2003年08月31日

■新しい単位(世界単位認定協会)

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 速さや大きさと同じように
「あっけなさ」にも単位が欲しい?

【新しい単位】
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  著者:世界単位認定協会
  扶桑社|2003年 06月
  ISBN:4594041027|952円|131P
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 前作「新しい単位」は、まさか!の15万部大ヒットだそうだ。
 BSフジで放映されている「宝島の地図」の人気コーナーが本になったも
 のだった。その第二段がこの本。

 単位というものは、m、Kg、sなど物理的で、計測可能なものにつけら
 れるものだと思っている。そして、誰がそれを決めたんだろうなんて、あ
 んまり気にしない。さらに、自分が新しい単位の発明者になるなんて
 思いもよらない・・・のではないだろうか。

 もどかしさ、はずかしさ、あっけなさ・・など雰囲気や気分などにも単位
 があってもいいねぇ。
 本書には、じつにくだらない?単位とそれを使うと楽しい場面が収められ
 ている。夏休みが終わってしまう最後の日に、ひとつ笑ってゲンキをつけ
 ておこう。たとえば・・
 レジで「お待ちのお客様どーぞ」って言われるラッキーさ=1Rg(レジ)
 3倍速でなく標準録画するリッチさ=1Hjn(ヒョージュン)
 トラックが「バックします」と繰り返すしつこさ=1bk(バック)
 など笑える単位が掲載されている。

 この本を見ていると、こんな流れを連想する。

   hanage (痛みの単位、ハナゲ)がネットで大ブレーク
      ↓
   新しい単位の番組企画(BSフジ)
      ↓
   トリビアの泉の番組企画(フジTV)
      ↓
   トリビアの泉のメルマガ(三田・輝美&泉)

 くだらないことも出力モード(Y)になると、面白いことになる。
 ちなみに・・メートルもグラムもフランス人が提唱したんだってさ。
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   ★★★☆+そんなのあり?

 
   ・1ダニエルが何の単位かわかる方
   ・トリビアの泉がすきな方
   ・めったに笑わない超マジメな方

Posted by webook at 09:43

2003年08月30日

■百戦百勝のメモ術・ノート術(本田尚也)

hondamasaya.jpg日常の動作の中に成功の秘密がある!

【百戦百勝のメモ術・ノート術】
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  著者:本田尚也(ほんだ・なおや)
  三笠書房|2003年 07月
  ISBN:4837973418|533円|201P
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日常生活・仕事の中で、どうしたら知的で、生産的で、しかも続けられる メモやノート法はないだろうか・・・なんて思う人は多いね、きっと。
僕もシステム手帳を使ってみたり、PCのソフトでなんとかならないか? なんて試行錯誤したり・・いろいろしたが、現在は胸ポケットに入る小さ いメモファイル(100円ショップのもの)がとても重宝している。 それで事足りているわけでもないが、なかなかグッド。
そんなとき、ふと目にとまったのがこの本。 この本のキーワードは、ふたつ。

  ◎ 書きグセをつける(書くー考えるー行動する)
  ◎ メモ、ノート、手帳を使い分ける。
 
人はえてして、メモや記録やさまざまなものをひとつの手段でこなそうとする・・・。しかし、3つ(メモ、ノート、手帳)を使い分けようというコンセプトが「へぇー」である。

書くということは、自分のものとしてアウトプット(出力)することであり、「Y=aX」の「Y」にあたる。新聞のスクラップを集めたことがある人もいると思うけれど、あれはほとんど「X」だね。入れるばっかりになって、結局なにも出てこない。(って思わない?)手帳でもノートでもいいけれど、自分で書くという行為、つまり、自分の出力として出すところに意味がある・・・。

この本のとおりにやる必要は(まったく)ないが、自分のやり方を模索するきっかけにするといいねぇ。

 
   ★★★☆+書きぐせ

 
   ・メモやノートの使いかたが??な方
   ・メモおたくの方
   ・情報整理をうまくしたい方

Posted by webook at 10:36

2003年08月29日

■セルフブランドの創り方(杉山勝行)

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個人ブランド・・創ってみる?
究極は自分の名前のついた会社だね。

【セルフブランドの創り方】
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  著者:杉山勝行(すぎやま・かつゆき)
  三修社|2003年 09月
  ISBN:4384031785|1,900円|207P
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 セルフブランド? なんじゃそれ?っていう方は試しにやってみよう。
 自分の名前をGOOGLEに入れて何件ヒットするか・・・。 どう?

 著者の杉山さんは、セルフブランドを「会社組織に所属するビジネス・パ
 ーソンが、自己を商品化させていく上でのパーソナル・アイデンティティ
 、講演や出版などのソーシャル・アイデンティティ、そしてファミリーア
 イデンティティの総称を指す」と定義している。マイ(自分)ブランドと
 は違う事を強調している。
 そして、それを指数化するのがネットでの検索ヒット数だというわけだ。
 
 本書は、仕事をしながら一方でネットワークを活用し、幅広い活躍をして
 いる10人の達人に「セルフブランドの創り方」を学ぼうという本だ。
 インタビューをして、そこから何かをひき出そうという企画である。
 著者の杉山さん自身も、実はサラリーマン作家として27冊もの著作を世
 に送り出しているセルフブランダーの先駆者である。

 本書には、唐沢明さん(5時から作家塾長、トマトアカデミー代表、作家)
 、野村正樹さん(元サントリー、作家)、渡辺春樹さん(ホンダ勤務、W
 EB広告研ー調査委員会委員長)など10人が登場する。
 (恥ずかしながら、真之助も登場する。凹入願望)
 それぞれの仕事ぶりや社外での活動などがビビッドに紹介され、生き方が
 浮き彫りにされている。本書には10人のセルフブランディングのプロセ
 スの詳細図があるが、これがなかなか面白い。

 トリは、藤原和博さん(元リクルートフェロー、現在杉並区立中学校長)。
 セルフブランドを作るにあたっての素晴らしい秘訣を提案をしている。
 「ベクトルの和の法則」である。(くわしくはこちら→「処生術」 )

 企業と個人の間のしなやかな関係をたもちながら、自立した楽しい人生を
 おくるための智慧を、ひろってみたいねぇ。
 楽しい本だよ、これ。
( Web だけの秘密情報 = 杉山さん 後書きのあとがき )

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   ★★★★★+ボクもブランド

 
   ・GOOGLEでの検索結果がさみしい方
   ・仕事の先に何かを見つめたい方
   ・自分が会社の従業員ではなく、会社を自分のパートナーにしたい方

Posted by webook at 07:46

2003年08月28日

■あらすじで読む日本の名著(小川義男)

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あぁー、あれはそういう話だったんだぁ!

あらすじで読む日本の名著

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  著者:小川義男
  樂書舘/中経出版|2003年 07月
  SBN:4806118206|1,000円|173P
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 樋口一様=たけくらべ、金色夜叉=尾崎紅葉、浮雲=二葉亭四迷・・・
 僕たちは入試勉強でこんな結び付けを覚えた。
 浮雲ってどんなストーリーなんだろう? 
 たけくらべってどんなこどもがでてくるのかなぁ・・
 なんて思ったが、それを実際に読むゆとりはまったくなかった。

 ところがである。この本、それらのあらすじを現代文で、しかもとても
 わかり易く読ませてくれるのだ。これはもう「福音」ですね。
 そうだったんだぁー・・・がいっぱいである。
 100年くらい前の作品が、こんな形で読めるというのは、ほんとうに
 素晴らしいことである。この本の企画に(100ブラボー)。

 さて、印象的な作品。
 泉鏡花の「高野聖」・・・妖女の色香に負けた人間(男)がカエルや馬
 にされて登場する。うーん、こういう内容だったのぉー!と正直驚いた。
 なかなか面白い作品である。水木シゲル氏も読んでるだろうな・・。
 もうひとつは「蟹工船」。時代背景を映した状況が非常によくわかる。
 生きのこるためのエネルギーが雄叫びのように聞こえそうだ。
 宮さんの金色夜叉も、菊池寛の恩讐の彼方にもおぼろげにしか知らなか
 ったストーリーだが、あらすじがよ~くわかったねぇ。

 『浮雲』二葉亭四迷/『金色夜叉』尾崎紅葉/『五重塔』幸田露伴/
 『たけくらべ』樋口一葉/『高野聖』泉鏡花/『不如帰』徳富蘆花/
 『高瀬舟』森鴎外/『彼岸過迄』夏目漱石/『蒲団』田山花袋/など
 28の作品は、明治から昭和にかけてのどれも歴史的な文学作品。
 はずかしながら僕は、一冊も読んだことがなかった。そして、こんな
 風に味わえるとは思いもよらなかった・・・。

 あらすじを纏められた山田君代、大坂豊子先生に心から感謝!。
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   ★★★★★+時を越えて甦る

 
   ・受験勉強がなつかしい方
   ・歴史的文学作品にふれてみたいとずっと思ってた方
   ・ポケットに教養をいれたい方

Posted by webook at 13:29

2003年08月27日

■あなたにもできる「売れる本」の書き方(畑田洋行)

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何でも出そう!。
出せば、世界が回りだす・・・。

【あなたにもできる「売れる本」の書き方】
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  著者:畑田洋行(はたけだ・ひろゆき)
  プロスパー企画|発行年月:2003年 08月
  ISBN:4938695782|1,400円 |166P
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 ビジネスマンをしながら著作を出す・・・たいへんなことのように思うが
 多くの著作家は、はじめから作家(著者)であったわけではない。なにが
 しか、仕事をしながら核になるベースのものをつかんできた人達だ。

 本書の著者畑田さんのほかにも、久恒啓一さん野村雅樹さん、・・・・
 多くの先達は、私たちと同じごくありふれた(!)サラリーマンであった。
 ちょっと違ったのは、<出す>ということをやろうと思った・・その1点
 だけのような気がする。
 仕事を会社での仕事だけに終わらせるのか、そこに自分色の何かを付加え
 世に問うものを出そうとするか・・・その違いだけだ。

 ビジネスマンの出版をサポートする<出版塾>を主催する畑田さんがや、
 出版社の編集者が口を揃えて言うように、文章が下手だから本が書けない
 ・・わけではない、らしい。じゃぁ、何だろう・・・

 それはテーマ。

 自分にしか書けないテーマは、実は結構ころがっている。疑問や不便など
 にこだわってみるといいらしい。こだわるときに何かを出そうとする気持
 があれば・・・モノになる。

 本書には、編集者の目にとまる企画書の書き方、目次の作り方、文章の書
 方など具体的な方法についても親切に書かれている。
 気持ちとやり方の両面で、本を書いてみたいあなたの背中を押してくれる。

 ?→!のテーマをもっていたら、とにかく何かの情報を出すことを心がけ
 る。やがて・・・本にもなる。とにかく<何でも出せば、体にも人生にも
 よいサイクルが回りだす>ことだけは覚えておきたい。

この本は、「仕事プラスペン」という畑田さんが、自らの実践を通して作
 り出した新時代の生き方提案の本でもある。 
 ところで・・・プラスαを、もってます?

 
   ★★★★☆+仕事プラスペン

 
   ・本を書いてみたい方
   ・人生に何かスパイスが欲しい方
   ・自分はごくごく平凡だと思ってる方

Posted by webook at 08:00

2003年08月26日

■経営は「実行」(ラリー・ボシディ+ラム・チャラン)

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「実行」は細かい仕事でリーダーの威厳にふさわしくないものだ。この考えは完全に間違っている。イェーイ。

【経営は「実行」】明日から結果を出すための鉄則
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  著者:ラリー・ボシディ+ラム・チャラン|
  日本経済新聞社|2003年 02月 |
  ISBN:4532310377|1,800円 |305P
  ============================================

思ってもできない、言ってもできない。
そんなことは日常よくある。それは、マジに思ってない証拠。真剣に言って
いない(コミット)してない証拠だね。

さて、この本は、経営者が「実行」という二文字にちょっとした偏見や勘違
いを持ってんじゃぁないの・・というのを問い掛ける本だ。
その気付きだけでも価値がある。

最近、ビジネス書の多くには、戦略も大事だが、「実行が伴わなければ無意
味だ」、実行こそが経営者、リーダーの重要な任務だ!みたいなトーンがあ
る。・・・それは正しい。

だが、実行がそれほど重要なら、ここまで軽視されてきたのはナゼか?と問
い掛ける。

「ほんとうの問題は、実行という言葉がそれほど魅力的に響かない点にある。
 リーダーなら他人に任せるべきことのように聞こえる・・・そこが大いに
 誤解されているのだ。」

この一文が、僕はこの本の中で一番のお気に入りだ。
リーダーは、作戦を立て(ビジョンや戦略)、それを実行するところまでや
ってこそ価値がある。実行するプロセスは、地味だ。現場の末端の瑣末な(
?)ことまで手をつっこまないといけない場合もある。その過程こそ、軽視
されている・・というわけだ。

では、「実行」とは何か・・・
 1)実行とは体系的なプロセスであり、戦略に不可欠である。
 2)実行とはリーダーの最大の仕事である。
 3)実行は、企業文化の中核であるべきである。
いいねぇ、この整理。

本書は、実行のためのコア・プロセスとして<人材プロセス><戦略プロセ
ス><業務プロセス>をまとめている、いまいち体系的に整理しきれていな
い感がある。
もちょっとフレームワーク的なコンセプトがあるとよかったねぇ。
でも、いい本だよ。

 オススメ度は、★★★★+行動こそ!

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昨日、堀義人さんのライブに行ってきた。 3ナイ主義!・・・これだぁ。

Posted by webook at 12:25

2003年08月25日

■小さな会社・社長のルール( 竹田陽一+栢野克己)

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小さい会社にはそれなりの戦略がある。
地域戦略、顧客戦略がいけてるね。

【小さな会社・儲けのルール】
ランチェスター経営成功への実践手法
  ==========================================
  著者:竹田陽一+栢野克己
  フォレスト出版|2002年 11月
  ISBN:489451138X|1,400円 |265P
  ===========================================

 これから独立しようとする人や、起業まもない方は読むといい本だ。
 
 この本は、ランチェスター戦略の伝道者、竹田陽一氏と、九州アドベンチ
 ャー大学の栢野克己氏が、小さい会社が目指すべき弱者戦略を分かりやす
 く説いた本だ。
 
 ほとんどのビジネス書は大企業向けである。ビジネス雑誌も新聞も同じ。
 やれトヨタがどうした、ソニーやGEがどうした・・といったことが中心
 になっている。ところが世の中、ほとんどは中小企業。世に社長はおよそ
 700万人、日本の労働人口6000万人とすると大人の8.5人に一人
 は「社長」になる。(へぇー67)
 世の中に流れる情報の9割は大企業のことばかりだから、この本のような
 中小企業の生き残り戦略本は価値がある。(・・とは本書の中のウリ言葉)

 ランチェスター理論は、商品(兵器)、営業(戦法)、エリア(戦場)に
 対する考え方が、強者と弱者では異なると説く。
 当然、小さい会社は、弱者戦略が必要になる。
 
 ・売り物は絞れ・・・大企業がバカにする業種・商品を狙ってNo1になる。
 ・エリアも絞れ・・・大都市ではなく地方・限定エリアでNo1になれ。
 ・客層も絞れ・・・・誰でもではなく、豊かな老人だけとか。
 ・営業は数をこなせ、お礼のハガキを出せ、長時間労働せよ・・・

 などなど。

 これらの弱者戦略を、豊富な事例(これは栢野克己氏の主に担当)が強力に
 補強している。
 *商品戦略では、たこ焼きの「八ちゃん堂」、
 *地域戦略では、日本生命のNo1セールスレディ、平戸の森聖美子さん
 *客層戦略では、弁当箱企画の「美研」、
 などが面白い。

 おふたりのキーメッセージをここに・・
 経営の目的はお客を作り出し、(地域での)市場占有率を高めること。
 = (竹田陽一) 
 いつの時代も平凡なことを非凡に続けること。=(栢野克己)

 
   ★★★★☆+弱者戦略

 
   ・中小企業の社長さん
   ・週末起業家の方 ~ 藤井さんのお知りあいの方ほとんど
   ・これからやるぞ!って方

 
   ・http://tinyurl.com/l1ye :アマゾン
   ・http://tinyurl.com/l1yj :楽天ブックス
   ・http://tinyurl.com/l1yq :BK1
   ・http://tinyurl.com/g4qd :富士山コム(米カナダ在住の方)

Posted by webook at 07:38

2003年08月24日

■1日1分!英字新聞(石田健)

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継続を促されるって、いい気分!?

【1日1分!英字新聞】
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 著者:石田健
 祥伝社|2003年 07月|
 ISBN:4396313268|275P|648円
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 英語のスキルアップに関するメルマガは実に多い。
 そして人気がある。日本人の英語熱は、どうしてこうもすごいんだろう?
 と思ってしまう。まぐまぐの教育・学校カテゴリーの中のトップ10は
 すべて英語関係のメルマガである。しかもすべて一万人以上だ。

 石田健さんが主催するメールマガジン「一日1分!英字新聞」は、
 6万人ちかい読者がひしめく強力メルマガである。

  http://www.ka=net.com/magazine.html

 石田さんのメルマガのスバラシイところは、短い英語の記事で、英語の力
 がつくと同時に世界の動きを意識できるところだ。
 実際の英字新聞(USA Today, NY Times,Wall Street Journal等)を毎日チ
 ェックして、 厳選した英文だけを紹介してるんだそうな。

 じつは僕も読者の一人。英語は継続が力。それをさせてくれる素晴らしい
 メルマガである。そして、本書もそのメルマガと同じく楽しく英語を勉強
 したくなる。
 本書は、そのメルマガコンテンツを編集した本である。
 すでに二刷が決定。

 一度、石田さんとはお会いしたことがある。エネルギッシュな方だ。
 これなら続けられる・・・と思う人は非常に多いと思う。
 そういう工夫があるからだ。
 メルマガも本もサイコウ!

 オススメ度は、★★★★★+これなら継続

Posted by webook at 09:47

2003年08月23日

■地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番魂の旅(龍村仁)

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地球交響曲(ガイアシンフォニー)第三番魂の旅

著者:龍村仁
角川書店|2003年 06月|ISBN:4048838164|264P|1,600円

この本を読むことになったのは、きっと「必然」なのだろう。
僕の心の栄養士さん、Nさんからプレゼントされた本である。Nさんはいつも僕に不思議なエネルギーを与えてくれる人だ。<泣ける本です>といって手渡されたその本は、その日から僕になんともいえない不思議な涙を流させてくれた。時間や魂や・・・うーん、なんといったらいいんだろう・・・宇宙や地球と共鳴するような気持ちになるときに出る涙・・・とでも言おうか。

「地球交響曲」(ガイアシンフォニー)という映画が各地で自主上映されている。第四番まであり、魂を揺さぶるすばらしい映画である。もう、何年も見たいと思っている・・・まだ見ぬ映画。すでに百万人以上もの人が見ているという。本書は、その第三番

撮影開始の直前に亡くなってしまった星野道夫の魂とともに神話の旅が始まる。スピリチュアルな見えないものが見えるような不思議な雰囲気が漂う。アラスカやハワイ、フェアバンクス、そして三内丸山遺跡・・・この映画を作るプロセスの中に、大きな宇宙を動かしている何かを感じることができる。

「自分のいのちは、自分のものであると同時に、種をこえ、時を越えて連綿と続く大きないのちの繋がりの中に生かされている」・・・そんな気持ちに共感を覚える。その気持ちは、私たちの中に刻まれている「記憶」だという。

自然や宇宙を「モノ」としてみる、「モノ」として扱うことが、科学的な見方である。一方で、自然をモノとしてではなく、自分(人間)もまたその一部である大いなる生命の現れである・・という捉え方をするとき、見えないものが見えてくるのだ。きっとこの映画は、目でみるものの奥にあるものを見させてくれる魂の映画に違いない。

この本は、見たことのない映画を見させてくれる不思議な本である。

いよいよ見るときがきた・・・・
Nさん、ありがとう。

Posted by webook at 10:05

2003年08月22日

■朝10分熱い経営実現シート(武沢信行)

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朝10分熱い経営実現シート
書き込み式

著者:武沢信行
アスカ・エフ・プロダクツ/明日香出版社|2003年 07月|ISBN:475690663X|197P|1,400円

「がんばれ!社長」というメルマガを発行し、講演、セミナー、執筆、コンサルなど多彩な活動を続ける武沢さん。メルマガ読者は、その熱烈なオーラに元気をもらっているのではないだろうか・・。
武沢さんの第二段著作がこの本。(ちなみに第一弾は「当たり前だけどわかっていない経営の教科書

この本には、メルマガ「がんばれ!社長」に書かれた名言とそれを核にした武沢節がまとめられている。だけじゃない・・ところも、魅力だ。だけじゃないのは、余白の部分。自分でも考え、何かを紡ぎだすきっかけを与えてくれるところだ。読み、自分でも書着込んでいく本である。世に名言集はたくさんあるが、武沢さんの本には、なんというか・・+αの部分が気持ちいいんだよねぇ・・。

武沢さんのe顧問サイトは:http://e=comon.co.jp/ 。
画像日記などあり、メルマガとは違った楽しみがあるよ。

おとといの高橋浩子さんの出版記念セミナー(8.20)でも、武沢さんの”その後”が紹介されていた。なんでも、「がんばれ!社長」が中国でも翻訳されて配信されるとか・・・。うーむ、いよいよ中国進出ですか・・。すごい。

Posted by webook at 07:31

2003年08月21日

■『メルマガ』成功のルール(高橋浩子)

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『メルマガ』成功のルール
あなたもメルマガを立ち上げよう!

著者:高橋浩子
明日香出版社|2003年 05月|ISBN:475690646X|P|1,300円


「メールマガジンを出したいんだけどぉ・・」という方や、「発行してるけど、いまいち効果が…」という方に、先行“成功組”直伝の“成功のルール”を伝授する一冊。高橋さんが、突撃インタビューで成功組の8人にインタビューし、それぞれの味を<素>のまま引き出している。
初めて会った時から、他人じゃないな、この方・・という気がした高橋さん。この本が48冊目という大先生なのだが、そんなそぶりは微塵も出さないところが素敵だ。日本一お気楽なメルマガ発行者でもある。僕は、もう大ファンである。
(特別にお許しをいただき、営業隊長を拝命している・・笑)

さて、この本、メルマガハッピーサークル(これが、またなんとBSCのコンセプトを先取りした素晴らしいコンセプトなのだ)を回す楽しさを存分に伝えてくれる。メルマガ発行者、発行希望者のバイブルにもなろうか・・・なんちゃって。

百式の田口さん、がんばれ!社長の武沢さん、営業マンは断ることを覚えなさいの石原さんなどそうそうたるメンバーが登場する。僕もなぜだか8人の一人にまぜていただいてるのは、何かの手違いか高橋さんの慧眼か・・笑
メルマガの素晴らしさを伝える本としてはダントツ・オススメ。

t=cube55.jpg

♪ 2003.8.20(水)、外苑前のCOCO=DE=SICAで、高橋さんのライブトークセミナーがあった。
満員御礼の大盛況で、熱気が外に溢れる雰囲気でしたねぇ。
しーちゃん先生、西口先生、それに僕も飛び入りで、なんだか愉しいひと時。
いや、面白かった。高橋さんもキレイでおましたにゃぁー。


t=cube55=1.JPGきのうお会いした方・・・
 「高橋浩子ホームページ」主役!
 「明日香新社」石野社長
 「クスリのらくだ」峰村静江さん
 「Coco=de=sica」松尾校長先生
 「日経新聞の読みどころ」宮本隆徳さん 奇遇!
 「勉強の達人」の西口正さん 

こういうの是非またやりまひょ!

Posted by webook at 12:52

2003年08月20日

■理科年表(国立天文台)

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理科年表(第76冊(平成15年))机上版

著者:国立天文台
丸善|2002年 11月 |ISBN:4621071130|942P|2,400円

理科年表なんて自分では買わない・・・。会社で必要があって購入したものだ。
よくよくみてみると面白いデータが載っている。
国立天文台監修だけあって目次の最初は、暦。
分厚い本の中身は、<歴部、天文部、気象部、物理/科学部、ち学部、生物部>の構成になっている。
日の出日の入りくらいはわかるが、惑星データなどは専門家やおたくの人でないと分からない。
この本を入手した目的は、日本人の体重の変化を見るため。年齢別に1970年から2000年までの推移データがある。面白い事実がわかった。
1970年に40代の人の平均体重は58.6Kg。30年後の2000年には、その人たちは70代になるが体重はほぼ横ばいか微減で57.5Kg。40代以後はそれほど体重変化はなさそうだからこれは納得。
1970年に20代の人たちの体重は約59Kgだが、30年後の2000年には、なんと65Kgにデブっている。+6Kgだね。20代以後は<成長>するとは言わないから中年太りしている人たちが多いということだ。(あ、おれもそう・・・なんて思ってる人も・・?)
一方同じ年代の人でみると20代の平均体重は、58Kgから67Kgと約10Kg近く増えている。これは体格がよくなったということか。
小中学生は、30年間で+3Kgくらいだから、どうも20代の人たちの体重増加が目立つような気がする・・・。ポテトチップス太りだったりして?笑。
数字はなかなか面白いことを見せてくれる。

Posted by webook at 08:07

2003年08月19日

■小さな会社・社長のルール(竹田陽一)

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小さな会社・社長のルール
ランチェスター経営成功への実践手法

著者:竹田陽一
フォレスト出版|2003年 07月|ISBN:4894511509|246P|1,400円

中小企業白書をみるとわかることだが、日本の企業の98%は、社員100人以下の中小企業である。本書は、そうした小さな企業に対して、大企業向けの強者の戦略ではなく、弱者の戦略で行こうと説く。武田さんはランチェスター理論に入れ込んでいる方だ。

イギリスのフレデリック・W・ランチェスターは1914年(第一次世界大戦がはじまった年)に二つの法則を発表しているらしい。もともとは戦争理論だったが、それを経営に応用するようになったのは日本だという。競争条件が有利な会社が使う<強者の戦略>と、競争条件が不利な会社が使う<弱者の戦略>である。
当然(?)、中小企業は弱者の理論だ。

著者は、公認会計士やコンサルタントが嫌いである。その理由は、彼らは大企業向けの強者の理論しか言わないこと、また1円の儲けも生まない会計が大事だと主張することである。

本書では、利益を生み出す源泉の<お客様>を起点に考えること、経営の全体像を捉えること、ウエイト付け、実行計画などを考えることなど、とても合理的な考え方を説いている。ある意味でBSC(バランススコアカード)的でもある。

「社長が業績の98%に影響する。」「営業関連+商品対策=お客づくり関連に経営力の80%を投入しよう。」など、なるほどと思わせることが光っている。

この方、入れ込み指数の高い面白いおじさんである。いいねぇ。

Posted by webook at 06:49

2003年08月18日

■論理アタマのつくり方(小西卓三)

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論理アタマのつくり方
思考回路をクリアにする

著者:小西卓三
すばる舎|2003年 07月|ISBN:488399287X|223P|1,500円

ロジカルシンキング、クリティカルシンキングなど、論理的思考の本がたくさんでている。本書もその一連の本のようではあるが、一味違う。論理的に思考する方法を、英語とディベートという要素を盛り込んで展開した本だ。
本書は3つの特徴がある。
1.従来と違う議論評価モデル(これはちょっとわかりにくい)、
2.意思決定の実践モデル(フレームワーク)、
3.練習問題が英語である
僕はどちらかというと英語の本として読んだほうが楽しいような気がする。
主張(Claim)と根拠(Support)なんて、覚えちゃったし・・。
英語の勉強のついでに論理思考もちょこっと考えられる・・・なんて読んだら気楽でいいかもね。
編集は依田さんだぁ・・。お疲れさん!

Posted by webook at 06:44

2003年08月17日

■養老孟司の〈逆さメガネ〉(養老孟司)

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養老孟司の〈逆さメガネ〉

著者:養老孟司
出版社:PHP研究所|発行年月:2003年 08月 |ISBN:4569630839|205P|680円

常識だと思っていても、実はそれは逆さメガネでみていることかもしれない。
面白い喩えがある。
著者の養老さんが「形を読む」の中で書いたことだが、人間の骨で男女が一番異なるのはどこかという話だ。きっと誰しも骨盤だという。あたりである。そしてその理由は、女性がお産に適するようにできているから骨盤が大きいのだと・・・。しかし・・・人類はお産で生まれてきたのであり、先祖代々誰もがお産で生まれてきた。男はお産をしないで住むから、骨盤が変わった。いってみりゃ男の骨盤が「変な骨盤」なのだ。生物学をちょっと勉強すれば哺乳類ではメスの形が基本だと分かるという。

雄を去勢すればメスの形に近づくらしい。・・・こ、これは竹本久美子女子の話と同じだ。
男社会が続いてきたからこんな逆さメガネを誰もがかけているのだ。

本書は、社会の都市化にともなって多くの逆さメガネが蔓延した様を切り取っている。
なかなか面白いメガネ考察だ。
だた、バカの壁ほどは面白くないですな。

Posted by webook at 09:54

2003年08月16日

■上司を動かす50の方法(中谷彰宏)

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上司を動かす50の方法
出る杭でも愛される部下の具体例

著者:中谷彰宏
PHP研究所|2003年 05月|ISBN:4569628435|1,100円

目立つ人で嫌われる人は多い。それは、目立つ業績も上げているのだが、礼儀をわきまえていない場合だ。
<礼儀をわきまえた出る杭>になればいいのだ。たしかに、あいつはできるね・・には、業績+礼儀が含まれているような・・・。

<いいフォームで仕事をしている人を(上司が)見ると、この人は必ず伸びる、やがて仕事ができるようになる、と脅威を感じます>・・・確かにそういう後輩はいたねえ。

仕事のやり方には2通りがあるという。<ひとつは、手柄を手に入れること、もうひとつは、やりたいことをやること。>まかせてもらうために、手柄は上司にプレゼントしよう!・・・そうそう、プレゼントしてね!笑

職場では、僕が読んだ本を自由に読んでいいよ・・と何冊か置いている。
あるとき、僕の仲間がこの本を手にしていた。
うん、いいねぇ・・・T君がんばって上司をう動かして!・・なんちゃって。あはは。

Posted by webook at 10:56

2003年08月15日

■教えてもっと、美しい音を(松本江理)

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教えてもっと、美しい音を
聴導犬・美音と過ごす幸せな日々

著者:松本江理
アーティストハウス/角川書店|2003年 07月|ISBN:4048981218|207P|1,400円

身体障害者時補助犬法という法律が2002年10月1日に施行された。
盲導犬、介助犬、聴導犬の3つを身体障害者補助犬という。それぞれの使用者の方の社会参加や自立を目的とした法律だ。
石黒謙吾さんが書いた<盲導犬クイールの一生>は、大きな感動の渦を巻き起こし、目の見える私たちに光を与えてくれた。この本は聴導犬のお話。
著者松本江理さんは、突発性難聴という病気にかかり、少しずつ音を失う。そんな松本さんが聴導犬『美音』と素敵に生きるドラマがこの本だ。うるうるくるので、ハンカチ用~意。

松本さんは、4才のときかかったハシカが原因で中学のころから耳が聞こえなくなりやがて・・20歳のときまったく音のない世界に生きることになってしまう。松本さんを支えてくれたのは周りの暖かい励まし。そして、聴導犬、美音。
自分の変わりに美しい音を聴いて欲しいという願いをこめてつけられた名前。
現在松本さんは、結婚し子供がお二人。しっぽのはえたベビーシッターのいる家だ。
こどもの泣き声も聞こえない江理さんだが、美音が代わりに聴いてくれる。
七五三の写真に写る美音は、パートナーとしてすっかり溶け込んでいる。

江理さんの言葉を載せておこう。

 わたしは20歳から、耳が聞こえません。
 でも、世界に漂っているこの美しい音と響きをわたしの代わりに
 聴導犬、美音が聞かせてくれるのです。
 娘が大きくなった時に
 『あなたが小さい時、美音がいっしょにいた』と話してあげたい。
 なぜなら、10年後にはきっともう、美音はこの世にはいないから。
 美音、本当にありがとう。

夏休みに感動をひとつ!♪

Posted by webook at 08:19

2003年08月14日

■ハンナのかばん(カレン・レビン/石岡史子)

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ハンナのかばん
アウシュビッツからのメッセージ

著者:カレン・レビン/石岡史子
ポプラ社|発行年月:2002年 07月|ISBN:4591073092|176P|1,300円

ホロコースト(大量虐殺)は、人類が犯した愚かな行為の代表格。私たち日本人にとっては遠い世界の話だがこの本は、時間と空間をつないで、私たちに戦争やアウシュビッツの出来事を考えさせてくれる。

ハンナは、第二次大戦中アウシュビッツのガス室で殺され13歳の生涯を閉じた。
半世紀後、彼女の残したカバンが日本で展示されることになる。ホロコースト教育資料センター代表の石岡史子さんがその数奇な歴史をたどっていく。

チェコやポーランドでの出来事と石岡さんの活動がオムニバスに展開しながら、ハンナのかばんをめぐる時空のつながりが心を打つ。
親子で夏休みに読むといいねぇ。(小学生高学年向き)

Posted by webook at 09:38

2003年08月13日

■「茹で蛙」国家日本の末路(大前研一+田原総一郎)

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「茹で蛙」国家日本の末路
日本が元気になる最後の一手

著者:大前研一/田原総一朗
ビジネス社|2003年 06月|ISBN:4828410511|263P|1,500円

ユデガエルの話はご存知の方が多い。カエルを熱いお湯に入れたらびっくりして飛び上がるが、徐々にお湯の温度をあげていくとガマンしてついに茹で上がって死んでしまうというものだ。日本ユデガエル族の悲劇は、自らがそうだと知っていても行動を起こさないところにあるのかもしれない。

本書は、大前氏がここ十年来言い続けてきているさまざまな日本国へのコンサル提言が、いかに正しかったか・・・だから言ったじゃないの・・が田原氏との対談の形でまとめてある。それは過去形の繰言ではなく、いまからでもなんとかなる・・という日本再生の緊急処方箋でもある。
政治・経済の改革につきものの抵抗勢力・・・それをよく考えてみたら実は受益者である私たち
自身の中にあった・・そんなパラドックスが見えてくる。ユデガエルよ立て! ということか・・。

大前氏のいいところは、政治家としては3流だったと都知事選、参議院選の惨敗を潔く認め、代わりに何をすればいいかを考えてリセットボタンを押すところだ。平成維新の会の政策集団(点線で結ばれた)がこの国の政治や機構を変えていったら面白いなぁ・・・。

Posted by webook at 15:04

2003年08月12日

■日本流(長谷川祐一)

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日本流
仕事はしあわせの種まき

著者:長谷川裕一
ダイヤモンド社|2003年 07月 |ISBN:4478321035|206P|1,400円

<てとてをあわせてしあわせー。なぁーむー>
と書けば、多くの日本人はあのリズムが頭に浮かぶ。そう、お仏壇のはせがわぁーである。
すっかり耳になじんだあのコマーシャル。もうすでに20年以上も続いており、現在、CMの女の子は3代目だという。おそらく広告訴求率はダントツにちがいない。
その株式会社はせがわの社長、長谷川祐一さんが書き下ろした軽快な生き方論の本である。長谷川社長のビジネス論でもあり、日本の文化論でもある。基本は仏教の教えに根ざしているが、なんとも心にしみることが書かれている。
たとえば・・・
レストランで無愛想なウエイトレスにあたっても、文句で返すよりさわやかな挨拶やほめ言葉で接したほうがよほどいい・・などなど。
驚くことに、社員1200名ちかくの優良企業になった今も、社長、専務ほか役員の方もトイレのお掃除をされるそうだ。(なんと!) お仏壇というモノを商売にしていては決していまの<はせがわ>はなかった。心をいかにこめるか・・そんな原点があちこちに書かれている。
長谷川さんは、この本のキモを八正道です・・とお話くださった。8つの正しい道のことである。
正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定。
人それぞれに何かを感じ取れる本だ。おすすめ!

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先日、この会社のバランススコアカードの研修会でお邪魔させていただいた。
長谷川社長にお会いして、名刺交換の後、いきなり・・・
<なんてさわやかな方でしょう!>
と僕に素敵な言葉を投げかけてくださった。少々てれくさかったが、瞬間に心が開いた感じがした。ようこそ・・・という気持ちがものすごくストレートに伝わってきたからだ。ここへきてよかった・・そんなOpenな気持ちにいっぺんになってしまった。ただそのひとことだけで!(驚き!)
本をいただき、読み進めるうちに、現在の?はせがわの経営のすばらしさのわけがよくわかった。長谷川裕一さんの生き方そのものだとわかったからだ。
本書には高校のころ番長の態度が変わったエピソード、タクシーに乗ったときの挨拶・・・など
著者の原点がわかるお話が多くある。

Posted by webook at 13:00

2003年08月11日

■やってみなさいダメモトで!(本田有明)

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やってみなさいダメモトで!
あなたを変える≪三行≫革命!!

著者:本田有明|
すばる舎|発行年月:2003年 06月 |ISBN:4883992799|231P|1,400円

人生を元気にするヒントを3行に凝縮した応援メッセージである。なんだか、とっても味がある。月並みと言えば月並み、当たり前と言えば当たり前なんだけど、なんだかジンとくる。仕事、生活、家庭内平和維持、生き方・・いろんな場面で、いいねぇこれ!っていう3行+簡潔でしかも心に響く解説がある。
一番のお気に入りはこれ:
   先に謝ったものが千円もらえる。
   きげんのよいときに決め手おこうか、
   夫婦和親条約の第二条として。
第二条として・・というのがいい。第一条?もちろん、けんかしないこと。うん。

このほか、『はじめるならいま、やるならとことん』『まだ売れていない人であること。それが売れる人になる条件。はじめはみな無名の人から始まる。』などなど。

最近はセミナーなどでお話をさせていただく機会が多く、これ使えるな・・・なんてフレーズにあった時は狂喜乱舞。そんな楽しみの有る本だ。いいよ、これ。

Posted by webook at 07:31

2003年08月10日

■自分が変われば組織も変わる(大久保寛司)

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自分が変われば組織も変わる
コミュニケーション上手になる

著者:大久保寛司|
かんき出版|2003年 06月 |ISBN:4761261021|189P|1,300円

高塚猛さんは<他人と過去は変えられない。自分と未来は変えられる>と言った。素晴らしい言葉だ。
大久保さんも同じようなことを言っている。<人を変えることは出来ません。しかし人が変わることはできます。相手が変わるのは相手の意思であって、こちらの意思ではないことをきちんと理解しておくことです。>

大久保さんは他人をどこまで思いやれるかが、相手を理解する要諦だという。
思いやれる範囲は、自分の大きさと同じです。・・・うーん、小さな自分を発見しそうだ。
話し合いや会議を、空中戦でしないように。・・・確かに、ホワイトボードをうまく使いたいね。
話す側に立つのではなく、聞く側に立つことが最良の方法です。・・・うーん、これがなかなか・・。

リッツカールトンは、20の行動指針を毎日ひとつづつ取り上げ、それを唱和するのではなく、<それについてどう考えるか、あなたは何をするか。あたなはこれに対してこれまでどのような経験があるか。>を話し合うそうである。合理的ぃ!

組織の中で質の高い対話を進めるためには、大きな聴く耳がまず大事。そして真摯な態度で相手を思いやりながら対話を進めれば、きっと何かが生まれる・・・ようだ。

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大久保さんを訪ねた。なんだかなつかしい気がした。大久保さん突撃インタビューで、新しい本のプロモーションビデオを撮影。
デジブックの新機能で公開予定、お楽しみにー。

大久保さんはこの本についてこんなことをおっしゃった。
<二十一世紀残る経営、消える経営>を読み、セミナーに参加していただく。その後にこの本を読んでいただくと一番よい・・・と。うん、わかるなぁー。

Posted by webook at 18:20

2003年08月09日

■心は上天気!(堀田力)

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心は上天気!

著者:堀田力
三笠書房|2003年 06月 |ISBN:4837920322|236P|1,400円

堀田力さんは、ロッキード事件を担当した特捜検事として有名だが、さわやか福祉財団理事長、著者、弁護士など様々な顔を持つ。
この本は、堀田さんのこれまでの体験をもとに《自分流》を貫く生き方のコツを書いた読本である。人は自分が自分らしく生きているとき、その心は健康だという。
「挑戦はつねに二割増の法則でいけ」「私はいつだってまんざらではない」「期限を切ることで多くの問題は解決する」など、堀田さんらしいエピソードを織り交ぜながら、心を上天気にして生きるヒントが展開されている。

正義を代弁するのが検事だが、元辣腕検事の堀田さんは面白いことを言っている。
<私の中では正義とはかなり胡散臭いものではないかという意識がありました。正義が声だかに叫ばれる問いは、まゆつばものとして聞いたほうがいいぞと考えていました。>というのだ。意外である。
正義ではなくむしろジャスティス(=人間としてあるべき姿)を考え方の基本にしてたという。法律は便宜上定めているという法律というものがずいぶんあるので、これと正義をごちゃまぜにしてはいけない・・・とも。うーん、スカっとする考え方だぁ。正しいことと大切なことはちがう・・・そんな僕の考えにもマッチしていいにゃぁ。

Posted by webook at 17:49

2003年08月08日

■だまされるな!(金子勝+丸川珠代)

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ダマされるな!目からウロコの政治経済学

著者:金子勝/丸川珠代|
ダイヤモンド社|2003年 05月 |ISBN:4478180385|194P|1,400円

東大の経済で学んだテレ朝アナウンサーの丸川さん。大学で講義を聴いた彼女は『経済学はインチキだ』と思ったそうだ。現実とかけはなられた象牙の塔の雰囲気=現実とかけなはれた虚構の土台に組み立てられている=がしたからだ。そんな丸川さんが”朝まで生テレビ!”で出会ったのがカネコマサル氏である。「ラテンなノリのへんな経済のセンセイ」だ。
本書は、二人のやり取りの中で、経済、政治、国際関係などのちょっとヘンじゃないのぉ!を切り取った本である。だまされるな!と過激なタイトルは、その中身も過激。頑固系経済学者という帯の表現は、なかなかハマっている。
この国をダメにしたのは誰だ!?小泉&竹中「改革」から日米関係まで異議ありという本だ。

  この改革を信じるものは救われず : 小泉内閣批判
  嘘つきは銀行の始まりだ :正直者がバカを見る構造
  アメリカはジャイアン、日本はのび太? :日米関係を斬る

などなど「へぇー度」の高いものがある。

今日は立秋・・・。入道雲とウロコ雲の微妙な舞台代わりがいいねぇ。

Posted by webook at 08:13

2003年08月07日

■社長のホームページ(池本正也)

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社長のホームページ
巨椋池の邊から

著者:池本正也
中央公論事業出版|2002年07月|ISBN:4895141861||1,714円

池本さんは現在悠々自適・・といったところだろうか。こんなサラリーマン生活は楽しいだろうなというよき時代を生きてこられた方だ。
JALで40年のサラリーマン生活を終えるに際し、ホームページ上で語りかけた軽妙洒脱で知的な内容をベースに自分史を集大成したのが本書である。JALや業界にいた方には「へぇー度」が高い。
豊富な写真や年賀状などが紹介されており、まさに人生の輝きをまとめた雰囲気である。
私家版「日経私の履歴書」といった雰囲気か・・・。
途中、病気で入院手術もあり、決して平穏ではなかったと思えるが、池本さんの生き方が随所に現れている。

イントラネットのコンテツに社長のホームページをオススメしたのは、この僕。しかし、それにしてもうらやましいなぁ。

定年を迎えられ第二の人生を・・という方は、節目にこんな本を出版されるのもいいかもね。
(そのためのネタ作りは早いうちに始めるのがコツ。さぁ、今日からでも・・)

Posted by webook at 13:11

2003年08月06日

■これから知識社会で何が起こるのか(田坂広志)

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これから知識社会で何が起こるのか
いま、学ぶべき「次なる常識」

著者:田坂広志
東洋経済新報社|2003年 07月 |ISBN:4492501126|247P|1,600円


詩的なビジネス書・・・田坂さんの本はいつもそんな雰囲気がある。
大上段に振り下ろすビジネス論ではなく、そっとそばに寄り添って語り紡れた物語のようにこころに染み込んでくる。

田坂さんのファンなら次の章タイトルから、何をいわんとしているかがなんとなく想像できる。田坂ワールドとでも言おうか・・・

1)「言葉で語れる知識」から「言葉で語れる智慧」へ
2)「知識の管理!」か!ら「知識の創発」へ
3)「知識の共有」から「知識の共鳴」へ
4)「知識の統合」から「知識の生態系」へ

人の心にとどく言葉を知り尽くしている・・そんな田坂さんに触れてみよう。
この本で何が起きるのかを語る一方で、田坂さんが何を起そうとしているのかはこちらのサイトを見るといいね。そして、最近のエポックとしては社会起業家フォーラムの立ち上げ。僕もちょこっといたりする・・・。みてね。

Posted by webook at 21:53

2003年08月05日

■ターンアラウンド(デビッド・マギー)

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ターンアラウンド
ゴーンは、いかにして日産を救ったのか?

著者:デビッド・マギー/福嶋俊造訳
東洋経済新報社|発行年月:2003年 06月|ISBN:4492501088|302P|1,800円

日本のビジネス界では、ゴーン様様である。あの瀕死状態の日産の窮地を見事に救い、日本のマネジメントに多くの示唆を、事例として示してくれたからだ。クロスファンクショナルチーム、コミットメント、コミュニケーション、リーダーシップ、モチベーション・・・そういったものの本来の姿がどういうものかを示してくれた。
ゴーン・マネジメントの特徴として言われる
  ・問題解決の鍵は社員が握っている。
  ・役割と責任を明確にする。
  ・迅速に実行する。
  ・事実に基づいて評価する。
などは、言われてみれば当たり前のことなのだが、それがなかなかできない。ゴーンさんは、それを「実行」し
たのだ。
ゴーン語録のことは他の本にもあるが、コミットメントについてはぜひ書きとめておきたい・・。
  「コミットメントは達成すべき目標。達成するべき目標は数値で示され、
  ひとたびコミットしたら予期せぬ状況変化がない限り、達成しなければならない。
  未達成の場合は、具体的なかたちで責任をとる。」
うーむ、こういう緊張感は、自分のいる会社にあるだろうか・・・・。
多くを学べる本である。

Posted by webook at 04:01

2003年08月04日

■仕事と人生で成功する人の図で考える習慣(久恒啓一)

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仕事と人生で成功する人の図で考える習慣

著者:久恒啓一|
幻冬舎|ISBN:4344900464|190P|1,200円
2003年 07月

図解コミュニケーションの達人、久恒さんの人生キャリアデザインの本である。仕事で活かせる方法論は総じて人生にも通じる。図解も同じ。本書では図解を用いて人生設計をやりましょう・・という内容だ。
図解は<理解力、企画力・伝達力>を向上させる優れた手段だ!とよのなかを啓蒙しているのが久恒さん。
久恒さんによれば、キャリアの定義は<仕事歴を中心として学習歴・経験歴の総体である>となる。
従来の学歴は、単に学校を出ただけのアリバイ証明だ・・と喝破する。そして本来はどんなことを学んできたかという「学習歴」と言うべきだ!と・・・。うーむ。そして、役職の遍歴をならべた経歴ではなく、何を身につけてきたかという「経験歴」、職務の羅列の職歴ではなく、どんな仕事内容を積み重ねたかと言う「仕事歴」を提唱する。
現在「図解キャリア開発プログラム」を提案していて、図解で人生のカウンセリングを行い、最後は人生鳥瞰図に落とし込んでライフデザインをやっちゃいましょうというものだ。沼田芳夫さんとの二人三脚ではじまっている。本書はそのプログラム<白楽>へのいざないともいえる。
本書で人生を考えるきっかけにしてもいいねぇ・・・。

Posted by webook at 04:31

2003年08月03日

■ふしぎな数のおはなし(芳沢光雄)

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ふしぎな数のおはなし

著者:芳沢光雄
数研出版|2002年 10月|ISBN:4410138243|191P|1,480円

こどもだけじゃなく大人も他のSめる数の話。
たとえば本についているISBN番号。この本でいえばISBN4=410=13824=3である。
ここには符号理論があって、10文字の数字を次のように計算すると必ず11の倍数になるという。
1番目の数x1+二番目の数x2+3番目の数x3+・・・10番目の数x10=11の倍数
というように正しいものはその答えが11の倍数になるのだ。
途中で読み間違えたり、入れ替えたりすると11の倍数にならない。そこで正しいかどうかが判別できることになる。
また、1cmを100回ほど倍にしていくととんでもない長さになること、折り紙を利用した定点の不思議など日常や自然、そして宇宙にまで広がる数字の話が楽しい。
夏休みにお子さんとご一緒に・・・。

Posted by webook at 14:44

2003年08月02日

■サービスの達人(中谷彰宏)

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サービスの達人
リピーターを増やす具体的な方法

著者:中谷彰宏
東洋経済新報社|2003年 07月|ISBN:4492041974|331P|1,500円

やはり中谷さんはサービスの達人が似合う。この本では9人の達人インタビューからサービスの極意を探る。
温泉の女将(城崎温泉 銀花女将三宅美佐子さん)、商店街の理事長(木崎重雄さん)、ホテル、眼鏡屋さんなどさまざまな分野の達人が登場する。
挨拶などの基本は徹底的にやりこむこと。変化やバリエーションは無限にあること。サービスを提供するのも受けるのも人がスタートであり人がエンドであること。・・・などなど達人のいる現場から生々しい雰囲気が伝わる。
あの人はマメだ。あの人がいると盛り上がる。あの人は気が利く。・・・すべてサービス精神の表出だという。なるほど。
おっと、知らないうちに8月だ・・・。

Posted by webook at 08:58

2003年08月01日

■入門決算書が面白いほどわかる本(黒澤秀晟)

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入門決算書が面白いほどわかる本
この一冊でわかる!

著者:黒澤秀晟
中経出版|2003年 05月|ISBN:4806118214|363P|1,600円

決算書。株主総会や会社のIR情報などでおめにかかる。意外と理解されていなかったりする重要情報だ。会社の経営会議なんかでトンチンカンな質問をする役員がいたらこの本をオススメしよう。基本がとってもよくわかるから。

決算書にはB/S(貸借対照表)、P/L(損益計算書)、C/S(キャッシュフロー計算書)などがあり、この3つが大御所だ。

 B/Sとは、ある時点の元手の状態を示す (Balace Sheet)
 P/Lとは、ある期間の利益の増減を示す (Plofit & Loss Statemenet)
 C/Sとは、ある期間のお金の増減を示す (Cash Flow Statement)

さて、ここで困る。利益=お金じゃないの?という疑問だ。
実は、利益≠お金というところが会計(決算)のミソ。利益を計算するP/Lは、時間の概念が入っているので微妙に難しい。例えば減価償却なんてのは、工場を作って莫大なお金を使ったんだけどその年度の費用は例えば10分の1だけ費用計上(減価償却費)するというものだ。また、売掛金なんてのは、売ったのにまだお金はもらってない、将来もらえる権利といったものだ。時間のヒモがついたお金なんだね。
てなことが、実に分かりやすく解説されているんだ、この本。

コラムに決算書の限界として、従業員のやる気や知識、ブランドなどは、会計の仕組みでは捉えられないというのがあって、うん、そこはBSC(バランススコアカード)だねぇと思った。
会計用語(日本語、英語)にはなんとふりがなが打ってある。EBITは(イービット)、繰延資産は(くりのべしさん)という具合に・・。
挿絵は、【会計のことが面白いほどわかる本】の著者天野敦之さんの奥様の作品。
すんごくかわいくていいよ!

この本ぐっとオススメ!

★★★★★+よくわかるわ!

Posted by webook at 07:58

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