2004年04月30日

■教え力(斎藤孝)

oshieryoku.jpg
 1ミリでも伸びれば、そりゃぁ楽しい。

教え力
        齋藤孝の相手を伸ばす!
   ============================================
   |著者:斎藤孝
   |宝島社|2004年 04月
   |ISBN:4796640584|1,200円|222P
    ============================================

 「教え力」とは、相手を伸ばす力、相手が伸びているという充実感を持て
 るようにする力のことである。教えるほうも教わるほうもそんな素敵なこ
 とはない。

 人に教えることは、自らが学ぶ最大の機会だ、というのは多くの人が言っ
 ている。同感だ。教えるためには、相当の準備と自分の学習が必要だし、
 教える場面での気付きも多い。

 本書は、教える(=相手を伸ばす)喜びを得るためのノウハウが書かれて
 いる。斎藤さんの20年にわたる教育者教育の開示である。

 教えるということの構図をこんな風に捉えている。

 ▼まず教える物事の対象への憧れを持つ。(つまらないと思うことは、
  人に教えても仕方がない)

 ▼技術としては コメント力、テキスト力、ライブ力が大事。
   コメント力(評価力)=相手に必要な能力を見抜く
   テキスト力(素材力)=練習メニューに使える題材を揃える
   ライブ力(発問力) =退屈させない工夫と、考えさせる発問をする

 ▼そして、教わる方が、自分自身で考え、自ら練習する力をつけたときが
  「自立」の時だという。

 僕は、テキスト力(素材力)というのが気に入った。教え、学ぶときの
 題材をどう選ぶかという力(工夫)だ。

 例えば:
   子供に相談をもちかける。(家庭内でのテキスト力)
   子供は、親が悩んでいる、自分も力になれると感じると心地よい。

   部下に相談を持ちかける。(職場でのテキスト力)
   自分はいまここで行き詰まっているんだけど・・ともちかける。

 こうした素材力(テキスト力)は、日々の営みの中で活かせる。

 教える、教わる、学ぶ、自信を持つ・・・これらのプロセスは、学校、家
 庭、職場・・・いろんな場面で行なわれている。それらを体系化し、構造
 化したところに本書の価値と面白さがある。

 他の事象でも、同じコトができそうだね。<問題解決力>とか<受容力>
 とか<変革力>とか<伝達力>とか・・・・ぁあー、世の中楽しそう!
 
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   ★★★★☆+伸ばすと伸びる

 
   ・教えることに興味ある方
   ・学ぶことに興味ある方
   ・伸びることに興味ある方

Posted by webook at 08:30

2004年04月29日

■言いまつがい(糸井重里)

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 だれみも いいまつがいわ ある。

言いまつがい
        
   ============================================
   |糸井重里監修
   |東京糸井重里事務所|2004年 4月
   |ISBN:4902516012|1,500円|350P
    ============================================

 この本は、ほぼ日刊トトイ新聞とほぼ日刊ゼリバリー(メルガマ)に掲載
 された「言いまつがい」を編集したもどだ。

 言いまつがいという言い間違いも、本の角が丸く裁断されているのも、印
 刷が少しなめなめになっているのも・・・冗談のノリである。

 読者からの投稿ネタなどで更正されている。

 たとえばこんなのがある。

  □野獣
    小3の息子が眠っていたので、家族でケーキを食べながら
    楽しく語らっていたら、急に目覚めた息子が涙を浮かべて
    「なんで僕だけ、ケダモノにするんだよう」
    と言ってた。      (けーこ)

  □ころがしがち
    会社の取締役が訓話をするときに四字熟語の責任転嫁を
    「責任転換(てんかん)」といいます。大勢の前で話して
    いる最中に指摘もできないし、あらためて伝える機会も
    ないし・・・・     (ボラーチョ)
    
  □先輩の注文
    大学時代の先輩は、「生姜焼き定食」と書いてあるのを見て
    「めかけやきていしょく!」と注文しました・・・(NBK)

  □夜景
    海外旅行に行きたい、という話題を家族でしたいときのこと。
    妹は「私は香港に行きたい! そんで夜景が見たい。きれい
    なんでしょ? 100万ボルトの夜景だもんね」
    感動してしびれまくるんだろうな。    (アニ)

 一人で笑い出してもいい場所で読んでみよう。
 (今日はワザとまつがいをいれときました)
 
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   ★★★☆+だはは

 
   ・ダレジャが好きな方
   ・いいまつがいが好きな方
   ・ジョープが好きな方

Posted by webook at 10:57

2004年04月28日

■公認会計士萌ちゃん(第1巻)(高野洋/山田真哉)

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 原作事件簿のイメージと実によく合う・・

公認会計士萌ちゃん(第1巻)
        女子大生会計士の事件簿
   ============================================
   |著者:高野洋/山田真哉
   |集英社|2004年 04月
   |ISBN:4088766008|505円 |199P
    ============================================
 
 この本は、ミステリータッチの会計監査物語をビジネス・コミックにした
 ものだ。ビジネスジャンプに連載されたものを編集してある。

 原作は、山田真哉さんの【女子大生会計士の事件簿】。
 会計という地味な世界を舞台に、公認会計士の藤原萌実(まだ現役の女子
 大生)と会計士補柿本一麻が、さまざまな企業会計の裏を解き明かす痛快
 会計監査物語である。
 僕は、この原作を読んだとき、はじめて味会う異質な面白さにすんごくワ
 クワクさせられた。

 本書は、そのコミック版。原作を読んだ人も、読んでいない人もきっと楽
 しめる。
 軽快なテンポ、カッキー(柿本君)とモエちゃん(萌ちゃん)の微妙な関
 係、企業会計という一般にはなじみの薄い世界をのぞく面白さ、様々な業
 界のビジネスストーリーなど、異なる要素が非常にうまく織り込まれてお
 り素晴らしい作品になっている。
 原作を読んだ人は、「あぁー、あのシーンはマンガにするとこんな風にな
 るのかぁ・・」というイメージの再確認ができる。それもまた楽しい。
 自分の描いたイメージととてもよくフィットするからだ。

 うーん、これは第二巻が待ち遠しくなってきた。

 著者の山田さん自身も公認会計士補、すんごくさわやかな方だ。
 ホームページへ行って友達になろう!
   http://www.cam.hi=ho.ne.jp/shinya=yamada/

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   ★★★★★+萌ちゃぁーん

 
   ・会計監査に興味ある方
   ・女子大生と監査したいという方
   ・マンガが大好きという方

Posted by webook at 09:33

2004年04月27日

■Movable Type で今すぐできるウェブログ入門(平田大治)

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ウエブログってなぁーんだ?

Movable Type で今すぐできるウェブログ入門
        
   ============================================
   |著者:平田大治
   |インプレス|2003年 08月
   |ISBN:4844318128|1,800円|
    ============================================

 ブログとかウェブログとか聞いたことがある方は多いと思う。
 ブログは・・・ウエブサイトの更新を自動化できる便利なしくみだ。
 Webookも実は、本書で取り上げているMovable Type のお世話にな
 っている。(supportede by 田口さん
 
 本書は、トロット夫妻が2001年に発表したツール、Movable Type を
 題材にして、ブログのインストールの仕方、使い方などを解説した本だ。
 ウエブサーバーの設定ができたり、CGIなどを使いこなせる方(中上級
 者)ならとても面白いね。
 (僕にはちょっとネコに小判状態だが、それなりにお役立ち情報がある)

 Movable Type は、分散型個人向けパブリッシングシステムだという。
 企業のホームページの維持管理は、CMS(コンテンツマネジメント・シ
 ステムになっていることが多い。つまり、見せ方(デザインテンプレート
 )と中身(コンテンツ)は、別々に管理するやり方だ。それを個人ベース
 でやるには大げさすぎる。そこで、ブログという仕組みの登場というわけ
 だ。

 僕的には、アーカイブテンプレートのところをなんとかマスターしたいも
 のだ。RSSリーダーやBlogRoll、モブログなどについても解説されてい
 る。(なんのことか、さっぱりわからん・・方は、気にしないでね)

 そんなこといったってウエブログっていったい何なのさ・・という方は、
 とりあえず体験してみるというのがいいね。
 ブログのフリーサービスも多いから。

  http://www.exblog.jp/
  http://blog.seesaa.jp/
  http://blog.melma.com/

 どれがいいのか比較したい方は
  http://www.kooss.com/blog/  (無料ブログ比較)

 ウエブログしてみる?!

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   ★★★★☆+ブログ

 
   ・ブログに興味ある方
   ・ブログに興味ある方(笑)
   ・ブログに興味ある方(笑笑)

Posted by webook at 23:09

2004年04月26日

■会社を辞めずに億万長者!(牧野真)

infoprener.jpg
  辞めずに・・というところがいいね。

会社を辞めずに億万長者!
        「情報起業家」入門
   ============================================
   |著者:牧野真
   |オーエス出版|2004年 02月
   |ISBN:4757302126|1,400円
    ============================================

 本書の著者牧野さんは、2つのメルマガを発行している。
  ◎ 会社を辞めずに億万長者!米国発「情報起業家」入門  
  ◎ 間違いだらけのマーケティング サルでも儲かる新法則
 合計5万人以上の読者がいる。しかも創刊後まだ2年ほどだから凄い。
  → http://www.1speedmarketing.com/
 本書は、メルマガを核に情報起業した牧野さんの体験をベースに、会社勤
 めをしたまま、インフォプレナー(情報起業家)になる方法を解説する。

 本書のエッセンスは、「経験」を「情報という商品」に変えるというとこ
 ろである。
 経験は足許にある。その経験を体系化したり、見方を変えてみると、よの
 なかの人にとっては案外価値ある情報(商品)だったりする。

 例えばダイエット。今の時代、女性も男性もダイエットには関心が高い。
 自分で実行している方も多い。そんな中でダイエット(ノウハウ)を商品
 にしてしまうことも可能だ。それは何より体験がモノをいう。
 著者は、「商品提供発想」(モノを売る)ではなく、「ソリューション提
 供発想」がポイントだという。
 具体的には、ダイエットに関するセミナー、小冊子、合宿、体操、エステ
 、ビデオ、講習会、そしてモノ(ガム、飴、サプリ)など、ダイエットと
 いうキーワードだけでもいろんな展開がある。
 そして、それは・・・(経験のある人なら)誰でもできる。

 どうやるか・・・が問題だ。
 まずは著者のようにメルマガなどで情報発信するのが簡単便利効果的。

 そのときのネーミングも重要だ。
 自らをどう名乗るかで決まる。
 「副業プロデューサー」「おつまみ専門家」「居眠りの仕方を教えるコン
 サルタント」(米に実際にあり半日で1.5万ドルとか)・・・など、へ
 ぇーという名前が紹介されているが、それぞれ結構いけてる名前だ。

 自分の経験(足許)を掘って、何か情報商品にならないか、ちょいと考え
 てみたくなる本だね。

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   ★★★★☆+インフォプレナー

 
   ・起業に興味ある方
   ・副業に興味ある方
   ・情報に興味ある方

Posted by webook at 08:22

2004年04月25日

■図解朝10時までに仕事は片づける(ベクトルネットワーク/高井伸夫)

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 朝一番はやいのはっ・・♪

図解朝10時までに仕事は片づける
        やればできる!あなたの朝に奇跡を起こす8つの習慣
   ============================================
   |著者:ベクトルネットワーク/高井伸夫
   |かんき出版|2004年 04月
   |ISBN:4761261625|952円 |95P
    ============================================

 ここに、新しいビジネス・スタイルとライフ・スタイルの提案がある。
 何かって・・?
 なんのことはない「早起き」という昔からあるスタイルだ。

 高井伸夫さんの本書と同名の本はかなり売れている。売れているのは、
 わかっちゃいるけど・・・という多くの人の気持ちがあるからだ。

 本書は、その図解版。
 早起きがもたらす効用やハウツウが、図解と解説でわかりやすく書か
 れている。
 トリンプの毎朝1時間の早朝会議、日テレキャスターの鳥羽慎一さんの
 朝型人間への変身なども盛り込まれている。
 トリンプの話は、「早朝会議革命」に詳しい。
 
 早朝→気分いい→段取りをつける時間がもてる→仕事の能率上がる→余
 裕がもてる→余暇の使い方が変わる・・・といった連鎖的な好循環は、
 人生を変えるといってもいい。

 朝10時くらいまでに一仕事終えてしまう快感を覚えてみたい。

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   ★★★★☆+奇跡の朝

 
   ・早起きに興味ある方
   ・早起きしてみたいという方
   ・何かを始めたいという方

Posted by webook at 15:00

2004年04月24日

■最後のパートナー(西田章/西田深雪)

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生きているものは老いる・・・

最後のパートナー
        盲導犬を引退した犬たち
   ============================================
   |著者:西田章/西田深雪
   |幻冬舎|2004年 04月
   |ISBN:434400602X|1,300円|143P
    ============================================

 盲導犬クイールのお話は感動の輪を世界中に広げている。
 盲導犬は繁殖ボランティアのところで生後45日くらいまで母親といっし
 ょに過ごすという。そしてパピィウォーカー(育ての親)のもとで約1年
 間過ごし、人との信頼関係を築く。その後は訓練をして盲導犬となる。
 目の不自由な人の役に立ちながら人間社会の中で過ごす。
 ・・・そして・・・
 盲導犬も「老いて」いく。

 盲導犬を引退した犬たちはどうなるのだろう・・・

 本書は、そうした盲導犬の残されたわずかな時間を本当の家族同様に過し
 、最後を看取ろうという引退犬ボランティアの話。
 正直いって、泣ける。

 一遍の詩がある。この本のエッセンスがある。

   生まれてはじめてみた人は
   小さなあなたを宝物のように愛しんだ
   おとうさんとおかあさん

   どんないたずらをしたの
   厳しい優しさで包んでくれた
   お父さんとお母さん

   あなたの瞳は何を見て
   あなたの耳は何を聞き
   あなたの身体を撫でたのは誰
 
   今、あなたは何も語らず眠る
   ゆっくりおやすみなさい
   私たちが最後の家族
 
 人間の場合もやがて失禁をしたり、動きが鈍くなったりする・・
 田舎で暮らす自分の親に思いをつなぐと、また別の思いが去来する。

 「看取りの親」の素敵な話で、いい涙を・・・。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+うるうる

 
   ・盲導犬に興味ある方
   ・クイールを見たという方
   ・心やさしい方

Posted by webook at 17:05

2004年04月23日

■3時間熟睡法(大石健一)

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使える時間があと5時間増えたら何に使う?

3時間熟睡法
        眠りのリズムを身につける!
   ============================================
   |著者:大石健一
   |かんき出版|2003年 10月
   |ISBN:4761261250|1,300円
   ============================================

 今欲しいものがあったら何ですか?1つだけ言いってみてください・・と
 言われたらなんと答えるだろうか?
 お金、彼女(氏)、名誉、地位・・・いろいろあるけれど、おそらく多く
 のビジネスパーソンにとって一番欲しいものは、「時間」ではないだろう
 か?

 等しく24時間ある一日の時間ではあるけれど、どうしたらたくさん自分
 の時間として使えるか・・・。
 本書の著者は、時間を有意義に使うためには「3時間熟睡法」を実践すれ
 ばいいという。ナポレオンじゃあるまいし、ゲゲゲ・・・と思ったものの
 どんなものか見てみた。

    使える時間が1日5時間増えたら何に使いますか?
 
 とは、なんとそそられるささやき。
 (5時間増えたら居眠りに使います・・・なんて言わないように)

 眠りの仕組み、赤ちゃんや老人の眠りの構造、睡眠の一周期は90分、な
 どは理解できる。しかし、3時間で体も脳みそもスッキリできる・・とい
 うところは、いまひとつグイっとこなかった。
 やはり7時間くらいは眠りたいものだ。

 ここで、睡眠時間アンケート ・・・ → http://tinyurl.com/2lcmw
 どなたか、3時間睡眠を実践されてる方いますか?

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   ★★☆+3時間プラス居眠り5分

 
   ・短時間睡眠に興味ある方
   ・一日を長くしたいという方
   ・眠るのが大好きという方

Posted by webook at 09:11

2004年04月22日

■一冊の手帳で夢は必ずかなう(熊谷正寿)

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 人生という旅に未来年表という地図があれば・・

一冊の手帳で夢は必ずかなう
        なりたい自分になるシンプルな方法
   ===================================
   |著者:熊谷正寿
   |かんき出版|2004年 03月
   |ISBN:4761261439|本体価格:1,400円|223P
    ===================================

 僕は、最近「キャタリスト(触媒)」というポジションを見つけた。
 ビジネス・キャタリストを名乗る日本で最初の人間になる予定だ。
 (と、今書いたから、これは必ず実現する! さてもう少し具体的に計画
  を書くとしよう・・)

 個人の夢を実現することと会社のビジョンを実現することは非常によく似
 ている。「英語がうまくなりたいなぁ・・」と漠然とした思いを持つ人は
 多い(僕もそう)、しかし、そのままではいつまでたっても「なりたいな
 ぁ」のままで、最後は「なりたかったなぁ・・」で終わる。会社も同じ。
 
 さて、どうしたら夢はかなうか。いろんな方が様々な提案をしているが、
 著者の熊谷さんは、「一冊の手帳」を提示する。
 夢は~したいと書くだけでは効果半減、よりビジュアル化するか、細分化
 してあたかも手に触れられるようなカタチにするのがいいという。

 熊谷さんは「夢手帳」「行動手帳」「思考手帳」をうまく使っている。
 といっても3つも手帳をもつわけではなく、バイダー式バイブルサイズの
 ファイロファックス社製システム手帳に3つを入れているという。
http://www.pen-house.net/pen/filofax/

 ▼夢手帳には
  「夢・人生ピラミッド」
     経済、家庭、仕事、知識教養などの分野で究極の目標を書く

  「未来年表」
     ビラミッドに描いた夢を実現するための10年とか15年先まで
     の年表を作る。そこでは、今ー将来ーギャップも明確にする。
   さらに、そこからToDoリストや、今年の重点目標などにブレーク
   ダウンしていく。進捗確認のグラフも作っていく。

   といった感じだ。(こりゃBSCに似ているねぇ!うしうし)

 ▼行動手帳には、名言や行動規範、年、月、週などのスケジュールを入れる。

 ▼思考手帳では、MTG,プロジェクト別メモなどがある。

 たかが手帳・・・だが、熊谷さんの場合、人生を手帳にしてもっているよ
 うなものだね。部類のメモ魔という熊谷さん、手帳は脳みその一部みたい
 になっているようだ。

 本書は、熊谷さんが夢の実現に使ってきた手帳術の公開とともに、時間の
 使い方、情報収集の仕方、経営に対する考え方などを語った本である。
 いくつか心に響いた言葉を「メモ」っておこう。(笑)

  頭にためず、手帳に吐き出すほうがずっと生産的。もはや手帳は
  自分の脳の一部といえるでしょう。
  数値化できない目標は実行できないとイコール。(ゴーンさんの言葉)
  週間は人格をつくり、人格は運命をつくる。
  いい情報収集に大切なことは、夢や目標から逆算した目的意識だ。
  売上や利益は会社を存続させるための手段である。

 「!」の多い、素晴らしい本だ。会社の仲間も含め、たくさんの人に紹介
 したい一冊。

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   ★★★★★+未来年表

 
   ・目標管理に興味ある方
   ・他人の手帳を見たいという方
   ・夢をかなえたいという方

Posted by webook at 20:32

2004年04月21日

■コミュニティ・イノベーション(瓦井秀和ほか)

tiiki=comm.jpg
  地域の時代!?

コミュニティ・イノベーション
        魅力と活力のある地域をデザインする
   ============================================
   |著者:瓦井秀和ほか
   |NTT出版|2003年 12月
   |ISBN:4757121296|1,600円 (税込:1,680円)
    ============================================

 地域の活性化・・・、地方の時代・・・、町興し・・・など、東京一極集
 中をはなれ、もっと自分たちの地域を活性化しよう!という動きが続いて
 いる。 ~(いいことだぎゃぁ。そだそだ。ほーだわ。同感でごわす)

 本書は、そうした地域活性化の動きをレポートしたもの。地域文化とブラ
 ンド、産学コラボレーション、行政の役割、ITの活用、NPOの働きな
 ど網羅的に解説したものだ。
 学術的レポートのようなスタイルで、ホットなメッセージ性はない。
 コミュニティ・イノベーションというタイトルの割には、あれれ・・の感
 がある。

 うーむ。

 もし、この本のテーマをヒネるとすれば・・・

 地域マネジメント、地域ブランド戦略、行政と企業のコラボ、コミュニテ
 ィ活動の舞台裏など、どれかにテーマを絞るほうが、読む側は楽しいね。
 それから・・
 今注目の地域(たとえば本書にも登場する湯布院、まちおこしに成功した
 事例、独特のサービスを展開している市町村など)を、人と物語にフォー
 カスしてもう少し詳しく紹介するのもいいねぇ。

 今日は辛口。ごめんなさんしょ。

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   ★★☆+町づくりの輪

 
   ・地域の活性化に興味ある方
   ・地方の時代だという方
   ・コミュニティ大好きという方

Posted by webook at 07:58

2004年04月20日

■サービスの教科書(高萩徳宗)

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 気付きと学びのある教科書だね。

サービスの教科書
        利益を生み、幸せになるサービスの作り方
   ===================================
   |著者:高萩徳宗
   |明日香出版社|2004年 01月
   |ISBN:4756907199|1,500円 (税込:1,575円)
    ===================================

 世の中で「お客様第一」とか「顧客満足」をうたっていない企業は恐らく
 ないのではないだろうか。産業の70%以上がすでにサービス産業となっ
 てきた今、それは当然のことかもしれない。
 ところが、そういった言葉と現実の間には、まだまだギャップがある。

 病院、銀行、エアライン、障害者向けサービスなど具体的なエピソードを
 紹介しながら、サービスの本質に迫る。
 クレーム対応、サービスセンス、予想できない感動、などサービスの本質
 に迫る解説は、読む人の心に素直に響く。

 例えば・・
 
 お客様に何かを薦めるとき、「なぜ、それが欲しいのですか?」「どうし
 てそこへ行きたいのですか?」「何にお使いになるのですか?」といった
 真の目的をさぐる質問ができるかどうか・・・そこがポイントだという。
 つまり、どれだけお客様の立場になって考えられるかという姿勢が、その
 質問にこめられているのだ。
 購買の動機や意図を知れば、提案できる内容も変わってくる。
 お客様は、モノよりもヒトから商品・サービスを買おうとする傾向がある
 のは、そんな理由もあるからだね。

 ノードストームの「返品・交換は無条件でOK」というサービスは、イン
 パクトのあるマ-ケティング戦略だ。しかし、サービスの本質からいうと
 やや疑問符がつく。その意味を深堀りしているところが印象的だ。(詳し
 くは本書で)  
 また、強烈なクレームメールに対応した著者の事例やサウスウエスト航空
 のエンタテインメントサービスの紹介も興味深い。

 中でもマーケティングとサービスを対比した考察が僕は気に入った。
 
   マーケティング= お客様がどう考えるか がとても重要
   サービス   = 経営者とスタッフがどう考えるか がとても重要

 この意味は深いので本を読んでいっしょに考えよう・・。

 一生のリピーターになってもらうためには、「そこそこの」サービスでは
 なく、感動をともなったものでないといけない。そのためには・・・
 この本は、そんなことに気付き、考えさせてくれるところが、まさに「教
 科書」である。お勧め!!

 ========================================================
 

   ★★★★★+気付き

 
   ・サービスの中に感動を生みたい方
   ・真実の瞬間を見たいという方
   ・クレーム好きな方

Posted by webook at 19:13

2004年04月19日

■「行列のできるスーパー工務店」の秘密(平秀信)

koumuten=taira.jpg
先生の給料でも買えるよ!
 (小学5年生営業マン=娘さんが塾の先生にいった名セリフ)
「行列のできるスーパー工務店」の秘密
     3割安くていい家が建つ
   ============================================
   |著者:平秀信
   |日本実業出版社|2004年 02月
   |ISBN:4534037066|1,400円 (1,470円)
    ============================================

 小学5年生が家を売った! というメルマガがある。本書の著者平さんが
 発行している「マーケティング力を3分間で吸収するショート・メルマガ
 」である。実は僕も購読中だ。 http://hirahidenobu.com/

 平さんはこのメルマガで知った。その後、この本を読んだ。
 神田正典さん、阪本啓一さん、石原明さんの本や考え方が好きな方は、本
 書が気持ちよく読めるはず。

 平さんは、もと地元ゼネコンの建築部長だったがバブル崩壊後倒産。その
 後、工務店「エルハウス」を創業。2年目にして55棟を受注、4年で年
 商10億円達成と、まさに行列のできる工務店に成長させる。
 そんな経験を踏まえ、お客様とどのように対峙すべきかというマーケティ
 ングの極意を展開している。

  お客様に何を売るか(売らないか)
  お客様に何を訴えるか
  お客様に何を感じてもらうか

 など、行列のできる工務店の秘密が紹介される。
 お客様と友達になる←そのためにはお客様に振り向いてもらえる情報を出
 す←そのためには自社のUSP(ユニーク・セールス・プロポジション)
 を意識する←・・・ てな感じ。

 自己開示質問法というのが目に付いた。(コーチング修行中だからね)
 例えば
  「私は千葉にすんでるんですが、○○さんはどちらに?」
  「私んちは中学生と小学生がいますが、○○さんは何人家族ですか?」
 こんな風に自分のことを話してからお客さんのことを聞くとすんなり話し
 てくれる。ごく単純だけど、これは使えそうだ。

 もう一つは、小冊子。
 神田さんも、藤井さんも、石原さんも、小冊子というプチメディアで道を
 開いた。平さんも同様だ。うーん、これはちょっと考えどころだねぇ。


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   ★★★★★+USP

 
   ・工務店に興味ある方
   ・家を新築、改築したいという方
   ・マーケティング大好きという方

Posted by webook at 08:29

2004年04月18日

■まっくら森(本橋靖昭 /利光晋世)

makkura.JPG
影はどうしてできるのかなぁ?

まっくら森
   ============================================
   |著者: 本橋靖昭 /利光晋世
   |サンマーク|出版2004年 02月
   |ISBN:4763195646|1,500円|
    ============================================

 NHK「みんなのうた」の時間に歌われた谷山浩子さんの歌がもとになっ
 た絵本がこれだ。まっくら森の歌をきいたことがない人はここで:
  http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/makkuramori.html

 この歌によせられた声は、とても幅広い。大人の耳にもなんだか不思議な
 ものを残してくれるからだ。ちょっと幻想的な、哲学的な・・・・。
  http://www.interq.or.jp/orange/mitumi/utakan/utafile/71170.htm

 そして何度もリクエストされ放送されてきた歌がきっかけで、この絵本が
 できたというわけだ。
 もともとは本橋さんが暖めていた物語があり、それがきっかけで谷山浩子
 さんの歌になり、それが多くの人の耳にふれて絵本が生まれたという。グ
 ルグルめぐるつながりも不思議な因果だ。

   夜になっても暗くならず、月や星も見えなくなってきた町。
   「ぼく」は、その町でふしぎな黒い石を拾う、その秘密を探るため
   「まっくらさん」というおじさんをを追いかけて「まっくら森」に
   入っていく。そこで、「ぼく」が見たものは…。

 というのが絵本のあらすじ。
 宇宙的な神秘を感じさせる絵本である。
 ご家族で楽しみたいね。

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   ★★★★+光と影

 
   ・光に興味ある方
   ・影を見たいという方
   ・宇宙の秘密大好きという方

Posted by webook at 15:05

2004年04月17日

■強育論(宮本哲也)

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学習は本能である!(わかるかな?これ)

強育論
        
   ============================================
   |著者:宮本哲也
   |出版:ディスカヴァー|2004.3
   |ISBN:4887593023|1,470 (本体: \1,400)
    ============================================

 この本の第一印象。頭をガツンを殴られたような感じだった。

 これまでの教育とは一線を画し、相当厳しい教育の姿勢だ。
 「優しい」ことより「強い」ことを主眼においている。

 人は成長することや、学習することを本能的に喜びとして感じる力を持っ
 ている。それを阻害することはいっさいやらない。そして、それを自らの
 発露として湧き上がらせることこそ教育だという。
 こどもの自立を促す、硬派のコーチングといったところだ。
 基本的に人は自らの自発的な行為によって成長する。強いられたり、教え
 られて分った気になるとろこには発展がない。

 著者がどんな哲学で教育にのぞんでいるかを示す一言がある。著者が経営
 する塾の初日、小学3年生に問題を出すときのセリフだ。
 
 「今からものすごく難しい問題を10分でやってもらう。
  この問題が解けたやつは今までにひとりしかいない。
  でも解けるか解けないかはどうでもいい。10分間、頭を使い続ける
  ことができるかどうかだけをみる。
  途中であきらめるヤツは来週から来なくていい。」

 自ら伸びるエネルギーを燃えさせてくれるようなスタートだねぇ。

 塾をやっている著者が考える先生の役割をこう定義する。
   「こどもの自立を見守り、促進する」

 優しい先生でもなく、明るい先生でもなく、面倒見のいい先生でもない。
 ほめて伸ばすのでもなく、叱って伸ばすのでもない。ほったらかしで伸ば
 す。 自分の意思で這い上がるのを待つやり方だ。

 著者はこれを 「The art of teaching without teaching」
 と表現する。

 いろいろと考えさせるところが多い本だ。アートだね。

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   ★★★★★+自ら伸びる

 
   ・教育に興味ある方
   ・中学受験にそなえたい方
   ・自発自立が大好きという方

Posted by webook at 15:01

2004年04月16日

■ファシリテーターになろう(高橋浩一)

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 引き出すお手伝い・・・?
   僕はパシリスト(ファシリテーター+パシリ)

ファシリテーターになろう
   ============================================
   |著者:高橋浩一
   |総合法令出版|2004年 04月 |235P
   |ISBN:4893468391|1,600円 (税込:1,680円)
    ============================================

 ファシリテーターとは、会議の進行役である。

 35歳でコンサルの世界に転職した著者が、悩みながら会得した知識や
 経験を体系化しファシリテーションを概念化したものである。

 ファシリテーションをするということは、
 「SWOT分析を行ってから、因果関係図を作成し、解決策の糸口であ
  るレバレッジ・ポイント(重要成功要因)を探す」
 ことだという。

 ありゃりゃ?なんだか僕がBSCセミナーでやろうとしていることに似
 ているぞ・・・・。

 クリティカル・シンキング、ビジネスコーチング、図解などのながれを
 敏感に捉えながら、自分のコンセプトを体系化させてきたプロセスも面
 白い。

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   ★★★★+引き出し役

 
   ・ファシリテーターに興味ある方
   ・ワークショップをやりたいという方
   ・図解大好きという方

Posted by webook at 14:57

2004年04月15日

■やきそばパンの逆襲(橘川幸夫)

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クモリガラスが晴れるとき・・・

やきそばパンの逆襲
        
   ============================================
   |著者:橘川幸夫
   |河出書房新社|2004年 03月 |230P
   |ISBN:4309016278|1,400円 (税込:1,470円)
    ============================================

 フロントガラスがちょっと曇って見にくい時、曇りをサーっとふき取る
 と気持ちがいい。そんな爽快感をこの本では味わえる。

 世の中、ニュースや記事であふれているが、全体像や深層がクリアに見
 えたなぁ!と納得するものは少ない。ニュースも事件も記事も断片的だ
 し、解説だって舌足らずだったりするからだ。

 そんな欲求不満な感じをスキっとさせる爽快感がこの小説にはある。
 異色な本だ。実名の人物や実在の組織などがばんばん出てくるし、今、
 私たちのまわりで起きつつある社会現象の萌芽も登場する。

 へぇーっと驚きながら、自分もうすうすは感じていた「今そこにある未
 来」や「コトの深層」をクリアに意識できる。そんな小説だ。

 広告代理店を経営する満、外資系コンサル会社勤務の暮地健人、暮地と
 「ルームシェアリング」をはじめた木下佳乃、要海聡美、不動産広告部
 長の木下などさまざまな人物に時代のトレンドや、出来事の深層を語ら
 せている。橘川さんの洞察が散りばめられていて面白い!

 例えば、タクシーの運転手が、兜町あたりで拾ったお客さんから情報を
 集め、それを仲間で共有して株取引に活用する秘密結社とか、ルーム・
 シェアリングという生活スタイルとか・・・ほぉーというのが紹介され
 ている。

 橘川さんは、「書くことの楽しさを、ひさしぶりに満喫しています」と言
 っている。一気に書いたという小説は、読むほうも楽しくなる。

 さて、小説とビジネスの「間」にあるこの本から、あなたにはどんな世の
 中が見えてくるだろうか?

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   ★★★★★+真相と深層

 
   ・世の中の動きに興味ある方
   ・今ある未来を見たいという方
   ・橘川さん大好きという方

Posted by webook at 20:21

2004年04月14日

■資本金1円で小さな会社を作る本(丸山学)

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 会社を作りたくなったら・・・

【資本金1円で小さな会社を作る本】
   =========================================
   |著者:丸山学
   |秀和システム|2004年 03月
   |ISBN:4798007277|1,500円(税込:1,575円)
    =========================================

 株式会社、有限会社が資本金1円でも設立できるというニュースは、ちょ
 っとした衝撃だった。平成15年2月のことだった。
 へぇーと思ったが、まだ先のことだとやり過ごしてきた。

 最近お世話になっているオン・ゴーイング代表の斉藤潔さんは、プロのビ
 ジネスコーチ。その斉藤さんが、実は1円起業で独立された方だったのだ。
 斉藤さん → http://www.on=going.com/
 斉藤さんのコーチングセミナーは、素晴らしく感動的だし、うーん、一円
 起業かぁ・・・と僕の中でにわかに関心が高まった。

 そこで手にしたのがこの本。とってもやさしく分かりやすい。
 資本金1円で会社を作れる制度は、条件がある。
 ます、設立できるのは「事業を営んでいない個人」だという。つまり、サ
ラリーマンとか主婦とか学生とか失業者とかである。理由は、起業を促し
 経済活性化、雇用増大を促すためだ。
 事業を営んでいない個人というなら、すでに事業をやってる人はだめなの
 と質問したくなるが、ちゃんと裏わざもある。
 また、この法律は時限立法で平成15年から20年の5年間だけである。
 実際に1円だけで会社がほんとに作れるかというとNoだ。定款にはる印紙
 代など諸経費を合計すると、株式会社で約31万円、有限会社で約20万
 円の費用がかかる。しかも、つくたら利益がでなくても税金はとられる。
 (法人都道府県民税で2万円、法人市町村民税で5万円)およよ。
 定款の書き方、会社代表印の作り方など具体的なノウハウがうれしい。

 大事なことは一つ。 痛い目にあう>ということのようだ。
 宇宙の必然がそういう時だよーって教えてくれたら、またこの本を開いて
 みよう。
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   ★★★★+1円起業

 
   ・起業に関心もっている方
   ・新しく事業を起こしたい方
   ・会社を作ろうとしている方

Posted by webook at 17:10

2004年04月13日

■ブックオフ 情熱のマネジメント(グロービスMBA ブックオフ探検隊)

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あっちっち・・・、情熱は熱くないといけない。

ブックオフ 情熱のマネジメント
        
   =========================================
   |著者:グロービスMBA ブックオフ探検隊
   |日経BP企画
   |ISBN: 4861300142 | 2004/04/15
    =========================================

 本書は、グロービスで学んだ仲間たちが、中古本ビジネスで躍進を続ける
 ブックオフの企業探検をする話だ。

 ブックオフといえば、いらなくなった本を買い取り、グラインドなどの処
 理をして再生した本を売るという中古本の新しいビジネス・モデル。フラ
 ンチャイズ形式で事業を伸ばしている。

 さて、その中で起きていることとは・・・・

 そこに働く人の言葉でいえば「超つらいけど、チョウ面白い!」というも
 の。働く人のやりがい、生きがい、楽しみがいといったものを演出しつづ
 けている「情熱マネジメント」そのものなのだ。

 フレームワークだ、経営手法だ・・という机上の勉強ではなく、現場での
 汗と情熱のほとばしりの中にこそ真実という神さまがいる。

 すべては人の営み。
 そこに感動、感激、情熱を生み出すしかけや仕組みがあったら楽しい。
 京セラ稲盛さんのアメーバ経営や他利の精神、イトーヨーカ堂鈴木さんの
 サイエンス(なぜだろう?+仮説検証)のある経営、リクルートのモチベ
 ーション・マネジメントなどをヒントに、創業者の坂本さんたちはブック
 オフのコアを形成していく。
 
 そんな熱い企業ブックオフを、熱いグロービスの仲間達が探検した物語で
 ある。この本のタイトルがなんともイカしてるよね!

 昨日は、感動をマネージメントする本。
 今日は、情熱をマネージメントする本。
 最近は、こうした人の心の奥底から湧き上がるものにとても興味がある。

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   ★★★★★+情熱と汗の間に

 
   ・熱い情熱をもっている方
   ・うちの会社にないのは・・・っていう方
   ・情熱マネジメントはいいねぇという方

Posted by webook at 15:17

2004年04月12日

■儲けを生みだす表現力の魔法(平野秀典)

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 伝わらなければ意味がない!

儲けを生みだす表現力の魔法
        
   =========================================
   |著者:平野秀典
   |かんき出版|2004年 02月 |205P
   |ISBN:4761261528|1,400円 (税込:1,470円)
    =========================================
 
 伝わらなければ意味がない・・・・なんて重たいフレーズだろうか。
 まったくそのとおり!といいたことが世の中には多いし、自分自身の生活
 の中でもある。

 本書は、「感動」というキーワードをもとに、いかにビジネスを成功させ
 るかというマーケティングの話である。「ドラマティックマーケティング」
 と名づけられている。しかし、そこにはもっと広範囲な気付きと発見を与
 えてくれる人生の素敵なヒントがある。

 著者は企業に勤めながら、10年にわたり舞台演劇の現場に立ってきた方
 である。舞台経験とビジネス経験の融合は、「感動は設計できる」という
 セミナーを生み出し(すでに延べ2万人以上が参加)、そして本書も産み
 落とすことになる。

 演劇でも映画でもセミナーでも営業トークでも、相手に伝えるべきものが
 伝わってはじめて実を結ぶ。身の結び方はいろいろ。そのレベルはこんな
 ふうだ。

  悪い←  怒り<不満<満足<感動<感激<感謝・熱狂  →良い
 
 サービスが伝説に変わったドアマン名田正敏さん、ディズニーのレストラ
 ンであった伝説のアドリブなど素敵なエピソードもいいねぇ。
 UPS(ユニークセリングプロポジション)の事例も楽しい。

 なにより、感動をマネージしようという発想がいい。

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   ★★★★★+USP

 
   ・感動することに関心ある方
   ・感動こそ命さってという方
   ・最近、感動がないねぇという方

Posted by webook at 07:49

2004年04月11日

■社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった(熱い気持ち編)(香取貴信)

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真実の瞬間は、物語になっている。

【社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった(熱い気持ち編)】
   =========================================
   |著者:香取貴信
   |こう書房|2004年 01月
   |ISBN:4769608195|1,200円 (税込:1,260円)
    =========================================

 人が成長し変化していく姿はすばらしい。そしてその体験をひとつの感動物語
 にすることもまたすばらしい。
 香取さんは、それを見せてくれた人だね。
 本書は、ディズニーランドという学校の物語、その2。

 前作は「仕事」「教育」「サービス」がキーワードだったが、今回のテーマは
 「伝える」「責任」「夢の実現」である。
 熱い気持ちがこめられている。

 教える瞬間、教わる瞬間、気づきの瞬間など多くの真実の瞬間が切り取られて
 いる。見事だ。

 今回は著者がもっとも尊敬する最強(恐)の上司である町丸さんや、白さんな
 どの似顔絵もあって楽しい。

 今日はディズニーシーで遊んできたんだけど、なんだか香取さんがいるんじゃ
 ないかなぁーなんて想像したりして・・・笑

 第二作も感動がいっぱいだよ。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+気持ち

 
   ・TDLにいってきた方
   ・感動が大好きだってという方
   ・学ぶことははいいねぇという方

Posted by webook at 15:29

2004年04月10日

■図解「非常識に儲ける人」の1億円ノート(起業家大学/主藤孝司)

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マインドマップがあったぞ!  

図解「非常識に儲ける人」の1億円ノート
        
   =========================================
   |著者:起業家大学/主藤孝司
   |三笠書房|2004年 01月
   |ISBN:4837920489|1,000円 (税込:1,050円)
    =========================================
 
 起業、図解、ものごとの捉え方、生き方・・・こうした言葉がぐるぐる回るよう
 な楽しさと感動がこの本にある。
 薄いムック本スタイルの本だが、これは価値ある一冊。
 なんたって、とびらにあるアイデアのメモ書きシートがマインドマップ。いろん
 な企画が書かれている。これをみただけで、うー、これはいい感じぃ~、と思っ
 てしまった!。

 図解と文章で解説される「1億円の絶対法則」は、なかなか響くものがある。

 たとえば、こういうものがあったらいいなーと思ったあと、その「わがまま」を
 通しきった人がだけが儲けられる!という法則。ヤマト運輸、旅の窓口などの事
 例をひもときながらの解説は面白い。
 また、「世間のビジネス常識とは違う考えや行動が成功を生むという法則」では
 ベン図があって分かりやすい。
 <みんなができっこないという+皆が流行らないという+みんなが知らない>の
 重なる部分においしいネタがあるというものだ。

 しかし、本書で最高のネタだと感じたのは、考えや行動のP/L,B/Sシート
 だ。この部分は思わずコピーをとった!

 たとえば、人生の損益計算書(P/L)では
   売上=チャンス、運、洞察力、直感、縁、ひらめき
   費用=しっと、ねたみ、悪口、批判、あきらめ、怒り
   利益=お金、時間、豊かさ、幸せ
 というものだ。ふむふむだねぇ。人生やビジネスを会計のフレームにあてはめた
 ところがユニークだ。

 図解が久恒さん流で、とてもいい感じ。
 解説も事例を豊富に織り込んでわかりやすい。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+非常識

 
   ・久恒さんの図解に興味ある方
   ・起業したいという方
   ・アイデアはいいんだけどねぇという方

Posted by webook at 15:26

2004年04月09日

■ビジネスを成功に導く「4+2」の公式(ウィリアム・ジョイス/ニティン・ノーリア)

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4たす2は 成功のもと?

ビジネスを成功に導く「4+2」の公式
        
   =========================================
   |著者:ウィリアム・ジョイス/ニティン・ノーリア
   |ソフトバンクパブリッシング|2003年 12月
   |ISBN:4797324309|1,900円 (税込:1,995円)
    =========================================

 世の中に企業研究はいくつかある。
 有名どころでは「エクセレント・カンパニー」「ビジョナリーカンパニー」など
 だ。本書もビジネスの成功の秘訣をさぐるものだが、他との違いは成功の状態だ
 けでなく過程(上昇や下降)にも注目しているところだ。
 何十という企業の10年間(86-96年)における業績変化を分析し、そこか
 ら成功法則を抽出したものだ。テラダイン、ホームデポ、ターゲットなど基本的
 に米国企業が研究対象であり、日本人にはちょっとなじみが薄い。
 ともあれその分析からだされた成功法則が4+2の法則というわけだ。

 さて、4+2とは何か

 企業が取り組むべき課題とには、4つの必須事項(戦略、業務遂行、文化、組織
 構造)があり、さらに(人材、リーダーシップ、イノベーション、合併と提携)
 のうちの2つの補助要件に秀でていなければならない・・・
 というのが4+2の所以だ。

 確かに8つの要件はあたっていると思えるが、後者の4条件を補助要件と位置付
 けたところは、若干違和感を感じる。

 推薦の言葉を寄せているトムピーターズも「この本の一言一句に同意するわけで
 はないが・・」と微妙な言い回しをしているところが面白い。

 3でも4でも7でもないところがユニーク。

 ====================================================================
 

   ★★★+4+2+?

 
   ・事業の成功に興味ある方
   ・企業家の方
   ・足し算はいいねぇという方

Posted by webook at 07:54

2004年04月08日

■安藤百福のゼロからの「成功法則」(鈴田孝)

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人生に遅すぎるということはない

安藤百福のゼロからの「成功法則」
        
   =========================================
   |著者:鈴田孝
   |かんき出版|2004年 02月
   |ISBN:4761261501|1,333円 (税込:1,400円)
    =========================================

 日経新聞の私の履歴書で、安藤百福さんが登場したことがあった。
 普段、たべているカップラーメンは本書に登場する安藤さんが発明、開発
 された商品だ。また、僕の大好きなチキンラーメンも、同じく安藤さんの
 発想と努力から生まれている。

 48歳で無一文になってしまった安藤さんは、敗者復活をかけて、ラーメ
 ンの開発に没頭する。自宅の庭に小さな小屋を作り、朝から夜中まで、丸
 1年間1日の休みもなくラーメンの研究を続けたという。ある日、奥さん
 がてんぷらを揚げているとろこを見て、チキンラーメンをつくるヒントを
 得たという。

 本書は、こうした安藤さんのヒストリーや考え方をひもときながら、成功
 のためのヒントを考える本だ。秀吉などの歴史のエピソードなども織り交
 ぜながら第三者としての立場で「安藤百福」を掘り起こしていく。


 「発明、開発、事業は時代を読む作業である。」(百福)というように
 時代の流れという味方がないと事業は成功しない。カップラーメンに気を
 よくした安藤さんは、カップライスをどーんと投入するが顧客にはまった
 く受け入れられず撤退することになる。大規模投資をしたあと、顧客の反 
 応をみて即座に撤退をきめたのも大きな決断だ。
 まさに時代を読む作業である。

 『日清食品のグランドデザインを描け』『逃げるな、立ち向かえ』など
 日清マン10則が掲載されている。

 安藤さん自身の著書、「魔法のラーメン発明物語 (私の履歴書)」も面白
 いかもねー・・・
 ====================================================================
 

   ★★★+カップラーメン

 
   ・いつもカップラーメン食べてる方
   ・ラーメンは日清だって方
   ・リセットはいいねぇという方

Posted by webook at 20:38

2004年04月07日

■<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です(山田真哉)

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  わかりやすさとは、アートである。

<女子大生会計士の事件簿>世界一やさしい会計の本です
   =========================================
   |著者:山田真哉
   |日本実業出版社
   |ISBN: 4534037384 |2004/04|1300円
    =========================================

 なんとなく理解はしたが、その基本的なツボを人に教えるほどではない。
 そんな「やや不満感」がいつまでも残っていがちなのが「会計」の世界。
 毎月、決算報告を聞いてはいるものの、ところでそれってどういう意味だ
 っけ?なぁーんていまさら人には聞けないし・・・という状況だ。
 そんな会計コンプレックスを打破するためには必読の一冊。

 世界一と謳っただけのことはある。さすが山田さん、超分かりやすい。
 世界一分かりやすいだけでなく、楽しみ(エンタテインメント)の要素も
 盛り込んであるのが素晴らしい。カッキーと萌ちゃんの痛快会計ドラマが
 織り込んであるのだ。

 貸借対照表(B/S)はストックの世界、損益計算書(P/L)はフロー
 の世界。いきなりそういったことを説明するのではなく、もっと直感的な
 アナロジーの世界で理解を進めてくれるのがうれしい。(ここが山田さん
 の真骨頂だ)

 会計の世界を4つの箱にわけて説明を進めている。
 4つの箱は 木(資産、財産
       水(資金源)
       火(費用、出費)
       金(収益、売上) である。

 トヨタやホンダなど実際の会計データを事例として引用しながら解説がす
 すむので、リアリティも十分。

 会計の二面性、財務的改善の方法、税効果会計の意味と背景など、今まで
 わかったフリをしてきたことが、ふむふむと納得できるのが痛快である。

 この本を読んで思った。分かりやすさというのは一種のアートである、と。
 ビジネスアートの世界を感じるねぇ。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+芸術的な分かりやすさ

 
   ・企業会計を勉強しなくっちゃという方
   ・いまさら会計のイロハをきけないという方
   ・女子大生という字を見ると無意識にデレっとなる方(笑)

Posted by webook at 18:27

2004年04月06日

■数字のどこをみてるんだ!(数字で日本を暴く会/和田秀樹)

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 へぇ、あの数字はそういう意味だったのぉ!

数字のどこをみてるんだ!

   =========================================
   | 著者:数字で日本を暴く会/和田秀樹
   |宝島社|2004年 01月
   |ISBN:4796638199|1,300円 (税込:1,365円)
    =========================================
 
 会社でも新聞やニュースでも、毎日、たくさんの数字がでてくる。
 出てくる割には、その意味や背景が知られていないことが意外に多い。

 例えば、交通事故死者は毎年1万人前後、しかしそれをはるかに上回るの
 は自殺者の3万人だ。98年以後ずっと3万人以上らしい。
 一方で、イジメを苦にした子供の自殺とか、ストレスで押しつぶされた管
 理職の自殺とかが頻繁にニュースになる。となると、この3万人の中には
 そういう人が多いのか・・・と思いたくなるのだが、実は違う。
 職を失った中高年の自殺が2/3以上だという。
 (中高年の自殺は多すぎてニュースにならない・・ということだ)

 従って、目に触れるニュースなどだけで世の中をみていると時には間違っ
 た印象をもつことになる。
 本書では、そうした数字の裏にある背景を読み解く本だ。

 防衛費や失業率などの日本経済、犯罪件数や検挙率などの犯罪実態、結婚
 や出産などの生活実態など「よのなか」を数字でみることができる。
 ベースになっている数字は総務庁、警察庁などの統計データである。

 ちなみに・・・

   家計収入の90%は、賃金(サラリー)
      失業や倒産はそのまま無収入になるということだ。
      アメリカは70%、イギリス62%、ドイツでは58%

   道路予算は世界一 6兆円
      日本の道路は、アメリカの5倍くらい高くついている。
      2004年度の道路予算案で、道路整備は6兆円。防衛費の 
      5兆円よりも多い。道路族が群がるのも無理ないか・・。

 などなど、へぇーそうだったのという面白さがあるね。
 本書の分析もある意味でひとつの見方であり、別の視点でみたくなる内容
 もある。数字で考えるきっかけにどうぞ。

 ====================================================================
 

   ★★★☆+数字

 
   ・統計数値に興味ある方
   ・あの数字はおかしいぞっていう方
   ・数字はいいねぇという方

Posted by webook at 19:40

2004年04月05日

■女子大生会計士の事件簿(3)(山田真哉)

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  ますます面白くなってきた!

女子大生会計士の事件簿(3)
        
   =========================================
   |著者:山田真哉
   |英治出版|2004年 04月
   |ISBN:490123448X|950円 (税込:998円)
    =========================================

 藤原萌美(後任会計士)と柿本一麻(公認会計士補)を中心にさまざまな
 事件を解決する会計監査の物語。第3弾である。

 3度目ともなるとすこし興味も薄れ・・・な~んて思うかもしれないが、
 このシリーズ、そのワクワクする魅力と勉強になるわぁ~度は、いっこう
 に衰えない。今回も映画企画会社の不正、仙台にあるワンアイホテルを舞
 台にした経費と固定資産の振替操作、伊達通信工業が行なった減損会計の
 操作など、へぇーと言わせてくれる楽しいストーリーがいっぱい。

  1.<映画の中の会計士たち…あはは>事件
      ─除却とキックバックの話─
  2.<鏡を割ったのは誰だ!>事件・前編  
      ─部門別会計と利益の話─
  3.<鏡を割ったのは誰だ!>事件・後編
      ─減損会計の話─
  4.<未来の財務諸表の作り方>事件
      ─直接原価計算の話─
  5.天使のウィルス
      ─システム監査の話─

 面白かったのは、会計操作が行なわれていたホテルが、1年後に業績を回
 復し、にぎわうようになったストーリー。
 従前は、事業実態が見えるようにと部門会計を厳格に運用し、組織改革を
 すすめていたのだが、やがて部門間のいがみ合いなど軋轢が生まれていた。
 そこで、部門会計を一切廃止してしまったのだ・・・・。すると部門間の
 協調が生まれ好転していったというお話。
 うっ、どこかで見覚えがあなぁーと思ったら、ダイエー3事業を立て直し
 た高塚猛さんのエピソードだった。著者も高塚さんが大好きという。こう
 いうふうにリアルと事件簿がつながるのも楽しいねぇ。

 エンターテインメントとエデュケーション、あたらしいジャンルの本は、
 着実にファイルを積み重ねている。がんばれカッキー。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+かっきーん

 
   ・会計監査に興味ある方
   ・今度監査をうけるんだわという方
   ・物語はいいねぇという方

Posted by webook at 19:41

2004年04月04日

■かなり不揃いの起業家たち(中尾吉宏)

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 世間はひろいねぇー!

かなり不揃いの起業家たち
熱い思いから寒いネタまで、ホンネ満載の自作メッセージ
   =========================================
   |著者:中尾吉宏
   |アリーフ一葉舎|2002年 08月
   |ISBN:4899920040|1,525円 (税込:1,601円)
    =========================================

 よのなかにはたくさんの起業家のみなさんがいる。そんなことはわかって
 はいるのだが、実際にこうして本になってみると、へぇーという驚きがわ
 いてくる。
 本書は、京都・大阪の異業種交流会から生まれた、起業家たちの物語。
 36人の方が、起業のきっかけや事業への熱い思い、そして生き方を語る。

 ひとりぐらい存じ上げている方もいるかな・・・・なんて見ていったのだ
 が・・・・。実は、一人もいなかった。世間は広い!
 それだけ、たくさんの方が起業し、あたらしい事業を進めていると思うと
 なんだか元気がでる。

 僕的にビビっときたのは、株式会社C&L研究所日本支社の小田雅彦さん
 のケース。小田さんは、36歳のときに「45歳で独立します」と宣言し
 たという。結局10年先ではなくもっとはやくその夢は実現した。資本金
 1ドルの株式会社である。 http://www.umaikoto.com
 小川さんは、夢が実現した大きな要因は<目標をたてたこと>だという。
 NLP( http://www.webook.tv/archives/000444.html ) を活用した夢の
 実現支援のサービスである。 <うまいこといかせ屋本舗>という。
 
 本としては、不揃いの起業家(2)のほうが面白かったような気も・・・
  http://www.webook.tv/archives/000528.html

 ====================================================================
 

   ★★★☆+かなり

 
   ・起業に興味ある方
   ・何かやってみたいという方
   ・ベンチャーはいいねぇという方

Posted by webook at 19:36

2004年04月03日

■日本を創った12人(前編)(堺屋太一)

nihonn=1.jpg
歴史をこういう目でみると面白い!

【日本を創った12人(前編)】
        
   =========================================
   |著者:堺屋太一
   |PHP研究所|1996年 11月
   |ISBN:4569553419|660円 (税込:693円)
    =========================================
 
 結婚式はキリスト教会で、葬式はお寺で、お正月には神前で手を合わせ
 ・・・といった日本人の柔軟さはどこからきたのか・・・なんて考えた
 こともなかったが、本書を読めば、なるほどと思える。
 
 聖徳太子がその人。
 大陸からの伝わった仏教を取り入れるときに、それまであった神道の信
 仰を排除せずに上手く融合させていったところが『えらい』ようだ。
 世界的にみても珍しいらしい。そういえば海外では宗教戦争などで多く
 の血が流れている。

 そんな面白い内容などをふくめ12人の日本を作った人を取り上げてい
 る。

 今、宮崎で日本の神話にふれる旅の途上。なかなかいい本をもってきた
 もんだ。。。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+12人

 
   ・日本人のルールに関心がある方
   ・文化のもとを知りたい方
   ・昔の人は面白いねぇという方

Posted by webook at 19:34

2004年04月02日

■頭のいい子は図で育つ(久恒啓一)

zudesodatu.bmpこれは、育図書!。

頭のいい子は図で育つ
        
   =========================================
   |著者:久恒啓一
   |全日出版|2004年 03月
   |ISBN:4861360064|1,300円 (税込:1,365円)
    =========================================

 本書は、親子で始める「図解」の教科書だ。

 頭のいい子=学校の成績がいい子、というステレオタイプは、まだまだ私
 たしの脳みそに縛りをかけている。
 (会社の価値を財務的な面だけでみるのとちょっと似ている)
 しかし、実際には、そういうものだけではないという意識がだいぶ広まっ
 てきたようだ。久恒さんは、頭がいい=考える力、感じる力、そして情報
 を自分のものにする力がアランスよくのびていること、だという。

 この本でいちばん気に入った図解は、「四季」
 春夏秋冬の移り変わりは図解したものだ。すこしずつ重なる4つの円に春
 夏秋冬がかかれ、かさなりの部分に初冬、初春、初夏、初秋が入る。
 おー、なるほどぉー!といたく感心した図だ。
 こうした身近なテーマ、本の内容、経済白書などの硬いものまで様々なも
 の図解する。

 図で考えるとはどういうことか・・・具体的にわかるのが楽しい。
 親子で楽しむきっかけをつかんでみたい。

 ====================================================================
 

   ★★★★☆+育図

 
   ・久恒さんの図解に興味ある方
   ・子供にだってという方
   ・図解はいいねぇという方

Posted by webook at 19:19

2004年04月01日

■社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった(香取貴信)

desny1.jpg
夢の王国の裏には・・もっとすごい感動が・・

社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった
        
   ==========================================
   | 著者:香取貴信
   |こう書房|2002年 05月
   |ISBN:4769607695|1,200円 (税込:1,260円)
    ==========================================

 いわゆるヤンキーだった著者は、16歳のときにディスニーランドでアル
 バイトをはじめる。人は変われる、そういう環境や場があれば・・。
 ディスニーランドは、夢のワンダーランド・・・来た人をひととき楽しま
 せてくれる非日常の空間・・・というのが一般的な見方だ。
 本書は、そんなディズニーをささえているスタッフ、アルバイトの成長の
 物語だ。本人自身が経験し感動した体験がベースであり、非常に臨場感が
 ある。

   働くとはどいういうことなのか
   人に教えるとはどういうことなのか

 などすばらしい成長の物語がある。涙がでるくらいワクワクして読んだ。
 一言で言えば、「気づきの物語」である。
 そのプロセスがとても感動的だ。

 たとえば、こんな場面がある。
 著者がシンデレラ城のガイドにも慣れ、どこかに慢心が生まれた頃、新人
 君のガイドといっしょに案内することになる。新人君のほうがゲストに喜
 ばれ「一生懸命が感動を生む」ことに気づかせられるるシーンだ。
 気づきと行動、そんな繰り返しがドリームランドの裏側で日々行なわれて
 いるようだ。それはまさにコーチングの世界でもある。

 本書は、「テーマパークが私の学校」というメルマガが本になったものだ。
 →  http://www.shuu.co.jp/MailMagazine/watasi/TOP_frame.htm

 ご本人にお会いしたのが2月、まだ本を読む前だ。チャパツに派手な格好
 は、いまだにヤンキーの雰囲気がある。(失礼)
 すんごい元気な方だね!  「その2」も読んでみなくては・・・。

 ====================================================================
 

   ★★★★★+しみるねぇ!

 
   ・ディズニーランドが好きな方
   ・ディスニーランドで働いてみたい方
   ・楽しく仕事をしたいかた方

Posted by webook at 22:26

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