2007年02月28日

できる人はビジネス洋書を読んでいる ~ 三浦哲 + いよいW

書籍情報

できる人はビジネス洋書を読んでいる
三浦 哲
あさ出版 (2007/02/22)
売り上げランキング: 84531


本のひらめき

講演でも読書でも研修でも・・・何でもそうなんだけど、分るという行為と使ってみる、やってみるという行為には、ちょっとだけギャップがある。同じように「学ぶ」と「使う」の間にも微妙な差がある。

本書の強いメッセージは

  知識は行動に移してみて、初めて力になる

というところ。そして、行動を意識して英語を読む・・という不思議な体験をすることによって、英語を読む、原書を読むという心のバリアが、なんだか妙に解消していく不思議な体験ができる。

三浦さんの書かれた本は、どれもそんな不思議体験がついているのが素晴らしい。

「英語を学ぶ人」から「英語を使う人」への変化を、体験できる本。それがこの本ではないだろうか。

本書は、2007年1月時点で、まだ未訳の洋書から、「直感的に分り易く」「行動に移しやすい」センテンスが25紹介されている。たとえば、ジム・ローン氏の「7 Strategies for Wealth & Happiness」や、アンソニー・ロビンズ氏の「Awaken the Giant Within」など、とても示唆に富んだ文章が紹介され、行動を意識した解説がされている。

まず、原文を読み、訳つきで読み、気になる表現をチェックし、最後にもう一度原文を読む・・・そんなプロセスの中で、何かが心の中で変わる実感がもてるのだ。(これをバリア・メルティング・クオリアといっておこう。笑)

この感覚を味わってほしい・・・そして、行動を意識して英語を読む楽しさにハマってほしい・・・そんな一冊。

英語を「解読」して、その意味がわかって喜ぶのではなく、新しい「行動」をするために読む・・・とういう姿勢をもつと、英語に対する新しいステージが私たちの目の前に開けてくるのだ。

三浦さんって、ほんとすごい。感謝^2。


僕の思いつき

ジム・ローン氏の時間管理の一説がなかなか響いた。

 UNLESS YOU HAVE GOALS, IT IS IMPOSSIBLE
TO MANAGE YOUR TIME EFFICIENCY.

目的を持たない限り、効率的に時間を管理することはできない。つまり、目的もなく、時間管理をきっちりやったところで、ゴミのようなスケジュールを入れて一生懸命こなすだけになっちゃう・・・そんなところだ。

時間管理(時間経営)のツボは、そんなところにあるよね。

読者限定の無料プレゼントが本書にはさまっている。ビジネス洋書で夢をかなえる2つのステップ、だ。二度お徳。えーい、思い切って買っちゃえ! 笑



オススメ度

★★★★★+行動するための英語

読んで欲しい方

・英語は苦手という思い込みを溶かしたい方
・行動するための英語、そのヒントを知りたい方
・英語を愉しみたい方

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2007年02月27日

デキる上司 ~ 白潟敏朗 + 物語、まもなく公開!

やっぱり、やり方なんだ・・

書籍情報

デキる上司
デキる上司
posted with amazlet on 07.04.08
白潟 敏朗
中経出版 (2007/02/28)
売り上げランキング: 944


本のひらめき

できる上司、と聞いて何を連想するだろうか・・・。仕事バリバリ、部下思い、言葉にパワーが・・・いろいろあるけれど、本書では3つの視点(目線)から考えている。

  部下の目線
  上司本人の目線
  社長の目線

である。成果を毎年出し続ける上司が「デキる上司」なのだという。といっても自分で営業して自分で成果をあげちゃうのではなく、やはりチームとしての成果が重要。だから、重要なのは「部下のヤルキを引き出し、部下が成長する」ことだ。これが本書のテーマで、そのシンプルしかけ20個が解説されている。

話しかけるセミナーのような展開で、実に読みやすく、そして愉しい。

そもそも、このシンプルしかけは

 かんたんに実行できる
 なのにばつぐんの効果がある
 そして、らくらく継続できる

とくるから、たまらない。しかも1000社以上で実際に効果があがったんだからマチガイナシ。

コミュニケーションをよくする「最近どう?」「いるのにメールぶ~」「ならのしか」、任せて、認めて、成長させる「伸びたくん」「おほメール」、最強チームのための「お互いを知ろう会」などなど、ネーミングを聞いただけで愉しそうなしかけが20連発。これは、いい! 即実行!

デキる上司をめざす方、必須の本。
  

僕の思いつき

労働衛生学からの引用で

 「ヒジョーにおもしろい仕事」をしている人は生産性が3倍、疲れが1/3
 「メチャメチャつまらない仕事」をしている場合は、生産性1/3、疲れが
  3倍。

つまり9倍の差があるってことだ。これはデキる上司とダメ上司の差でもある。いろんなしかけを使って、できれば、生産性3倍、疲れ1/3の世界にしていきたいもの。

仕事は楽しくなくっちゃ! ね。

白潟さんの本は、どれもベストセラー。かんたん、ばつぐん、らくらく・・・なのがいい。

ってことで、実は、白潟さんには4月にジェイカレッジにご登壇いただくことに・・・。やったね!


オススメ度

★★★★★+シンプルしかけx20

読んで欲しい方

・愉しく仕事をしたい方
・デキル上司になりたい方
・職場の雰囲気を改善したい方

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2007年02月26日

シリーズ偉大な日本人 松下幸之助 ~ 宝島 + 12時間授業


   松下電器を人をつくるところでございます。

書籍情報

松下幸之助―日本人が最も尊敬する経営者

宝島社 (2006/05)
売り上げランキング: 78087


本のひらめき

松下幸之助。この偉大な経営者のことを書いた本は実に多い。また、自身も多くの著作を世に残している。

本書は、松下幸之助の功績と航跡をグラビアと文章で解説したムック本である。

グラビア写真が、なかなか雄弁に語っていたので、つい買ってしまった。

熱海会談の時に集まった人たちの写真は、なかなか壮観である。「熱海会談」と呼ばれるそのエピソードは、1964年、東京オリンピックが開催されたときに熱海のニューフジヤホテルで生まれる。白黒テレビなどの家電製品が普及の飽和点に達し、全国の代理店・販売店は赤字に転落・・・。そこで、全国の代理店・販売店社長を残らず集めて開かれたのが、この会談。

 出口のない議論が延々とつづき、誰もが途方にくれた3日目、松下幸之助は
 頭を垂れて、こう切り出した。

  「現状は、分った。結局、松下電器が悪かった。
   この一言に尽きると思います。」

 顔を上げた幸之助の目から涙が落ちた。海上はしんと静まった。

プロジェクトXなら、ここで例の音楽(♪)が流れるところだ。その後また、快進撃が始まる。

こうしたエピソードが、写真と解説で語られている。二股ソケット、水道哲学、事業部制導入、松下政経塾・・など、驚きがいっぱいある。


僕の思いつき

文章、写真、音声、映像、肉声・・・いろんな方法で、伝えることを発明してきた人類。この先にあるのはどんな方法だろうか・・・。

あと100年くらいすると、「なりきり」とか「代理体験」なんて方法もあるのかもしれない・・・。



オススメ度

★★★★+偉大な経営者

読んで欲しい方

・歴史をサクっと学びたい方
・偉大な経営者について知りたい方
・松下幸之助が好きな方

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2007年02月25日

幸せセラピー ~ 斎藤一人 + CLAセミナー


   こころセラピー

書籍情報

幸せセラピー
幸せセラピー
posted with amazlet on 07.04.08
斎藤 一人
KKロングセラーズ (2006/11/25)
売り上げランキング: 900


本のひらめき

斉藤一人さんの言葉から、元気や勇気をもらった方はたくさんいる。この本にも、とても素敵な気づきがいっぱいある。

心の働きにフォーカスをあてて、あんまり気張らずに幸せの入口へと案内してもらえる本だ。

心とというのは、コロコロ変わるからこころなんだとか。さらに、もうひとつ心には、「ここる」という意味があるという。人の心はちょっとしたことで、だんだん、だんだん心が狭くなり、凝り固まってしまう・・とう意味とか。

そうした心のコリをとる方法が心にしみる。

 * あなたを傷つけた人を許す
 * すぐ傷ついてしまった自分を許す
 * 人を許せない自分を許す

このほか

 + 自分を燃やしながら周りを照らす
   ロウソクみたいな生き方をしたい。

 + 今悩んでいることも、一年後にはなくなってしまう

 + 家族だから、わかりあえないと思ったほうがいい

などなど、意外な視点に目からうろこが・・・

家族だから分かり合えない・・・って不思議な言葉。どうやら、肉親というのは自分の魂にとって、一番大事で難しい修行の相手、ということらしい。


僕の思いつき


家族については、この一言がぐさっときて、ニンマリ笑える。

 人間関係の修行の中で、最大の修行が結婚!

これが斉藤さんの持論とか。なぜなら、夫婦というものは、世界で一番相性の悪いもの同士が好きあって、一つ屋根の下で生活するからなんだそうな。笑

なぜ、そんな二人が結婚するのか・・・それもこんな一言で表される。

 「気の迷い」にスイッチがはいると、結婚する。

さて、結婚したということは、相性の悪い人間同士が一緒に合宿をして修行することだとすると、どうやってその修行を乗り越えるかが聞きたくなる。

次の二つだという。

 相手に絶対期待しないこと
 相手を絶対変えようとしないこと

ふむふむ。いいことを聞いたなぁ。笑



オススメ度

★★★★★+心の性質

読んで欲しい方

・ちょっと幸せになりたい方
・生活を変えてみたい方
・人生を輝かせたい方

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2007年02月24日

月に映すあなたの一日 ~ 北山耕平 + 人見知り@アソシエ

   人が知恵として残したものは、人類が生まれる前からそこにあった。

書籍情報


本のひらめき

このごろ、インディアンとスピリチュアルにつながっているような気がする。おととい22日に、宮崎へいったとき、みかみさんからこの本のことを教えていただいた。ネイティブ・アメリカンの知恵のことわざが、不思議に心のなかに流れ込む。

「アメリカ・インディアンの世界には、そこに膨大な言葉による文化的な遺産
 が残されていることに驚愕する。」

と前書きにある。もちろん、インディアンに限らず、地球に長く生き残るための知恵をもった文化は、すばらしい言葉の遺産を私たちに伝えてくれている。

この本は、ひめくり形式になって一日ひとつの言葉(ことわざ)が編纂されている。ただし、364日、13月になっている。それは、28日周期の月のサイクルに基づいているからだ。

太陽のように輝きはしない、しかし、静かに何かを写している月に、人類は夜物思いにふけったのだろうか。

本書にあるひとつひとつの言葉には、不思議と心が落ち着く言霊がある。各部族に伝わることばがいっぱい。とくに印象深いのは

  生きることは、
  与えることと
  受け取ることの
  両方である。   モホーク族(Mohawk)

  食事の前には食べ物に感謝する時間を
  わざうかでも必ずとりなさい。  アラパホ族(Arapaho)

  真実はふってわくようなものではない。
  それはただそこにある。  ホピ族(Hopi)

一本の指では、小石すら持ち上げられない。  ホピ族(Hopi)

なんと深い言葉だろう・・・。静かに、読んでみたい一冊。


僕の思いつき

昼があって、夜がある。

気にしなければまったく当たり前のこの現象も、実に多くの示唆を私たちにあたえてくれる。

夜明け前が一番くらいとか、陽が昇らぬ日はないとか・・・自然の中で、私たちが学べることはたくさんある。

今日は、ちょっと謙虚になってみようか・・・・。
(みかみさん、ありがとうね~)


オススメ度

★★★★★+月に映す

読んで欲しい方

・心静かに思索の旅にでたい方
・知恵の言葉にふれたい方
・言葉のセンスを研ぎ澄ましたい方

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2007年02月23日

木を植えた人 ~ ジャン・ジオノ + 時の商人

   黙々と・・・

書籍情報

木を植えた人
木を植えた人
posted with amazlet on 07.04.08
ジャン ジオノ 原 みち子 ジャン・ジオノ
こぐま社 (1989/10)
売り上げランキング: 30445

本のひらめき

次に100冊倶楽部の本を出すとき(Vol.2)は、この本にしよう・・・なんて思った。

この本を読むのは2度目、そして紹介するのも2回目である。

何度読んでも、深く魂にとどくメッセージがある。静かに、淡々と、その高潔な物語は進むのだ。

お話は、南仏の荒れた土地にひたすらドングリを植え続けた一人の羊飼いの物語である。3年間に10万個の実を植え、そこから2万個の芽がでた。さらにその半分くらいはネズミやリスにかじられる。それでも男はドングリを植え続ける。

やがて、幾度かの戦争があり、時代が移り・・・・荒地だった土地に青々とした森が生まれる。たった一人の農夫の行いで・・・。

何度読んでも、静かな感動を覚える。この淡々とした、そして、深いものは、いったいなんなんだろう・・・


僕の思いつき

僕が子どものころ、おふくろさんが山へ木苗を植えにつれていってくれたことがあった。

 「この木苗は、孫の時代にやっと役にたつのやで」

とさりげなくおふくろさんが言った。その言葉に、幼かった僕の心にはただ「へぇー、そんなものなのかー」という思いがうかんだ。それでも、心のどこかでなにか深遠なものも感じていたようにも思う。子どもには想像もつかないようなはるか未来のために、こんなことをやってるのか・・・・と、埋めきれない不思議なものを小さな胸で感じていたような・・・。

淡々と流れる長き時をへて、生まれるもの。そういうものっていいねー。



オススメ度

★★★★★+時の向こうに

読んで欲しい方

・ゆったりとした時間がほしい方
・心に響く物語がすきな方
・地球にいいことをしたい方

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2007年02月22日

文章力が面白いほど身につく本 ~ 樋口裕一 + スリリングな一日


   

書籍情報

本のひらめき

人に伝わる文章を書きたい。心を揺さぶる文章を書きたい。そんな思いは誰しもある。しかし、なんとなくは分っていても、具体的にどうすればいいのかが分らない・・・。そんな方に、この本、超おすすめ。

中経出版の「面白いほど身につく本」シリーズは、実用的な本が多いのだが、本書は、実用的でありながら、心の機微をとらえた素敵な内容がある。

 文章にも「演出」が必要だ!

というメッセージは、なかなか素敵だ。人に伝わるために必要な演出は、おおいにやるべし。多少の省略や誇張は当たり前。イエス、ノーをはっきりと。3WHATで整理する(何について書くか、何が問題になってるか、今度何がおきるかの3つ)。型を意識する。などなど、演出のためのノウハウが、どれもおぉーなるほど、そうやればいいのか!・・・と納得できる。

ビジネスメール、お礼状、企画書、クレーム、我が子へのメール、ブログなどいろんな場面で、どう書けば伝わるかについて、添削前、添削後、その理由がとても簡潔に解説されている。

このシリーズの中で、一番、お気に入りの本かも・・・。


僕の思いつき

型の話には、2部構成と4部構成がある。全社は、200字前後のとき、後者はそれ以上のときに使う。

2部構成は、結論+理由(またはその逆)のスタイル。
      ~である。なぜなら~。

4部構成は、問題提起+意見提示+展開+結論だ。
      ~である。たしかに~。 しかし~。したがって~。

文章はたくさん書いたほうがいい。そして、ある程度になったら、その型を意識し・・・また、スタイルを考えてみる。

うーむ、僕もまだまだ修行の身。。。。



オススメ度

★★★★★+心に触れる文章力

読んで欲しい方

・心を動かす文章を書きたい方
・素敵な文章を書きたい方
・ウソ日記を書いてみたい方

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2007年02月21日

シャドーワーク ~ 一条和生/徳岡晃一 + いよいよ宮崎へ!


   仕事外の発想を仕事に取り込む・・・

書籍情報

x
シャドーワーク―知識創造を促す組織戦略
一條 和生 徳岡 晃一郎
東洋経済新報社 (2007/02)
売り上げランキング: 7694


本のひらめき

ポストイットで有名な3Mには「15%ルール」や「ブートレギング(密造酒作り」が、毎日お世話になってるGoogleには「20%ルール」がある。

これらは何かといえば、仕事の中で、15%とか20%は業務に関係ないことをやる!ということだ。「してもよい」ではなく「する」という言葉のニュアンスの違いに注目したい、と著者は注意書きを添えている。(おぉー!)

こうした組織マネジメントの背後には、全てをきっちり管理し、計画通りに進めれば全てよし・・といった20世紀的組織論の限界がある。

ルールどおり、マニュアルどおりに仕事をすれば、なんとかなる時代は終わり、イノベーションを続けていかねばならない時代に、がちがちの管理主義はあわないのだ。

そこで、創造性豊な企業は、15%ルールのようなゆるやかな雰囲気をかもし出す工夫をしている。こうしたルールのあるなしにかかわらず、クリエイティブでプロデューサー的な人材は、ルールや決まりに関係なく、自分のやりたいようにものごとを進めてしまう。

こうした仕事の仕方を、本書では「シャドーワーク」と呼び、個人が仕事をわくわくしながら進め、組織がクリエイティブになるような新しい仕事の仕方として推奨している。

3M、グーグルのほか、マーチの開発プロセスでみられたシャドーワークや、コーセー、シマノ、アサヒビールなどの事例が紹介されている。

シャドーワークとは、「公式の組織で規定された権限、役割、業務プロセス、などには乗ってこない、個人が自分の自主的な意思と裁量で創造的に編み出す仕事やそのための勉強、準備活動など全般のことである」と定義している。

そういえば、あの人の・・・と思い当たることもあるのではないだろうか。

予定調和(管理社会)ではみられない、自由闊達でワクワクモードの仕事、それがシャドーワークである。

なるほど、Moso系の仕事は、これだな! (と、かってに納得!)たくさんの気づきをもらえる本である。


僕の思いつき

シャドーワーク、スカンクワーク、密造酒プロジェクト・・・いろんな呼び方があるけれど、どれも、見えないなにかがそこにはあって、創造性を生み出す環境を作り出していることはまちがいない。

がっちり管理された組織では生まれない。さりとて放任でもない。その微妙な雰囲気こそが、これから求められるものでは、ないだろうか。

今、作ろうとしているMoso事業部・・・は、まさに、そんな雰囲気を作りだすためのインキュベーション部門ではないだろうか・・。また、ジェイカレッジも、まさにシャドーワークの典型ではなかったかと思う。

本書を読んで、いいときに僕のために書いてくださってありがとう・・・と、勝手に納得、勝手に感謝。

いよいよ、はじまるか・・・。Moso系シャドーワーク。



オススメ度

★★★★★+あさってからのアプローチ

読んで欲しい方

・職場を愉しくしたい方
・クリエイティブな風土にしたい方
・仕事の報酬は仕事、にしたい方

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2007年02月20日

ひとりぼっちの私が市長になった! ~ 草間吉夫 + 王監督に逢いにいきます!


   スピークアウト!って素晴らしい。

書籍情報

ひとりぼっちの私が市長になった!
草間 吉夫
講談社 (2006/12/23)
売り上げランキング: 35523


本のひらめき

茨城県高萩市。ここに一人の素敵な市長さんがいる。
本書の著者である草間吉夫さん。
  http://www.city.takahagi.ibaraki.jp/shichou.html

草間さんは、実は、生後3日で乳児院に預けられ、そして高校卒業までを児童擁護施設で育った人である。児童擁護施設ってなーに?という方も多いはず。ふだん一般の人には、関心事の外にそれはあるからだ。無関心もひどいが、それ以上に、偏見や差別といった言い知れない環境が世間との間にはある。

本書は、そんな環境で育ちながら、人の縁に助けられ、自助の力も発揮しながら、ついに地方都市の市長さんになった半生記である。

僕は、なんども泣けた。

臨海学園という児童擁護施設で育ちながら、鈴木藤太さん(元高萩市市長)の知遇を得、また学園長の遠藤光静さんの物心ともにわたる応援など、人の縁に支えられ、草間さんは、成長する。同情、差別、偏見・・さまざまなものに翻弄されながらも、様々な出会いがあざなえる縄のように、草間少年を成長させていく。

そんな中から生まれた福祉への確固たる信念が、現市長の原動力になっている。

松下政経塾との縁など、いくつかのエピソードは、感動的である。「なんで俺だけが」という呪縛から解き放たれていく様子に、私たちも何かを感じざるをえない。


僕の思いつき

ヤンキー先生の義家弘介さん、元やぐさの妻だった弁護士大平光代さん、夜回り先生の水谷修さん・・・など、壮絶な過去を持ちながら、爽やかな風をよのなかに送り込んでいる人たちがいる。

苦労のドンゾコ・・みたいな人がいたら
いじめられて・・・・人生最低という人がいたら

まてまて・・こんな人たちもいるぞ・・と伝えたい。



オススメ度

★★★★★+ひとりじゃないんだ

読んで欲しい方

・福祉を真剣に考えたい方
・自立したい方
・元気になりたい方

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2007年02月19日

5%の人を動かせば仕事はうまくいく ~ 長谷川和広 + 感動プロジェクト


   人間系でもテコの原理・・・

書籍情報

5%の人を動かせば仕事はうまくいく―嫌われてもいいから信頼されなさい
長谷川 和広
すばる舎 (2007/02)
売り上げランキング: 233

本のひらめき

著者は、直接の企業経営やコンサルとして2400社にのぼる企業と関りをもってきた人。その多くは赤字会社・・・。それを回復させるのは、結局は、人である。

本書は、著者の経験したマーケティングとマネジメントの現場から得られた「ビジネス心理学」だ。

たとえば

 ○頼み上手は、最初に3つの情報を相手に与えている。
    1)いつまでに(デッドライン)
    2)どんな方法で(ハウツウ)
    3)どんな意味が(メリット)

 ○相手の"大事な人"を大事にすることの重要性
    社員の両親に、誕生祝(社員の)や昇格祝電報(社員の)を送るなど

 ○5%の人を動かせば全員の意識が一変する。
    100人いれば5人の人を変えればいい。

などなど、具体的な企業事例などもあって、なるほどがいっぱい。


僕の思いつき

大きな山も、いきなり動かそうとするとゲンナリするけれど、ちょっとずつ変えると、いつか大きなものも変わる。

そこに信念があれば、なんだって・・・

ね。



オススメ度

★★★★+5%

読んで欲しい方

・組織を元気にしたい方
・会社の雰囲気をかえたい方
・何かいいことをしたい方

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2007年02月18日

みんなで国語辞典! ~ 北原保雄 

   あなたも辞書る?(自ら辞書を作る意)・・

書籍情報

みんなで国語辞典!―これも、日本語
「もっと明鏡」委員会 北原 保雄
大修館書店 (2006/12)
売り上げランキング: 605

本のひらめき

若者言葉は、ときに微笑ましいものもあるけれど、たいがいは安易な省略形などで、思わずしかめっ面をしたくなるようなものもある。ウザい、ちょずく・・なんていうのがその代表か。

いつの時代も、言葉はその時々の社会の雰囲気を映し出す。時の首相が美しい日本・・という言葉を使いたくなったのも、いろんな意味でそうした動きの一つかも。

本書は、明鏡国語辞典の新装発刊を記念して行われたキャンペーン(もっと明鏡)で応募された作品から生まれた本。応募総数は、11万以上というからなかなかすごい。その中から1300余りの言葉を選んで紹介した本だ。辞書を売るマーケティングとしてはなかなかユニークな方法だね。

若者言葉、学校ことば、業界用語などジャンル別に紹介されている。たとえばわかもの言葉で、「ちゃけば」というのがある。ぶっちゃけばなし、の略だそうな。「てか、ちゃけば、あれおいしいよね」というふうに使う。参りました。

ヨンゲル係数なんてのもある。ヨンさまなど韓国系俳優にはまった主婦が、家計のもならずへそくりまで投じてグッズを買い家計を圧迫する様子を示すもの。笑

言葉に敏感になるのもいいけど、もっと違う方向をむいたほうがよさげだね。ま、たまには、こういう「脱力系」もいいかな・・・


僕の思いつき

言葉を定義するというのは、なかなか面白い。専門用語をパロディー風に表現してみるのもいいし、数式で表現しても愉しい、また俳句風にシャレてみるのもいい。

言葉は、知恵であり、文化であり、意識であり、人間という存在の根源でありいろんな意味で、大切にしたい。

よい言葉に触れる。
素敵な言葉を集める。

言葉で、人生は変わるかも。流されずにいきましょう。



オススメ度

★★★+これも日本語?

読んで欲しい方

・言葉でリラックスしたい方
・言葉遊びがすきな方
・流行をキャッチしたい方

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2007年02月17日

父は空 母は大地 ~ 寮美千子/編・訳 + CLAでお話します

   私たちは大地の一部で・・・

書籍情報

x
父は空 母は大地―インディアンからの手紙
寮 美千子 篠崎 正喜
パロル舎 (1995/03)
売り上げランキング: 73381


本のひらめき

この本は、実話を元にしている。

1854年、米国14代大統領、フランクリン・ピアスは、インディアンの土地を買収し、居留地をあたえると申し出た。1955年、インディアンの首長シアトルは、この条約に署名した。シアトル首長が大統領に宛てた手紙が、この絵本のもとになっている。

出張に行くことが多いシアトルは、この首長に由来する。インディアンの首長シアトルのお墓は、いまもシアトルシに近い居留地にあるスクオミッシュ博物館のそばに、ひっそりとたたずんでいるという。(今度行ってみよう)

ワシントンの大首長が、土地を買いたいといってきた・・・にはじまるこの詩的な文章は、深い洞察に充ちている。

 わたちの体に 血がめぐるように
 木々の中を 樹液が流れている。
 私は、この大地の一部で
 大地は 私自身なのだ。


 大地は わたしたちに属しているのではない。
 わたしたちが 大地に属しているのだ。


 ・・・だから 白い人よ
 わたしたちが
 子どもたちに 伝えてきたように
 あなたの子どもたちにも 伝えて欲しい。
 大地は わたしたちの母。


白い人たちに、この大地を大切にしてほしい、自然を、動物を、水を・・・と切々と訴えるその言葉は、普遍的な深い思想を感じずにはいられない。

空は父、そして大地は母。私たちも、この地球にくらすひとつの生き物であり生態系の中のささやかな存在であることを謙虚に受け止めてみるのも必要だ。

「どうかいつまでも」というシアトル首長の言葉を受け止めたい。


僕の思いつき

実は、このお話、尊敬する先輩(S本さん)から教えていただいた物語だった。絵本でみると、また違った味わいがある。

本や物語を、誰に教えてもらったか・・・というのも、人生では結構大きな要素になるのではないだろうか・・。

できれば、こんなふうによき紹介者としての存在でありたいもの・・。

いいものは、どんどん人に紹介しちゃおう。



オススメ度

★★★★★+いつまでも

読んで欲しい方

・地球を大事にしたい方
・すべての生き物に感謝したい方
・自然を大切にしたい方

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2007年02月16日

人生を変えた贈り物 ~ アンソニー・ロビンズ + 感謝状は・・

   与える生き方って・・・・素敵じゃないだろうか

書籍情報

人生を変えた贈り物 あなたを「決断の人」にする11のレッスン
アンソニー・ロビンズ 河本 隆行
成甲書房 (2005/05/28)
売り上げランキング: 12424


本のひらめき

冒頭にサンタクロースの少年の話が登場する。ただし赤い洋服は着ていない。白いヒゲもない。トナカイもいない。よれよれの服。満面の笑顔。そして、バスケットいっぱいの贈り物。その少年サンタクロースは、贈り物を受け取った相手からお礼を言われると「僕は、ただの配達係です」といってきびすを返す。

そんなことをする少年は、実は、昔まずしい家庭で悲しい思いをしているとき、同じような贈り物を受け取ったことがあった。そして、18歳のとき、自分もその行為を実行したのだった・・・。

その少年こそ、著者のアンソニー・ロビンス。

人に尽くすことで満足を得る人生・・・・著者の語る言葉から、僕たちは、新しい人生の扉を開けることができる。うん、これは間違いなし。

●決してあきらめないこと。カーネル・サンダースは65歳で起業し1009回の失敗にもめげずにフライド・チキンのレシピを大成功につなげだ。ウォルト・ディズニーは、資金提供を銀行から302回も断られた。でもあきらめなかった。

●決断の瞬間にこそ、運命は形作られる。ホンダソウイチロウの逸話から、決断すれば、行動につながり、行動がまた次の運命を切り開いていくことを教えてくれる。

●決断をホンモノにする力、それは信じる力。純粋に、心のそこから、それができると信じる力。(Moso系の僕は、それがあるように感じる。なぜかって?・・・うーん、そう信じてるから)

●そして、求める現実にフォーカスをあわせる。質問のパワーを使う。すばらしい言葉のパワーを使う。目標を設定する・・・など11のレッスンは続く。まるで物語を聞くような、展開があり、心の深いところにしみてくる。

人生が変わる人は、きっと大いに違いない。僕も、Oさんも、Nさんも。


僕の思いつき

今日、ある素敵な中小企業の社長さん(Sさん)にお逢いして、ひさびさに愉しいお話をした。バランス・スコアカードをとても人間的なものとして推進していらっしゃるS社長。その方が、年度末に社員の方に何かのプレゼントをしたいとおっしゃる。

僕は思わず、この水色の本を取り出し、「これにしましょう!」と提案した。

社員の人生が変わり、幸せになれば自然と会社も伸びていく。(なるいさん、この本ですよ~!♪ ご注文は100冊で。)

決めた瞬間からすべては始まる・・・・。お昼にご一緒したOさんも、なにやら決断の瞬間を迎えている。この本を贈っておこう。

決断する。信じる。行動する。諦めないで行動を続ける。どうすれば人の役にたてるか考える。・・・たくさんの言葉の贈り物・・・あー、きょうは素敵なことがいっぱいあったなぁ。ありがとう!



オススメ度

★★★★★+信じる力

読んで欲しい方

・何かを前に進めたい方
・決断したい方
・誰かの役にたちたい方

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2007年02月15日

たいのおすそ分け ~ 林家たい平 + FM世田谷


   くすりとわらって、ちょっといい。

書籍情報

たいのおすそ分け ちょっと、いい噺
林家 たい平
主婦と生活社 (2006/12)
売り上げランキング: 232137


本のひらめき

毎週日曜日の夕方「笑点」の時間は、楽しみである。TVは見るな!と口うるさいお父さんもこの時間だけは、子供たちを誘う。

さてその笑点の元気印、林家たい平さんは、とてもユニークな活動をしている。歌をCDにして出したり、イラストを書いたり、そして、本を出したり。実はこれ、二冊目の著作。

この本は、たい平師匠が、全国各地を歩いてひろったとっても愉しい御噺。クスリと笑えて、なるほどと納得。体と心によく効く、おすそわけである。

例えば、講演会の司会で、「とっても出にくい紹介のされ方」なんてのがある。

  えー皆さん・・・今年は笑点メンバーのどなたかに来てもらおうという
  ことになり、出演交渉をいたしましたが、やはり皆さん忙しく、スケジュ
  -ルがあいませんでした。ですから、今年はこの方でご勘弁ください。
  ではお呼びいたしましょう、林家たい平さんです。どうぞ!

とか

  このところ、立派な先生方のお話を聞いてまいりましたが一向に景気も
  よくなりません。ですから、今年はバカな話でも聞いて笑おうじゃな
  いかということで、この人をお呼びしました。それではたい平さん
  お願いします。

とか。うーん、これは出にくい。笑

このほか、情緒豊ないろんな話がいっぱいある。

僕の思いつき

ちょっと小粋なお百姓さんの話も素敵だ。熊本のトマトつくりのおじさんの話。
 
 俺たちは、トマトに関してはプロだと思われてるけど、そんなこと全く
 ねぇさ。だってよ、太陽の下で育て上げる露地ものだったら、一年に一回
 しかチャンスはねぇんだぞ。そう考えたらよ、俺なんてまだ30回しか
 トマト作ったことねぇんだもの。これからだってあと20回つくれるか
 わからねぇし。全部で50回しか作ったことねぇのに、プロなんて呼ばれる
 の恥ずかしい。そりゃ、あんたよりは、トマトのこと知ってる程度よ。
 俺さぁ、百姓って呼ばれ方好きなんだ。いい言葉だぞ。百の手間暇かけて
 ものを生み出すって意味だと思ってるんだ。・・・だから俺は日本一の
 農家じゃなくてさ、日本一の百姓になりてぇんだよ。

なんて謙虚で素敵なお百姓さん。そして、仕事に向き合うその気持ちが清々しい。

うーん、まだ僕も、青い・・・かも。


オススメ度

★★★★★+ざぶとん一枚!

読んで欲しい方

・ちょっと愉しい話がききたい方
・うれしい話を耳にしたい方
・落ちのある話を聞きたい方

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2007年02月14日

わが子を強運にする51の言葉 ~ 山下真奈 + JWAVE

人生は複利計算!なんだねぇ。

書籍情報

わが子を強運にする51の言葉   ビジネスの成功者が娘に遺した人生の極意
山下 真奈
祥伝社 (2007/02/08)
売り上げランキング: 617

本のひらめき

著者のお父さんは、すでに他界している。裸一貫、アルバイトから起業し、現在では年商700億円を売り上げる上場企業に育てた方だ。そのお父さんからもらった言葉のプレゼントを、娘の立場で著者が綴っている。

 父から娘へ・・・

ビジネスのこと、人生のこと・・・生きる杖言葉がいっぱい。バンカラな言葉使いの中にも愛情あふれるお父さんの言葉は、読者の心にもジンとしみとおる。

「やることを決めてしまえば、頭は動く」
「数字には、自分で意味をつける」
「ほんのちょっとの進歩でよい」
「仕事っていうのは、好き嫌いと、向き不向きできまる」
「お金は、お客さんに“ありがとう!”と言われながらいただきなさい」
「愛は動詞の愛」

この本は、すでになくなった父親から娘へのメッセージであると同時に、娘から父への愛と感謝のメッセージでもある。うーむ・・・僕が死んだら子ども達は、どんなふうに父親のことを思ってくれるのだろうか・・。

父から娘へ、娘から父へ。深い思いが響く本だ。


僕の思いつき

ビジネスに関ることもたくさん語られているが、後半にある「愛は動詞の愛」が印象的。親子の会話をコピっておこう。

離婚して出戻りとなった著者、仕事をしたいと語る娘に父が語る・・

 「仕事する前に、まず覚えんとかなあんのは“愛”や。、愛は愛でも動詞の
  愛やで!。これはけっして、心の状態やない。自分で自ら心を用いて、
  愛するんや」

 「仕事に愛? どういうこと?」

 「あらゆる動機の中で、一番強いのは、愛やで。嫌なことは避けるが人間の
  性やけど、それすら凌駕できるのが、愛。・・・
  愛は、愛でも自分への愛には限りがある、他者、他物への思いが、消えな
  い愛やな。愛が目的だと、すり減らない。・・・」

この後、子どもへの愛の話から、仕事上での愛に展開する・・・。
語れる親・・っていうのは、いいねぇ。

語れる親、語れる上司、語れる仲間・・・。はじめに言葉ありき(聖書)のように、言葉を大事にしたいねー。


オススメ度

★★★★★+人生は複利計算

読んで欲しい方

・素敵な仕事をしたい方
・素敵な人生を送りたい方
・素敵なことを誰かにしたい方

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2007年02月13日

起業家のための「手ガネ経営」で勝ち残る法 ~ 吉沢大 + ODECO!?

   手ガネは、血液だ。

書籍情報

起業家のための「手ガネ経営」で勝ち残る法
吉澤 大
日本実業出版社 (2006/08/31)
売り上げランキング: 131314


本のひらめき

勝ち残る会社とは、「潰れない型をキッチリと作った上で、攻勢に出る」ような会社だという。そのためにはどうするか・・・というのが本書のテーマ。

で、どうするか・・・

タイトルにもあるように「手ガネ」(自由に使える金)を増やすということだ。

起業し、自分のビジネスを継続的に続けるためのノウハウが、堅実なスタイルで紹介されている。「稼ぐ力の強化」「支出削減の発想法」「借りる力のフル活用」などから構成
されている。お風呂がある。蛇口から出るお湯(お金)を増やし、排水栓から出る量(支出)を減らし、風呂にたまる量(残高)を増やす。そんなポンチ絵がある。まさに企業経営のイロハを象徴している。これらの3つの力を実践的に説いているところがうれしい。

稼ぐ力のところでは、弱者の戦い方として、専門家戦略を紹介している。

 誰に:相思相愛の関係が作り出せる相手だけに
 何を:自分の強みに特化した商品を売るために
 どうやって:一つの部門でNo1というキャラクターを確立する

というもの。キャラが立つってことだね。その時に、分野をまたぐキャラがあるとより強いという。例えば、弁護士資格をもつ医師、金融工学に精通した会計士、コーチングもできる便利屋、写真にも詳しい編集者、ITにつよい著述家、会計に強いマーケター・・・などなど。

また、著者が実際に流したFAXのDM(凡人がやった結果はこんなもの)とか、銀行に融資を要請するときの資料のカバーレターの記載事項など、実践的な事例も紹介されている。

ハデさはないけれど、着実に押さえておきたいツボがいっぱい


僕の思いつき

勝ち残り度レーダーチャートが冒頭に登場する。6つの視点で、潰れないための要素を分析するものだ。

 粗利益率、必要運転資金、リピート率、労働分配率、設備投資、参入障壁

の6つだ。なかなか面白い分析がある。

同様に、自分の周りの事象を分析してみるのもたのしいね。いくつかの要素を洗い出してみる。例えば、

 よりより組織運営に必要な要素は・・
 平和な家庭を築くコツは・・・
 仕事をサクサクこなす要素は・・
 タイムマネジメントに必要な要素は・・

などなど。マトリクスも面白いが、こういうのもイケるかもね。
(ねむそうな会議があったら、やってみて・・・・。あ、冗談ね)


オススメ度

★★★★☆+手ガネ

読んで欲しい方

・つぶれない会社にしたい方
・堅実経営をしたい方
・元気な会社にしたい方

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2007年02月12日

十歳のきみへ ~ 日野原重明 + 3/1(木)のゲストは

   命があるっていうのは、使える時間があるってことなんだ・・・

書籍情報

十歳のきみへ―九十五歳のわたしから
日野原 重明
冨山房インターナショナル (2006/04)
売り上げランキング: 16420

本のひらめき

この本は、聖路加病院理事長、日野原先生が子どもたち(10歳の君たち)に語りかける命の授業である。大人が読んでもジンとくる素敵な「なにか」がある。

2006年10月で95歳になった日野原先生。「いまも患者さんの診察をする現役の医師です」と語りだす。

 からっぽのうつわのなかに、いのちを注ぐこと。
 それが、生きるということです。

 他の人のために
 きみはどれだけの時間を使っていますか?

 きみが今日流した涙は
 だれかのなみだをわかるためのレッスンかもしれません。

 遺伝子がきみのなにもかもを
 きめてしまうわけではありません。

などなど、静かで穏やかに・・・そして深いメッセージが伝わってくる。

「十歳のきみへ」の前に、40代なら四を、30代なら三をつければ、そのままいける。そんな普遍的なメッセージがたくさんある。あー、日野原先生に会いたくなった。


僕の思いつき

最後に、日野原先生の講演(授業)を受けた小学校の生徒さんの感想文が掲載されている。

 私が、日野原先生の話を聞いて一番心に残ったのは「どの夢でも、人を助け
 られるんだよ」という先生の言葉でした。私は、そのとき、すごくうれしか
 ったし、「パン屋になっても、人をたすけられるんだなあ」と思いました。
               将来、パン屋さんになりたい四年生の女の子

 心がじんときました。一番感じたのは「命がある」ということは「使える時
 間がある」ということだと言われたことです。私は、この一生の中で自分の
 やりたいことだけは、やっておきたいと思っていました。でも、先生の話を
 聞いてからは、自分のためだけではなく、人のために、何かをしたいと思い
 ました。   6年生の男の子

なんと、感受性豊な生徒たちだろう・・・。

自分も小学校に戻って、こんな言葉のご馳走をいただいたような気分になれた。

小学校で話ができるようになろう・・・。うん。


オススメ度

★★★★★+命という時間

読んで欲しい方

・命を大切にしたい方
・誰かを許したい方
・人生を創り上げていきたい方

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2007年02月11日

できる人の勉強法 ~ 安河内哲也 + 100冊物語編集中


   やっぱり、やり方なんだ・・

書籍情報


できる人の勉強法
できる人の勉強法
posted with amazlet on 07.04.08
安河内 哲也
中経出版 (2006/12/19)
売り上げランキング: 189


本のひらめき

「勉強は恥ずかしいんじゃなくって、カッコいい!」
まず、そのことに気がつこう!というメッセージがうれしい。

実は僕、恥ずかしながら(っていっちゃぁいけないんだな:笑)、学生時代はガリ勉タイプで、決してモテるほうではなかった。もてるのは遊んでるほうで、勉強でがんばってる人はダサい・・というのが普通だった。著者は、まずそこのバリアを解いてくれている。

さて、本書、勉強法といいながら、資格試験とか受験とかの勉強にとどまらず人生の多くのことに参考になる考え方や習慣も説いているのがいい。

たとえば 
 1) Off the beaten track (いつもと違うことをやる)
 2) Try everything once (とりあえずやってみる)
なんてことを勧める。いつか・・・は永遠にこない。とりあえず最初の一歩を踏み出せば半分進んだも同然。なんか、いいよねこれ。

著者は、英語が得意分野なのだが、実はマジックにも凝っているという。そして、学んだことはいずれお金になる・・ともおっしゃる。

様々な点で、気づきがある素晴らしい本だ。
受験生も、受験生を抱える親自身も、ためになることがいっぱい。


僕の思いつき

1対1ノート術、というのがある。ノートを作ること自体は、勉強ではない、「ノートに書いたこと=覚えること」にしないと意味がないということだ。ノートを知識の墓場にするのではなく、ノート=記憶するもの・・・として、絶対に暗記するのがよいらしい。

「皿まわし記憶術」というのも面白い。
エビングハウスの忘却曲線のように、覚えたことは忘れる。だから皿回しのように、つねにリフレッシュしてやることが大切ということだ。なるほど。
ふだんやってることのハウツウを、こういう比喩的なネーミングをつけるのもいいねー。3年くらいやってきた仕事があるなら、3つや4つ、そういうのがあるはず。そういうの考えてみよう。たとえば

  相手も味方交渉術 とか
  3段ロケット交渉術 とか
  点線フレームワークプロジェクト運営術 とか
  人間だものチーム運営法 とか

あ・・・・なんか考え出したらいっぱいでてきた・・・笑


オススメ度

★★★★★+音読のススメ

読んで欲しい方

・効率的な勉強をしたい方
・勉強の目標を達成したい方
・時間対効果を改善したい方

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2007年02月10日

コーパス練習帳 ~ 投野由紀夫 + 東京藝大卒業作品発表会


   すり切れるまで・・・

書籍情報

NHK100語でスタート!英会話 コーパス練習帳
投野 由紀夫
NHK出版 (2004/01/29)
売り上げランキング: 43290


本のひらめき

NHKテレビの「100語でスタート英会話」っていうのがあった。たまに見てたんだけど、100語~?っていう割には奥が深かったような。

で、この本は、その番組(2003年度放送)のエッセンスが詰まっている。ひさびさに「ぉ~これは!」とうなったものだ。

コーパス(corpus)っていうのはね、もともと「言語資料」っていう意味らしんだわ。で、世界最大の標準英語コーパス(BNC)の1000万語の話し言葉のデーターベースから分析された最もよく使われる言葉を身につけちゃおうというのがこの本。つまり効率最大限というわけだね。

この本の100語を抑えたら、かなり自信つく!

キーワードが100個ある。have, do, .....make, take, ......come, getなど動詞を中心に見開き2ページをつかう。その言葉に続く(あるいは前にくる)言葉のランキングがある。たとえば take ~ to ~

ランキング1 court Let's take hime to court.
             あいつを訴えてやる
 ランキング2 school Would you take her to school?
             彼女を学校に連れてってくれる?
 ランクング3 station Can you take me to the Central station?
             僕を中央駅まで連れてってもらえますか?

このあと、hospital, bed stop house,police ...などと続く。

赤い透明シートで、何度も繰り返し練習もできるし・・・これは最高!
擦り切れるくらいやったら、デキる人になれるかもね。


僕の思いつき

この本、子どもといっしょに(つまり二冊買って)勉強するといいねー。
もしお子さんが中学生か高校生ならぜったいお勧め。

っていうわけで、もう一冊オーダーしてしまったお父さんであった・・・笑

しかし、100っていう数がまたいいね~。


オススメ度

★★★★★+コーパス100

読んで欲しい方

・英語をもちょっとだけ改善したい方
・スマートな会話を愉しみたい方
・すぐ使える英語の勉強をしたい方

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2007年02月09日

彼女がニューヨークで一般の花屋さんになれた理由 ~ 佐藤富雄 + 笑顔のご馳走


   あなたは魔法を信じますか?

書籍情報


本のひらめき

本屋さんでふと目にとまったのがこの本。誰が書いたかも気にせず、買い求め飛行機の中で読んだ。なぜか、とても心に響く物語。そんなことって夢物語じゃないか・・・と思ってもいいくらいよくできたお話だった。それでも、僕にはなんというか、とても素直に入ってくる素敵なストーリー。Moso系の人にはとてもよく効く物語が展開される。

レイチェル。マンハッタンの片隅にある小さな花屋さんで働く24歳。お店は叔父さんであるダニエルの店だ。ところが、ある日、深刻な顔でダニエルからもうじき店をしまうことになると告げられる。この店、繁盛していないのだ。レイチェルは、なぜか一年待ってくれ、私に任せて・・・と頼む。特に妙案があったわけではない。とりあえず掃除をして綺麗にすることにしたレイチェル。こんな言葉を思い出す。

  何もしなければ、なにも変わらない。
  なにかアクションを起こした人にだけ、変化が訪れる。

お店を綺麗にし、掃除をしただけではお客さんは増えなかったが、ある日老紳士がぶらりと立ち寄り、花の配達を依頼する。この老紳士こそ、レイチェルにガーベラの魔法を教えてくれる人だ。目もくらむような高層コンドミニアムの最上階に住むその老紳士は、フィリップという大成功を収めた人だった。花を届けたレイチェルにフィリップは、人生の扉を開く2つの魔法を教える。3週間だけ試しなさいといわれたその魔法は、恐ろしく単純なもの。

 魔法1 毎朝、鏡に向かって「今日もきれいね」と声をかける
 魔法2 毎日、お店にあるすべての花に「今日もきれいね」と声をかける

佐藤富雄さんの本を読んだり、講演を聴かれた方なら、これが何を意味するのか、ははーんと気がつく。やがてレイチェルは、幸せのスパイラル階段を登っていく。

そんなストーリー。
後半は、ドクター佐藤の解説がつづいている。


僕の思いつき

花屋さんを行列ができるすばらしいお店に変えた魔法は、言葉だった。レイチェルは、花に、素敵なメッセージカードをさりげなく忍ばせるようにしたのだ。

「言葉をプレゼントする」という発想が、ぼくにはとても新鮮ですばらしいものに感じられた。これだ、これ。

いろんな場面で、これをやろう!

Moso事業がまたひとつ増えそうだ。

古い脳(自律神経系)は、想像と現実の区別がつかない。その古い脳に働きかける一番効果的なことが、「言葉のご馳走」なのだ。佐藤さんの口ぐせ理論の根幹である。

今日、このメルマガを読んだ人は、きっといいことが奇跡のように舞い降りる。よかったねー。


オススメ度

★★★★★+言葉のプレゼント

読んで欲しい方

・自分を変えてみたい方
・誰かを幸せにしたい方
・魔法を信じられる方

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2007年02月08日

スピード・ハックス ~ 大橋悦夫+佐々木正悟 + 100冊倶楽部出版記念パーティ実況


   3倍?! できると思うとできるんだな、これが・・・

書籍情報

スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術
大橋 悦夫 佐々木 正悟
日本実業出版社 (2007/01/31)
売り上げランキング: 822


本のひらめき

時間のクオリア(感覚的質感)を考えてみたことがある。時間を測る単位を一般的な「長さ」だけではなく、ほかの単位で測ろうというものだ。

長さは、物理的な単位で、世界共通・・・。しかし、時間は人によって異なる経過をだどることがある。わくわくする時間は短いし、つまらない時間は長く感じる。まるで伸び縮みするかのごとく。時間には「面白さ」というクオリアもあるのではないだろうか。

また、本を読んで非常に深い感慨にふけったり、感動したりするときもある。実に深い時間だ。時間には「深さ」というクオリアもある。

他にも「重さ」だったり、「爽やかさ」だったり・・・。

時は、物理的には同じでも人によって、ずいぶん異なる感じ方や意味がある。時間や効率といったものをより自分モードに近づける方法が、このごろ流行っている。xxxハックスというはやりの言葉も心地よい。

本書の重きをおいているクオリアは「濃さ」だ。スピードという要素は、時間を濃いものにしたり、知らない間に過ぎてしまう非常に薄いものにしたり・・
する。スピードは、ある意味、深さもつれてくる大切な要素。

どうやったら仕事を効率的に片付けられるか、最新のITサービス(紙COPY、Gmail,Googleカレンダーなど)の使い方や、「ちょっとしたリスト」や作業時間のスライスなど、さまざま工夫が紹介されている。

二人の著者は、「仕組み」と「やる気」という二つの観点からこの本を構成して書いている。

3倍にしたらどんなことができるか・・・考えてから、取り掛かると面白い。


僕の思いつき

大きな石は、タスクリストの常連さん(いつまでたっても消えない)になりやすい。そこで、こまかく砕いて、すぐにとりかかれるレベルに落としてみるといいという。

たとえば、机を片付ける・・・なんてのは、よくあるリスト。しかし、忙しさにかまけていつまでも残る。そこで・・

 ペンたてを整理する
 上の引き出しのペンケースを整理する
 つんである書類を3分の一に減らす
 書類をファイルにいれる

などに分解しておけば、どんどん作業して消していける。そこで、ちょっとやる気も起きる・・・。

こんな工夫をしながら、愉しくやってみたいね。スピード仕事術。



オススメ度

★★★★+スピードは力

読んで欲しい方

・仕事を早くやりたい方
・時間の余裕をつくりたい方
・サクサク仕事をしたい方

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2007年02月07日

「成功曲線」を描こう。 ~ 石原 明 + 101%の感動


   あなたもきっと成功曲線を体験している・・はず。

書籍情報

「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント
石原 明
大和書房 (2007/01/20)
売り上げランキング: 1132


本のひらめき

石原明さんの名著、「成功曲線を描こう」は一世出版から出せれた。95年のこと。以来、10刷を重ねて読みつがれてきた。本書は、その新装改訂版である。

石原さんとはかなり長いお知り合い。そして一世出版さんは3代目英治さんとのお付き合いがはじまりで、これまた長い。なんだかいろんな意味で、この本は不思議なご縁でつながっている。

前置きはさておき、本書は、ほんとにすごく深い内容がある。

まずはっとさせられるのは、「今の自分の考えは、必ずしも自分で選んだわけではない」ということだ。親、先生、まわりの環境などに影響されながら、知らず知らずのうちに自分に蓄積したもので、自分を定義し、ときに枠をはめてしまっている。まず、そのことに気がつくところから「自立」が始まる。

 「人間は、あきらめてさえいなければ、ほとんどのことが実現可能です」
 「世の中はすべて“思ったこと”から発生する」

こんなメッセージを読むと元気になる。Moso系の僕は、勇気百倍ってやつだね。あなたの成功はどのくらいか・・・その問いに石原さんは、「あなたの描ける範囲まで」だという。なるほど、確かに。その範囲を大きく広げ、それが人々や世の中のお役にたてるなら、そんなうれしいことはない。

成功曲線とはどういうことか・・・

それは、「物事は、最初は成果があがらなくて当然。しかし、それに向かって努力するうちに、ある時点から急激に上達に向かう」この様子を描いた曲線こそが成功曲線だ。これに気がついた人は強い。あきらめない。

そして、この曲線にそって成功を成し遂げるこつがある。それは「仕事は親切」「仕事は仮説と検証」「行動すれば次の現実」こんなキーフレーズにまとめられている。

本書には、アドレナリンが沸々となるすばらしい人生と仕事のヒントがある。じっくり、何度も読み返したい。


僕の思いつき

ある人にこの話をしたら、「うちの子供が、今年中学受験で、まさにこの成功曲線を体験しました」とうれしそうに話してくれた。

はじめは、なかなか成績があがらず偏差値も低いままだったという。しかし、家族全員が応援し、その子供も一生懸命勉強を続けたらしい。そうして受験の2,3週間前になって、急にデキるようになったという。何かがつながり、自信もついたんでしょう。

どうせ、うちの子はこのくらいの偏差値だから・・とあきらめず、応援した家族も、そして本人もえらい。

成功曲線というものがある・・・中学受験という体験を通じ、成功曲線を体験し、それを意識できたなら、なによりもすばらしい。合格という勲章よりももっとすばらしいものを手に入れたその家族に、祝福のバンザイ!

職場でも、同じようなことはよくある。
すべての人は、多いな可能性と夢をもっている。それを実現するお手伝いができたらすばらしい。Mosoデザインファクトリーは、そんなところだ。

石原さんには、ぜったいジェイカレッジにきていただこっ。


オススメ度

★★★★★+成功曲線

読んで欲しい方

・自分の夢を実現したい方
・やりたいことを実現したい方
・わくわくしたい方

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2007年02月06日

タイムマシン ~ アニリール・セルカン + 藤原和博さん登場!


   ものすごく素敵なMoso系物語、さーいくよっ。

書籍情報

タイムマシン
タイムマシン
posted with amazlet on 07.04.08
アニリール・セルカン
日経BP社 (2006/11/23)
売り上げランキング: 6351


本のひらめき

タイムマシンの物語は、いろいろある。バックツーザフューチャーもそのひとつ。ドラエモンにも登場する。1895年のH・G・ウェルズの作品が最も古いものらしい。僕は、白黒TV時代に「タイムトンネル」という番組で、ドキドキしていた。

さて、この本。ほんものの宇宙工学博士が自分自身の経験もちりばめながら、タイムトラベルを世界で初めて成功させた13人の少年達を描いたもの。

スイスの山の上にある学校に寄宿していた悪がき13人のお話だ。ドイツ、ギリシア、トルコなど世界中から集まってきた子どもたち。ケンというドイツ人の少年が主人公。彼は、著者の投影でもある。

いつも、いたずらばかりで先生からにらまれていたが、ついに火事騒ぎで退学となる。その後、ふたたび少年たちが集まり、タイムマシンを作るというストーリーである。

そのプロセスには、相対性理論だ、プラズマだ、ソディウム22からエネルギーを取り出す、など科学的な内容も織り込まれていて興味深々である。
冒頭は、13人の少年たちといっしょに研究をすすめたマグブライド博士のノーベル賞受賞のシーンからはじまる。
結末は読んでのお楽しみとしよう。

読んでいて、感じるのは、読者が時間の軸上で、たくみにあっちこっち連れまわされるされるしかけになっているところだ。まさにタイムトラベル。これもなんだか愉しい。

 純粋に信じること
 あきらめないこと
 仲間を大切にすること

いろんな要素がからみあい、素敵な物語を紡いでいる。よみがなも打ってあり子どもにも読ませたい本。(大人も夢中になれる)


僕の思いつき

この本もまた、いーわんさん(100冊倶楽部R&D隊長)から紹介された本だ。いーわんさんは、ここに登場する13人の悪がきと同じ匂いがする人。笑
 http://ten-thousand.at.webry.info/


あきらめない
みすてない
とことん信じる

なんだか爽やかな風を感じる素敵な物語だ。

ぼくらも、このタイムマシンのような素敵なファンタジーをつくろうじゃないか!
なにせ、Moso系だから・・・
いーわんさんありがとう!



オススメ度

★★★★★+時間旅行

読んで欲しい方

・時間旅行をしたい方
・タイムマシンを作りたい方
・少年の心を取り戻したい方

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2007年02月05日

「成功曲線」を描こう。 ~ 石原 明 


   

書籍情報

「成功曲線」を描こう。 夢をかなえる仕事のヒント
石原 明
大和書房 (2007/01/20)
売り上げランキング: 1132


本のひらめき

 

僕の思いつき



オススメ度

★★★★★+成功曲線

読んで欲しい方

・自分の夢を実現したい方
・やりたいことを実現したい方
・わくわくしたい方

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夢が叶う日めくり ~ てっぺん大嶋啓介 + はじめに言葉ありき

   てっぺんには、法則がある・・・・

書籍情報

夢が叶う日めくり
夢が叶う日めくり
posted with amazlet on 07.04.08
大嶋 啓介
現代書林 (2007/02/15)
売り上げランキング: 3735


本のひらめき

どうやら、飲食業界でもっとも注目度の高い居酒屋さんは「てっぺん」らしい。年間に1万人もの方が「てっぺん」の公開朝礼を見に来るという。

代表の大嶋さんは、居酒屋業界全体の活性化をめざし、NPO法人「居酒屋甲子園」というのをはじめた。2006年のこと。そのイベントは、ものすごく感動的だったと高野さんから聞いた。以来、てっぺん・・・と聞くとピクリと反応する僕。実は、まだ行ったことがない。(今度、いこっ)

店内には大将の大嶋さんやスタッフの「夢」が筆文字で飾られているという。筆文字で書かれたそれは、夢を語る居酒屋「てっぺん」になくてはならないものとして人気らしい。

本書には、大嶋さんが実践している"夢が叶う法則"のうち、代表的なもの32編が選ばれ、筆文字で表現してある。

どれも、とっても心にしみる・・そして元気になれるものばかり。

 成功の法則
  成功したからワクワクするのではなく
  ワクワクしているから成功しちゃうのだ

 夢が叶うの法則
  1.夢をもつ
  2.夢を語り合う仲間をもつ
  3.夢を支えてくれる仲間をもつ
  4.夢を叶えている仲間をもつ
  5.夢は必ず叶うと信じる。

 輝く法則
  あなたがあなたらしくいることが
  あなたにとって一番大切なこと

 人生が変わる法則
  自分を信じる

 一歩の法則
  やるかやらないか
  たった一歩で人生が変わる

どう? どれも素敵だしょ! あー、てっぺんにいきたくなった。


僕の思いつき

ひめくりなら31日あればいいな・・・と思ったら、なぜか32まである。実は32番目が、とってもイケてる。

   おもいっきり元気になれる法則

       てっぺんで飲む

すばらしい。いかねば・・・今度一緒にいく?



オススメ度

★★★★★+てっぺん

読んで欲しい方

・自分を元気にしたい方
・仲間を元気にしたい方
・素敵なことをしたい方

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2007年02月04日

カリスマ校長が教える「勉強好きな子ども」に育てる8つの約束 ~ 小川義男 + JW


   なにせ、国語ですわ、大事なのは・・

書籍情報

カリスマ校長が教える「勉強好きな子ども」に育てる8つの約束
小川 義男
ワック (2007/01)
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本のひらめき

狭山ヶ丘高校の校長先生、小川義男さんにお世話になっている方は、全国にたくさんいる。僕もその1人。狭山ヶ高校で学んだわけではないが、本という形を通じて多くを学ばせていただいている。あらすじで読むシリーズは、その典型だ。

さて本書には、その小川校長が小学生低学年の子供をもつ親や先生にすすめる「勉強好きな子ども」に育てるためのヒントが書かれている。

8つの約束。たとえば
 子どもに素直な心を育てる
 子どもに「耐える力」をつけさせる
 子どもの「国語力」を高める
 子どもに「本好き」にさせる
などなど・・・著者の子どものころの体験、教壇生活50年の経験から発する
その深い思いは、愛情に充ち、そしてナルホド!という納得がついてくる。

親として大切なことは、まず信じること。親も子ども自身も、「やれば必ずできるようになる」と信じることだという。子どもは愛情を求めて勉強する・・のだから、褒める、信じる、待つ・・そういう姿勢が大事なんだね。

子どもの教育にはステップがあり、むやみにゆとりだ、自主性だということではないともいう。つまり「幼少期のころの強制にはじまり、時を経て、自立、個性、独創という大人の世界に入っていく」のだという。なるほど。

言葉がなければ記憶もない。これは、オオカミに育てられた人間の観察からも明らかになった事実らしい。だから、言葉、つまり、国語は一番大切らしい。国語の力をつける。論語の素読をする。本好きにさせる。などなど・・・なるほどーがいっぱい。

また小学3年から始まる社会と理科。これも、まずインタレスト(興味関心)をもつことが第一だという。社会のインタレストのくすりは、伝記を読むこと。理科の場合は、自然の中のリアルな体験。

本書には、味のある素敵な挿絵がある。実はこれ、せいけけんさんの作品。けんちゃんの作品は、なんか慈愛みたいなのがあって僕は大ファンである。小川さんの本の内容にドンピシャの挿絵にもご注目を!

小学生がいるお父さん、お母さんは、必読の本。


僕の思いつき

子どもに耐える力をつけさせる方法として「軽い山登り」がいいという。たしかに、結構しんどい思いをして、頂上に上ったときの達成感、そこで食べるただのおにぎりのめちゃ美味しいこと、・・・などいっぱいいいことがある。大賛成! 僕の田舎にある山(納古山)もそういう場にできたらいいなー。

前々から、小川さんをジェイカレッジにお呼びしたいなと思っていた。この本を読んで、絶対実現できる・・・と確信。Moso力は信じられない力を発揮する。笑



オススメ度

★★★★★+とにかく国語!

読んで欲しい方

・子どもを勉強好きにさせたい方
・子どもをすくすく育てたい方
・子ともを信じる大切さに気がつきたい方

Posted by webook at 09:55 | TrackBack

2007年02月03日

戦略的企業になる! ~ 松山真之助 + 100冊倶楽部の本、お目見え!

   戦略立案と実行の架け橋・・・ってことで。

書籍情報

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本のひらめき

すみません。今日はちょっと自己PRモードです。

SMBCコンサルティングが主宰のSMBC経営懇話会が発行している実務シリーズというのがあります。
 http://www.smbc-consulting.co.jp/company/discussion/ にリンクあり。

そこで小冊子を出させていただきました。

要は、BSC(バランス・スコアカード)のはじめの一歩のちょっと前・・・みたいな位置づけで、BSCのさわりの部分を紹介したものです。

中経出版から出ている「バランス・スコアカードの使い方がよくわかる本」から美味しいさわりを取り出してサマライズしたもの。+ 最近思っている組織が元気になるためのコツ(Mosoだねぇ)などをちょこっと書いてみました。

BSCについて、本を読むほど時間はないが、ちょっと覗いてみたい・・なんて経営者の方には、ちょうどいい読み物かと思います。

よかったらぜひ!
(・・・ってことで、全面広告みたいになっちゃいました)汗


僕の思いつき

会社の中では、今までの組織が大幅にかわったり、これまでやってきた方向性がかんぺき転換したり・・・なんてことはよくある話。

そのとき、今まで俺たちの仕事はいったい何だったんだ・・・と悩まなくてすむように、いつも仕事をするときは、この仕事で自分はどんな成長ができるのか、あるいは組織としての価値はどれだけ上がるのか・・みたいなことを考えながら取り組むといいように思う。

そういう思いでやっていると、何かの拍子に、「xxxについてプレゼンしてもらえませんか?」とか「xxxについて本を書きませんか?」なんてオファーがくることもある。

 備えある者にチャンスはくる。

 幸運は備えある心だけに訪れる。(パスツール)

ということで、常に何かをまとめておく習慣はいいかもしれない。

今、本にしたい一番のテーマは、「受付嬢は、見た!~お客様のさりげない品
格~ 」みたいなもの。

アルバイトでも派遣でも正社員でもインターンでも、そして、どんな仕事をし
ていても、その道を極めれば素晴らしい。



オススメ度

   ☆☆☆☆☆+初歩の初歩

読んで欲しい方

・BSCってなぁに?という方
・バランス・スコアカードとは何だ?と聞かれた方
・会社を変えたい方

Posted by webook at 09:51 | TrackBack

2007年02月02日

成長法則 ~ 小田真嘉 + Moso5ルポ

   ステージを上った先に・・・

書籍情報

成長法則 ひとつ上の自分に出会う3つのステップ
小田 真嘉
PHP研究所 (2007/01/24)
売り上げランキング: 51868


本のひらめき

本書が生まれるきっかけになった問い。

 どうして大人は働くの? 何のために働いているの?

こんな問いかけが、プロローグで紹介されている。さぁ、どう答えます?。

こういう哲学的な問いは、なかなかじっくり考えるときがない。でも、考えることは大切。本書を読みながら、いちど考えてみよう。

私たちは働きながら、あるステージを登っていく。

 Riceステージ:自分を養い生活を守る
 Likeステージ:今の仕事が大好きで、楽しくLikeワークをする
 Lifeステージ:自分と人々を喜ばせるLifeワークをする

3つのステージごとに、働き方が紹介されていく。

どんなときも自分自身がマイ・ストーリーの主人公だ。このステージを登る人に訪れる劇的な変化が6つあるという。その中で3つめの変化が印象的だ。

 過去の自分と未来の自分に応援されている。
 つまり、今は過去の自分が描いた夢を生きている。そして、今は未来の
 夢に向かって生きている。夢をもっていたら疲れない。疲れるのは夢を
 忘れた瞬間から・・・

Lifeステージ。実はその先にももうひとつのステージが用意されている。Lightステージである。天命、天職・・ゾーンだ。

さて、最初の問いに小田さんはこう答える。

 働くとは、誰かの役に立ち、誰かに喜んでもらうこと、である。
 仕事とは、自分らしく輝き、自分と人を豊にする手段である。 と。

この本には、小田さんの足跡、受けてきた言葉、心をはぐくむ考え方・・・・
様々なものが織り込まれている。読む人のステージにより、いろんな感じ取り方ができる。

人脈ゼロから1万人を超えるビジネスマンや著名人と交流し、1000社を超える経営者とであう。その中から得た著者の成長法則。若い方にぜひ、読んで欲しい本。


僕の思いつき

佐藤伝ちゃんのセミナーで、僕は偶然、小田さんの横に座った。PCを広げた小田さん、パチパチをなにやら入力しはじめた。ちょっと覗くと素敵なフレーズや文章がいっぱい・・・。聞けば、心に響くことばを書き溜めているのだという。へぇー、すごいなー小田さんて・・・・それが僕の心にフックした小田さんの印象。

そして、この本をよんで益々ファンに。

この本には、小田さんのステージをひとづつの追っている現在進行形の小田さんがいる。そして、素晴らしいことにそのステージの有り様や、その先のことについてとても心に響くメッセージにまとめられている。

自分の糧になる言葉は、ぜひ書き留めたい。そしていつも読み返し、声にだし自分が自然に豊になり、成長するための栄養素にしたいものだ。



オススメ度

★★★★★+ひとつ上の自分

読んで欲しい方

・成長したい方
・誰かの役にたちたい方
・自分と人を輝かせたい方

Posted by webook at 09:49 | TrackBack

2007年02月01日

学問のすすめ ~ 福沢諭吉 + 出版パーティ

   一度は目にしてみたい本

書籍情報

学問のすすめ
学問のすすめ
posted with amazlet on 07.04.08
福沢 諭吉
岩波書店 (1978/01)
売り上げランキング: 1796

本のひらめき

学問のすすめといえは、あの有名なフレーズ「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり」の一文が浮かぶ。

そしてたいがいは、それでおしまい。

いったいあの本はどういう内容だったのか、続きはどんなことがあったのか・・・と疑問に思いつついまだ手にしたことがなかった。

ふと誰かの本にこの本のことが紹介されていて、読んでみた。

実は学問のすすめは、明治5年に第1編が出され、明治9年まで続編がだされた一連の論説集であった。明治13年にこれらを合本して一冊の本とされたらしい。そのときの序文には、第一編は20万冊を下らず・・とあり、明治の超ベストセラーだったようだ。合本の序文には、そのことがいささか自慢げに(?)書かれている。

学問のすすめ初編は、例の有名な一文から始まる。そして

 されば天より人を生ずるには、万人は何人皆同じ位にして、生まれながら
 貴賎上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあ
 るよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げ
 をなさずして、各々安楽にこの世を渡らし給うの趣意なり。・・・

と続く。文語調の固いリズムなれど、味わい深し・・・という感じだ。

続編の内容は、「国法の貴きを論ず」といった政府のあり方論から、「人の品行は高尚ならざるべからざるの論」「演説の法を勧むるの説」などさまざまなことが述べられている。

演説とは、英語にて「スピイチ」といい、大勢の人を会して・・・など、海外文献を紐解いたものなどもある。

内容はかなり論議を呼び、ひどい批判を寄せたり脅迫状を送りつけたりする人もいたようだ。

当時の解説によれば、どうやら最初から遠大な計画のもとに大作を著したというより、同郷の旧友に示さんがために書かれたものだという。文語体のかたい文章だから、すらすら読むわけにはいなかいが、こういうのを味わうのも、またよし・・・である。


僕の思いつき

知っているけど、見たことない。こういうのは、実は結構ある。地理でならった有名な土地もいってみると、また別の感慨がある。

歴史もその土地の遺跡や、展示品などを見るとまた違った印象をうける。

以前、終戦のときの天皇の詔の文章のコピーをみたときは、えらく興奮した覚があり、やはり、現物をみるというのはいいことだ。

そういう意味では、愉しみはまだまだたーくさんあるということで、これもまたうれしいことだ。



オススメ度

★★★★☆+現物のすすめ

読んで欲しい方

・著名な本に接したい方
・福沢諭吉に接したい方
・ホンモノを覗きたい方

Posted by webook at 09:44 | TrackBack

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