2007年07月10日

本気の子育て ~ 須田達史 + クレーム


   日本の子どもの未来のために・・・

書籍情報

人間の芯をつくる本気の子育て
須田 達史 アマヌマ ユウイチ
現代書林 (2007/07/03)
売り上げランキング: 2759


本のひらめき

ビジネス、政治、教育、スポーツ・・・さまざまな分野で「大人」が活躍して
いる。それぞれのフィールドで、成功したり成長したり年を経たりすると、多
くの人は最終的に、「人の教育や人材育成」の世界を目指すようになる。

後輩を育てたり、地域の子どもの育成を支援したり、途上国の子どもを支援し
たり・・・・道はさまざまだが、教育という貢献の世界は、なかなか魅力的な
のだ。

空手やキックボクシングなどの格闘技を極めた著者は、子どもたちの心の成長
を支援する活動を進めている。本書は、そんな著者の教育に対する考え方をガ
ツンとハードに語った本である。

 いつの時代も、子どもは大人の鏡です。

 日本人が豊かになって失ったもの。その一つが「本気」です。

 話す、とは、諭すことや、一方的に何かを言うこととは違う。
 本気で話すとは、子どもに話す機会を与え、それを真剣に聞くことだ。

など、大人の生き方論にもつながる考え方が示されている。

未来を作るのは子どもたち、それを応援するのは私たち大人たちの「真剣な」
生き様・・・なのだ。

子育て本といいながら、気づくことの多い本である。


僕の思いつき

本気で話す・・というのは、その前提として「本気で聞く」という大切なプロ
セスがある。

聞くというのは、聞き届ける・・・ということ。

ついつい、聞いたことへの感情が先立ち、いらついたり怒ったり、どなったり
してしまう。そこを押さえて大人しく聞けるのが「おとな」。

大人とは、おとなしい・・・態度からきているという。

自分の感情を抑え、冷静に受けとめる力こそ、大人の力量なのかもしれない。



オススメ度

★★★★☆+大人の本気

読んで欲しい方

・お父さん
・お母さん
・先生

Posted by webook at 18:52 | TrackBack

2007年07月03日

世界一やさしい問題解決の授業 ~ 渡辺健介 + 私には夢がある10年の軌跡

中高生だけじゃ、モッタイナ~イ

書籍情報

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
渡辺 健介
ダイヤモンド社 (2007/06/29)
売り上げランキング: 53

本のひらめき

ピラミッド構造、マトリクス分析、滝グラフ、仮説検証・・・とくれば、ビジネスパーソンが得意とする様々な問題解決のツールである。

本書は、もとマッキンゼーで活躍した著者が、中高生むけに、問題解決の道具をやさしく解説する本である。

そもそも問題解決とはどういうことなのか・・を1限目に、そして中学生バンド「キノコLovers」のコンサートの集客問題を2限目に、最後は、タロー君がパソコンを手に入れるための具体的な目標立てとそれを達成する方法を考えるのが3限目、こんな構成である。

えー、中高生がこんなこと知ってたら、大人としてはけっこうヤバいかも・・
というすごい問題解決力養成の本である。これを読める中高生がうらやましい。

中高生がいる親御さんは、まず自分が先に読んでから渡してあげよう。笑


僕の思いつき

仕事で使っている様々な手法や、考え方などを、子どもたちの問題に投影してみるのもいいね。あるいは、家庭の問題にしてみるのもいい。

企業の会計の世界を、家庭の家計で考えてみたりするのはよくある話。

立ち位置を変えて、考えてみる・・・それはひとつの素敵な方法論である。



オススメ度

★★★★☆+モッタイナイ

読んで欲しい方

・問題解決力をつけたい方
・人に教えるのが好きな方
・マッキンゼーにあこがれる方

Posted by webook at 16:01 | TrackBack

2007年05月30日

できる若者は3年で辞める! ~ 久野康成 + つばめ

   管理するのではなく、環境を整える・・・

書籍情報


本のひらめき

この本は、企業経営を主導する立場にある人全員に読んでほしい本である。

僕も、これまで経営手法、人材育成、コミュニケーション、リーダーシップなどさまざまな本を読んできた。そんな中で、この本は、読んでいると脳みそのシナプスが、バシバシと発光し、いろんなものを想起させてくれる素晴らしい内容にあふれている。

例えばこんなことが書かれている。

 企業の使命は、社員を「自立」させることである。
 多くの経営者は、会社が永遠に続くものと錯覚を起し、社員がどんな場所
 でも生きられるような「自立」を目標とせず、会社に「依存」させるよう
 な教育をしてしまう。

 自分のスキル・アップとは「自分の時間を自分のために使う」ことであり
 部下を教育することは、「自分の時間を他人のために使う」ことなのである。
 本当は、教えることが最高の学びになる。

なるほど、確かに。役立つ→応援する→育てる→羽ばたかせる みたいな流れを自分のキャリアの中で意識できたらいいねー。

 報酬の増減だけでは、社員の「やる気」をコントロールすることはできない。
 経営理念の実現という目的をしっかりと意識する。その上で
 仕事が楽しい、成長できる、お客様によろこんでもらえる、社会に役立つ・
 といったことを感じることが大切だ。

 キャッシュフローを最大にすることを目的にするのではなく、あくまでも 「経営理念の実現」を目的とし、社員の「楽しさ」「やりがい」をベース とした経営を目指さない限り、かならず限界が訪れる。

 売上予算、利益予算は、我々が顧客に対して「与えたい価値の大きさ」の
 見積もりのことである。「たくさん儲けたい」のではなく、「たくさん価値
 を提供したい」ということなのだ。

最後には、ゴールを目指すのではなく、「道」(経営道、人間道)を目指すべきと、経営思想の高みにもつれていってもらえる。

この本、僕にとってはヒラメキいっぱいの素晴らしい本だった。


僕の思いつき

この本を読んで、うちの社長にも読んでほしい・・と思う人は多いはず。
で、このあと・・・・。
そう思ったら、エッセンスや感想をつけて、社長に手渡してみるといいね。

この一歩があるかないか・・・・が今から向かう人生ベクトルをちょっとだけ
変えることになる。

小さな一歩。やってみれば案外たいしたことはない。



オススメ度

★★★★★+人がすべて


読んで欲しい方

・会社を面白い場にしたい方
・社員が元気になるような考え方を模索中の方
・人事部長や経営者の方

Posted by webook at 04:25 | TrackBack

2007年05月29日

ヤングアメリカンズと日本の子どもたち ~ 大野益弘 + 3人ディナー

   何かが・・・そこには、ある! ホンモノの気配。

書籍情報

ヤングアメリカンズと日本の子どもたち―笑顔・涙・感動-出会いと輝きの物語
大野 益弘
メディアパル (2007/05)
売り上げランキング: 74566

本のひらめき

2週間ほど前だったろうか・・・僕はある情熱家の方を前にしていた。その人の名前は佐野一郎さん、NPOじぶん未来クラブの代表の方だ。ジェイカレッジで花のおねえさんをやっている日比谷花壇の日比谷さんと二人で、佐野さんの語る熱い言葉に感動した。

ヤングアメリカンズ・・・・歌と踊りで子どもたちにパフォーマンスを教えてくれる音楽教育活動。言葉で表現するとこうなるのだが、ほんとうは、もっと深く、素晴らしい気づきの世界がある。(らしい)

実は、僕も見たこともない。それでも、佐野さんが語る言葉から、胸がギュっとなるのを感じた。これは、・・・ホンモノだ!と。

この本は、佐野さんが人生を賭けて取り組んでいるヤングアメリカンズの日本での活動を、インタビューを交えてドキュメンタリー風に紹介した本である。

歴史は古く、1962年に、ミルトン・アンダーソンによって設立された音楽公演と教育活動を行うNPO団体である。CBS,NBSなどのテレビ番組にも数多く出演し、6人の大統領からも招かれるなど、すばらしい活動を行ってきた。それが、2006年から日本にもやってきたのである。

全米から選ばれた学生が、日本の子どもたちと一緒にミュージカルを作り上げるプロジェクトで「アウトリーチ」というのがある。これが素晴らしい。

これに触れた人は、必ず感動の涙を流してしまうらしい。本書は、ヤングアメリカンズを知る最初のきっかけとして、読んで欲しい。そして、できたら、ライブを見る(参加する)のが一番おすすめだ。

そこには何かが、ある・・・、そんな気配と強く感じさせてくれる一冊。


僕の思いつき

ヤングアメリカンズの活動は、こちらに詳しい。

  http://www.jibunmirai.com/
  http://www.jibunmirai.com/ya/index2.html

うちの子供も浦安で参加することになった。どうやら、そこには、歌やダンスを教える、指示するというものではなく、自ら感じ、啓ける不思議な場がうまれるらしい。お父さんは、きっと最終日に泣くことになるでしょう。笑

各地で行われる3日間のプログラムは、最終日の公演だけ見学することも可能で、予定があったらぜひ見に行って欲しい。

佐野さんの活動、まじ応援するもんね~。

すでに満席のプログラムもある。
  http://www.jibunmirai.com/ya/jt2007/schedule.html
7月7日(七夕)にあるショーは、ぜひ見て欲しい。
(って、僕も初めて見にいくんだけどね・・・笑)



オススメ度

★★★★★+歌と踊りと感動と

読んで欲しい方

・感動が好きな方
・自分の中の殻をちょっと破ってみたい方
・歌うこと、踊ることが好きな方

Posted by webook at 11:25 | TrackBack

2007年04月29日

校長先生になろう! ~ 藤原和博 + 戦わない経営・特別企画

誰でも1週間で校長先生になれる!?

書籍情報

校長先生になろう!
校長先生になろう!
posted with amazlet on 07.05.05
藤原 和博
日経BP社 (2007/03/21)
売り上げランキング: 290

本のひらめき

ジェイカレッジに藤原さんをお招きしたとき、「これから全国に3000人の民間校長先生を作ります!」と宣言されていた。講演の中でも触れられていた教育の荒廃の原因は、家庭、地域社会、学校・・・これらの3つが同時に揺らいでいるからこそおきているという。

例えば、家庭。家でTVを観ている時間はおおよそ一年で800時間、学校で勉強する時間も実は一年で800時間。な、なんと! それを許している家庭で、子どもとの対話がどれほどあるのか!。TVは見ないにこしたことはない。

また、昔はいた世話焼きのおじさん、おばさん、近所のおじいさん・・などが核家化・都市化の中で失われてしまった。それは古きよき「ナナメの関係」だ。

こうしたことが遠因となり、最後は学校にしわ寄せがいって様々な問題をひきおこしているのが実態だという。だから、イジメや学級崩壊など様々な学校の問題は、実は学校だけの問題ではなく社会問題なのである、と藤原さんは喝破する。

そこで、これまで和田中学校で実践されてきた学校改革、地域本部の創設などをベースに「ビジネスパーソンよ、校長になろう!」とゲキを飛ばすのがこの本である。

7日間で校長になれる!と聞けば、えっ?と大いなる疑問と期待感が浮かぶ。

  あなたも、校長になれる。
  特別な資格はいらない。
  民間からの公募の場合には、教員免許もいらない。
  ただ「志」と学校をマネジメントするチカラがあればいい。

「はじめに」は、こんなメッセージで始まる。
学校をマネジメントするチカラとは?との問いに答えるのが本書である。

7日間で校長になるための準備ができるような構成になっている。

1日目:校長になるための条件
2日目:学校、教育委員会の現実
3日目:教育現場のキーワード180(校長養成マニュアル)
4日目:校長が変われば学校が変わることの証明。和田中の真実。
5日目:子供たちのコミュニケーションの実態
6日目:日本の教育と社会の姿
7日目:よのなか課のワークシート

藤原さんの生き様を繁栄した、渾身の学校改革、教育改革、社会改革の書である。新しい「校長先生」と「PTA」の誕生をMosoする超おすすめの本。


僕の思いつき

この本を読んで、自分も校長先生になってみよう・・・と思う方が、たくさんでてきてほしいと思う。

もちろん、生半可ではいかない。人生や生き方を問われる。それでも仕事一筋様々な経験と積み、部下を養成し、プロジェクトを進めてきたあなたなら、最後にチャレンジしたいスバラシイ「職業」ではないだろうか。

団塊の世代が、ビジネスの一線を退きつつある今、新たな挑戦目標が、ここに提示されているように思う。

それから、まだ若いビジネスパーソンや学生の人たち、そして私立中学に子供を入学させたいと考えているお父さんお母さんにも、この本は是非読んでほしい。なぜなら、そこには、自分たちの人生や生きる存在価値を問う深い問題提起もなされているからだ。

いざ、よのなかを変えるムーブメントに参戦!



オススメ度

★★★★★+学校&地域&家庭

読んで欲しい方

・公立中学の校長先生になりたい方
・地域社会を変えたいと思う方
・教育をなんとかしたいと思う方

Posted by webook at 20:38 | TrackBack

2007年01月12日

まわりをみるな、前を見よ! ~ 西口 正 + 手紙(5)完結

ゼッタイにあきらめるな・・・

書籍情報

まわりをみるな前を見よ!―「なりたい自分」を目指せ!
西口 正
ぱるす出版
売り上げランキング: 58804

本のひらめき

西口さんとは、かなり長いお付合いである。といっても実際にお逢いするのはセミナーとかでチラリ・・・。ずっとこの方のご活躍を遠くから眺め、すごい方がいるんだなーと思っていたが、この本でぐっと近づくことができた。

西口さんの本当のすごさや、すばらしい志、そういうものにふれることができる本である。ようやく西口さんのおそばへ近づけたような気がして、うれしくなった。

ヘビースモーカーだった西口さんがタバコをやめたいきさつ。不動産投資が地震のために借金に変わってしまったが、絶対に逃げず、あきらめずに乗り越えた話。西口さんの塾で目覚める生徒の話。どれも、「ぜったいにあきらめず、やりぬく」ことの大切さをしみじみと感じさせてくれる。

単に言葉だけではない実際の経験からくる迫力があるから、「あきらめない」という生き方が腹のなかにストンとはいる。

 人生にむだなことなどひとつもない。

 自分でやると本気で決めた、からできた。

 プラシーボ効果とピグマリオン効果をうまく利用して目標を達成しよう。

 本気になればツキも味方する。

 人生は必ず自分が思ったとおりになる。

 昨日はではリハーサル、人生は今日からが本番。(田中真澄さんの言葉)

などなど、たくさんの杖言葉に出会った。西口さんに感謝!

子供の教育や学習だけではなく、大人も生き方の「学び」が得られる素敵な本である。

僕の思いつき

まわりに振り回されず、自分の考えをもちながら、前進していきたいものである。

人が本気を出すとき、本人もまわりも、その人からでる何かを感じる。本気の「気」であろうか。

本気とそうでない状態は、どう違うか・・・

実は、ほんのちょっとの差らしい。

ほんのちょっと・・・これが一体何なのか、日々の仕事や目標への取り組みで、ちょっと考えてみよう。

ほんのちょっとの差が5年、10年経つとエライ違いになるもんねー。



オススメ度

★★★★★+本気

読んで欲しい方

・なりたい自分になりたい方
・目標を必達したい方
・子供に誇れる自分でありたい方

Posted by webook at 10:45 | TrackBack

2006年12月19日

「3年目社員」が辞める会社辞めない会社 ~ 森田英一 + ぱらぱら漫画その2

   目指すは成長プロデューサー!

書籍情報

「3年目社員」が辞める会社 辞めない会社 若手流出時代の処方箋
森田 英一
東洋経済新報社
売り上げランキング: 3360


本のひらめき

人材の流動化が激しい時代になってきた。企業にいったん就職したら定年まで勤める・・・なんてのは、古き良き?時代のことだった。今は、3割の新卒は3年で辞めるという。10年たつと同期の9割がいない・・・なんて時代、企業は今までの人事パラダイムを大きくかえないといけない時代になってきた。

本書は、人が辞める時代の人事マネジメントについて、目からうろこの提言をしてくれる本である。

著者の森田さんの会社シェイクは、自立型人材育成をめざし、研修やコンサルテーションを行う会社だ。そのシェイクが行った「あなたはは仕事を通じて何を求めていますか」というアンケートによれば、よい給料というのが二番目で、一番めは、なんと「自分の成長や自己の価値を高めること」というものだったという。やっぱり、お金だけじゃなかったんだ!

多くの人が辞めたり転職したりする理由は、「最近の若者は論」や「ミスマッチ論」では整理できない深いものがあるのだ。

どうやら「成長」「実感」「期待」といったキーワードに現れる、もっと深い人生論的なところに端を発した「3年3割現象」だったのだ。

そこで企業や組織は、「成長プロデューサー」というマネジメントのスタイルこそが必要だという。自立型人材を育成するためのマネジャーは、管理や命令する人ではなく、仲間の成長を支援する役割を期待されている。

そのためにG・PDCAサイクル(ゴールとPDCA)とか、コマンド&コントロールの経営からネットワーク&コラボレーションモデルへの転換、サイバー・エージェントがやっているような「ジギョつく(事業を作る」などの社内起業の場作り・・・など具体的な提言あがある。

読み進むうちに、たぶんあなたは、本を置いてほかのことがしたくなる。うちの会社でもこういうことやりたいという企画書つくらなくっちゃモードになるからである。

示唆に富む内容がいっぱい。マネジャーの方、人事部の方、経営者の方、必読の本。


僕の思いつき

ある程度大きな企業になると、人材育成は人事部の仕事、社員の教育は研修部門の仕事、現場は上司が管理する・・・といった、一見合理的な役割分担ができあがる。

しかし・・・と森田さんはいう。終身雇用の時代ならそれもよかったかもしれないが、今は10年で9割が辞める時代。パラダイム転換が必要だという。

「個々の現場のマネジャーが自立型人材育成のミッションを自覚し、成長プロデューサーとしての役割をはたすべき」であり、人事部一極集中ではなく、多数の成長プロデューサー群が担うべき時代だという。

成長プロデューサーは、ミッションやビジョンを語る言霊を持ち、具体的で測れるターゲットを示す。コーチング的なフィードバックも行う・・。

もし、あなたが人事部でなくても、組織や会社の人事戦略を担うことができる・・そんな時代になったのかも。さっそく名刺に「成長プロデューサー」の肩書も刷り込んでおこう。



オススメ度

★★★★★+正直革命

読んで欲しい方

・自律型の個人と組織にしたい方
・成長をキーワードにチームを運営したい方
・ワクワクの中で仕事をしたい方

Posted by webook at 16:40 | TrackBack

2006年07月20日

会社が放り出したい人1億積んでもほしい人 ~ 堀紘一 + モスキート

   こんなはずじゃなかった!?

書籍情報

会社が放り出したい人・1億積んでもほしい人
堀 紘一
PHP研究所 (2004/10)
売り上げランキング: 51,473


本のひらめき

サラリーマンを長らく続けてきて、あるとき「自分の人生はこんなはずじゃなかった」という人は結構いるという。それもハタからみればずいぶん厚遇されているような方でもである・・・。

エリートサラリーマンは、ひょっとしたら俺も役員に・・という将来希望が見えると、ついついいろんなものに巻かれ、決断を先延ばしにしがち。そしてあるとき長年夢見てきたものが手に入らないと悟ったとき「あれ?」って思ってガクゼンとなる。

本書は、堀さんのもとによせられた相談(転職など)なども交えながら、日本の会社における働き方分析とこれから求められる人材のあり方を書いた本である。

日本のカイシャの生業を紹介したところは、ちょっと前までの歴史ものとしても面白い。
日本は官も民も「課長補佐社会」という揶揄は、一面の真実を捉えている。許認可しかり、問題解決の立案しかり。現場に近いところにいる課長補佐殿が実権を握り、その上の人は下から上がってくるレポートに適当に指示とハンコをつくという構図。たしかに大きな組織になると、それが常識的になることが多い。この構図も将来は、「あんなアホな時代もあった」・・になるだろう。

将来は、一億円プレーヤーも普通になる時代がくるかもしれない。そのときにどんな人材が望まれるか。その基本条件がある。

 何か一芸に秀でている。(大前提)
 強烈な目的意識を持っている
 常に原因自分論で生きている
 絶対に諦めない
 表現力が身についている
 信用がある
 真の仲間がいる

なかなか刺激的な内容がある本だ。


僕の思いつき

長い時間がたってから、ハタと気づく。そのときはもう取り返しがつかない後悔の念がいっしょについてくる。そんなことはしたくない。

長い先のビジョンや夢を持つ。Mosoといわれるくらいでもいい。聴いた人が、あーそれって素敵だね!といってくれるようなものがいい。エゴや欲がみえかくれするものはMoso以前。誰かの役にたてるのがいいねー。

そして、今を生ききる。今日が最後の日だと思って相手に接する。最高のサービスを提供する。こんな生き方がしてみたい。

夢にむかってコツコツ。

そこから生まれるものは、かなりすごいものになる。3人目のレンガ積みの男のように。
コツコツやりはじめた人に応援のエールを贈りたい。きょうは、ホスピタリティの池本先生にエールを送っときましょう。フレーフレー (^.^)/~



オススメ度

★★★★☆+あいつが欲しい

読んで欲しい方

・会社を辞めたいと考えてる方
・自立型ビジネスマンに興味ある方
・自分らしい生き方をしたい方

Posted by webook at 16:54 | TrackBack

2006年07月17日

誰も教えてくれないカイシャの謎。 ~ 高橋朗・宮川朋久 + Moso仕事術

ニャンのために働くのか?

書籍情報

誰も教えてくれないカイシャの謎。
高橋 朗 宮川 朋久
ナナコーポレートコミュニケーション (2006/06)


本のひらめき

「カイシャ」というのは不思議な場所だ。ミステリアスな習慣や暗黙の了解、その他いろんなダイナミズムがうごめいている。

本書は、二匹のノラネコ、パパゲーノとチルダが、株式会社ノラソフトの社員たちの愚痴を聞きながら、その処方箋を裏番組的に会話するもの。

 人間は本当によく悩む。しかも悩みのネタはどれも、我々ネコ族からみたら
 ぜんぜん悩む必要のないものばかりだ。というか、少し考えれば分ること
 ばかりといったほうが正解だろう。

 彼らは、野生ではない。自分が生きるか死ぬかを、ご主人様に預けている
 のだ。そんな危険極まりない生き方が、よくもでくるものだと呆れてしまう。

など、シニカルなネコ眼による観察はちょっと笑えて面白い。

社員たちが入れ替わり立ち替り、ブロック塀のところにやってきてネコたちにグチをこぼしていく。

社長のこと、M&Aのこと、社内恋愛のこと、接待のこと・・・、ネコのように考えてみれば(笑)、たしかにミョウなことを人間たちはしていることもある。

パパゲーノとチルダの会話から、会社のことを「考えて」みよう。


僕の思いつき

物語やストーリーは、説得力がある。それに楽しい。

金沢工業大学大学院の講義でも、ビジネスモデル開発の演習で、物語をつくっていただいた。なかなかリアルな面白いストーリーがあって興味深いプレゼンがたくさんあった。

ネコに何かを語らせる。
イヌに語らせる。
ネズミに語らせる。
ホワイトボードに語らせる。

あ、ホワイトボードに語らせるってのがいいね。

 「あ、また箇条書きにしやがった。図解しろよ図解・・」

 「お、みんなこっち向いてるね。いいぞいいぞー」

とか・・・



オススメ度

★★★★+ネコの会社解体新書

読んで欲しい方

・会社の様子がみえてきた方
・面白い会社に興味ある方
・職場を元気にしたい方

Posted by webook at 17:00 | TrackBack

2006年06月29日

新入社員が劇的に成長する3か月プログラム ~ 中尾ゆうすけ

新人の成長=自分の成長

書籍情報

本のひらめき

新入社員教育を担当している方は、かなりラッキーではないかと思う。非常に重要な役割でもあり、そして大いに心の交流がありうる素敵な仕事だ。企業が行う教育の中でもっとも重要な教育である、と中尾さん。強く同感!。

もしかすると何年もマンネリで新人教育を担当している方もいるかもしれない。だとすると早いとこ異動したほうがいいかも。

さて、本書は、中尾さんが自身の新入社員教育でつかんだ素晴しい感動と真実を公開した本である。とても感じるものがあり、また実践的なヒントも多い。

なんでもそうだが、目的意識(何のため?)というのは、とても重要だ。本書の冒頭、中尾さんは新人教育を行ううえで何が重要ですか?と読者にいきなり問う。本でも会議でも目的を明確にして進むのとそうでないのとでは格段に差がある。わずかなベクトルの差は、終わってから大きな開きになる。

気付きを引き出し、自ら自立的に行動できる「新人くん」を作り出すには、それなりの覚悟とノウハウがいる。本書は、そんな心得と実践的なヒントがいっぱいである。

新入社員が自分の成長にきづき、担当者にお礼と感謝の気持ちを表してくれるようなら、これほどうれしいことはない。この仕事(入社教育)に情熱を込めてやってきた著者ならではの熱いメッセージがある。

重要な仕事には、気持ちとしかけが必須。うーん、人事部の人は必読かも。


僕の思いつき

僕も入社教育というのを受けた。なにもかも新鮮で、落ち着いて考える暇もなく「ふー、やっと終わった」といった感じだった。特段覚えていることはない。

新人の人と直接的にかかわる新人教育は、実は教える側の研修でもあり、先輩社員は大いに参画したほうがいい。僕は人事部じゃないから・・・なんていってる場合じゃない。「すみません、1時間、僕に時間を下さい」なんて人事部に掛け合うくらいがいい。たぶん、それは頼まれ仕事、やらされ仕事ではない、すごいエネルギーと気持ちがこもるはずだから。

今年もあるベンチャー企業さまの新人教育にかかわらせていただく。正確には入社前教育。なんと幸せなことだろうか。全身全霊を込めて、勤めさせていただきます。はい。

ぜひ、あなたもトライ!



オススメ度

★★★★★+新人くんの成長

読んで欲しい方

・新人教育に魂をこめたいと考えてる方
・他社の入社教育に興味ある方
・新人くんと自分をを元気にしたい方

Posted by webook at 10:25 | TrackBack

2006年06月27日

モチベーション・リーダーシップ ~ 小笹芳央 + 日経セミナー

なんだって練習すればいいんだ・・・

書籍情報


本のひらめき

リーダーシップが発揮されている組織は、きびきびしている。しかし、リーダーシップと一言でいっても、環境や場所、組織文化などで様々である。従ってリーダーシップを考えるときも、その切り口はいろいろある。厳格なルールに基づくリーダーシップ、時代の先端をきる発想や創造力でひっぱるリーダーシップ、コーチング的な会話を主にしたリーダーシップ・・・・。

本書では、「モチベーション」という切り口でリーダーシップの原理原則を論じたところがユニーク。リーダーがいて、組織が動いて、成果が生まれる・・・そのプロセスは「自発的にやる気になって楽しくやる」ほうが断然いい。そのやり方の理由と方法を実にスカっと整理してくれているのがうれしい。

本書では、リーダーが組織のモチベーション(やる気)をどうしたら引き出せるか・・というテーマで、30のヒントを紹介している。

例えば、こんな点が印象に残る。

  リーダーは、対立事項を芸術的センスで統合する。
  組織としての最大効率の追求と、個人のモチベーションの極大化は、対立  するが、この「効率」と「感情」という二項対立を芸術的に同時実現する。  またリーダーは、論理と感性をうまく使ってモノゴトを判断する。

  リーダーは、メンバーの心のスイッチを切り替えて行動を変える。
  タイムスイッチ、ズームスイッチ、ゴールスイッチ、ロールスイッチ。

  リーダーが組織変革や新規事業の達成をするためには、三分の一の法則を
  実行することが肝要。まずリーダーがトリガーを引き、そして「臨界点を
  こえるまで継続する」ことがことの成否を握る。

30のヒントは、いずれも読んだ文章がビジュアルにイメージできる図解的、構造的な構成になっているのがうれしい。

そして、「リーダーシップは決して天性のものではなく磨こうと思えば磨けるんだよ」というメッセージが何よりうれしい。

仲間の成長を喜び合い、モチベーションがあがるような雰囲気に職場を変えたい・・・なんて思ってるあなた、今からリーダーシップの発揮時。


僕の思いつき

冒頭にアイカンパニー(i-Company)のコンセプトが紹介されている。自分をアイカンパニーと捉えてものごとを考えようというものだ。「アイカンパニーの時代」にも登場した。いよいよ、こういう時代になってきたようだ。

名刺に 「株式会社 松山真之助
     代表取締役社長
         松山しんのすけ」

なんて書いたものを持ってるのもいいね。そこに、いろんな自分の配役を書き込んでいったら楽しい。

僕の場合は
    Moso事業部長
    BSCキャタリスト
    ビジネスコーチ
    Webook編集長
    社内NPO協議会会長
    全国セミナー協議会副理事長(これは今日追加。理事長は上山さん)

なんて書いてみよっかなー。笑



オススメ度

★★★★★+やる気

読んで欲しい方

・リーダーシップに目覚めた方
・組織運営に興味ある方
・職場の雰囲気をよくしたい方

Posted by webook at 10:17 | TrackBack

2006年06月25日

新入社員が劇的に成長する3か月プログラム ~ + 中尾ゆうすけ

新人の成長=自分の成長

書籍情報

本のひらめき

新入社員教育を担当している方は、かなりラッキーではないかと思う。非常に重要な役割でもあり、そして大いに心の交流がありうる素敵な仕事だ。企業が行う教育の中でもっとも重要な教育である、と中尾さん。強く同感!。

もしかすると何年もマンネリで新人教育を担当している方もいるかもしれない。だとすると早いとこ異動したほうがいいかも。

さて、本書は、中尾さんが自身の新入社員教育でつかんだ素晴しい感動と真実を公開した本である。とても感じるものがあり、また実践的なヒントも多い。

なんでもそうだが、目的意識(何のため?)というのは、とても重要だ。本書の冒頭、中尾さんは新人教育を行ううえで何が重要ですか?と読者にいきなり問う。本でも会議でも目的を明確にして進むのとそうでないのとでは格段に差がある。わずかなベクトルの差は、終わってから大きな開きになる。

気付きを引き出し、自ら自立的に行動できる「新人くん」を作り出すには、それなりの覚悟とノウハウがいる。本書は、そんな心得と実践的なヒントがいっぱいである。

新入社員が自分の成長にきづき、担当者にお礼と感謝の気持ちを表してくれるようなら、これほどうれしいことはない。この仕事(入社教育)に情熱を込めてやってきた著者ならではの熱いメッセージがある。

重要な仕事には、気持ちとしかけが必須。うーん、人事部の人は必読かも。


僕の思いつき

僕も入社教育というのを受けた。なにもかも新鮮で、落ち着いて考える暇もなく「ふー、やっと終わった」といった感じだった。特段覚えていることはない。

新人の人と直接的にかかわる新人教育は、実は教える側の研修でもあり、先輩社員は大いに参画したほうがいい。僕は人事部じゃないから・・・なんていってる場合じゃない。「すみません、1時間、僕に時間を下さい」なんて人事部に掛け合うくらいがいい。たぶん、それは頼まれ仕事、やらされ仕事ではない、すごいエネルギーと気持ちがこもるはずだから。

今年もあるベンチャー企業さまの新人教育にかかわらせていただく。正確には入社前教育。なんと幸せなことだろうか。全身全霊を込めて、勤めさせていただきます。はい。

ぜひ、あなたもトライ!



オススメ度

★★★★★+新人くんの成長

読んで欲しい方

・新人教育に魂をこめたいと考えてる方
・他社の入社教育に興味ある方
・新人くんと自分をを元気にしたい方

Posted by webook at 10:12 | TrackBack

2006年06月11日

子どもが輝く「魔法の掃除」 ~ 平田治 + 校長先生のブログ

褒めない、叱らない、比べない!? えっマジ?

書籍情報

子どもが輝く「魔法の掃除」―「自問清掃」のヒミツ
平田 治
三五館 (2005/05)
売り上げランキング: 105,368

本のひらめき

この本は、阪本啓一さんに教えた頂いたもの。先日のジエカレッジでのことだ。
自ら気付いて自ら行う・・・このエネルゴーこそがすべてのことに通じるすご
い魔法だと気づかせてくれるすごい!本である。

小学校の先生である平田さんは、以前は熱血「管理大好き」先生だったという。
それがあるとき校長先生に「はめられ」て、研究主任に抜擢され自問清掃とい
う修行の道を経験することに・・・。
そのときの著者、平田先生の心の変化、動きはとてもドラマチックだ。

それまで自信をもって進めてきた教育にあり方を、見つめなおし、ある意味で
否定し、そして新たな地平を切り開くプロセス・・・そんな過程が、生徒たち
の心の変化とともに語られている。

自問清掃とは、しずかに自分と向き合いながら掃除をする時間。まるで禅の業
のような時間である。毎日わずか15分。生徒たちはだれかれに指示や命令さ
れることもなく好きなように掃除の時間をすごす。そして、そこには奇跡とで
もいいたくなるような素敵な時間がある。

 子どもたちの中に生まれた変化に助けられながら、毎日少しずつ前に
 進んでいったのです。

という先生にとって、自問掃除は自らを全面否定していく過程でもあった。苦
しかったと素直に述懐をされている。そしてその先に見たものは・・・

 教師からの指示・命令・注意によって、効果的に動かされていた子ども達
 からは決して生み出されなかった尊い行為が、次々を展開していきました。
 私の想像をはるかに超えて、しかもいかにも自然にです。

自問掃除とは、黙って静かに掃除をする時間。はじめはおしゃべりする子、さ
ぼる子・・・などいろいろだが、やがて変化が現れるという。しかし、最初か
らただほったらかしというわけではない。心の中に魔法のタネを植え、魔法の
水をやり、出た芽を育て、道徳で深めるという地道なプロセスがある。

そして「信じて待つ覚悟」「許しあう教育」の上に、成長を自らが意識し、心
の高みへと上っていく喜びがある。

ほめない、叱らない、比べない・・というすごいこの方法は、いままでの私達
の常識を覆す素晴しい試みだ。そこでは、すばらしい精神性の高まりを発見で
きる。

僕は、この本を名古屋から東京への新幹線の中で読み、涙がとならなかった。
多くの教育者の方に、親の方に、そして今度生まれてくるときも人間をやりた
い方に読んで欲しい。


僕の思いつき

小学生には「がまん玉」「しんせつ玉」「みつけ玉」といったお話で、心の中
に魔法のタネをまく。このお話がなかなか素敵だ。

「神様からもらった3つの玉」の話だ。

まだ地上に動物がやっと現れ始めたころの話。神さまが動物達を集めて、欲し
いものを与えました。鼻を長くして欲しいという動物はゾウに、長い足が欲し
いという動物にはキリンに、強さが欲しい動物はライオンとトラにしてもらう。
何も欲しがらずにじっと皆の終わるのをまっていた動物は人間。神様に何から
欲しいものをいいなさいと言われ、「いえ神さまがくださるものならなんでも
ありがたくいただきます」という。神様はそれに感心し、3つの玉を授ける。
それが「がまん玉」「しんせつ玉」「みつけ玉」だ。この玉を皆に同じ数ずつ
あげたが、子どものときによく磨かれないと曇ってしまうと・・と神様はつけ
加えた。

こんな導入の後は、信じて待つという苦行(?)が先生を待ち受ける。

人を羨んだり、妬んだり、何かにつけ生えてくる心の雑草につける薬はないも
のかと思っていたが、タネはやはり子供の頃に植えたほうがよろしいようで。

しんのすけ少年は、子供の頃、父からはがまん玉を、母と姉からはしんせつ玉
を、兄からはみつけ玉をもらいました。それから後も、いろんな神さまが、入
れ替わり立ち代り、その少年を支え続けてくれているようです。
ありがたいことです。気がついただけでもエライです。笑

あなたは、誰からどんな玉をもらっただろうか? 見つけてみない?



オススメ度

★★★★★+魔法のタネ

読んで欲しい方

・教育を変えたいと考えてる方
・このごろ掃除に目覚めた方
・自問掃除で心を高めたい方

Posted by webook at 20:52 | TrackBack

2006年06月07日

マラソン幼稚園 ~ 鉄村和夫

幼稚園児が42.195Km !?

書籍情報

マラソン幼稚園
マラソン幼稚園
posted with amazlet on 06.06.17
鉄村 和夫
エイチアンドアイ (2006/05)

本のひらめき

マラソン42.195Km。僕はまだ走ったことがない。せいぜい高校の体育
で5Kmくらい走ったのが最長だろうか・・・。

ところが、この本にはフルマラソンを走る幼稚園児が登場する。6時間50分
くらいでゴールするとか。本書には、そんな子どもたちを伸び伸びと育ててい
る幼稚園の教育の志が語られている。

表面的な捉え方をすれば、小さな子どもにそんなフルマラソンを走らせるなん
て・・と思うのが普通。しかし、この星子幼稚園で日々行われている素晴しい
育児の実践を聞けば、それが奇跡や強引な取り組みではなく、地道でかつ一本
筋を通した教育の結果だと頷ける。

本書は、著者であり、園長である鉄村さんが「子どもを育て、同時に親も育て
る教育(育児)」のあり方を語った本だ。

育児の百科を書いた故松田道雄さんを彷彿とさせる「気骨」みたいなものが伝
わってくる。

卒園生が小学校、中学校、はては就職するときにも報告に訪れるほどだから、
体と心の基礎をみっちり育ててくれるところのようだ。

どろんこ、はだし、はだか。毎日マラソン、富士山頂登山、ハードなハイキン
グ・・・イベントは特徴的だが、その裏にある「大丈夫だよ」「楽しいかい」
という気持ちと、「うちの子だけよければ」という親の我を退ける方針が、す
ばらしい。

68歳の園長先生は、今日も走る!


僕の思いつき

ちなみにこの幼稚園は、大阪府四条畷の星子幼稚園。園長先生の鉄村和夫は、
はじめから幼稚園を始めようとしてわけではない。倉庫用に購入した土地の近
くの住民から幼稚園を作って欲しいとの要望を受け、始めたもの。

しかし、やはり教育も人(先生)次第。みずからその運営に乗り出して、独自
な方針を貫く。

オレオレ(自分やうちの子さえよければ)の考えではなく、人の子も同じよう
に見つめる考え方を親にも求めている。

幼稚園もいろいろあることがわかった!



オススメ度

★★★★☆+体に心

読んで欲しい方

・我が子の育児を見直したいと考えてる方
・幼稚園に興味ある方
・子どもの可能性に期待したい方

Posted by webook at 20:55 | TrackBack

2006年03月08日

いのちの授業 ~ 神奈川新聞社 + 田中靖浩さん第二弾

真摯に向き合う生き方

書籍情報

いのちの授業
いのちの授業
posted with amazlet on 06.03.11
神奈川新聞報道部
新潮社 (2005/02/26)
売り上げランキング: 39,251

本のひらめき

今日の本は「すごい!100冊倶楽部」のメンバーの方から教えていただいた本である。もう一つ、絵本「くまのこうちょうせんせい」も紹介いただいた。

神奈川県茅ヶ崎市立浜之郷小学校の校長先生、大瀬さんの感動的な物語である。相当にウルウルきた。

前半は学校改革のすばらしい物語。
後半は、末期がんを受け入れながらその「生き様」を最後まで生徒や先生達に伝えた大瀬さんの生き方。

浜之郷小学校は、茅ヶ崎市が進めていた教育改革のパイロット校として98年に開校した。初代校長が本書の主人公、大瀬先生だ。創学の理念が素敵だ。

   私は あなたといます
   私は あなたと 
   学び育ちます

目指したものは、演出された「すばらしい授業」ではない。組み立てやヤマ場があるような「うまい授業」でもない。生徒一人一人の学びを励ましかかわりあう関係を築く場をつくるような授業をめざして、浜之郷小学校は創学された。

学校には3つの壁がある。地域との壁、教室の壁、カリキュラムという時間の壁である・・という。それを乗り越えるすばらしい試みがこの学校で行われた。何人かの先生は、自分のキャリアとや自信とこの理念の間で悩む。そして気付き変わっていく。手を差し伸べ、寄り添いながら子どもと向き合う・・・そんな感動物語がある。

後半は、生と死を考える「いのちの授業」だ。
「校長先生は、ガンが再発した。明日死ぬかもしれない。とても恐ろしくて怖い。けれどもお医者さんの指示に従ってがんと闘っています・・・」と生徒達に話す大瀬さん。授業は、「わすれられないおくりもの」や「クマよ」などの絵本を使いながら進められたようだ。大瀬校長の話を聞いた子どもと同じように私達も「生と死」に向き合える瞬間がある。

明日は、「くまのこうちょうせんせい」に会ってみよう。


僕の思いつき

僕の尊敬する本間正人さんは、教えるのではなく学びを支援するという学習学(Learnology)というコンセプトを広めている。北欧のスウェーデンなんかでもそういう考え方が広く浸透している。

上にたつもの、先輩として仕事や業務をよく知っている者は、こういう姿勢が必要なのかもしれない。

野球で言えばバレンタイン監督みたいな感じだろうか。

教師(先生)もマネジャーもちょっと似通ったところがあるように思えた。

この本を読んでたら、あー、なんだか「爽やかな風になりたいな~」って思った。会社や職場やよのなかに、ちょっとした風を吹かせることができたらたら楽しいねー。(ただし、風は見えない!)



オススメ度

★★★★★+学びの共同体

読んで欲しい方

・学校を変えたい考えてる先生
・教育に関心をもっている方
・子供達を元気にしたい方

Posted by webook at 19:55 | TrackBack

2006年01月14日

「人をつくる」という仕事 ~ テリー伊藤/木村政雄 

私のウリはなんだろう?

書籍情報

「人をつくる」という仕事
テリー伊藤 木村 政雄
青春出版社 (2003/10)
売り上げランキング: 112,564


本のひらめき

東西の名プロデューサー、テリー伊藤氏と木村正雄氏が語る「個性を生かして人をつくる」仕事の本である。

木村さんは吉本で常務になった時、100人くらいと面接をしたという。
そこで、聞いたのは
  ・ いままでにやってことと
  ・ これからやりたいこと
の二つだったという。なるほど、シンプルだけど、ツボを押さえるいい質問だねぇ。

テリー伊藤氏は、苦手をウリにしてしまう方法について語っているのが印象的だ。

 コイツ、字がヘタでしょう。
 会社で一番ヘタなんですよ。

みたいに、苦手なことを逆にセールスポイントにするんだそうな。

そのほかいくつか印象的なメッセージは

 才能なんて誰も育てられない。上の人間がすべきことは、才能の育つ
 「場」を与えてあげること。

 サラリーマンも、自分だけの「ミドルネーム」「ビジネスネーム」を
 持つべき

などなど、対談の中に二人の様々なエピソードが盛り込まれている。気楽に読めるところがいい。


僕の思いつき

松下幸之助氏の人材に関する言葉がウィットが効いていて、前から気に入っている。

 わが社は、何を作っているかと問われたら「人をつくっている」と答えて
 いただきたい。しかる後に、「電気製品」も作っていると答えて欲しい。

本書の著者の木村さんも、33年の吉本興業勤務を振り返って、「人をつくってきたんだな」とつくづく思うと述懐している。
吉本を辞めたあとは、今度は一般の人たちを育てる「有名塾」というのを主宰している。会社の名前や、肩書きではなく、自分の「名前」やキャラを前面に出そう・・という人材育成塾である。

どうしたら、人がより自分らしく生き生きできるか・・・

そんなテーマで、すごい!会議をやってもいいねぇ。



オススメ度

★★★★+人をつくる

読んで欲しい方

・人材育成に関心がある方
・吉本に興味ある方
・仕事にこだわりのある方

Posted by webook at 19:41 | TrackBack

2006年01月10日

「経営職」を育成する技術 ~ 亀井敏郎 + 大村さんTVに登場 1/11

経営職という考え方

書籍情報

「経営職」を育成する技術
亀井 敏郎
ファーストプレス (2005/10/07)

本のひらめき

人材育成は、どこの会社でも組織でも、重要な、いや、最も重要な経営の要素ではないだろうか。たぶんYESがたくさん返ってくる。

にもかかわらず、なかなかうまくいっていないのも人材育成。これもYES。

で、何が問題か。

著者は、企業がほしいであろう「優秀な人材」を、“経営職”という呼び名で表現すする。経営職とは何か・・・・

 自分に課せられた仕事を人並み以上にこなす一方で、現場感覚を最大限に活かし ながら、会社の将来を洞察できること。これこそが、変革の時代の優秀な人材だ。

という。さらに、そうした優秀な人材は、自然発生的な出現を待つのではなく、一つの職種として意図的、計画的に育成することが必要だという。つまり、どんな職種をどのように育てるか、一度見直す必要があるということだ。

その取り組みと経営について書いた本だ。

よくあるパターンは、人材育成は、所詮研修と割り切って、現場に迷惑のかからない程度の研修プログラムをあてがう・・・といったもの。あるある。

求められる人材像や、具体的にどんなプログラムをすすめるべきかなど、参考になる。


僕の思いつき

経営職。この単語がいいね。

以前、久恒さんは、管理職ではなく企画職と呼ぼう・・ということをおっしゃっていた。

職名の名前の付け方は、重要だ。

まわりにある名前を一度見直してみるのもいいね。で、できれば名刺も作り直してみるといい・・・。



オススメ度

★★★★+経営職

読んで欲しい方

・人材育成の達人になりたいと考えてる方
・経営職に興味ある方
・人材育成に関心のある方

Posted by webook at 20:01 | TrackBack

2005年12月30日

毎日の授業、その思想 ~ 露木和男 + すごい!ランチ会議

授業者としての生き方を求めて

書籍情報

毎日の授業、その思想―授業者としての生き方を求めて
露木 和男
学事出版 (2003/07)
売り上げランキング: 287,018

本のひらめき

著者の露木さんとの出会いは、田坂広志さんの出版記念講演のときだった。
ごく短い間だったが、お名刺交換のご挨拶をさせていただく。印象は、とても物腰の柔らかな素敵な方・・・だった。

社会起業家フォーラム(JSEF)のパートナーでもいらっしゃることから、これはよいご縁とさっそくこの著書を買い求めた。
 http://www.jsef.jp/sekai/tuyuki.shtml

読み始めると、すぐ、露木さんの深い思想・・・子どもにたいする深い愛情と、ともに成長する喜び、生きていること、生きていくこと、感じること・・・すべてのことが尊いことに思えるような考え方・・・そうした露木さんの“思い”に強く共鳴する自分を感じた。

そして、子どもの教育のこととして読んでいながら、いつしか、それは会社や組織におけるモチベーションや、仕事に取り組む意義といったことと相似形であることを意識していた。

あー、これは子どもだけではない・・・いまここにいる自分も同じことだと。

静かに語られるいくつかのエピソードは、とてもみずみずしい気づきがもらえる。

生活科の授業で、小学二年生の子どもたちがさまざまな生き物を飼う「研究」が紹介される。そのプロセスのなかで、子どもたちが<互いに目には見えないけれども密接な関係を創り出し“自己組織化”を図っていった>と話が紹介される。
一人一人が違いを認め、それぞれの存在意義を感じ取り、常に関係のあり方の発展を目指していく仲間、それを「学びあう共同体」と命名されている。

身につけること獲得することにあまりにも奔走してきた「勉強文化」に一線を画し、こどもの「自分つくり」の場をつくろうという露木先生の学びの復活は、すばらしい。

共生、共創の学びの場を子どもと教師が作っていく・・・すばらしい授業が、リアルに浮かび上がる。

ノウハウや方法論ではない。深く静かな思想の世界である。ものごとに正対し、こころに正面から向き合い、考え抜いた「教育の思想」は、深いところに響く力を感じた。

魂を揺さぶられるようなすばらしい一冊。時を越えて読み継がれたい本だ。


僕の思いつき

「知ることは感じることの半分も重要ではない」(レイチェル・カーソン)

「こともが磁石の勉強をする意味は、磁石について詳しくなることではなく、 磁石の勉強を先生と親しく追及できたことで、先生をもっと好きになること なんだ」(井深大)

といった心にしみる言葉や、子どもたちのとても純粋で透明な目をもったな作文など、すばらしいものが紹介されている。

露木さんは、授業について次のような表現をされている。

 授業こそが、唯一、教師が成長できる場である。

この言葉は、仕事を通じて自分を磨こうとする社会人にとっても共感できることではないだろうか。

なんども読み返したい本である。そして、この本からもらえる気づきを、明日の自分に生かして生きたい。


オススメ度

★★★★★+共生・共創の学び

読んで欲しい方

・成長することがうれしい方
・ともに感じることが楽しい方
・純粋な目でものをみたい方

Posted by webook at 13:23 | TrackBack

2005年12月23日

掃除道 ~ 鍵山秀三郎 + 友達企画2つ

トイレ掃除で心を磨く

書籍情報


本のひらめき

小さなことが、大きなものをも変化させる。複雑系のムーブメントの特徴だ。犯罪の多かったニューヨークの街が、地下鉄の落書きを消し、割れた窓を修復していくことでやがて治安の回復を果たした・・・そんなストーリーを聞いたことがある。

本書にある「掃除道」の物語も、小さなそして地道な活動が、いまでは世界的規模にまで発展しているという。

会社のトイレや周辺の掃除を徹底的にすることで、社内の空気が変わり、さらに掃除による「意識の変革」は警察や学校にも広がっていったという。

鍵山さんのたった一人の活動が、やがて大きなうねりとなり、企業を、学校を地域を、そしてよのなかを変えるようなすごいことになっている。まさに複雑系の動きそのものだ。

おそらくこのメルマガを読んでくださる方の中で、職場や学校などでトイレの掃除をされている方は、少ない・・というか稀ではないかと思う。

僕も、会社のトイレは使うだけで、掃除をすることは、ない。掃除のおばさんにありがとうっていうことはあっても、自ら雑巾やブラシをとって・・・ということは考えたこともない。

本書は、そんな僕にはちょっと「衝撃的な」物語だった。

イエローハット(カー用品)の創業者である著者、鍵山さんは、「掃除」、しかも誰もが嫌うトイレの掃除をとことんやって道を極めた方である。
( http://www.yellowhat.jp/ )

掃除道というタイトルは、奇をてらったものでもなんでもない。これは本物だと大ききな感動を覚えながら読んだ。

広島県警が取り組んだ、暴走族を立ち直らせる取り組み、荒れた高校をまともにする取り組み、企業経営が軌道にのる取り組み・・・・いずれも、その基本を「掃除」にした不思議な取り組みなのである。それはまさに複雑系の何かが働いた・・・そんな気がする。

本書でその不思議なムーブメントを感じてみたい。


僕の思いつき

掃除は、やる前はなかなか手につかないが、いったん始めるととことんやりたくなり、終わるととってもスッキリする。

そろそろ年末大掃除の季節だが、掃除は、なかなか精神性のある活動なのかもしれない。

家庭でも、職場でも、一生懸命「掃除」に打ち込んでみるのもいいねぇ。



オススメ度

★★★★☆+掃除を極める

読んで欲しい方

・掃除の達人になりたいと考えてる方
・今度学校のトイレ掃除にいく予定の方
・掃除にはこだわりがあるという方

Posted by webook at 20:31 | Comments (1) | TrackBack

2005年12月10日

直観でわかる数学(続) ~ 畑村洋太郎 + 感動の喪中はがき

数字は頭からガブルんじゃぁ!

書籍情報

続 直観でわかる数学
続 直観でわかる数学
posted with amazlet on 05.12.17
畑村 洋太郎
岩波書店 (2005/10/20)

本のひらめき

数学では、足し算、引き算に始まり九九、掛け算、割り算、分数、ルートなどいろんなものが登場した。
それらをじっくり考える間もなく、その定義を覚え、問題の解き方を練習し、できるようになったら・・・はい、次・・という具合に、ずいぶん駆け足できたものである。

本書は、直観でわかる・・の続編。

足し算、引き算、掛け算は、学校で「下の桁からやる」と教わってきた。
畑村さんは、「エビフライといっしょで頭から食うのがいい!」という。
賛成である!

たとえばこんな具合。

   534
  +207
 -------------
   731
  + 1
 -------------   
   741

いかがだろう。あっと驚く、これいいじゃん!である。
引き算はこんな具合。

   534
  -207
 -------------   
   337
  - 1
 -------------
   327
 
といった具合。

数字や数学、算数とのつきあい方が、ちょっと変わるかも・・・


僕の思いつき

今まで習ってきた常識的なことがらを、「ちょっと待てよ、別の方法ではできないだろうか・・・?」と考えてみるのもいいね。

例えば、異動の挨拶、喪中の知らせなどほとんど定型の挨拶も、違うやりかたはないか・・・なんてね。



オススメ度

★★★★+感じながら分る

読んで欲しい方

・算数の達人になりたいと考えてる方
・数字に興味ある方
・加減乗除こだわりのある方

Posted by webook at 11:42 | TrackBack

2005年11月07日

「本を読む子」は必ず伸びる! ~ 樋口裕一

いつも本がある環境で・・・

書籍情報

「本を読む子」は必ず伸びる!
樋口 裕一
すばる舎 (2005/09/21)


本のひらめき

わが子に本をもっと読ませたい・・・なんて思ってる親御さんは多い。
それは正解です!というのが今日の本。

 学問の基本的な作業は、言葉から現実を想像し、イメージをふくらませ 真実や法則を導き出すことです。
 これは人間としていちばん大切な作業。だから、この読解作業でできる人 を、頭がいい人というのです。

創造的作業につながる読解作業ができる頭のいい人を育てるために、言葉(活字)に親しみ、考える習慣や、感じる感性を磨く・・・そんな環境を子どもたちには与えてあげたい。

簡単に読めそうな本を入り口に、本を読むのが当たり前な環境をつくり、親も子どもの本をよんで一緒に楽しむ・・・そんなヒントが書かれている。

最後の著者のおすすめ児童書リストがある。ズッコケ3人組など読ませたい本がいっぱいあるのがうれしい。


僕の思いつき

いつか、子どもと好きな本について語る機会をもってみよう。

  あのさ、今度父さんの会社の人にね、子どもに何かプレゼントを
  したいと相談されてるんだけどさ、なんかいい本あるかい?

  へぇ、そうなの。えーっと、それじゃぁ・・・

てな感じで始まったら楽しい。お父さんの読んだ本も教えあったり、あらすじを話したり。うー、そんな会話があれば楽しい。



オススメ度

★★★★★+言葉の多義性

読んで欲しい方

・読書名人になりたいと考えてる方
・子どもに本をよませたい親御さん
・本と教育にこだわりのある方

Posted by webook at 11:48 | TrackBack

2005年06月21日

あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール ~ 浜口直太 + セミナー(6.28)

どれかひとつ、今日、試してみよう!

書籍情報

あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール
浜口 直太
明日香出版社 (2005/06)
売り上げランキング: 1,945


本のひらめき

なかなかできる奴だ・・・って思う人は、何かが違う。
あなたの周りで、そういう人はいないだろうか。何が違うんだろう・・・って
マジに観察、分析してみるといいかもしれない。

やっかみとかを捨て、平常心で冷静に考えてみる。そして、できるだけその人
を誉める気持ちで考えてみる。・・・そうすると、ちょっと見えてくる。見え
てきたら、それを言葉にしてみる。

さて、それから、この本を開いてみよう。
ふむふむ、なるほど、やっぱり・・・そうだったのか・・・みたいなものが、
いっぱい書いてある。

実は、「あたり前だけど、なかなかできない」ことばかりだと気が付く。

例えば、

 挨拶は相手の前まで行き、目をみて元気よく行おう。

 聞くタイミングに気をつけよう。

 約束の時間より5分早く行こう。

 本をたくさん読んで運をつけよう。

 定期的に企画書や提案書を上司に出そう。

 セミナーやイベントに出まくろう。

 会いたい人にはどんどん会おう。

など、サラリーマン歴xx年の僕も、新鮮に響くことがたくさんある。

新人さんが配属になった職場の上司の方、先輩の方、そして新人さんは、ぜひ、
読んでおきたい一冊である。


僕の思いつき

僕の友達(ある部署の管理職)がこっそり教えてくれた。

 あのさ、おれんところの部下でさ、いつも朝、出社するとデスクのところへ
 わざわざ来て、「おはようございます!」っていうヤツがいるんだわ。
 自分の机のところから言えばいいのにさ。わざわざ何で来るんだろう?って
 思ってたんだけどさ、あれ、なかなかいいねぇ。
 逆にオレもさ、部下が出社したら、そこへいってオハヨっっていうように
 しようかと思ってさ。おまえ、どうしてる?

なんて言うのだ。へぇー。そっかぁ。それっていいね。わずか数秒のことだけど
あなたのことをいつも気にしてるよっていうメッセージは伝わる。

たかが挨拶。されど挨拶。こりゃ、凄いわ。本書には、P14に書いてある。

さっそく、試してみよう。



オススメ度

★★★★☆+たいへんよくできました!

読んで欲しい方

・新人さんがきた職場の方
・入社2年目の方
・会社に入ってだいぶたつなぁという方

Posted by webook at 09:31 | TrackBack

2005年06月20日

自信力が学生を変える ~ 河地和子

   その延長線上に僕らがいる・・・

書籍情報

自信力が学生を変える―大学生意識調査からの提言
河地 和子
平凡社 (2005/06)
売り上げランキング: 36,974


本のひらめき

  大学生は遊んでばかりいる。大学生はバイトに明け暮れている。

こうした大学生に対する印象は何時の頃からか世間の常識としてまかり通っていたりする。最近ではさらに

  フリーター志向が増えている。目標を持っていない。

などさらに評判を落とす言葉が並ぶ。

なんとなくそうかなー・・・と思ってる人は多いが、実際にどうかを確かめたことはない。そんな曖昧な印象が実は「よのなか」の常識でもある。

本書は、そこにメスを入れる。実際に聞いてみようじゃないか・・ということで、著者は、アンケート(2104人)とインタビュー93人(国公立私立9大学)を行い、そこから本当の学生の実態を浮き彫りにする。

  本当はもっと勉強したい。自分に自信をつけたい。

どうやらこれが多くの学生の気持ちらしい。遊んでばかりいる・・というバッシングモードの印象とともに、なかなか捨てがたいいいとこあるじゃないかとホっとする。

著者は、以前中学生の「自信力」の国際比較調査もしている。
→ 自信力はどう育つか ( http://webook.tv/archives/000224.html )

中国、アメリカ、スェーデンなどに比べ日本の中学生は自信がない、というのがそのときの結論だった。今回は大学生。状況は似たような感じ。中学生に比べればましだが、やはり自分自身を物足りなく思ったり、自分の評価があまり高くない・・というのが結果だ。

本書では、ほんとうはもっと勉強したい、自信を持ちたいという学生達にどうしたらよい環境を提供できるか・・・大学、社会、そして私たちにできることを提案している。

自分を試す場、参加する授業、発表する機会・・・など、自信をつける機会をたくさん持つことが重要なようだ。


僕の思いつき

大学生が起業したり、インターンシップで自分を磨いたり・・・雑誌や本でとりあげられるような素晴らしい学生もいる。一方で、無気力でやる気のないニート予備軍の学生も多い。どちらも社会の変化の一旦を示す兆しではある。

大学生の人たちにもっと「自分を出す」場を作る・・そんな企業努力があってもいい。介護の場、教育の場、仕事の場、ボランティアの場。

大学、文科省、企業などが協力してそういう場を作ったらいいねぇ。

さて、身の回りの仕事で、何か学生の人たちに活躍してもらえるところはないだろうか・・・。 考えてみよう。あるいは、企業と学生をつなぐインフラを提供できないだろうか。これも考えてみよう。



オススメ度

★★★★+本当はもっと

読んで欲しい方

・学生時代がなつかしい方
・学生を生かす場に興味ある方
・つなぐことが大好きという方

Posted by webook at 09:35 | TrackBack

2005年05月24日

完全ビジネスマナー ~ 西出博子 + つるちゃんセミナー

立場を変えてみる。

書籍情報

完全ビジネスマナー[人財・売上・利益を生み出す魔法の作法]
西出 博子
河出書房新社 (2005/05/19)
売り上げランキング: 50
通常24時間以内に発送


本のひらめき

ビジネスマナーといえば、この方。西出博子さん、WitH Ltd. 代表である。

ビジネスマナー? えーっとそれは名刺の渡し方とか、エレベーターの立ち位置、慶弔の挨拶・・・いろんなものが浮かぶ。しかし、西出さんのビジネスマナーはちょっと違う。

もっと深い、もっと本質のところからマナーを解く。だから心に残る。

型どおりの作法、それを西出さんはプロトコル(表面的な決まりごと)と呼びマナーの本質とは明確に区別している。ここが大事。

マナーの本質は、相手の立場に立つこと。相手の立場にたてば、今自分が何をすべきかがおのずと見えてくる。相手の立場にたって臨機応変な対応ができる人間力そのものであるという。ふむふむ。

こうした本質部分をまずじっくり理解したうえで、型の話しを聞けば、ストンと心に落ちることが多い。

本書の最後には、西出さんのこれまでのヒストリーが語られている。ビジネスマナーを自分のライフワークにしようと決意した21歳の頃からパーソナルブランドを持つ今にいたる過程が語られている。それを読むと、あぁこの方はホンモノだとわかる。

この本を西出さんが渾身の力をこめて書いたというわけが、分った。


僕の思いつき

ウィリアム王子のジャケットのエピソードが紹介されている。

 イギリスでは珍しく蒸し暑い日に開かれたフォーマルランチの場でウィリア
 ム王子がジャケットを脱いだという話だ。普通の常識では、フォーマルシー
 ンでは、男性はジャケットを着ているのがマナー。しかし、王子はジャケッ
 トをあえて脱いだ。
 理由は、一緒に食事をしている人が、蒸し暑さに閉口しているのに、ジャケ
 ットを脱いでは無礼者と思われるため我慢していることに気がついたからだ。
 王子の様子をみて、その場の紳士たちは次々と上着をぬぎ、王子に感謝・・

といった内容。普通のマナーの本には、こういうことまでは書いてない。

臨機応変で、相手の立場を慮る・・・これだね。

さて、あいさつには、3つの「こ」があるという。

 ことば ・・・挨拶言葉を発するとき
 こころ ・・・そこには気持ちが存在してはじめて挨拶になる。
 こうどう・・・そして、気持ちは行動(お辞儀、ハグ)となって表現される

こういうふうに言葉に凝ってみるとたのしい。「あいさつ」はこうなる。

 あ・・あかるく
 い・・いつも
 さ・・先に
 つ・・続けて何か言葉を発する。

別のを何か考えてみよう。



オススメ度

★★★★★+マナコミ

読んで欲しい方

・立場を変えてモノゴトをみたい方
・挨拶の仕方を変えたい方
・マナーは万全という方

Posted by webook at 14:43 | TrackBack

2005年05月10日

ドラゴン桜(3) ~ 三田紀房

挑戦する気持ち!

書籍情報

ドラゴン桜 (3)
ドラゴン桜 (3)
posted with amazlet at 05.05.10
三田 紀房
講談社 (2004/04/23)
売り上げランキング: 274
通常24時間以内に発送


本のひらめき

ニートっていう言葉がある。
NEET(Not in Employment, Education or Training)のことだ。プー太郎がはびこるのは、世の中平和なようだがやっぱりどこかおかしい。

本書に登場する龍山高校の生徒たちは、ニート予備軍みたいな集団。何かで学校の勉強につまずきやる気をなくした生徒たち。そんな彼・彼女たちが、ちょっとやってみるか・・とココロを動かしていく様子は、なんだか気持ちがいい。

現実はそんな甘いもんじゃない・・という冷めた見方もできるが、人間、いつまでも熱い思いや心躍る気持ちは大切にしたい。

『落ちこぼれ生徒+負債を抱えて倒産寸前の高校+進歩のない先生』というのが本書の場面設定だ。そこに乗り込んだ弁護士、桜木は、学校改革に乗り出す。超進学校へ大転換を図ろうというものだ。まずは来年までに東大合格者を一人作ると特別クラスを設置。桜木はそこの担任&学校運営責任者として蛮勇を奮う。第3巻では、高校の先生たちに再雇用試験をするところから始まる。「学校」というテーマで1時間以内に何かを書けという試験だ。全員不合格!笑。一方で、出来の悪い生徒だった水野と矢島は、特訓の成果が徐々に現れ、勉強の楽しみを味わっていく。

この巻は、前回からの数学攻略の続きと英語攻略編だ。数学は、伝説の教師、柳先生。英語は、ビートルズの音楽で楽しみながら身につける川口先生だ。
川口先生の『だいたいのところがわかって、それから徐々に行こう』・・・という方針がいい。完ぺき主義が英語嫌いを作り出しているのだ・・・ということで、スペルのミスなどは最初はおおように扱う。こういう雰囲気が欲しかった!なんて方は、きっと多いに違いない。

ビートルズの「Pease please me」の意味が分ったりして(汗)僕も勉強になった。


僕の思いつき

終わり方が実にいい。次号を早く読みた~ぃ・・・っていう気にさせて終わるのは、TVもマンガも小説も同じだが、実にいい感じだ。

今回の終わり方は・・・

  日本人は英語ができないっていうのは、単なる思い込みに過ぎないんだよ。
  英語圏の国を除いて、日本は、”世界で英語のできる国のひとつなんだ!”

という川口先生の言葉で終わる。(え、ほんとかよ!?)4巻が早く読みたい。

興味、謎、余韻を残しながら終わる・・・っていうテクニックは、いろんなところで使いたいね。仕事、教育・・・。



オススメ度

★★★★★+東大新聞!

読んで欲しい方

・何か難しい勉強をしている方
・受験でもしてみるかって方
・自己変革が好きな方

Posted by webook at 20:44 | TrackBack

2005年05月09日

ドラゴン桜(2) ~ 三田紀房

数学はスポーツだ!

書籍情報

ドラゴン桜 (2)
ドラゴン桜 (2)
posted with amazlet at 05.05.10
三田 紀房
講談社 (2004/01/23)
売り上げランキング: 232
通常24時間以内に発送


本のひらめき

きのうの続き。落ちこぼれの集まる龍山高校は倒産の危機。債権処理にやってきた弁護士桜木は、学校の立直しに燃える。一年以内に東大合格者を一名出す!と意気込む。桜木が担任を受け持つことになった特別クラス。そこに集った
のは二人。水野(ぱっぱらな女子)と矢島(不良のかしら)。彼らは現状を抜け出したいという欲求から、東大を目指す。水野と矢島は、伝説の数学教師・柳の合宿勉強に放り込まれる。イラつく矢島は怒って合宿を抜け出すが、思い直して戻ってくる。徐々に学ぶ楽しみを味わう二人。一方、桜木は、先生たちの意識改革にも乗り出す。教師雇用試験のアナウンスに先生達は驚く。

第二巻はこんなストーリーだ。

前巻の東大合格の秘訣をメモっておこう。(もう関係ないかもしれないが)笑

 1)一年しか時間がないなら、東大理1類を目指せ。
 2)まずは国語の勉強をせよ
 3)古文漢文で得点を稼げ
 4)古文漢文はマンガを使って勉強しろ
 5)脳を効率よく使え、記憶モノは寝る前に。

二人がやる気を取り戻すターニングポイントは、二人が自分で問題を作る課題を与えられたときだった。

問題を作って出し合う勉強や、蛍光ペンを使わない方法など、なるほどと思う勉強の仕方が面白い。

そんなわけで、本のオビにはこんなPRも・・・

 『 灘校教師も桜木に注目! 』

ノウハウ的なところと、人の感情が動くとき、心が動くときをよく捉えているところが本書の素晴らしいところだねぇ。


僕の思いつき

矢島が怒って出て行き、水野もやる気を失った場面で、子供の成長グラフが書かれている。
ずっとうまくいってあるとき躓くとガクンと急降下する危険があるが、ちょこちょこ壁を乗り越えていくほうが理想的だ・・・というグラフだ。

成長、変化、変革、いろんなものの理想形をグラフにしてみると面白い。滝グラフ(マッキンゼーの発明)で書いてもいいねー。



オススメ度

★★★★★+合宿

読んで欲しい方

・何かを変えようとしている方
・心を動かす仕事をしたい方
・変化をもとめている方

Posted by webook at 20:47 | TrackBack

2005年03月20日

「あの人イヤだ!」と言う前によい・・~ 久恒啓一/和泉育子

人と人の間に・・

書籍情報

「あの人イヤだ!」と言う前によい人間関係をつくる「心の習慣」
久恒 啓一 和泉 育子
全日出版 (2005/03)
売り上げランキング: 84,144
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

人が感じるストレスの中で大きいのが「人間関係」。良好な関係がある場合は問題ないが、顔を見るのもイヤだというような人が同じ仕事仲間だったりするとそれはひどいストレッサーになる。

しかし、よのなか人との関係なしには生きていけないから、できれば人間関係をうまくやっていくコツをもっていたいものだ。

本書は、図解の達人久恒さんと、エニアグラム(性格による自己分析)の和泉さんの対談形式の本である。

お二人の体験やエピソードが披露され、人間関係をうまくやるコミュニケーションの心得や対処法が紹介されている。

例えば:

 人間関係は行動の後からついてくる。(久恒さん)

 「今このように進行している」という説明や連絡はコミュニケーションの
 上できわめて重要である。(久恒さん)・・・そうそう!

 本当の自分を知ることは、自分の中からでてくる言葉を見つめるところ
 からはじまる。(和泉さん)

などなど。

ふんだんに図解も書かれているので、親切。


僕の思いつき

人は成長するために存在している・・・そんな田坂さんの言葉を思い出した。成長のエネルギーは、人との関係の中に隠れているような気がする。

よりよい人間関係を作る工夫をいろいろ意識して行動してみたい。素敵な出会いは、人を大きく前進させてくれる。

出会いと別れのこの時期。未来にも続く関係の糸口を開いておきたいねー。

「成長の旅」に旅立つ人に乾杯!



オススメ度

★★★★+人間関係

読んで欲しい方

・人間関係にお悩みの方
・あいつとうまくやりたい方
・人の気持ちを理解したい方

Posted by webook at 10:53 | TrackBack

2005年03月16日

7つの習慣小学校実践記 ~ 渡邉尚久

小学生だってミッションステートメントを書くのだ!   

書籍情報

7つの習慣小学校実践記―ミッションが書けた!自分が変わった!!
渡邉 尚久
キングベアー出版 (2005/01)
売り上げランキング: 1,073
通常24時間以内に発送

本のひらめき

スティーブン・コビーの「7つの習慣」に共感を覚えた方は多いと思う。小学校の先生である渡邉さんもその一人。

渡邉さんが普通の人と違うところは・・・・その後。いいと思ったことを行動に移したところだ。

本書は、「7つの習慣」を子供達にも伝えたいと、授業の中で使い、子供達がそれに触発されて「成長」した実践の記録だ。感動的。

僕達もむかしそうだったように、今も子供達はとっても素直だ。黒いものは黒いといい、いいものはいいという。そして、素晴らしいものには敏感に反応してくれるところがなんともウレシイ。

渡邉先生も、日々そうした経験の中で自らを成長させていらっしゃることだろう。うらやましい。

授業の実際の模様や、使った題材、子供達の反応や感想などが紹介されており、教室(現場)の生の様子が活き活きと伝わってくる。

田坂広志さんの表現でいえば「行する(ぎょうずる)」ことの大切さを感じた一冊。

ちなみに7つの習慣って何かというと
 1)主体的に行動する習慣(自分のやることに責任をもつ)
 2)目的をもって始める習慣(自分の使命と目標をはっきりと)
 3)一番大切なことを大切にする習慣(重要事項を優先)
 3)WinWinを考える習慣
 4)理解してから理解される習慣(人の話を聞くコミュニケーション)
 5)相乗効果を発揮する習慣(創造的な協力を発揮する)
 7)自分を磨く習慣

7つの習慣を教室で再び・・・


僕の思いつき

先日のマインマップセミナーにご参加いただいた島根県の校長先生から、中学生むけにセミナーのご依頼をいただいた。

以前、岐阜の母校で講演をさせていただいき、ものすごくいい経験をさせていただいたこともあり、即お引き受けした。

今日の本は、学校の先生が、自らよいと思った考え方(7つの習慣)を生徒たちといっしょに実践した記録だ。
学校の先生がこういう素敵なことをやってくれるのもいいし、また、学校外の人が学校へいってやるのもいい。

誰かのために役に立ちたい・・・その一心は、きっと自分を成長させてくれるから。

なんか考えてみません? 次の世代にできること。きっと楽しいから。



オススメ度

★★★★☆+実践

読んで欲しい方

・7つの習慣を読んだ方
・小中学校の先生
・学びと成長が好きな方

Posted by webook at 21:04 | TrackBack

2005年02月14日

あたりまえだけど、とても大切なこと ~ ロン・クラーク

人生=経験、Then、他人のために作る経験

書籍情報

あたりまえだけど、とても大切なこと―子どものためのルールブック
ロン クラーク Ron Clark 亀井 よし子
草思社 (2004/06)
売り上げランキング: 3,789
通常24時間以内に発送

本のひらめき

著者は、大学を卒業後各地を放浪していた。ひょんなことから地元の小学校の先生になる。初めてのクラスは、基本的なルールさえ身につけていない5年生のクラス。勉強や行動に問題のある生徒が多く、教室は混乱の中だった。
著者がはじめに取り組んだのは、「社会生活における基本ルールを教え込む」ことだった。地道で情熱のある努力が実を結び、子供達は大きく変わっていった。その後、ハーレムなど教育に支障をきたすクラスで大きな変化をもたらしたことから、全米優秀教師賞を受賞する。

本書は、そんな経験から生み出された50のルールが書かれている。(原書では55のルールだが日本事情にあわせて50にしてある)

どれも、しごくあたり前の話。しかし、あたり前ができないのが世の中で、それをどれだけ徹底したかが、成果への道筋となる。(学校でも企業でも同じだねぇ)

たとえば:

 大人の質問には礼儀正しく答えよう。(はい、そうです。いいえ、違います)
 だれかがすばらしいことをしたら拍手をしよう
 だれかが何かを落としたら拾ってあげよう
 
などなど。(ね、あたり前でしょ!)笑

しかし、それぞれのあたり前には、物語があって、読者を生々しいクラスへ招待してくれる。学校の先生でなくても、ちょっと読んでおきたい一冊である。

僕の思いつき

あとがきで、著者は人生の意味を披露している。

「わたしにとって、人生とは経験そのもの、自分自分のためにつくる経験、
 そして自分が他人のためにつくる経験そのものだ。教師として、人間と
 して、わたしは人に特別な瞬間を与えようと努力してきた。」

いいねぇ、人生=経験、そして経験を単に経験に終わらせないで、本として外に出したところがまたスバラシイ。

今取り組んでいることで、「○○の50のルール」というオリジナルを作ってみない?


オススメ度

★★★★+あたりまえだけど

読んで欲しい方

・子供に躾を教えたい方
・ピリっとするのがすきな方
・行儀よくさせたい方

Posted by webook at 09:01 | TrackBack

2005年02月03日

大学改革 ~ 天野郁夫

今、国立大学に教養課程はなくなったんだって・・・。


書籍情報

大学改革―秩序の崩壊と再編
天野 郁夫
東京大学出版会 (2004/09)
売り上げランキング: 15,549
通常24時間以内に発送

本のひらめき

大学は今生まれ変わろうとしている。2004年は、国立大学が法人化され、法科大学院などが生まれ、認証評価制度が導入され・・・と大きな変化があった年である。大学改革が叫ばれて久しい中、これはひとつのエポックではある。

著者は88年、94年、99年と大学の変化の現状分析をしてきた。今回、こうした大きな動きのなかで第4弾が発行された。

少子高齢化社会という大きな時代の変化も根底にはあるが、そもそも高等教育のありかたや見方が変わってきていることが大学改革を進める力として大きい。

本書は、大学をめぐる様々な要素を丹念に分析している。

2004年問題=国立大学法人、私立学校法の改正など大きな制度変化。
2006年問題=新しいが学力観、つまり新カリキュラムで勉強した高校生の
        質的変化
2008年問題=少子化にともなる定員割れが顕著になる

など大学経営をする上で必要な問題整理がされている。

少々、よみづらい文章構成は、「教授」のなせる技か・・・・(失礼)


僕の思いつき

お子さんがいるご家庭では、塾だ、中学入試だとこれまでの延長線上でものごとを考えざるを得ない。我が家もご多分にもれず・・・

しかし、世の中は変わりつつある・・・そんな中で10年、20年のレンジで物事を予測するために、トレンドを推し量る参考データが欲しいところ。本書は、そんな一つになろうか・・・。

10年後を考える時間を、1年に少なくとも2回は欲しい。2月になって、「あー、もう1ヶ月過ぎちゃった、早いなぁー」って言った方その一回目は、今ですね。



オススメ度

★★★☆+大学は変わる

読んで欲しい方

・大学にいきたい方
・学びがすきな方
・子供をいい学校にいれたい方

Posted by webook at 20:48 | TrackBack

2005年01月28日

高校を変えたい! ~ 大島謙

異界を変える。

書籍情報

高校を変えたい!―民間人校長奮戦記
大島 謙
草思社 (2004/11)
売り上げランキング: 2,741
通常24時間以内に発送


本のひらめき

民間人校長先生は、現在80人以上が全国で活躍しているという。藤原和博さんもそうだし、百マス計算の蔭山英男さんもそうだ。
本書は、東芝のエンジニアから三重県の白子高校に赴任した著者の奮戦記である。生々しい教育現場の様子と孤軍奮闘の熱いヒストリーが描かれている。

企業では人が財産だといわれる。人材育成はBSCでも最初にくる基本的重要要素だ。目を世の中に移せば、人材育成とは子供の教育。世の中株式会社の人材育成は、先生(教師)というプロにゆだねられてきたが、どこの世界にも「よどみ」はつき物である。

よどみの世界に身を投じた著者は、その奇妙ぶりに驚愕しつつも孤軍奮闘、ひとつひとつ地道な改革を進めていく。一般企業ではごく普通のことが、学校という聖域では、非常識だったりする。

他人事ではなく自分達の子供達にも係わってくる問題として読んでおくべき一冊だね。

きっと熱い思いに共感を覚えながら読むことができる。


僕の思いつき

今日の日経新聞に「創業50年記念Benesse賞」の発表がのっていた。ベネッセコーポレーションが募集した新しい教育のビジョンを描く企画だ。その最優秀論文2つのうちひとつに藤原和博さんの「公立校の未来を拓く」がある。

藤原さんは以前から中学でのユニークな授業を展開されており、その経験も活かしながら現在は杉並区の公立中学で教育改革を進めている。熱い方である。藤原さんもこうした論文や本で、自身の経験や主張をどんどん世に送り出している。すばらしいことだ。百マス計算の蔭山さんも同じ。

変えたいことがあったら、どんどん世に出して、主張を問うことがいいようだ。

考えがある、実績をつくる、世に出す、反響(共感)がある、変化の速度があがる・・・こんな循環がうまれるようだ。

世に出すものを考えてみよう。案外、身近にあったりする。



オススメ度

★★★★★+異界に変化を

読んで欲しい方

・校長先生になりたい方
・人を育てることがすきな方
・変化をもたらしたい方

Posted by webook at 20:04 | TrackBack

2005年01月23日

堂々と「鬼」社員で生きぬけ! ~ 染谷和巳

鬼は外で・・・

書籍情報

堂々と「鬼」社員で生きぬけ!―勝たねばならぬが会社のオキテ
染谷 和巳
中経出版 (2004/12)
売り上げランキング: 13,539
通常24時間以内に発送

本のひらめき

鬼社員とは、どんな人だろう? この本のタイトルから浮かぶ最初の疑問。
本書ではこんな定義になる。

 環境に甘えることなく自分を律することができ
 仕事ができると認められる人

鬼社員というと、すぐ厳しい上司を想像してしまうが、本書では上司というより自分自身のこととして書かれている。たとえば、自分の目標を具体的にかつイメージできるほどに持っているとか鬼社員は段取りが違うとか、地位は社員でも気構えは社長の意識をもっているとか、会社にしがみつかないとか・・・である。

取引先の社長に懇願されて引き抜かれた社員の話とか、思いをイメージとしてみんなに話ているうちに現実になった話とか・・・多くの具体的なエピソードがある。だからとてもお題目だけに終わらずリアルに感じる。

鬼社員をめざそう。


僕の思いつき

鬼社員の心得に「毎朝、今日一日の具体的な成果を宣言する」というのがある。
お正月にたてる今年の目標(立てなかった人も実は多いのだけど・・汗)は、本気だし、マジなんだけど、会社の仕事が始まって忙しくなってくると「えーっと今年の目標ってなんだっけ? あ、これかぁ、なつかしいなぁ」みたいになってくる。だから月の目標、週の目標、1日の目標を立てることが大事だという。(うんうん)特に大事なのがその日の目標というわけだ。

目標のないところに進歩はない。

さて、今日の成果はと・・・。
(来週のシナリオを描くこと+文化フォーラムの成功)かな。



オススメ度

★★★★+鬼社員は外から認められる

読んで欲しい方

・鬼社員を持ちたい方
・できる社員になりたい方
・20代、30代の社員の方

Posted by webook at 20:27 | TrackBack

2004年12月25日

上司は思いつきでものを言う ~ 橋本治

上司が思いつきでものを言うのは、わけがある・・・ 

書籍情報

上司は思いつきでものを言う
橋本 治
集英社 (2004/04)
売り上げランキング: 4,740
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 3.6
3 竜頭蛇尾?
4 思いっきり呆れられるだけの実力をつけよう
4 ハウツーじゃないですよ。


上司は思いつきでものをいう・・・というタイトルに、そうだそうだと感
 じた方も多いことだろう。思いつきで指示がでたり、提案した企画書に対
 するコメントが思いつきだったり・・・。あるある・・・と感じた方がこ
 の本を手にする。

 さて、中身だが、そういうサラリーマン社会の不満や閉塞をなじったりす
 る本ではない。上司はなぜ、思いつきのコメントをしてしまうのか、せざ
 るを得ないのかといった組織的構造を、少し斜に構えたスタンスで解剖し
 ている本だ。

 会社という仕組みの中で、上司はどういう存在かをなかなか面白い比喩を
 用いて表現する。

 現場は、上司の故郷である。そころが上司になったとたん、現場と一線を
 画し、上司ピラミッドの一角に場所を得て、<上司>と呼ばれる身分にな
 る。
 <現場>という故郷にいた上司たちは、やがて<上司のピラミッド>とい
 う高層ビルの一員となるため、<現場>という故郷を出る。心理的にも構
 造的にも現場を離れるのである。
 だから、現場から上がってくる企画書などに、上司としての威厳と立場を
 守るため<思いつき思考回路>を働かせるのだという。
 現場を離れてすでに何年か経ち現場感覚が鈍っても、上司としての威厳を
 守るためには、なにかケチ(決して誉めることではない)をつける必要が
 あり、そのために思いつき回路がフル稼働する・・というのが著者の分析。
 その遠因を儒教思想(序列を重んじる思想)にまでさかのぼるところは、
 突飛ではあるが面白い。

 さて、そんな会社組織でまともに生きていくためのノウハウはこれだ。

  上司をバカにせず、しかも“上司はバカかもしれない”という可能性
  を考慮して、上司にもわかるような文章を書く能力が重要だ!

 まったく・・・あの上司は・・と嘆くのは分かるが、その現状をなんとか
 乗り越えて、日本のサラリーマン社会をまともにしていく方法ともいえる。
 自分自身もバカかもしれない可能性を意識しつつ、大賛成である。

 総務とは、言ってみれば「会社における専業主婦の妻」である・・とか、
 「上司」とは、ただ「立場」である・・・とか、
 会社とは上司のピラミッドを骨格として現場という大地の上に立っている
 ものだ・・・など、なかなか面白い喩えが楽しい。  

 自分もバカかもしれない・・という可能性をうすうす感じながら(笑)・
 ・・読んでみよう。笑   


 <オススメ度>

★★★★☆+バカの可能性

 <読んで欲しい方>
・上司をお持ちのビジネスマの方
・俺もいつのまにか上司だわという方
・上司になりたい方

Posted by webook at 20:27 | TrackBack

2004年12月13日

「クビ!」になる人の共通点 ~ キャメル・ヤマモト

何事も二面性がある。ただじゃ余らないぞ!

書籍情報

「クビ!」になる人の共通点
キャメル・ヤマモト
幻冬舎 (2004/10)
売り上げランキング: 39,672
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 余るのも悪くないか?

本のひらめき

自分のことはなかなか自分では分からない。人(上司や取引先)に言われて、はじめて、えぇーそうだったのぉ~!みたいな驚きを味わったりする。もちろん、素晴らしい誉め言葉に面映いこともあるだろう。

本書は、「クビ」予備軍、つまり「余る人」がどうしたらクビを回避し、それだけでなく、一転「稼ぐ人」になれる工夫について人事・組織コンサルタントの著者が語った本だ。

人事コンサルが専門だけあって、様々なケースがリアルに紹介されているのが面白い。

「好きでも嫌いでも、とにかく一生懸命やったことは苦労したことは、あとで 使える」
「会社員としてではなく、自分のための目標設定をする」
「就職は、受験ではなく投資だ」

など自分のキャリアについて考えるいいヒントがある。

余ってる人にも、余ってる人をなんとかしたい人にも、余ってる人じゃないよな俺って人にも、考えるヒントがある。


僕の思いつき

キャリアコンサルの中で、自分の過去の業績(あれはすんごくよかったなど)をリアルにレビューすることがあるという。そこから自分の得意や、やりたいことなど、オンリーワンのかけらが見つかるかもしれないからだ。

自分のこれまでのヒストリーで、めちゃ燃えたことをレビューしておこう。来年以後の目標を考えるいいヒントが見つかるかもね。



オススメ度

★★★★☆+余り徳

読んで欲しい方

・社員が楽しく仕事ができたらいいなという方
・余ってる自分を感じた方
・活き活き仕事をしたい方

Posted by webook at 17:27 | TrackBack

2004年12月09日

出世しない技術 ~ 梅森浩一

本当の学校は、会社にあった・・・。


書籍情報

出世しない技術
出世しない技術
posted with amazlet at 04.12.10
梅森 浩一
扶桑社 (2004/10)
売り上げランキング: 3,501
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4
4 疲れ気味のサラリーマンがちょっとリフレッシュできる本です
4 タイトルが抜群。そして読んでニヤッと出来る本です

本のひらめき

残業しない技術に続く、xxしない技術第二弾。この本は出世しない技術というタイトルだが、裏返せば出世する技術でもある。

この本で一番のお気に入りはこれ。

  『会社に頼らない自分を、会社に留まることで実現すること』

そうそう、会社のために働いている・・・なんて真剣に思ってるのは、創業社長さんくらいで、ほとんどは、会社のためといっても、とどのつまりは自分のため、自分の家族のためである。

その考えはノーマルである。ノーマルだけど、ほんの少し先に進めておきたい。自分のため・・・とは何なのか。それをつっこんで考えると上記のように、『自立した自分をつくるために、がんばる』のである。そうすると、仕事も気合が入るし、成果もついてきたりする。そういう循環がいい。

ヒトよりえらくなって出世するため・・・という狭隘なこころではなく、仲間によろこばれ、お客さんによろこばれ、そして自分の価値があがり、やがて、会社に頼らないでいける自分を確立するために・・・というのがカッコいい。

会社は自分を磨く学校だといったのは藤原和博さんだ。その通りだねぇ。


僕の思いつき

いいことを否定する技術を考えてみよう。

ウケない技術、結婚しない技術、成長しない技術、相談しない技術・・・・・

否定後にしただけで、なんだかそこから面白いものが浮かび上がってくるような気がするのが不思議だ。



オススメ度

★★★★+サクっと

読んで欲しい方

・出世したい方
・限界を感じた方
・成長思考の方

Posted by webook at 00:26 | TrackBack

2004年12月08日

上司の極意 ~ ジェフリー・J・フォックス

部下は上司と同じ行動を取る

書籍情報

上司の極意 部下が自然についてくる成功方程式50
ジェフリー・J・フォックス 原田 喜浩
光文社 (2004/10/20)
売り上げランキング: 7,328
通常2~3週間以内に発送

本のひらめき

今までの社会人生活で、尊敬できる上司はどれだけいただろうか? 
えっ、ぜんぜん?
そりゃぁ、まずい。でも・・・ありがち。

そこで、極上の上司を仮想体験するのがこの本。
上司はどうあるべきかを、とてもわかりやすくコンパクトに解説している。

曰く:部下は上司と同じ行動をとる。
   上司がいつも会議をしていれば、部下も会議にばかり時間を使うように
   なる。上司が顧客のもとに足を運べば、顧客の重要度は上がる。上司が
   アイデアマンであれば、会社全体がチャンスを探すようになる。
   組織を成功に導くためには、「ルール」をつくるだけでなく「態度」で
   示すことが重要なのである。

曰く:毎日10分を部下の教育に充てよう。
   毎日誰かに何かを教えよう。あなたが教えるだけでなく、あなたの部下
   も教える立場においてみよう。正しい上司は、様々な機会ー学習の場、
   新しい経験、社内外のセミナー、推薦図書のリスト、直接の指導を提供
   する。

曰く:正しい上司は、自分の上司を失敗から守る。
   正しい上司は、部下に対して顧客を失敗から守るように指導する。

うーん、なかなか考えさせてくれるじゃぁあーりませんか。

上司・・・の方、おすすめ。


僕の思いつき

正しい上司は・・・・のあとに続く言葉を考えてみよう。

同じく、

正しい経営者は・・・・の後に続く言葉も考えてみよう。

そして、将来、上司や将来の経営者になるだろう人と意見交換してみよう。



オススメ度

★★★★+約束

読んで欲しい方

・上司と話したい方
・上司を軽蔑している方
・上司を尊敬してる方

Posted by webook at 00:16 | TrackBack

2004年11月25日

隣りの成果主義 ~ 溝上憲文

成果主義という劇薬をどう使いこなすか・・

書籍情報

隣りの成果主義
隣りの成果主義
posted with amazlet at 04.11.25
溝上 憲文
光文社 (2004/11/19)
売り上げランキング: 2,633
通常24時間以内に発送


本のひらめき

先日紹介した<内側からみた富士通「成果主義」の崩壊>は、ベストセラーになっているが、それだけ関心が高いということだろう。

人事制度というのはなかなか難しい。成果主義が日本企業に浸透しているが、なかなか設計どおりにはいっていないのが現実。人事のことは特に、導入目的と運用実態がぴったりと思惑通りにいかないことが多い。

本書は、取材に基づいた成果主義の実態レポートである。大方、予想通り(なかなかうまくいってない)のことが書いてある。

成果主義とは、社員が何をしたかどれだけ業績を上げたかという仕事の成果に応じて賃金を払いましょうという仕組みだ。年功序列はいかん(建前=がんばった人にはたくさんあげる。本音=賃金上昇を抑える)ということになり導入する企業が多い。

能力主義(本人のもっている潜在価値)と成果主義(外に現れた顕在価値)を併用している企業もある。問題は運用、つまり「評価」のところである。

隣の内部を見て、やっぱり・・・と安心するか、なるほどと参考にするか。人事部の人は参考になるかも・

ひとついいメッセージが書かれている。

「評価の軸に自分を合わせ、評価されるために行動する必要はないといいたい。大事なことは、常に会社に対して何ができるかを考えて行動できる勇気だと思います。」 うん、そうだそうだ。

僕の思いつき

BSC的にいうと、やはり目標を設定する段階の納得性と気持ちが大切なような気がする。この答えは、BSCそのものの仕組みには残念ながら包含されていない。人と人が作り出す情熱と共感の間にそれはあると思う。

xxと○○の間にある。という表現を使っていろいろ考えてみよう。

夫婦は、愛情と忍耐の間に存在する。
成功は、努力と準備の間に存在する。
今日は、過去と未来の間にわずかに存在する。
信頼は、放任と管理の間にある。

とかなんとか・・・。面白いのがあったら教えてねー。


オススメ度

★★★★+お隣の給料

読んで欲しい方

・お隣の庭を除いてみたいという方
・成果主義に疑問をもってる方
・MBOに疲れた方

Posted by webook at 23:43 | TrackBack

2004年11月15日

ダンドリの達人に変わる本 ~ 中谷彰宏

なにはさておき、ダンドリ初段!

書籍情報

ダンドリの達人に変わる本―成功者になるために〈5〉
中谷 彰宏
全日出版 (2004/10)
売り上げランキング: 9,126
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 ダンドリ力が与えてくれるもの

本のひらめき

物事にはダンドリというプロセスが重要である。何事も事前の手配がうまくいっているのといないのでは、進みぐあいや結果が違ってくる。根回しであったり、事前資料配布であったり、シミュレーションであったり、いろんなダンドリがある。

本書は、様々な場面を想定しながら、中谷さん流に解説する「ダンドリ」の極意である。

 ダンドリとは先走ることである。
 「勝手に準備してごめんなさい」というくらいがいい。

 「意志のある時間」「意志のない時間」があるという。
 時間に意志のあるダンドリを考えよう。

 やらなければならないことが一覧できるとスタートダッシュできる。

 ダンドリを相手に知らせるのがダンドリ。

などなど、響く言葉がある。

さて、今週のダンドリはどんな具合かなぁ。

僕の思いつき

今日の本は、ダンドリという言葉(行為)を定義する本、といえる。昨日は戦略の定義が登場した。そこで;

 会議とは・・・

 決定とは・・・

 実行とは・・・

 コーチングとは・・・

などについて自分流の定義をいろいろ考えてみると面白い。自分が今はまっていることならなお更楽しい。できればそれを友達に知らせてみよう。また別のものがハジケルから。



オススメ度

★★★★+段取(←漢字でかくとこうなる)

読んで欲しい方

・事前準備万端という方
・余裕ををもって仕事してる方
・仕事に追われるのが少し疲れた方

Posted by webook at 09:18 | TrackBack

2004年10月21日

心の動きが手にとるようにわかるNLP理論 ~ 千葉英介

「なんとなく」を突き詰める

書籍情報

心の動きが手にとるようにわかるNLP理論
千葉 英介
明日香出版社 (2003/10/31)
売り上げランキング: 6,875
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 4.29
5 納得!
1 がっかり
5 ある意味NLPの全てが網羅されているかも

本のひらめき

私達は、自分自身の中で「なんとなく」意識していることっては結構ある。そのことについて、だれかにこんな質問を受けたらどうだろう。
 「それはどんなことが実現できたらいいの?」
 「実現できると何が変わるの?」
 「そのことは何がネックでできないの?」などなど。
えーっと・・なんて答えながら、そっかぁーなんて気付くことがある。

こうした「なんとなく」を明確にして、やりたい目標をチャンクダウン(細分化)し、夢の実現を確実にしていこうというのがNLP(Neuro-Linguistic Programming) というものだ。まぁザクっと言えばコーチングの世界。

言語学と心理学がベースとなった新しい学問と位置付けられているようだ。

自分の経験、友人先輩、顧客リスト、知識、ノウハウなどあらゆる「リソース」をもとにどのようにしたら「ゴール(アウトカム)」にたどり着けるか・・それを<なんとなく>状態から<よっしゃぁ!>状態にするのがNLPだといえるのではないだろうか。

ラポール(信頼関係)の作り方、ポジションチェンジ(視点を変える)、カリブレーション(相手の欲しいものを聞き出す)などの技法が具体的に紹介されている。コーチングに興味ある人は、すんなり入る。

僕の思いつき

やりたいことを明確にする質問を考えてみよう。友達や仲間に試してみよう。
例えば:

  それって、どうなればやったぁ!といえるの?
  それって、いつ、誰とどこで作るの?
  それって、やるとどんなことが起きるの?
  それって、あなたにとってはどんな意味があるの?

などなど。本書にエイトフレームアウトカムというのがあるが、そういうのも参考にしてみよう。

ところで、その質問を最初に試してみたい相手は・・・・自分自身。


オススメ度

★★★★+NLP

読んで欲しい方

・自分の夢を説明することになった方
・将来がどうもモヤっとしている方
・コーチングに興味をもった方

Posted by webook at 09:18 | TrackBack

2004年10月05日

人事異動 ~ 徳岡晃一郎

10.1付けで異動を命ず・・・


書籍情報

人事異動
人事異動
posted with amazlet at 04.10.06
徳岡 晃一郎
新潮社 (2004/09)
売り上げランキング: 2,734
通常24時間以内に発送します。
おすすめ度の平均: 4
4 人事異動のキーワードを概観できます


本のひらめき

人事異動、人事考課、業績評価、MBO・・・人が組織となって働くとき、必然的に立ち向かわなければならないイベントである。
4/1とか10/1とかに異動発令があるケースは多いかもね。

人事異動は、どんな場合も有無をいわさず仕方ないもの、サラリーマンとしては受けざるを得ないもの・・・。そういう認識は、一般的にあるように思う。そう思いこまされてきたといっていいかもしれない。

本来、人事異動は組織を人に変化や進化のチャンスを与え、組織を活性化させるための目的があるのだが、現実にはなんで?と疑問をもつような場合もある。そんなときでも、とりあえずガマンするかみたいな「とりあえず症候群」は世の中にはある。

本書は、そうした人事にかかわる問題を分析し、人も組織も元気になるための処方箋を考えようという本だ。

考えない組織、考えない人という視点から、現状の人事にかかわる問題点をさぐる序章では、いろんな症状が登場する。

中でも面白いと思ったのは、自分のテリトリーをはみ出せない症候群の話。
官僚的といったり、セクショナリズムといったりもする。
「自分の領域でものごとを判断してしまう部分最適の発想で、あらかじめ決まった仕事しか見えずに、そこまではできない、組織がそうなっていない、など言い訳をして、大きな仕事を仕組めない人」とある。称して「粒々族」という 。(僕は違うぞ?、うん、そ、そうだよね)

また、人事の世界で試されているのが「成果主義」。年功序列からの脱却を意図した仕組みだが、これもなかなかうまくいっていない会社が多い。

そこで著者は中野意郁次郎教授らとMBB(Management by Belief=信念によるマネジメント)というのを奨めている。MBOの発展形だ。
目標を設定するときにただ制度ができたから・・という形式的なものではなく、「しみじみ感」をもって目標を設定しようというものだ。

人事異動を自分ブランドを作るための機会として活かせるように組織(会社)も個人も努力したいところだ。

僕の思いつき

人事異動の面白い仕組みって、ないものだろうか・・・。

ミスミのようなプロジェクト応募制。店長を互選で選ぶレストラン(名前を忘れた)の仕組み。藤原和博さんのように自分で制度(フェロー)を作って一号になる・・・などなど。

今自分のいる会社にはないけど、こんなのあったら面白いなみたいなのを考えてみるのもいいねー。人事部長になったつもりで。


オススメ度

★★★★+異動


読んで欲しい方


・最近異動された方
・自分の将来キャリアが心配な方
・キャリアステップに興味をもってる方

Posted by webook at 14:38 | TrackBack

2004年09月21日

残業しない技術 ~ 梅森浩一

サクっとこなす、にくいやつ。

書籍情報

残業しない技術
残業しない技術
posted with amazlet at 04.09.23
梅森 浩一
扶桑社 (2004/07/16)
売り上げランキング: 276
通常4~6週間以内に発送
おすすめ度の平均: 3.5
2 うーん、内容と比較して値段が高いかな
3 簡単に読める
3 技術というより

本のひらめき

仕事はサクサクっとやるのが気持ちいい。テキパキやるのも気分いい。
ダラダラとやったり、ノロノロとされるとイライラするのは上司の共通項。
スピードという仕事の要素は、経営者にとっても担当者にとっても有効なことが多い。

残業しない技術というテーマの本書は、「手抜きではなく、スマートで過不足ない」仕事のやりかたを、かなり具体的に提示する。

例えば;

 なんでも100%こなそうとしない。80%でもやり過ぎ。

 プライベート、もちろん最優先!

 朝方ブランドを確立して、サクっと6時に退社する。

 できる奴は何をやっても許される。

などなど。
いずれも身近なテーマと、サクっと読める短さがいい。

著者サイトにも面白い情報が掲載されている。
→ http://www.updownsizing.com/


僕の思いつき

仕事は労力をかけた量で評価されることは少ない。アウトプットの質と量の問題である。もう少しつけたすと質と量とスピードの問題である。いずれにしても「掛け算」で構成されている。つまり、仕事=質x量xスピード。

質で勝負するのが難しい状況なら、量とスピードで勝負するのもいいね。
「あいつの報告は質はともかく回数と速さはすごい。会議の10分後に、会議メモをもってくるよ」みたいな評判は、差別化ブランドとして成り立つ。

そこで、身の回りのテーマを掛け算(足し算でもいいけど)で表現してみるのをやってみよう。

 できるやつの仕事 = 質x量xスピード
 お薦め病院の要素 = 医者の技術x医者の人柄x看護婦さんの優しさ
 出来る部下の報告 = タイミング+全体が見える内容+次のアクション
 出来る上司の口癖 = 元気かね?+何が問題かね?+君ならどうする?
            +素晴らしいね!

学校で習った算数は、こういうところでやっと役にたつ。笑

楽しい法則をひねり出したら、メールちょうだい。→ hello@webook.tv

オススメ度

★★★★+サクっと

読んで欲しい方

・早い仕事がすきな方
・残業は避けたい方
・アフター5は自分時間という方

Posted by webook at 20:49 | TrackBack

2004年08月25日

■内側から見た富士通(城繁幸)

fujitsu-jinji.jpg
内部の声を外に出すには勇気がいる     

内側から見た富士通】     
   「成果主義」の崩壊
   --------------------------------------------
   |著者:城繁幸
   |光文社|2004年 07月
   |ISBN:4334933394|952円|235P
    --------------------------------------------
 
 成果主義とか、目標管理制度とかは、多くの企業で採用されている。
 僕のいる会社でもMBO(Management by Objective) なんてのがある。
 ところで、成果主義を取り入れた企業の多くは、果たしてそれをうまく機
 能させているのだろうか・・・

 本書は、93年に目標管理制度を取り入れた富士通の苦悩を内部(人事部
 に在籍)にいた著者が実情を公開し、成果主義の失敗の要因を分析した本
 である。
 
 内部告発的な様相もあり、すでに退職しているとはいえ、きっと圧力がか
 かったんだろうな・・とよけいな心配をしてしまうほど過激な内容がある。

 そうだ!そうだぁって思う人は、富士通内部にいる人だけでないだろう。
 多くの企業に内在する共通の問題がそこにあるからだ。

 著者は、富士通における目標管理制度の失敗は、次のような要因だと分析。

 * 管理職の目標設定や評価がブラックボックス化のままであり、目標の
   ブレイクダウンが機能していない。
 * ムラ社会の社風が、制度運用をダメにした
 * 評価の不公平感(本社の人事部員はいつもAかSA)がある

 などなど。
 トップの無能ぶり批判や、内部事情の暴露など、かなりアブナイ内容があ
 るが、感情的にはならず冷静に見ているところがいい。

 富士通を不思議な会社とみるか、それとも「うちだって近いものが・・」
 とみるか。単に内部に潜む憤懣を明らかにしただけでない価値がありそう
 な本である。この本の売れ行きがそれを示している。
 掲示板もなかなか華やかだ。
  http://mnfuji2.hp.infoseek.co.jp/ (下のほうにいろいろある)
  http://mnfuji2.hp.infoseek.co.jp/03bfb1_1.htm (アンケート例)

 目標管理制度を作っただけの企業は案外多いらしい。あとはよきに運用し
 てくれモードである。そうなると各部門は自分たちが心地よい運用をはじ
 めるので、制度は空中分解する。ところが、評価だけはつじつまを合わせ
 るために上から締付けがくる。そんな状況ではないだろうか。

 目標設定のプロセスにBSCのコンセプトを取り入れたら・・・とも思っ
 たが、それ以前の課題が多くありそうだ・・・。
 
 他山の石か、自社の石か。
 
 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★☆+同感

 <読んで欲しい方>
   ・人事部の方
   ・業績評価制度がある会社の方
   ・この目標はなんだぁって思ってる方

Posted by webook at 22:44

■内側から見た富士通(城繁幸)

fujitsu-jinji.jpg
内部の声を外に出すには勇気がいる     

内側から見た富士通】     
   「成果主義」の崩壊
   --------------------------------------------
   |著者:城繁幸
   |光文社|2004年 07月
   |ISBN:4334933394|952円|235P
    --------------------------------------------
 
 成果主義とか、目標管理制度とかは、多くの企業で採用されている。
 僕のいる会社でもMBO(Management by Objective) なんてのがある。
 ところで、成果主義を取り入れた企業の多くは、果たしてそれをうまく機
 能させているのだろうか・・・

 本書は、93年に目標管理制度を取り入れた富士通の苦悩を内部(人事部
 に在籍)にいた著者が実情を公開し、成果主義の失敗の要因を分析した本
 である。
 
 内部告発的な様相もあり、すでに退職しているとはいえ、きっと圧力がか
 かったんだろうな・・とよけいな心配をしてしまうほど過激な内容がある。

 そうだ!そうだぁって思う人は、富士通内部にいる人だけでないだろう。
 多くの企業に内在する共通の問題がそこにあるからだ。

 著者は、富士通における目標管理制度の失敗は、次のような要因だと分析。

 * 管理職の目標設定や評価がブラックボックス化のままであり、目標の
   ブレイクダウンが機能していない。
 * ムラ社会の社風が、制度運用をダメにした
 * 評価の不公平感(本社の人事部員はいつもAかSA)がある

 などなど。
 トップの無能ぶり批判や、内部事情の暴露など、かなりアブナイ内容があ
 るが、感情的にはならず冷静に見ているところがいい。

 富士通を不思議な会社とみるか、それとも「うちだって近いものが・・」
 とみるか。単に内部に潜む憤懣を明らかにしただけでない価値がありそう
 な本である。この本の売れ行きがそれを示している。
 掲示板もなかなか華やかだ。
  http://mnfuji2.hp.infoseek.co.jp/ (下のほうにいろいろある)
  http://mnfuji2.hp.infoseek.co.jp/03bfb1_1.htm (アンケート例)

 目標管理制度を作っただけの企業は案外多いらしい。あとはよきに運用し
 てくれモードである。そうなると各部門は自分たちが心地よい運用をはじ
 めるので、制度は空中分解する。ところが、評価だけはつじつまを合わせ
 るために上から締付けがくる。そんな状況ではないだろうか。

 目標設定のプロセスにBSCのコンセプトを取り入れたら・・・とも思っ
 たが、それ以前の課題が多くありそうだ・・・。
 
 他山の石か、自社の石か。
 
 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★☆+同感

 <読んで欲しい方>
   ・人事部の方
   ・業績評価制度がある会社の方
   ・この目標はなんだぁって思ってる方

Posted by webook at 22:44

2004年07月25日

■シカクいアタマをマルくする。国語編(日能件研)

sikakui-atama.gif
中学生も大変だけど・・・

【□(シカク)いアタマを○(マル)くする。(国語編)】
   
   --------------------------------------------
   |著者:日能研
   |日能研/みくに出版|1995年 07月
   |ISBN:4895245438|1,165円
    --------------------------------------------
 
 電車の中で見かける日能研の広告。シカクイアタマをマルくする・・・に
 はいつも問題が載っている。満員電車に乗ってるときは、その問題でウー
 ンと唸っている方もいることだろう。・・・意外に難しい。
 「おじさんのための日能研」なんて始めたらはやるかも・・笑

 さて今日の本。日能研のシリーズ本の一冊。国語である。
 有名私立中学などの過去の入試から面白い国語の問題が掲載されている。
 空欄を埋めよ、読みを書け、漢字を書け・・・は、僕らの時代の問題。
 今は、ほとんどクイズのような楽しさ(!?)
 たとえばこんな・・・

 4つの漢字を見て■の中に入る漢字を書きなさい。(久留米代付属中)

    石
   容■用
    官


    並
   土■道
    立

 次の漢字から二個ずつ組み合わせて一つの漢字を作りなさい。6個。
  (城西中)

   言、目、足、里、未、白、平、立、王、各、口、少

 コラムにあったこんな話も楽しい。
 ことわざや熟語などは意外にも外国の言葉だった・・・なんてことはある
 らしい。

  ピンリキは、最高と最低という意味だが、語源は・・・はて?韓国語?
  なんて思ったらなんと、ポルトガル語だった。鉄砲やカステラと一緒に
  入ってきたんですね。

 言葉は楽し! シカクイ頭をマルクしたら、その次は・・新しいものを作
 り出してみたい。 (ちなみに上の問題のこたえはあしたのメルマガで)

   
 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★+■○

 <読んで欲しい方>
   ・アツイい頭を冷やしたい方
   ・頭のいい方
   ・国語がとくいな方

Posted by webook at 09:15

2004年07月07日

ビジネスマンがもう一度「父親」に戻るための91のヒント

書籍情報

ビジネスマンがもう一度「父親」に戻るための91のヒント
大久保 寛司
明日香出版社 (1998/12)
売り上げランキング: 219,913
在庫切れ


 人生の中で、この方の言うことは聞いておこう・・とか、この方の助言は
 大切にしたい・・・そんな方が何人がいる。
 僕にもそういう素敵な方がいて、この本の著者の大久保さんもそのお一人。

 経営品質の本や、顧客満足の本などビジネス系の著書からはたくさんの洞
 察と気づきをいただいたが、本書からは父親としての生き方のヒントをも
 らうことができる。

 本書を読んで大切なことは要するに「心の対話」である、と心得た。

  自分の姿は自分で見えない。
  感嘆日記で子供が変わる
  自らの考え方、生き方が一番の影響力
  鏡を見る

 など、ふーと息をはきながら、気づきの世界に浸れるかも。
 父さんの方、ぜひ!
   

 <オススメ度>

★★★★★+背中で語る

 <読んで欲しい方>
・お仕事で忙しいパパの方
・家族のことも少しはなぁ・・と反省の方
・まじめ父さんの方

Posted by webook at 20:12 | TrackBack

2004年04月30日

■教え力(斎藤孝)

oshieryoku.jpg
 1ミリでも伸びれば、そりゃぁ楽しい。

教え力
        齋藤孝の相手を伸ばす!
   ============================================
   |著者:斎藤孝
   |宝島社|2004年 04月
   |ISBN:4796640584|1,200円|222P
    ============================================

 「教え力」とは、相手を伸ばす力、相手が伸びているという充実感を持て
 るようにする力のことである。教えるほうも教わるほうもそんな素敵なこ
 とはない。

 人に教えることは、自らが学ぶ最大の機会だ、というのは多くの人が言っ
 ている。同感だ。教えるためには、相当の準備と自分の学習が必要だし、
 教える場面での気付きも多い。

 本書は、教える(=相手を伸ばす)喜びを得るためのノウハウが書かれて
 いる。斎藤さんの20年にわたる教育者教育の開示である。

 教えるということの構図をこんな風に捉えている。

 ▼まず教える物事の対象への憧れを持つ。(つまらないと思うことは、
  人に教えても仕方がない)

 ▼技術としては コメント力、テキスト力、ライブ力が大事。
   コメント力(評価力)=相手に必要な能力を見抜く
   テキスト力(素材力)=練習メニューに使える題材を揃える
   ライブ力(発問力) =退屈させない工夫と、考えさせる発問をする

 ▼そして、教わる方が、自分自身で考え、自ら練習する力をつけたときが
  「自立」の時だという。

 僕は、テキスト力(素材力)というのが気に入った。教え、学ぶときの
 題材をどう選ぶかという力(工夫)だ。

 例えば:
   子供に相談をもちかける。(家庭内でのテキスト力)
   子供は、親が悩んでいる、自分も力になれると感じると心地よい。

   部下に相談を持ちかける。(職場でのテキスト力)
   自分はいまここで行き詰まっているんだけど・・ともちかける。

 こうした素材力(テキスト力)は、日々の営みの中で活かせる。

 教える、教わる、学ぶ、自信を持つ・・・これらのプロセスは、学校、家
 庭、職場・・・いろんな場面で行なわれている。それらを体系化し、構造
 化したところに本書の価値と面白さがある。

 他の事象でも、同じコトができそうだね。<問題解決力>とか<受容力>
 とか<変革力>とか<伝達力>とか・・・・ぁあー、世の中楽しそう!
 
 ====================================================================
 

   ★★★★☆+伸ばすと伸びる

 
   ・教えることに興味ある方
   ・学ぶことに興味ある方
   ・伸びることに興味ある方

Posted by webook at 08:30

2004年04月17日

■強育論(宮本哲也)

kyouikuron.JPG
学習は本能である!(わかるかな?これ)

強育論
        
   ============================================
   |著者:宮本哲也
   |出版:ディスカヴァー|2004.3
   |ISBN:4887593023|1,470 (本体: \1,400)
    ============================================

 この本の第一印象。頭をガツンを殴られたような感じだった。

 これまでの教育とは一線を画し、相当厳しい教育の姿勢だ。
 「優しい」ことより「強い」ことを主眼においている。

 人は成長することや、学習することを本能的に喜びとして感じる力を持っ
 ている。それを阻害することはいっさいやらない。そして、それを自らの
 発露として湧き上がらせることこそ教育だという。
 こどもの自立を促す、硬派のコーチングといったところだ。
 基本的に人は自らの自発的な行為によって成長する。強いられたり、教え
 られて分った気になるとろこには発展がない。

 著者がどんな哲学で教育にのぞんでいるかを示す一言がある。著者が経営
 する塾の初日、小学3年生に問題を出すときのセリフだ。
 
 「今からものすごく難しい問題を10分でやってもらう。
  この問題が解けたやつは今までにひとりしかいない。
  でも解けるか解けないかはどうでもいい。10分間、頭を使い続ける
  ことができるかどうかだけをみる。
  途中であきらめるヤツは来週から来なくていい。」

 自ら伸びるエネルギーを燃えさせてくれるようなスタートだねぇ。

 塾をやっている著者が考える先生の役割をこう定義する。
   「こどもの自立を見守り、促進する」

 優しい先生でもなく、明るい先生でもなく、面倒見のいい先生でもない。
 ほめて伸ばすのでもなく、叱って伸ばすのでもない。ほったらかしで伸ば
 す。 自分の意思で這い上がるのを待つやり方だ。

 著者はこれを 「The art of teaching without teaching」
 と表現する。

 いろいろと考えさせるところが多い本だ。アートだね。

 ====================================================================

 

   ★★★★★+自ら伸びる

 
   ・教育に興味ある方
   ・中学受験にそなえたい方
   ・自発自立が大好きという方

Posted by webook at 15:01

2004年04月01日

■社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった(香取貴信)

desny1.jpg
夢の王国の裏には・・もっとすごい感動が・・

社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった
        
   ==========================================
   | 著者:香取貴信
   |こう書房|2002年 05月
   |ISBN:4769607695|1,200円 (税込:1,260円)
    ==========================================

 いわゆるヤンキーだった著者は、16歳のときにディスニーランドでアル
 バイトをはじめる。人は変われる、そういう環境や場があれば・・。
 ディスニーランドは、夢のワンダーランド・・・来た人をひととき楽しま
 せてくれる非日常の空間・・・というのが一般的な見方だ。
 本書は、そんなディズニーをささえているスタッフ、アルバイトの成長の
 物語だ。本人自身が経験し感動した体験がベースであり、非常に臨場感が
 ある。

   働くとはどいういうことなのか
   人に教えるとはどういうことなのか

 などすばらしい成長の物語がある。涙がでるくらいワクワクして読んだ。
 一言で言えば、「気づきの物語」である。
 そのプロセスがとても感動的だ。

 たとえば、こんな場面がある。
 著者がシンデレラ城のガイドにも慣れ、どこかに慢心が生まれた頃、新人
 君のガイドといっしょに案内することになる。新人君のほうがゲストに喜
 ばれ「一生懸命が感動を生む」ことに気づかせられるるシーンだ。
 気づきと行動、そんな繰り返しがドリームランドの裏側で日々行なわれて
 いるようだ。それはまさにコーチングの世界でもある。

 本書は、「テーマパークが私の学校」というメルマガが本になったものだ。
 →  http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/watasi/TOP_frame.htm

 ご本人にお会いしたのが2月、まだ本を読む前だ。チャパツに派手な格好
 は、いまだにヤンキーの雰囲気がある。(失礼)
 すんごい元気な方だね!  「その2」も読んでみなくては・・・。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+しみるねぇ!

 
   ・ディズニーランドが好きな方
   ・ディスニーランドで働いてみたい方
   ・楽しく仕事をしたいかた方

Posted by webook at 22:26

2004年03月22日

■企画力(田坂広志)

tasaka=kikakuryoku.jpg
  企画とは推理小説である?

企画力
        「共感の物語」を伝える技術と心得
   =========================================
   |著者:田坂広志
   |ダイヤモンド社|2004年 03月
   |ISBN:4478732809|1,400円 (税込:1,470円)
    =========================================

 「企画とは?」という問いに、田坂さんは「人間と組織を動かす力」と答
 えている。分析とかロジカルシンキングとかそいういうステージではなく
 動かす力というところがポイントである。
 
 田坂さんは昔、バッテル研究所というアメリカのシンクタンクに勤務して
 いた。そこではいくらよい企画でも採用されなければ「ガベッジ=garbage」
 だと言われていたそうだ。採用されない企画は紙くずに過ぎないというわ
 けだ。プロとして持つべき覚悟を学んだと、その時の模様が紹介されてい
 る。つまり、実現に繋がらなければ何の意味ももたないのが企画である。

 企画力とは「企画を立案する力」のことではなく、「企画を実現する力」
 である・・・これが本書の最も重要なメッセージだ。

 では、人や組織を動かし、走り出す企画書を書くにはどうしたらいいか・
 ・・それが本書のテーマだ。

 企画書は、行動に駆り立てられるような共感の物語になっていなければな
 らない。だから、企画とは物語のアートである、という。
 また、最高の企画書は、最高の推理小説であるともいう。

 こういう企画に対する深いレベルの「覚悟」のほか、タイトルで「企み」
 を語る掴みの技、「何を行なうか」より「なぜ行なうか」が大切、自問自
 答のスタイルがよいなど、なるほどぉーというノウハウもうれしい。

 企画書の第一ページでは、ビジョンを語れという。
 ビジョンとは未来像とか未来の姿といった静的なものではなく、「これか
 ら何が起きるか」という動的なイメージを込めて語るのが良いのだ。
 その次になすべきことは、企みを「構造化された目標」として語ることだ。

 これらの具体的ノウハウが、IT革命の事例をサンプルにして解説されて
 ている。具体例があってとてもイメージしやすい。

 ビジネスパースン、必読の書。 

 ====================================================================
 

   ★★★★★+実現する力

 
   ・企画関連部署にいる方
   ・企画するのが大好きな方
   ・僕の企画が実現したっていってみたい方

Posted by webook at 17:31

2004年03月19日

■働き方働かせ方(宮内健)

miyauchitakeshi.jpg
しなやかな関係?

働き方働かせ方
        社員と会社の新しい関係
   =========================================
   |著者:宮内健
   |旬報社|2003年 12月
   |ISBN:4845108305|1,400円|205P
    =========================================
 
 今ほど会社と個人の関係が、問い直されている時代はないのではないだろう
 か。かつての大企業ももはや社員を一生(といっても60までだが)面倒み
 るような余裕はない。
 いまだに企業の名前だけで就職を希望する学生が多いなか、インターン制度
 などを利用して就社ではなく就職する学生も増えてきている。
 企業も個人もいろんな意味で見直しを迫られているのが今日の仕事事情とい
 える。

 本書には、様々な企業における個人と会社の関係がルポされている。
 宮内さんの目を通した分析は、へぇーという驚きとともに、なにか新しい胎
 動を感じさせてくれる。

 登場する企業は、イトーヨーカドー、イーディーコントライブ、トヨタビス
 タ高知、グローバルダイニング、希望社、リクルートなどだ。

 最後に登場するリクルートにおける社員と会社のしなやかな関係は、すでに
 多くの本が出されているが、本書でもクリア・カットな解説がある。

 会社は社員にある程度の自由な環境を与えるかわり、きっちり成果は求め、
 社員も会社に依存する甘えの構造をやめて、自立した自分を作っていく・・
 そんな時代がやってきたいようだ。
 それを抽象的な言葉ではなく、現場のナマの様子で紹介しているところが、
 本書の素晴らしいところだ。

 これまで1000社以上取材したという宮内さんの人と組織を見る眼力が光
 っている。

 うーむ・・とうなり、さて自分は・・・と考えるヒントがある。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+しなやかな関係

 
   ・働き甲斐を考えてる方
   ・転職を考えている方
   ・仕事が好きという方

Posted by webook at 19:20

2004年03月12日

■いい質問は、人を動かす。(中谷彰宏)

iisitumon.jpg
 信じないと「尋問」になる。信じると「質問」になる。 

いい質問は、人を動かす。
          「質問力」を高める56の具体例
   =========================================
   |著者:中谷彰宏
   |ダイヤモンド社|2004年 03月
   |ISBN:4478702950|1,400円 |187P
    =========================================

 コーチングは、今年、僕のメインテーマだ。少しずつではあるけれど、そ
 の秘密の扉を開けつつある。
 コーチングでよく言われることは、質問力である。
 「どうしてそんなことするのよー」という詰問ではなく、「どこに問題が
 あったんだろう」「どうしたらよくなるだろう」という前に進む質問がい
 いらしい。

 本書は、中谷さん流のコーチングの本だ。

 「質問力とは、感受性であり、吸収力です。」
 「質問が、最大の愛情表現になる。」
 「対話の基本は、どのように答えるか、ではなくどのように聞くか」だ。
 「ベストセラーのタイトルは質問になっている。」
     あ、確かに。<なぜあの人は成功するのか>、<なぜ会社は変
     われないのか>など、そういえばそうだ。

 など、ナルホドの内容がある。

 行動は、考えた後に起きる。考えるとは自問自答することだという。自問
 するきっかけになる質問がサイコウだといえよう。
 「一日一回は部下に声をかけよう」より
 「今日、部下に声をかけましたか?」のほうが、あ、そうだ・・・という
 自問(自省)と行動につながる。

 質問は、触媒(Catalyst)である。←これは僕のコピー。

 気づきを与える対話こそ、コーチングの極意ではないか・・と勝手に思っ
 ている。

 最近、僕は組織変革のための「台本シナリオ」に凝っている。実際にいく
 つか「試した」こともあり、面白いドラマが生まれた。(将来は本にした
 いね)某銀行でもそんな取組みが密かに進行するらしい・・・うふふ、面
 白くなってきた。

 わきからそっと差し出した質問や台本シナリオで、相手が「そっかぁ」と
 思うとき、気づきという精神行動の「真実の瞬間」が生まれる。

 今日の中谷さんの本、インスパイアさせてくれましたぞい。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+質問キャタリスト

 
   ・コーチングに興味ある方
   ・人に閃きを与えるのが大好きな方
   ・気づく楽しみを知っている方

Posted by webook at 23:23

2004年03月01日

■大学は学生に何ができるか(増田晶文)

kanazawa.jpg
できたら褒める、できなければ励ます。 

大学は学生に何ができるか
        「学生を元気にさせる」大学改革とは
   =========================================
   |著者:増田晶文
   |プレジデント社|2003年 12月
   |ISBN:4833490978|1,500円|
    =========================================
 
 4月から国立大学は法人化され大きな転換期を迎える。また、2009年
 には、大学の定員と受験者数がほぼ同じになるというこれまた大きな転換
 期がくる。そうした中、大学とはなんだろう・・・ということを考えさせ
 てくれる大学が金沢にある。

 金沢工業大学。半年くらい前までは、僕は名前も知らなかった地方の単科
 大学である。この大学は不思議なところで偏差値は低い(40前後。ちな
 みに東大工学部73、京大工学部70)が、大学改革や教育改革というモ
 ノサシでは、非常に優秀な評価を得ているのである。朝日新聞が年一回発
 行している大学ランキングの「教育分野の大学改革で注目する大学」で、
 有名私立を退け、第5位(2002年)など、地方の一工業大学が「なぜ
 ?」と思える現象があるのだ。

 本書は、この金沢工業大学の教育改革の取組みをドキュメントした本であ
 る。大学の特長は、「夢工房」と「工学基礎教育センター」。
 もちろん、ハコが素晴らしいということではない。そこにある教育の哲学
 こそが注目されているのだ。

 夢工房は、ロボットコンテストや、ソーラーカーなど学生たちがやりたい
 ことをかなり自由にやらせてくれる環境だ。そこには、ただの仲良しクラ
 ブとは違う、ベンチャー的な要素や、人間力を養う環境がある。
 また、工学基礎教育センターは、そのモットーが「出来たら褒める、出来
 なければ励ます」というだけあって、学生の能力を引き出す努力が非常に
 よくできているらしい。
 そういえば、「あんどんくん」がロボコン大賞に輝いたロボットコンテス
 トはTVでみた記憶があるなぁ・・。

 本書では、金沢工業大学で学ぶ学生(芹澤くんや東上くんなど)との対話
 や、著者自身の学生体験などを織り交ぜながら、大学の本来のあり方を浮
 き立たせている。

 学生に対するCSを推進する石川学長や、無力を知るところから工学はス
 タートするという飯野教授の言葉も印象的だ。(詳しくは本書で)

 何かが始まっている・・・そんなワクワク感を味わえる本だ。

 不思議なご縁で、実は、僕もこの大学(院)に関係することになりそうだ。
 今、熱い注目をあびている大学だ。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+燃えろ学生諸君!

 
   ・大学のあり方を考える立場の方
   ・大学受験を考えている方(とその親)
   ・人を育てる必要性を感じた方

Posted by webook at 08:34 | Comments (1)

2004年02月13日

■稼ぐチームのレシピ(キャメル・ヤマモト)

camel.jpg
 素材も料理次第。いやホント、まったく・・

稼ぐチームのレシピ
        
   =========================================
   |著者:キャメル・ヤマモト
   |日本経済新聞社|2004年 01月
   |ISBN:4532311160|1,400円|
    =========================================
 
 日本はかつて「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と脅威に思われた時期が
 あった。最近では「失われた10年」などと自ら萎縮モードに落ち込んで
 いるが、日本がふたたび勝ちつづけるためには何が必要だろうか?
 日本や日本人の強みとは何だろうか?

 本書は、その疑問を解くカギとして「チームワーク」に注目し、それを更
 にバージョンアップする方法について考察する。

 日本における長屋的な土壌は、自然に仲間を助けたり、教えたりする「和」
 の世界を築いてきた。それは「空気のようにそこにある」が、「そこで働
 いてみないと分からない」「時間と場を共有した人だけわかる」もののよ
 うだ。著者は、それをグローバルに応用できるものにしようと試みる。
 「説明可能で、多様で、オープンな」チームワークへのバージョンアップ
 だ。
 
 なぜチームワークに注目し期待するかといえば、「変革パワーをもったト
 ップがあまりにも少ないこと」+「ボトムアップの群集革命はつぶされ易
 いこと」から、チームを基点とした変革アプローチが有効であろうと考え
 たからだ。(ふむふむ)

 さて、本書ではチームを4つの種別に分類する。
 1「和・仲間チーム」~日本にもっとも多い。大きな変化には弱い。
 2「仕組み・軍隊チーム」~ファーストフードの味。急な変化に弱い。
 3「精鋭・開発チーム」~ハイテクの開発チームのような感じ。
 4「変幻・アメーバチーム」~自由と自己責任。

 料理に例えれば、和洋中華エスニックみたいな分類だ。大切なことは、そ
 れらをいかに美味しくするかである。

 人を集めてつくるチームを、料理の素材をあつめて作る料理にたとえ、そ
 のレシピを提示しようというのが本書である。

 レシピ(強いチームをつくる工夫)として3つのAを説く。
 「Aspiration」(志・価値感の共有)
 「Aset」(人材の組み合わせ)
 「Action」(行動のためのプロセス)

 コンサルタントの著者は、勤務先のワトソンワイアットでのエピソードや
 様々なケ-ス紹介で、多様な料理(チーム・パワーアップのレシピ)を提
 示している。

 個人が自立(自律)し、メンバーが気持ちよく働けるチームつくりのため
 ヒントをみんなで話すきっかけにしたい本である。

 ====================================================================
 

   ★★★★+4チーム

 
   ・人財活用だぁ!って方
   ・チームパフォーマンス向上を考えている方
   ・マネジャーの方

Posted by webook at 08:57

2004年02月11日

■池上彰の情報力(池上彰)

ikegami.JPGこどもはいつも「どうして?」って聞く。
池上彰の情報力
        
   =========================================
   |著者:池上彰
   |ダイヤモンド社|2004年 01月
   |ISBN:4478740321|1,400円| 253P
    =========================================
 
 NHK週刊こどもニュースをごらんになった方、多いでしょう。
 あの番組のお父さん役とキャスターを務めているのが本書の著者、池上さ
 んだ。番組では一週間のニュースをこどもにも分りやすく解説する。 
   http://www.nhk.or.jp/kdns/
 意外なことに(というか当然というか)見ている半数以上は大人だという。
 それだけに大人も耐えうる番組だ。

 大変失礼な話だが、僕は、あの子供ニュースにでてくるNHKのおじさん
 (池上さんのこと)を窓際族の方かと思ったことがある。それは大間違い
 であったことがあらためて本書で分った。(池上さん、ゴメンナサイ)

 本書は、その池上さんが自身の経験をふんだんに盛り込み、情報収集や情
 報の扱い方、情報整理、情報発信など「情報力」を高めるノウハウが書か
 れている。
 入っていくる情報にどういうスタンスで臨むかという点等、いくつか示唆
 を受けた。たとえば・・

 @ニュースの疑問ノートをつけてみよう

  ノートの左側   道路公団の藤井治芳総裁解任問題 
             解任手続きと聴聞

  ノートの右側   なぜ解任することにしたのか?
             どうして聴聞という制度があるのか?
              そもそも道路公団って何をするところ?
 
 みたいに疑問と気づいたことを書いていくのだ。
 このニュースを見聞きするために、気づいたことや考えたことを書き加え
 ていけば、いつのまにかこの問題に極めて詳しい人になる・・ということ
 だ。

 TVでも新聞でも、情報をただ受け流すだけでなく、何かの処理を自分の
 中で続けると不思議なことが起きるようだ。

 読書術も楽しい。「通勤電車の中は理想的な図書館」「書店で時代を感じ
 とろう」などなど。またメディア・リテラシー(メディアを読み解く力)
 をつけるには健全な懐疑心が必要だとか、プリントアウトするだけで、自
 分の文章を読者の立場で読めるなど情報解釈や情報発信の心得もある。
 「なるほど」と「そうそう」が微妙にマッチするところがうれしいね。

 情報をどのように受け止め、自ら発信するときはどういうことに注意した
 らいいかなど、楽しい情報力強化術がある。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+こどもニュース

 
   ・情報を活用したい方
   ・情報発信を考えている方
   ・大人とこどもの方

Posted by webook at 16:57

2004年02月10日

■子どもの意欲を引き出す(チーム・ドルフィン)

NLP.jpg
どうなったらいいと思う? 

子どもの意欲を引き出す
        NLP(神経言語プログラミング)活用事例集Vol.1        
   =========================================
   |著者:チーム・ドルフィン
   |公人の友社|2004年 01月
   |ISBN:4875554370|1,500円 |178P
    =========================================

 落ち込んでいる人に「元気出せよ!」といっても、素直には聞いてもらえ
 ない。遊びに夢中になっているこどもに「いつまであそんでんのよー、っ
 たくぅ」と怒ってもすぐには勉強をはじめない。
 
 落ち込んでいる子供、元気がない生徒、意欲をなくした大人・・そんな人
 たちを元気にし、意欲的にするコミュニケーション方法として、NLPと
 いう手法がある。Neuro Linguistic Proguraming の略で、神経言語プロ
 グラミングと訳されている。

 この日本語訳はIT言語みたいでちょっとイマイチかもしれないが、本書
 の中身は「きづき」のあるとてもいい内容だ。
 流行りのコーチングにも通じる。

 簡単に言うと、「意欲を引き出すためのコミュニケーション手法」だ。

 小どもの親も学校の先生も「あれをしなさい」「それはダメ」とか命令口
 調で指示することは時には必要なのだが、一番有効なことはこんな言葉だ。

  「あなたはどうしたいの?」
  
 という問いかけである。ある絶妙のタイミングでこれを使うと、子供(人
 )は、自らの答えにはっと気付いて前向きになる。

 本書には、そんな事例がたくさん紹介されている。

 この問いかけのときにアウトカム(目的)を明確にしていく方法がある。
 8フレームのアウトカムというものだ。ちょっと気に入る。これは、やり
 たいこと、なりたいことを8つのフレームで肯定的に書くことだ。

    1.あなたはどうしたい(なりたい)の? =アウトカムは?
    2.それはどういう状態になればいいの? =エビデンスは?
    3.そうするとどんな影響があるの?   =効果は?
    4.今、あなたが持っているものはなに? =リソースは?
    5.何がさらに必要か?         =必要なものは?
    6.止めているものは何?        =障害は?
    7.アウトカムを手に入れることの意味は?=意義や価値は?
    8.具体的な行動ステップは?      =行動計画は?

 意欲のわくコミュニケーションは、大人も子供も同じだねぇ。

 ====================================================================
 

   ★★★★+アウトカム

 
   ・何かを引き出す対話をしたい方
   ・こどもをお持ちの親御さんの方
   ・学校の先生

Posted by webook at 13:30

2004年02月07日

■内定の原則(佐藤孝治)

内定の原則―就職活動で成功する人だけが持つたった一つの原則がここにある
佐藤 孝治
英治出版 (2004/01)
売り上げランキング: 74,806
通常2~3日以内に発送


キャラ立ちしてみる? 

内定の原則
     
   =========================================
   |著者:佐藤孝治
   |英治出版|2004年 01月
   |ISBN:4901234390|1,200円 |204P
    =========================================
 
 いい会社とはどんな会社ですか? と聞かれてどう答えるだろうか?
 一昔前(僕が就職したころ)は、大手企業、大企業、人気ランキングの高
 い会社・・・といったところが一般的だった。名の知れた会社に就職でも
 しようものなら、親も先生も本人も鼻高々・・だった。
 そして、何年かたって「そんなはずじゃなかった・・」と嘆く人も多い。

 著者でありジョブウエブ代表の佐藤さんは、いい会社をこう定義する。

  「自分が最も成長できる会社」

 僕もまったく同感である。最近の学生の人は、そういう考え方をする人も
 でてきたが、まだまだ「いい会社=人気ランキング上位の会社」という人
 は多い。ランキングが高いことは、ある意味自分が成長できる会社かもし
 れないが、その判断を「他人の基準」に頼ってはいけない。

 本書は、仕事とは何か、就職とはどういう意味か、人生とは何か・・とい
 ったことを考えさせてくれる本だ。就職ハウツウの本では決してない。
 学生に限らず、すでに社会人になっている人にも読んでほしい一冊だ。

 企業はどんな人材を求めているかについて、4人の達人インタビューが紹
 介されている。仕事の達人である。

 キャラが立っているかどうかが判断基準というシェイクの森田さんは、イ
 ンプット・アウトプット理論を紹介している。『学生時代は「時間」とい
 う武器をもとにインプットが大事だが、アウトプットすることも重要だ。
 なぜなら、アウトプットすることでインプットの質と量がどんどん高まっ
 てくるからだ』という。同感! 
 リクルートワークス研究所の木島洋嗣さんも同じようなことを言っている。
 『PDCAは、まずDOから始めよう』ということだ。

 就職を控えた学生の方には、非常に意味のある内容がある。それだけでな
 く、社会人のベテラン(?)の方にも刺激的な本である。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+仕事ってなんだ?

 
   ・就職を控えている学生の方
   ・仕事について考えている方
   ・人事部の方

Posted by webook at 01:57

2003年12月28日

■ピーターの法則(L・J.ピーター/R・ハル)

peters.bmp世の中は無能で占められている・・・やはりそうだったのか!

ピーターの法則
創造的無能のすすめ
   =========================================
   |著者:L・J.ピーター/R・ハル
   |ダイヤモンド社|2003年 12月
   |ISBN:4478760853|1,400円 | 222P
    =========================================

 ピーターの法則を知ったのは、藤原和博さんの本だった。それによると
 「組織では、あらゆるポジションが無能な人によって占められていく」
 というもの。恐ろしくもあり、ナルホド!でもある面白い説であった。
 藤原さんが読んだという本は今はない。ところが、今回、ダイヤモンド
 社から復刊されたのが本書である。ブラボーだ。
 
 さっそく読んでみると、「うくくく・・」な話がでるわでるわ。電車の
 なかで笑いをこらえて読んだ。

 会社の会議でも、内容が専門的になると担当者から説明させます・・・
 てなことであとはよろしく状態の上司は多い。どんな重要なことでもそ
 ういう構図の組織では、「この会社誰が経営してるんだぁ?」というこ
 とになる。(大企業ではよくある光景)

 本書によれば
  「組織において人はおのおのその無能レベルまで昇進する」という。
 したがって、
  「組織はいつかすべて無能な人々の集団となる」という。
 だから、世の中では○印とか○菱とか銀行とかで、どうしてあんなこと
 が・・・ということが起きたりするのだ。 

 教頭としては有能でも、校長になったとたん評判が悪くなったとか、課
 長としては大活躍だったがより大きな視点でものを進めないといけない
 部長になったら平凡になっちゃった・・ということはよくある。
 無能という日本語はやや誤解を招く。適材適所でない状況のことだから
 不適能といったほうが分りやすいかも。

  http://home10.highway.ne.jp/fujix/kpiter.htm

 本書はとても面白い言葉にあふれている。(これは訳者の大ヒットだ!)
   強制上座送り=会長とか顧問とか名誉だけの上座へ送ること
   管理職の空中遊泳=部下のいない名前だけの部署にいること
   階層的厄払い=組織は維持されなければならないという掟を
          守るために有能すぎる人間は疎まれるなど。

 人のことを笑いながら、ところで俺はどうなんだろう?と思うと恐ろし
 い法則である。
 さて、無能だらけの世の中で最終到達点(無能=incompetence)に行かず
 にすむにはどうしたらいいか。その無敵の処世術は「創造的無能」とい
 う。例えていえばノーベル賞の田中耕一さんみたいな生き方だね。

 「階層社会学」(hierarchiology)という愉快な学問に触れてみよう!
 復刊をダイヤモンドに働きかけた訳者にブラボー!

 ====================================================================
 

   ★★★★★+無能!

 
   ・昇進願望の強い方
   ・無能な上司に仕えたことがある方
   ・有能であり続けたい方

Posted by webook at 17:25

2003年12月26日

■オックスフォード流一流になる人のビジネスマナーの本(西出博子)

manner.jpg
相手のことをどれだけ思いやれるか・・マナーの本質

オックスフォード流一流になる人のビジネスマナーの本

   =========================================
   |著者:西出博子
   |青春出版社|2003年 12月
   |ISBN:4413034457|1,300円 |223P
    =========================================

 いまさらマナーの本もないんだけど・・・と思いながら読み始めた本。
 ところがなんと、すばらしい気付きや感動がちりばめられた本だった。

 著者は27歳でビジネスマナー講師として独立された方。企業研修では、
 いつも「マナーの本質なんてどうでもいいから、仕事に即役に立つものを
 教えてくれ」と頼まれ、めざすものとのギャップに悩んだ著者。一念発起
 してマナーの本場、オックスフォードへ。
 そこで出会った数多くの「ホンモノ」に、著者は感動する。

 この本は、マナーのマニュアルではない。
 「マナーが人を創る」という古いイギリスの諺のように、人格がにじみ出
 るマナーの本質を感じさせてくれる本だ。

 マナーといえば、挨拶、身だしなみ、礼儀作法などを思い浮かべるが、相
 手に感動を与えるマナーは、言葉使いが大きいように思える。
 感動させるメモ、感動させる報告、感動させるお詫び、感動をよぶ一流の
 言葉・・・そんなエピソードがいいねぇ。

 親しい身内の会話のマナーも印象的だ。
 家族でよくつかうのは、「xxして!」「xxをとって!」という命令形
 ついつかってしまうが、言われたほうはいい気はしない。
 「xxしてくれるかなぁ?」とか「xxをとってくれる?」という語尾上
 がりのお願い形が行動をおこす気になるという。確かに。

 すべての基本は、「相手への思いやり」
 どれだけ相手のことを考えられるか、それがマナーを一流にするかしない
 かの分かれ目だ。

 本書は、マナーの本だが、仕事の仕方や生き方の本でもある。
 オックスフォードの香りがする一流マナーに触れてみよう!
 ====================================================================
 

   ★★★★+相手への思いやり

Posted by webook at 18:51

2003年11月04日

■できる人になるには勉強してはいけない!(久恒啓一)

benkyo-sitehaikenai.jpg
頭っぷしの強さは、足元をとことん掘るところから・・・。
できる人になるには勉強してはいけない!
          “職人ビジネスマン”のすすめ
   =========================================
   |著者:久恒啓一
   |青春出版社|2003年 11月
   |ISBN:4413034201|1,400円|
   =========================================

 「勉強してはいけない!」・・わぁーお、なんて心地よい響き。
 タイトルの魅力に引き寄せられた方も、本書を読み進むとナァールホド
 という感嘆とそれなら俺も・・という勇気が湧いてくるに違いない。

 本書は、久恒さんがどんな風に「仕事」に向き合ってきたか、そして、こ
 れからの人はどんな姿勢で仕事をすればいいかを逆説的なタイトルを使い
 ながら語り明かした本である。

 一年ほど前、久恒さんが青春出版の若い編集者と打ち合わせていたとき、
 編集者の当初の意図に反し「勉強なんかやったってダメなんだ。自分の仕
 事に全力を注ぐことが大切なのであって、むしろ勉強していけない」とい
 った論調でまくしたてたという。それじゃぁということで本書は生れた。
 
 普通の「勉強する」ということは、本や先輩のやり方や規程を理解して分
 かった気になる・・という意味だ。学校の勉強の延長線上にある。
 しかし、リアルなビジネスの世界は、そうはいかない。答えのないところ
 に(しかし、答えあちこちに落ちているのだが)解決策を見つけて実行し
 ていくのがビジネス社会だ。
 そこでは、普通の勉強ではなく、現場に根ざし、自らの頭で考え抜くこと
 が重要になる。

 普通は、勉強した知識+経験という素材をもとに、この仕事はこうやれば
 いいんだな・・・なんてすぐに納得してしまう。久恒さんは、そうじゃな
 いという。問題の本質は現場にあり、現場を自ら覗き、自分でとことん考
 えぬいてこそ、知識+経験+αが生れるという。αは「頭っぷし」とも表
 現されている。既成概念を「勉強しすぎた人」はもはやお呼びでないのだ。
 久恒さんが元勤務していたJALでの仕事、そして現在の宮城大学での広
 範な活動などを織り交ぜながら、できる職人ビジネスマンのコツを伝授し
 ている。」

 家の机にこの本を置いていたら、子供が「えっ???」という不思議そう
 な顔でタイトルを眺めていた。(君には10年後くらいに読んで欲しい)

 やはり、仕事は「上手にこなす」んじゃなくって、「とことん足元を掘り
 下げる」と地下水脈にぶち当たって一流への道が開けるようだね。
 よっしゃぁ・・掘るぞー!
 ====================================================================
 

   ★★★★★+頭っぷしの強さ

 
   ・なんか先輩のいうこと古いんだよねっていう方
   ・この一年で何かを変えたいと思う方
   ・勉強好きな方

Posted by webook at 08:29

2003年10月19日

■「人望」とはスキルである。(伊東明)

jinbo=skill.jpgスキルと思えばがんばれるかも・・
「人望」とはスキルである。
      惹きつけ、動かし、成功を収める5大心理技術

   =========================================
   |著者:伊東明
   |光文社|2003年 07月
   |ISBN:4334007562|848円 |284P
   =========================================

 『人望』といえば、なんとなくその人の全人格的なもので、大切なことだ
 けど、生まれつきとか性格だとか、自分には縁遠いものだという印象がつ
 よい。あの人みたいに人望があって信頼される人になりたいけど、そう簡
 単じゃないよなー・・・と思ってしまったり・・・。

 本書は、人望とはスキルだという発想の転換を図ろうというのがポイント
 である。
 リーダーシップ、信頼、説得力、コーチング・・・などなど構えることは
 ないのだという。つまり、
   人望とはスキルであり、いくらでも学び、伸ばせる
   人望の習得は英語のレッスンと同じ
 というわけだ。
 定義だなんだではなく、簡単なところから始めてみましょうよということ
 なのだ。

 ほめる、しかる、動かす、励ます、目標となる・・そんなテーマで、具体
 的なダイアログ(対話)を紹介しながら人望レッスンが展開する。

 コーチングやリーダー論を、「気楽にやってみる」という切り口で書いた
 本である。

 書き留めておきたい実践のヒント(ほめる:から)
   ほめるということを大げさに捉えてしまう方には
   『君は、先週、出張で札幌へ行ってきたんだったよな』
   という簡単な対話も十分「ほめる」ことになるという認識を
   もってもらいたい。
   ほめる=相手をきちんと見ている という発想の転換だ。

 人望強化トレーニングを始めてみよう・・・。
 ====================================================================
 

   ★★★★+スキルと思えば

 
   ・あたしゃ人望がほしいっていう方
   ・コーチングに興味ある方
   ・人を伸ばすことを考えたい方

Posted by webook at 09:43

2003年09月29日

■【「心理系の仕事」を見つける本(松本すみ子)

sinrikeinosigoto.jpg

同じ目線で聴く、聴く、聴く。そして応援する。

「心理系の仕事」を見つける本

   =========================================
  |著者:松本すみ子|中経出版|2003年 09月
  |ISBN:4806118761|1,400円|
   =========================================


 心理系の仕事・・・といわれて何を想像するだろう?
 カウンセラー・・・当り! でも、それだけじゃない。心がちょっとカゼ
 気味になるのは誰にでもあることで、それを脱する援助をするのがカウン
 セラーだが、職業としてはいろいろある。
 臨床心理士EAPカウンセラー、キャリアカウンセラー、産業カウンセ
 ラーなどなど。

 本書は、女性管理職やシニアなどへのカウンセリングを事業として立ち上
 げた(有)アリア代表の松本さんの本だ。自身の経験や、社会人からカウ
 ンセラーに転職した8人の体験談などを織り込み、カウンセラーの実態や
 それ を職業として志す人のためのガイドとなる本だ。

 人と真正面から向き合うことがこの仕事。
 大切なことは何だろう?
 資格? それも大事だが、もっと大切なことがある。
 「相談者の悩みや問題を同じ目線で共感的に聴き、その問題の根源にある
  ものが何かを相談者とともに探り出し、最終的にクライアントが自分自
  身で立ち上がり、問題を解決していけるように支援する」
 という心構えだ。言うは易し、行うは・・・である。

 聴ける人・・が適任だねぇ。
 人の話を聴いてる途中で、「だいたいそういう問題はだねー」とか、「要
 するに君のいいたいことはどういうことなんだぁ」・・・なんていっちゃ
 う方は、不向きかも・・。

 人事マンからカウンセラーになった浅川さん、フリースクールを伊豆大島
 で開設しメールカウンセラーも行っている鴻池さんなど8人の転職組みの
 ストーリーがとても参考になる。
 ====================================================================
 
   ★★★★+聴いてくれる?

 
   ・カウンセラーを目指している方
   ・カウンセラーってどんなの?という方
   ・聴くのが得意な方

Posted by webook at 07:55

2003年09月24日

■自信力はどう育つか(河地和子)

jisinn.jpg
子供にとって、私たちは良くも悪くも「環境」である。

自信力はどう育つか
     思春期の子ども世界4都市調査からの提言
   =========================================
  |著者:河地和子(かわち・かずこ)
  |出版社:朝日新聞社|2003年 04月
  |ISBN:4022598263|1,200円 |286P
   =========================================

 思春期の子供(15歳)の自立や自信力に関する興味深い考察の本である。
 東京、ストックホルム、ニューヨーク、北京にいる約4000人のアンケー
 ト、200人あまりのインタビュー、そして数ヶ月にわたる教室観察をもと
 に、子供たちが自立し自信をもって生きていけるようにするためのヒントを
 探ろうという本である。親子関係、学校、子供たちが描く自我像、元気な女
 子とおとなしい男子の4つの章に分けて考察が進む。

 生の声は、子供が育っていく環境としての私たち大人に大いなる示唆を与え
 てくれる。例えば、理由なき反抗期・・・などといったある種、常識的な言
 葉があるが、彼らの生の声を読めば、「決して理由なく反抗しているわけで
 はない」ことがよくわかる。

 子供との会話で、「学校どうだった?」「別に/ふつう」というすれ違いの
 会話はありがちである。ちょっとした会話の工夫や親の気持ちのあり様で、
 すれちがいの表面的会話が「心の通う対話」に進化できる可能性がある。
 そんなヒントも具体的な<生の声>として取り上げられている。

 僕がこの本から受け取った最も大事なメッセージは、「対話」ということか
 もしれない。自分の子供にも、あるいはよその子にも、聞いてあげる耳をも
 ち、そしてこちらの真摯な態度を見せることの大切さを痛切に感じた。
 あなたのことを大切に思っているんだよ!をベースに、保護し、監督し、ア
 ドバイスする親・・・なかなか難しいんだなぁ、これが。

 子供たちが自信をもち、自立した人間に成長するために、親として教師とし
 て市民の一人として何ができるか、何をすべきか・・・そんなことを考えさ
 せてくれる良書といえる。 読んで、考えたい本だ。
 ==================================================================
 
   ★★★★☆+対話から

 
   ・子供をもつ親御さん
   ・学校の先生
   ・むかし子供だった方

Posted by webook at 07:50

2003年08月10日

■自分が変われば組織も変わる(大久保寛司)

ookubo=jibunnga.jpg

自分が変われば組織も変わる
コミュニケーション上手になる

著者:大久保寛司|
かんき出版|2003年 06月 |ISBN:4761261021|189P|1,300円

高塚猛さんは<他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる>と言った。素晴らしい言葉だ。
大久保さんも同じようなことを言っている。<人を変えることは出来ません。しかし人が変わることはできます。相手が変わるのは相手の意思であって、こちらの意思ではないことをきちんと理解しておくことです。>

大久保さんは他人をどこまで思いやれるかが、相手を理解する要諦だという。
思いやれる範囲は、自分の大きさと同じです。・・・うーん、小さな自分を発見しそうだ。
話し合いや会議を、空中戦でしないように。・・・確かに、ホワイトボードをうまく使いたいね。
話す側に立つのではなく、聞く側に立つことが最良の方法です。・・・うーん、これがなかなか・・。

リッツカールトンは、20の行動指針を毎日ひとつづつ取り上げ、それを唱和するのではなく、<それについてどう考えるか、あなたは何をするか。あたなはこれに対してこれまでどのような経験があるか。>を話し合うそうである。合理的ぃ!

組織の中で質の高い対話を進めるためには、大きな聴く耳がまず大事。そして真摯な態度で相手を思いやりながら対話を進めれば、きっと何かが生まれる・・・ようだ。

ookubo=ph.jpg

大久保さんを訪ねた。なんだかなつかしい気がした。大久保さん突撃インタビューで、新しい本のプロモーションビデオを撮影。
デジブックの新機能で公開予定、お楽しみにー。

大久保さんはこの本についてこんなことをおっしゃった。
<二十一世紀残る経営、消える経営>を読み、セミナーに参加していただく。その後にこの本を読んでいただくと一番よい・・・と。うん、わかるなぁー。

Posted by webook at 18:20

2002年03月20日

【子供は無限に伸びる】..陰山英男 ★★★★☆+100マス

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-039】 2002/03/020(水) ★
★ “花見の季節!”の水曜日  ★
★ http://listen.to/webook               ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
……《PR》………………………………………………………………………………
┏━━━━━━━━━━┓ ☆女性SOHOワーカー必見!毎週月曜日発行☆
┃W-SOHOニュース┃  ⇒ http://www.w-soho.com/
┗━━━━━━━━━━┛ ≫≫≫プロの人も、これから始めたい人も≫≫≫
SOHOに関するセミナー・イベント・交流会情報、スキルアップ情報、求人情報
その他読み物などを、女性SOHO支援ネットワーク『W-SOHO』よりお届けします
…………………………………………………………………………………《PR》…
Web. . 。 o O 〇 K !
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  
▲▼▲   基本の基本は大切だ。
Web ◎◎ k  何が基本かを考えてみよう。
| △ |    今日は、兵庫県のある小学校教諭の取組みに
\σ/,   基本の大切さを発見してみたい。
~|Y|~~   
< \                         真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 子供は無限に伸びる 】
    ◎ カラコラム:【 けりがつく 】
    ◎ プレゼント:【 天使は森へ消えた 】3名様

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【子供は無限に伸びる】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、基本
----------------------------------------------------------------------
■著者:陰山英男(かげやま・ひでお)
  1958年兵庫県生まれ。岡山大学卒業。兵庫県朝来郡朝来町立山口小学校教
  諭。「学力の基礎をきたえ落ちこぼれをなくす研究会」常任委員。
著書に「学力の基礎は読み書き計算にある」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 PHP研究所/ISBN4-569-61936-3/1400円/209P
2002/2/06 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「子供も大人も自信を持つと強い。自信の元はなんといっても“基礎”。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

基礎ができている。基本がなっている。基礎の基礎が大切。・・基礎や基本は
大人であれ子供であれ、どんなことをする場合でも大切なステップである。

基本ができていないと、いくらやりたい目標があっても次に進まない、やがて
やる気も色褪せていつのまにやら・・・というパターンはたくさんある。

算数の基礎の基礎は、計算力。
国語の基礎の基礎は、音読。
体育の基礎の基礎は、走ること。
英語の基礎の基礎は、聞くこと。
・・・
仕事の基礎の基礎は、聞くこと(尋ねること)と報告すること。
ビジネスの基礎の基礎は、挨拶すること。(あちゃぁ)

基本を忘れた応用は成り立たない。基礎のない応用は範囲が狭い。
・・・・てなことをいろいろ考えさせてくれる本だ。

陰山センセイという名前を聞き覚えのある人は多いだろう。NHKのクローズ
アップ現代で取り上げられた(2000.10.31)ことがあるのでご記憶の方も多い
はず。本書は、その陰山先生の基礎力に重点をおいた取組みの記録だ。
基本の積み重ねが小さな自信の積み重ねになり、それぞれの個性に応じた楽し
みとなっていく様子は感動的でもある。

100点満点をとった。だれだれよりよかった。・・・という限られた世界の
中での価値観で子供をみる(子供たちが自分や人を見る)のではなく、無限に
伸ばせる可能性のあるチャレンジ(課題)の中で自信をつけ、人を認め合う学
習はすばらしい。100点というのは、それ以上ありませーんというつまらな
いワクなのだ。
社会にでると100点なんていうワクはない。伸ばすべき上に限界はなく、ど
こまでいってもチャレンジの世界がある・・・。

たかが計算や音読とはいえ、こうした基礎力アップの挑戦は、100点でおし
まいという狭量な世界ではなく、無限に伸びる素晴らしい世界を感じ取る「キ
ソ」なのかもしれない・・・そんな感じがした。

基礎を鍛えることがどんなに大切か、どれほど自信に繋がるか、いきる力のキ
ホンを考えさせてくれる人生の教科書である。

おすすめ度は、 ★★★★☆+100マス
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

大人の世界(価値観)は、会社の仕事や同僚上司部下との関係。
そこで、自分の居場所がそれなりに確保できていれば楽しい。
子供の世界(価値観)は、なんといっても学校の勉強や活動や友達との関係。

勉強全般でなくても、音楽ならあの子、算数だったらあいつ、みたいな得意な
分野でもいい。それは、学校という<人生>で味わう相対的優位性の経験だ。
それらは、相対的な評価の中での自信だが、自分自身の中での“向上”と“や
る気のモト”になる自信も大切。それをうまく生み出せる教育は理想的だ。

陰山先生の取り組んだ基学力アップは、そんなモトを与えてくれるやり方だ。
100マス計算という独特の学習方法は、そんなきっかけを誰にでも与えてく
れるチャンスメーカーである。
(陰山氏も、クラスの中で人との比較は決してしなかったと書いている。あく
までも自分へのチャレンジなのである。)

基礎・・・っていうやつは面白い。僕もいろんな場面で経験がある。
初めは、こんなくだらないことを続けてどうんるものか・・・と思いつつ、そ
れでもやっていると、あるとき「フッとつき抜ける」ときがあるのだ。
それを100マス計算や、音読学習で、子供たちにあたえていたようだ。
その変化の兆しは、子供にとっても、そしてセンセイにとっても素晴らしい瞬
間であり、感動の体験となる。
(陰山先生も半年以上つづけて向上が見られない子が、あるとき急に、そう急
 に!できるようになって自信をつけた体験を語っている)

できたぁ! 伸びたぁ! 僕にもできるぅ!・・・小さな喜びは、大きな自信
になる。大げさに言えばいきる力の根みたいなものに・・・。

詰め込み教育といった批判や、職員室での軋轢、父母との交流など、さまざま
な過程をへて、著者の今がある。
著者の陰山氏も教師の100マス計算を続けてきたのだ。

__________________________________
@ 戻る 計算 表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02003602
| ↓
| 100マス計算ってこんなんだよぉー
|    http://www.crdc.gifu-u.ac.jp/edsoftdb/100masu.html
|
|  100マス計算ソフト(フリー)なんてのもあった!
|    http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se184918.html?s
|
|  陰山さんも登場するBBS
|    http://131.teacup.com/jn3rco/bbs
|
|              => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
将棋の羽生くんが「僕もこれで勉強しました」とコマーシャルしている公文式
は、読み書き計算に力を入れる。まさに基礎力強化という意味で陰山先生と同
じ路線上にある。それなりの評価と実績をあげているのもうなづける。(それ
が全て・・それだけで大丈夫と勘違いされてしまうところが難点かも・・)

陰山氏も「私は子供たちに基礎的な読み書き計算能力をつけてあげることは、
本来学校の仕事だと考えています。生意気ですが、公文式を批判するより、や
るべきことが学校にはあると思うのです」と述べている。

なんだか、元気がでる「基礎」「基本」の話、あなたの基本を再認識してみよ
う。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  小学生のお子さんがいる方
  学校のせんせいの方
  さんすうきらい!だった方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★☆+100マス

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://go.iclub.to/aqura/ ) 直接購入可
    ★ → 第1回読書感想文コンクールを開催中 3.31まで !
    http://books.rakuten.co.jp/webook/event/concour/
●BK1   ( http://go.iclub.to/aqura1/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.03.22[金]:【】..

2002.03.21[木]:【】..春分の日(休刊)

2002.03.20[水]:【子供は無限に伸びる】..陰山英男
 PHP研究所/ISBN4-569-61936-3/1400円/209P
★★★★☆+100マス
2002.03.19[火]:【住宅新時代への指針】..鶴蒔靖夫
 IN通信社/ISBN4-87218-211-1/1800円/238P
★★★☆+合理的
2002.03.18[月]:【ペンギンの国のクジャク】..BJギャラガー他
 扶桑社/ISBN4-594-03408-X/740円/167P
★★★★+組織の海
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼ Webook2002プレゼント企画No.4♪ ▼
    【天使は森へ消えた】3名様

 ▼ 応募方法
    ・タイトル:天使は森へ+あなたのお名前
    ・本  文:お名前、ご住所、メール、お年(頃)、コメント
    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
    ・〆  切:3/30(土)

 ▼ サンマーク出版の佐藤理恵さんのご協力をいただき実現しました。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-039【けりをつける】 ・ ・…□■

 この問題はそろそろケリをつけようじゃないか・・・みたいにいうが
 ケリってなんやろ? まさか足でケリを入れるわけじゃなさそうだし。

 子供が使っていた漢字・字句の辞典をみたらいいことが書いてあった。

 「和歌や俳句の最後が“けり”で終わることが多いことからきた言葉。
  決着がつくこと。」

 とある。ん、なーるほどぉ。

             しんのすけ@おわりけり
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ▼
  -------------------------------------------------------------
  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
  -------------------------------------------------------------
 ▼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  .   .    
▲▼▲   .         またあさってぇ・・・
Web ◎◎ k          ポチ、花見は桜新町がいいのぉ~。
| △ | ,_,       
\O/ ___(..)
<|ト---- ゝ____●
... />    /> >\         真之助@Webook of the Day
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Posted by webook at 21:08

2002年01月25日

【骨太の子育て】..上田早苗 ★★★★★+見つけた!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-013】 2002/01/25(金) ★
★ “HRM研修だぁ”の金曜日  ★
★ http://listen.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  
▲▼▲    人を育てるというのは、
Web ◎◎ k  結局は自分を育てているんだねぇ・・。
| △ |     上田さんの生き方を読むと
\σ/_b    心が熱くなってくる。
( Y)     
e e                   真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【骨太の子育て】
    ◎ 著者の言葉:【杉山勝行さんから】
    ◎ カラコラム:【Resolutions倶楽部4】
    ◎ プレゼント:【戦略バランスト・スコアカード】ほか 6冊!

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【骨太の子育て】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、人生
----------------------------------------------------------------------
■著者:上田早苗(うえだ・さなえ)
  1946年生まれ。外国人の教育、日本語教師養成などの国際教育に長年携わ
  る。97年フリースクール上田学園設立。不登校などに悩む子供達の教育に
  打ち込む。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 すばる舎/ISBN4-88399-174-1/1500円/223P
2001/12/27 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「背筋をピンと伸ばした親になる!・・・子育て=親育て」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

骨太な子育て・・・それは、骨太な親の生き様で、ある。
子育て=子どもを育てることだ、とずっと思っていたが、半分は(ひょっとす
るとそれ以上?)自分自身を育てる人生事業かもしれないと思う。

本書の著者は、フリースクールで、不登校や引きこもりなど小さな胸を悩みで
いっぱいにした子供達と向き合い、生身の人間として真正面からぶつかりあっ
てきた人だ。本書を読んでいると、人を育てているというより、自分自身を磨
いていらっしゃる・・というそんな雰囲気がある。会ってみたくなる・・・そ
んな方だ。

教育の危機は、この国の歴史のなかで何度も繰り返し繰り返し叫ばれている。
遠くは明治の時代にも教育の危機が叫ばれていたという。危機の連続である。
今の教育(学校だけではない、家庭や塾やその他もふくめ)は、覚えること、
テストでいい点をとることに集約される。(いまだに・・)
子どもが将来自立していくために基礎学力が大切なことは、どうころんでも正
しいから、方向として間違ってはいないけれど、なんだか掛け違いのままのボ
タンが、芯のところにまだあるような・・・。

子供の教育は、親があんまりかまいすぎると「自立しない」子供を生み出して
しまう・・・。著者との対談で、村上龍も冗談まじりにこう述べる。
「・・極端な話、日本のお母さんはみんな働けばいいんじゃないですか?」
つまり、働いていれば、過干渉の親を演じなくていいという意味だ。
親の目の届かない闇の時間に・・たくましく生きる力を子供は自ら獲得してい
く。

著者のフリースクールを中心に、様々な子育て人生が紹介される。そもそも親
自身が自立していなかったり、毅然とした態度で子を叱る親の声に「ごもっと
も・・お母さん頑張れ!」とエールを送る著者がいたり・・・様々なエピソー
ドと骨太な子育て思想は、読んでいると思わず背筋を伸ばしたくなる。

この国の親、すべての方に読んでほしい1冊!

おすすめ度は、★★★★★+見つけた!
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

著者の主宰する上田学園は、東京吉祥寺にある。学校であって学校でない不思
議な場所・・・らしい。
 http://www.uedagakuen.com/

不登校などで悩む子供たちの教育・・・と紹介されているのに、本書で紹介さ
れているその様子は、とても魅力的だ。
不登校じゃないけど我が子もここで学ばせてみたい・・・そこで学ぶ子供によ
って、自分の生き様を見つめなおしてみたい・・・そんな気になる。
情熱に支えられた愛が、そこにはある。

印象的に思ったのは、例えば、この学園の修学旅行だ。
「主役は生徒、脇役は先生」という考え方で筋がイッポン!通っている。
旗を立てて先生が大きな声を張り上げるようなよくあるパターンではない。
「何から何まで主役の生徒に計画を立てさせ、実行させる」のだ。
行き先(海外)、そこへの安いチケットの手に入れ方、日程、行き先の情報集
め、パスポート取得・・・・ぜ~んぶ、である。

すでにそのプロセス自体が修学旅行だ。考える、調べる、選ぶ、自分で決める、
それらの過程は、「自立」への旅であり、とてもいい思い出になる。
【子供に伝えたい三つの力】(斉藤孝著)にでてきた“段取り力”そのもので
ある。本書でも、斉藤孝氏の言葉が随所に引用されている。


そんな学園を運営する著者の生い立ちを読むと、なるほどと思う。
著者のお母さんの生き方。上田家の家訓と言う内容で紹介されているが、それ
はとても感動的だ。(うるうるする)

著者のお兄さんにお母さんがこんこんと諭したという言葉・・・
  「上田の家は、親子、兄弟仲良くを一番大切にしてきた家です。私も
   上田のお婆様から大切にされてきました。あなたも大切に育てられ
   たお嬢さんをいただくのだから、大切にしなければ・・」
というもの。実際、「義理の娘」とか「嫁」という言葉で呼んだことがないと
いう。いつも「我が家の長女が、次女が」と呼んで、気がついたら著者は三女
になり、何を買ってもらうのも3番目になっていたという。
なんだか心をシャキんとさせてくれた素敵なお話。

__________________________________
@ 戻る 自立 表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02000159
| ↓
|  初めのイッポ:自分で考えるということ
|
|              => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
後半にはJMMの村上龍や百マス計算の陰山英男との対談が載せられている。
村上龍がこんなことを言っている。
 ・・「あなたは何になるの」って子どもに聞くのは日本社会では幼稚園まで
 なんですよ。小学校、中学校から「どこの大学に行くの」になって、大学に
 なったら「どこの会社に入るの」になるんです。

きっと多くの人は、これを笑う。そうなんだよ、世の中、バカだねぇ・・って
。しかし、その世の中は自分自身も含まれているから、やがて、にやけた笑い
にならざるをえない。・・・辛し。

自分探しの旅は、紆余曲折・・・いろいろある。「仕事は面白いかね?」なん
て聞かれ、その深い問いにドキっとするように、子育てにおいても「どんな子
になってほしいのかね?」と聞かれた親は、己の人生(哲学)を見つめなおす
ことになる。

とってもおすすめの本だ。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  子育てでお悩みの方
  子育て真っ最中の方
  先生の方
  人生をちょっと立ち止まってみたい方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★★+見つけた!

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://go.iclub.to/honebuto/ ) 直接購入可
●BK1   ( http://go.iclub.to/honebut1/ ) 直接購入可
●アマゾン      ( http://go.iclub.to/honebut2/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.01.24[金]:【骨太の子育て】..上田早苗
 すばる舎/ISBN4-88399-174-1/1500円/223P
★★★★★+見つけた!
2002.01.23[木]:【「わからない」という方法】..橋本治
 集英社新書/ISBN4-08-720085-X/ 700円/252P
★★★★+わからない
2002.01.22[水]:【--】..JISAボケ休刊

2002.01.22[火]:【仕事は楽しいかね?】..デイル・ドーテン
 きこ書房/ISBN4-87771-078-7/1300円/181P
★★★★☆+試すこと http://go.iclub.to/tamesu/
2002.01.21[月]:【柔らかい企業戦略】..嶋口充輝ほか
 角川書店/ISBN4-04-704060-6/ 571円/178P
★★★★+夢と志 http://go.iclub.to/ambit/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-01 ・ ・ ・ ‥… □■

  ▼ Webook2002プレゼント企画No.1 ▼

   東洋経済新報社の松本さんのご協力を得て、今年最初のプレゼント!
   次の本を2冊づつ、プレゼント。
   応募資格は、公開してもいい今年の誓(Resolutions)を一言
   いただける方です。    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

   1)戦略バランスト・スコアカード (キャプラン&ノートン) 2冊
   2)ITコストの管理 (セバスティアン・ノークス)  2冊
   3)クリエイティブ アカウンティング(イアン・グリフィス) 2冊

   ▼応募方法
    ・タイトル:本の名前+あなたのお名前
    ・本文:(お名前、ご住所、メール、年代、Resolutions、コメント)
    ・宛先:webook2002@yahoo.co.jp

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-01 ・ ・ ・ ‥… □■

 先日、「イチローから盗め、ビジネス動体視力」をご紹介しましたが著者
 の杉山勝行さんと、現在メルトモ(笑)中です。
 あの本にまつわる出版こぼれ話を教えていただきました。ご了解を得て
 みなさんにもバラしちゃいましょう。

> 松山様、インターネットビジネス研究所の杉山です。
> 出版こぼれ話、パート1です。
> 「イチローから盗め、ビジネス動体視力」はイチロー選手の
> お墨付きであることを皆様、ご存知でしょうか。
> ゲラの段階でイチロー選手が見て、この本は自分のブランディングに
> プラスになるということで“御認可”が出ました。
> 小生は版元がイチロー選手に見せに送るといわれたときに、
> 俺の勝手じゃないか(つまり表現の自由)見せる必要なんかあるのか、と
> 思ったのですが、ところがドッコイ、”イチロー”は登録商標されて
> いたんですね。書籍ジャンルです。

ほぇ~!。なーんと、登録商標! さすがイチロー、ビジネス動体視力も
 すばらしい・・ということですね。
 なんだか、あの本読み返したくなってきた・・。続きはまた今度。 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-00 ・ ・ ・ ‥… □■

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-013【レゾリューション4】 ・□■

  引き続き、今年の誓い(New Year's Resolutions)。
  ご了解を得てここにアナウンス!

  今日は、としえちゃんの登場です。リズミックボイスオーケストラ
  「Heart of Voice」というところで歌のレッスンをされてる方です。
   http://www.icnet.ne.jp/~mucasi/index.html
-------------------------------------------------------------------
>      ♪ ♪ ♪
>     ♪ ♪ ♪
> 1) 音楽系のレッスンをとおして 
> 楽で気持ちよい 呼吸、発声、歌 を!
> 2) 運動系(NB-Re)のレッスンをとおして 
> 自分の軸、中心を感じられて 使える体を !
> 3) 9月に東京で行う ライブ の成功を !
>       ♪ ♪ ♪
> ♪ ♪ ♪

> いや~、公開しちゃいました! 精進じゃ~!!
-------------------------------------------------------------------
   としえちゃん、なんだか歌声が聞こえるような。楽しそうな
   レッスンですねぇ。精進精進!そじゃ、そじゃぁ~。

            しんのすけ@Resolutions2002
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ▼
 -------------------------------------------------------------
 ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
 ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
 ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
 -------------------------------------------------------------
 ▼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  
▲▼▲  おにぎりです
Web ◎◎ k          また来週~。
| △ |           BSCの真之助
\ 0/ _△△   
||--|____|
... /> ((○ ○           真之助@Webook of the Day
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Posted by webook at 19:05

2002年01月11日

【子供に伝えたい<3つの力>】..斎藤孝 ★★★★☆+3つの力

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-006】 2002/01/11(金) ★
★ “1年の3%が今日で終わった”の金曜日  ★
★ http://listen.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  
▲▼▲   子供は親を映す鏡。
Web ◎◎ k  鏡を実ながら自分も成長したい。
| △ |     子供がいるいないに係わらず是非よみたい一冊。
\σ/     
( Y)
e e                 真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【子供に伝えたい<3つの力>】
    ◎ カラコラム:【カスタマー】

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【子供に伝えたい<3つの力>】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育
----------------------------------------------------------------------
■著者:斎藤孝(さいとう・たかし)
  1960年静岡生まれ。東京大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程
修了。現在、明治大学文学部助教授。専攻は教育学・身体論。
著書に「自然体のつくり方」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 NHKブックス/ISBN4-14-001928-X/ 970円/254P
2001/11/20 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「3つの力=コメント力、段取り力、まねる盗む力」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

昔から(といっても江戸時代か?)、読み書きソロバンと言われてきたが、教
育に対する見方も期待も時代とともに変化してきた。
国の教育方針も偏差値教育の反動で「ゆとり学習」や「総合学習」といったキ
ーワードにシフトしている。

しかし、時代が変っても変らない伝えたい力もある。
本書は、子供の教育というシーンだけでなく、ビジネスシーンも含め、人(財)
に期待したい“力”(磨けば光る)は何かを考える本だ。

著者が提言する3つの力は「コメント力(要約力・質問力を含む)」、「段取り
力」、「(ワザや方法を)まねる盗む力」である。1つめは言葉の次元、2つめ
活動の次元、3つめは体の次元である。

よく、生きる力とか、人間性、個性といった望ましい要素があるが、これはあま
りに抽象的、一方で計算力、漢字力、走力などというのは計測しやすいが具体的
過ぎ。本書の3つの力はその中間をいくものと位置付けられている。

大学での実践的授業や小学生向けに行われた斎藤メソッド(学習塾)の試みなど
を紹介しながら、なるほどねぇという「いきるちから」養成講座が展開されてい
る。

教育という観点だけでなく、人生やビジネスといった面からも面白い。
これから子供や次世代に伝えるべき力を考えるとてもいい機会をくれる本だ。

おすすめ度は、★★★★☆+3つの力
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

クラスの全員で絵を描き、全ての絵を順番にほめるという「ほめほめ授業」の
様子(小学校)や、ドキュメンタリービデオを見せてそこに含まれている展開
や“段取り”をメモする授業(大学)、1~3分のプレゼンテーションをさせ
てアイコンタクトをチェックするという「アイコンタクト・プレゼンテーショ
ン」などユニークな実践事例は、なかなか面白い。


国語・算数・英語。
読み・書き・ソロバン。
知・情・意。
体育・知育・徳育。
見る聞く、考える、動く。

3つの要素は、いろいろあるが、本書が提言する3つの力は、いい線いってる
ような気がする。

__________________________________
@ 戻る ちから 表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01054622
| ↓
|    基本が大切だね。
|                   => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今日は、ちょっとでかけるからこのへんで・・・。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  教育に関係する方
  教育学部の方
  先生、お父さん、お母さん
  教育研修トレーナーの方
  リクルートの方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★☆+3つの力

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●BK1 ( http://go.iclub.to/enajapan1/ ) 直接購入可
●楽天Webook  ( http://go.iclub.to/enajapan/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.01.11[金]:【子供に伝えたい<3つの力>】..斎藤孝
NHKブックス/ISBN4-14-001928-X/ 970円/254P
★★★★☆+3つの力 http://go.iclub.to/power3/
2002.01.10[木]:【ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハゥ】..野口編
 PHP研究所/ISBN4-569-61882-0/1600円/220P
★★★★★+ロジカル3 http://go.iclub.to/logic/
2002.01.09[水]:【就職・転職の法則】..〔en〕Career News 編集部編
 技術評論社/ISBN4-7741-1366-2/1280円/231P
★★★★★+職縁 http://go.iclub.to/enjapan/
2002.01.08[火]:【この1冊ですべてが解るTOEICテスト】..千田&鹿野
旺文社/ISBN4-01-094006-9/1200円/143P
★★★★+TOEIC   http://go.iclub.to/toeic/
2002.01.07[月]:【フロン】..岡田斗司夫
 海拓舎/ISBN4-907727-19-4/1500円/263P
★★★★☆+夫論    http://go.iclub.to/furon/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-00 ・ ・ ・ ‥… □■
■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-00 ・ ・ ・ ‥… □■
■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-00 ・ ・ ・ ‥… □■
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2002-006【カスタマー】・ ・ … □■

 カスタマー(Customer)という英語は、日本語にすると
 客、得意先、顧客、お客様・・・などいろいろある。
 英語では同じCustomerという単語なのに、日本語にするとそこに
 微妙なベクトル(視線)が盛込まれる。
 客とか得意先なんてのは、お客様の前では使っちゃいけない。
 下向きのベクトルが感じ取られるからだ。
 顧客満足度という言葉にある“顧客”は比較的ニュートラルだが、
 それでもIBMでは、“顧客”じゃなくて“お客様”という!を徹底
 しているらしい。
 それぞれ、向かう相手に対するベクトルが \、/、 ― な感じで
 異なる。
 単語=意味+ベクトル というところは、日本語の繊細なところかも
 しれないなぁ。
      しんのすけ@会議中にふと思ったこと
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 ▼
 -------------------------------------------------------------
 ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
 ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
 ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
 -------------------------------------------------------------
 ▼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ  
▲▼▲  
Web ◎◎ k            また来週~。
| △ |              楽しい3連休を!
\ 0/      
~~ くく~
.... __>>____ノノ           真之助@Webook of the Day
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

Posted by webook at 18:58

2001年12月18日

【ハーバードで語られる世界戦略】..田中s.....★★★★+ハーバード

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-185】 2001/12/18(火) ★
★ “蕎麦のなごり”の火曜日     ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
----------------------------------------------------------------------

  【ねずみとサンタクロース】 文:まつやまのりも 絵:しんのすけ
  12月21日(金)英治出版から発行。シェアーブック方式。
   ご予約は、-->  webook@yahoo.co.jp へ。 幻の限定50部。

----------------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 ハーバードで語られる世界戦略 】
   ◎ カラコラム:【 蕎麦の膳! 】 
   ◎ プレゼント:【 クリスマスプレゼント特集 】 全15冊! 
   ◎ アンケート:【 2001 Webook 読者アンケート】 よろしくぅ

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【ハーバードで語られる世界戦略】

---------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、ビジネス
----------------------------------------------------------------------
■著者:田中宇&大門小百合
 田中=1961年生まれ、共同通信社勤務後、MSNジャーナルを立上げる。現
  在国際ニュース解説のメールマガジンを16万人に配信。
  http://www.tanakanews.com/
大門=1968年生まれ。本名田中小百合。田中宇の奥さん。現在、ジャパンタ
  イムズ記者兼編集デスク。2000年9月からハーバードのミューマン・
  フェローとして留学。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
  光文社新書/ISBN4-334-03115-3/ 700円/244P
  2001/11/25  第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「知のディズニーランドで遊んだ?夫婦の、甘辛ハーバード観察記!」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

二人の著者はご夫婦である。奥さんの大門さんが、ハーバードのニューマンフ
ェローというジャーナリストの社会人特別コースに合格し、だんなさんの田中
さんもそれについていった。夫婦そろって受け入れるのはハーバードの度量の
深さ・・・。

ニューマンフェローについて、若干の補足を・・。
これは、世界で活躍中のジャーナリストにより見識を高め、また互いのネット
ワークを広げさせてくれるという社会人向けの1年間のコースだ。

ジャパンタイムズ(英字新聞)に務める著者(奥さん)がエントリーしたとこ
ろ見事合格。2000年9月からの1年間をハーバードで過ごす事に。
そこで見聞きしたハーバード大学のセミナーから、アメリカの知の裏表を垣間
見るというのが本書の趣旨。

奥さんは、ハーバードでの体験をキラメクような目線で語り、かたや随行員と
してハーバードでの知のダイナミズムを見聞きしただんなさんは、政治と学際
の妙な繋がりにキナクサさを感じながら貴重なハーバード体験を紹介する。

夫の田中氏が知のディズニーランドと形容したハーバードには、世界から様々
なエリートが集まり、まさに「知の坩堝」状態。その中で、世界はどう語られ
、議論されているのかを甘口辛口両面から紹介するというのが本書の面白さ。

ハーバード大学というブレインフィールドを通じ、アメリカの「表の顔」と「
裏の顔」をとくと見てみよう。

おすすめ度は、★★★★+ハーバード
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

ハーバード大学には、いわゆる普通の大学のカリキュラムのほか、知る人ぞ知
るMBA(経営学)コースや、ロースクールなど特別コースがいくつかある。

以前紹介した企業のエグゼクティブ候補のための特別コース(AMP =Harvard
Business School's Advanced Management Program)なんてのもあるし、本書に
登場するジャーナリストのためのニューマンフェローのコースなんてのもある。

本書では、ハーバードをアメリカの「知のディズニーランド」と形容するとこ
ろがあるが、まさにそんな感じである。そして、教授陣も学生もなんだかとん
でもなく凄い人たちが集うところだから、恐るべしである。

ハーバードは、アメリカという国の頭脳を支える一翼を担っており、国家的な
プロジェクトや各種機関との繋がりが深くなるのも必然的なことである。

上記AMPも、第一次世界大戦中の「戦時訓練プログラム」に源をもつという。
ハーバードの教授が、政府の中枢で活躍することもあるし、CIAとの繋がり
もある。

夫として奥さんのニューマンフェローに随行した田中氏は、そんなハーバード
をややキナクサイ目線で描写している。

__________________________________
@ 戻る 世界  表紙 購入 検索  || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01054411
| ↓ 
|  ハーバード大学
|   http://www.harvard.edu/
|                     => Back to 書籍
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
なんだか、留学したくなっちゃったなぁ。
大前研一氏の最新刊によれば、やりたいときは、やるべきときだ!とある。
そんなチャンスが巡ってきたら、迷わず飛べ!・・・だね。

ハーバードMBAを目指している方も、すでに卒業されたかたも、AMPを狙
っているエグゼクティブ候補の方も、そして、そんなの関係ないけど観光客と
して行って見ようって方も、・・・きっと、面白く読める。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  ハーバードを目指している方
  ジャーナリズムに身を置く方
  ハーバード大学に興味ある方
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★+ハーバード

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

下記にダイレクトリンクを作りました。

  ●Webook@楽天ブックス( http://go.iclub.to/harvard/ ) 直接購入可
●BK1 ( http://go.iclub.to/charvard1/ ) 直接購入可
    BK1にdash!M(ダッシュエム)オープン!?
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook ) 

 http://books.rakuten.co.jp/webook/event/2001best/index.html
 楽天今年のおすすめベスト3がのってます。Webookは10番目のところ。

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.12.21[金]:【】..   ねずみとサンタクロース 発行日
2001.12.20[木]:【】..
2001.12.19[水]:【】..
2001.12.18[火]:【ハーバードで語られる世界戦略】..田中s..★★★★+ハーバード
  光文社新書/ ISBN4-334-03115-3/ 700円/244P
        get ==>  http://go.iclub.to/harvard/
2001.12.17[月]:【カルロス・ゴーンの「答えは会社のなかにある」】
..★★★★+(5%+95%)
あさひ出版/ ISBN4-900699-87-x/1400円/231P
        get ==>  http://go.iclub.to/carlos/
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 2100円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-19 ・ ・ ・ ‥… □■
  _______________________________
  /|
 | ̄  Webook クリスマス・プレゼント企画  
 |   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 |   一年間の愛読に感謝し、合計15冊をプレゼントぉ!
 |
 |  ■【ミーム力、とは?】..清水修&石黒謙吾    = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.10/2001.10.09.htm
 |  ■【ザ・マン盆栽2】....パラダイス山元     = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.09/2001.09.17.htm
 |  ■【ペンギン・ラブ】....鎌倉文也        = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.11/2001.11.02.htm
 |  ■【最高の報酬】........松山太河編       = 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.11/2001.11.22.htm
 |  ■【カップル・ストーリーズ】石黒由紀子     = 3名様♪
 |      本日ご紹介の本です。
 |
 |   δ メール先: webook2001@yahoo.co.jp
 |   δ タイトル: 本のタイトル+お名前
 |   δ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   δ できたら アンケートにもお答え下さい。
 |   δ 〆切 : 12/23(日) 
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    プレゼント企画は、著者・編集者・出版社各位のご好意とご協力
    により実現しております。改めて御礼を申し上げます。

    あ、そうそう Webook読者アンケートもよろしくネ:
   
        こっちだよ ==>   http://go.iclub.to/anke2001/

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-16 ・ ・ ・ ‥… □■

----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-185【蕎麦の膳!】・ ・・…□■

 昨日は、生まれて初めての食体験をさせていただいた。
 蕎麦といえば大晦日に食べる年越し蕎麦か、田舎で食べた親父の手打ち蕎麦
 くらいしか味わったことがなく、そばなんて・・・というのが僕の常識で
 あった。
 ところが、昨日連れていっていただいた蕎麦の膳「たかさご」では、未経験
 ゾーンの素晴らしい食感と味わい深い味覚に堪能させていただいた。
 まずは、蕎麦掻。とろけるような舌触りは、うーん、ウットリ。
 圧巻は、白いそば。産地にもこだわり、蕎麦そのものにもこだわり、そして
 蕎麦粉の作り方にもこだわり、最後のゆでかたにもこだわり・・・そんな
 店主の方のこだわりエネルギーが、今まで味わった事のない蕎麦の味として
 昇華する。
 いやぁーまいりました。人生、楽しいことはまだまだありますね。
 あんまり、素敵だから、どこにあるかは内緒にしておこう・・・。
    
                     しんのすけ@ごめんあソバせ
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』(ID=969) と『Pubzine』 ID=14941 を利用してます。
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
------------------------------------------------
東京の日出:06:45  +1分 対前日
東京の日入:16:30 +0分
日昼時間 :09:45  -1分
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------

======================================================================
ζ            
▲▼▲         また来週! ☆彡
Web ◎◎ k      
  | ⊥ |o,        アンケートやってるよ。
  ,_\o/_/      http://go.iclub.to/anke2001/
(_(
< \ pitcher  
  ~ ~ ・ ‥… 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:46

2001年11月30日

【子供は、ガンコな親を求めている】..中谷彰宏.★★★☆+ガンコ

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-174】 2001/11/30(金) ★
★ “さよなら11月”の金曜日        ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
((((   小学4年生~6年生のお子さんをお持ちの方必見です!!   ))))
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ▼「不思議倶楽部 教材セレクション」CD-ROMプレゼント!▼
http://actionclick.net/cgi-bin/drms/fushigi/N7fff85e2N/
----------------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 子供は、ガンコな親を求めている 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字141= 頑固一徹 】

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【子供は、ガンコな親を求めている】

---------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育
----------------------------------------------------------------------
■著者:中谷彰宏(なかたに・あきひろ)
  1959年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂のCMプラ
  ンナーを経て、株式会社中谷彰宏事務所を設立。執筆活動、舞台やドラマ
  出演など、幅広い分野で活躍中。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
  TBSブリタニカ/ISBN4-484-01216-2/1400円/185P
  2001/10/31  第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「ガンコものには、徳がある?。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

中谷彰宏の教育論、第二弾。

この親にしてこの子あり・・・親子二代を一度に誉めることばだ。
親の顔を見てみたい・・・・・良くも悪くも、はやり親の顔は子に出る。

子供の教育というのは、親の生き様を写す鏡である。一回こっきり・・の写し
絵であるところは、神様の思し召しである。
毎日の小さな積み重ねが、結果として子供の顔(生き方)にでるから、怖いと
いえばこれほど怖いものはない。同時に、これほどすばらしいこともない。

子供は親の背中を見て育つ。背中には何が書かれていればいいか・・?
それが本書のテーマ。

子供が求めているものは、「正しいか、間違っているか」でもなく、「納得で
きるか、できないか」でもなく、「親の価値観がグラグラしないこと」だとい
う。ガンコな親という言葉にはそういう意味が込められている。

本書は、著者を育ててくれた両親を鏡にしながら、独特の教育論を展開する。
母親からは「臨機応変」、父親からは「ケース・バイ・ケース」という言葉で
人生の機微を得たという。
ガンコとか、価値観不変という言葉とは対極にあるようなふたつの言葉は、一
見矛盾するようだが、そうではない。
親の生き様の芯のところでは頑固一徹、しかし、いい事悪い事、建前と本音、
正義と私欲・・様々な矛盾の中で人生をまっすぐに生きるための哲学は、最後
にこうした柔軟な発想の言葉に行きつかせたのであろう。

この著者を中谷彰宏たらしめた両親の様子が、生々しく活写されている感じで
とても興味深い。

子育て最中の方には、なかなかいいヒントがある。
ガンコな親を目指して、読んでみよう。

おすすめ度は、★★★☆+ガンコ
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

「簡単じゃぁ」

  子供のころ著者はオヤジさんから野球を習ったという。その時の言葉。
  父親に何かを聞いた時の一言めは、いつも「簡単じゃァ」だったという。

  言われたほうは、まず、救われる。なぁんだ難しくないんだと。
  モノゴトを教えるときは、「簡単じゃァ。まずこうして、こうして、こ
  うして」と3か条で言うと理解しやすいという。つまり、まず「簡単じ
  ゃぁ」といって、3箇条に整理するのだ。
  そして、一番最後に「ここだけ気をつけたらいいねん」と一言注意を加
  えるのがミソだという。

  ついつい、親としては、子供になにか聞かれると「ちがうちがう、そこ
  は、ほら・・・」という具合に、課題解決型の対処をしがちだ。
  たぶん、会社の中でも同じ。
  はやり、人は元気ややる気を出させてもらえうほうがウレシイ。
  簡単じゃァとか、おっ、なかなかいいじゃん から入る“兆し発見型”
  のほうが素直に聞ける。・・人間だもの。

このほか、たくさんの親の口グセを題材に、教育論が展開される。

「残念」=>叱るより、許すことが子供を伸ばす。
「かまへんやんけ」=>許される事で、生きる幅を与えられる。
「ほっとけ」=>クルマの運転と人生の本質は、クラクションにビクビク
  しないこと。
「これ、エエ言葉やから、やろ」=>心に響く言葉は、宝物だ。
  
などなど。

__________________________________
@ 戻る 親子  表紙 購入 検索  || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01050145
| ↓ 
| このごろ姉ちゃんがお袋に、兄ちゃんがオヤジに似てきた・・・かな。
|
|                     => Back to 書籍
|      
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
子供を育てるという事業は、企業の中でよい人材を育てることと共通すること
も多い。人は、家庭で育ち、学校で育ち、会社(社会)で育っていく。
どのフェーズにおいても、育てるほうも一緒に成長するから、楽しい。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  お父さん
  お母さん
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★☆+ガンコ

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

下記にダイレクトリンクを作りました。 楽天は現在、送料無料だよ!

  ●Webook@楽天ブックス( http://go.iclub.to/ganko/ ) 直接購入可
●BK1 ( http://go.iclub.to/ganko1/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook ) 

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.11.30[金]:【子供は、ガンコな親を求めている】....★★★☆+ガンコ
TBSブリタニカ/ ISBN4-484-01216-2/1400円/185P
get ==> http://go.iclub.to/ganko/
2001.11.29[木]:【あなたが伸びれば、会社も伸びる!】..★★★★+起業家変身
 翔泳社/ ISBN4-7981-0118-4/1600円/258P
get ==> http://go.iclub.to/chgceo/
2001.11.28[水]:【市場占有率2002年版】..日経産業..★★★+シェア
  日本経済新聞社/ ISBN4-532-21861-6/1500円/399P
get ==> http://go.iclub.to/share/
2001.11.27[火]:【「最悪」の事態を乗り切る技術】..★★★+危☆管理
H&I/ ISBN4-901032-41-0/ 952円/150P
get ==> http://go.iclub.to/saiaku1/
2001.11.26[月]:【サンタのおばさん】..東野圭吾...★★★★★+眉に小麦粉
  文芸春秋/ ISBN4-16-320540-3/1333円/66P
        get ==> http://go.iclub.to/santa/
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 6785円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-19 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-16 ・ ・ ・ ‥… □■

----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-174【e漢字141=頑固一徹】 □■

  頑固一徹=がんこいってつ

     巨人の星というマンガがあった。飛雄馬のおやじが一徹という名前。
     おやじさんの一徹ぶりは、大げさだったが、頑固一徹とは
     あういうもんだと判る。
     頑なで固い、自分の考えを曲げない・・・・。
     扱いにくいが、どこか認めるものがる、そんなイメージである。

     会社の中では、頑固一徹みたいな存在は、創業社長でもない限り
     なかなかできないが、家庭の中ならありえる。
     最近は、頑固一徹は、父親じゃなくてお母さんであるところが
     増えている・・ような気も・・。
     Googleイメージ検索で、巨人の星を検索したら、タイプ
     練習ソフトが出てきた。トライしてみる?おやじさん。
       http://www.bothtec.co.jp/homeap/gster/

                       しんのすけ@e漢字.com
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』(ID=969) と『Pubzine』 ID=14941 を利用してます。
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
------------------------------------------------
東京の日出:06:31  +1分 対前日
東京の日入:16:28 -2分 ”
日昼時間 :09:57  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------

======================================================================
ζ            
▲▼▲         また来週!
Web ◎◎ k .     
  | ⊥ | /~/        フレーフレー、おやじ。
  ,_\o/_/~/         
)_) /
< \  
  ~ ~ ・ ‥… 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:39

2001年11月13日

【世界でいちばん受けたい授業】..藤原和博.....★★★★★+よのなか科

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-163】 2001/11/13(火) ★
★ “夜明けの月”の火曜日            ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
----------------------------------------------------------------------
  ┌─── ★★★★★ 爆発的オーラあり。      Webook
  │ ┌── ★★★★ 楽しみながら読める。 Recommendation
  │ │ ┌─ ★★★ 普通って素敵。 Standard
  │ │ │ ┌ ★★ 平凡でええじゃない。 USO800-001
  │ │ │ │ ┌★ 失望は希望の糧。 Feel&Clicks
  ┴─┴─┴─┴─┴   
  爆 楽 普 凡 失
推 読 通 庸 時  時は金に、本は時に、知は本に、本は・・・・・  
----------------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 世界でいちばん受けたい授業 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字133=月並 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 命を賭けた最終ピリオド 】New!

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【世界でいちばん受けたい授業】

---------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、学校
----------------------------------------------------------------------
■著者:藤原和博(ふじはら・かずひろ)
1955年生まれ。東京大学経済学部卒業。リクルート社フェロー。総合的な
学習「よのなか」科の提唱者。
著書に「処生術」「人生の教科書」「情報編集力」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
  小学館/ISBN4-09-840070-7/1600円/298P
  2001/10/20  第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「正解のない授業・・・お父さんは毎日会社でやっている?」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

東京都足立区、第11中学校で新しい「社会科]が生まれた。“よのなか”科
という科目である。

社会科の杉浦元一教諭とリクルートフェローの藤原和博氏のコンピで、中学3
年生にダイナミックな生きた社会科を学んでもらおうという試みである。
そのユニークな授業のエッセンスは、ロジック、コミュニケーション、シュミ
レーション、ロールプレイング、そしてプレゼンテーションの5つである。

会社に入って多くの人が感じているかもしれない。必要なのは覚える事じゃな
かったんだ。答えがない問題にどう対応できるか、それが重要なんだと。
その時、必要なことはナゼやドウシテを自分で考え、人と意見を交換し、最適
解をロジカルに説明できること・・・。

よのなか科では、まさにそんなリテラシーを遊びの要素をいれながら養うこと
を意図している。

本書を読めば、あぁ、こんな授業があったらよかったなぁ・・・なんて思うビ
ジネスマンのお父さんは多いことだろう。そして、できることなら我が子の通
う学校で、こんな授業をしてみたいと思うのではないだろうか・・・。

読む、思う、そして・・・やってみる。
そんな連鎖が起きれば、本書は無料で配布されてもいいだろう。
学校が変わるかも・・・という兆しを感じさせる本である。

おすすめ度は、★★★★★+よのなか科
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

リクルートフェローの藤原和博さんは、今、住宅、教育、福祉などをテーマに
広範な活動を実践している。今日の本は、その中の教育分野の話だ。

私達は、多分ほとんどの人が中学校で【社会科】を勉強した。おそらく多くの
人は、覚えることに終始したのではなかっただろうか・・・・。いい点を取る
ために。
でも、それがなんだったんだろう?って思い返すとき、本書にある【考える】
社会科は、実に面白そうである。生徒の側からも面白そうだが、学校に参加す
るお父さんがいることもワクワクする。

本書は、東京都足立11中の社会科の実験的試みをレポートしたものだ。
「一個のハンバーガーから世界が見える」「『ゴム』と地球とあなたの関係か
ら政治と世界を学ぶ」「自分の家の窓から日本が見える」など身近なテーマか
ら“よのなか”を見る、考える、訴えるリテラシーを磨く新しい社会科の実践
である。

自分の住んでいる町で、「君が店長だったらどこに出店する?」なんてことを
実際に考えてみる。そのシミュレーションの過程でお店の”集客力”とか”稼
働率”といった概念を自分のものにする・・・というものだ。

原材料はどこからくるのか・・・。牛肉はオーストラリア、小麦はカナダ、ア
メリカからフィレオフィッシュの魚(タラ)はベーリング海やアラスカから・
・・・なんて解ると、その次は為替と原価の仕組みに進む。
実際にマクドナルドの人が教室にやってきたりするから、教科書の上だけのお
勉強じゃないリアリティと「おどろき」もある。

寺脇健氏らが説く教育改革もスバラシイが、本書のような実践的試みも私達、
お父さん(お母さん)を勇気付けてくれる。
読んだ後は、みょぉ~に血が騒ぐはず。(僕もやってみたい・・と)

お父さんと先生でつくる新しい学びの誕生を見てみよう!。
人生は、正解のない問題の連続だ。
__________________________________
@ 戻る 世の中  表紙 購入 検索  || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01046765
| ↓
|   http://www.yononaka.net/
| 著者のサイト「よのなかNet」
|
|                       => Back to 書籍
|      
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
クラスの仲間をチームに分かけてブレスト、出た意見をまとめるプロセス、プ
レゼン・・・全体をガイドする先生と外部講師・・・。
登場人物を会社の若手マネジメント層、講師をリクルートのトレーナーに置き
かえれば・・(あれれ、どこかでみたような)なのだ。
あるいは、MBAでの思考プロセスといってもいいかもしれない。

お父さんは、会社で正解のない(ときには間違いも正解といわなきゃならない
?)問題に四苦八苦している・・・そして、その手法は、学校で教えるべき内
容と近かったりする。
ひょっとすると、この本に書かれている授業をアシストするうちに、「なぁん
だ、仕事もこんあふうにすりゃあいいのに・・・」なんてことになったり?

中学のころから【考える】【意見を交換する】【まとめる】【プレゼンする】
というプロセスに慣れ、さらに、答えが一つだけじゃない(あるいは、ない!
)っていうことを学ぶのは、スバラシイことだ。

お父さん、出番です!

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  PTAはかあさんまかせのおとうさん
  子供の教育に関心があるおとうさん
  会社の仕事と学校をつなげたいお父さん
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★★+よのなか科

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

下記にダイレクトリンクを造りました。楽天は現在、送料無料だよ!

  ●Webook@楽天ブックス( http://go.iclub.to/jugyo/ ) 直接購入可
●BK1 ( http://go.iclub.to/jugyo1/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook ) 

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
 
======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.11.16[金]:【】..
2001.11.15[木]:【】..
2001.10.14[水]:【】..
2001.11.13[火]:【世界でいちばん受けたい授業】..★★★★★+よのなか科
小学館/ ISBN4-09-840070-7/1600円/298P
2001.11.12[月]:【怪文書】..六角弘..............★★★★+怪しぃ
  光文社/ ISBN4-334-03109-9/ 700円/244P
--------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 2300円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】
    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」記念発売企画
    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp

                           (英治出版)
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-15 ・ ・ ・ ‥… □■
  _______________________________
  /|
 | ̄  Webookプレゼント企画 第18弾 
 |   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 |
 |  ■【命を賭けた最終ピリオド】(国府秀紀、石黒謙吾)= 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.10/2001.10.15.htm
 |
 |   δ メール先: webook2001@yahoo.co.jp
 |   δ タイトル: 最終ピリオド+お名前
 |   δ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   δ 〆切 : 11/17(土) 
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   泣けるプレゼント、その2です。 11/18にTV放映!
                   ~~~
======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-163【e漢字131=月並】・・…□■

   月並=つきなみ

   辞書を引くと
   1)毎月  2)ありふれていてくだらないこと
   という意味が出てくる。流星雨は、稀でスゴイが、毎月、変わらず
   出てくる月は、ツキナミ ということになったらしい。
   でも・・・、あの月いつまでたっても魅惑的な気分に人をさせる。
   ツキナミでは、できないことだ。11/19日の流星雨も楽しみだが、
   毎夜姿を変える月も素敵だ。   

   今日の明け方(5時頃)、みごとな三日月が東の空に浮かんでいた。
   まてよ?、三日月なのかなぁ、20数夜なのかなぁ?
   疑問に思ってサイトを探ると月の写真をのせているサイト発見!
   伊藤紀幸さんのサイトだ。スバラシイ!(Bookmark!)
     http://village.infoweb.ne.jp/~noriyuki/phot57.htm

   明け方の月は、東のそらに皿のような形で見える。月は普通
   【 )】こんな感じで立ってるのを思い浮かべるが、夜明け
   の月は、さらを下にした感じ。まだ寝ている・・・
   こんな感じ:
     http://village.infoweb.ne.jp/~noriyuki/phot160.htm

   今日の月は、27夜らしい。(月齢27)
  ちなみに月の呼び名はこういう風だね。
     http://village.infoweb.ne.jp/~noriyuki/spp2.htm

   月並みなコラムでオソマツさまでした・・・

                     しんのすけ@月にほえる
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』(ID=969) と『Pubzine』 ID=14941 を利用してます。
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
------------------------------------------------
東京の日出:06:14  +1分 対前日
東京の日入:16:36 -1分 ”
日昼時間 :10:22  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------

======================================================================
毎月恒例の百式ナイトが今月も開催されます。百式ナイトは百式サイトで語り
きれないさまざまなネタを一気に放出するイベントです。先月の百式から独断
と偏見のベスト10ランキングを関連情報付で解説したり、先月好評だった一分
間映像大会などもあります。
・百式ナイトのご案内
http://www.100shiki.com/event/
======================================================================

ζ            
▲▼▲       また明日!
Web ◎◎ k      
  | ⊥ |    
   _\o/       犬の散歩
     /_/\ ?_ξ      
  < \  /( へ 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:33

2001年10月04日

【親を教育する62の方法】..中谷彰宏........★★★★☆+励まし

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-140】 2001/10/04(木) ★
★ “Nさんに贈る”の木曜日         ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
=================== SUPER WINE SHOP ==================================
□■                              
□■      ▼  ・・・・…◆ ワインの扉 ◆…・・・・ 創刊!
□■ @^-^/⊥    http://www.superwineshop.com/     
□■【平日毎日更新! 最も進んだオンラインワインショップ!!!】
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 親を教育する62の方法 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字123=自負 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 ブラック&ブルー 】10/9(sat) 〆切り!
   ◎ 分類王遭遇:【ブルー・オレンジ展】@原宿 10/6-8

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【親を教育する62の方法】 

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育
----------------------------------------------------------------------
■著者:中谷彰宏(なかたに・あきひろ)
  1959年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂のCMプラン
  ナーを経て、(株)中谷彰宏事務所を設立。
  人生論、ビジネスから恋愛エッセイ、小説まで著書多数。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
  TBSブリタニカ/ISBN4-484-01215-4/1400円/219P
  2001/10/2  第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「壊れているのは、大人だった!?。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

今日は、ある特定の方をイメージして、本書をご紹介しよう。
自分が「特定の方」だと思う方は、読んでください。じゃなかったら、ここで
さようならぁ・・・。

         -----

子育ては、結構大変ですね。そう、毎日、まいにち、マイニチ・・・言うこと
を聞かない子供との葛藤、いやそういう状況に臨んだときの自分の気持ちとの
葛藤といったほうが正解ですね。

本書は、子を持つ親御さん(お母さん)が、ふっと落ち着いたときに読むと丁
度いいですね。(もちろんお父さんも)

子どもを育てる、導く、愛するということはどういうことなのか、我が身をふ
りかえって問いなおすきっかけをくれます。

わかっちゃいるけど、できないのよね・・・ということを、改めて再確認して
みるのもいいですね。そうか、そういうふうに考えたら、いいかも・・・とい
う62の教育センスが、なかなかいいです。

子育てを振りかえるきっかけに・・・

おすすめ度は、★★★★☆+励まし
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

冒頭に英国ブレア首相の言葉が紹介されている。

 「今、イギリスがやらなくてはいけないことは3つある。
  一番目は教育改革、2番目は教育改革、3番目は教育改革だ。」

ウィットがあってなかなかいい言葉。
ちょっと前、日本では「17歳が危ない」、キレやすい・・・なんて騒がれた
が、殺人事件と凶悪犯罪で一番検挙数が多いのは17歳ではなく、49歳なん
だそうな・・。意外・・・?
交通事故死(1万人)より自殺者(3万人)が多いという現実もある。
これも意外・・?

ともあれ、教育改革を自己の中に、我が家の中に、我校の中に、起こしてみた
いものだ。

いくつか、心に響いたチップスを書きとめておこう。


「挫折とは、別の価値軸の獲得という意味です。」

「教育とは、親がいなくなった時に、子供が自分で生きていけるようにするこ
 とです。教育の発想を、(近所の子供に負けてはダメ)というレベルで考え
 ていてはいけない。」

「子供たちは、ハッピーな先生の言う事は、例え厳しいコトでも聞きます。」
 教える側がハッピィでないといけない。
 ハッピーな人=未来のある人です。」

「サラリーマンの過程の子供はかわいそうである。休んでいる状態のお父さん
 しか見ていないからです。
 子供は、お父さんに対して、掃除機で転がされてる人(じゃまよ、あなた)
 という印象しかもたない。
 お父さんの働いている姿を見せることも大事だが、むしろチャレンジしている
 姿を見せることが大事。仕事はその一つに過ぎない。」

「お母さんが忙しいと、子供をほったらかしにできます」
 そして、
「なんとかしないといけないと思うと、人間はなんとか生きていけます。」

「ヒマなお母さんが子供をおもちゃにしてはいけない。ペットにしてはいけない。

「人間は、自分の意思で始めたときに初めて面白いと思うし、ヤル気も出るので
 す。」

「親の親への接し方で、子供の親への接し方が決まる。」

「教育とは信じることです。
 信じてもらえるだろうと思わせることです。」

「わかってくれた、でなくていいのです。
 わかってくれるに違いない、という安心感が大きいのです。」

「子供は、一回言えは“ああ、そうだな”とわかります。
 2回言うと、わからなくなります。
 “うるさいな”と思うだけです。
 それを親は、3回も4回も言います」

「子供は、親が無意識にしていること、教えようとしていないことを、よりたく
 さん学びます」


ああ、そうなのよねぇ。子供って。
我が身を遺伝子的にコピーした我子は、その後のゆっくりとした時間のプロセス
の中で、さらに自分のミームを移しとっていく。
それは、親が自分自身を見つめなおす、長く楽しく辛い時間でもある。
結果は、どのようなものになろうとも全て受け入ればならない。

我子の成長に目を細めるときがあるなら、それは、まさに至福の時だ。
ふっと、視点をひいて、味わっておこう・・・。

__________________________________
@ 戻る 教育  表紙 購入 検索  || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01045037
| ↓
|   子供をそだてると言いながら、実は、自分を育ててもいる。
|
|         => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
いい線をついた親の再教育本です。
是非、たくさんの人に読んでほしい・・・と思う一冊。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  大切なあなたに!
  そ、あなたに、
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★☆+励まし

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

  ●Webook@楽天ブックス( http://books.rakuten.co.jp/webook/ )
●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook ) 

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
 
======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.10.05[金]:【】..

2001.10.04[木]:【親を教育する62の方法】..中谷彰宏..★★★★☆+励まし
  TBSブリタニカ/ISBN4-484-01215-4/1400円/219P
2001.10.03[水]:【--】..テロ余波休刊

2001.10.02[火]:【共創のマネジメント】..吉田惠吾..★★★★+共創の場
NTT出版/ ISBN4-7571-2070-2/1600円/222P
2001.10.01[月]:【KOIZUMI】..鴨志田孝一....★★★+写ット
  双葉社/ ISBN4-575-29294-x/1800円/191P
--------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 4800円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

---------------------------------------------------------------------

  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★

    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」発売を記念
    
  英治出版では、「アメリカン・ドリームの軌跡」の発売を記念致した
  書評グランプリを開催致中。
興味がわいたら下記へアクセス!
    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp

                           (英治出版)
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-13 ・ ・ ・ ‥… □■

   なんと、あの分類王、石黒謙吾氏の個展が・・・絶対行こう!
  _______________________________
  /|
 | ̄
 |  ■ 「ブルー・オレンジ展」=「BLUE ORANGE STADIUM 2001」
 |
 |  【期間】10月6日(土)~8日(月)  12時~7時
 |  【場所】ギャラリー・Grey
 |      原宿竹下通り抜けて、通り渡った細い道入り、30m先の左1F
 |      渋谷区神宮前3-22-6 1F
 |      問い合わせ(期間中のみ) 03-5413-4447
 |      http://www.n44.com
 |  ザ・マン盆栽の家元、パラダイス山元さんや 真之助も出没するかも。
 |  当然ながら、石黒さんにもバッチリ会える!
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

   著者の水姫透さんのご協力で実現しました。
   10月15日発売予定だから、おそらくまだ本屋さんには並んでいない
   と思っていたら、何やら「今週、緊急出版!」の情報あり・・。ウム。
   迫力満点サイバーサスペンスをいち早くどうぞ!
  _______________________________
  /|
 | ̄ Webookプレゼント企画 第16弾 New♪
 | ===========================
 |
 |  ■ 【ブラック&ブルー】 3名様  サイン入り!
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.09/2001.09.21.htm
 |
 |   ☆ メール先:webook2001@yahoo.co.jp
 |   ☆ タイトル:B&B+お名前
 |   ☆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   ☆ 〆切:10/6(土)
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-139【e漢字123=自負】‥… □■

  自負=じふ。
   
  日経新聞の「私の履歴書」でジャックウエルチの連載が始まった。
  注目である。経営の金字塔を打ちたてたウェルチは、幼いこと小さくて
  どもるくせがあったらしい。一人っ子だった彼は、お母さんから自立の
  ための教育と愛情をたっぷりとはぐくまれたようだ。
  人を魅了する経営者は、壊れない親から生まれたらしい。
  そのウエルチの独白。自負心が育ったという。
  決してまけないと己を信じる心=自負心。
  なんで、自分が負けるとかくんやろう・・・? 宿題だなぁ、これ。

                     しんのすけ@e漢字.com
 ------------------------------------------------------------------ 
 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
      http://www.netpro.ne.jp/~webook/ekanji/index.htm
     バックナンバーはこちら :
      http://www.melma.com/mag/90/m00028090/
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』(ID=969) と『Pubzine』 ID=14941 を利用してます。
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)

------------------------------------------------
東京の日出:05:38 +1分 対前日
東京の日入:17:22 -1分 ”
日昼時間 :11:44  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------

======================================================================
ζ    
▲▼▲            また明日!
Web ◎◎ k          
  | ⊥ |           
  く\o/    ボーリング
    ~|_|ー”    
  _/ >_  ・‥… ●)
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:18

2001年06月14日

【秘伝・部下と子供の叱り方】..上前淳一郎......★★★★+極意

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-087】 2001/06/14(木) ★
★ “雨降りには傘を”の木曜日          ★
★ http://listen.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------------------------
OK       
OK       OKWeb 
OK       Q&Aインフォメディアリー ・・・ 聞いてみる?!
OK       http://www.okweb.co.jp/
OK
------------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 秘伝・部下と子供の叱り方 】
   ◎ カラコラム:【 なぞなぞ(答え) 東京 vs 大阪 】
   ◎ プレゼント:【 会計のことが面白いほどわかる本 】 New!
 
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【秘伝・部下と子供の叱り方】読むクスリ35

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:その他、クスリ
----------------------------------------------------------------------
■著者:上前淳一郎(うえまえ・じゅんいちろう)
  1934年岐阜県生まれ。ノンフィクション作家。朝日新聞記者を退職後フリ
  ーに。76年「太平洋の生還者」で日本ノンフィクション賞受賞。
  著書に「フレッシュマンのための読むクスリ」ほか。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 文藝春秋社/ISBN4-16-357500-6/1143円/248P
2001/6/15  第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「いつも新鮮、楽しいネタに気分爽快。
  沈んだときは、はい、これどーぞ。・・・・読むクスリ。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

毎年、6月には雨が降るように、7月になれば夏が来るように、読むクスリは
ちょっと仕事のし過ぎかな?なんて思う頃に、ちゃぁんと発行される。

さて、ちょっと一息、面白い話題、クスリと笑える話題、うーん為になるわい
という話題に、心の栄養補給をしてみよう。

本書は、第35弾。文藝春秋(2000年9月から2001年3月)に掲載さ
れた心の“クスリ”を集めたものだ。

タイトルは、最初に登場するオリンパス光学の技術研修センター部長、西澤さ
んの紹介する「叱る側が犯してはならない六戒」から取っている。
これは叱る極意。そして西澤さんの話は育てる極意(菊と菜っ葉の話)へと続
く。(お暇な方は後半でどうぞ・・)

次は、マイクロソフト日本法人の元社長成毛真さんの「人を採る極意」。それ
は、“社内で最も優秀な人物に人事部長を任命して幹部の採用に当らせる”と
いうもので、採用するときはギリギリまでとことん絞るんだそうな。
今、丁度採用面接の季節。このお話は参考になる。

企業の話題、地方の話、海外のエピソードなどなど、発想を豊かにしてくれる
楽しい話題が満載。

このクスリは栄養系だね。

おすすめ度は、★★★★+極意
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

叱る話。中国、明時代に呂坤(りょこん)という警世家がおり、その著書「呻
吟語」に、叱る側の心得6か条があるという。

1.其の忌むるところを指摘するなかれ
   本人が気にしているところをグサリというのはよしたほうがいいという
   ことだ。能力や努力を否定してはいけないですね。
2.尽く其の失うところを数うることなかれ。
   一つのミスを叱るのに、ついでにあれもこれも・・はいけない。
   そういう上司が時々いるね。
3.人に対することなかれ
   対するとは比べること。お母さんがよくやる誤り。
4.しょう直なることなかれ。
   しょう直とは、非常に厳しいこと。相手を追い詰めてしまうようなこと
   はいけない。
5.長く言うことなかれ
   いつまでもくどくど言ってはいけない。その場で、スパっと。
6.累ねて(かさねて)言うことなかれ
   同じ事を2度叱るもの反発を呼ぶ。

400年ほど前の時代の人だけど、人と人の係わり合いは、変わらない。

次は、人を育てる極意。今度は江戸時代の儒者、細井平州の著「つらつらふみ」
からの引用だ。

 『人を育てるには菊のようにではなく、菜っ葉や大根を作るようにしなさい』

というもの。見事な大輪の菊を育てるときは、余計なツボミは摘み取る、いら
ない枝葉も取り去る。多くの犠牲の上に一輪のエリートを咲かせるのが菊作り
だという。そこへいくと、菜っ葉や大根を栽培する農家は、どれも商品として
出したいから、『多少できが悪いのにも水や肥料をやり、まんべんなく育てる』
。菊作りは、排除の理論。菜っ葉、大根作りは、機会均等主義。
そうじゃない考え方もあるけれど、こういうメタファーは、ちょっと心温まる。

川崎市にある『日本原料』という会社の面白い制度が紹介されている。
人を伸ばす極意。
ブルーバード制といって、“課長以下の若い社員が応募でき、毎年一人だけ一
年間の取締役に抜擢される”制度だ。毎月の役員会にも本物といっしょに出席
し発言もできる。応募には、事業企画を出し、認められる必要があるが、この
制度は、人を伸ばすという点で大成功を収めたという。
新しく社長になられた方、このアイデア、ちょっと参考になるかも。

_________________________________
@ 戻る 秘伝  表紙 購入 検索  || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  まだアップされてませんね。
| ↓
|   隠すことで価値が上がるものと、価値が埋もれるものがある。
|
|        => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
三重トヨタ自動車社長の竹林武一さんの駄洒落話が実にいい。昨日出したなぞ
なぞもこれからとったもの。

この方の十八番(おはこ)は、『エンピツ型人間になれ』。
その心は、エンピツは中に芯が一本通っていて、回りに木(気)を使います・
・・・というもの。そして・・・、自分の身を削ってお役にたつんだそうな。
少々古めかしいところがあるけれど、なかなかオシャレ。

『ホールインワン景気』というのもある。『最近、景気がよくありませんね。
こういうのをホールインワン景気、といいます。なぜなら、パッとしません
から・・・』って、ゴルフの接待の時、使ってみてもいいかな。

大阪対東京のなぞなぞ話もいけてるもので、これは、カラコラムでどうぞ。

はーい、元気で今日も頑張りましょうね。
いってらっしゃい!。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  お仕事頑張り過ぎの方
  最近ちょっと疲れたかなって方
  心の栄養ドリンクがほしい方
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★+極意

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook )

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.06.15[金]:【】..

2000.06.14[木]:【秘伝・部下と子供の叱り方】..上前淳一郎..
 文藝春秋社/ ISBN4-16-357500-6/1143円/248P
2000.06.13[水]:【インターネットは儲からない!】橘川幸夫..★★★★★+楕
円@海
 日経BP社/ ISBN4-8222-4235-8/1600円/236P
2000.06.12[火]:【ドリーミングベイビー】..新庄剛志...★★★+夢の原点
 光文社/ ISBN4-334-97297-7/1143円/303P
2001.06.11[月]:【建てどき】..藤原和博........★★★★★+施主
 情報センター出版局/ISBN4-7958-3492-X/1700円/303P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 5586円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-19 ・ ・ ・ ‥… □■
  _______________________________
  /|
 | ̄ Webookプレゼント企画 第11弾 New♪
 | ===========================
 |  下記の会計の本を3冊づつ(合計6冊)
 |  応募条件:【会計の・・】の書評とWebookをお友達にご紹介ください。
 |  ご紹介の気合のいれこみ具合で 当選確率が決まります(!?)笑
 |
 |  ■【会計のことが面白いほどわかる本】(会計の基本の基本編)
 |      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.05/2001.05.31.htm
 |  ■【会計のことが面白いほどわかる本】(新会計基準の理解編 )
 |      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.06/2001.06.01.htm
 |
 |  → メール先:webook2001@yahoo.co.jp
 |  → タイトル:会計(基礎)+お名前 or
 |         会計(理解)+お名前
 |  → 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |  → 〆切:6/20(水)
 |
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  **** 第12段 『楽天市場直伝EC商売繁盛60の秘訣』企画進行中
   
 **** 第13段 『盲導犬クイールの一生』企画進行中

======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-04 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-11 ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-087【なぞなぞ答え】 ・・… □■

  たまには一息 なぞなぞでも・・・・

    大阪と東京が試合をすると必ず東京が勝ちます。
    その理由はな~に?

  答えは 大阪には勝つ資格(葛飾区)がないから。
  うむむ。

  大人も子供も“そんなこと知ってるわい”という区が、大阪にも東京
  にもあります。
  さてそれは・・・
  港区(皆解く)ですね。
  あはは、そんな駄洒落に付き合いきれないと帰っちゃうのは、
  帰宅(北区)の方。
  けっ、おもしろくネェ・・というのはお目白区の方。  

  そろそろ、お時間のようで・・・・
  (葛飾区の話:上前淳一郎最新作 読むクスリ35 p.29)

                       しんのすけ@ゾナー?
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )です。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/ の登録、解除で・・
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
------------------------------------------------
東京の日出:04:24 -0分 対前日
       (今、最も夜明けが早い時期です)
東京の日入:18:58 +0分 ”
日昼時間 :14:32  +0分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------

======================================================================
ζ
▲▼▲    また明日・・。
Web ◎◎ k    
  | △ |   
  \0/    
     く||ノ     
  |_|
______ ≪≫ ________________
                真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:26

2001年04月02日

【才能論】..樋口廣太郎........................★★★★☆+引き出す

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2001-047】 2001/04/02(月) ★
★ “サクラの下の霜柱”の月曜日    ★
★ http://clicks.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆  開校直前!・・《無料体験入学》・・EC研究会主催(非営利事業団体)
★  “社内ネット起業や個人起業のノウハウ”が習得できる電子起業塾
☆┳┳┳┳┳┳┳┳
★*電*子*起*業*塾*《無料体験入学》4月7日(土)と4月14日(土)13:00-17:00
☆┻┻┻┻┻┻┻┻ 各回・限定90名様をご招待!今すぐお申し込みを!
★ ecken@ceres.ocn.ne.jp ★ EC研究会/電子起業塾 TEL:03-5366-2275
☆ご案内図など詳細はこちら。 http://www.news-japan.com/ecc/college/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 才能論 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字51 = 才能 】
   ◎ プレゼント:【 マッキンゼー式世界最強の仕事術 】当選者発表!
【 サービス王になろう2 】3冊 4/ 4(水)〆切
【 bウエブ革命 】5冊     4/10(火)〆切
          【 えきーぷ 】ギフト券千円   4/10(火)〆切

======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【才能論】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:ビジネス、教育
----------------------------------------------------------------------
■著者: 樋口廣太郎(ひぐち・こうたろう)
  1926年京都府生まれ。京都大学経済学部卒業。住友銀行副頭取を経て、ア
  サヒビール社長に就任(86年)2000年に相談役名誉会長へ。
  新国立劇場運営財団理事長、日本ナスダック協会会長など。
  著書に「人材論」「前例がない。だからやる!」ほか。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 講談社/ISBN4-06-210491-1/1500円/221P
2000/11/21 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「金太郎飴集団から桃太郎軍団へ。個の発芽が未来を創る。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

どんな人もなにがしかの才能がある。幼い子供を持つ親は、一所懸命その子の
幸せを思って様々な教育をしてあげようとする。
人様と同じようなことを、できればちょっとでも人より上手にできることを目
指す・・・といったところが世の中の趨勢。
偏差値教育の弊害が云々といいながら、なかなか、個性を伸ばす環境を作り出
していくということは難しいものだ。

本書の「才能論」は、ほぼイーコール「教育論」となっている。

これまでの日本の教育が「全体を一律にレベルアップ」するための政策となっ
ていたため、それが「自分の頭で考える力」や「個人の才能を花開かせるチャ
ンスを奪う」ことにもなっていると指摘。

行きすぎたイーコール(結果を同等)主義と、機会を公平・公正にするという
フェアを混同したことが、個性を踏みにじる悪平等主義を生んだと言う。

著者の経験や生立ちなどを交え、分かりやすく説得力のある教育論が展開され
ている。

人を育てるとは、モノを詰めこみ教えこむことではなく、個々の才能を引き出
すように導くことである・・・とは、最近読んだコーチングの思想とも一致し
て心に響くものがある。

金太郎飴のようにどこを切っても同じ顔は、あるフェーズでは必要だが、人の
育成は、桃太郎のお話にでてくるようにそれぞれ違った個性と得意技(イヌ、
サル、キジ)を生かせる世界が必要だ。

「親の子」であり、「社会の子」である子供達の教育をどう考えるか・・・大
人達に課せられた大きな課題。本書には、考えるヒントが多い。

おすすめ度は、★★★★☆+引出す
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

著者の最初の恩師は、小学校の時の女性教師、東浦奈津江先生。
著者が通っていた小学校は、全校生徒の半分くらいが大学教授の師弟だったと
いう良い子ばかりの学校だったらしい。ノーベル賞の湯川秀樹博士の3兄弟も
同じ小学校というからすごい。そこでは小さな布団屋の息子でやんちゃ坊主の
著者は、全く注目もされない子供だったという。
そんな中、東浦先生は、落ちこぼれの著者を励まし、転校するときかけてくだ
さった言葉は、著者をとても勇気付けてくれたようだ。

小さな個性を見逃さず、その子にあった才能を伸ばしていく。
教育の理想はそんなところにあるのだろう。
そして、そういう教育は、学校に押しつけるものではなく、大人の(社会の)
責任である。


中坊公平さん(弁護士)との共著「僕らは出来が悪かった!」のエピソードも
読者に訴えかける。

中坊さんも小学生の頃は、できの悪いガキだったようで、あるとき親が先生に
呼ばれ、「おたくのお子さんは成績が悪いから親ももっと見てあげて・・」と
言われたとき、中坊少年のお父さんが言った言葉がとてもいい。

「たしかにうちの子はあらゆる面で劣っている。だからきっと金ではなく鉄な
のだろう。たしかに家でちょっと教えればすぐに金にすることはできるが、そ
の金メッキはすぐにはがれる。その時に困るのはこの子だ。うちの子は鉄なん
だから、自分でも鉄だと分かった上で、どう生きるかを考えさせたい・・・」

みたいなことで、後年、中坊さん本人は、父親のこの言動を「体も悪いし、成
績も悪いぼくのことを、ありのまんま認めてくれたんですね。出来が悪いなり
に自立してやっていけと。・・僕をそのまま認めて、自分の力でやっていけと
とういう教育をしようとした。」と語ったという。

相田みつをの「そのまんまで ええがな」という心構えは、親にして(親だか
らこそ)、なかなかできないことではある。

__________________________________
@ 戻る 教育 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00052945
| ↓
|   ひきだす
|               => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
後半、社会的な教育という観点から、今の学校(少子化で教室がどんどん空い
てきている)を地域コミュニティのセンターにしようという提案がある。
リクルートフェローの藤原和博さんも同じような考え方で、実践していらっし
ゃるようだ。( http://www.yononaka.net/  )

教育は、学校の問題だけではない、才能は我が子のことだけの問題ではない、
・・・などなど考えさせてくれる本である。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  人材育成担当の方
  子をもつ親御さんの方
  先生のかた
  教育学部の学生さん
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★☆+引き出す

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
●富士山・コム    ( http://www.fujisan.com/webook )

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.04.06[金]:【】..

2000.04.05[木]:【】..

2000.04.04[水]:【】..

2000.04.03[火]:【】..

2001.04.02[月]:【才能論】..樋口廣太郎....★★★★☆+引き出す
 講談社/ ISBN4-06-210491-1/1500円/221P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 1500円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-13 ・ ・ ・ ‥… □■

_________________________New_____
/|
| ̄ Webookプレゼント企画 第5弾 
|      『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』 当選者発表
|   ----------------------------------------------------------
|   当選者の方はこの本のコメントをどこかのオンライン書店に
|   書きこんでくださいね・・・! 英治出版さんの企画でした。多謝!
|
|   (1)山下輝○様  おめでとうございます。
|   (2)平田仁○様  またまたですね。
|   (3)橋○ 薫様  お楽しみください。
|   (4)鈴木一○様  おめでとうございます。
|   (5)井上雅○様  よかったですね。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
_________________________New_____
/|
| ̄ Webookプレゼント企画 第6弾
| ======================
|   「サービス王になろう2」3冊。しかも著者中谷彰宏氏サイン入り
|   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.03/2001.03.02.htm
|
|  ● メール先:wada@ohtapub.co.jp
|      cc: webook2001@yahoo.co.jp
|  ● タイトル:サービス王2+お名前      
|  ● 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
|  ● 〆切:4/4(水)
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

/========<春の特別企画>==============
| JR西日本の駅店舗の「お買物・飲食」に使える?商品券?!
|    もちろん、「えき~プ」で本も買えます!!
| 「ジェイアール西日本サービスネット共通ギフト券千円」
|     (抽選で10名様にプレゼント!!)
| ----------------------------------------------------------
| <応募方法>
|  ◆申込み先:http://www.goekeep.com/ のぺージ右上
|          「プレゼント申込みはこちら」からどうぞ!
|  ◆お願い :上記申込みページのご意見・ご感想欄に
|       「しんのすけさんのファンです!」とご記入下さい。
|  ◆当選人数:10名(西日本の方だけね)
|  ◆応募〆切:2001年4月10日(火)
 ==============================
_________________________New_____
/|
| ̄ Webookプレゼント企画 第7弾
| ======================
|   「bウェブ革命」 5冊。
|   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.03/2001.03.08.htm
|
|  ◆ メール先:webook2001@yahoo.co.jp
|  ◆ タイトル:bウェブ革命+お名前      
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
|  ◆ 〆切:4/10(火)
|
|  インプレス森谷さまと訳者糸川洋さんのご協力で実現しました。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-00 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-08 ・ ・ ・ ‥… □■
  
----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-046【e漢字51= 才能】・… □■

  才能=さいのう。
  国語辞典をひくと「才知と能力」とある。
  才知ってなんだぁ・・・「心のはたらき」とある。
  じゃぁ能力は?「ものごとをなすことができる力」とある。頭だけじゃ
  なくて行動力まで含んだものだ。
  才能とは、心の働き(EQ)+行動に繋がる智恵(IQ)+α という
  ところだろうか。αというのは、Something Greatのパワーとでも
  いえばいいだろうか。思っても見ないことをよびこむ運みたいな
  ものだ。
  才能は、誰しもたくさん持ち合わせている。それを引き出してくれる
  人にめぐまれるか、みずから見出すか・・・。
  僕だって、ガリレオ・ガリルレロや、レオナルド・ダブンチョに匹敵
  する才能をもってる自信がある。ただ問題は・・それが生きてるうちに
  発芽するかどうかなんだけど・・・(笑)
  
         しんのすけ@e漢字.COM
 ------------------------------------------------------------------ 
 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
      http://www.netpro.ne.jp/~webook/ekanji/index.htm
     バックナンバーはこちら :
      http://www.melma.com/mag/90/m00028090/
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )です。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/ の登録、解除で・・
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
------------------------------------------------
東京の日出:05:26 -5分 対先週金曜日
東京の日入:18:04 +3分 ”
日昼時間 :12:38  +8分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------

======================================================================
ξ
▲▼▲    また明日・・。
Web ◎◎ k     
| △ |      リレー。
\0/ !
||__/  > ヤフープレス 5月号
   <| /    > ソフトバンクパブリシング
_/ \      >  4月13日発売 に記事あり・・。
~ /     
  ¨             真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 00:50

2000年10月13日

【父親だからできる!子育てマネジメント】.★★★★+父親

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2000-152】 2000/10/13(金) ★
★ “CoolからColdへ”の金曜日    ★
★ http://clicks.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
0~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~0
| ( ∂ γ 【Wine of the Week】 |
| ) ●●● まぐまぐ ID=46172 |
| ζ ●● ワイン・メルマガ よろしかったら・・ ▼ |
| ● http://visit.to/winewine ⊥ |
0~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~0
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:05:45 +1分 対前日
東京の日入:17:09 -1分 ”
日昼時間 :11:24 -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【父親だからできる!子育てマネジメント】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育
----------------------------------------------------------------------
■著者:樋口健夫(ひぐち・たけお)
  1946年京都生まれ。大阪外国語大学卒業。三井物産ネパール王国カトマン
  ドゥ事務所所長。
  著書に「アイデア発想が湧き出る本」「アイデアマラソン発想法」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
東洋経済新報社/ISBN4-492-04138-9/1600円/225P
2000/9/7 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「父親が家庭教育と運営に参加するために、プロジェクト管理の方法を使って
 みてはどうだろうか・・・。」」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

家庭と仕事。父親と家庭。家族とビジネス。どうもその間には、あい入れない
溝があって、距離感があるように思える。(と思いこんでいる)

本書は、著者の子育てに参加する家庭内プロジェクト(実験と著者は呼ぶ)の
いくつかを紹介しながら父親のありかた、家族とのふれあい、生き方・・を提
案する内容だ。

商社マンとして海外駐在が多かった著者の経歴は、一般の会社員からみるとや
や例外的ではあるけれど、家庭と仕事という両面を担うという環境面では、私
たちと似たりよったり。

教育論的な洞察の展開というよりは、著者の家族の現実世界をありのまま文字
にした感じがあり、ぐっと生活に密着した親近感を覚える。
家族を会社のプロジェクトと同じように考える。家族をチームとして考え、も
のごとに対処すれば、問題解決の道も開ける・・・そんないくつかの事例が登
場する。

「毎日の仕事に忙しい父親。細かいとろこは母親に任せて重要事項や決定にの
み父親が相談を受ける(と父親自身が信じている)というのがほとんど。実際
は、母親が全部取り仕切っていて、まるっきり家のことには関係していないの
ではないか・・・。」
なんて反省をしながら、樋口ファミリーの子育てマネジメントを参考に普段の
生活を見なおすのもいい。家庭内プロジェクト・キックオフのネタがみつかれ
ば最高!

おすすめ度は、★★★★+父親
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

「兄弟間協調融資制度」というのが面白かった。

著者の子どもは3人。長男が司法試験の予備校集中講座をうけるときの話。
予備校の経費が7万円くらい。自分の貯金から3万円だすつもりで、残りを父
親にだしてもらおうとしたときのこと、著者はちょっと考えてみると返事を保
留する。

そして、兄弟間協調融資制度を思いつく。
ふひたりの弟たちに「あのねお前たち、兄ちゃんに融資してもらいないかな」
ともちかける。
ゆうしってなあに?と口をあける弟達に著者はこう説明する。

「・・だけど条件はすごくいいよ。おまえ達が一人5000円づつ提供する。
 二人で1万円だ。これを卓也(長男)に融資する。卓也が司法試験の予備
 校に払うお金の一部として使う。残りは私が出す。」
   それで?と続きを聞く兄弟ふたり。
「資金をおまえ達兄弟が出す条件は、5年以内に卓也が司法試験に合格した
 ら、卓也はこの資金を2倍にしておまえたちに返す。」
   だめだったらどうするの?という弟達に
「だめだったら、父ちゃんが5000円返済するさ。」
 という具合。

金額の問題ではなく、家族のメンバーの大切な時期に一員として参加するか
しないかということだと、著者はこのアイデアにいたくご満悦。
証書も著者がワープロで作って長男がサインしたという。

家族の中の絆をつよめるなんだか素敵なアイデアだ。
ちょっとした出来事にも、社会勉強と人間を磨く知恵を絞るというのは素晴ら
しい。こんなシチュエーションがあるご家庭があるなら、試してみてもいい。

関連サイトをウロウロしたいかたは・・
__________________________________
@ 戻る 父親 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00037107
| ↓
|   とうさんの出番
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
妻との関係、子供達との関係などありのままの紹介は、共感をもって読むこと
ができる。

3人の男の子を育てる過程で「子も父を育てる」という相互作用をこの著者も
認識しているのが目をひく。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  おとうさんやってるかた
  お家に帰ると会社より厳しい上司がいる方(笑)
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★+父親

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )
●BK1 ( http://www.bk1.co.jp/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2000.10.13[金]:【父親だからできる!子育てマネジメント】..★★★★+父親
         東洋経済新報社/  ISBN4-492-04138-9/1600円/225P
2000.10.12[木]:【賢いはずのあなたが、なぜお金で失敗するのか】..
          G・ベルスキー、T・ギロビッチ..★★★★★+心の会計
          日本経済新聞社/ ISBN4-532-16358-7/1500円/255P
2000.10.11[水]:【自分「プレゼン」術】..藤原和博..★★★★★+プレゼン
ちくま新書/ ISBN4-480-05864-8/ 660円/221P
2000.10.10[火]:【--】..年休

2000.10.09[月]:【--】..体育の日

----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 3760円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2000-29 ・ ・ ・ ‥… □■
__New____________________________
/|
| ̄ Webookプレゼント企画 第17弾 (New!)
| ==========================
| 【サービス王になろう】(中谷彰宏著)プレゼント 3冊
|    ↑
|   著者のサイン入り!
| http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.10/2000.10.02.htm
|
| <応募方法>
|  ◆ あて先: webook2000@yahoo.co.jp
|  ◆ タイトル:サービス王+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、Webook暦、コメント
|  ◆ 締切り:10/18(水)
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
======================================================================
■□ < Web●○k from the Editors > A#2000-02 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-31 ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------
  きのうのカラコラムで紹介した「ヒデキ」のお話は、読売新聞ではなく
  日経新聞でした。
  読者の方から教えていただきました。読売と日経をとっているため、
  ちょっと混同してしまいました。
  人の間違いを指摘するのは気をつかいますが、とっても暖かい心遣いで
  メールをいただきました。山田さんありがとうございました。
----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-152【タンバクロ】  ・… □■

 丹波の黒豆、丹波黒。今がエダマメとして食べる旬のようだ。
 きのう兵庫県から とれたてのクロマメがとどいた。
 さっそく湯がいて食べる。
 うーん、もぐもぐ。
 「このうちかわをむいた後のしっとりとした感じがなんとも
  いえず、そして、しっかりとした歯ごたえは、味を引き立てる..」
 なんて”美味しんぼ”の世界だったら言うんだろうなぁ。
 丹波の黒豆は、美味しんぼのまんがにもでてくる。
 今年の丹波地方は、黒豆の出来がよいらしく、さやの感じも
 力がある。
 僕の兄がおくってくれた。
 黒豆の研究をずっと続けていて、「黒豆博士」といわれているようだ。
 黒豆博士の薀蓄?のサヤをむきながら、ワインとクロエダマメなんて
 いいなぁ。

    しんのすけ@くろまめ
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )です。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/ の登録、解除で・・
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)

======================================================================
ξ  
▲▼▲
Web ◎◎ k  また来週。 
| △ |       週末はご家族と・・・。
.\マ/ .
∠ _||_/ @@
| | |@@@@| 
< >  ̄ ̄
    真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 16:59

2000年03月29日

【国語のできる子供を育てる】工藤順一......★★★★+言葉

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2000-051】 2000/03/29(水) ★
★ “春の微分係数1.16”の水曜日   ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★    ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:05:32 -1分 対前日
東京の日入:18:00 +0分 ”
日昼時間 :12:28 +1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【国語のできる子供を育てる】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、国語
----------------------------------------------------------------------
■著者:工藤順一(くどう・じゅんいち)
1949年青森県生まれ。立命館大学卒業。79年に荒川修作に出会い、美術批
評を始める。現在、「国語専科教室」を主宰するかたわら、女子美術短大
、芝浦工業大学で講師を務める。著書に「About Arakawa」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 講談社/ISBN4-06-149468-6/ 660円/218P
1999/9/20 第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

  「学校時代はすぐ終わり、テストに悩まされたり勉強しろと言われたり
することはなくなる。それからが、本当に言葉を使って生きる、テスト
ではない実人生の本番が始まる。その時に使うことばの質が、その人の
人生とその世界の質を決めていく。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

私達にとって「書くこと」「読むこと」はいったいどんな意味を持つのか、子
供が育っていく過程でその本質を外すことなく育んでいくにはどうすればいい
のか・・・そんなテーマで書かれた本である。

我が子の教育を真剣に考えない親はいないはずなのに、なぜか本質を外してし
まっているような・・・この時代に、読むこと書くことと生きることの係わり
を鋭く考察した本だ。

「本を読まない、作文が書けないといった失語的状況」を憂慮しながら、一人
の親として、また国語教育そのものに直接対峙する教育者として、読む力、書
く力を伸ばす実践的な方法と考え方を展開する。
そこには、考える人間、創造する人間を育むための深い洞察と信念が伺える。
国語のテストでよい点をとるためのノウハウといった薄ッペラな内容ではない
。言葉というツールを通じた、人生の哲学でもある。

本書には、作文上達法や読書の方法、おすすめの子供の本など実践的な内容も
あるが、もっと深層の考察=読むこと、書くことが生きること考えることとど
う係わるのか=というところに価値がある。

本書は、国語のできる子供を育てるための実践的ハウツウの本はなく、『国語
のできる子供を育てる』ことができる大人を育てる本・・・なのだ。

おすすめ度は、★★★★+言葉
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

先日、知人から面白い話をきいた。なんでも放送大学のある先生が書いた本に
あったとか・・・。
子供たちに『作文を書きなさい』『感想文を書きなさい』といっても、なかな
か面白い授業にはならない。そこで、『あなたたちの後輩に、この本はものず
ごく面白いよって宣伝するものを作ってよ!どんな形でもいいよ・・』式の問
いかけをすると、俄然こどもたちは張り切ったそうである。
実際にそれが、後輩の2年生とか3年生に伝わり、“4年生のおねえさんに言
われたこの本、面白かったです”なんて反応が返ればなおさらだ。
ほんのわずかなモチベーションが、やらされる・・・という不快感を拭い去り
自らやりたい気持を昂揚させる、そんな場面である。


関連サイトをウロウロしたいかたは・・
_________________________________
@ 戻る 国語 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99039705
| ↓
| 著者のサイトがある・・。(工事中あり)
| http://www.ne.jp/asahi/new/world/
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
子供たちは本を読むのが嫌いな訳ではない・・・そう実感したことがある。
ポケモンが流行り始めた98年ころのこと。幼稚園児までがゲームボーイでポ
ケモンに夢中になっていた。そして、ゲームが上手くなりたいという強烈なモ
チベーションは、細かい字で書かれた攻略本を真剣に!読みふけることも達を
演出していたのである。
夢中になれるものには、真剣になれるのだ。
そこには、『“それ”というのは、ピカチュウのことか、ナゾノクサのことか
いいなさい』なんていうテストはないし、『タケシがどう思ったか書きなさい』
・・なんてことを求められたりもしない。
「自由」な楽しみだけがある世界なのだ。
そこには、結構な文脈や考えるための智恵が必要な世界が広がってる。子供た
ちが、ポケモンを楽しむために「本」という材料を自然に活用している姿を見
て新鮮な驚きを感じた瞬間であった。

そんな子供たちは、やがて、母親がよかれと思ってマジメに取り組む幼児教育
でも、幼稚園でも、学校でも、楽しむためや役立てるため、考える為ではない
ドライブをぐいぐいとかけられ、やがて、「本を読む」「本の内容を理解して
生活(遊び)に役立てる」などといった世界からだんだんと隔絶されていく・
・・それが今の国語教育の現状ではないか・・。
本書を読んで、そんな感じを強くした。

それぞれの家庭で営々と行われている日々の子育ては、人間を作るのか、勉強
や習い事ができるマシンを作るのか、というせめぎあいの中で行われているよ
うなこの国。その深い“悩み”を国語教育という場面でとらえたのが本書だと
といえる。

あなたもいっしょに悩んでみよう。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
子供の勉強に関心が強い方
うちの子、本を読まなくて・・という方
とにかくいい点とれば・・で安心してる親御さん
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

   ★★★★+言葉

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )

アメリカ・カナダ在住の方は 《今週のWebook コーナーから 》↓
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2000.03.31[金]:【】..

2000.03.30[木]:【】..

2000.03.29[水]:【国語のできる子供を育てる】工藤..★★★★+言葉
 講談社/ ISBN4-06-149468-6/ 660円/218P
2000.03.28[火]:【怪傑チャート診断室】..石黒謙吾..★★★★☆+怪傑
 デジタルハリウッド出版局/ISBN4-525140-17-5/1300円/222P
2000.03.27[月]:【生きること学ぶこと】..広中平祐..★★★★☆+学ぶ
 集英社文庫/ ISBN4-08-750731-9/ 310円/227P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 2370円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2000-05 ・ ・ ・ ‥… □■
_________________________________

| プレゼント企画2000-3( スポンサー:石黒謙吾さん )

| 昨日お会いした分類王こと、石黒謙吾さんからサイン入りの著書を
| いただきました。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~
| チャート式を取り入れた芸術的なサインは、なんと一冊につき
| 30秒以上もかかるというお宝もの。

| (1)「怪傑チャート診断室」 1冊
| 2000.3.28 の Webook 参照
| (2)「チャート式 試験にでないニッポンのしくみ」 1冊
| http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/98.8/98.8.11.htm

| 応募方法 :宛先 webook2000@yahoo.co.jp
| タイトル: 書名+お名前
| 本文: お名前、メールアドレス、住所、Webook暦、一言
| 〆切 :4/13(木)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-04 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-07 ・ ・ ・ ‥… □■

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-051【春の花】 ・ ・・… □■

コブシ 対 ハクモクレン

コブシとハクモクレンは、春先に咲く白い花。
とても似ているが、花びらの数が違うはず。6:9だったかな?
花が やや小さく、花びらが細くて開き気味なものがコブシ。
花びらがわさっとよっているのが、ハクモクレン。
http://www2.justnet.ne.jp/~nob.fujiwara/KOBU.HTM
http://member.nifty.ne.jp/okitamura/kasi_i1/hana2/kobusi2a.html
野山にさわやかな白の彩りを添えてくれる。

しんのすけ@いい季節
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
======================================================================
ξ
▲▼▲
Web ◎◎ k,Mobook       また明日!
| △ |
  \b/ /~ 「She'sブレイク」という雑誌に
/~~~o~~~ 載せていただきました。感謝!!
|t|
△~△ 真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:37

2000年03月17日

【大学は研究室で選べ】..オバタカズユキ他..★★★+大学

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2000-044】 2000/03/17(金) ★
★ “わぉ・・さわやか!”な金曜日   ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★    ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

毎朝、メールで届くホットな「生活圏情報」
<< ネットリーフ >>
http://www.netleaf.ne.jp/

======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:05:49 -1分 対前日
東京の日入:17:50 +0分 ”
日昼時間 :12:01 +1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【大学は研究室で選べ】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、大学
----------------------------------------------------------------------
■著者:オバタカズユキほか
オバタカズユキ(おばた・かずゆき) 1964年生まれ。コラムニスト。
新川貴詩(しんかわ・たかし) 1967年生まれ、美術ジャーナリスト。
武田徹(たけだ・とおる)1958年 ジャーナリスト
武田了(たけだ・りょう)1959年 バンコク生まれ。フリーライター。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 数研出版/ISBN4-410-13811-1/780円/109P
2000/4/1 第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

  「大学は研究室で選べ。
どんな研究室が自分に適しているのか考えよう。
その前にどんなことがやりたいかを考えよう。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

受ける大学は試験の偏差値や進学担当のセンセイの助言に従って選んだ・・。
そして、受かった大学の内、一番世間体がいいところに行った・・。
恐らく今でも、80%はそんなところではないだろうか。
僕は、xxがやりたいからあの大学のあの学部のあの研究室に行くのだ・・と
いう指向性の高い学生は今でも(多分)少ないのではないだろうか。
そういうことを考えるゆとりがないというのが、受験を控えた高校生の現実的
実態かもしれない。

「偏差値以外の大学選び」が叫ばれて久しい。最近では少子化の並みが確実に
大学の環境も変化してきた。大学入試そのものもOA入試導入などやる気のあ
る学生を選別してとりたいという大学側の変化や、学生さんに気に入ってもら
う為に施設(食堂など)を充実するとかいった小手先の変化もある。

“選ぶのは大学側だ!”の時代から“選ぶのは俺達だ!”という時代への変化
は、社会の仕組み(学歴社会や大企業指向)の崩壊というソフトな部分と、そ
もそも子供(学生)数が少ないんだというモノ的な部分とによって徐々に浸透
している。
そんな中、本書は、何の為に大学へ行くのか、何を志すのかといったことを考
える題材を与えてくれる。

ロボットの夢を追う機械工学研究室、ポピュラー音楽学や女性学といった耳新
しい名前の研究室、宇宙のなぞに挑む宇宙物理学などユニークな研究室が紹介
されている。

高校生のみなさんと、その親御さん、先生におすすめ

おすすめ度は、★★★+大学
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

研究室は何で持っているか。当然そこの担当教授(あるいは先生)。
その研究室がチャレンジしている「研究」や「創造」の魅力をインタビュー記
事や写真などでうまく伝えている。

紹介されている研究室はこんなところだ。

早稲田大学機械工学 菅野重樹
WABOT2(譜面を見てピアノをひくロボット)など人間と共存でき
るロボット開発をするところ

甲南女子大学 女性学 牟田和恵
ジェンダー問題、家族の問題などを扱う・・・。

同志社女子大学 音楽療法学 稲田雅美
楽器を使って、心の奥と対話する、そして心の病気のケアをする・・・。

関西大学 メディア社会学 岡田朋之
ケイタイや伝言ダイヤルなど個人の通信に関する研究から社会を分析する。

大阪大学 法情報学 田中規久雄、養老真一
法律は古臭いばかりではない。新法案はできるわ、判例は日々増えるわ・
・・。そこでコンピュータの出番。法を情報という視点で捉えようという
のがこの研究室。

などなど。
僕たちが大学に行った頃にはなかった、新しい学問分野もあり、なかなか面白
い。

関連サイトをウロウロしたいかたは・・
_________________________________
@ 戻る 数研 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00004738
| ↓ http://www.suken.co.jp/sinkan/sinkan.htm
|
| 数研出版のサイトはここ:
| http://www.suken.co.jp/index.html
| チャート式など参考書をメインにしてきた出版社が新たに
| 一般書に挑戦。7冊がラインナップされている。
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最近は大学からの情報発信が進み、かなりの大学、研究室からインターネット
を使って情報発信がされている。
本書にも関連URLが掲載されている。

もう一度大学にいってみたい?
そんな社会人は、目的がハッキリしているから、積極的に研究室探求をするは
ず。必要(ウオンツ)ありて、研究室を探す・・・といったところか。

ともあれ、研究室の“研究”材料を提供してくれる本である。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
これから大学へ行こうとする君
その親の方
その先生の方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

   ★★★+大学

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )

アメリカ・カナダ在住の方は 《今週のWebook コーナーから 》↓
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/bookindex.html )

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2000.03.17[金]:【大学は研究室で選べ】..オバタカズユキ他..★★★+大学
 数研出版/ ISBN4-410-13811-1/ 780円/109P
2000.03.16[木]:【インターネットマーケティング】..博報堂..★★★+IM
 JMAM/ ISBN4-8207-1484-8/1600円/251P
2000.03.15[水]:【休刊】..リーフに乗って

2000.03.14[火]:【ビットバレーの鼓動】..荒井久......★★★★★+渋谷
日経BP企画/ ISBN4-931466-14-1/1600円/311P
2000.03.13[月]:【マンガ般若心境入門】..蔡志忠画....★★★+彼岸
         講談社/ ISBN4-06-269100-0/1400円/196P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 5380円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2000-04 ・ ・ ・ ‥… □■
_________________________________



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-04 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-06 ・ ・ ・ ‥… □■

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-044【製品比較2】 ・・… □■

< Cybozu Office3 vs NeoJapan iOffice2000 >
~~~~~~~ ~~~~~~~~~~~
イントラネットといっても様々なレベルがあり、一概に言えないが、恐らく
多くの企業が最初にやりたいことはほぼ決まっている。そして、それらは
パレートの法則(80:20)で、結構、導入効果も高い。
速い、安い、簡単・・・といったコピーが似合うイントラさきがけソフト
はなんといってもサイボウズだ。
スケジュール、行き先案内、ToDoList、掲示板、プロジェクト管理、ワーク
フローなど、ひととおりがパッケージになっている。
サイボウズのほうはすでに企業3000社に納入実績があり、メディアでも
多く取り上げられている。
後発でほとんどCybozu対抗戦略を行っているのがNeoJapanだ。機能面でも
も価格もサービス対応も・・ほとんど同じ。
いち早くiモード対応したところが好感だ。
どちらもダウンロードして無償お試し(60日)ができるので、気軽にイン
トラを試したい方は、おすすめだ。どちらもたいへんよくで来ている。
サイボウズ: http://www.cybozu.co.jp/index.html
ネオジャパン: http://www.neo.co.jp/ioffice/index.html
どっちがいいかって? うーん、それは・・・・。

  しんのすけ@イント・ラマン
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
======================================================================
ξ
▲▼▲
Web ◎◎ k,Mobook       また来週!
| △ |
  \b/ /~ Webot くんです。ビビィ
/~~~o~~~
|t|
△~△ 真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:30

2000年01月25日

【大人のスピード勉強法】..中谷彰宏.........★★★★+☆peed

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2000-014】 2000/01/25(火) ★
★ “ちらちら小雪”の火曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:06:47 -1分 対前日
東京の日入:17:00 +1分 ”
日昼時間 :10:13 +2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【大人のスピード勉強法】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:大人の勉強
----------------------------------------------------------------------
■著者:中谷彰宏(なかたに・あきひろ)
1959年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂で8年間
CMプランナーを務めた後、(株)中谷彰宏事務所設立。
作家、俳優、演出家として多方面で活躍。著書多数。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 ダイヤモンド社/ISBN4-478-70916-2/1400円/210P
1999/12/16 第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「大人の勉強法に欠かせない要素は、スピードです。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

情報が溢れ何をどう吸収すればいいのか迷ってしまう現代に、自分の手の届く
範囲(リーチ)をどうしたら広くできるか・・・・その要素を「スピード」と
いうキーワードで整理した本だ。読書、勉強、理解すること、書く事などに
分け、それぞれに“早くこなす技”の意味を紹介する。

一般にマネーとタイムは人生のトレードオフ的な関係がある。学生のころは、
時間があるけど金がない、社会人になれば金は少しあっても、時間は圧倒的に
制限される。そんなトレードオフだ。もちろん例外はあるが、まあ8割は当た
っている。仕事もあれば、付き合いもあるそんな多忙な大人の勉強法・・それ
はまさしくスピードという要素が鍵になる。
勉強のトレードオフは、密度と広さという間にも存在する。順番を付けるとす
ればまず「広さ」が先。これを認識した時こそ本書の示唆するスピード勉強法
が生きてくる。

例えば、“同じ時間なら3時間で1冊をじっくり読むより、3時間で10冊読
んだほうが得るものが多い”とか“本の全部を理解することが目的ではない。
わかるところが得るところだ”など本を読むコツは、僕自身も「そうそう、そ
のとおり!」と思うところ。また、“人生の価値は、どれだけアウトプットを
したかで決まる”、“集め始めると、集まり出す”など、情報が物的束縛から
解放されてきたネット時代にフィットする至言も散らばる。

多忙なあなたに元気を与える大人の本。34分で読むことをオススメしたい。

おすすめ度は、★★★★+☆peed
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

34分で読む本。そんなに早く読めるとは中身が薄いせい・・?
そうではなく、初めにそういう気持になって読めば速い!という意味である。
(もちろん、読みやすいからそのくらいで読めちゃうという面もあるけど)

年に60冊も本を出す著者は、インプットの量も凄いらしい。新幹線で出張す
る時は、紙袋に本を10冊くらい詰め込んで、新幹線の中でバンバン読むんだ
とか。そして、気に入ったところや注目したい内容にはグイ~と太い線を引く
。そんな著者が進める読書法は・・

本はまず読む前に何分で読むか決めてかかれという。本を読むトレーニングと
して、その本を何分で読みきるか読む前に決めるという訳だ。
「パラパラっと見た時、直感的に、時間を30分とかに配分し、体内時計をセ
ットしてから読む」という訳である。「新聞を読むように本を読もう」とは、
けだし至言である。
仕事と同じで、7時に彼女とデートがあるからそれまでにシゴトを終わらせよ
うと思うと、それなりに終わる・・・それと同じだ!というのは分るような気
が・・・。

本について、もうひとつ僕の琴線をならしてくれたコトバは・・・
「本の全部を理解することが目的ではない。わかるところが得るものだ。」

そう、それでいいのだと思う。難しい経済書やビジネス書があった時、その内
の分るところが、いいところなのだ。
自分の言分を分ってくれる人がいい人、と同じような文脈で読めばいい。そう
思って読めば、読書も楽しい。まったくわからなさそうな内容の本であれば、
得るところのない本だと、さっさと諦めるのも賢い選択だ。

諦めるポイント(タイミング)として、こんなしゃれっ気のある設定がある。

《小説以外は、50ページ読んで面白くない本が、
突然面白くなることはない。》 50ページ読んで面白くなければ捨てよう!

ということが書いてある。しかも、それが本書の丁度50ページにある。
そこでストップするはずはないという著者の自信の表現でもあるのだが、なん
とニクイ設定ではないだろうか!


関連サイトをウロウロしたいかたは・・
_________________________________
@ 戻る 大人 更新 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.goo.ne.jp/
| ↓
| 著者の公式サイトはこちら。
| http://www.an-web.com/
|
| 以前は、www.nakataniakihiro.com というドメインがあったような気が
| するが、どうなったんだろうか。ちょっと惜しいような・・。
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最近、著者は、『スピード』という言葉に凝っている。“スピードリーダーシ
ップ”という本が今年になってから出ている。次回はこれを、30分で。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
毎日多忙な大人の方
時間がないとお嘆きのあなた
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

   ★★★★+☆peed

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )

●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )

アメリカ・カナダ在住の方は
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/ )
今日の本 → http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=7159

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2000.01.28[金]:【】

2000.01.27[木]:【】..

2000.01.26[水]:【】..

2000.01.25[火]:【大人のスピード勉強法】..中谷彰宏...★★★★+☆peed
 ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70916-2/1400円/210P
2000.01.24[月]:【新学問のすすめ】..木内孝...........★★★★★+エコ
         プラネット出版/ ISBN4-939110-01-x/1600円/256P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 3000円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#2000-01 ・ ・ ・ ‥… □■
_________________________________


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-03 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-02 ・ ・ ・ ‥… □■

----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-014【カフカ】 ・ ・ … □■

きのうの宴会で面白い話があった。人間には2つの部屋があって、一つは
幸せがいて、もうひとつは不幸が寝ている。幸せなことがあって、ドンチャ
ン大騒ぎすると不幸がムックリ起き上がるのであまりはしゃぎすぎぬように
するのがいい。一方、不幸のほうが大騒ぎする時は、幸せが起き上がってく
れるかというと・・そうでもない。なぜなら幸福のほうは、耳が遠いから。
こんな話だ。カフカにあるそうだけど、まだ読んだことがない。
カフカの寓話 とかにでてるんでしょうかぁ。 どなたかご教示ください。

   しんのすけ@過負荷
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
======================================================================
ξ
▲▼▲
Web ◎◎ k,Mobook        また明日!
| △ |
\0/ ~ キックボード保険!
  \\ ~~ 保険に詳しい読者の方から
_/| \ 保険の話がきた・・・?!
┳ / \ )
| _//
危 @━━━ ・・・ ))
■ ◎ ◎
~~~~~~~~~~~~~~~~ 真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 18:09

1999年12月03日

【パパになる!】..ケント・デリカット......★★★+◎~◎

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-179】 99/12/03(金) ★
★ “木枯らし吹いた”の金曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:06:33 +1分 対前日
東京の日入:16:28 -0分 ”
日昼時間 : 9:55 -1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
日没は今がイチバン遅い時期です・・・
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【パパになる!】
 
----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:エッセイ、教育、家庭
----------------------------------------------------------------------
■著者:ケント・デリカット
1955年カナダ生まれ。のちアメリカに移住。1984年、フジテレビ系「笑っ
ていいとも」に出演、明るいキャラクターで人気を博し、テレビ、講演会
などで活躍。現在、アメリカ・ユタ州在住。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 TKC中央出版/ISBN4-87758-148-0/1200円/207P
1999/8/5 第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「ぼくは、メガネのいじめられっ子だった。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

タモリの《笑っていいとも》に出ていたちょっとヘンなガイジン、ケント・デ
リカットの家族物語。
ユーモラスで親しみのあるケントは家庭でもそのまんまのようだ。

ケントが幼いころ分厚いメガネのことでいじめにあい、塞ぎ込んでいる時でも
ママがやさしく包んでくれた話、自然の美しさ(ケントはカナダの生まれ)や
仕事を手伝う喜びなどを教えてくれたパパの話、青年になり宣教師として日本
の北海道を訪れ、そこでお世話になった日本の母、浅沼さんの話・・・など、
ケントの暖かな人柄のバックボーンが語られる。

そして、今は自分がパパ。
5人の子供のパパとして生きるケントは、日本の教育環境の良さ悪さなどにも
触れながら、《世界一のパパ》になろうとする自らを語る。
小さい頃から愛情たっぷりに育てられたケントが、今度は自分自身の家庭を築
いていこうとする姿に、ほんのり暖かい気分になれる本だ。

子供の幸せに必要な3つのこととして、こんなことを言っている。
◎第一に親がモデル(模範)を示すこと
“ぼくは、パパがママを大事にしているモデルを見て育ちました。子供が
ママに言葉や行いでイヤな態度をすることを許さなかったし、男性が女
性に暴力をふるってはいけないということを見せてくれました。”
◎家族のコミュニケーション
“僕たち夫婦は、寝る前に一日のいろんなことを話し合います。そして、
週に一回は、必ず夫婦でデートするのです。”
(日本のお父さん、おたくの場合、どうですか?・・・)
◎ガイドをすること
“「こういう道もあるし、こういう道もあるけど、どうする?」がガイド
「いい学校へ入る道へ行きなさい。そのためならパパとママはなんだっ
てしてあげるから」というのはマスター(指導者)です。”

「笑っていいとも」では、ケントはちょっとヘンなイントネーションの日本語
で喋っていた。本書は、あの調子がそのまま活字になった感じで楽しい。

家族を築きながら“大きく”なっているお父さんにオススメ。

おすすめ度は、★★★+◎~◎

----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

ケントは、子供のころから目が悪く、遠視と近視が混ざった感じで、さらにレ
イジーアイ(片方の目が焦点を合わせると、もうひとつがサボって焦点を合わ
せない、レイジーになるという病気)があったようだ。
当然、イジメの対象になってしまう。
そんな中、ケントのママが伝えた3つのメッセージはすこぶる素晴らしいもの。
「あなたには価値がある」
「外はどうでもいいの。うちに帰ればお前は愛されてるよ」
「ケント、今、一番自分がひどいと思ってるところ、おまえの目とメガネ。
それはきっとそのうち、おまえのチャームポイントになるよ。メガネと
その目がお前を助けてくれる日がくるよ。」
特に、3番目は、ケント自身がホントかよ!(って英語で)思ったと書いてい
る。

実際、日本にきて「笑っていいとも」などで人気を博したのは、その目とメガ
ネの効用があったから不思議である。

ケントが幼いことママが教えてくれた楽しいゲームが紹介されている。

『9人の子供がいる中、ぼくのママは、子供の名前を紙に書いて、わからな
いようにまるめたものを、入物に入れておくんです。
子供たちはそれをくじのように引く。
そこに書かれた名前の人に、何も言わず一週間、わからないようにいいこと
をしてあげる。例えば、僕が妹の名前を引いたら、朝起きてシャワーを浴び
ている間に、妹のベッドの片づけをしてあげる、というふうに。
そして、一週間後。
自分の名前を持っている人は誰だったか、つまり、自分にいいことをしてく
れたのは誰だったかを当てるんです。
当てられなかったら、OK。それが素晴らしいんです。
“いいことは、その人が知らないうちにしてあげるのがいいのよ”と言葉
で言われても、その奥床しさや素晴らしさをわかることはできなかったで
しょう。
それをゲームとして分らせてくれたところが、ママの勝ち。』

うーん、これいいなぁ。家でもやってみよ・・(って、家族が少ないなぁ)


関連サイトをウロついてみると・・
_________________________________
@ 戻る 中止 更新 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|
| ケント・デリカットが徹子の部屋に出演した時の様子がここに:
| http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/backno/html/961017.html
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ほんわかとした中に、アメリカの古きよき「ファミリーの良さ」が伝わる内容
がある。ご家族の平和にどうぞ。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
お父さん、お母さんの方
ケントのメガネが印象的だったかた
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

   ★★★+◎~◎

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )か、
Webookホームページの書評に買い物ボタンがついてます。

●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )で、

アメリカ・カナダ在住の方は
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/ )で
今日の本 → http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4853

本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99031432

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.12.03[金]:【パパになる!】..ケント・デリカット..★★★+◎~◎
 TKC中央出版/ ISBN4-87758-148-0/1200円/207P
99.12.02[木]:【休刊】..

99.12.01[水]:【鈴の鳴る道】..星野富弘............. ★★★☆+鈴
 偕成社/ ISBN4-03-963290-7/1400円/93P
99.11.30[火]:【休刊】

99.11.29[月]:【ケータイDe絵文字Book】..京太編..... ★★★+(^☆^)
        ビレッジセンター/ ISBN4-89436-130-2/ 600円/128P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 3200円
======================================================================
■□ < Web●○k from Publishers > P#99-04 【new!】 ・ ‥… □■
_________________________________

| 出版社の方、お好きに使って・・・
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors > A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#99-44 ・ ・ ・ ‥… □■

(株)サムスルの渡邉さんから お便りをいただきました・・・。
----------------------------------------------------------------------
> 渡邉です。こんばんは。
> 既にお読みになられたかもしれないのですが、先日出版された邦訳
> 『パーミションマーケティング』(翔泳社、1999年、\2000)は、
> なかなか興味深いです。まだ読み始めたばかりですが、大筋として
> は、interruption marketing から premission marketing への移行
> がテーマとなっています。
>
> 「無理やり邪魔をしながら告知する従来型広告手法」から、「顧客
> の心を開いてから、広告とはわからないように告知をする広告手法」
> へという変化についても含まれています。
>
> Yahoo! アメリカ法人の副社長が執筆したものです。
> とりたてて新しいものでもありませんが、インターネットを使った
> プロモーション、マーケティング手法or環境として、確実に変わり
> つつある潮流を書物にまとめて整理してあるという点で、なかなか
> ためになる本ではないかと思います。
> 以上、ご参考までに。
>
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
>  渡邉 裕晃 Hiroaki WATANABE   watanabe@samsul.co.jp
> ----------------------------------------------------------
>  株式会社サムスル       ( http://www.samsul.co.jp )
>    〒151-0061 東京都渋谷区初台1-51-1 初台センタービル7F
>           (Tel:03-5358-8151 Fax:03-5358-8152)
> ----------------------------------------------------------
> 個人ニューズレター"Samsul's Choice" http://www.samsul.com
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
----------------------------------------------------------------------
渡邉さんは、いろんな意味で私のお師匠さん。
渡邉さん、本のご紹介ありがとうございました。
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-178【ネットドラマ】・ ・ … □■

世界初のネットドラマ登場!という触れ込みで、毎日1分ずつ放映する
インターネットドラマが始まった。
『グラウエンの鳥籠』
一日に百万アクセスというから凄い。一度覗いてみよう!
http://www.e-sekai.com/grauen/

            しんのすけ@一日一分
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
======================================================================
■□ <クリックアンケート> 【 New! 】 ・ ・ ・ ・ ・… □■
Supported by PlusBeta( http://www.plusbeta.com/ )
----------------------------------------------------------------------
ムシャクシャした時、どんなことしてみたいですか?
“衝動買いをする”と “好きな人に甘える”という方が多くなりました。

■途中経過・最終結果を見たい方
http://plusbeta.com/enq/a.cgi?a=q00000068

投票してみたい方は、Webook #99-174 (11/25) をご覧ください。

======================================================================
ξ
▲▲▲
Web ◎◎ k of the Day = 本日は、脳みそ デリデリ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\o/ /・
||_ / ・
  |\ |\ /  ・ もういっかい! 違う餌で
| \ ヾ ・
==ヾ/ ・
┗━┓┓ ・
■■┃┃ ~~~・~~~~~~~~~~~♪~~~~~
■■ ●●   ∮ ‥… ∋-==Θ>

真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 16:41

1999年10月15日

【育児の帝王学】..岸本裕史..................★★★★+未来

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-155】 99/10/15(金) ★
★ “なんか最近へんな気候・・”の金曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------------------------
~~~ 読者の皆様に嬉しいご報告 ~~~ 「Web◎◎k of the Day」が
まぐまぐ初の公式ガイド「まぐまぐメルマガイド2000」に掲載されました!
....
http://www.mag2.com/misc/book2000.htm (11/5発売デス)
// \
// 富士山・ドット・コムでも注文承ります
// \
http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4677
-----------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:05:46 +1分 対前日
東京の日入:17:07 -1分 ”
日昼時間 :11:21 -2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【育児の帝王学】少子化時代の知性と野生の磨き方

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育、育児
----------------------------------------------------------------------
■著者:岸本裕史(きしもと・ひろし)
1930年神戸市生まれ。小学校教諭を長年務め、現在、教育士、学力コンサ
ルタントとして「見えない学力」を提唱。
著書に「子どもがわかる勉強の本」「家庭で育てる豊かな学力」など多数。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
小学館/ISBN4-09-387210-4/1000円/191P
1999/10/1 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「少子時代に生まれた子供たちをいかにたくましく育てるか、また少子化
の不利な面を成長と発達に有利な方向に転じるにはどうすればいいか、
ひとつの提言がここにある。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

「子供」と一口に言っても、その発達過程では大きく違う存在となる。本書は
教育者としての長い経験と洞察をもとに、少子化時代の問題点を浮き彫りにし
ながら、幼稚園から小学校くらいまでの子供の育て方を書いた本である。

すでに少子化時代と言われて久しく、一組の夫婦が産む子供の数は 1.5人以下
になっている。それがどういう意味をもち、将来どのような社会的影響を及ぼ
すかは、さまざまとりあげられている、しかし、2000年問題と同じように
個人にとって今すぐ直接的影響がないものは、“ゆでがえる”状態になってか
らでないと問題意識が高まらない・・・そんなややこしさがある。

育児という点で、少子時代の一番の問題は、兄弟姉妹がいないために幼いころ
の“擬似社会体験”が希釈になることだという。一人っ子が多いという現実は
未来へ続く社会問題だというわけだ。
けんかをしたり、おやつを奪いあったり、分け合ったり・・そんな経験は、人
間のやさしさやたくましさを育む原体験といえるからだ。
そんな少子化時代への具体的対処策を、子育ての具体的な場面や会話を紹介し
ながら提言する。(準兄弟、準姉妹の勧め=気のあった家族で子供のお泊り会
をするもの など具体的な提言は、是非実行したらいいなと思う)

また幼児が学童に至る過程で親も子も苦労する、いわゆる「勉強」についても
、21世紀を担う基礎学力を培う具体的な方策を示している。

怒母弱父(どぼじゃくふ)、罵母(ばぼ)など手厳しい表現も出てくるが、未
来を育てるのは私達大人の役目ということをひしひしと感じさせる説得力にあ
ふれている。

おすすめ度は、★★★★+未来

----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

幼い子供にとって大事な仕事・・それは「遊ぶこと」。
遊ぶ事が大切な事だ!などと叫ばなければならないほど、現代の子供たちは、
“学習する”ことに仕向けられている。

著者はこんな風に遊ぶことの大切さを表現する。

「少年少女時代は、戸外での群れ遊びのうんと好きな子にしておくべきです。
遊びに熱中して日没まで遊びまくっている子は、将来立派な仕事をやって
いける素地を自らつくっているのです。
人の心を感じ取る力、人と共感する力、人と連帯する力、人に自分の言分
を聞き入れさせる力、初めて会う相手とすぐ打ち解け合う力、遊びや仕事
などに集団で取り組む力、かなりの人数の子をまとめあげる力、そして、
生きる智恵そのもの・・・こういた力は感応表現能力、あるいは社会的能
力といいますが、これはまさに遊びの中で身につく能力であり、生きる能
力そのものです。」

まだ幼稚園とか小学校の低学年とかの場合は、まさにこの遊びが大切な頃で
ある。

群れて遊ぶ最小単位は、兄弟や姉妹。少子化時代には、その最小単位がまず
ない。しかし、「少子」という現実はそう簡単には変えられない現実であり
その中でできること・・・その具体的な方策のひとつとして「準兄弟・準姉
妹」を提言している。(これは、幼児というよりむしろ小学生向き)

気心のあった家族どうして相談し、相手の家の子供を金曜の夕方から招いて
翌日までいっしょに過ごすのだ。キャンプや林間学校の家庭版である。
よそいきのことはしないで、普段の生活そのまま、しつけなどもその家の家
風そのままが基本。
その様子もかなり具体的に紹介されており、やってみようか・・・と思える
ところが本書の“心が通う”ところだ。

一人っ子、二人っ子(昔は4人5人も多かったため、二人でも少ないくらいと
いうのが著者の認識)を心も体もしっかりした子に育てる事は、今の大人に
課せられた重い責務だという。そんな著者の思いは、押し付けがましくない
表現と具体的な内容で読む人にずっしりと伝わってくる。

日本の親が読むべき一冊。

うーむ、時間がない。
本日 ここまで・・・(ごめんなさい)
よい週末を!

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
幼児をお持ちのお父さん、お母さん
小学生のいるおうちの方
子供が2人以下のご家庭
野生的な旦那様と知性的な奥様
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★+未来

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
Book Chase(http://www.php.co.jp/book/)か、
ISIZE Book(http://www.isize.com/book/)で、

本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99037900

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.10.15[金]:【育児の帝王学】..岸本裕史...........★★★★+未来
小学館/ ISBN4-09-387210-4/1000円/191P
99.10.14[木]:【ヒラリーマン随筆日記】..愛場広友...★★★☆+ヒラーリ
       講談社/ ISBN4-06-209780-X/1300円/230P
99.10.13[水]:【ふうせんのはか】..さだまさし.......★★★☆+ふうせん
くもん出版/ ISBN4-7743-0342-9/ 952円/85P
99.10.12[火]:【アメリカ海兵隊式最強の組織】Dan&Rod..★★★★+Semper
日経BP社/ ISBN4-8222-4145-9/1600円/307P
99.10.11[月]:【休刊】..そういえばオヤスミでした・・・

----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 4852円
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors> A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#99-39 ・ ・ ・ ‥… □■

森さんから頂きました。
----------------------------------------------------------------------
> 真之助 様
>
> はじめまして。森と申します。
> 大学の図書館に勤務しており、「Webook」は選書の際の参考に
> させていただいております。(大変、お世話になっています。)
--いやあ、お役に立てて光栄です・・。 (照れる真之助)
> 真之助様は、日木流奈君をご存知でしょうか?
> 最近、テレビや雑誌で紹介されているようですので、もうご存知かも
> しれませんが・・・。
> もし、ご存知ないようでしたら、彼のホームページをご覧下さい。
> (私が説明するよりもよくわかると思います。)
>
> http://www2.odn.ne.jp/luna/index.html
>
> 彼は3冊、本を発行しております。
> 彼のの本を是非、「Webook」にてご紹介していただきたく、
> メールしました。
> 本来なら、私が感想を書いて、読者からのおすすめのコーナーで
> 紹介していただく方がよいのかもしれませんが、実は私、まだ
> 本を手に入れていないのです。
> (中身を見ぬうちに紹介するのも何ですが・・・。)
> 涼しくなってきましたので、風邪などひかぬよう、お身体には充分
> 気を付けて、これからもどうか頑張って下さい。
> 陰ながら、応援致しております。
-- うう、ウルウル。有難うございます。(潤む真之助)
>
> 森
----------------------------------------------------------------------
森さん、ご紹介ありがとうございました。是非 今度読んでみますね。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-155【 My Keyboard 】・ ‥… □■

マイ・○○とかいう言葉が一時はやった。最近は i△△が 流行。
”自分の・・”というこだわりの分野になんとキーボードがあった!。
今日、関係先の営業の方とお話をしていて、PFUの Happy Hacking
Keyboardという製品で盛り上がった。
SunとAT互換機やMac共用キーボード、こぶりなため机上スペースの
節約などいろいろ便利なようだ。
なんでもネット上にユーザーのホームページがあったり、宣伝もしない
のに人気を博しているらしい。
値段は29800円くらいで、たかがキーボードごときにこの値段?!と思うが
こんな評判 http://www.pfu.co.jp/hhkeyboard/hyouban.html や
こんな声 http://www.pfu.co.jp/hhkeyboard/usersopinion.html を見ると
おやっ!と思う。あなたもいかが 、マイ・キーボード。

     しんのすけ@マイ・コップ
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
★ 情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp) もあるよ。
----------------------------------------------------------------------
★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
----------------------------------------------------------------------
★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
----------------------------------------------------------------------
ξ
▲▲▲
Web ◎◎ k of the Day = 本日は、脳みそ ヒラヒラ できたかなぁ
| ○ | また、来週。
0 \⌒/ O 今日は 垂直トビの測定でございます。
|_||_|   
  | 〇 |       
  | O |  
=== びょーん
// \\
\ /
⊿⊿
∥ 真之助@Webook of the Day

======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 16:27

1999年06月16日

【学校を基地にお父さんのまちづくり】岸祐司.★★★★+地域

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-95】 99/06/16(水) ★
★ “鳥の鳴き声目覚まし代わり”の水曜日 ★
★              ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------------------------
■会社を設立しようとする際必要な1000万円は、起業の大きな障害になっ
■ていると思われます。そこで弊社では、そのような問題を抱えておられる企
■業家を支援致します。小規模M&Aでそれが可能となります。株式会社を
■65万円~(簿外債権なし、事故歴なしを確約)で譲渡します。
■詳しくは・・・ http://www.indit.co.jp/INDIT3.html
------------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:04:24 -0分 対前日
東京の日入:18:59 +1分 ”
日昼時間 :14:35 +1分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
○ 今週は夜明けが最も早い時期です。●
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【学校を基地にお父さんのまちづくり】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:ドキュメンタリー、地域社会、教育
----------------------------------------------------------------------
■著者:岸裕司(きし・ゆうじ)
  1952年、東京生まれ。中央大学法学部通信教育過程中退。在日朝鮮人の妻
  と一女二男の子供と5人家族。1982年、書籍専門の広告・デザイン会社(
株)パンゲアを設立。同社の代表取締役として現在にいたる。
  趣味は仕事と秋津でのふれあい。学校と地域の融合教育研究会副会長、秋
津コミュニティ会長、日本ジャーナリスト会議会員など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
太郎次郎社/ISBN4-8118-0650-6/1800円/202P
1999年/3/25 第一刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「親になるとは何か、地域に暮らすとはどういうことか、自分の子供以外に
  目をくばるとはどういうことか・・・・そんな刺激を与えてくれたのは
  ジャンケンおじいちゃんと お花のおばあちゃんだった。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

1980年に東京湾の埋立地に誕生した千葉県習志野市秋津小学校を中心に、著者
をはじめとして地域に生きる人々は、見えない心の糸を手繰りながらすばらし
い地域社会を運営してきた。そのドキュメンタリーの本がこれ。

千葉県習志野市は私の住む町のすぐ隣り。最近、ネット社会で様々な人との出
会いや交流の広がりを感じる一方で、自分が住む町での交流の少なさになんと
なく寂しさを感じていた私には、結構衝撃的な内容のドキュメントだった。

PTAにしろ町内会にしろ、職業や人生観、考え方など様々な人の集合体であ
り、必ずしも気の会う人だけの集まりではない。ちょっとした言葉のすれ違い
でぎくしゃくするし、その修復は結構面倒でもある。ネットワーク上の繋がり
も同様なところはあるが、ある程度同じような嗜好をもった集まりならそれな
りのルールや不文律が働いてくる。

そういうものが薄い(何でもありの)世界が地域コミュニティの特徴だ。
そういう世界でありながら、『学校を核にしながら、失われている地域の公共
性を再生させ、自己の主体性を発揮しうる住みやすい地域社会』へと変貌させ
てきた記録でもある。

町の人たちが土日を利用して作った小学校の飼育小屋、学校、幼稚園、PTA
など地域ぐるみで実現した総勢432人出演のオペレッタ、自主・自立・自己
管理で運営される小学校のコミュニティールーム、タブーのない活動をするP
TA活動など、秋津を『ただ寝るだけの町から、生きる町』へと変貌させてき
た様子が、生き生きと綴られている。

学校とは、地域とは、生きるとは・・・と、自分と自分の住む地域社会との関
わりを考えさせてくれる好材料に富んだ本である。

企業戦士のお父さんも、教育ママの方も、人生をちょっと違う視点(学校と地
域社会)で眺めてみては如何。

おすすめ度は、★★★★+地域
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

ちょっと印象的な活動を少し・・・

○ 全市的に広がった“学校おはなし会”

ボランティアのお母さんが、学校の国語の時間に『学校出前えのお話の時
間』として、本を読んであげるもの。国語の正規の授業として行うところ
に特徴がある。1970年、石田博子さんというかたが、東習志野小学校
のたった1クラスからはじめたことが、今では全16の市立小学校で行わ
れている。“学校と地域の連携教育”の事例。

○ 小学校にコミュニティルーム誕生!

「秋津小学校では、1995年、児童数の減少に伴いふえてきた余裕教室4室
と校舎裏庭の畑敷地30平方m、陶芸窯つき小屋を、教育委員会の正式
な承認のもとに地域に解放」した。
こうしてできた学校のコミュニティルームに、授業がある平日も含め、
地域の人達が朝9時からよる9時まで、無料で利用できるのだ。
ちょっと工夫をこらし、利用者の「自主・自立・自己管理の運営による
小学校施設の地域開放」の事例は、結構画期的なことである。
私だけが、家の子だけがよければ・・・という風潮の世の中にあり、地域
での社会的公共の意識の目覚めも呼び込むこのコミュニティールームの誕
生は、注目に値する。

このほか、飼育小屋の棟上げ式でオヒネリ(お金が入っている)を投げる企画
の是非議論、男子バスケ・チームのユニフォーム新調のための子供にようるバ
ザー、成田空港建設反対の関係で失職した久保さんの支援、PTA組織の改革
などさまざまな出来事の中に、地域と個人の係わりを考えさせてくれる素晴ら
しい題材がある。

秋津での様々な地域交流の活動は、著者やその周りの人達の献身的な参画とね
ばりつよい取組みの結果でもある。
仕事、家庭、自分の趣味・・・時間に限りのある中で、そういう活動にエネル
ギーをつつぎ込むには、それなりの「覚悟」がいることも確かだ。

著者のこんな言葉が、その原動力(覚悟)の一端を表している。

『秋津では、地域にもっとも密着した小学校施設を<自主・自立・自己管理
のコミュニティールーム>として地域が使いこなす事をとおして、“地域
の宝である子供たち”の学びを見守りつつ、同時のお年寄りを含む大人た
ちも“寝るだけではない、ともにくらすまちの仲間作り”にもなりうる、
新しい地域社会のありかたを創造するようになりつつあるように思う。』

個人と地域社会との係わり、身近なデモクラシーのあり方などを、考えさせて
くれる一冊だ。小学生がいるお父さんにはイチオシ!

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
小学生の子供を持つお父さん、お母さん
住んでる町を変えたい方
地域コミュニティーに疎遠なかた
学校の方
文部省の寺脇研さん
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★+地域

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは(みつかりりませんでした)

======================================================================
■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

======================================================================
■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.06.18[金]:【】..

99.06.17[木]:【】..

99.06.16[水]:【学校を基地にお父さんのまちづくり】岸祐司.★★★★+
地域
太郎次郎社/ ISBN4-8118-0650-6/1800円/202P
99.06.15[火]:【休刊】..県民の日。家族平和活動隊出動のため休刊です。

99.06.14[月]:【あなたのお客さんになりたい!2】..中谷彰宏..★★★★+
気持ち
三笠書房/ ISBN4-8379-1791-7/1200円/217P
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 3000円
======================================================================
■□ < Web●○k from the Authors> A#99-06 ・ ・ ・ ‥… □■

チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ の著者 石黒謙吾さんからの
メッセージです。宝島別冊448に注目!
----------------------------------------------------------------------
お元気ですか? 石黒謙吾です。
本日(6/16 水)発売の、別冊宝島<実録 アルバイト100!>特集
の中で、<図解 知っておきたい! バイトの手>という10ページの記事を
構成して書いています。(p79~)
今回は、画学生の鉛筆デッサンを使って、目新しさを狙ってみました。
野球場>売り子>お札を指の間に挟む、など、仕事として特徴的な手の動き
10個を、デッサンと、ライフワークの図表で分析しています。
(今回は、特集の性格上、ふざけてばかりいられないので、ちょっとマジメ)
書店に立ち寄りの際など、ついでにでも見ていただければ幸いです。
それではまた。失礼します。
……………………………………………………………
オンラインマガジン<HOT WIRED JAPAN>で、連載中!
<チャート式 試験に出ないニッポンのしくみ>
http://www.hotwired.co.jp/
(カルチャーのコーナー)
……………………………………………………………
      石黒謙吾 kengo@blueorange.co.jp
http://www.blueorange.co.jp/
……………………………………………………………
----------------------------------------------------------------------
挟む(野球場の売り子)、さばく(レジでお札を数える)など、手の動きを
石黒さん独特の分析で紹介。その人畜無害さ(失礼)と視点の斬新さに思わ
ずニヤリ。動作のバランスシートというのが『超』気に入りました!!

======================================================================
■□ < Web●○k from the Readers> R#99-23 ・ ・ ・ ‥… □■

地球の反対側(ブラジル)からお便りをいただきました。
----------------------------------------------------------------------
> 真之介様
> 残念ながら、サンパウロでの中谷さんの講演はキャンセルになったそうで、
> ガッカリしてます。またの、機会に期待します。
> さて、昨日は国際交流基金サンパウロ文化センター主催の
> 沖縄Renken Bandと当地の民族音楽のグループとのショーが
> ありました。こちらの観衆はのりがはやいので、結構盛り上がって
> おりました。残念ながら、琉球言葉で理解は出来ませんでしたが。
> 太鼓・じゃみせんなどの民族楽器と電子?楽器などとの編成がユニーク
> でした。
> 当地は沖縄出身者の方がたくさんいます。ショーの途中でリーダーの
> メンバー紹介のとき、日本語でのユーモアがポルトガル語のユーモアに
> ならない場面がありました。通訳者も飛ばしましたが難しい問題です。
> では、PCがはやくなおるといいですね。
> いつもコチンコチンに堅くなった頭脳を少し、
> 響かせていただいてます。 yanagi@SAO

----------------------------------------------------------------------
インターネットはどこでも繋がるのは分かってるんだけど、実際に地球の
反対側からメールをいただくと、なんだかウレシイですね。ヤナギさん
またご当地お便りをくださいませ。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

======================================================================
■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-95 【絵を見る2】・ ・ … □■

  ワシントン・ナショナル・ギャラリー展(東京都美術館)へ出かけた。
  最近、絵画に親しむのがFPK活動になっている。
  モネ、ルノワール、ピサロといった印象派(19世紀後半)の作品が
  展示会の目玉。ああ、これ知ってる・・・という絵がいくつかあって
  楽しい展示内容だった。
  テープガイド(500円。イヤホンで聴ける案内)は結構いい。子供
  も「絵画とは自然の模倣ではなく、個々の内面的必然性が自然の・・」
  などといった解説に、“ねぇ、もほう、ってなぁに?”などと的確?な
  質問をしたり、よくわかんなぃなどと言いながら大人の真似事をして
楽しんでいたようだ。
  モネの”日傘の女性、モネ夫人と息子”は、逆光の構図の中に風を感じ
  させる印象的な絵。なじみの作品も、本物を見るのはやっぱりいい。

     しんのすけ@太鼓橋
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
★ 情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp) もあるよ。
----------------------------------------------------------------------
★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
----------------------------------------------------------------------
★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
----------------------------------------------------------------------
アメリカビジネス最前線の情報誌 FIS(フィス)人気急上昇中。
ハーバード・ビジネス・レビュー、翻訳前の米国ビジネス書籍などの
先見(Foresight)と洞察(Insight)を一足先にゲットできる。
  プレビュー版購読は、まぐまぐで。 ■ まぐまぐID=14236
■ http://www.netpro.ne.jp/~fis/
■ FIS Communication Support Group ■ 代表 吉丘圭吾 fis@netpro.ne.jp
----------------------------------------------------------------------
(
----------------------------------------------------------------------
ξ
▲▲▲
Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みそコチョコチョできたかなぁ
| ○ | また、あした。
\=/ トリになったしんのすけ
\\___ ¥
/| / 。 o O 〇
∠_| ~/
| / 真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
======================================================================

Posted by webook at 15:28

1999年03月18日

【大人問題】..五味太郎...................★★★★★+五味 講談社/ ISBN4-06-208275-6/1800円/197P

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-046】 99/03/18(木) ★
★ “へぇ、日産と一緒になルノー”の木曜日 ★
★ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:05:49 -1分 対前日
東京の日入:17:51 +1分 ”
日昼時間 :12:02 +2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
< ついに昼間が12時間を超した!>
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================
■ ♪♪♪ 読者5000人 特別企画 【 第2弾 】 ♪♪♪
……………………………………………………………………

読者プレゼント企画、第二弾。(第一弾も継続中ですよ)

第2弾は、:『ソフトな政治』
著者 : バーチャル政党「フェデラリズム」代表 杉原佳尭
URL: http://www.federalism.org
抽選で3名の方に なんと!《 4月の書店発売前 》にプレゼント。
えぇ~っ、そんなことあっていいのか! → いいんです。

◎ 応募資格: Webook 読者 +地球に優しい方 +
Webook を誰かに紹介してくださる方(・・してネ)
◎ 応募方法: Webook@yahoo.co.jp へメールを送る。
タイトル:ソフトな政治 希望+お名前
本文:氏名、住所、Webook歴、感想コメント、(年代)
を書いてね。
◎ 応募期間: 締め切りは、3/24(水) !!(こりゃ 大急ぎ。)

======================================================================

■著書名: 【大人問題】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:その他(教育、社会、エッセイ)
----------------------------------------------------------------------
■著者:五味太郎(ごみ・たろう)
1945年東京都生まれ。桑沢デザイン研究所インダストリアルデザイン科卒
業。工業デザインを手がけ、後に絵本の世界に入る。その著作は約300
冊に及ぶ。その独創的な作風は、こどもから大人まで幅広いファンを持ち
数十冊の本が海外でも翻訳出版されている。現在は、絵本創作以外にも、
エッセイ、服飾デザイン、アニメなど様々分野で活躍。
作品に「のでのでので」「ははははは」など多数。 ボローニャ国際絵本
原画展などで受賞多数。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
講談社/ISBN4-06-208275-6/1800円/197P
1996/12/1 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「とりあえず子供のことをいったり扱ったりしているはずなのに、
肝心の子供がどこにもいません。
子供をどうするこうするの大人がいるばかりなのです。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>


大人の邪まな気持ちが見え隠れする現代社会を、冴えた視点でとらえ、「大人
(が)問題」「大人(の)問題」「大人(は)問題」だという大人有害論を展
開する。

我々の暮らしの中に「なじんでしまった」「ふつうのこと」も、子供という透
明なフィルターを通して見ると、いたるところにオトナの愚かさが見えてしま
う・・・そんな内容だ。

子供の教育、こどものしつけ、さらにはこどもの芸術、こどもの創造性、こど
もの自立などと言いながら、実は子供不在。子供のことを考えて・・・と言い
ながら、結局は大人の都合を押し付けている、そんな実体を、身近なことがら
と語り口調の文体で展開する。
競争、試験、評価が大事な社会、無意識のうちに差別している社会、人の事情
を無視する社会、世間さま/世間体/世間並が大事な社会、教わりたくないも
のは教わらなくてもいい権利・・がない社会、など様々な視点は、とても新鮮
だ。

子供のいる方は、現在進行形で、独身や子供のいない方も子供の頃を思い出し
ながら、社会批評として、とても面白く読める。

楽しい絵本を沢山書いている著者は、読者を“広がりのある自由な思考の砂場
”へ連れ出してくれる。
さあ、あなたも思考のお砂場へ。

おすすめ度は、★★★★★+五味
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

生活もゆとりができ、子供の数が少なくなり、必然的に子供をどう育てるか、
どこへ入れるか・・・などに力が入るこの時代。幼児早期教育、児童発達心理
学、初等芸術教育・・などかまびすしきものが、著者の周りに漂いはじめたと
き、著者は「不思議な」気持から、やがて「不愉快な」気分になったと言う。

なぜか。

それらが全ては、子供のことを扱っているのに、どうも子供不在。「なんだか
んだと子供を試したがる大人たち」や「いつもそわそわと世間を気にする大人
たち」が、結局のところ肝心の子供のことを忘れ去っている、そんな実体に気
がついたからだ。


教育とかしつけとか以外に、この国の社会に様々な面を「こども」という未来
からの使者によって見ている点も面白い。

CNNのレポーターが、近くの森で起きた火事のあおりで、街中煙につつまれ
たニューヨークの街で、市民の声を聞く話がある。
アメリカのインタビュー番組を見ていていつも驚くのは、スラム街に済んでる
ような人でも、ちゃんと自分の言葉で自分の意見を述べるところ。ここで取り
上げている話もそれに近い。
レポーター氏は、主婦、ビジネスマン、タクシードライバーなど多くの声(困
惑、苦情、怒り)の声をインタビューし、終わりがけに脇を通りがかった子供
(8、9歳)にマイクを向ける。
ほんのついでといった感じでこう聞く・・・「この煙、君はどう?」。
すると少年、今ケムリに気がついたという顔であたりを見回し、「ぼく、この
におい、嫌いじゃないね」って言ったとか。

“こんなガキにこんなセリフを吐かせるアメリカという風土”にまだ底力があ
る、と著者は言う。つまりアメリカには「ここに一人の個人的な個人がいる」
ということを言っているのだ。
『自分の鼻でケムリのにおいを嗅いで、自分の頭でちょっとまとめて、そして
自分の口で喋るガキがいる』というのだ。

翻って、この国。「情けないほど個人的な個人があまりに少ない」と日本の社
会を嘆く。


子を思う親の気持ちは、悪くはないけど、どうも身勝手じゃありませんか!?
という疑問符をいくつか投げかけたものもある。

例えば
「一般論として、だいたいの親は子供に“集中力”をつけさせたいと思って
いるのですが、ファミコンに関しての集中力というのは認めません。同じ
集中してマンガを読むんだったらせめて赤塚不二夫じゃなくて手塚治虫を
読んでくれなどと、かなり身勝手です。」
とか
「親の優位性や主導性を表現するために“私がお腹を痛めて産んだ”などと
いうセリフを口にする母親や、“おまえのためにおれはどんな苦労をした
か・・・!”などと乱れる父親に対して、子供はその言っている意味がわ
かりません。わかるわけはないのです。ウソなですから。そこで仕方なく
“産んでいれって頼んだ覚えはねぇよ”という、非常にワケのわかるセリ
フを吐きます。どこに照らし合わせても、これはホントです。」
とか
「犬好きの人は、えてして子供好きなんです。同様に、教育熱心な人にも
子供好きが多い。わかりますか、この図式。
つまり犬のレベルと同じ子供が好きということです。そういう人は、自分
に素直に従わない、子供らしくない子供は“子供”とは認めないタイプで
す。」
などと手厳しい。でも、実際そうかもしれない。


試したがり、管理したがり、の大人社会の中で、ちょっと新鮮な清々しさを感
じるエピソードが紹介されている。創造性なんていいながら、いかに枠をはめ
ることに汲々としている大人達の姿が浮き彫りになっている。こんな話だ。

「そうそう、ある学校の書き初め大会で、一人だけ横書きした女の子がいて
かなり新鮮な感じになったそうです。学校の先生に聞いたお話。貼り出す
ときほかと揃わなくてめんどくさいというのはあるけど“えー、みんな縦
に書いてるんだ、じゃぁ、わたしは横にしよっと」というタイプ。そうい
う子、わりあいいっぱいいる。さらに、それを“お、いいね、おもしろい
ね”という大人がいることで、立体的になると、また世の中変ってゆくの
です。そして気がつくと書道界なんかも変ったりするのかもしれません。」

そういえば、僕も小学校の書道の時間、好きな女の子の名前を大きく書いてた
ら、回りの子がみんな真似して、それぞれ好きな子の名前を書いてたなぁ・・
あれって、結構、いいことだったんだぁ。(うふ)

子供の目と著者の脳みそで、世の中もう一度、見直してみては如何。


おとな が もんだい

という表紙のデザインも気に入る。著者はデザイン科の出でもある。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
家の子は、バランスいい子に育てたいとお考えの親御さん
子供なんてきれぇだという、昔子供だった大人の方
いつも「読み聞かせ」してるんですぅというお母様
斜に構えて生きてるあなた
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★★+五味

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=96047960

「さらに 大人問題」(これは また今度)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99007326

=======================================================================
■ << 今週のwebook list >>

99.03.15[月]:【ことばの道草】..岩波書店辞典編集部...★★★+道草
岩波書店/ ISBN4-00-439006-0/ 560円/175P
99.03.16[火]:【育てたように子は育つ】.........★★★★★+その★★で
小学館/ ISBN4-09-387271-6/1500円/110P
99.03.17[火]:【休刊】..東京の日中時間が12時間丁度なので?休刊

99.03.18[木]:【大人問題】..五味太郎...........★★★★★+五味
講談社/ ISBN4-06-208275-6/1800円/197P
99.03.19[金]:【】..

----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 3860円
============================================================..========

■ < Web●○k from the Authors> A#99-05

======================================================================

■ < Web●○k from the Readers> R#99-12

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
======================================================================

■ <しんのすけのカラコラム> C#99-46 【人間ホイホイ】

小橋さんがやってる「今日の雑学」3.17に人間ホイホイの話が載ってた。
ゴキブリホイホイの人間版。朝日新聞の記事(3.16)で福岡の無職の男が
泥棒に入った所、ねばねばの粘着マットに足を取られ、おまけにバランス
を崩して体もくっつき、駆けつけた警備員に御用となったという次第。
ほんとにあったんだぁ・・・という新鮮な驚きがある。
泥棒さんも、ゴキブリの無念の気持ちが分かったらしく放心状態だった
とか・・・。
しかし、「ごきぶりホイホイ」というネーミングは、ほんと素晴らしい
発想だ。こういう動作を表す繰り返し言葉は、商品名にいける。
xxこいこい、○○スイスイ、△△ぐりぐり、□□バリバリ・・・
なんてありそう。
そういえばこの前、小橋さんに初めてお会いしたけど、とっても落ち着い
た感じのお父さんって印象。毎日とどく今日の雑学は日々の楽しみ。

しんのすけ@ごきぶりブリ
======================================================================
■ ♪♪♪♪ 読者5000人 特別企画 第一弾 ♪♪♪♪♪
…………………………………………………………………………

第一弾は、『大前研一氏 サイン入り “サラリーマン・サバイバル』。
抽選で3名の方に著者サイン入りの本のプレゼント。
これ、まだ受け付け大丈夫です。

◎ 応募資格: Webook 読者 + Webook を紹介してくださる方+地球人
◎ 応募方法: Webook@yahoo.co.jp へメールを送る。
タイトル:サラサバ希望+お名前
本文:氏名、住所、Webook歴、感想コメント、(年代)
◎ 応募期間: 締め切り延ばせぇー(そうだ、そうだぁ~。)

======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook Webmag&ML管理人 真之助 (^x^)
matsuyama@internet.office.co.jp (^o^
----------------------------------------------------------------------
★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
----------------------------------------------------------------------
★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
----------------------------------------------------------------------
★ 登録/解除: http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/touroku.htm
----------------------------------------------------------------------
★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
★ 情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp) もあるよ。
----------------------------------------------------------------------
★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
(^.^) も (^o^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。
》 脳みそを本でくすぐる Webook, Mobook,しんのすけ 《 こちょっ

真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 16:10

1999年02月02日

【中学生を救う30の方法】..寺脇研........★★★★★+☆☆☆30 講談社/ ISBN4-06-209274-3/1500円/247P

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-019】 99/02/02(火) ★
★ “ジャイアントぉ、馬場ぁ、は星になった”の火曜日 ★
★ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:06:41 -2分 対前日
東京の日入:17:08 +3分 ”
日昼時間 :10:27 +5分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

■著書名: 【中学生を救う30の方法】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:教育
----------------------------------------------------------------------
■著者:寺脇 研 (てらわき・けん)
1952年、福岡県生まれ。75年、東京大学法学部卒、文部省入省。初等中等
教育局職業教育課長、広島県教育長、高等教育局医学教育課長を経て、97
年より生涯教教育局生涯教育振興課長。--と書くと「バリバリのお役人
さま」に思えてしまいますが、その実体は・・・
仕事面では、総合学科高校の創設、業者テストの追放、偏差値の廃止、放
送大学の普及などに取り組んできた。しかし活動の枠はお役所に留まらず
全国の学校を講演してまわり、映画や落語の評論活動にも打ち込み、マス
コミにもしばしば登場して「ミスター偏差値」の異名をとる、まさに「官
僚の枠をはみだした官僚」なのです。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
講談社/ISBN4-06-209274-3/1500円/247P
1998/9/2 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「大人は古い生き方を子供に押しつけてはいけません。
大人は20世紀という過去を生きてきました。しかし、子供は21世紀と
いう未来を生きていくのですから。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

寺脇研の本は、何冊か読みましたが、いつも実にいいことを発信し、行動され
ています。文部省には、文部大臣ではなく「てらわき・けん」がいる!!

21世紀をになう子供の教育を変えていくのは、文部省の役人だけではない、
学校の先生だけではない、私達大人(親)の意識改革こそ必要だと説いていま
す。
バタフライナイフを使った凶行等は、野次馬的に傍観する対岸の火事ではなく、
社会全体の問題としてとらえるべき課題であること、その根っこはやはり子供
の教育の仕組みを変えていく必要があること、そしてそれを変えていく原動力
は私達、大人の意識(価値観の転換)そのものであることに気がつくのです。
中学生を救う30の方法は、即ち私達自身を救う方法でもあるのです。

受験の意味、学歴の意味、子供と真摯に向き合う方法、いじめをなくす方法、
大人達が変る方法、中学校を変える方法など30の項目に分け、新しい時代
に相応しい教育論と実践を展開。
「以外と進んできている」新しい取組みの事例や、学ぶとは・・・生きるとは
・・・といったことをやさしく、そして具体的に説てくれる寺脇節は、読者の
心をグィっと引ぱります。

センセイも親も、そして全ての大人の方に、是非、ゼヒ、ぜひ!。

おすすめ度は ★★★★★+☆☆☆30
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

ここにはホントにいっぱい紹介したいことがありますが、時間切れ気味。
ちょっとだけ、ご紹介:

* ブランド志向の高校選びは絶対にやめよう

東京の私立開成高校は98年、205名の東大合格者を出したブランド高
校のトップ。そういう高校は全国にある。福島なら岩城高校、鹿児島なら
鶴丸高校。真之助の生まれた岐阜県なら県立岐阜高校・・・。
これまでは、「いい学校」「いい会社」に入りさえすれば人生はバラ色だ
ったが、時代は、急速にそれを過去のものにしている。

今は、「どこで学んだか」ではなく「何を学んだか」が問われる時代だ。

という時代認識は、明日紹介する大前研一の「サラリーマンサバイバル」にあ
る「肩書きは仕事の実績、実力とは関係ない」なんて表現にも通じていく。

中学生も、親やセンセイに言われるがままのブランド志向の高校選択ではなく、
将来自分は何をやりたいから・・、どんなことに興味があるから・・・などと
いった「自己選択」ができ、「自己責任」がもてる人生の選択をしないといけ
ないと言います。

そして、教育改革がじわじわと進んでいる現在、ようやくその自己選択に耐え
るような高校が出来ているらしい。
例えば、東京都で最初の総合学科の高校、都立晴海総合高校。いい大学へ入る
ための偏差値向上ではなく、「自分探しのできる学校」として運営されている
ようです。
チャイムもなし、時間管理も自己責任、時間割りも自分できめる、2年生から
情報システム、国際ビジネス、語学も英語、ドイツ語、中国語などの充実ぶり。

毎年末には、ライフプラン発表会とうのがあり、自分の人生設計を3分スピー
チするんだそうである。当然、ボランティア実習も時間割にある。
(うう、今度見学するぞ!)
埼玉県もにも埼玉県立総合技術高校というのがあり、人気抜群だとか。

学校見学はいつでも歓迎、一日体験入学もできるそうです。うちは、まだ幼稚
園だからまだ・・・等といわず、数年先の未来を見ておくことは、自分の幼い
子供にとって「今、ほんとうに大切なものが何か!?」を考えるきっかけにな
る。

何が本当に大切なのか!?・・・と考えさせてくれる貴重な一冊です。

ほかにもこんな内容があります。

- どうしてもブランド高校を受けたい中学生必読のアドバイス
- 志望校を決める前に、偏差値が作り出した社会の見にくさをアタマに
たたきこんでおこう
- いじめには「犯罪的いじめ」と「いたずら的いじめ」があることを
知ろう。
- 子供と話しをするためのノウハウ1: ますは失恋の話からしよう
- 子供が突然茶髪にしてきた時の対処法を教えます。

どれも、具体的な内容(親が どう言えばいいかというセリフまである)と、
考え方の整理が、「心にひびく言葉」で語られています。

真之助は、はっきり言って、この人が好きです。
(今度 セミナーに呼んじゃおう!)

その他、こちらもおすすめです:

【21世紀へ教育は変わる】
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/98.1/98.1.12.htm

【動き始めた教育改革】
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/97.6/97.6.5.htm

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
中学生を持つ親の方
小学生を持つ親の方
幼稚園児を持つ親の方
赤ちゃんができた親の方
結婚したばっかりの方
婚約した方
未婚の方
学校の先生、PTAの役員、教育委員会の方、文部省の方、熟の先生
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

★★★★★+☆☆☆30

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは、
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98037679

=======================================================================
■ << 今週のwebook list >>

99.02.01[月]:【泣こう】..パット・パルマー.............★★★+涙
径書房/ ISBN4-7705-0166-8/1000円/39P
99.02.02[火]:【中学生を救う30の方法】..寺脇研..★★★★★+☆☆☆30
講談社/ ISBN4-06-209274-3/1500円/247P
99.02.03[水]:【】..

99.02.04[木]:【】..

99.02.05[金]:【】..

---------------------------------------------------------..-----------
今週の節約小計 2500円
=============================================================..=======
■ < Web●○k from the Readers> R#99-06

先週のWebook「実社会で役立つ算数」のカバーがWeb上にありました。
台湾でお読みいただいている今中さんから情報をいただきました。
----------------------------------------------------------------------

> 毎度お世話になりありがとうございます。
> 今中@いつもWebook
> 楽しく拝見させていただいております。
>
>> 99.01.29[金]:【実社会で役立つ算数】..LP倶楽部.......★★★★+¥
>> オーエス出版/ ISBN4-87190-821-6/1300円/223P
>>
>> ■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
>> お近くの本屋さんで。
>> 本のカバーは、いまのところWeb上に ないようです。
>
>
> おせっかいですみません。上記の本のカバーを
> 紀伊国屋のWebで見つけましたので、お知らせまで。
> 紀伊國屋書店の検索サイト、URLはこちらです:
> http://bookweb.kinokuniya.co.jp/cgi-bin/wshosc.wb?USER=GUEST
>
> 今後ともよろしくお願いいたします。
> -----------------
> Takashi Imanaka
> -----------------
----------------------------------------------------------------------
今中さん ありがとうございました。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
======================================================================

■ <しんのすけのカラコラム> C#99-19 【車内放送】

毎度、JJ玉土手線をご利用いただきまして、ありがとうございます。
発車間際の、駆け込み乗車は、できるだけスマートにお願いします。
もし、ほんのちょっとで乗り遅れた時は、ぎりぎりセーフの方に、カッコ
よく手をふってポーズを決めるなど「粋な大人」を演じましょう。
また、社内での携帯電話、PHSなどのご利用の際は声を出さないサイレント
モードかシュワモードでご利用ください。
足を広げたり、なげだしたりの行為は、人にあるまじきさもしい行為の
教材として、全国の学校で有効活用させていただいております。
皆様のご理解のほどお願い申し上げます。
当電車には優先席はございません。すべてのお席が善意の座席となって
おります。お年寄り、体の不自由な方等にお席を譲る時は、「われ先に」と
争わず、譲り合ってお願い申し上げます。
寝過ごし、キセル、太り過ぎ、貸し渋り、不正乗車の方は、車掌までそっと
お申し出ください。
他のお客様に分からないように対応させていただきます。
最近、風邪がはやっています。“ゴホンといえばすぐ拡散”、お口に
手をあてて咳をしましょう。
次はぁ、終点、わがまま霊園前ぇ。ジャイアント霊園はここが便利です。
ご親戚の方からご順にどうぞ。

しんのすけ@車掌さん
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
真之助の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
----------------------------------------------------------------------
★ また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
----------------------------------------------------------------------
★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページで。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
----------------------------------------------------------------------
★ この記事の転載をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
(^8^) も (^7^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。
昨日のWebook、タイトルの日付を間違えました・・・ごめんなさい。

真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 15:10

1999年01月07日

【シャキッとしなさい!ニッポンの親たち】..宮本まき子.....★★★+親子主婦の友社/ ISBN4-07-224225-x/1600円/221P

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-004】 99/01/07(木) ★
★ “今週もあと一息”の木曜日 ★
★ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
======================================================================
()
||
()() ∩ ∩
||| 本と卯の瞬間 ★ (^o^)
**** ○ ○
*~*~ ~ ~
****
======================================================================
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:06:51 -0分 対前日
(今、夜明けが最も遅い時期です)
東京の日入:16:43 +1分 ”
日昼時間 : 9:52 +1分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

■著書名: 【シャキッとしなさい!ニッポンの親たち】父親、母親改造講座

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:その他(子育て)
----------------------------------------------------------------------
■著者:宮本まき子(みやもと まきこ)
1947年生まれ。津田塾大学英文学部卒業。結婚後、子育てをしながら翻訳
などの仕事をし、同時にカウンセリングを学ぶ。79年、雑誌社の電話相談
の開設メンバーになり、以来、妊娠・出産・育児・教育などに関する幅広
い相談を担当。ここ20年間のニッポンの親子の姿や子育ての問題点をつ
ぶさに見てきた。その豊かな経験に裏打ちされた適切なアドバイスとユニ
ークな着眼点が好評で、新聞、雑誌などへの執筆や講演会でも活躍中。
主な著書に「新米お父さんの子育ての本」「はじめてのパパ&ママの安心
育児」など。東京新聞においてコラム「今時の子育て」連載中。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
主婦の友社/ISBN4-07-224225-x/1600円/221P
1998/10/20 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「子供のフリ見て、わがフリ直せ」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

育児相談18年、受けた電話相談件数約2万件という子育て分野の先輩オバ様
が、「ウソー、ホント、マジー?」世代が早くも親になってきた今日、いろん
な意味で迷走するニッポンの親たちにむけ、喝を入れた本です。

子育ては、単に親とその子供という関係だけでなく、学校という集団との関係、
自分の仕事との関係、自分の老親との関係、自分自身の生き方との関係、広く
は社会文化との関係など広く深く長い係わりがあります。

そう言った親(自分)と子供の関係を、社会の様々な事象(事件、流行、芸能
人の動向:松田聖子と山口百恵の対比、教育、幼児教育、結婚問題、など)を
題材にユニークな視点と豊富なカウンセラー経験からエッセイ風にまとめてあ
ります。

欧米での子育てや教育思想などと日本の文化の比較などもあって、かなり広い
分野の内容となっています。

子育て真っ最中の方、仕事と育児の狭間でお悩みの方など、是非。

おすすめ度は ☆☆☆+親子 くらい。
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方にはもう少し>

お子さんが生まれた友達に、いつも松田道雄の「育児の百科」を奨めています
が、この本のなかでも紹介されています。
娘さんと口論や、辞書、ボールペンが空を飛ぶようなバトルもあったと述懐し
ているように著者もやはり普通の親であり、「スポック博士の育児書」や松田
道雄の育児の百科にはお世話になったようです。

最近では、活字離れ、マンガ好きの世代に応じて育児マンガのカテゴリーが現
れてきたと言います。「ママはぽよぽよザウルスがお好き」なんて本が我が家
にもありますが、そんなコミック本が絶大な人気を博すような時代になってき
たわけです。それはそれで結構な(?)話ですが、著者曰く
「私はなんのためにこんな苦労をしているのか?」なんていう悩みにマジにつ
きあってくれる育児書を一冊は確保すべし、と説きます。
それが、スポック博士だったり、松田道雄だったりするわけですね。
(最近、相次いで他界されたのは残念・・)

欧米(キリスト教社会)と日本の子育て観の違いでは、こんな話があります。

まず初めに夫婦ありき、子供はそのオプションという発想の欧米人に対し、
ニッポンの親は“こども命”の暮らしぶり。欧米人から見ればこれは「ほとん
ど病気」の世界に見えるとか。
「ズバリ言ってしまえば、日本では子育て期間は、夫婦の恋愛の休止期間です。
休んで壊れる恋もあれば、深まる愛もある。それでも本心は“この子を愛する
ようにパートナーを愛せたらどんなにいいだろう”と望みながらできなかった
り、子育ての問題に直面するたびに相手に失望したりすることもある。そうい
うもろもろの夫婦の葛藤や不条理を、“子供のために””子育て中だから”と
いう大義名分で見て見ぬフリをして切り捨てていき、そこから家族間の病理が
吹き出すことも多い」
なんてニッポンの夫婦、親子、家族の現状を看破しています。

カウンセラー歴の長い著者は、実際そういった夫婦の問題をなにもかも子育て
の問題としてすりかえていく親たちにどれほど出会ったことかと述懐していま
す。

自分は何の為に親をやってるんだろう?・・・なんて深淵な悩みを持ちはじめ
た親にとって、こんな肩の力の抜き方も教えてくれます。

「子育ては、自分の一生をかけた大事業でもないし、自分のすべてを犠牲にす
るものでもありません。さあ子育てするぞ、とリキを入れて意気込むことはあ
ありません。自然体で“親をやってみよう”と思うこと。そして最後まで“親
であること”を放棄しないこと。その原則さえ守れば、あなたの子育てはもっ
と気楽になるし、人生のオマケを素直に楽しむことができるでしょう。」

育児は育自。子育てを通じて、人間はかなり成長するようですが、まあ、肩の
力を抜いて・・・ということでしょうか。

このほか、松田聖子と山口百恵の生き方比較論みたいなのも大変興味深いもの
があります。「なにごともほどほどがよろしい」というのが基調の日本の社会
にあって、「変化と安定」という両極端を彼女たちが象徴しているというくだ
りで、鋭い分析を入れています。

いろんな話がポンポンでてきますので、つまみ食いしたらいいかもしれません。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
子育てにお悩みのかた
夫婦間の悩みのあるかた
仕事と子育てに悩むかた
もお、子供なんてウンザリというかた
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

☆☆☆+親子

----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか
TRC図書流通センターで。(残念本のカバーなし)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98041649

=======================================================================
■ << 今週のwebook list >>

01.04[月]:【できることから始めよう!】..堀 紘一..☆☆☆☆+始
ダイヤモンド社/ ISBN4-487-70171-7 /1400円/222P
01.05[火]:【高橋乗宣の'99日本経済】..高橋乗宣..☆☆☆☆☆+99
ダイヤモンド社/ ISBN4-487-23095-1 /1400円/221P
01.06[水]:【現代語版 The 忠臣蔵】..秋田他.....☆☆☆☆☆+四七士
五月書房/ ISBN4-7727-0284-4/1400円/208P
01.07[木]:【シャキッとしなさい!ニッポンの親たち】..☆☆☆+親子
主婦の友社/ ISBN4-07-224225-x/1600円/221P
01.08[金]:【】..
----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 5800円
======================================================================
■ < Web●○k from the Readers> R#99-02

----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
======================================================================

■ <しんのすけのカラコラム> C#99-04 【老人力ブーム?】

先日(1/5)のNHK番組“クローズアップ現代”で 「老人力」について
やっていました。国谷裕子さんの番組です。赤瀬川源平の「老人力」という
本がきかっけで、世の中老人力がブームとか。
これから、高齢化社会を迎える・・・と騒がれて久しいですが、
老人力という面白い視点で老化を考えるものいいですね。
ちょっとボケたくらいがおおらかでいいじゃん・・・そんなゆとりの
ある人生哲学で、自分も他人も見えたらいいですね。
老人力について かじりたい方、こちら:
【老人力】赤瀬川源平 98.10.13 ☆☆☆☆+老報
→ http://www.isnet.or.jp/isn00029/webook/98.10/98.10.13.htm

しんのすけ@老人力アップ中
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
真之助の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
----------------------------------------------------------------------
★ また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
----------------------------------------------------------------------
★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページで。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
----------------------------------------------------------------------
★ この記事の転載をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
ΩΩ ∩∩ (
(^o^) も (^∞^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。
‥ ‥
真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 14:55

1998年12月07日

【最初の選択】..鳥居晴美98.12.07..★★★★★+星

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #98-196】 98/12/07(月) ★
★ "おせど ってなあに?" の月曜日 ★
★ ★
★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------------------------
┌───☆ 日用品が宅配されるカオスマートからのお知らせ ☆───┐
│今、お客様登録を行なうと、先着2000名様にもれなく     │
│ハーブコロン、ヘアーフォーム、ボディースクラブ等をプレゼント。│
 │お申し込みはこちら http://www.chaosmart.com         │
 └───────────────────────────────┘
--------------------------------------------------------- 4374 ---
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:06:36 -2分 対先週金曜
東京の日入:16:28 -0分 ”
(日入はもうこれ以上早くなりません)
日昼時間 : 9:52 -2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

■著書名: 【最初の選択】幼稚園からはじめよう

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:ノンフィクション(教育・起業)
----------------------------------------------------------------------
■著者: 鳥居 晴美(とりい はるみ)
ユニダインターナショナルスクール校長。また子供地球基金代表として
世界の子供のために積極的にボランティア活動を行う。語学サービス会社
シェパード代表取締役も務める傍ら、世界各国のアーティストのプロデュ
ースなどを手がける。白百合女子大学仏文科卒。1955年、東京生まれ。
連絡先:ユニダ 広尾校 03-5466-1170、恵比寿校 03-3462-6850ほか。
URL: http://www.win.or.jp/~tsukasak/unida/unida.html
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
悠飛社/ISBN4-946448-52-7/1000円/111P
1998/10/10 第1刷
1998/11/10 第2刷
======================================================================
<ワン・チョット>

「“なんでまた急に幼稚園を経営をしようと思われたので?”(銀行融資係)
よくぞ聞いてくれた。私は半ばヤケで答えた。
“だって、うちの息子を入れたい幼稚園がないんですもの!”」

----------------------------------------------------------------------
<忙しい方はここだけ>

社会に出て働いたこともなく、まして会社を経営したこともない「本当にただ
の専業主婦だった」著者は、自分の息子が2才になるちょっと前、学歴社の延
延長線上で知育教育ばかりをしている幼稚園の実態に愕然となり、それじゃあ
幼稚園をつくってしまえ!と動き出します。

経験も資格も元手もない普通の主婦が、自分の息子を入れたい幼稚園がない、
だったら作っちゃえと奔走する経緯は、「信念と熱意」があれば、人間やれる
もんだな・・・と元気がわいできます。

現代の教育のあり方に「?」を打つ本も教育機関も先生も数多くなってきまし
たが、それが改善されるまで自分の息子をフリーズしておくわけにはいかない。
自分でつくるしかない。という動機は著者を猛烈にドライブしたようです。

親の気持ち、教育への不満、やればできるアントレプレナー社会、さまざまな
面を覗かせつつ、著者のやってきた半生が綴られています。

最初の選択(我が息子の幼稚園の選択)を、現状に流されず自らの手でつかん
だ一人の母親のベンチャー物語。勇気が湧いてくる一冊です。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+星 くらい。
(星は、息子さんの名前です)
----------------------------------------------------------------------
<お暇な方にはもう少し>

誰もが何だかヘン!と思いながら、流され、教育(飼育?)されてきた教育環
境は、要するに順位付け、ランク付け、偏差値・・・まあそういったものが価
値判断のベースです。

そしてその先には、「最終学歴」が重視される学歴社会。良い学校に入り、い
い大学をでて、一流企業にはいれば幸せになれるチャンスが増える。はず、と
思って今も多くの親は「なんだかヘンだけど・・」「学歴社会は崩壊したって
いうけれど・・」と本当の自分の気持ちを何かにまぶして生きている。

この著者がエライのは、そういう本当はとても重要な選択の岐路に立った時(
つまり自分の息子が2才の時、幼稚園をどこにするかという最初の選択の時)
によ~く考えて、そして「行動」を起したことでしょうか。

「日本では何かと“最終学歴”が重視されていて、社会に出てからも卒業大学
の名前がモノをいってるようだけど、本当は反対なのではないだろうか?
よく言われるように、幼児の心とはとてもニュートラルな状態にある。
いわばまったくの白紙、だからこの時期の吸収力はすごい。“乾いた砂が水
を吸い込むように”知識でも感情でも周囲からどんどん吸い取っていく。
”だからこそこの時期に英語の知識を!”とか“ここで算数の才能を伸ばし
ておけば”と考える親が多いよう出し、それはそれで分かるのだけれど
ちょっと、待って欲しい。
2才から6才までというのは、行ってみればその人間の人格のベースができ
る時期なのだ、そんな大切な時期に、勉強を強制される苦痛や、劣等感、ひ
がみといった、人生を貧しくする要素を与えたらどうなってしまうのだろう。
社会人になって本当に必要とされるのは、自主的に仕事に取り組むとか、
こんなの自分のせいじゃないと放り出さないとか、周囲の人とうまくやれる
といった実際的な能力だと思う。テストテスト、受験受験で他には何もせず
そだった子供が、やっとこさっとこ大学を出て、それで社会にでていきなり
使い物になるとでもいうのだろうか?」

という著者の言葉は、考えさせられるものがあります。
詰め込み式の幼稚園はやめよう、子供に勉強を無理強いするような幼稚園でな
く、心の教育としてくれるところを探すことにした著者は、子供を預けたいと
思うような学校がどこにもない「現実」に驚きます。

そしてそこからが、この本の面白いところ。

・・・「よし、こうなったら自分で幼稚園をつくりましょう!」

キャリアも至近も人脈もない「普通の(ほんとは普通じゃないけど)主婦」が
息子への愛と熱意で取り組んだ「教育ベンチャー」は、どてもドラマチックで
感動的な物語です。

本の冒頭には、銀行から融資の依頼を何度も断られる状況が描かれています。
体よく断られつづけても、「それは何の経験もない自分の教育だ」と受け取り、
様々なチャレンジの後、20数行めでやっと融資をとりつけたということです。
(このあたり、著者のガッツと前向きな姿勢は普通じゃないところ)

お金の工面、人の手配、施設の手配など、スタートの時の模様は、熱意が人を
動かした!という典型みたいな感じがします。

ユニダ:UNIDAはユニバーサル・アイデア(Universal Idea)からとった
造語だそうです。ユニダのポリシーというかカリキュラムというか、基本的な
考え方が紹介されています。
自己発見(Self Confidence,Challenge,Imagination,Concentration,
Dream,Courage,Honesty,Flexibility)
自己表現(Art,Music,Movement,Drama,Speech)
コミュニケーション(Social Activity,Culture Exchange)
・・・
など。なんだか、これだけ聞いただけでも魅力的です。
ここでは基本的に英語が共通言語。息子の「星」くん以外は外人の子女ばかり
だったというくらいで、国際的です。(全部、英語でやってくれます)
現在、20数カ国の国籍も人種も異なる子供たちが通っているとか。

ここへ入学するには、「小さいうちから英語が習えるから・・」なんて気持ち
では入れてもらえない。
「自分で考え」「自分で選び」「自分で責任を持つ」ような情操教育を行うの
だという心の教育方針に理解のできる親でないといけないのです。

著者は、ユニダ・インターナショナルのほか、語学サービスのシェパード(
JRのアナウンスやCMのコピー(It’s a SONYなど)サウンドロゴの
ナレーション)代表や、子供地球基金でのボランティア活動など、多方面で活
躍中の方です。
真之助とほぼ同年代の美しい方。(余計なことですが・・・)

わずか111ページの中に、ドラマがつまっています。
とても読みやすい文章です。

----------------------------------------------------------------------
<読んで欲しい方>
幼稚園をどこにしようかしらとお悩みの方
お受験で疲れたあなた
教育を考えるあなた
起業家を目指す方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

☆☆☆☆☆+星

----------------------------------------------------------------------
<がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは TRC図書流通センターで。(買い物もできるよ)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98042859

=======================================================================
<< 今週のwebook list >>

12.07[月]:【最初の選択】..鳥居晴美........☆☆☆☆☆+星
悠飛社/ ISBN4-946448-52-7/1000円/111P
12.08[火]:【】..

12.09[水]:【】..

12.10[木]:【】..

12.11[金]:【】..

----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 7143円
======================================================================
< Web●○k from the Readers> #53
----------------------------------------------------------------------
読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
======================================================================

<しんのすけのカラコラム> 「おせど」?

しずかな しーずかな、さとのあ~きー
おせどに木の実の落ちる夜は~・・・

って、歌ったことあると思います。家の子供も小学校でならったのか、
口ずさんでいたんですが、ふと
「ねえ、お父さん オセド ってなあに?」って聞いてきました。
うっ。
オセド。おせどって・・・そういえばなんやろ?
電子辞典や、新解さんにも相談するが、答えなし。
そこで、こういう時はインターネットに聞け!とGooで探したら・・・
「ごんべ007の雑学村」に出ていました。
>> http://www.mahoroba.or.jp/~gonbe007/

せど【背戸】 (おせど→お背戸)
《品詞》名詞
《標準語》家の裏の方、裏庭。〔すたれつつある標準語〕
《用例》「背戸にがいな椎(しい)の木があってなあ、
よう実を拾って食ったもんだ」
(家の裏に大きな椎の木があって、よく実を拾って食べた物だ)
《蛇足》「静かな静かな、里の秋、お背戸に、椎の実の、落ちる夜は、
ああ、母さんと、ただ二人、栗の実、煮てます、囲炉裏端」
っちゅう童謡が、昔ありましたね。

オセドは背戸に お がついてたんですね。裏庭のことでした。なーる。

で、このごんべ007さんのホームページは、なんとものすごく面白い
ところです。小学校の唱歌が集めてあったり、年金の計算や、手暦みの
ページがあったり、作者は194*年生まれとのことですが、とても
ユニークな方です。おすすめ!

しんのすけ@さとのあき
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
真之助の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
----------------------------------------------------------------------
★ また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
----------------------------------------------------------------------
★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページで。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
----------------------------------------------------------------------
★ この記事の転載をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
(^,^) も (^u^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。

真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 14:43

1998年11月18日

【学校って何だろう】..苅谷剛彦98.11.18..★★+?

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ // ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #98-185】 98/11/18(水) ★
★ "また33年後に・★・" の水曜日 …‥・ ・ ・ ・ ★
★ ★
★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ★
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------
東京の日出:06:19 -1分 対前日
東京の日入:16:33 -1分 ”
日昼時間 :10:14 -2分 ”
《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

■著書名: 【学校って何だろう】

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:その他(教育)
----------------------------------------------------------------------
■著者: 苅谷剛彦(かりや たけひこ)
1955年東京生まれ。東京大学大学院教育学研究科修士課程修了、ノースウ
ェスタン大学大学院博士課程修了。Ph.D.(社会学)を取得。
ノースウェスタン大学客員講師、放送教育開発センター助教授を経て、現
在、東京大学大学院教育学研究科助教授。
わかやすくて面白い授業が、学生たちの間で評判。全国3万人の大学生に
よって日本のNo1ティーチャーに選ばれた実績を持つ。
主な著書に「学校・職業・選抜の社会学」「アメリカの大学・ニッポンの
大学」「知的複眼思考法」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
講談社/ISBN4-06-209381-2/1400円/206P
1998/9/28 第1刷
======================================================================
<ワン・チョット>

「試験にしても、校則にしても、生徒の世界にしても、先生との関係にしても
、この本には“だからこうすればいい”という“正解”が書いてあるわけで
はありあせん。
正解を書いてないところが、この本のセールス・ポイントだからです。」

----------------------------------------------------------------------
<忙しい方はここだけ>

中学生を対象として「学校って、なんだろう?」ということを、考えるための
ヒントを書いた本です。

「どうして、こんなことまで勉強するんやろ」「校則はなぜ、こんな細かい事
まで禁止するのだろう」「毎日決まった時間に学校にいくのはなぜだろう?」
などといったちょっとした疑問(ひっかかること)を中学生にも分かる程度に
掘下げた疑問符の内容です。
はじめにもあるようにその「答え」はありません。

学校で学ぶ内容、学習する内容の意図、生徒自身の位置づけ、先生の役割、校
則のことなど、中学生のまわりの様々なことを、中学生の目線までしゃがんで
書いてあります。

現状の教育制度やあり方に?をつけてはいますが、基本的には“現状是認”の
スタンスがあって、私にはやや不満が残りました。
「正解」案が書いてないと言うことではなく、もっと違う視点があってもいい
はずなのに!というところがものたりない。

寺脇研(http://www.isnet.or.jp/isn00029/webook/98.1/98.1.12.htm )みた
いな情熱が感じられなかったのか、冷めたスープ、気の抜けたビールのような
(ちょっと言い過ぎかな)後味です。

おすすめ度は ☆☆+?

----------------------------------------------------------------------
<お暇な方にはもう少し>

この本は、毎日中学生新聞に連載された同じタイトルの記事をもとにしてあり
ます。

学校で教える内容は、文部省によって統一化(画一化とも言われている)され
た内容で、どこの地方へいってもだいたい同じ内容を教える。ナショナル・カ
リキュラムと言って、国があるレベルを期待して決めるもの。イギリスでは、
1988年以前は、教育内容が地域によってばらつき、工場などで人を雇うときに
困っていた。日本の経済成長期、日本の統一化教育が注目されイギリスも見習
った。・・・

学校で学ぶことは、基本的にカリキュラムで決めているが、それ以外の「隠れ
たカリキュラム」として、“時間を守る事”(キンコンなったら席に就く)、
“ガマンすること”(本当は自分のしたくないこともじっと我慢する)、“男
女の区別”(男と女は違うんだと言う事を体育の時間や列の並びで学ぶ)、
”自分の位置”(あの子はできる人、この子は、できない人といった勉強の面
での自分の位置を知る)、などがあり、そういうものも学んでいるのだ。

なんてことが書いてあります。ゲゲゲ!

そりゃそうだけどさあ、「?!」 って思っちゃいました。
素直な中学生は、そうかあ、そんなことを学校では習ってんだあ、って思って
もいいでしょうが、物事を一面的にしか見せていないような怖さがあります。

もちろん、偏差値教育が歪みの原因だとか、点数をつけることがいけないんだ
とか、規則規則ってしばるのは子供の自由を奪っているとか、ちょっと左がか
った論調ばかりが強調されるのも如何なものか・・・というところですが、そ
れと逆の意味でゲゲゲって感じもします。

確かに「正解」は書いてない。

・・・とまあ、私としてはひっかかるところがありましたが(それは読み方が
悪いせいかもしれないけど)、先生の質の問題、校則の問題、学歴の問題など
まじめに?符をつけている点はいいかと思います。

おまけ:全国3万人の学生が選んだNo1.先生 ってどういうことかなあ。
全国3万人が「どうやって」選んだのだろう? ちょっと不思議。

----------------------------------------------------------------------
<読んで欲しい方>
現役の?中学生の方
学校関係の方
お子さんをお持ちの方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
<オススメ度>

☆☆+?

----------------------------------------------------------------------
<がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
講談社のホームページで
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/
本のカバーはこちら:
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/Scripts/bookclub/intro/
intro.idc?id=15190

=======================================================================
<< 今週のwebook list >>

11.16[月]:【自分で思うほどダメじゃない】..中谷彰宏..☆☆☆+□
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70154-7/1200円/100P
11.17[火]:【心の時代】..さだまさし..................☆☆☆☆☆+心
サンマーク出版社/ ISBN4-7631-9244-2/1500円/211P
11.18[水]:【学校って何だろう】..苅谷剛彦............☆☆+?
講談社/ ISBN4-06-209381-2/1400円/206P
11.19[木]:【】..

11.20[金]:【】..

----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 4100円
======================================================================

<しんのすけのカラコラム> 33年後に・・・

期待したほどたくさんは見えなかったようですが、確かに「しし座流星群」
が見えました。(シュッ!)
私も、3:30に起きて、かみさんといっしょに夜空を見上げ・・・
あっ、あそこっ、えっ・・なんて言いながら見てました。
花火のようにじゃんじゃん見えるのを期待したのですが、パラパラでしたね。
しし座の方向は東の方向でしたが、もうでないやとあきらめかけた4:20
頃、オリオン座(南南西)のあたりを、ケムリを出すように流れた流星がイ
チバンでした。

世の中、以外と興味のある人が多かったようで、近所の家家からぞろぞろと
見物人が出てきたのには驚きました。見た流星の数より多かったなあ。
33年という周期が、日ごろの生活周期とかなり違うものであることと、
ひょっとするともう一回あるかもという期待が重なって、多くの人が見よう
と思ったのかも。

再び布団に入り込む時、痛くなった首をもみながら、きっと多くの人が思っ
た事でしょう。
「33年後もいっしょに、見ようね」って。・・・・あなたは?

33年後のWebookに、又、しし座流星群のことが書けたらいいなあ。
その時は、このコラムに
「流星を見ながら、ばあさんが33年ぶりだねえ、とつぶやいた。」
なんて書くことにしよっ。

しんのすけ@流星周期
======================================================================
< Web●○k from the Readers> #47

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp
----------------------------------------------------------------------
★ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
真之助の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
----------------------------------------------------------------------
★ また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
----------------------------------------------------------------------
★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページで。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
----------------------------------------------------------------------
★ この記事の転載をされる場合は、真之助までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
(^☆^) も (^★^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。

真之助@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 14:35

1998年02月02日

【校長がかわれば学校が変わる】...久保田武98.2.2 ...★★★+育

////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ///
★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
★ ///
★ 【 Webook #98-018】 98/2/2(月) ///
★ "商売ショウバイ"の月曜日 ///
★ ///
★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

【校長がかわれば学校が変わる】

----------------------------------------------------------------------
久保田 武( くぼた たけし)
元 東京都立羽田高校校長。
1930年東京生まれ。50年福島県立双葉高校卒業後、東京都教育委員会に事務
員として勤務。52年東京農工大農学部入学。アルバイトに追われ物理実験の
単位が取れず国立大学医学部受験を断念。54年東京大学農学部林学科3年に
転入。東大生になったら家庭教師の口に恵まれ、講義に常時出席できるよう
になる。56年同学科卒業後、東大理学部地理学科3年に学士入学。
夕方から川崎私立高津高校定時制専任講師として毎日勤務。58年同学科卒業
後江戸川区立小松川一中、都立新宿高校、都立西高校を経て、84年都立駒場
高校教頭、87年都立羽田高校校長となり、92年3月定年退職。
その後96年まで、シンガポールに新設された渋谷幕張シンガポール高校副校
長を勤める。現在、駒沢大学文学部非常勤講師。神奈川県茅ヶ崎市在住。
-----------------------------------------------------------------------
夏目書房
ISBN4-931391-35-4
1500 円
1997/11/1 第1刷
======================================================================
<忙しい方はここだけ>

羽田空港の近くに羽田高校というのがあります。(行ったことないけど)
そこは、200校以上の東京都立の高校の中でも最右翼!の“教育困難校”だ
ったそうです。そこへ赴任した新任校長先生の孤軍奮闘の物語です。

校内での喫煙、ガムや空缶のポイ捨て、けんか、暴力、リンチ事件など、とん
でもない学校だった羽田高校を、“入りやすい学校から入りたい学校へ”改革
していった過程が丹念に書かれています。

偏差値の輪切りの底辺に位置づけられともすれば、後ろ向きになってしまう生
徒は、いじめや暴力やツッパリなどにはしり勝ちです。そんな生徒も同じ目線
の高さで対峙し、じっくりと話し合えば心を開くということを確信し、この校
長先生は実践します。

問題は、生徒だけでなく、大学進学の予備校化してきた学校のありかた、日教
組などの組合問題や同一学歴同一賃金、同一職歴を原則とする教育公務員のシ
ステム、そこで醸成されたマンネリズム、さらには教員の派閥までさまざまな
問題を抱えながら教育者としてひとつ芯の強い筋を通してきた校長先生の生き
様が書かれています。
自身の話ですから、多少オブラートで包んだ表現や謙遜も当然入っていること
でしょうが、TVドラマなどは到底およばない教育現場の物語になっています。

【21世紀へ教育は変わる】寺脇 研(webook98.1.12)とは違う視点で書かれ
た、教育現場からのレポートです。
これから教育の道を選ぼうとしているかたには是非おすすめでしょう。

おすすめ度は ☆☆☆+育 です。
----------------------------------------------------------------------
<お暇なかたにはもう少し>

暴力、タバコ、リンチなど問題処理の方法。
新たに導入したコース制(たとえば、普通科カリキュラムのほかに外国語とか
美術、体育とかの重点教育コースを設け個性、特性の伸長を計る仕組み)の導
入による学校の再生。
既得権と習慣に固執する教員組合との渡り合い、教育委員会とか地域の議員か
らの裏情報の要求(XX君の合否を先に教えてくれ)などに対する対処。
などがキーとなる筋になっています。

“てめえ、ぶっとばすぞ”なんてセンセイに向かう生徒も、じっくり話しを聞
いてあげると、心を開き“ありがとうございました”に変わる。ほんとは普通
の生徒なんだという『事実』を、この校長先生とその周りの教員の人達は長い
間の努力で実現させてきたわけです。
人間ははやり、人から必要と思われ、何でもいいから認められているという気
持ちがないと生きていけない動物のようですね。
生徒も、教える先生も、親も、子供も、社員も上司も...。
生身の人間の物語は、重みをもって感動を与えてくれます。

この先生は、特段すばらしい話術の持ち主でもなく、親分肌のやり手でもなく
朴訥な感じさえする落ち着いた感じの先生のようです。
しかし、自分の生き方、教育の在り方についての座標軸はガッチリ揺るがずと
いう印象です。問題のある生徒に対する接し方も、問題のある先生(!?)と
のやりとりも、組合や教育委員会などの組織との対応もすべて、何が大切かと
いう判断と公平という視点で冷静に行っているところが持ち味なんでしょうね。

校長先生と話す機会は学生時代にはめったにないと思いますが、やはり校長先
生は企業でいえば社長だし、”えらいんだ”ということがこの本を読むとわか
ります。
この本の最後の方には、“校長”とうポストからみたリーダー論も展開されて
います。

ちなみにタイトルの【校長がかわれば学校が変わる】というのは、校長承認試
験の時の作文問題だったそうです。問題高校をおおいに改革したこの先生、な
かなかいいタイトルではありませんか。

<おまけ>

そういえば、小中高と校長先生がいましたが、その中で一人だけお名前とお決
まりの挨拶いまだに覚えている校長先生がいます。
“大当 廣”(おおあたり ひろし)という高校の時の校長先生です。名前もす
ごいですが、生徒集会などでの挨拶も印象的でした。たぶん3年間同じことを
おっしゃっていたと思います。
『健康が第一だ、そのためにはどうするか。朝起きたらまず、コップいっぱい
の水をのみなさい、そうすれば一日元気に勉学にはげむことができ...』と
いうような内容だったと思います。これを毎回毎回毎回毎回。
1400人くらいいた生徒の中で、1%くらい(10人ちょい)はマジメに聞
いた人がいたことでしょう。その人はきっと今でもこの先生に感謝しているに
ちがいありません。この方法、結構体にいいんです。
大当先生、ありがとう! 真之介 拝。

----------------------------------------------------------------------
東京都大田区在住の方
教育者、その卵の方、PTAの方、教育委員会の方
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
オススメ度

☆☆☆+育

======================================================================
<< 今週のwebook list >>

2.2[月]:【校長がかわれば学校が変わる】.................久保田武
夏目書房/ISBN4-931391-35-4/1500 円...☆☆☆+育
2.3 [火]:【】...

2.4[水]:【】...

2.5[木]:【】...

2.6[金]:【】

---------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 1500 円
======================================================================

★ ちょっと、Listの形式を変えてみました。原田さんコメントありがとう。

------------------------------------------------------------------
line1
line2 ● 5行広告受付中。詳細は真之介まで。 ●
line3 matsuyama@internet.office.co.jp
line4 ● 個人ホームページ、企業、なんでもOKだよ ●
line5
------------------------------------------------------------------
12345678901234567890123456789012345
----------------------------------------------------------------------

======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp

----------------------------------------------------------------------
★ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
真之介の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
----------------------------------------------------------------------
★ また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
----------------------------------------------------------------------
★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページか又は、”まぐまぐ”
からできます。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
----------------------------------------------------------------------
★ この記事の転載をされる場合は、真之介までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
また あしたも Webook しましょうね。

真之介@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 18:17

1998年01月12日

【21世紀へ教育は変わる】...寺脇 研98.1.12 ...★★★★★+!!!

////////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ///
★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
★ ///
★ 【 Webook #98-006】 98/1/12(月) ///
★ "また雪だ、後半年休が望ましい"の月曜日 ///
★ ///
★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
////////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
------------------------------------------------------------------
■■■ 読書と創作と思索のHomePage F式ワンダーランド! ■■■
F式ワンダーランド!(http://www4.justnet.ne.jp/~fukuyori/)では、書評や
自作幻想文学の紹介、読書に関する自由投稿掲示板を用意しています。また、
JUSTNETマイページコンテストにノミネートされた唯一の読書Webですので、
応援の一票をお願いします。(投票は今日!まで)
■■■ 投票 ==> http://www.justnet.or.jp/jcontest/index.htm ■■■
------------------------------------------------------------------
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

【21世紀へ教育は変わる】
競争の時代はもうおしまい

----------------------------------------------------------------------
寺脇 研(てらわき けん)
文部省生涯教育振興課長。
昭和27年福岡市生まれ。50年大学卒業とともに文部省入省。教科書検定、
放送大学創設などを通じて教育行政のありかたを学ぶ。
昭和59年、文部省から福岡市教育委員会へ出向。多くの教師たちと親しく
なり学校の実態をしる。
昭和61年、文部省にもどり『生涯教育』を担当。他省庁や自治体の理解を
求める交渉に明け暮れる中、様々な新しい企画に挑む。
平成4年、初等中等教育局職業教育課長となり、生涯学習時代の学校として
の高校総合学科の創設、職業高校(現・専門学校)の活性化に勤める。また
中学における業者テストの廃止など偏差値教育の追放にとりくみむ。
平成5年、広島県教育委員会へ出向。教育長を勤める。
平成8年、文部省に戻り医学教育課長を経て、現在(生涯教育振興課長)に
至る。マスコミでは<ミスター偏差値>、こどもたちには<ワッキー>など
と呼ばれる。
----------------------------------------------------------------------
近代文芸社
ISBN4-7733-6206-5
1300 円
1997/11月30日 第1刷
======================================================================
<忙しいかたはここだけ>
「社会が変われば、教育が変わると、私はなりふりかまわずいろいろと従来の
お役所からすれば型破りのことをしてきました。」という著者が、教育関係者
親、子供、そして社会全体に向けて書いた教育改革のメッセージと実践の記録
です。
まず、神戸の小学生殺害事件を皮切りに、年々問題が増加するいじめの問題な
ど学校が抱える問題、”ちかごろの子供は....”という問題が実は、我々
社会の大人こそが問題の根元なのだと説きます。

「いまの子供が駄目なのは今の大人がダメなのです。『私たちの子供のころは
よかった。』『今のこともに比べたらこんなひどいことはしなかった』などと
いう大人がいます。それは、そのころの大人が立派だったから、私たちは少年
少女時代を健やかに過ごすことができたのであり、その時少年少女だった私達
が立派であった分けではないのです。」

では、今の大人はどう変わればいいのか? そこがこの本のポイントなのです。
それは教育ということに対するパラダイムシフト。競争の時代はもうおしまい。
いい大学をでたから立派、いい会社のいいポジションにいるから偉い、などと
いった狭量な人間ではなく、”100年生きる地球人”を育てる発想が必要。
それには、生涯教育など、自由で(教えるのではなく学ぶのは”いつでも、ど
こでも、やりたいことを自由に)、学習者の立場にたったシステムが必要だと
いいます。著者はこの国の教育の枠組みを作る重要な権力ポジションにい
る現役官僚ですが、その発想と実践(広島教育長時代など)すばらしいもの
があります。

みずからの生い立ち(中学時代に大人の価値基準を押し付けられて自殺未遂を
したり)や父親の生きざま(固まった価値観から抜け出せず、老後の人生にと
まどっていた様子)なども紹介しつつ、これからの教育というものを真剣に
考え、アイデアを出し、調整し、実行してきた教育論を展開します。21世紀、
ひょっとすると22世紀を見ることができる子供たちの未来を“教育”という
窓を通して大いに考えさせてくれます。

寺脇 研 、てらわきけん、テラワキ ケン、この名前は覚えておいて損はしな
いでしょう。批判ばかりされてきた“官僚”ですが、中にはこんな素晴らしい
人もいるのですね。感激ものです。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+!!! 。これ、感動の本です。
----------------------------------------------------------------------
<お暇なかたにはもう少し>

いじめや登校拒否の問題は、いまだ大きな教育問題ですが、著者は全身でこれに
取り組んで来たようです。
広島県教育委員会で教育長をしていたとき、「耐え難いいじめにあっている
生徒は、転校することができるし、学校に来ない、つまり登校拒否の状態に
あっても差し支えない」という内容の文部省通達を地もとの新聞に公開してい
ます。それまであまり知られていなかった内容で“広島県教育委員会 不登校の
ススメ”などと新聞にセンセーショナルに取り上げられたそうです。

”学校は行かねばならない””学校でいやなものも勉強しなければならない”
”勉強はたのしくなくてもしなければならない”など ”--ならない”という
現在の大人の価値観(それがどんなものか真剣には考えられてないけど、みんな
がそうしてきたから、そうするんだ程度の)を押し付けていることに警鐘をなら
します。

このごろの子供が変だ、というのはこのごろの自分達はオカシイと同義であり、
将来の地球を(日本をなんて小さいことを言わないところがいいですね!)
考える素晴らしい洞察がたくさんあって、読者の心を捕らえます。

いろいろ書きたいけど、今日も、雪なのでこれでおしまい。

巻末には、”総合学科”を設置している高校のリストがあり、参考になります。
私の子供は是非、総合学科へ行って欲しいと願います。

著者が医学教育課長のときに書いた本 【動き始めた教育改革】97.6.5も、おす
すめです。
ちなみにこの著者、鹿児島ラサールに一番で入り、東大を卒業しています。
この人が学歴社会や偏差値教育をコッパ微塵に砕いてきた道のりに、拍手を送
りたいと思います。
----------------------------------------------------------------------
いじめ問題で悩んでいる方
広島県の教育事情に興味のある方
子供をもつ親の方に
教育の現場にいる方すべての方に
自分は“大人”の範疇にないると思う方全ての人に
教育はもう卒業したと思っている方に
ものスゴーク おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
オススメ度

☆☆☆☆☆+!!!

======================================================================
<< 今週のwebook list >>

1.12[月]:【21世紀へ教育は変わる】...寺脇 研
1300 円 ☆☆☆☆☆+!!!
1.13 [火]:【】

1.14[水]:【】

1.15[木]:【--】成人の日なので webook お休みの予定

1.16[金]:【--】真之介 年休なので webook お休みの予定

----------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 1300 円
======================================================================

------------------------------------------------------------------
line1
line2 ● 5行広告受付中。詳細は真之介まで。 ●
line3 matsuyama@internet.office.co.jp
line4 ● 個人ホームページ、企業、なんでもOKだよ ●
line5
------------------------------------------------------------------
12345678901234567890123456789012345
----------------------------------------------------------------------
======================================================================
■ <本日のイノベーション> こんなんあったらいいな。

ボスが来た シリーズ。最近では職場のLAN環境が整い、会社でインター
ネットでいろんなサイトを見ているの方も多いと思います。ほんとに仕事
で必要な情報を見ていたり、ときには個人的な趣味の世界をみていたりだ
と思いますが、座席の後ろを上司がとおり、”何見てるの?””ドキ!”
なんて方もいるのではないでしょうか?
それに、CRTに向かって仕事をしていると、後ろの様子がわかりませんよね。

そこで、CRTへ張り付けるバックミラー『ボスが見エール』。
『タスクバーミラー』なんて名前もいいなあ。
CRTの画面部分に貼り付けられる横に長く(1cm x 10cmとか)張り付け、
剥がしが簡単なフレキシブルバックミラーをPCグッズとして売ったら
どうでしょうか?
“付箋紙”とか、“Microsoft Office ショートカットバー”もどきの
ものなら、目だだず、自分のうしろをモニターできます。

3MのPostit みたいな粘着性と、多少カーブしても大丈夫な柔軟性、鏡
ほどはきれいでなくてもいい反射度をもったものですね。
半透明だと画面も座席の後ろも両方見えてもっといいかなあ。
形状も単に長四角のもののほか、CTR(液晶)の枠に貼り付けられるような
もの コーナーの三角だけやハート型のものなど あったら楽しい。

3Mさんと旭ガラスさんの製品の余り、その他 アルミの真空蒸着なん
かも利用できるかも。

<真之介> 98.1.12 記

======================================================================

)
//////////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp

----------------------------------------------------------------------
★ このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
真之介の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
----------------------------------------------------------------------
★ また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
----------------------------------------------------------------------
★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページか又は、”まぐまぐ”
からできます。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
----------------------------------------------------------------------
★ この記事の転載をされる場合は、真之介までご一報ください。
----------------------------------------------------------------------
★ ホームページに新年の挨拶を載せてあります。パスワード:nenga2
----------------------------------------------------------------------

//////////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
また あしたも Webook しましょうね。

真之介@Webook of the Day
======================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
======================================================================

Posted by webook at 18:08

1997年10月14日

【なんとなんとギムナジウム成績表】...大内洵子97.10.14...☆☆☆

//////////////////////////////////////////////////////////////////
★ ///
★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
★ ///
★ 【 Webook #120】 97/10/14 (火) ///
★ 本日は "くさいはなゲットだぜ"の 火曜日. ///
★ Webook をどうぞ ///
★ 今日の Webook はこれ!....... ///
★ ///
★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
/////////////////////////////////////////////////////////////////
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
-------------------------------------------------------------------

【なんとなんとギムナジウム成績表】 ジュンコ先生再びトイツへ

------------------------------------------------------------------
大内洵子
1939年東京生まれ。6歳で福島県二本松市に住む。福島教育大学卒後、
地元中学の英語教師をしていたが、1990年 ドイツへ研修のため退職。
帰国後、体験記【ジュンコ先生ドイツ教育体当たり奮戦記】を出版。
94年再びドイツへ研修に行く。現在短大講師。
-------------------------------------------------------------------
五月書房
1900 円
97/7/28 第1刷
-------------------------------------------------------------------
福島県に住むおばさん先生が行く“ドイツ教育紀行”って感じの本です。
福島の地元で中学の英語のセンセだったジュンコ先生は、90年にドイツ
へ研修に行きます。そのため、研修休暇制度のない日本では退職しな
ければらならかったようです。思い切って飛んだおばさんの人生第二幕
ですね。そして、この本は第3幕。
第2幕が終わった時、だんな様に “まさか もう行くまいな。もう金輪際
やらんぞ、一人での留守番は!”といわれたそうで、それが4年もすると
また...(だんなさま大変ですなあ)

ジュンコ先生の疑問符
“テストの点数が高い生徒の方が良い生徒なのかしら”
“頭のてっぺんからソックスまで細かく指導する生徒指導、それを忠実
にまもる生徒がいいのかしら?”
“いつも指示待ちの生徒、雲の上の校長先生、話題は勉強と部活だけ、
これが高校という名の学校かしら?”

こんな“?”は、さらに膨らみ ドイツへ行って“!”に変わったようです。
今回のトイツ留学は、大学入学資格取得を目的とする学校“ギムナジウム”
でボランティア教師として体験することでした。

ドイツの教育制度は、日本とかなり違い(当然か)、かなり早い段階(小
学校4年生)で大学入学資格をとるためのギムナジウムコースか、職業学
校、専門学校へ進むコースを選択します。といっても何時でもコース変更
ができまた、コース選択後 5年 6年生のときは オリエンテーション段階と
して自由度があるようです。(その後も変更はきく)
小学校4年までが初等領域で、グランドシューレ(基礎学校)。そのご中等
領域、高等領域と進みます。中等、高等領域に、この本の題材である、ギム
ナジウムと職業学校があります。
職人の伝統があるドイツでは、職業学校だからといってギムナジウムより
劣るなどという雰囲気はないようです。

で、そのギムナジウム。大学入学資格をえることが目的...といえば、
日本で言えば予備校みたいな感じですね。5学年(10才)から13学年(
18才)までで、小中高一環の大学進学校みたいな感じです。日本の進学
校のイメージでは、とんでもない悲惨な感じですが、教育制度そのものの
違いや文化の違いなどで、とても豊かで楽しく、かつ厳しい場所のようで
す。ジュンコ先生は、そこでボランティアとして、各種のクラスをオブザ
ーブしたり、自分で日本語・英語の授業をしたり、ギムナジウムの試験
(大学入学資格試験=アビツア)に立ち会ったりといろんな経験をします。
その様子を、先生の硬い目ではなく、やさしいおばさんの目で書いている
ところがとても柔らかくていいです。
アビツアに合格するとドイツのどの大学で勉強してもいいようで、日本の
ように “xx大学卒です”というのが一つのシンボルのようなことはな
く、ケルンと○○と△△で勉強した...みたいな感じになるようです。
また、大学はどこでも入れるが卒業には厳しい試験があるようです。
自由もあるが、自己責任もしっかりとらされる、というのがドイツみたい
です。

小学校4年のときに自分の進路をある程度きめるというのは、厳しいです
が(いつでも変更がきく自由度の中で)自らの人生をきっちりと“考える”
ことをずっと続けていける(いかなければならない)というのは素晴らし
いと思います。

進学校のギムナジウムの生活は、勉強一筋では決してなく、社会との関わ
りを大切にし、覚えることより“考える”こととそれを“表現する”こと
を重要視した教育がなされているようです。
服装も自由、先生もラフな服装、どの先生にいつでもなんでも相談できる
そんな雰囲気があるようです。
また、先生も教えるプロとしても誇りと自信があり、随分日本の教育事情
とことなる感じがします。校長先生も講義をちゃんとやり、執務室でじっ
と座っているなんてことはないようです。呼び名も“校長先生”ではなく
”ヘル xxx”(Herr xxx)で普通の先生とまったく同じ。

そんなドイツのギムナジウム生活を、教師とのふれあい、ジュンコ先生が
行った日本語の講義、ステイ先での生活などを通し、とても日常的な表現
で書いています。

ドイツ語を通信教育で学んだというジュンコ先生、いろいろと奮戦した様
子が伺えます。言葉、食べ物、個人を尊重するあまりやや突き放した感じ
の付き合いなど面白い生活場面もあり、ドイツ生活の参考にもなります。
文化や制度の違いがある日独の教育環境を云々するのは難しいですが、
ジュンコ先生の目を通してみた ドイツ教育事情は、これからの教育を考え
る上で、結構参考になるような気がします。
お子様のいるご家庭に参考になるような気がします。

-------------------------------------------------------------------
ドイツへ留学を考えていらっしゃる方
ドイツ教育事情を知りたいかたに
おすすめ
-------------------------------------------------------------------
オススメ度

☆☆☆

==================================================================
<< 今週のwebook list >>

10.13[月]:【組織が元気になる時】...ウオレン ベニス他
1360 円 ☆☆☆
10.14[火]:【なんとなんとギムナジウム成績表】大内洵子
1900 円 ☆☆☆
10.15[水]:【】

10.16[木]:【】

10.17[金]:【】

-------------------------------------------------------------------
今週の節約小計 3260 円
-------------------------------------------------------------------

)
///////////////////////////////////////////////////////////////////
ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp

-------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
-------------------------------------------------------------------
また、の情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp)
があり、これは List,Net サービス(福永さん)を利用しています。

///////////////////////////////////////////////////////////////////
)
(
又 あしたも Webbチャオうね

===<Webookお知らせ>==============================================

★ 登録の申込み/取り止めは、下記のホームページでお願いします。
http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm


真之介@Webook of the Day
===================================================================
Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ★
===================================================================

Posted by webook at 17:33

1997年06月27日

【Trainig A Tiger】...Earl Woods/大前研一監訳97.6.27...☆☆☆+○

【Trainig A Tiger】
タイガーウッズ父子のゴルフ、教育革命
--------------------------------------------------------------------------------
Earl Woods (タイガーウッズのお父さん)
with Pete McDaniel (スポ-ツ ライタ-)
大前研一(日本語版監訳)
--------------------------------------------------------------------------------
小学館 1600円
1997.x.xx (つい最近です.忘れました)
--------------------------------------------------------------------------------
ついこの前、マスターズで記録ずくめの優勝をはたしたタイガー
ウッズのお父さん(アール ウッズ)が書いた、子育てとゴルフ
レッスンの本です.

アールは、いろんな仕事に携わったが、このひとを一言で言えば
"教育者" と言うのが適当かもしれません.
アールは アフリカ系アメリカ人であり、アールの両親は根の深い
人種差別を克服するには、学問/教育だとの信念で、アールの教育
に熱心であったようです.
そんな影響もあり、大学対抗野球の花形だったアールはバットと
ボールの変わりに学業を選択しました.
この後、アールがゴルフと出会ったのは、軍にいるときでした.
又、タイガーの母親(クルチダ)も教育熱心で、タイガーがゴルフ
に夢中になっている時も、まず勉強をしてからしか練習にいかせ
なかったようです.
そんな 祖父母、両親のもとで あのタイガーウッズは育ったのです.

さて、この本、'タイガーウッズと 父アールのゴルフを通じた教育
と成長の記録' とでも言えばよいでしょうか.
「タイガーがまだ1才半で、5までも数えられないのに par5 とpar4/3
の違いを直感で理解した」とか「8才で父を負かした」とか、
「ジュニアリーグ(ゴルフ)で優勝した」とかのエピソードを交えて、
父と子がいかに 楽しくゴルフを上達させたかが解ります.
アールは常に、"楽しく"上達するために心を配っていたようで
決して強要はせず、タイガーの自発的な意欲を掻き立てるように
仕向けています.
又、ある時期には、ゴルフのメンタルな部分(これが結構大事です
よね.ゴルフでは...)を鍛えるため、わざとイジワルをしたりと、
このアールおじさんは、タイガーを育てる事に本当に情熱を
そそいだようです.

先日、TV東京の番組で、イチローのお父さんが対談ででていました.
鈴木イチローのお父さんも このアール とよくにていて、一郎に
野球の楽しさを教え、最終的に 一郎自身の自発的な決断でプロ野球
の道へすすむback up をしてます.イチローのお父さんも実は
本を書いていて、結構、似ているなと思います.
-- 【父と息子】鈴木宣之 ---95.4.10-
-- これと一緒に読むと楽しいかも...

共通しているのは、"あくまで 楽しく、自分の意思で" という軸を
動かさなかったことでしょうか.
子供によかれと思って、(私も含め)親といいうものは、いろんな
事をさせますが、アールや イチローのお父さんの姿勢は、一つ
参考になると思います.

この本には、ゴルフのレッスンもいくつかあり、タイガーの子供の
頃の写真(これが また決まってるウ!)や 最近の写真で、スウィング
やグリップ などの解説があり、ショットの技術の上達だけでなく、
正しい姿勢、バランス、セットアップなどについても学べる
構成になっており、ゴルフ愛好家の方にもちょっと参考に
なるかもしれません.
アールのゴルフ練習の哲学?、「パット、チップ、ピッチング、
そしてドライバーショットの順に練習すべし!」 というのは、
スコアアップには、なあるほどと頷けます.

おまけ(解説)のところには、大前研一が "タイガーウッズ現象とは"
と題して、Nike のナイト会長のスポーツ選手発掘の眼力などに
ついて書いています.

タイガーウッズ父子の教育の軌跡と ゴルフ練習の秘密を
かいま見たい方 おすすめです.
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆+○
(○はhole-in-one?)

真之助

Posted by webook at 16:39

1997年06月05日

【動き始めた教育改革】...寺脇 研97.6.5...☆☆☆☆☆

【動き始めた教育改革】
--------------------------------------------------------------------------------
寺脇 研
文部省高等教育局医学教育課長
1952年 福岡市生まれ
ラサール高校/東京大学法卒
文部省入省 (中学の業者テスト追放に携わる)
広島教育長を経て96.4より現職
--------------------------------------------------------------------------------
主婦の友社 1400円
97.1.1 初版
--------------------------------------------------------------------------------
現役の文部省官僚が教育改革の考え方と現状について
書いた本です. 最近役人批判が多い中で、教育のあり
方についてしっかりした(失礼!)考え方と計画を
もった人のようで、好感をもてる内容になっています.
このひとの役人としてのattitude は 菅直人みたいで
アカウンタビリティを常に持つことで高い倫理観を
KEEPしていることを伺わせます.
「広島教育長時代に 登校拒否の生徒達のミニコミ新聞の
取材を受け はっきりと "いろんな教育問題の責任は
最終的には私にあります."と明言した」そうで、責任の
ありかをみずから明確にして問題にとりくむ姿勢は
かえると思います.

文部省の職業教育局にいたとき、偏差値を出す為の
中学の業者テストを追放したこの人は<
偏差値教育はいじめだ! と断罪しています.
寺脇さんの偏差値弊害論は頷けます.-- 偏差値で
人をランクづけ、それが全ての人生の価値のごとく
世の中(大人) が動いている事が、いじめ問題や
歪んだ医療の問題(成績がいいからなってみたという
医者がいる) を起こしている.
"君は偏差値では xx だから xx 大学の医学部へ行け
るよ、なんで aa 大学の文学部なんかへいくんだ?"
という教育指導を相当数の生徒が受けてきた.
偏差値にお釣りはいらない.(つまり 本人の希望や
人生設計とは関わりなく 偏差値丁度の大学の適当な
学部へ入ること) --というのが今も続く偏差値弊害
である.
これに近い考え方を、私は 大学一年の時に 宇井純?の
本で読みショックを受けたのを思い出します.
(カハ~ なんてこった! と思ったものです)

広島教育長時代の話で、「"登校拒否"で学校にいかない
人がいるけど、そういうことが出来るだけましな世の
なかになった.なんらかの理由で学校にいきたくない
生徒がむりやり首に縄をつけてひっぱっていかれても
なんの解決にもならない.それでも学校にいかないと
親も子供も罪悪視してたら 子供は立つ瀬がない.
今は 僅かだが 立つ瀬がある.」
なんて事をいったら PTA 大会で騒然としたそうです.
割と本音で物をいう人のようです.

すでにこれだけ進んでいる教育改革 のところは
高校での総合学科のはなしや、小学校の"生活科"の
はなしを紹介しえちますが、 文部省もやるじゃん と
言う感じです.
又 医療現場の歪みを教育体制の不備(成績だけが
医者の適性をきめるものではない) にとらえ、改革して
いこうとしている点は、この人に大いに期待したいもの
です.

ある本によると 文部省へ配属になる役人は 大蔵省を
トップとすると 一番ビリの人だそうです(天下り先で
おいしいところが少ないから)が 、どっこい
こんな人もいるんだなあと感心しました.

"お役人というのは、いかにアホでズルくて汚いやつら
(でもほんとのところはわれわれと変わらないプチ市民) "と
いう内容の本が売れていますが、そんな中で 現役のお役人
が書いたこの本は 一服の清涼剤という感じです.

因みに この人ラサールへ一番で入り、出るときは真ん中
くらい、東大も滑り込み. 親は医者にしたくて相当厳しい
教育と期待をおしつけたようです.
そんな環境の中で中学2年には自殺をはかったこともある
著者は、子供のツライ立場をわかるお役人の一人のようです.

因みに 私の近所の奥さんはみいんな読みました.
お子さんの教育でお悩みのあなたに
文部省の意外な一面を知りたいあなたに
おすすめです
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆☆☆

真之助

Posted by webook at 16:30

1997年04月30日

【母親幻想】...岸田 秀 97.4.30...☆☆☆

【母親幻想】
--------------------------------------------------------------------------------
岸田 秀 (キシダ シュウ)
昭和8(1933)年 香川県生まれ
早稲田文学部卒 現 和光大学人文学部教授
--------------------------------------------------------------------------------
新書館 1200円
95.11.5 第1刷
--------------------------------------------------------------------------------
母子関係を機軸にして、現代社会の 家庭、教育、社会構造
などについて考察した本です.
なんて書いてもさっぱりわからないですが、このおじさん
結構 ドラスチックな意見を書く人で、世の中 根本は 母親と
子供の関係が元になっていると断言しています.
その関係は、母性愛 などという言葉のまやかしを利用して
社会文化の維持に利用されてきた.
ところがよおく考えてみると、母性愛なんてものは
幻想である. 赤ちゃんの頃は 確かに乳がはって痛いので
多少 本能としての母性が働き 赤ん坊を育てると言う 所謂
本能的母性愛があるかもしれない.しかし、そもそも本能が
崩れた人間が、それ以後も母性愛で育てる事はない.
(結構 子供をすてたり、殺したりというのは社会の常識として
昔- 中世/江戸時代-から存在していた.)
母性愛というなら それは社会的に作られた共同幻想として
の母性愛であろう.
つまり、母親 役は 社会的におしつけられてきたもので
自然に生まれる衝動のなかに生まれるものではない.
...... ってなことを 結構 歴史的 社会文化的な考察から
書いています.

産業革命以降、労働の担い手の男は、母親の役割を女性に
おしつけてきた.そのために "子供を育てることは楽しいこと
だ "という幻想を植え付けたり、母親であることを拒否すると
厳しい罰を下して生きる道がないように追い詰めたりしなけれ
ばならなかった.
時代が変わって、小子化、情報化の現代、母親業をとるか職業
をとるかの選択をさせられた女性は、自分愛の裏返しである
母性愛により、”教育ママ” に変身して子供
を虐待している......とか?

父親はどうあるべきなのか?
母親はおんなであるのがホントにいいのか?
男はナゼ 子供を産めないのか?
男は おっぱいがどうしてでないのか?

などと ワケのわからない疑問になやんでいる方
(がいるなら) おすすめ!

しかし、これ 大変真面目な 社会考察の本です.
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆

真之助

Posted by webook at 15:49

1997年04月28日

【大学で何を学ぶか】...浅羽通明97.4.28...☆☆☆☆☆+☆

【大学で何を学ぶか】
--------------------------------------------------------------------------------
浅羽通明
1959年 神奈川県生まれ
81年 早稲田法学部卒
みえない大学本舗主催.
--------------------------------------------------------------------------------
幻冬社 1200円
96.4.15 1刷
96.5.2 3刷
--------------------------------------------------------------------------------
"大学で何を学ぶか" と言うタイトルの本はすでに
いくつか刊行されていて、毎年春になると結構売れる
らしく、ロングセラーになっているそうです.
そういった本を 手にして、さあ 大学で
何を学ぼうかと希望に燃えている真面目な学生に
"解毒剤"としての役割を担わせて書いたのはこの本だ
そうです.

君はなぜそんなに勉強したがるのか?
大学で勉強したことは一日も早くわすれなさい...と言う
企業ななぜそれでも大卒を採用したがるのか?
など、いくつかの根源的(?)な疑問詞で問いかけてくる
ちょっとした 哲学の本です.

現状の大学の先生は ほとんどが 、研究(といってもとても
狭い範囲の特殊分野でしかない) が本分であり 教育と言う
事に関しては、意欲も義務意識もないタコ壷センセ である.
また、制度的にも 予科とかあった昔は、少なくとも
学問をするための技術(英語とか 話をまとめるとか) 修得の
プロ(といっても学者よりは下に見られていた) が技法を
教えてくれた....それが新制大学になってからは、それすら
なくなり、英文科をでたやつが 英語もろくにはなせない
なんてことが結構ある...
など、大学の先生の問題、先生をそのように タコ壷状態に
させてる制度の問題などとりあげ、一方 その対局として
実験的に大変注目されている慶応SFC (湘南藤沢キャンパス)の
状況等も紹介している.
ちなみに、SFC の試みでは、全教員が週一度互いの研究
を発表しあう報告会(アゴラ)制度、模擬講義を批判しあう制度
、学生からの授業評価、新しい語学授業の導入など
日本では斬新な制度と、学生follow の仕組を整えている
そうです. (これって米国のマネなんだそうですが..)
例えば、語学は英/独/仏/中/マレ-シア/朝鮮の6ヶ国語
から選択できるが、結局 英語が一番おおくなり、朝鮮語は
ほとんどゼロになってしまう、そこで、半年間は語学授業を
行わず、ガイダンス期間を設け 1週間はコリアンweekとして
学食はキムチ料理、音楽は朝鮮音楽、朝鮮映画の上映と
キャンパスをコリアン一色にする.その上で自分はどれに
興味がるのかを見てどの語学にするか決める
.....なかなかいいですねえ.

又、大学というものと 世間との繋がりを 非常にほりさげた
考察があり、これから大学生をやる若い人だけでなく
すでに xx年も前に学生を終了した私たちにも 参考に
なるものがあります.

私たちがでてきた大学ななんであったのか、これから自分の
子供がはいろうとしている大学は どうあってほしいのか、
など を考えるにあたり とても参考になります.

私は、大学一年の時、当時公害問題で有名だった宇井xxの本
を読んで大ショックを受けた事を覚えていますが、
人生のとても楽しいマイルスト-ンを通過する学生に
この本もとても良い道標になるような感じがしました.

xx 年前の学生時代を "review"してみたいあなたに
自分の息子や娘を "大学" へやろうとしているあなたに
自分がいる 会社という世間 を 別の目で見てみいあなたに
もう一度大学で学びたいなんてヤボな事を考えているあなたに
大学で教えてみないかとお誘いをうけているあなたに
おすすめです.
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆☆☆ + ☆

真之助

Posted by webook at 15:48

1997年04月11日

【太陽ママのすすめ】...公文教育研究会97.4.11...☆☆☆☆☆

【太陽ママのすすめ】
公文教育研究会
--------------------------------------------------------------------------------
PHP出版 1150円
1987.9.11 一刷
1992.2.7 30刷
--------------------------------------------------------------------------------
公文(くもん)と言うおじさんが独自の教育tool
(算数) を考えてから 35年くらい経つようです.
その人は 一昨年 92才でなくなりました.
家内はその人にあった事があるのですが
"いいおじいちゃん"だったわ というのが感想でした.

幼児教育の是非とか 教育問題を議論するときに
"くもん" というのはかならずでてきます.
その 公文教育研究所が書いた本で、
幼児を育てる時の 母親のattitude をとても
よくまとめています.

未熟ママのカタログ....と言う章では
北風ママ、無理ママ、でしゃばりママ、召使ママ
養殖ママ、ヒステリーママ、気まぐれママ、
脅しママ、比べママ、世間体ママ、豹変ママ
..... などなど 結構 sub title だけでも ううん
そんなときあったなあ... なんて 感じるものが
ずらーりあります.
ママに限らず パパ もそうかもしれませんね

そして 次の章の 太陽ママのすすめ で
子供が3才なら親も3才で-- おない年のすすめ
親は生徒、子は先生 --- 親子学習のすすめ
1ほめ2はげまし-----ほめのすすめ
旬の教育 ---- 旬のすすめ
知りたい時が学び時 --- なあに?のすすめ
もう少しが止め時 --- 腹八分目のすすめ
など
結構 いいことが書いてあります.

"2才では遅すぎる" - sony 井深 大 等の本をよんだり
"公文" や"七田式教育" などで 、幼児教育(虐待?)に
走っている 教育ママは 結構私の周りにも多いですが
その 本家とも言える 公文研究会が書いたにしては
とても 謙虚で いい内容の本です.

赤ちゃんが生まれて、さあどんな子供に"育てようか"
と思案される お母さんに 是非おすすめ.
近所の子供が、やれ クモンだヒチダ だのと自慢していて
家の子供にもなにかさせなきゃ って焦ってるママにも
おすすめ......
自分をてらす鏡にするといいと思います.

--------------------------------------------------------------------------------

おすすめ度
☆☆☆☆☆
真之助

Posted by webook at 15:20

過去の記事
2007年08月 (9)
2007年07月 (21)
2007年06月 (31)
2007年05月 (24)
2007年04月 (29)
2007年03月 (23)
2007年02月 (29)
2007年01月 (29)
2006年12月 (20)
2006年11月 (27)
2006年10月 (32)
2006年09月 (27)
2006年08月 (31)
2006年07月 (31)
2006年06月 (30)
2006年05月 (32)
2006年04月 (29)
2006年03月 (31)
2006年02月 (27)
2006年01月 (31)
2005年12月 (30)
2005年11月 (30)
2005年10月 (31)
2005年09月 (31)
2005年08月 (31)
2005年07月 (31)
2005年06月 (30)
2005年05月 (31)
2005年04月 (30)
2005年03月 (31)
2005年02月 (28)
2005年01月 (31)
2004年12月 (32)
2004年11月 (30)
2004年10月 (31)
2004年09月 (41)
2004年08月 (62)
2004年07月 (21)
2004年05月 (4)
2004年04月 (30)
2004年03月 (30)
2004年02月 (29)
2004年01月 (31)
2003年12月 (31)
2003年11月 (30)
2003年10月 (31)
2003年09月 (30)
2003年08月 (31)
2003年07月 (24)
2003年06月 (4)
2003年05月 (5)
2003年04月 (7)
2003年03月 (10)
2003年02月 (6)
2003年01月 (8)
2002年12月 (11)
2002年11月 (4)
2002年10月 (3)
2002年09月 (6)
2002年08月 (4)
2002年07月 (8)
2002年06月 (14)
2002年05月 (11)
2002年04月 (14)
2002年03月 (12)
2002年02月 (14)
2002年01月 (17)
2001年12月 (18)
2001年11月 (20)
2001年10月 (17)
2001年09月 (13)
2001年08月 (12)
2001年07月 (17)
2001年06月 (17)
2001年05月 (15)
2001年04月 (30)
2001年03月 (32)
2001年02月 (16)
2001年01月 (14)
2000年12月 (20)
2000年11月 (19)
2000年10月 (18)
2000年09月 (15)
2000年08月 (14)
2000年07月 (14)
2000年06月 (18)
2000年05月 (20)
2000年04月 (10)
2000年03月 (18)
2000年02月 (17)
2000年01月 (18)
1999年12月 (13)
1999年11月 (9)
1999年10月 (16)
1999年09月 (16)
1999年08月 (11)
1999年07月 (15)
1999年06月 (21)
1999年05月 (13)
1999年04月 (16)
1999年03月 (21)
1999年02月 (15)
1999年01月 (17)
1998年12月 (13)
1998年11月 (15)
1998年10月 (23)
1998年09月 (20)
1998年08月 (13)
1998年07月 (17)
1998年06月 (18)
1998年05月 (14)
1998年04月 (20)
1998年03月 (19)
1998年02月 (14)
1998年01月 (18)
1997年12月 (19)
1997年11月 (19)
1997年10月 (21)
1997年09月 (17)
1997年08月 (13)
1997年07月 (21)
1997年06月 (20)
1997年05月 (18)
1997年04月 (20)
1997年03月 (18)
1997年02月 (12)
1997年01月 (13)
カテゴリー別