせてくれるのだ。
かわいいイラストとプチっとした解説が脳みそを妙にくすぐる。

日常の出来事をちょこっと思考をシフトさせたり、斜めから見ることで“おぉ、
こんなことも考えられるんだぁ”という感動がある。そんなオモシロ思考のプ
チ哲学が31個。頭の中で何かがクリっと変る瞬間が楽しめる。

例えば、「不変」とか「創造力」とか「枠組」とか「結果と過程」とか・・・
抽象的な言葉を子供に説明しようとすると・・・うーんと唸ってしまう。そん
な時、この本にあるように小魚やねずみやおサルなんかを登場させて、具体的
に想像してみると楽しい。そこらへんに転がっているなんの変哲もない事柄か
ら、ハッとする哲学的思考にワープするその瞬間の醍醐味は“考える楽しみ”
のきっかけを作ってくれる。

プチっていうかわいらしい形容もいい。佐藤雅彦らしい物事の捉え方がなんと
も好感。プチ哲学してみよーっと。

おすすめ度は、★★★★☆+プチ
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■ <お暇な方は、もう少し>

プチ哲学をおひとつ・・。

南の海の底に二匹のさかなの恋人がいて、深く愛し合っていた。
“こんな拾い海の中でで会えてなんて幸せなんだろう!”

ところが、ある日運悪く捉えられてしまい、二匹は水槽の中へ。
“好きな君といつもいっしょにいられて僕たちはなんて幸せだろう”
二匹の小魚は水槽の中でもやっぱり幸せだった。

こんなふたつの場面のイラストが描かれている。

このイラストのテーマは、「不変」。
世の中には環境が変るとその価値がガラリと変ることが多い。ベトナムの水と
サハラ砂漠の水は、天と地ほどの差がああるのは想像に難くない。一方で、ベ
トナムの正三角形は、サハラ砂漠でも日本でも同じ正三角形だ。「不変」とい
うことを表現するのに、こんな解説ではなく、小魚の愛・・・みたいなイラス
トでまず読者の気持を押えるところがいい。
その後で、水の話や、正三角形の話を聞けば、うんうんと頷いてしまう。
イラストからプチ解説への「思考の遷移過程」(thought transition)が、なん
とも心地よい。

「価値のはかり方」では、トイレットペーパー君が登場する。
おろしたてのトイレットペーパーは、丸丸としてゲンキだが、あっという間に
人に使われて、痩せてしまう。しかし、“役に立つ長さ”はみんな同じだとト
イレットペーパー君は自分に言い聞かせるのだった。

ひとつの事柄にはいろんな価値の見い出し方が存在する。かけっこの3等は、
「ちぇ、1等とれなかたった」とも言えるし、「やったぁ、入賞だぁ」とも言
える。モノサシをどう使うか、どんな物指を使うか・・・人生にはいろんな場
面がある。

この他、
「枠組み」--ケロちゃんの危機一髪
「次元を変える」--蟻の行進
「前提条件が教えてくれる」--うっかり電池くんの証明法
など、面白いテーマと題材が並んでいる。


関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00026264
| ↓
| 著者のホームページ--なかなか凝ったサイトでザインです。
| http://www.masahicom.com/
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|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ちょっとだけ深く考えてみる、それがプチ哲学だ。
耳は2つ口は一つ・・・どうしてかしら・・・なんて考えてみるのも面白い。

本書は『オリーブ』に連載されたものをまとめたもの。漫画家中川いさみとの
プチ対談がオマケで巻末にある。
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■ <読んで欲しい方>
哲学してみたい方
プチっとしてみたい方
お子さんに「偶然」っておいしいの?って聞かれた方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★☆+プチ

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )

アメリカ・カナダ在住の方は 《今週のWebook コーナーから 》↓
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )
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2000.06.30[金]:【】..

2000.06.29[木]:【】..

2000.06.28[水]:【】..

2000.06.27[火]:【プチ哲学】..佐藤雅彦................★★★★☆+プチ
 マガジンハウス/ ISBN4-8387-1226-x/1200円/93P
2000.06.26[月]:【カモメがおそう島】..R・ピウミーニ..★★★☆+モアイ
 文研出版/ ISBN4-580-81252-2/1300円/166P
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今週の節約小計 2500円
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| ̄  Webookプレゼント企画 第10弾
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| ◎ 1:ブランド人になれ!
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|    応募方法:to : webook2000@yahoo.co.jp
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| 〆切 : 7/1(土)
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| 応募状況・・・・・・・ 現在 4名
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-099【緑のイタズラ】・・… □■

オフィスには緑の鉢植えなどが置いてあることが多い。僕のオフィスも
いくつかある。でも、結構いいかげんに置いてある。
(オフィスの皆は、それが当然のこと、決められたことと思っている)

早起きの僕は、自分だけの時間があるので、ある日ちょっとイタズラを
してみた。僕の好きなようにいくつかの緑の鉢を置き換えたのだ。
なんとなく僕の周りに配置したのは、なかなかよかった・・・(ウフフ)

でも、回りのみんなは、ちょっと変ったなぐらいで特にモンクも言わない。
公私混同が最近のキーワード(僕だけか・・?)だけど、こういうのは
結構楽しい。オフィスに変化も出るし・・(なーんて、勝手な納得)
皆さんも一度やってみましょう。結構面白いから!
今度は、部屋のレイアウトを全部替え・・なんてやったら面白ろそぉ!

                 しんのすけ@いたずら小僧
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Posted by webook at 15:28

1999年10月28日

【哲学的フットボール】..M・ペリマン........★★★★+11

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★ 【Webook #99-162】 99/10/28(木) ★
★ “雷雨の後のあおいそら”の木曜日 ★
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東京の日入:16:50 -1分 ”
日昼時間 :10:51 -2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■著書名:【哲学的フットボール】Eleven Great Thinkers Play It Deep

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■ジャンル:哲学、スポーツ(サッカー)
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■著者:マーク・ペリマン(Mark Perryman)
ノンフィクションを中心にしたライター・エディター。フットボールをテ
-マにしたカルチャーマガジン「ホェン スタディ カムズ」のレギュラー
投稿者。本書は彼のはじめての単独著作。

訳者:見田 豊(みた・ゆたか)
翻訳家。1952年生まれ。訳書に「デジタルダンド構築」「F1全史」など
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■出版社:
日経BP/ISBN4-8222-4115-7/1500円/205P
1999/9/20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「知性を武器に混沌のリーグ選を闘うクラシカル・イレブン、
これはそんな彼らの物語である。」

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■ <忙しい方はここだけ>

サッカーの本であり、かつ哲学の本である。
“知性”というオペラグラスと、“ウイット”というルールを知らないと観戦
できない哲学的蹴球の世界が広がっている。

ゴールキーパーにアルベール・カミュ(実存主義の作家、思想家)、プレーメ
ーカーはシェークスピア(劇作家)、ミッドフィールドには孫子(兵法家)、
センター・ディフェンスにはフリードリッヒ・ニーチェ(哲学者)、ルードウ
ィッヒ・ウィトケンシュタイン(哲学者)・・・など世界の思想家、哲学者ら
で構成したフットボールチームの物語。彼らの活躍を描いた哲学思考の空想的
サッカー・ゲームとでも言えばいいだろうか。

まず、思想家、哲学者でサッカーチームを編成するという構想自体が面白い。
しかし、本当の面白さは、ゲームの中にそれぞれの思想家の“思いと功績”を
見事に織り込んでいるところだ。

訳者の苦心の跡が偲ばれる注書きや意訳は、原書が意図したであろう本来の面
白さを損なうことなく、存分に伝えている。本書は、訳書としての観点からも
実に興味深い本だ。

哲学的思索など苦手な(サッカーは得意じゃないという意味だが?)僕は、ち
ょっとまごついてしまった。それでも、ここに展開するゲームの面白さは、隠
れた知的ボールさばきの妙を見つけたときにニンマリと味わえる。
Jリーグ決勝戦の興奮とは異質にして、かつ類似したものがある。

おすすめ度は、★★★★+11

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■ <お暇な方は、もう少し>

11人の偉大な思想家たちの哲学的思索が、サッカーになぞらえて展開する様
は、独創的で面白い
彼らがピッチで繰り広げるプレーには、実際に語った内容がうまく解け込んで
いる。そこが面白いところだ。

『世界の偉大な思想家たちがあの美しいゲームをどのように捉えていたのか探
り出すこと』を意図したという著者は、フットボールにまつわる気の利いた格
言や警句を探したが、それがいともカンタンに見つかって拍子抜けしたという。

遠く極東から招聘した孫子だけが、古代の選手だがあとは近代に活躍したプレ
ーヤー(思想家)である。

ミッドフィールド・ジェネラルのポジションを得た孫子は、こんな描写になる。

『試合に勝つというその一事において、孫子ほどその機微をわきまえたプレー
ヤーはいなかった。たゆまざる訓練を積み、規律を養い、いくつかのセット・
プレーをマスターすれば、どんな強敵が相手でも番狂わせは可能だ。』
さらに孫子の5つの基本も紹介されている。つまり、《指揮》《要素》《状況
》《指導力》《作戦》の5つだ。まさか、孫子の兵法をサッカーを通じて学ぶ
とは・・・夢にも想像しなかった。

シェークスピアの活躍もハムレットやマクベス、リア王などの選手たちを巻き
込んで紹介される。英国リーグの門をたたいたシェークスピアの活躍は・・・
『リア王のウエアに身を包み、ゾーンデフェンスを敷く。自軍ディフェンスを
3つのパートに分けると言うおなじみのフォーメーションである。それより、
少し早く日本のJリーグでは、毛利元就選手がこれを試みている。しかし、彼
が組織したこのフォーメーションは、三者の折り合いがすこぶる悪く、ボール
がその間を行き来するばかりで少しもラチがあかない。ついにチームメイトも
怒り出す始末だ。』

シェークスピアを読んだ方ならニヤリとする場面のリプレイだ。リア王のこと
が脚注でこう紹介されている。(ここは訳者の心遣い)
“リヤ王は、王位継承に際して、二人の姉娘の追従と虚言を見ぬけず、誠実に
直言する末娘を避けるという愚かな過ちを犯すため、苦難の道を歩み、悲惨な
最後を遂げる。”

その他あまりなじみのない選手についても、そのプレーぶりから偉大な思想を
類推するという、トンデモない楽しみの中で読める。
もちろん、登場選手の『思想』を多少かじったことがある人なら、面白さが倍
化することは言うまでもない。

サッカーにあまり興味ないかたも、哲学的思索はどうも・・と言う方も、ちょ
っと観戦してみる価値がある。

オーレー、オレオレオレー。

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■ <読んで欲しい方>
哲学を専攻した方
サッカーに明け暮れた方
食べ合せの妙を楽しみたい方
お寿司をコーラで食べる方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

    ★★★★+11

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99.10.29[金]:【】..

99.10.28[木]:【哲学的フットボール】..M・ペリマン..★★★★+11
        日経BP/ ISBN4-8222-4115-7/1500円/205P
99.10.27[水]:【仕事運が強くなる50の小さな習慣】..★★★☆+50
PHP/ ISBN4-569-60836-1/1000円/123P
99.10.26[火]:【休刊】..魔の火曜日・・・

99.10.25[月]:【亡国のイージス】..福井晴敏.....★★★★★+★亡★国★
講談社/ ISBN4-06-209688-9/2300円/654P
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今週の節約小計 4800円
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  といっても実は、その昔、ハイパーネットというサービスが存在した
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  接続には、ポータル・コンソールと呼ばれる専用のソフトをインストール
  するらしいが、ブラウザーや電子メールなどは何でもいいとか。
  接続している間は、常にコンソールがデスクトップに表示され、そこで
  広告表示されるのがミソ。広告収入によるビジネス・モデル。
  無料接続のほか、無料電子メール、50MBの無料ホームページもあるという
  から待ち遠しい。会員登録は10.29から。

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| ○ | また、明日。
\o/ ○) 今日は、入れるぞ! ・ ≡ ◎
_||_/    ・
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( 〇 | | ・
==---⊿


⊿ ))
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Posted by webook at 16:32

1999年05月06日

【90分でわかるプラトン】 Paul Strathern..★★★☆+散歩

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東京の日入:18:31 +5分 ”
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■著書名: 【90分でわかるプラトン】

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■ジャンル:その他・哲学
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■著者:ポール・ストラザーン(Paul Strathern)
1940年ロンドン生まれ。ダブリンのトリニティ・カレッジで物理学・化学
を学んだあと哲学に転向。作家としてのキャリアも長い。
著書に「地獄の季節」など。

訳者:浅見昇吾(あさみ・しょうご)
慶応義塾大学文学部博士課程修了。ベルリン・フンボルト大学留学を経て
現在、慶応大学文学部講師。専攻は哲学。
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■出版社:
青山出版社/ISBN4-900845-27-2/ 950円/93P
1997/1/25 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「プラトンは有名なレスラーであった。今日に伝わるプラトンという名は
実はリングネームだという。」

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■ <忙しい方はここだけ>

「ほんの一冊」で紹介されていた一冊である。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス・・ギリシア哲学を代表する偉大な三
人の哲学者の一人の名前は、なんとレスラーのリングネームだというのだ。
まさか。と思った瞬間からこの本は読んでみたい一冊に変る。「ほんの一冊」
での紹介は、まことに見事であった。

90分でわかるというのも、また乱暴であり魅力である。イデア論だ、国家論
だ、饗宴(愛の理論)だ・・・と展開されたプラトンの哲学を「そんな短い時
間でわかるのか」という疑問と、「そんな短い時間でわかるのか」という期待
をいっしょに抱かせている。(同じセンテンスは、イントネーションの違いで
意味が変るから不思議。)

そして、この本の著者:ポール・ストラザーンは、その期待を裏切らない展開
を見事にやってのけている。「わかった気になる」のである。
プラトンなんて名前は誰でもしってるが、実は中身はほとんど知らない・・と
いう実体(これ僕だけの実体だけど)を、少しだけ、いや、かなり、大きく変
えてくれる。
どれくらいの変化かというと、「ビル・ゲイツ知ってるか?」「もちろんさ!」
というくらいである。(この“もちろん”も、かなりいい加減ではあるが、あ
ったこともないアメリカ人にもかかわらず、誰もがかなり知っているのだ。)

ずっと縁遠い存在であった、この偉大な哲学者を、へぇー、そんなこと考えと
ったんかいな・・と身近にさせてくれるところが、いい。

紀元前428年に生まれ81歳まで長生きしたこの哲人の素顔や、考えたこと
を、時にジョークも交えながら堅苦しくなく紹介してくれる。

プラトンのほか、「すべては数である」という言葉をはいたピタゴラスなどと
の関わりも楽しい。

ちょっと面白い哲学の世界へワープしてみよう。

おすすめ度は、★★★☆+散歩

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■ <お暇な方は、もう少し>

レスラーの話からするのが順当だ。「アントニオー・プラァ~ト~ン」なんて、
場内アナウンスがあったかどうか知らないけれど、哲学者プラトンは、レスリ
ングが大好きであったようだ。
誕生したときの名前は「アリストクレス」。プラトンというのは、どうもリン
グネームらしいのだ。

政治家を多数輩出している高名な家系に生まれたプラトン、若い頃はレスラー
で名を挙げたいと思ったとか。イストミア祭でのレスリング大会で二度も優勝
したが、オリンピアの祭典(そう、あのオリンピックの原点だ。それに出場し
たのだから、すごい)に出るも一度も栄冠を勝ち取ることはできなかったと言
う。そして、その後は、悲劇を書いて文学界のスターになろうとするがこれも
いまいち。「仕方がないから政治家にでもなろうかと思ったものの、最後に哲
学でも試してみようと思い立ち、ソクラテスのところへ赴く。そこでソクラテ
スに一目ぼれ・・・」といった次第だ。

そんなエピソードから始まるプラトンの生涯は、結構スリリングで面白く、哲
学など縁遠い人にも、なんだか「親しみ」を湧かせてくれる。

プラトンとくれば、何だか知らないが「イデア論」と来る。そのイデア論が生
れる背景には、ピュタゴラス(ピタゴラス)学派の思想が大きく影響したよう
だ。

プラトンは、ソクラテスに師事したが、ピュタゴラスの思想も大きく影響して
いるのだ。ピュタゴラスと言えば、もちろん(?)三平方の定理。しかし、こ
のおじさんとんでもない多才な人で、哲学者兼、教祖兼、数学者兼、神秘主義
者兼、食餌療法家という「怪奇」な人物なのだ。
(そういう意味ではプラトンより興味深い)

ピュタゴラスの数学の成果を《数世紀の永きに渡り、多くの人に生まれて初め
ての数学的知識を提供してきた。俺達には数学なんてわからねぇや・・という
数学的知識を・・。》と茶化したりするのはこの著者のユーモアのセンスだ。

プラトンの思想のもっとも根本的な部分に影響を及ぼしたというピュタゴラス
の思想とは「数こそ宇宙を理解するための鍵であり」「日常世界の彼方にある
抽象的世界にある数。これによって森羅万象を説明できる。」というもの。

具象から抽象へと相を変えるピュタゴラスの考えは、プラトンの「究極の現実
は純粋で抽象的である」という信念へと流れていく。

上記の「数」というのは「形相」「純粋なイデア」となるのだ。
(このあたり、抽象的で、何のこっちゃ、よお、わからんでぇの世界だが、要
するにピュタゴラスとプラトンは繋がっているということだ)

そしてイデア論。著者は、プラトンの説明は比喩を用いてなされているため、
哲学というより文学の域に入っていると注釈しながらこんな風にまとめている。

『ほとんどの人間は、薄暗い洞窟のなかに生きている。しかも、鎖に繋がれ
て、真っ黒な壁しか見えないように顔の向きを固定されている。背後では
炎が焚かれている。だから、人間の目にできるのは、ゆらめきながら洞窟
の壁を通り過ぎて行く影に過ぎない。それなのに、人間はこの影を現実だ
と思い込む。身を転じ、壁と影に背を向け、洞窟を脱出することができた
場合のみ、現実の本当の光を目にする望みがあるのだ。』
(なんじゃそれ。インターネットはカラッポの洞窟なら知ってるが・・)

そして、もうすこし哲学的な言葉で説明しよう・・ということで著者の補足が
続く。

『人間たちが日々知覚する身の回りのもの。例えば、靴、船、封蝋、キャ
ベツ、国王。これらは単なる現われ、仮象に過ぎない。本当のリアリティ
とは、イデアの世界、“かたち”の世界である。現象はこのイデアの世界
からの派生物に過ぎない。』
(ふーむ。わかったような、分からんような・・・)

つまり(と言うのは著者)、ある一匹の黒馬が、《黒い》《馬》というみかけ
をもつものは、《馬》という普遍的なイデア(かたち)と《黒》という普遍的
イデア(かたち)からその見かけをもらっているからなのだ。
(このくらいになると わかったような気になれる・・・・)

このほか、プラトニックラブ、アカデミー(アカデミアという世界初の大学を
開いたのはプラトン)、プラトンの考えた途方もない理想国家の姿(その思想
が現実に機能したのは1千年以上も続いた中世社会、共産主義、ファシズム)
など、そうだったのぉと読み進むうちに遠い世界(哲学)のプラトンが、自ら
の生活に近いところへ引き寄せられている。

面白く読めて、わかった気になれる哲学の本だ。
「ほんの1冊」では“プラトンの哲学を二度とよまなくても済む良書”と、変
な持ち上げ方をしている。
ちなみに、90分でわかる哲学者シリーズは、デカルト、カント、ニーチェ、
ヴィトゲンシュタインとあって、英国では好調な売れ行きとか。

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■ <読んで欲しい方>
ソ、ソ、ソクラテスやプラトンと 同じく悩みながら大きくなった方
プラトンのミニマム知識を楽して得たい方
大学の教養課程で哲学を冷やかし半分に取ってしまったかた
90分ならつきあってやるという方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★☆+散歩

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは(ありませんが):
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=97003318

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この本を読むきっかけになった「ほんの一冊」(いしい・ひさいち 他)は

http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.4/99.04.21.htm

“これで二度とプラトンを読まなくてすむのだから本当に素晴らしい。”
と絶賛している。

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99.05.07[金]:【-】..

99.05.06[木]:【90分でわかるプラトン】Paul Strathern..★★★☆+散歩
青山出版社/ ISBN4-900845-27-2/ 950円/93P
99.05.05[水]:【-】..子供の日のため休刊

99.05.04[火]:【-】..国民の休日のため休刊

99.05.03[月]:【-】..憲法記念日のため休刊

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今週の節約小計 950円
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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-20 ・ ・ ・ ‥… □■

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(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-70 【CITY OF ANGEL】 ・ … □■

シティー・オブ・エンジェルという映画(ビデオ)を見た。
ロスのある病院の外科医(女性)に恋してしまった天使(この人?、死に
ゆく人を天国まで案内する役目)が、“永遠を捨てて、人間になってみ
たい。触れてみたい”という気持ちを押さえ切れず、ついに人間になって
しまう・・・というストーリー。
天使は、死なない、どこでも行ける、人間に見えない・・・など「人間の
わたしには魅力的」だ。しかし、天使は、食べ物を味わったり、感動して
泣いたり、髪の毛に触れたりできないというちょっと無味乾燥な世界に生
きて?いる。
天使の男が最後に吐くセリフが渋い・・「永遠を捨てたが、悔いはない。」
永遠なるものにあこがれる人間が、普段生活の中で忘れている小さな幸せ
を再認識し、改めて人間っていいもんだなと思わせてくれる、さわやかな
作品だ。
しんのすけ@人間もいいもんだ
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp <<= また、変りました! (^o^)
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
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Ξ 現在、リクルートISIZEでメルマガ特集の企画があります。読者の Ξ
Ξ 推薦で掲載してもらえるみたいです。もしよろしかったら下記のURL Ξ
Ξ から、Webookのことをヨイショしていただけると、真之助は Ξ
Ξ またヨロけてコろンじゃいます。 Ξ
Ξ             ▼↓▼ Ξ
Ξ      http://www.isize.com/acara/mailmag/ Ξ
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皆さん、ゴールデンウィークはいかがでしたか? 次は 母の日ですよ。
γ
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脳みそを本でくすぐる Web @@ k, Mobook,しんのすけ
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|| 真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 14:36

1999年01月08日

【アリストテレスがGMを経営したら】 ..トム・モリス.....★★★★★+哲★学

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #99-005】 99/01/08(金) ★
★ “年の始めの哲学に”の金曜日 ★
★ (きょうはちょっと長いです) ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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() 。 ・ 。 。 ・ 。
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||| うわあ、初雪! (^o^) (^x^)
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東京の日出:06:51 -0分 対前日
(今、夜明けが最も遅い時期です)
東京の日入:16:44 +1分 ”
日昼時間 : 9:53 +1分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■著書名: 【アリストテレスがGMを経営したら】
If Aristotle Ran General Motors
新しいビジネス・マインドの探求
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■ジャンル:哲学・ビジネス
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■著者:トム・モリス(Tom Moris)
元ノートルダム大学哲学教授。ノースカロライナ大学で経営学を学び、不
動産取引業社の資格も得たが「人間の本性についての英知を深めることが
ビジネスにとって大切」との思いが嵩じて、イエール大学で宗教学と哲学
の両方の博士号を取得(同大学で2人目)という変わり種。ノートルダム
大学でも15年間教えた後、本書執筆を機にモリス価値研究所(Moris I-
nstitute of Human Values)を開設し、現在は執筆および講演に専念して
いる。
著書に「True Success: A New Philosophy of Excellence」がある。
ノースカロライナ州ウィルミントン在住。

■訳者:沢崎冬日(さわさき ふゆひ)
1967年生まれ。89年東京大学文学部卒業。91年より株式会社エァクレーン
で翻訳に従事。社会・時事・ビジネス分野に多くの論文・書籍の翻訳に携
わる。訳書に「狂人と呼ばれた男」「成功へのミッション」など。
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■出版社:
ダイヤモンド社/ISBN4-478-9004-3/2000円/272P
1998/11/27 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「GMは、ともに働く人々の象徴であり、
アリストテレスは、ビジネスや生活において直面する問題に手がかりを
遺してくれたすべて偉大な思想家たちを代表している。」

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■ <忙しい方はここだけ>

ビジネスの本だと思って読んだら、実は「哲学」の本でした。
でも、内容は、生活にもビジネスにも通じる「人のありかた」であり、実に示
唆に富んだ内容が展開され、哲学にしては堅苦しくないところが素晴らしい。

タイトルに「GM」があるが、GMの生産力や競争力、成功といったテーマで
はなく、米国の模範企業的な会社の社名は、「ともに働く人々」を象徴したか
ったからだと言います。また、アリストテレスの名前は、アリストテレスの思
想からだけ英知を得るわけではなく、すべての偉大な思想家達の代表という訳
です。

よく成功の名声と栄誉に浴した著名な企業人が、その経験と智恵から書き上げ
た「経営哲学」書がありますが、この本の特徴は、「企業経営に造詣の深い著
者があくまでも哲学者の立場からアプローチした」点にあるでしょう。

ビジネスも家庭の平和も豊かな人間関係も全ては同じ、人としてのエクセレン
スが大切といいます。
そのエクセレンスとは、「真・美・善・統一」。
どうすれば「真理のレベル、美の体験、善の確保、そして周囲で働く人々同士、
また彼らと自分との連帯意識を高められるか・・・」それを考えていくのが、
大切と説きます。家族として、コミュニティとして、企業として何を行うかの
判断は、この4つのが「究極の柱」だということです。

といってもちょっと抽象的ですが、様々なビジネス場面や生活の状況に、偉大
な思想家哲学者、経営者などの考え方を織り込んで、とても分かりやすく整理
してくれます。

東西の思想、過去・現代の経営者の言、世界の宗教が教える人生論、ビジネス
セミナーや、大学の講義であった事例など、ついひき込まれる内容は、「哲学
」という言葉から受ける「気持ちのギャップ」をかるく取り払ってくれます。

今担当している仕事に疑問を感じ、今の状況に不満を持ち、人生はいったいな
んのためにあるのかと悩む方、企業をもっと創造的な体質に変えたいと躍起に
なってる方、企業倫理なんてゴミバコの隅っこだぜという風土に染められた方
少々哲学してみませんか・・・

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+哲☆学 くらい。
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■ <お暇な方にはもう少し>

『真』Truth:ビジネスは真理を追求する。

ビジネスでの真理は、いくつかあるのでしょうが、面白い話をふたつ。
真理は信頼の基礎。というわけで顧客満足につながる話があります。レストラ
ンでのオーダーの事例。
著者があるメニューをオーダーしたが、なかなか出てこない、ウエイターに、
どうなっているのですか?と聞くと、しばらくして店長が現れ、「オーダーが
厨房まで通っていませんでした。申し訳ありません。」というホントのことを
告げ、その日の食事は無料にしてくれたというエピソード。
真実を告げる・・・ということの大切さ、CSの基本としての姿勢がここに示
されています。ホントのこと、真は、信に通じるってことですね。

もうひとつは、情報を共有することが如何に大切かという真理。

「企業の現場でうんざりするほど多く見られるのが、経営トップや管理職があ
きらかに不適切な『必要に応じて知らせる主義』とでも呼ぶべきルールに従
って動いている事例である。彼らは、業務遂行の為に絶対に知らせなくては
ならないと確信できる情報しか部下には教えない。だが、最低限しか情報を
知らせなければ、最低限の能力しか発揮できないのが普通だ。
このようなやり方をしているマネジャーたちは、たいていの場合、職務の全
般的な状況について限られた知識しか持たないものは、ほとんどの場合、高
水準の仕事をすることはできない、という事実をあまり理解していないので
ある。
一般的に、生活においてもビジネスにおいても、知識があればあるほど状況
はよくなる。
知りたいという人間の欲求は、『必要に応じて知らせる主義』の人達が考え
ているよりも、範囲の点でも、深さの点でも、はるかに大きいのである。」

そうそう、そうなんですよ。最近、企業でイントラネットだなんだとオープン
ブック・マネジメント(情報公開経営)が普及していますが、まさにそのとお
りって感じがします。(しかし、日本の会社は遅れている・・)
私も実は、イントラネットに関連した仕事をしていますが、その辺ところの哲
学は、まったく不毛と言わざるをえない・・・なんちゃって。

『美』Beauty
『善』Goodness
『統一』Unity

と続きますが、たくさんの示唆に富む内容があり、紹介するには、あれもこれ
もと迷ってしまいます。文中には、そのテーマに応じた、思想家、哲学者など
の「名言」が掲載されており、さしずめ、「Den」のビジネス哲学版総集編
といったところです。いずれも含蓄があって、本文に深みを与えています。

いくつかピックアップ:

直にして礼なければ即ち絞す(節度のない率直さは、無礼になる)
-- 論語

みなが同じように考えている時は、だれも本当には考えていない。
-- ウオルター・リップマン(米国 ジャーナリスト)

美しいものは、便利なものと同じくらい役に立つ。あるいは、それ以上に。
-- ヴィクトル・ユゴー(フランスの作家)

些細なことが完璧をもたらす。完璧は些細なことではない。
--ミケランジェロ(イタリアの彫刻家、画家、建築家、詩人)

物事の意味は、物事そものもが持っているのではなく、それに対する私達の
態度のなかにある。
--サン=テグジュペリ(フランスの飛行家、作家)

法律が増えた分だけ、正義は減っていく
--ドイツの諺

どんな些細なことでも意義のあることは、
どんなに壮大でも意義のないことより価値がある。
--カール・ユング(スイスの心理学者、精神分析学者)

人々を団結させる力は二つある。恐怖と関心だ。
--ナポレオン・ボナパルト(フランスの皇帝)

知識への投資がもっとも利回りが良い。
--ベンジャミン・フランクリン(米国の政治家、著述家、発明家)

これ、とっても内容の深い本で、ここにうまくまとめられるほど消化できてな
いのが正直なところ。(哲学の第一歩、Truthの実践。(^^); ・・・)

2000円とちょっと高いが、価値ある一冊です。哲学書なんていうとちょっ
と構えてしまいますが、面白くて一気に最後まで読めます。
生きている意味を考える時、元気とおおいなる示唆を与えてくれます。
ビジネスというフィールドだけでなく、生活、家族、友人関係など広い分野で
自分の存在を高めることができそうです。

これ、絶対おすすめ!!

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■ <読んで欲しい方>
哲学したい方
学生のころは、愛だ、真実だ、人生だと徹夜したのに、この頃は、子供の
こと、バーゲンセールのこと、週末の遊びのこと・・・そんなことばかり
だわ、でも、ちょっと生活のなかにも多少の哲学がいるわね!って方
ビジネスを進める上で、心の拠り所を求めたい方
経営者の方、起業家の方、リーダーの方、
普通のサラリーマンだという方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

☆☆☆☆☆+哲☆学

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか
TRC図書流通センターで。(残念本のカバーなし)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98051630
ダイヤモンド社のホームページでは(これもカバーばし)
http://www.dv.diamond.co.jp/bookcands/Order/BookSearchTop.asp

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■ << 今週のwebook list >>

01.04[月]:【できることから始めよう!】..堀 紘一..☆☆☆☆+始
ダイヤモンド社/ ISBN4-487-70171-7/1400円/222P
01.05[火]:【高橋乗宣の'99日本経済】..高橋乗宣..☆☆☆☆☆+99
ダイヤモンド社/ ISBN4-487-23095-1/1400円/221P
01.06[水]:【現代語版 The 忠臣蔵】..秋田他.....☆☆☆☆☆+四七士
五月書房/ ISBN4-7727-0284-4/1400円/208P
01.07[木]:【シャキッとしなさい!ニッポンの親たち】..☆☆☆+親子
主婦の友社/ ISBN4-07-224225-x/1600円/221P
01.08[金]:【アリストテレスがGMを経営したら】.. ☆☆☆☆☆+哲☆学
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-90004-3/2000円/272P
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今週の節約小計 7800円
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■ < Web●○k from the Readers> R#99-02

縁尋奇妙のメルマガを発行していらしゃる久米さんから、こんな
メールを頂きました。一昨日の「The忠臣蔵」関連です。
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> しんのすけさん
>
>  忠臣蔵は、私の相場道の師、斉藤 正俊先生に言わせると、
>  名実ならび立たない日本社会の象徴的事件のひとつであるとのこと。
>
>  吉良 = 地位こそあれ 石高は少ない 名○ 実×
>   浅野 = 田舎侍なれど 大塩田を持つ 名× 実○
>
>  これこそ、徳川家康が考え出した精妙なるバランスオブパワー
>  の仕組みなのですが、
>  無意識での行為にせよ、それにそこはかとなき不満を持ち、
>  名実ともに求めようとした二人の悲劇がここにあります。
>
>  今の日本を見ても、これは当てはまるのです。
>  例えば官僚腐敗、例えばベンチャーの失墜....
>  げにおそろしきは、人の嫉妬なり。
>  それは、海のむこう、ビルゲイツ氏に対するしうちを
>  見てもわかります。
>
> くめ
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久米さん、斬新な視点のお話ありがとうございました。
久米さんは、独特の視点と幅広い人脈でいつも興味深い情報を
発信していらっしゃる方です。
日経ベンチャーWorldのコラムに情報があります。
http://www2.nikkeibp.co.jp/nvw/yomoyama/column.html#yomo

==== 同報Mails「縁尋奇妙」~忘年忘形の電脳素交~ ====
  日経ベンチャー[経営よもやま話] http://www2.nikkeibp.co.jp/nvw/

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■ < Web●○k from the Readers> R#99-03

「現代語版 The 忠臣蔵」の著者のお一人、香川いくみさんからも
お便りを頂きました。
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>  真之助さま。おひさしぶりです。香川です。
>  本の紹介ありがとうございました。 感謝・感謝!
>  なんだかもう10年以上も前に書いた絵と文をあらためて見たら、
>  とてもとてもはずかしくってー
>  やたら「、」は多いし、くだけ過ぎてるなあと・・・

>  NHKのドラマが忠臣蔵だってんで、あわてて新装判で出したんです。

>  歴史物のそれぞれ「通」はいるけれど、
>  私思うに「昔の出来事の詳細をマニアックにつっこむよりも、昔起きた
>  事実を今にどう活かすか」の方がずっと大事と思ってます。
>  その意味で忠臣蔵には
>  ●人を恨んでも、誰も幸せにならない。
>  ●こうと決めた信条を貫いて生きることで、人は時代を越えて何かを
>   残すことができる
>   ●国や世間は無責任でいいかげん(あんまり頼りにしてはイケナイ)
>  ということを教えてくれると思います。これは香川の独断だけどね。

>  あ・追伸。あの本、なんと泉岳寺のおみやげ屋さんでも売ってるんです
>  もう10年も前から・・・
>  初版を出したときに大石神社に献上したら
>  「ご神体を大石くんとは何事か!」とお叱りを受けた迷著でもあります。
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泉岳寺でも手に入る!、失礼しました。みなさ~ん、泉岳寺のお土産屋
さんでも、売ってますよ。
それと五月書房のホームページに直接注文できるページもある。
http://www.fureai.or.jp/~gogatsu/
香川さん、今度は現代語版「The 枕草子」
とかも出して下さいな・・・。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-05 【21世紀のリーダー】

NewsWeek 99.1.13号に「21世紀のリーダー100人」というのが
掲載されています。
政治、ビジネス、アートなど新時代に相応しい人が100人。日本人も
4人。人口知能研究の北野宏明さん、茨城大学教授の金子正夫さん、
スカイマーク、HISの澤田秀雄さん、そして・・・・・あのクララ
オンラインの社長、家本賢太郎さん(17才!)。
http://www.clara.co.jp/
家本さんを、グループでのセミナーによんじゃお・・なんて思ってるん
ですが・・・。
北野さんと家本さんは写真付き。うーむ、カッコイイ!。
(Sumsul's Choiceの渡邉さんが教えてくれました。)

しんのすけ@21せいき
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Posted by webook at 14:57

1997年04月25日

【考える力を付ける本】...轡田隆史 (クツワダ タカシ)97.4.25...☆☆☆☆☆+☆☆

【考える力を付ける本】
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轡田隆史 (クツワダ タカシ)

1936年東京生まれ
早稲田政治経済卒
現 朝日新聞論説委員
朝日夕刊の素粒子 を88~96まで執筆
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三笠書房 1300円
97.1.25 1刷
97.2.26 9刷
--------------------------------------------------------------------------------
"考える"ということに対する哲学的な内容の本です.
哲学と言っても、堅苦しいことではなく この著者が
毎日 新聞にものを書くという仕事をするなかで体得
された知恵を紹介しているものです.

物事をつねに”ナゼ?”という疑問詞でみるようにし
ものごとを常に "書くように"見ることで、自分の知恵
を高め、生きる意味をみいだしてきた....そんな感じの
内容です.

本を買うときは、"この本買ってみようかな、でも 又
社の帰りにでも..."なんて思ったらもう一生その本とはあえない.
その時にすぐ買え! とか
いい問いかけのしかた、辞書の使い方、本の読み方、
メモの作法、オリジナルな発想の仕方など
非常に具体的(sample、推奨など多い) な事例を
のせており、"考える"人間になるためのノウハウ的な
活用もできる実用性もあります.

8年間 かかさず 朝日新聞夕刊 の素粒子 欄を執筆して
きただけあって、この人の読書量ははんぱではなく
情報獲得の術はプロです.そして やはり 行き詰まる
事もあり、その時は 中途半端でなく、全く頭を空に
できるような気分転換をするのだそうです.

興味深いことに、この種の物書きの人は 結構、"辞書"
というものを利用しているようです.著者が自宅に
配備している辞書は70冊以上もあり、お風呂とトイレ
以外のあちこちにおいてあるそうです.
そして、曰く
- 後で調べようの "あと"は永遠にやってこない
- 辞書は"引く"だけでなく"読む"楽しみもある
-当たり前の言葉も 辞書を引くと 新たな発見がある
んだそうです. 同感ですね.

そしてもう一つ興味深いのは 時間の使い方です.
『私たちは 、2つの時間を生きている.一つは人間と
しての自分の時間.もう一つは、仕事と言うものが
否応なしにおしつけてくる時間である.あさトイレの
中の時間は 自分の時間であるはずだが、電車の時間を
気にしなければならない"おしつけられる時間"でもある.
多くの人は、こんなふうに早朝から自分のものでない
時間を生きてきる.....』
そこでどうするか?
『会社につくまでの時間を自分に生かす.駅の手前に
広がる公園を横切りながら、ドングリの実から縄文人
の記憶を想う.---こんな余裕は早起きして ちょっと
時間の余裕をもたないと不可能ですね----
職場でも 頭の中で昼寝 !(仕事に息詰まったら、仕事と
全く違う世界の事を考える)をする....ナド』

結構、いいねえコレ なんてのが 豊富に散りばめられて
います.
素粒子 というコラムは ほんの僅かな紙面ですから、
それこそ いろんな物や視点を凝縮しなければならず
そんな仕事をしてきた著者の 含蓄があふれる本です.

自分の生き方を変えたいあなたに超 オススメ

この人はできれば 直接あって 話を伺いいたいと
想う人です.

--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆☆☆+☆☆

実用性ある度 5/5
人生変わる度 5/5

真之助
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== == == == == == ==

--- 昨日のゴメンナサイ ---
昨日のオマケ でkey がすべって
de facto を default なんて
書いてしまい、K様から丁寧なご指摘を頂きました.
いつも やっつけworkなので、誤字や つながりの
変な文章であいすみません.

ちなみに de facto は defact ではなく de facto である
ことも勉強になりました.
de のあとにスペ-スがあり、t のあとに o が付きます.
つまり ラテン語がそのまま英語になってるやつです.
この de というのは 通常は 取り去るとか 反対のとかの
意味をもちますが、この場合は entirely とかcompletely
の意味です.
さらにおまけで、de facto (事実上の) の反対語は
de jure (日本語発音では デジュアリでしょうか)、
意味は 、法律上の です.
ころんだお蔭で ちょっと賢くなれました.
K様 ありがとうございました.....

オワビの塩焼!

Posted by webook at 15:47

1997年04月03日

【読書力をつける】...阿部謹也97.4.3...☆☆

【読書力をつける】
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阿部謹也
1935年生まれ 92年より 一橋大学学長
ドイツ中世史専攻
--------------------------------------------------------------------------------
日本経済新聞社 1300円
97.3.17 一版 一刷
--------------------------------------------------------------------------------
知のノウハウシリーズ(20巻) のひとつ.
titleからは、いかに読書する技術/手法をつけるか
という内容かと思いますが、中身は いたって哲学的な
内容です.
読書と哲学、読書と歴史、自分の存在観とかについて
著者の考え方を述べています.
さすが一橋の学長さんだけあって 教養あふれる内容
で 真之助にはちょっと不似合でした.
印象的なのは、ドイツ詩人リルケの"若き詩人
への手紙" の引用です.カプスという若い作家が
なかなか売れない自分を詩をリルケにおくりつけ
批評を乞うのですが、リルケは こう返事を書きます.
"人の批判をきにしてはいけない.もっと内面を見なさい.
自分自信に問いかけて、ほんとに詩を作るべきだ...
という自らの声が聞こえたら悩まず進め.さもなければ
別の道を探せ"
というものです.(結局この詩人は俗流作家になった)

全ての価値判断や歴史観、正義観全ては 自分の
今までに経験を積んだ世界(著者はこれを"世間"と表現
していますが) が中心になって判断されるものであり
人の意見やコメントは単なる養分にしぎない.
全ての事は 自らが中心になって動いているし
動かすべきだ....
と著者は言いたいようです.
天は自ら助ける者を助く .....でしょうか.
ソフィーの世界 の読み方などもでてきます.
読書について(教養について)哲学してみたい方に
おすすめです.
--------------------------------------------------------------------------------
お進めど
☆☆

真之助

Posted by webook at 15:16

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