2007年07月02日

みんな力 ~ 新井範子 + 栢野克己さん講演会

そして、市場は戦場ではなくなった。

書籍情報

みんな力―ウェブを味方にする技術
新井 範子
東洋経済新報社 (2007/06/15)
売り上げランキング: 29433

本のひらめき

ウエブ2.0の時代は、みんなの知識が積み重なり、みんなとコミュニケーションをとりながらネットワークができる。そして、相互作用しながら問題を解決する助け合いの仕組みが、心地よく機能する・・・そんな時代である。このことを著者は「みんな力」と名づけた。

この力は、その昔、小さな集団・集落で機能していたもので、どこかなつかしさを感じさせてくれる。

経済というお金ワールドの発展とともに、助け合いの場は、いつしかシェアや利益を奪い合う「戦場」としてのマーケットに変貌した。

そして、今また、その場は、「奪い合う場」から「助け合う場」に一段階段を登ろうとしている。田坂さんの螺旋的階段を登るステップである。

本書は、世の中の変化を

  市場はもう戦う場ではなく、説得する場ではなく
  みんなで力をあわせる場なのだ

という言葉に凝縮し、新しい時代を洞察している。

どうやらWeb2.0の時代は、「相反することが同時に違和感なく両立してしまう世界」らしい。下心を隠したPRはすぐに分かってしまうし、いいたくないことも隠すと内部からバレてしまう・・・、人間や企業の本性がかんたんに透けてしまう、そんな時代になったようだ。

評判(レピュテーション)を大事にし、みんなの力を味方につける・・・そんな考え方をこの本から感じ取りたい。

企業戦略も、これからおおいに変わっていくことだろう。もっと人間的に。


僕の思いつき

時代は、「臨機応援」の時代になった!
誰かを助ける応援することで、自分が輝ける、喜べる・・・そういうことが、ネットの力を利用して容易にできる時代だ。

あげることはもらうこと。もらうことはあげること。

メビウスの環のように、表裏一体となる理(ことわり)の中に、私たちの現実はある。応援していたのは、実は応援されていた・・・みたいに。

ドクター佐藤の、「人はあなたと私の区別がつかない」という原理が、ここにも現れている。

ウエブ2.0は、臨機応援の時代でもある。



オススメ度

★★★★★+みんなの力だ

読んで欲しい方

・ウエブ時代の風の心を感じたい方
・臨機応援・団に入りたい方
・みんな力を感じたい方

Posted by webook at 13:57 | TrackBack

2007年06月25日

★【Webook 特別号 2007.06.25】ぺるそーな ~ 新しいナショナリズムのために

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Mag
Magazi   Webook of the Day 特別号 ~ 早読マガジン
Magazine    http://webook.tv
Magazi   Magazine Preview by Shinnosuke Matsuyama
Mag
------------------------------------------------------2007.06.25-----


   明日発売のマガジン、早読み情報をお知らせします。
   Webookのおまけサービスとして始めてみました。
   富士山マガジンズのスペシャル協力をいただいております。感謝!


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■早読み一誌:【ぺるそーな】   
  
  |2007.7月号
  |1000円

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▼<記事のツボ>

記事のメニューは

 + 国づくりのデザイン
 + 文化の伝承
 + メディアの目きき

など・・・


ぺるそーな。実は初めて中身を見た(汗)。21世紀のジャイロスコープ・マ
ガジン、つまり時代の羅針盤というポジショニングで、ちょっと硬派な月刊誌。

印象的な記事は、「新聞・テレビに騙されないために」~わが国に大量難民来
襲の兆し、という北朝鮮からの大量難民来襲の話。先日、小さな小船で脱北し
てきた北朝鮮の人たちがいた。あの事件を見聞きして何を思うか・・・という
ところだ。帝京大の志方俊之さんの記事である。

北朝鮮の政治情勢はいろんなケースが想定されるが、いずれにしても、先回の
亡命成功は、クチコミで広がり、最悪の場合、20万人くらいの難民が押し寄
せると見積もられているという。しかし、現実には、日本の難民受入れの体制
は、ほとんど鎖国状態で実際には対応できない・・という。先般の事件で、こ
うしたことへも考えを敷衍してみるきっかけになる。


ベストセラーの紹介コーナーには、江副さんの「リクルートのDNA」が紹介
されている。僕も読んだが、取り出すところは人それぞれ。

いま、様々な新しい事業やベンチャー企業の経営者に出会うと、実はもとリク
ルート・・・なんてことが多い。その理由がこの本にも書かれている。本誌が
フォーカスしているリクルートのモットーを再掲しておこう。

 1.誰もしていないことをする主義
 2.分らないことはお客様に聞く主義
 3.ナンバーワン主義
 4.社員皆経営者
 5.社員皆株主
 6.健全な赤字事業を持つ
 7.少数精鋭主義
 8.自己管理を大切に
 9.自分のために学び働く
 10.マナーとモラルを大切にする


などなど、なかなか読み応えのある記事がある。


▼<僕のひらめき細胞>

身の回りには、フリーペーパーも含め、社内報、雑誌・・・さまざなま紙メデ
ィアがある。そういうものを「受け取るもの」と認識している人がほとんどで
ある。しかし、いまやいろんなことがやろうと思えばできる。

フリーペーパーだって、出そうと思えばできなくはない。

情報のアチラ側にたつか、こちら側に立つかは、生き方を大いにかえる。

どんな小さなメディアでもいいので、アチラ側にたってみよう。
人生変わるかも・・・。


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▼<読みたくなったら>

   ・Fujisan.co.jp
    デジタル版は今スグ「送料無料」で「全世界」で読めます
    http://www.fujisan.co.jp/magazine/1612/ap-webook

   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 14:57

2007年06月22日

★【Webook 2007.06.22】図解 今の日本がひと目でわかる! ~ 久恒啓一 + 本のまぐまぐに掲載

   簡単に説明すると・・・


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●今日の一冊:【図解 今の日本がひと目でわかる!】

   どうしても知っておきたい!社会人の常識

    --------------------------------------------
   |久恒啓一/著
   |三笠書房|2007年06月
   |ISBN:4837922325|1,000円|97P 
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

分っているようで、分ってないものって、いろいろある。
たとえば市町村合併。平成の大合併とか言われるが、あれは何を意図し、なぜ
そういうことをしたのか・・・・要するに何なの?と問われるとき、はたと立
ちどまる。いろんな資料をかき集めてまとめるとなるとこれも大変。だから、
何か必要にせまられないかぎり、そのまま放置することになる。

一言で簡単に教えてよ・・・なんていわれたら・・・もうこれしかない。

 図解。

図解し、その図の意味することを簡潔な文章にする。これがもっとも効率的で
かつ親切だ。

本書は、日本の現状を読み解く図解版教科書である。行政、経済、医療、年金
などが図解で解説してある。新聞などである程度は知っていても、断片的な知
識に過ぎないものを、繋ぎ合わせ鳥瞰図にしてある。

いまの日本のかたちを知るキーワードは、「情報化」「環境化」「少子化」「
地球化」の4つだという。まずこの鳥瞰視点から眺め、あとは個別テーマが図
解される。

久恒さんと教え子の皆さんの労作である。


<僕の思いつき>

会社の中には、複雑な問題とか、こ難しい専門的な内容とか、きっとあると思
う。そういうのを図解して、誰かに説明する資料を作ってみるのもいいね。

図解してから解説文を書くと、あたまが整理された状態なので、文章も書き易
い・・・かも。

試してみよう。


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<オススメ度>

   ★★★★+図解日本

<読んで欲しい方>

   ・図解が好きな方
   ・難しいことを易しくいいたい方
   ・易しいことを面白くしたい方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/36g683  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 14:51

2007年06月19日

★【Webook 2007.06.19】とてつもない日本 ~ 麻生太郎 + YOORL

   正論、異論、麻生論


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●今日の一冊:【とてつもない日本】

   日本の底力はまだまだ凄い

    --------------------------------------------
   |麻生太郎/著
   |新潮社|2007年06月
   |ISBN:410610217X|680円|190P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

ここんところ麻生太郎さんの本が矢つぎばやに出ている。先日ダカーポでも特
集が組まれていた。参院選を前に存在感を訴える意図もあるのだろうか・・。

そんなシワクがあるかなかははさておき、本書は、麻生太郎氏の考えと人とな
りをにじませるなかなか面白い本である。

教育崩壊、格差社会、高齢化問題、ニート問題など、メディアは暗いニュース
ばかりを喧伝しているが、「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」という未来
へのメッセージを語っている。少しダミ声で話す口調そのままに、多少過激な
意見も述べられているが、それがかえって好感だ。

例えば、ニート。あれはいかん!というのが世の中の論調だが、ちょっと待て
という。「ニートは、ニートのペースで生きていくことを認めてもいいのでは
ないか。あれもスローライフの一種だ、くらいの余裕をもってみることも、時
には必要ではないか」という。
また、高齢化も暗い未来の予測のようにいうが、そんなことはない。老化は、
退化ではなくどこまでも進化だ、という。

外交の話、靖国の話、マンガの話など「正論」とは趣を異にする「異論」を展
開している。

ちょっとやんちゃでバンカラな雰囲気が「美しい国へ」の安倍晋三首相の実直
品行方正さと好対照をなしている。

人を知るのは、なかなか面白い。


<僕の思いつき>

時の人が、アピール狙いで書く本は、それなりに冷静に読む必要もあるけれど
その人を知るきっかけになる。

地を出して本を出すのは、リスクを伴ったチャレンジでもある。政治家は、そ
ういう発信をもっとやってもいいのではないだろうか。

また企業のお抱え本的なものも、あざとさと正直さのびみょうなサジ加減をま
ちがえなければイケるかもしれない。

チャレンジ、チャレンジ。

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<オススメ度>

   ★★★★+元気な日本

<読んで欲しい方>

   ・政治家に興味のある方
   ・麻生太郎ってどんな人?という方
   ・マンガ好きな方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/25e7om  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 19:03

★【Webook 2007.06.19】とてつもない日本 ~ 麻生太郎 + YOORL

   正論、異論、麻生論


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●今日の一冊:【とてつもない日本】

   日本の底力はまだまだ凄い

    --------------------------------------------
   |麻生太郎/著
   |新潮社|2007年06月
   |ISBN:410610217X|680円|190P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

ここんところ麻生太郎さんの本が矢つぎばやに出ている。先日ダカーポでも特
集が組まれていた。参院選を前に存在感を訴える意図もあるのだろうか・・。

そんなシワクがあるかなかははさておき、本書は、麻生太郎氏の考えと人とな
りをにじませるなかなか面白い本である。

教育崩壊、格差社会、高齢化問題、ニート問題など、メディアは暗いニュース
ばかりを喧伝しているが、「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」という未来
へのメッセージを語っている。少しダミ声で話す口調そのままに、多少過激な
意見も述べられているが、それがかえって好感だ。

例えば、ニート。あれはいかん!というのが世の中の論調だが、ちょっと待て
という。「ニートは、ニートのペースで生きていくことを認めてもいいのでは
ないか。あれもスローライフの一種だ、くらいの余裕をもってみることも、時
には必要ではないか」という。
また、高齢化も暗い未来の予測のようにいうが、そんなことはない。老化は、
退化ではなくどこまでも進化だ、という。

外交の話、靖国の話、マンガの話など「正論」とは趣を異にする「異論」を展
開している。

ちょっとやんちゃでバンカラな雰囲気が「美しい国へ」の安倍晋三首相の実直
品行方正さと好対照をなしている。

人を知るのは、なかなか面白い。


<僕の思いつき>

時の人が、アピール狙いで書く本は、それなりに冷静に読む必要もあるけれど
その人を知るきっかけになる。

地を出して本を出すのは、リスクを伴ったチャレンジでもある。政治家は、そ
ういう発信をもっとやってもいいのではないだろうか。

また企業のお抱え本的なものも、あざとさと正直さのびみょうなサジ加減をま
ちがえなければイケるかもしれない。

チャレンジ、チャレンジ。

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<オススメ度>

   ★★★★+元気な日本

<読んで欲しい方>

   ・政治家に興味のある方
   ・麻生太郎ってどんな人?という方
   ・マンガ好きな方

<欲しくなっちゃった方は>

   ・アマゾン  http://tinyurl.com/25e7om  (日本の方)
   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

Posted by webook at 19:03

2007年06月06日

ダカーポ ~ 麻生太郎の真実! 

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Mag
Magazi   Webook of the Day 特別号 ~ 早読マガジン
Magazine    http://webook.tv
Magazi   Magazine Preview by Shinnosuke Matsuyama
Mag
------------------------------------------------------2007.06.06-----


   6月6日発売のマガジン、早読み情報をお知らせします。
   Webookのプラスαサービスとして始めてみました。
   富士山マガジンズのスペシャル協力をいただいております。感謝!
   http://www.fujisan.co.jp/magazine/1612/ap-webook


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■早読み一誌:【ダカーポ】   
  
  |麻生太郎の真実!
  |608号
  |2007.6.20号
  |320円

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▼<記事のツボ>

 記事のメニューは

  + 次期首相にいちばん近い男 麻生太郎の真実!
  + 参院選を面白くするための政治基礎講座
  + 女性が働きやすい企業とは?
  + 日本のワインが美味しくなってきた

 など・・・

 この中では、やはり麻生太郎氏の記事が、とても興味深い。
 
 阿部首相をめぐる政治の動きも、社会保険庁のずさんな年金管理などを中心
 にどろどろしてきた。個人的には、阿部さんにがんばっていただきたいが、
 世の中は、次期首相を誰に・・・なんてかまびすしい動きもある。

 前回の首相選挙で敗れた麻生さん、その政治的背景にせまる記事が面白い。

 この方、古くは吉田茂首相などにつながるとっても由緒ある血筋のお方。
 歴史の教科書になっちゃいそうな家系図はさすがである。またその言動や
 思想なども紹介されていて、なかなか面白い。

 この号は、はやりこの記事がお薦めだ。

 その他、日本のワインが・・・も、ワイン党の僕としては気になるところ。
 日本のワインもがんばってほしいね。


▼<僕のひらめき細胞>

 ふだん、あまり雑誌は読まないんだけど、ウエブで試し読みができる環境
 はうれしい。
 富士山マガジンサービスでは、いくつかのデジタル雑誌がお試しで読める
 、しかも、丸ごと!一冊。
 こうした新しい動きには、ちょっとアンテナ張っておきたいね~。

 Fujisan Readerダウンロードして読むのだが、これがまたちょっと面白い
 動きをする。(アナログにページをめくる感じで)

 あなたも、よかったら・・・。


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▼<読みたくなったら>

   ・Fujisan.co.jp
    デジタル版は今スグ「送料無料」で「全世界」で読めます
    http://www.fujisan.co.jp/magazine/1612/ap-webook

   ・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd  (アメリカの方)

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■明日へのストレッチ:

 特別号のいきさつを・・ちょっと・・・。

 実は、古いお付合いのある富士山マガジンサービス の相内さんと
 チャットしてたところ、このメルマガの話にMosoが広がりました。

 テーマ系(小田さんによると人はゴール系=論理派と、テーマ系=感性派
 にわかれるという)の僕としては、それじゃー・・と、後先考えずに
 やることになりました。汗;

 R25に僕の記事がのったのをきっかけに、デジタル版の雑誌を見る・・
 そんなトレンディなやり方に妙にハマっているのです。

 自分でダウロードしたデジタル雑誌はFujisan Readerで過去ログも
 見えるのがうれしい。一冊まるごとダウンロードできる。

 デジタルで雑誌を読む、不思議な感覚を味わってみてはどうでしょうか。
 ところどころに音声がはいっていたり、写真をクリックすると動画に
 なったり・・・まるでハリーポッターの映画のようです。

 詳しくは http://www.fujisan.co.jp/digitalmagazine.asp/ap-webook

 今週号(2007/6/6迄ダウンロード可能)のR25(山吹色)は、
 僕がまだ載ってま~す。笑

Posted by webook at 15:16

2007年04月19日

宮崎発日本を変えんといかん ~ 東国原英夫 + 4/21(土)100冊倶楽部大阪パーティ

   「テゲテゲ」力で、がんばいよ!


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●今日の一冊:【宮崎発日本を変えんといかん】

   テゲテゲ力でまずは宮崎改革から

    --------------------------------------------
   |東国原英夫 著
   |集英社|2007年04月
   |ISBN:4420310170|952円|189P
    --------------------------------------------

<本のひらめき>

阿部首相ほどは遠くない、イチローほどはメジャーではない、石原知事ほどは
ぎとついていない。いまどきちょっと気になるお方。それが「東国原宮崎県知
事」、そのまんま東さん。

お笑いのタレントさんが、知事に?えー?みたいな印象があったが、当選後、
宮崎PRマンとしての活躍はすごいパワーがあった。宮崎県民の多くは、うれ
しい気持ちになったのではなかっただろうか。「そのまんまさん、がんばいよ
」と心の中で叫んでいたに違いない。

この本は、東国原知事のPR本と言えなくもないけれど、その考え方や、選挙
に臨んだ心意気などが垣間見えて楽しい。

TVのバラエティ番組で有名になったから、政治家になって・・・というもの
じゃない。ちゃんと志があって、早稲田大学の二部で勉強したり、マニフェス
ト研究会で研鑚したり・・と見えないところで必死に汗をかいていたのだ。

宮崎の歴史や、産物の紹介など、急ごしらえな雰囲気がしないでもないが自身
のブログ日記や、マニフェストなど、自分の言葉で語っているところがいい。
メディアの拙速な対応に対しても、きっちりと自己を主張している。

テゲテゲというのは、「適当」「たいがい」というのが語源の宮崎弁。テゲテ
ゲはいかんぞ!といった否定的使われ方をすることもあるようだが、よい加減
というポジティブな意味で、選挙戦や県議会で使ったという。

 意見や見解の相違は、テゲテゲにしていっしょに頑張ろう

という具合に。

そのまんま東さんのMosoは、テゲテゲ力で実りつつあるようだ。そのまん
ま、がんばいよ!


<僕の思いつき>

小学校の文集で「僕は芸人と政治家になる」と書いたという。ふたつとも実現
したことになる。
子どものころのそうした思いは、ただ純粋に感じたことの発露になることが多
く、ムクな気持ちであることが多い。だからこそ、それをもち続けていると実
現しやすいのかもしれない。

原始Moso雲 みたいなものだね。

あこがれの人を見て、いつかあーなりたい・・・・あんな仕事をしてみたい、
そういう「思い」って大事かもね。

あのころ何を思っていたか、ふっと思い出してみようか・・・。


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<オススメ度>

   ★★★★+がんばいよ!

<読んで欲しい方>

   ・政治家になりたい方
   ・よのなかにお役にたてることをしたい方
   ・宮崎県ゆかりの方

Posted by webook at 14:34

2006年11月29日

これから何が起こるのか ~ 田坂広志 + 素敵なデキゴト

   その進化の向こうにあるもの・・・
   

書籍情報


これから何が起こるのか
田坂 広志
PHP研究所
売り上げランキング: 445

本のひらめき

素晴らしい本が出た。今年出た本の中でだんとつイチオシ。読みながらマインドマップをガシガシ書いてしまった。それがとても気持ちよく描けたのは、田坂さんの整然とした流れと深い内容に気持ちが弾んだからだろうか。

本書は、WEB2.0革命の深層を流れるものは何か、これから資本主義社会がどう変化していくのか、企業や商品やマネジメントはどう変わるのか、働き方はどう変わるのか・・・を、統合的、体系的、弁証法的に語りおこした本である。

田坂さんが、風の便りや、講演、著作などを通じ語ってこられたすべてのことが縦横の糸のように織り込まれている。

これまで田坂さんの本を読んだり、講演に参加したり、Podcastで聞いたりした方なら、たぶんこう感じると思う。

 そういえばあのとき・・・

そして、そんな事物の理を復習するような納得感に加えて、さらにその先を見通す洞察の輝きに、驚きと希望と勇気をもらえると思う。

情報革命は、95年にインターネット革命として静かにはじまり、それはいま振り返ればWeb1.0革命とも呼ぶべきものだった。そして、ブロードバンド化したときがWeb1.5革命。さらに衆知の創発や共感の創発を生み出したWeb2.0革命が今ここにある。衆知の創発とは、たとえばWikiやLinuxのような世界である。また共感の創発は、「電車男」のような世界である。さらに、その先には、人、商品、空間を融合する
Web3.0革命がすでに扉を開けて待っている。

いくつかの進化のプロセスの過程は、技術だけでなはく、働き方、企業のあり方、商品の生まれ方など様々な要素の変化を包みこみながら進んでいるという。

本書は、ロングテール現象などを引き合いにWeb2.0革命といわれるネットの進化が、社会に与える真の意味を問うすごい内容がある。

特に、深い共感を抱いたのは「ボランタリー経済」の表出である。今、自分たちの周りでおきている“あの素敵な行為”は、いったいなんだろう?という僕の疑問がスッキリと晴れた。まるで、曇りガラスが透明になるような爽快感である。

大きな変換の波のなかで、企業のあり方、人の働き方、経済のあり方・・・様々なものが「進化」の過程を歩んでいる。

その流れを理解しつつ、未来を作る私たちの存在を意識できるところが、本書の素晴らしさの要素ではないだろうか・・・。

この本を読まずして、2007年を迎えてはなりませぬ。


僕の思いつき

先日、土井さん、藤井さんと僕で鼎談(THE21)があった。今年のベスト10冊を選んで推薦しあうという設定だった。ぼくは、ヒラメキ系、Moso系の本を選んで紹介した。

今思えば、しまったである。訂正記事を出したいところである。なぜなら、今日の本が、今年一番のオススメ本だから・・・。

今日は、100冊倶楽部の編集会議があった。そこは、まさに本書に書かれているネットとリアルの融合。ボランタリー経済の劇場。傍を楽にする労働感の現場。利益とはさらなる社会貢献をせよとの世の声という利益感の共鳴。そんな集まりだった。

素敵な仲間が生み出しているプロダクトはまさに「作品」。
それをコラボレーションで創り出そうとしている仲間は「アーティスト」。
そんな気がしてならない。

多少Mosoモードで自画自賛かもしれないけれど、この本の目線の先にある素敵なものと、今日の会議の雰囲気がとても近いものに思われて、帰りの電車の床には一しずくの涙がポトンと落ちた・・・。

今日はすべての人に、そして全てのデキゴトに、ありがとう・・・を贈りながら休むことにしよう。



オススメ度

★★★★★+生き方2★0

読んで欲しい方

・この国に生まれてよかったと思いたい方
・Web2.0の深層を知りたい方
・新しい働き方のヒントを得たい方

Posted by webook at 19:20 | Comments (1) | TrackBack

2006年10月30日

これも経済学だ! ~ 中島隆信 + 石野雄一さんセミナー

経済学って、こんなに楽しいの?

書籍情報

これも経済学だ!
これも経済学だ!
posted with amazlet on 06.11.03
中島 隆信
筑摩書房

本のひらめき

経済学と聞くとどんなイメージを持つだろうか。僕は理科系だったから、どうも経済学部と聞くとなんだか空気みたいなよく見えないボワーっとした世界をイメージしていた。社会に出てからは、マクロ経済だのお金やビジネスモデルの分析・・といった印象が強い。要はお金でしょ・・みたいなドライな印象もある。

本書は、そういったマイナスイメージを払拭し、経済学が、人間活動の「なぜ?」にせまる広範な学問であることを卑近な事例で紹介する本である。

落語などの伝統文化を経済学的に見たり、宗教を経済活動的な視点で考えたりと、普段は想像もしなかった視点が面白い。

家本制度は、参入障壁という経済学でのコンセプトに通じる。仏教の檀家制度も経済的にはよくできた制度かもしれない。

世の中の仕組みを「経済学のなぜ?」で紐解いていくと、脳みそに楽しい刺激が与えられるかもね。

大学生と受験生と社会人の方、ぜひ。


僕の思いつき

よのなかを会計の視点で分り易く解説する
よのなかを数学(数式)でひもとく
よのなかをアートの目線で考える
よのなかを人事部の視点で分析する

などいろいろ、思いつきで遊べそうだ。



オススメ度

★★★★+経済学入門

読んで欲しい方

・経済学専攻の方
・経済学を簡単に説明したい方
・経済学を学びたい方

Posted by webook at 14:14 | TrackBack

2006年10月21日

NPO入門 ~ おとな愉快団! + みかんと運動会

 いつだって誰かに貢献したい・・・

書籍情報

NPO入門
NPO入門
posted with amazlet on 06.10.26
山内 直人
日本経済新聞社
売り上げランキング: 48,486

本のひらめき

NPOをはじめる人が増えてきた。とくに定年後の生き方のひとつのオプションとしてNPOを設立したり、既存のNPOに参加したりする熟年の方も多いようだ。

今までは会社に貢献してきた方が、今度は社会に貢献する場をみつける・・・
そんなことが増えてくるのではないだろうか。

本書では、NPOの基本やNPOで活躍されている方の取材などを紹介し、これからの生き方のひとつを提言をしている。

またネット時代の特徴としてSNSやブログをNPOに活用することももポイントになる。本書ではネットツール使い方の基礎も紹介されているので、スターターの方には親切な内容がある。

これまでのビジネス経験を生かし、世の中に貢献する生き方・・・ってなんだか素敵ではないだろうか。

ひとつ、あなたも・・・・


僕の思いつき

今の仕事を通じて社会に貢献する。もし、起業するならそういう事業にしたい。すでにどこかの会社に働いているなら、その仕事が社会にどう貢献するのか、その意味をもう一度見つめなおしてみたい。仕事の向こうに何を見て、取り組むか・・・。二人の石切り職人のどちらを選んでいるのか・・・そんなところを考えてみたい。

大きな会社になるとだんだんそれが見えにくくなる。組織が分かれ、部分を担う体制になるとよけいにそうなる。それでも、遠くにあってもクリアな夢が人の心をまとめ、生き生きとさせる。志、ビジョン、夢、・・・熱く語れるリーダーとシンプルなメッセージが必要だ。

あるだろうか。・・・・もしないなら作るしかない。自分で。



オススメ度

★★★★+社会貢献

読んで欲しい方

・NPOって何か知りたい方
・社会にお返しをしたい方
・世の中をよくしたい方

Posted by webook at 22:13 | TrackBack

2006年09月27日

嫌老社会 ~ 長沼行太郎 + 新内閣

誰しも老いる・・・のだが。

書籍情報

嫌老社会 老いを拒絶する時代
長沼 行太郎
ソフトバンククリエイティブ

本のひらめき

2005年の国勢調査では日本の人口は1億2776万人でピークとなり、その内65歳以上の人口が21%となって「超高齢社会」に突入したという。

国連の定義では、65歳以上が7%で高齢化社会、14%で高齢社会、21%で超高齢社会と呼ぶらしい。日本はそれぞれの段階に1970年代、1994年、2005年に到達したという。

老いは、遠い先の話ではなく、すでにじわじわと浸透している今の話なのである。キンさんギンさんがTVのインタビューで「取材費は何に使いますか?」と問われて「老後の蓄えにします」と答えたと言う。笑 これは誰しも自分はまだ高齢者の当事者ではないと思いたいという好例かもしれない。

著者は、長寿社会の高齢者をふたつに分ける。定年後のアクティブに活動するセカンドステージと、その後に高い確率で訪れる痴呆問題を包含したサードステージである。

古来、長老は智恵に長け、尊敬の対象だったが、一方でボケてしまったり寝たきりになってしまうと嫌われるという現実もあった。このあたりは社会思想としてどう対処すべきかを考えないといけない。

PPK(ぴんぴんころり)と生きたい(死にたい)という願いがあるのは、ぴんぴんな時代(セカンドステージ)と死の間を限りなく短くしたいという願いでもある。逆にいえば、そうでない現実は、財源や社会インフラの未整備から「嫌老社会」をかもし出しているともいえる。

社会的にも思想的にもまだまだ「老い」の問題はクリアになっていない。矛盾の中に存在している。

本書は、ソクラテス、ボーボワール、吉田兼好、谷崎潤一郎など古今東西の思想も紐解きながら、老いについて考察している。ちょっと学術論文的だけれどなかなか深い問いに満ちている。

問われているのは、老いの生き方と、老いを見守る生き方である。


僕の思いつき

老人、老年、中高年、高齢者、お年寄り、シルバー、シニア、ご長寿、エルダー・・・さまざまな名称がある。
いずれも、微妙に敬う気持ちをにじませたり、中性化したりする言葉の妙がある。

超高齢社会の自分達を呼ぶ言葉として、なにか素敵なものはあるだろうか。なんと呼んでほしいか。そんなことも考えておこう・・・。


オススメ度

★★★★☆+生の循環

読んで欲しい方

・お年よりを大切にしたい方
・電車で席を譲るのがすきな方
・元気なお年よりと遊びたい方

●今日のおまけ:( 安倍新内閣 )

 新内閣が発足した。様々な問題を抱えつつ、ちょっと爽やかな雰囲気の
 門出・・・。リーダーの雰囲気というのは大切だ。

 安倍さん、記者会見での弁舌は、自分の言葉で自信をもって語っていた。
 原稿を見ないで(プロンプターも使わないで)なかなか堂々としていた。

  特定の団体や既得権を持つ人たちのために政治を行うつもりはない。
  毎日、額に汗して働き、家族を愛し、地域をよくしたいと願う、日本の
  未来を信じたいと考える普通の人たちのために政治をしていく。

 美しい国をめざす首相のなかなかカッコいいセリフである。

 少なくとも、政治家=いかにも胡散臭そうな人種というイメージからは
 ちょっと距離をおく雰囲気がいい。

 あ、政治的にはいわゆるノンポリな僕なので、これはちょっとした感想
 だけ。戦後生まれ、団塊世代の尻尾のほうの世代の方は、シンパシーを
 感じてるかもね~。

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2006年08月23日

アメリカと比べない日本 ~ 横山禎徳 + 一句浮かんだ

デザインは楽しい!

書籍情報

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本のひらめき

日本は、戦後の復興期から高度成長時代、バブル期、その後の失われた15年・・と大きな変貌をとげてきた。現在50歳以上の人は、「3丁目の夕日」にある種のノスタルジーを感じながら来し方を懐かしく思ったりする。

現在の日本の立ち位置を、バブル崩壊後回復期に差しかかっているという経済一辺倒な味方で捉えるのは、視野が狭い。少子化、超高齢化、環境、医療・・・様々な問題に立ち向かう新たなステージにいると著者は言う。

 日本は、無類の「課題先進国」になった。

というわけだ。そしてここからが重要なのだが、その答えは誰も知らない。自らが考え抜き変えていく「課題解決先進国」となるべきである!というのが本書のツボ。

思考停止をしてしまった経済大国は、一時、醜いエゴイスティックな日本人を生み出したこともあったが、これからは「社会システムをデザインし直す」という課題解決の道を行くべし・・というわけである。

課題に取組むには、姿勢と方法論が重要だという。姿勢(マインドセット)は、誰にも頼らずにやる、アメリカと比べない、という自立型のマインドだ。
方法論は、単発、分析、縦割りといったアプローチではなく、横串の社会システムとして統合した解を求めようというものだ。これを「社会システム」のデザインであると著者は表現する。

既存の社会システム(=消費者・生活者に価値を提供する体系的仕組み)は、超高齢化社会を想定していない。だから個別問題ではなく、統合的にデザインしなおす必要があるのだ。それは既存の縦割り行政の枠組みでは到底なしえないことだ。本書は、「社会システム・デザイン」という考え方を提示した本である。

第二弾は、「超高齢化社会をどう経営するか」という問いに具体的に答えるものになっているかもしれない・・・楽しみである。

日本の立ち位置を見定め、これから何をどう考えていくべきか、一筋の光をなげる本である。


僕の思いつき

前半、日本の越し方について、経済、生活、政治、文化、日本人のセルフイメージなど広範な分野で“オーバービュー”がなされている。非常に分かりやすく、かつ素肌感覚で読み取れるのがいい。自分が生まれ育ってきた道を、社会の動きや価値観の変遷の中で捉えることができ、自分史を描く参考になった。

問題に対して、横串を通し、全体最適のデザイン(デザインとは統合だという)をするという方法論に多いに感じるものがあった。

フォーカスする先を日本という国ではなく、うちの会社、としてみると、同じように企業経営のデザインというまた面白いテーマも見えてくる。

よーし、デザインするぞ!っと。



オススメ度

★★★★★+社会システムのデザイン

読んで欲しい方

・日本を変えたい方
・この国がすきな方
・デザインするのが好きな方

●今日のおまけ:( 一句できました・・・笑 )

  

    昼はセミ、夜はコオロギ 残暑見舞


                 夏野夜一

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2006年08月22日

チェンジメーカー ~ 渡辺奈々+ビジネスプランコンテスト発表会

魂が震える素敵なお話・・

書籍情報

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本のひらめき

この本に登場する人たちは、掲載されている写真をみただけでなんだかオーラを感じる。どの人も、そんなことできるんだろうか?と思えるようなことを、コンパッション(情熱と志)とネットワークで実現し、そして社会の影の部分に光をあてる事業をしている。

 一隅を照らす、これ国の宝なり。やがてそれは世界を照らす。

というの言葉(これは田坂さんの講演で聞いたんだけど)が、まさに実現している様子が、ドキュメンタリー的に紹介されている。

この本にある様々な取り組みを知ると、心をぐっと動かされる。感動の涙もでる。僕は、こんな人たちの活躍に感動を覚え、わがMosoをまた深めることになった・・・

 ロザンヌ・ハガティさん(コモン・グラウンド・コミュニティ代表)NYC
   マンハッタンの廃墟をホームレスたちの心安らぐ住まいとして蘇らせる
   取り組みをしている。そのゆるぎない情熱と説得力は、NYC市長や大
   手保険会社メットライフを動かすことに・・・

 ユリ・オルシャンスキー、ジョバンナ・ベッズーロ(ソッコルソ・クラウン)
   病める子どもの心に語りかけ、わずかに残る健康な部分を引き出す。
   クラウンとは道化師のこと。
   ホスピタル・クラウンという職業を確立している。
   麻酔も効かない病気の子どもが、ホスピタルクラウンのおかげで
   大手術を笑顔でうけた・・というエピソードなどが紹介されている。
   道化は・・決りに縛られている人間に代わって、束縛から逃れて
   自由になりたいという願望をかなえてくれる、という。

このほかフリースクールを立ち上げたスマイルファクトリーの白井智子さんなど、たくさんのチェンジメーカーが登場する。

著者の渡邉さんはプロの写真家。彼女がインタビューしたソーシャル・アントレプレナーたちは、未踏の地平に奇跡をおこしつつある。奇跡は、多くの人がそんなことできっこない・・・と思うことがおきたときに使う言葉だ。

渡邉さんは言う「たったひとりの力は、海の水の1滴に過ぎないが、でも海の水は水滴が集まってできているともいえる」と。この言葉に僕はシビレた。

心を動かされること保証つき。


僕の思いつき

本書は、HRI(ビジョンハウス)の内田さんにご紹介いただいた本。
100冊倶楽部の第二回Moso会議でのこと・・・。

社会起業家・・・ソーシャルアントレプレナー・・・という生き方が、このごろとっても光っている。

内田さんはじめHRIの人たちも、ベトナムに学校をつくって運営をサポートするいわば社会起業家的な存在でもある。

世の中、なんだかいい方向に動いているような・・・そんな気がするねー。

でもって僕は、Moso製作所に、クラウン部門をつくることにした。



オススメ度

★★★★★+コンパッション

読んで欲しい方

・社会を変えたい方
・人の役に立つのがすきな方
・世の中に貢献する事業を興したい方

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2006年07月10日

この国のけじめ

藤原正彦 + K&Jセミナーまもなく満席
   共感の数々・・・

書籍情報

この国のけじめ
この国のけじめ
posted with amazlet on 06.07.15
藤原 正彦
文藝春秋 (2006/04)


本のひらめき

「国家の品格」を読み、多くの読者がなるほど!やそうだそうだ!という共感を覚えたことだろう。

本書も同じく藤原さんのズドンと切り込んだ辛口エッセイである。

特に英語に対する考えが共感を呼ぶ。英語第二公用語論の沈静化の後、今度は小学校で英語必須化の動きがはじまった。東京荒川区では、英語が正式教科に格上げされ、小1から担任が教えることになるという。保護者の要望も強く、この動きは全国に広がりそうな勢い。

さて、これに藤原さんはまっこうからNoを突きつける。その観察と洞察が非常に面白い。

 まず小学校での英語教育を主張する人の大多数は、英語が不得意の人である。

 英語力ゼロに近いほとんどの小学校教諭が、生徒に一体何を教えるのか。
 ブラックユーモアとしてなら世界中に受けること必定だが、教えられる
 子どもたちは気の毒である。

と手厳しい。また英語に対する誤解をこう整理する。

 英語がうまくなれば世界から理解され信頼される。
 英語がうまくなれば経済が発展する
 誰でも英語をモノにできる
 すべての国民が英語を話せることが必要で、そうなれば日本の国際的
 プレゼンスも高まる

なるほど、そういう幻想があるような気もする。

大切なのは伝達手段の英語より、断然、中身であり、その人の人柄である!とという主張は、まったく同感である。

このことは他の著書でも主張されているが、何度読んでも共感を覚える。

後半の「父新田次郎と私」や「私の作家批評」なども興味深い。


僕の思いつき

本書の著者、藤原正彦さんの父、新田次郎の作品は、遠い昔に読んだことがある。

 アイガー北壁
 銀嶺の人

などだ。時をへて、また面白い味わいがあるかもしれない。



オススメ度

★★★★★+藤原節

読んで欲しい方

・この国の実情を考えたいと考えてる方
・この国の真実に興味ある方
・藤原節がききたい方

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2006年06月26日

第一回 居酒屋甲子園 ~ 柴村恵美子 + 平野先生コメント

次回は来年2007年3月13日(火)! ボールペンでメモしとこう。

書籍情報

居酒屋甲子園 (第1回)
居酒屋甲子園 (第1回)
posted with amazlet on 06.07.02
柴村 恵美子
ゴマブックス (2006/06)


本のひらめき

居酒屋甲子園!? 
最初にこのイベントについて知ったのは、リッツカールトンの高野さんからの
メールだった。ものすごく感動するから、来年はご一緒しましょう!とお誘い
いただいた。それからしばらくして、この本を発見。うん、これは読まねば!
ということでゲットしたのが、先日の出路さんのちょっとアホ!イベントの会
場だった。

本書は、斎藤一人氏の一番弟子でもある柴村さんが、このイベントの感動的な
すばらしさを「魅力の案内人」としてルポしたもの。実は、柴村さんがこのイ
ベントに参加したのはほんの「お付き合い」。本当は途中で帰るつもりだった
という。ところが、いつしか感動の渦に巻き込まれて、涙にくれて最後までい
てしまったという。

全国の居酒屋・ダイニングの若手経営者らが集まり発足したのがNPO法人居
酒屋甲子園である。 http://www.izako.org/

大嶋啓介さん(居酒屋てっぺん)、上山弘明さん(大阪笑売研究所)ら4人が
次のようなMosoで立ち上げたもの。

  もっと外食産業を、居酒屋業界を面白くしたいね!

そして全国の熱い奴をさがすうち、あちこちにいろんな経営者がいることが分
かる。そしてその人たちを繋いで開催されたのが居酒屋甲子園というわけであ
る。

このNPOの仲間は、「競合する相手をコテンパンにやっつけることを“よし”
とせず、競い合いながらもお互いにいい情報を交換し、ともに成長せい、経済
的精神的に豊かになることを目指す」、こんな仲間なのである。21世紀型経
営を垣間見る、そんな気がする。

本書には、ベスト5のお店の居酒屋甲子園でのプレゼンの様子や、現地レポー
トがある。

『感謝の原点は親孝行なんです』という愛知県春日井市にある居酒屋『寅衛門』。
居酒屋甲子園でのプレゼンでは、参加メンバーがお母さん「生んでくれてあり
がとう」というメッセージを披露した。会場の人はみんな涙したという。僕も
想像しただけで泣けてくる・・・。

ただお客様に感動を演出するだけでなく、その奥にある思いを掘り起こして行
動するところがいいねぇ。

さて、どのお店から体験しようかなー、っと。


僕の思いつき

いいものには触れたほうがいい。知らないことは考えられない。感動した経験
がなければ人様に感動は与えられない。感謝しなけりゃ、感謝されない。
さっそく感動居酒屋にいってみよう。

本書には、トップ5店が現地ルポで紹介されている。
 ★ human dining 寅衛門(春日井店)
 ★ 小姐極楽中華 香香台風(札幌市)
 ★ 食処ばあ 幸 (静岡県吉田港)
 ★ 和と惣菜と旨い酒 合点(本厚木店)
 ★ 旬採酒房 憲晴百 (熊本市)

またトップ30のデータもある。近くのお店があったらぜひトライしよう。

ちなみに次回の居酒屋甲子園は2007年3月13日(火)である。いまからメモして
おこうね。



オススメ度

★★★★★+感動の源流

読んで欲しい方

・居酒屋大好きという方
・感動店舗に興味ある方
・お店の仲間を元気にしたい方

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2006年03月11日

日はまた昇る ~ ビル・エモット + 車椅子バスケットの試合

沈んだら昇る

書籍情報

日はまた昇る――日本のこれからの15年
ビル・エモット 吉田 利子
草思社 (2006/01/31)


本のひらめき

「日はまた沈む」という本があった。90年に出た本である。
90年代半ばに日本の衰退が始まる。日出づる国日本に現われた凋落の兆しを英国人ジャーナリストが分析した本だった。実際にバブル崩壊等で苦しい状況になったわけだが、外国人が指摘したところが新鮮だったかもしれない。

さて、本書は、同じ著者による「また昇る」という逆の分析。よのなかのことは波のように繰り返し変化するから当然といえば当然の現象でもある。そろそろ景気が上向いて生活が潤うようになってほしいという期待もあって、キャッチーなタイトルである。

内容は、このところの日本経済の状況、政治の動向、アジアの目線などを外国人ジャーナリストの目で分析し、ちょっと先の未来を予測する内容だ。

「飛ぶ鳥を落とす勢いで何をやってもうまくいく国」ではないが、「どうにもダメなくに」でもない・・・二冊の著書からそんなことが浮かんでくる。

少々読みづらい文章ではあるが、外国人の目線がどんなところに向いているのか知るのにいいかも。


僕の思いつき

変化は「徐々に」、しかし振り返ってみれば大きな山谷がった・・・というのはよくある話。

どうしようのない会社・状況もずっとそのままではなく(時にはほんとにドボンすることもあるが)、また絶好調だからといってずっとそのままでいけるワケもない。

落ちたら上向き努力を心がけ、上がっても常に危機感をもってことにあたる・・そういう単純なことが、実は結構むつかしい。

わが身を振り返って考えてみよう。


オススメ度

★★★+上下運動

読んで欲しい方

・日本を眺めてみたいと考えてる方
・ガイジンの視線に興味ある方
・日本を元気にしたい方

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2006年02月27日

投資ソフト(GCハロー)で見つける儲かる株! ~ 奥村 研 + 堀先生メルマガ

強い味方になるか!

書籍情報

投資ソフトで見つける 儲かる株!
奥村 研
実業之日本社 (2006/01/19)


本のひらめき

インターネットの普及とネット証券会社の進出で、多くの個人がネットで株式売買をするようになった。ネット株で資産を増やそう・・・などといった書籍もたくさん出ている。

本書は、こうした個人投資家むけにお薦めのソフト「CGハロー」を解説した本である。楽天証券とかEトレードとかネット証券会社も、それぞれにウエブ上でソフト(検索やチャート機能など)を提供したりしているが、もっといいのがありますよ・・・というのが、本書の提案。

個人投資家に望まれる投資ソフトの機能は、「高いチャート機能」「検索機能」「売買タイミングの表示機能」だという。ふむふむ。
株式投資で重要な3つのファクター(銘柄、株価、タイミング)を判断するのに必要な機能というわけだ。

本格的に株式投資をしよう・・・なんて方にお薦めの本だ。

面白い機能があって、そのひとつが「オートモード」。トレードを始めるきっかけを教えてくれる機能だ。投資資金や市場やスタンス(短期で決戦か、気長に待つかなど)を決めて検索すると、銘柄一覧が表示されるもの。その時、横軸に勝率、縦軸に利益率のマトリクスになって表示されるのが斬新だ。

めあての銘柄の下値(絶好の買い場)、上値(売り場)なども教えてくれる。このバックではフィボナッチ数列が利用されているという。
シミュレーション機能、検索機能、トレンドラインなど、面白い機能を見ていると、使ってみたい気持ちがウズウズしてくる。

GCハローを株取引の実践で使うには、費用がかかる。
 http://opticast.co.jp/hello_demo/demo_41.htm

本書でどんなものかをつかんでおくといい。


僕の思いつき

もし、ネットで株取引を始めたばかりとか、これから始めようかという方は、基本的なことを理解しておく必要がある。

こんなサイトが参考になるかもしれない。
 http://kabu.waku-doki.com/blog/

例えば「ゴールデンクロス」とは、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上にクロスすることで、その株の短期的な上昇速度が長期的な上昇速度を上回るということだ。つまり買い!っていうシグナルだ。
反対に、短期が長期の移動平均線を上から下にクロスするのがデッドクロス。これは売りのシグナル。これらの2つは、移動平均線を分析するうえで最も基本のセオリーだ。

株で金儲けだ・・と目をギラギラさせるのは品がないが、世の中の動きを見る目を養うひとつの活動だとすれば本気でこういうソフトを使ってみるのもいいかもね。



オススメ度

★★★★+GCハロー

読んで欲しい方

・株式投資を始めたい方
・ネット株投資を始めた方
・ソフトを探している方

<欲しくなっちゃった方は>

・アマゾン  http://tinyurl.com/zqqrv      34705
・楽天Books http://item.rakuten.co.jp/book/3722767/
・富士山コム http://tinyurl.com/g4qd

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2006年02月08日

ロウアーミドルの衝撃 ~ 大前研一 + 癒し系

M字型の二極分化

書籍情報

ロウアーミドルの衝撃
大前 研一
講談社 (2006/01/26)


本のひらめき

所得階層が二極化し、ビジネスや経済、政治はどう変わるのか。大前さんのズバっと切り込んだ分析と提言が書かれている。毎度のことながら、読みやすく分り易い。

失われた10年と嘆かれた不景気の後、最近は回復基調になってきているといわれているが、大前さんはこれを「バイアグラ景気」と呼ぶ。理由は、ほとんどが中国関連特需によるものだからだ。
ここしばらく、日本で起きた変化の本質は、「長期衰退の中で所得階層が二極化しM字型社会へ移行したこと」だという。年収600万円以下のローワーミドル以下の人たちが8割を占めるというわけだ。

こうした中で、政治は、企業は、なにをすべきかを論じているところが、この本のすごさである。

M字型の所得分布になるとき、企業はどんな戦略をとるべきか・・・。

「なんちゃって自由が丘」がいいという。ひぇー、大前さんにしてはすごく軽いノリの表現(笑)。これは、何かといえば・・・「価格はロウアーミドル、センスはアッパーミドル」つまり、「価格は安いが、センスは自由が丘」というわけだ。
たとえば、ナチュラルキッチン(100円ショップだけれど、扱っているのはお洒落な人気輸入雑貨など)、ZARD(衣料品)などがそれにあたるという。

政治の世界では、道州制、付加価値税などのユニークな提案が再登場する。これまで大前さんが主張してきた平成維新のたくさんの具体的アイデアだ。政治は、バカらしくてもうやらん!という大前さんだけれど、この方の提言を実現できる世の中にぜひなってほしいものだ。(なんか、できるような気がするんだけど・・・Moso)

本質を見ながら、鋭い提言をする本書は、じっくり読んでおきたい。


僕の思いつき

「古いものを壊すだけでは、新しいものは生まれない」と大前さん。
たしかに、いろんなところで、それは真理だと思う。

会社の中にもそういうものがあるかもね。

新しいものを発想する頭の使い方・・・そういうのをぜひ、見習いたい。
今、ぼくはそれは Moso することだと思っている。
(今年は、Moso力 っていう本を書くぞ、と)
       ↑
      copyrights by webook



オススメ度

★★★★★+8割

読んで欲しい方

・アッパーになりたいと考えてる方
・下流に興味ある方
・人生を元気にしたい方

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2006年02月04日

這い上がれない未来 ~ 藤井厳喜

格差社会に流されず・・・

書籍情報

這い上がれない未来  Never-Climbing Society
藤井 厳喜
光文社 (2005/12/14)


本のひらめき

本書は、国家破産( national bankruptcy) を契機に「超・格差社会」が訪れ今以上に「金持ち」と「貧乏人」がはっきりすると予測する。

日本だけでなく、欧米における生活格差の事情を解説し、これからの格差社会を展望している。

ちょっと興味深いと思ったのは、米欧の学歴事情。
アメリカでは、高校卒業時にトップ10%だと、ブッシュ大統領から直接賞状が届くという。また大学も私立はべらぼうに高く(年間500万前後)、中流でも名門一流大学にいくには大変だという。ただし、奨学金制度が相当充実しているため機会均等社会を保てているのだという。

這い上がる人になるために、若者にはこうアドバイスする。

 1.海外の名門一流大学に留学せよ
 2.公務員になってはいけない
 3.就職するならグルーバル展開している企業にいけ
 4.最低、英語は話せるようにしろ
 5.金融・経済の知識を身につけよ

など10項目がある。

だから、「どうしよう・・」ではなく、だから「いろんなことを考えよう」
というのが本書である。


僕の思いつき

三浦展さんの「下流社会」が売れている。危機感を煽られるとついつい反応してしまうのは世の常。しかし、いつの時代にも豊かな人もそうでない人もいるわけで、その要因が何にしろ右か左かといった二元論的な思考をするのは、いかがなものか・・・と思う。

人を羨ましく思ったり、自分を自慢してみたりしても仕方がない。どんな価値を世の中に残せるか・・そういう思考のほうがいいのではないかと思う。

本書にも、若い頃からずっと寄付を続けてきたアメリカ人の話が登場する。その人の暮らしは決して豊かではない。しかし、明らかにこの地上にすばらしい何かを残している。

上か下かといった二極分化の流れが仮にあるとして、そのなかで自分は下流にいきたくない・・という利己的な発想は、心が貧しくなるかもしれない。


オススメ度

★★★★+格差

読んで欲しい方

・中流を維持したい方
・未来を考えるのがすきな方
・子どもを留学させたい方

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2006年02月01日

入門マイクロファイナンス ~ フェルダー直子

こんな貢献もあったのか・・・

書籍情報

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本のひらめき

マイクロファイナンス・・・・耳慣れない言葉に興味を持った。

1970年代から80年代にかけバングラデシュや南米の数カ国で、貧困層の女性グループに対して所得創出活動のために小口ローンを提供する実験的な試みが、マイクロファイナンスの起源らしい。
政府や国際的な援助資金がもとになったという。

貧困層への金融サービスである。わずか2ドルのために口座を開き、無担保のローンを組む・・・そんなサービスを銀行はやらない。まして巷の高利のファイナンスは問題外だ。

そんな超小口のファイナンスをしているのが、マイクロファイナンス金融機関(MFI)と呼ばれる。なんと世界にはそういうものが6000から1万ものMFIがあるというから驚く。

ぼろもうけしてヒルズ族のお仲間になどという貧困な精神ではない。地球規模で社会をよくしようという崇高な志に根ざしている。そんな世界があることを、そしてそういうことを目指して活動している人がいることを本書で知った。

これは、すごいことだ。と思う。

マイクロファイナンスのおかげで、生活レベルをあげ、子供を学校に行かせることができた・・・といった事例が紹介されている。そして、驚くべきことにこのマイクロファイナンスの利用者の95-99%はきちんと返済していると
いう。

金融といえば、なにやら幸せの片寄せ、富の片寄せみたいなイメージがあり、そこに貧困層を救う社会貢献の余地があるとは思いもよらなかった。
大事なところは、それが「慈善活動」から「ビジネス」の領域にまたがってきていることだ。どうらやそれが現実にできるらしいのだ。すごい!
利潤追求と社会貢献を同時にできる、そういうことだ。

人間の善なる心根にもとづいたMFIの活動をもっと知りたくなった。


僕の思いつき

著者とMFIの出逢いは99年に読んだ小さな記事だったという。バングラデシュのグラミン銀行に関する小さな記事だったらしい。

世の中のお役にたちたい・・・・そんな志の人に、しかるべきときにしかるべき情報がとびこんできたということだ。

よのなかには、ほかにもいろんな社会貢献の仕方がある。そんな情報は、ぜひ共有したい。

著者のフェルダー直子さんは、スイス在住。いつか日本にお招きして、この話を直接聞く機会をもつことにしよう。



オススメ度

★★★★★+人類規模の志

読んで欲しい方

・世界のことを考えている方
・貧困を解決したい方
・ファイナンスの新しい姿をみたい方

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2006年01月18日

国家の品格 ~ 藤原正彦 + ブログ書評コンテスト

左手に合理と論理、右手に情緒と形。

書籍情報

国家の品格
国家の品格
posted with amazlet on 06.01.21
藤原 正彦
新潮社 (2005/11)

本のひらめき

ロジカルシンキング、各種のマネジメント手法、市場至上主義・・・いろんなものが日本に入ってきた。そして、それらがこの上なく正しく、すばらしいものだと多くの人が思っている。

著者は、ちょっと待て!という。

確かに、論理やロジカルな考え方は、大切である。しかし、その前提となったもの、スタート地点としておいたものが正しいのかどうか・・・その判断は、難しいのだという。例えば、AならばこれこれこうでBになるはずである・・といった一見、理詰めのロジックがあったとしよう。しかし、AならばというAの設定が正しいとは限らない。
そのスタート地点が間違っていれば、もともこもない・・ということだ。

著者は、論理や合理を否定するものではない。しかし、それだけでは人間はやっていけない、というのが主張である。

では何が大切か。

情緒とか形・・・といういったものだという。それは日本人が古来から大切にしてきたものでもある。
武士道、もののあはれ、感受性・・・など、さまざまな事例をとりあげて、大切なものは、論理や合理、ロジックだけじゃないぞ・・という本である。

すんなり納得しやすい分り易さとユニークさが、うれしい本だ。

武士道、さくら、俳句、季節感・・・そこはかとない文化をもつ私たちに自信と誇りを取り戻させてくれる。図書館で借りて読んだけれど、どうしても手元におきたくなって買いに走った。笑


僕の思いつき

随所に、肩の力をぬいてくれる「笑い」がある。

国家の在り方、文化、思想の考察・・・といった重い話を語るとき、まともにいけば肩が凝る。聞くほうも大変である。そこに「親しみのある笑い」があるのがうれしい。

たとえば・・・著者の父が厳しく教えてくれたという武士道精神のひとつ「男が女をぶん殴っちゃいかん」という項目がある。その教えをひたすら守ったという著者だがこんなことも言っている。

 「現実には、ぶん殴りたくなるような女は世界中に、私の女房を筆頭に山ほどいる
  。しかし、男が女を殴ることは無条件でいけない。どんなことがあってもいけな
  い。しかも、何の理由もない。」

ところどころにある笑えるフレーズは、品格を論じた作品(講演)をとても消化しやすいものにしている。

次の作品では、「笑い」や「ウィット」について語ってもらいたいねー。

ジェイカレッジ、またまたお呼びしたい方がふえた!



オススメ度

★★★★★+品格を問う

読んで欲しい方

・品のある人になりたいと考えてる方
・国の成り立ちに興味ある方
・日本のありようにこだわりのある方

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2005年12月28日

下流社会 ~ 三浦展 + 年賀状廃止?

もはや中流は終わった?・・

書籍情報

下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展
光文社 (2005/09/20)
売り上げランキング: 362


本のひらめき

今、世の中には、超豪華な暮らしのセレブもいれば、年収300万円でもいいやという人もいれば、その中間の層もいる。いろんな人が世の中にはいる。

そんな中、一億総中流時代は昔のことで、どうやら世の中は「二極分化」しつつあるらしい・・・。こういう論調をメディアでも雑誌でも聞くことが増えてきた。

二極分化とはどういうことか・・・

皆が中流であることを目指し、それに価値を見出していた「一億総中流化・平等化モデル」は変化し、いまや「階層化・下流化モデル」に変わりつつあるというのが、著者の分析である。

そういう世の中(日本)の様子から、「下流社会」という言葉を生み出して、分析した社会科学の本がこの本。「下流社会」とは、著者の造語だ。
下流とは、食うや食わずの下層階級ではなく、「中の下」という意味。

団塊ジュニアなどの世代で、その価値観、暮らし振り、消費性向などはどうなっているのかをあぶりだし、そこに「下流」という階層集団を浮き上がらせてみせている。

さて、なぜそうなっているか・・・

それは、「最初から中流に育った世代」が、中流であることを目指すことに価値観をもたなくなったからだという。ニートや、フリーターの増加もそんな要因があるのかもしれない。

各種のアンケートデータなどを使い、面白い考察が展開されている。

僕は、ビジネス的な視点から

   日本の企業は、膨大な中流のためにたくさんのものを売るという仕組みでしか
   動けないようなところがある。
   これからは、「中」むけ戦略ではなく、「上」むけ戦略がいいのでは・・・

というところに響くものがあった。トヨタのレクサスは、そういう動きの一つだ。

この本、いろいろ考えるヒントがありそうだ。


僕の思いつき

この本、とっても売れている。アマゾンのレビューも155件(12.28時点)と、たくさんの人が賛否両論書き込んでいる。

中流、上流・・の本は、あったが、下流はなかった。そして、下流は他人ごとだと思っていたのに、もしかしたら自分も・・・というところが、売れている要因のひとつかもしれない。タイトルも刺激的だ。

世の中が総体的に、相対的に、どうなろうとしているのか・・・というのを分析してみるのは、楽しい。

意外に自分というワクをはなれるとなかなか外は見晴らせないものだ。給料しかり、家庭での過ごし方しかり、土日のすご仕方しかり・・・。自分のワクを離れ、世の中どうなってるのか・・・といつも注目していると面白いかも。

よのなかを広く冷静に見る目を鍛える練習もしておきたい。



オススメ度

★★★★☆+中の下

読んで欲しい方

・よのなかを分析してみたい方
・階層化社会に興味ある方
・中流にこだわりのある方

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2005年12月19日

100万人のキャンドルナイト ~ ブルー・オレンジ・スタジアム + 当選発表!

奇跡は起せる!

書籍情報

100万人のキャンドルナイト
ブルー・オレンジ・スタジアム
アーティストハウスパブリッシャーズ (2005/12)


本のひらめき

まだ幼かった頃、台風や雷で停電になると決まってロウソクが登場した。
まっくらな中にぼーっと頼りなさげにともる光は、家族がよりそう絆のような
気もした。

時は移り、今では都会のあちこちに光があふれている。宇宙からみた地球の夜
は、都市を中心に光の点々が明るく浮かび上がっている。

多くの人は「なんかもったいないなぁ」と思っているに違いない。
なぜなら、今日の本にある「100万人のキャンドルナイト」にたくさんの人
が共感し参加しているからだ。

この草の根ムーブメントは夏至と冬至の日に「2時間だけ、電気を消してキャ
ンドルのあかりだけで過ごしませんか?」というとってもシンプルなものだ。

しかし、どこか心に響くものがある。エコとか地球環境とかにつなげる前に、
心の奥底で「なんか、いいかも・・」と思う気持ち・・・そんなものがうごめ
く。

本書では、坂本龍一、忌野清志朗郎など多くの人の共感の声が載っている。そ
して、一般の人も「未来のことを考えたり」「生きていることに感謝したり」
「大切な人を想ったり」さまざまなときを暗闇とろうそくの光の間で過ごして
いる。何かを感じ、何かを予感させてくれる本だ。

次のチャンスには、僕も参加してみよう。


僕の思いつき

小さな思いがつながって、地球や自然にもやさしい生き方につながれば素敵な
ことだ。今日の本(写真&メッセージ)は、不思議な世界にいざなってくれる。

石黒謙吾さん、ナガオカケンメイさん、そして多くのNPOのみなさん、素敵
なムーブメントを教えてくれてありがとう。

小さな動きが、地球規模の何かにつながる・・・・

なんて素晴しいことだろう。

複雑系のうねりをいっしょに体験してみたいね。



オススメ度

★★★★★+2時間の奇跡

読んで欲しい方

・自然の中の人間を感じたい方
・ろうそくの光に興味ある方
・地球と自然を意識したい方

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2005年12月15日

団塊の世代「黄金の十年」が始まる ~ 堺屋太一 + 100冊クラブ発足!?

いよいよ自由なときが訪れる

書籍情報

団塊の世代「黄金の十年」が始まる
堺屋 太一
文藝春秋 (2005/09/25)
売り上げランキング: 21,291

本のひらめき

未来社会の予測は面白い。その中で、堺屋さんの本は群を抜いて楽しい。
理由は、振り返ってみると結構あたっていること、さまざまな予兆データを駆使しているのでリアリティがあること、独特の言葉がユニークなこと・・などがあるからだ。

団塊の世代、油断、知価革命など面白く読んだ。

今回は、著者が命名した『団塊の世代』が、さらに次の十年をどうすごすのか・・という内容だ。社会構造に大きな影響をあたえてきた世代を長い時間の流れのなかで捉えようとしているものだ。

団塊の世代は、これまで「ハイティーン」「ヤング」「ニューファミリー」などのブームを生み出してきた世代である。団塊の世代とは狭義には昭和22年(1947)から24年(1949)生まれの世代である。2004年時点で約480万人ほどいる。

その人たちが定年を迎える2007年ころ、これが本書が向ける視線の先だ。

少子高齢化で、年金が破綻する。一人の老人を4人の若者が支える大変な時代になる。だから・・「団塊の世代も定年後はお荷物世代だ」といった雰囲気は、間違いである。団塊の世代は、定年後も時代を切り開く影響力のある集団でありつづけるというのが本書の主張だ。

なぜか・・・

ひとつは、団塊の世代が「金持ち」「知恵持ち」「時間持ち」だからだ。すべてがそうとは限らないが、たしかにそんな気もする。
さらに、高齢者の需要が増える、つまり市場が高齢化すれば、高齢の供給者を受け入れることになる。だから、定年後の世代も社会に出て行ける(働ける)ということになる。お荷物どころではない潜在パワーを秘めている。高齢者は納税者になるということだ。

具体的な数値データ、なるほどと思える事例・・・などで、非常に読み甲斐のある内容だ。黄金の10年を、ちょっと覗いてみよう。


僕の思いつき

これから団塊の世代の「黄金の10年」が始まる。それをサイコウの日々にするために、

 いまから60歳になるまでに自分の好きなこと(テーマ)を見つけて
 60から70の間の10年間それに打ち込む。
 10年もあれば「一人前」になれるからだ。

 満足の尺度を変えよう。
 企業規模基準、肩書序列基準、仲間評判基準 → 合好基準、適所基準、自
 由基準 にしていこう。

などアドバイスがある。これらは、団塊の世代ばかりではなく、もっと若い世代にもあてはまる。

会社という組織を離れたとき何がしたいのか、できるのか、・・・いまからじっくり考えておこう。


オススメ度

★★★★★+解き放たれた団塊

読んで欲しい方

・団塊の世代の達人になりたいと考えてる方
・団塊ジュニアの方
・俺は団塊じゃないって方

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2005年11月01日

クレジットカードこれだけ知れば怖くない ~ 岩田昭男

やばいかもよ・・・

書籍情報

クレジットカードこれだけ知れば怖くない 爆発する「カード&ネット」のしくみと防犯術
岩田 昭男
実業之日本社 (2005/10/09)
売り上げランキング: 223,760


本のひらめき

クレジットカードやキャッシュカードの被害に遭われた方、いません?

楽天のカード情報流出事件をはじめ、UFJ銀行のATMコーナーで見つかった隠しカメラ事件など、カードに関する事件がいつ自分の身に起こっても不思議じゃないような状況になってきた。

僕はまだ経験がないけれど、どうやらひとごとではなくなってきたこの頃。

補償は、どこまでされるの? どんな注意をしたらいいの?
どんな手口が行われているのか?、予防策があるのか?・・ もし、自分の身にふりかかってきたら、いろんな疑問が渦巻く。

できれば、そんなことが起きる前に、知識を得てまた予防策もとっておきたいものだ。

そこで、今日の本。
カード&ネットの仕組みと防犯術を教えてくれる。

クレジットカードは、現在
 VISA    60%
 マスターカード 28%
 アメックス   10%
 のこり2%が、JCBやダイナース といったところ


銀行のキャッシュカードの紛盗難は被害にあってから30日以内に金融機関に届け出た場合のみ補償されるそうな。一日でも過ぎれば全額は、預金者負担という。げげげ。

クレジットカードの盗難、紛失の補償は届出日の前後60日分が保険で保障されるらしい。ふーむ。

こうした事例もふくめカードやネット取引におけるセキュリティについて考えさせてくれる。


僕の思いつき


岩他流カード術が紹介されている。

 +おつきあいでつくってしまった余計なカードはリストラする。
 +暗証番号はぜったい誕生日などにしない。(それが理由で補償が受けられ
  ないことがあるらしい)
 +認証サービス、ネットサービスを利用する
  ( http://www.visa.co.jp/verified/index.jsp など)

などなど。

きょうはちょっと財布の中身を整理しておこう。
(あれれ、このカードなんだっけ・・・なんちゃって)


オススメ度

★★★★+カード護身術

読んで欲しい方

・カードの達人になりたいと考えてる方
・防犯に興味ある方
・ネットで買い物をよくやる方

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2005年10月05日

渋井真帆の日経新聞読みこなし隊 ~ 渋井真帆

新聞ってこんなに面白かったっけ?!

書籍情報

渋井真帆の日経新聞読みこなし隊
渋井 真帆
日本経済新聞社 (2005/09)


本のひらめき

僕は相当長い間、日経新聞の読者である。日経を読もうと若者に呼びかけるTVコマーシャルを見ると、ほほえましく思ったりしていたものだ。

ところが・・・この本を読んで、いかに自分が「受身」で「脳みそ休止」状態で新聞と対峙していたかが分かった。愕然!(うぐ)

本書は、渋井さんが、日経新聞社で毎月開いている無料セミナー「日経新聞読みこなし隊」をベースにパワーアップした本である。

そのセミナーは、百席の定員がいつもオーバー状態。超人気講座らしい。主婦、学生、経営者、ビジネスパーソンと様々な方が参加しているという。抽選にもれた方にも是非その雰囲気を・・ということでできたのが本書だ。

セミナーを聞くように、とっても読みやすく、しかも、目からウロコがいっぱい。渋井さん独特の言い回しがとっても快感である。

 経済 = 人間の欲望や行動を貨幣という単位で数値化したもの

 日経新聞 = 世界経済欲望ドラマ新聞

なんて表現は、もうサイコウ!

この本には、情報(新聞、ネット、TVなど)に触れるとき、どういう姿勢と視点で接すればいいのか、何をどう思考すればいいのか・・・そんなヒントがいっぱいだ。

たとえば、ヨコ読み、WEB思考、3つの話、企業活動の4つのステップなどこれいいねぇというフレームがある。

最近の記事で、あーあれはそういうことだったのね! という発見も楽しい。トヨタのロシア工場誘致とプーチン大統領をつなぐ秘密、ソニーのFIFAスポンサー戦略、トヨタ、日産の役員人事戦略など、再発見「!」の連続。

知的好奇心をとってもタフにしてくれる。超おすすめ!

僕の思いつき

渋井教という言葉があるくらい渋井さんファンは熱狂的らしい。その気持ちがとってもよくわかる。本書を読んで、僕もすっかりファンに・・。

さてさて、そんなすばらしい刺激隊長に触れて、自分もブレークしたいもの。つまり、自分の頭で考える・・・習慣が欲しい。

渋井さんは、3つの輪(個人、会社、国家)というフレームを提案している。
それじゃ僕は、つねに4つの視点(人、プロセス、顧客、カネ)を意識して読んでみよう・・・とか、あってもいいね。

フレームワークや思考法に触れたら、さっそく「いいかえっぺ」や「おきかえっぺ」などをやってみたい。(← これ、加藤昌治さんからのヒント)

いはぁー、刺激的だった・・・。ふぉー(HG風)。



オススメ度

★★★★★+自分のフィルター

読んで欲しい方

・日経新聞をもっと深く読みたい方
・経済に興味ある方
・先読みが大好きという方

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2005年10月03日

アリとキリギリスの日本経済入門 ~ 土居丈朗 + NHK

驚いた! そういう話だっけ・・・

書籍情報

アリとキリギリスの日本経済入門
土居 丈朗
東洋経済新報社 (2003/12/05)
売り上げランキング: 309,157


本のひらめき

童話「アリとキリギリス」は、まじめにコツコツ働くアリが、目先の快楽だけ送っていたキリギリスを尻目に厳しい冬を乗り越える・・・そんなストーリー。

ところが今の日本をみているとまじめにコツコツ働いてきたサラリーマンは、年金は破綻しそうだし、頼りになると思っていた企業はボロボロと破綻するしどうやらマジメなアリもまじめだけではやっていけそうにない。

本書は、日本経済の移り変わりをアリとキリギリスをベースに分り易く書いた大人の絵本である。

昆虫村があり、そこにはアリさんたちが、キリギリスさんが経営するお店や、カブトムシさんたちが経営する工場や、村役場などで働いている。銀行のコガネゴンが貸し渋りをしたり、キリ蔵村長が公共事業で村の借金を作ったり・・・日本経済の変化を昆虫たちが演じてくれる。虫王(ちゅうおう)銀行なんていうのも登場する。笑
アリ男さんが書いた卒業卒論(デフレスパイラルからの脱出策)で、最後はメデタシめでたし。

何かを物語に「投影」するというのは楽しい。


僕の思いつき

物語で何かを表現する・・・というのは、僕の長年の夢。
井上ひさしが書いた犬たちが登場する物語があったが、あんな雰囲気のビジネス小説を書く・・・というのが夢だ。

物語をつくる・・・ってやってみない?


オススメ度

★★★★+虫さんたちの日本経済

読んで欲しい方

・難しいころを優しく知りたい方
・経済にに興味ある方
・物語が大好きという方

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2005年08月07日

市町村崩壊 ~ 穂坂邦夫 + SHC

シナリオで動かす!

書籍情報

市町村崩壊 破壊と再生のシナリオ
穂坂 邦夫
スパイス (2005/05/28)
売り上げランキング: 2,051


本のひらめき

志木市といえばこの方。穂坂邦夫さんである。市長に就任以来、さまざまなアイデアで行政改革に取り組んできた。

アイデアと行動力でさぞや楽しい首長をおやりになったんだろうな・・・と思っていたのだが、実際はたくさんの難問と格闘されてようだ。

地方における住民の無関心、護送船団システムの欠陥、名誉職的な議長や首長、議会の閉鎖性、議員の要請受付型体質、コミュニティの崩壊・・・などなど。

この実態を明らかにし、地方からの大胆な改革を提言するのが本書だ。

ただし、普通のやり方ではなくとてもリアルなシナリオで紹介される。
201x年にふるさとが消失する破壊のシナリオが初めに登場する。とてもリアルだ。堺屋太一ばりのミニ小説は非常に面白い。

後半は、地方大改革の再生シナリオ。これもリアリティがある。ただし、一度崩壊のプロセスがある。大多数の無関心はそういうのがないとどうしようもないのだ。

とっても読み応えあり、かつ考えさせられる。


僕の思いつき

財政破綻が目に見えているにもかかわらず、住民は無関心のままで何ひとつ行動せず、ついには破綻の危機に陥るという行政のユデガエル状態が、仮想の物語として本書にはとてもよく表現されている。仮想といいながらリアルなところが恐ろしい。

つぶれそうな状況でも、最後まで危機感がなくドンズマリになってしまう・・・・なんてケースは企業においても同じことがいえる。

もしそういう会社にいるのなら、シナリオをふたつ書いてみるのもいいね。

最悪ケース、再生ケース。

うーん、創作意欲がわいてきた。(僕は、こういうのが大好き)



オススメ度

★★★★★+シティマネージャー

読んで欲しい方

・地方を変えたいと考えてる方
・地方自治に興味ある方
・変革大好きという方

Posted by webook at 09:49 | TrackBack

2005年07月16日

プロになるための経済学的思考法 ~ 中谷巌 

本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)?

書籍情報

プロになるための経済学的思考法
中谷 厳
日本経済新聞社 (2005/05/21)
売り上げランキング: 7,398


本のひらめき

本書は、「プロになるならこれをやれ!」に続く第二弾。前作はプロのビジネスパーソンになるための心構えを説いていたが、本書は大局観の話。つまり、ものごとの捉え方の話である。

マクロ的経済視点では、日本経済がこのままいくと2010年にとんでもないことになる(人口減少、財政破綻からくるハイパーインフレなど)2010年問題について説く。

ミクロ経済的視点では、日本企業の強み弱みを分析。

最後に文明論的視点では、日本の社会思想的な考えについて考察がある。中空構造と本地垂迹説がとても面白い。

とても読み応えがある。この国の生業、社会の行く末などを考えるのに最適。


僕の思いつき

先日、金沢工業大学大学院の特別講師としてお迎えしたピーアークの大井さんがとても印象的なお話をされていた。バランススコカードがテーマだったが、その中で出てきたのが「本地垂迹説」のお話。とても興味深く印象的だった。(もちろん、本論のBSCのお話がとても有意義だったのは言うまでもない)

本地垂迹説とは、神様と仏様の融合の話である。本書の第3部、文明論的視点から日本のアイデンティティを考えるところで登場する。

それってなぁに?

あのね、日本に仏教が伝来したのは6世紀。その前は八百万の神様を信仰する社会だった。ところが仏教というきわめて文化度の高い宗教が伝来し、はたと困る。神道の国に仏の教えがきたからだ。
神様か仏様か。はてどちらを選ぶ?・・というのは西洋的思想。

日本人はとても柔軟な発想をあみだす。それが本地垂迹説だ。本地とは「本来の姿」、垂迹は「仮の姿として現れる」という意味。つまり、私たちの信仰してきた神様はさまざまな形をとって私たちの前に現れているが、本来は仏様が姿形を変えておられるものという考え方である。つまり、神様と仏様は同じものだという実に柔軟な(いいかげんな?)発想である。ふむふむ。

さらに、河合隼雄氏の「中空構造の精神構造へと続く。一神教のキリスト教は中心に絶対的な神の存在があるが、日本の場合はそこが中空だという。ただし空であっても無ではなくエネルギーが満ちているという。なにやら面白いことになってくる。

さらに企業のリーダーシップ、ゴーンの経営手法と話は発展する。このくだりは実に面白い。

歴史や文化と現代社会のビジネスをつなげるのは楽しい。



オススメ度

★★★★☆+中空構造

読んで欲しい方

・プロをめざしている方
・経済に興味ある方
・日本大好きという方

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2005年06月27日

東欧チャンス ~ 大前研一 + ハイブリッド対談

中国の次は・・

書籍情報

東欧チャンス
東欧チャンス
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大前 研一
小学館 (2005/06/15)
売り上げランキング: 89

本のひらめき

大前研一さんの東欧レポートである。
大前さんは常々、「一年に一つはテーマをきめ、その道の専門家になる」と言っている。(サラリーマンサバイバルなどでそんな激を飛ばしている。)2004年は中・東欧の経済とビジネスだったようだ。

本書は、中・東欧のビジネスマップを大前流に分析したレポートである。歴史あり、記憶に残るエピソードあり、人物紹介あり、企業紹介あり・・・様々な面から中・東欧の今とこれからを分析している。紀行エッセイみたいなノリもあり、とても読みやすい上に、しっかりビジネスのツボが押えられているから読み応えがある。

現在、憲法問題で躓いているとはいえ、EUは確実にその地歩を進めている。歴史と文化と言語とビジネス。ヨーロッパはやはり面白い。そして、EUに統合してからそのボーダーレス化はますます進み、便利にもなってきた。

域を広げつつあるEUの注目株が、中・東欧というわけだ。
理由は、低コストで質の高い(技術レベルの高い)労働力があること、そして西欧市場やロシアに近いというアクセスのよさもある。中国とは異なるビジネス的魅力があるのだ。

中欧=チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリーや、南東欧=ルーマニア、スロベニアなどを中心に、各国事情が解説されている。

さて、それらの国で何が進んでいるか?

それは、中国に代わる質の高い生産拠点、そして欧州企業のバックオフィスのアウトソーシング(BPO=Biz Process Outsourcing)の拠点である。

本書の強みはなんといっても、「実地調査」である。大前さんを団長にした日本企業の調査団が現地に行って、企業訪問やキーパーソンに会って話を聞いてきた・・・というのは、なにより差別化優位がある。

中・東欧の今と近未来へのガイドとしてお薦め!


僕の思いつき

世界地図や地球儀は、基本的に地形や産業、気候などが中心である。本書を読んで面白いとおもったのは、中・東欧諸国の人物紹介だ。

たとえば、有名なハンガリ-人には、投機家のジョージ・ソロス、新聞王のジョーゼフ・ピューリッツァー、BASIC言語の創設者ヤーノス・・などなどへぇーと思う人がズラリ。人口比率からいうと世界でもっともノーベル賞受賞者を多く輩出した国でもある。ビタミンCのアルベルト、ホログラフィーのデーネシュなどがいる国だ。(そんな人知らない? 僕も知らなかった。笑)

夏休みの子供の宿題に、こういう人物地球儀とか、人物世界地図なんて作ったら面白そう。(帰ったら、さっそく、そそのかしてみよう・・・)

中学生くらいになったら、東欧諸国に進出している日本企業の研究も面白いかもしれない。
中・東欧諸国への日本企業の進出は意外に多く、一番多いのはチェコ。118社が進出しているという。(松下、トヨタ、旭硝子、東レなどなど)
その次は、ハンガリー、ポーランド、スロバキアと続く。P147にチェコの地図と進出企業のマップがあるが、これをみてどんな風に会社をやってるのだろう?どうしてこんなに多く進出しているのだろう?などと疑問を膨らませて考えてみると楽しいハズだ。地球規模でいろいろ考えると楽しそうだね!

そうそう、愛地球博にいくなら、その前にこの本を読んどくと、ぐんと面白いことになる。(愛・地球博のガイドブックより1000倍の価値あり)笑



オススメ度

★★★★★+変化する標的

読んで欲しい方

・欧州が好きな方
・EUの動向に関心ある方
・地球博に行く予定の方

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2005年05月17日

奇跡を起こした村のはなし ~ 吉岡忍

奇跡は人がつくる

書籍情報

奇跡を起こした村のはなし
吉岡 忍
筑摩書房 (2005/03)
売り上げランキング: 4,127
通常1~2週間以内に発送


本のひらめき

奇跡の村、それは新潟県北東部にある黒川村だ。
→ http://www.vill.kurokawa.niigata.jp/

この村で12期、48年にわたって村長を務めた伊藤孝二郎の物語である。伊藤さんは2003年に他界している。

この村には、今、村営ホテルが4つ、村営ヨーグルト向上、村営そば屋、村営天体観測施設など多くの施設がある。(なんと!)

辺鄙な村に企業がくるはずもなく、ほっておけば出稼ぎにみんな出て行ってしまう。村長の出番だ。さまざまなアイデアを実現していった。その詳細は本書を読んでもらうとして、特に面白いのはこんなところだ:

現在、村の職員は約120人。村長、助役、収入役、住民課、農林水産課などがあるのは同じだが、彼らはほとんど役場に顔を出さない。ホテルの支配人が観光課の職員だったり、料理人が農林水産課の職員だったりするのだ。冬場はスキーのインストラクターにもなる。

さらにユニークなのは、人を育てる覚悟の深さ。ドイツなどの農業研修などにすでに30人もの職員がいったという。それも1,2週間といった物見遊山ではない、1年間の現地生活だ。その成果が、村営ハム工場に生かされたりしているという。

日本の自治体にも、こんなに光り輝く自治体経営があったことにおおいに驚く。

横浜市や志木市だけじゃないぞ・・・ということだ。

この奇跡の村。一度いってみたい。
 http://www.vill.kurokawa.niigata.jp/


僕の思いつき

職員の伊藤和彦さんが言った。伊藤さんは27のときに6億円の事業を任された方である。

 「27歳なんてほかの自治体や企業では、まだヒヨッコあつかいでしょ。
  この村では、6,7億円をポンと若者にあずけて、さぁちゃんとやれと
  任せてしまう。」

人の使い方もユニークだねぇ。

こうした素晴しい経営をしている自治体、企業、組織・・・できれば現地でいろいろ聞いてみたい。


オススメ度

★★★★☆+奇跡の村

読んで欲しい方

・ベンチマーク先を探している方
・自治体経営に興味ある方
・新潟が大好きという方

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2005年05月15日

なぜライブドアはフジテレビを乗っ取ろうとしたか!? ~ 浅井隆

僕、ホリエモン

書籍情報

なぜライブドアはフジテレビを乗っ取ろうとしたか!?
浅井 隆 戦略経済研究所
第二海援隊 (2005/03)
売り上げランキング: 44,093
通常24時間以内に発送


本のひらめき

JRの事故などいくつかの事件の影になり、ホリエモン騒動もすでに少し昔の出来事になってきた。

ほとんどの日本人が「勉強」したあのM&A騒動はなんだったのか・・・。本書はその背景と意味を分りやすく解説する。そしてこれから日本社会にM&Aというのが一般化していくことを予想している。晴天の霹靂は他人事ではないというわけだ。

昔も実はM&A騒動はいくつかあった。今回、子供や主婦層にまで注目された背景は、対象がなじみの放送メディアだったことと若いホリエモンがづかづかとモノを言うさまが面白かったことがある。ホワイトナイトだの新株予約権だのいろいろな言葉を、一般の人が口にするようになった。

ライブドアとニッポン放送の騒動を契機に、M&Aについてちょっと考えてみる機会にしてみたい。


僕の思いつき

M&A成功の3つの心得が紹介されている。
 1)M&Aは買った後が始まり
 2)買収企業には必ずNo1か2の実力者を送り込む
 3)人間の尊厳を冒しては成らない。

江川詔子氏のホームページに紹介されたホリエモンの言葉はドキっとする。
 「新聞とかテレビをわれわれは殺していくんですけど、自分たちが新聞や
  テレビを持ちながら殺していった方が、効率がいいかなと思って・・」
要はネットで既存メディアを支配するという戦略だ。しかし、言葉としては、
かなりどぎつい。3)の観点から言えばもっと別の言い回しが欲しかったところだろう。

人間の尊厳を大事にしながらM&A後の経営をうまくやる方法はどんなものがあるのだろうか・・・過去の事例が紹介されている。

赤平炭鉱を住友炭鉱が買収したとき、乗り込んだ新社長はまず創業者の墓参りをしたというエピソード、あるいは後継者難の企業(年商10億円)を買収した36歳の社長(年商2億)の態度など・・・これらは参考になる話だ。

結局、人がついてこないとうまくいかないということだ。一方で、人が変わってくれないと(自己変革してくれないと)いけないという面もある。

M&Aでも合併でも、新しいリーダーはビジョンを示し、人のこころをわしづかみにする度量が必要だ。



オススメ度

★★★★+メディア支配

読んで欲しい方

・ホリエモンみたいなことしたい方
・ホリエモンが嫌いな方
・買収されそうな会社の方

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2005年04月01日

楽天証券ではじめるやさしいネット株 ~ 大竹のり子

あなたもデビューしてみる?

書籍情報

楽天証券ではじめる やさしいネット株
大竹 のり子 米田 徹 鶴田 修朗 アーク・コミュニケーションズ
インプレス (2005/03/25)
売り上げランキング: 1,471
通常24時間以内に発送

本のひらめき

若干ふところ具合がいい方もいらっしゃることだろう。一般の個人投資家がふえてきているらしい。ネット証券がいくつかでき、株の投資手数料が格段に安くなったことと、インターネットで自宅で売買できるのがいいのだろう。主婦の投資家もたくさんいる。

我が家もそろそろ投資家に・・なんて方は、この本がいいかも。

松井証券、イートレード、楽天証券などいまではいろんなネット証券が選べる。それぞれ微妙にサービスや使い勝手が違うから、自分の好みで選ぶ必要がある。ただし、やってみないとわからないこともあり、なによりまず、始めてみることである。

手始めに楽天という方は、本書がおすすめ。

取り扱い手数料が安いといってもそれなりに経費はかかる。楽天証券の特徴はマーケットスピードという楽天オリジナルの株式取り扱いソフトがある。実に楽天らしい。このソフトははじめの3ヶ月間は無料。その後一定の取引をするなら無料が3ヶ月更新で継続される。そうでないと6300円かかる。この仕組みはいかにも楽天という感じがする。三木谷さんらしい。

あずは3ヶ月遊んでみるのもいいね。


僕の思いつき

株の取引は、けっこう社会勉強になる。経営や社会やマネー。これほどいい勉強機会はないのではないだろうか。

かわいい子には旅をさせろ。
かわいい子には□をやらせろ。 今回は、穴埋め問題。

ちなみに答えは・・・・ない。


オススメ度

★★★★+楽天

読んで欲しい方

・中国株の動向を指をくわえて見ている方
・ひそかに投資している方
・余剰資金のある方

Posted by webook at 12:41 | TrackBack

2005年03月18日

あと2年!中国株 ~ 柏木理佳 + BBB当選者発表

   始めないと、はじまらない。 

書籍情報

あと2年!中国株 リスクを回避して、確実に儲けよう
柏木 理佳
ダイヤモンド社 (2005/03/11)
売り上げランキング: 57,964
通常24時間以内に発送


本のひらめき

中国は熱い。過熱気味な経済成長は、じゃっかんブレーキがかけられているとはいえ、この先2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博にむけて、まだまだ発展途上の昇り龍だ。

こんなとき中国株で資産を増やすのもいい。著者の周りには、中国株で1億円資産が増えたとか、半年で二倍になったとか景気のよい声もあるという。

ただ一方で痛い目に会っている人もいて、多くの人は「中国株は怖いと思いながら、その懸念を解消しないまま投資している人」だという。政治的な問題、元が切り上げられたらどうなるか、デイスクローズの信頼性は・・・など、勘どろころは押えておきたい。

本書は、中国株の経験豊富な著者が、初心者にわかりやすく書いた指南書。

ポイントは5つ。

 1)大きく膨らむことに注目するなら、増資銘柄を選ぶ
 2)確実に増やすなら高配当利回り銘柄を選ぶ
 3)新しい政策発表、A株に注目する
 4)ストップ高のない香港試乗で大きく化ける銘柄を選ぶ
 5)株価が1米$以下、PERがその産業の5倍以下の銘柄を選ぶ

政治家がかかわっている企業は、政府筋の情報がいち早く入手でき、政治的リ
スクを少なくできるようだ。ビルゲイツが購入した「北人印刷」の取締役には
証券管理委員会の関係者だという。なるほど。  http://www.beirengf.com/

具体的な事例とやさしい解説。中国株をはじめたい人におすすめの本。
今買って、オリンピック前に売り抜ける・・・ってどう?


僕の思いつき

柏木さんとは、いぜんラジオの番組で対談したことがある。東洋証券の椋目さんとご一緒に中国のワクワクするお話を伺った。
http://www.usen-cs.com/station/business/pdf/BS26.pdf

「3万円から始めるわかる儲かる中国株」→ http://tinyurl.com/51h5

これもお薦めだったね。

貯金を眠らせているなら、ちょっと投資してみるのもいい。
昨日、東証一部上場を果たしたカブドットコムは、公募価格の二倍の値がついたようだ。個人の投資家がいまチャレンジしているところのようだ。

始めると分かる、スタートすると見えてくるものもたくさんある。生きた勉強ができるし、ちょっとトライしてみますかね。



オススメ度

★★★★★+リスク回避

読んで欲しい方

・中国株を指をくわえて見ている方
・他人に流されながら投資している方
・リスクが認識できる方

Posted by webook at 15:07 | TrackBack

2005年02月08日

超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術 ~ 角山智

ウォーレン・バフェットは、グレアムの弟子なんだってさ。

書籍情報

超特価バリュー株「福袋銘柄」で儲ける週末投資術―たった週1時間の分析で年利15%を目指す!
角山 智
秀和システム (2004/12)
売り上げランキング: 315
通常24時間以内に発送


本のひらめき

ウォーレン・バフェットは、投資家で有名。ビジネス・マンガもある。そのお師匠さんがグレアムという投資家。「賢明なる投資家」とう名著を書いた人である。

バフェットもグレアムも知らない・・・って方も、株式投資の話は興味があると思う。本書は、株式投資の本だが、いままで読んだ本の中では、とってもおすすめな本である。おすすめの理由は3つ。

理由その1.僕らと同じくサラリーマンをしながら週末投資家として実績を出し、そのノウハウをとても分かりやすく書いてくれている。

理由その2.バリュー投資というとても健全な(バクチっぽくない)投資理論を教えてくれる。

理由その3.著者のように自分がやってきたこと(経験)を体系だてて整理することで、経験価値(本の出版)を生み出している。

さて、バリュー投資とは何か?

「その会社がもっている資産、収益力、ブランドなどの価値に対して割安な株への投資である」という。福袋銘柄への投資である。

数値的に言うと、著者の理想的には「PERが12倍以下、PBR1倍以下、配当利回り2%以上の銘柄」だという。著者の投資基準は「PER15倍以下、配当利回り1%以上」だそうだ。

例えば、積和不動産中国、タキヒョー、ステップ・・・などなど。あまりなじみのない会社が多い。(バリュー株とはそういうものだ)

PERって?配当利回りって?と疑問に思う方(僕もそうだけど)も心配無用、ちゃんとやさしく解説してくれている。

預金も年金も先々不安だし、なんとかしなくちゃ・・というサラリーマンの方必読の書!


僕の思いつき

新生銀行の金利1%5年定期でも100万円の預金は、5年後に税引き後でやっと104万円になって帰ってくる。うーん・・・それだけ!?

タンス預金、普通預金、自社株・・・などに投資している方は、この本を読んで、ちょっと行動を起こしてもいいねぇ。

さっそく、僕も・・・。笑



オススメ度

★★★★★+バリュー株

読んで欲しい方

・株式投資を始めたい方
・企業研究がすきな方
・老後の資金を蓄えておきたい方

Posted by webook at 09:25 | TrackBack

2005年01月29日

ウンチとオシッコはどこへ行く ~ 上幸雄

出るものは出すしかない・・・

書籍情報

ウンチとオシッコはどこへ行く―水洗トイレの深~い落とし穴
上 幸雄
不空社 (2004/12)
売り上げランキング: 6,974
通常3~4日以内に発送

本のひらめき

今までの人生で野外でウンチをした記憶は2度ある。小学2年くらいのとき学校の帰りにどうしてもガマンできず畑でウンチ・・・というのが最初の記憶。そして大学生のとき北海道の山でキジ撃ち(ウンチ)したのが二度目。
いきなりウンチくのある話で恐縮だが、ウンチは世界中の60億以上の人間が毎日生み出しているものだ。オシッコもそう。

今日は良い子のみんなが大好きな(?)ウンコとオシッコの本だ。

私たちは今では水洗トイレでジャーっと流すのが日常になってしまったが、世界の中では24億人ものひとがトイレすらないという。

本書は、トイレの衛生、環境、資源の問題から今後のトイレやし尿処理システムを考える本だ。たくさんのウンチクもちりばめられて(臭いかも;笑)面白い。

トイレの南北問題、石油の時代から水の時代への変化、神戸や中越地震のときのトイレ問題などさまざまな点からトイレの考察が進められる。

未来に目をむけると、ウンコは建設資材としての使い道が開けつつあるというし、またオシッコも脳血栓や脳梗塞の薬品の開発に使うことが期待されているという。地球という生命体の上で日々生み出されるウンチとオシッコが循環型のシステムにのってうまく処理できることが期待されている。

本書は、ちょいと臭いものから環境問題を捕らえる本である。いいテーマと題材を提供してくれる。


僕の思いつき

宮本亜門演出の「ユーリタウン」(おしっこの町)というミュージカルがあるそうだ。悪徳企業が公衆トイレを独占管理権を行使してトイレを有料化して庶民を苦しめるというストーリー。
実際にJRなどには有料トイレもある。将来的にはユーリタウンみたいな話がでてくるかもしれない。『すみませーん、このパンをあげるからウンチをさせてくださいませ・・・』なんてね。

ゴミ、包み紙、水、冷暖房・・・文明の発展は、同時に影も作り出す。

当たり前に使ったりできることが、地球を苦しめていたり、将来の自分たちの生活を脅かすようなものは他にもある。どんなものがあるか、考えてみよう。



オススメ度

★★★★☆+ウンチク

読んで欲しい方

・世界のトイレ事情に興味ある方
・ウンチの話がすきな方
・地球にいいことしたい方

Posted by webook at 19:59 | TrackBack

2005年01月25日

自治体破産 ~ 白川一郎

国も危ないけれど、自治体もさらに・・・

書籍情報

自治体破産―再生の鍵は何か
白川 一郎
日本放送出版協会 (2004/11)
売り上げランキング: 32,323
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

現在、日本各地で自治体の合併が進んでいる。その理由はこうだ。
「合併後10年間は、国からの地方交付税を減らしません。さらに新たな地方債を発行してもいいですよ」という合併特例法の改正(99年)があるからだ。この特例が2005年3月までに期限がきられているため、全国でこぞって合併騒ぎがあるというわけだ。

地方自治体の財政破綻にはふたつの地雷が用意されているという。ひとつは、2005年以後10年ものの地方債の償還がピークを迎える。もうひとつは職員の大量退職(段階の世代の退職)が2007年にピークを迎えるということだという。これは2007年問題といわれているようだ。

病院事業の赤字の状況、哲学にかけるNPM(ニューパブリックマネジメント)など日本の実態のほか、アメリカでの自治体経営の様子、自治体レイティングなども紹介している。

最後に提言されているのは、自治体の破産も認める法律の整備である。アメリカではチャプター9というらしい。(チャプター11は企業再建、チャプター7は企業清算)

自治体の実態の整理、これから向かうべき方向などがとてもよく整理されている。自治体経営にかかわる人は、世の中を広く知る意味でぜひ読んでおきたい。

僕の思いつき

先日訪れた我孫子市(千葉県)の市長さんは40代の若い方で、とても物腰の低い方だった。横浜市など若い世代の首長があちこちに生まれている。いいことだ。

アメリカなどでも自治体の首長さんはかなりフットワークのよい仕事振りの人が多いようだし、そういう時代になったんだねぇ。

僕も以前、地元の市長さんにあと10年したら僕に代わってねって言ったことがあるが、10年後にはお呼び出ない年になっている。若い世代の人が、自分が市長なら、村長なら・・・って考えてモノをいえる時代だね、きっと。

さて、あなたの町は・・・どんな問題があるだろうか・・・。町長さんになれたら何をするだろうか・・・。考えてみると案外、面白いかもしれない。



オススメ度

★★★★☆+やばぁ

読んで欲しい方

・市長さんをめざしている方
・自治体改革に燃えている方
・住んでるところをよくしせたい方

Posted by webook at 20:17 | TrackBack

2005年01月21日

国家破産以後の世界 ~ 藤井厳喜

破産てことは、えーっと・・・あのね・・・

書籍情報

「国家破産」以後の世界
藤井 厳喜
光文社 (2004/12/15)
売り上げランキング: 968
通常24時間以内に発送

本のひらめき

有名な企業が債務超過に陥ったり、再生機構の下におかれたり、銀行が国の管理下におかれたり・・・従来は考えられなかったことがちょくちょく起きている。さらに国の財政もどうもあやしいらしい。しかし、それを自分の生活と直結して考えることはあまりやらない。けっこうのん気というかのう天気というか、僕たちはたいへん平和な生き方をしている。

ところが、このごろマスコミもさかんに国家財政の破綻を正面からとらえて報道するようになってきた。

それでも、国家財政がどんな状況なのかは身近なものにたとえてもらわないとピンとこない。そこで、2005年度予算に関する読売新聞の記事を見ると、

『一般会計の総額は前年度(2004)当初予算とほぼ同じ82.1兆円
 だが、借金の償還、利払い分である国債費17.6兆円を除いた支出は
 64.5兆円もあった。
 これに対して、税収など借金以外の収入は45.5兆円しかない。
 財政赤字は36.6兆円でこれを埋め合わせるために、新たに国債を
 発行して帳尻を合わせた。』

これを家計にたとえると
 
『月の給与収入が45万円なのに家庭が買い物や教育レジャーなど生活費に
 64万円を使い、17万円のローンの返済分も含めて新たに36万円を
 借金した。 』

となるという。(比喩から逆に考えると最初の解説はいかにも分かり難い)

本書はこうした日本の実態の解説に加え、国家破産の処理シナリオ、破産国家の事例(アルゼンチンなど)、破産後の世界などを展望する。ほとんど、かわぐちかいじの漫画みたいになってくる。

かなり衝撃的な本だが、じっくり読んでおく価値はある。

僕の思いつき

ビッグコミックの中にかわぐちかいじ氏の描く「太陽の黙示録」という漫画がある。大地震が日本列島を襲い、日本がふたつに割れてしまう。そして南北に分断された日本は復興の過程でアメリカと中国の統治下に置かれる。そんな話である。この漫画では地震がきっかけだが、財政破綻も地震と同じような危機の要因だ。

そのとき何が起きるのか・・冷静にシミュレーションすることは大事だ。一人でするのは結構難しいが、3人くらい集まってマジで議論するといろいろ分かることもある。

国レベルが難しくても、自社レベルならもっと具体的に想像できる。あぶない会社(しかも老舗の大手)は結構ある。

いざという時のことを考えてみることは、無駄にはならない。さてと・・・・。うーむ。

オススメ度

★★★★★+Default

読んで欲しい方

・危機管理をがっちりやりたい方
・シミュレーションがすきな方
・備えあれば憂いなしの方

Posted by webook at 20:41 | TrackBack

2005年01月01日

小出郷文化会館物語 ~ 小林真理/小出郷の記録編集委員会

最初その動きは、わずか数人の「怒り」から始まった。

書籍情報

小出郷文化会館物語―地方だからこそ文化のまちづくり
小林 真理 小出郷の記録編集委員会
水曜社 (2003/01)
売り上げランキング: 114,162/114,162
通常4~6週間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 ホールを愛する人々によるサクセス・ストーリー


本のひらめき

元旦は、感動の物語からスタート。この本、涙なしには読めない!と保障しておこう。

新潟県北魚沼郡にある小出郷文化会館。大ホールの稼働率94.6%、小ホールは81.2%(平成12年度)という稼働率を誇る。これはほとんど毎日、誰かがこの施設を利用しているということだ。

今はおそらく雪に埋もれているこの土地は、特別な人脈があったわけでも、舞台芸術が盛んであったわけでもないという。なのにこの盛んな文化活動はどのような経緯があって生まれたのか・・・。その秘密が本書に書かれている。

人のつながり、情熱、粘り強さ・・・いろんな要因があったのだろうが、その初動はなんと、わずか数人の「怒り」から始まったという。

ハコモノ行政に対する怒りである。そして、それを正しい方向に推し進めたエネルギーは、関さん、庭山さん、桜井さんといった地域の人の熱い思いと行動力だった・・・。こけらおとしの第九の合唱までの道程は、住民の人たちの汗と感激がそのまま伝わってくる。

ここでは羽田健太郎ヤング・ピプル・コンサートやドイツから招聘したルドルフ・マイスター教授のピアノレッスンなど様々な活動が開かれている。

このノンフィクションストーリーは、多くの自治体の文化活動の模範になるのではないだろうか。
小出郷文化会館はこちら: → http://www.city.uonuma.niigata.jp/bunka/

思わず涙がでる物語は、リアルな世界であるだけに素晴しい。

僕の思いつき

町の大工さん、桜井さんが館長である。この人が町田氏に言われた言葉がいい。

「ホールはね、気違いが3人いればうまくいくといわれています。桜井さん、あなたは、ぜひ気違いになってあと2人気違いをみつけてがんばって下さい。」

そう、なにかのプロジェクトを進めるには仲間がいる。それもとびきり狂ったやつが・・・。そんな仲間を集めるにはどうしたら・・・なんて考えてみるのもいいね。

ところで、今年はどんなとほうもないことをやりたいですか?



オススメ度

★★★★★+感動が響く

読んで欲しい方

・感動物語を話したい方
・頭がクルクルするほど高鳴る自分を感じた方
・地域振興を企んでいる方

Posted by webook at 23:05 | TrackBack

2004年12月19日

おカネの発想法 ~ 木村剛

うーむ、お金ってそういうことだったのか。

書籍情報

おカネの発想法 - 財産と生活を護りながら本物のおカネ持ちになろう!
木村 剛
日本実業出版社 (2004/10/27)
売り上げランキング: 1,507
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 3.5
5 内容はお金の本質をわかり易く書いた本
4 通貨の意味するところ
3 おカネの発想法

本のひらめき

おカネというものについてまじめに学んだり考えたりすることは、おそらくあまりない。

お金とはいったい何なのか?

本書は、その本質を歴史や現代社会の実態をひもときながら、面白ろくそしてやさしく解き明かしている。

お金には、価値の保蔵という機能がある。そしてお金がお金を産むという「金利の発生」という奇跡がおきた。これは資本主義の本質である。そしてその機能をシステム的にしたのが株式会社という仕組みである。ふむふむ。

このあたり、「中学生マミちゃんの大疑問・日本ってお金に復讐されてるの」(福田秀樹著)にも非常に面白く書かれている。
→ http://tinyurl.com/66bqd

またこうした社会の中で賢くいきるのは、ロバート・キヨサキが「金持ち父さん貧乏父さん」で言っているように、他人に使われるのではなく、他人を使うようになることが大切だととく。

お金はコミュニティだとする考えの事例として、地域通貨の話も登場する。

お金に対する考えを新たにする面白い本である。

僕の思いつき

本の中に「木村剛銀行券(千円)」が入っている。KFiクラブの会費や月刊誌ファイナンシャルジャパンの購読に使える「ほんものののお金」である。

お金はモノである。誰でも作れる。それをみんなが受け入れて使ってくれる限りにおいては・・・。

自分のコミュニティで使える「お金」を作ってみるのも面白い。


オススメ度

★★★★★+おカネの本質

読んで欲しい方

・お金の話しをしたい方
・金持ち父さんをめざしている方
・貧乏父さんのままの方

Posted by webook at 14:45 | TrackBack

2004年11月29日

自動車リサイクルでみんなが得する本 ~ 森剛

健康な地球には「動脈」のほかに「静脈」が必要だ。

書籍情報

目からウロコ 自動車リサイクルでみんなが得する本―廃車は100%よみがえる
森 剛
ごま書房 (2004/10)
売り上げランキング: 48,151
通常3日間以内に発送

本のひらめき

「どんどん作って売り出すだけで、あとの始末を考えない企業体質。利潤を追 いかけることだけは熱心だが、処分段階となるとすべて人任せ。これではい けない。地球を愛し、人を愛し、車を愛するがゆえに、何とかしたいと全社 をもってとりくむことを決意したのである。」

これは、自動車再生事業にかけた著者が、その心意気を表現した言葉だ。

2005年1月に自動車リサイクル法が施行される。車のリサイクルをメーカーと輸入業者に義務付け、費用の負担を車の所有者にも求めるものだ。

本書は、解体、部品再生のノウハウを生かして、車のエコ事業にとりくむ著者のドキュメンタリーだ。

http://www.acmori.co.jp/
http://www.ewmori.com/

なんでも使い捨てるアメリカ型大量消費社会がだんだん循環型のエコ社会に移行してきた。パソコンも車も企業と消費者がそれぞれに負担することになる。

こういう社会をなんだ面倒くさくなったなととるか、ようやく地球的視点がもてるようになったと喜ぶか・・・人間の品性が問われる時代になってきた。


僕の思いつき

いつも生まれるものがあると、なくなるものがある。そのバランスでこの地球は成り立っている。世の中が循環型社会になっていく過程で、さまざまな取り組みが必要になる。

車のほかにどんなことがあるだろうか。エコロジーに考えてみたい。


オススメ度

★★★★+正売

読んで欲しい方

・地球人の方
・地球に故郷をもってる方
・リサイクルを考えたい方

Posted by webook at 10:29 | TrackBack

2004年11月12日

なんもかもわやですわ、アメリカはん ~ 米谷ふみ子

著者に言わせるとブッシュはとってもわやな代表らしい・・・

書籍情報

なんもかもわやですわ、アメリカはん
米谷 ふみ子
岩波書店 (2004/10)
売り上げランキング: 2,470
通常24時間以内に発送

本のひらめき

アメリカ在住の著者は、日本人としての目でアメリカ社会の不思議な情況を鋭く観察する。太平洋戦争も経験した著者は、原爆や戦争にはどうみても合理的な理由がないと否定する。

大統領選挙、NYCのテロ事件、カリフォルニアの州知事選挙など、僕たちがニュースで聞きかじった出来事を著者はまじかで経験した。それらを辛らつな批評眼でつづったエッセイが本書である。

大阪弁で「わや」ですわ・・とアメリカはんの行動を分析している。


僕の思いつき

外国人が見た日本、日本人が見たアメリカ、子供がみた大人の世界、大人が見た若者の生態、・・・・こういう人がこれを見たら、必然的に視点が変わってしまう・・というのを考えてみよう。

お役所の人がみた外資系企業での働き方
外資系の人がみた老舗企業の仕事振り
男性から見たママの仕事、・・・・ などなど。

視点を変えるといことは、立場を変えるということでもある。面白いものが見えるかも・・・。


オススメ度

★★★+わやくちゃ

読んで欲しい方

・海外転勤になった方
・アメリカ帰りの方
・アメリカ社会に興味をもった方

Posted by webook at 10:37 | TrackBack

2004年10月31日

いのちの地図帳 ~ 日本放送協会

地球はいろんな見方ができる・・・

書籍情報

NHKスペシャル「データマップ63億人の地図」いのちの地図帳
NHKスペシャル「データマップ63億人の地図」プロジェクト
アスコム (2004/09)
売り上げランキング: 5,051
通常24時間以内に発送

本のひらめき

先日、セミナーで「僕らは宇宙人」というお話をさせていただいた。お話をしていて本当に宇宙人のような気分になってきた。笑
宇宙人でもあり、地球人でもある私たちは、合計するとどうやら63億人くらいの仲間がいるらしい。成功物語のビジネス書を読み漁る人もいれば戦争や貧困にあえぐ人もいる。

本書は、ふつうの地図と違って、そうした地球の様子をさまざまなフィルターを使い「データマップ」として示したものだ。増加率などの動的な動きも見える面白い内容がある。

たとえば、人口のマップは、中国やインドが赤く(多く)アフリカは青い(少ない)。ところが人口増減率で見るとその色合いはまったく異なる。増加率が高いのは中国インドではなくアフリカ諸国、減少傾向にあるのは先進諸国といった具合だ。視点(フィルター)を変えると面白いものが見えてくる。

平均寿命は日本が世界一(81.9歳)、最も短いのはシエラレオネの34歳である。この国はアフリカ中西部の小さな国。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/s_leone/data.html

このほか犯罪の地図、感染症の地図、アメリカの都市中心部が貧困地区になっている地図など興味深いものがある。日本地図も平均所得や失業率などを町村レベルまで細かくマッピング(色分け)してみると面白い地図ができる。平均所得(市町村別)マッピングでは、予想通り大都市部が赤い(高い)傾向があるが、北海道の北端に近い宗谷郡猿払村や秋田の大潟村が赤くなっている。猿払村はホタテの養殖、大潟村は大規模稲作で知られている。へぇー。
http://tinyurl.com/4xqjp (猿払村)
http://www.ogata.or.jp/ (大潟村)

データをビジュアライズすると面白い。

僕の思いつき

身の回りには以外と面白いデータがあったりする。社内でも社会でもいいけれどデータがあったらそれをビジュアライズする遊びをしてみると面白いかも。ほんのちょっとの工夫なんだけど、へぇがあるかも。

 部単位で女子社員の割合を表にしてみる
 部単位で派遣社員の割合を図にしてみる
 県知事の年齢で日本地図に色を塗ってみる



オススメ度

★★★★+データでみる地図

読んで欲しい方

・日本人の方
・地球人の方
・宇宙人の方

Posted by webook at 18:47 | TrackBack

2004年10月20日

社会と企業の危機管理 ~ 浜中敏幸

水と安全・・・もはや高級商品

書籍情報

社会と企業の危機管理 実践論
浜中 敏幸
新風舎 (2004/09)
売り上げランキング: 235,287
通常3~4日以内に発送


本のひらめき

毎日のようにTVや新聞で、さまざまな事件が報道されている。カードの偽造団、高級車の窃盗と密輸、ストーカー被害、ショベルカーでATMごと盗む手口、ネット犯罪・・・など、とんでもない事件がある。最近流行のオレオレ詐欺などはいつ自分や身内の身にふりかかってもおかしくない。また企業においても顧客情報の漏洩や不正な持ち出しなど後を絶たない。

安全と水はタダである・・・と思われていた日本の社会はかなりヤバイ状態になっている。本書は、そうした危ない現実を様々な事件を紹介しながら解説し、対処法を提しようという本である。

32の危機管理ファイルがあり、それぞれ実際的な対処法が提案されている。

世間の実態を理解し、用心するきっかけにしたい本。


僕の思いつき

あたり前だけどちょっと油断しているもの、あーこれやっとかなくっちゃーと思いつつ後回しになってること・・・って結構ある。例えば、PCのファイルバックアップ。パスポートの期限切れCK、財布を落としたときの対処策、加入している保険の内容整理、クレジットカードを悪用されたときの対処方法、災害が起きたときの連絡先・・・・。
備えあれば憂いなし。人災、天災ふくめて、何かの折に(ってことはこのメルマガを読んだのを機会に)見直しておくのもいいね。
ファイルバックアップは早速やっておこう。

今日は新たな手口を3つ考えよう・・・などと思ってはいけませんよ。(汗)
さて、用心して出かけよう。台風の近づいてきたことだし・・。


<オススメ度>>

★★★☆+悪は滅びる

読んで欲しい方

・田舎の親が心配な方 ・自宅の安全が心配な方 ・セキュリティにて関心をもった方
Posted by webook at 09:22 | TrackBack

2004年10月19日

ひと・まち・まつり ~ 野尻博

エンターテインメントはおもてなしの心で


書籍情報


ひと・まち・まつり―大道芸パワーで商店街が元気になる
野尻 博
評言社 (2002/03)
売り上げランキング: 100,627
通常2~3日以内に発送

本のひらめき

ひょんなことでこの本の著者にお会いした。まだ本を読む前のことである。めちゃくちゃ元気な方で、どこへいっても人が寄って来る・・・エネルギー満載のおじ様である。富山県で大道芸人の会社をやってらっしゃると伺い、なにやら面白い方のようだ・・・と思ったのが最初の印象だった。

著者、野尻さんを紹介してくださったのは人材コンサルタントの田中さんという方。この方もまたエネルギッシュである。

そんな二人の波動の先に僕がいて、そしてこの本とであった。

ひとこと。うん、こりゃすごい!

サラリーマンから一転、イベントプロデュース会社を立ち上げる。会社を成功軌道に乗せたあるとき大道芸と運命的な出逢いをする。そして人生を再リセット、「俺は大道芸人になる!」と宣言したのである。自ら20種もの楽器を一度にあやつり大道芸人として各地を回る。そして大道芸人だけを集めた会社「作芸人磨心(サウンドマシン)」を作る。全国各地のイベントに参加する間に、野尻さんの中にはイベント成功のノウハウが蓄積され、今では各地のまちづくりの現場指南としてひっぱりだこになっ
ている。

まちづくり、むらおこしに欠かせないのは、地域にいる人たちの「やる気」である。輪をつくり、夢を語り合い、あきらめないで、実績をつくる・・・そんなプロセスをプロデュースするのが野尻さんのミッションだ。各地に密かに眠っている「元気の素」を呼び覚ます野尻さんは、稀有な大道芸人&プロデューサーである。すでに、岐阜で、世田谷で、奈良で、愛知県で・・・元気エネルギーが目を覚ましている。野尻さんは、今「元気大学」で町づくり、社員づくり、生甲斐りづくりなどの元気講座を展開中だ。野尻さんのもとには大企業の役員ポストから大道芸に身を投じている方もいると聞いた。

楽しめるから元気がでる。人の役にたてる実感があるから元気がでる。そんなうねりが野尻さんから広がっている。

プロとしての理念、プロとしての気品、プロとしての迫力・・・そういうものを発散しながら野尻さんは今日も行く~。
 
この本から、元気をもらっちゃおう!


僕の思いつき

人がうれしくて、動かずにはいられなくなる・・・そんなウネリを出すためにどんなことが考えられるだろうか。今日も3つくらい考えてみよう。

 参加する人が「自分の役割を意識できる」ような分担をする
 参加する人が「人から感謝される喜びを実感できる」フォローをする
 参加する人が「自分も楽しめる」工夫をする

うーん、まだまだ抽象的・・・もっと具体的にしてみるか・・・

僕は田舎のお年よりが、まだまだ社会に自分を還元でき貢献できる喜びの場をつくりたいな・・・と思っている。世代をつないだり、地域をまたいだり。その方法は、まだ見つかっていない・・・。野尻さんの門をたたいてみよう。

 

オススメ度

★★★★★+大道芸

読んで欲しい方

・まちおこしのお手伝いをすることになった方
・村おこしの内容がどうも心配な方
・大道芸に興味のある方

Posted by webook at 09:26 | TrackBack

2004年10月10日

ビッグコミックビジネス ~ 小学館

ビジネスはマンガで学ぶ時代。 

書籍情報

    ---------------------
   |小学館
   |380円(税込)
   |2004/09/27
    ---------------------

本のひらめき


ビッグコミックは、ビジネスマンの必読雑誌である。・・とメルマガでも書いたことがあるし、セミナーでお話したこともある。

月二回発行される「ビッグコミック」のほかにビッグコミック・ビジネスというのが発行されている。3カ月おきのようだ。はじめて買って読んでみた。

なかなか、よい!

この号からはじまった連載で『新・日本経済入門』が面白い。元ゴールドマン・サックス投信社長の山崎養世氏+石森プロの作品だ。
国の財政がとうに破綻していること、2010年に対中貿易赤字になり、財政と貿易の双子の赤字がおきる・・・てなことがわかりやすく描かれている。日本沈没の憂き目が予想される中、何をすべきかを模索するシリーズになるらしい。楽しみだ。

このほか、中国株で儲けよう!!(柏木理佳さん監修)、経営者人物レポート松井証券社長松井道夫など面白い内容がゾロゾロ。(柏木さんは以前ラジオの対談でお招きした方)

これはもう立派なビジネス書、だね。

僕の思いつき

そのうち会社の資料にマンガが参考資料として添付される時がくるかもしれない。こういうのがマンガになったらいいなーみたいなのはどんなものがあるだろうか・・・。

 楽天VSライブドア ~ 野球ビジネスの深層
 吉野家のサバイバル ~ 危機管理
 ダイエーの未来 ~ 他山の石
 高塚猛物語 ~ ビジョンと現場力の経営
 
などなどいろいろありそうだね、他になんかなーい?


オススメ度

★★★★☆+コミック学習

読んで欲しい方

・日本経済の将来を説明することになった方
・自分の未来がどうも心配な方
・経済やマネーに興味をもった方

Posted by webook at 22:42 | TrackBack

2004年10月07日

ウォーター・マネー ~ 浜田和幸

水は、戦略資源である。

書籍情報

ウォーター・マネー
ウォーター・マネー
posted with amazlet at 04.10.08
浜田 和幸
光文社 (2003/11/20)
売り上げランキング: 44,058
通常24時間以内に発送します。
おすすめ度の平均: 4
4 水の重要性を再認識させられます


本のひらめき

最近は原油が1バレル50ドルを超えている。それは日常生活(たとえばガソリンの値段)に即影響を与えている。航空会社なども深刻な影響を被っているようだ。

あのイラク戦争も裏では石油利権が絡んでいた。ゴルゴ13によれば(笑)、フランスと米国が中東の利権に絡んで暗躍した模様が描かれていた。やはり世界は、石油で動いている・・・・

と思っていたが、どうもそれだけではなさそうだ。

実は、水だ!というのが本書のテーマ。

世界の覇権争いは石油ベースから水ベースになるというお話だ。

先の湾岸戦争の時、多国籍軍は初期の段階でイラクの水源を攻撃していたという。(これはジュネーブ条約に違反)イラク戦争でも同様に8つの多目的ダムが破壊されていた。やはりアキレス腱は水のようだ。
テロ攻撃も、ビルへのアタックだけでなく「水」へのテロ攻撃の心配は非常に恐ろしいものがある。青い星の命の水を、そんなものに利用されたくはないものだ。

一方、ビジネスにおいても水は非常においしいものになっている。エビアン、ヴィッテルなどのミネラルウォーターは、ガソリン以上の値段で飲んでいるからねー。

面白いのは、「間接水」という考え方。日本は、水が豊かな国だと思っていたがいつのまにか世界で二番目に水を輸入している国になっているという。ミネラルウォーターを飲みすぎなんだろうか・・・という話ではない。日本は、穀物や牛肉などの食料輸入も多い。穀物や牛などを育てるには水が必要であり、食料を輸入するということは、間接的に水も輸入することだという概念だ。その意味では、確かに二番目だというのもうなずける。

政治や経済におけるこうした水事情を踏まえながら、水について再認識する本である。石油だけじゃなくて、水もやばいというのがこの国の置かれた状況らしい。うーむ。


僕の思いつき

水の連想ゲーム。

水ー氷ー氷河ータイタニックー水没ー輪中ー温暖化ーCO2-京都議定書ー米国ーブッシューイラクー石油ー水

水ー水道ー飲み水ーペットボトルーリサイクルー水の浄化ー海水の淡水化ーサバクに植物ー中国のサバク拡大ー中国の人口爆発ー水不足・・・・

み、水が欲しい・・・・


オススメ度

★★★★☆+み、水だ!


読んで欲しい方

・飲料水が心配な方
・イラクの行方どうも心配な方
・水に興味をもった方

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2004年10月06日

「世界地図」の切り取り方 ~ 藤井厳喜

視点を変えると見えるもの

書籍情報

「世界地図」の切り取り方
藤井 厳喜
光文社 (2003/11/20)
売り上げランキング: 17,468
通常24時間以内に発送します。
おすすめ度の平均: 3.86
5 地図大好き人間集まれ
4 最新の世界情勢を地政学の立場から解説
4 とても楽しめました


本のひらめき


オーストラリアで地図を買うと南北がさかさまになっている。ヨーロッパでは欧州が真中にきて日本は右端(極東)にある地図だ。アメリカでは、もちろん米国が真中、そして、こともあろうに(笑)ユーラシア大陸が左右に分断されている。それぞれ自分が世界の中心だという発想は、自然のなりゆき。

本書は、地図を戦略的に見る学問=地政学(geopolitics)で、世界を眺めてみようという本だ。

歴史上の覇権争い、戦争はまさに地政学の世界だ。
日英のシーパワー連合の背景、米ソ冷戦の地政学的分析など、へぇーと思える歴史と地理の解説はなかなか興味深い。
前半は、戦争の歴史を、後半はビジネスの概観を地政学的に見ている。

人口比やGDP比率で地図を変形したものが掲載されているが、これを見るとまた違った世界観がビジュアルに見える。CDPを単に棒グラフで見せて、日本は世界第二位だ・・なんていうよりもっと素肌感覚で理解できるところがいい。

著者は人間(世界)を動かす要素は3つあるという。
マネーとガンとフィーリングだ。マネーはお金、経済である。ガンとは政治や軍事力である。そしてフィーリングは思想や宗教などを含む人間感情。いまや世界の悩みであるテロや民族紛争はまさにこの世界である。

この本、視点を変える面白さを教えてくれるかも。

僕の思いつき

視点を変えてみよう・・というのは日常よくある。しかし、どんな風に変えてみたらいいかを考えるのはあまりない。ついでだから、考えてみよう。

 自分がいるグループはどんなパワーバランスで成り立っているか。
 心情系と権力系で考えてみる。

 このCMは、誰をターゲットにしているのか、そして誰はターゲット外か。

 身近にいる人の服装を性格系で分類してみる。

 同じチームの人のデスクにある置物(ミニチュアの動物など)と仕事振りの相関を考えてみる。

 会社や知り合いの経営者が、どんな判断基準や規範で動いているかを観察して、オリジナル分布図を作ってみる。

 視点を変えるきっかけを、色やカタチや時間や服装などをフィルターにしてみるというのも面白い。

オススメ度

★★★★+地図の視点

読んで欲しい方

・世界情勢を説明することになった方
・今後の政治情勢がどうも心配な方
・世界のパワーバランスに興味をもった方

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2004年09月16日

「トヨ タ自動車」株で自分年金を 作ろう! ~ 北浜流一郎

あなたの未来を託せるものは何か・・・? 

書籍情報

トヨタ自動車株で自分年金を作ろう!―年金に期待できないいま、老後資金は自分で作りましょう。
北浜 流一郎
明日香出版社 (2004/08)
売り上げランキング: 15,527
通常24時間以内に発送します。
おすすめ度の平均: 5
5 実践的な株式投資本


本のひらめき

年金崩壊が叫ばれて久しい。年金の枠組みが変えられ、需給年齢が引き上げら
れ、綱渡り状態の年金は、頼れるのか頼れないのか・・・。

本書では、年金は国民としての義務だから仕方ないが、その認識を正しくもっ
ておくことが大切と説く。年金があれば老後は豊かに安心して暮らせる・・・
ものではなく、老後の生活に困ったとき少しはそれを補ってくれるものだとい
う認識がよいという。つまり年金には期待しないほうがいいということだ。

では、何にたよるか・・・。

著者は、トヨタ自動車の株式運用により自分年金を作ることを薦める。

トヨタは確かにカンバン方式やカイゼンなどで世界的にも優秀な企業経営を行
なっているが、はたしてその株式を持つことは年金代わりになるのだろうか。

その点を、トヨタの企業経営や、今後の自動車業界の動き、中国市場の今後な
どを分析しながら、今後のトヨタ株価の長期展望を語る。

トヨタの株式の30年足チャートをみると確かに上昇基調にのっている。また
世界の自動車メーカーNo1を目指してくれるなら20年30年という長いレ
ンジで株式上昇を期待できそうだ。

例えば、1974年150円だったトヨタ株は、2000年に5800円(26年で38.6倍)
になっている。もちろんこんなおいしい経験はなかなかできないが、基本的に
上昇基調の会社であるということだ。
その理由は、トヨタの企業DNAは、カリスマ経営者に依存するというより企
業全体に浸透している「毎日カイゼン、とにかくカイゼン」という点に特徴が
あり、長期にわたって繁栄することが期待できるからだ。
また、世界No4企業に成長したが、No1になるにはまだまだ時間がかかる
(時間がかかってくれたほうがいい)。中国市場という巨大マーケットもある。
などなどだ。利益!が1兆円を超えるトヨタは、国よりも頼れる企業だという
わけである。

トヨタ経営、年金、自分の生活、株式運用という4つのキーワードを結ぶ非常
に面白い内容になっている。

株式投資に関するノウハウも書かれており、実用的な内容もある。トヨタ株を
買うタイミングは、押し目買いがいいそうだ。押し目買いとは。、上昇基調の
とき調整が入って10%から20%下落したあたりに買うことだ。そういう局
面は年に何度もあるのが普通だという。

さて、さっそくトヨタ株を買いに走ろう・・・。¥(^^)¥
トヨタ株: http://quote.yahoo.co.jp/q?s=7203&d=t&k=c3&h=on&z=m


僕の思いつき

若い頃は、なかなか長いレンジで物事を考えることができなかった。
自分のサラリー、年金、貯金、子供などの教育費などを30年レンジくらいの
長期スパンで描いてみたい。

年に一度は、これ絶対やったほうがいいね。
この本を手にとり、そのきっかけにするのもいいね。
理由? うーん、それはね。過ぎ去った時間は買い戻せないから・・。


オススメ度

★★★★★+自分年金


読んで欲しい方

・投資がすきな方
・年金のことが心配な方
・株について興味をもった方

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2004年08月31日

社会起業家

何のために働くのか・・・


書籍情報

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流
斎藤 槙
岩波書店 (2004/07)
売り上げランキング: 4,420
通常24時間以内に発送します。
おすすめ度の平均: 4.5
4 企業もNPOも
5 「よいアメリカ」を知る


本のひらめき

社会起業家という言葉を最近よく聞く。実はこの概念、1980年代初頭にイギリスで生まれた。当初は自立型の福祉システムを作ろうとする人や停滞した社会を活性化する人という意味あいだったようだ。その後時代が移り、現在は「単に収入を得る手段としてだけでなく自己実現のために、そして環境・人権などの課題に使命感をもって働く」人をさすようになってきた。

NPOであれ行政職員であれサラリーマンとして会社勤めをしている人であれ「社会をよくしよう」という志で価値ある仕事に挑戦しているなら、それは立派な社会起業家であるという。

本書では、NPOのビジネス化、企業の社会化という潮流を紹介している。

利益追求を至上命題としてきた企業が、最近ではCRS(社会的責任)やSRI(社会責任投資)といったことにも注目するようになってきたのもそんな動きのひとつだ。社会貢献を前面に出しているスターバックス(環境NPOとの協調)などは企業の社会化の好事例だ。

また社会起業家として活躍する日米の活動家も紹介されている。
ソフト化経済センター、ソフィアバンクの社会起業家フォーラムの活動にもふれている。

新しい働き方、生き方、企業のあり方・・そういうものを感じさせる本だ。


オススメ度

★★★☆+社会のために働く

読んで欲しい方

・CRSに取り組んでる方
・利益至上主義に疑問をもっている方
・就職・転職で迷ってる方

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社会起業家

何のために働くのか・・・


書籍情報

社会起業家―社会責任ビジネスの新しい潮流
斎藤 槙
岩波書店 (2004/07)
売り上げランキング: 4,420
通常24時間以内に発送します。
おすすめ度の平均: 4.5
4 企業もNPOも
5 「よいアメリカ」を知る


本のひらめき

社会起業家という言葉を最近よく聞く。実はこの概念、1980年代初頭にイギリスで生まれた。当初は自立型の福祉システムを作ろうとする人や停滞した社会を活性化する人という意味あいだったようだ。その後時代が移り、現在は「単に収入を得る手段としてだけでなく自己実現のために、そして環境・人権などの課題に使命感をもって働く」人をさすようになってきた。

NPOであれ行政職員であれサラリーマンとして会社勤めをしている人であれ「社会をよくしよう」という志で価値ある仕事に挑戦しているなら、それは立派な社会起業家であるという。

本書では、NPOのビジネス化、企業の社会化という潮流を紹介している。

利益追求を至上命題としてきた企業が、最近ではCRS(社会的責任)やSRI(社会責任投資)といったことにも注目するようになってきたのもそんな動きのひとつだ。社会貢献を前面に出しているスターバックス(環境NPOとの協調)などは企業の社会化の好事例だ。

また社会起業家として活躍する日米の活動家も紹介されている。
ソフト化経済センター、ソフィアバンクの社会起業家フォーラムの活動にもふれている。

新しい働き方、生き方、企業のあり方・・そういうものを感じさせる本だ。


オススメ度

★★★☆+社会のために働く

読んで欲しい方

・CRSに取り組んでる方
・利益至上主義に疑問をもっている方
・就職・転職で迷ってる方

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2004年08月13日

■「経済」で考える力がつく本(町田洋次)

keizaide-kanngaeru.jpg
  時代の先端のいかがわしさがよくわかる

「経済」で考える力がつく本
    
   --------------------------------------------
   |著者:町田洋次
   |成美堂出版|2004年 07月
   |ISBN:4415070671|562円
    --------------------------------------------

 経済という視点から世の中を眺める。そして、その先を考える。実に楽し
 い・・・ということが体感できる本である。
 世の中の動きやこれからの趨勢を感じられるところが面白い。

 「新産業のいちばん始めは、いつもいかがわしく見えるものだ。未来の
  産業を探そうと思ったらいかがわしい現象を探さなくてはいけない。」

 いかがわしいとは、生まれて間もなく、海のものとも山のものとも分らな
 い情況のことだという。この本を読んで「いかがわしさ」を感じられたら
 最高である。

 世界の英知(本)の情報が町田さんのフィルターを通じて面白く紹介され
 ているところも非常に面白い。ちょうど、本の知的情報が町田さんという
 変換装置を経て、世の中のトレンドや深層を映し出す雰囲気だ。

 今、企業はどんな方向に向かっているのだろうか・・・
 町田さんは、こんな分析を披露する。
 80年代から90年代は、株主第一主義、高収益、高配当、高株価が流行
 したが、いま、それへの反感から社会性の強い会社への転換が始まってい
 るという。社会企業、という。

 また社会起業家、公民起業家、田舎起業家など新たな動きも面白い。

 世の中の微妙な変化の様子や、これからを考えるヒントにあふれた非常に
 深みのある本である。
  
 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★★+いかがわしさ

 <読んで欲しい方>
   ・社会起業家をやってる方
   ・新しい仕事をじめた方
   ・世の中を変えたい方

Posted by webook at 23:57

■「経済」で考える力がつく本(町田洋次)

keizaide-kanngaeru.jpg
  時代の先端のいかがわしさがよくわかる

「経済」で考える力がつく本
    
   --------------------------------------------
   |著者:町田洋次
   |成美堂出版|2004年 07月
   |ISBN:4415070671|562円
    --------------------------------------------

 経済という視点から世の中を眺める。そして、その先を考える。実に楽し
 い・・・ということが体感できる本である。
 世の中の動きやこれからの趨勢を感じられるところが面白い。

 「新産業のいちばん始めは、いつもいかがわしく見えるものだ。未来の
  産業を探そうと思ったらいかがわしい現象を探さなくてはいけない。」

 いかがわしいとは、生まれて間もなく、海のものとも山のものとも分らな
 い情況のことだという。この本を読んで「いかがわしさ」を感じられたら
 最高である。

 世界の英知(本)の情報が町田さんのフィルターを通じて面白く紹介され
 ているところも非常に面白い。ちょうど、本の知的情報が町田さんという
 変換装置を経て、世の中のトレンドや深層を映し出す雰囲気だ。

 今、企業はどんな方向に向かっているのだろうか・・・
 町田さんは、こんな分析を披露する。
 80年代から90年代は、株主第一主義、高収益、高配当、高株価が流行
 したが、いま、それへの反感から社会性の強い会社への転換が始まってい
 るという。社会企業、という。

 また社会起業家、公民起業家、田舎起業家など新たな動きも面白い。

 世の中の微妙な変化の様子や、これからを考えるヒントにあふれた非常に
 深みのある本である。
  
 --------------------------------------------------------------------
 <オススメ度>

   ★★★★★+いかがわしさ

 <読んで欲しい方>
   ・社会起業家をやってる方
   ・新しい仕事をじめた方
   ・世の中を変えたい方

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2004年07月11日

拡大ヨーロッパの挑戦 ~ 羽場久み子

とかく人は境界線を引きたがる・・・ 

書籍情報

拡大ヨーロッパの挑戦―アメリカに並ぶ多元的パワーとなるか
羽場 久〓子
中央公論新社 (2004/06)
売り上げランキング: 33,754
通常24時間以内に発送
おすすめ度の平均: 5
5 アメリカを超えるヨーロッパに注目。
5 動的なEU
5 ひとつの、多元的ヨーロッパの衝撃

 ヨーロッパにきて一番感じることは、多様性ということだろう。
 言葉も料理も言葉も歴史もさまざま。
 多様性とはこういうことなのね・・・と体感できるところがヨーロッパだ。

 本書は、現在拡大途中のヨーロッパの今を分析した本だ。
 ヨーロッパの15の国はユーロという貨幣単位で統一され、旅行者にはと
 ても便利になってきた。(イギリスはまだ未加盟だからポンドのまま)
 2004年5月、欧州拡大でEUは、25カ国、人口4.5億人、GDP
 10兆ドルとなった。このとき加盟した10カ国は、ポーランド、チェコ、
 ハンガリーなどの東欧8カ国とマルタ、キプロスの地中海2カ国だ。
 
 欧州の歴史は、強いものが征服する戦争と制圧の繰り返しだった。ところ
 が今回進んでいるEUの拡大は初めての統合作業だという。
 なぜなら、広い欧州領土を、「戦争によらず、平和的にかつ自由意志によ
 り、同一の構造の中に統合する」作業だからだ。

 本書は、欧州の動きを、政治、経済、アイデンティティ、安全保障などか
 ら分析した教養の本である。ヨーロッパ統合の歩みとこれからがわかる。

 人があつまると目に見えない線をひきたがる。職場や学校や自治会や何に
 よらず同様なことがおきる。xxまでは仲間だな・・・という具合に。
 世界の国もさまざまな境界線で分けられてきた。どこそこの国はNATO
 加盟刻だから仲よくしようとう軍事的な線。あそこはキリスト教だから仲
 間になるのは問題ないという宗教の線、などなど。
 (今、EUの悩みは、イスラム教のトルコを仲間にするかどうかだ)

 人種も言葉も文化歴史も違う国々がそういった線をなくそうという試みは
 人類にとっておおいに注目すべきことなのだ。
 大前研一さんは、ボーダレス(点線)の時代だという洞察を展開している
 が、EUの中の境界線は、さまざまな意味で点線になってしまった。

 ややかたい内容もあるが、教養を高める一冊にしてもいいかな。

 <オススメ度>

★★★★+UE

 <読んで欲しい方>
・欧州出張の方
・ヨーロッパに駐在の方
・欧州に友達がいる方

Posted by webook at 20:24 | TrackBack

2004年07月08日

図解業界地図が一目でわかる本(2004年版) ~ BRJ

書籍情報

図解 業界地図が一目でわかる本〈2004年版〉
ビジネスリサーチジャパン
三笠書房 (2004/02)
売り上げランキング: 54,270
通常2~3日以内に発送


 業界地図は、日々めまぐるしく移り変わっていく。
 時々、日本の業界地図を眺めてみるのもいいことだ。
 本書は、2004年版の業界鳥瞰図である。
 日本の経済の模様が少しわかった気になれる。

 見開きで左に図解、右に解説という構成だ。

 DVD業界の地図では、RAM方式対RW方式の図式が、VHS対ベータ
 にたとえて解説されている。
 RAM方式は、低価格路線で徐々にシェアを伸ばし、今日はRAM優勢に
 あるらしい。ふむふむ。
 ちなみにRW陣営は、パイオニア、シャープ、三菱電機。
 RAM陣営は、松下、日立、東芝。

 清涼飲料水の業界も、次々と新しい製品を世に送り出す。業界トップは、
 コカコーラ、二位はサントリ、三位がキリンビバレッジ。
 業界全体では、3兆円規模のビジネスという。この業界のシェアを握る
 のは・・・・自販機だそうだ。
 なにせ、自販機は値引きなし!(定価)でもあるし・・・。

 ・・・てなぐあいで、いろいろ面白いデータがあるよ。


 <オススメ度>

★★★★+業界マップ

 <読んで欲しい方>
・調べることがお仕事の方
・リサーチ部の方
・マーケティング部の方

Posted by webook at 20:15 | TrackBack

2004年04月21日

■コミュニティ・イノベーション(瓦井秀和ほか)

tiiki=comm.jpg
  地域の時代!?

コミュニティ・イノベーション
        魅力と活力のある地域をデザインする
   ============================================
   |著者:瓦井秀和ほか
   |NTT出版|2003年 12月
   |ISBN:4757121296|1,600円 (税込:1,680円)
    ============================================

 地域の活性化・・・、地方の時代・・・、町興し・・・など、東京一極集
 中をはなれ、もっと自分たちの地域を活性化しよう!という動きが続いて
 いる。 ~(いいことだぎゃぁ。そだそだ。ほーだわ。同感でごわす)

 本書は、そうした地域活性化の動きをレポートしたもの。地域文化とブラ
 ンド、産学コラボレーション、行政の役割、ITの活用、NPOの働きな
 ど網羅的に解説したものだ。
 学術的レポートのようなスタイルで、ホットなメッセージ性はない。
 コミュニティ・イノベーションというタイトルの割には、あれれ・・の感
 がある。

 うーむ。

 もし、この本のテーマをヒネるとすれば・・・

 地域マネジメント、地域ブランド戦略、行政と企業のコラボ、コミュニテ
 ィ活動の舞台裏など、どれかにテーマを絞るほうが、読む側は楽しいね。
 それから・・
 今注目の地域(たとえば本書にも登場する湯布院、まちおこしに成功した
 事例、独特のサービスを展開している市町村など)を、人と物語にフォー
 カスしてもう少し詳しく紹介するのもいいねぇ。

 今日は辛口。ごめんなさんしょ。

 ====================================================================
 

   ★★☆+町づくりの輪

 
   ・地域の活性化に興味ある方
   ・地方の時代だという方
   ・コミュニティ大好きという方

Posted by webook at 07:58

2004年04月15日

■やきそばパンの逆襲(橘川幸夫)

yakisoba=pan.jpg
クモリガラスが晴れるとき・・・

やきそばパンの逆襲
        
   ============================================
   |著者:橘川幸夫
   |河出書房新社|2004年 03月 |230P
   |ISBN:4309016278|1,400円 (税込:1,470円)
    ============================================

 フロントガラスがちょっと曇って見にくい時、曇りをサーっとふき取る
 と気持ちがいい。そんな爽快感をこの本では味わえる。

 世の中、ニュースや記事であふれているが、全体像や深層がクリアに見
 えたなぁ!と納得するものは少ない。ニュースも事件も記事も断片的だ
 し、解説だって舌足らずだったりするからだ。

 そんな欲求不満な感じをスキっとさせる爽快感がこの小説にはある。
 異色な本だ。実名の人物や実在の組織などがばんばん出てくるし、今、
 私たちのまわりで起きつつある社会現象の萌芽も登場する。

 へぇーっと驚きながら、自分もうすうすは感じていた「今そこにある未
 来」や「コトの深層」をクリアに意識できる。そんな小説だ。

 広告代理店を経営する満、外資系コンサル会社勤務の暮地健人、暮地と
 「ルームシェアリング」をはじめた木下佳乃、要海聡美、不動産広告部
 長の木下などさまざまな人物に時代のトレンドや、出来事の深層を語ら
 せている。橘川さんの洞察が散りばめられていて面白い!

 例えば、タクシーの運転手が、兜町あたりで拾ったお客さんから情報を
 集め、それを仲間で共有して株取引に活用する秘密結社とか、ルーム・
 シェアリングという生活スタイルとか・・・ほぉーというのが紹介され
 ている。

 橘川さんは、「書くことの楽しさを、ひさしぶりに満喫しています」と言
 っている。一気に書いたという小説は、読むほうも楽しくなる。

 さて、小説とビジネスの「間」にあるこの本から、あなたにはどんな世の
 中が見えてくるだろうか?

 ====================================================================
 

   ★★★★★+真相と深層

 
   ・世の中の動きに興味ある方
   ・今ある未来を見たいという方
   ・橘川さん大好きという方

Posted by webook at 20:21

2004年04月06日

■数字のどこをみてるんだ!(数字で日本を暴く会/和田秀樹)

suujinodkowo.jpg
 へぇ、あの数字はそういう意味だったのぉ!

数字のどこをみてるんだ!

   =========================================
   | 著者:数字で日本を暴く会/和田秀樹
   |宝島社|2004年 01月
   |ISBN:4796638199|1,300円 (税込:1,365円)
    =========================================
 
 会社でも新聞やニュースでも、毎日、たくさんの数字がでてくる。
 出てくる割には、その意味や背景が知られていないことが意外に多い。

 例えば、交通事故死者は毎年1万人前後、しかしそれをはるかに上回るの
 は自殺者の3万人だ。98年以後ずっと3万人以上らしい。
 一方で、イジメを苦にした子供の自殺とか、ストレスで押しつぶされた管
 理職の自殺とかが頻繁にニュースになる。となると、この3万人の中には
 そういう人が多いのか・・・と思いたくなるのだが、実は違う。
 職を失った中高年の自殺が2/3以上だという。
 (中高年の自殺は多すぎてニュースにならない・・ということだ)

 従って、目に触れるニュースなどだけで世の中をみていると時には間違っ
 た印象をもつことになる。
 本書では、そうした数字の裏にある背景を読み解く本だ。

 防衛費や失業率などの日本経済、犯罪件数や検挙率などの犯罪実態、結婚
 や出産などの生活実態など「よのなか」を数字でみることができる。
 ベースになっている数字は総務庁、警察庁などの統計データである。

 ちなみに・・・

   家計収入の90%は、賃金(サラリー)
      失業や倒産はそのまま無収入になるということだ。
      アメリカは70%、イギリス62%、ドイツでは58%

   道路予算は世界一 6兆円
      日本の道路は、アメリカの5倍くらい高くついている。
      2004年度の道路予算案で、道路整備は6兆円。防衛費の 
      5兆円よりも多い。道路族が群がるのも無理ないか・・。

 などなど、へぇーそうだったのという面白さがあるね。
 本書の分析もある意味でひとつの見方であり、別の視点でみたくなる内容
 もある。数字で考えるきっかけにどうぞ。

 ====================================================================
 

   ★★★☆+数字

 
   ・統計数値に興味ある方
   ・あの数字はおかしいぞっていう方
   ・数字はいいねぇという方

Posted by webook at 19:40

2004年03月28日

■めしのタネ発見地図(島田晴雄)

meshinotane.JPGへぇー、そうだったのかぁー。

めしのタネ発見地図
        ビジネスチャンスが変わった
   =========================================
   |著者:島田晴雄
   |かんき出版|2004年 01月
   |ISBN:476126151X|1,400円 (税込:1,470円)
    =========================================

 本書は、これから先10年、注目されるであろう市場が紹介されている。

 ほんとはこういうのが欲しいんだけどというウォンツ(潜在的需要)と、
 へぇーそんなのあるなら私も欲しいというニーズ(顕在需要)があり、そ
 れに応える技術革新があり、国が、法律的にも制度的にも支援しようとい
 う市場のことだ。

 高齢化社会におけるサービス、住宅事情に関するサービス、医療健康教育
 のサービスなどがある。xxサービスとつくものが多いのが特徴だ。

 すでに民間で先行した成功事例などが紹介されており、単なる分析ではな
 く、リアリティと生活感をともなったものがある。

 国としてどのような産業認識をしているのか・・・を知るという楽しみ(
 ?)もある。

 ====================================================================
 

   ★★★★+ウォンツ&ニーズ

 
   ・今後のサービス産業の変化に興味ある方
   ・日本が大好きな方
   ・起業するかって思ってる方

Posted by webook at 11:11

2004年03月07日

■すでに始まっている未来(江坂彰)

mirai.JPGそれは未来だったんだ。

すでに始まっている未来
        会社は、サラリーマンは変われるか
   =========================================
   |著者:江坂彰
   |NTT出版|2003年 12月
   |ISBN:4757121237|1,600円 |261P
    =========================================

 今自分が生きている時代などんな時代なのか・・・時間の流れを宇宙的な
 視点から眺めることができたら面白い。しかし、それは難しい。たとえば
 明治維新を生きた人たちが自分たちの歴史的役目を意識することは難しい
 ことだったはず。「俺が時代を変えるんだ」と時代の風を切った人も、自
 分のポジションをはっきりと意識することは困難だったに違いない。

 今、この時代に生きている私たちも同じだ。なんとなく時代の変化を感じ
 るが、それを明確に絵にしたり文章にするのは難しい。

 この本は、そんな要請に応えてくれている。もちろん先のことは分らない。
 しかし、きっとこんな流れの中にいるはずだという分析は、そっかーと思
 える説得性があり、今、そこにもある「未来」への取組みを意識させてく
 れる。

 時代は、工業化社会から情報化社会へ大きく変わってきた。それを、いろ
 んな人がユニークな言葉で表現している。
 ドラッカーは「知識社会、知識労働者の時代」、界屋太一は「知価社会」
 岩井克人は「ポスト産業資本主義社会」と表現した。トフラーは第三の波
 で「情報革命」という言葉を使った。
 本書の著者江坂さんは「ソフト化社会」と呼んでいる。

 本書は、歴史、文化、世の中のサービス・製品、経営など様々な要素を鳥
 瞰できる楽しい本だ。

 ちょっと面白いフレーム分析を書いておこう。

 日本的工業化社会の構図    = 重厚長大型企業+銀行+官僚
 工業化社会の情報トライアングル= 大手町(丸の内)+霞ヶ関+永田町
 ソフト化社会で売れる商品3要素= 実質的価値+意味的価値+感覚的価値
 ソフト化社会の企業価値    = 顧客価値+株主価値+社員価値

 このほかにもたくさんの気付きを与えてくれる具体的なエピソードやヒン
 トがある。(このメルマガの内容のほかにもいくつかメモをした)

 すでに始まっている未来を、眺めてみよう!
 
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   ★★★★★+そこにある未来

 
   ・近未来に興味ある方
   ・鳥瞰するのが大好きな方
   ・自分の位置をはかってみたい方

Posted by webook at 13:25

2004年03月06日

■21世紀を勝ち抜くIT戦略 (上村孝樹)

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アドバンテージのおまけ?

【21世紀を勝ち抜くIT戦略】
        
   =========================================
   |著者:上村孝樹
   |2003年 02月
   |日経アドバンテージ|121P
    =========================================
 
 この小冊子は、日経アドバンテージ購読者がもらえるオマケである。しか
 し、オマケにしておくのはもったいないほどの鋭い洞察と先見がある。

 IT戦略でも人事戦略でもなんでもいいのだが、とどのつまりは経営をい
 かに洗練していくかということである。だから、企業経営全体の目線があ
 って、その上でITだ、マーケティングだ、人事だという展開が必要であ
 る。この小冊子は、IT戦略となっているが、そうした企業経営全体から
 の視点があるところが特徴だ。お客様とのかかわり、社内の情報共有、マ
 -ケットをどう捕らえるかなど、ズームアウトした視点があるところがう
 れしい。

 時代は、大量生産大量消費のプロダクトアウト型「供給充足型経済」から
 ユーザー主役型の「成熟型経済」に変化してきた。情報の視点から見ると
 それは「平均値」の世界から「個別値」の世界に変わってきたといえる。
 同時並行的にIT技術の広がりとコストダウンは、中小企業に大きなチャ
 ンスを与えることになるという。

 また、虎屋の羊羹、メリーズチョコレート、アスクル、カブドットコム、
 空想生活など固有名詞の企業事例で、ビジネスの本筋を浮き立たせている
 点も価値がある。
 
 この小冊子欲しさに日経アドバンテージを購読した人はラッキーかも。
 日経アドバンテージには、この小冊子にあるようなニッチな市場で協力な
 個性を発揮している企業の秘密などが分析、紹介されているから・・。
 
 ====================================================================
 

   ★★★★☆+時代を見る目

 
   ・中小企業に身をおく方
   ・次の戦略を考えている方
   ・事例大好きという方

Posted by webook at 20:11

2004年02月23日

■福祉を変える経営(小倉昌男)

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特別視することがいけません・・・

【福祉を変える経営】
         障害者の月給一万円からの脱出         
   =========================================
   |著者:小倉昌男
   |日経BP社/日経BP出版センター|2003年 10月
   |ISBN:4822243648|1,300円
    =========================================

 クロネコヤマトを今ではなくてはならない社会インフラにまで成長させた
 戦後の日本経済史に残る人、小倉昌男氏の新たなチャレンジの本である。
 今度は、福祉の常識を変えようというものだ。

 小倉昌男さんは、小口宅配という誰もがそんなの儲かるはずがないと決め
 つけていた事業を、すばらしい事業分野(宅急便)にしてしまった。
 その物語は別の本があるが、本書は小倉さんの第二章。福祉改革である。

 なぜ、改革か。福祉は現在、さまざまな取組みがなされてきてはいるが、
 障害者の給料はなんと月給1万円というのが普通らしい。「共同作業所」
 という障害者の方々が働く場所が全国にあるという。そこでは儲かる仕事
 というコンセプトはない。空き缶つぶし、牛乳パックつぶし、そして天ぷ
 ら油にカセイソーダをまぜて石鹸をつくる・・・などなど。共同作業所を
 見学した小倉さん「市場価値がない・・経営という概念がない・・」と驚
 くことに。

 そこで「市場経済の中できちんと働ける仕組みをつくり、健常者となるべ
 く同じようなかたちで自活できるようにする」ことが小倉さんの新たなミ
 ッションになったのだ。本書は現在進行形の取組みを語りおこしたものだ。
 様々な「常識(=非常識)」や「行政の壁」などもあり、そこで戦ってい
 る小倉さんの姿がある。

 すでにいくつか成功事例もあり(ベーカリー事業など)、これからの発展
 が期待される。こうした取組みもクロネコヤマトで築かれた財力やネット
 ワーク、信頼などがおおきなバックアップになっている。

 がんばれ!クロネコ!

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   ★★★★☆+ノーマライゼーション

 
   ・福祉事業を営む方
   ・福祉の改善を考えている方
   ・社会に貢献したい方

Posted by webook at 08:35

2004年02月19日

■大相撲の経済学(中島隆信)

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力士も会社人間だった!?

大相撲の経済学
        
   =========================================
   |著者:中島隆信
   |出版社:東洋経済新報社|2003年 10月
   |ISBN:4492313303|1,600円| 204P
    =========================================

 相撲は日本の国技である。野球やサッカーのようにプロスポーツであると
 同時に文化的な要素も持っている。
 そして、伝統や文化というベールのもとに日本相撲協会の内部は、一般に
 は知られていない。
 本書は、大相撲(相撲協会)を経済学の視点から分析した本である。

 横綱の給料がいくらかといったものではなく、角界のなかでの経済的イン
 センティブや組織的なモチベーションの仕組み、モラル維持の努力などの
 分析である。なかなか面白い。
 力士総当たり制がないこと、外国人力士が増えたこと、八百長問題がいつ
 も噂されること・・など「??」な現象には、実はそれなりの合理的な理
 由があったのだ。

 力士の給与体系は、収入の安定性や年功賃金的要素がある。また曙がK1
 に転出してしまった遠因ともいわれる年寄株は年金証書みたいなものであ
 る。また、番付は人事表である。大相撲は現役力士と年寄という「社員」
 を有する会社である、八百長は、社内協調ともいえる。
 などなど、われわれの知る会社の生業と比較しながら展開する。

 相撲も今は一時の人気が低迷し、他のスポーツ(サッカーや野球など)と
 の競争にさらされている。また人材確保という点では、リソースを外国人
 に求めなければならない情況に拍車もかかっている。そして年寄株という
 年金問題にも苦しんでいる。

 著者は「だから大相撲は大胆な構造改革が必要である」と言っているわけ
 ではない。
 なぜなら、相撲協会はオープンなスポーツの側面と、閉鎖的な文化的側面
 があり、すべてをグローバルスタンダードや経済学的な見地から批判を加
 える必要はない、からだ。
 伝統の継承というのは、長い時間軸で物事を考える必要がありそうだ。 

 サッカーの経済学とか、競馬の経済学とかも読んでみたいねぇ。

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   ★★★☆+はっきよい

 
   ・相撲がお好きな方
   ・相撲協会の不思議を考えている方
   ・角界を覗きたい方

Posted by webook at 09:36

2004年01月06日

■「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活(鈴木猛夫)

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おっと、そういうことだったの!?

「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活

   =========================================
   |著者:鈴木猛夫
   |藤原書店|2003年 02月
   |ISBN:4894343231|2,200円 |262P
    =========================================

 なるほど、そういうことだったのね。と納得の一冊である。

 イラク戦争のウラでは米の石油利権の覇権争いがうごめき、アメリカの台
 湾政策は中国という巨大マーケット戦略が基本にあり、真珠湾攻撃は、ア
 メリカの・・・と、これまで様々な政治・経済、国際情勢などの舞台裏に
 は、アメリカの覇権戦略が見え隠れしている。

 本書は、アメリカの食戦略の話。

 今日、私達日本人の暮らしの中で、パン食はもはや切り離せないほど定着
 している。なぜなら、私達は学校給食というシステムの中で、毎日パン食
 に慣れ親しんできたからだ。(ぼくなんか、パンの耳をもらって帰るのが
 うれしかったなぁー。お袋がアゲパンにしてくれた)
 牛乳もしかり。

 「これほど短期間に食生活が変わった国はない」という。ごはん・めしの
 食生活が、パン(トースト)・コーヒー・ハム・サラダみたいな「近代的」
 食事に変わったのは戦後のわずかな期間だったのだ。

 本書は、戦後の食糧難解消のあと国(厚生省)によって行なわれた栄養教
 育、栄養改善活動が、実はアメリカの周到な小麦輸出戦略にそって行なわ
 れていたものだった・・と、その隠された事実を紹介する。

 1953,4年頃、アメリカは3000万トンもの膨大な小麦の在庫を抱え(ちなみ
 に日本の年間のコメ消費量は1000万トンである)、その余剰農産物の処
 理(輸出)は、喫緊の課題だった。アイゼンハワー大統領は、MSA法や
 PL480法などを制定し、国家戦略として余剰農産物の処理をすること
 になる。日本はといえば、金なし、食料不足、国力不足という状況の下で
 アメリカの小麦戦略は願ってもない内容であった。こうして、日本人の「
 近代的!」食生活の源流がスタートすることになる。

 著者のスタンスは、そんなアメリカの経済(農業経済)戦略があったから
 悪いというのではなく、事実を事実としてしっかり認識した上で、ものご
 とを考えましょう・・というものだ。だから、好感が持てる。

 戦後の食事事情の変化、森欧外(林太郎)も登場する米食と脚気騒動の話
 など、非常に面白い事実を丹念にたぐりながら、食と健康を考えさせてく
 れる。著者渾身の作品。

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   ★★★★★+小麦戦略

 
   ・食に関心アリっていう方
   ・今日の朝食にパンを食べた方
   ・食文化について考えたい方

Posted by webook at 09:30

2003年12月13日

■預金封鎖(副島隆彦)

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僕にはとりあえず関係ないかもしれないが・・

預金封鎖
        「統制経済」へ向かう日本
   =========================================
   |著者:副島隆彦
   |祥伝社|2003年 09月
   |ISBN:4396611943|1,600円|224P
    =========================================

 「預金封鎖」とは「たとえば一ヶ月に一人500万円までしか預金を下ろ
 せない」といった強制的な統制経済になることである。日本では戦後の昭
 和21年「金融緊急措置令」というのがあった。

 最近、若干もちなおしたかに見える景気動向は、ブッシュ小泉再選同盟に
 よる政治的な経済状況だという。2004年の米大統領選挙までは無理や
 り景気を維持させるが、その後はアメリカ発の世界恐慌がおきる。そして、
 日本もそのあおりで緊急の金融統制が発令される!というのが著者の予想。

 著者は、こうした予測をかなり断定的に主張している。
 仮にそれが外れたとしても、なかなか面白い内容になっている。(あたる
 のも怖いのだが・・)

 新聞記事などで断片的に見聞きしてきた世界の政治経済のニュースだが、
 それらの裏事情は、実はこうなんだというところを、独自の情報筋(と著
 者は言っている)をもとにまとめている。

 政治や経済の舞台裏を見るようで面白い。
 浜田和幸さんの本にもアメリカの覇権主義について書かれていた(ブッシ
 ュとビンラディンは実は・・・みたいな国際政治の裏舞台のネタ)。本書
 も「景気回復には戦争しか手段がない」など、ウソだろう!と思うような
 アメリカの覇権主義などにについて書かれている。
 世界の政治経済を見上で、面白い視点ではないだろうか。へぇーと思いな
 がら読める。

 ====================================================================
 

   ★★★★+封鎖

 
   ・預金封鎖!って最近聞いたことがある方
   ・自己資産をうまく管理したい方
   ・政治経済の裏について知りたい方

Posted by webook at 17:42

2003年11月17日

■老人党宣言(なだいなだ)

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老人は常に生れ出る人である。確かに・・。

老人党宣言

   =========================================
   |著者:なだいなだ
   |出版社:筑摩書房|2003年 10月
   |ISBN:4480863508|1,000円|125P
   =========================================

 えっ、そんな政党があったの? 先の選挙の前に読んどきゃよかった!?
 そんなタイトルの本である。
 老人党。これは実在の政党ではない。バーチャルな世界で、今とっても注
 目されはじめた政党なのだ。

 ことのおこりは、こうだ。精神科医&作家のなだいなだ氏が、ちいさな個
 人サイトをつくり( http://www5.ocn.ne.jp/~nadashig/ )、そこで様々
 なコメントを発信しはじめたのが2003年の2月。その後「老人党を作
 ろう」という記事を書いたのが4月。それががニュースになり、新聞、雑
 誌などで取り上げられることになる。6月、東京新聞に掲載されたあとは
 爆発的にアクセスや書き込みがふえバーチャル世界では、大フィーバーと
 いった状況なのだ。そこで、本書が緊急出版されたというわけだ。

 いったい老人党とは?

 「老人のためだけを考える党ではない」という。確かに今青年もやがては
 老人になるんだ。ふむふむ。
 「現代の行き詰まり状態をもたらした政治家達を盲目的に選挙で支持し、
 投票してきた責任を感じ」「反対はしたものの、それで自己満足して、積
 極的に政治を変えてこなかった責任を反省し」、「これからは自分達で情
 報を集め、自分で判断して投票する」そんな自覚をもって集まる党が、老
 人党だというわけだ。

 バーチャルな政党であり、党首も幹事長もいない、入党手続きも会費も不
 要である。趣旨に賛同して自ら名乗ればいいのだ。
 けっしてインターネットやパソコンに精通しているわけではない著者は、
 多くのサポーターによって支えられている。「ネット社会は、相互扶助の
 精神が生きているのを実感した」というのは、まさに「実感」だろう。

 密かに進んでいる老人党の動きを本書をきっかけにつかんでみたい。でき
 ればその輪の中に入ってみたいね。

 永六輔氏、赤瀬川原平氏、樋口恵子さんらも意見を寄せている。「老人力
 」を著した赤瀬川さんの言葉がいい。「老人は常に生れ出る人である」
 なるほどぉ! 老人党を覗いて見る? → http://yufuu.com/RJ/

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   ★★★★+バーチャル政党

 
   ・老人党ってなんだよっていう方
   ・政治に興味ある方
   ・日本のあり方を考えたい方

Posted by webook at 07:48

2003年10月22日

■日本列島快走論(山崎養世)

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 この本、歴史に残る一冊になるか!?

日本列島快走論
    高速道路を無料にして日本再生へ
   =========================================
   |著者:山崎養世(やまざき・やすよ)
   |日本放送出版協会|2003年 09月
   |ISBN:4140808160|1,400円|249P
   =========================================
 
 「日本列島改造論」を著したのは、いまは亡き田中角栄。日本が経済的に
 豊かになるグッドタイミングに出た本である。明暗さまざまなものを残し
 た田中角栄だが、今もその行動力や功績を評価する人は多い。

 さて本書。カイゾウロンから濁点をとっってカイソウロンとしゃれている
 が、中身は目からうろこの日本再生論である。
 ゴールドマン・サックスのトッププレイヤーとして活躍した金融マンが、
 高速道路を無料にすることが停滞する日本をゲンキにする妙薬だと力説す
 る。

 東京湾横断道路、明石大橋など一見便利になったように見える高速道路の
 インフラ整備は、高い利用料が災いして十分に生かしきれていない。
 本来、無料にすることを目論んでいた高速道路(実は、法律にもそう書い
 てある!へぇー)は、未来永劫・・タダにはなりそうもない。
 そんな中、世界に目を転じれば、米国のフリーウエィ、英国、ドイツなど
 の高速道路など基本的に無料であり、そのインフラ整備が経済や社会の発
 展に生かされていることに気がつく。無料は世界の常識だったか・・・。

 本書は、日本の高速道路整備のあり方を見直し、無料の高速道路実現が、
 経済や生活スタイルに好影響を与えるはずだと主張する。そして、その実
 現のための具体的施策を提示している。ポイントは、道路4公団が抱える
 40兆円の借金を世直し国債で肩代わりすること、そして、出入り口を大 
 幅増設することだ。

 今般の衆議院選挙では、高速道路を3年以内に無料にします!とマニフェ
 ストに謳った政党がある(民主党)。この本はそのマニフェストの原点だ。

 この本の著者は、自身のビジョンを実現するために、徳島県知事選挙に出
 馬するなど、政策実現の具体的なアクションも起こしている。みずから体
 を張って臨んでいる。その気概がスバラシイ。
 ちょっと応援してみたいねぇ。

 日本列島改造論とは別の意味で、日本の歴史に残る一冊になるかも・・
 ====================================================================
 

   ★★★★★+高速無料

 
   ・高速道路は高いぜっていう方
   ・選挙マニフェストに興味ある方
   ・道路公団について一家言ある方

Posted by webook at 20:18

2003年08月17日

■養老孟司の〈逆さメガネ〉(養老孟司)

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養老孟司の〈逆さメガネ〉

著者:養老孟司
出版社:PHP研究所|発行年月:2003年 08月 |ISBN:4569630839|205P|680円

常識だと思っていても、実はそれは逆さメガネでみていることかもしれない。
面白い喩えがある。
著者の養老さんが「形を読む」の中で書いたことだが、人間の骨で男女が一番異なるのはどこかという話だ。きっと誰しも骨盤だという。あたりである。そしてその理由は、女性がお産に適するようにできているから骨盤が大きいのだと・・・。しかし・・・人類はお産で生まれてきたのであり、先祖代々誰もがお産で生まれてきた。男はお産をしないで住むから、骨盤が変わった。いってみりゃ男の骨盤が「変な骨盤」なのだ。生物学をちょっと勉強すれば哺乳類ではメスの形が基本だと分かるという。

雄を去勢すればメスの形に近づくらしい。・・・こ、これは竹本久美子女子の話と同じだ。
男社会が続いてきたからこんな逆さメガネを誰もがかけているのだ。

本書は、社会の都市化にともなって多くの逆さメガネが蔓延した様を切り取っている。
なかなか面白いメガネ考察だ。
だた、バカの壁ほどは面白くないですな。

Posted by webook at 09:54

2003年08月13日

■「茹で蛙」国家日本の末路(大前研一+田原総一郎)

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「茹で蛙」国家日本の末路
日本が元気になる最後の一手

著者:大前研一/田原総一朗
ビジネス社|2003年 06月|ISBN:4828410511|263P|1,500円

ユデガエルの話はご存知の方が多い。カエルを熱いお湯に入れたらびっくりして飛び上がるが、徐々にお湯の温度をあげていくとガマンしてついに茹で上がって死んでしまうというものだ。日本ユデガエル族の悲劇は、自らがそうだと知っていても行動を起こさないところにあるのかもしれない。

本書は、大前氏がここ十年来言い続けてきているさまざまな日本国へのコンサル提言が、いかに正しかったか・・・だから言ったじゃないの・・が田原氏との対談の形でまとめてある。それは過去形の繰言ではなく、いまからでもなんとかなる・・という日本再生の緊急処方箋でもある。
政治・経済の改革につきものの抵抗勢力・・・それをよく考えてみたら実は受益者である私たち
自身の中にあった・・そんなパラドックスが見えてくる。ユデガエルよ立て! ということか・・。

大前氏のいいところは、政治家としては3流だったと都知事選、参議院選の惨敗を潔く認め、代わりに何をすればいいかを考えてリセットボタンを押すところだ。平成維新の会の政策集団(点線で結ばれた)がこの国の政治や機構を変えていったら面白いなぁ・・・。

Posted by webook at 15:04

2003年08月08日

■だまされるな!(金子勝+丸川珠代)

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ダマされるな!目からウロコの政治経済学

著者:金子勝/丸川珠代|
ダイヤモンド社|2003年 05月 |ISBN:4478180385|194P|1,400円

東大の経済で学んだテレ朝アナウンサーの丸川さん。大学で講義を聴いた彼女は『経済学はインチキだ』と思ったそうだ。現実とかけはなられた象牙の塔の雰囲気=現実とかけなはれた虚構の土台に組み立てられている=がしたからだ。そんな丸川さんが”朝まで生テレビ!”で出会ったのがカネコマサル氏である。「ラテンなノリのへんな経済のセンセイ」だ。
本書は、二人のやり取りの中で、経済、政治、国際関係などのちょっとヘンじゃないのぉ!を切り取った本である。だまされるな!と過激なタイトルは、その中身も過激。頑固系経済学者という帯の表現は、なかなかハマっている。
この国をダメにしたのは誰だ!?小泉&竹中「改革」から日米関係まで異議ありという本だ。

  この改革を信じるものは救われず : 小泉内閣批判
  嘘つきは銀行の始まりだ :正直者がバカを見る構造
  アメリカはジャイアン、日本はのび太? :日米関係を斬る

などなど「へぇー度」の高いものがある。

今日は立秋・・・。入道雲とウロコ雲の微妙な舞台代わりがいいねぇ。

Posted by webook at 08:13

2003年08月06日

■これから知識社会で何が起こるのか(田坂広志)

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これから知識社会で何が起こるのか
いま、学ぶべき「次なる常識」

著者:田坂広志
東洋経済新報社|2003年 07月 |ISBN:4492501126|247P|1,600円


詩的なビジネス書・・・田坂さんの本はいつもそんな雰囲気がある。
大上段に振り下ろすビジネス論ではなく、そっとそばに寄り添って語り紡れた物語のようにこころに染み込んでくる。

田坂さんのファンなら次の章タイトルから、何をいわんとしているかがなんとなく想像できる。田坂ワールドとでも言おうか・・・

1)「言葉で語れる知識」から「言葉で語れる智慧」へ
2)「知識の管理!」か!ら「知識の創発」へ
3)「知識の共有」から「知識の共鳴」へ
4)「知識の統合」から「知識の生態系」へ

人の心にとどく言葉を知り尽くしている・・そんな田坂さんに触れてみよう。
この本で何が起きるのかを語る一方で、田坂さんが何を起そうとしているのかはこちらのサイトを見るといいね。そして、最近のエポックとしては社会起業家フォーラムの立ち上げ。僕もちょこっといたりする・・・。みてね。

Posted by webook at 21:53

2003年07月16日

■暇つぶしの時代(橘川幸夫)

暇つぶしの時代 さよなら競争社会

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著者: 橘川 幸夫著
1,600
平凡社
225P
ISBN4=582=83167=2
発行年月:2003.7

高度経済成長の後、私たち日本人が獲得したものは「暇」だった。モノヅクリの時代から、コトヅクリの時代へ、世の中はかわってきたのだ。これからの時代における仕事とは、遊びとは何か。「暇つぶし」という言葉をもとにこれからの社会のありかたを提示する橘川社会論。繋がりっぱなしの世界につづくキーワードは暇つぶしの世界。橘川さんの世の中を見る目はいつも新鮮だ。この本、サイコウ!

★★★★★+暇つぶし=コトヅクリ


KIT20030715.jpg
2003.7.15 六本木。橘川さん出版記念パーティに参加。高橋浩子さん、亀田さん、久米さんほかいろんな方とお会いした。著者のためのパーティじゃなくって、参加者のためのパーティってところがいかにも橘川さんらしい演出。
さっすが。

Posted by webook at 08:34

2003年06月25日

【パピーウォーカー】..石黒謙吾 ★★★★☆+1☆ヶ月

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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2003-040】 2003/06/25(水) ★
★ “今週はBSCセミナーだ”の水曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 Web. . 。 o O 〇 K !
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    <バランススコアカードの使い方がよくわかる本>の
    アマゾン・No1キャンペーンご協力ありがとうございました。
    No.1にはいきませんでしたが、4位までいきました。
    みなさん応援ありがとうございました。
    何かいいこと起こりますように。。。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
Web. . 。 o O 〇 K !
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ
▲▼▲ 犬は人を癒してくれます。
Web ◎◎ k  そして目や耳の代わりもしてくれます。
| △ | 盲導犬を育てるパピーウォーカーの感動を
\e/ 今日はのぞいてみましょう。
^Y^ ^□^___?
く\... // || 真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
======================================================================

= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 パピーウォーカー 】
  ◎ プレゼント:【 「メルマガ」成功のルール 】~高橋浩子さん
  ◎ カラコラム:【 蛍乱舞! 】~6.18 上麻生中学講演報告
  ◎ セミナー!:【 BSCセミナー&情報交歓会 】~ 2003.6.27金
  ◎ おしらせ~:【 Right Now ! 創刊だよぉー】6.19
          【 藤井正嗣さんの講座開講 】7/5.12.19
          【 前田隆敏さんのセミナー 】6.26 
          【 橘川幸夫さんの出版記念パーティ 】7/15

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
----------------------------------------------------------------------

■著書名:【 パピーウォーカー 】

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■ジャンル:社会、動物
----------------------------------------------------------------------
■著者:石黒謙吾(いしぐろ・けんご)
  1961年金沢市生まれ。著書に「盲導犬クイールの一生」「チャート式試験
  に出ないニッポンのしくみ」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
全日出版/ISBN4-921044-76-7/1400円/151P
2003/6/24  第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「 命をつなぐ・・・そんな素敵な感動があります。 」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

パピーウォーカーとは、盲導犬になるために生まれてきた仔犬を育てるボラン
ティアのことだ。

パピー(子犬)は、ただそれだけでかわいらしい。生後から10ヵ月、その輝
く期間に愛情をいっぱい注げる人がパピーウォーカーだ。

盲導犬のたまごとして生まれてきたラブラドールの仔犬は、一般の家庭で10
か月をすごす。人とともにくらし、人の愛情や優しさを学ぶ。そして盲導犬と
しての訓練をして世の中にでるのだ。

本書は犬と人との成長を描いた、心温まるドキュメンタリーである。

導犬には3人の親がいるという。「生ませの親(ブリーダー)」「育ての親
(パピーウォーカー)」「しつけの親(訓練士)」だ。
本書は、2番目の親と盲導犬の素敵なふれあいを石黒さんの目を通して描いて
いる。

わたしんちも盲導犬を飼ってみたい・・・という方は、ぜひ読んでみよう。
そうでない方も、いっしょに感動を味わってみよう。

おすすめ度は、 ★★★★☆+1☆ヶ月
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

8匹の子犬が生まれるところからこの物語は始まる。
ただし・・・一匹だけはこの世に生まれ落ちててすぐに死んでしまう。
この世に生をうけた7匹は、ものすごく愛くるしい。
写真からもそれがよく伝わる。
産みの親であるブリーディングウォーカーは神奈川県平塚市の白木さん夫妻。

やがて子犬は、パピーウォーカーのもとへ引き取られていく。新しい親だ。
この本では、パピーウォーカーとなった4家族(中川家、吉田家、西山家、大
泉家)と4匹のラブラドールの物語が描かれている。
パピーの成長とともに家族も成長する様子などが描かれ、「犬を通して人を描
く」という石黒さんの意図が暖かい風のように伝わってくる。

10ヶ月過ぎると必ず訪れるのが別れ。
どの家族も手放したくないという気持ちでいっぱいになる。みんな同様に「う
ちの子」という表現をするが、そんな気持ちがよくわかる。

4つの感動物語は本書で味わっていただこう。

今回の作品は、石黒さんがパピーウォーカーとともに犬の匂いも、抱いたぬく
もりも、かまれた痛みも感じながら書いた物語である。
石黒さんは言う。
 「クイールには会えずに本を仕上げたという心残りがあった。
  この本は、犬と係わった人の声、しぐさ、犬の匂い、ぬくもりなどが
  全て実像であり、リアルに思い描くことがきます。」

今回は、写真も石黒さん自身が撮影している。

犬と人との係わりの中に、石黒さんのハートが見つづけた「暖かさ」がある。
ほっこりと暖かくなる本である。

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

/ ★表紙のイメージ:
\   http://www.blueorange.co.jp/books/chosaku/book14.htm
/ 
\ ★盲導犬クイールの一生
/  すでに韓国、台湾、中国で翻訳され、DVDもある。今度は映画化。
\  されるという。NHKでは、沢口靖子さんらが登場するドラマが
/  放送されている。素晴らしい感動の一冊。
\  http://www.blueorange.co.jp/books/chosaku/book9.htm

\ ☆石黒謙吾さんプロディースの【教えてもっと、美しい音を】
/  (松本江理さん著)は、聴導犬と人とのふれあいを描いた作品。
\  これもまた感動的です。これは、また今度ご紹介。
/   

/ ★石黒謙吾さんの公式サイト:
\   http://www.blueorange.co.jp/

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

先週からNHKで、盲導犬クイールの一生 をやっている。
(月曜 夜9:00~) 沢口靖子、壇ふみらが出演している。
先日は、クイールがパピーウォーカーのところへやってくる場面だった。
愛くるしいラブラドールと育ての親のご対面である。

あのTVドラマを見ながら本書を読むのもいいねぇ・・・。

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■ <オススメ度>

   ★★★★☆+1☆ヶ月

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■ <読んで欲しい方>
  犬の好きな方
  つながりを求めている方
  盲導犬について知りたい方
  おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

  ●楽天Webook ( http://tinyurl.com/f6a7 )
●BK1 ( http://tinyurl.com/f6ak )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
  ●アマゾン     ( http://tinyurl.com/f6a2 )

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2003.06.27[金]:【--】..
2003.06.26[水]:【--】..
2003.06.25[水]:【パピーウォーカー】..石黒謙吾
全日出版/ISBN4-921044-76-7/1400円/151P
   ★★★★☆+1☆ヶ月
2003.06.24[火]:【--】..
2003.06.23[月]:【--】..

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2003-040【蛍乱舞!】 ・・‥… □■

 先日、田舎の中学で講演させていただくため帰省した。田舎は田んぼで
 かじかが鳴き、6月の緑がきれいだった。
 夜、蛍を観るために兄姉弟ででかけた。
子供のころみた蛍の銀河系のような光景があった。うわぉーすごい!。
 ぼわぁーっと一斉に光るさまは、なんとも表現しがたい。ほんとに宇宙の
 銀河のような趣がある。ひさびさに蛍の光にみとれた。

 翌日、中学での講演は、<我輩は犬である。夢はまだない>という題で
 お話をさせていただいた。
 全校生徒84名の小さな学校だが、純朴そうな生徒さんたちと素敵な時間
 をすごした。アンケートには素直な感想がかかれていて、素敵な贈り物に
 なった。なんと給食も一緒に食べた。うーん、何年ぶりだろう・・・

                     しんのすけ@人生の作品
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□□ BSCセミナーをやります  =>  6.27(金)
□□ ---------------------------------------

  BSCメルマガ主催で セミナー&情報交換会 を下記のように
  開催したいと思います。
  理由は、BSCメルマガ発行1周年記念+本発行記念+天の声?。
  です。
  参加希望の方はメールください。( webook@yahoo.co.jp )

     BSC セミナー&情報交換会 @元麻布ヒルズ
     =========================

  ■日時: 2003年6月27日(金)19:00-21:00

  ■内容: 19:00-19:30 交流&情報交換タイム ゲームあり?
       19:30-20:30 セミナータイム(by 松山しんのすけ)
               ・なぜ、組織は変われないのか?
               ・BSCを遊ぶ
               ・ケース(阪神タイガース?)
       20:30-21:00 質問&交流タイム

  ■参加費:3000円(ソフトドリンク+αあり。)

  ■場所: 元麻布ヒルズ コミュニティールーム
        東京都港区元麻布1-3-1
        Tel: 03-5473-2500  (フロント)
       ゴーンさんの住んでるマンションだよ!

  ■交通:  都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」より徒歩6分
  営団地下鉄南北線「麻布十番駅」より徒歩7分

  ■地図: http://www.mori.co.jp/business/motoazabu/
       http://tinyurl.com/d0c6
          ( + マークのところです。)

  ■申込み:メールで webook@yahoo.co.jp

■事前アンケート: 
      アンケートページのURLは以下のとおりです。
      https://rs.shake.ne.jp/enquete.php?enq_id=2497&key=fb63676f
セミナー&MTGを有意義に進めるため上記のサイトでアンケート
      にお答えください

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2003-08 ・ ・ ・ ‥… □■

  ●<Webook 2003Present 企画 第5弾>

「メルマガ」成功のルールの著者、高橋さんのご好意
 で読者のみなさんにプレゼント。3冊!
 著者のサイン入りだよ! 

  ★(なに・・? 外れた方にも 高橋さんから愛のカードがとどくかも?
    そりゃ・・・なんだか楽しそうだねぇ・・・・)

 応募のルール
  ◆応募資格: webook 読者&地球人
  ◆あて先 : webook2003@yahoo.co.jp
  ◆タイトル: メルマガ+あなたのお名前
  ◆本文  : お名前、住所、メールアドレス、コメント
  ◆〆切  : 6月30日(月)

                       しんのすけ@企画人 
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-------------------------- report ------------------------------------

  田坂広志さんが発行されているメッセージメール「風の便り」第85便
  で、Webookが紹介されました。
  先日の田坂さんインタビュー記事に関連した田坂さんのメッセージ。
  深い思索の海を思わせる田坂さんのメッセージがうれしいですね。
  田坂さんの個人サイトはこちら:
     http://www.hiroshitasaka.jp/
----------------------------- pr -------------------------------------
  ★Right Now ! 創刊だよぉー
     なかなか読み応えのある雑誌創刊です。
     詳細は → http://rightnow.zeikei.jp/
     創刊号を読みました。オススメ記事は、著作権延長とスポーツ・
     ビジネスの記事です。
      ◎ミッキーマウスの寿命が20年延びた!?
      ◎鉄腕アトムと七人の侍も同じく20年延びるらしい!?。
     この意味が知りたいかた get this magazine right now !

----------------------------- pr -------------------------------------
  ★グローバルネゴシエーション講座がスタートします!
     7/5、12、19(土曜夜17:30-20:30)開講
 3時間x3回 6万円+入学金1.5万円)
講師の豊富な海外ビジネス体験に基づく、実践的な英語
(TOEIC600点レベル以上)を使った交渉法をロールプレイで体得
 <担当講師>藤井正嗣 グローバルイングリッシュ・ジャパン㈱
問合せ先:㈱パックス TEL:03-5679-5588
          E-mail: info@pachs.jp
          詳細 → http://www.pachs.jp
----------------------------- pr -------------------------------------
  ★ 前田隆敏さんのセミナーがあります。
   「判断・決断・意思決定~コンサルタント中核スキル“判断”の解明」
     2003.6.26(木) 19:00-21:00 @西新橋 3000円
     小石さんの知研・達人サロン特別企画です。
     申し込みは、 weekendmaster@nifty.com (小石さんまで)
----------------------------- pr -------------------------------------
  ★橘川幸夫さん出版記念パーティーがあります。
    【暇つぶしの時代】(平凡社)出版記念
     2003年7月15日(火)18時から21時まで
     場所 麻布・エーライフ
     〒106-0031 東京都港区西麻布1-7-2 明星麻布70ビル
     http://www.e-alife.net/
     参加費 6000円
     すんごい顔ぶれの人が集まりますよー。
----------------------------- pr -------------------------------------
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ξ
▲▼▲ ついに富士山ドットコムサイトのWebookが
Web ◎◎ k リニューアルしました!。
| △ | http://www.fujisan.com/online/book/voice/index.html
\v/ ^^^ 寄り道してね!
 -)(-δ’ 
. _<\_ ^^^^^^ 真之助@Webook of the Day
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 5/26 まぐ文庫「あした読ま~にゃ!54冊の奇跡」発売開始@まぐまぐ
 6/18 上麻生中学校で講演してきました。
 6/25 サイボウズにBSCご提案
 6/27 BSC パーティ&トーク@元麻布ヒルズ
 7/03 SBCセミナーでプレゼン予定
 7/11 サイトリニューワル合宿@100
 7/25 G県人会でセミナー予定
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 23:12

2003年04月28日

【犬も歩けば英語にあたる】..坂之上洋子 ★★★★★+ワンだふる

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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2003-031】 2003/04/28(月) ★
★ “雑草生えてきたぞ”の月曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
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MBAじゃない身につかない実践力? なんだそれ?=> ネットの輪へ
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 犬も歩けば・・・英語に?あたる。
Web ◎◎ k  犬のようにウロウロしながらも、すばらしい人生を
| △ | 踏みしめてきた坂之上さんから元気や勇気や癒しを
\e/ いただきましょう。最高!のエッセイ。
^Y^
<\ 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 犬も歩けば英語にあたる 】
  ◎ プレゼント:【 プレゼント第3弾 】~当選発表
  ◎ プレゼント:【 プレゼント第4弾 】~トップポイント(全員当る?)
  ◎ カラコラム:【 アニマル輪ゴム!? 】~ +dの作品
  ◎ ネットの輪:【 木村敦さん 】~ PACS デモスクール開校!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【犬も歩けば英語にあたる】

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■ジャンル:英語、社会
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■坂之上洋子(さかのうえ・ようこ)
  イリノイ州ハーリントン大学を卒業後、デザイナーとして全米で最も有名
  な賞であるASIDエクセレント賞を受賞。ほか多くの受賞経験。米国企
  業Herverson, Gettys にて実績を積み、98年米国Eコマースコンサルテ
  ィング会社の副社長に。その後独立し、広告ウエブサイト制作会社、ブル
  ービーグルを設立、代表取締役。日米中の異文化体験をもとに朝日新聞の
  メルマガでリアルな異文化エッセイを執筆。個人サイトは:
  URL: http://www.sakanoue.com
メール: yoko@sakanoue.com
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■出版社:
英次出版/ISBN4-901234-30-7/1000円/157P
2003/5/1 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「なんだかステキな生き方、発見(発犬)」

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■ <忙しい方はここだけ>

坂之上さんは、AHAHI.COMのClub A&Aで日記エッセイを書い
ている方。(実は僕は読んだことがなかった)
  http://clubaa.asahi.com/
その記事(メルマガ)に掲載されたものなどをまとめたのが本書だ。
  http://www.sakanoue.com/essay/index.html

アメリカの文化、言葉、仕事、男女関係、くじけず生きる姿勢、などなど著者
のナマの体験を通じ、アメリカの元気な人の息吹が伝わってくる。
坂之上さんの生き方や、感動がそのまま伝わってくるエッセイだ。
笑いあり、涙あり、勇気をもらったり、異文化の差をまじまじと感じたり・・
とてもステキなエッセイなのだ。

(笑いあり涙ありってお決まりの文句だけど、僕はほんとに涙がでるくらい感
激した。坂之上さんが教室に残り、PCに向かって勉強してるとき、同年代の
女の子が掃除にきた時のお話。これ、ジンときましたねぇ。
それと、坂之上さんが幼いころから持っていたコンプレックスを明るく笑いと
ばされたお話。なんでも坂の上さんは、小学2年のころ知的障害児?なんて疑
われたことがあったらしい。そのころから始まったコンプレックスが、アメリ
カで学びはじめて、「It's no big deal. What's the problem?」と明るく笑
い飛ばされ、小さなことでも誉められて、自分の存在価値を感じはじめたエピ
ソード。これは泣けやしたねぇ)

そして、ちょっとした生の英語に触れられるのも楽しい。
文化に触れる犬、仕事する犬、恋愛する犬、一歩踏み出す犬が登場する。

メルマガの紹介には:
「3年前から、ここでの生活や出来事を、そのまま切り抜き、「生きた英語」
 を交えて綴っています。笑い、また時には涙。もちろんためになる英語も含
 め、「犬も歩けば英語にあたる」メールマガジンはほぼ月2回更新です。」

とある。うーん、知らんかったぁ・・・(シマッタ!)

オガワキョウコさんが描いたイヌの“いらすと”も秀逸である。
(p57 のファーストネームで語る犬は笑った。)
(p139のあけぼの公園であおう。が最高だね!エッセイの雰囲気にピタっ。)


おすすめ度は、 ★★★★★+ワンだふる
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■ <お暇な方は、もう少し>

文化の違いを感じさせてくれるのは、セクハラに対する意識、パーテイでのマ
ナー、就職のアプローチの仕方(300通もの履歴書を送り、フォローアップ
コールをするのが常識だとか!)などいろんなお話がでてくる。

なかでも面白いのは、メールの顔文字。

  (^^) :笑った顔 はふだん結構使うけど、あちらではサッパリ通じない
  らしい。友人に聞くと誰も“笑っている”とは理解してくれなかったらしい。
  「眉毛?」「ブタの鼻?」と意外な答えが・・・・

  (^^; ちょっぴりあせったときなどに使うこの絵文字も
  「血がたれている人?」「イアリングをつけたファッショナブルな人?」
  とかになってしまうという。説明しても
     Do you mean it? (まじぃ?)
     I have no idea. (わかんなぁーい)
  ということに・・・。

  アメリカ人は
:-) 笑った顔
;-) ウインク
:-( 怒った顔
  で表現するのだ。日本人は目で、アメリカ人は口で感情を表す?


気に入った<犬のポイント>:

 Every cloud has a silver lining.
(どの雲にも、銀の裏地がついている)

  空を覆う黒い雲も、その上面は太陽の光で銀色に輝いている。
  どんな苦しみや災難が訪れても、かならず光がさすときがくるから
  希望を捨ててはいけない。

気に入った<犬の独り言>:

  Another door opens

When one door closes another door opens; but we so often looks
so long and so regretfully upon the closed door, that we do
not see the ones which opens for us.
Alexander Graham Bell

ひとつのドアが閉まるとき、もうひとつのドアが開く。けれど{当に
  しばしば私たちは閉まっているドアを後悔しながら長いこと見つづけ
  あいたほうのドアを見ようとしないのだ。


------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

/ 表紙のイメージ:
\   http://tinyurl.com/ag5o

\ 
/ ようこさんのサイト:
\   http://www.sakanoue.com/
/ メルマガ登録できるよ!
\ 

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

僕が電車の中で泣けたもっともステキなお話は、はやり坂之上さんが、抱いて
きた「みんなと同じようにできないといけない子になる」というコンプレック
スがふっとんだエピソードだ。

小学2年生のころ、学校に親が呼び出され「知的障害の疑いがある」を言われた
ことがあるという。右と左がよく区別できなかったのだ。
それ以来、みんなと同じようにできることに注意を払ってきた坂之上さん。
アメリカの大学に入り、そこで受けたデザインの授業の様子が感動的だ。
いかにも素人丸出し(とご自身も思った)デッサンに対し、教授は「すごいね、
この部分がいいねぇ」と言ったりする。
くだらない質問をする生徒にも「それはまったくいいポイントをついた質問だ
ねぇ」などと教授が言うんだそうな。そんな環境の中で、坂之上さんははじめ
てノビノビと勉強ができたという。

うーん、考えさせられますなぁ・・・

これまでの坂之上さんの体験を聞いた教授曰く、

  It's no big deal. What's the problem?
(それはたいしたことじゃない。何がそんなに問題なの?)

と言ったとか。元気と勇気がでるじゃぁないですか!

リクルートでは、これを「長所伸展法」とよぶ。
元気、いただき! わん。

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■ <オススメ度>

   ★★★★★+ワンだふる

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■ <読んで欲しい方>
  アメリカの空気をすってみたい方
  生きる元気と勇気をもらいたい方
  生の英語をかじりたい方
  おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●楽天Webook ( )
●BK1 ( http://tinyurl.com/ag5o )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
  ●アマゾン     (  )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2003.05.02[金]:【--】..
2003.05.01[水]:【--】..
2003.04.30[水]:【--】..
2003.04.29[火]:【--】..
2003.04.28[月]:【犬も歩けば英語にあたる】..坂之上洋子
英次出版/ISBN4-901234-30-7/1000円/157P
★★★★★+ワンだふる
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2003-029【動物輪ゴム!?】・‥… □■

 4.26、夢あるセミナーで出会った素敵な方。名児耶さん。
アッシュコンセプトの代表の方だ。
 アッシュコンセプトが産み落としたすばらしい作品がアニマルラバーバンド。
 動物さんの形につくられた輪ゴムである。

 これがまた心を楽しくさせてくれる超~素敵な作品なのだ。
 お目目キラリン(★.★)状態のしんのすけになりました。

  http://www.h-concept.jp/
  http://www.h-concept.jp/html/show_room/pro_d.html  (アニゴム)

 に詳しい情報がある。
 あー、こういうのって癒されるんだよなぁ・・・・
 NYCやロンドンなんかでも売ってるたしい・・・。
 みたら欲しくなっちゃうよ。
                     しんのすけ@癒し系グッズ
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2003-07 ・ ・ ・ ‥… □■

  ●<Webook 2003Present 企画 第3弾> ♪ 当選者発表 ♪

   久恒啓一さんの著書プレゼント!

   【凡才久恒流 誰でもできる仕事革命】5名様
     --------------------------------------------------------
     1)北野 篤さん(板橋区)人生変えるきっかけにしてね!
     2)船曳孝三さん(大田区)奥さんとご一緒に
     3)浦田敏弘さん(静岡市)
     4)岩崎大治さん(所沢市)
     5)中野禎二さん(調布市)
     --------------------------------------------------------

   【図解 人生がうまいくいく人は図で考える】3名様
     --------------------------------------------------------
     1)本荘博美さん(さいたま市)80年の設計図!見た~い!
     2)山下省三さん(香川県)学生時代はほんと短い!
     3)桑沢亜弓さん(中野区)人生棚卸は毎年ね!
     --------------------------------------------------------


  ●<Webook 2003Present 企画 第4弾>

     【TOPPOINT】 ~ 希望者全員!(うっそぉー!)マジ!

   トップポイント。知るひとぞしる新刊ビジネス書情報誌である。
   毎月、最新のビジネス書のエッセンスを実にわかりやすくまとめた
   情報誌(TOPPOINT)だ。1冊1000円の価値は十分にある。
   それ以上と誰もが思っているはずだ。

      http://www.p-b.co.jp/

   橋本忠明さん@京都がやっている。
   日本の多くの経営者の間では密かなブーム(経営者の秘密兵器)になって
   いるらしい。

   で、その5月号に、な、なんと「バランススコアカードの使い方がよく
   わかる本」が紹介されている!
   で、橋本さんとご相談・・・5月のプレゼント企画となった次第。
   ご応募の方【全員】にもれなくTOPPOINT(5月号)をプレゼント
   下記へ急ごう!

     ■ 宛先: webook2003@yahoo.co.jp
     ■ メールのタイトル:TOPPOINT+ あなたのお名前
     ■ メールの本文: お名前、住所、メールアドレス、
               年齢(年代)、ご職業、コメント
     ■ 〆切:5/23(土曜)まで
           (あんまり多かったら早めに〆切るかもね)

                       しんのすけ@企画人 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ < Web●○k Face to Face > F#2003-14【木村敦さん】・ ‥… □■

 パックスの木村敦さん登場。
   http://www.pachs.jp/

 ビジネスブックラジオのスタジオで出会った、超~元気印@@な方。
 独立して会社を立ち上げた方だ。事業がいけてる!。「MBAでは得られない
 実践力を」身に付ける講座を提供するのだ。
 パックスとはPACS(Passion Action Creativity Self-Control )で
 ビジネスは熱い想いとコミュニケーションから始まるという事業コンセプト
 がある。 http://www.pachs.jp/about/concept.html#02  ここに
 とっても判り易い説明がある。

 会社の中には“甲殻類”人類が多く生息している。
 気がついたら自分も・・? と心配になった方は、是非!

 5/10-11とデモ・スクールがある。(河口湖のホテル)
 藤井正嗣、松林博文、田村誠一、徳山隆、木村敦 てな方が講師だ。
 (松林さんに耳を齧られたら合格だね!笑)

 僕も行きたいのだが、親の面倒があるため、断念。
 だれか参加されたら絶対にレポートしてね!!!!

                    しんのすけ@情熱エネルギー庁
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 4/18 G21でセミナー、ご参加の皆さん、ありがとうございました!
    とっても楽しいセミナーでしたねー。

 4/25 私には夢があるセミナー、ご参加の皆さん、いい作品をいっしょに
    創っていただきありがとうございました! 僕も楽しかった!
    おしまいっ。(参加された人だけわかる合言葉!?)
和田さんの会社 : http://www.yumearu.com/index.html

 4/26 ブックフェア 田口さん粟飯原さんとの3人トークにきてくださった
    皆さん、ありがとう!
     田口さんのサイト : http://www.100shiki.com
粟飯原さんのサイト: http://www.hon-cafe.net/

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       《バランススコアカードの使い方がよくわかる本》
                ↓↓↓
◆アマゾン   http://tinyurl.com/6pcb (BSC関連でトップ売上)
◆BK1    http://tinyurl.com/6pbv (本の詳細)
◆楽天ブックス http://tinyurl.com/6pc2 (本の詳細)

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▲▼▲ あすから実家にいってきます。
Web ◎◎ k 親孝行だよ~ん。
| △ |
\v/ ^^^ また今度ね。
 -)(-δ’ ^^^^
. _<\_ ^^^^^^ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 23:04

2003年03月28日

【中国「新語」最前線】..莫邦富 ★★★★+e漢字?

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2003-023】 2003/03/28(金) ★
★ “春ですねぇ”の金曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
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>¨‥¨….‥°‥。…°°¨‥¨….‥°‥。…°°¨‥¨….‥°‥。…°°
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http://www.pf-c.net/attenir/1k/page02.htm
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 中国にお熱をあげている・・・。
Web ◎◎ k  いってみたいな、隣の国へ。
| △ | さて、今日は中国最新事情を言葉の面から覗いてみたい。
\e/ 結構楽しいことが発見できる・・・
^Y^ シェシェ。
<\ 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 中国「新語」最前線 】
  ◎ プレゼント:【 プレゼント第3弾 】~久恒啓一さんの本 5+3冊!
  ◎ プレゼント:【 プレゼントWebMag 】~ダイヤモンドLoop
  ◎ カラコラム:【 音のカメラ 】
  ◎ 出版企画A:【 私には夢があるセミナー 】~4.25(金)しんのすけ

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【中国「新語」最前線】 インターネットから性風俗まで

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■ジャンル:ビジネス、経済、中国
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■著者:莫 邦富(モー・バンフ)
  1953年上海生まれ。85年来日。新聞・雑誌の連載、テレビなどで活躍
  著書に「新華僑」「蛇頭」「中国人は落日の日本をどう見ているか」など。
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■出版社:
新潮選書/ISBN4-10-603519-7 /1200円/269P
2002/11/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「マウスは滑鼠。モデムは猫。携帯電話は手機。オークションは拍売。」 

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■ <忙しい方はここだけ>

なんだか中国語って楽しい。
私たちが普段なにげなく使っている言葉を、中国語で書くとなぁ~るほどね!
って感じがしてうれしくなる。

小平、江沢民、胡錦濤とつづく中国の改革開放戦略は、中国社会を大きくか
えている。当然ながらおびただしい新語や新語群が産み落とされている。
なかでも著しいのが、1)インターネット・通信関連と2)証券取引関係だ。

1)すでに中国のネット人口は5000万人を超え、日本を抜いて世界第二位とな
っている。新たしい社会のインフラとして急速に発展している。
それだけにインターネットに関する新語も膨大なようだ。
日本では、アメリカから輸入したIT用語は、そのままカタカナ表記(または
ローマ字表記)をされることが多いが、中華思想の国は違う。(横文字に拒否
反応を示す人が多いためか)漢字に置き換えるのだ。
さらに中国から日本へのIT用語輸出もある!
例えば「電脳」。なかなか感性のある訳語ではないだろうか。

たとえばこんなのがある。
網民(ワンミン)=ネット利用者
網頁(ワンイエ)=ホームページ
寛帯網(クワンタイワン)=ブロードバンド
反版権(コピーレフト=コピーライトの反対つまりコピーフリー)
自由軟件=(フリーソフト)
内核=(カーネル)Linuxで出てくるやつだ。
広電電話(コワンティエティエンホワ)=光ケーブル電話(IP電話?)


2)また、数千万にのぼる股民(クーミン)=株式投資者によって株式関連の
用語も日常生活に浸透しているらしい。いまだに共産主義だというのが不思議
ではある。
株=股だから、A株はA股(人民元で取引される株)、B株はB股(外貨で取
引される下部)、H株はH股(香港証券所での取引)となる。(当然か・・笑)
リストラ(下崗=シアカン)された労働者の多くが、株式取引により生活資金
を捻出しているというのがいまではもうニュースではなくなった(普通になっ
た)という。へぇー。

ストックオプションは期権(チーチュワン)という。分かりやすい!
北京の中関村(ちゅうかんそん)=ITの密集地帯では、期権が熱っぽく語ら
れているらしい。「四通(スートン)」「北大方正(ペイターファンチョン)
」などIT企業の社長は、ここ数年で百万長者を百人単位でつくるなどと豪語
しているらしく、それはまさしく期権の制度によるものだ。

本書は、
中国の情報近代化を後押しするインターネットの用語(網民=ネット利用者)、
経済事情の変化(期権=ストックオプションなど)、
金がものをいう時代(私採=民間宝くじなど)、
中国アダルト事情(性保健=アダルトショップなど)、
急速に変貌を遂げる中国の社会事情を60の新語からのぞける楽しい本だ。

中国語と中国を学んで見ましょっ。

おすすめ度は、 ★★★★+e漢字?
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■ <お暇な方は、もう少し>

「NHKテレビ中国語会話テキスト」の連載コラムをまとめて単行本化したもの。

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

/ 表紙のイメージ:
\   http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02056221

\ 

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

足球世界(サッカー世界)
豆豆話題(若い女の子のホームページ)
完全上網手冊(完全版ネットワークアクセス手帳)
などが優秀ホームページとして注目らしい。

きょうはここらで再見。

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■ <オススメ度>

   ★★★★+e漢字?

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■ <読んで欲しい方>
中国事情に関心を持つ方
  中国語を勉強しようっかなぁって方
  おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●楽天Webook ( http://tinyurl.com/8c4c )
●BK1 ( http://tinyurl.com/8c4f )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
  ●アマゾン     (http://tinyurl.com/8c4g )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2003.03.28[金]:【中国「新語」最前線】..莫邦富
新潮選書/ISBN4-10-603519-7 /1200円/269P
★★★★+e漢字?
2003.03.27[木]:【大崩壊が始まるとき】..斎藤精一郎
日経ビジネス/ISBN4-532-19123-8 /552円/245P
★★★★☆+まだいける?
2003.03.26[水]:【--】..

2003.03.25[火]:【凡才久恒流 誰でもできる「仕事革命」】..久恒啓一
すばる舎/ISBN4-88399-265-9 /1400円/217P
   ★★★★★+凡才万歳!
2003.03.24[月]:【Loop】..ダイヤモンド社
ダイヤモンド社/月刊誌/204P
2003年3月8日創刊
★★★★★+ビジネス・ループ
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2003-05 ・ ・ ・ ‥… □■


  ●<WeBmag 2003 Present > ~ ラッキィLOOP!?

  LOOP創刊特別記念で、下記のプレゼントがあります。

  期間限定: 2003年3月31日までに定期購読をお申し込みの
        お客様全員に創刊号を無料でご提供!

         さらに。。。

   ★☆★ しんのすけからビッグなプレゼント! ★☆★

 LOOPお申込の際は、下記の富士山ギフト券をご利用ください。

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  ダイヤモンドLOOP購入の際
  1000円引で購入頂けます。

  期限:本日から2003年3月31日まで

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http://www.fujisan.co.jp/P1008/Product/1281679680/


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  ●<Webook 2003Present 企画 第3弾>

  今日の本の著者、久恒啓一さんからの豪華プレゼントです。
  本日の本【仕事革命】を5名の方に
  先日紹介した【図解 人生がうまいくいく人は図で考える】を3名の方に
  プレゼント!

  応募方法:
   ◆あて先:webook2003@yahoo.co.jp
   ◆タイトル:仕事革命+お名前  もしくは
         図解人生+お名前
   ◆本文: 〒、住所、氏名、メールアドレス
       年齢、お仕事、コメント
   ◆おまけ:真之助の本「バランススコアカードの使い方がよくわかる本」
       のマインドマップを送っていただける方は、
       当選確率急上昇です・・。笑

                       しんのすけ@企画人 
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2003-023【音のカメラ】 ・・‥… □■

 先日、ふと日経ビジネスをめくったら、音のカメラの記事があった。
 おやって思ったら、ふつうの写真に音源情報を重ね合わせる技術だった。
 実際にみてみるとなかなか面白い。
 騒音とかは、等高線みたいなコンターを描いたりするのだが、もっと視覚的
 なプレゼンテーションがあってもいい。その意味でこの技術なかなか
 面白い。
  http://www.chuden.co.jp/press/data/pre2001/pre0613.html
 開発は、中部電力+熊谷組+信州大 という面白いチーム。
 はて、何がきっかけだったんだろう・・?
 技術もさることながら、ネーミングがいいね。音のカメラ!。
 記憶の味、年賀状の匂い、花の声、携帯電話の体脂肪・・・いろいろ
 面白いものを考えてみたくなった。

                     しんのすけ@なんでも遊ぼっ!
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■□ < Web●○k Face to Face > F#2003-09【】 ・ ‥… □■
      次は、久米さんにしよっと・・・

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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2003-014【セミナーご案内】 ‥… □■

 ご存知、元気印の「私には夢がある」社の和田さんのセミナーで
 お話をさせていただくことになってます。
 お題は、「バランス・スコアカードで遊ぼう!」
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 ●「バランス・スコアカードの遊び方」
  講師:Webook 松山真之助氏、4月25日(金)19時半~
   http://www.yumearu.com/houkoku10.htm
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現在、参加予定は36名様です。まだ、大丈夫みたいよ・・・

                   しんのすけ@セミナリスト 
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 ▼
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       《バランススコアカードの使い方がよく分かる本》
                ↓↓↓
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◆楽天ブックス http://tinyurl.com/6pc2 (本の詳細)

  「企業診断」4月号に上記の本の紹介がでてま~す。感謝ぁ!
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 ▼
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ξ
▲▼▲ 桜もちらほろ・・・
Web ◎◎ k
| △ | じゃ、またね。
\v/ ^^^
 -||-’ ^^^^
. _<\_ ^^^^^^ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 22:56

2003年03月27日

【大崩壊が始まるとき】..斎藤精一郎 ★★★★☆+まだいける?

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2003-022】 2003/03/27(木) ★
★ “あったかいですねぇ”の木曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
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  「企業診断」4月号に上記の本の紹介がでてま~す。感謝ぁ!
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ バブルとは、人間の心理が巻き起こす愚かな行為なのだが
Web ◎◎ k  人間が人間である限り、またどこかで・・・
| △ | 今日は歴史に学んでみよう。
\e/ ・・・
^□~
<\ 真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !

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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 大崩壊が始まるとき 】
  ◎ プレゼント:【 プレゼント第3弾 】~久恒啓一さんの本 5+3冊!
  ◎ プレゼント:【 プレゼントWebMag 】~ダイヤモンドLoop
  ◎ カラコラム:【 ベクトルの和の法則 】
  ◎ ネットの輪:【 田口元さん 】~ No.8
  ◎ 出版企画A:【 私には夢があるセミナー 】~ 4.25(金)しんのすけ

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【大崩壊が始まるとき】金融恐慌と「三つのバブルの物語」

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■ジャンル:ビジネス、経済、歴史
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■著者:斎藤精一郎(さいとう・せいいちろう)
1940年生まれ。東京大学経済学部卒業。日本銀行を経て、現在立教大学社
会学部教授、NTTデータ経営研究所所長。
著書に「経済学は現代を救えるか」「情報エコノミーの衝撃」など。
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■出版社:
日経ビジネス/ISBN4-532-19123-8 /552円/245P
2003/4/1 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「人間たいして進歩してないねぇ。」 

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■ <忙しい方はここだけ>

平成のバブル崩壊は歴史の教科書に載るだろう。
だれもがおかしいぞ・・と思いつつ同じ方向に走ってしまった結果、土地神話
、株神話、雇用神話など「これからもずっと続くはず」という幾つかの神話は
もろくも崩壊してしまった。
つい最近では“ITバブル”なんてのもあったねぇ。

今も景気低迷を続ける日本経済は、バブル崩壊後、いまだに元気回復とはいか
ない状況である。多くの負の遺産を残した愚行は、歴史的には初めてではない。
よく引き合いに出されるのが、オランダのチューリップ球根の投機熱だ。

ニュース記事などで引き合いに出された時、どうしてチューリップななんだろ
う・・・?って思った方も多いはず。

本書は、チューリップバブルをはじめ、イギリス、フランスで起きた過去の歴
史に学ぶバブルの形成とその崩壊のお話。バブル3ケース。
3つのバブル物語には、人間ってなんて強欲でアホなんやろね・・というのが
活写されている。渦中にあっては、我も我もと走ってしまうのだ。

1841年ロンドンで刊行されたチャールズ・マッケィ著【異常な民衆の妄想と群
集の狂気】を抄訳し、私たちの周りでおきた最近の事件と著者の洞察を織り込
んで書かれた本である。

本書は、ぐーっっとズームアウトした視点で歴史を眺める面白い本である。乾
いた歴史の解説ではなく、当時の人々の心理が伝わるような書きぶりが楽しい。

「個人としてはまあまあ良識があって、理性的だと思える人でも、群集の一員
 となるとたちまち狂気となってしまう」(シラー)

というのは、いまも昔も変わらないらしい・・・。

笑えない話を、笑って読もう。

おすすめ度は、 ★★★★☆+まだいける?
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■ <お暇な方は、もう少し>

17世紀のオランダでおきたチューリップ球根にまつわるバカバカしい事件、
それがチューリップ球根バブルだ。
日本風に言えば「球根ころがし」・・事件である。

誰でも出来るチューリップ栽培はオランダ中に広まり、1636年には希少品種の
需要が高まり、オランダ各地でチューリップの取引がなされた。取引所外でも
居酒屋などで取引がされていたらしい。
今で言う先物取引みたいなものも行われ、まだ芽の出ていないチューリップの
球根に高値が付けられ、信用取引も行われたらしい。
もう、これは「球根ころがし」の世界だ。

なぜチューリップなの? というところも本書は、紹介している。
もともとオランダが花に恵まれない国で、そこにあのキレイな花が入ってきた
のだから国中の人が偏愛したとしても不思議ではなかった・・というのだ。
そういう背景もこの事件には重要な要素である。

取引が盛んになるにつれ価格は急上昇し、球根1個が馬車や馬2頭と交換でき
るほどにもなったという。今風に言えば、チューリップ球根一個で車が買える
だろうか?
まだ儲けられる、まだ上がると「信じてしまった」人々によって、チューリッ
プの球根熱は生き物のように拡散したようだ。

実際に最初のうちは誰もが大変儲かったから、「チューリップ取引は儲かる」
と多くの人が信じ、どこの家でもチューリップは栽培されるようになる。
チューリップの価格が上がるにつれて土地や家を担保にお金を借りたりする人
などが現れるようになる。

3、400年ほど前のことながら、つい最近日本でもあった現象とよく似てい
る。親戚から借金して2,300万もするNTT株を購入したのと丁度同じ。
結末はいつも同じ、やり逃げしたわずかな人だけが儲かリ、多くのフォロワー
は痛い目にあって終結する。1個何百万円もした希少品種もあっという間に下
落して、チューリップバブルはあえなく崩壊するのだ。
バブル崩壊はやがて実体経済の足を引っ張り、オランダは大不況にあえぐこと
になる。あー、なんて似てるの!

なんと愚かな・・・という事件だが、日本のNTT株を高額で買ったのも、土
地の投機に走ったのも、チューリップと基本的な心理は同じである。
「相場が永遠に上がりつづける」あるいは「俺が買ってからもしばらくは上が
るはず」とという心理だ。それが蔓延しはじめたとき相場は一人歩きを始める。
バブルだねぇ。

------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

/ 表紙のイメージ:
\   http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02016372

\ 斎藤さんのホンネの景気論:
/ http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_saito19


------------ サイド&サイト情報 -------------------------------

チューリップバブルの話のほか、フランス政府を財政危機に陥れた幻のミシシ
ッピ計画、イギリスの経済恐慌の現況となった南海泡沫事件が紹介される。
後者2つは18世紀初頭にドーバー海峡をはさんで英仏でほぼ同時期に起きた
事件である。

3つのバブル物語から何を読み取ればいいだろうか?
著者はガルブレイスの言葉を引用して、人間の愚かさを示す法則を表現する。

  人間は60年から100年という周期で世界のどこかで異常な投機熱に
  浮かされる。

著者がガルブレイスの法則と呼んでいるものだ。
そして3つのバブル物語の現代的教訓というべきものを8つほど纏めている。

いくつか紹介しておこう。
1)資本主義であるかどうかに関係なく、人間の本性として、人間は投機的
  愚行から逃れることは不可能に近い。それは男と女に恋愛沙汰がつきもの
  で、恋愛文学がなくならないのと同じだ。
2)あらゆるバブルや投機には、金融的技術や工夫さらに天才がつきものだ。
3)「ローのシステム(フランスの事件)」や「南海泡沫のスキーム(イギ
  リスの事件)」は、国家の巨大債務問題の解消策として発案されたが、
  不換紙幣増発と株投機が巨大な国債残高の解消として注目されるのは
  現代においても変わらない。
 などなど・・・・

大昔の愚行と笑えない私たちに、この「3つのバブル物語」は、歴史の教訓を
与えている。


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■ <オススメ度>

   ★★★★☆+まだいける?

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■ <読んで欲しい方>
  バブリーなかた
  投機の不思議に関心ある方
  どうして割り勘のことをgo ダッチというか知りたい方
  おすすめです。
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2003.03.28[金]:【--】..
2003.03.27[木]:【大崩壊が始まるとき】..斎藤精一郎
日経ビジネス/ISBN4-532-19123-8 /552円/245P
★★★★☆+まだいける?
2003.03.26[水]:【--】..

2003.03.25[火]:【凡才久恒流 誰でもできる「仕事革命」】..久恒啓一
すばる舎/ISBN4-88399-265-9 /1400円/217P
   ★★★★★+凡才万歳!
2003.03.24[月]:【Loop】..ダイヤモンド社
ダイヤモンド社/月刊誌/204P
2003年3月8日創刊
★★★★★+ビジネス・ループ
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2003-05 ・ ・ ・ ‥… □■

  ●<Webook 2003Present 企画 第3弾>

  今日の本の著者、久恒啓一さんからの豪華プレゼントです。
  本日の本【仕事革命】を5名の方に
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   ◆タイトル:仕事革命+お名前  もしくは
         図解人生+お名前
   ◆本文: 〒、住所、氏名、メールアドレス
       年齢、お仕事、コメント
   ◆おまけ:真之助の本「バランススコアカードの使い方がよくわかる本」
       のマインドマップを送っていただける方は、
       当選確率急上昇です・・。笑

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  ●<WeBmag 2003 Present > ~ ラッキィLOOP!?

  LOOP創刊特別記念で、下記のプレゼントがあります。

  期間限定: 2003年3月31日までに定期購読をお申し込みの
        お客様全員に創刊号を無料でご提供!

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                       しんのすけ@企画人 
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2003-022【ベクトルの輪の法則】… □■

 ベクトルの輪の法則・・・これは藤原和博さんの考えた人生の法則だ。
 つまり、仕事(会社)の向かう方向(ベクトル)と自分のやりたいことの
 ベクトルが同じ方向をむいていれば、人生楽しいし、やりたいことも
 ぐんぐんできる。完全に一致していなくてもだいたいの方向があって
 いればいい感じだ。しかし、やりたいことと今の会社の仕事がぜんぜん
 違えば、力が殺がれてしまう。そんな感じのことをベクトルの輪の法則
 というわけだ。
 今、バランススコアカードに関していえば、僕にとってベクトルの輪の
 法則はいい感じになってきた。会社での仕事も個人の志向もいい感じに
 一致してきたから・・・
 なんだか楽しい毎日・・・なんちゃって。
 さ、お仕事お仕事っと。

                     しんのすけ@なんでも遊ぼっ!
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■□ < Web●○k Face to Face > F#2003-08【田口元さん】 ・ ‥… □■

百式といえば・・・

 田口さんである。今もっともホットで元気な方だねぇ。
 百式ドットコムがはじまったころ、すんごいことやる人が現れたたなぁ・・
 と興味を持った。さっそく連絡してお会いした。かっこいい好青年は
 その後あれよあれよという間に、百式ナイトをやりーの、記事は書きーの
 大学の講義はやりーの・・・・引っ張りだこのネットワーカーになって
 しまった。チョウかっこいい!
 百式で紹介されたいくつかのサイトは、メールを送ったりしてコンタクト
 したこともある。
 375日、毎日欠かさずメルマガを出すエネルギーにはもう脱帽だ。
 しかし、楽しそうだねぇ。
 きさくでウィットに富んで、類稀なる存在である。

 百式といえば・・・・ ここ → http://www.100shiki.com/

現在、感動体験募集中。Tシャツ当たるよ!
   http://www.100shiki.com/kando.php

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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2003-014【セミナーご案内】 ‥… □■

 和田さやかさん。ご存知、元気印の「私には夢がある」社の社長さんだ。
  http://www.yumearu.com/
 さて、その和田さん主催のセミナーでお話をさせていただくことに
 なりました。 お題は、「バランス・スコアカードで遊ぼう!」
 ---------------------------------------------------------

 ●「バランス・スコアカードの遊び方」
  講師:Webook 松山真之助氏、4月25日(水)19時半~
   http://www.yumearu.com/houkoku10.htm
 ---------------------------------------------------------

現在、参加予定は32名様です。まだ、大丈夫みたいよ・・・

                   しんのすけ@POP営業マン走る
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▲▼▲ 体もゆるむこのごろ・・・
Web ◎◎ k
| △ | じゃ、またね。
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. _<\_ ^^^^^^ 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 22:55

2002年12月16日

【中華連邦】..大前研一 ★★★★★+中華連邦

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-116】 2002/12/16(月) ★
★ “ただいまぁー”の月曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 Web. . 。 o O 〇 K !
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■『Globis Management Review』12月16日(月)ダイヤモンド社から創刊!
 ~グロービスのMBAシリーズが季刊誌に進化!
経営の理論と実践を融合した「使える経営誌」~
<詳細は>GMRホームページ↓
http://gmr.diamond.co.jp/
リリース↓
http://www.globis.co.jp/topics/release/gmr.html
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 世界が最も熱い視線を送る国、中国。いま赤い国は
Web ◎◎ k   地域ごとに様々な色に変化しつつある。
| △ | 中国レポートは、この方の報告がなんと言っても白い。
\e/ 大前さんに聞いてみよう。
^□~
/L             真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 中華連邦 】
  ◎ カラコラム:【 クリスタルボール 】
  ◎ プレゼント:【 クリスマス・プレゼント特集 】
  ◎ 出版企画A:【 シティバンク 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【中華連邦】

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■ジャンル:経済、社会
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■著者:大前研一(おおまえ・けんいち)
  1943年福岡県生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院で博士号を取得。
  現在、UCLA大学院政策学部教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ代表
  取締役。著書に「新・資本論」など。
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■出版社:
PHP研究所/ISBN4-569-62115-5/1300円/205P
2002/11/20 第1刷 
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■ <ワン・チョット>

「中国の未来は、本書を模倣する?!」

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■ <忙しい方はここだけ>

江沢民に代わり次期総書記となるのは胡錦濤(59)、朱鎔基に代わって首相に
なるのは温家宝(60)。2002年11月の中国共産党大会では、中国リーダ
ーの交代が宣言された。しかし、中国の歴史を変える転換の予兆は、もうあち
こちにある。すでに中国は、資本主義で動いており、その大きな流れはとまら
ない。これから更に大きな変貌を遂げようとする中国が、熱い。

そんな歴史のうねりの中、大前研一氏の中国レポート3部作の第三弾である。
(中国政府の中でもこれらの著作は話題になって抄訳が出回っているとか)
「チャイナインパクト」、「中国シフト」に続く第三弾、「中華連邦」では、
中国の現状と今後の予測と、空洞化に悩む台湾の生き残り策、そして何より気
になる日本の行く末を考えるグローバルな視点を与えてくれる。

地域国家という概念をすでに10年以上前から提示している著者は、その予測
の的確さを最近の中国の動きの中で確認している。

本著のタイトル「中華連邦」とはどんなコンセプトか・・? それは、こうい
うことだ。中国は、すでに米国と同じ“連邦”組織になっている・・という仮
説のもと、地域国家台湾、地域国家香港、地域国家長江デルタなど6地域など
の地域国家を北京が盟主となって統一するというものだ。

「中国は、まだ中央集権国家であり、軍事大国であり、共産党独裁国家ではあ
るが、実態は経済的に資本主義国家である」というのが大前氏の分析。
そして「政治的にも寒の戻りを繰り返しながら確実に大きく動くだろう」とい
うのが、本書の主張だ。

注目は、2005年ごろの江沢民ノーベル平和賞受賞の可能性だ。
中国が世界から頼れる仲間だと認識してもらうには、「共産主義を終焉させ」
(ひぇー)、北京を中華連邦という地域国家の盟主(ホールデキングカンパニ
ーLike)にするという斬新な概念を打ち立てるぐらいが必要だという。
そんな平和賞受賞のシナリオをスゲェなんて思いながら、案外ほんとにそうな
るかもしれないなぁ・・・なんて思える。
だとすると・・・歴史を動かすのは・・・!!

かたや台湾。かつては経済優等生の台湾も、最近では爆発的に経済発展をする
中国においてきぼりされるのではという危機感をもつ。そんな台湾に対し著者
は、「eハブ戦略」を授ける。英語と日本語そして中国語にも通じる台湾は情
報流通やコミュニケーションの「eハブ」としての強みを生かした発展が可能
だというのだ。かつて大前氏から戦略コンサルを受けた台湾だかから、その要
人達も大いに注目する本だといえよう。

おおいなワクワク感をもって読める。政治経済の時事問題にもかかわらず、非
常に読みやすいのがうれしい。

中国の未来は、本書を模倣する・・かもね。

おすすめ度は、★★★★★+中華連邦
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■ <お暇な方は、もう少し>

中国と台湾との関係は、政治と経済が建て前と本音のように微妙にずれている。
政治的には統一なんてとんでもないといいながら、経済的な実態は、互いに相
当親しい関係にある。かつては世界のPC基地と言われた台湾だが、いまでは
その90%以上が中国珠光デルタ、長江デルタに移転しているという。
また、台湾の金門島や馬祖列島と大陸は目と鼻の先にあり(地理的なこの近さ
は実に意外。石を投げればとどく距離!?)そこでは、すでに地域限定の往来
が盛んだという。こうした地域限定の往来は小三通というらしい。
三通とは、通商(ビジネス)、通信(コミュニケーション)、通航(人の往来)
のことで、経済の流れそのものである。こういうのが実態的にはすでにあるか
ら、すでに中国と台湾の近しい関係が結ばれているということでもある。

著者は、こうした3通を大規模にやるべきだとアドバイスしている。
著者が台湾で講演した後、新聞は「大前研一博士、大三通を急げと提唱」とい
う記事が大々的に出たという。つまり、台湾の人たちも実はそれを望んでいる
ということでもある。

中国だって、ビジネスマンは台湾との三通は大賛成だし、政治家も北京じゃな
くて地方はウエルカムだという。
軍隊だって台湾と戦争するなんて思っちゃいないので、反対はしない。

いろんな意味で、台湾と中国が地域国家として中華連邦を形成する素地は着々
と進んでいるということらしい。

そうなると、大前氏の描いた大胆な予測(江沢民が共産主義を終焉させ、中華
連邦構想を言い出す)なんてのがリアリティを持ってくる。
こりゃぁ、なんだかすごい舞台が見えるぞ・・・なんて思えるのだ。

中国事情にはそれほど関心がなかった僕も、一連の中国シリーズ本を読んだ後
は、新聞の中国関連記事がやたらと目に付くようになった。

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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02054466
| ↓
| 大前氏のサイト:
| http://www.kohmae.com
| http://www.ohmae-report.com/ (大前研一通信 もおすすめ)
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
<オマケ>
本の中身とは関係ないのですが、著者の大前さんは来年2002年2月21日
に60歳の還暦を迎えられる。でもって、遊び心コンサートを開催される。
参加の応募はすでに締め切りのようですが、うれしいことに僕も参加できるこ
とになりました。同伴1名様OKかもしれません・・・。
ごいっしょにいらしたい方、ご連絡ください。
  大前研一さん還暦記念「遊び心コンサート」
  2003.2.23(日)1300-1700 @東京オペラシティコンサートホール
(締め切りは12/28)(宛先: webook2002@yahoo.co.jp)
(かみさんといくことにしたらこの募集はボツです・・・あは)

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■ <オススメ度>

   ★★★★★+中華連邦

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■ <読んで欲しい方>
  中国に関心がある方
  中国で仕事をしようとしている方
  台湾に友達がいる方
  日本人の方
おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●BK1   ( http://tinyurl.com/3j3c )
●楽天Webook ( http://tinyurl.com/3j3e )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
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2002.12.20[金]:【--】..
2002.12.19[木]:【--】..
2002.12.18[水]:【--】..
2002.12.17[火]:【--】..
2002.12.16[月]:【中華連邦】..大前研一
PHP研究所/ISBN4-569-62115-5/1300円/205P
★★★★★+中華連邦
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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<Webook クリスマス Present 企画 >
今年一年のご購読のお礼にプレゼント企画をしました。

 【おじさんの時間割】       太田空真著      3名さま
 【ねすみとサンタクロース(mini)】 のりも&しんのすけ著 ?名さま

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: タイトル+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など

 〆切:12・23

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-116【CristalBall】 ・・・… □■

 今日も6シグマのツールソフトのお話。
 クリスタルボールというエクセルのアドオンソフトです。
 http://www2.kke.co.jp/cb/index.htm
 統計的なシミュレーションをやってくれるなかなか賢いソフトです。
 正規分布、ワイブル分布などを自在に扱える(ような気がして)
 楽しいです。学校で習った統計学の中では、ワイブル分布といっても
 形と名前くらいで面白くもなんともなかったのですが、このソフトを
 使うと動きがあってとても楽しくなります。
 リスクマネージメントのツールとして紹介されていることもあるようです。
 本もあるようなので、いつか読んでみよう。

 6シグマとは関係ありませんが、Weeklyまぐまぐでオススメメルマガ
 に推薦していただきました。(12.11)
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 ◎Webook of the Day
  http://www.mag2.com/m/0000000969.htm 毎日(土日祝除く)
  毎日お届けする「本の書評・感想・紹介」です。1日1冊。ビジネス、
  政治、経済、教育、科学、コンピュータから小説まで広いジャンルの
  新刊が中心。★マークでお薦め度を表示。Bookn@viとしても
  ご利用下さい。
 (編)サンタクロース、IBM、おじさん、マーケティングなんでもあり。
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 まぐまぐ編集室さんありがとう!
                    しんのすけ@6シグマin OH
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-025【シティバンク】 ・‥… □■

 シンシナティで知り合った香港の方は、もとシティバンクに勤務。
 シティでもBSCをかなり前から導入していて、なかなかよかったと
 言っていた。リスクマネジメントという5つめの視点として「リスク管理」
 の視点を追加しているとか。。。。
 なーるほどねぇ。英語でこんな話をしていると、BSCって、たしかに
 共通言語だわぁ・・と思えてきた。
 世界BSC会議なんてあったら楽しいね。
 楽しいと思ったら・・・・!?・・・やってみるか?

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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ξ NYCのホテルで書いた原稿ですが
▲▼▲  ネットに繋がる時間がもてす、そのまま
Web ◎◎ k 日本に帰ってきました。
| △ |_  いよいよ今年もあとわずか。
\b///       元気でねぇ!
 |_|~~
□□>\^^^^^^^^^^ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 22:29

2002年12月12日

【心を身軽にする80のインストラクション】..石原明 ★★★★+身軽な心

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-115】 2002/12/12(Th) ★
★ “US time”の木. ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ 自分を冷静に認識するというのはなかなか難しいものです
▲▼▲ ね。自分に対しては、無意識のうちに他人より格段にいい
Web ◎◎ k   評価をしているようです。そういうことに気がつくと
| △ | 人間関係をスムーズにする秘密の答えが見えてくるかも
\e/ しれません。
^□~ 石原さんに聞いてみましょう。
/L             真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 心を身軽にする80のインストラクション 】
  ◎ カラコラム:【 Minitab 】
  ◎ プレゼント:【 クリスマス・プレゼント特集 】
  ◎ 出版企画A:【 香港 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【心を身軽にする80のインストラクション】

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■ジャンル:社会、経営、家庭
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■著者:石原明(いしはら・あきら)
経営コンサルタント。1958年静岡県生まれ。ヤマハ発動機を経て、85年か
  らSMI(サクセス・モチベーション・インスティチュート)に携わる。
  89年SMI世界大会で「セールズマネージャー世界大賞」受賞。
  93年独立。日本経営研究所代表。
  主な著書に「営業マンは断ることを覚えなさい」「成功曲線を描こう」他
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■出版社:
H&Ⅰ/ISBN4-901032-20-8/1600円/253P
2000/6/8 第1刷 
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■ <ワン・チョット>

「恐怖の公式: 自分が思っている自分≠他人が見ている自分。」

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■ <忙しい方はここだけ>

人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり、気持ちのすれ違いがおき
たり・・・なんて日常茶飯事ですね。
人間関係というのは、結構やっかいなもので小さなことでも気が重くなるもの
です。人間関係は、家庭でも地域でも会社でも様々な係わりがあります。ある
いは電車の中だってその場限りの関係があります。
職場や家庭での気持ちのすれ違いの多くは、自らの気持ちの持ち方が小さな原
因をつくっているようです。
多くは自分指自身の勝手な思い込み(こうなるはずだ、こうだといいな)が、
最初の小さな摩擦を生み出し、それがヘタをすると大げさなことになるのでは
・・・・と著者は言いいます。・・確かに。そういう自分自身のことは、なか
なか分からないものです。こういうところに気がつくと小さな変化で素敵な効
果が得られるかもしれません。

本書は、著者の経験やコンサルタントとしての活動の中で気づいたエピソード
などを引用しながら、心を軽くするチップスをやさしく説いてくれます。
家族の絆を深める11の教訓、組織で力を発揮するための22の教訓、思い込
みに左右されないための21の教訓などぜんぶで80の教訓は、印象的なエピ
ソードとやさしい語り口で、読む人のこころに入ってきます。

僕が印象的だと思ったのは「正義の味方引越しセンター」という会社のお話。
引越しは愛だ、引越しは芸術だというこの会社、仕事って一体なんだろうとい
うことを考えさせてくれます。その他、イトーヨーカ堂の伊藤雅俊さんのお母
さんの話やイケヤセキ彗星の発見者、関勉さんの物語など素敵なエピソードに
心のひだが揺らぎました。

なにかしらの気づきがあれば、本書は1600円以上の価値がありましょう。
心を軽くするクスリを読んでみませんか・・・。

おすすめ度は、★★★★+身軽な心
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■ <お暇な方は、もう少し>

松下幸之助の言葉「あんた、雨の日には傘をさすやろ?」はこの本を読んでは
じめて知りました。とても感動!。
「感動とは感じて動くことなんだねぇ。」とは相田みつをの言葉ですが、その
とおり、感動した僕は、その話をセミナーで話したり、今度出す本に入れ込ん
だりしました。

この言葉の意味は・・・

  つまり、雨が降ったり傘をさすように、お腹がすいたら食事を取るように
  電話が鳴ったらでるように、だれでも普通のことをごく普通にする。それ
  と同じように、いいと思ったことや、やらないといけないと思ったことを
  本当にやった人が成功する。
 
ということだとか。お母さんを家事から解放してあげたいと思って育った松下
さんは、それを実現するために、目標を設定し、常に意識してやりつづけたと
いいます。思っただけではなく、やり続けたというところが違うわけですね。

知ること、思うことと、実行することは違う・・・そういうことです。

これは、企業の戦略や目標でも同じ。いいぱなしではなく、実行できるかどう
か・・・それがポイントなわけです。この前読んだIBMのガースナーの本で
も、同じことを強く感じました。

こうした“感じる”お話がいくつか登場し、読者の心を軽くしてくれます。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://tinyurl.com/3g71
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
石原さんも本を読むのが大好き。面白い本に出会うと心が弾むという石原さん
のお勧め本がありました。本を読む時間のない社長さん向けです。
  「人生一手の違い」 米長邦雄(祥伝社) ~運を育てる
  「鬼と人と」 堺屋太一(PHP)  ~トップとNo2の葛藤
本でも勉強でも、単に知識を深めるだけではなく、稚拙でもいいからそこに自
分の考えや意見、感想を持つといいといいます。まったく同感です。

さぁ、準備完了、次はあなたの番です。

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■ <オススメ度>

   ★★★★+身軽な心

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■ <読んで欲しい方>
  人とうまくいってない方
  心に引っかかるものがある方
おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>
  ●BK1   ( http://tinyurl.com/3g71 )
●楽天Webook ( http://tinyurl.com/3g75 )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
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2002.12.13[金]:【-】..NYC
2002.12.12[木]:【心を身軽にする80のインストラクション】..石原明
H&Ⅰ/ISBN4-901032-20-8/1600円/253P
   ★★★★+身軽な心
2002.12.11[水]:【--】..シンシナティ
           ネットアクセスNGで、配信不可
2002.12.10[火]:【「超」文章法】..野口悠紀雄
中公新社/ISBN4-12-101662-9 /780円/265P
★★★★☆+言いたいこと
2002.12.09[月]:【サンタクロース・ライフ。】..パラダイス山元
ヤマハ/ISBN4-636-20653-3/1500円/207P
    ★★★★+HoHoHo-
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-21 ・ ・ ・ ‥… □■

<Webook クリスマス Present 企画 >

 【おじさんの時間割】        太田空真著      3名さま
 【ねすみとサンタクロース(手製)】 のりも&しんのすけ著 ?名さま

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: タイトル+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など

 〆切:12・23

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-115【Minitab】・・・・… □■

シックスシグマは、プロセスにフォーカスし、カイゼンしていこうという
 マネジメント手法です。シックスシグマの検討過程では
 データを統計処理するのですが、統計処理のソフトにミニタブというのが
 あります。これがなかなか優れもの。
 PCのソフトで仕事にすんごく役に立つと思ったのはエクセルとパワーポ
 イントくらいでしたが、このミニタブもなかなか・・・。
 ちょっと高いですがおすすめのソフトです。
 http://www.minitab.com/japanese/JPProducts/JPDemoTips.asp
 あしたは、クリスタルボールをご紹介します。

                 しんのすけ@6シグマ研修中in UOHIO
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スポンサーからのお知らせです。お知らせというのは PRだよーん。
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 ┌─ ファンケル発芽米<ご試食セット> 内容量 ─────────┐
 │◎白米と混ぜて炊飯器で炊ける「発芽米」500gx1袋      │
 │◎朝食・夜食やダイエットに 「発芽米」<おかゆ>250gx3袋 │
 │◎つぶつぶ感と香ばしさが豊か「発芽米」<きりもち>120gx1袋│
 └────────────────────────────────┘
 「発芽米」欲しい!→ http://www.fancl.co.jp/adv/ethnic_ml01.html
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-025【香港】  ・ ・・‥… □■

キャセイ航空(香港)の人事部の方と知り合いになった。
 もとシティバンクにいたとかで、バランス・スコアカードについて
 意見交換。なかなかいいねぇって意気投合。
 香港でも流行ってるのかなぁ・・・。
 バランス・スコアカードは、香港ではどう書くのか聞いてみよ・・。

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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ξ ホテルのルーターが壊れて配信が8時間ほど
▲▼▲  遅れました・・。さらに時差分も・・。
Web ◎◎ k すみませーーん。
| △ |_  まぐまぐWeeklyを見て登録して下さった
\b///       みなさん、ありがとうございます。
 |_|~~ 今後ともよろしくね。お元気で!
□□>\^^^^^^^^^^ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 22:28

2002年12月10日

【「超」文章法】..野口悠紀雄 ★★★★☆+言いたいこと

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ (Week) ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2002-114】 2002/12/10(火) ★
★ “US time”の火曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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ξ どうしてもこれは人に伝えたい・・・そういうものが
▲▼▲ 増えると、不思議なことに情報がまた集まってくる。
Web ◎◎ k   そして、また伝えたいことも増えてくる。
| △ | 伝えたいことをいかに書くか・・その極意を
\e/ 野口教授に聞いてみよう。
^□~
/L             真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 「超」文章法 】
  ◎ カラコラム:【 happy hour 】
  ◎ プレゼント:【 クリスマスプレゼント特集 】
  ◎ 出版企画A:【 その次? 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【「超」文章法】

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■ジャンル:社会、言語
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■著者:野口悠紀雄(のぐち・ゆきお)
1940年東京都生まれ。東京大学工学部卒業。大蔵省に入省後、東京大学教
授を経て、現在青山学院大学教授。専攻、公共経済学。著書に「正確に間
違う人、漫然と正しい人」ほか。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
中公新社/ISBN4-12-101662-9 /780円/265P
2002/10/25 第1刷 
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■ <ワン・チョット>

「まず、どうしても伝えたい何かがあるか。それが文章の80%を決める。」

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■ <忙しい方はここだけ>

「あなたの言いたことは何か」と言ってみたくなることがたまにある。
ひとことで言うと・・ということだ。
伝えたいメッセージ、テーマ、主題、骨子・・・そういうもの。それが文章を
書くということの80%を占める大事な点だという。
突き動かされるように、どうしてもこれは言いたい!そういうものがなければ
文章を書いても仕方がないということだ。確かに。

過去、著者が世に出した苅シリーズのメッセージが列挙されているが、確か
に的を得た1文になっている。例えば、「超」整理法でのメッセージは、
「書類は、内容別に分類するのではなく、時間順がよい。」ということだ。
あの本を読んだ方も多いと思うが、一言で言えば・・・そういうことになる。

What が決まればあとは How To の世界だ。
対立概念を利用したプロット、比喩のレトリック、削りに削る校正、タイトル
の妙などなど、分かりやすく面白く伝える工夫はたくさんある。

そして最後に文章を書くときのすばらしく素敵なヒントが紹介されている。
それは・・・とにかく書き始めること。始めれば完成する・・ということだ。
パソコン時代の恩恵でもあるが、「いくらでも書き直せる」時代にあって、
"とりあえず始める"ことの大切さを説く。(覚えておきたい)

何か自分のメッセージを書きたくなった自分を発見したら、まず読んでおきた
い一冊だ。

おすすめ度は、★★★★☆+言いたいこと
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■ <お暇な方は、もう少し>

本書には、いくつかの文章事例や文筆家のエピソードなどが掲載されている。
なかなか説得力をもつ例文が多いから楽しめる。

分かりにくい文章というのがある。これは間違った文章ではなく、「正確で
あり、かつ分かりにくい」文章のことだという。法律の文章などが典型的。
サンプルにあげられた法人税法は、2,3度読んでも意味不明。分かり難い
ったらありゃしない。正確でかつ分かり難い・・・。
法人税法35条の2というのが紹介されている。
(ここに引用しようと思って書き始めたが、どこまで書き写したか分らなく
 なっちゃったからや~めた)笑
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| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02052376
| ↓
|  野口悠紀雄Online
|    http://www.noguchi.co.jp/ 
|  
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
著者が大蔵省に入省したとき、先輩から教わったと言う表現法は、なかなか
面白い。縦糸、横糸の表現法。スピーチを頼まれることが多いだろうから覚
えておけといれた表現方法だ。

先輩のアドバイスは
 「世の中は縦糸と横糸でできている」
 「聴衆が関心を持つ事項を、縦糸と横糸に喩えよ」
というもの。例えば、納税者大会でのスピーチなら
 『縦糸が税務署で横糸が納税者。縦糸と横糸が織物を編んでいくように
  両者の信頼が必要です・・・』
税務署の職員を前にしたら
 『縦糸が直接税で横糸が間接税。両者のバランスが必要・・』
などなどいくらでもバリエーションができるということらしい。
さすが天下の大蔵官僚ですなぁ・・・。

ともあれ文章のハウツウはいろいろあるが、もっとも大切なことは、言わね
ばならぬぅーという主張の熱さである。

ところで、なんか言いたいことある?

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■ <オススメ度>

   ★★★★☆+言いたいこと

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■ <読んで欲しい方>
  文章を書くのが好きな方
  文章をうまく書きたい方
  伝えたいメッセージがある方
おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

  ●BK1   ( http://tinyurl.com/3f2g )
●楽天Webook ( http://tinyurl.com/3f1a )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.12.13[金]:【-】..NYC
2002.12.12[木]:【-】..シンシナティ
2002.12.11[水]:【-】..シンシナティ
2002.12.10[火]:【「超」文章法】..野口悠紀雄
中公新社/ISBN4-12-101662-9 /780円/265P
★★★★☆+言いたいこと
2002.12.09[月]:【サンタクロース・ライフ。】..パラダイス山元
ヤマハ/ISBN4-636-20653-3/1500円/207P
    ★★★★+HoHoHo-
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-21 ・ ・ ・ ‥… □■

<Webook クリスマス Present 企画 >

 【おじさんの時間割】       太田空真著       3名さま
 【ねすみとサンタクロース(mini)】 のりも&しんのすけ著 ?名さま

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: タイトル+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など

 〆切:12・23

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-114【happy hour】・・・・… □■

 今、宿泊しているところはResidence Inn というモーテルみたいなところ。
 みたいなところじゃなくて、そのものかな。
 朝はおいしい朝食がフリーでとれるし、夜はハッピィアワーでビールと
 ピザなどの食べ物が出る(無料)。こうなるとほとんど外で食べなくても
 すんでしまう。アメリカっていいねぇ・・と思った。
 ネット接続もロビーにはLANがあり、部屋は、50cでDaialUPが
 つなぎ放題。いやぁ、楽しいわぁ・・・。

                    しんのすけ@しゅっちょう中
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-024【横須賀市にて】 ・‥… □■

 20日は、横須賀市都市政策研究セミナーでお話する機会をいただいて
 いる。行政の集まりでお話するのは初めて。
 そろそろ準備しなくっちゃぁ。。。
 横須賀市のことも本の中に紹介させていただいているのでお礼もかねて
 しっかりプレゼンいたします・・・。
 『失敗率70%の戦略を成功させるために』というタイトルです。

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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 ▼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ
▲▼▲  いま、オハイオ州のシンシナティにいます。
Web ◎◎ k 今日もさぶいー。
| △ |_  またね。
\b///       元気で!
 |_|~~
□□>\^^^^^^^^^^ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 22:27

2002年12月09日

【サンタクロース・ライフ。】..パラダイス山元 ★★★★+HoHoHo-

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ (Week) ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-113】 2002/12/09(月) ★
★ “シンシナティから”の月曜日 ★
★ http://www.netpro.ne.jp/~webook/ ★
★ 解除は: http://www.netpro.ne.jp/~webook/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
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\\ しんのすけも食べている!ファンケル発芽米<ご試食セット>で //
★━━━━━ なにかと、太りがちな年末年始を乗り切って!━━━━━━★

   今だけおトクな¥1,000でお届け!しかも今なら、送料無料!
          ^^^^^^^^^^^^            ^^^^^^^^^^
 ┌─ ファンケル発芽米<ご試食セット> 内容量 ─────────┐
 │◎白米と混ぜて炊飯器で炊ける「発芽米」500gx1袋      │
 │◎朝食・夜食やダイエットに 「発芽米」<おかゆ>250gx3袋 │
 │◎つぶつぶ感と香ばしさが豊か「発芽米」<きりもち>120gx1袋│
 └────────────────────────────────┘
 「発芽米」欲しい!→ http://www.fancl.co.jp/adv/ethnic_ml01.html
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Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ サンタクロースは、今頃何しているのかなぁ・・?
Web ◎◎ k   サンタさんを探しにオハイオ州まできましたが、
| △ | どうやらグリーンランドに集結しているらしい・・
\e/ グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタ
^□~ クロース、パラダイス山元さんに聞いてみよう。
/L             真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 サンタクロース・ライフ。 】
  ◎ カラコラム:【 日経コンピュータ 】
  ◎ プレゼント:【 クリスマスプレゼント 】
  ◎ 出版企画A:【 クリシン? 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【サンタクロース・ライフ。】

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■ジャンル:メルヘン、社会
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■著者:パラダイス山元(ぱらだいす・やまもと)
1962年札幌市生まれ。 作詞・作曲家、ラテンパーカッショニスト、マン
  盆栽創始者・家元、カーデザイナー、餃子王、グリーンランド国際サンタ
  クロース協会公認サンタクロースと活動は多彩、かつ混迷を極めている。
  著作に「ザ・マン盆栽」「ザ・マン盆栽2」「たこやきDEマンボ」
  「誰も書けなかった入浴剤文化論 お湯のグランプリ」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
ヤマハ/ISBN4-636-20653-3/1500円/207P
2002/12/10 第1刷 
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■ <ワン・チョット>

 「サンタクロースは、実在します。」

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■ <忙しい方はここだけ>

今日は、ちょっとビジネスを離れてサンタクロースの世界へ飛んでみよう。
毎年、この時期、街はイルミネーションに包まれクリスマス気分が盛り上がる
。日本の伝統的なイベントであるお正月やお盆やひな祭りなどより、なんだか
ワクワクするのはナゼだろう・・・。洋物にあこがれてきた日本人には、南蛮
渡来や舶来ものに弱いというDNAがいつのまにか刷り込まれてしまったのだろ
うか・・・・。
このごろは、スクーターにのってピザを配達するサンタさんがいたり(サンタ
さんも台所が苦しくてバイトしてんのやろか)、飛行機にはきれいな女性のサ
ンタさんがいたり(いいな、いいな)、驚いたことに100円ショップで衣装
を売ってたりするから、世の中サンタクロースのご利益でなんとかビジネスを
盛り上げたい人がいっぱいということである。
それだけ素敵なイメージを思い浮かべるサンタクロース。実は、サンタクロー
スの素顔や活動はナゾのままでした。
そこで、本書は、本邦初の公認サンタクロース、パラダイス山元氏が、サンタ
さんの生活を披露しよう・・という企画なのだ。

ひょんなことから日本初(アジア初)の公認サンタクロースになってしまった
著者の、面白おかしきサンタ物語。
お気楽モードで読みながら、北欧デンマークの旅ができたり、サンタと時代の
流れの悩みがあったり、ふっと気持ちがなごむ素敵な話があったり・・・大人
のメルヘン。僕もサンタになりたいなぁ・・・なんて思えたら、あなたは幸せ
な人。さぁ、赤鼻のトナカイが待ってるよ・・・。

おすすめ度は、★★★★☆+HoHoHo~
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■ <お暇な方は、もう少し>

きのうのことだった・・・。
会社の電話にトナカイソクハイから電話が入る。
  《サンタからのプレゼントを持ってきたんですが、HoHo~、オフィス
   にはどうやって・・・HoHo~、入ればいいで・HoHo~・・・》
さっそく出迎えると、青と黄色のジャンパーをきたトナカイが本を口にくわえ
ていたのだ。印鑑ください・・って妙なことを言うトナカイに、はいはいとハ
ンコを押してあげた。それがこの本。

素敵な絵葉書と、サンタのバッチ、それにメッセージ。
なんだか・・・とっても嬉しくって・・・・。
送ってくれたサンタクロースにはメールアドレスがあり、早速お礼を。
パラパラとめくるうちに素敵でマン盆栽なメルヘンの世界を散策できる。

公認サンタクロースの条件はこうだ。
  子供がいること
  サンタクロースとしてのこれまでの活動実績
  他国の人とコミュニケーションが容易なこと
そして何より重要なのが
  ふさわしい体格(ふとっちょじゃないといけない)

パラダイス山本氏は、まさにうってつけ。世界中のサンタさんとマン盆栽で
盛り上がったこともあるというから、マン盆栽も国際的に広めている。
_________________________________
@ 戻る 散多 表紙 購入 検索 || Webook of the Day □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02059181
| ↓
|    苦労師
| 公認サンタクロースのサイト:
|   http://www.santaclaus.jp/
| 2002年の第39回世界サンタクロース会議の様子
|   http://www.santaclaus.jp/photo/2002_summer/2002summer.html
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
昨年、紹介した【サンタのおばさん】のお話を彷彿とさせる。
 http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02059181

本物のサンタ物語は今年のクリスマスを楽しいものにするはず。
本書のコメントカードを返すと、公認サンタクロースからカードがもらえる
かもしれない。

そういえば、うちの娘(当時小1)が書いた(ねずみとサンタクロース)は、
去年の今ごろ、バタバタと原稿整理や出版の手配をしてたっけ・・・・。
たくさんのみなさんに暖かいメッセージをいただき、心のネットワークがじ
ぃ~んと広がる素敵なクリスマスだった・・・・。
石黒さんからいただいたメールは、最高に感激。オフィスで目をウルウルさ
せて困ったのを覚えている。
手製の冊子があるから、今年はそれをプレゼントしちゃおっと・・・。
プレゼントコーナー見てね!
HoHoHO~。

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■ <オススメ度>

   ★★★★+HoHoHo-

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■ <読んで欲しい方>
  クリスマスのプレゼントをせがまれているお父さん、お母さん
  サンタクロースなんているわけないじゃんと決め付けている大人の方
  子供のまま大人になったあなた
おすすめです。
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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

  ●BK1   ( http://tinyurl.com/3dqw )
●楽天Webook ( http://tinyurl.com/3dqr )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )
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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.12.13[金]:【-】..NYC
2002.12.12[木]:【-】..シンシナティ
2002.12.11[水]:【-】..シンシナティ
2002.12.10[火]:【-】..シンシナティ
2002.12.09[月]:【サンタクロース・ライフ。】..パラダイス山元
ヤマハ/ISBN4-636-20653-3/1500円/207P
    ★★★★+HoHoHo-
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-21 ・ ・ ・ ‥… □■

<Webook クリスマス Present 企画 >

 【おじさんの時間割】       太田空真著       3名さま
 【ねすみとサンタクロース(mini)】 のりも&しんのすけ著 ?名さま

 申し込み方法:
   宛 先 : webook2002@yahoo.co.jp
   タイトル: タイトル+お名前
   本 文 : お名前、住所、コメント、今年よかった本など

 〆切:12・23

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-113【日経コンピュータ】・… □■

 日経コンピュータを購読している会社は多いことでしょう。
 IT企業だけでなく一般企業でも取っているところが多いですね。
 12月20号?にしんのすけの書評が載るかもしれない・・・?
 巨象も踊る:ガースナー著の紹介です。
 先日のWebookとはちょっと雰囲気違ったスタイルで書いてみました。
 是非、みてね・・・。
 横田さん、ありがとさんです。

                    しんのすけ@いろんなところに
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-024【クリシン?】  ・‥… □■

 バランス・スコアカードは、いわばフレームワーク思考と言える。
 そんな折、ビジネスブックラジオで対談した松林さんがとっても面白い本
 を出版する。(クリエーティブ・シンキング)という本で、ロジカル・シ
 ンキングではなくもっと広く深い考える世界について書かれている。
 アン・フレームワークの世界だ。

 ビジネスワールドでは、さかんにロジカルだの、メソドロジーだのフレー
 ムワークだのをつかって考えるが、それで世界がすべてうまく考えたり
 できるわけじゃないんだよということに気付かせてくれる。

 バランススコアカードは、まさにフレームワークしましょっていう世界だ。
 そこにちょっとアンチテーゼ的なコンセプトが提示された。
 しかし、さすが松林さん対比はするが、対立ではない。ホリスティックな
 考え方で、世界を宇宙を考さっせてくれる、すばらしい本だ。
 またこれは紹介するね。1月発売予定・・・。
 松林博文著 【クリエーティブ・シンキング】 超おすすめだよ!
 (セミナーツアーもあるらしい。いこいこ!)

                 まつやま・しんのすけ@BSC
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 ▼
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ξ
▲▼▲  いま、オハイオ州のシンシナティにいます。
Web ◎◎ k シックスシグマの勉強してます。
| △ |_  こちらも雪が積もりました。またね。
\b///       元気で!
 |_|~~
□□>\^^^^^^^^^^ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 00:31

2002年08月14日

【人生がつまらない人へ】..藤原和博 ★★★★★+自分ブランド

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ (Week) ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-094】 2002/08/14(水) ★
★ “お母さんの夏休み”の水曜日 ★
★ http://listen.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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 Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 花火。盆踊り。スイカ割。高原の別荘。
Web ◎◎ k  暑気払い・・・にはいろいろありますが、
| △ | 笑って暑さを吹き飛ばすのも一興です。
\e/ 新しい単位で笑ってみましょう。
^□~
/L      真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 新しい単位 】
  ◎ プレゼント:【 中国シフト 】当選者発表 ♪
  ◎ カラコラム:【 ベルトコンベア 】
  ◎ 出版企画A:【 Part2突入 】


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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【 新しい単位 】

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■ジャンル:社会、単位
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■著者:世界単位認定協会編
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 扶桑社/ISBN4-594-03425-X/952円/133P
2002/2/28 第一刷   5/30 第8刷
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■ <ワン・チョット>

 「暑さ吹っ飛ぶ新単位。Ch,Pak,ng,zb! わっかるかなぁ?」

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■ <忙しい方はここだけ>

ネット上での情報伝播力を実感した"事件"は、過去何件かあった。東芝のビデ
オ事件、校長先生お願い事件、世界がもし100人の村だったら物語・・・な
どなど。しかし、僕がもっとも面白いと思ったのは痛みの単位を表す「hanage」
の話である。痛みを表す単位として<鼻毛をイッポン抜いたときの痛みを基本
単位にする>というやつだ。ホームページとメールで一気にネット上に含み笑
いの輪を広げていったことがありました。
会社で笑いをこらえて読んだ方もいるでしょう。(グフフ)

さて、今日の本。hanage をヒントに、新たな単位を考えて見ましょう・・と
いう企画である。生活の中で感じる感覚を表現する新しい感性の単位だ。

たとえば、

 面倒臭さ:1Yg(ユギリ)
     インスタント焼きそばのお湯を捨てるときの
     面倒くささが単位になったもの。
     パスワードを入れる面倒くささは、0.4Yg くらいかな。

 日本人っぽさ:1dn(ダニエル) 
     ダニエル・カール(東北弁をしゃべる外人タレント)
     の日本人っぽさで日本人ぽさを測る。確かに! 

 汚さ:1ng(ニギリ)
     他人のお母さんが握ったおにぎりに感じる汚さ
     ラーメンにゴキブリがはいっていたら・・・120ng
     紙がなくて手で拭いちゃった汚さは・・・6000ng
     なぁんて使い方をする。 

 気前よさ:1Ch(チョクハン)
     日本直販の気前よさ。包丁を買うと何から何までついてくる
     あの日本直販の気前よさを1チョクハンと定義。
     欽ちゃんの気前よさ(仮装大賞で)は=590Ch

などなど・・・

分類王の石黒謙吾さん( http://www.blueorange.co.jp/ )をして「うー、
やられた」と叫ばせた本である。その面白さがわかろうというものだ。
石黒さんならどんな本になってたんだろう?なんて想像するのも楽しい。
そういえば、面白さの単位は以後、kengo という単位になるかもしれない。
この本は、4kengo だねぇ・・・みたいにね。

あなたも身の回りの新しい単位を創造してみよう。
新しい単位で夏の暑さもぶっとばそう。

おすすめ度は、★★★★+新単位
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■ <お暇な方は、もう少し>

たまには、仕事をしながら笑ってみましょう。
kukuku ・・・。
_________________________________
@ 戻る 笑い 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02030960
| ↓
|   やゆよ記念財団:(夏の暑さがぶっとぶ話題)
|   ただし、仕事中には決して見ないこと。肩が揺れて笑いがばれる。
|     http://member.nifty.ne.jp/yayuyo/uso/
|
|   痛みの単位=hanage 再び・・
|     http://www.geocities.jp/kazu_hiro/nurse/hanage.htm
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
イノベーションは、ジョーダンに宿る・・・?!

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■ <読んで欲しい方>
  ジョウダンの分かる人
  hanage に関心を寄せた方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+新単位

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://tinyurl.com/1040 )
●BK1   ( http://tinyurl.com/1041 )
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.08.16[金]:【-】..お休み (原稿シコシコ)
2002.08.15[木]:【-】..お休み (原稿シコシコ)
2002.08.14[水]:【新しい単位】..世界単位認定協会編
扶桑社/ISBN4-594-03425-X/952円/133P
★★★★+新単位
2002.08.13[火]:【-】..お休み (神宮の花火)
2002.08.12[月]:【-】..お休み (大阪日帰り)

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-16 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-19 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼ Webook2002プレゼント企画No.10♪ 当選者発表▼
   大前研一さんの「中国シフト」を3名様
   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
   1)町田浩○さん:埼玉県(現地視察のレビューに)
   2)幡野貴○さん:愛知県(3日書を読まざれば・・)
   3)藤井○太郎さん:石川県(計画+行動ですね)

大前@Worksと小学館のご協力でした。
   小林さん、小学館さん、多謝!

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-094【ベルトコンベア】・ ‥… □■

  子供の発想は実に楽しい。
  先日、子供たちを家内の実家へ送り届けるため(お父さんは長く休めず
  送るだけ)、飛行機に乗りました。
  空港のチェックインカウンターで、「お父さん、あのカバンは、あの
  ベルトみたいなのに乗って、おばぁちゃんとこへいくの?」と鋭い
  質問が出ました。
  なるほど、大人の感性では、そういう疑問は浮かばないなぁ・・。
  ウラを知ってるというのも良し悪し。
  知らないって結構楽しいかもね。

     しんのすけ@知らない楽しさ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-006【Part2突入】  ・ ‥… □■

 出版企画の進捗報告です。
 ようやくPart2(BSC使いこなし)に入りました。
 ここらへんは、経験を生かして書きやすいような・・・。
 しかし、世の中も自分も夏休みモードになっているのが
 気になりますなぁ・・。ミィーン・ミンミンミン・ミィー

                  まつやま・しんのすけ@BSC
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 ■ バランス・スコアカード メルマガNo6 : Pubzine 18104 □
 □ バランス・スコアカード MLスタート : BSC_Users@eGroup ■
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 ▼
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』(969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
  -------------------------------------------------------------
 ▼
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ξ
▲▼▲       
Web ◎◎ k,Mobook   暑さの影響で、番号カウンターがずれました。
| △ | 93-96-94-95-・・ で進みます。(笑)
\b/ /~
~ ~~~~~~~~ また来週!
~~~ ~~
~~~~~ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 00:17

【新しい単位】..世界単位認定協会編 ★★★★+新単位

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ (Week) ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-094】 2002/08/14(水) ★
★ “お母さんの夏休み”の水曜日 ★
★ http://listen.to/webook ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ
▲▼▲ 花火。盆踊り。スイカ割。高原の別荘。
Web ◎◎ k  暑気払い・・・にはいろいろありますが、
| △ | 笑って暑さを吹き飛ばすのも一興です。
\e/ 新しい単位で笑ってみましょう。
^□~
/L      真之助
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 新しい単位 】
  ◎ プレゼント:【 中国シフト 】当選者発表 ♪
  ◎ カラコラム:【 ベルトコンベア 】
  ◎ 出版企画A:【 Part2突入 】


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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【 新しい単位 】

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■ジャンル:社会、単位
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■著者:世界単位認定協会編
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■出版社:
 扶桑社/ISBN4-594-03425-X/952円/133P
2002/2/28 第一刷   5/30 第8刷
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■ <ワン・チョット>

 「暑さ吹っ飛ぶ新単位。Ch,Pak,ng,zb! わっかるかなぁ?」

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■ <忙しい方はここだけ>

ネット上での情報伝播力を実感した"事件"は、過去何件かあった。東芝のビデ
オ事件、校長先生お願い事件、世界がもし100人の村だったら物語・・・な
どなど。しかし、僕がもっとも面白いと思ったのは痛みの単位を表す「hanage」
の話である。痛みを表す単位として<鼻毛をイッポン抜いたときの痛みを基本
単位にする>というやつだ。ホームページとメールで一気にネット上に含み笑
いの輪を広げていったことがありました。
会社で笑いをこらえて読んだ方もいるでしょう。(グフフ)

さて、今日の本。hanage をヒントに、新たな単位を考えて見ましょう・・と
いう企画である。生活の中で感じる感覚を表現する新しい感性の単位だ。

たとえば、

 面倒臭さ:1Yg(ユギリ)
     インスタント焼きそばのお湯を捨てるときの
     面倒くささが単位になったもの。
     パスワードを入れる面倒くささは、0.4Yg くらいかな。

 日本人っぽさ:1dn(ダニエル) 
     ダニエル・カール(東北弁をしゃべる外人タレント)
     の日本人っぽさで日本人ぽさを測る。確かに! 

 汚さ:1ng(ニギリ)
     他人のお母さんが握ったおにぎりに感じる汚さ
     ラーメンにゴキブリがはいっていたら・・・120ng
     紙がなくて手で拭いちゃった汚さは・・・6000ng
     なぁんて使い方をする。 

 気前よさ:1Ch(チョクハン)
     日本直販の気前よさ。包丁を買うと何から何までついてくる
     あの日本直販の気前よさを1チョクハンと定義。
     欽ちゃんの気前よさ(仮装大賞で)は=590Ch

などなど・・・

分類王の石黒謙吾さん( http://www.blueorange.co.jp/ )をして「うー、
やられた」と叫ばせた本である。その面白さがわかろうというものだ。
石黒さんならどんな本になってたんだろう?なんて想像するのも楽しい。
そういえば、面白さの単位は以後、kengo という単位になるかもしれない。
この本は、4kengo だねぇ・・・みたいにね。

あなたも身の回りの新しい単位を創造してみよう。
新しい単位で夏の暑さもぶっとばそう。

おすすめ度は、★★★★+新単位
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■ <お暇な方は、もう少し>

たまには、仕事をしながら笑ってみましょう。
kukuku ・・・。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02030960
| ↓
|   やゆよ記念財団:(夏の暑さがぶっとぶ話題)
|   ただし、仕事中には決して見ないこと。肩が揺れて笑いがばれる。
|     http://member.nifty.ne.jp/yayuyo/uso/
|
|   痛みの単位=hanage 再び・・
|     http://www.geocities.jp/kazu_hiro/nurse/hanage.htm
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
イノベーションは、ジョーダンに宿る・・・?!

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■ <読んで欲しい方>
  ジョウダンの分かる人
  hanage に関心を寄せた方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+新単位

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
2002.08.16[金]:【-】..お休み (原稿シコシコ)
2002.08.15[木]:【-】..お休み (原稿シコシコ)
2002.08.14[水]:【新しい単位】..世界単位認定協会編
扶桑社/ISBN4-594-03425-X/952円/133P
★★★★+新単位
2002.08.13[火]:【-】..お休み (神宮の花火)
2002.08.12[月]:【-】..お休み (大阪日帰り)

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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-16 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-19 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼ Webook2002プレゼント企画No.10♪ 当選者発表▼
   大前研一さんの「中国シフト」を3名様
   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
   1)町田浩○さん:埼玉県(現地視察のレビューに)
   2)幡野貴○さん:愛知県(3日書を読まざれば・・)
   3)藤井○太郎さん:石川県(計画+行動ですね)

大前@Worksと小学館のご協力でした。
   小林さん、小学館さん、多謝!

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-094【ベルトコンベア】・ ‥… □■

  子供の発想は実に楽しい。
  先日、子供たちを家内の実家へ送り届けるため(お父さんは長く休めず
  送るだけ)、飛行機に乗りました。
  空港のチェックインカウンターで、「お父さん、あのカバンは、あの
  ベルトみたいなのに乗って、おばぁちゃんとこへいくの?」と鋭い
  質問が出ました。
  なるほど、大人の感性では、そういう疑問は浮かばないなぁ・・。
  ウラを知ってるというのも良し悪し。
  知らないって結構楽しいかもね。

     しんのすけ@知らない楽しさ
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■□ <しんのすけの出版企画A>P#2002-006【Part2突入】  ・ ‥… □■

 出版企画の進捗報告です。
 ようやくPart2(BSC使いこなし)に入りました。
 ここらへんは、経験を生かして書きやすいような・・・。
 しかし、世の中も自分も夏休みモードになっているのが
 気になりますなぁ・・。ミィーン・ミンミンミン・ミィー

                  まつやま・しんのすけ@BSC
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』(969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ
▲▼▲       
Web ◎◎ k,Mobook   暑さの影響で、番号カウンターがずれました。
| △ | 93-96-94-95-・・ で進みます。(笑)
\b/ /~
~ ~~~~~~~~ また来週!
~~~ ~~
~~~~~ 真之助@Webook of the Week
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 00:16

2002年05月22日

【中学生マミチャンの大疑問 日本ってお金に復讐されてるの】..福田秀樹 ★★★★★+お金って?★

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2002-067】 2002/05/22(水) ★
★ “オリーブの花が咲く”の水曜日   ★
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ξ
▲▼▲    もし、無人島に3冊しか本を持っていちゃぁいけない
Web ◎◎ k   って言われたら、この本は、絶対持っていきたい・・
| △ |   今日は、そんな本である。
\e/  僕の読んできた本、考えてきたこと、感じたこと
^□~   まさにこれだ!って本なのだ。あなたも是非!。
/>                       真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 中学生マミチャンの大疑問
              日本ってお金に復讐されてるの 】
  ◎ カラコラム:【 思考の構造化 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【中学生マミチャンの大疑問
              日本ってお金に復讐されてるの 】

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■ジャンル:社会、文明
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■著者:福田秀樹(ふくだ・ひでき)
  1955年生まれ。ジョージタウン大学大学院外交政策修士課程修了。通産省
  、ボストン・コンサルティング・グループのパートナーを経て独立。
  現在、福田秀樹事務所代表。 本書が処女作。
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■出版社:
 中経出版/ISBN4-8061-1579-7 /1500円/318P
2002/2/5 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「あたりまえのこと≠変えられないこと である。
  ところでごく当り前の“お金”って一体何なんだろう?。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この本は、多分、哲学の本である。中学生マミちゃんの日常の中から、深遠な
思考の杜へ入り込む。
21世紀に突入した私たち人類が抱える様々な問題の根源を探り、新しい社会
像を考察する本だ。
マミちゃんが突き当たる疑問は、人間に与えられた大いなる疑問である。

腐敗した政治、社会問題を引き起こす企業倫理の欠落、学級崩壊や痛ましい少
年犯罪、テロ事件、・・・・社会全体が同時に崩壊しそうな現代社会。いった
い、どうなるんだろう?と不安になる。
宗教、政治、複雑に絡んだ利害関係などを見ると世界はまことに複雑な様相を
示しているようにみえるが、深い根本原因をつきつめていくと「驚くほど単純
な原理で動いている」ことがわかるという。それはいったい何か・・・?

著者は、その最も根底の原因を「お金」という人間の作り出した「幻の道具」
にあるとして鋭い洞察を展開する。

本書は、お金が現代社会にどのような影響を与えているか、私たちが知らず知
らずのうちにお金の猛威にどのように振り回されているかを明らかにする。そ
して、その次、「人間社会」復興(ルネッサンス)の可能性を探る。

文明論であり、社会学であり、哲学である。

「理想社会のヒントはさりげない日常に深く潜んで」おり、難しいことを難し
く考えるのではなく、リラックスして考えられるようにマミちゃんの家族の話
が登場する。とても親近感がありながら、深い人生哲学の小枝がゆれて、実に
楽しいエピソードだ。

僕は、いっぺんにこの本の、そしてこの著者のファンになってしまった!!!。

地球規模で歴史的転換が起きている今、人間復興(ルネッサンス)を再び動か
す一人となるために・・・是非!。

おすすめ度は、 ★★★★★+お金って?★
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■ <お暇な方は、もう少し>

本書が鋭い洞察で考えるお金について整理しておこう。

まず、お金は、人間の心が考え出した「幻の道具」である。
確かに、1000円札そのものは、砂漠の上ではハナ紙にもならない。一方で、
お金を沢山もっているだけで幸せになった気分になれるし、人を支配すること
もできる。お金とは一体なんだろう・・・?

 まず、「価値の道具」であるという。ミカンや野菜はくさってしまうが、そ
 の価値を計るお金は腐らない。価値の尺度、交換の手段、貯蔵の手段として
 お金は存在する。価値の道具なのだ。

 そして、価値を持ったお金は利子を生み出すことになった。(ここがお金社
 会をゆがめる大きな要素にもなっている)お金がお金を生み出すのだ。
 つまり、お金は「投資の道具」として機能を持ったのだ。

 さらにお金は、誰にでも信用を与える。ルンペンの持っている1000円も
 小泉総理が使う1000円も同じ価値をその人い与えるのだ。つまり、お金
 は「自立の道具」でもある。

 さらにお金はその価値ゆえに、人を支配する「権威の道具」にもなり、「支
 配の道具」にもなっていく。ここに政治腐敗、企業倫理の崩壊、環境破壊の
 の源流があるのだ。

こうして、お金の持つ強大な力は、人間を変質させてきた。“人間の化学変化”
という表現を著者はしている。(面白いね) いつのまにか、お金社会は、人
間たちに「エゴを是とする社会」を当然のことと思わせるようになってしまっ
た。人間が作り出した“お金”というシステムは、まるで自らの意志をもった
かのように、しらずしらずのうちに人間を自己中心的な存在に“化学変化”さ
せてしまったのだ。

投機的なお金は、実体経済の50倍ほどになっているらしい。つまり、サービ
スも製品も食料も直接的には何も生み出さないお金が、実体経済(サービスや
製品に直接関連するお金)の50倍もあるというのだ。
これは、やはり「???」である。

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@ 戻る 人間 表紙 購入 検索 || http://listen.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02005512
| ↓
| 本書の中に人間の起源を宇宙誕生まで遡るところがある。
| きっと、著者はこの本からも触発されたに違いない。
|      
| 宇宙と自分の接点を発見できる素晴らしい科学読本!
| この本もサイコウである。
| ● 【僕らは星のかけら】..M・チャウン.......★★★★★+原★子☆
|     http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.07/2000.07.17.htm
| 本書といっしょに読むと楽しい本はこれ:
|
| S・ゲゼルの「価値の減るお金」という概念などユニークなお金の考察
| ● 【パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?】...★★★★★+エンデ
|     http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.08/2001.08.30.htm
|
| シュタイナーの洞察、価値の減るお金など、マネーの根源を探る
| ● 【エンデの遺言】...河邑ほか................ ★★★★★+遺★言
|     http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.11/2000.11.08.htm
|            => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書には日常生活の中から思索のヒントを見つけ、人間社会、生きること、存
在・・といったことを考えるテーマがたくさん登場する。

とてもいいなと思ったのは、「出来事言語」という考え方。
上司が怒ったとき、お客さんがクレームを寄せてきたとき、子供がいうことを
きかないとき、恋人から電話がかかってこないとき、人はそれに対して何を思
い、どう行動するか・・・それが世の中を動かす。複雑系の源流になるのだ。

世の中の出来事は一つの言語であり、出来事をどう解釈するかが人生を決める
ことになるという。身の回りで起きる出来事から「自分自身のメッセージ」を
読み取ることなのだ。出来事言語をどのように読み解くかは、その人の考え方、
気づきの深さ次第だという。考えてみれば、私たちの感情や行動は、「ただ起
きるだけの出来事」に対する自分自身の投影なのだ。

子供に怒ったり、奥さんとケンカするときは、それは出来事言語で自分自身と
会話していることになる。(と、いつも思うのだが・・。にんげんだもの)


世界観、歴史観もとても分りやすく、自分の感覚に良く合う。
日本や世界は周期の異なる大きな歴史的サイクルの終焉に直面しているという。
 1)約50年の歴史を持つ、第二次世界大戦後の「日本型社会システム」
   の終焉
 2)約200年前に建国さて、約100年間世界に巨大な影響を与えた
   市場経済と民主主義を中心として「20世紀の覇者・アメリカ型
   システム」の終焉
 3)約600年の歴史を持つ、知性・物質科学を中心とした、デカルト
   やニュートン以後の唯物論的な「西洋文明」の終焉
の3つだ。

これらの次に来るもの・・・それは「人間復興」(ルネッサンス)の時代であ
り、“狭い自己(お金社会に毒された自己)”が生み出す個人エゴ、地域エゴ
、組織エゴ、国家エゴからの脱却が必要だという。

そのためには、宇宙につながら「深い自己」や、私たちは全て「相互依存」の
中で生きていることへの認識などが必要だという。

テロリズム、環境破壊、無軌道が懸念される遺伝子工学・・・などなど、心配
ごとはきりがないほどある。この地球は危ういバランスの上でかろうじてその
生命を維持しているのではないだろうか。
民族、宗教、経済、環境・・様々な問題を抱えた人間がもう一度目を覚ますた
めの“哲学のヒント”が本書にはある。

僕は、この本をたくさんの人に(できれば海外の人にも)読んで欲しいと、心
から思った。
  
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■ <読んで欲しい方>
  お金がたくさん欲しいけど・・・ない方
  最近なんかヘンだぞ!って思うかた
  エンデの遺言を聞きたい方
  ルネッサンスの時、人々は何を思ったかなぁ・・と想像したい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+お金って?★

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.05.24[金]:【】..
2002.05.23[木]:【】..
2002.05.22[水]:【中学生マミチャンの大疑問
              日本ってお金に復讐されてるの】..福田秀樹
 中経出版/ISBN4-8061-1579-7 /1500円/318P
★★★★★+お金って?★
2002.05.21[火]:【--】..羽田休刊

2002.05.20[月]:【ONとOFF】..出井伸之
 新潮社/ISBN4-10-453901-5/1400円/222P
★★★★☆+CEO
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-11 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼ Webook2002プレゼント企画No.6♪ ▼
    【財務革命】 棚橋隆司著 ~ 2名様

 ▼ 応募方法
    ・タイトル:財務革命+あなたのお名前
    ・本  文:お名前、ご住所、メール、お年(頃)、コメント
    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
    ・〆  切:5/25(土)

 ▼ 著者、小池さん、上山さんのご協力で実現しました。

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-067【思考の構造化】・ ‥… □■

構造化して考える。コンサルティング・ファーム、マッキンゼーの
  得意な技である。物事を考えたり、整理したり、表現したりする時
  ツリー状に構造化してみると、わかりやすい。
  構造化する方法は、ツリーだけでなくマトリクス的に行うのも手で
  ある。人に何かを説明したりするときにはいい方法だね。
  マッキンゼーの7つのSというのがあって、それを全部言える人は
  よほど頭のいい人か、覚えなくてもいいことを覚えている人だそうな。
(ビジネス版 悪魔の辞典 より)
  どっちでもいいけど、StructureのSがあることは確か。
  物事は、整理してみると気持ちいいい。
  昨日は、課題が構造化できていないままの大会議に出た。
  疲れるけれどわくわくしたなぁ。(僕の出番だぁ!)

                 しんのすけ@わくわく
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
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Posted by webook at 23:47

2002年05月15日

【さいとう・たかをのゴルゴ流血液型人物観察術】 ★★★☆+気質と性格

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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▲▼▲    10日に出たビッグコミックはもう読みましたか?
Web ◎◎ k   漫画雑誌で唯一ビジネスマンにおすすめなものです。
| △ |   ゴルゴ13もその中に・・・
\e/  今日は、ゴルゴ13の作者、さいとう・たかをの
^□~   人間観に迫る本。
/>                       真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 さいとう・たかをのゴルゴ流血液型人物観察術 】
  ◎ カラコラム:【 ゴルゴ13 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【さいとう・たかをのゴルゴ流血液型人物観察術】

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■ジャンル:社会、心理
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■著者:さいとう・たかを
  1936年大阪府生まれ。漫画家。68年ビッグコミックに「ゴルゴ13」の連載
  を開始。「無用之介」「サバイバル」などの作品がある。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 PHP研究所/ISBN4-569-62043-4/760円/189P
2002/4/19 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「血液型は、性格ではなく人の資質を探るフレキシブルな人間学だ!」

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■ <忙しい方はここだけ>

本書は、ゴルゴ13を生み出したさいとうたかをが、血液型による人物観察と
いうテーマで持論を展開した本である。

ゴルゴ13のファンである僕としては、あの劇画の背景にある「人間観察」の
考え方を知りたい・・という興味から本書を読んでみた。

よく、血液型で人を見るなど非科学的だとか、血液型で人の性格を分類するの
根拠がない・・・などと言われる。でもやっぱりB型の人はクセがあるし、A
型の人はまじめだし・・・血液型性格ってあるよな・・・と思いながらも、世
の中では非科学的だと言われてる血液型性格判断をマジにすると恥ずかしいと
思っている人が多いのではないだろうか。

しかし・・・

血液型で分類された4つの型になにかしらの共通項があってもおかしくはない。
その共通項を表層に現れる「性格」にとるからおかしくなるのであって、その
素になる“資質”に探ればなかなか面白いのである。

 「性格そのものは、どんな場合でも、材料である気質と後天的影響とを
  重ね合わせなければならない」(能見正比古)

ということをスタートポイントにしている。資質と性格は別物だということだ。
つまり、明るいA型、明るいO型、明るいB型がいるということだ。

その上でさいとう流の人間観察論を展開する。著者が考え出した“アンテナ理
論”という血液型人間観察の持論はなかなか面白い。
人を型にはめて、「あの人はx型だからこんな人」と決めつけるのではなく、
“物事の原点を見つめる”道具として意識している。

ゴルゴ13もさいとう氏自身も、実はA型である。そのおいたちや背景を読取
りながら、血液型人間観察を考えてみるのも楽しいものだ。

ゴルゴ13は、なぜA型なのか?。その答えが本書に・・・
(ちなみに、しんのすけもA型・・である。これはどうでもいいんだけど)

おすすめ度は、 ★★★☆+気質と性格
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■ <お暇な方は、もう少し>

性格と血液型を直結させる巷の考え方は違うという。
つまり、< 血液型 ≒ 気質 ≠ 性格 >なのだ
具体的には「A型だから神経質なのではない」ということだ。何型の人でも神
経質な人はいるということだ。

著者流の観察によれば、

  A型の人は、他人に対して常に気をつかい神経を使っている。
  他人の言動に敏感だから、社会ルールや人付き合いのけじめにも気配りする。
  一方で、そとでは常に神経を細かく張り巡らすくせに、ひとたび家に帰って
  誰もいなくなると案外ズボラ、ズボラ。(あ、これ僕のことだぁ)

  B型の神経質は、神経質になる対象が違う。自分自身に対して神経質だ。
  自分の価値観を非常に大切にしている。だから、人からみればどうしてそん
  なことにこだわるのかということを悩んだりする。お気楽と見られるところ
  もある。

さいとうたかをの“アンテナ理論”とはどんなものか?

血液型がもつ基本的な特徴(資質の違い)を理解するには「アンテナ」を想像
するのがいい・・というものだ。アンテナにはいろんな形がある。

 A型人間からは、細いアンテナが何本も出ている
   人の数だけアンテナをたて、それをザワザワと動かしながら相手からの
   信号をキャッチし、細かく対応しようとする。
   神経質と見られがちなのはそのせい。

 B型人間は、1本だけズドンと太いアンテナを立てている。
   相手や対象物がなんであれ、B型人間は自分の興味あるほうへだけ
   そのアンテナを伸ばす。
   集中力はものすごい。

 O型人間は、その場を覆い尽くすパラボラアンテナである。
   対象物や状況を広く平等な目で見て、必要なことだけを上手に吸収して
   しまう。自分にとっての損得やプラス・マイナスを素早く判断する。
   現実的でバランス感覚に優れてる。
   (本来、人類の血液型はO型だったのが、歴史の中で突然変異がおき
    A型、B型、AB型がうまれたのではないか・・・と著者は感じる
    という)

 AB型は、両方の資質があり、たくさんの細いアンテナと太いアンテナを持つ。
   ふたつの種類のアンテナの感受性がバランスよく出たとき、AB型は実力
   を発揮する。天才型多いのは、このせいだ。

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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02017646
| ↓
| さいとうプロダクションの公式ページ:
|     http://www.saito-pro.co.jp/top.htm
|  さいとう・たかおのプロフィール:(子供の頃の写真もある)
|     http://www.saito-pro.co.jp/saitotakao/index.htm
|  
|
|             => Back to 書籍
|
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劇画「ゴルゴ13」に出てくる主人公デューク東郷という人物は、著者の分身
でもある。東郷という苗字は、著者がワルだった中学のころ唯一感化された恩
師の名前だという。「人間の約束事とはこういうことだったのか・・・」を教
えてくれた先生らしい。
血液型人間観察を通じて、ゴルゴ13の生みの親のモノの見方がよくわかる本
である。
  
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■ <読んで欲しい方>
  ビッグコミックを欠かさず読んでいる方
  さいとう・たかをの劇画が好きな方
  人間観察がお好きな方
  ゴルゴ13を知らない方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★☆+気質と性格

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://go.iclub.to/go13/ ) 直接購入可
●BK1   ( http://go.iclub.to/go131/ ) 直接購入可
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )
●富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/book/index.html )

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■□ << 今週のwebook list >>     ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.05.17[金]:【】..
2002.05.16[木]:【】..
2002.05.15[水]:【さいとう・たかをのゴルゴ流血液型人物観察術】
 PHP研究所/ISBN4-569-62043-4/760円/189P
★★★☆+気質と性格
2002.05.14[火]:【そこにいてはいけない】..内藤誼人
 角川書店/ISBN4-04-883729-X /1000円/205P
★★★+スリリング
2002.05.13[月]:【財務革命】..棚橋隆司
 東林出版/ISBN4-924786-43-8/2000円/253P
★★★★+5つの勘定
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-07 ・ ・ ・ ‥… □■
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  ♪ Webook Special Present ♪
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   <日経情報ストラテジーのBSCフォーラム招待券>

今週金曜日 5/17(金) 日経情報ストラテジー主催で
 バランス・スコアカードのフォーラムがあります。
 BSC(バランススコアカード)の権威、吉川教授の
 基調講演のほか、導入事例では、なんと真之助もプレゼン。
     http://www.nikkeipr.co.jp/bsc/meaning.htm

 日経ホールで200人規模ですが、講演者招待枠をいただきました。
 Webook読者の方にプレゼントします。急なご案内ですみませんが
  ご希望の方は、至急メールで。 2名様。

   ◆  to webook2002@yahoo.co.jp
◆ タイトル: BSC+お名前
    ◆ 本文: お名前、メール、所属、電話、BSCへのコメント
    ◆ 〆切: 5/16(あした) まで
   ◆ 発表: ご本人にメールか電話。Webookでも発表。

   有料セミナー(3万円)ですので、グッド・チャンス!

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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-11 ・ ・ ・ ‥… □■

 ▼ Webook2002プレゼント企画No.6♪ ▼
    【財務革命】 棚橋隆司著 ~ 2名様

 ▼ 応募方法
    ・タイトル:財務革命+あなたのお名前
    ・本  文:お名前、ご住所、メール、お年(頃)、コメント
    ・宛  先:webook2002@yahoo.co.jp
    ・〆  切:5/25(土)

 ▼ 著者、小池さん、上山さんのご協力で実現しました。

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-03 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-065【ゴル13】 ・ ・ ‥… □■

 今発売中のビッグコミックに掲載されている「ゴルゴ13」は、日本のロ
 ボット技術と米国の戦争戦略とを結びつけたストーリーだ。
 世界の警察アメリカの悩みは、米兵が地上戦で傷つけられるのを嫌う国民
 感情だ。地上戦恐怖症とでもいえばいいだろうか。
 そこで考えられたのが、二本足歩行のロボットを生み出した日本のロボッ
 ト技術を活かした戦闘ロボットだ。ホンダのASIMOの技術を戦争につ
 かう・・・イヤな話だが、ありそうでもある。
 SDR2というコードの戦闘ロボットが無人島で人間と生き残りをかけた
 戦いをするというストーリー。そこにゴルゴも遭遇することに・・・
 いつもながら、時代や世界情勢を先どりしたフィクションは、現実味が
 アリアリで面白い。政治、経済、国際情勢などを劇画で勉強できる。
 今日の本で、作者の人間観を知ったうえで読むと更に面白い。

              しんのすけ@コミックリスト
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
  ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ BSC↓     
▲▼▲ BSE↓      今日はEISとBSCな日だった。
Web ◎◎ k BSS↓ 
| △ | BBC↓     
\O/ BOA↓      また・・・ あした
<|ト BBB↓
... />   BIS↓          真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 23:45

2002年05月14日

【そこにいてはいけない】..内藤誼人 ★★★+スリリング

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ へ へ ★
★ ━━ ★ WeB◎.◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #2002-064】 2002/05/14(火) ★
★ “柿の花がさいたよ~”の火曜日  ★
★ http://listen.to/webook               ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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  Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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ξ   私たちが遭遇するリスクには、様々なものがある。
▲▼▲    ヒヤッとするもの、じわぁーっとくるもの・・
Web ◎◎ k   リスク管理は、まず現状認識から。
| △ |   今日の本は、世の中のリスクについて考える本。
\e/  あ、そうそう
^□~   スペシャルプレゼント 見てね!
/>                       真之助
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

  ◎ 本日の一冊:【 ここにいてはいけない 】
  ◎ カラコラム:【 ウォルマート 】
  ◎ プレゼント:【 財務革命 】2名様
  ◎ プレゼント:【 日経BSC フォーラム ご招待(3万円)】x2名様

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ここにいてはいけない】

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■ジャンル:社会、リスク
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■著者:内藤誼人(ないとう・よしひと)
  心理学者。研究所(有)アンギルドを運営。社会心理学と精神分析を中心
とした臨床心理学の専門家であり、統計学にも詳しい。
著書に「心理戦で絶対に負けない本」「「欲望」の心理戦術」など。
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■出版社:
 角川書店/ISBN4-04-883729-X /1000円/205P
2002/2/20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「この世はどこもスリリング。リスクを知って長生きしよう!」

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■ <忙しい方はここだけ>

この世は、リスクがたくさん転がっている。
リスクには2通りがある。
一つは海や山、病気、地震など自然と人間の間で生じる危険、もうひとつは、
人間がその欲望を満たすために自ら作り出している危険。後者の典型は車社会
であろう。日本では1年間に1万人以上もの人が交通事故で死ぬ。また、農薬
や食品添加物なども商業主義や経済発展の名のもとで生活者に見えない形のリ
スクを生み出している。同じリスクを犯すにしても後者のほうが罪が深い。

本書は、私たちが普段なにげなく生活している中で遭遇するかもしれないリス
クについて、統計データや学際での研究結果などを紹介しながら考え直してみ
るという本だ。

No risk, no chance. といわれるようにリスクを犯さなければ成功のチャンス
はない。しかし、他人の成功のために一般人のリスクが増加するのは如何なも
のだろうか。犯すリスクは、自己完結のリスクであってほしいものだ。

さて、本書で取り上げるリスクは、例えば・・
「すべって転んで死ぬ確立は3万分の1」「市販の野菜・果物の40%は農薬
まみれ」「自殺は殺人の30倍、交通事故の3倍」「裁判で負ける確立は99
.7%」などなど病気、環境、犯罪、食品など生活の様々な場面で想定される
リスクについて取り上げている。

ディズニーランドじゃなくて、普段の生活の中のスリルを満喫?してみる?。

おすすめ度は、 ★★★+スリリング
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■ <お暇な方は、もう少し>

もっとも身近なリスクは、やはり交通事故だ。車にはねられるリスクもあるが
それ以上に人をはねるリスクのほうが恐ろしい。
意外に多くの人がノウテンキで、「自分だけは事故に遭わない」なんて心のど
こかで思っていたりする。

面白いデータとしては、“ひとりの人間が一生のうちに交通事故死する回数”
なんていうのがある。日本ハイウエィセーフティ研究所長の加藤正明さんの研
究らしいが、それによれば28年に1回!死ぬんだそうな。そんなぁ!と思う
がそれくらいに思って慎重に運転するにこしたことはない。
事故が起きても死亡や怪我をしにくい車やシステムを作ってほしいものだ。

平成13年度の人口動態統計によると交通事故死者数は、13111人。男が
約9000人、女が4000人ほどだという。

ところが自殺者になるとこれがまた多くて、3万人以上いる。
交通事故の3倍である。
殺人で殺される人は年間1000人くらいいるので、自殺はその30倍という
ことになる。「自殺数3万人は、は殺人の30倍、交通事故の3倍」だ。

話を食べ物に移そう。
野菜を取ろう!健康のため・・・とよく言うが、その野菜も形がよく大きさが
そろった美しいものがいい(よく売れる=儲かる)という経済第一の資本主義
社会は、知らない間に人間自身を蝕む環境を作り出してしまっている。
国民生活センターが青果店やスーパーで行った調査では、野菜や果物に残留し
ている農薬は全体の30から40%にのぼるという。
海外からの食物もポストハーベスト(流通過程で腐らないように出荷前に何度
も農薬をふりかけること)があるから、たまらない。今日食べたバナナは、ど
んなプロセスを踏んで僕の口に入ったのだろうか!?

そんなことを考えたら何にも食べられなくなるが、どうすれば身を守れるか?
という疑問には、「よく噛んで食べること」だそうだ。
唾液には毒性を消す効果がある。唾液に含まれる酵素群のペルオキシターゼ・
カタラーゼなどが毒消しをしてくれるらしい。しかし、もっと社会的な仕組み
としてこういう問題に取り組みたいものだ。

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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=02007882
| ↓
| 死亡統計
| http://www.hws-kyokai.or.jp/book/jin-tou.html
|
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|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
このごろの電車では、社内放送で「携帯電話の電源はお切りください」という
アナウンスが日常化した。当初はうるさいからという理由だったが、この頃は
医療機器に悪影響が・・・というもっともらしい理由に変わった。
電磁波は目に見えないからやっかいである。

東京タワーの電磁波はどのくらいか?ということで市民団体が東京理科大の学
生らと調べた事があるらしい。(2001年11.14朝日新聞)
それによるとタワー中心から300mはなれた交差点で1平方センチあたりの
電磁波密度が101マイクロワット。イタリアや中国では違法とされる値だと
いう。ゲゲゲ。

見えない、すぐには影響がでない・・・・こういうのが一番やっかいだ。

電磁波、食品添加物、農薬、バイオによる農産物・・・、人類が文明を進化さ
せる過程でもちこんだ難しいバランスである。
こういうことを全体的に考える思考の視点がほしいねぇ・・。
  
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■ <読んで欲しい方>
  食品コンシャスな方
  リスクコンシャスな方
  電波少年な方?
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★+スリリング

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 角川書店/ISBN4-04-883729-X /1000円/205P
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2002.05.13[月]:【財務革命】..棚橋隆司
 東林出版/ISBN4-924786-43-8/2000円/253P
★★★★+5つの勘定
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    【財務革命】 棚橋隆司著 ~ 2名様

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    ・タイトル:財務革命+あなたのお名前
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   <日経情報ストラテジーのBSCフォーラム招待券>

今週金曜日 5/17(金) 日経情報ストラテジー主催で
 バランス・スコアカードのフォーラムがあります。
 BSC(バランススコアカード)の権威、吉川教授の
 基調講演のほか、導入事例では、なんと真之助も登場。
     http://www.nikkeipr.co.jp/bsc/meaning.htm

 日経ホールで200人規模ですが、講演者招待枠をいただきました。
 Webook読者の方にプレゼントします。急なご案内ですみませんが
  ご希望の方は、至急メールで。 2名様。

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◆ タイトル: BSC+お名前
    ◆ 本文: お名前、メール、所属、電話、BSCへのコメント
    ◆ 〆切: 5/16(あさって) まで
   ◆ 発表: ご本人にメールか電話。Webookでも発表。

   有料セミナー(3万円)ですので、グッド・チャンス!


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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-064【ウォルマート】 ・ ‥… □■

 ウォルマートがセイユウに出資し、徐々に経営権を握ることになっている。
 先日の12Chビジネスサテライトで、ウォルマートの秘密に迫る放送が
 あった。
 サム・オォルトンが始めた15セントショップは、今や世界を席捲して
 いるが、ウォルマートDNAは、あくまでも質素。
 本社入り口の映像は、まるでちんけな病院の待合室風。
 お客様が第一を貫いて、経営者も見栄には走らないのだ。

 TVでは、セルフ・レジの模様が印象的だった。自分でレジをするのだ。
 光学読取器に商品をかざし、レジのおばさんを消費者が行うんだって。
 ズルこはどうして防ぐの? すぐに思い浮かぶ疑問には、合計の重量で
 判断できるようにハカリの仕組みが導入されている。
 合計金額に見合う重量でないときには、店員がとんでくる仕組みなのだ。
 なーるほどぉ。

 この趣旨は、レジのおばさんを減らしてコスト削減・・? そうじゃない
 らしい。お客様の一番のクレームは、商品がないことと、レジの行列。
 (確かに!)。だから、沢山のレジを設置するには、セルフ・レジだ!
 というわけだ。

 Customer is No1.と答えていたCEOは、日々の業務
 もその言葉通りだった。
 ウォルマート早くこないかなぁ・・・
 参考 : http://plaza19.mbn.or.jp/~tytya/WAL.html

              しんのすけ@SayYOU
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  ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
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  ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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ξ BSC↓     
▲▼▲ BSE↓      君子危うきに近寄らず。
Web ◎◎ k BSS↓ 
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\O/ BOA↓      また・・・ あした
<|ト BBB↓
... />   BIS↓          真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 23:44

2002年02月22日

【介護の達人】..羽成幸子 ★★★★★+二人三脚

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★ Webook of the Day のテーマ = 本の中の不思議なパワーを探しだすこと★
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★ 【Webook #2002-028】 2002/02/22(金) ★
★ “BSC友の会・会合”の金曜日  ★
★ http://listen.to/webook ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
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  「毎日1分!英字新聞」 http://www.ka-net.com/magazine.html
  毎日1分、英字新聞を読みましょう!米国の有名紙から厳選した英文を
  単語訳と和訳をつけて紹介。記事の背景についての解説もあり、購読
  しているだけで世界の動きがつかめ、英語力がぐんぐんUP!
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ξ  
▲▼▲   しもの世話・・・するほうも、されるほうもタイヘン。
Web ◎◎ k  やがて世界が洩らし出す(ダイイチ興商のもじり)
| △ |    今日は、凄いおかあさんのお話をききましょう・・。
\σ/_   介護の達人です。
|Y)    
< \                真之助@介護道初級
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 介護の達人 】
    ◎ カラコラム:【 和と差 】
    ◎ おしらせ :【 コーチングの本間正人氏を囲んで 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【介護の達人】

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■ジャンル:社会、人生、介護
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■著者:羽成幸子(はなり・さちこ)
  1949年生まれ。カウンセラー、ヘルパー養成研修講師、ボランティア研修
  講師。祖父、祖母、実母、実父、姑の計5人の介護体験をもとにユニーク
  な発想の介護哲学で介護道を説く。家族は夫と一男三女。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 文藝春秋/ISBN4-16-356430-6/1048円/174P
2000/7/20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「生きている限り、人は輝いていたい・・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

著者は、19歳から49歳までの30年間の間に、祖父、祖母、父、母、そし
て姑のキクさんと5人の介護と向き合ってきた方である。
今、介護の現場にいる方は、そんなことを聞いたらゲゲっと思うのではないだ
ろうか。

本書は、そんな“介護の練達”である著者が、介護に突然係わることになって
しまうかもしれない私達におくるエールとガイドである。
介護にかかわる人とは、介護する側とされる側である。

本書は、主にキクさんと著者との二人三脚介護の模様を紹介しながら(そう、
ウンチが顔につく話も、食卓で痰を吐く話もでてくるのだ!)、こころが落ち
着く素敵な道案内をしてくれる。

茶道、華道、書道などそれぞれに道があるように、介護にも介護道があっても
いい。わきまえておきたい作法があるのだ。されるほうも、するほうも。

介護山、たいへん風呂、キガネの使い方、介護川、介護の嘘懐石・・・など、
暗い雰囲気がつきまとう介護問題にユニークな発想で明るく対処し、介護に向
かう人の心得を説く。

おすすめ度は、★★★★★+二人三脚
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■ <お暇な方は、もう少し>

介護現場の大変なお話に加え、感動的なおはなしもたくさん・・・
  
介護される側のキクさんと、介護する側の著者の間では、それはそれは、言葉
に語り尽くせない、愛も憎しみも疎ましさも感激もいろんなものがあった。
そんな中で、グッとくる会話が紹介されている。

  キクさんがこんなことを言ったことがあります。
   「あたしが昔、生きていたときはねぇ」
  私は思わず、
   「えっ、生きていたとき? いまはどうなの?」
  するとキクさんは
   「いまは天国だよ」
  ・・・ホロリとなかせることをタイミングよく言うのです。

あるとき、キクさんに著者は、「おばあちゃん、先生になってよ」と声をかけ
る。介護され上手をつくるためだ。介護の現場を知らない家族は多い。僕もそ
うだ。なくなったおじいちゃんの世話のことは下宿生活をしていてほとんど、
記憶にない。核家族が多い現代は、ほとんどそうかもしれない。
そこで、介護の現場をみんなに知らせるために役にたとう・・という話をもち
かけたのだ。

  <当方、ただいま寝たきり老人介護中。今、これから介護する方、
   される方、一緒に情報交換しませんか? はなり>

というカンバンを掲げ、キクさんには、入浴サービスの受け方や、おしめ交換
のモデルになってもらうのだ。
「今日は生徒さんは何人くるんだい?」とか「また来てね」といった会話の中
にキクさんは、“介護されるだけのヤッカイモノ”ではなく、「生きているか
ぎり輝く場をもった人間」でいることができたのです。

そう、私達も年をとり介護されるときになっても、輝いていたいですねぇ。

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
介護道は広いほうがいいという。落とし穴が一杯の道は、できるだけひろくし
たい。あまり窮屈に考える事は無い。クソババ(ジジ)って思う気持ちも正直
な人間の感情だし、そういうものもいいんだよ・・っと、安心させてくれると
ころもこの本の素敵なところだ。

介護する側もされる側も、いろんなことを考えさせてくれる本だ。

人の親は、子育ての中で人間性を高めていく・・・それは誰しも感じるところ
、しかし、親を介護する、看取るときにも同じことがおきる。
神様はいきなことを人間にさせるようにしたものだ。

辛く大変な老人介護も、こうすればだんぜん楽しくなる・・そういった人生の
ヒントをたくさんくれる本。あなたも、是非。

この本、実は中島やまぞうさんから頂いた本だ。あ、ここいいなぁと思って、
ページの端を折ろうとしたら・・なんと、じぞうさんの折り目の跡を発見!。
なんだかうれしくなった。みんなで“折り目”を共有したい本である。
やまぞうさん、ありがとう!

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■ <読んで欲しい方>
  介護に直面している方
  Webook_kaigo ML に参加してくださってる方
  いなかに残した父母がそろそろ心配な方  
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+二人三脚

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

●楽天Webook ( http://go.iclub.to/kaigo/ ) 直接購入可
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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2002.02.22[金]:【介護の達人】..羽成幸子
 文藝春秋/ISBN4-16-356430-6/1048円/174P
★★★★★+二人三脚
2002.02.21[木]:【天使は森へ消えた】..ヨハンナ・シニサロ
サンマーク出版/ISBN4-7631-9424-0/1700円/256P
★★★★☆+森の妖精
2002.02.20[水]:【[図解]コレならわかるシックスシグマ】..6σ研究会
 ダイヤモンド社/ISBN4-478-37281-0/1500円/167P
★★★★+日本生れ米国育ち
2002.02.19[火]:【40歳からの人を動かす「表現力」】..中島孝志
 講談社/ISBN4-06-264177-1/1300円/246P
★★★+泥かぶら
2002.02.18[月]:【一周おくれのトップランナー】..松原武久
 KTC中央出版社/ISBN4-87728-233-9/1200円/287P
★★★★+価値葛藤
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■□ < Web●○k from the Publisher > P#2002-04 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Authers > A#2002-06 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2002-02 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム>C#2002-028【和と差】・ ・ ・ ‥…□■

 和と差。さんすうのお話ではありません・・・

 和をもって尊しとせよ = 聖徳太子の時代から大事にしてきた
              農耕民俗日本が誇る思考法だ。
              みんな同じ。みんないっしょに。
 高度成長時代には、実にこれがうまく機能した。
 画一?・・いいじゃない!、
 いっしょにわたれば怖くない?・・そのとおり!。
 やがて、個性化、個別化の時代になり、和は相変わらず大切だけど、
 それだけじゃねぇとなる。

 差別化が重要だ =    ディベートが得意な欧米流の思考法だ。
              違うことに意義がある!ってわけ。

 当然、和の国は、差の国にコンプレックスがあるから真似をする。
 人よりよい点を、人より早く、人より多くのお金を・・が価値の基準に
 なってくる。違いを大事にすることは確かに自立や個性を大事にする
 いい考え方だが、これも行き過ぎるといけない。
 無機質な偏差値 だけに頼ったりする。差とは、そういうことじゃない
 じゃない?

 和も差もじょうずに美しくつかえばよろしい!ということか。
 僕は和・差・美(わさび)が好きだ!
 
             しんのすけ@わさびじん
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 ★ 発行は 『まぐまぐ』( 969) と  Pubzine (14941) です。
 ★ 土日祝は、家庭内平和維持活動(FPK)のためお休みです。
 ★ 記事の転載/引用をされる場合は真之助までご一報ください。
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■□ < Web●○k お知らせ>    ・   ・ ・ ・ ・ ‥… □■

 ◎【 コーチングの本田正人氏を囲んで 】~ ご案内

 「入門ビジネス・コーチング」の著者であり、Learnology創設者でもある
 本間さんを囲んだ、熱い集いがあります。
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.03/2001.03.05.htm
 グロービスの松林先生が企画したライブセミナーです。
 Webook読者の方にも枠をいただきました。グロービス関係者じゃないけど
 いってみた~いってかた是非! えーっと、5名様限定!
 webook@yahoo.co.jp へメールください。

  >>>>>>>> 「本間正人 LIVE IN 東京」 <<<<<<<<<<
  ルネッサンス的天才本間正人 ビジネス英語&コーチングを語りまくる

  日時: 3月16日(土)14時ー18時 宴会含む
  (もちろん ライブの後は飲み放題!!)
  話題:「ビジネス英語」
    (が今のところメイン、、でも ライブだから何が出るかわからない)
  場所: パスティス(PASTIS)    ← カンバンは英語だけよ
      渋谷区神宮前5-50-5
      青山NSビル2F
     (青山通りに面し青山学院大の向い側)
     (表参道B-2出口徒歩3分)
      03-3499-2565(灘屋酒店2F)
  ライブ費(2時ー4時): 2千5百円(ソフトドリンク込み )
  交流会費(4時ー6時):+2千5百円(仏地方料理+飲み放題!!)

  本間さんプロフィール
   略歴 1959年東京生まれ
   成人教育学博士
  ミネソタ州政府貿易局日本室長などを歴任し、
   現在、学習学協会(NPO認可申請中)代表理事、
   国際コーチ連盟(ICF)認定コーチ
  企業や地方自治体の管理職研修を担当しつつ、教育学に代わる「学習学」
   の構築を目指している 。松下政経塾3期生
   著作 「コーチングに強くなる本」 PHP研究所 2001年
    「入門ビジネス・コーチング」 PHP研究所 2001年
    「TOEIC TESTプログレッシブ単語力」シリーズ4冊
     その他著書多数
  NHK 「英語ビジネスワールド」 にコラム連載中
  2002年春より ビジネスワールド講師

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ξ  .   .    
▲▼▲   .         ポチ、山へいこう!
Web ◎◎ k          わんわん。   
| △ | ,_,       また来週。
\O/ ___(..)
<|ト---- ゝ____●
... /> /> >\         真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 20:20

2001年11月27日

【「最悪」の事態を乗り切る技術】..桂充弘.....★★★+危☆管理

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-171】 2001/11/27(火) ★
★ “畑に霜が降りました”の火曜日        ★
★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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  ● 藤原和博×松山太河トークセッション「楽しく働くために」
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  2001年11月28日(水)20:00-22:00 詳しくは、最下段をご覧下さい。

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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 「最悪」の事態を乗り切る技術 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字138= 自遊民主党 】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【「最悪」の事態を乗り切る技術】

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■ジャンル:法律、社会
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■著者:桂充弘(かつら・あつひろ)
  1955年生まれ。同志社大学法学部卒。83年弁護士登録。北尻法律事務所
  に勤務。主な担当事件は、大阪府水道部架空接待費返還請求訴訟、信楽高
  原鉄道事故遺族弁護団など。共著に「聴覚障害者の刑事手続き」など。
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■出版社:
  H&I/ISBN4-901032-41-0/ 952円/150P
  2001/12/10  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「法律は個人を守ってくれる、・・・はず、・・なのだが。」

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■ <忙しい方はここだけ>

法治国家に住んでいる私達は、少なくとも善良なる市民でいる限り、法律に守
られていると思っている。しかし、現実は、なんでこの俺が訴えられなきゃな
らないんだ・・・なんて事態も発生する。
そんなときは、守ってくれるはずの法律(あるいは、法の番人、執行者)は、
突然、冷徹な存在に変身するから怖い。
例えば、電車の中で何もしてないのに「この人チカ~ン!」なんて突然声をあ
げられ、指でも刺されようものなら、何もしてなくても窮地に陥る。
あるいは、家の前の道路にいつも路上駐車をされて、注意を促したところ、大
げんかになり大変なことになちゃった・・・なんてことも。

世の中には、結構リスキィな状況がたくさんある。そんな事態は起って欲しく
ないが、万が一の場合に、一かけらの知識は、その場の行動に大きな力を与え
ることがある。

本書は、日常に起きそうなそんな「事件」に際し、どう対処するのが、身の安
全にとって一番かを指南してくれる。

意外と知らない事実や、へぇそんなこともあるんだねぇ・・みたいなことが易
しくまとめてあるので、面白く読める。
「未成年の娘が霊感商法の被害に」「身の覚えのない痴漢に間違われる」「一
緒にお酒を飲んだ友人のクルマに同上して事故に」「自転車事故の怪我で賠償
請求できるか」など・・・ありそうなケースがたくさんある。

自転車通勤をしている僕にとって、無灯火の危険と、自転車障害保険の存在を
知ったことは、多いに役にたった!

法を味方につけるために、ちょっと読んでみては如何?

おすすめ度は、★★★+危☆管理
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■ <お暇な方は、もう少し>

田舎に残した両親(老人)が、悪徳商法にひっかかり、高い羽毛布団を30万
円で買わされてしまった・・・なんてことはよく聞く話。
そのときは クーリングオフの制度が味方になる。

クーリングオフを具体的に言うと

 「私は、貴社と平成○○年○月○日に、羽毛布団(契約した商品名を書く)
  の購入契約を結びましたが、この契約は、クーリングオフ制度に基づき
  解約します。商品は直ちにお引き取りください。

  xxx会社殿

  xx県xx郡xxx町x-x  ○○○○
  平成○○年△月□日 」

といった手紙を書き、“内容証明郵便”で発送し、悪徳商法を退治する方法だ。
これで、契約は自動解消、商品の引き取り費用なども業者負担、解約手数料も
なし・・・となるようだ。

注意点は、日数。契約した日、契約のための書類が送られてきた日を含めて、
8日以内という制限がある。

書き方や対処法など消費者センターなどに相談するものいいね。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
危機管理のケーススタディとして、役に立つ。

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■ <読んで欲しい方>
  満員電車で通勤している方
  マンションにお住まいの方
  田舎に残した両親が心配な方
  子供のいじめや非行が心配なかた
  クルマを運転する方
  自転車通勤の方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★+危☆管理

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

下記にダイレクトリンクを作りました。 楽天は現在、送料無料だよ!

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■
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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

2001.11.30[金]:【】..
2001.11.29[木]:【】..
2001.11.28[水]:【】..
2001.11.27[火]:【「最悪」の事態を乗り切る技術】..★★★+危☆管理
H&I/ ISBN4-901032-41-0/ 952円/150P
    Buy! ==> http://go.iclub.to/saiaku1/
2001.11.26[月]:【サンタのおばさん】..東野圭吾...★★★★★+眉に小麦粉
  文芸春秋/ ISBN4-16-320540-3/1333円/66P
         Buy! ==> http://go.iclub.to/santa/
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今週の節約小計 2285円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2001-25 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-19 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-171【e漢字138=自遊民主党】□■

自由民主党 vs 自遊民主党

 遊ぶという漢字で“遊んで”みよう。
 遊ぶと言う字の音読みはユウ。自由のユウと同じだ。
 小泉さんがいる自民党は、自由民主党という。
 ひところ自遊民主党ではないかと思うこともあったが、最近は、
 抵抗勢力と遊ぶのにも付かれたご様子。
 小泉メルマガも、もうすこし遊びの心がほしかったり・・・。
 自分で遊べる頃の子供っていいよねぇ。手がかからなくって。
 自由とは、自分でかってに遊べるジユウともいえる。
 アフガンの子供に自遊はない・・・。

                        しんのすけ@e漢字.com
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★ 発行は『まぐまぐ』(ID=969) と『Pubzine』 ID=14941 を利用してます。
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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東京の日出:06:28  +1分 対前日
東京の日入:16:29 -0分 ”
日昼時間 :10:01  -1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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▲▼▲         またあ~した!
Web ◎◎ k      
  | ⊥ |         maido!
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< >
  mm 
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
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  <Myスタイル定例会のお知らせ> http://www.susume.tv/

【開催日】 第二十二回目 2001年11月28日(水)20:00-22:00
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  藤原和博×松山太河トークセッション「楽しく働くために」
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  第一部 トークセッション 60min.(20:00~21:00)「楽しく働くために」
  藤原和博(リクルート・フェロー)× 松山太河
 『給料だけじゃわからない』著者 『最高の報酬』著者
 第二部 交流会 21:00~22:00

【会 場】CLUB VRAS  東京都渋谷区円山町2-4 DR.JEEKAHN'S 1F
【入場料】社会人2500円 学生2000円
【参加方法】
  参加申し込みフォーマットに記入の上、
  e-mail:[my_style55@hotmail.com]まで お送り下さい。
  -------- Myスタイル定例会申し込みフォーマット----------------
 1.お名前      2.所属(会社名、大学&学部・学年など)
 3.e-mailアドレス  4.参加希望の定例会(複数回答も可)
 5.当日、講演者の方にお聞きしたい話をお書きください。
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Posted by webook at 18:38

2001年11月16日

【大前研一 新資本論】..大前研一..............★★★★★+Invisible☆

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-166】 2001/11/16(金) ★
★ “かぜひいたぁ”の金曜日           ★
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★ 解除は: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm ★
★ ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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  ┌─── ★★★★★ 爆発的オーラあり。      Webook
  │ ┌── ★★★★ 楽しみながら読める。 Scoring
  │ │ ┌─ ★★★ 普通って素敵。 Standard
  │ │ │ ┌ ★★ 平凡でええじゃない。 USO800-001
  │ │ │ │ ┌★ 失望は希望の糧。 Feel&Clicks
  ┴─┴─┴─┴─┴   
  爆 楽 普 凡 失
推 読 通 庸 時  金時本知・・・・・text://Webook of the Day !  
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Web. . 。 o O 〇 K !
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 大前研一「新・資本論」 】
   ◎ カラコラム:【 しし座流星雨 】
   ◎ プレゼント:【 命を賭けた最終ピリオド 】 ← 〆切り!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【大前研一「新・資本論」】THE INVISIBLE CONTINET

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■ジャンル:社会、経済、ビジネス
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■著者:大前研一(おおまえ・けんいち)
  1943年福岡県生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博
  士号を取得。日立製作所を経て、マッキンゼーに入社。日本支社長、アジ
  ア太平洋地区会長を歴任。人材発掘・育成の場「一新塾」などの塾長。
  著書に「サラリーマン・リカバリー」「地域国家論」「勝ち組の構想力」
  など。
 訳者:吉良直人(きら・なおと)
  1969年国際基督教大学卒、80年ハーバード大学経営大学院卒(MBA)
  帝人ボルボを経て、80年マッキンゼー東京支社に入社、大前氏がマッキ
  ンゼーを退職するまでともに働く。QVCジャパン人事総務担当VP。
  訳書に「企業参謀」(英訳)、「グループ戦略思考」など。
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■出版社:
  東洋経済新報社/ISBN4-492-52122-4/2000円/464P
  2001/11/08  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「社会の枠組み、経済の仕組み、ビジネスの流れ・・・
  おぼろげに姿を見せている新大陸を探検してみよう・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

ダーウィンは名言を残した。
「生き残ることのできる種は、最も強いものでもなく、最も賢いものでもなく
 それは、最も環境の変化によく対応したものである」
今ほど変化、変革、Changeなどが叫ばれる時代もないであろう。このダ
ーウィンの洞察は、現代社会の様々な場面で正鵠を得ている。

本書は、社会や経済の枠組みが大きく変化している状況を、旧大陸から“見え
ない大陸( The Invisible Continent)”への移住というメタファーに託しなが
ら、変革後の次世代フレームワークを見せてくれる本である。

見えない新大陸とはどんな世界か・・・。

著者は、4つの空間として定義する。ひとつは実体経済の空間(?)、権力や
規制がそろそろ限界にきている旧来の経済空間である。二つ目は、国境が実線
から点線になり、むしろ地域の力が台頭してくるボーダレス経済空間(?)、
3番目は、つながりっぱなしの海の世界、すなわちサイバー経済空間(?)、
そして最後は新大陸への期待値で株価が変動するマルチプル経済の空間(?)
である。

こうした認識を基軸に、ビジネス、経済、国の政策など広い範囲の洞察が展開
される。著者が過去に出した地域国家論やボーダーレスワールドなどを統合化
し次代へのステップを提示した本ともいえよう。

大部な厚さに躊躇するが、読み進むうちに新大陸を探検するような知的好奇心
が湧き上がる。見えない大陸が浮かび上ってくれば、価値ある一冊。
オールドエコノミーから新しい世界(見えない大陸)への移行を成功裏に進め
るための智恵をゲットしたい。

おすすめ度は、★★★★★+Invisible☆
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■ <お暇な方は、もう少し>

人は、えてして物事の渦中にあると自分や周りが見えなくなるものだ。一歩、
身を引き、視線をシフトさせることで、見えないものが見えたりする。
視線を引き見る角度を変えて地球を眺め、見えない大陸の移動を見てみよう・
・というのがこの本の趣向である。

新大陸の発見者はアメリカだ。4つの空間力学の基本原理、成功法則、基本
的態度を初めに手に入れた国である。

ドルという世界通貨、開かれた市場、英語という3つのグローバルなプラッ
トフォームを形成している強みがある。
ウエブやインターネトなどITの多くはアメリカ生まれだ。

新大陸でゴジラを演じているのは、マイクロソフトやシスコシステムズ、サ
ンマイクロなどである。加えてマルチプル経済という期待値により新大陸の
橋頭堡を確保したのはアマゾンやAOLといった企業である。

新大陸の地図を見つけたのは、アメリカばかりではなく、シンガポールやア
イルランドといった国もある。先見性とリ-ダーシップが功を奏している。

アイルランドの事例はなかなか興味深い。
100年ほど前は、貧困にあえぐ国であったが、二度の国家的政策転換を経
て、いまや新大陸の水際にきている。
70年代に製造業を世界から誘致しようとした政策は失敗に終わり(これは
日本の地方自治体のありさまに似ている?)、90年代にサービス・セクタ
ーになるという再度の戦略転換を行った。
「勤勉で、頭がよくて、<英語を話す>自国民がすばらしい資産であると気
 がついた」というのだ。
具体的には、世界中の企業の多言語コールセンターになっているというわけ
だ。ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、スェーデン語など十
カ国以上の言語に対応できるユーロのeハブとなっているのだ。
98年の経済成長は10.8%と驚異的な延びを示したという。
旧来の実体的経済+ボーダレス経済+サイバー経済を手にしていると言えよ
う。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書は、2000年6月、著者が英語で著した「THE INVISIBLE CONTINENT」
と、その改訂版が元になっており、翻訳本という形になっている。

時間軸で言えば、我々はまだ「見えない大陸」のほんの入り口にしかいないと
いう。新天地は誰にも開かれている。“希望”はあるが“保護”はない。

まずは新大陸の特徴を探りに行ってみよう。

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■ <読んで欲しい方>
  マゼランの心境になってみたい方
  原書(THE INVISIBLE CONTINENT)を読んだ方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+Invisible☆

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2001.11.16[金]:【大前研一 新資本論】大前研一...★★★★★+Invisible☆
  東洋経済新報社/ ISBN4-492-52122-4/2000円/464P
2001.11.15[木]:【ワインづくりの思想】麻井宇介..★★★★+つくり手
 中公新書/ ISBN4-12-101606-8/ 800円/329P
2001.10.14[水]:【ハーバードAMPのマネジメント】..★★★+トップガン
  早川書房/ ISBN4-15-208361-1/1600円/227P
2001.11.13[火]:【世界でいちばん受けたい授業】..★★★★★+よのなか科
小学館/ ISBN4-09-840070-7/1600円/298P
2001.11.12[月]:【怪文書】..六角弘..............★★★★+怪しぃ
  光文社/ ISBN4-334-03109-9/ 700円/244P
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今週の節約小計 6700円
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 | ̄  Webookプレゼント企画 第18弾 
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 |  ■【命を賭けた最終ピリオド】(国府秀紀、石黒謙吾)= 3名様♪
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.10/2001.10.15.htm
 |
 |   δ メール先: webook2001@yahoo.co.jp
 |   δ タイトル: 最終ピリオド+お名前
 |   δ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
 |   δ 〆切 : 11/17(土) <あしただよ~>
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   泣けるプレゼント、その2です。 11/18にTV放映!
                   ~~~
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-166【しし座流☆群】 ・・…□■

 月曜日19日の未明に、しし座流星群がみられるかもしれない。
 早起きか、超夜更かしで見てみよう。
 でも、会社や学校があるから、早起きのほうがいいね。
 3時くらいに起きたら、天体ショーを観て、それから朝ごはんを食べ
 そんで、でかける・・・ってものすごいいいパターンの一日になるよ。
   http://www.nms.gr.jp/nmsleo0.html

 テンペル・タットル彗星が残したチリに地球が突入するときに見える
 流星群だ。見えるかなぁ・・・

                        しんのすけ@明け方
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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東京の日出:06:17  +1分 対前日
東京の日入:16:34 -1分 ”
日昼時間 :10:17  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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▲▼▲           また来週!
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   _\o/   よーぃ・・      
      \ ¬
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Posted by webook at 18:35

2001年10月30日

【タリバン】..田中宇.........................★★★☆+オサマ

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 タリバン 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字127=白 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 十二番目の天使 】プレゼント当選者!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【タリバン】

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■ジャンル:社会、国際情勢
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■著者:田中宇(たなか・さかい)
  1961年生まれ。繊維メーカー勤務の後、共同通信社入社。その後マイクロ
  ソフト社でMSNジャーナルを立ち上げる。著書に「神々のパラダイス」
  など。 http://www.tanakanews.com/
  
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■出版社:
  光文社/ISBN4-334-03103-x/ 680円/214P
  2001/10/25  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「アフガニスタンをめぐる歴史と地理と文化が見える。」

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■ <忙しい方はここだけ>

突然(でもないが)、アフガニスタンの地図が売れ出した。遠くてほとんど関
係ない国だと思っていたアフガニスタンは、同時多発テロやその後のタンソ菌
事件以後、いやおうなしに注目せざるを得なくなった。

ビン・ラディン、ムジャヘリディン、タリバン・・・彼の地の宗教や政治や戦
争は、正直いってよく見えない。
タリバン=悪人、みたいなステレオタイプが僕にはある。
一方的で勝手な理論を振り回し世界を恐怖に陥れているとんでもないやつら・
・・という印象を強く植え付けられている。ところが、歴史をひもといていく
と、背後にパキスタンのしわくがうごめき、さらにその後にはグローバリゼー
ション(=アメリカ中心)を推し進めたい米国の世界戦略が隠れていたり・・。
「ひぇーそうだったのぉ!」なんて思うことがあったりするから、まことに国
際情勢は複雑怪奇である。

本書は、現地調査も織り交ぜながら、複雑な中近東情勢をジグソーパズルを解
くように解説してくれる。

毎日のように流れるタリバン関連のニュースも、複雑なアフガン事情を少し頭
に入れておくと、ふむふむと分かりやすい。

タリバン、オサマ・ビン・ラディン、アメリカの抜き差しならない三角関係を
解き明かすとてもタイムリーな本である。

おすすめ度は、★★★☆+オサマ
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■ <お暇な方は、もう少し>

冷戦時代(っていう言葉も歴史的になってきた)に、アフガニスタンはソ連の
侵攻を受けていた。そのときアフガニスタンのゲリラを組織していたのはパキ
スタンであり、そしてのその背後にはアメリカがいた。

ソ連撤退後、アフガニスタンで内戦が続いたが、これはパキスタンが意図した
ものが大きいという。内部対立を煽り、アフガニスタンを利用しようという塩
飽からだ。

その後、アメリカからアフガニスタン経由中央アジアへのルートを開くことを
もちかけられたパキスタンは、今度はその内戦を終息させるためにアフガニス
タン難民の若者を使うことを考える。

難民キャンプの若者たちは、腐敗したムジャヘディン(聖戦士)の内戦を嫌い
祖国アフガニスタンを開放しようと立ちあがる。「タリバン」の誕生だ。
イスラム神学校で学ぶ生徒と聖職者たちで結成されていたという。
生まれは清く美しく・・・なのだが、やがてパキスタン、そしてその背後のア
メリカなどに翻弄され、悪者のレッテルがついていく・・・。

その過程は、あるときは仲間、あるときは裏切り者、あるときは敵・・・と、
めまぐるしい動きをする。
落ち着いて読まないとわけがわからなくなるほどだ。

そしてオサマ・ビン・ラディンという富豪の息子の登場により、またまた複雑
な情勢となっていく。

オサマ・ビンラディンの正式名は「オサマ・ビン・モハマド・ビン・ラディン」
で、ラディンの息子のモハマドのそのまた息子のオサマという意味だそうだ。
自分の名前と父親、祖父の名前をならべただけ。

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| |  http://www2.kobunsha.com/book/HTML/sin_03103_x.html
| ↓
|  著者のサイト: 豊富な国際情勢分析がある。
|   http://www.tanakanews.com/
|
|                 => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アフガニスタン人にとっては、オサマ・ビン・ラディンもアメリカも「祖国を
食い物にする人々」という意味で同列だ・・・と著者は言う。

青い星に平和がくるのは、いつのことだろうか・・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  タリバンについてもっと知りたい方
  オサマってどんなヤツだ?って方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★☆+オサマ

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2001.11.02[金]:【】..
2001.11.01[木]:【】..
2001.10.31[水]:【】..
2001.10.30[火]:【タリバン】..田中宇..................★★★☆+オサマ
  光文社/ ISBN4-334-03103-x/ 680円/214P
2001.10.29[月]:【チラシで読む日本経済】..澤田&鈴木..★★★★+チラシ
  光文社/ ISBN4-334-03105-6/ 700円/230P
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 |  ■【十二番目の天使】 オグ・マンディーノ(求龍堂)= 5名様♪
 |  おめでとうございます! 泣いてください。涙が乾燥しないうちに
 |  感想をお寄せくださいね!
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 |  1)梅田●紀さん (神戸市 時間を心を埋めるために。)
 |  2)荒井●史さん (栃木県阿蘇郡 お誕生日に・・・・)
 |  3)千葉●彦さん (岩手県江刺市 泣いて下さい・・・)
 |  4)鳥屋原●美さん(山口県徳山市 なけるお母さんへ・)
 |  5)嶋田●治さん (多摩市 運転の合間に・・・・・・)
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   求龍堂の佐藤様のご協力により実現。泣人口増加中!(笑)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-153【e漢字127=白】・・ … □■

 白=しろ

 犬の名前・・・じゃなくて色の名前。
 白旗 = GiveUP、
 白紙 = reset
白黒 = win & lose
いろんな意味があるなぁ・・・。
                       しんのすけ@草色が好き
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東京の日出:06:00  +1分 対前日
東京の日入:16:49 -1分 ”
日昼時間 :10:49  -2分 ”
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▲▼▲     また明日!
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  | ⊥ |     【フェイズスリー】に寄稿 P34-37
  _\o/   ≪病院経営によく効くクスリ・・?!≫
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  (( /く ●   
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~    真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:27

2001年10月29日

【チラシで読む日本経済】..澤田&鈴木.........★★★★+チラシ

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-152】 2001/10/29(月) ★
★ “嵐の後”の月曜日         ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 チラシで読む日本経済 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字126=黒 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 十二番目の天使 】当選者発表 ♪

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【チラシで読む日本経済】

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■ジャンル:ビジネス、経済
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■著者:澤田求(さわだ・もとめ)、鈴木隆祐(すずき・りゅうすけ)
  澤田:1935年京都生まれ。チラシを収集して分析する会社、(株)チラシ
     レポート社を90年に設立。著書に「一枚のチラシが売上を3倍に
     する」ほか。
  鈴木:1966年長野県生まれ。法政大学文学部卒。得意ジャンルは"人間く
     さい"ルポタージュで、自他ともに認める地を這うジャーナリスト。
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■出版社:
  光文社/ISBN4-334-03105-6/ 700円/230P
  2001/10/25  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「チラシ。この不思議な媒体から読み取れるものは・・・・?」

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■ <忙しい方はここだけ>

新聞のチラシ。土日にはたくさんの折込で、なんて無駄なことだろう・・・な
んて思ったこともあるが、結構、折込チラシというのは地域密着のマーケティ
ング媒体として根強いものを持っている。
昔からあるもっとも身近な広告媒体のチラシ、インターネットの時代に淘汰さ
れてしまうかと思いきや、意外にも出稿数が伸びていたりする。

折込広告の売上は4500億円、日本の総広告費の7%。
広告の4大媒体はテレビ(34%)、新聞(20%)、雑誌(7.4%)、ラジオ(3.5%)<98年
電通データ>というから、折込チラシは、すでにラジオを抜いているわけだ。

この地を這うようなチラシの世界を追いつづけてきた男がいた。澤田求。彼の
元には全国のモニターから毎週1万枚ちかくのチラシが寄せられ、チラシ図書
館(なんてのがあるのもすごい)には常時60万枚ものチラシストックがある
という。そして、もうひとりの変わり者。鈴木隆祐。かれもチラシから世の中
を見ようというマーケターだ。本書はこの二人のチラシ探求を通じ、私たちの
もっとも身近な広告媒体で世の中を覗いてみようという本だ。

江戸時代に遡って広告の歴史をたどる「チラシ進化論」、チラシ印刷の現場を
探る「チラシ景気の裏側」、ネットチラシの登場など、興味をそそる面白い探
求と分析がある。

最後にチラシを自らつくってみるというエピローグは、笑ってしまう。
(光文社新書のチラシである)

おすすめ度は、★★★★+チラシ
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■ <お暇な方は、もう少し>

ちなみに最古のチラシというのは、1683年、日本橋呉服商、越後屋(後の
三越)が、開店のときに配った「引札」だそうな・・・。
そのキャッチフレーズは“現金安売り掛け値なし”。日本の商史に残る画期的
販売革命である。
識字率が上がり、江戸時代のこのころには開店の際に引札を配るのが当り前に
なっていったという。
明治、大正、昭和と時代を進むにしたがい、引札は、新聞というメディアの誕
生とともにオリコミ広告へと進化してきた。

昭和の戦前戦中のころのチラシの写真もあり興味深い。

新聞折込チラシの敵は、インターネットかと思いきや、さにあらず。
個人生活情報誌『ぱど』。これが目下のオリコミの強敵であるようだ。
ぱどは、北は仙台から南は広島まで全国188エリアをフォローし、現在、1
000万部を超える世界一の発行部数の無料定期刊行物である。ちなみに株式
会社ぱどの2000年度売上はなんと49億円強。

ぱどは、インターネットと似た地域情報ポータルのしくみを紙媒体で構築した
ようだ。 ちなみにサイトはこちら: http://www.pado.co.jp/

このほか、日経のインテレッセ(女性読者むけ)や、ネットチラシの『オリコ
ミーオ』などまで、チラシ進化の旅は続く。
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| |  http://www1.kobunsha.com/book/HTML/sin_03105_6.html
| |  (本書は、10.17創刊の光文社新書シリーズの一冊)
| ↓
|  チラシの殿堂  http://www.chirashi.ne.jp/
|  オリコミーオ  http://www.dnp-orikomio.com/
| チラシレポート社澤田求氏の記事(エプロン経済学)
|     http://www.tbs.co.jp/besttime/back_no/apri/0427/relay1.htm
|
|                     => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
実は、以前折り込みチラシのウエブサービスを企画したことがあった。
丁度企画書ができたころ、ネットリーフという地域情報のオリコミ情報サービ
ス企画がスタートしたことを知り、唖然!
(やはり、早い門勝ちだのぉ)
そんなこともあって、本書は興味深々であった。

本書のエピローグにダダイスト詩人、高橋新吉の詩が紹介されている。

 「ひとつのじゃがいもの中に
  山も川もある。」

なんていい詩だろう。朝日オリコミの鍋島氏の座右の銘となっているそうだ。
本書はチラシというテーマで取材し、構成されたひとつの「じゃがいも」。
それこそ山も川もあったようだ。なんかの折に使ってみよう、このじゃがいも
の詩。

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■ <読んで欲しい方>
  マーケティング担当の方
チラシ広告ご担当のかた
  折込がすきな方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★+チラシ

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  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★
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    http://www.eijipress.co.jp/event/default.asp

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 |  1)梅田●紀さん (神戸市 時間を心を埋めるために。)
 |  2)荒井●史さん (栃木県阿蘇郡 お誕生日に・・・・)
 |  3)千葉●彦さん (岩手県江刺市 泣いて下さい・・・)
 |  4)鳥屋原●美さん(山口県徳山市 なけるお母さんへ・)
 |  5)嶋田●治さん (多摩市 運転の合間に・・・・・・)
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  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-152【e漢字126=黒】・・ … □■

  黒=くろ

  田んぼの土が点点とつくと足が黒くなる・・ってストラクチャー。
  黒星、黒幕、腹黒、暗黒・・など悪い意味に使われることが多いが
  黒帯、黒字、クロネコなどいい意味で使われることもある。
  地域によっては、黒がいい色だったり、忌み嫌われる色だったり
  文化は色も分ける。
                       しんのすけ@草色が好き
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Posted by webook at 18:27

2001年10月09日

【ミーム力、とは?】..清水&石黒............★★★★★+書評ミーム

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 ミーム力、とは? 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字124=自負2 】
   ◎ 出版社情報:【 読者書評グランプリ 総額20万円 】英治出版
   ◎ プレゼント:【 ブラック&ブルー 】当選者 ♪♪♪

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ミーム力、とは?】 

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■ジャンル:文化社会、科学
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■著者:清水修&石黒謙吾
  清水(構成・文)1961年東京生まれ。ライター。
  石黒(構成・編)1961年金沢市生まれ。エディター&プランナー。
 監修:佐倉統 1960年東京生まれ。理学博士。東大大学院情報学助教授。
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■出版社:
  数研出版/ISBN4-410-13802-2/1150円/191P
  2001/10/1  第一刷
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■ <ワン・チョット>

 「本書には不思議なミームが隠されている。
  それが何か分かったときは、すでに・・・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

ミームとは「心の中の情報単位」、「文化を伝える遺伝子のような断片」であ
る。イギリスの生物学者、リチャード・ドーキンス博士が1976年に著した
「利己的な遺伝子」の中ではじめて提示された概念だ。
「生物の体の細胞の一つ一つに遺伝子が含まれているように、文化の中には”
ミーム”という名前の遺伝子のようなモノが含まれている」というコンセプト
である。ドーキンスの視点の面白さは、遺伝子が複製されるのではなく、遺伝
子が自らを複製するというふうに遺伝子を主体的に捉えているところである。
文化における遺伝子、つまり、ミームも同様に、“ミームの立場に立って”考
えることができる。

本書は、それを学術的ではなく、エンターテインメントとして私達の前に示し
てくれる。そこが、エライ!!。はじめは、ポケモンだ、モー娘だ、キムタク
だ、パラパラだ・・と日常の流行をネタにしながら面白ろおかしく「ミーム」
の概念を理解できる。やがて、ずっと読み進むうちに、なにやら学問の匂いの
する“高み”に登らされている自分を発見。だから、スゴイ!!。

ミームを、●流行ミーム、●習慣ミーム、●伝統ミーム、●掟ミーム、●仕掛
けミーム、●伝道ミーム、●ウワサ&伝説ミーム、●ミームに関するミームと
いう8つに分類し、ほほう!、なぁるほど!、ふむふむ!、という3つの感嘆
符!をあなたの脳みそのシワに刻んでくれる。

世の中をこんな見方で観察できるとは、実に面白い!
企業の商品戦略、教育、宗教、伝統などなど私達を取り巻く様々な事象や環境
を、斬新な目で再認識できる。

最近ビジネスの世界でも「ソニーのDNA」などといった表現がなされるが、
まさにこれはミームの世界。トップマネジメントのミームが、企業の中で伝播
し、社員の心の情報単位として広まっているものだ。

あなたの会社のミーム力を感じてみよう。

おすすめ度は、★★★★★+書評ミーム
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■ <お暇な方は、もう少し>

ミームについて、さっそくあなたの脳みそに“複製”を作ってみよう。
(あなたの意志に関わらず。自動的にコピーされるので、いやだったら、この
先は読んじゃダメ・・・)

ミームとは、人の心から心、脳ミソから脳ミソへコピーされ、伝播される情報
のかけら。さまざまな種類があるが、分かりやすいのが「流行ミーム」。
ウワサや口コミというものが原動力だ。たまごっち、モツなべみたいに短期間
に広まり、すぐしぼんでしまったものから、「茶パツ」「サラリーマンリュッ
ク(僕もやってる)」みたいに長く世間に定着するものまで、いろいろだ。
定着したミームは、「習慣ミーム」や「伝統ミ-ム」となる。

習慣ミームには、“ジベタリアン”や“電車で化粧”などがある。「人々が意
志を伴わず(多くは無意識に)そのミームを維持している」というのが習慣ミ
ームの特徴だという。エスカレーターの左(右)あけなんかもそうだね。

さらに、伝統ミームとは、そこになんらかの意志があるという違いがある。
歴史の浅い文化(サブカルチャー)に淘汰されかけている伝統文化があると、
それを意識的に保護、存続させようという力が働き、保護団体ができたり、特
別の賞を作ったり、国家レベルで消えかけたミームの保護に尽力したりという
事象が起きるわけだ。(ははーん。あれのことだな)

人工的な流行ブームのことは、「仕掛ミーム」と分類される。誰かがビジネス
のために“魅力的なミームを作り、人々の脳にむけて情報発信する”わけであ
る。ユニクロ、スターバックス、思いっきりテレビなんかがそれ。

てな調子で、8つのミームが分類、解説されている。

さらに面白い事に、通常、ミームは複合ミームをなしており、身の回りにある
ミームは、いくつかのミームを複合的に内包しているという。
映画は、それ自体がミームであると同時に、音楽、ファッション、役者などの
様々なミームを含んでいる。
昨日、「千と千尋の神隠し」を見てきたが、宮崎駿という監督ミームには、ネ
バーエンディングストーリィの白龍ミームや、銀河鉄道ミーム、ゲゲゲの鬼太
郎ミームなどが見え隠れしていた。

「ピークを過ぎた流行ミーム、廃止された掟ミーム・・などは淘汰される運命
にある」というミームの栄枯盛衰分析では、非常に面白い表現がある。
「強力な習慣ミームや伝統ミームも“技術革新”や“社会構造の変化”には勝
てない場合がある」というのだ。相撲という国技も、社会構造の変化に合わせ
ガイジンがヨコズナになったり、判定にVTRがとり入れられたりしている。
相撲ミームがそのミーム維持のために、苦心しているということであろう。

生物学、社会学、心理学など様々な学問をまたがり、私達の存在を解明する
自己複製子「ミーム」、この興味深いモノにふれることができるエンターテ
インメント・サイエンス。
分類王、石黒謙吾氏の脳みそに直接訴えかける“図解”も、ミーム力のなせる
ワザといえようか。

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本書をきっかけにして、「利己的な遺伝子」(R・ドーキンス)、「ミーム・
マシンとしての私」(S・ブラックモア)、「引き紐の原理」(ウィルソン&
ラムズデン)などアカデミックな匂いのする分野への糸口が開けるというのも
本書のスバラシイところだ。

僕のノウミソには、ミームという概念のミームがすっかり埋めこまれてしまっ
た。さらに悪い事に(笑)、それをメルマガでバラマクという行為にまで出て
しまった。ミームの高笑いが聞こえそうだ。(ガハハハ)

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■ <読んで欲しい方>
  この行動は、誰かに似てるなぁって思ったかた
  我が子の口調が誰かとそっくりだと感じたおとうさん
  この頃上司のモノマネがウマイと感じるあなた
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+書評ミーム

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2001.10.12[金]:【】..
2001.10.11[木]:【】..
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2001.10.09[火]:【ミーム力、とは?】..清水&石黒..★★★★★+書評ミーム
  数研出版/ ISBN4-410-13802-2/1150円/191P
2001.10.08[月]:【--】..祝日
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今週の節約小計 1150円
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  【 読者書評グランプリ 総額20万円 】 ★★★★★

    英治出版「アメリカン・ドリームの軌跡」発売を記念
    
  英治出版では、「アメリカン・ドリームの軌跡」の発売を記念致した
  書評グランプリを開催致中。
興味がわいたら下記へアクセス!
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                           (英治出版)
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 | ̄   Webookプレゼント企画 第16弾 当選者発表!
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 |  下記の3名の方、当選でーす!おめでとうございます。
 |
 |  1)千切麻里○さん (岐阜市) 昔は金華橋の北側でしたねぇ
 |  2)萬代 ○子さん (つくば市)当たって欲しいなぁ!効果あり
 |  3)中村 ○子さん (東京都) 辛口はジャンバラヤがすき。
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   著者の水姫透さんのご協力で実現しました。
   迫力満点サイバーサスペンスをお楽しみに・・・!

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-15 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-141【e漢字124=自負2】‥… □■

  自負=じふ。

  ウエルチの履歴書から、自負心=決して負けないと己を信じる心
  と定義したから、なんで負けるという字があるんやろ?という疑問に
  つながったのですが、自負=自分が(責任を)負う
  とすれば、納得。
  何人かの方から、ヒントを頂きました。ありがとうございます。
さらに、考えを進めると・・・「責任を負う」というのになぜ、負ける
  という字をつかうんだろう・・? という疑問がわく。
  あ、そうか。責任をとるときは、負けたり、失敗したり・・要するに
  ヤバイときでんな。責任を負えるのはそういう時である。

                     しんのすけ@e漢字.com
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    ~|_|ー”          テロの影響で大幅に遅れました。
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Posted by webook at 18:19

2001年08月30日

【パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?】...★★★★★+エンデ

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 パン屋のお金とカジノのお金はどう違う? 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字112= 投機 】
   ◎ プレゼント:【 バリュー・クリエーター 】3冊! 9/8まで

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?】

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■ジャンル:社会、経済
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■著者:廣田裕之(ひろた・ひろゆき)
  1976年福岡県生まれ。九州大学文学部卒業。現在東京大学大学院総合文化
  研究科修士課程に在籍し、アルゼンチンRGTなど地域通貨を研究中。
 監修:子安美和子(こやす・みわこ)
  1933年生まれ。東大教養学部卒、ドイツ留学。現在、早稲田大学名誉教授。
  著書に「ミュンヘンの小学生」(毎日出版文化賞)など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 オーエス出版/ISBN4-05-201390-5/1200円/238P
2001/7/15 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「あなたのお金に対する常識が、揺らぐかも・・・。経済を哲学してみよう。」

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■ <忙しい方はここだけ>

お金は、できればたくさんあったほうがいい。宝くじが当たんないかなぁなん
て思うこともある。金持ち父さんの要諦は、せこせこ働かなくても儲かる状態
になることである。「金持ち父さん貧乏父さん」の著者、ロバート・キヨサキ
は、お金がお金を生むと表現していた。(ちょっと語弊があるが)寝ていても
お金が増える状態になることだ。

本書では、「お金」がもつ機能を「パン屋のお金」と「カジノのお金」という
比喩で区別し、お金っていったい何だろう?を考えさせてくれる本だ。
ミヒャエル・エンデが夢見たファンタジアの経済のしくみを考える本である。

お金に関する我々の“常識”を超え、今、世界のあちこちで新しいお金の仕組
みが試されている。老化するお金(年を経ると価値が減る)、地域通貨などと
呼ばれる新しいお金は、本書でいう「パン屋のお金」にあたるものだ。

一方の「カジノのお金」は投機や金利など、サービスや生産を生まないでうご
めくお金である。どちらも同じ「お金」が使われているところに、資本主義経
済がかかえる弱点(たとえばバブル崩壊で多くのひとがとばっちりを受ける)
がある。お金はその目的に合わせて異なる通貨が必要だというのだ。

「お金は人間が作り出したものだから、それは変えることができるのです。」
というエンデの遺言は、お金の機能は変わるわけがない・・と思っている我々
に常識を超えた思考をせまる。

私達の世界が営んでいる経済のしくみ、お金の機能、資本主義の問題などをや
さしく理解しながら、「お金」という存在を哲学できる本だ。
ミヒャエルエンデの思索の系図をひもときながら、脳みそに刺激をあたえてみ
よう。お金に対する常識が、揺らぐかもしれないが、それも、またよし。

経済(お金)を哲学してみよう。

おすすめ度は ★★★★★+エンデ
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■ <お暇な方は、もう少し>

大切にしている(?)お金も、それ自体は大した価値はない。福沢諭吉の描か
れた1万円札も無人島ではただの紙切れ。お尻もふけない。
もともとお金は、モノを効率的に交換する手段としての機能として出来た。
つまり、パン屋でパンを買うためのお金である。
やがて、銀行という社会的機関による“利子”の概念や、株式による証券市場
の概念などができ、お金というものにカジノ的意味が付加されて来た。

「パン屋でパンを買う購入代金としてのお金と、株式取引所で扱われる資本と
してのお金は、二つの異なる種類のお金であるという認識です。」
エンデは「エンデの遺言」の中でお金についてこう語っている。

お金ってなんだろう・・・なんて考えて事もない人(ふつうはそうだね)には
不意をつかれたような気になるところだ。

エンデに影響を与えたシルビオ・ゲゼルの「価値の減るお金」という概念は、
さらに衝撃的だ。
手元にお金を貯めておくと、その価値が減る・・・?? ムムム。
実際にそれを試したことが世界各地であったようだ。
オーストリア・チロル地方で使われたスタンプ貨幣の話が登場する。
貯めるため=一部のお金持ちの金利生活者を豊かにするのではなく、使うため
=交換手段として流通させるためのお金である。

スタンプ貨幣は1930年代だから随分昔であるが、実際に現在でも別の形で
使われているケースがたくさんある。
“地域通貨”として新聞やTVなどで紹介されることがある。
代表例は、カナダで始まったLETS(レッツ)、NYCのイカサという町で
行われているイカサアワー、本書で著者が取材したアルゼンチンのGRTなど
だ。

それぞれ特徴は異なるが、現在私達が使っている「お金」とは一味違う別のも
のだ。

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|  オープンマネー(LETS関連)     
|     http://www.j-lets.net/
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本書は、大学院で地域通貨を研究中の若い著者の手による本で、とてもやさし
く書いてくれているのがいい。脳みそを揺さぶってくれる興味深い本だ。
地域通貨、自由通貨、LETSなどユニークなお金のなりわいは、私達のお金
に対する常識をぐらぐらゆらしてくれる。
エンデの物語の裏に隠された経済や社会への洞察をひもときながら、「お金」
の旅ができる。
人間ていろんなことを考えられるんだなぁ・・・と、二本足の生き物の面白さ
を再発見できる。

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■ <読んで欲しい方>
  金持ち父さんを夢見る方
  お金なんて関係ないね・・・っていう方
  ゼニだよ、ゼニって方
  エンデの本を読んだかた
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+エンデ

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2001.08.31[金]:【】..

2001.08.30[木]:【パン屋のお金とカジノのお金はどう違う?】..廣田裕之..★★★★★+エンデ
 オーエス出版/ ISBN4-05-201390-5/1500円/238P
2001.08.29[水]:【--】..夏ばて

2001.08.28[火]:【アディオスぼくの友だち】..上條..★★★★☆+アディオス
 学習研究社/ ISBN4-05-201390-5/1200円/ 79P
2001.08.27[月]:【人間感係を生きる】..井上昌俊....★★★★☆+感係
プレジデント社/ ISBN4-8334-9072-2/1500円/214P
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今週の節約小計 4200円
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   松林博文さんかららのプレゼントです。
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 | ̄ Webookプレゼント企画 第15弾 New♪
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 |  ■ 【バリュー・クリエーター】 3名様
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 |  応募条件:【バリュー・クリエーター】の本とWebookをお友達に
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 |  ご紹介の気合の入り具合で 当選確率が高まります(!?)笑
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-12 ・ ・ ・ ‥… □■

  今日の本を読んでるときに、タイミングよく大阪の稲垣さんからも
  オススメ紹介をいただきました。
  人にいいたくなる本ですね。ホンマ。

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-123【e漢字112=投機】・… □■

  投機=とうき
  投機=機会にお金を投げて、大金を釣り上げようとする試み
     機会というのは、株などが値上がりしそうな機会である。投げる
     というのは高みから下へ投げることだ。だから本当は、事の状況
     が高い視点からよくわかっているはずなのだが・・・
     時として、投げっぱなしで何ももどらないこともある。
     投げるという字が使われる所以でもある。
     
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★ 登録/解除: http://webook.plaza.gaiax.com/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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東京の日出:05:11 +1分 対前日
東京の日入:18:12 -1分 ”
日昼時間 :13:01  -2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Posted by webook at 18:59

2001年07月30日

【金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント】★★★★★+クワドラント

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字101= 信任 】
   ◎ プレゼント:【 ウェブ・ユーザビリティ ルールブック 】NEW!

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■著書名:【金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント】
      Rich Dad's CASHFLOW Quadrant

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■ジャンル:ビジネス、経済、人生
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■著者:ロバート・キヨサキ&シャロン・レクター
  ロバート:ハワイ生まれの日系4世。ビジネス界から引退後、経済に関す
       る教育・講演活動を行う。
  シャロン:公認会計士、三児の母、経営コンサルタント。
 訳者:白根美保子(しらね・みほこ)
  翻訳家。早稲田大学商学部卒。訳書に「金持ち父さん貧乏父さん」ほか。
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■出版社:
 筑摩書房/ISBN4-480-86332-X/1900円/311P
2001/7/5 第1版
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■ <ワン・チョット>

 「懸命に働くか、賢明に働くか・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

本書は、ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』の続編。
http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.11/2000.11.21.htm

前作は、ふたりの父さん(金持ち&貧乏)の生き方を対比させながら、ラット
レースを抜け出すことの意味を教えてくれた。これに続く本書では、収入の得
方を4つのクワドラントに分け、経済的に自由な生き方をするための人生の指
針を与えてくれる。

キャッシュフロークワドラントというのは、下記のようにお金の稼ぎ方や働き
方をキャッシュフロのありようで分けたものである。

   E  |  B
  ――――+―――――
   S  |  I
  
Eは、Emploee(従業員)多くの人がここに属する。Sは、Self-employed(自
営業)、Bは(Business owner)ビジネスオーナー、IはInvester(投資家)。

理想は上記の右半分、できればI(投資家)がいい。著者はある時点で裕福度
が“無限大の状態“になったという。裕福度とは自分が物理的に働かなくても
自分の望む生活水準を維持していける日数で測るという。たとえば、月々の支
出が10万円で貯金が30万円なら裕福度は3ヶ月というわけだ。
裕福度=無限大になるということは、投資からの収入が月々の支出を超えると
いうことである。

重要なのは安定した給料ではなく、不労所得だ・・・4つのクワドラントのど
こで生きるかは、経済的自由につながる裕福度におおいに影響することになる。

金持ちの哲学と実践的な考え方を本書から読み取りたい。

おすすめ度は ★★★★★+クワドラント
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■ <お暇な方は、もう少し>

4つのクワドラントのうち多くの人が属しているE(従業員)は、いわばラッ
トレースの途上にいつまでもある。
Eの場合の経済的公式はこうだ。

 稼ぐ→税金を払う→お金を使う

B(ビジネスオーナー)の場合はこの順番が違う。
 
 稼ぐ→お金を使う→税金を払う

そしてI(投資家)の場合は、さらにお金がお金を生むことになる。

個人としての損益計算書と貸借対照表の概念図を用いながら、そこでのキャッ
シュフローがどのように動いているか説明している個所がある。とてもわかり
やすく面白い。

中流だと思っている人のキャッシュフローは;

 仕事をして収入が入り(PL)、それがそのまま負債(BS)を賄い、支出
 として出て行く(PL)。

お金持ちのキャッシュフローは;
 BSの資産の部から収入が上がり、それがPLの収入になる。
 (だまっていてもお金が入る。不労収入がほとんどになるのだ)

というものだ。

「Iクワドラントに属するためには、退職後ではなくまだ働いているあいだに投
資から収入を得ていなくてはいけない」という。実際に多くの人がしているのは
個人年金口座に投資しているのではなく、だたお金を貯めているだけで退職後に
貯めたお金より多くのものが涌き出てくることを夢見ているにすぎない・・・と
指摘する。
お金にお金を生ませてそれを収入にする(不労収入)が大事だというわけである 。

キャッシュフローゲームとやらで腕を磨いてみますか・・・。
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01030332
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|   キャッシュフローゲーム
|   http://www.foothold.com/~superweb/cashflow/cashflow.html
|    米国で購入代行をしている方がいらっしゃいます。
|                       => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
経済的自由を得る(金持ち父さんになる)ということは、家族と過ごす時間が
あること、慈善事業などを支援できる余裕があること、他人のために仕事を作
り出し社会の経済的安定に貢献できること・・・などができるということだ。
やっぱり・・・お金持ちっていいなぁ。

「する」よりも「なる」が大切だと説く著者の言葉に、早く目覚めたほうが勝
ちである。学生時代に目覚めた人は素晴らしい!
そして、目覚めるのはいくつになってからでもよい。

E,SからB,Iへ移行したいと思う気持ち、それが大切・・・らしい。

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■ <読んで欲しい方>
  金持ち父さん貧乏父さんをよんだかた
  キャッシュフローゲームを時々やってるかた(尾関さんや田口さんね)
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★★+クワドラント

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ラットレースから抜け出す方法を二人の父さんの生き方から学ぶ・・・

  【金持ち父さん貧乏父さん】..R.キヨサキ..★★★★★+金持ち
http://www.hoops.ne.jp/~webook/2000.11/2000.11.21.htm
 
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2001.08.03[金]:【】..

2001.08.02[木]:【】..

2001.08.01[水]:【】..

2001.07.31[火]:【】..

2001.07.30[月]:【金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント】
         ...ロバートキヨサキ..★★★★★+クワドラント
 筑摩書房/ ISBN4-480-86332-X/1900円/311P
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今週の節約小計 1900円
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 |   ☆ タイトル:ユーザビリティ+お名前
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 |   ☆ 〆切:8/11(土)
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 |  応募条件:【ウェブ・・・】の本とWebookをお友達にご紹介ください。
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-12 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-110【e漢字101=信任】 … □■

  信任=しんにん  
    =信じて任せる。
  参議院選挙の結果、小泉さんのいる自民与党の圧勝というのが大勢の
  ようだ。国民の信任をうけて・・ということだろうが、何を信じて
  何を任せたのか。そういうものが投票した人の意志として明確になる
  ような仕組みがあってもよさそうな。つまり、小泉人気の雰囲気に
  投票したのか、候補者のどの政策や信念に投票したのか・・・が
  分かるしくみである。ネット時代ならできそうな気も・・。
  とても政治とは関係なさそうな、知名度だけの候補者が当選しちゃうの
  は、いかにも政治の貧困を感じるのだが・・・。
  それはどこの国でも同じかな。

                   しんのすけ@e漢字.com
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )です。 ID =969
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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東京の日出:04:47 +2分 対先週金曜日
東京の日入:18:48 -2分 ”
日昼時間 :14:01  -4分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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  d_\o/_ノ           久しぶりの楽しい時間。多謝!
      |_|
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                 真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:46

2001年07月02日

【知られざる特殊特許の世界】..稲森謙太郎......★★★★+あんぐり

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★ 【Webook #2001-095】 2001/07/02(月) ★
★ “いきなり真夏、7月初め”の月曜日      ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 知られざる特殊特許の世界 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字90=切手 】
   ◎ プレゼント:【 盲導犬クイールの一生 】New!

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【知られざる特殊特許の世界】

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■ジャンル:ノンフィクション、特許
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■著者:稲森謙太郎(いなもり・けんたろう)
  1970年東京都生まれ。科学技術ジャーナリスト。横浜国立大学大学院
  工学研究科修了。大手電気機器メーカーにおいて、インターネットやマル
  チメディアの技術に関する知的財産権の権利化業務や、新規事業領域にお
  ける戦略的提携の企画立案などを手がける。技術・法律・雅楽の知識を生
  かして活躍中。
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■出版社:
 太田出版/ISBN4-87233-526-0/1600円/258P
2000/8/4 第1版
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■ <ワン・チョット>

 「 特許の世界にもドンデモなものがある。うーん・・意外や意外!」

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■ <忙しい方はここだけ>

どんな世界にも「フツーじゃない」ないものはあるものだ。
特許とて例外ではない。実にユニークというか、面白いというか、唖然という
か・・・いろんなものがあるものである。

本書は、特殊特許というちょっと変わりダネ特許について、出願者や特許の内
容などを独自の調査をもとに解説したものである。

 何で、この人が? え、あの人が?!
 何で、こんなものが特許に?!
 何で、そんな主張ができちゃうわけ?!
 何で、これが特許になるの?!

みたいな世界を道案内してくれる本だ。

プロセスラーの大仁田厚の特殊プロレスリング、金メダリスト鈴木大地の水泳
トレーニングマシン、白塗り女王の鈴木その子の食品特許など、へぇあの人が
ねぇ・・・というものから、女性用立小便器(TOTOの製品写真まである!)、
メッカの方向を指示するカシオの時計、もぐらたたき目覚まし時計(トミー)
など実に興味深いものが紹介されている。

脱力系でありながら、しっかり特許の実務的なところにも気配りしているとこ
ろがいい。

特許の本で、脱力系の本はこの本くらいであろうか・・・。

おすすめ度は ★★★★+あんぐり
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■ <お暇な方は、もう少し>

「PTAの猛反対で根付かなかった女性用小便器」(特公平6-99953号)という特
許が目についた。
実際に商品化もされ、TOTOから「サニスタンド」という名称で発売された。
一時期、静岡県の学校などに設置されたようだ。
ところが、「うちの娘に立小便をさせてもらっては嫁の口にも差し支えがある
から止めてくれ・・・」といったPTAの反対にあって、せっかくの試みもボ
ツになったとか。

そもそのこの立小便ベンジョ、公共の場所における女性トイレの長い行列を解
消したい・・・というまっとうな発想に基づいてなされたものなのだが、人の
気持ちと便利さにはちょっと乖離があったようだ。

僕も以前、飛行機にも立小便のトイレを設置しては・・・なんて企画をまじめ
に考えてことがあったのだが(これも飛行機という狭い空間を有効利用するた
めのマジメな企画)・・・お空の上では手元不如意?につきボツとなってしま
った。新幹線にはあるのにねぇ・・・。
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| |  http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00032702
| ↓
|  著者も特殊な人の部類に入る・・?
|  公式ホームページはここ:
|    http://member.nifty.ne.jp/inapon/inamori.htm
|  
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「職務発明」についても附言されている。何かって?
職務発明=会社の業務範囲に属し、発明をするに至った行為が現在または過去
の職務に属する発明)は、その特許を受ける権利を会社に事譲渡する・・・な
んてことが、雇用契約に入っていることが多いのだ。
聞いたこと無いなぁなんて方は、一度確認しておいたほうがいい。

契約書なんかにも「著作に関する人格権を行使しない・・・」なんて表現があ
ったりするが、これは、まさに特許や著作権は、会社にものだ

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■ <読んで欲しい方>
  特許に関心のある方
  ドクター中松はひょっとしたら天才発明家なのかな?という方
  特許で笑ってみたい方
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★+あんぐり

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

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2001.07.06[金]:【】..

2001.07.05[木]:【】..

2001.07.04[水]:【】..

2001.07.03[火]:【】..

2001.07.02[月]:【知られざる特殊特許の世界】..稲森謙太郎..★★★★+あんぐり
 太田出版/ ISBN4-87233-526-0/1600円/258P
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今週の節約小計 1600円
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 | ̄ Webookプレゼント企画 第13弾 New♪
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 |  応募条件:【クイール・・】の本とWebookをお友達にご紹介ください。
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 |  ■【盲導犬クイールの一生】 3名様
 |    http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.04/2001.04.13.htm
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 |  → メール先:webook2001@yahoo.co.jp
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 |
 |   分類王、石黒謙吾さんのご協力で実現しました。多謝!
 |   ちなみに石黒さんのブルーオレンジスタジアムのサイトでは
 |   Webookのご紹介をいただいています。(光栄)
 |     http://www.blueorange.co.jp/
 |     http://www.blueorange.co.jp/books/index.htm
 |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     **** 第14段 『????』

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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-04 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-12 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-095【e漢字90=切手】 ・… □■

 切手=きって=kitte
   =手で切る紙の〒の証紙。
   =郵便切手が短くなって、切手=郵便切手となったもの。
   =手形を切るが縮まって切手となる?

 ま、ようするに郵便につかうお金の変わりになるものだ。切手の種類も
 最近は、楕円系、半月系、シール方式のもの(ドラエモンのがよかった)
 などいろいろあるが、さらにユニークなものが出た!

 プリクラ方式の写真つき切手だ。郵便事業庁が「日本国際切手展2001」で
 試験販売するんだとか。デジカメで撮影、約5分でできあがり、1シート
 1000円也。いけるんじゃない?これ!

                    しんのすけ@e漢字.com
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Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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東京の日出:04:29 +1分 対先週金曜
東京の日入:19:01 +0分 ”
日昼時間 :14:32  -1分 ”
       (ついに日中時間が短くなり始めた・・・)
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Posted by webook at 18:32

2001年06月22日

【あたらしい憲法のはなし】..童話屋............★★★+復刊

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #2001-092】 2001/06/22(金) ★
★ “カラフルパラソル”の金曜日         ★
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★ http://webook.plaza.gaiax.com/ ★
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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 あたらしい憲法のはなし 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字87= 講演 】
   ◎ プレゼント:【 楽天市場直伝EC商売繁盛60の秘訣】〆切6.27
 
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【あたらしい憲法のはなし】

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■ジャンル:社会
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■著者:童話屋
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■出版社:
 童話屋/ISBN4-88747-015-0/ 286円/77P
2001/2/26 第1版
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■ <ワン・チョット>

 「戦後まもないころの中学生になったつもりで・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

本書は、昭和22年(1947年)8月2日、当時の文部省が発行した中学校1年
生向けの社会科の教科書である。正確にはその復刻版だ。
その後5年ほど使われ、1952年に姿を消した。

8月15日(終戦記念日)を境に、生き方の基本を変えなければならなかった
当時の人達にとって、子供に何をどういえばいいのか・・・とまどう時代でも
あった。モノゴトの道理が、だんだんわかり始める中学生を対象に、新しい憲
法とは何かを教えなければ・・・・・そんな気持ちが滲出た教科書である。
多分、当時の先生はこの教科書を手にしながら、教える情熱を自分自身に感じ
ながら生徒に対峙したのではなかっただろうか・・・。

「この新しい憲法をこしらえるために、たくさんの人々が、たいへんな苦心を
なさいました。」といったすこしセピア色した言葉使いに、当時の雰囲気が感
じられる。(当時の人に)分りやすく、やさしい言葉で解説されている。

昨日紹介した【日本国憲法】を読み、この教科書を読むと、あ、なーるほどぉ
と納得できる。当時に、当時の雰囲気を感じることができるもの面白い。

現在の憲法が時代の流れとのズレや、そもそもの生立ちなど様々な課題を抱え
ていることは事実だが、まずは、【日本国憲法】ってなあに?を知る必要があ
るのではないだろうか。

モノクロ映画の登場人物になったつもりで、読んでみるのも面白い。

おすすめ度は、★★★+復刊
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■ <お暇な方は、もう少し>

戦後まもない頃のイガグリあたまの中学生になたつもりで・・・・ちょっと
お勉強してみよう。

「・・だいたい二つのことが記されています。その一つは、国の治め方、国の
 仕事のやりかたを決める規則です。もう一つは、国民のいちばん大事な権利
 すなわち"基本的人権"を決めた規則です。このほかにもいろいろ・・・・
 これからは戦争をけっしてしないという、たいせつなことが決められていま
 す。」

    ふむふむ、だいたい二つのことが書かれているのかぁ・・・

「前書きが、一番始めにつけてあります。これを“前文”といいます。誰が
 この憲法をつくったかということや、どんな考えでこの憲法の規則ができて
 いるかということなどが記されています。」

「前文の考え方とはなんでしょう。一番大事な考えが3つあります。
 それは『民主主義』と『国際平和主義』と『主権在民』です。」

    ふむふむ。

このあと、民主主義、国際平和主義、主権在民主義について解説され、その次
に天皇陛下のことが書かれている。

下記の目次のように、憲法の章立ては第一章に天皇の記載があるが、この教科
書は、まず、憲法の思想や考え方から解説を進めている。

  前文
  第1章 天皇
  第2章 戦争の放棄
  第3章 国民の権利及び義務
  第4章 国会
  第5章 内閣
  第6章 司法
  第7章 財政
  第8章 地方自治
  第9章 改正
  第10章 最高法規
  第11章 補則


改正の手続きは
「国の規則の中でいちばんだいじなものですから、これを変えるてつづきは、
 げんじゅうにしておかなければなりません。
 そこでこんどの憲法を改正するときは、国会だけできめずに、国民が、
 賛成か反対かを投票して決めるのです。」
と解説される。手続き的には、国会の衆参両院で、議員の2/3以上の賛成に
より、まず「憲法を変える」ことの発議をし、次に国民投票により決めるこ
とになっている。

現在、小泉改革内閣は、首相公選や財政再建など、さまざまな改革(聖域なき
改革)を進めている。首相公選は憲法改選が必要であり、セピア色の日本国憲
法が、一躍身近なものになるかもしれない。
「首相公選」について書かれた本はこんなのがあった
  http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.04/2001.04.24.htm

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通して読むと、日本国憲法のことがわかりやすく、よく“編集”されている。
タイムトンネルに乗って、戦後日本の中学校へいってみよう。

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■ <読んで欲しい方>
  タイムスリップしてみたいかた
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★+復刊

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2001.06.21[木]:【--】..研修セミナー講師休刊
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2001.06.20[水]:【日本国憲法】..童話屋..............★★★+発布
童話屋/ ISBN4-88747-014-2/ 286円/78P
2001.06.19[火]:【工業所有権標準テキスト 特許編】...★★★☆+特許
 発明協会/ ISBN4-8271-0543-x/ 500円/176P
2001.06.18[月]:【口コミ伝染病】..神田昌典..........★★★★☆+伝染
 フォレスト出版/ ISBN4-89451-109-6/1500円/274P
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  講演=こうえん
  講演=講師が演技で楽しませてくれる。
     講師が演技を磨くのに付き合う。

     いい講演は、聴衆のタメになり、
     面白くない講演は、講師の修行のためにある。

     舞台や発表会と同じで、その瞬間のパフォーマンスが、逐一試され
     る場面である。
     “ブランド人のすすめ”なんてお話をさせていただいた・・僕。
     あぁ、昨日はどっちだったんだろう・・・・

     しんのすけ@e漢字.com
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  \Θ/_ノ 
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Posted by webook at 18:30

2001年06月20日

【日本国憲法】..童話屋........................★★★+発布

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 日本国憲法 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字86= 契約 】
   ◎ プレゼント:【 会計のことが面白いほどわかる本 】〆切 本日!
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【日本国憲法】

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■ジャンル:社会
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■著者:童話屋
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■出版社:
 童話屋/ISBN4-88747-014-2/ 286円/78P
2001/2/26 第1版
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■ <ワン・チョット>

 「ひょっとしたら死ぬまで見ないかもしれないけれど・・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

日本国憲法は、昭和21年11月3日に発布され、施行は翌昭和22年5月3
日に行われた。今、5月3日は憲法記念日、11月3日は文化の日である。
日本国憲法は、戦後のGHQ体制の中で策定された。恐らくそのドラマチック
な過程は何かの本になっているはず。

日本国憲法は、第11章まであり、103条まで通し番号がある。
どんなものか、一度くらい見ておくのも、この国に生まれた人間としていかも
しれない・・・。

300円たらずで、我が身のよりどころ(?)の憲法が見えるというのも粋で
ある。

おすすめ度は、★★★+発布
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■ <お暇な方は、もう少し>

構成は次のように11章あり、章番号に係わらず、条文は通し番号が打ってあ
る。第103条まである。

  前文
  第1章 天皇
  第2章 戦争の放棄
  第3章 国民の権利及び義務
  第4章 国会
  第5章 内閣
  第6章 司法
  第7章 財政
  第8章 地方自治
  第9章 改正
  第10章 最高法規
  第11章 補則

前文に、この憲法の目的や目指す理想が書かれている。
さらにその前には、「朕は、日本国民の総意に基づいて、新日本建設の礎が定
まるに至ったことを、深くよろこび・・・発布せしめる。」という昭和天皇の
言葉と御名御璽(ぎょめいぎょじ)がある。
時の内閣総理大臣は、吉田茂。外務大臣も兼任していた。

55年前に定められたこの国がよりどろころとする最も基本的な法規は、歴史を
感じさせる雰囲気である。

憲法改正議論が時々なされるが、そもそも日本国憲法ってどんなんやとなると
とたんに?マークが増える。

本書のような本でもないかぎり、わざわざ「日本国憲法」を読んでみるか?な
なんて思わないであろう。
その薄さと小ささから、ちょっと手にしてみようか・・・などと思えるところ
が本書のネライかも。

日本国憲法なんて読まないまま一生を終える・・・僕もその一人であったであ
ろうが、たまたま、本屋のレジにあったこの本に興味を持つことになった。


後半、11条からなる「教育基本法」も掲載されている。
「われらは、さきに、日本国憲法を確定し、民主的で文化的な国家を建設して
・・・・、この理想の実現は、根本において教育の力にまつべきものがある。」
に始まる教育基本法は、作成にたずさわった人の気持ちが伝わる。
赤ペン先生がいっぱいいたのであろうが、最初に草稿をしたためたのは誰だっ
たのだろう・・・?なんて、空想がよぎる。

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|   ネットで読みたい方は: 
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|   その昔聖徳太子は17条を定めた。
|   それは、三波春夫(故人)の本で紹介されている。
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本書は、続編の解説書(戦後まもないころの社会の教科書)がある。
これは明日・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  憲法改正に関心あるかた
  憲法?ってかた
  おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★+発布

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2001.06.22[金]:【】..

2001.06.21[木]:【】..

2001.06.20[水]:【日本国憲法】..童話屋.............★★★+発布
童話屋/ ISBN4-88747-014-2/ 286円/78P
2001.06.19[火]:【工業所有権標準テキスト 特許編】..★★★☆+特許
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2001.06.18[月]:【口コミ伝染病】..神田昌典..★★★★☆+伝染
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 |      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.05/2001.05.31.htm
 |  ■【会計のことが面白いほどわかる本】(新会計基準の理解編 )
 |      http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.06/2001.06.01.htm
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 |  → メール先:webook2001@yahoo.co.jp
 |  → タイトル:会計(基礎)+お名前 or
 |         会計(理解)+お名前
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 |
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-090【e漢字86=契約】 ・… □■

  契約=けいやく
  契約=約束を契る
     守れる約束だけを契る
     守れない約束はうまく逃げ道を設けて契る
     守れない約束は契らない
     約束を契るからにはウソついたら針千本のーます。

     しんのすけ@e漢字.com
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Posted by webook at 18:29

2001年05月18日

【ヒロスエが藤原紀香に勝てなかった理由】櫻井..★★★★☆+アニムス

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 ヒロスエが藤原紀香に勝てなかった理由 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字73= 理由 】
           
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【ヒロスエが藤原紀香に勝てなかった理由】

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■ジャンル:社会、文化
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■著者:櫻井秀勲(さくらい・ひでのり)
  1931年東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。『女性自身』『
  微笑』『ラ・セーヌ』等女性誌の編集長を務め、現在ウーマン・ウェーブ
  代表取締役。評論家。著書に「あげまんの法則」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 東洋経済新報社/ISBN4-492-04139-7/1400円/213P
2000/9/28 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「藤原紀香がなぜ人気があるのか。・・・あ、なあるほどぉ~」

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■ <忙しい方はここだけ>

世の中変わった。企業経営、サラリーマン意識、家族の繋がり、男女の関係・
・・・などなど。戦後の日本の社会変動の中で、大きく変わったのはいろいろ
あるが、中でも【女性像】は大きく変わった。変わりつつあるといったほうが
正しいかもしれない。

本書は、「昔からの女性的な女性=アニマ型女性」に変わって「男性的な指向
を持ち、行動力を持った女性=アニムス方女性」がこれからの社会をリードし
ていく・・・というひとつの仮説を、アニマ代表の広末涼子とアニムス代表の
藤原紀香の対比の中で展開する。

TVコマーシャルやドラマなどで誰もが知っている二人の女性タレント。微妙
に色合いが異なる二人の女性を題材にしながら、彼女達を見つめる一般の目線
の根っこにあるものを掘り下げている。

著者が行った女子大生ヒアリング調査によれば、「ヒロスエ支持派は圧倒的少
数で、逆にほとんどの女子学生は藤原紀香に共感と強い憧れを抱いている」と
いう。そこには好き嫌いという判断ではなく、その生き方に賛成か反対かとい
う自分のライフスタイルを写す鏡としての二人の存在があるのだ。

アニマ vs アニムスの対比は、興味深いコントラストを与え、時代の雰囲気、
価値観の変化、日本の消費行動を左右する要因、様々な社会的動きの深層を写
し出している。

ヒロスエファンの方も、紀香大好きな方も、是非。

おすすめ度は、★★★★☆+アニムス
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■ <お暇な方は、もう少し>

ふたりのタレント考のエッセンスを・・・

ヒロスエ&紀香考察:

 広末は目元の優しいいかにもおっとり型のお嬢さんタイプ。 
 高知市生まれで、タレントを目指し一人上京、14歳のとき
 ニキビのクレアラシルのCMでデビューを果たした。
 その後、ドコモのキャラクターに選ばれたのが契機となって
 人気爆発。若い男性の心とらえた。
 さらに母親層の気持ちも捉えることができた。
 「うちの娘もあんなふうにかわいく明るく・・・」なんて
 思わせる雰囲気があったのだ。
 ヒロスエには、おじいさんおばあさん層までもひきつける、
 古きよき時代のお嬢ちゃん的な雰囲気が備わっていた。
 ドコモの躍進とヒロスエの人気はともに上昇気流に乗る。

 ところが99年、藤原紀香を起用したJフォンに思わぬ
 辛酸をなめさせられ、ヒロスエ人気にも翳りが・・・
 そして早稲田大学の一芸入試を受けて合格、6月まで登校
 しなかったことが多くの人、特に女性から総すかんを食らう
 ことにつながる。

 これは、「可愛いこちゃん」ブームの終焉という時代の流れ
 とも一致する。顔黒娘や厚底サンダルの反体制派が闊歩する
 時代となっては、可愛いこちゃん=自分達のお手本=モデリ
 ングという時代が終わったのである。

 そこに登場したのがナイスバディの藤原紀香だ。
 CMでは、Jフォン、カンチューハイの宝酒造、日本航空など
 彼女の経済効果は300億円とも言われている。

 藤原紀香は、セクシィーだといわれるが、媚びるようなセク
 シーさは皆無。女が女であるためのセクシーさであり、男に
 捧げるためのものではないことだ。
 自分のためのセクシーさ、これがかえって女性たちの好感を
 得たのだ。
 紀香のセクシーさは、「受身ではなく発散型」「堂々と自分を
 異性にも同姓にもアピールする」ためのセクシーさなのだ。

 
かつてよく言われていたシンデレラ・コンプレックス(生活の恐怖を、いつか
素敵な男性にさらってもらって一掃したい)はすでに過去のものになり、「家
庭の女性」の時代から「社会の女性」の時代になったのだという。

こういった社会の変化を、女性タレントの人気の隆盛と凋落を材料に分析して
いる。社会の様相を捉えるひとつの視点として面白いものがある。 

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| ↓
|  地上には女性しかいない。男も実は本来女性なのだが、男のお面を
|  無理やりかぶって虚勢を張っているだけだ。
|  というようなことを、かの竹内久美子女史は言っていた。
|
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僕は時代の変化を象徴する女性タレントとして、「江角マキコ」もあげてもい
いのではないかと思う。
ショムニというTVドラマで、庶務2課の地味~な仕事をしながら、最後に男
をズカっとたしなめるきめセリフを吐き、ドラマを締める役柄を演じていた。

江角マキコも藤原紀香も背が高い。女性の高身長は、どちらかといえばハンデ
ィと考えられていたが、彼女たちは、それを有利に働かせ、「見下ろし願望」
に火をつけたのではないだろうか。厚底は彼女達が誘引だったのでは・・・な
んて思ったり・・・。

時代を映す鏡タレント。山口百恵、松田聖子なども、女性の生き方に影響を与
えている。

人の心理はとても微妙で、完全無欠のタレントは、いまひとつ人気が薄い。
大根足だった山口百恵や、離婚した松田聖子、愛人とか高級コールガールとか
いう噂を引きずる叶姉妹など、スターには微妙な色合いの「陰」の部分が必要
なのかもしれない。

ヒロスエ人気の下降は、可愛さも人気も学歴(の切符)も手に入れてしまい、
それは、人のジェラシーという「虎の尾」を踏んでしまったということだとい
う。

ところで、僕のビビット度は、マキコ=ノリカ>ヒロスエ・・・なか。
(そういえば最近は、タナカ・マキコも伏魔殿で頑張っている)

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■ <読んで欲しい方>
  コマーシャルに出る女性タレントに関心ある方
  藤原紀香ファンのかた
おすすめです。
  (ヒロスエファンは読まないほうが無難)
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■ <オススメ度>

  ★★★★☆+アニムス

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2001.05.18[金]:【ヒロスエが藤原紀香に勝てなかった理由】..★★★★☆+ア
ニムス
 東洋経済新報社/ ISBN4-492-04139-7/1400円/213P
2000.05.17[木]:【--】..収支分析?&?

2000.05.16[水]:【「溜める」技術】..高千穂 彰..★★★★☆+溜める
 日経BP社/ ISBN4-478-70223-3/1400円/172P
2000.05.15[火]:【失敗を楽しもう】..中谷彰宏....★★★+ネタ
 ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70223-3/1400円/172P
2001.05.14[月]:【マネーメイカーズ(上)】..ビンガム..★★★★★+100万

産業編集センター/ ISBN4-916199-28-6/1700円/454P
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今週の節約小計 5900円
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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  理由=りゆう

  理由= 理屈+由緒 =ものごとの因果関係を由緒正しく理屈付け
     (原因を説明するとき使うことば)
     (理科の自由研究をするときは、理由を探ると楽しい)

  理由= 屁理屈+自由=シノゴノ言い逃れをしたい時は自由に屁理屈を
            生み出せる。
     (いいわけするとき使うことば)

  
   しんのすけ@e漢字.com
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東京の日出:04:34 -0分 対前日
東京の日入:18:42 +1分 ”
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Posted by webook at 01:22

2001年04月24日

【首相公選】..小田全宏........................★★★★+首相公選

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 首相公選 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字62= 首相 】
   ◎ プレゼント:【 e-Bizプロデュース 】New
           
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■著書名:【首相公選】 大改革への実行プログラム

----------------------------------------------------------------------
■ジャンル:政治、社会
----------------------------------------------------------------------
■著者:小田全宏(おだ・ぜんこう)
1958年滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。(財)松下政経塾等を経て、
現在、(株)ルネッサンス・ユニバーシティ代表取締役会長。地球市民会
議代表。著書に「国民が目覚めるとき」ほか。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 サンマーク出版/ISBN4-7631-9373-2/1200円/201P
2001/3/29 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

 「小泉さんの次を選ぶときは、首相公選・・・かな?!」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

小泉、橋本、亀井、麻生の4氏による自民党総裁予備選挙。自民党でない人も
結構注目していたのではないだろうか。各氏の政策がではない、派閥政治とい
う従来の因習が崩れるかもしれない・・・という一点に視線が注がれ、国民的
な盛り上がりを見せていた。
しかし、それは自民党員でない多くの人にとっては、テレビ・ニュースという
安全地帯を挟んだ「傍観」でしかない。傍観者としての「興」が少しだけ面白
みを増した程度の話なのだ。

本書は、そうこを一歩踏み出し、有権者が本当に「参加」する首相公選を目指
したものだ。

2000年11月、「総理大臣を国民の手で生み出そう」という熱い志をもって、「
首相公選の会」が活動を開始した。本書は、そのコンセプトを本というメディ
アを通して詳しく語りかけている。

首相公選制の全貌を解説するとともに、実行すべき活動のプログラムを提示し
ている。

「政治=無関心+諦め」という公式にどっぷりつかってしまった僕達にもう一
度、「何かおかしいんじゃない?」を「じゃあこうしてみたら」という行動に
結びつくきっかけを与えるかもしれない・・・。

ここから先は読んだ人におまかせ~。

おすすめ度は、★★★★+首相公選
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

自民党の総裁選挙≒首相選挙は、小泉、橋本、亀井、麻生4氏の戦いとなり、
意外に盛り上がったように思う。地方の自民党党員党友による予備選挙で圧倒
的な支持を得た小泉純一郎氏は、今日にも自民党の両院議員総会で次期総裁に
選ばれる運びのようだ。
予想外に国民的フィーバーとなったのは、いつもなら派閥力学による密室の談
合で決まるにちがいないといった半ば「あきらめ」と「興ざめ」の雰囲気が、
今回はどうも違うらしい・・・という流れを感じることができたからだ。
結果は、小泉氏が「地殻変動が起きているらしい」と表現したとおりの状況に
なった。

しかし、考えてみたい。国民的な盛り上がり?って何だったんだろう?
テレビや新聞の報道で、いつもと違う流れがあるらしい・・・という場の雰囲
気を感じて満足しただけではなかっただろうか・・・。首相というこの国のリ
ーダーを決めるにあたり、多くの人は、はやり「傍観者」に過ぎなかったとい
うのが現実ではないだろうか。

日頃、派閥政治や密室政治に飽き飽きしていた人達が、なんとなく自分の思っ
ていた方向と同じに「流れ」があるから、まあそれでいいや・・・と、対岸の
騒動に共感を覚えた・・・・それがフィーバーの正体。
何も手を出さない、参加しない、見ているだけという「政治的無関心」は、こ
の国の将来を陰を落とす社会的底流を形作っている。

本書は、そういう状況の中、大きな流れを変える「小さな行動」を訴えてかけ
ている。

日本の総理大臣は中曽根氏以後の15年間、平均任期は1年にも満たないとい
う。15年で16の内閣、11人の首相だそうだ。毎年サミットで先進国の首
脳が顔を合わせるが、日替わり定食の様相である。これでは世界も相手にして
くれないかもしれない。
こうした中で2000年11月、著者を中心とした日本政策フォーラムを母体
とした「首相公選の会」が発足した。本書は、その会が考える首相公選のプロ
グラムを詳しく説明した本だ。

政治的色合いは当然「ある」。政治的偏りは多分「ない」。
一市民の立場から、この国をよくしていこうという視点で書かれ、具体的な施
策が分かりやすく書かれているのがいい。

各国の首相(大統領)公選の仕組みとの比較や、日本の政治システムの改革案
、憲法改正との関係など、興味深い内容がある。

例えば「行政府長官と国会議員の兼職は禁止」「議員の政党束縛を開放する」
などユニークな発想がある。
__________________________________
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01014847
| ↓
|  「首相公選の会」のホームページ
|     http://www.shushokosen.org/
|    2001.4.24現在で、7801人が署名している。
|
|              => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
僕は、政治的にはどちらかといえば中性だし、どちらかといえば無党派総とい
う「その他おおぜい」に属している。そうは言っても、やはり、多くの人の気
持ちが伝わる民主的な国のあり様には関心がある。

政治的に関心の薄かった僕が、過去に一度だけ興奮したのは、細川内閣がさっ
そうと登場した時だった。『鄙の論理』を著していた細川護煕氏に創造的な国
の舵取りを期待したものだった。そうそう、大前氏が都知事選に出たときも期
待したなぁ。

そして今また、新しい蠢きを感じる。
本書の「首相公選」という動きが、もし大きなウネリを生じるなら、ネットを
通じて国が動く「はじめてのケース」になる。

「首相公選の会」は、1260万人の署名を集めるという壮大な実験をしてい
る。1260万人とは、日本の人口の10分の1にあたる数字だ。

ライアル・ワトソンの「生命潮流」に出てくる“百匹目の猿”の話(九州の幸
島に生息する野生のサルは、海水でイモを洗って食べる。初めは勇気ある一匹
、そして二匹、三匹・・・100匹目の猿が同じことをし始めたとき、何千も
の猿が同じにイモを洗い始め、海を隔てた近隣の島でも同じような現象が生じ
たというもの)のようになだれ現象がおきるかどうか・・・・

この壮大な実験を(ちょっと期待しながら)注目してみたい・・・。

----------------------------------------------------------------------
■ <読んで欲しい方>
  有権者の方
  政治にあんまり興味のない方
  自民党党員の方
  小泉さんと真紀子さん
おすすめです。
----------------------------------------------------------------------
■ <オススメ度>

  ★★★★+首相公選

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2001.04.27[金]:【】..

2000.04.26[木]:【】..

2000.04.25[水]:【】..

2000.04.24[火]:【首相公選】..小田全宏............★★★★+首相公選
 サンマーク出版/ ISBN4-7631-9373-2/1200円/201P
2001.04.23[月]:【e-Bizプロデュース】J.Y.Tajima ★★★★+eBiz-e+e
 SCC/ ISBN4-88647-224-9/2400円/201P
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| ̄ Webookプレゼント企画 第9弾
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|  ●『e-Bizプロデュース』 4冊
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|  → メール先:webook2001@yahoo.co.jp
|  → タイトル:e-Biz+お名前
|  → 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
|  → 〆切:5/5(土)子供の日
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|  Julesさんのご協力で実現しました。ふるってご応募くださいませ。
|
|
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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-09 ・ ・ ・ ‥… □■
 
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-059【e漢字62=首相】 ・… □■

 首相=しゅしょう。
 首相=「首」を「相」談する人
 いままでは、自らの首(職)を党の幹部と相談する人が首相であった。
 これからは、直接国民に相談する人になってほしいものだ。

    しんのすけ@e漢字.com
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東京の日入:18:22 +1分 ”
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Posted by webook at 01:14

【首相公選】..小田全宏........................★★★★+首相公選

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■著書名:【首相公選】 大改革への実行プログラム

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■ジャンル:政治、社会
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■著者:小田全宏(おだ・ぜんこう)
1958年滋賀県生まれ。東京大学法学部卒業。(財)松下政経塾等を経て、
現在、(株)ルネッサンス・ユニバーシティ代表取締役会長。地球市民会
議代表。著書に「国民が目覚めるとき」ほか。
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■出版社:
 サンマーク出版/ISBN4-7631-9373-2/1200円/201P
2001/3/29 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「小泉さんの次を選ぶときは、首相公選・・・かな?!」

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■ <忙しい方はここだけ>

小泉、橋本、亀井、麻生の4氏による自民党総裁予備選挙。自民党でない人も
結構注目していたのではないだろうか。各氏の政策がではない、派閥政治とい
う従来の因習が崩れるかもしれない・・・という一点に視線が注がれ、国民的
な盛り上がりを見せていた。
しかし、それは自民党員でない多くの人にとっては、テレビ・ニュースという
安全地帯を挟んだ「傍観」でしかない。傍観者としての「興」が少しだけ面白
みを増した程度の話なのだ。

本書は、そうこを一歩踏み出し、有権者が本当に「参加」する首相公選を目指
したものだ。

2000年11月、「総理大臣を国民の手で生み出そう」という熱い志をもって、「
首相公選の会」が活動を開始した。本書は、そのコンセプトを本というメディ
アを通して詳しく語りかけている。

首相公選制の全貌を解説するとともに、実行すべき活動のプログラムを提示し
ている。

「政治=無関心+諦め」という公式にどっぷりつかってしまった僕達にもう一
度、「何かおかしいんじゃない?」を「じゃあこうしてみたら」という行動に
結びつくきっかけを与えるかもしれない・・・。

ここから先は読んだ人におまかせ~。

おすすめ度は、★★★★+首相公選
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■ <お暇な方は、もう少し>

自民党の総裁選挙≒首相選挙は、小泉、橋本、亀井、麻生4氏の戦いとなり、
意外に盛り上がったように思う。地方の自民党党員党友による予備選挙で圧倒
的な支持を得た小泉純一郎氏は、今日にも自民党の両院議員総会で次期総裁に
選ばれる運びのようだ。
予想外に国民的フィーバーとなったのは、いつもなら派閥力学による密室の談
合で決まるにちがいないといった半ば「あきらめ」と「興ざめ」の雰囲気が、
今回はどうも違うらしい・・・という流れを感じることができたからだ。
結果は、小泉氏が「地殻変動が起きているらしい」と表現したとおりの状況に
なった。

しかし、考えてみたい。国民的な盛り上がり?って何だったんだろう?
テレビや新聞の報道で、いつもと違う流れがあるらしい・・・という場の雰囲
気を感じて満足しただけではなかっただろうか・・・。首相というこの国のリ
ーダーを決めるにあたり、多くの人は、はやり「傍観者」に過ぎなかったとい
うのが現実ではないだろうか。

日頃、派閥政治や密室政治に飽き飽きしていた人達が、なんとなく自分の思っ
ていた方向と同じに「流れ」があるから、まあそれでいいや・・・と、対岸の
騒動に共感を覚えた・・・・それがフィーバーの正体。
何も手を出さない、参加しない、見ているだけという「政治的無関心」は、こ
の国の将来を陰を落とす社会的底流を形作っている。

本書は、そういう状況の中、大きな流れを変える「小さな行動」を訴えてかけ
ている。

日本の総理大臣は中曽根氏以後の15年間、平均任期は1年にも満たないとい
う。15年で16の内閣、11人の首相だそうだ。毎年サミットで先進国の首
脳が顔を合わせるが、日替わり定食の様相である。これでは世界も相手にして
くれないかもしれない。
こうした中で2000年11月、著者を中心とした日本政策フォーラムを母体
とした「首相公選の会」が発足した。本書は、その会が考える首相公選のプロ
グラムを詳しく説明した本だ。

政治的色合いは当然「ある」。政治的偏りは多分「ない」。
一市民の立場から、この国をよくしていこうという視点で書かれ、具体的な施
策が分かりやすく書かれているのがいい。

各国の首相(大統領)公選の仕組みとの比較や、日本の政治システムの改革案
、憲法改正との関係など、興味深い内容がある。

例えば「行政府長官と国会議員の兼職は禁止」「議員の政党束縛を開放する」
などユニークな発想がある。
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|  「首相公選の会」のホームページ
|     http://www.shushokosen.org/
|    2001.4.24現在で、7801人が署名している。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
僕は、政治的にはどちらかといえば中性だし、どちらかといえば無党派総とい
う「その他おおぜい」に属している。そうは言っても、やはり、多くの人の気
持ちが伝わる民主的な国のあり様には関心がある。

政治的に関心の薄かった僕が、過去に一度だけ興奮したのは、細川内閣がさっ
そうと登場した時だった。『鄙の論理』を著していた細川護煕氏に創造的な国
の舵取りを期待したものだった。そうそう、大前氏が都知事選に出たときも期
待したなぁ。

そして今また、新しい蠢きを感じる。
本書の「首相公選」という動きが、もし大きなウネリを生じるなら、ネットを
通じて国が動く「はじめてのケース」になる。

「首相公選の会」は、1260万人の署名を集めるという壮大な実験をしてい
る。1260万人とは、日本の人口の10分の1にあたる数字だ。

ライアル・ワトソンの「生命潮流」に出てくる“百匹目の猿”の話(九州の幸
島に生息する野生のサルは、海水でイモを洗って食べる。初めは勇気ある一匹
、そして二匹、三匹・・・100匹目の猿が同じことをし始めたとき、何千も
の猿が同じにイモを洗い始め、海を隔てた近隣の島でも同じような現象が生じ
たというもの)のようになだれ現象がおきるかどうか・・・・

この壮大な実験を(ちょっと期待しながら)注目してみたい・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  有権者の方
  政治にあんまり興味のない方
  自民党党員の方
  小泉さんと真紀子さん
おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★+首相公選

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2000.04.26[木]:【】..

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2000.04.24[火]:【首相公選】..小田全宏............★★★★+首相公選
 サンマーク出版/ ISBN4-7631-9373-2/1200円/201P
2001.04.23[月]:【e-Bizプロデュース】J.Y.Tajima ★★★★+eBiz-e+e
 SCC/ ISBN4-88647-224-9/2400円/201P
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|  Julesさんのご協力で実現しました。ふるってご応募くださいませ。
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-059【e漢字62=首相】 ・… □■

 首相=しゅしょう。
 首相=「首」を「相」談する人
 いままでは、自らの首(職)を党の幹部と相談する人が首相であった。
 これからは、直接国民に相談する人になってほしいものだ。

    しんのすけ@e漢字.com
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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東京の日出:04:57 -1分 対前日
東京の日入:18:22 +1分 ”
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《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Posted by webook at 00:27

2001年03月21日

【eブレークスルー】..大前研一................★★★★☆+ガラポン

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= もくじ =

   ◎ 本日の一冊:【 eブレークスルー 】
   ◎ カラコラム:【 e漢字47 = 危機 】
   ◎ プレゼント:【 マッキンゼー式 世界最強の仕事術 】3/30〆切
【 サービス王になろう2 】4/4〆きり

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【eブレークスルー】

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■ジャンル:ビジネス、社会
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■著者: 大前研一(おおまえ・けんいち)+テレビ東京
  〈大前〉1943年福岡県生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院原子力工
   学科で博士号取得。カリフォルニア大学ロサンゼルス校政策学部教授、
  (株)大前・アンド・アソシエーツ代表取締役。
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■出版社:
 ダイヤモンド社/ISBN4-478-18025-3/1500円/269P
2001/2/16 第1刷
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■ <ワン・チョット>

 「ガラガラポンは、eことだ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

毎週土曜日の午前10時半、東京12チャンネルは、なかなかためになる。
大前研一&飯星景子のキャスティングで、毎週トレンディな話題を取り上げる
番組だ。大前@Workビルにあるスタディオで録画されている。

本書は、その「大前研一のガラポン2000!!」と「大前研一の頑張れ、日
本!!」から時代の深層をえぐる話題をあつめて再構成したものである。

ビジネスモデル特許や携帯電話ビジネスなどデジタル革命・モバイル革命の本
質を分かりやすく解説した第一部、大学、学歴、英語教育などこれからの日本
を変えていくための大学や教育制度への提言をする第3部など、eビジネスの
洞察だけでなく、この国の仕組みや制度などにも踏み込んだ変革の提言が面白
い。

土曜日に朝寝坊してガラポンを見逃し、「あ、しまった」と思った方は、本書
でゆっくり楽しんでみるのがいい。

おすすめ度は、★★★★☆+ガラポン
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■ <お暇な方は、もう少し>

第一部のダイバー革命・モバイル革命から面白いところをちょっと・・

「電子財布」を握ったところが勝つ、という。それはカード会社なのか、銀行
なのか、それともAOLとかのプロバイダーなのか、サイバーキャッシュみた
いなところか・・・。
アメリカはカード社会だが、便利さの対価として手数料3~4%を払っている。
最近はデビッドカードがタクシーでも使えるようになったが、これも1%の手
数料を抜かれる。
そこで、著者が注目するのは日本ではおなじみの月末〆一括引き落とし・・・
というワザ(なんだか柔道のワザみたいだ)だ。これはアメリカでは新鮮に映
るらしい。日本もこういった得意技を生かしていけば世界に太刀打ちできるの
ではないかというわけだ。
(ちなみに、月末一括払いのシステムは、大前氏とオムロンの立石氏が83年
にとって特許だという)

仕組みに加えて重要なのが、どんなツールを財布にするか・・という点だ。
やはり、だれでもが持ち歩く小さなもの。しかもネトワークにつながっている
もの。・・・当然携帯電話という結論にいきつく。

世界に10億口座をつくることを目論むシティバンクのimodeプロジェク
トなどを紹介しながら、次世代携帯電話をにらんだ戦略の流れを解説する。

社会の仕組みや技術の趨勢を敏感に嗅ぎ取りながら、これからの社会インフラ
としての電子財布を握るのは誰か・・・注目すべきポイントが解説される。

「情報の流れがカネの流れを生み、カネの流れが情報の流れを生む」という2
1世紀の潮流は、いろんなところにその芽を出している。

この他、学歴、教育、英語、郵貯問題、税制など、聞かせてくれる内容が盛り
だくさんだ。
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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=01007105
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|   ゼロリセットするのは、怖いが、そういうことをやっても大丈夫な
|   時代になってきたのはうれしいこと。
|   会社も人生もガラガラポンしてみたい?
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
12CHは、ほかの民法と少し色合いが異なり、ビジネス系の番組がけっこう
いける。平日夜11から放送される「ワールドビジネスサテライト」もグーだ。
トレンディタマゴは、見逃せない。ウエブサイトも探検すると楽しい。
  http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/

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■ <読んで欲しい方>
  インターネット時代の潮流を知りたいかた
  ネットビジネスの本質をかじりたい方
  ガラポンを見逃したかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

  ★★★★☆+ガラポン

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2001.03.23[金]:【】..

2000.03.22[木]:【】..

2000.03.21[水]:【eブレークスルー】..大前研一......★★★★☆+ガラポン
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-18025-3/1500円/269P
2000.03.20[火]:【--】..春分の日

2001.03.19[月]:【トヨタとGAZOO】..デルフィス..★★★+くるま
 中央経済社/ ISBN4-502-35782-0/1800円/239P
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|   「サービス王になろう2」3冊。しかも著者中谷彰宏氏サイン入り
|   http://www.hoops.ne.jp/~webook/2001.03/2001.03.02.htm
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|  ● メール先:wada@ohtapub.co.jp <= ?????
|      cc: webook2001@yahoo.co.jp
|  ● タイトル:サービス王2+お名前      
|  ● 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴、コメント
|  ● 〆切:4/4(水)
| 
|  オータパブリケイションズの和田清かさんのご協力です。
|  になやら極秘企画もあるようで、あて先はオータパブリケイションズ
|  の和田さんです。しんのすけは ccでメール下さい。
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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|  『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』 5冊
|    英治出版 2001年4月新刊(4月10日発売予定)
|    著:イーサン・M・ラジエル
|    訳:嶋本恵美、田代泰子
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|   この本のコメントをどこかのオンライン書店に書きこむよって
|   お約束いただける方に一冊プレゼント。(抽選で5名様)
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|      cc: webook2001@yahoo.co.jp
|  ● タイトル:マッキンゼー+お名前      
|  ● 本文:コメントを書きこむ予定のオンライン書店名(いくつでも)
|       住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook歴
|  ● 〆切:3/30金
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-00 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-07 ・ ・ ・ ‥… □■
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-042【e漢字47= 危機 】・ … □■

  危機=きき。
  危機管理が重要である・・・てなことで、危機について
  の対応策があちこちで議論されている。
  さて、その危機。本来は 「危険」+「時機」のストラクチャーだが、
  フランスのシラク大統領がうまい解釈を残しているという。(日経の
  春秋より)
  【危機】=「危険」+「機会」
  つまり、危険なときは、同じにチャンスでもあるということだ。
  ガケッぷちにたった日産の危機を改革のチャンスに生かしたゴーン社長
  は、注目のまとである。
  英語でも変化(Change)しないといけない時は、同時に機会、つ
  まりチャンス(Chance)でもある。gがcに替わるだけである。

         しんのすけ@e漢字.COM
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Posted by webook at 00:16

2001年02月20日

【地球人口100億の世紀】..大塚他...............★★★☆+人口

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    ◎ 本日の一冊:【 地球人口100億の世紀 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字31= 迷う 】
    ◎ プレゼント:【 eラーニング 】 H&I Persents
            【 インターネット広告実践法 】富士通総研Presents

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■著書名:【地球人口100億の世紀】

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■著者: 大塚柳太郎(おおつか・りゅうたろう) &鬼頭宏(きとう・ひろし)
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■出版社:ウェッジ/ISBN4-900594-32-6/1200円/244P
     1999/12/ 第1刷
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■ジャンル:社会、人口問題
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■ <ワン・チョット>

「人類はなぜ増え続けるのか・・・?。」
  
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■ <忙しい方はここだけ>

「地球人口がいつか爆発する。食糧不足が到来する」という人口爆発説は、ど
こかで聞いたことがある。(私の場合、農林水産省か農協の回し者先生の特別
意見ぐらいの認識しか持っていなかったけれど・・)。
本書の巻頭にあるように
「21世紀後半には、100億の大台に達するのは避けられそうにもない。
  その増加が途上国で起きることも間違いない。そのうえ、21世紀には
  途上国の人びとの生活水準を少しでも向上させようとすれば、私達はき
  わめて難しい問題に直面していることになる」(巻頭言)
までは認識していたとしても、
 「地球人口がどのような経緯をたどって膨張してきたのかさえ、充分に理
  解されているとはいいがたい」(巻頭言)
となると自分の知識のあやふや加減がきゅうに膨らんでくる。

人口学という学問分野も目新しい領域であるが、本書は地球学という立場にた
った考察があり、ユニークさに輪をかけている。
科学的論理で人口問題を論究されると納得である。

長寿と人口問題は切っても切り離せない。先の20世紀前半では日本も威張れ
るほどの先進国ではなかった。20世紀は日本の人口がずいぶん増加した時代
でもあったのだ。

本書は高齢化社会の課題にも言及し、その解決策は「健康な高齢者が活躍でき
る社会」ををめざし労働年齢のアップを提言している

少子化社会が、日本の社会問題としてクローズアップされるなか、一方で人口
爆発という地球規模の問題も起きている。新世紀の入り口に立ったいま、視点
をスペースシャトルに置いて読んでみたい一冊。

おすすめ度は、★★★☆+人口
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■ <お暇な方は、もう少し>

3部構成で、第1部「人類生態学からみた人口」は人口増化の経緯を分析する。
キーワードで紹介するなら「食糧生産と人口支持力」「農耕文化の違いで人口
支持力に差」「出生率低下の効果はすぐには現れない」「アフリカの人口は倍
増する」等々。
ちなみに東京のみならず、田舎の町でも外国人労働者の姿をよく見かけるよう
になった。途上国の人口増は先進国の日本では関係ないと思っても他人事でな
い影響を既に受けて受けているのである。

第2部は「人口減少のメカニズムと先進国の行方」。着目キーワードは「出生
力転換はどのように始まったか」「晩婚、非婚と小子化」「少子社会型の経済
学の模索」「アクテ(I2ヴエイジング社会の創造」など。
「日本列島の人口波動」では縄文前期から現在、さらに2075年までの人口
の成長と停滞を図示して解説している。人口爆破が一目瞭然であり、停滞と成
長の波動は新たな文明の転換、例えば経済構造の変化と関連づけている。

第3部は、人間の限界と「人口」の意味 と題して2人の著者と松井氏のデス
カッション。「急激だった日本人の人口転換」「誰が出産の意志を決定するか
」「こどもをつくる価値観の変化」「高齢者の概念を変える」「食文化という
食糧問題」「少子化は先進国だけの問題か」「どうしたら日本の出生率は高ま
るか」などの興味を呼ぶ鼎談がある。
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@ 戻る 人口 表紙 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99054652
| ↓
|  将来推計人口のデータベースはここ:
|   http://www1.ipss.go.jp/tohkei/Mainmenu.asp
|  
|
|  地球村の高木善之氏監修の「人口爆発は、なぜ起きる?」も
|  簡単な読物としておすすめ
|   http://www.ecology.or.jp/9712/earth.html
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
本日は、善之助(黒豆博士)モードでご紹介。

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■ <読んで欲しい方>
  農業は大切にしたいと思う方
  人口爆発が気になる方
  人口問題とビジネスを関連づけたい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

 ★★★☆+人口

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2000.02.22[木]:【】..

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2000.02.20[火]:【地球人口100億の世紀】..大塚他.......★★★☆+人口
ウェッジ/ ISBN4-900594-32-6/1200円/244P
2001.02.19[月]:【人生について数字が教えてくれること】..★★★★+数字
角川書店/ ISBN4-04-791357-X/1400円/182P
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|  ◆ タイトル:インターネット+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook暦、コメント
|  ◆ 締切り:2001/2/28(水)
|
|   著者、田中秀樹さん(富士通総研)のご好意で実現しました。
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| <応募方法>
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|  ◆ タイトル:eラーニング+あなたのお名前
|  ◆ 本文:住所、氏名、年齢(年代)、職業、Webook暦、コメント
|  ◆ 締切り:2001/2/22(木)
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|   H&Iの江守さんのご協力です。
|  
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2001-00 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-05 ・ ・ ・ ‥… □■

平田さんからのお便りです。西澤先生のタイトルに間違いがありました。
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> 平田@岩手です。
> いつもお世話になります。以前、本のプレゼント「ソフトな政治」に
> 当選させていただきました。
> 別にどっちでも良い訂正ですけど、webook2/14(   )で
>
> > んでいた。(ちなみに赤色ダイオードは現在岩手大学学長の西沢潤一氏の開 発
> > である)緑もやや遅れて製品化された。ところがそれらより波長が短い青や 紫
>
> とありましたが、
> 国立の「岩手大学」の学長は海妻矩彦先生です。
> 西沢先生は岩手「県立」大学の学長さんです。
> 西沢先生のような世界的に高名な先生が、なぜに岩手「県立」大学なのか、と
いう点
> もいろいろな人間模様が想像されて興味深いとことです。
>
----------------------------------------------------------------------
  大変失礼しました。平田さん、情報ありがとうございました。

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-024【e漢字31=迷う】 ‥… □■

迷う=まよう。
 人生は選択の連続。程度の差はあれ、いつも何か選んでいる毎日ですね。
 でも、ちょっと大きなことで選択肢がたくさんあると、どれにしようかと
 まよっちゃう。
 大学も8つくらいあって、どれにしようかなんて迷ったり。
 迷う = 米(選択肢が8つ)+ 道 というストラクチャー。
 8つも分かれ道があっては、かないません。

 そこで、松下翁の言葉が登場・・・(Denの松山さんメールから転載)
  ------------------------------------------------------------
「迷う、ということは一種の欲望からきているように思う。
ああもなりたい、こうもなりたい、こういうふうに出世したい、
  という欲望から迷いがでてくる。
それを捨て去れば問題はなくなる。」 松下 幸之助(松下電器創業者)
    [Den-master] 松山太河 (Taiga Matsuyama)
    [BackNumber] http://www.egroups.co.jp/group/denjp/
  ------------------------------------------------------------

           しんのすけ@e漢字.COM
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 【こりゃe漢字】メルマガ => メルマにて発行中 m00028090
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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東京の日出:06:22 -1分 対先前日
東京の日入:17:28 +1分 ”
日昼時間 :11:06 +2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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Posted by webook at 00:04

2001年02月07日

【サラリーマン税制に異議あり!】..斎藤貴男....★★★☆+愚民政策

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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 サラリーマン税制に異議あり! 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字=うたう 】
    ◎ プレゼント:【 eラーニング 】 H&I Persents

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【サラリーマン税制に異議あり!】

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■著者: 斎藤貴男(さいとう・たかお)
  1958年東京都生まれ。バーミンガム大学大学院修了。ジャーナリスト。
  日本工業新聞記者、『プレジデント』編集者、『週刊文春』記者等を経て
  フリーに。著書に「カルト資本主義」など。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:NTT出版/ISBN4-7571-2054-0/1200円/226P
   2001/2/9 第1刷
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■ジャンル:その他、社会、税制
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■ <ワン・チョット>

「誰の為の税制か?・・。」
  
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■ <忙しい方はここだけ>

サラリーマン税制。といってもそういう名前の税制があるわけではない。毎月
給料から天引きで会社が(事務代行をして)収めている源泉徴収税と、年末の
年末調整という仕組みのことだ。

このふたつは、為政者にとってはまことに効率的で捕獲率の高いシステムであ
り、愚民化政策としても機能してきた。
一方、納税者であるサラリーマンにとっては、「独立心や想像性、何よりも個
人としての自由と尊厳を根こそぎ奪いつくしている」仕組みでもある。

本書の著者は、この日本独特の所得税制について独自の調査と考察を行い、い
まの税制のありかた、そして今後の税制改革の動きに“異議あり!”と正面か
ら挑んでいる。

著者自身、サラリーマンとフリーの間をいったりきたりして、税金というもの
に対する見方の違い(自分自身の感じ方の違い)を身をもって体験している。

税金の歴史的背景、これまで何度かあった法廷闘争の状況など、税金に係わる
調査と考察はなかなか緻密。

サラリーマンが、普段ほとんど気にしない(ようなし組になっている)税金に
ついて、考え直すよい材料がある。
いつも自分のポケットに手をつっこんでお金をとられている姿を思い起こすた
めに・・・。そして、正しく税金が使われるようにモニターし、働きかけかけ
る国民になるために。
考える人・・・は、読むべし。

おすすめ度は、★★★☆+愚民政策
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■ <お暇な方は、もう少し>

日本の税体系が作られた歴史的背景や、いくつかの税金訴訟などを紹介しなが
ら、サラリーマンが納税者としての自覚を取り戻す(ないものを身につける?)
ための解決案を提示している。

源泉徴収税は、国が税金を捕獲するという意味では、実によくできたシステム
である。なにせ、事業主(会社)に納税手続きを代行させ(しかも只で・・)
、払うサラリーマンはお金をだしている意識をもたせないしかけ(年末調整で
ちびっと戻ると喜ばせる)は、傑作!?である。

税務マンの内部手記も紹介されているが、その仕組みを自画自賛した内容も紹
介されている。

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|  国税庁のタックスアンサー
|    http://www.taxanser.nta.go.jp/
|  東京税理士会
|   www.tokyozeirishikai.or.jp
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先の税制調査会会長をつとめた加藤寛氏(千葉商科大学学長)のお墨付き。

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■ <読んで欲しい方>
  税金にまったく関心のないかた
  源泉徴収税に不満なかた
  税金について考えたいかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★☆+愚民政策

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2001.02.09[金]:【】..

2000.02.08[木]:【】..

2000.02.07[水]:【サラリーマン税制に異議あり!】..斎藤貴男..★★★☆+愚
民政策
NTT出版/ ISBN4-7571-2054-0/1200円/226P
2000.02.06[火]:【成功の方程式】..中谷彰宏......★★★☆+方程式
ダイヤモンド社/ ISBN4-478-70214-4/1500円/293P
2001.02.05[月]:【Q&AでわかるMBA実践ビジネス問題集】..★★★★★+楽し み
日本経済新聞社/ ISBN4-532-40188-7/1500円/142P
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今週の節約小計 4200円
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-018【e漢字26=うたう】‥… □■

  うたう。
  歌う謡う唄う唄う謳う・・・いろんなのが出てくる。
  ワープロ(ってなつかしい)で変換すると同じ「うたう」でも
  いろんなのが出てくる。
  微妙に違うからこそ、字も違う。さあて、どうちがうんやろ?
  唄う:子守唄は、この唄をつかう。子守りをしておこずかい(貝)を
     もらった時代は、ずーっと昔のこと。
  謡う:民謡をうたうときは、謡う。こぶしが、揺れる感じだね。、
  歌う:ふつうに歌う。「可」能性がふたつも重なってて、ちょっとぐらい
     正確さに欠けててもヘイキ平気。
     歌う時は楽しく行こう。
  謳う:強調して述べる、ほめそやす。
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> ところで、鮫は魚だと思います。
 とメールを頂きました。ぁぁぁ・・・そうでしたぁ。エラで呼吸して
 ますね。ゴメンナサメませ。魚偏は、ちょっとミスりました。ハイ。
 福島の青田さんから教えていただきました。青田さん、ありがとうござい
 ました。

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東京の日入:17:15 +1分 ”
日昼時間 :10:39 +2分 ”
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Posted by webook at 23:59

2001年01月15日

【中年って何?】..三田誠広....................★★★★★+団塊

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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【 中年って何? 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字17= 団 】
    ◎ プレゼント:【 お年玉プレゼント 】11冊 〆きり1.31

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【中年って何?】

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■著者: 三田誠広(みた・まさひろ)
  1948年大阪市生まれ。早稲田大学文学部卒業。高校在学中に「Mの世界」
  で『文芸』学生小説コンクールに入選。
  77年「僕って何」で芥川賞を受賞。他の著書に「夫婦の掟」など。
  現在、早稲田大学文学部客員教授でもある。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:光文社/ISBN4-334-97268-3/1500円/238P
   2000/6/30 第1刷
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■ジャンル:政治、社会、時事
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■ <ワン・チョット>

 「中年全共闘の諸君、立ち上がろう!。」

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■ <忙しい方はここだけ>

日本という国を語る時、堺屋太一氏が名づけた「団塊の世代」を抜きにしては
語ることはできない。

この国の経済成長を支えてきた団塊の世代は、きわめて勤勉で良質な労働力で
あり、一方では大量消費の牽引役でもあった。それは、この国の経済を支える
パワーそのものであったのだ。ところが、ここにきて団塊の世代は、「ババを
つかまされた世代」という認識が明かになってきた。
団塊の世代が収めた税金も年金もその上の世代に「持ち逃げ」され、自分たち
が老人になったらリストラだ姥捨てだといわれてはたまったものではない

退職金も年金も持ち逃げされた団塊の世代に未来はあるのか・・・?

このテーマのもとに、自身が団塊の世代でもある著者が、時代考察とともに、
老人団塊世代をいかに生きるかという人生論を展開している。

この国が内包している構造的問題のあぶり出しと、会社人間からの脱却や、定
年後の具体的な過ごし方(例えばNPO活動)の提案をしながら、1千万の団
塊世代に「僕って何?」を改めて問いかける。

中年にさしかかったあなたが、老後の哲学を考えるために、本書はよい題材を
提供してくれるだろう。
モラトリアム(準備期間)を有効に使うために、よく効く一冊である。

おすすめ度は、★★★★★+団塊
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■ <お暇な方は、もう少し>

日本は、戦後の復興の後、高度成長を遂げたが、その後ドルショックやオイル
ショックなど経済パニックにみまわれる。そのの大きな転換期を切り抜けられ
た要因は、団塊世代の安い賃金労働力による下支えが大きい。
そして、人数の多さというパワーは、消費の牽引役でもあり、内需拡大による
経済成長を推し進めたといえる。つまり、団塊の世代は、労働力+消費力をこ
の国に提供してきたということだ。
ところが、それは人工ピラミッドの底辺が大きく安定していればの話しであり、
今や人口ピラミッドは大きくバランスを崩してしまっている。この国を支えた
人達(今、中年)がやがて支えられる人(老人)になる時期がすぐそこにきて
いるのである。

著者は、サラリーマン勤めの後、作家を志して会社を辞める。そして、29才
のとき「僕って何」という作品で芥川賞を受賞している。
その作品は、本書がターゲットにした「団塊中年」が若かったころ、つまり、
全共闘運動の時代(核マルだ、内ゲバだと騒いだころ)の様子を軽いタッチの
ユーモア小説に仕立てたものだった。

その全共闘世代は、いまや中年。この国の経済を支えるバックボーンである。
そして、あと10年もすれば、定年というかつては機能していた制度によって
団塊老人と変貌する。
高齢化社会と言う呼び名は、実は、団塊老人社会と言い換えてもいいのだ。

無策を続ける政府や自治体に批判のつぶてを向けつつ、確実にくる暗い未来を
自ら切り開く為、中年自身の意識改革=団塊老人の逆襲を促している。

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| ↓
|  「僕って何」という問いかけが、未来を切り開く第一歩
|  著者のホームページは  
|  http://www.hi-ho.ne.jp/mitabros/
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「就職するとアイデンティティーの危機は簡単に解決される。職場には机と椅
子があり、与えられた作業がある。企業は給料を払うわけだから、社員をあそ
ばせておくわけにはいかない。次から次へと作業をこなさなければならない。
自分とは何か、などと考えているヒマもない・・・」

これは、昔の全共闘時代の学生達が、従順なサラリーマンに変身してしまった
心理的背景でもあり、今の学生達が就職試験のためにリクルートルックで就職
活動にいそしむ姿の内面的理由でもある。

しかし、人間、時々「僕って何?」と考える瞬間が訪れる。そんな時、本書の
ことを思い出すといいかもしれない。

自らを見つめ直し、未来を切り開く為に・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  団塊の世代の方
  その後の世代の方
  持ち逃げ世代の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+団塊

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2000.01.16[火]:【】..

2001.01.15[月]:【中年って何?】..三田誠広..★★★★★+団塊
光文社/ ISBN4-334-97268-3/1500円/238P
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| 1)【戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ】HRI x 2冊
| 2)【プレゼンテーションのノウハウ・ドゥハウ】HRI x 2冊
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| 4)【マーケティングのノウハウ・ドゥハゥ】HRI x 2冊
| 5)【間違いだらけのネットビジネス】三石玲子 x 3冊
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|  HRインスティチュート(野口さん)とフォレスト出版さんのご協力で
|  す。ありがとうございます。
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| <応募方法>
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2001-007【e漢字17=団】…□■

  団体、団塊、集団・・・"団"という字は、チョッと(寸)いう字を
  国がまえ(□)で囲んだものだ。
  同じようなもの(寸)を集めて(集まって)囲めば、団になるという
  自然なストラクチャーである。
  xx団体、xx師団、団結など、自らを強固にするために構えたも
  のもあれば、自然とできあがってしまった団塊や集団もある。
  つまり、受動か能動かの差で、同じ「団」も微妙な色合いがでる。

  今日の本は、自分の意志でできたものではない世代の塊である
  「団塊の世代」が、時代の波に翻弄されるより、自らの意思をもって
  中年全共闘としてカタマリ・パワーを出そう!というものだ。

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2000年12月26日

【Re-Boot!】..大前研一...................★★★★★+ゼロ

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    ◎ 本日の一冊:【 Re-Boot! 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字9= 国國 】
    ◎ プレゼント:【 もうちょっと待っててね・・・】

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■著書名:【Re-Boot!】ゼロからの出発

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■著者: 大前研一+大前アンドアソシエーツ
1943年北九州市生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院原子工学科博士
 課程修了。マッキンゼー社日本支社会長などを経て、現在、UCLA 政策学
 部教授。著書に「平成維新」他多数。
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■出版社: PHP研究所/ISBN4-569-61369-1/1300円/221P
     2000/12/21  第1刷
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■ジャンル:社会、政治、思想
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■ <ワン・チョット>

 「国家も自治体も企業も個人も・・・ゼロリセットが必要だ。
  リブートしよう!」

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■ <忙しい方はここだけ>

IT革命だ、eの時代だと騒いでも、私達が生きているこの時代は、「印鑑」
、「戸籍」など明治時代まで遡らなければならない社会の仕組みを数多く抱え
ている。明治の法律はいまだに300程度残っており、その上に600以上も
の法律が積み重なり、日本の法律は今では970程度にもなっているという。
(おぉ、なんと!・・・驚き!)

様々な境界腺は「ボーダーレス」となり、あらゆるものが「つながりっぱなし
」になってきた現代、既成概念や既成の体制を少しづつ手を加えて修正してい
るようでは追いつかない状況になっている。そこで、本書は、ゼロ・リセット
が必要だと言う。

企業の経営、情報革新、国や地方自治体の行政、外交問題、そして教育問題な
どゼロからのスタートが必要な状況を分析し、その対処策を提案している。

日本がもう一度「輝き」を取り戻す為に、あらゆる既成概念をぶっ飛ばせ!と
いうのがRe-Bootの意味するところだ。
21世紀を迎えるにあたり、大前研一がまとめた今世紀最後の処方箋・・!。

リブート用~意!

おすすめ度は、★★★★★+ゼロ
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■ <お暇な方は、もう少し>

今年、eジャパンとかIT改革とか、政府も慣れない言葉を行政言葉に混ぜ込
んで頑張っているが、ひとたび目を外にむければ、日本のIT後進国の状況は
歴然としていて、お寒い限りである。

すでにインターネットの接続環境は、韓国に追い越されたとかニュースが踊っ
ている。
大前氏がよく引合にだすシンガポールでは、リー・クアンユー首相がIT20
00を推進してきた。約15年だ。(84年にIT2000は発表されている)
「そして、99年に、この政策は完了し、もはや意味がないとして、政策の推
進を担ってきたNCBという役所を解体・民営化した。そして、現在はITで
はなく、“バイオ2005”というヒトゲノム遺伝子計画にきりかえている。
」というから、後進国の住民としてはガックリする。

この間、日本はなにをしてきたかといえば、ばら撒き行政に血税を浪費してい
たという。
例えば、農業基盤整備事業。ウルグアイ・ラウンド対策費と合わせ、15年間
で45兆円を投資し、農業飛行場(農道空港)のようなほとんど使われないよ
うなものをあちこちに作ったりしてきたのだ。
狸した通らない高速道路などもそういった無だな投資のひとつ。

上記の45兆円は、NTTの15年分の設備投資額に相当するというから、村
上龍ではないけれど「あの金で何か買えたか」なんてつい思ってしまう。
(もちろん、中には適性な投資もあったんだろうけれど)
行政指弾の章では、使われない道路、無だな港湾整備、意味のない干拓・・・
などなど、もうすばらしい計画の実績が目白押し。

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最後の「教育リセット」では、これからの教育は「答えを覚える」のではなく
「見えないものを見て、作り上げていく力」を養成すべし!という、まことに
正鵠を得た洞察が披露される。

20世紀の親がいってきた言葉:
  「学校へ行って、先生のいうことを聞きなさい」
  「友達とは仲良くしなさい」
  「早く帰ってきて、宿題しなさい」

21世紀の親がいう言葉:
 「学校へいっても先生のいうことすべてを信用するんじゃないよ」
 「わからないときはちゃんと手を上げなさい」
 「役にたたない宿題なんかしなくてもいいよ」
 「宿題なんかやらなくても、これからの世の中は重要じゃないよ。だから
  宿題をやる代わりに、他にあなたの人生に役立ちそうなことをやったら
  どうか。」


世の中の真相が見え、来るべき世紀のマインドセットをする手助けになるかも
しれない・・・。
とらわれない素直な心(松下幸之助)で21世紀を迎えたいものだ。

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■ <読んで欲しい方>
この国の行く末が心配なかた
  この国の本当の悩みが知りたい方
  21世紀を作る方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+ゼロ

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2000.12.29[金]:【年末スペシャル号】..の予定

2000.12.28[木]:【】..

2000.12.27[水]:【】..

2000.12.26[火]:【Re-Boot!】..大前研一..............★★★★★+ゼロ
PHP研究所/ ISBN4-569-61369-1/1300円/221P
2000.12.25[月]:【日本経済に起きている本当のこと】..★★★★★+真相
 日本経済新聞社/ ISBN4-532-16367-6/1400円/271P
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今週の節約小計 2700円
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-199【e漢字10=国國】・ …□■

 “くに”という漢字には、国と國がある。
  國のほうが古いらしい。
  むかしむかし、「或る」ところに小さなクニがありました・・・
  と言うときは國。
  王様が大切な玉を持って、えらそうに治めはじめると国になる。
  うーん、これはちょっと無理があるか・・・。

  ボーダーレスのこの時代、地球儀の上の国境は、もう実線ではなく
  相当に薄い点線になってしまった。
  長年、東西を分けていた国境の壁は崩れるし、情報はネットにのって
  国境など意にも介さない。
  國ー>国と進んできたクニという漢字は、やがて、廃れてしまうかも。
  でも、21世紀中は、まあ無理かな・・。

           しんのすけ@e漢字.com
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おまけ: こんなのがあります・・・お正月にアイデアを練ってみては如何?


> ビジネスジャパンオープン事務局の越智と申します。
> 現在、第3回BJOの事業計画を受付ております。
> 2001年1月10日が応募受付の締め切りとなっていますので
> 皆様からのご応募お待ち申し上げております。
>
> またBJOのサイトもリニューアル致しましたので
> ご覧いただければ幸いです。
> http://www.japan-open.com
>
> -----------第3回BJOスケジュール------------------------
>
> ■第1次審査スケジュール
> -事業計画書応募受付締め切り  2001年1月10日(水)
> -提出書類 事業計画書の概要  A4用紙 3枚程度
> -提出先 ビジネスジャパンオープン事務局
>
> ■第2次審査スケジュール(1次合格者のみ)
> -事業計画書提出締め切り 2001年1月31日(水)
> -提出書類 事業計画書(フルパッケージ)
> -提出先 ビジネスジャパンオープン事務局
> -合格発表 2001年2月9日
>
> ■第3次審査スケジュール
> -審査方法 一人8分間のプレゼンテーション及び質疑応答
> -準備資料 プレゼンテーション用パワーポイント資料
> -審査会場 ビジネスジャパンオープン事務局
> -審査日 2001年2月17日(変更の可能性があります)
>
> ■最終発表会
> -発表方法 一人8分間のプレゼンテーション
> -日  程  2001年3月7日(水)
> -発表会場 東京都内
> ----------------------------------------------------
 

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Posted by webook at 23:41

2000年12月25日

【日本経済に起きている本当のこと】.......★★★★★+真相

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    ◎ 本日の一冊:【 日本経済に起きている本当のこと 】
    ◎ カラコラム:【 e漢字9= 新旧 】
    ◎ プレゼント:【 私をホテルに連れてって】当選者発表♪

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■著書名:【日本経済に起きている本当のこと】

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■著者: 糸瀬茂(いとせ・しげる)
  1953年福岡県生まれ。第一勧銀、長銀総合研究所客員研究員等を経て、現
  在宮城大学事業構想学部教授。
  著書に「アングロサクソンになれる人が成功する」他。
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■出版社: 日本経済新聞社/ISBN4-532-16367-6/1400円/271P
     2000/11/2  第1刷
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■ジャンル:経済、社会
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■ <ワン・チョット>

 「ニュースや新聞記事では分からない社会の「真相と深層」が見えてくる」

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■ <忙しい方はここだけ>

本書は、テレビ東京の「ニュース・モーニング・サテライト」Web版で連載
されているコラム内容を単行本化したもの。1999.10.4から2000
.8.28までの48話は、時々の経済ニュースや社会問題の意味するところ
を歯切れいい言葉と小気味よい切り口で掘り下げてくれる。

それぞれのコラムを読むと、新聞やニュースが伝えた消化不良の内容に「そう
だったのか!」と合点がいき、俄かにその真相が見えた気がする。

石原都知事の外形標準課税の話題、2000円札の不思議、日債銀譲渡に関す
るドタバタ劇の裏側・・などなど、著者の鋭い洞察は私達の社会を見る眼を開
かせる。
しめくくりの話題は、IT革命の旗を振りかざしている森総理の滑稽さを浮き
だたせる「インド訪問」が材料(ネタ)。造反劇を脱して一息の森総理だが、
そのIT革命はどうも「大仰なアドバルーン(=まさに中空!)」に見えてな
らない。IT技術者の協力要請等の目的だったインド訪問には「見事なまでの
無成果だった」と辛らつな評価を下す。
それぞれの話題には「後日談」の付録があり、コラムに書けなかったエピソー
ドなどがあって、これもまた面白い。
痛快でもあり、意外でもあり、これほど“読ませてくれるコラム“はないであ
ろう。

おすすめ度は、★★★★★+真相
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■ <お暇な方は、もう少し>

そごう救済シナリオはなぜ崩れたのか、大借金国日本の近未来はどうなるのか
、森総裁の最低最悪の失言、外形標準課税(さすが都知事、されど都知事)な
ど、するどい洞察のコラムの数々・・・読ませてくれる内容あり。

最新コラム( http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/column/itose.html)を読んで
辛口の味をしめたら本書を買いに走ろう。

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■ <読んで欲しい方>
この国の行く末が心配なかた
  ニュースの後ろを覗きたいかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+真相

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2000.12.25[月]:【日本経済に起きている本当のこと】..★★★★★+真相
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|   【私をホテルに連れてって】中谷彰弘サイン入り
| http://www.ohtapub.co.jp/booklist/book/whotel.html
|  
|   1.駒田英○さん(佐賀県ハウステンボス)
|   2.佐藤 ○さん(東京都新宿区)
|   3.樋口佳○さん(神戸市須磨区)
|
|   おめでとうございます。
|   和田清かさんが、心を込めて送ってくださいます・・・
|   応募者の方は、もれなく「中谷彰宏特製はがき」がもらえます。
|   お楽しみに。(和田さん、ありがとうございます)
|   なお、外れた方にも極秘企画の案内が届いているかと・・・
|   和田サンタの心配りですねぇ・・・。
|  
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-10 ・ ・ ・ ‥… □■

  【地震は妖怪だまされた学者たち】の著者島村先生からメールを頂き
  ました。
   > 私としては、『日本海の黙示録-「地球の新説」に挑む南極科学者』
   > (三五館、1994年)はも っと「力を入れて」書いた本で・・
  と、力作をご紹介いただきました。
  これもまた別の機会に読んでみようっと・・・。

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-198【e漢字9=新旧】・ …□■

 新しい酒は、新しい皮袋に・・・。新規のことをスタートするときは、
 器も変えないとうまくいかないことがおおい。
 昔の人は、新しいものは、どうやって手に入れていただろうか・・?
 漢字から見ると、「立」っている「木」を「斧」で父さんが切って
 きて手に入れたんだろうか・・。昔からおじいさんは山へ木を切りに
 いってたもんなぁ。
 ことのおこりはどうあれ、あたらしいものは、自ら手に入れるしか
 ない。まっていては、旧態依然。何も変わらない。
 旧いものはといえば、日が|(ながーく)たっちゃったということだね。
 さあ、木を切りにいこう!

           しんのすけ@e漢字.com
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2000年11月08日

【エンデの遺言】..河邑ほか...............★★★★★+遺★言

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★ 【Webook #2000-167】 2000/11/08(水) ★
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= もくじ =

    ◎ 本日の一冊:【エンデの遺言】
    ◎ カラコラム:【尾関さんのために・・】
    ◎ プレゼント:【メールマガジンのつくり方】サイン入り
【発芽玄米で健康家族!!】

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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【エンデの遺言】

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■ジャンル:ノンフィクション、社会学
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■著者:河邑厚徳(かわむら・あつのり)+グループ現代
  河邑厚徳:1948年生まれ。東京大学卒業。NHK 教養番組部エグゼクティブ
・プロデューサー。「NHK特集シルクロード」などを手がける。
著書に「新藤兼人の大老人」等。
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■出版社:
 NHK出版/ISBN4-14-080496-3/1500円/261P
2000/2/25 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「老化するマネー、減価する自由貨幣、地域通貨・・??
  エンデの遺言は、お金への常識を根源から揺さぶる。」

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■ <忙しい方はここだけ>

ミヒャエル・エンデの【モモ】という作品を読まれた方は多いことだろう。こ
どもが読んでるのを見て、親もいっしょに読んだ・・なんてご家庭も。
モモという少女が時間泥棒から時間をとりもどすファンタジー作品の「モモ」
には、実はもっと別の意味も込められていた・・・。

ミヒャエル・エンデはある対談の中でこう語ったという。
「モモという作品に対して、多くの人に、現代社会でだれもが忙しくて“時間
”のもてない存在になったことへの注意喚起・・といったほめかたをしていた
だくが、いやいや、ちょっと違います、と私はいいたい。私としては、もう少
し先のところまで言っているつもりなのです。」

エンデが「モモ」という作品の中に描きこんだ「もう少し先のところ」とは、
いったい何なのか・・・。その答えを求めて旅立つのが本書だ。
99年にNHK、BS1で放送された番組をもとにしてできた本である。

根源からお金を問うこと、という副題のとおり、私たちがもっているお金に対
する常識をゆさゆさと揺さぶってくれる。
それは、現代の経済システムに対するエンデの問題提起であり、人間がつくり
だしたシステム「マネー」の暴走に歯止めをかけ、望ましい姿を創造するため
のヒントでもある。

エンデの思索に大きな影響を与えた二人の思想家、ルドルフ・シュタイナー、
シルビオ・ゲゼルが登場する。(二人とも19世紀後半-20世紀前半のドイツ人)
彼らは「老化するお金」「時間とともに減価するお金」など、現代の私達がも
っているお金の常識からすると「ええぇっ?」というユニークな発想を考えた
のだ。

本来の意味を忘れてお金がお金を生む為に動いている現代、「暴走するお金」
に私達の“常識”は麻痺している。それをくつがえす思索の旅は、脳みそを
いたく刺激する。

世界の各地では、ゲゼルやエンデの思想に近い新しいお金の発想にもとづく地
域貨幣の仕組みが実際に使われており、それらの実態も紹介されている。

ミヒャエル・エンデとともに「マネー」の正体を探ってみよう。

おすすめ度は、★★★★★+遺★言
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■ <お暇な方は、もう少し>

そもそもお金とは・・・
(「経済ってそういうことだったんだ会議」にも分かりやすい解説があったが
現在の通貨がもっている機能を次のように整理できる。
  1:交換の媒体
  2:価値の尺度
  3:価値の保存
  4:投機的利益の道具
  5:支配の道具

「現在世界中で動いているお金の95%以上が、実際の経済の商品やサービス
の取引の対応したものではない。カネがカネを生む、投資先を求めた動きや、
投機に使われているわけです。」という。国際為替市場で一日に取引されるお
金の額は一日に(!)1.5兆ドルともいわれ、信じられない額のお金は、本
来の目的(財とサービスとの交換)を離れて暴走しているという。

人間が作り出したシステムが、ある時はアジアの経済を破壊したり、ある時は
世界中を不安に陥れたり・・・、暴走というのはそういう意味だ。
上記の4,5にほとんどのマネーが集中しているということだ。

エンデは、シュタイナーやゲゼルの考え方を参考に、こうした状況を憂い、フ
ァンタジー作品の中で警鐘を鳴らしていたのだ。

ドイツの経済学者ヴェルナー・オンケンという人は、モモの寓話の裏に隠され
たエンデの問題提起(現在の経済システムへの警鐘)に始めて気がついた人だ
という。彼は、エンデにそのことを手紙で送っている。

エンデの思索のもとになったのは、シュタイナーやゲゼルの思想。
19世紀後半から20世紀前半を生きた彼らは、面白い思想を考え付く。
お金を貯めこんでも意味がない。使う(流通することに意味がある)というこ
とで、時間とともに価値が下がるお金や、老化するお金というコンセプトを考
えたのだ。詳しくは本書を読むとして、それだけ聞いただけでも、わぉーもの
である。

そして、現代。
ドイツのヴィア銀行、米NYC州にイサカの地域通貨「イサカアワー」、バン
クーバーのLETS(Local Exchange Trading System)など、私達の常識とは
違う貨幣を流通させている事例が紹介される。
地域貨幣については、先日お会いした藤原和博さんも係わりがあるようだ。
また、「Linuxはなぜビジネスになったか」の中にもLETSという地域
流通貨幣について付言されていた。なんのことかよく飲み込めなかったが、最
近こういう書籍のつながりの中で、「お金」ってなんだろう?という疑問符は
みょうに繋がってきた。

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|    そうだ、モモに聞こう。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
エンデは1995年の夏に亡くなっている。
エンデの奥さんは、日本人だったというのも驚き。ずっと遠い世界の人かと思
っていたら、意外と近い存在でもあったのだ。

本書を読み、再度「モモ」を読みなおしてみるとまた新たな発見があって面白
いと思う。また読んでみよ・・・。

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■ <読んで欲しい方>
  モモを読んだ方
  お金について考え直してみたいかた
  地域貨幣に興味あるかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+遺★言

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2000.11.06[月]:【川の深さは】..福井春敏....★★★★★+肩まで
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-166【尾関さんのために】 … □■

 先日、尾関さんからメールがきた。
 尾関さんがやっている「MyID」というサービスが
  http://www.myid.ne.jp/
 YahooのWeb of the Year 2000にノミネートされたとか・・。
 スバラシイ!
 これは投票しなくっちゃと早速、一票を投じた。
 おりしも、かの地、米国では、大統領を決める選挙の真っ最中。
 ゴアもブッシュもさておき、尾関さんのために投票所に行ってみよう。

 投票所はこちら:
  => http://www.yahoo.co.jp/docs/yig/year2000/2_5.html

 そういえば先日、ロスの猪又さんから大統領選挙に関連するおもしろ
 サイトを教えてもらった。(感謝!)
 
          しんのすけ@せんきょにん
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Posted by webook at 23:12

2000年10月16日

【定年破壊】............清家 篤.........★★★★★+定年

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■著書名:【定年破壊】

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■ジャンル:社会
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■著者:清家 篤(せいけ・あつし)
  1954年東京生まれ。慶応義塾大学大学院博士課程修了。同大学教授。著書
  に「高齢者の労働経済学」「高齢化社会の労働市場」など。
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■出版社:
講談社/ISBN4-06-210205-6/1700円/254P
2000/9/20 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「定年・・・今や、反社会的制度である。それを当たり前の制度だと
  私たちは思っていないだろうか。」

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■ <忙しい方はここだけ>

多くの企業は「定年」制度がある。そして、その制度の中にどっぷりと漬かっ
ている私達は、いつしかそれが当たり前だと思い込んでしまっているのではな
いだろうか。

しかし、「人の作った制度はいくらでも変えられる」はずだ。右肩上がりの経
済成長や、ピラミッド型の人口構成の下では機能した定年も、その前提が大き
く崩れた現在、社会全体として見直す必要がある。変革の時代だといわれてい
るが、定年という制度も例外ではないのだ。

定年破壊というタイトルからは、定年制度が破綻してきているので、個人も企
業も何か対応をせまられる・・といった受身の内容を想像したが、実は、その
逆。
貴重な雇用調整機会(若返りの機会)として定年制度を捨てきれない経営や、
定年を前提にした人生設計を当たり前だと思っている個人への発想の転換を迫
るものなのだ。

企業経営の観点、個人の人生設計の視点、そして社会の制度インフラという面
から、定年という制度を見直し、「定年廃止論」を展開する。実にロジカルで
わかりやすい論旨の展開は、読んでいて気持ちがいい。

知らないうちに意識の中に固化していた定年というものを、ロジカルに打ち砕
き、時代に相応しい考え方とシステムを提言する痛快な内容がある。
ブレインバスターな本だ。

おすすめ度は、★★★★★+定年
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■ <お暇な方は、もう少し>

現在の企業の人事制度あるいは雇用制度の要は、新卒採用と定年退職である。
入り口と出口。
そして、その間に「若い時は安く、年齢とともに賃金と職位が上る年功賃金制
度、企業による教育制度、一社で雇用保証を完結する一社雇用保証体制」があ
る。

これらが適していた時代も確かにあった。しかし、高齢化社会や経済構造の大
きな変化がそれらの合理性をなくしてしまった、というのが本書のスタート地
点である。
そして、定年破壊(=定年制度の廃止)から新しい賃金制度、能力開発制度、
雇用保証制度を見い出そうとしている。

著者は、「企業が本当に能力主義の賃金を適用するなら、リストラは無用であ
る。中高年サラリーマンを過剰と考えるのは賃金が能力主義になっていないか
らだ」という。
確かに、能力主義が本当の意味で実施されていれば、中高年だけがリストラ・
ターゲットになるのはヘンな話である。

同様に「本当の能力主義をとっているのなら、定年制度を持っていることも矛
盾である」という。
これも、なるほど!。貢献度や能力にあった賃金を払っているのなら、一定年
齢でお引取りを・・というのは必然性がない。

最近では企業側でも、生き残りのために能力に応じた実力主義・実績主義とか
年俸制などを導入しているところが増えてきた。一方でリストラと言われる中
高年の追い出しを行っている。
新しい社会通念(常識)が出きるまでには時間がかかり、現在は、その過渡期
といえる。

こういう時期、次の仕組みはこうあるべきだと、ロジカルな論旨を展開する本
書は、この国の行く末にとって貴重な一冊だと思う。


関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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定年というのは当たり前と思っていたら、なんとかの地アメリカでは定年がな
いそうだ。ないどころか「雇用における年齢差別禁止法」という法律で禁止さ
れているんだって・・・。(へぇー!)
かといって、米国で「定年制度をもてなくなって、企業が困っている」という
話しはない。これは、賃金体系や企業年金の設計で、定年なしでも従業員の自
発的な退職を促すことが十分可能な事情によるという。

それにしても・・・

制度なんてものは、人がつくるものだから、その国の事情の応じていくらでも
変えればいいのだ・・という当たり前のことに気づかされ、ウロコが一枚落ち
た思いがする。

著者は、建築家、清家清氏のご子息だ。ひょっとして・・・と思っていたら、
後書きにちゃんと書いてある。
「このささやかな著書を、父・清家清(建築家)と妻の父・今村久隆(税理士
)に献じたいと思う」とある。それぞれ80代、90代にもかかわらず現役の
プロとして活躍している方で、その意味では「定年破壊」を地でいく方たちで
ある。

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■ <読んで欲しい方>
  定年退職がちかづいてきた方
  定年退職はまだまだという方
  定年?・・関係ないね!って方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

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2000.10.16[月]:【定年破壊】..清家 篤....★★★★★+定年
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-153【セイタカアワダチソウ】□■

 最近、野原にはススキの穂やセイタカアワダチソウが我が世の春(秋か)を
 楽しんでいる。
 セイタカアワダチソウの花粉がアレルギーを引き起こすなんてニュースを
 聞いたような気がする。子供もどこかでそんな大人の会話を聞いたのだろう
 か、きのう子供と出かけたところ、黄色い花をみつけてこう叫んだ。

 「あれをすいこんじゃぁいけないって先生がいってたよ。あれを吸いこむと
  レンゾクになるんだって。」
 “れんぞく?” ん? ん?

 ははーん、ゼンソクかぁ・・・。思わず笑ってしまった。
 小さい子供は、時々、覚えたての言葉をわけも分らないでしゃべるから楽し
 い。僕も小さいころ、ラーメンをダーメンだと言い張り、カンガルーはカン
 ガールだと思いこんでいた。言葉は、使ってみて間違えることで覚えていく
 んだなぁ・・・と思い当たった次第。

    しんのすけ@あきの色
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Posted by webook at 17:00

2000年06月05日

【経済ってそういうことだったのか会議】 ..佐藤雅彦+竹中平蔵.............★★★★★+?★!

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■著書名:【経済ってそういうことだったのか会議】

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■ジャンル:経済、対談
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■著者:佐藤雅彦+竹中平蔵
 佐藤雅彦(さとう・まさひこ)
   1954年生まれ。東京大学教育学部卒。電通クリエイティブ局などを経て
   現在TOPICS代表。99年より慶應義塾大学教授。90年クリエ
   ター・オブ・ザ・イヤー賞受賞、90、91、92年ADC賞受賞。
   著書に「クリック」「Kino」など。
 竹中平蔵(たけなか・へいぞう)
   1951年生まれ。一橋大学経済学部卒。日本開発銀行、大蔵作法財政金融
   研究所研究官、ハーバード大学客員準教授、大阪大学経済学部助教授を
   経て、現在慶應義塾大学教授。サントリー学芸賞、エコノミスト賞など
   数多く受賞。著書に「日米摩擦の経済学」「ソフト・パワー経済」ほか
   多数。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
 日本経済新聞社/ISBN4-532-14824-3/1500円/357P
2000/4/3 第一刷  4/25 第四刷
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■ <ワン・チョット>

「エコノミクスの語源は“共同体のありかた”だったのか。
   利己的な利益の追求を理論づけるだけの学問だと思っていた僕は
   その言葉に少なからぬ感動さえ覚えてしまった。(佐藤)」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

“だんご3兄弟”の作詞や、“バザールでござーる”“♪スコーンスコーン湖
池屋スコーン”などのCMコピーを生み出した佐藤雅彦が、気鋭の経済学者竹
中平蔵に“経済ってなあに?”という素朴な質問を投げかけ、そこから優しい
経済学が広がっていく本である。

ものすごく素人っぽい経済の質問は、そもそもお金って一体何なんだ?から始
まり、株や税金、アメリカ・欧州・東南アジアの経済分析まで幅広く、そして
興味深いテーマが繰広げられる。
佐藤雅彦の繰り出す質問は、とても平易なんだけれど結構本質をついた疑問で
ある。そして、それに答える竹中平蔵の解説はあくまで易しく具体的。“経済
って案外、面白いんだぁ”と思わせてしまう不思議な魅力がこの人にはある。
二人の問答は絶妙な味がある。

エコノミクス(経済学)の語源は、ギリシャ語の「オイコノミコス」で、その
意味は「共同体のあり方」だという竹中氏の言葉に感激した佐藤氏。もっと経
済の話をしたい・・・と申し込んだことが、この本が世に出るきっかけ。
経済学は、利己的な利益の追求を理論づけるためのものだと思っていた佐藤氏
の認識は、竹中氏との2年半に渡る対談で大きく変っていく。二人の対談の中
に“どのように生きたらみんなで幸せになれるかという、経済学本来の意味が
かいまみえる。

「お金の正体」「経済のあやしい主役ー株」「円ードルーユーロ」「起業とビ
ジネス」などの話が、とても面白い。

経済という名のつく本でこれほど、読みやすくそして面白い本はこれまでなか
った!。超おすすめの本である。
どういうことなの?という疑問符が、ああそうだったのか!という感嘆符にな
る、その過程がとても楽しい。

おすすめ度は、★★★★★+?★!
----------------------------------------------------------------------
■ <お暇な方は、もう少し>

初めの章は、お金の本質に迫る対談。

まず、佐藤氏が小学校の時経験した「牛乳瓶のフタ」にまつわるお話で始まる
。これが、実に面白い。

佐藤氏は、小学校の時、給食にでる牛乳瓶のフタを集め出した。それがいつの
間にかクラスで流行し、珍しいフタだと消しゴムと交換できるとか、10枚で
お掃除当番を交替するとか・・・フタにお金の価値が自然に生れていったのだ。
マニアックに集めた佐藤くんは、当時の“クラス経済”の頂点に立つ。
しかし・・・・ある日、クラスの誰かが大量の真新しいフタを何百枚も持って
きたために、何かが失われ、休息に牛乳瓶のフタの価値がなくなってしまう。
なんだかフタ集めがあほらしくなってしまったのだ。
お金の“信用”が崩壊した瞬間だ。

こんな佐藤氏のエピソード紹介を竹中氏が引き取り経済の話(貨幣と信用)の
話へと進めていく。
お金には3つの役割があり、1つは価値尺度を示すもの、2つめは交換手段と
しての役割、3つめは貯蓄手段としての役割だ・・・みたいに。


起業とビジネスのところに出てくる「他人の土俵で相撲を取れ」というお話も
面白い。“何をいつ止めるか”という出口戦略(エグジットストラテジー)の
関連でカネボウが紡績を止めて化粧品の世界へ転進した時の戦略が紹介されて
いる。

カネボウは、元々は鐘ヶ淵紡績という繊維の会社であった。今は化粧品の会社
のイメージが先行している。
そのカネボウが化粧品業界に参入する時の戦略が、“他人(資生堂)の土俵を
利用する”というもの。

資生堂が例えば、10だとすると、カネボウは1くらいの売上でしかなか
ったんだけど、資生堂が春のキャンペーンで口紅をやれば、カネボウも負
けじとやる。秋にアイシャドウをやれば、カネボウもやる。そうすると、
一般の人には10対10の会社に見えてしまう。10対1の売上しかない
なんて思わない。そしてだんだん、その差が縮んでくる・・。

これは「電博」(電通と博報堂)の関係でも、またカルビーと湖池屋も同じだ
ったという。アメリカのやり方にいちゃもんをつけたマハティール首相もこれ
と同じ戦略だ。

竹中氏は、これを冗談めかして「佐藤の法則」なんて命名する。

さらにこの続きには、コバンザメの法則(補完材と代替材という経済用語)へ
続いていく。

この他、いっぱい紹介したい面白い話がテンコモリである。

関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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| ことなのだ。
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
対談の中で佐藤氏が感銘を受けた言葉が「竹中語録」として佐藤氏の手書きで
いくつか掲載されている。また、経済ひとこまマンガも味があって楽しい。
経済に数学や統計を入れ込んでいかにも学問・・・という感じにする本も中に
はあるが、とことんやさしくを目指した本書は、注目に値する。

これ、絶対に面白い! 超オススメだよ。
(僕は図書館で借りて読み終わってから、改めて買ってしまった)
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■ <読んで欲しい方>
経済ってよくわからんという方
経済学部っていいかげんな奴がいくところだよなって思ってた方
だんご3兄弟のように経済を勉強したいかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+?★!

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2000.06.06[火]:【】..

2000.06.05[金]:【経済ってそういうことだったのか会議】
..佐藤雅彦+竹中平蔵.....★★★★★+?★!
 日本経済新聞社/ ISBN4-532-14824-3/1500円/357P
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今週の節約小計 1500円
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-086【カメラ&時計】 ‥… □■

最近、欲しいもの2つ。
手持ちの時計の電池がそろそろ切れそう。2年くらいまえに買った時計
と計算機と電話帳が使える便利なWatchはそろそろ買い換え時。
さて、代わりに買いたいのはデジカメ付きの時計。けど高いなぁ・・
5月に発売されたもの。
それともう一つ欲しいのは、CanonのIXY Digital。中田が
宣伝してるもの。ポケットに入るあのサイズは、とてもいい。サイズ=機能
というのはこの種のモノのウリになると思う。
時計は2万円代、デジカメは5万円代・・・うーん、ちょっと・・・。
牛乳瓶のフタでも集めてみるか・・・
こういう時は懸賞サイトでも行ってみよう。
 
                      しんのすけ@モノホシ竿
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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Posted by webook at 20:37

2000年05月26日

【21世紀企画書】..橘川幸夫...............★★★★★+コト

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東京の日出:04:29 -0分 対前日
東京の日入:18:48 +1分 ”
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《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■著書名:【21世紀企画書】

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■ジャンル:社会、文化
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■著者:橘川幸夫(きつかわ・ゆきお)
1950年東京都生まれ。国学院大学文学部中退。72年、音楽雑誌『ロッキン
グ・オン』を創刊。現在、デジタルメディア研究所代表等を務める。
著書に「「生意気」の構造」「メディアは何をしたか?」ほか。
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■出版社:
 晶文社/ISBN4-7949-6434-x/1500円/222P
2000/5/10  第一刷
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■ <ワン・チョット>

「僕は社会の中ではなく、時代の中で生きるのだ!」

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■ <忙しい方はここだけ>

インターネットで社会の仕組みや構造が大きく変貌しつつある今、ネット社会
の本質を巧みな比喩や対比を用いて透視する文化論、社会論の書である。

《IT革命》《情報技術革新》など、世の中を変えるのは“技術の進化だ”み
たいな言葉使いは、確かに一面を言い当てているが、本書では、もっと人間く
さい、温もりのあるところから私達が居合わせている時代の流れを洞察する。

「インターネットは“海”である」というイントロのところから、僕をしびれ
させてくれた。
20世紀は『川の時代』(個人も企業も、何かと競争しながら必死に疾駆した
時代)であったが、これからは『海の時代』だという。なぜなら“すでに僕ら
は、インターネット”という海に到達してしまった!”からだ。
川の思想は男性原理、海の思想は女性原理、という表現は心のどこかにあった
潜在的な意識の弦を妙に振動させてくれる。
本書は、Web=「モノ」=空間表現 vs 電子メール=「コト」=時間的表
現など、面白い比喩と対比の妙に溢れている。

マーケティング的視点から整理された戦後社会の変遷、ライフスタイルの変化
など、後半部分の考察もたくさんの“なあるほど”があってうれしい。例えば
自分の偏差値を確認したがる「一応族」の出現や、公私混同時代の到来などな
ど時代のツボを押さえた考察のところだ。

社会を動かす主体が企業から個人へシフトし、ものごとの考え方もこれまでの
常識も陳腐化してしまう大きなうねりの中で、21世紀を見通す“柔らかな発
想”は、僕達がなんとなく感じていたことを見事に表現してくれている。
「なあるほど!」を連発させてくれる鋭い洞察なのに、あくまでも柔らかく温
かいのがいい。

大きな社会変革の真っ只中にいながら、『変化の深層を流れる人間的なもの』
を時間軸と空間軸の中で鳥瞰する・・そんな楽しさを与えてくれる本だ。

21世紀の時代を生きるあなた、さあ、企画書を覗いて見よう!

おすすめ度は、★★★★★+コト
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■ <お暇な方は、もう少し>

ホルモン系メディア論が印象に残る。

技術ではなくコンテンツ、テクノロジーの問題ではなくそれを使う生身の人間
の問題、情報ではなく感情・・・といった論点を、「情報を物理的な因子とし
て伝達する神経系ニューメディア」vs「喜怒哀楽という人間のもつライブな
感覚を伝えるホルモン系ニューメディア」という対比の中で展開する。

「モノ」を表現するWeb vs 「コト」を表現するメール
 空間的表現のウエブ vs 時間的表現のメール
 存在支配的な男性原理 vs “今、ここ”の意識のあり様を重視する女性原理

など、メディア論が読んでいて楽しい。 

「20世紀までの人類の動きは、“つながるためのもの”であった。分断され、
疎外され、孤立させられていく側の意識の問題であり、だからこそ、冒険と他
者との交信、他世界との貿易を追及した。しかし、すでに“つながってしまっ
た”」のだ。そう、海にでてしまい、みんなつながりっぱなしの世界に入った
のだ。この「つながりっぱなしの世界こそが、21世紀社会の姿だ」という。
それを認識した上で、個人も社会もその意識を変えるべき時代だというわけだ。
私達のいるこの時代を言い得て妙である。

関連サイトをウロウロしたいかたは・・
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄↓ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=00020642
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| 出版記念パーティーが6/2、大阪である。詳しくはこちら・・
| http://www.friendlylab.co.jp/webpub/book/kit21/
| 僕も行こうかなぁ・・・
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
海に出てしまった私達は、何処でも行けるし、何処へも行けない。
そこに《ある》だけでは意味がないからだ。
『インターネットは流通の中抜きだ』とよく言われる。確かに生産サイドとコ
ンシューマーをダイレクトに繋ぐと言う意味ではその通りだが、海には海図が
港には水先案内が必要なように、音楽を聴くときDJによる絶妙な味付けが心
地よいように、『間』を繋ぐものも必要である。人間そのものはアトム(生身
)でアナログ(割りきれないところがある)なものであり、私達自身がビット
(デジタル)なものには成り切れないからそういう『間』が入るのかも

『間』『メキキ』といったものの役割は、“温もりと信頼性を付加してくれる
コンバーター”であるという。
(Webookもそういう『間』に意味を持たせる媒体になれればいいなぁ)

メーリングリストや、個人ページ、BBSなど仕組みやモノをいくら充実して
もそこに、“何か人間的な”コトが活発にうごめく工夫がないと、盛りあがら
ない事が多い。

そんな“人間中心”の考察があちこちにあるのが実にウレシイ本なのだ。
温もりや匂い?までが感じられる本である。

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■ <読んで欲しい方>
ネット社会の動きをいろんな見方で透視したい方
今を生きる自分の座標軸を俯瞰してみたい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+コト

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2000.05.26[金]:【21世紀企画書】..橘川幸夫......★★★★★+コト
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2000.05.25[木]:【アフォリエイトプログラムではじめるeビジネス入門】
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 デジタル・フォレスト/ISBN4-947735-44-9/1900円/238P
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2000.05.23[火]:【母はボケ、俺はガン】..関根進....★★★★★+裏窓Ⅱ
 日経BP社/ ISBN4-8222-4150-5/1400円/222P
2000.05.22[月]:【Eビジネス勝者の戦略】..BA&H....★★★★+e&E
         東洋経済新報社/ ISBN4-492-53080-0/1600円/142P
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今週の節約小計 6400円
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-080【運動会続き2】・‥… □■

またまたWebook読者の方から、運動会にまつわるお便りを頂いた。
ある学校では、騎馬戦みたいな激しい競技を自粛しているところも
あるようです。先日うちの子供の小学校でも騎馬戦をやってましたが
けんかのようなかなり激しいものだった。
自粛する気持も分るけれど、かえってあういうもので仲良くなれる要素
もあったりする。物事の二面性は、なかなか扱いが難しい。
  春秋二回あるという地域もあり、春は小運動会、秋は大運動会だとか。
アンケートの現状結果を見ると西日本では圧倒的に秋型。東日本で
春型化現象が進行中。
このアンケート、面白い結果になりそう!!

しんのすけ@運動会だいすき
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《質問》 おたくのお子さんの運動会はいつですか 春? 秋 ?

◆運動会は春です。(西日本)
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772a61

◆運動会は春です。(東日本)
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772ad2

◆運動会は秋です。(西日本)
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772a43

◆運動会は秋です。(東日本)
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772ab4

◆運動会は春と秋と二回あります。
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772a25

◆知りませーん。
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772a96

■途中経過・最終結果を見るんでしたら・・・
http://clickanketo.com/cgi-bin/a.cgi?q00000772af0

★協力:クリックアンケート< http://clickanketo.com/ >
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| △ |         金曜日の夜は、ちょっとしたオフミがあり
\σ/  配信が翌日になってしまいました。
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Posted by webook at 20:33

2000年03月21日

【韓国人のまっかなホント】..金兩基........★★★★+体面

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★ 【Webook #2000-045】 2000/03/21(火) ★
★ “彼岸過ぎれば・・・”の火曜日   ★
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東京の日出:05:49 -1分 対前日
東京の日入:17:50 +0分 ”
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《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■著書名:【韓国人のまっかなホント】

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■ジャンル:社会、文化
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■著者:金 兩基(キム・ヤンキ)
  1933年東京生まれ。常葉学園大学外国語学部教授、評論家。哲学博士。早
  稲田大学文学部卒。静岡県立大学教授を経て現職。1987年、外国人として
  初めて日本の国公立大学の正教授となる。
  著書に「キムチとお新香」「ハングルの世界」ほか。
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■出版社:
 マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-863-4/980円/117P
2000/3/5 第一刷
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■ <ワン・チョット>

  「韓国における人格の評価基準は“情”と“孝”の厚さだ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

日本にとってもっともお付き合いの深い国はなんといってもアメリカ。そして
すぐ近くにありながら意外に知らない国は韓国。その韓国のことを笑いと皮肉
とウィットで味付けし、焼肉料理にしてくれたのが本書だ。

キムチ、ハングルなど聞き慣れた事意外に国民性や政治、文化、韓国の人達が
何を一番大事に思っているか、などこの国の深層をユーモアで掘り起こす。

最近ではニュースや本などで韓国事情を知る機会が多くなったとはいえ、意外
と知らないことも多く、新鮮な驚きと楽しさがある。
例えば、花札とカラオケ。これは韓国で人気の高い遊びの中で日本から入った
ものだ。カラオケを「ノレバン(歌部屋)」というそうだ。公の舞台で日本語
で歌が歌われると講演が中止された時代でも、ノレバンは対象外だっとか。

自慢話が大好きで、祖先のルーツがことのほか大事な要素になり、体面を重ん
じるお国柄の韓国でどう振舞えば大丈夫か・・・など比較文化論的な展開は、
単なる文化紹介を超えた面白さがある

このまっかなホントシリーズは、隠れた世界旅行ガイドだ。
近くて遠い隣国を知る面白ツールとしておすすめ!

おすすめ度は、★★★★+体面
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■ <お暇な方は、もう少し>

韓国の人達は初対面の人と会うとまず相手のルーツを聞くのが常識だという。
例えば金氏の場合・・・
『わたしは慶州金氏です。』
『わたしは金海金氏です。』
といった具合だそうだ。この国では“同姓同本(同じ姓で同じルーツを持つこ
と”では法律で結婚が許されていないからだ。
恋愛をする前に互いに祖先を確認するなど前近代的との声もあるようだが、旧
世代の頑固さは揺るぎ無いもがあるようだ。年上を敬い、老人を大切にする国
だから当然かもしれない。

韓国の人達はかなりデジタルな反応をする国民性があるみたいだ。つまり、自
分の気分を良くしてくれる意見や感想にはとことん喜び、時には自分の無け無
しの金まではたいでおごってくれたり、逆にちょっとでも自分のツールや自尊
心を傷つけようものなら態度がガラリと変わったり。

寒さの厳しい国のせいだろうか。感情の起伏は激しいようだ。
韓国人は嫌いになることを「情が離れる」という表現をするそうだ。つまり、
情が通わなくなったら付き合いはおしまいということ。無情や薄情は最低だと
いうのがこの国のもっとも重要な人間関係の規範だ。
情は厚いほどよい!と言う訳だ。

日本のことはどう映っているだろうか。
「韓国では、はやり日本と日本人がジョークのネタになることが多い」ようだ。
中国がそれに続く。
韓国人は気分がいいと日本人を『イルボンサラム(日本人)』と呼び、気にい
らないと『ウェノム(倭人の奴)』と呼び捨てるとか。日本への基本認識は、
なんといっても次の一文がよくその意を伝えている。
 『韓国人は、日本には自分たちの祖先が文明や文化を伝え、今日の日本の発
  展はそのおかげであると信じて疑わない。』
そして、その後に続くのは、『その恩を忘れて国を奪い36年間も植民地にし
たのは恩を仇で返す犬のような奴だ』という非難。しかし、最近では金大中大
統領が言うように『日本の歴史認識は基本的に日本が考えることであり日本人
にはその資質がある・・。』とおだての手法を使ったという。

儒教の国だなあと思うのは、韓国の小中高の生徒が“純潔宣言”なるものを宣
誓するのだそうだ。すでに累計900万人に上るとか。
小さな小学生が『純潔を守ります』なんてやってるのは少々怖いような・・。

韓国の料理はうまい。海外の料理の中で美味しいと思うのは韓国とイタリアだ
(ってこれは僕の個人的な感じ)。本書曰く、『韓国料理は舌で味わう料理で
ある』と言い、さらに『韓国料理は味で食べ、日本料理は目でだめ、中国料理
はボリュームで食べる』と東アジアの3国の食文化をうまく表現する。
最近は日本のファミリーレストランでもキムチを使う料理が登場しているくら
いだから、韓国料理の進出度も高い。

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職、食、学、住、話、性、政、思、愛、・・・など様々な面から韓国を覗き、
そして少しくだけたモノの見方で紹介する。本書の人気はそんなところにあ
る。

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■ <読んで欲しい方>
  韓国へご旅行予定のかた
  韓国のことを知りたい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+体面

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2000.03.24[金]:【-】..

2000.03.23[木]:【-】..

2000.03.22[水]:【-】..

2000.03.21[火]:【韓国人のまっかなホント】..金 兩基..★★★★+体面
     マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-863-4/ 980円/117P
2000.03.20[月]:【休刊】..祝日につきお休み

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-045【アリゲイツ】 ・・… □■

 ポケモン対デジモン。本家と新家、登場人物や進化することなど似ている
 が、ポケモンはとてもアトムな人間味がある。デジモンはやや無機質な感
 がある。
 最近出てきた新しいポケモンには、アリゲイツ(アリゲートとビルゲイツ
 がかけてある)やオオダイル(大きなクロコダイル)、メリープ(メリー
 さんのシープ)など、くすっとしてしまうものがある。
 もともとポケモンはこういったある世代の大人のノスタルジーをくすぐる
 ネーミングがあった。
 デジタル時代とはいえ、結局は人間なんだから、ハイタッチというか、ハ
 ートをくすぐるというか、人間的というか、そんなところが必須の要素で
 あることは間違いない。
 
    しんのすけ@ふしぎだね
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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Posted by webook at 18:30

2000年02月17日

【もっとどうころんでも社会科】..清水義範..........★★★★★+社会

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★ 【Webook #2000-030】 2000/02/17(木) ★
★ “15周年だった”の木曜日       ★
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東京の日出:06:27 -1分 対前日
東京の日入:17:24 +1分 ”
日昼時間 :10:57 +2分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【もっとどうころんでも社会科】

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■ジャンル:社会、エッセイ
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■著者:清水義範(しみず・よしのり)
1947年愛知県生まれ。「国語入試問題必勝法」で吉川英治文学新人賞受賞。
他に「青二才の頃」「今どきの教育を考えるヒント」「迷宮」など多数。
絵:西原理恵子(さいばら・りえこ)
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■出版社:
 講談社/ISBN4-06-209957-8 /1600円/260P
1999/12/16 第一刷 
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■ <ワン・チョット>

  「社会科というものは“生活の科学”とでも言うようなもので、我々の
生活のメカニズムを考えていけばそれが社会科なのだ。だから、生きて
いるかぎり、社会科に取り巻かれているのであって、身にまわりのあの
ことも、このことも、結局はどうころんでも社会科だ。」

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■ <忙しい方はここだけ>

社会科のお勉強、第二弾。前作『どうころんでも社会科』は、歴史と地理の融
合の妙を存分に楽しませてくれる昆布ロードの話、教育と政治経済の係わりを
示すダムとコンビナートの話など、大人になってから楽しめる社会科の“授業
(エッセイ)”がいっぱいあった。今回はその続き。

考えてみれば身の回りは、社会科の材料で溢れている。その材料をつまんでみ
るかみないか・・・そこが、いい生徒になるかどうかの境目。旅行に行っても
レストランで珍しい食べ物を口にしても、映画を見ても、食べ慣れたトマトを
見ても、ちょっと『?』=好奇の目をむけると、とたんに社会科の世界に突入
できる。聞いてみたり調べてみると目からウロコの面白ろネタは、身の回りに
は意外にゴロゴロしているのだと気づかされる。
この本は、そんな発見の楽しみを軽妙なエッセイとして届けてくれる。

一戸建て願望・バブル崩壊・土地所有の歴史を結び、日本人と土地の結びつき
を考察した「それにしても土地のほしさよ」、ダッチ・アカウント、ダッチ・
ワイフ、ダッチ・ロールなどなぜそんなにもオランダは悪くいわれるのかを追
いかける「オランダ人の謎」など、なあるほど!と思わず唸る社会科の時間が
10コマ。それぞれに趣向の異なる発見がある。

幸いにして、現在はインターネットという巨大な辞典をほとんど只で手にする
ことができる。あとは『?』の気持と時間だけ。本書を読んだ後、いろんなも
のを社会科してみたくなる。
さあ、何年ぶりかで社会の時間を覗いてみよう。

おすすめ度は、★★★★★+社会
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■ <お暇な方は、もう少し>

本日、時間切れにつきこのコーナーは略。

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| | http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99053233
| ↓
| 弟さん(清水幸範)のサイトです。お兄さんのことも書いています。
| http://www.asahi-net.or.jp/~JF7Y-SMZ/index.html
|  作者のファンサイトがありました。
| http://member.nifty.ne.jp/cdp/shimizu/index.htm
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■ <読んで欲しい方>
社会科が好きな方
  社会がきらいだったかた
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★★+社会

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

清水義範の本は、非常にくだけていて楽しい。年代的には実際よりずっと
若い感じがする。前作も楽しかった・・・
 【どうころんでも社会科】
  http://www.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.2/99.02.23.htm

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2000.02.18[金]:【-】..

2000.02.17[木]:【もっとどうころんでも社会科】.....★★★★★+社会
 講談社/ ISBN4-06-209957-8/1600円/260P
2000.02.16[水]:【イスとイヌの見分け方】...........★★★★+イ☆
 理論社/ ISBN4-652-00865-1/ 951円/85P
2000.02.15[火]:【シンメトリーな男】..竹内久美子...★★★★★+♂|♀
 新潮社/ ISBN4-10-378104-1/1400円/252P
2000.02.14[月]:【原発天国のホントとウソ】.........★★★★★+地球
 プラネット出版/ ISBN4-939110-03-6/1000円/187P
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今週の節約小計 4951円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#2000-02 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-030【人生記号論入門10】… □■

【 あーあ vs ああー】

言葉は、大きく捉えれば記号である。(わお、記号論じゃなかったっけ)
ということで、記号ネタが霞んできたので、言葉で迫ることにしよう。
あーあ、とああー。文字は同じ、組み合わせをちょっと変えただけで
読む時のイントネーションは明らかに違う。前者は嘆息。後者は文脈に
より驚きだったり納得が混じったり・・・普通語尾がちょっと跳ね上が
 る。できれば前者より後者のほうがたくさんほしい。
 あーあ、ああーなことはないかなぁ。

しんのすけ@火星たんそく奇
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ご意見、ご感想等は こちらへ
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Posted by webook at 18:20

2000年01月18日

【「県民性」交際術】..仙石涼太郎...........★★☆+県人会

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★ 【Webook #2000-009】 2000/01/18(火) ★
★ “キックボードがやってきた”の火曜日 ★
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東京の日出:06:49 +0分 対前日
東京の日入:16:53 +1分 ”
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■著書名:【「県民性」交際術】

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■ジャンル:社会
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■著者:千石涼太郎(せんごく・りょうたろう)
1964年小樽市生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て独立。地域や家庭な
ど環境により変化する人間性に関する執筆活動等で活躍。
著書に「なしても北海道だべや!!」などがある。
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■出版社:
 小学館/ISBN4-09-385142-5/1400円/223P
1999/11/1 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「先入観を持ってはいけないと知りつつも、私達はつい先入観や偏見で
人を見てしまいます。学歴、血液型、出身地・・。」

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■ <忙しい方はここだけ>

東北人の中で最も計算高くマジメで潔癖症の山形県人、理屈っぽくて議論ずき
な長野県人、理屈をこねる者や小心者を嫌う鹿児島県人など、都道府県という
エリア単位で人の性格や地方の行動特性をまとめた本だ。

これだけ交通や通信が発達し、人や文化の交流が頻繁になってきたにもかかわ
らず、はやり「地方のイメージ」というものは存在する。誰が言ったというわ
けでもなく、どこで決めたというわけでもなにのに、例えば「東北の人は寡黙
で地味で真面目、粘り強くて働き者」そんなイメージが強い。大阪人はガメツ
イとか九州男児は豪快だとか沖縄県民はのんびりしているとか・・・
個体でみれば十人十色、同じ色も二面性を持つし、一概に言えるものではない
と分っていてもそういう特性は妙に面白い。

本書にある地方地方の特色や、その地方の有名人などは初対面の人との会話を
弾ませるのには使える材料がある。
美容所数ベスト10、歴代総理輩出ベスト10など統計データも興味深い。

歴史的な考察や、文化遺伝子ビークル的な発想があるともう少しオモシロかっ
たかも。

おすすめ度は、★★☆+県人会
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■ <お暇な方は、もう少し>

人の性格も、誕生日や干支や血液型に分類して分けていくとそれなりに当ては
まることが多い。一概には言えないけれどまあそんなところも・・・といった
具合に。(人間はそもそも、白くも黒くもある妙な動物だから・・)
一人一人の個人が集まった地域の特性(行動特性や文化)も、似たようなこと
がいえる。

「情が厚い」とか「純朴で芯が強い」などといった表現は、地方へいけば東北
でも近畿でも山陰でも同じようなことがいえる。「合理的で計算高い」のは、
岡山県に限らずどこにおいてもそういう一面はあるものだ。
にもかかわらず・・・、○○県ではこれこれだ、といった表現が妙にフィット
するのは不思議な気がする。

いつごろからそんな地域特性が言われ始めたのであろうか。
なぜ、そんな特徴ができあがったのであろうか。

こんな視点があるとこの本はもっと面白い本になったかもしれない。これは、
清水義範が得意な分野だ。(「どうころんでも社会科」など)
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.2/99.02.23.htm

なぜ?を考える時、竹内久美子女史のような遺伝子ビークル的な考察を、地方
文化特性にも広げると面白いかもしれない。

例えば、本書に出てくる鹿児島県人の特徴とされる“骨太で頑固、豪放磊落、
へ理屈を嫌い、臆病者を軽蔑する気風”は、ある時期できあがった地方色であ
る。全てがそんな人ばかりでは気詰まりしてしまい、集団としてはなり立たな
いはずだから、かならずしも大胆で芯の強い人ばかりではないはずだ。
小心者だって多いはずだ。
ところが、本当は小心者でも「鹿児島県人=薩摩隼人と見る人の期待を裏切ら
ないように努力する」ところが、ある意味では文化遺伝子として作用し、総体
としての“鹿児島県人”をそういう色に染め続けているのではないだろうか。

その遺伝子を運び続けるビークルは「言葉」だ。

“ああ、あいつ大阪出身やからなぁ、そらがめついわ”なんていわれると、大
阪人はがめつくてもいいような気持になる。“あの方秋田出身なんやて。どう
りで情が厚いわ”などと言われると、ほんとは薄情な人でもそうしようと努力
したり・・・

どこかで誰かが言ったそんな言葉が、地方の文化遺伝子を特化していく。言葉
はそんな作業があるのではないだろうか・・・
(あっ、これって、本書の内容ではないんだけど・・)

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面白かったのは、三重県のところ。
僕は岐阜県出身である。東海地方の天気予報では岐阜、愛知、三重は同じ地域
としていっしょに放送されている。だから(という理由づけも変だけど)、三
重県は近しいお仲間県と認識していた。
ところが、ある時、三重県出身の人と話しをしたら、“げげ、関西弁をじゃべ
るやんけ!”と大変驚いたことがある。そうなのだ、三重県は東海北陸地方に
入るけれど、言語圏はほとんど関西圏なのだ。
その三重県の人達自身は、微妙な地域文化バランスの上に成立っている。つま
り、東海圏と関西圏のはざま位置する為、三重県人の意識や気質も地域によっ
て微妙な差異があるというわけだ。

ともあれ、その土地土地の文化を見る一つのフィルターとして、面白い内容が
ある。自分の出身地はどう認識されているのか?などと思いながら読むと楽し
い。僕は、岐阜県出身。“閉鎖的な人情派”ということになっている。あって
いるようないなような・・。

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■ <読んで欲しい方>
雑学すきなかた
営業の方
おすすめです。
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2000.01.21[金]:【-】..

2000.01.20[木]:【-】..

2000.01.19[水]:【-】..

2000.01.18[火]:【「県民性」交際術】..仙石涼太郎.. ★★☆+県人会
         小学館/ ISBN4-09-385142-5/1400円/223P
2000.01.17[月]:【インターネット力を磨く】原野守弘 ★★★★☆+E生活
         ソフトバンク/ ISBN4-7973-1181-9/1400円/239P
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今週の節約小計 2800円
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■□ < Web●○k from the Authors > A#2000-03 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#2000-02 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#2000-009【キックボード】・ … □■

ついにゲット。キックボードが届きました。消費税込みで16905円。
ローラーのカラーはいろいいろあるらしいのですが、届いたのは透明。
意外と軽い感じ。
さてさて、いつ試そうかなぁ・・・
中島さんも届きました?
うふふ、仕事が手につかなくなってきた・・。
しんのすけ@わくわく
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● お年玉プレゼント・ミレニアム企画 当選者発表!●

  たくさんのご応募ありがとうございました。頂いたメールはすべて印刷し
  真之助の大切な宝物になっています。悩んだあげく、下記の方々を当選と
  させていただきました。地域特性、応募回数、コメントの感激度など多面
  的に考えて(おおいに悩んで)決めました。
  おめでとうございます。発送は今週末になると思います。

◎ サラリーマン・サバイバル(大前研一著)1冊
     ♪ 船曳孝□様@東京都

◎ 社長失格 (板倉雄一郎著) 1冊
     ♪ 伊多波宏□様様@船橋市

   ◎ 人を動かすコトバ(中谷彰宏著)+α  1冊
     ♪ 峯□子様@大分市

◎ ひよこの脳みそ(古嶋美加著)     3冊 
     ♪ 笹山□ニ様@横須賀市
     ♪ 吉田□□子様@藤沢市
     ♪ 野藤□様@北海道

  外れたかたすみません。ちゃんとlogってますからね。
  はずれた方も皆さんに差し上げたい気持ちがあって、気持ちの整理に
  困るほどです。もしかしたら、予想外のことがあるかも・・・・。
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_/|⌒⌒|     きょうは勝った。
━┳━
  <llllll>
   ◎  ◎
~~~~~~~~~~~~~~~~ 真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 17:54

1999年12月10日

【フランス人のまっかなホント】..N・ヤップ..★★★★+仏

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★ 【Webook #99-182】 99/12/10(金) ★
★ “朝は寒くて夕方暖かい”の金曜日 ★
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■2000年ミレニアムミニ門松の 0 お知らせ (作成数12個)
00 (残り 8個)
米寿(88歳)のおじいちゃんが ゞ|||∠ 手作り門松を皆様へお届け。
自然の恵みと米寿の「気」で ※※※ できたミレニアム門松をどうぞ。
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東京の日出:06:39 +1分 対前日
東京の日入:16:28 -0分 ”
日昼時間 : 9:49 -1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
日没は今がイチバン早い!時期です・・・
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【フランス人のまっかなホント】

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■ジャンル:社会、文化人類学
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■著者:ニック・ヤップ& ミシェル・シレット
  ニックは教師のあとライター。放送界にも携わる。ロンドン在住。
  ミシェルは、フランス人を母に持ちパリで学ぶ。経済評論家、国際ジャ
  ーナリスト。

訳者:桜内篤子(さくらうち・あつこ)
フリー翻訳家。東京生まれ。主な訳書に「タオは笑っている」「勇敢な心
」「これで脳は若返る」など
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■出版社:
 マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-832-4/ 980円/ 93P
1999/10/5 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「フランス人は自分たちが世界で唯一、教養ある国民だと思っている」

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■ <忙しい方はここだけ>

昨日に続き、マクミラン・ランゲージハウスの「まっかなホント」シリーズ、
第2弾。本日の生け贄は、フランス人。

フランスといえば、英語が話せるくせにわざと話さずフランス語しかしゃべ
らないとか、突然核実験をして世界のひんしゅくをかったりとか、何かと高
慢ちきで一人よがりな感じがする(のは僕だけか)。(フランスの方ごめん
なさい)

フランス人はこんな国民性の人々として描かれている。
▼ フランス人は恥ずかしいなどといいう感情を持たない
▼ フランス人は、自分の知性を披露するために努力を惜しまない。
▼ 悪態をつかせたらフランス人の右にでうものはない。
▼ 交通整理をする警官の身のこなしはモダンバレエを彷彿とさせる。

などなど、アメリカ人よりは、やや好意的に書かれている気もする。お高くと
まっているようなフランス人も、以外と変テコなことに拘る部分があり、なか
なか面白く読める。
フランスかぶれの方にも、フランス嫌いの方にも楽しい本だ。

日本人版も最近刊行された。さて次回は、どこの国に飛ぼうかな・・。

おすすめ度は、★★★★+仏

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■ <お暇な方は、もう少し>

流行に敏感なフランス人は、なんでもやってみないと気が済まない。要するに
気まぐれなのだ。「どんなに完璧にできあがったものでも手を加えずにはいら
れない。どんなに美しく出来上がっていても、つい手をいれて台無しにしてし
まったりする」らしい。

また思想や概念や革新的なことが好きなフランス人は、民主主義とか核とか、
高速鉄道とか、なんでもいじくり回すのが得意だという。
フランスの人々はとにかく新しい物好きのようなのだ。
フランス語の「過去の」という意味の「passe(パセ)」は、陳腐という意味
で使われ英語にもなっているとか。

いずれにしろ、この国の人々は僕にはちょっと違う世界の人である。
フランスかぶれの人もフランス人を毛嫌いする人も、むふふと笑いながら読め
る内容である。

関連サイトをウロついてみると・・
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@ 戻る 中止 更新 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 出版元の マクミランランゲージハウスのサイトはここ:
| http://www.macmillan.co.jp/
|
| 中国人のまっかなホント では
| * 中国人は、外国人アレルギーを持たない。外国などそもそも眼中
| にないのだ。
| * 中国人は、静かだと居心地がわるい。
| * 中国人にとって、ギャンブルは娯楽ではない。 真剣勝負だ。
| まっかなホントシリーズは、力が入っている!
|
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
フランスワインを飲みながら、この本をつまみにすれば最高かも・・・
是非、ひとくち!

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■ <読んで欲しい方>
フランス語を第二外国語にした方
モンペトコォワがフランス語で「農夫」だと・・・分る方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+仏

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アメリカ・カナダ在住の方は
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本のカバーは:
    http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99042857

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

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99.12.10[金]:【フランス人のまっかなホント】..... ★★★★+仏
マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-832-4/ 980円/ 93P
99.12.09[木]:【アメリカ人のまっかなホント】..... ★★★★+American
 マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-831-6/ 980円/ 94P
99.12.08[水]:【休刊】..働きすぎ・・!

99.12.07[火]:【されど、我が祖国】..落合信彦..... ★★★★+群豚
 小学館/ ISBN4-09-389552-X/1500円/252P
99.12.06[月]:【休刊】..働きすぎ・・?

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今週の節約小計 3460円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#99-04 【new!】 ・ ‥… □■
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| 出版社の方、お好きに使って・・・
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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-46 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-181【Tabioその後】 ・ ・ … □■

 擬似世界旅行に出かけているTaiboのその後です。
旅行先の出来事DBが沢山用意してあり、登録者の嗜好に合わせて
ある程度調整できるようになっているようです。
しかし、かぎりあるDBのこと、友達同士で情報交換したら、同じだった
なんてこともあるようです。 このサービスの掲示板を覗くとそんな不満
も書いてあります。
---Tabio wrote:
> 今日の朝も爽やかです。朝食はバルコニーで取る予定。
> このコンドミニアムから海を見ていると、複葉機が前を
> 飛んできます。そしてヨットもそこらじゅうにあります。
> 何と、贅沢なところなんでしょう。
> ここにいると、オーストラリアは何と豊かなんだろうと思って
> しまいます。
> 下のリンクをクリックすると写真が表示されます:
> http://travel.teglet.co.jp/album/au/au_b08.jpg
とまあ、僕の分身 Tabioは、写真を送ってくれましたが、この画像が
また、素人っぽくて。(コンドミニアムの部屋の写真です)
しかし、分身からのメールは「つい読んでしまう」という点、島崎さんが
おしゃるように、なかなか面白いサービスなのです。
   
         しんのすけ@Tabioのメール待ち
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)
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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(
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○ 門松の状況: お蔭様で、現在4名のご注文をいただいたようです。
僕もなんだか嬉しくなりました。おーい、松門よかったなぁ! ○
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今日のEMOJI ξ
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 ┤ ┌┘ Web ◎◎ k of the Day
└┤m├ .・ . | ○ | ゝ
 ・ ・ヽ ・ ・ .∵∵∵ |
/    \ ・ ____@ ・ ∵∴∴∵_/
●_ノ\ ・ | ゞ/| | (⌒)
赤鼻トナカイ ____| -------|
━━━━━━ \\ \______/ )))
絵文字師・京太 ⊿⊿ \_⊥__⊥__
http://emoji.vitalbit.com/i/ 

京太さんのご了解を得て、ちょっとトナカイさんに乗せてもらいました。
左のグッドセンスなトナカイが絵文字師京太さんの 作品です。
右側のサンタとトナカイの胴体は 真之助が 付け足しました。

真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 16:43

1999年12月09日

【アメリカ人のまっかなホント】S・フォール..★★★★+American

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★ 【Webook #99-181】 99/12/09(木) ★
★ “銀杏のハッパ、きろきろ”の木曜日 ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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■2000年ミレニアムミニ門松の 0 お知らせ (作成数12個)
00 (残り 10個)
米寿(88歳)のおじいちゃんが ゞ|||∠ 手作り門松を皆様へお届け。
自然の恵みと米寿の「気」で ※※※ できたミレニアム門松をどうぞ。
__ |__|__ http://clicks.to/kadomatsu/
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東京の日出:06:36 +1分 対前日
東京の日入:16:28 -0分 ”
日昼時間 : 9:52 -1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
日没は今がイチバン遅い時期です・・・
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【アメリカ人のまっかなホント】

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■ジャンル:社会、文化人類学
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■著者:ステファニー・フォール
ワシントン在住のフリーライター・編集者・ジャーナリスト。
訳者:中野恵津子(なかの・えつこ)
1944年生まれ。主な訳書に「歳月の梯子」「クリスマスの木」など
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■出版社:
 マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-831-6/ 980円/ 94P
1999/10/5 第一刷 11/5 第4刷
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■ <ワン・チョット>

「アメリカ人は話を額面通り受け取り、理解できないことは無視する。」

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■ <忙しい方はここだけ>

マクミラン・ランゲージハウスが出版している「まっかなホント」シリーズの
第一弾である。

このシリーズは、取り上げる国の人々の特徴をコミカルで、シニカルで、ユー
モラスに抽出しているから、どの本も面白く読める。

今では海外旅行はごく普通のレジャーになり、外国人もアメリカ人から中東の
人までいろんな人が街にはあふれているし、テレビにも流暢な日本語を話す外
国人が沢山登場する。そんな中、本シリーズの第一弾はアメリカ人にまつわる
「まっかなホント」の話。地球人の中で、まず第一番にアメリカ人を取り上げ
たのは、妥当な線であろう。なにせ、彼らは「アメリカ人はアメリカ人である
ことを誇りに思い、アメリカは世界でいちばんだと思っている」から・・。

総体としてのアメリカ人もひとりひとりに聞けば、「自分は他のアメリカ人と
は違う」という。つまり、アメリカ人はほかの人間とは違うことを、ほかの国
とは違うことを誇りに思っているのだ。しかし、「見た目の違いは、アメリカ
人のほうが背が高く、歯並びがいいことぐらいだ」とちょっと皮肉も入れる。
こんな調子で我々の理解しているアメリカ人を面白ろ可笑しく“演出”してみ
せてくれるのだ。

特徴的なものにこんなフレーズもある。
▼ アメリカ人は“時は金なり”と思っているがだけでなく“全ては金なり
と思っている”
▼ 永遠の若さとつやつやした肌と、魅力的な容姿を求めるアメリカ人の戦
いはとどまるところを知らない。その戦いの前で犠牲になるのは、食べ
物の場合、きまって「味」である。
▼ アメリカ人は話を額面通りに受け取り、理解できないことは無視する。

多少、差別用語とかクリティカルなところもあるが、ちゃんと編集部の注書き
がある。・・・本書は「外国人を笑い者にする」ものではありません。基本コ
ンセプトはあくまで、当事者たる外国人と「共に笑う」ことにあります、と。

なかなか読ませてくれる内容がある。次ぎのシリーズを読みたくさせるのはそ
れだけ、読者の気持の微妙なところをくすぐるからであろう。

次回は、フランス人のまっかなホントをご紹介したい。

おすすめ度は、★★★★+American

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■ <お暇な方は、もう少し>

原書のタイトルは、「The Xenophobe's Guide to the Americans」。

Xenophobe とは外国人嫌いの人のことだ。外国人恐怖症は強い思い込みに支え
られた一種のビョウキであり、それは他人が救えるものではない。残された唯
一の特効薬は、ビョウキの元である外国人を研究することぐらいだ。
ところが、現代人は忙しいからそんな暇はない。そこで本書が代わりにそれを
提供しよう・・・と、このシリーズの趣旨が書かれている。

つまり、外国人恐怖症の人をひとりでも多く救いたい。
「ゲラゲラ笑いながら読むうちに、無気味はモンスター(外国人)は、いつし
か等身大のお隣りさんになっているはず・・・」というのが本書の目論見。

関連サイトをウロついてみると・・
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@ 戻る 中止 更新 購入 検索 || http://clicks.to/webook/ □
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| 出版元の マクミランランゲージハウスのサイトはここ:
| http://www.macmillan.co.jp/
|
| 日本人のまっかなホント では
| * 日本人は、すぐ「われわれ日本人」と言いたがる。
| * 外国になくて日本にあるもの。公衆便所の、水の流れる音を出す装置。
| など、面白そうなことが紹介されている。
| まっかなホントシリーズは、力が入っている!
|
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アメリカ人が自分達をどう思っているか、外国人をどう思っているか、ユーモ
アやジョークのセンス、習慣と伝統、行動、価値観、文化、ビジネス・・・等
様々な場面から、いかにも“アメリカ人!”というところを切り取り、そして
それらをシニカル、アイロニカル、コミカル、テーストに味付けしているのが
実に美味しいところだ。

是非、ひとくち!

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■ <読んで欲しい方>
外国人に偏見をお持ちの方
外国人に対し何も思わない方
アメリカ人大好きの方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★★+American

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、
●Book Chase ( http://www.php.co.jp/book/ )か、
Webookホームページの書評に買い物ボタンがついてます。

●ISIZE Book ( http://www.isize.com/book/ )で、

アメリカ・カナダ在住の方は
● 富士山・コム ( http://www.fujisan.com/webook/ )で
今日の本 → http://www.fujisan.com/webook/shopping?navi=4715

本のカバーは:
http://www.php.co.jp/book/review/ISBN4-89585-831-6.html
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99042856

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.12.10[金]:【】..

99.12.09[木]:【アメリカ人のまっかなホント】..... ★★★★+American
 マクミランランゲージハウス/ISBN4-89585-831-6/ 980円/ 94P
99.12.08[水]:【休刊】..働きすぎ・・!

99.12.07[火]:【されど、我が祖国】..落合信彦..... ★★★★+群豚
 小学館/ ISBN4-09-389552-X/1500円/252P
99.12.06[月]:【休刊】..働きすぎ・・?

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今週の節約小計 1500円
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■□ < Web●○k from Publishers > P#99-04 【new!】 ・ ‥… □■
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| 出版社の方、お好きに使って・・・
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■□ < Web●○k from the Authors > A#99-14 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-45 ・ ・ ・ ‥… □■

ノベルの島崎さんからこんな情報を頂きました。斬新な旅のサービス!
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> しんのすけ様
> お久ぶりです。
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> します。
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> くれました。友人の分身は印度へ行ってるらしい。登録時のプロファイル
> で旅行先やエピソードを変化させるのが新鮮。 旅先で撮った素人臭い写真
> もwww経由で届けて呉れる。大体一週間で旅は終わるらしいけど、旅先で他の
> 人とも交流するらしいから、楽しみ。
>
> 「仮想・分身」とか言うと、すぐ3Dモデルを発想してしまいますが、こうい
> う分身もあり得るんだ、という事実、そして分身からのメールは思わず優先
> 的に読んでしまう、という「情報伝達力」。 このアイディアはシリコンバ
> レーだったら今頃ベンチャーキャピタルが1000万ドル出資して、旅行会
> 社、航空会社、ホテル業等と連携させて最新鋭のプッシュモデルとしてデビ
> ュー、という筋書きだろうなぁ。
>
> 昔から面白いことが好きなテグレットですが、このアイディア凄いような気
> がする。アメリカで誰かがアイディア盗用しない内にきちんと権利関係を押
> さえておくと良いな、と思わずには居られません。 
>(しんのすけさまも、一度お試しあれ・・・)
>
> 島崎丈太@ノベル
>
----------------------------------------------------------------------
島崎さん、これは物凄く面白いですね。早速ぼくも・・・

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-180【Tabio】 ・ ・ … □■

Tabio- ソニーから発売の新しいデジタルツール・・?
じゃないんです。世界旅行に出かけた僕の分身の名前。
読者コーナーでご紹介したように島崎さんから面白い旅行サイトを教えて
いただき、ついその気になって登録してしまったという次第です。
昨日、旅行に行くと行って出かけたTabioは、旅先からメールを送っ
てきます。もう 3通もくれました。
登録情報に 好きな国は オーストリア、って書いたのですが。Tabio
のやつ、南の国へ行ってしまいました。で、メールにはこう書いてきたの
です。
> ---Tabio wrote:
> どこに行くかわかりますか??
> 何と、オーストラリアです。もうすぐ離陸するので、
> 今日はこれまで。現地に着いたらまた連絡します。
> じゃあ、また。
> 追伸 オーストリアではなくて、オーストラリアです。 <== !!

なかなか、にくいじゃありませんか。これからどんな旅をするのか楽しみ
です。・・・そうこうするうちに、画像つきでメールが届いています。
続報はまた今度。

            しんのすけ@Tabion
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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ξ
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Web ◎◎ k of the Day = 本日は、脳みそ ノビノビ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\o/ /・
||_ / ・
  |\ |\ /  ・ きたきた!
| \ ヾ ・
==ヾ/ ・
┗━┓┓ ・
■■┃┃ ~~~・~~~~~~~~~~~~~~~~~
■■ ●●   ∮ ⊿□~< ‥…

真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 16:42

1999年12月07日

【されど、我が祖国】..落合信彦..............★★★★+群豚

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★ 【Webook #99-180】 99/12/07(火) ★
★ “富士山がキレイ”の火曜日 ★
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■ 2000年ミレニアムミニ門松のお知らせ ・・・・(作成数12個)

米寿(88歳)のおじいちゃんが手作り門松を皆様へお届け。自然の恵みと
米寿の気でできたミレニアム門松をどうぞ・・・。こちら↓
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東京の日出:06:36 +1分 対前日
東京の日入:16:28 -0分 ”
日昼時間 : 9:52 -1分 ”
《 http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/ 》海上保安庁
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■著書名:【されど、わが祖国】

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■ジャンル:国際情勢、政治・社会・時事、生き方
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■著者:落合信彦(おちあい・のぶひこ)
1942年東京都生まれ。アメリカのオルブライト大学及びテンプル大学大学
院で国際政治学を専攻。オイル・ビジネスを経てジャーナリストとなる。
著書に「そして帝国は消えた」ほか多数。
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■出版社:
 小学館/ISBN4-09-389552-X/1500円/252P
1999/12/1 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「これまでの日本は“安定”と引き換えに“成功の感動”を失った
社会だった。これからは・・・」

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■ <忙しい方はここだけ>

従来のパラダイムが破壊され、本当に力のあるものが評価される時代になって
きた。そんな時代に、世界をどう読み、みずからをどのように活かしていった
らいいのか、国際ジャーナリスト落合信彦の最新刊。「群れた豚に安住せず、
作を乗り越えて歩き出せ!」と若者を奮い立たせようとする脳みそガツンの一
冊。

SAPIOに掲載された連載を再編したもので、「お前らの回りにはダイヤモ
ンドの山が至るところにある」といったベランメェ調が随所に散らばる。
もっと世界を見よ、政治や経済の枠組みの変化に敏感なレーダーを持て、とい
ったゲキを飛ばす。
また、日本は、“老人”(旧態依然としたものに固執)と“ガキ”(後先考え
ずに与えられた小遣いを全て使ってしまう)の国だとか、日本人拉致問題に弱
腰外交を展開する国の姿勢を罵倒したりといつもの過激な調子は変らない。

北朝鮮問題や中国の対米、対台湾外交、ベルリンの壁崩壊が世界に与えたイン
パクトなど、世界情勢を説く後半部分は、世界を見る目を開かせてくれる。

ガツンという刺激がお好きな方におすすめ。

おすすめ度は、★★★★+群豚

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■ <お暇な方は、もう少し>

新潟県を中心にいくつか発生している「拉致事件」と北朝鮮問題を取り上げ、
日本の外交姿勢を痛烈に批判している。
このあたりは、政治の裏舞台で何が起きているか、暗い淵を覗かせてくれる。

また、北朝鮮については「世界のゴミバコ」と化している実体も紹介する。こ
れは拉致問題とともに衝撃的な話である。
それは北朝鮮が進めているゴミ・ビジネス。核汚染ゴミから各種産業廃棄物ま
でありとあらゆるゴミを世界から受け入れているという話だ。
時期は89年に溯り、ちょうどソ連や東欧の社会主義が崩壊しかけ、彼らから
の支援が途絶え掛けたころ、外貨獲得のために「世界のゴミバコ」になる道を
選らんだというのだ。

ゴミといっても先進国がどうしようもなく、処置にこまるゴミのこと、北朝鮮
にその処理施設があるはずもなく、野ざらし状態であることは想像に難くない。
ということは、猛烈な自然破壊が進んでいるということでもある。

地球はこんなところでもほころび掛けているようだ。

関連サイトをウロついてみると・・
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| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 早稲田に落合信彦に感激ている人達のサイトがありました。
| かなり入れ込んでいます。
| http://www.geocities.co.jp/Berkeley/1027/
| => Back to 書籍
|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

中国、台湾の関連では、中国の江沢民と台湾の李登輝を対比しながら、世界の
本当のリーダーは誰かを浮き彫りにする。(李登輝の素晴らしさを強調してい
る)

89年11月9日の「ベルリンの壁崩壊」がその後の世界に与えた巨大な影響を
様々な事象に照らしてまとめている。
たとえば、コソボ紛争、中国ウイグル人暴動、スハルト大統領退陣、日本の不
況、ソ連の経済破綻・・・など。
世界をめぐる情勢を落合流分析で見てみるのも面白い。

相変わらず手荒な表現は、オモシロイような怖いような・・。熾烈なオイルビ
ジネスの世界で鍛えた著者は、怖いもの知らずだ。

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■ <読んで欲しい方>
若い方
自分は若いとお思いの方
すこし頭に喝を入れてみたい方
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   ★★★★+群豚

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99.12.09[木]:【】..

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99.12.07[火]:【されど、我が祖国】..落合信彦..... ★★★★+群豚
 小学館/ ISBN4-09-389552-X/1500円/252P
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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-179【門松】 ・ ・ ・ … □■

クリスマスを飛び越して、お正月の話。お正月といえば門松。田舎の特産
品としてあちこちで作られているようですが、これ、神様をお招きする目印
だとか。松、榊、杉などの常緑樹が使われていたようですが、いつしか松が
主流になったようです。
先日、田舎へ帰った時、中学時代の友達(いつまでもかわらんなぁ!?)に
会いました。おじいさん(彼のお父さんだけど)が門松を作っているという
ので遊びに行くと結構いい出来栄え。
インターネットの話に盛り上がり、ついでにネット通販にまで話が弾みまし
た。田舎の村から発信なんておもしろいじゃないか・・・と話はエスカレー
トして、ついにミレニアム門松の販売へ発展。
本日のPRにあるサイトは、こんな裏話があります。
友達のよしみで僕も少し手伝いましたが、まあ中身は彼のオジイチャンの
たしなみというところ・・・。
まあ、冷やかしがてら見てやっておくんなさいまし。
http://clicks.to/kadomatsu/
そしてできれば、オジイチャン達を喜ばしてあげて・・・・下さいまし。
田舎の老人だって社会と繋がる窓口がもてる時代。高齢化社会とインター
ネットの係わりををちょっと考えさせてくれる題材ではありました。

            しんのすけ@かどまつたけ
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Posted by webook at 16:42

1999年11月11日

【諺で解く日本人の行動学】..竹内靖雄........★★★+諺

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■著書名:【諺で解く日本人の行動学】

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■ジャンル:社会、文化
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■著者:竹内靖雄(たけうち・やすお)
1935年高知県生まれ。東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。現在
成蹊大学経済学部教授。経済思想史・経済倫理学専攻。
著書に「イソップ寓話の経済倫理学」ほかがある。
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■出版社:
東洋経済新報社/ISBN4-492-22183-2/1800円/394P
1999/9/23 第1刷 10/13 第2刷
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■ <ワン・チョット>

「昔より 語り継がれた諺を 透かしてのぞく 我が姿」

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■ <忙しい方はここだけ>

気の利いた短いフレーズに皮肉や教訓や自己納得が込められた《諺》。本書は
、その諺から日本人の様々な行動分析を行ったソシオグラマー(行動文法)の
研究である。
ほとんどの諺は発祥不明のものが多く、加えて社会環境の変化などで化石化し
てしまったものも多いという。なにせ多くの諺は江戸時代から使われてきたも
のが大半だから・・・。

明治維新、太平洋戦争、戦後の復興・・など社会や政治、経済の枠組みが変っ
たことが諺・化石化現象の大きな要因と言える。しかし、それにも増して「家
族・家庭(=社会の細胞)」の変化のほうがもっと大きな影響があったという。

つまり、諺は最も生活に身近なもの、人の心の動きに敏感なものとして価値が
あり伝わるものだから、その根底環境が変わってしまえば、化石化もやむなし
ということだ。ところが、そういう化石化する諺とは類を違え、しぶとく生き
残っているものが多いことも確か。それは、言い換えれば人間の本性(自分が
大事、ずるい、いやなことは避ける、最後は自分、・・・など)は大昔からち
っとも変っていないということだ。

諺を通して、日本人の行動原理を垣間見る面白い内容がある。
ひとつの諺のもともとの意味をひもとくだけでなく、それが現代社会でどう認
識されているかについて・・逆の意味の諺や類似するものなどを用い・・縦横
に展開している。だから、よくある諺辞典のような“乾いた”感じがしない。

犬も歩けば(たのしい)棒にあたるかも・・・

おすすめ度は、★★★+諺

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■ <お暇な方は、もう少し>

嫁姑の闘いとか、おじいちゃんやおばあちゃんがいる家庭・・・など戦前には
普通だった家族の構成は、核家族や、DINKSなどといった生活形態の増加
で大きく変ってしまった。少子化時代の家族形態は、ババヌキ、ジジヌキ、コ
ドモはちょっと・・・そんな感じだ。
そういう時代に「秋きなすび嫁に食わすな」「ばば育ちは三百安い」などとい
った諺は通用しなくなってしまった。諺の化石化現象である。

( 秋なすび・・は、うまい秋なすびを憎い嫁に食わせてなるものか、という
意味と、ナスは体を冷やすから子供を産む嫁に食べさせてはよくない、と
いう意味と二通りにとれるようだ。これでは諺として失格であろうと著者
は厳しい御宣託。嫁姑が同居することが少なくなってきた昨今、この諺を
引合いにだして姑根性を問題にする場面すらなくなってきたといえる。
そして、いじめられていたはずの妻は今や、「主」婦であるからして3食
昼寝付き、好きなものを食べ、好きなことをして姑の指示などうけない時
代なのだ。--と著者の夫婦観がちらりとのぞく)

ところが、「経済活動やお金にかかわる問題、そこでの人間関係や集団の中で
の行動、人生観、生死観、宗教観などは根本的にかわらない」。20世紀の日
本人が江戸時代にくらべてエイリアンほどには変ってはいないというわけだ。
「自分の利益を優先し」「不利益や危険を避けていきる」といった行動原理は
少しもかわらない。だからそこから出てくる智恵を表した諺は、いまも生き続
けているという訳だ。

ビジネスにおいても最近では横文字のカッコよいフレーズが、経営戦略とか企
業のイメージアップに活躍しているが、考えてみれば古い諺にも同じような意
味あいのものがある。

たとえば、思考スピード経営(ビル・ゲイツ)の時代とはいえ、昔も今も
♪ 善は急げ
♪ 思い立ったが吉日

ビジネスチャンスを活かすにはリスクの覚悟がいる。ハイリスク・ハイリター
ンは昔もかわらず

♪ 虎穴に入らずんば虎子をえず。

チャンスをつかんだら大胆かつ機敏に行動せよは
♪ 生き馬の目を抜く
♪ 月夜に釜を抜く

経営者は率先してイニシアティブを取る必要がある、それは昔から
♪ 隗より始めよ

説得力のあるプレゼンをするなら
♪ 論より証拠

ネットビジネスはせんみつ(3/1000)の確率、失敗してもそれに学べ
♪ 失敗は成功のもと
♪ 七転び八起き

などといった感じ。来年度の経営戦略は横文字や廃止して、古い諺で攻めると
いうのも斬新かも・・・。

諺の起原をたどることよりも、それが現在の社会とどう係わるかという視点で
まとめられているのが面白い。

諺と現代日本人の行動原理をつなぐ切り口は、「行動の基本原理」「成功法則
」「カネとビジネスの智恵」「日常生活の智恵」「男女関係」「国家・官僚・
政治」などがある。

諺を身近なものに引き寄せてくれる本だ。

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■ <読んで欲しい方>
あの諺、どういう意味なんだっけ?という方
諺師の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

   ★★★+諺

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本のカバーは:
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99.11.12[金]:【】..

99.11.11[木]:【諺で解く日本人の行動学】..竹内靖雄..★★★+諺
東洋経済新報社/ ISBN4-492-22183-2/1800円/394P
99.11.10[水]:【休刊】..急がば回れ・・・

99.11.09[火]:【どんどん橋、落ちた】..綾辻行人.....★★★☆+さぁ
講談社/ ISBN4-06-209903-9/1700円/362P
99.11.08[月]:【「ご隠居」という生き方】 太田空真..★★★★☆+ご隠居
飛鳥新社/ ISBN4-87031-379-0/1500円/258P
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あちゃらこちゃらをウロツキまわっておりますが、ずっと前にリクルート
さんの【あちゃら メルマガ大賞】に応募してたのを忘れてました。
忘れてた証拠に二度も登録しちゃった・・(笑)

こちらに投票ページがありまして・・・
http://www.isize.com/acara/award99/mm/business/busi01.htm

上から7番目に登録してまして・・・
そのぉ~、え~ よろしかったら・・・・投票、してね。

              しんのすけ@せんきょうんどう
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Posted by webook at 16:36

1999年09月27日

【一人勝ちの経済学】..大前研一..............★★★★★+落☆穴

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■著書名:【一人勝ちの経済学】

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■ジャンル:ビジネス、社会、経済
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■著者:大前研一
1943年北九州市生まれ。マサチューセッツ工科大学大学院で博士号取得。
一新塾、アタッカーズ・ビジネススクールを設立。
著書に「サラリーマン・サバイバル」ほかがある。
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■出版社:
光文社/ISBN4-334-97228-4/1600円/232P
1999/8/30 第1刷 9/15 第二刷
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■ <ワン・チョット>

「マンガ、ゲーム、書籍、映画、都知事選、銀行・・など一人勝ちの世界が
たくさんある。しかし、そこには考えること選択することを止めた日本人
の危い体質が見え隠れする。」

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■ <忙しい方はここだけ>

様々な分野で「熱狂的なメガヒット商品」が誕生している。音楽で言えば、宇
多田ヒカル、GLAY、ちょっと前の小室哲哉、本で言えば「五体不満足」や
「日本語練習帳」、ゲームで言えば「ドラクエ」「ポケモン」など・・・。
もう少しビジネス・経済寄りでは、東京三菱銀行への預金集中など。

そういったブームのようなメガヒット、や一人勝ち現象は、大いなるビジネス
チャンスがあることを示す好事例と捉えることもできるが、著者の鋭い洞察は、
そこに「この国の持つ危険性」を見出す。

80年代後半から多様化の時代と言われるが、それはウソではないか・・。
大量生産から、多品種少量生産の時代に入り、人は様々なバリエーションの中
から自分の好みに応じ選択する時代だ!というのが時代認識としてあったはず
である。ところが、どうも 世の中そうじゃない。

「人は選択肢が多くなると、かえって選択しなくなるのではないか!」

これが、本書の元となる重要な「?」(クエスチョンマーク)である。

「選択肢が増えれば増えるほど、人は選択することを面倒くさがり、一つか二
つの“売れ筋”に群がっていく」というのが大前氏の社会分析だ。
確かに真に本物が生み出す一人勝ち現象もある。しかし、多くは、“みんなが
いいって言ってるから・・”という危ない土壌が生み出す刹那的現象なのでは
ないか、と言う訳だ。

日頃、「?」(何でも疑問に思うこと)が重要だと力説する著者が、現代の一
人勝ち現象を鋭く分析し、そういう時代の生き方や企業戦略を披露する。

時代に鋭いメスを入れたオススメの書!

おすすめ度は、★★★★★+落☆穴

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■ <お暇な方は、もう少し>

最近のこの国の刹那主義的な「一人勝ち」現象は、危険である・・・というの
が本書が提示する問題提起。

メガヒット曲、ベストセラー本、ブーム商品・・・など一人勝ちしているもの
がすべて「本物がゆえに必然的に圧倒的な支持を得る」というものではなく、
イメージ先行型の、ムード型、気分型のものが多いのではないか・・・。

消費者としての私達の視点で言えば、「消費者が自分の頭で考えず、“売れ筋
”に飛びつくことが一人勝ちをもたらしている」というのだ。
他の著書でも大前氏が力説するのは、「?」の力、つまり「質問する能力」。
誰かが示した答えに納得するのではなく、自分の頭で考えて、『これでいいの
か?』『それはなぜか?』と問い掛けることが重要だという点だ。

そういう思考がウィークなこの国の消費者は、マスコミや宣伝に惑わされやす
い風潮にあるというのが著者の警告だ。

その危険な風潮を、様々な事例で展開する。

中に面白いのは、ついこの間の東京都知事選挙。
青島ひっこめのあとに、この人ならやってくれそうだ・・・という雰囲気でダ
ントツ当選をした石原氏は、その政策がいいとか、過去の政治家としての実績
からどうかといった本来の評価を得て当選した訳ではない。その場その場の刹
那的な雰囲気で選択している有権者が圧倒的に多いため、雰囲気やムードで選
ばれてしまったと言う訳だ。(都民にとっては耳の痛い話だが、あたっている
ような気がする。もちろんそうでない有権者もいるのだけれど・・)

青島都知事と石原都知事は、表面的にはまったく正反対のように見えても、そ
れを選んでいる側の構造や姿勢はまったく同じ、というのが著者の分析だ。

選挙に関する考察は、『大前研一敗戦記』などにもあるが、社会の様々な領域
で起きている一人勝ち現象の一つとして捉え直したところが面白い。

スポーツの世界では、松阪投手、野茂、中田などブームに乗っている選手がい
るが本当の『一人勝ち』かどうかは、見定める必要があるという。
一方で、複合スキーの荻原、自転車の中野が世界に通じる偉大なスーパースタ
ーなのに一人勝ち的な大ブレークがないのは、イメージ先行の時代が理由だと
いう。

バブル崩壊後、銀行の信用崩壊が進む中、東京三菱銀行へ預金が集中したこと
も、冷静な分析がある。なぜ、東京三菱なら安心なのかと預金者は考えたのか
・・・?。いや、マスコミや新聞雑誌など『あそこは安心、大丈夫』という人
の判断にのみ依存した判断ではなかったのか・・・
そして、実は、その判断は結構やばい事実を知らないままなされたものであり
要注意!という内容になっている。

一人勝ち商品のもうひとつの側面は、『だんご3兄弟』『たまごっち』のよう
に短期間で消費者に見向きもされなくなるものがあるということだ。
一人勝ちの後の急転落、この点も本書の扱うテーマの一つ。
一人勝ちから転落せず勝ち続ける秘訣は、マイクロソフトのビルゲイツと国際
投機家のジョージ・ソロスの対比の中で語られる。

後段は、こういった一人勝ち経済の時代に望む、生活者や企業のあり方を説い
ている。

一言で言えばこんな表現(引用)になる。

『“一人勝ち”経済の時代は、選択を止めた人々によるムードの時代。そのム
ードに押し流される消費者になるか、それとも自分私人の選択を貫く賢明
な消費者になるか。
また、ムードに転換に成功する企業となるのか、ムードを失って転落する企
業になるのか・・ 21世紀をよりよく生き抜くカギはそこにある。』

“考えること”の大切さをこういう視点で認識するのも頭の刺激になる。

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失楽園を営業上の話題確保のために読んだ方
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おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+落☆穴

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本書の中で絶賛されているゲイツの経営指南書『スピードの経営』は
【思考スピードの経営】..ビル・ゲイツ.....★★★★★+AG
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本書の中で、冷めた見方で評価しているブームの本『日本語練習帳』は
【日本語練習帳】..大野晋.................★★☆+練習
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/99.6/99.06.18.htm

にあります。

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99.10.01[金]:【】..

99.09.30[木]:【】..

99.09.29[水]:【】..

99.09.28[火]:【】..

99.09.27[月]:【一人勝ちの経済学】..大前研一.......★★★★★+落☆穴
光文社/ ISBN4-334-97228-4/1600円/232P
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今週の節約小計 1600円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-13 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-35 ・ ・ ・ ‥… □■
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-143 【遺伝子組替食物】‥… □■

遺伝子工学が人の意識を飛び越えてどんどん進む中、どことなく“不安”が
あるのは事実。最近では、テレビの宣伝で 大豆が二つぶ(ひとつは遺伝子
組替えのマメ、もうひとつは自然なマメ)あって、ハトは、ちょっと迷った
後に自然なほうを選ぶというのがあります。
人の心理をハトに演技させて面白いですね。
ところが何が不安なの? という問に実は あんまり答えられない。(もちろ
んCMにだって、そんな余裕はない)。
普通は人体に無害という建前の農薬で対処するところを、遺伝子レベルの
操作で解決しちゃおうというのがこの食物。 なんだか神様に怒られるような
ことをしてますねぇ。 「安全です」というコピーを疑いもせず(疑うけどあ
きらめて)実際に食べている現実も なんだか恐ろしい。
突然、新型食物アレルギーなんてのが発生するかもしれないし・・。
何十年もの間の長い臨床結果を踏まえた訳でもないし、自然にはない新しい
食物を食べるというのは、実は結構恐いことかもしれない。
おそらく一人勝ちの世界がここにもまたできることだろう。考えない人々
の生き方を利用しつつ・・・

       しんのすけ@きけんなせいかつ
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)
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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ξ 25日 朝日の夕刊に何か記事があったらしいの
▲▲▲ ですが・・・ 小橋さん感謝!!
Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みそ コツコツ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\v/ 夕刊バード になったしんのすけ。
\\___
/| /≡≡▲ 。 o O 〇
∠_| ~/
| / 真之助@Webook of the Day
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Web .. . . 。 o O 〇 Kuribako ・ ・ ・ ‥…★
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Posted by webook at 16:20

1999年09月19日

【税金亡命】...古橋 隆之97.9.19...☆☆☆☆☆

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★ ===== 【 Webook #107 97.9.19】 ======
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【税金亡命】ビッグバン時代の超節税法

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古橋 隆之
古橋&アソシエイツ代表、税理士。1954年愛知県生まれ。
早稲田法学部卒、南山大学法学研究課程終了後、ビッグシックス
の一つアーンスト&ヤング会計事務所を経て独立。
相続税、法人税、国際税務に至る幅広い分野で活躍。
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講談社 680円
97/8/7 第1刷
97/9/1 第2刷
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財政破綻した日本国から自分の資産を守るために国内での納税を
拒否し,海外に資産を持ち出す、つまり税金面で亡命してしま
おうという本です。

「政府は税金を無駄遣いするし、未来からの借金(赤字国債)はどん
どんやるし、破綻寸前の日本は、もうイタリア並みだ。これから
消費税をはじめ税金はうなぎのぼりだし、こんな日本はもう見捨て
て、税金はもう払わない。タックスヘイブンなところで超やすい
税金をはらうようにする税金亡命をしちゃおう!」
というわけです。

まず、破綻寸前の日本の財政について、マクロ的に解説しています。
国債、地方債など長期債務残高は470兆円
これに国鉄清算事業団の債務 28兆円
林野事業の債務残 3兆円
大まかにいえば、上記合計で 500兆円 の債務つまり借金を
かかえている。一方 日本のGDPは 515兆円くらいで、企業で
いえば 借金と年間う売り上げが同額、4人家族の家庭を想定する
と国は家庭に1500万円くらいの借金をしている勘定だそうです。
さらに、96年会計監査院報告で286億円もの税金も無駄使いが
指摘され、ウルグアイランドの農業対応で6兆円の投与であちこち
に温泉健康ランドがたち、道路整備事業でも北海道にタヌキしか通
らない高速道路ができたりと、税金の無駄使い、非効率な運用は
枚挙にいとまがないほど...
(それでも文句を言わない国民もいかんぜよ。)
イタリアでは、GDPの126%くらいの政府債務残高があり、日
本よりさらに悪いが、どっちも いい勝負。
ところが、日本とイタリアで圧倒的な差があるとか。
それは、イタリアの家系の貯蓄の25%が外貨建ての金融商品で運
用されている点だそうです。実質的には40%くらいの貯蓄が海外
流出しているようです。
この点をとらえ、「将来をたくすほどの期待や信頼ができない行政
なら、納税しないという姿勢、そして行政が破綻してしまったとし
ても負い目をもつことなく海外に持ち出す発想こそ 将来の日本国民
の納税のあり方だ。」と著者は主張します。
98年の金融ビッグバン(外為法改正)も上記の税金亡命を促す
大きな要因になります。

では、具体的にどうするのか?
ひとつは、税金のやすい国にすむこと。二つ目は、税金のかかる
所得の源泉をかえる事。
といっても、よくわからないですが、具体的な事例とケース毎の
解説(個人と法人、職種別など)があり、実用書的なスタイルで
書かれています。

タックスヘイブンの職種別活用マニュアルという章は、具体的に
税金がどのように節税できるかを職種別に解説しています。
たとえば、海外生産をしている中小企業ケース、ソフトなどの開発
者、起業したい人(どうも アメリカのデラウエア州がねらい目の
ようですよ)、サラリーマンの海外法人化などなど...

自分が払っている税金がどのようなしくみと比率なのか、そして
それをタックスヘイブン(not "heaven" but "haven")へいかに
したら移せるか、どのくらい節税になるかなどが分かります。
蛍光ペンをもって読みたい感じです。

税金はとられるものという概念が染み付いてしまった日本人は、
どう使うかについてはあまり、意識しません。だから無駄使いが
横行するんでしょうね。そこで、もっと有効な使い方をされるよう
行政に働きかけるというのも一つの方法で、これは必要なことだと
思いますが、逆にこの本のように、個人クローズドの世界で不条理
な現状に対抗する一つの手法として税金亡命というのもいいような
気がします。
実行するには、かなり勉強が必要ですが、この本はそのとっかかり
として結構いけると思います。

なお、これとよくにた本に【円の逃亡】(青柳孝直)webook97.7.9
(先物取り引きの専門家の人です)がありますが、こちらの本の方
が少し身近な感じがします。

節税対策をしたいかた、
自分の払ってる税金を把握したことのないかた、
国際的なビジネスにつながる起業を目指しているかた、
フリーのお仕事をなさってるかた、
おすすめです。

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オススメ度

☆☆☆☆☆

真之助
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(
)
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ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp

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)
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又 来週も Webbチャオうね

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9.15[月]:【--】

9.16[火]:【自然治癒力のミステリー】...米山公啓
1300 円 ☆☆☆☆☆
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9.18[木]:【トイレで笑える雑学の本】...プランニングOM
680 円 ☆☆☆
9.19[金]:【税金亡命】...古橋 隆之
1600 円 ☆☆☆☆☆
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今週の節約小計 5180 円

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<おしらせ>

Webookに登録していただき ありがとうございます。
過去のコンテンツは、ホームページでもご覧いただけます。
また、メーリングリストのコマンド機能を使ってとりだすことも
できます。
コマンド等の詳しい方法は www.list.ne.jp の
ホームページに掲載されていますので御参照ください。

コマンドを送るときの宛先は、
webook@list.ne.jp ではなく
majordomo@list.ne.jp になりますのでお間違いなく。

コマンドの使い方をメールで参照する方法は

主題: help
宛先:majordomo@list.ne.jp
本文:help
end

とかいて送信します。しばらくして返事がきます。

<おしらせ 終わり、よい週末を!>

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Posted by webook at 17:11

1999年09月13日

【寓話で学ぶ経済学】..R・D・ロバーツ........★★★★+自由

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-139】 99/09/13(月) ★
★ “当選者発表!”の月曜日    ★
★ http://clicks.to/webook/ ★
★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
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Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:05:21 +2分 対先週金曜
東京の日入:17:53 -4分 ”
日昼時間 :12:32 -6分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【寓話で学ぶ経済学】自由貿易はなぜ必要か
      THE CHOICE A Fable of Free Trade and Protectionism

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■ジャンル:ビジネス、経済
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■著者:ラッセル・D・ロバーツ
  ワシントン大学(米セントルイス)ジョン・M・オーリン・スクール・
  オブ・ビジネス・マネージメントセンター所長。経済学教授。ミズーリ州
  の学園都市に妻と娘と居住。

 訳者:佐々木潤(ささき・じゅん)
  経営コンサルティング会社アソシエート。
  1967年神奈川県鎌倉市生まれ。慶応義塾大学法学部法律学科卒業、ダート
  マス大学経営大学院修了(MBA)日本ガイシ(株)を経て現職。
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■出版社:
日経新聞社/ISBN4-532-14748-4/1200円/224P
1999/7/12 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「現状を維持することは、
  目に見えない、潜在する未来の可能性を犠牲にする。」

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■ <忙しい方はここだけ>

英国の経済学者のデビッド・リカード(1772 -1823)の霊が保護貿易政策をと
ろうとする1960年代の米国の降り立ち、自由貿易の道を踏み外さないようにと
、ある人物に接触するという物語風経済学入門書。

少し未来のことが分れば、これはもう神様になったも同然。「君のこのビジネ
スは、来年ブレークするよ」なんて言いながら、未来の様子を見せてあげたり
できればもう大変なもの。もし、タイムマシン過去の世界にワープできたら、
僕らはそこで“神様”になれる。

この本は、デビッド・リカードが天上界から1960年代のアメリカに降り立
ち、ステラ・テレビジョンの社長エド・ジョンソン(時の大統領選挙の応援演
説を頼まれている)に、自由貿易の大切さを、裏返せば関税保護主義の間違い
を解くというスタイルになっている。

読者も、過去(1960年代から見れば未来)の断片的な知識をニュース記事
や新聞記事として記憶しているから、言うなれば神様同然。エド・ジョンソン
の前に現れたリカードを神様と言うなら、読者は神様見習い。ただ、ちょっと
だけそれらの出来事の総合的な意味付けや価値判断のロジカルな思考をまとめ
きれていないだけ。その神様見習いが、リカードという天上界から降り立った
神様のような存在(霊?)のそばにつきそいながら、ストーリーに添って学ん
でいく。そして知らない間に経済学のエッセンスを学習する・・・・
そんな内容の本だ。

日本の自動車輸出の自主規制や、ハイビジョンテレビ、日米貿易摩擦など、あ
あ、あったあったと思い起す出来事が、デビットの口から語られる。
面食らっていたエドも、様々な場所や時代にワープして連れて行かれ、リカー
ドとの経済問答を繰り返すうち、なんとなく今の自分の立場(保護貿易を推進
しようとする大統領候補の応援演説をする役割)が揺らいでいく。

リカードは、「比較優位論」を提唱した英国の経済学者で、“自由貿易が如何
に大切か”を説いた人として有名(らしい)。

対話型の物語を読みながら楽しく経済の勉強ができるという、親切な本である。
しかも、自分は出てくる出来事をちょっと知っている・・・という比較的優位
なスタンスで読めるというところがミソ。
うーむ、読書も比較優位論か。ねぇ、リカードさん。(ちょっと違うか)

おすすめ度は、★★★★+自由

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■ <お暇な方は、もう少し>

舞台はこんな設定になっている。

フランク・ベイツ、大統領候補。彼は、アメリカへの外国製テレビの輸入を禁
止する法案を提出し、保護貿易主義を推進する。そういう動きに対し、世間の
支持も増していった。
エド・ジョンソン、ステラ・テレビの創業社長。日本をはじめ海外からの低コ
ストテレビの台頭に対し、この保護貿易主義は願ってもないこと。ベイツ氏の
党大会での応援演説を頼まれた彼は、原稿を用意してもらえるという条件に安
心し、その役割を引き受ける。

そして、天上界での動き。地上でのそんな動きを危惧したデビッド・リカード
は、天国の裁判官に地上へ一日だけ降り立つ許可を申請し、エド・ジョンソン
のそばへ舞い下りる。

「これから君と時を超えた旅にでよう。私は君をベイツ氏が大統領にならない
未来世界へ連れて行く。ベイツ氏が大統領になれば、米国はますます保護貿易
主義に走る、そうではなく、フランク・ベイツ氏のいない、貿易がますます盛
んな自由貿易が発達した世界へ君をお連れしよう。ひょっとしたら、その世界
を見た後、君異はベイツ氏を支持しなくなり、スピーチの原稿も不要のものに
なるかもしれない。」

こんな会話を交わした後、エドとリカードは、未来への(読者にとっては過去
の)時の旅にでる。

輸入関税や、日本の自動車自主規制、など様々な出来事が織り込まれていて、
興味深い展開をする。

比較優位論とは、本書の中で下界に降りてきたリカードが言及するように、そ
の意味が誤解されることが多いという。
つまり「比較」の中身を多くの人は、他国間の産業の比較を間違って理解して
いるが、本当は、自国の産業の比較をしているのだという。
たとえば、「アメリカは、テレビを作るよりも、薬を作る方がもっと長けてい
る。この場合、アメリカはテレビの製造と比較して薬の製造に優位だというわ
けだ。」ということだ。そこには、貿易を自由にして、間接的にテレビを製造
するという、“富の急がば回れ理論”が働く。

おばけのリカード(あらら、神様のはずがいつのまにオバケに)は、エドとの
会話の中で、比較優位論を提唱したのは誰かと問われ、「うーん、思い出せな
いなぁ」などと言いながら、比較優位論のエッセンスを解説する。

かんで含ませるようなリカードとエドの対話は、経済理論がどうのこうのとい
った難しさを排除する効果がある。
自由貿易のメリットと保護主義の弊害を、日米の貿易摩擦などの事例と物語り
風の対話でわかりやすく説いてくれる。

ふと、映画「シティ・オブ・エンジェルズ」を思い出した。
映画は本書とぜんぜん違うテーマで、人間界に天使が降り立ち、女医と恋をす
るという設定だが、こういう空想的な設定は、映画も本もなんだか楽しい。

過去の経済学者が、天使(か神様か霊かオバケかはよくわからないが)になっ
て、地上の人間の愚行をただすというのは、なかなか面白い虚構だ。

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■ <読んで欲しい方>
経済を専攻された方
経済学部以外の方
リカードって?と言う方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★+自由

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(今度からホームページに楽しいお買い物ボタンがつきます)

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http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99030134

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■□ <バック ツウ ザ Webook> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.09.17[金]:【】..

99.09.16[木]:【】..

99.09.15[水]:【】..

99.09.14[火]:【】..

99.09.13[月]:【寓話で学ぶ経済学】..R・D・ロバーツ..★★★★+自由
日経新聞社/ ISBN4-532-14748-4/1200円/224P
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今週の節約小計 1200円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-13 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-35 ・ ・ ・ ‥… □■

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
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ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■□ < Web●○k Presents> P#99-02 ・ ・ ・ ‥… □■

先週〆切だったプレゼント当選者の発表です。おめでとうございます。

【安心「食生活」宣言!】のプレゼントには、たくさんの応募を頂き
ありがとうございました。圧倒的に女性の方が多かったです。
で、男性の方には大変申し訳ないですが、今回は女性の方にプレゼント
しちゃいます。(どうも、真之助の本性?が現れている・・・ニィ)
3名様の予定を一人増やして4名様としました。(ここにも本性が・・)

♪ 玉井様@Kajima
♪ 浜田様@ninja
♪ 大野様@neweb
♪ 土井様@osa

それぞれメールをお送りしますので、宛て先をお知らせ下さい。
発送は今週中に。

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-139 【日本の世界地図】 … □■

地図を見ると結構いろんな発見や想像ができて楽しい。
 例えば、世界地図の各大陸をパーツにつかって日本地図を作る。
 まず、オーストリラリアは四国。これは納得、よく似てる。次は九州、うー
 ん、アフリカか南アメリカだな。北海道は、北アメリカを左へ90度回転
 ややこじつけっぽいがまあいいか。さて、本州は、うーむ残ったのはユーラ
 シア大陸だけど、ずずっと引き伸ばすとそれっぽくなる。ヨーロッパのあた
 りは四国中国あたり、インドは、伊豆半島、琵琶湖にはカスピ海なんて・・
 
 こんなこと良く考えるなって? 実はこれ先日の「優柔不断術」の中で紹介
 されてた話のパクリ。
 伊豆半島も房総半島もみな良く似ている。地球の歴史の結果は不思議な相似
 をあちこちに残す。

   しんのすけ@地図とたわむれ
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)
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
URL:http://calendar.yahoo.com/ ID:webook_skd PW: guest
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(
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ξ
▲▲▲
Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みその皮にしわしわ できたかなぁ
| ○ | また、明日。
\v/ 長靴をはいたニワトリ になったしんのすけ
\\___
/| /≡≡▲ 。 o O 〇
∠_| ~/
| / 真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 16:10

1999年06月25日

【社葬の経営人類学】..中牧弘充他.........★★+顕彰

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
★ ★
★ 【Webook #99-102】 99/06/25(金) ★
★ “寝苦しい夜だった”の金曜日 ★
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東京の日出:04:26 +0分 対前日
東京の日入:19:01 +0分 ”
日昼時間 :14:36 +0分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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Web. . 。 o O 〇 K !
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■□ …‥・・ ・ ・ 本日のWeb●●k ・ ・ ・ ・ ‥… □■
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■著書名:【社葬の経営人類学】

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■ジャンル:社会人類学(社葬)
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■著者:中牧弘充(なかまき・ひろちか)他
(中牧)国立民族博物館教授。宗教人類学、経営人類学、ブラジル研究。
著書に「むかし大名、いま会社-起業と宗教」など。
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■出版社:
東方出版/ISBN4-88591-598-8/2800円/292P
1999/3/10 第一刷
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■ <ワン・チョット>

「社葬は、社員が“会社”そのものを演じる(感じる)数少ない機会と
言えるかもしれない。」

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■ <忙しい方はここだけ>

社長、会長などの死に際し会社で執り行うお葬式。社葬。
考えてみれば、不思議な儀式である。
葬儀を取りしきる総務部や社内で選抜された委員の担当者も、別に悲しい訳で
はない(なにせ重大な任務の仕事なんだから)、参列する人も悲しみにくれて
というより世間のお付き合いでというのが多い。つまり、儀式なのである。

著名なVIPを含む参列者の視線に囲まれて演じられる儀式は、まさにひとつ
の「演技」なのだ。

その儀式を様々な観点から学術的(?)に考察した本がこれ。
(学術的というところは、多分に“面白くない”というニュアンスがある。)

会社と宗教の関わり(意外に先進企業でもお正月には社長以下エライ人がお参
りに行くし、社長室に小さな祭壇があったりもする。)、社葬の歴史、地域社
会や葬儀社にとっても社葬など、かなり広範な調査資料を使いながら展開され
る「社葬」のお話。

史上最大の社葬ともいえる故松下幸之助の社葬にまつわるエピソードや、ドー
ム球場を舞台にしたトレンディな社葬などは 面白い内容だ。

“そろそろヤバイなぁ”と、口には決して出せない心配を抱える総務部長さん、
おすすめ。

おすすめ度は、★★+顕彰
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■ <お暇な方は、もう少し>

1989年4月27日に他界した松下翁の社葬は、参列者実に20000人を超え、葬
儀プロジェクト!は、全国から600人の精鋭が抜擢されたという。

「葬儀は松下家からの遺骨の受け渡しに始まる。この時点で私人松下幸之助は、
公人としての松下電器グループ創業者に変る。ここからが会社による葬儀の
始まり。遺影の横には天皇陛下から下賜された供花が並ぶ。参列者も故人の
存在感を写しだすように内外の重鎮が並ぶ。竹下首相、ブッシュ大統領・・
などなど。」
「参列した財界人の後日談として、”さわやかな葬儀”であったというのが
残る。松下の社風にひとつ“配慮”を象徴する物語がある。
社葬当日は朝から晴天。ところが告別式の始まるころから雨が降りはじめ
ついにどしゃ降り。参列者はこの時点で予想をはるかに上回り、体育館の
回りを取り巻いて長蛇の列となる。
しかし、葬儀委員会はこの突然の雨に備えて大量のカサを事前準備してい
たことはもちろん、委員のとっさの機転で隣接する松下の件集センターか
ら数百本のタオルを取寄せ、女子社員が参列者の後ろに回り、”お背中を
ふかせていただきます”という一声とともに丁寧に雨のしずくを拭ったと
いう。また瞬時の判断で入り口を変更し、参列者の流れを変えたという。
マニュアルや計画にない出来事に対し現場の判断で対応できる柔軟な組織
力といえる。」

そして、このさわやかな社葬の意味合いは、松下の「保信(信用の維持向上)
という精神を最大限に表現する“舞台”」であったのだ。

“儀式”は多分に「形式的」な行事であるが、そこに「心」や「気持ち」を
入れ込むのは、故人の人間的魅力であり、その企業の風土や社風や文化であ
る。

最近は、大規模な参列者を“さばく”のに(“配慮するために”か)ドーム
球場などを使う社葬もあるという。
遺影や祭壇の向こうに、関係ない企業の巨大な広告な見えるのはちょっと滑稽
でもある。

私も一度、社葬というものに委員として参加(駐車場係)したことがある。
私に限って言えば残念ながら、“儀式”のまま終わってしまった。

なかなか体験する機会のない社葬を考察した、数少ない本である。

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■ <読んで欲しい方>
ズバリ、総務部長さん!
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★+顕彰

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーはありませんが:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99009768

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■□ << 今週のwebook list >> ・ ・ ・ ・ ・・‥… □■

99.06.25[金]:【社葬の経営人類学】..中牧弘充他......★★+顕彰
東方出版/ ISBN4-88591-598-8/2800円/292P
99.06.24[木]:【なんとか会社を変えてやろう】柴田昌治★★★★☆+感度
日本経済新聞社/ ISBN4-532-14744-1/1200円/225P
99.06.23[水]:【なぜ、この人に部下は従うのか】渋谷..★★★☆+心理
東洋経済新報社/ ISBN4-492-55356-8/1500円/221P
99.06.22[火]:【ラッカセイの絵本】.すずき&ひらの...★★★+ジマメ
農文社/ ISBN4-540-98144-7/1800円/36P
99.06.21[月]:【男は「いい人」になんかならなくていい】
弘兼憲史............★★★★☆+和席枠
講談社/ ISBN4-06-264099-6/1400円/236P
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今週の節約小計 8700円
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■□ < Web●○k from the Authors> A#99-08 ・ ・ ・ ‥… □■

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■□ < Web●○k from the Readers> R#99-26 ・ ・ ・ ‥… □■

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> 「 カタツムリ、絵本で眺め 飼ったつむり」

> これ よかったので はじめてめーる。
> 幅広いジャンルがうれしくてつい あちこちの 友だちへ
> 興味のありそうなものを 振っています。
--- うう、感謝!!
> 我家の庭の カタツムリ 宅配便で送りましょうか。。。。
> ふきを 刈ったら ざわざわ出てきた カタツムリ。
> 去年 田舎暮らしというはやりものに 手を出して
> 山の麓に引っ越してきて 本屋もなく 図書館もなく
> だから 大助かりです しんのすけさま.
> お礼の品が カタツムリでよいのなら..。。。なんてわけないわね。
> 葉っぱ の裏からみつけるからカタツムリであって
> クール宅急便の箱から出てきたんじゃ 。。。。
> ではまた。
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saito さん、ありがとうございました。 v
実は、今朝、カタツムリが届きました(つむり)。(笑)→ @_

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)

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■□ <しんのすけのカラコラム> C#99-102 【指揮者】 ・ ・ … □■

指揮者オザワセイジが、ボストンからウイーンへ引っ越しとなる。
日本の指揮者が世界の代表的オペラハウス、ウイーン国立歌劇場の音楽総
監督になる。
2002年から3年契約とか。めでたし。
個性豊かなオーケストラの団員を一つにまとめていくには、相当の人間的
魅力と胆力が必要だ。著名な楽団、オーケストラの指揮者は、案外、外国
人が多いという。
演奏練習の時などにミスの指摘を母国語でシノゴノ、くどく言われるより、
外国語というハンディの中でストレートに言われる方が、指揮者、楽団員
双方にとっていい関係が保てるというのが理由らしい。
なあるほど。
世界のオザワが、また次の舞台に飛びたつ。ウィーンッ!

しんのすけ@コンニャクター
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook+Mobook=真之助 (^x^)
Webook@yahoo.co.jp
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★ 発行は『まぐまぐ』( http://www.mag2.com/ )。 ID =969
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★ FPK“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミ。(^p^)
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★ 登録/解除: http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/touroku.htm
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★ 記事の転載/引用をされる場合は、真之助までご一報ください。
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★ 情報交換の場として、Webook ML (webook@list.ne.jp) もあるよ。
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★ Webook の弟 【Mobook】 は、まぐまぐ ID=11655 だよ。
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★ カレンダー【Webook_skd】 開始。書込み自由。
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ξ
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Web ◎◎ k of the Day =本日は、脳みそコチョコチョできたかなぁ
| ○ | また、来週。
\b/ 中小企業鳥になったしんのすけ
\\___
/| /≡≡ 。 o O 〇
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Posted by webook at 15:33

1999年03月19日

【日本経済・回復への青写真】..R・クー...★★★★★+クー PHP研究所/ ISBN4-569-60467-6/1429円/328P

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★ 【Webook #99-047】 99/03/19(金) ★
★ “3連休はサクラかな?”の金曜日 ★
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東京の日出:05:47 -2分 対前日
東京の日入:17:51 +0分 ”
日昼時間 :12:04 +2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■ ♪♪♪ 読者5000人 特別企画 【 第2弾 】 ♪♪♪
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読者プレゼント企画、第二弾。(第一弾も継続中)

第2弾は、:『ソフトな政治』
著者 : バーチャル政党「フェデラリズム」代表 杉原佳尭
URL: http://www.federalism.org
抽選で3名の方に なんと!《 4月の書店発売前 》にプレゼント。
えぇ~っ、そんなことあっていいのか! → いいんです。

◎ 応募資格: Webook 読者 +地球に優しい方 +
Webook を誰かに紹介してくださる方(・・してネ)
◎ 応募方法: Webook@yahoo.co.jp へメールを送る。
タイトル:ソフトな政治 希望+お名前
本文:氏名、住所、Webook歴、感想コメント、(年代)
を書いてね。
◎ 応募期間: 締め切りは、3/24(水) !!(こりゃ 大急ぎ。)

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■著書名: 【日本経済・回復への青写真】

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■ジャンル:政治・経済
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■著者:リチャード・クー
1954年神戸市生まれ。カルフォルニア大学バークレー校卒業。ジョンズ・
ホプキンス大学大学院博士課程修了。81年ニューヨーク連邦銀行に入行。
国際調査部、外国局などでエコノミストとして活躍した後、84年11月、
野村総合研究所に入所。現在、主席研究員・チーフエコノミスト。
95-97年人気アナリストランキング1位(日経金融新聞)98年から早稲田
大学客員教授も務める。
著書に「良い円高 悪い円高」「金融危機からの脱出」「幻のドイツ空軍」
などがある。
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■出版社:
PHP研究所/ISBN4-569-60467-6/1429円/328P
1999/2/26 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「今の日本経済では、ミクロでの正しい行動と、マクロでの正しい行動が
完全に正面衝突になっているのです。」

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■ <忙しい方はここだけ>

「高い給料をもらっている銀行をなんで税金で救う必要があるのか」的な感情
論に国民を走らせてしまうのは、事実の一部みを報道するマスコミなどの影響
が大きい。そんな中で、経済全体をクールな目で体系的に分析し、ほんとうの
問題は何か、どういう処置(治療・リハビリ)をすればいいのかを、分り易く
解説する。
診断編、治療編、リハビリ編、国際環境編と四つにわけて解説。意外な米国の
歴史(彼の地でもあった貸し渋りや全銀行救済策)をひも解いたり、経済や政
治の閉塞状況を病気にたとえた比喩があったりと、思わず「なーるほど」と唸
ってしまうロジカルな展開は読んでいて心地よい。

現下の日本経済の診断のポイントは、こんな感じ:

日本経済が抱える最大の問題は、個々に正しいことをやるのはいいが、それを
全員が同時に行うと、経済全体がとんでもない縮小均衡の悪循環に陥るという
“合成の誤謬(ごびゅう)”があるということだ。
護送船団の中で甘い体質になれてきた金融業界のリストラ、未来から借金をし
まくっている国の赤字財政、その他もろもろの社会システムの膿は、荒治療で
すっかりよくすべきではある。しかし、それを順番(シークェンシング)も考
えずに一度にやろうとすると大変なことになる。・・・というわけである。

銀行の貸し渋りによる経済全体の縮小均衡へのスパイラル循環は、“すべて”
の銀行が自己資本に問題を抱えているために起きているもので、社会のシステ
ミックな問題になっている。そういうということを理解しないと、治療法を間
違える。間違えたのは、日本の政府でもあり、多くの識者であり、海外から日
本を見る目にも誤解があったようだ。

こういった実体を、97年ころからの経済の動き、ニュース、政治・政策の変
遷を冷静に分析しながら、問題の本質に迫っている。そしてこういう時には財
政発動の継続が如何に大切かなど、具体的な治療、リハビリ手段を提示してい
る。

クソっ、人の税金でいいかげんな銀行を救うなんてバカラシイ、財政投資なん
てまったく税金の無駄遣いじゃ・・なんて怒ったことのある方、目から鱗のこ
の本を是非。

おすすめ度は、★★★★★+クー
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■ <お暇な方は、もう少し>

腐った銀行はつぶすべきだ、放漫経営者は責任を取るべきだ、銀行のリストラ
は断行すべきだ・・・と個々に正しいことはやるべきだが、それを全銀行が自
己資本危機に面しているときにいっしょにやるべきではない。
順序だてて治療をする必要があるというのがこの本の主張。

「シークェンシング」(コトの優先順位ではなく、時間的な優先順位を考えて
対処する)ということが、ポイントというわけだ。

「邦銀のリストラは絶対必要であり、これをやらずに中期的な日本経済の将来
はない。だたその前にもっと緊急にやらねばならないことが今ある。それは
経済全体の大量出血である貸し渋りを解消することだ。」

これを病気の治療にたとえてこう表現している。
「肺炎の患者に糖尿病の心配をしても意味がない。こういう時はとにかく患者
に栄養をつけて前者を治し、ある程度健康体にもどってから後者の治療を始
めるのが正しい順序」
というわけだ。

川でたくさんの子供がおぼれている。近くに手錠をはめられた悪い奴等がたく
さんいて、そいつらの縄を解いて、助けろ!といえばあの子達は助かる。
しかし、あくまで悪人は信用できんから手錠は絶対外せない。まずは早く、こ
いつらを牢屋へぶち込んで懲らしめるのが大切だ。
・・うーむ困った。そんな状況とも言えようか・・・。

13兆円の銀行資本強化策、ブリッジバンク構想(腐った銀行をつぶす為にあ
たって、善良な借り手を保護するための“つなぎ銀行”)、13兆円の廃止と
いう野党案の受け入れ、民主党間代表が言い出した50兆円の資本増強を含む
金融システム強化策、など紆余曲折した政策の道筋と経済の混乱ぶりが、とて
もわかりやすく解説される。
今、何より大切なのは、大量出血の貸し渋りをとめるべく財政発動の手をゆる
めないことだと言う。

こういった国の経済を左右する重大局面に実は、この本の著者がかなり深く関
与している。
このクールなブレインは日本経済の舵取りに大きな影響を与えている・・・・
そんな印象を受ける。

面白い歴史の事実。

日本中が貸し渋り、カシシブリと大騒ぎをし、一方、それを解消するために財
政発動(税金)で銀行に資本投入策を打ち出している日本に対し、アメリカの
サマーズ財務副長官は、その資本投入に強烈な避難を浴びせた。
《サマーズ財務副長官は、後に考えを変え、財政発動を催促する発言を行う》

しかし、実はアメリカでも91年から93年の間に、今の日本と同じような全
国的な銀行の資本問題に直面していたというのだ。商用不動産が暴落し、アメ
リカの銀行がそれこそ全国的に危機的な状況だったというわけだ。当然その後
には、アメリカ中でとんでもない貸し渋りが発生。

湾岸戦争と重なり合った為注目されなかったのだが、とんでもない大問題であ
ったことは間違いない。当時グリーンスパンFRB議長(よくきいた名前)は
金利下げの金融緩和を行うが、効果がまったくなく(どこかの国の低金利に似
ている)、銀行救済の方針にスタンスをガラリと変えたというのだ。
日本の財政発動(税金による救済)とはちがうが、銀行に3%の利ざやを稼げ
るような操作(これは、預金者の金をむりやり銀行の利益にするようなもの)
にしたのだ。

似たようなこと(貸し渋りとそれに対する全銀行救済策)は90年代前半のオ
ーストラリアでもあったようだ。

政治的なリーダーシップが、国の経済を回復させる、そういう時代なのだ。


政治・経済と並んで書く事が多い4文字は、真ん中の「・」は「and」じゃな
くて「for=ための」という意味合いが大きくなっているようだ。政治for経済
というわけ。
経済とは何か。日経新聞の経済ニュース、企業の業績、株式指標、金融動向、
為替、これらも経済の要素には違いないが、もっと身近には、「4月からの給
料」であり、「アパートの家賃」であり、「ヨーカドーで買うキャベツの値段
」である。

経済なんて言っても、財政支出だ、貸し渋りが問題だというレベルの話は、正
直いって自分の暮らしにはあまり関係がない。
でも、超ミクロの経済(自分の日々の暮らし)から、ミクロの経済(銀行のリ
ストラ、体質改善など)、そしてカメラアングルをぐーっと引いた日本経済全
体のマクロな経済を俯瞰してみることも、時には大切。

頭に残っている経済ニュース記事の記憶をたぐりながら、「ははん、あれはそ
ういうことやったんかいなぁ」と納得できる内容は、意外なアメリカの歴史や
、病気療法の比喩などで咀嚼され、とても面白く読める。
この本の著者の目線で見れば、日本のそして世界の「経済」の動きが分るよう
な気がする。

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■ <読んで欲しい方>
税金の無駄遣いに義憤を感じている方
65兆円のお金を見てみたい方
貸し渋りに困っている方
貸し渋りしている方
政府のえらい方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+クー

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=99006563

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■ << 今週のwebook list >>

99.03.15[月]:【ことばの道草】..岩波書店辞典編集部...★★★+道草
岩波書店/ ISBN4-00-439006-0/ 560円/175P
99.03.16[火]:【育てたように子は育つ】.........★★★★★+その★★で
小学館/ ISBN4-09-387271-6/1500円/110P
99.03.17[火]:【休刊】..東京の日中時間が12時間丁度なので?休刊

99.03.18[木]:【大人問題】..五味太郎...........★★★★★+五味
講談社/ ISBN4-06-208275-6/1800円/197P
99.03.19[金]:【日本経済・回復への青写真】..R・クー★★★★★+クー
PHP研究所/ ISBN4-569-60467-6/1429円/328P
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今週の節約小計 5289円
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■ < Web●○k from the Authors> A#99-05

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■ < Web●○k from the Readers> R#99-12

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法、お名前の表現など含め
ご本人に了解をいただいた上で載せております。ご安心を。)
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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-47 【作家知事】

東京都知事の条件は、作家?。青島さんも本を書いてるし、現在立候補し
ている有力6氏はそれぞれ本を書いている。(読売夕刊3.17)
□ 石原慎太郎氏の近作は「国家なる幻影」など56冊。(TRC検索)
□ 明石康氏は、「平和のかけ橋」など6冊
□ 鳩山邦夫氏は「チョウを飼う日々」
□ 柿沢弘治氏は「霞ヶ関三丁目の大蔵官僚はメガネをかけたドブネズミと
いわれる挫折感に悩む凄いエリートたちから」など9冊
□ 舛添要一氏は「母に襁褓をあてるとき」など35冊
□ 三上満氏は、「現代っ子としつけ」など32冊
新聞記事の6氏に入ってなかった
□ ドクター中松氏は、「独創力の秘密」など27冊
□ 川上俊夫氏は、?

本の売れ行きと得票率は関係ありやなしや・・・
ちなみに都庁を去る青島幸男氏の場合、TRC検索で35冊と出た。
読んだことがあるのは、舛添氏の福祉関係の本だけ。国家なる幻影も借り
たが、どうも読む気がしなかった・・・。

しんのすけ@かんけいないけど
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■ ♪♪♪♪ 読者5000人 特別企画 第一弾 ♪♪♪♪♪
…………………………………………………………………………

第一弾は、『大前研一氏 サイン入り “サラリーマン・サバイバル』。
抽選で3名の方に著者サイン入りの本のプレゼント。
これ、まだ受け付け大丈夫です。

◎ 応募資格: Webook 読者 + Webook を紹介してくださる方+地球人
◎ 応募方法: Webook@yahoo.co.jp へメールを送る。
タイトル:サラサバ希望+お名前
本文:氏名、住所、Webook歴、感想コメント、(年代)
◎ 応募期間: もう締め切りしよっか(そうだ、そうだぁ~。)

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Webook Webmag&ML管理人 真之助 (^x^)
matsuyama@internet.office.co.jp (^o^
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(^.^) も (^o^) も 来週 また Webook でお会いしましょう。
》 脳みそを本でくすぐる Webook, Mobook,しんのすけ 《 こちょっ

真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 16:10

1999年03月11日

【次郎長の経済学】..竹内・田口...........★★★★★+清水港 東洋経済新報社/ ISBN4-492-39296-3/1500円/195P

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★ ⌒ ⌒ ★
★ ━━ ★ WeB◎_◎K of the Day ★ ━━ ★
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★ 【Webook #99-042】 99/03/11(木) ★
★ “ひさかたぶりのあさねぼう”の木曜日 ★
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★ http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/b-index.htm ★
★ ~~~~ ★
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東京の日出:06:00 -1分 対前日
東京の日入:17:44 +1分 ”
日昼時間 :11:44 +2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■ ○ o 。 < もぶっく やってます> 。o ○
…………………………………………………………
■■■【MoBook】(= Mobile Webook of the Day ) ■■■

Webook の弟です。いつも Webook の後を追いかけてばかり、
舌っ足らずでマネばっかしの弟。でも、かわいらしくて、
時々、あらぁ いい子ネェ って言われることもある。
Webook に出ていたあの本なんだっけなぁ・・、あ、これこれ!
って本屋に行ける。そんな弟を目指します。

携帯電話など外でも情報が欲しいかたにおすすめ。
でも、普通のメールでもいいですよ。

登録はこちら: 《まぐまぐID = 11655 》
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/mobook/m-index.htm
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/mobook/touroku.htm

まだ、よちよちの弟です。どうぞ 可愛がってやって下さいネ。

■■■ 父母の会代表 松山真之助 ■■■

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■著書名: 【次郎長の経済学】

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■ジャンル:対談、歴史、経済、ビジネス
----------------------------------------------------------------------
■著者:竹内宏・田口英爾
竹内宏(たけうち・ひろし)
1930年静岡県清水市の開業医の息子として生まれる。わんぱくで通した。
東京大学経済学部を卒業後、日本長期信用銀行に入り調査部一筋。同行、
専務を経て、長銀総合研究所の理事長に就任。
著書「路地裏の経済学」「柔構造の日本経済」で、銀行界きってのエコノ
ミストとして知られる。98年12月から独立、竹内経済工房を主宰。
歴史にも造詣が深い。「次郎長翁を知る会」会長。

田口英爾(たぐち・えいじ)
1931年静岡県清水市、次郎長の菩提寺梅蔭寺に生まれる。竹内とは小長学
校、清水中学、静岡高校、東京大学経済学部の同窓生。
「産業と経済」記者、柴田書店出版部長、日本生産性本部出版部長を経て、
執筆活動に専念。著書に「梅蔭寺・清水次郎長伝」「最後の函館奉行の日
記」「徳川慶喜と幕臣たち」など多数。歴史作家のかたわら「清水開港
100年史」編纂に従事。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
東洋経済新報社/ISBN4-492-39296-3/1500円/195P
1999/2/11 第1刷
======================================================================
■ <ワン・チョット>

「清水の次郎長は、侠客の大親分として幕末の裏社会に生き、最大のレジャ
ー産業だった賭博産業に秩序をあたえた。
そして、明治維新の激動する社会の中では、表社会に躍り出て、英語塾、
富士山麓の開墾、相良油田の開発などベンチャー的仕事を始めている。」

----------------------------------------------------------------------
■ <忙しい方はここだけ>

清水市とくれば、まるちゃん?。平和なこの時代にメージする有名人は、「さ
くらももことか、柴田恭平、松村友視など、のどかな天領にふさわしい軟派の
人」が頭にうかぶ。しかし、そんななかで燦然と輝き続けているのは何と言っ
てもあの、清水の次郎長親分だ。

おお、寿司くいねぇ・・みたいなセリフがすぐ浮かぶ街道の大親分は、実はと
ても意外な面がたくさんあるのだ。この本はそれを経済、ビジネス、歴史的な
側面から実におもしろく紹介している。
どうころんでも社会科、《清水の次郎長の巻》なのだ。

江戸文化の爛熟期である文化文政時代、1820年(文政3年)、駿河国清水
町に生まれた長五郎は、次男(、じなん)。生まれてすぐに田中屋という米屋
をしているおじさんの次郎八のところへ養子に出される。生来暴れん坊だった
長五郎は、あちこち転々としながら育っていく。”じろちょう”というのは、
次郎八んちの長五郎を短縮したもの。1893年(明治26年)74歳まで生
きている。

幕末の動乱期を駆け抜けたこの男は、実に面白い人生を歩む。仁義に厚い博打
打ちの親分・・・というイメージが強いが、維新後は、表社会に躍り出て、い
くつかのベンチャービジネスもしている。なんと英語塾もやったというから面
白い。
仁侠だけではなく、世界情勢も含め世の中の動きに敏感であり、卓抜した調整
能力と胆力で、江戸から明治の動乱の時代を駆け抜けた人物だったのだ。

そんな次郎長を軸に、清水市の産業や経済、日本の政治経済の情勢、清水港を
通じた世界情勢などじつに面白い内容が展開される。

同じ清水市生まれのふたりの作家の対談は、激しい歴史と経済の流れの中で、
人の心を掴みながら生き抜いたひとりの男を熱く語る。

しみぃーずみぃなとの名物は、お茶の香と男伊達。次郎長といっしょに、動乱
期の経済と歴史を歩いてみるのは如何。次郎長や大政の写真も興味深い。

おすすめ度は、★★★★★+清水港

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■ <お暇な方は、もう少し>

意外な繋がりその一。
ソニーと次郎長:えっ?うっそー、ではなくホントの話。次郎長は晩年になっ
ても独特の調整能力を発揮したエピソードの一つ。ミツカン酢の中埜又左衛門
と子の日清酒の盛田久左衛門が組んで清水市に販路を広げたいと画策するが、
清水市の酒問屋の抵抗でうまくゆかず、そこで次郎長の出番となる。
次郎長が地元の人にうまく話しをつけ、中埜と盛田の合弁会社、中埜酒店はス
タートする。この店、今でも中泉として営業しているそうで、社史には、次郎
長のことが書いてあるそうな。そして、ソニーの盛田昭夫さんは、実はこの盛
田久左衛門の後裔というのだ。ソニーと次郎長、妙に面白い繋がりなのだ。

意外なつながりその2。
NHK大河ドラマの「徳川慶喜」にでてくる新門の辰五郎(堺正明)と次郎長
は徳川慶喜を挟んでたがいに会っていた。
どちらも陰から徳川慶喜を警護したという。

意外な繋がりその3
米国グラント将軍(元米大統領)と次郎長。グラント将軍が明治12年に清水
港を訪問したとき、その接待に次郎長があたっていた。

アウトロー時代の任侠ぶりや、数々の勇ましい話と、明治時代に入ってからの
表社会での活躍が対比出来ではあるが、いつの時代も、人の心をまっすぐに掴
んだ次郎長の任侠心は、いまの時代も次郎長を慕う人達のいちばんのポイント
であろう。

清水市という海外への窓を通じ、次郎長が見たであろう世界情勢や、日本とい
う国がガラガラと変って行く時代の流れの中で、人情に厚いばかりでなく、実
に機をみて敏であった様子が、様々なエピソードを通じて語られる。

当時の貿易や、経済を支える品物が何か、流通の要諦は何だったかなど、次郎
長を通じて経済をとらえるというのも面白い。

地理と歴史と経済と政治、世界と日本、多くの人物列伝など、様々な要素があ
いまった内容は、とても面白くよめる。

そこのお方、ちょっくら、清水までいってみなんせえ。

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■ <読んで欲しい方>
歴史に興味ある方
徳川慶喜の大河ドラマを見てるかた
まるちゃんのマンガを見たことある方
会社の親分を張ってる方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+清水港

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
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■ << 今週のwebook list >>

99.03.08[月]:【四字列語】..所ジョージ................★★★★+所
新潮社/ ISBN4-10-428701-6/ 762円/123P
99.03.09[火]:【ご家庭でできる手軽な殺人】..那須正幹..★★★+手軽
偕成社/ ISBN4-03-700020-2/1000円/223P
99.03.10[火]:【どんでもない母親と情けない男の国日本】★★★☆+喝
草思社/ ISBN4-7942-0861-8/1500円/205P
99.03.11[木]:【次郎長の経済学】..竹内・田口.....★★★★★+清水港
東洋経済新報社/ ISBN4-492-39296-3/1500円/195P
99.03.12[金]:【】..
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今週の節約小計 4762円
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■ < Web●○k from the Authors> A#99-04

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■ < Web●○k from the Readers> R#99-11

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解を
いただいた上で載せております)

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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-42 【BARTの顔】

今発売中のBartの表紙は、中谷彰宏氏。でっかく顔が映っている。
きのう、中谷彰宏事務所を訪問してお会いしてきました。
直前の雑誌記事打合せ(数人がインタビューやら写真やら)がちょっと
のびて、そばで待たせていただきました。聞いてて面白い打合せでした。
どうも新入社員向けの記事らしい。
それなら僕にも言わせて・・なんて思ったけど、ここは押さえて・・・。
その後いろいろお話をしましたが、気さくな方でした。
周りに対する気配りはCSの本の著者だけあって、さすが。
読者プレゼント企画もばっちりOK。皆さんお楽しみに・・・・。
ミーハーなお願いをしたら一緒に写真もとってくれました。

しんのすけ@みなみあおやま
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ご意見、ご感想等は こちらへ
Webook Webmag&ML管理人 真之助 (^x^)
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(^.^) も (^o^) も 明日 また Webook でお会いしましょう。
できたらMobookでもネ。お蔭様で好調です。

真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 16:05

1999年02月23日

【どうころんでも社会科】..清水義範.......★★★★★+社会科 講談社/ ISBN4-06-209466-5/1600円/264P

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東京の日出:06:19 -2分 対前日
東京の日入:17:30 +1分 ”
日昼時間 :11:11 +3分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■著書名: 【どうころんでも社会科】

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■ジャンル:エッセイ(社会科)
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■著者:清水義範(しみず・よしのり)
1947年愛知県生まれ。愛知教育大学卒業。「国語入試問題必勝法」で吉川
英治文学新人賞受賞。機知、諧謔、風刺に富んだ数々の作品を発表。
著書に「その後のシンデレラ」「バールのようなもの」「上野介の忠臣蔵」
ほか多数。

挿絵:西原理恵子(さいばら・りえこ)
1964年生まれ。漫画家。著書に「サイバラ式」「恨ミシュラン」他。
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■出版社:
講談社/ISBN4-06-209466-5/1600円/264P
1998/11/16 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「大化の改新とあなたの生活は、ちゃんと関係しているのだ。
見る目をもって臨めば、どこを見たって社会科が見える。
生活の科学なんだから、身の回りのすべてのことが、
どうころんでも社会科なのである。」

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■ <忙しい方はここだけ>

この本を読めば、あなたもきっと、いや必ず!、「社会科」が好きになる。

そもそも、小中学校での社会科の授業は(最近はちょっと変ってきてるらしい
が)、「歴史上の年号とか、地図の記号の意味だとか、各地の特産品だとかを
やたらと暗記させる教科」だったように思う。

イイクニ(1192年)つくろう鎌倉幕府・・なんて語呂合わせの暗記は、それ自
体ちょっと面白かった。しかし、本当は・・・発見する楽しさ、意外な身近さ、
そして、なんとも知的好奇心をこそぐられるダイナミックな広がりこそが、社
会科の本当の面白さだったんだぁ、と今更ながら感激できる本、それがこの「
どうころんでも社会科」である。

たしかに、身の回りのすべては、よーく穿り返してみるとインドの文明に繋が
っていたり、ヨーロッパの文化を漂わせていたり、縄文人の感性がそのままだ
ったり、食材のネタが実は江戸時代の商人の交易が源流だったりと、「時代」
と「世界」の軸を縦横無尽に行き来できるほどの広がりを持っていたのだ。
まさに、「どうころんでも」なのだ。

例えば、生産の95%が北海道だという昆布の消費は、第一位が富山市、二位
はなんと沖縄の那覇市。ほぉー、と思った時が社会科の始まりだ。
実は、これには、フシギな昆布ロードのミステリーがあるのだった。

貧乏藩だった越中富山藩、薩摩藩そして、蝦夷地の松前藩から海産物を運ぶ北
前船、さらには越中富山の薬売りネットワーク(1813年頃には全国に2500
人ほどの売薬商人がいて、今で言えば薬と情報を持った商社みたいなもんであ
った)など、当時の政治、経済、生活などが複雑に展開し、時代を下って現代
の昆布消費量が云々というところににたどり着くのである。この時空を飛んで
眺める面白さ、それが社会科なのだ。

こんな具合に「知多半島はそんなに田舎か」、「福岡を歩きながら考えた」、
「ダムとコンビナート」など、知的好奇心をくすぐる面白エッセイが10編。

地理は地理だけ、歴史は歴史だけ、公民は公民(政治・経済)だけの、単発的
・知識記憶型社会科を、何年かぶり(人によっては何十年かぶり)に脱皮して
みるのは実に愉快だ。あなたも、ちょっと時空を超えて社会科、・・・する?。

おすすめ度は ★★★★★+社会科

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■ <お暇な方は、もう少し>

昆布の話は、実に面白かった。大好きな「酢昆布」をほおばりながら読んだこ
の話、酢昆布の袋をふと見れば、確かに「北海道産の昆布」とある。

多分、われわれの時代の社会科なら、昆布の生産高のグラフがあって、1番は
□□□、二番は□□式の暗記をしておしまい。昆布の消費量なんてのは問題に
もならないんだろうけど、もしあれば、一番沖縄、二番富山なんて覚えたに違
いない。江戸時代の歴史も、鹿児島は昔は薩摩藩と言った。で、おしまい。

歴史も、地理も、自分の生活にもなんにも関係ない。ということは面白くもな
んともない。それが、「勉強」という誰もが疑わなかった教育の姿だった。

それがどうであろう、ここで紹介されている清水先生の社会科の授業は、なん
と面白いことか。昆布ロードの話は、そもそもは北海道大学の大石圭一教授が
富山市と那覇市の昆布の消費量が多いことに気づいて研究した成果なんだそう
である。著者はそれをもとに、薩摩藩の調所広郷(ずしょ・ひろさと)、通称
調所笑左衛門(時代小説によくでてくる悪人役)の密輸ルートや、越中富山の
薬売りの活動、日本各地の食文化など、昆布を軸に縦横無尽に話を展開する。

気がつけば、酢昆布持つ手が宙に漂っている。

その清水先生は、実は教育大学の出である。その教育について驚いたことが紹
介されている。「ダムとコンビナート」の話。

ダムは、水力発電、治水、潅がいなど多目的に作られるが、今では発電は火力
原子力に主役を譲り、自然破壊だなんだと有害論まで飛び出してきている。
しかし、著者が(そして私も)学校でならったころの社会科では、ダムは天然
資源の乏しい日本にあって、大変素晴らしいもの、偉いものと教えられた。
つまり、社会科は時代の要請や事情が色濃く反映されるものなのだ。

話がとんで中国、今、山峡ダムというとてつもないおおきなダムが揚子江で建
造されている。なんせ立ち退きが113万人というから凄い。日本では、例え
ば佐久間ダムの時の立ち退きが248世帯(1家4人として約千人)、比較に
ならないほどでかい。
そして、今中国の人達も、「学校の授業だけでなく、マスコミ報道、論調、風
潮の中で伝わる社会科教育」により“山峡ダムはすばらしい”と心から思って
いるはずだという。

時代の事情や、国の経済政策と社会科はみごとにシンクロしていると言うわけ
だ。

そのラインでもうひとつ面白い話が紹介されている。「班での活動」だ。
さあ、6人つづに別れて、グループで「わたしたちの街の産業」というテーマ
で調べてまとめましょう!っていうやつ。覚えのある方が多いはず。

小学校でそれを体験した著者は、大学(教育学部)で、その班別学習の正体を
知るのだ。・・・・それは、アメリカ産業界のやりかたの真似、だったのだ。

「アメリカでは、優良な企業は、社会に班を作り、その班がテーマのそって、
プランを出し、事業を進めている」というわけだ。そのやりかたが今後日本の
企業にも入ってくる。その時の為に、班で仕事(いまでいうプロジェクト・チ
ームだ)をする体験を小学生にさせよう、というのがあの授業のねらいだった
ことを知り、著者は驚く。
日本を支える優秀なサラリーマン像は、こんなところにも源流があったという
わけだ。

「社会科とは、時代性に大いに影響され、
子供達に社会のメカニズムを伝える教科だ」

という次第。

このほか、なぜ福岡は、福岡と博多のふたつの顔をもっているのか(これは実
に興味深い歴史がある。福岡へ出張する人、必読の個所)、イスタンブールと
京都のような「何がでてくるかわからない歴史の街」の二都物語、など脳みそ
グリグリのエッセイがある。

ちなみに、この本は、「小説現代」97.11~98.8に掲載されたものである。
また、この本の前には「おもしろくても理科」「ますますおもしろくても理科」
に続く第3段である。
理科は次回、勉強してみよう!

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■ <読んで欲しい方>
社会科の先生
社会人の方
愛知教育大学の方、その他の大学の教育学部の方(含む学生)
社会、歴史、地理、公民が嫌いだった方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★★★★+社会科

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お近くの本屋さんで。
本のカバーは:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98048601

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■ << 今週のwebook list >>

99.02.22[月]:【子どもにウケる科学手品77】..後藤道夫..★★★★+77
講談社/ ISBN4-06-257234-6/820円/201P
99.02.23[火]:【どうころんでも社会科】..清水義範....★★★★★+社会科

99.02.24[火]:【】..

99.02.25[木]:【】..

99.02.26[金]:【】..

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今週の節約小計 820円
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■ < Back to the Webook > B#99-01

ロケット博士の糸川英夫氏が亡くなった。
「人生に消しゴムはいらない」「驚異の時間活用術」「般若心経と最新宇
宙論」など面白い本がありました。
Webookには、詳しい記録を載せてませんが、いけます。
ロケットの研究や、組織工学の研究だけでなく、バイオリンを自作(たし
か何十年もかけて)したり、62才からバレエをはじめたり、超人的マル
チおじいちゃんでした。「日本のダヴィンチ」だったかも。
ご冥福を祈りましょう。

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■ < Web●○k from the Readers> R#99-10

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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-31 【だんご3兄弟】

♪ くしにさされてダンゴ、ダンゴ、
♪ みっつ並んでダンゴ、ダンゴ、
♪ しょうゆぬられてダンゴ、ダンゴ、 だんご三兄弟、ダンゴ。・・・

っていうもの。HNKおかあさんといっしょで放送されている歌ですが
大人が聞いても、なかなか味わいのある歌詞。タンゴのリズムがいいのと
歌詞がこどもにも面白いので受けているようです。

一番上はチョウナン、一番下はサンナン、間にはさまるジナンがいて、そ
れぞれの性格が面白い。長男は弟思い、三男は兄さん思い、真ん中の次男
はというと・・・・「自分がイチバン」ときます。(ニカっ)
戸棚で昼寝をしてて、朝まで寝過ごし固くなっちゃうとか、今度生まれ
てくるときも三人そろって同じ串にとか、ほのぼのとしてるのがいいです。

お子さんのいない方はこちらの番組表をご参考に聞いてみて。

http://www.demeken.co.jp/~etv/okasan/99/dango.html

そういえば、99年度のNHK「おかあさんといっしょ」の歌のおねえさん
があゆみおねえさんから 新しい方にバトンタッチ。
ゲゲゲ、 あゆみおねぇさんがいなくなるぅ、ゥグ。

実は、しんのすけ、ものすごいファンだったんです。
あの底抜けの明るさと声、それに淑やかな笑顔。子供も大人も元気にして
くれます。
コドモにはないしょなんですが、いつもウットリして聞いています。
(おーっとぉ、かあちゃんにも内緒だ)
この方バレエもできるみたいで、笑顔と声がとても素敵な方です。
けんたろうお兄さんも、実は工学部出身のおとうさんで、親しみの
ある方です。あゆみおねえさんと いつもいっしょに歌がうたえて
うらやましいなぁって・・・
そんな方いらっしゃいません?

しんのすけ@あゆみおねぇさ~ん
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■ <当選者 発表!>

先日、募集しました「ケータイ番号占いBook」の当選者発表です。

♪ 北海道の野藤さん : *****@**1.int***.or.jp
♪ 大阪府の井上さん : i***e@***p.m**.co.jp

おめでとうございました。
近々、発送しますので待ってて下さ~い。

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■ <新企画のお知らせ・・ちょっとプレビュー#3> ♪

■■■【MoBook】(= Mobile Webook of the Day ) ■■■

ホームページに案内を掲載しました。
早速の事前予約ありがとうございます。

http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/mobook/m-index.htm

□ そうそう、重要なお知らせ。《 Mobook の宣伝コピー》を募集中。
ゴロのいいのをお寄せ下さい。

□ 本日のPRコピー:

「Webook、 Mobook、カンコロリン、あなたの脳みそコチョグルマ」

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■ <うれしいお知らせ・・ちょっと#3> ♪♪ 「大前研一通信」

このメルマガ「Webook of the Day」のことを 「大前研一通信」とニフティ
の電子町内会で紹介いただくことになりました。
サラリーマン・サバイバルの書評の関連です。大前さんとつながりができた
のはこれで二度目。ずっと以前にTV番組でちょっとだけWebookを
紹介していただいたことがあります。
見てネ!
そうそう、これってBOOk Chase の三根さんのおかげです。感謝^2!!

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Posted by webook at 15:23

1999年02月05日

【人はなぜ、足を引っ張り合うのか】斉藤勇..★★★★★+★心★ プレジデント社/ ISBN4-8334-9034-x/1600円/253P

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東京の日出:06:38 -1分 対前日
東京の日入:17:12 +1分 ”
日昼時間 :10:34 +2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■著書名: 【人はなぜ、足を引っ張り合うのか】

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■ジャンル:社会心理学
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■著者:斉藤 勇(さいとう・いさむ)
1943年、山梨県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。
その後カルフォルニア大学に留学。現在、立正大学文学部教授・経営学部
兼担教授。著書に「対人心理の分解図」「自己表現上達法」など。
企業社会や学校などで起こる「人間の足の引っ張り合い」や「いじめ」に
関して、ユニークでわかりやすい論陣をはる。社会心理学者。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
プレジデント社/ISBN4-8334-9034-x/1600円/253P
1998/ 8/26 第1刷
1998/10/12 第7刷
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■ <ワン・チョット>

「人間は組織で生きる時、悲しいかな必ず人の足を引っ張る。」

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■ <忙しい方はここだけ>

とても身近な心理学の本。今日のあなたの行動も、昨日の上司の言動も、最近
よそよそしいあの同僚の態度も、あ、これかあ・・・と思い当たる、そんな内
容がたくさんあります。

フロイトの深層心理学とはちがって、普段の行動のすぐ裏側にある意外な心の
動きを社会心理学的に考察したとても興味深い内容です。

紹介されている多くの心理学実験は、以外な結果に驚きながらも、「うーむ、
そうかもしれんなあ」と頷けるもので、その結果と分析は、日常生活や仲間同
士での関係と行動に、実にうまく合っている。なあるほど!と合点がいく。
己を知れば・・・というわけで、人間の心理をわきまえれば、社会的存在であ
る私達は、今よりずっとよい人間関係を築けるかも。

前半は理論編、後半は応用編。後半の応用編では、希望職種への異動がかなわ
ぬ営業マンの悩みや人事考課の結果に悩む中間管理職など、具体的な相談内容
に応えながら、心理学実験の引用と考察で展開されます。

心理学実験を疑似体験できたり、日常の行動様式に思い当たったり、と面白く
為になる本です。ついその気になってしまう心理学実験に時間を忘れ・・・・
そして、絶対、人に話したくなる・・・・。

おすすめ度は ★★★★★+★心★
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■ <お暇な方は、もう少し>

冒頭に、日本社会にありがちな面白い話があります。
「和を重んずる日本社会では、同調性とか協調性が組織人に求められる」わけ
ですが、往々にして大勢の意見がある方向に向いている時、一人だけ孤高の哲
学を押し通すのは難しい。自分以外の人が全員一致している時、「集団圧力」
を感じて己の意見を引っ込め、多数にしたがう・・・・なんてよくある光景で
すよね。

明らかに間違っているというものでも、他のみんながそれが正しいと主張する
ような場合、不本意ながら「同調行動」を起してしまう割合は、なんと33%
もあるとか。(いつか来た道は、それなりのわけがあった)
棒の長さを見分ける実に単純な知覚心理実験を紹介していますが、自分一人だ
け、みんなと違う考えを(それが明らかに正しいと分かっていても)押し通す
ということが如何に心理的抵抗があるかを物語っています。
その結果はアメリカでも日本でも実験の結果は同じ。(意外!)

「集団の圧力とは、すごいもの、恐ろしいものだ」というわけです。
しかも、簡単な課題ならいざ知らず、「男女共学」などといった意見の分かれ
る微妙なテーマの場合、約70%もの人が“同調行動”をとるそうです。

この圧力の主体が、「権力者」でもなんでもなく、「ただの普通の人達」だと
いう点がポイント。

これを実社会に当てはめると、結束すれば上司にもワンマン社長にも「集団圧
力」をかけられると言うわけです。「みんながそう言っています」「みんなが
そう感じています」などといった言葉は、例え上司といえどもかなりの精神的
圧力となるわけですね。
『部長、これは皆の意見です。みんな、そう言ってるんです。』
『そうか、みんながそう言ってるんなら、仕方ない。』
なんて会話、どこかにありそうですよね。

そこで、次に出てくる実験が面白い。じゃあ、「みんな」とは何人か?
何人だと思います??

A:3人
B:5人
C:10人
D:20人

答えは、Aです。そして、実は3人でも20人でも集団圧力の効果は変らない
ということもソロモン・E・アッシュという心理学者が確かめています。
(本文中の実験方法と、結果のグラフが実に雄弁にそれを物語っている)

つまり、「3人よれば文殊の智恵」ならぬ「3人よれば集団圧力」ってわけで
す。
社内でどんなにいいことを言っても一人では「あいつ変わり者」で終わり、二
人で提案してもまだ駄目、変わり者コンビとしていじめにあうのがおち。
新しい流れを作る為にはもう一人、つまり最低3人は必要だといいます。3人
が結束すればパワーをもつと言うわけです。

つまり「みんな」とは「3人」だったわけです。

「ビジネスマンは、社会や業界の流れに敏感です。しかしすべての人が新しい
ものに 敏感なわけではない。最先端の流れをつくっているのは、ファッショ
ン・イノベーターと呼ばれる全体の5%くらいの人であると考えられている。
ほかのビジネスマン達は、新しいことや新しいものに反応するのではなく、
あくまでも人に反応しているのである。
『え、みんな、やってるの?』
この驚きと焦りが、行動を煽り立てるのです。(あるある!)
そして、その時の“みんな”とは、実は自分の周りの“3人程度”なのです。
ビジネスマンとして、何かを起そうとする時、みんなに失笑される『一人』
になるか、それともみんなを引っ張っていく『最初のみんな(3人)』にな
るか、それともあなたは、『多数の流れについていくみんな』になるか・・」

そおかぁ・・・って思っちゃいますよね。
5%が新規事業を始め、20%の人間で80%の売り上げを出す・・・か。

「お前、みんなに嫌われてるぞ!」なんて言われても、たかが3人と思えば、
気が楽になるし、「何か始める時は3人の賛同者を集めればなんとかなる」と
思えば元気もでるというもの。

こんな感じで、ほかにもオモシロ社会心理学が解説されています。

○“表向き無視されたかのように見える「少数意見」が組織に意外なほど
影響を与えるマイノリティ・インフルエンス”のはなし(出る杭のこと)

○ 会議をすればするほど、人の意見を偏らせる「リスキー・シフト」「ポ
ーラリゼーション(極端化傾向)」のはなし

○ 互いに足を引っ張りあう人間関係つまり、『共貧関係』(プリゾナーズ
・ジレンマ)のはなし

○ 自分が嫌うと相手も嫌う(逆もある)という『対人予測』のはなし

など実に興味深いものがわんさか。

客観的に人間心理を分析しようという心理実験は、以外と面白い想定や環境で
実施されており、読んでいるとのめりこみます。
ホント、人に話したくなる内容です。

月間「プレジデント」に25回にわたって連載された「裏と表の人間関係学」
に加筆してできた本です。

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■ <読んで欲しい方>
会社勤めの方
職員室にいる方
サークルに所属している方
心理学をやろうかなあ・・なんて思ってる学生の方
来年、社会人になる方
おすすめです。これも是非!!!
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■ <オススメ度>

★★★★★+★心★

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは、プレジデント社のホームページに:
http://www.president.co.jp/book/9034-x.html

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■ << 今週のwebook list >>

99.02.01[月]:【泣こう】..パット・パルマー..........★★★+涙
径書房/ ISBN4-7705-0166-8/1000円/39P
99.02.02[火]:【中学生を救う30の方法】..寺脇研....★★★★★+☆☆☆30
講談社/ ISBN4-06-209274-3/1500円/247P
99.02.03[水]:【サラリーマン・サバイバル】..大前研一★★★★★+★★★
小学館/ ISBN4-09-387245-7/1500円/269P
99.02.04[木]:【野村告発者】..大小原公隆............★★★★
KKベストセラーズ/ISBN4-584-18380-5/1400円/262P
99.02.05[金]:【人はなぜ、足を引っ張り合うのか】
..斉藤 勇........★★★★★+★心★
プレジデント社/ ISBN4-8334-9034-x/1600円/253P
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今週の節約小計 7000円
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■ < Web●○k from the Readers> R#99-08

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-22 【寝違い】

寝違え ともいう。寝てる間に、首筋がへんになり、アタタタ・・・って
朝、起き上がれない、あれ。
今朝は、それになっちゃった。テェ~。
頭を下にむけられず、顔も洗えない。いや、困った。・・・次に浮かんだ
のは、・・いけない、これじゃあ本が読めない!。

なんとか服を着替え、恐る恐るでかけてきました。
というわけで、顔は前方直視のみ。本を顔の高さに支え持ち(これ、ずい
ぶん変な格好だったぁ)苦難の末に読んだ本が本日のWebook。
でも読み進まずにはいられない面白さだった。
だれか、足じゃなくって、首を引っ張ってくれへんかしら・・

しんのすけ@ナンテコッタ
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Webook Webmag&ML管理人 真之助
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うーむ、今週はいい本が集中しました。
(^j^) も (^l^) も 来週 また Webook でお会いしましょう。

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変更になっている可能性があります。
プロバイダーからの案内がきてる方もいると思いますが
http://www.tricorn.ne.jp/mailtools/domain.htm
でも確認できます。(波木井さんのところですよ!)
変更になっている場合は現在のアドレスを解除、新アドレスで
ご登録ください。

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Posted by webook at 15:13

1999年01月28日

【ジンクスで読む日本経済】..宅森昭吉..... ★★+☆ 東洋経済新報社/ ISBN4-492-39295-5/1400円/189P

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★ 【Webook #99-016】 99/01/28(木) ★
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東京の日出:06:44 -1分 対前日
東京の日入:17:04 +1分 ”
日昼時間 :10:20 +2分 ”
《http://www.jhd.go.jp/cue/KOHO/》海上保安庁
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■著書名: 【ジンクスで読む日本経済】

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■ジャンル:ビジネス・経済
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■著者:宅森昭吉(たくもり・あきよし)
昭和32年10月23日東京都生まれ。昭和55年慶応義塾大学法学部卒業。三
井銀行入行。調査部、市場営業部などを経て、平成6年7月、さくら銀行
資金証券営業部管理調査グループ主任調査員。平成6年7月さくら証券に
出向。現在さくら証券チーフエコノミスト。
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
東洋経済新報社/ISBN4-492-39295-5/1400円/189P
1998/12/17 初版第1刷
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■ <ワン・チョット>

「何よりも私が強調したいのは、経済は人々の普段の活動がよせ集まった
もので、身近な現象から気楽に考えることもできるものだ、
ということである。」

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■ <忙しい方はここだけ>

身近な事象が、経済動向を如実に示していたり、逆に世間のちょっとしたイベ
ント動向が、一般消費志向をくすぐったりして景気のベクトルに影響を与えた
り・・・などといったことを、スポーツと景気、気象と景気、身近なデータと
景気、さらに日米の景気動向に関わるジンクス(仏滅の公定歩合変更はない)
などで紹介しています。

データとしては、興味深いのですが、その先の突っ込みが面白味にかけるのと
やや強引なところもあるような・・・。

「経済なんて難しそうで嫌だ」とけ敬遠している人に「経済って人々の普段の
活動がよせ集まったもので、身近な現象から気楽に考えることもできるんだ」
と思ってもらえれば、幸い・・・とまえがきにあるように、経済への関心の第
一歩としてはいいかも。

おすすめ度は ★★+☆。
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■ <お暇な方は、もう少し>

ちょっと興味あるところだけ:

セ・リーグ優勝と景気の関係:
巨人がリーグ優勝すると好景気の傾向あり
97年はヤクルトが優勝。3月を山として景気がおかしくなった年。暦年の
実質GDP成長率は0.8%。ヤクルト優勝の年は経済成長率が低いという
ジンクスは97年も維持された。98年は38年ぶりにヨコハマが優勝。これ
が巨人優勝なら全国的に盛り上がったことであろう。結果的に、巨人の
優勝と景気の間のジンクスは守られた格好だ。

大相撲の懸賞本数
懸賞本数で企業広告費のトレンドが読める。(そりゃ確かにそうだ)

エルニーニョと夏冬の紀行、鹿児島市内降灰量
秋、鹿児島市内で桜島の灰がよく降ればエルニーニョが生じていること
が多い。
最近の個人消費動向は、天候要因の影響も無視できない。

戦う女の子が主人公の少女漫画と不況
不況期は、戦う女の子が少女漫画で活躍。
古くは昭和28年からの「リボンの騎士」(手塚治虫)、爆発的ヒット
はちょうど証券不況の39年から40年のころ。次は「ベルサイユのバ
ラ」で昭和49年ころの第一次石油ショックのころ。
最近では「月にかわってお仕置きよ」という名セリフの「美少女戦士セー
ラームーン」は平成バブル崩壊後の作品。
至近では、景気が再び後退局面になった平成9年の「もののけ姫」
(ちょっと強引かなあ・・・)

NHK大河ドラマの主人公
大河ドラマに秀吉登場なら景気は回復に向かう
平成8年の「秀吉」のときも、秋ぐらいから民間需要がしっかりしてきた。
「心配御無用」とか「上げ潮じゃあ」というセリフが、サブリミナル効果
を発揮し、それなりに民間の活力につながった可能性もあったと思われる。

とまあ、こんな調子です。
血液型性格判断みたいなところもありますが、まあ面白いネタではあります。

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■ <読んで欲しい方>
世間の動向を、数字で追うのが好きな方
野球や相撲が好きな方
経済学部の方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

★★+☆

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんで。
本のカバーは、ここに:
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98054037

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■ << 今週のwebook list >>

99.01.25[月]:【暦をつくった人々】..D・E・ダンカン.. ★★★★+暦
河出書房新社/ ISBN4-309-22335-4/2300円/343P
99.01.26[火]:【さかさ言葉「回文」のすべて】.......... ★★★★★+逆さ
カットシステム/ ISBN4-906391-74-5/1221円/280P
99.01.27[水]:【ああ!!、女が日本をダメにする】安部譲二 ★★★★+猿
中経出版/ ISBN4-8061-1190-2/1400円/221P
99.01.28[木]:【ジンクスで読む日本経済】..宅森昭吉.... ★★+☆
東洋経済新報社/ ISBN4-492-39295-5/1400円/189P
99.01.29[金]:【】..

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今週の節約小計 6321円
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■ < Web●○k from the Readers> R#99-05

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上で載せております)
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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-16 【老人力つづき】

老人力というのは、もう随分世間に流布したようで、赤瀬川源平さんも
さぞや驚きのことでありましょう。
先日来日したジョン・グレンさんも「老人力」云々と書かれていたようです
ね。一方、もうひとつの老人力がIOCの中で闊歩しているみたい・・・
サマランチ会長が、昼飯に食べるのは殿様ランチ・・・って訳の分からぬ
ことを書いてみたくなりますが、人間の性というか、欲は、いつまでも
ついてまわるということでしょうか。

そうそう、ついでだけど、「老人力」は面白かったですが、「老人力のふし
ぎ」(対談)のほうは、いまいちです。(著者はおなじ赤瀬川氏)

「老人力」の帯には『?、(老人力)とは何だろう?』と書かれ、その
横にある「老人力のふしぎ」の本の帯には『答えはこちら』と書かれてるん
ですが、答えがよくわからないところは だれの老人力なのかしら・・・

「老人力」のWebookはこちらに・・
http://www2.isnet.ne.jp/isn00029/webook/98.10/98.10.13.htm

しんのすけ@ろうじんせいなんのうしょう
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Posted by webook at 15:07

1999年01月05日

【高橋乗宣の'99日本経済】..高橋乗宣.....★★★★★+99

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|| よろしくお願い申し上げます。
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■著書名: 【高橋乗宣の'99日本経済】本当はどうなのか

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■ジャンル:経済
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■著者:高橋乗宣(たかはし じょうせん)
1940年広島県生まれ。東京教育大学大学院博士課程修了。大学講師を経て
73年(株)三菱総合研究所に入社。現在、同研究所研究理事。経済問題全
般に精通しており、特に短期予測の分野では、その的中率と明快さで高い
評価を得ている。著書に「高橋乗宣の'98日本経済」「どうなる平成恐慌」
「デフレの恐怖」など多数。
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■出版社:
ダイヤモンド社/ISBN4-487-23095-1 /1400円/221P
1998/11/12 第1刷
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■ <ワン・チョット>

「99年は最も暗いトンネルの中」

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■ <忙しい方はここだけ>

97年から続く、同名の経済予測の本です。著者は短期の経済予測に定評のあ
るおじさんで、素人にも分かりやすい明快な論理展開が売り。

貸し渋り・・・なんて言葉はつい最近ニュースなどで登場しましたが、実際に
それが多くの企業の首を絞める羽目になってきているこの頃です。

「現下の日本経済が抱える最大の問題は“銀行信用の収縮”にあることは異論
がないだろう。」と言うように、金融関係の問題を丁寧に解説しているので、
現状の日本経済の問題を理解するのには、なかなかいい教科書だと思います。

貸し渋りに代表される銀行信用の収縮の中、日本の経済は真っ暗なトンネルに
あり、99年はその最も暗い状況となるだろうと予測。世界経済もアジアもロ
シアも中南米もお先真っ暗、好調に見える米経済も実は危うい状況と背中合せ
といいます。

経済動向の話は、難しいのですが、家計のやりくりや、庶民の財布感覚などで
解説しているので、読みやすい内容になっています。
日本の経済危機、世界の経済問題が見えたような気になれるのが、この本のい
いところでしょうか。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+99 くらい。
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■ <お暇な方にはもう少し>

一言で言えば、「99年は暗い。」ということになります。

不況のトンネルの中にいる日本経済の動向を米国、アジア、欧州などの経済状
況を踏まえながら、解説。97年度は▲0.7%、98年度は▲1.8%に大
幅下方修正と経済成長率のマイナストレンドが続き、99年度もマイナスにな
る可能性が濃厚と予測します。
その背景にある最大の問題点はやはり「銀行信用の収縮」。
すでに93年から始まった銀行信用の収縮は、金融ビッグバンや山一証券の自
主廃業などによって一段と進み、99年も金融崩壊が進むと予測。
そういった危うい金融基盤の上で、やばいのは巨額負債を抱える業界。特にゼ
ネコン、不動産、流通。ゼネコンドミノなどといわれるように連鎖倒産などが
表面化し、99年度は失業率も現状4%から5から6%くらいいくのではない
かと予測しています。

世界的に見ても、ユーロの登場などでドルの下落傾向は歴史的な趨勢にあり、
アメリカ経済は危険と背中合わせの状態、一頃、世界の成長センターと言われ
たアジアもタイのバーツ危機に始まり、マレーシア、香港、韓国など軒並み通
貨危機に見舞われ崩壊の連鎖が続いている。ロシア、中南米もしかり。
世界がデフレ状態だというわけです。

とまあ、暗い予測ではありますが、不良債権を最終的に消し去る「大手術」の
あと金融債制のスキームをきちんと整備すれば、明るい兆しも芽生えるだろう
と結びます。

うーむ、今年は午前4時(最も暗い時)か・・・

政府の経済政策も戦争に匹敵するくらいのインパクトのある政策が必要だとい
います。堺屋太一みたいに具体的にどうすりゃいいというのがないのは残念で
すが、分析としてはいいかなと思います。

ちなみに、昨年の予測も同名のタイトルで出ており、Webookでは
ここにあります。
http://www.isnet.or.jp/isn00029/webook/97.11/97.11.14.htm

結構、いろんな人が言ってる内容もあり、評論家的な予測といえばそれだけで
すが、読みやすい解説が気に入っています。

身近で分かりやすい予測を少々:

株価:99年に金融の外科手術が始まればそれにともなって市場から消えてい
いく銘柄が相当出る。金融、ゼネコン、不動産、流通、製造と多岐にわ
たるだろう。一方、生き残りから再生に向かう企業もあり下げ一方の展
開ではない。99年前半は下げ基調、後半は値を戻す動きを予想。
1万円割れというとあまりにインパクトが強すぎるし、為替の動きもか
らんでくるので微妙なところだが、11000円を視野に入れておくべ
きであろう。

為替:これまで世界経済の成長資金を提供してきた最大の国は日本だった。日
本が世界経済の胴元だったわけだが、そのジャパン・マネーが里帰りす
る展開になり、円高が加速した。この流れは基本的に変らないだろう。
問題は円高がどこまで進むか。
99年はひとつの目安として80円くらいを念頭に入れておくべきだろ
う。

地価:都市部の地価が8年連続して下落したとのニュースがあった。長い目で
見ても地価は下がり続けるだろう。要因としては、情報ネットワークの
発達、少子化現象、デフレ経済の購買心理。
デフレ経済特有の心理として、借金してまで土地や家を買おうという人
は少なくなっている。そう考えると地価の下落には一段と弾みがかかる
と考えざるを得ない。

来年のこの本で、この予測について、どう書かれるか楽しみです。

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■ <読んで欲しい方>
日本の経済に関心のある方
日本の経済がどうしたっていうんだ、関係ねえって言う方
為替は、株は、地価は、・・って騒ぐのが好きな方
おすすめです。
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■ <オススメ度>

☆☆☆☆☆+99

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■ <がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか
本のカバーは TRC図書流通センターで。(買い物もできるよ)
http://www.trc.co.jp/trc/book/book.idc?JLA=98048630

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■ << 今週のwebook list >>

01.04[月]:【できることから始めよう!】..堀 紘一..☆☆☆☆+始
ダイヤモンド社/ ISBN4-487-70171-7 /1400円/222P
01.05[火]:【高橋乗宣の'99日本経済】..高橋乗宣..☆☆☆☆☆+99
ダイヤモンド社/ ISBN4-487-23095-1 /1400円/221P
01.06[水]:【】..

01.07[木]:【】..

01.08[金]:【】..
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今週の節約小計 2800円
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■ < Web●○k from the Readers> R#99-01

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
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■ <しんのすけのカラコラム> C#99-02 【静電気】

冬は乾燥して静電気が起きやすい。
クルマから下りる時が、一番危険。バシッ。最近結構ビシバシくる。
カギと車体の間で火花が見えちゃう。なんとかならんかしら・・
シートベルトに伝導性のワイアかなにか貼り付けて、車体にアースする
なんてのはないだろうか。意外に売れたりして・・・

しんのすけ@緊張アースノースパーク
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Posted by webook at 14:53

1998年10月15日

【この国の恥ずかしい人々】..渡辺正次郎98.10.15..★★+恥

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★ 【Webook #98-165】 98/10/15(木) ★
★ "バイオC1が欲しくなった" の木曜日 ★
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★ ★
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東京の日出:05:46 -0分 対前日
東京の日入:17:07 -1分 ”
日昼時間 :11:21 -1分 ”
《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
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■著書名:【この国の恥ずかしい人々】

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■ジャンル:その他(ノンフィクション)
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■著者:渡辺正次郎(わたなべ せいじろう)
作家・政治ジャーナリスト。音楽専門誌編集長を経て、衆議院・参議院議
員秘書となり、多くの政治家の選挙参謀と務める。現在も作家・政治ジャ
ーナリストとして執筆の傍ら、政治家のブレーン、選挙参謀として活躍中。
著書に「田中真紀子が翔ぶ」「上祐史浩・亡国日本に咲いた芥子の花」等
----------------------------------------------------------------------
■出版社:
日本文芸社/ISBN4-537-02646-4/1400円/235P
1998/ 9/25 第1刷
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<ワン・チョット>

「哲学なき政治、労働なき富、良心なき快楽、品格なき学識、
倫理なき商売、人間性なき科学、献身なき信仰」
(マハトマ・ガンジー 7つの社会的犯罪)

----------------------------------------------------------------------
<忙しい方はここだけ>

政治汚職、企業倫理の退廃、家庭の崩壊、教育のゆがみ、ジャーナリストの偏
向、躾のなってない若者など、現在の日本社会にある様々な退廃の状況を、著
者の辛辣な言葉で一刀両断。

かなりエゲツナイ言葉もつかいながら、現在の状況を作り出している各分野の
「恥ずかしい人々」をなで切った本です。
固有名詞で特定の人を批判したりしていますので、かなり過激な内容の本です。
あの中田(ナカタ!)英寿くんも、批判の対象にされています。

政治家やマスコミのトップに近い世界にいる人のようで、夕刊フジのノリで、
書かれています。(著者は夕刊フジにも記事を書いている。)
小林よりのりや佐高信と少し似ていて、強引というか、傲慢というか、そうま
で言うのというか、独特の雰囲気があります。

社会現象の分析や批判は、なるほどというものもありますが、やや独善的な志
向の書きぶりもあって、「ああ、すっきりしたあ」って感じにはならないとこ
ろがちょっと残念。

社会にあふれる不正や歪みに怒りをぶつけたいかたには痛快かも。

おすすめ度は ☆☆+恥

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<お暇な方にはもう少し>

こんな方々が、「恥ずかしい人」として登場なさいます。

●日本の恥ずかしいリーダーたち
橋本龍太郎氏:継母の見舞いによく行く元総理は、「ママの見舞いに行っ
てきた」と言ったとか。総理(当時)たる人物の言葉とは
思えないと手厳しい。
民主党鳩山邦夫議員:「兄貴(由紀夫)と喧嘩になるかもしれないって、
夕べママに電話したら、ママは、”あなたのほうが正しい
から頑張りなさい”って言ってくれた。」と、これもマス
コミの前で平然と口にするのだから、開いた口が塞がらな
い。と、これまたマザコン議員を厳しく批判。

●恥ずかしい若者、主婦、老人
君が代も日の丸も 実は、法的には国歌にも国旗にも制定されていないと
いいます。実質国歌、国旗なんでしょうが、最近若者は、それをダサイと
か暗いとか言って日本人としての意識が希釈である。その原因は日教組教
育のなれの果てだと断罪しています。
その典型としてサッカーの中田英寿のコメントを取り上げています。
「国歌、ダサイですね。気分が落ちていくでしょ。戦う前にうたう歌じゃ
ない。」(朝日新聞の取材へのコメント)
を題材に中田くんを批判を展開。
このほか、「まさか逮捕されるとは思わなかった」と親の前で泣き崩れた
帝京大学ラグビー部員、日体大アイスホッケー部員などのレイプ事件に登
場した“ヤリコン”学生。
男買いツアーに狂う女性、子供を育てることを放棄する母親、孫の世話を
放棄してカラオケに通う老人など。
社会問題の前兆現象に切り込んでいます。

●テレビ制作会社、広告代理店の恥ずかしい人
「テレビは日本人の思考能力を低下させ、退化させてしまった」元凶とし
その影響力の大きいマスメディアを扱う側に人間の倫理観のなさを断罪。
坂本弁護士一家殺害事件のビデオ問題で責任追及されたTBSの磯崎社長
、ポケモン問題であきれた態度をとったとクレームが殺到したテレビ東京
の一木豊社長、岡哲男専務などが登場します。

●横暴なニュースキャスター
私物化された報道番組として、「ニュースステーション」「サンデープロ
ジェクト」「朝まで生テレビ」など朝日新聞系をこきおろします。
キャスターでは、田原総一郎を筆頭に、久米ひろし、筑紫哲也などが餌食
となっています。
筑紫哲也までという感じもしますが、傲慢な発言や居丈高に発言を押え込
むのはいかんという田原氏批判には、ちょっとうなずけるものもあり。
「キャスター風情が世論をつくるとは言語道断」なんていいますから、こ
の著者にかかるとほとんどの人はかたなしです。

●恥をしれ、汚職官僚
橋本首相に「辞表を出せ!」と怒鳴りつけられたという大蔵事務次官の
小村武など官僚汚職の恥ずかしい人たちが登場。

などです。

総論として、やはりこれまでの日本の教育が間違っていた。日教組をその元凶
として捉え、ダライラマ14世の言葉を引用して持論を補強しています。

「日本は、親と学校の教師の教育をし直さなければ駄目だ。」(98.4来日時)

まあ、かなりの部分はゴモットモというところですが、人を「思想が偏ってい
る」とか断言しちゃうあたり、あんまりえげつなくてついていけないところも
あります。

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<読んで欲しい方>
この国の現状に怒ってる方
恥ずかしいことをしている方
おすすめです。
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<オススメ度>

☆☆+恥

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<がまんできなくなった方はこちらへ>

お近くの本屋さんか、

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<< 今週のwebook list >>

10.12[月]:【ホテル王になろう】..中谷彰宏........ ☆☆☆+HTL
オータパブリケイションズ/ISBN4-900297-33-x/1400円/334P
10.13[火]:【老人力】..赤瀬川源平................ ☆☆☆☆+老報
筑摩書房/ ISBN4-480-81606-2/1500円/219P
10.14[水]:【海外でくらすⅡ】..布井敬次郎........ ☆☆☆☆+外
ビジネス社/ ISBN4-8284-0792-8/1500円/240P
10.15[木]:【この国の恥ずかしい人々】..渡辺正次郎..☆☆+恥
日本文芸社/ ISBN4-537-02646-4/1400円/235P
10.16[金]:【】..

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今週の節約小計 5800円
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<しんのすけのカラコラム>: 物欲の秋

「しゃべってみると実現できたりする」っていうし、今日はちょっと物欲の
秋を満喫してみましょう。

軽い、小さい、安い、・・・最近のラップトップパソコンの進化は凄いもの
がありますが、先日 World PC Expo@幕張で、なかなか魅力的な
ラップトップ・パソコンを見てきました。
一つはソニーのバイオC1,も一つはパナソニックのレッツノートC33。

バイオC1は、モーションアイというデジカメが一体になっているので、
動画、静止画をパソコンでキャプチャーしてメールで送信したり、二次元
バーコードをカメラに向けてソフトを起動したり・・ちょっとした遊び心が
うり。あの小さな箱で、233Mhz、32M、3.2G は立派。

一方レッツノートC33は、デジカメや携帯電話がパソコンにガッチャンコ
できるもので、これもなかなかいい。それにスマートポインターといって、
ポイント・パッドの4コーナーにアプリの起動などカスタマイズできる機能
があり、これはなかなかグーでした。32Mhz、96MB(!)、3.2G もご立派。

遊び心があるところがいいな。どっちにするか迷いながら、毎晩思い続ける
ことにしよう・・・。

それから、IBMのメガネのように掛けてみるパソコンも覗いてきた。まだ
白黒で250x400くらい(?)の画面でしたが、以外とよく見えた。
来年に実用化するとかで、これも楽しみ。

「お父さんにパソコン買ってあげるから、私にポケモンのガチャガチャをや
らせて!」とねだる子供に期待をかける真之助でありました。(^o~)。

しんのすけ@パソコン
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< Web●○k from the Readers> #46

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です。
(この欄で紹介する場合は、掲載方法など含めご本人に了解をいただいた
上で載せております)
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Posted by webook at 17:31

1998年09月02日

【あるべき明日】..堺屋太一98.9.02... ★★★★★+明?日

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★ 【Webook #98-136】 98/9/02(水) ///
★ "犯人は誰だろう・・ヒソヒソ" の水曜日 ///
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東京の日出:05:13 -1分 対前日
東京の日入:18:08 -2分 ”
日昼時間 :12:55 -3分 ”
《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
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【あるべき明日】日本・いま決断の時

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堺屋太一(さかいや たいち)
1935年、大阪生まれ。東京大学経済学部卒業とともに通産省に入る。
日本万国博覧会を企画、開催にこぎつける。1978年通産省を退官し、執筆、
講演活動に入る。98年7月30日、小渕内閣で経済企画庁長官に就任。
著書に『秀吉』『知価革命』『団塊の世代』『明日を読む』『欣求楽市』
など多数。
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PHP研究所
ISBN4-569-60211-8
1429円
1998/8/ 5 第1刷
1998/8/18 第2刷
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<ワン・チョット>

「明治維新は、“武士の文化”を破壊した。
戦後の改革は、“軍人文化”を打ち消した。
今度は、“官主文化”を清算しなければならない。」

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<忙しい方はここだけ>

『団塊の世代』とか『知価革命』、最近では『遅進国』とか『急減世代』など
その時代の特徴を広告代理店のコピーのような新語で表現する著者が、経済企
画庁長官になる直前に出した本です。

長官就任のTVインタビュー(久米広の番組)で、この本の内容(100兆円
の緊急復興債で日本再建を!という部分)が紹介されていましたね。

日本の文化(社会のいろんなしくみ、行動様式、制度、システムなどを総称し
て“文化”と呼んでいる)を変革していく時はいまだ!という著者の主張が、
様々な面(官僚、会社経営、個人の生き方など)で、なあるほど!という解り
やすい分析と主張を通し、読者に迫ってきます。

本に書かれているような構想や考えをメディを通じて発表する立場(そして資
産が9億円になった!?)から、実際に実現する立場にたった著者の今後の活
躍に期待したいものです。
そういう意味でも、多くの人に読んで欲しい本です。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+明?日

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<お暇なかたにはもう少し>

日本の現状と進むべき方向を
『日本は、不況、不評、不安の三重苦に陥っている。この国の進む方向と進め
る仕組みが、世界の潮流から外れているからだ。
古くなってしまった日本の体制(官僚主導型の業界協調体制など)を改め、
「明日のあるべき姿」を問い直す。その答えは難しくもない。政治家も官僚
機構も、企業も家庭も、本来のるべき姿に戻るべきだということに尽きる。』
と総括しています。

そして、その実現を疎外する要因を
『だが、この単純なことが、それほど容易にできるわけではない。それを阻む
組織があり、制度があり、権利や慣例がある。そして何より長い成功体験を
信じ、現状に安住したいという気持ちがある。』
と整理し、必要なことは
『勇気と決断、そしてそれを実現する熱気、いわば夢を求める気持ちだ。』
と鼓舞しています。

本文には、それらのことを世界の政治経済の変遷をひも解いたり、日本の時代
変遷をコンセプトという観点で捉えたり、価値観の変遷を見たりと、社会の仕
組み、戦後日本が歩んできた道のりを組織論的にみたりと、著者の独特の分析
眼が光ります。

戦後日本の復興や経済発展を支えて最適工業化社会を進めてきた官僚主導の体
制は、今となっては弊害だという主張は、これまでもいろんな本で言い続けら
れてきたことですね。
この本にも、そのあたりのことが表現を変えて述べられています。
印象深いのは、相撲の世界(その仕組みを厳然として変えない体質と組織構造)
を例えに使って説明しているところでした。

最後の章では、今日の日本を救う具体的な方策として、「千日の日本再生案」
(今から2000年度末までの間に実施)というのを提示しています。

○ 信の回復:日本の総点検、現状の解明と情報の公開。
○ 百兆円緊急対策:後の先の再建策、日本の国の借金(債務)は550
兆円くらいになっているが、さらに100兆円、650兆円まで覚悟
し、国の経済を立て直すというもの。
○ 楽しさの回復:教育・医療・土地利用を自由化し、選べる自由を持たせる。
○ 小子化対策:移民も受け入れるか。
○ 首都移転:過去の歴史の中で首都が移転すれば確実に時代が変った。

などです。

こうして、「官選文化」から「民選文化」へ世の中を以外以外にないといいま
す。

提案者の立場から経企庁長官という実施者の立場になったた著者が、どこまで
「日本再生」にむけ知恵と腕力!をふるってくれるか、注目です。

内容初出は、『Voice』98年1月から8月号です。
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政治に関心のないかた
世の中、変えようジャンというかた
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+明?日?

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<がまんできなくなった方はこちらへ>

近くの本屋さんか、
PHPのホームページ:
http://www.php.co.jp/shinkan/ISBN4-569-60211-8.html
あるいは、経済企画庁の売店で(← これは未確認!)

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<< 今週のwebook list >>

8.31[月]:【恋愛運命】..中谷彰宏........... ☆☆☆☆+恋愛
読売新聞社/ ISBN4-643-98038-9/ 1200円
9.01[火]:【母子家庭共和国】..新川てるえ... ☆★☆★+?
五月書房/ ISBN4-7727-0282-2/ 1300円
9.02[水]:【あるべき明日】..堺屋太一..... ☆☆☆☆☆+明?日
PHP研究所/ ISBN4-569-60211-8/ 1429円
9.03[木]:【】

9.04[金]:【】

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今週の節約小計 3929円
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<しんのすけのカラコラム>: サイフを落とした?

先日JR東京駅のホームで、ヘンなおじさんが寄ってきた。

『サイフを落としちゃって、お金がないんで、このカサ!を買って頂けない
でしょうか?』
『そういうんだったら 駅員にいえば、なんとかしてくれますよ・・』
『いやあ、名刺がないと駄目だって言われて・・』
(一見、初老のサラリーマン風。ちょっとかわいそうだなあ)

『・・・ どちらまでですか?』
(1000円以内なら人助けと思ってあげちゃうけど・・)
『沼津まで』
(げっ、こいつアヤシイ!)
『すみません、ぼく、いまお金の持ち合わせがなくって・・』(ホント)

おじちゃんは、すごすごと向こうへ歩いていった。
(あの、おじさんホントはなんだったんだろう?、
詐欺師?単なるマヌケなおじさん?)

JRの駅で交渉すれば、なんとかなるだろうに。なんとかなるものなのか
どうか、今度聞いてみよう。

しんのすけ
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< Web●○k from the Readers> #34

『舞台はイタリア!』のステラさんからいただきました。
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> <しんのすけのカラコラム>: JL79便でのお話

↑今回のコラムと同じような経験が、私にもあります。日本のエア
ラインも変わったなとつくづく思いました。

私の場合は渋い声の「機長」だったのですが、離陸前にアナウンス
があって「味のある」一連の挨拶の後「・・・最後にチビッコ達に
お願いです。飛行中通路を走ったりすると非常に危険です。絶対に
走ったりしないこを私との「お約束」にしてください・・・。」

「キャプテン」からの呼びかけに、騒いでいた子供達が神妙になっ
たのは言うまでもありません。まわりの大人達は微笑みを誘われま
したが・・・・。

ささいなコトかもしれませんが・・・・こんなちょっとしたことが
印象に残ったりするんですよね。

では、また。ステラ
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
Atsuko Ikegami [mailto:stella@olive.plala.or.jp]
http://www1.plala.or.jp/CaroDiario/
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Webook 番号がダブリました(133)。(秋元さん 感謝です。)
そこでハナレ技を使い、本日の番号は、飛び石になってます。

真之助@Webook of the Day
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Posted by webook at 17:15

1998年08月27日

【日本の終わり】竹内晴雄98.8.27... ★★★★★+終わり

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★ 【Webook #98-132】 98/8/27(木) ///
★ "言訳 vs 理由" の木曜日 ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
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東京の日出:05:08 -0分 対前日
東京の日入:18:16 -2分 ”
日昼時間 :13:08 -2分 ”
《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
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【日本の終り】

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竹内晴雄(たけうち はるお)
1935年高知県生まれ。1958年東京大学経済学部卒業、1965年同大大学院博士
課程修了。現在 成蹊大学経済学部教授。
おもな著書に「経済倫理学のすすめ」「正義と嫉妬の経済学」など
----------------------------------------------------------------------
日本経済新聞社
ISBN4-532-14653-4
1600円
1998/5/6 第1刷
1998/8/3 第6刷
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<ワン・チョット>

「現在やってることを“やめる”こと、“終わり”にすることだけが
本物の改革である」

<セカンド・チョット>

「官主導の再配分で平等に福祉(幸福)を配給する社会主義システムの
“親方日の丸”号にしがみつき、みんなで抱き合ったまま沈んでいくのか
それとも社会主義を捨てて、自力で泳ぐ生き方をするのか。
これが個人に与えられた選択肢である。」

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<忙しい方はここだけ>

この種の「日本論」的な本のなかでは、抜群に“面白い!”本です。

政治、経済、教育、医療制度、社会保障制度など、いろんなところに旧来のシ
ステムが成り行かなくなってきている日本の現状を、経済学者(というより社
会学者みたいな)著者が、軽妙な比喩や、引用を交えて語る、日本の「おわり」
の話です。

「おわり」といっても、もうどうしようもなくて、あきまへんというものでは
なく、改革改革と言ってやってることが、結局はコップの中の小さな変化でし
かなく、そうやっていると「やがては沈む」から、個人は自立してみずから泳
ぐことを考えなさい!というのがメッセージが底流に流れます。

日本の現状を、人の人生過程にたとえたり、社会の現象を動物で比喩したり、
また、名言を引用したりと、実に面白く書いています。

「自由な発想で、物事を徹底して合理的に考えた“暴論”」は、上記のような
比喩や表現で、読者の目にピカチュー!?って感じで飛び込んできます。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+終わり

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<お暇なかたにはもう少し>

戦後めざましい成長を遂げた日本も、そろそろ還暦を迎える段階。
高齢化社会へ邁進する日本は、そろそろ老齢期にさしかかる頃で、ここでひと
つ振り返っていようという第1章の「老化する日本」では、日本の近代史を人
の成長に合わせて実におもしろい表現を展開しています。
(このところで、この本面白いぞ! って思ってしまう)

ちょっと抜粋:
日本という国の人生をを振り返ってみると

◇ 今の日本は、人間にたとえると、鎌倉時代に受胎し、戦後時代に誕生した。
◇ 江戸時代は、幼年期から少年期。この間、外にでて遊ぶこともなく、よそ
の大人との交渉もなく、家の中で育てられた。
◇ やがて、「自己」を意識する年齢になったが、その自己意識は、大和は無
比であるとか、神国であるとかいささか幼児的であった。
◇ 幕末に黒船が来航し、ここで始めて他人=大人とであう。それで自我に目
覚め、他社=西洋をモデルとして自己形成を開始する。
◇ これが明治維新であり、文明開化(西洋化)である。
◇ 日清戦争の頃は、人間でいえば17歳。日露のころには18歳。この初め
ての大人相手の喧嘩に勝ったことで、「近代国家」としてのアイデンティ
ティを確立する。国際社会への「イニシエーション」をすます。
◇ しかし、世間との付き合い方がわかっていなかったこと、オトナ達にいじ
められたこともあって、日本は次第に世間から疎外され、精神状態がおか
しくなっていく。そして自閉症的になり(国連脱退など)、自力で世の中
の秩序を修正しようとして、挑戦を始める。
◇ その結果、アメリカと対立し、そのトラブルをうまく解決することができ
ず、ますます、精神状態に異常をきたし、ついにアメリカに殴り掛かって
いく。(太平洋戦争)
◇ その喧嘩に惨敗した、日本は去勢され(軍事力の解体)、強制的に整形手
術(戦後の一連の改革)をうけ、アメリカの保護下におかれる。
◇ しかし、戦後の復興と1960年代からの高度成長を経て、この少年=日本は
めきめき大きくなった。20の成人式を迎え、国際社会で認知される経済
大国となった。
◇ その後、70年代のオイルショックを壮年期の体力で乗り切った日本は、益
々体重を増やし、No2の経済大国になった。
70年代には、福祉国家という「贅沢」にも手をつけ、やがて80年代には、
人並みに成人病の兆候が見え始めが、行政改革、民営化という贅肉落しで
活力を保つことに成功したかのようにみえた。
しかし、高血圧、動脈硬化、動脈硬化の進行は続いており、やがてバブル
の宴に浮かれたあと脳卒中を起こして・・・

なんだか、実にうまい説明です。
こんなノリのところが随所にあります。

無力化する政治、治らない赤字病、福祉国家の崩壊、医療保険の破綻、家族の
衰退、霞ヶ関封建制の終り、会社主義の終り・・など、さまざまな日本の病気
を終りにしようって話です。

シリアスな日本の問題をこういうふうにエンタテインメント的?に書くのは、
堺屋太一とも大前研一ともちがう趣があり、そこが売れてる要因でしょうか。

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なんでも「終わら」すのが好きなかた
たとえばなしや、寓話が好きなかた
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+終わり

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<がまんできなくなった方はこちらへ>

近くの本屋さんか、
こちらへ・・
http://www.nikkei.co.jp/pub/newbooks98-5-1/14653/14653.html

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<< 今週のwebook list >>

8.24[月]:【ゲゲゲのビビビ】 日比野 克彦.......... ☆☆☆☆+ゲゲゲ
日経BP社/ ISBN4-8222-7215-x/ 3900円
8.25[火]:【薬局通】唐沢俊一..................... ☆薬☆局☆
早川書房/ ISBN4-15-030557-9/ 500円
8.26[水]:【インターネット資産運用術】柳澤&松本.. ☆☆☆☆☆+$
光文社/ ISBN4-334-00630-2/ 819円
8.27[木]:【日本の終わり】竹内晴雄................ ☆☆☆☆☆+終わり
日本経済新聞社/ ISBN4-532-14653-4/ 1600円
8.28[金]:【】..
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今週の節約小計 6819円
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<しんのすけのカラコラム>: 夕日の陰がちょっと長い・・

日の入りの早くなる割合がちょっと早くなってきた、この時期、
日出がおそくなるより、日の入りが早まる部分係数のほうが大きく
なっているようだ。

ちょっと前にハワイへいってきたという友人が、写真を見せてくれた。
ホテルの緑の庭でとった写真は、夕日に映えてながあい人の影が後ろに
伸びていた。
「ハワイ島って、いやあ ほんと火山島だったわね。ホント、ええとこ
やったよ。JALの直行便もあるし、ええよ」って岐阜弁丸出しの
友達はいたく満足の風。

アメリカ人の友達にきいたら、この時期、ハワイは実は、オフシーズン。
米本土の人達は、クリスマスから4月ころがハワイへいくハイシーズン
だとか言ってたなあ。要は避寒地なんだあ。

お盆のころの日本民族大移動は、日本特有だってのがよくわかる話。
(あたりまえか)

ハワイへ行きたいしんのすけ

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< Web●○k from the Readers> #34

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Posted by webook at 17:03

1998年06月22日

【大臣】...菅直人98.6.22...★★★+政

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
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★ 【Webook #98-99】 98/6/22(月) ///
★ "目覚ましは梅雨の音" の月曜日 ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
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Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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東京の日出:04:26 +1分 対先週金曜日
東京の日入:19:00 +1分 ”
日昼時間 :14:34 +0分 ”
by《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
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Web. . 。 o O 〇 K !
Web. . 。 o O 〇 K !
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【大臣】

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菅 直人(かん なおと)
1946年山口県生まれ
1970年東京工業大学理学部卒業
1980年衆議院選挙に初当選。社民連副代表を経てさきがけ政調会長。
細川・村山両政権に参画。1996年1月から11月まで第一次橋本内閣の
厚生大臣を務める。その後民主党を結成、代表に。
1998年新たに結成された民主党の代表に就任。
現在衆議院議員
著書に「新・都市土地論」「国会論争」「民益論」「日本大転換」など

----------------------------------------------------------------------
岩波新書
ISBN4-00-430558-6
640円
1998/5/29 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

今や政治の世界では「時の人」のひとりになっている菅直人。第一次橋本内閣
で務めた厚生大臣のとき、何を考え何を目指しどう行動したかなどを中心に、
菅直人の政治姿勢と考えを纏めた本です。

厚生大臣の時、薬害エイズ調査で郡司ファイルを発見し公表したり、O157
禍の時のカイワレ大臣パフォ-マンスなど、記憶に新しい事件の裏で、自身が
どう考え判断したかなどが語られています。

「6回当選すれば誰でも!大臣になれるとういう自民党方針のために、“国民
の代表”として行政を監督するという意識が希釈となり、あくまで“役所の代
表”そして名誉職となってしまった大臣。官僚もそのような大臣を望み、それ
が良い大臣とされてきた」・・・という現実世界に300日間いた菅直人の「
大臣現場レポート」として読むと結構面白いです。

もちろん、それだけでなく「憲法を引用しながら、内閣の仕事、大臣の役割等
「官僚にいいようにあつかわれている今の政治」を正し、本来の姿に戻す提案
が書かれているのも注目です。

なかなか勉強家の政治家です。

おすすめ度は ☆☆☆+政 くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

菅直人が厚生大臣をしていたのは、第一次橋本内閣のときで、96.1~96.11迄
の約300日間。その時の出来事や厚生官僚とのやり取りの様子が生々しく書
かれています。
例えば、
- 大臣指名直後の官僚による取り込み手口
- 実質的な人事権の無さ(ほとんど選択肢なしの状態でボトムアップされる)
- ボトムアップの弊害で起きた事例(神戸震災のときの救助犬)
- 先例がない作戦(薬害エイズのとき)
などです。

薬害エイズの時の対処は、それまでの「名誉職大臣」とは違って、菅直人らし
いヒットがあった事件で、ちょっと自慢話的ではありますが、官僚世界の実態
を物語るエピソードと言えます。

調査プロジェクトチーム発足から郡司ファイル発見までの経緯が詳しく説明さ
れています。
航空機事故調査委員会を参考にしたとあり、まず最初にそのプロジェクトチー
ムを作ろうとしたとき「前例がない」と反対されたそうで、「自分一人でもや
る」と言ったらしぶしぶ設置の方向になったとか。
さらに自分で作った文書で調査の基本方針を示したところ、
「一枚の紙であったが、事務次官達はかなり驚いた顔をしていた。彼らは大臣
から文書形式で指示を受けたことなどなかったのだという。」状況だったよう
です。
さらに、初めて郡司ファイルなるもの(36冊)の発見があったのは、プロジ
ェクト発見後3日後だったが、報告がきたのは10日以上後、しかも金曜日。
「公開するのはすべて中身を見てからのほうがいいと思います」という進言を
受け付けず、すぐに記者会見を開いた意図はこう書かれています。

「重要案件を金曜日に報告にくるのは官僚の常套手段で、この時も金曜日に報
告があり、土日を挟んで月曜日に公開するのを狙っていたようだが、3日とは
いえ、その間、国民に伏せておくのは、自分も同罪になると判断し、中身はと
もかかく、“ファイルが見つかったことだけでも好評する”という強い姿勢で
記者会見の指示をした」とあります。

その後起きたO-157禍の時は、エイズのときの跌を踏まないように、「1
00%の確信がなくても予防的見地から、可能性が高いと判断されるものは、
発表すべき」としてカイワレ犯人説を公表したとあります。
その後のマスコミの反応は予想外で、思わぬ進展をしたようですが、その時の
フォローとして、「厚生大臣がTVカメラの前でカイワレをバクバク食べてみ
せる」というパフォーマンスをしたそうです。

このような大臣のときのエピソードのほか、サイン会と化してる閣議、誰でも
6回当選したら大臣になれるシステムの弊害など、”現場”からの糾弾と対策
案がいくつか述べられています。

「参加型市民運動を国レベルでもできないだろうか。それが私の出発点だった
。」という菅直人の考え方が見えます。

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政治に興味のある方
末は博士か大臣か・・なんて言葉を知ってた方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆+政

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<< 今週のwebook list >>

6.22[月]:【大臣】...菅直人.....☆☆☆+政
岩波新書/ ISBN4-00-430558-6/ 640円
6.23[火]:【】

6.24[水]:【】

6.25[木]:【】

6.26[金]:【】

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今週の節約小計 640 円
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< Web●○k from the Readers> #18

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<しんのすけカラコラム>:

イルカのショウ:

先日、品川水族館でイルカのショウをみてきました。
真近で見るとなかなかダイナミックなジャンプに驚きます。
2頭のイルカはよく調教されているのですが、1頭はその日
機嫌が悪かったみたいで、ショウを進めるお姉さんの手の指示に
ちっともしたがいません。ふてっとした様子がよくわかります。
見ている方も、なんだか不安になっちゃいましたが、「ああ、イルカ
だって好きでやってるわけじゃないんだなあ」って観客の多くが思った
ハズ。それはそれで大変意味深いことでありました。
新解さんの「動物園」の説明が頭をよぎったイルカのショウでした。

しんのすけ 記
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Posted by webook at 16:21

1998年06月19日

【鯛は頭から腐る】...佐高 信98.6.19 .. ★腐★+鯛

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東京の日出:04:25 -0分 対3日前
東京の日入:18:59 +0分 ”
日昼時間 :14:34 +0分 ”
by《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
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【鯛は頭から腐る】
日本の社会に蔓延する無恥、無能、無責任

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佐高 信 (さたか まこと)
1945年、山形県酒田市生まれ。慶応義塾大学卒、郷里の高校教師、経済誌編
集長を経て、評論家となる。
主な著書に「日本官僚白書」「大蔵省分割論」「民食う人びと」など。
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光文社
ISBN4-334-97175-x
1500円
1998/4/25 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

「批(判)に働けば角がたつ」・・そんな感じの佐高信の本です。

昨今の金融不祥事、官僚腐敗に対し
「組織が崩壊し始めていいるのに自己保身の汲々としているトップは、“腐っ
ても鯛、そこらへんの雑魚とは違うわい”とばかりに己惚れている。
しかし、”鯛は頭から腐る”」
と一撃を加えるところから、この本のタイトルができたようです。

一連の金融不祥事に関わる人々への批判、匿名大蔵官僚(テリー伊藤の本に出
てきた)との裁判闘争の話、タレント文化人(ウオルフレン、堺屋太一、大前
研一、小林よしのり、亀井静香・・)への痛烈批判、本や雑誌書評などがコン
テンツ。ちょっと寄せ集め的な感じの構成になっています。

人をあからさまに批判するのは結構しんどいはずで、よくここまで書けるなと
いう感じがします。「俺は逃げも隠れもしない」という態度はいいですね。

人物や本の批評から佐高信の実像(?)が見えるような内容です。
なかなか、面白い批評があり、いろんな見方があるもんだと視野が広がるかも
しれません。

辛口がお好きなかたに是非。

おすすめ度は ☆腐☆+鯛 くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

テリー伊藤の「お笑い大蔵省極秘情報」に3人の匿名大蔵官僚が出てきます。
そこで、佐高信の本に対する罵詈雑言(ここに置いてある佐高のバカげた本は
本当に3分で読み終わる。・・全部新聞の切り抜きですね。・・など)が書か
れており、名誉毀損で現在法廷闘争中。

訴えた矛先は、テリー伊藤ではなく、出版元(飛鳥新社)と匿名官僚。
その当たり、かなりアドレナリン沸沸の感じで書いています。
「低級官僚よ 名を名のれ」というのが第2章のタイトルになっています。

世に虚名を流す人(第2章)では、著名な文化人を“筆刀両断”しています。
そこまで言っていいの? と思うほどで、好意を抱いている人は「おいオイ」
って言いたくなるはず。

例えばこんな感じ:

司馬遼太郎: 日本のバカエリートを甘やかした文学
司馬の文学は、日本の馬鹿エリートを甘やかし、国民を欺く文学であり
こそすれ、吉川英治を超える国民文学などではない。・・

管 直人: 原理論のないことをどこまで自覚していたか
新党さきがけに所属していた厚生大臣の菅直人が“成功”した背景には
田中秀征や錦織淳といった原理論者の重しがあった。鳩山マザコンブラ
ザースとともに彼らを捨て、菅は今、重心を失ったタコのように急降下
している。・・・

春山茂男:一見、もっともらしい科学を装う「教え」
若い人に限らないが、単純さへのあこがれというものがある。複雑な思
考をたどって自分で判断するのは面倒くさい(うざったい)からバシっ
と決めてくれというもので、こうした単純教の若者達に小林のゴーマ
ニズムは入り込む。・・もうひとつ若者を引きこみやすい宗教にエセ科
学教がある。一見、もっともらしい科学を装って信者をたぶらかす教え
である。春山茂男のマホロバ教にそれは代表される。

堺屋太一:松下幸之助を礼讃するのはズレている
次はこうなる、明日を読むとか次々とでる堺屋の本は、私には何の足し
にもならない。・・いいかげんな予想屋で、明日など読めない人の本を
読んで捕まっていれば世話はない。

このほか、 亀井静香(政界に巣食うデバカメ)、小林よしのり(とにかくホ
メてもらいたい男)、猪口邦子&大前研一(分かっているような顔をして・)
などまあ、すごい書きぶりです。

本や雑誌の書評もあって、佐高氏の趣味志向が伺われます。

藤沢周平が好き
立花隆には尊敬の念をいだいている。(科学的なことが苦手だから、立花
隆のような科学的分野に取り組む人に好意をもっている)
中坊公平は、「小便仲間」として魅力と好意を抱いている。
小便仲間というのは、大きくなっても(10代)寝小便の心配があった仲。

などです。

高校の先生をしていた著者ですが、きっとこわい先生だったかもしれませんね。

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好き嫌いのはっきりしている方
批判に耐性のあるかた
安全圏にいて批判するのは卑怯だと言う方
おすすめです。
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オススメ度

☆腐☆+鯛

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<< 今週のwebook list >>

6.15[月]:【絶対音感】...最相葉月 ....... ☆☆☆☆☆+♪
小学館/ ISBN4-09-379217-8/1600円
6.16[火]:【企業参謀】...大前研一 ....... ☆☆☆☆☆+KFS
プレジデント社/ ISBN4-8334-1025-7/1100円
6.17[水]:【さくらももこのいきもの図鑑】. ☆☆☆+生
マガジンハウス/ ISBN4-8387-0541-7/ 950円
6.18[木]:【運命を変える50の小さな習慣】 ☆☆☆☆+50
PHP研究所/ ISBN4-569-56723-6/1000円
6.19[金]:【鯛は頭から腐る】...佐高 信 .. ☆腐☆+鯛
光文社/ ISBN4-334-97175-x/1500円
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今週の節約小計 6150 円
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< Web●○k from the Readers> #18

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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です・・・・

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<しんのすけカラコラム>:

もうすぐ夏至!(summer solstice):

今度の日曜日(21日)は夏至。どうりで、最近日の出日の入の時間が
あまり変化しなくなってきた。
日中時間がサチッてくるのは、なんだか寂しいですね。
でも暑くなるのはこれから。

ほとんど毎日、日の出日の入時間を観測しているのですが、こんなこと
小学校の時でもやらなかったなあ。
So What?と考えてみればクダラナイことですが、自然の営みの
中で生きてるって感じがしていいもんです。

では「今日もええ日やなも」ってことで、本日も頑張りましょう。

しんのすけ 記
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Posted by webook at 16:21

1998年06月12日

【大前研一の答えはこれだ】.平成フォーラム98.6.12...★★★★★+★!

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★ 【Webook #98-93】 98/6/12(金) ///
★ "白薄緑はオリーブの葉っぱ" の金曜日 ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
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東京の日出:04:25 -0分 対前日
東京の日入:18:57 +0分 ”
日昼時間 :14:32 +0分 ”
by《 http://pluto.mtk.nao.ac.jp/Reki/hinode.html》
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【大前研一の答えはこれだ】

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平成フォーラム出版委員会

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扶桑社
ISBN4-594-02482-3
1492円
1968/5/10 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

大前研一が主催する「平成フォーラム」でなされた過去1年くらいの議論を本
にしたものです。
「おそらく日本初の本格的電子町内会である」と前書きにあるとおり、この電
子フォーラムの本格的なとりくみは目をみはるものがあります。
ニフティサーブ上にあります。

この本では、10のテーマに別れており、日本の金融問題、アジアの金融危機、
韓国情勢、教育問題、コンピュータの2000年問題、年金、医療、住宅など
どれをとっても内容が深く、大変参考になります。

それぞれに書き込みを行った人達は結構な専門家だったり、ふつうの主婦の方
だったりしますが、真摯な議論には思わず引き込まれます。
各テーマ毎に大前氏のまとめがあり、私たちのまわりの課題にするどく切り込
んでいます。

用語の説明やホームページなどが本の上でリンクしており、さながら「本ムペ
ージ」といった感じ。

内容は非常に面白く、参考になります。それぞれのテーマは、それだけで一冊
の本ができるようなものですが、各テーマの課題のポイントや本当の姿が、わ
かりやすくまとめられているのがいいところ。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+☆! くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

本の中で登場するのは

空気神社さん:37才の都市銀行員
辻村涼一さん:投資顧問会社勤務
泰山さん :内科医、一心熟に参加。
taroさん:国立大教員。
仲谷煩悩さん:メーカー勤務
イチローさん:福井市在住だったが、この本を編集中に、外資系コンピュータ
会社にヘッドハンティングされ、現在東京在住。
ほか多数。もちろん大前氏もおおいに発言しています。

学校では教えてくれない金融商品では、オーストラリア国債とかゼロクーポン
など、実際に経験した人の声があり、下段に分かりやすい解説があって、大変
勉強になります。

山一証券の自主廃業の経緯などが、「コール市場の事情」などを踏まえて解説
れた塚本さんの書込みなどは、なあるほどと思ってしまいました。

「金融機関は毎日の過不足を、金融機関同士で融通しあい、借りた翌日には返
済しています。これが、短期資金の“コール市場”といわれるものです。
拓銀も山一も信用を失いコール市場で資金調達ができなくなって、破綻に至
ったわけです。・・・コール市場で貸し倒れを回避するために、拓銀では
営業権譲渡(従業員、店舗、顧客など会社の営業をそのまま第三者に譲渡す
ること)で処理し、山一では自主廃業で処理したのだと思われます。」

フォーラムの議論の一部は「大前研一通信」にも紹介されていて、結構面白い
ですが、今回のこの本の編集では、一連の動きがうよくわかります。また、素
人的な質問が投げかけられていたりするので、大変わかりやすくなっています。

情報の自主規制をしてまるでジャーナリズムになっていないマスコミの上面な
情報ではえられない、本当の問題点が見えてきます。

大前研一通信を読みたい方、ニフティの平成フォーラムを覗いてみたい方、ま
ずはこの本でその面白さを味わってみて下さい。

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インターネットな方
山一がなぜ自主廃業したか知りたい方
金融商品に興味ある方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+☆!

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<< 今週のwebook list >>

6.08[月]:【これからは資産はドルで持ちなさい】太田晴雄..☆☆☆+$$
オーエス出版/ ISBN4-87190-471-7/1600 円
6.09[火]:【ダディ】...郷ひろみ...................☆|☆
幻冬社/ ISBN4-87728-234-3/1555 円
6.10[水]:【最新 育児の百科】..松田道雄...........☆☆☆☆☆+母子父
岩波書店/ ISBN4-00-009800-4/3300 円
6.11[木]:【強運になれる50の小さな習慣】...中谷彰宏..☆☆☆☆+50
PHP研究所/ ISBN4-569-60078-6/ 952 円
6.12[金]:【大前研一の答えはこれだ】.平成フォーラム.☆☆☆☆☆+☆!
扶桑社/ ISBN4-594-02482-3/1492円
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今週の節約小計 8899 円
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< Web●○k from the Readers> #16

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成田@Webook購読係りです。
いつも沢山の本の紹介、ありがとうございます。

【強運になれる50の小さな習慣】 より
『お礼状は、一つでは誰か忘れている。もう一人、書かなければならない人
がいるはずだ』
→ 強運になるために <お礼状は最低2通、書こう。>
ってな訳で...
とりあえず、一通ですけれども...ははは(^_^;)?
これからも楽しみにしております。
メンバーの皆さんにも宜しくお伝え下さい。
以上です。

成田 仁 ( Hitoshi Narita ) zin@remus.dti.ne.jp
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成田さん、ありがとうございます。私もお礼状をたくさん書かなくちゃ!
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<しんのすけカラコラム>:

コロン

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Posted by webook at 16:18

1998年05月14日

【欣求楽市】...堺屋太一98.5.14...★★★★★

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
★ ///
★ 【Webook #98-77】 98/5/14(木) ///
★ "ひまわり伸びた、5cm。"の木曜日" ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
★ ///
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東京の日出:04:37 -1分 対前日
東京の日入:18:38 +1分 ”
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<< わお。ついに昼間が14時間をこえた!>>
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【欣求楽市】(ごんぐらくいち)
戦国戦後半世紀

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堺屋太一(さかいやたいち)
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毎日新聞社
ISBN4-620-31216-9
1500 円
1998/4/5 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

織田信長、羽柴秀吉達が駆巡った戦国戦後の半世紀を、今日の日本社会の変動
や明治維新、終戦後の復興などに重ねあわせた堺屋流歴史教室の本です。

堺屋太一の本の面白さは“対比(つい)の解説”にあるかと思いますが、戦国
時代の出来事や歴史の人物を今風にいえば・・・・というところが、読者の感
覚にストンと落ちるんですね。
逆に「次はこうなる」とか「明日を読む」などの“今”を書いた本では、戦国
時代の出来事などを引用していますね。

同じような内容は、他の本でも読んだ気がしますが、それでもいつも面白く読
ませてくれるところが、この著者のウマイところです。

経営手法や組織論などによく登場する信長、秀吉、家康をどんな風に例えてい
るか、桶狭間の戦いや、安土城の築城、秀吉の海外遠征がどのように“現代”
と繋げられられているか・・・・なんて思いながら読むと楽しいです。

”やりかた”の変化ではなく、”仕組み”の変化が大きな役割を果たした様子
が、戦国時代と現代のオムニバスでわかる本。
ちなみにこの本の中身は、平成8年10月から平成9年4月まで毎日新聞に連
載されたものです。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆ くらいかな。

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<お暇なかたにはもう少し>

『信長公記』などの伝記など時代考証もさることながら、今の時代と重ね合わ
せた表現が読者を楽しませてくれる大きな要因。今回これに注目して読んだの
でいくつか紹介。

たとえば、人物の比喩では、

桶狭間の戦い前の今川義元と織田信長:
桶狭間の合戦の前夜、今川義元は城に諸将をあつめて綿密な軍議を練り、
方針を決め役割分担を決めた。安心してか合戦当日桶狭間山に陣を据えて
のんびり謡を歌った。一方の織田信長は、前夜の軍議ではなにも語らず、
なにも決めなかったが、合戦の直前に中島砦で全将兵に大演説をぶった。
自らの必勝作戦を武将や組頭を通さず全将兵に直接訴えたのだ。

「この二人の態度に、両者の思想と率いる組織の違いがよく現れている。
現代風に言えば、今川義元は伝統ある老舗のだんなで巨大な協同組合連合会
の会長だ。何事も傘下組合長の会議に諮って定め、納得してから実行する。
ヒエラルキーの頂点にたつ人物にふさわしく、慣例と先例に忠実。
一方、織田信長は新興企業の社長。重役の意見もきかないワンマンだ。
猛烈な奮闘と斬新な発想で事業を伸ばしたが、増加分の従業員は臨時雇用で
賄い、その中で能力と意欲のあるものを学歴も社歴のなく引き上げる。
中卒の若者を支店長に抜擢する反面、一流大学卒の部長たちを窓際に飛ばす。
信賞必罰、露骨な報奨主義だ。」

明智光秀:
永録10年、数えで40歳、今日の年齢感覚でいえば50に近い中年。室町
礼式にも詩歌の道にも通じる一方、最新技術の鉄砲技でも一流というのに、
天文末期の混乱期に世にでたばかりに良い勤め先がなく、ようやく最近、越
前朝倉家という名門に潜り込めたが、役は鉄砲指南、禄も百貫以下だった。

「現代に治せば、一流大学を卒業したエリートでありながら、終戦直前に大学
を出たため就職口に恵まれず、1960年ごろになってやっと大手石炭会社
に通訳専門職で入社した中年男、といったところだろう」

また時代の趨勢の比喩では

『織田信長は美濃と北伊勢を制圧し・・・尾張の兵農分離を完成。同時に楽市
市場にして貨幣経済を浸透させた。永禄3年(1560年)の桶狭間の合戦
で証明した“これからの体制”が永禄10年(1567年)になって結実、
巨大な力となった。』

「これは、太平洋戦争の敗戦から10年後に確立した「55年体制」が1960年
年代に至って高度成長を生み、“所得倍増計画”に結実したのに似ている」

またイベントでは
「永録12年(1569年)2月に着工された京都二条城の再建は、戦後の日
本における東京オリンピックににたような地位を占める事業だ。ともに高度
成長時代の初期に行われた大事業といだけではない。これによって、新しい
組織と制度と技術を発展させ、定着させることができたのだ。」

ちょっと著者の手前味噌なところでは、
「戦後25年目の1970年に開かれた日本万国博覧会は、直線的に成長してきた
日本経済が、企画大量生産型の金代行業社会に到達したことを祝う大行事だ
った。・・・それだけに万国博も繁栄賛歌、6400万人の入場者を数え、
2億円近い利益を上げた。」(万博は堺屋氏のプロデュース・イベント!)
「戦国時代の終戦から25年を数えた天正4年(1567年)に始まった安土
城の建設もほぼ同じような効果を果たした。信長はこの城に軍事防衛的な配
慮はまったくせず、期待したのは豊かな経済と進んだ技術ときらびやかな文
芸の時代が到来したことを天下の人に報せることだった。その意味では、安
土の築城は1970年の日本万国博覧会ともあい通じるものがあった。」

こんな調子で、信長、秀吉が駆け抜け、家康につながる戦国戦後の半世紀の歴
史を、人物や社会の仕組みの変化を実に明快に描き出してくれています。

現代の日本が直面する岐路を、「過去の権利と因習を破って再び“進歩の社会”
をつくるのか、それとも矮小な権利と停滞に安住する夢のない世の中に陥るの
か」とし、それを歴史の人物に擬し、「織田信長」の時代か「徳川家康」の時
代かと整理しています。

欣求(ごんぐ)とは、仏教用語でこころから求めること。したがって、タイト
ルの「欣求楽市」は、”信長”的な企業家がこの時代の求める姿ということで
すね。ベンチャー人を元気付けてくれます。

いつも思うのですが、なぜ信長はあのような誰も思いもつかないような斬新な
仕組み(例えば農兵分離、楽市楽座で金を集める)を思いついたのか、それは
どういうきっかけだったのか、何にヒントを得たのか、なども書いて欲しいな
と思います。

これは、どんなきっかけで孫正義氏が今のビジネス展開を考えたのか、なぜビ
ル・ゲイツがBASICを売る仕組みを思いついたのか、というようなところ
です。もっと言えば、波木井さんが“ FIRSTNEWS ” を思い付いた瞬間、深水
さんが、”まぐまぐ”を始めるに至る構想の瞬間のことが知りたいなというこ
とですね。

つまり、どうやってそれを思いついたか、編出したかという瞬間!のこと。
”発明・発想の瞬間”ですね。そんな本とかないかしらん?。

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歴史がおすきな方
NHKの”秀吉”はよかったなあと思う方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆

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<< 今週のwebook list >>

5.11[月]:【アホの坂田のビッグバンってなんでんねん?】.☆☆☆☆+$
飛鳥新社/ ISBN4-87031-331-6/1200 円
5.12[火]:【水の国を見た少年】.........................☆☆☆☆
新潮社/ ISBN4-10-527303-5/1400 円
5.13 [水]:【英語・その言葉の魅力】...トミー植松........☆☆☆+E
丸善/ ISBN4-621-05255-1/ 640 円
5.14[木]:【欣求楽市】...堺屋太一......................☆☆☆☆☆
毎日新聞社/ ISBN4-620-31216-9/1500 円
5.15[金]:【】...
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今週の節約小計 6140 円
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< Web●○k from the Readers> #5

ミサワホームの件で、小島さまからメールをいただきました。
はやり物事は冷静に考えてみないといけないですね。ウーム。
小島さん、貴重な体験談ありがとうございました。

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Matsuyama 様
 はじめまして。いつも楽しく拝読させて頂いております。わたくし小島と申
します。昨年末にミサワホームの分譲住宅を購入したものです。ミサワホー
ムについてひとことメールいたします。
 24時間対応ということで名刺に自宅の電話番号が書いてありますが、実際
に3人の方に電話したところ、すべて留守番電話サービスにつながりまりま
した。実態はこんなもんです。夜中にたたき起こされるのはいやでしょうか
らね。また、修理に関しても、1週間以内対応と謳っていますが、5ヶ月た
った今でも修理箇所は10カ所以上残っています。理想と現実のギャップと
言うところでしょうか。ミサワホーム、はっきりいってお薦めできません。
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読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です・・・・

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ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp

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Posted by webook at 16:00

1998年05月11日

【アホの坂田のビッグバンってなんでんねん?】.坂田利夫98.5.11...★★★★+$

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★ "田んぼの苗も肌寒し"の月曜日 ///
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東京の日出:04:40 -3分 対先週金曜
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【アホの坂田のビッグバンってなんでんねん?】

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坂田利夫(さかた としお)著
1941年大阪生まれ。此花高校卒業後、吉本興業へ入社。「ありがとさ~ん」
など親しみやすいキャラクターで人気をはくす。現在は大阪市内のマンショ
ンで優雅な独身生活を送っている。

太田晴雄(おおた はるお)監修
1932年東京生まれ。国際経営コンサルタント。経済をわかりやすく説明する
達人。香港、ベトナム、ミヤンマーを中心に中小企業向けの海外進出コンサ
ルタンティングを行っている。主な著書に
「これから資産はドルで持ちなさい」「預金封鎖」など。
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飛鳥新社
ISBN4-87031-331-6
1200 円
1998/4/5 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

「わしアホやからなあ~んも知らへん。ビッグバンってなんでんねん?
おいしい話ありまへんか?」
ということで吉本興業アホの坂田こと坂田利夫が経営コンサルサントの太田晴
雄にビッグバンのことをやさしく解説してもらうという本です。

書店へいけば「みるみるわかる・・」「120%わかる・・」などたくさんの
本がやはり難しい。もっと中学生にでもわかるようなものが必要だということ
で飛鳥新社編集部は、まず経済評論家の太田氏を解説役に選びます。そして、
庶民の立場で聞く役として誰を選ぶか・・・・と議論の過程で「そや、あれや
!」というわけで決まったのが“アホの坂田”だったとか。

吉本興業のつっこみをいれながら、わかりやすい解説書になっています。
外為法改正に伴うドル預金の話から、年金、郵便貯金の危機、自己責任の時代
などひととおりの解説が、途中でいやにならずに読むことができます。
はじめの一歩として、好材料でしょう。
アホになったつもりで読むと大変カシコクなれる?
すでに何冊かビッグバンの本を読んだ方には、”ああ、あの話やで。知っとる
がなあ”と余裕を持って読めるので気分をよくしてくれます。

おすすめ度は ☆☆☆☆+$ くらいかな。

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<お暇なかたにはもう少し>

坂田利夫と太田晴雄の会話形式で展開しています。

「センセ、何で銀行のカレンダーはどこも似たりよったりなんでっか?」
「銀行のカレンダーが一枚じゃなきゃいけないというのは、実は銀行局長の通
達によって決められているんです」
「そらまたどうして?」
「銀行に格差ができないためです。護送船団方式などという言葉もあるように
お上は日本の銀行は全部“前頭3枚目”くらいでいいんだと考えてたんです
よ。」

「郵便貯金も危ないいうんはホンマでっか?」
「私たちがセッセと溜めている郵便貯金の総額は230兆円ほどあります。実
はその230兆円のかなりの部分が不良債権化している。言いかえれば、
国が使い込んでしまってるんですよ。」
「郵便貯金ゆうたら、そこらのオバサン、オッサンがコツコツため込んだお金
やないですか。それを使い込むいうんはサイテーや。いったい何に使うたん
でっか?」
「皆さんがあずけた郵便貯金は、利息をつけて返さねばなりません。そこで
郵政省はその大部分を大蔵省の資金運用部というところに委ねて運用しても
らってるのです。資金運用部がそのお金をちゃんと増やして返してくれるな
らいいんですが、実はこのお金を第二の予算と呼ばれる“財政投融資”にま
わしている。」
「なんですの、その財政投融資いううんは?」
「わかりやすくいうと、毎年組まれる国の予算だけではまかないきれない支出
のことです。例えば一般の国道は国の予算、つまり税金をつかいますが、高
速道路は財政投融資、つまり郵貯が使われているんですよ。」

こんな調子で、いろんなことがやりとりされ、ビッグバンで変る様子や、元本
保証ファンドの仕組み、今の日本社会が抱える経済的な問題などをわかりやす
く解説しています。

太田氏は、「海外で直接預金することにより、各種手数料がなしですむので得
ですよ」と説いていますが、“為替相場が全く動かないと仮定して計算すると
・・”という話の展開をしています。その前提でいけば、そのとおりですが、
為替がちょっと振れただけで大きく損得が変りますから要注意ですね。
その点、ちょっと舌足らずな気もしました。

後で
「センセ、為替相場のこともっと教えてくれなあきまへんな」
てなことにならないようにしないといけませんな。

ともあれ、”読みやすく書いている”という点ではおすすめの本ですね。

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ビッグバンの本って、どうもつまらんという方
坂田利夫の関西弁に嫌気がささない方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆+$

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5.11[月]:【アホの坂田のビッグバンってなんでんねん?】...☆☆☆☆+$
飛鳥新社/ ISBN4-87031-331-6/1200 円
5.12[火]:【】...

5.13 [水]:【】...

5.14[木]:【】...

5.15[金]:【】..

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今週の節約小計 1200 円
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< Web●○k from the Readers> #3

読者のみなさまからのオススメ、感想など募集中です・・・・

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< 本日のおまけ >

昨日、住宅展示場でミサワホームの“蔵のある家”をみてきました。
天井が高いというのが第一印象。そして蔵と呼ばれる中二階の物置が特徴的。
M wood と呼ばれる木屑と樹脂で合成した材料の肌触りもまあまあ。
対応してくれたホームエンジニアの方も丁寧でへんなおしつけがましさがな
く好印象でした。もらった名刺にはちゃんと自宅の電話番号があり、うーむ
本に書いてあったとおりやな・・と妙に感心。
東京ミサワの丸尾さんありがとう。
【CSミサワホームの挑戦】...谷口正和 98.5.1
【家をつくるということ】.....藤原智美 98.3.27
を確認してきた日曜日でした。
坪単価50-60万円というから、庶民の私にはちょっと・・・かな。

ついでに、アイフルホームとユニバーサルホームも見学。
こちらはコストで勝負のハウスメーカーフランチャイズ。夢と現実の勾配曲
線が見えたような・・・一日でした。

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Webook Webmag&ML管理人 真之助
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Posted by webook at 15:58

1998年04月23日

【明日からの30年】...長谷川慶太郎98.4.23... ★★★★+30

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★ "ついに 夜明けが5時前になっちゃった。"の木曜日 ///
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【明日からの30年】 大迷宮時代に“負けない”生活術

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長谷川慶太郎(はせがわ けいたろう)
1927年、京都府生まれ。1953年、大阪大学工学部卒。新聞記者、証券アナリ
ストを経て、現在エコノミストとして活躍中。
著書に1983年、『世界が日本を見倣う日』、『ネットの世紀』など多数。
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光文社
ISBN4-334-97173-3
1500 円
1998/3/30 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

世の中の大体の枠組みがあまり変らず、“後定年まで25年もあるなあ..”
なんていうノンキな時代は終わり、大企業も突然倒産、たとえ存在し続けても、
頼みの退職金や年金の支払はアヤシイ。「ウーム、海図のないサラリーマン人
生かあ、頼るは自分だけだな..」なんていう自己責任の時代に突入してきま
した。

この本は、そんな時代背景の中、明日から30年の”激動の時代”がどんなも
ので、そこに生きるサラリーマンは何を考えなければいけないかというテーマ
で書かれた未来予測の本。

前半は98年時点で、35歳のサラリーマン・大伴一郎をごく一般的なサラリー
マンの代表として登場させ、彼が年を取るにしたがって、社会や家庭でどのよ
うな生活を送るのかを描きながら、30年後までのシミュレーションをしてく
れます。
後半は、業界ごとの浮沈、日本の国としての自己改革などについて書かれてい
ます。

今まで読んだ長谷川慶太郎の本の中では、なかなかのオススメ。

おすすめ度は ☆☆☆☆+30 くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

明日からの30年といっても、30年間を同じような精度で予測することは困
難です。金融ビッグバンなどある程度スケジュールが見える至近のものから、
明らかに予測さる高齢化問題などの社会の変化は、なにがしらの知識はあるも
のの、それを日常生活の具体的予測として考えるのは意外と難しいもの。
そこを具体的な生活変化として見せ(読ませ)てくれるというのがこの本のセ
ールス・ポイントでしょうか。

近場の大きな変化は、98年4月から始まった金融ビッグバン。
98年の「外為法」の改正、99年の株式売買手数料完全自由化、2001年の預金者
保護執行猶予の期限切れなど次々と変るシステムの変化がいかなる意味を持ち
それが、個人(サラリーマン)の生活にどんな変化をもたらすかを、大伴一郎
の生活を交えながら解説します。

非常に日常的なサンプルと平易な解説でわかりよいところがええですなあ。

インターネットを通じてP銀行がつぶれそうだとの噂をつかんだ一郎は、妹夫
婦との会話のなかで2001年の預金者保護執行猶予の期限切れについて理解を深
めます...

「今年、つまり2001年から、銀行が倒産した場合、一つの銀行につき一人
1000万円までしか保証されなくなったのよ。超えてる分は全部パー。普通預
金とか定期預金とかに関係なく“一郎名義”のものなら全部足す必要がある
の。」と妹の夫氏。さらに続けて..
「僕が今開発しているのは、預金管理のためのソフト。ある銀行への預金残高
が1000万円を超えたら、自動的に限界ぎりぎりまでオンライン取り引きで預
金が引き出され、他の銀行に移動させるシステムなんです。アメリカでは、
企業向けの預金管理ソフトが実用化されてるけど、こちらは日本の個人向け
のものを研究中です。」

これには解説があり、96年当時の村山政権が約束した「5年間」という猶予期
間が2001年に切れるという話。2001年までの5年間に限り、限度と関係なく預
金の払い戻しを保証していたのがなくなるというもの。
適用は個人に限らず一般企業も同じで、企業の経理担当者のリスク管理が重大
任務になるというものです。

さらに現状のメインバク制度(?)が崩壊するし、メインバンクと相互に株式
を保有しあう「安定株主制」という発想も見直されるだろうといいます。

また、郵政事業の民営化とコンビニの事業展開などの話や、2020年頃の高齢化
社会における地方自治の状況、さらには2030年ころの地球温暖化の話まで、大
伴一郎の身の回りで起きそうな変化を解説をします。

こういう導入部(第一章)のあと、第2章では、明日から30年後までのサラ
リーマン人生の走り方を具体的に指南しています。
例えば、終身雇用の崩壊とアウトソーシングの浸透の中で、”転職は自衛手段”
だと考えよとか、あの松下電器が98年4月入社組みから一定年後(5年後とか)
に従来の定年退職金をとるか、毎月の給料に上乗せするかの選択制度を導入し
たように、退職金や雇用の概念がおおきく変りつつあるので、退職金をあてに
した老後設計はやめたほうがいいとか、住宅取得もこれらの情勢を考慮して、
これまでと違った戦略でのぞむべしなど。

マイホームについては、こんなイメージ:
若いとき、もちろん中年までは「借家」を選択し、家族構成や職場の変化に
柔軟に対処する。家賃は今後 ますます安くなる方向にあるので、その間に
安い家賃負担のもと少しでの多くの金融資産を形成する。
そして、子供が独立して自分が“定年”を迎える直前の時期に「定期借地権
付き住宅」を所得する。いずれそれを子供が相続するにしても、自己所有の
土地と建物の相続に比べ大幅に割安とか。

後半の業界動向は、「鉄鋼、自動車、半導体など21世紀の強い日本を支えて
きた業界や、情報、通信などの21世紀産業、今の体質を改めないと明日のな
い金融、建設業界」などコンパクトですが、うまい整理がなされています。

なかなかイケル本です。
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現在 35歳+-5歳の方、
金融ビッグバン、持ち家、年金制度などに関心のある方
30年後も日本に住んでいそうな方、
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆+30

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4.20[月]:【ミステリの経済倫理学】...竹内晴彦....... ☆☆★
講談社/ ISBN4-06-208556-9/1800 円
4.21[火]:【株主代表訴訟】...牛島 信................ ☆☆☆☆+監
幻冬社/ ISBN4-87728-230-0/1500 円
4.22 [水]:【封印されたトヨタ車】...蜷川親博......... ☆☆☆
三推社・講談社/ ISBN4-06-208963-7/1800 円
4.23[木]:【明日からの30年】...長谷川慶太郎....... ☆☆☆☆+30
光文社/ ISBN4-334-97173-3/1500 円
4.24[金]:【】...

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今週の節約小計 6600 円
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< Web●○k from the Readers>

以下は、読者の皆様からのメールで成り立つゾーン。
有効スペース:35文字x??行。(25行↓がいいなあ)
内装自由、但し施工主の勝手な改造がある場合はご容赦を。

---#2---------------------------------------------------------------
《 ビジネス戦略ストーリー本の紹介 》

ビジネスストーリーの本で私が読んだ本をご紹介申し上げます。
もしよろしければWebookでも紹介してください。

「戦略プロフェッショナル」 三枝 匡  日本経済新聞
「経営パワーの危機」  三枝 匡

どちらかというと、戦略~の方が薄く読みやすいと思われます。
だいたいどちらの本も同じような展開なのですが、あえて相違点を
私なりに書かせていただきますと、

「戦略~」の方は、戦略を立てるおもしろさが中心
「経営パワー~」の方は経営をするおもしろさ(経営する苦しみ、人
間関係等含む)
といった感じでしょうか。

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
柴原 健弥 (Shibahara Kenya)
The Boston Consulting Group
    E-mail :shibahara@bcg.co.jp
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
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柴原さん、ありがとうございました。今度読んでみます...真之助 :)
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□ 本日の5行PRは、サイボーズの青野さんの作品。いろんなメールマガジ
ンに5行広告を出されていますが、どれも秀逸な作品で感心しちゃいます。
こういうのって、やはりセンスの問題ですね。(^V^)
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また あしたも Webook で。(^\^)

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Posted by webook at 15:54

1998年04月03日

【復活! 日本経済 】...西岡&永岡98.4.3... ★★★★

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東京の日入:18:04 +1分
日昼時間 :12:38 +2分
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【復活! 日本経済】

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西岡幸一(にしおか こういち)
1946年生まれ、大阪大学理学部研究科修了後、日本経済新聞社入社。
日本経済研究センター、スタンフォード大学研究員などを経て、現在
編集局産業部編集員兼論説委員。
著書に「マイクロエレクトロニクス」など。

永岡文庸(ながおか ふみよう)
1948年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、日本経済新聞社入社。
日経ビジネス編集部副編集長などを経て現在、編集局産業部兼論説委員。
著書に「良い会社」「ゼミナール現代企業入門」など
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日本経済新聞社
ISBN4-532-14640-2
1600 円
1998/1/7 初版1刷
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<忙しい方はここだけ>

日本沈没とかビッグバンでビッグバタンとか、日本経済は構造変革を迫られ、
無類の転換期の中で、かなり悲観的なイメージがありますが、いや待て、日本
にも結構構造改革を進めたり、斬新な発想で元気な企業や経営者や業界もある
んだよって、元気づけてくれる本です。
「日本経済の“光と影”の光の部分にスポットを当てた」本です。

確かに山一証券が経営破綻したり、官僚や企業の不祥事が続くと、沈んだ気持
ちにもなりますが、トヨタ、ソニーをはじめ製造業のなかでも海外からの評価
も高い企業もあり、またソフトバンクの孫政義はじめ、マクドナルドの田社長
など元気印の経営者もたくさんいます。
また、ユニクロなど地方からの企業家やWWBジャパンのような市民事業家な
どにもスポットを当てています。

世界一の債権大国日本を超悲観ムードが支配し、世界一の借金国アメリカが長
期の好況に酔いしれている。ちょっと変じゃないかという疑問から取材と執筆
が始まったといいます。

日経新聞の特集記事的な書きぶりで、よみやすく興味深い内容となっています。
日本経済の明るい光をさまざまな業界や人から俯瞰できる内容です。

おすすめ度は ☆☆☆☆ くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

第3章の「時代を変える経営者」では、国際的な評価を受けているソニーの井
出伸之社長、トヨタの奥田社長をかなり詳しく紹介しています。

「大賀会長には身内誉めは恥ずかしいという感覚はない。“ここ数年誕生した
日本企業の新社長の中では最も評価できる。” そしてその後に“井出を選ん
だ自分がえらい”とつづけるのも大賀らしい点だ」
井出を真っ先に評価したのは米国のメディアだ。97年ビジネスウイークの
新年号では世界の最優秀経営者25人のうちの一人に井出を選び、タイム誌
も97年を飾る12人のうちに日本人として唯一井出を選出した。」

などの紹介に続き、映画部門(旧コロンビア)の負の遺産を荒療治(映画部門
の責任者でもあった米国統括会社社長のシュルホを解任)した経緯などが書か
かれています。
この人決してトントン拍子ではなく、挫折や失敗の道のりをしのいできた人だ
そうです。

また、「社長の未決裁書類箱はいつも空っぽ。どんなアポイントも30分以上
とることはない。」などスピードとトップダンの決断力の奥田トヨタ社長の話
も面白い。
97年末に出たハイブリッドカー(プリウスだっけ)の発売時期、価格もトップ
の決断とか。

ベンチャー旗手の孫政義氏がマクドナルドの田社長に面会したときの話(16
才の高校生のとき、6日も連日おしかけ、受付で面会を断られながらも、つい
に7日目に面会できた話)などを交え、田社長自身の規制撤廃の経営哲学など
を解説しています。

ほかに、カジュアル衣料店「ユニクロ」の創業社長 柳井正、家庭教師派遣業
のトライグループの平田修などの地方からの企業家や女性企業家を輩出させて
いるWWBジャパン(プロレス団体ではない)なども面白い。

また東京都大田区のハイテク中小工業だけでなく、北上市、燕市、東大阪市
など元気な地方都市の様子も参考になります。

日経新聞の特集や日経ビジネス誌をまとめてよむような感覚です。

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日経新聞をお読みの方
経営者の方
サラリーマンの方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆

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3.30[月]:【--】...臨時休刊

3.31[火]:【さらば!霞ヶ関】... 八幡和郎.............. ☆☆
PHP研究所/ ISBN4-569-60004-2/1500 円
4.01 [水]:【御入学 小学校なんてこわくない 】.......... ☆☆☆☆+1
ダイヤモンド社/ISBN4-487-79035-3/1200 円
4.02[木]:【倒産の研究 】...日経BP編集部............ ☆☆☆+★
日経BP社/ ISBN4-8222-1423-0/1400 円
4.03[金]:【復活! 日本経済 】...西岡&永岡............ ☆☆☆☆
日本経済新聞社/ISBN4-532-14640-2/1600 円
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今週の節約小計 5700 円
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□ 言訳:最近忙しく配信が遅くなっています。校正も甘いです。
早朝送信が基本で、遅くても昼休みにしていますが、まぐまぐの混雑度に
より、着信が翌日になっていることもあるようです。すみません....
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1998年03月24日

【10年デフレ】...斎藤精一郎98.3.24..★★★★★ + ★

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★ "こぶし(a magnolia)の花がチョキ"の火曜日 ///
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【10年デフレ】
1991-2000 日はまた昇る

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斎藤精一郎(さいとう せいいちろう)
1940年 東京生まれ、63年東京大学経済学部卒。日銀を経て立教大学助教授。
現在、立教大学社会学部教授。専攻:社会経済学、日本経済論。
著書に、「金融動乱」「マネーウォーズ」など
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日経新聞社
ISBN4-532-14638-0
1600 円
1998/1/23 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

91年から2000年までの10年を長いデフレ期間としてとらえ、日本経済に潜在す
る問題と今後の進み方を解説した本です。
経済的な専門分析のほか国民意識調査、世界的な租税負担率の比較などを通じ
感覚的に捉え易く書かれています。

「日本経済は、90年代初めから“長いトンネル(経済年率成長率+-1%)”
に突っ込み長期デフレ過程にある」と診断しています。
バブル崩壊後今日までの経済、景気、社会の動きを非常にうまく整理し、「あ
と3年ほど」の完癒期間を経て日はまた昇るだろうと予測します。

バブル崩壊後、公定歩合の引き下げ、追加財政支出、大型減税、税金投入を折
りこんだ住専処理など様々な治療が行われ、時折晴れ間を垣間見たりしてきた
のは、ケインズ的な財政金融政策の賜物であった。しかし、それらは所詮カン
フル効果に過ぎず金融政策ももはや実弾がなくなってきて行詰まり状態「袋小
路」にはまっていると云います。

そして、90年代前半は“資産デフレ”(90~95年に失われた地価、株価評価
損の累計は1000兆円=バブル崩壊)のマイナス効果が発現しなかったこと
が僥倖(ぎょうこう:思いがけない幸い)であったとしています。
つまり、昨年秋ころから騒がれている「貸し渋り」(クレジット・クランチ)
が発現してこなかったことが、一つにはラッキーであり、ひとつには誰も重病
だと思わないうちにとんでもないことになったという誤診の原因にもなったと
いうわけです。

貸し渋り現象を、日本経済の長い閉塞からの突破につながる吉兆として捉え、
積年のウミ(ゼネコン問題)を清算する荒療治により平成の10年デフレ脱出
をはかるべしと言います。

この種の本は、“ううん、専門的でどうもよくわからんけど、そうかいな”と
いうのが多い中、“そうそう、今感じてる自分のイメージに合うし、その理由
がなるほどよくわかる!”といった印象を持たせてくれます。

ヘビーな内容と量の本ですが、グっとおすすめ!

おすすめ度は ☆☆☆☆☆ + ★ くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

第1章:[点滅する危険信号]にトムピータースの“茹でカエル”論を日本の
現状にあてはめてうまく解説した個所があります。

”茹でカエル”:
フラスコにカエルをいれるとカエルは常温の水のままおとなしく
座っている。このフラスコをバーバーで徐々に暖めていくと、カエル
は“いい湯だな”状態で目を細めて心地よさを満喫する。この心地よ
さを満喫するうちにフラスコの水は熱湯になってくる。
カエルはフラスコから飛び出そうとするが時遅し。茹ってもはや身動
きできない。
(これって小沢一郎も国会質問で引用したそうです、ヘエ~)

つまり、日本社会は90年代後半の今になっても「なんとかなる症候群」「総安
心化」現象になっているといいます。
国民意識調査の結果のグラフを示しながら、「日本人の生活実感には危機感は
まったくといっていいほど存在していない。中流意識が9割に達し、中の中が
全体の65%にも達している日本人のとって、マスメディアから入ってくる情
報は明らかに“悪化”してみえるが、それは所詮“他人事”でしかない」とい
う実態を大変明快に示しています。
別の表現では、これを「劇場化」現象とも言っています。つまり、社会的大事
件(サリン事件や阪神神戸地震)も経済事件(野村不祥事、山一倒産など)も
あるときは「おもしろく」あるときは「感動的に」あるときは「迫真感をもっ
て」われわれに迫るが、所詮他人事として切り離して考える心の余裕をもって
いることが“危機不感症”蔓延を助長していると言うわけです。

これは、自分の会社が最近どうもヤバイという情報が入ってきても、直接火の
粉がみずからにふりかかるまでは“まあ、なんとかなるかな”なんて心のどこ
かで思っている自分とダブリ、妙な気分になります。

さらにこれらの「総安心化」現象の合理的説明をしている点が光ります。
それは、先進国のなかでもまだ低い国民負担率、すくない税の痛み、高い貯蓄
率、低い空洞化度合い、緩慢な規制撤廃、プレイバック効果などで、この解説
はとても納得が行く内容です。

90年代の日本経済にはおよそ二つの「長期的構造調整圧力」が作用していると
言います。
ひとつは、バブル崩壊に伴う「資産デフレ圧力」。
もう一つは、冷戦後の大競争に伴う「グローバリゼーション圧力」。(これに
は97年夏に発生したアジアの通過危機、国際金融や世界経済の混乱なども含む)

90年から95年の間に土地で、600兆円、株で400兆円、約1000兆円
もの資産がうしなわれたことになりますが、個人金融資産残高約1200兆円
と言われていますから、5年ですべての個人金融資産に匹敵する巨額の資産が
消滅したということです。それだけ経営悪化や施設投資縮小などの逆資産効果
があったことになる。

外からの圧力は、冷戦後、大競争時代になって日本経済の競争力が相対的に低
下したこと、またアジアのエマージングマーケットの不安定が日本経済・金融
へのデフレ圧力になっているといいます。

こうしたデフレ圧力に対する解決法として、金融業界やゼネコン業界の積年の
ウミの治療のほか、日本型経営の転換の項でデジタリゼーション(モータリゼ
ーションに対応させている)のことに触れているのは興味深いことです。

生の題材(現在起きている状況)をもとにした経済の教科書として、なかなか
いい本だと思います。
政府や財政当局の「問題先送り手法」の批判や「誤謬の繰り返し」批判に終始
せず、クールに分析しているのがいいですね。

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日本経済を語ってみたい諸兄に
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆ + ★

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3.23[月]:【がんばれ小学一年生】...堀内一男ほか... ☆☆☆ + ピ
東京書籍/ ISBN4-487-79333-5/1300 円
3.24[火]:【10年デフレ】...斎藤精一郎........... ☆☆☆☆☆ + ★
日経新聞社/ISBN4-532-14638-0/1600 円
3.25 [水]:【】...

3.26[木]:【】...

3.27[金]:【】...

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今週の節約小計 2900 円
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Posted by webook at 15:44

1998年03月18日

【裁かれるのは誰か】...中坊&錦織98.3.18... ★★★★★+正★

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★ 【Webook #98-041】 98/3/18(水) ///
★ "富士山クッキリ日本晴れ"の水曜日 ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
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自分史を 書いてはみたが 3頁 ---- 余語雑笑
(第一生命 第11回サラ川応募作品より)
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【裁かれるのは誰か】

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中坊公平(なかぼう こうへい)
1929年8月2日生まれ。京都府出身、京都大学法学部卒業。57年弁護士登録。
70年大阪弁護士会副会長、73年森永砒素ミルク中毒被害者弁護団団長として
活躍。84年大阪弁護士会会長、85年豊田商事破産管財人に就任。
90年日本弁護士連合会会長。96年7月住宅金融管理機構 代表取締役社長。

錦織 淳(にしこおり あつし)
1945年7月30日生まれ、島根県出身。東京大学法学部卒、72年弁護士登録。
チッソ事件など社会的事件や大型企業関係事件などを手がける。
87年日弁連常任理事などを最年少で歴任、93年、衆議院選挙に初出馬(さき
がけ公認)当選。情報公開や在住外人参政権問題など幅広く活躍。
村山内閣で首相補佐をつとめ官邸入り、その後専住処理対策に奔走。
中坊氏の住管機構社長就任の影の立役者。96年の衆院選で竹下登氏に惜敗。
著書に『Let's弁護士』など。
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東洋経済新報社
ISBN4-492-27020-5
1200 円
1998/1/1 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

法と正義、そして被害者とのかかわりの中で、社会を合理的に運営するために
は何が大切か、どうすればいいか、など二人の”正義の味方”が対談した記録
の本です。

”正義の味方”の一人は、住宅金融管理機構の社長を務める中坊公平氏、もう
一人はその中坊氏が住管機構社長に就任した影の立役者でもある錦織氏です。
NHK TV の報道番組でも放送されたことがある中坊氏は、法が庶民の見方
になれるように地を這いながら汗を流してきた弁護士というイメージがします。

二人の共通点は、法の無力さや法が運用次第で正義の味方どころか、弱者いじ
めの道具になってしまう危険性を、森永砒素ミルク事件(中坊)、チッソ水俣
病事件などで体験し、生きる人間の観点から“法を生かす”努力をしてきた事
でしょう。

国家の法も、会社の規則や、学校の校則もすべては、たかが知れた人間が考え
たルールにすぎず、完璧なものはない。それを生かして運用するのは、はやり
人間の知恵でしかない。そんな事を考えさせられる内容の対談です。

中坊氏が「今の司法は二割司法だ」と喝破したほど司法はちじこまってしまい
その役割を果たしていないようです。
世の中、官僚も企業も学校も警察もいろんなところに悪の底流がありますが、
こういう人がいてくれるんだと思うとホっとします。

法とは何か、正義とは何かを考えさせられる本です。なかなか感動ものの内容
があります。
正義の味方が今もすきなあなたにオススメ!

おすすめ度は ☆☆☆☆☆+正☆義 くらい。
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<お暇なかたにはもう少し>

二人の法曹界人生のあり方に大きく影響した事件は、チッソ水俣事件と森永砒
素ミルク事件。
その中では、法的に決着がついてもなにも被害者にとっては何も解決にならな
い実態(死んだ子供や、障害を持ってしまった体はいくら金を積んでも元には
戻らない)を直視したり、あるいは被害者が法の下で逆に告訴されてしまうよ
うな、どうみても不条理な事件の処理を経験したようです。
それぞれ“自分の青春を再構築した”というほどの事件は、なまなましく語ら
れています。

錦織氏が受け持った 川本輝夫事件のことが印象的でした。

水俣病の訴訟と関連して、当時自主交渉派と呼ばれる人が東京丸の内にあるチ
ッソ本社へ直談判にいきます。「水俣病の解決には、被害者と加害者が相対で
人間として話し合うことが必要だ」ということで社長のところへ押しかけたわ
けです。ところが従業員がピケをはったり鉄格子でガードしたりして、なかな
か会えない。毎日押しかけるなかで従業員との小競り合いで川本さんがチッソ
の社員に全治5日くらいの障害を負わせてしまいます。これをとらえてチッソ
は川本さんを刑事事件の被告人にします。
そこで、錦織氏らの弁護団は 『この訴訟は非常に不公平じゃないか。つまり巨
悪を見逃して、被害民のささいなこう同の処罰を求めるという非常に偏った不公
平な訴訟ではないか』ということで公訴棄却を要求します。つまり、チッソとい
う加害者が多くの患者の命を奪い、健康な生活をだいなしにした行為は刑事事件
として訴追されず、放置されたままになっている。なのに被害民がやむにやまれ
ず社長と面会を求めるというきわめて人間的な行為が、障害暴行で訴追されてい
る。これはどうみても不条理だというわけです。
結局、最高裁でも勝訴したとのこと。

この本を読んでいて、脈絡もなくプロレスを連想しました。あれってレフェ
リーがいますが、凶器攻撃などの反則業は(わざと)見えないような状況が
よくあります。いいいもんが怒って反則業の相手に仕返しをするとそこはレ
フェリーが見ていてストップをかける。観客は全てが見えるのでブーイング
する。結局最後は、いいもんが必殺技で決める。
あれはショウなんですが、ショウがショウたるゆえんが社会にはころがって
いるんだなと思った次第。

法は単なる決め事の文言でしかない。法の前に”正義”あるべし。
正義の対局にあるのが“エゴ”。つまり、特定の集団や特定の人の利益に最後
まで終始するのがエゴというわけです。

「二割司法では、残りの8割は泣き寝入り、政治決着、暴力、行政指導の4つ
により決着されている」というわけで、最後の砦=司法で守られる正義は2割
でしかないのが現状のようです。

錦織氏は、こう結びます。
「今の日本にはエゴがはびこっている。戦後民主主義はたしかに広く国民にい
ろんな意味で救済のチャンスを与えたが、同時に高度成長時代以後の日本で
は、“欲望民主主義”の国になってしまった。つまり誰もが欲望を積み上げ
ていきそれが日本の政治を動かし、それがまた硬直した官僚機構や機能しな
い司法と結びついて、日本の国にさまざまな欠陥をもたらした。そうした欲
望民主主義を克服し、法と正義がもっている普遍的な価値を実現する場とし
て、司法の役割はいまこそ大きくなっている。」

中坊氏が考える司法の理念を、住専処理という最前線の現場で実現する姿に、
また錦織氏の進める”欲望民主主義の克服”にエールを送りたいと思います。

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法にいじめられたことのあるかた
アホなルールにそんなバカな!と憤った方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+正☆義

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3.16[月]:【アーゴの法則】...吉村 昭三.............. ☆☆☆+ @!
明日香出版社/ ISBN4-7569-0082-8/1000 円
3.17[火]:【父親のしつけ 7つの実践】...辻 創 ...... ☆☆☆☆☆+☆
草志社/ ISBN4-7942-0802-2/1600 円
3.18 [水]:【裁かれるのは誰か】...中坊&錦織......... ☆☆☆☆☆+正☆義
東洋経済新報社/ISBN4-492-27020-5/1200 円
3.19[木]:【】...

3.20[金]:【】...
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今週の節約小計 3800 円
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Posted by webook at 15:42

1998年02月24日

【「民」を食う人びと 】...佐高 信98.2.24...★★★★

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
★ ///
★ 【 Webook #98-027】 98/2/24(火) ///
★ "催花雨ふりそう?"の火曜日 ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
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はじめての皆様、おはようございます。
Webookへようこそ。
拙い書評もどきですが、よろしくお願いします。
---- 編集員:しんのすけ

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東京の日の出 6:18
東京の日の入 17:31
東京の日中時間 11:13 (何時の間にか11時間を超えた)
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【「民」食う人びと】新・日本官僚白書

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佐高 信 (さたか まこと)
1945年 山形県酒井市生まれ。慶応大学法学部卒。高校教師、経済誌の編集長
を経て82年評論家として独立。
著書に「逆命利君」、「官僚達の志と死」「大蔵省分割論」など。
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光文社
ISBN4-334-97157-1
1500 円
1997/11/25 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

最近では、官僚/政治家の汚職事件は日常茶飯事(はちょっとおおげさか)に
なってしまい、大して驚かないような状況です。(これって、結構恐ろしい!)
そんな世相を反映して官僚腐敗の批判書は数多いですが、この本もその一つ。
佐高信の評論家ビューで官僚実態を開示し、著者自身が果敢に体制に挑戦して
いる(実際、匿名官僚訴訟を起こしている)実状を書いた本です。

序章では、タカリが問題となり退職した元大蔵官僚の中島義雄を「腐敗する官
僚」の代表選手に、その対極として腐敗せず水俣病問題で国と患者の板挟み
にあって自殺してしまった経企庁調整局長の山内豊徳を「自殺する官僚」とし
て対比させています。
故山内局長は、”ごみを拾う男”として逸話が残っているようです。
週刊誌に紹介された近所の主婦の談話。
『テレビで顔を見てびっくり。あの人は休みの日に道路や公園のごみを拾って
歩いていた人です。立派な人がいるなと思ってましたが、あんなに偉い方と
は知りませんでした』
その後、隠れた善行がいろんなところから明るみに出てきたが、生前そんなこ
とはおくびにも出さなかったとか。この話、「官僚達の志と死」に詳述されて
いるそうです。

いい話はこれと文部官僚の寺脇研の話くらい。後は最後のページまで、”そん
なバカな。でもやっぱり!”という官僚体制の実態が省庁毎に書かれています。

外務省:パーティーを行こうしかできないガラスのエリート
文部省:歴史を教えない教科書を作らせた元凶
科技庁:ウソツキ動燃を甘やかすのんびり技官集団
労働省:過労死1万人時代に仕事をしないお役所
環境庁:ムツゴロウとともに干上がった弱腰役人
法務省:「少年法」「破防法」で見せるふたつの顔
防衛庁: 実験材料にされたアイデンティティなき軍団
大蔵省:行革委員を腰砕けにした”脅し”の手口

という具合です。それにしても、タイトルだけみても面白そう(?)なこの世
界、本の材料にはこと欠かないみたいです。

テリー伊藤の【お笑い大蔵省極秘情報】webook 97.12.6 や文部省の寺脇研の
【動き始めた教育改革】webook 97.6.5、それに小林よしのり(Webook97.7.18)
なんかも出てきます。

霞ヶ関のドブさらいみたいな感じがしますが、日ごろの鬱憤をすこしは晴らし
てくれそうです。
月刊「現代」、月間「宝石」に掲載された内容で、読みやすく書かれています。

おすすめ度は ☆☆☆☆ くらい。
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<お暇なかたにはもう少し>

傑作なのは、外務省の有事対応。ペルー事件もでてくるのですが、面白いのは
76年のソ連ベレンンコ中尉の乗ったミグ25が函館空港に亡命してきた事件。
これはほとんどお笑い話です。

当時の外務省ソ連課担当は、なんとあのペルー大使だった青木盛久だったそう
です。まったく前例のない事件に外務省も対応に悩み、政府にお伺いをたてた。
しかし、なにしろはじめてのことで閣議でも収集がつかず、
「飛行場のことだから運輸省じゃないか?」
「いやソ連の戦闘機だから防衛庁じゃないか?」
「外交問題だから外務省だ!」
「出入国問題だから法務省じゃないか?」
など閣議でたらいまわしがおき、挙げ句の果てに思いついたのは
「出入国の問題だから法務省の移民局の管轄だが、その前に予防注射のチェッ
クをしなければならない。だから、窓口は厚生省の検疫になる。」
というお粗末な対応になったとか。
そして、まず厚生省の役人がベレンコ中尉にコンタクトし、“予防注射の証明
はあるか。証明書を見せろ!”って言ったとか。

時々日本海沿岸で ソ連船籍の船が座礁などしても、外務省は“民事だから”
なんて言ってシランプリがほとんどとか。すでに7隻もの船の”民事”が棚晒
しに合い、自治体と漁民だけがワリをくっている実態があるようです。
外務省の話は、テリー伊藤の【お笑い外務省極秘情報】webook97.12.16にも書
かれています。

官僚の人すべてが悪いわけではなく、すばらしい人がいることも事実で、故山
内氏や、文部省の寺脇研など信頼できる人は実際にいます。
ムラ社会の中で、組織や体制に甘んじてしまうのは人の常、やはり組織や構造
をかえなくてはいけないようです。
そのためには、「まな板の上の鯉に包丁をもたせるのではなく」、私達が料理
人になってちゃんと料理をしなくてはいけないようですね。

著者は以前、クロネコヤマトの宅急便:ヤモト運輸の小倉昌男を「官業を食っ
た男」と形容したことがあるそうで、この本のタイトルはその逆、官僚は「国
民を食う人」で民間と民衆を食い物にして勝手なことをしているということを
象徴してるようです。

最後に、記者クラブなどは結局、体制と談合、カルテルで結ばれており、彼ら
ジャーナリスト、マスコミもこういう腐敗状況をつくった元凶だと指弾して
います。(他の本も同じようなことをいう人が多いですね)

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度重なる不祥事に慣れてしまった方
いまだ怒りがおさまらない方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆

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2.23[月]:【中国に勝つ! 】...市川 周......☆☆☆☆☆
PHP研究所/ISBN4-569-55898-4/1429 円
2.24 [火]:【「民」を食う人びと 】...佐高 信...☆☆☆☆
光文社/ ISBN4-334-97157-1/1500 円
2.25[水]:【 】...

2.26[木]:【 】...

2.27[金]:【 】...
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今週の節約小計 2929 円
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昨日は FIRST NEWS をご覧になったたくさんの方に登録いただきました。
ありがとうございます。ちょっとこのマガジンの紹介をします。
Webook of the Day では、真之介が通勤途上で読んだ本を紹介しています。
(ああ、長距離通勤なんですね~!)
経済、ビジネス、社会、教育、小説などジャンルはいろいろですが、多少
のお役にはたっているようです。
土日祝と年休日以外は毎日お届けできる予定です。
(たまに、臨時休刊もありますが....)
真之介は、現在 東京の某ソフト会社に勤めるサラリーマンです。
子供が二人、奥さんひとりの好青年(ン、 おじさんかな?!)です。
これからも、どうぞよろしくお願いします。(^_^)3 ...// 。

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ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook Webmag&ML管理人 真之助
matsuyama@internet.office.co.jp

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真之介の“家庭平和維持活動”のため、土日祝はオヤスミです。
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があり、これは ListNet サービス(福永さん)を利用しています。
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http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm
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また 明日も Webook しましょうね。

真之介@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:21

1998年01月29日

【スカートの中の社会学】...円山雅也98.1.29 ...★♂法♀★

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★ 【 Webook #98-016】 98/1/29(木) ///
★ "富士箱根クッキリ"の木曜日 ///
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愛しさとせつなさと微笑がほんわりと胸にとどく読み物を、あなたのために、
創っています。上代桃世と花山ゆりえが、楽しんでいただくことだけを願って
お贈りする『ハートウェーブ』。わたしたちは、あなたを、お待ちしています。
         http://www.age.ne.jp/x/sf/NOVEL/HW/
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【スカートの中の社会学】

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円山雅也(まるやま まさや)
弁護士。1926年、東京生まれ。日大法学部卒業、卒業と同時に司法試験に合
格、裁判官を経て弁護士となる。
その後、TV、新聞などマスコミを通じて難しい法律をわかりやすく解説し、
たくさんの人から支持を得る。昭和52年に参議院議員に当選し、この間に
法務政務次官に就く。
著書も法律解説書、社会評論、小説まで多数ある。
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泉書房
ISBN4-900138-13-4
1400 円
1997/11/4 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

「不倫、援助交際、セクハラ、ストーカー、痴漢、強姦、売春...など知っ
ているようで知らない」法律からみたSEXの社会学の本です。

日曜日のTVワイドショーで取り上げられそうな「男と女のアノコト」は、こ
の世にゴマンとあるようで、それに対応する法律もアナクロニズム(時代錯誤)
なものから時代を反映したものまで様ざまなようです。

「ジャリの15,6歳の女子高校生が<援助交際>とかでオヤジ相手に小遣い
稼ぎをしたり、自分のアノ辺の毛を公開した写真集でボロ儲けをしたとか、ア
ノコトに目がくらみ<ストーカー>とかでしつこく相手につきまとったり、<
不倫><セクハラ>」、挙げ句の果てには“失楽園”にまで至ったり?と、
まあこの世はいろいろありますなあ。

そんな世の中の公序良俗を守るため、法があるのですが、いろんなケースに対
し、法理がどのようになっているのか、実際の判例など紹介しながら分かり易
く解説し、さらに著者の私見と独特の社会科学的な分析も紹介しています。

セックスと法、なんだかスイカとウナギの食べあわせみたいな結合(?)ですが、
ウーム、奥が深い!

少々ヤバイ橋をあるいているあなた、
バレなきゃいいやとタカをくくっている方、一読の価値あり。

おすすめ度は ☆♂法♀☆ です。
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<お暇なかたにはもう少し>

タイトルだけでもちょっと興味がわくと思います。たとえば

・不倫の場所は選ぶべし(女が招き入れたのに<住居侵入罪>とは?)
・見るより見せるほうが悪い理由(知らなかったカーセックスの罪と罰)
・援助交際はどこが悪いのか(女子高生の恋愛の自由について)
・売春の社会学をしるべし(男が男を、女が女を買ったときの疑問)
・セックスは婚約の担保にならない(婚約の法的解釈)
・セックッスは夫婦間の義務か(拒否は自由だが、婚姻継続困難で離婚か)
・売春代はなぜ前金で要求されるのか(法的泣き所について)
・なぜ無銭売春は詐欺にならないのか(裁判所を悩ませている難問)
・セックスを合法的換金に挑戦する娘達(同じ売るなら頭脳的に売る方法)

また、いくつかのコラム欄があって、これもなかなか!
- 童貞は法律で保護されないのか
- 毛は切ってもいいが、引き抜いてはいけない
- なぜ姦通罪は廃止されたか?

などです。

では、ちょっとサワリを(おっといけない)

<売春防止法は客を処罰していない>

昭和32年4月、売春を取り締まる法として売春防止法が施行された。これは
その第3条で「何人も売春をし、その相手方となってはいけない」旨を規定し
ておりあたかも売春を禁止しているように思えるが、違反しても罰則がない。
だから“ザル法”などと悪評を浴び、吉原はなくなったが、ソープランドや
そのた新手の商売が雨後のタケノコのように排出した。
その代わり、売春を成立させる周辺はかなり木目細かく処罰することにし、
これにより売春撲滅を図っているとか。
時々、ソープランドが取り締まりの網に引っ掛かったり、警察に挙げられる
のは、ソープ嬢と客との売春自体を挙げるのではなく、売防法が取り締まっ
ている<場所提供罪>(売春の場所を店主が提供した罪 同法11条)とか
<管理売春法>(同 12条)などで店主を挙げているんだそうです。

先日の三塚大蔵大臣辞任の新聞記事関連でちょっとだけ(スポーツ紙では大き
く)とりあげられたノーパンしゃぶしゃぶの検挙もこれだったのでしょうか?
(それにしても、あの大蔵事務次官のコメントにはアタマくる!)

<不倫のオフィスラブ - 泣くのは男か女か?>

スケコマシ課長と女子社員の不倫。妻子ある課長に“家内と別れて君と..
”なんて言われても身を堅くしたほうがOLには賢明のようです。
法律は、婚約について一条も条文を設けていないそうで、裁判例の積み重ねが
婚約についての法律上のルールになっているようです。
その積み重ねは、繰り返し『配偶者のあるものとの婚約は無効』と判決して
きたそうです。つまり、「現在の妻と別れてキミと結婚する」という婚約も
「無効だ!」と決め付けているんだそうです。
だから、スケコマシ上司にもてあそばれ、婚約不履行を盾に慰謝料請求をして
も、ウソをついたとして<詐欺による貞操侵害>を理由に訴えても、結局は、
しりぞけられ、挙げ句の果てには<妻の権利の侵害>でスケコマシ課長の奥
さんから慰謝料を請求されるはめになるとか。

ウウン許せん!と誰もが思ってもそれが法律なんだそうです。

<陰毛引き抜き事件>

ある社員旅行。宴会で酔っ払ったA社員(26歳)が、旅館の女中が布団をし
いている姿に欲情し、背後から抱きついもつれ合った。どたばたしている内に
女中B子の着物のすそがわれ、奥の黒いしげみを見てしまったA社員は、激情
にかられその黒い茂みをむんずととかんで引っ張った。「イタ!」B子は悲鳴
をあげて逃げた。翌朝、毛を強引に引き抜かれたため下腹部の痛みを訴えたB
子から事情を聞いた主人が激怒。警察に訴えられたA社員は傷害罪の罪に問わ
れた。

『たかが毛の2,3本引き抜いたからといって傷害罪とはいかがなものか?』
と無罪を主張の弁護側にたいし、裁判所の判決は、
『検察側が証拠として提出した陰毛の数本を仔細に観察すると、その根元に
毛根が付着している。つまり被告人は被害者の陰毛を毛根こと引き抜いた訳
であり、そのため、被害者は翌朝も痛みを訴える結果となった。これは陰毛
を途中で切断した場合と異なり、毛根部分に傷害を与えたものであり、傷害罪
にあたる』と判決を下した。

この事件は、B子からすれば、<強制ワイセツ罪>(6ヶ月~7年の重刑)で
起訴したいところだが、そうなると出来心でやってしまったことが、マスコミ
などに騒がれて恐らくA社員の前途はだいなしになる。
かといって無罪では方手落ちとなるので、裁判所はA社員の前途も考慮し、こ
のような“毛根理論”で<傷害罪>(10年以下の懲役または30万円以下の
罰金という軽い刑)とし、結局罰金刑として裁いたというわけ。

現代版大岡裁きも“裁判官が虫眼鏡で陰毛を観察している姿を想像すると吹き
出したく”なりますね。

TVなどのワイドショー的なうわつらな感じではなく、私達が現実に生きてい
る社会の意外と知らない仕組みの勉強にもなり、アナクロニズムに陥っている
法理の問題を考えるきっかけにもなります。

はやりシモネタの社会学は奥が深い!?
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男と女の方に
ニューハーフの方に、
”くやしいー”っと臍を噛むまえに
おすすめです。
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オススメ度

☆♂法♀☆

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<< 今週のwebook list >>

1.26[月]:【北京大学三ケ国カルチャーショック】...近藤大介
1600 円 ☆☆☆☆☆
1.27 [火]:【小説 起業講座】...江波戸 哲夫
1500 円 ☆☆☆☆☆
1.28[水]:【「遊び」力をつける】...谷口正和
1300 円 ☆ ☆☆☆ ☆+!
1.29[木]:【スカートの中の社会学】...円山雅也
1400 円 ☆♂法♀☆
1.30[金]:【】

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今週の節約小計 5800 円
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line2 ● 5行広告受付中。詳細は真之介まで。 ●
line3 matsuyama@internet.office.co.jp
line4 ● 個人ホームページ、企業、なんでもOKだよ ●
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12345678901234567890123456789012345
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■ <本日の言述ーション>

シモネタイノベーションにつき当局から公開を禁止されました?!

<真之介> 981.29 記

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Webook Webmag&ML管理人 真之助
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また あしたも Webook しましょうね。(明日はひょっとすると休刊かも)

真之介@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:16

1998年01月14日

【1998年 日本はこうなる】...三和総合研究所98.1.14 ...★★★+?

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
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★ 【 Webook #98-008】 98/1/14(水) ///
★ "また雪かも?"の水曜日 ///
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★ ///
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■■■■■ メールニュース「Samsul's Choice」購読受付中 ■■■■■

将来、企業家になりたい      ┐
大学院で国際関係論を専攻している ┼→そういう、つかみどころのない
インドネシア人の血を引いている  │ 人のつくるメールニュースです
実は華僑の血も引いていたりする  ┘  http://www.samsul.com/SC
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【1998年 日本はこうなる】

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三和総合研究所
1985年に三和銀行を母体として設立された銀行系シンクタンクの先駆け。伝
統ある調査部門に加え、受託研究、コンサルタンティング部門を擁する総合
研究所として、政治・経済、金融、社会・文化、地域開発、市場動向などの
調査や企業経営、海外進出などのコンサルタンティングで実績を挙げている。
設立12年目で、約400人の研究員が10000社以上の会員企業と内外の
情報ネットワークを生かして取り組んだ未来志向に富んだ分析、コンサルが
内外で高い評価を受けている。
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講談社
ISBN4-06-197299-5
1600 円
1997/11月10日 第1刷
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<忙しい方はここだけ>

国のシステムも企業運営の仕方も大幅な変革をせまられている1998年を、三和
総研が大胆に予測した本です。
【98日経大予測】(webook 97.12.12)日経新聞より興味深い書き方がしてあ
あります。

日本経済の予測、世界やアジアのゆくえ、金融ビッグバンの影響、地方問題の
考察、社会システムや企業の方向性、そして98年に注目される業界などにつ
いて三和総研の80人くらいの執筆者がそれぞれの分野から予測しています。

98年度の経済はプラス材料とマイナス材料がはっきりしているといいます。
「プラス材料は ○ 97年度の景気を大きく押し下げた要因の家計負担増への影
響が98年度は消えること(といっても負担がなくなるのではなく、相対変化が
ないというだけの話)、○企業の増益基調が続く見通しであること、であり、
マイナス材料は●公共投資、住宅投資、外需の3つの需要項目は98年度の景気
のリード役を期待できないことである。」と分析しています。
そして「上記のプラス材料を背景に、設備投資(これ情報関係)と個人消費が
順調に回復するかどうかで98年度景気は決まる。」と結論づけています。

6大構造改革が21世紀の日本のゆくえを大きく左右する重大時で今正念場を
迎えていること、企業経営や雇用形態など社会が大きく変化する中、厳しい時
代ではあるが、比較的明るい基調の予測をしています。

この本の特徴として、“1998年、注目の業界”があります。シルバー産業、テ
レマーケティング業界、小子化時代の学校法人、人材派遣業などピンポイント
予測をしており、興味深い内容があります。

さて、98年はどうなることでしょう?

おすすめ度は ☆☆☆+? です。
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<お暇なかたにはもう少し>

6大孝構造改革がすべて軌道にのるかどうかは“予断を許さない”と中立的な
ポジションをとっていますが、いずれにしても『ここ2ー3年に日本型システ
ム(国の仕組みも企業も)が国際標準の方向に向かって急速に変化していく可
能性がきわめて高い』としています。その変革のキーワードは 『市場原理に
基づく構成な競争』であるといいます。
企業の経営戦略に注目すると下記の6つの視点が重要だとか。

* 構成な競争と自己責任に徹する意識革命
* グローバルな経営戦略(国の壁はなし、国際的なネトワークが重要)
* 情報化の推進による生産性工場
* コーポレートガバナンスの強化
* 新しい雇用システム(高齢者のテレワークなど)
* 生活者の視点(消費者ニーズにあった商品開発でないと付加価値の高いヒッ
ト商品は生まれない)

為替の予測:
98年は米国景気の減速、日本の景気持ち直しにより日米金利差縮小から円高
に向かうが、日本の貿易黒字がピークアウトすることもあり、円の上昇は緩
やかなものにとどまる。

株価予測:
97年末にかけ低下するものの98年には景気の回復を折り込み上昇しよう。
ただし、個別銘柄では選別色が強まり同業種内の優勝劣敗を探る動きが予想
される。

さあ、あなたの予測は?
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98年、98年度の世の中に興味がある方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆+?

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<< 今週のwebook list >>

1.12[月]:【21世紀へ教育は変わる】...寺脇 研
1300 円 ☆☆☆☆☆+!!!
1.13 [火]:【覇者の未来】...デビッド・C・モシェラ
2400 円 ☆☆☆☆
1.14[水]:【1998年 日本はこうなる】...三和総合研究所
1600 円 ☆☆☆+?
1.15[木]:【--】成人の日なので webook お休みの予定
(20才の方おめでとう!)
1.16[金]:【--】真之介 年休なので webook お休みの予定

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今週の節約小計 5300 円
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line4 ● 個人ホームページ、企業、なんでもOKだよ ●
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■ <本日のイノベーション>

今日はちょっと下の話。おしっこしながら考えた。
[トイレの広告&健康checker]
一日数回はトイレにいきますね。男性用の便器の場合、赤外線センサ
ーで人を検知し、水が自動的に流れるものがあります。
ということは電気の線があるわけで、あの装置にテロップでコマーシ
ャルが流れるものをつけたらいいですね。
「さあ出かけようハワイの旅 8万円・・・・JTB」とか。
「成人おめでとう」なんて出たら、うれしくなっちゃう?

ついでに、尿検査のセンサーを便器につけて、瞬間尿検査をしたら
毎日健康チェックができます。若干精度は落ちるでしょうが、何かの
指標にはなるかと...。
「ちょっと糖分があるよ」とか「健康だあ!さあ、仕事がんばって」
とか、「ストレス性の○○が出てるよ。休憩だねえ」
なんてテロップが流れたら楽しいですね。

女性用の場合は、壁にそういう表示をつけるかなあ。
TOTOさんいかがでしょうか?ちょっとクサイかな。

<真之介> 98.1.14 記

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★ ホームページに新年の挨拶を載せてあります。パスワード:nenga2
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★ 昨日は、原稿を書いている時にPCがフリーズしてしまい、時間が無駄に
なってしまいました。というわけで送信が翌日になりました。
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また 来週も Webook しましょうね。1・16は休刊だよ。

真之介@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:10

1998年01月06日

【明日を読む】...堺屋太一98.1.6 ...★★★★★

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★ ━━ ★ WeB◎_◎K ○f the Day ★ ━━ ///
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★ 【 Webook #98-002】 98/1/6(火) ///
★ "畑は白い霜の波"の火曜日 ///
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★ http://www2.isnet.or.jp/isn00029/webook/b-index.htm ///
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【明日を読む】
(あしたをよむ)
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堺屋太一 (さかいや たいち)
作家、経済評論家。1935年大阪生まれ。東大経済学部卒。通産省時代に
日本万国博(大阪)を企画、開催。沖縄海洋博などの推進に携わる。
1978年通産省退官、執筆、講演活動を続ける。
現在、政府税制調査会委員、財団法人アジアクラブ理事長。
【油断】、【段階の世代】、【知価革命】、【秀吉】、【次はこうなる】
など著書多数。
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朝日新聞社
ISBN4-02-25196-9
1500 円
1997/12月1日 第1刷
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<忙しいかたはここだけ>

「1996年7月から1997年8月まで週刊朝日に連載された記事をほとんどそのまま
編纂したもの」です。
中身は、官僚問題、政治や行政の改革、地域の問題、経済、国際情勢、暮らし
などについて堺屋流の今と先の“読み方”が書かれています。

Webook#137 97/11/10 で紹介しました【次はこうなる】と85%くらい同じ
内容の本です。
読みすすむと、”あれれ、この前読んだ本とおんなじことがたくさん書いてあ
るなあ”って感じますが、だからといってつまらない感じはなく、また読み進
めるところは、堺屋太一の文才と技があるからなんでしょうか。
中身と論点のユニークさで、同じ内容でも二度おいしい(堺屋さんがおいしい
味をしめる)ことができるということなんですね。

堺屋太一は、現在朝日新聞に「平成30年」という小説を書いているそうです。
読んだことはないのですが、「20年後の日本の社会がどうなっているのか、
最もありそうな状況、起こりうる事件や人間模様を描き出す」という”予測
小説”だそうです。かつて、【油断】とか【団塊の世代】で使った手法ですね。
主人公は1974年生まれの団塊ジュニア、1997年に卒業して郵政省に入
り、その後郵政省と通産省が合併した産業情報省に勤務....という筋立て
とか。すでに省庁再編が実現しているが、第一章のタイトルが“何もしなかっ
た日本”という皮肉なものになっているようです。橋本内閣で不退転の決意で
断行される?行政改革がシニカルに先取りされているみたいですね。

「過去10年世界の流れにどんどん遅れる遅進国 ニッポンが、世界の先進国、
アジアの都会として保つために、政府も、企業も、家族も、個人も新しい発想
と新たな覚悟が必要」だと力説しています。

おすすめ度は ☆☆☆☆☆ くらい。

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<お暇なかたにはもう少し>

堺屋太一の本の面白さは、現状とその後の予測を 過去の歴史をうまくひもとき
ながら解説するところでしょうか。
”団塊の世代”とか”遅進国”とか”知価革命”とかの時代を代表する新しい
言葉を「発明」するのもうまいですね。

各章のタイトルも堺屋流でふるっています。
1章 「官僚」を読んで
2章 「改革」を求めて
3章 「政治」を見つめて
4章 「地域」を探って
5章 「経済」を見通して
6章 「世界」を眺めて
7章 「暮らし」を感じて
となっています。

最近の著書で一環して述べているのは、”改革は10年かかる”と言うことで
す。明治維新も戦後の復興も、1869年や1945年にガラっと変わったわけではな
く、10年くらいの長い混乱と変動を経て次の時代に変わるというわけです。
現在はどうかというと、冷戦終結という世界の体制が変化し、バブルが崩壊し
日本経済が変動を起こした1990年が大変動の始まりというわけですね。
1997年の現在を例えれば「明治維新なら西郷さんが下野したころ、太平洋
戦争後ならサンフランシスコ講和条約の年に」あたるとか。
6年たった後、ようやく橋本内閣が財政、金融、行政改革の原案を作ったとこ
ろであり、後3年が明日の日本の運命がかかっている勝負どころだといいます。

“「地域」を探って” の中では、ごみ問題や水資源の問題は、市場原理を導入
して解決を図るべきだと説きます。
97年6月に岐阜県御嵩町で産業廃棄物処理上の建設をめぐり住民投票が行われ、
8割以上が反対の投票をして否決されました。住民はお上からのお仕着せ行政
に対し、"単に「ボタンの掛け違い」に怒っているのではなく、着せられようと
している服そのものを嫌っていたるのだ。”といいます。
しかし、産業廃棄物は出るし、ごみは減らないし、首都圏の産業廃棄物の処分
場の能力はあと10ヶ月くらいしかないとか。そうなると不法投棄がますます
増える。
こういう状況でいくら罰則を厳しくしてもダメで、市場原理と住民自治の原則
にもどるのが第一といいます。「自由な発想と活動を許せば、郷土の未来を考
える地元住民を納得させるアイデアを提供し、この問題を解決するものが必ず
現れるはずである。」といいます。

“「暮らし」を感じて”の中では、高齢化や就業構造が大きく変化してきた現
在における生き方や考え方のヒントを書いています。
面白かったのは、名前のことろです。
「人間が自分で選べない重大なことは4つある。生まれてくる場所と、生んで
くれる親、死ぬ時間と自分の名前。」このうち名前は自分で変えようと思えば
変えることができる。欧米、中国では通称やあだながよく使われる。中国でも
自ら字(あざな)をつけるのが一般的である。
ロシアのレーニンの本性はウリヤーノフ、スターリンはジュガシビリ、イラン
のホメイニ師の本性はアーヤラット、ホメイン村で生まれたからホメイニ師と
呼ばれたようです。
”日本でも自分が選らんだ通称や渾名の通用を広げてみてはどうか”と堺屋「
師」は言っています。
私も ”真之介”をひろめなくっちゃ!?

他に、官僚組織の改革論、公共事業の改革など事例と歴史からの引用で、面白
く書かれています。
また、小説【秀吉】における、”右上がり経済から俯きかげんの時代に変化し
た状況で秀吉の犯した失策”と”現在私たちがおかれている状況”への敷延に
ついても触れてあり、堺屋流時代小説の面白味を自ら解説しています。
(「暮らし」を感じて の中の“人事圧力シンドローム” のところにあります)

読みやすく、歴史や世界の状況などを引用し、巧みに時間と空間を広げながら
構成されたとても面白い内容の本です。
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歴史がお好きな方
近未来予測が好きな方
堺屋太一が好きな方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆

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1.5[月]:【パソコンが銀行になる日】...NTTデータ通信
1800 円 ☆☆☆☆☆+¥
1.6 [火]:【明日を読む】...堺屋太一
1500 円 ☆☆☆☆☆
1.7[水]:【】

1.8[木]:【】

1.9[金]:【】

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今週の節約小計 3300 円
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Webook Webmag&ML管理人 真之助
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また 明日も Webook しましょうね。

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Posted by webook at 18:06

1997年12月26日

【時代の交代、世代の交代】...大前研一97.12.26...☆☆☆☆☆+☆!

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★ 【 Webook #167】 97/12/26(金) ///
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【時代の交代、世代の交代】

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大前研一
1943年生まれ。早稲田大学理工学部卒。MITで博士号取得。経営コンサル
タント会社“マッキンゼー&カンパニー”日本支社長、本社ディレクター等
を経て、現在、コンサルタントとして活躍するかたわら、人材育成の場とし
て一新熟、アタッカーズ・スクールを設立し塾長に就任。
UCLA教授、スターフォード客員教授を兼ねる。
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PHP研究所
ISBN4-569-55780-5
1429 円
1997/11/ 4 第1刷
1997/11/26 第5刷
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<忙しいかたはここだけ>

大前研一が若い人々に向け、現在の日本の抱える様々な問題の本質と解決法を
わかりやすく書いた本です。【平成維新】、【地域国家論】、【平成官僚論】、
【国家の限界が見えてきた】【アジア連邦の世紀】【電脳への提言】など最近
の著書で展開されてきた内容をたいへん分かり易くしかも、若者へのメッセー
ジを込めて書いています。

「消費税反対、住専処理反対、と朝日新聞が書いてくれれば“反対”と怒りも
込み上げてくるが、マスコミが騒がなければどこに問題があるのか、どこまで
怒っていいのかわからない。学校で偏差値と指導要領によって育てられた若い
世代は『ここが問題ですよ』といわれるまで問題だと思わないクセがついてい
る。」と手厳しい指摘があります。少なくともこの本を読もうかと思う人は、
”そんなことないよ”と反発する方だと思いますが、では実際どんな問題が
我々次世代の前に立ちはだかっているのかを、自分の頭のなかで思い浮かべ
整理するのは容易なことではありません。
経済の仕組み、国の仕組みなど学校では決して教えてくれない社会の本当の
様子、しかも自分自身に直接関わる事をこの本は解説してくれます。
先日の落合信彦【命の使い方】も若者へのメッセージを書いていましたが、
この本は、自分達が置かれた客観的な実状を教えてくれる“社会科”の大人の
教科書ですね。

大前研一?、そういえば都知事選挙にでてたっけ?なんてお思いの方は、是非
この本で大前ワールドを探検するといいでしょう。

若い人というのは、知らないうちに未来に多額の借金(500万円?!)を背負
わされちゃってる40代までの方です。(真之介もお仲間)

トム・ピータース風にいうなら、
「今年、ビジネス書を2冊しか読む暇がない方は、昨日のwebook 165【破天荒
!】と本日のwebook167【時代の交代、世代の交代】をおすすめします」

☆☆☆☆☆+☆!
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※旬刊メールマガジン『ハートウェーブ』読者さま 大募集!!※
 上代桃世と花山ゆりえのデュオでお贈りする読み物メールマガジンです。
 ていねいに入れたカフェ・ラテのように口あたりのいいささやきを、
 7のつく日にお届けします。<テキスト版、購読無料>
   登録はまぐまぐ(http://www.mag2.com/)にて☆ ID:0000001725
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<お暇なかたにはもう少し>

内容は、政官財のエスタブリッシュメントが、生産者理論と癒着の構造で勝手
に未来への借金を膨らませてきた現実、金融ビッグバンの本質と対処法、ボー
ダレス社会の中でのビジネスのあり方、組織のあり方、硬直化した官僚制度を
突き崩すための道州制の話、世界標準でないと生きて行けない企業の戦略、イ
ンターネットによる情報の共有で国家も、企業組織も、個人も従来の有様から
ガラっと様子が変わる話、そして教育、家族のあり方まで、実に多面的で示唆
に富んだもので構成されています。

スタンフォードやUCLAで講義を持っている著者は、日本の大学生と彼の地の
学生の違いはものすごいといいます。日本の学生は講義のあと質問をする人は
少ないが、アメリカの学生はどんどん質問するし、熱心さ真剣さは大きな差が
あるとか。
ある時、サイバーコマースについて話したら、あとで“ぼくのサイトを見て下
さい、もうサイバーコマースを実際にやってます”と言う。”君はまだ学生じ
ゃないか”というと”ぼくはもう12歳の時からビジネスをしています”と言
ったそうです。優秀な学生はこんなに若いときからビルゲイツみたいに将来ビ
ジネスをたち上げてやろうなんて思ってるんですね。
しかし、日本もすてたもんじゃありません。
先日、webook読者のの渡邊さん(http://www.samsul.com/)から“Clara
Online”(http://www.clara.co.jp/)を経営している16歳の青年(少年
?)CEOのことをを紹介していただきました。日本もだんだん変わってきてます
ね。

ちょっと目を引いたのは、堺屋太一の“昭和16年体制が現在の閉塞した日本
株式会社の起源”や“首都移転論”に対し、大前理論で反論しているところで
す。どちらも真之介の好きな方ですが、紙上でこうういう議論があるのは興味
深いですね。

年寄りが作った日本システムを“おれたちは拒否するぞ!”って立ち上がって
欲しいという著者の願いが込められた逸品です。

章タイトルを紹介しておきます。

S1:君たちの未来は鏡にうつった自分の姿
国の借金のツケを若者(未来)にまわすはなし、銀行の危機で日本の危
機が分かるはなし、教育がヒツジのような若者を作った話など
S2:お上の間違った「解決策」を待っていてはだめだ
遷都問題、現状日本の元凶起源のはなしなど
S3:脱「日本的」のための日本人論
日本人的発想をやめよう、行動パターン、文化、習慣は10年くらいで
変えられる。
S4:日本版ビッグバンの正しい生かし方
S5:ボーダレス社会の中で描く未来のビジネス
ネットワーク化された社会が、国家の概念や経済圏を変える、インター
ネットにビジネスのネタがある...など
S6:行財政は道州制までいかないと直らない
S7:若い人のための税制を主張しよう!
個人の税金も法人とおなじような仕組みにする話など
S8:企業は世界標準でないと生きられない
S9:国民国家が終わり地域国家が始まる
S10:情報化の進展で個人が経済の単位になる
シンガポールIT2000、マレーシアのMSCなどを引き合いに
ネットワーク型人間のすすめを説く
S11:自由に考え、自分で働く人生を!


冬休みにこれを読めば、世の中と自分の処し方がわかるような気になれます。
時代や世代の交代をさせるのは、今の世代ではなく、次の世代(私たち)の
はずです。
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俺は独立するぞ!って方
俺は日本に怒ってるぞって方
私は、ガマンならないって方
おすすめ!です。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+☆!

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<読書会メーリングリスト>

月に一冊共通の本を読んで、感想などを話し合う場です。現在会員は
57名。ふるってご参加ください。詳細は
http://www.koushien.com/comcom/dokusyo.htm まで。
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■ 真之介までメール下さい。
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12.22[月]:【父さんの納屋】... アヴィ
1300 円 ☆☆☆☆☆+草
12.23 [火]:【--】祝日のため webook 休刊
---
12.24[水]:【命の使い方】...落合信彦
1500 円 ☆☆☆☆+!
12.25[木]:【破天荒!】... ケビン&ジャッキー・フライバーグ
1800 円 ☆☆☆☆☆+☆☆
12.26[金]:【時代の交代、世代の交代】...大前研一
1429 円 ☆☆☆☆☆+☆!

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今週の節約小計 6029 円
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今年のwebookは、本日が最後です。29日(月)にちょっとオマケを
おとどけするかもしれませんが......
来年もよろしくお願いします。来年は1/5(月)からの予定です。
皆様、どうぞよいお年を! お元気で。
又 来年も Webbチャオいましょう。

真之介@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:01

1997年12月19日

【警察官の掟】...古賀一馬97.12.19...☆☆☆☆+●暴

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★ 【 Webook #163】 97/12/19(金) ///
★ "ぽかぽか"の金曜日 ///
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こんな風に書いて真之介まで送ってね。
【○○を・・△▽する・・である。】--- □□□□/xxx@yyy.ne.jp
(医師、看護婦とか)
名前等 匿名希望でもOKです。to: matsuyama@internet.office.co.jp
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【警察官の掟】
粘る、怒鳴る、突っ込むー刑事達の表とウラ
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古賀一馬(こが かずま)
1947年大分県生まれ。66年4月、警視庁警察官を拝命し、深川警察署、第二
機動隊を経て73年10月、警視庁刑事部捜査4課に配属。
以後21年間刑事として暴力団犯罪捜査に従事。
警視総監賞、刑事部長賞など約150回受賞。
94年2月、退職後、調査、探偵、警備を業務とするエス・シー・エーを設立
現在同社代表取締役社長。
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三笠書房
ISBN4-8379-1710-0
1238 円
1997/11/ 20 第1刷
1997/12/ 30 第2刷 予定
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<忙しい方はここだけ>

本物のデカ長(刑事)が、書いた警察の中のホントのお話です。
現在は、退職したこの方、結構凄腕のデカなのです。TVの刑事ものに出て
くる話よりずっと迫力があります。
警察庁刑事部捜査4課に17年、目黒署の暴力犯捜査係に約4年、都合21
年間ヤクザ専門のデカをしてきただけあって、裏の世界や表の世界の悪を
叩き潰してきた実績はただものじゃあ、ございやせん。
警視総監賞、刑事部長賞など150以上もの表彰を受けています。賞金が
これまた、すごい金額!。...多いのではなくて超微少金額、なんと
500円/回。(あまり、ありがたみがなかったみたいで著者も、あっさり
しています。)

警察庁刑事部の組織構成、現場(といっても、賭博場へガサ入れをするとか
ヤクザの組長のところへ行くとか、すごいんです)へ踏み込むときの掟、
尾行、張り込み、取り調べのノウハウ、警察官の暮らしぶり(以外と待遇は
いいが、命懸け)、警察の階級社会の現状、裏社会の情報の取り方、著者が
なぜ警察を辞めたか(不倫がばれて....)など、日ごろお世話になってい
ながら、意外としらない実体がよくわかります。

著者の一本気な正義感もただよって、結構いい内容です。
業界ルポライターみたいな人がインタビューなどに基づいて書いたのではなく
第一線の現場にいた本人が書いているので、迫真の面白さと複雑な感情の吐露
があり興味深い本です。

☆☆☆☆+●暴 くらい。
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<お暇な方にはもう少し>

警察庁刑事部は、通称 桜田門と呼ばれる警視庁の5・6階に本拠を置いてお
り、次のような組織になっている。
刑事総務課
捜査第1課 (強行犯捜査)誘拐事件など、捜査の華と呼ばれ 400人弱
オウム、地下鉄サリンなどは ここの担当。
捜査第2課 (知能犯捜査)詐欺、横領、贈収賄など、450人。
捜査第3課 (盗犯捜査) 窃盗、自転車どろぼうなどの捜査、200人。
捜査第4課 (暴力犯捜査)通称マル暴デカ、総会屋なども摘発、250人。
...
...
鑑識課
科学捜査研究所

著者は捜査第4課に属し、強モテのデカを張ってきた人です。
警察組織も官僚機構のピラミッドで、キャリアとノンキャリアの違いがハッキ
りしています。著者はノンキャリアで、お茶組み(これって、人の特徴やクセ
を見抜く大切な修行)から始まるほんとのたたき上げのデカ。肝っ魂のすわっ
た人です。
警察は階級社会ですが、その昇進の仕組みは、実力よりも“試験”によりきま
るため、「悔しかったら勉強しろ」ということのようです。
キャリアの若いのが主任で、古手の刑事に指示する場合、「あの若僧め、なに
いってやがんだ!」なんて思うこともあるようですが厳しいタテ社会のこと、
「仕事よりも勉強」「出世したいなら昇進試験に励むこと」が出世の掟とか。

給料は退職する直前の46歳くらいの時の交番勤務で、手取りで40万円位、
ボーナスも200万円超えだったとか、これが高いか低いかは危険を伴う仕事に
どれだけ自分の意義を見出しているかによるようですね。

暴力団抗争の現場で、犯人を取り押さえた時の話や、賭博場へ踏み込むときの
ようすなど、テレビドラマより迫真の(当然か)様子が書いてあります。
著者は、足が速く若いときは100m11秒代だったといいますから、相当な
もんですね。

普段あまりお目にかかれない警察内部事情や、張り込み、ガサ入れ、ゲロの吐
かせ方(自白)、警察と暴力団との癒着の話など現場の生々しい状況があり、
おもしろく読めます。
著者の新しい会社も発展すると良いですね。
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刑事を目指しているかた
警察官にお世話になったことのあるい方
TVドラマは、看護婦ものもいいが、刑事ものがよかったなあと思う方
オススメです。
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オススメ度

☆☆☆☆+●暴

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line1
line2 ● 5行広告受付中。個人ホームページの宣伝もドーゾ。 ●
line3 matsuyama@internet.office.co.jp
line4 ● 12月いっぱい無料キャンペーン中! ●
line5 いまのうちだッ!
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12345678901234567890123456789012345
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12.15[月]:【くるみわり人形とねずみの王様】...E.T.A.ホフマン
1650 円 ☆☆☆☆☆+@
12.16 [火]:【お笑い外務省極秘情報】...テリー伊藤
1300 円 ☆☆☆☆
12.17[水]:【仕事人の時代】... 大田 肇
1400 円 ☆☆☆☆
12.18[木]:【臨時 休刊】--
--
12.19[金]:【警察官の掟】...古賀一馬
1238 円 ☆☆☆☆+●暴

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今週の節約: 5588 円
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★転載: この記事の転載をされる場合は、真之介までご一報ください。
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★捜索: ボー・バウマン君の原本のタイトル等わかる方、教えてね。
★結果: 永井さんから教えて頂きました。下記です。英語で読みたい方に..

<永井さんよりのメール>
AMAZONで調べてみました。検索のキーワードは、
 The Most Important Thing I've Learned in Lifeと
しました。検索の結果は、
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Paperback, 191 pages
Published by Fireside
Publication date: June 1, 1994
Dimensions (in inches): 4.50 x 6.02 x .52
ISBN: 0671892282
-------------------------------------------
永井さん、ありがとうございました。
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★状況:昨日【人生でいちばん大事なこと】送って頂いたかた、ありがとう
ございました。少しずつ たまっていますヨッ!。
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又 来週 Webbチャオうね。
来週は【父さんの納屋】アヴィ、などの予定

真之介@Webook of the Day
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Posted by webook at 18:00

1997年12月12日

【98日経大予測】...日経新聞社編97.12.12 ...☆☆☆+9?8

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【98日経大予測】

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日本経済新聞社(編)
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日本経済新聞社
ISBN44-532-21907-8
1600 円
1997/10/20 第1刷
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<忙しいかたはここだけ>

今年で7年目の《日経大予測》。 日本の経済、産業、科学技術、政治、行政、
国際情勢などの分野で具体的な予測を書いたものです。最新情報に加え、豊富
な取材経験に基づいて書かれている。(ということです)
執筆は、日経新聞のデスク、編集員、記者により行われ、日経新聞の日曜版と
か、”2020年からの警鐘”のノリです。

ここ一年くらいの最新情勢が基本で、大予測というわりには、確実な内容を押
さえることに重心があり、それに付随する変化の予測は少しだけという感じで
す。(例えば98年4月から改正外為法が実施されるというのは、”確実な”予測
であり、その結果どうなるということもある程度衆目の一致しているものです)
日経新聞の読者には、”そんな記事もあったなあ”という内容で、今年の総ざ
らえができます。また、来年の第一四半期くらいの予測はこんなもんかなとい
う参考になるのではないでしょうか。

広い分野で、最新の現状(日本と世界)をしっかり把握でき、着実な内容のあ
るところはさすが日経新聞です。
“大胆予測” でなく “大予測” としたところに日経の慎重さがあります。

「98年は変化に対して、日本が具体的な答えを出すことを迫られる年になり
そうです。過去の“常識”と決別して新しい年の座標軸を見出し、実行できる
かが日本のあらゆる分野で問われているのです。」とか。

☆☆☆+9?8 くらいでしょうか。

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<お暇なかたにはもう少し>

4章だての構成で、
第1章:日本経済大予測
第2章:産業・科学技術大予測
第3章:政治大予測
第4章:世界大予測
となっています。それぞれ章のはじめに俯瞰サマリーがあり、項目毎に4ページ
の解説内容があります。

おもなトピックスをひろってみましょう。

● 景気:ゼネコン経営危機、医療費費負担増などの不安要素があるが、実質
1%台半ばから2%程度の成長見通し。
● 公定歩合:過去最低の0.5%から景気回復の持続力を見極めた上で1%
程度に引き上げの見通し。
● 株価:金利低下余地なく企業業績の伸びは期待薄で、日経平均2万円内外の
展開。
● 円相場:1ドル=100円から120円を中心に安定した動きが予想される。
外為法改正後の個人マネーの動きにも要注意。
(もっと大胆な予測がほしいなあ)
● 外為法改正:日本版ビッグバンの先陣をきって98年4月から実施。税と低金
利を嫌った個人マネーの海外流出は必至。
● 店頭株市場:店頭公開1000社時代が迫るが、株の売買高膨らまず、存在
意義を問われる。

○ インターネットビジネス:オンラインサービスはベンチャーを中心に淘汰の
波。電子商取引が本格的に立ち上がる。
○ 自動車:RVに続くけんいん役は現れる兆しなく、販売台数は97年並みに。
(ハイブリッドカーとか電気自動車とか水素エンジンとか まだかなあ)

□ 日米関係:米国景気の好調を背景に安定続く見通し、日本の内需拡大進まず、
対米貿易黒字が増えれば厳しい局面も。
□ 日露関係:ホットラインの設置やロシアが核ミサイルの照準を日本から外す
など日露関係は好転。北方領土門の親展も。
(でも、最近エリティンが病気がちだし、この人来年までもつかなあ)
□ 地方分権:早ければ98年中に政府が地方分権推進計画を策定。地方自治方の
改正も含めた、中央・地方の関係の見直しが具体化。
(いまの行政改革のペースや、官僚体制が同じなら 期待ウスかなあ)

△ 米国経済:ニューエコノミー論*が台頭する米国。低インフレ下で安定成長
続き、実質成長率は2%台を保ちそう。
*(情報改革の恩恵で物価安定下の好況が21世紀まで続くという)
△ 北朝鮮: 経済成長率、貿易額ともマイナスが続く模様。国際的な食料支援
を仰ぐなど延命策をとるが体制維持は困難。
(心配やなあ)
△ 中東情勢:イラン・イラク・トルコなどで政権が流動化。中東世界に残さ
れた未解決の問題が相次いで表面化する可能性も。

まあ、とんでもないウソはないけど、少しありきたりの内容のような気もしま
す。予測というより、最新の現情勢レビューという意味では、4ページによく
まとまった内容があると思います。

この中で、私の勉強になった(驚いた)のは、97年6月に経済企画庁の経済研
究所が出したレポートの話です。
「厚生年金の保険料を2025年でも20%以内に保つために、”部分年金の廃止”
”第3号被保険者からの保険料徴収”などが必要」というものです。
現在、年金支給は65歳に延期されていますが、60歳から64歳までの間
、部分的に支給することになっています。部分年金廃止というのは、これを撤
廃するというものです。
それに、第3号被保険者というのは、サラリーマンの奥さんのことで、現在は、
年金保険料の支払を免除されているが、このレポートでは、専業主婦からも保
険料をとることを提案しているそうです。とりやすいところからカネをとるの
が定石(?)ですから、この第3号被保険者の話は十分ありうるとか。ヤバシ!

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岐阜日々新聞をお読みの方(これ真之介の実家でとってる)
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1500 円 ☆☆☆☆☆+!
12.10[水]:【日本・陽は必ず昇る】...唐津 一
1143 円 ☆☆☆☆☆
12.11[木]:【人生でいちばん大事なこと】... ボー・バウマン
1300 円 ☆☆☆☆
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Posted by webook at 17:56

1997年12月10日

【日本・陽は必ず昇る】...唐津 一97.12.10 ...☆☆☆☆☆

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これから30年
【日本・陽は必ず昇る】

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唐津 一(からつ はじめ)
1919年、満州安東市生まれ、1942年東大工学部電気工学科卒。日本電信電
話会社を経て松下通信へ、企画部長、情報システム部長などを経て常務に
就任。その間、デミング賞を受賞。現在 東海大学技術開発研究所教授、
電通顧問。
【QCからの発想な】など著書多数。
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PHP研究所
ISBN4-569-55704-X
1143 円
1997/9/ 4 第1刷
1997/9/19 第2刷
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<忙しいかたはここだけ>

「これから30年後(2025年)の日本、結構いけまっせ!、今だって日本
の技術が世界を席巻しているものはたくさんあり、これからも技術立国として
がんばっていけるさ、元気だせよ。」って本です。

「日本は、技術の新陳代謝を続けることで経済成長を続けなければいけないし、
それでないとホントに沈没してしまう。技術開発の世界は金転がしとは全く
違う次元の発想で、次々と新しい付加価値をゼロから作り出しているのである」
という技術力による問題解決型の発想が読者を元気にしてくれます。

まずは、悲観的な日本沈没論が多い中、日本の技術がなかったら世界の生産が
ストップするくらいの素晴らしい技術が現時点でもたくさんあることを具体的
な例(半導体用のシリコン、巨大トンネル切削機やミクロ工作機など多くの分
野)で示し、この先30年後にもそうした技術開発による経済成長ができるの
だという見通しを様々な分野で解説しています。

物事は、やはり多面的に見ないといけないなと痛感します。

東側の窓際でうつむきかげんな方に オススメの本です。 ☆☆☆☆☆ ですね。
(徹夜をすれば、明日の朝かならず陽は昇るのが見える)

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<お暇なかたにはもう少し>

最近の21世紀の日本経済の話になると、アメリカ経済復活、アジア、中国の
脅威、ビッグバンへの危惧、高齢化、食料自給の低さまでとりあげられて、暗
いイメージが強調されるが、そういう経済評論家達の多くは金融とか証券関係
人たちばかりとつきあっていて、技術開発の姿を知らない。もっとモノ作り
の現場に足を運んでもらいたいと主張します。

ある技術の原理が開発されて、それが具体的な製品になり、新しい市場を形成
してひとつの経済単位になるには、早くて10年、一般には20年くらい必要
だという経験則があるようです。たしかに半導体もその生産が始まって40年
たった現在で日本の生産出荷額は4兆円(鉄鋼業13兆円の役1/3)になっ
ている。また、スイスIBMの研究所で見つかった高温超伝導現象も10年た
ってもまだこれという用途が見つかっていない。バイオの分野ではワトソンら
が遺伝子のらせん構造を発見(1953年)してから40年たってようやく薬
品、医療の分野で成果が出始めている。

という過去の経験から、著者は 「2025年の技術の大半は、現在すでにわか
っているものの中から生まれると考えて間違いなし」と言います。
そういう前提で、5つの分野の技術について注目すべき話題を解説しています。
1)新素材や新しい加工方法といった物質に関する技術
2)マルチメディアなどの情報に関する技術
3)遺伝子工学など生物に関する技術
4)シンエネルギーの開発、輸送と利用に関する技術
5)宇宙開発、大深度、深海等の空間利用の技術

これらの中で、感心したのは日本の工作技術の素晴らしさです。ドーバー海峡
のトンネルを堀った巨大工作機器から、ハードディスクのベアリングに使われ
ている0.5mmのボールベアリングのミクロな精密工作機器まで、結構日本の
技術がないと世界が動かないようなものがいくつかあるんですね。

またセラミックスでは日本は世界のトップのようで、高圧送電線の碍子(がい
し)は日本の独壇場らしく、100万ボルト高圧碍子は日本ガイシ一社しか
生産できないそうです。
フィンランドにあるノキア(携帯電話)の生産工場のロボットは100%が
日本から供給されているそうです。(知らなかった!)

また、バイオの分野も日本はドイツ、アメリカの後れをとっているような印象
をもっていましたが、「ネイチャー」にでたヒトゲノム(遺伝子情報)の基本
特許の企業ランキングでトップ13社のうち日本企業が7社もあるそうです。
トップは武田薬品(63件)でダントツ、そのほかテイジン、サントリー、住
友、シオノギなどが続いているとか。21世紀には結構バイオ産業の花が日本
で咲く可能性がありますね。

この他、住宅産業、家電、農業、新素材加工、ソフトウエア、サービス産業、
など様々な分野の産業トピックス(これが結構おもしろい)をふんだんに入れ
て、モノを作り出す力をもとに21世紀の日本を明るく見通しています。
技術屋さんらしい、洞察があって好感が持てます。

なんだか元気のでる本です。
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ボーナスも少ないし、暗いはなしが多いかたに
技術が好きなかたに
ものを右から左へ動かすだけでなく、なにかをつくるのがお好きな方に
是非、おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆

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Posted by webook at 17:55

1997年12月08日

【ひ弱な男とフワフワした女の国日本】...マークス寿子97.12.8 ... ☆☆☆☆

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【ひ弱な男とフワフワした女の国日本】

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マークス寿子(としこ)
正式名は The right honourable Toshiko Lady Marks Broughton.
1936年東京生まれ、早稲田大学政治経済学部卒。東京都立大学法学部博士
過程修了。同大学の非常勤講師を経て、71年ロンドン大学のカレッジの
ひとつロンドン・スクール・オブ・エコノミックスの研究員として渡英。
専攻は日英関係史。英国一のスーパー・マーケット・チェーン“マークス
&スペンサー”の3代目当主のマイケル・マークス氏と結婚、英国籍と
男爵夫人の称号を持つ。85年協議離婚。現在 八千代国際大学教授とし
て日英を行き来している。
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草思社
ISBN-4-7942-0775-1
1600 円
1997/ 8/18 第1刷
1997/10/16 第2刷
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マークス・寿子おばさんが、たるんだ日本にカツを入れた本です。

政府官僚の汚職などの不祥事の影に潜む日本の風土、ニセモノでもいいから
ヴィトンのかばんを持ちたがる意識の貧しさ、チャパツ、ルーズソックス等の
集団帰属意識の奇妙さ、ただ物に群がる日本人など、さまざまな場面で英国で
の生活や風土と比較しながら、“どうしても日本の女はフワフワしているし、
男共はひ弱に見えてしまう”寿子おばさんのカツが入った本です。

良識ある人間(私たちはみんなそう思ってる?)が、『どうも変だなあ、と思
いつつもまあいいかと見過ごしていたり、自分の気持ちをごまかしたりしてい
る事象』に対し、おばさんがズバッと切り込んでいるって感じです。

薬害エイズや厚生官僚の特別養護老人ホームに関わる汚職から、地方の町役場
のカラ出張、カラ残業まで世の中に許し難いことが多くあるが、その裏には
“お金第一忠義”があって、それが一番の元凶風土だと指摘します。

また、70年代の主義主張が多少でもあったロングヘアーやヒッピーと違い、近
頃のチャパツやルーズソックスなどのだらしなさは自己の確立が低い集団帰属
意識の現われだと嘆いています。「チャパツなどは、中年のおばさんが集団で
出かけるとき幼稚園スタイルをするのと同じ。ヤクザがベンツにのるとか、国
会議員が金バッチを光らせるとか、靖国神社にバスでくるおばさんが、みんな
おんなじ帽子をかぶり、同じスニーカーで同じような花柄のブラウスを着、同
じようなバッグをもっているのと同じ」だと揶揄しています。
最近は駅のホームにべったりすわる女子高校生がいますが、聞かせてあげたい
ですね。

日本人は農耕民族を起源としているため個の確率が遅れているといわれますが、
みなで渡れば恐くない一億総中流意識の世の中にこんなクギをさしています。
「自分の生活に一番ふさわしいものを自分でみつける、あるいは使うという
心構えより、みんなのやってることに従っていけば、自分も中流なのだという
自分の身のまわりの流れにフワフワと流されていく生き方、自分の生活は自分
で作るという原則のない消費生活が中流意識の底にあるのではないだろうか」

英国では、美術館や博物館はタダなんだそうです。あ大英博物館もタダ。また
高速道路もタダ。こういったみんなが広く利用するものは無料であるべき、そ
のために税金が高くてもしかたがないという考えが国民に浸透しているとか。
だらか消費税17.5%も受け入れられているのかもしれません。(ただし、
本、子どもの服、靴、パン、ミルクなど日地上必要最低限のものには消費税は
っかっていないそうです)
しかし、一方、個人の利用する特殊な物、たとえば、おしいしいものを食べる
とか、特別な洋服を買うとかは、お金のあるひとは自分で買えばいいし、ない
人は買わない。(なんだか合理的)
かたや日本。税金は払いたくない、でも、どこかでタダのものを配っていると
我先に詰め掛ける...ちょっとずれてるんじゃないですか?とマークスおば
さんは疑問詞を投げかけます。

また、当世の母親像にも大きな?をつけています。子どもの食事にはその子の
生涯の生活基盤をつくる重要な意味合いがあるのに、冷凍食品を“チン”して
終わり、おやつも子どもに勝手に冷蔵庫からとらせるなど、あまりにも俗物的
になりすぎていると警告しています。
イギリスのお母さんは子どもにもっと厳しくしつけをしており、「子供たちが
甘いのみものを嫌い、甘すぎるお菓子を避けるのは、親の育て方にあると思う」
と書いています。近頃のおかあさんは...ウ~ム。

近頃の若い女の子は、“飲む、打つ、買う(男ではなくショッピング)”がで
きるようになり男女同権だなどという浮かれたメディアの宣伝をうのみにする
輩がいるが、その前に自己確立が重要である。
レストランで人の迷惑をかえりみずタバコを吸ったり、歩きタバコをしている
女性がいるが、あれは企業のカモにされている悲しい人たちだといいます。

このほか、教育の問題、親の問題、ボランティア活動の話など、幅広く社会の
側面をついたマークスおばさんの話は、いちいちもっともな話なのであります。

ひ弱な男より、フワフワした女の批判が多いのは同性の所以でしょうか。
男は やや安心(?)して読めます。
大学教授として高邁な論説を説くのではく、伯爵夫人としてでもなく、イギリ
スにも暮らしたことのある普通の(普通じゃないんだけど)おばさんの目線で
書いている点が、とても受け入れ易いような気がしました。

八千代国際大学は近所なので、こんど行ってお会いしてみようかな。
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どうも近頃の若いもんは...とお思いの方
どうも近頃のおばさんは...とお思いの方
どうも近頃の自分は...とお思いの方
おすすめです。
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オススメ度

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12. 8[月]:【ひ弱な男とフワフワした女の国日本】
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12.10[水]:【】

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★ 今日から ISBN を入れました。久貝さんからのご提案です。
久貝さんどうもありがとうございました。...(^_~)..v

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Posted by webook at 17:54

1997年12月03日

【老人栄えて国亡ぶ】...野末陳平97.12.3...☆☆☆☆

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★ 【 Webook #153】 97/12/3 (水) ///
★ "真冬並みの寒さ(予想最高気温8度)"の 水曜日. ///
★ (東京) ///
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【老人栄えて国亡ぶ】

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野末陳平(のずえ ちんぺい)
1932年 静岡県生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒。71年に参議院初当選、
以来24年間議員生活を続ける。参議院大蔵委員長など歴任。元 税金党
代表。
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1500 円
97/9/11 第1刷
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年金などの社会福祉制度が抱える問題と高齢化/少子化社会の悩みを、老人
(実は著者も老人の仲間?)を材料(ネタ)にして語った本です

高齢化等に伴って、国民年金の掛け金などがどんどん上がっています。
やがて、21世紀初頭には4人に1人の老人がいて、3人がその人をささえる
ことになるそうですが、現在でも「年寄り元気で丸儲け、30代40代は
アップアップ」なんてのが現状のようです。

かつては税金党なんてミニ政党をつくった著者、さすがにこの道には長けて
いて、この本でも“経済企画庁の「平成7年-年次経済報告書」(経済白書)
を元に、ラジオのDJでおなじみのダミ声で(?)解説を加えています。

現在の国民負担率(税金+社会保障負担が所得に占める割合)は38%程度
なのですが、高齢化や経済成長の減速にともないこれから10年、15年で
一挙に70%程度になる...と経済企画庁は予測しています。
同時に、消費税だって現在の5%から25%くらいに上がっちゃうかも。
この傾向は先進国では似ているようで、現在
イギリス:46%(税金 36%+社会保障負担10%)
ドイツ :57%(税金 31%+社会保障負担26%)
フランス:62%(税金 33%+社会保障負担29%)
だそうです。これは平均的な負担で、一方人により、世代によりその程度は
違う分けで、この本では、その世代間格差(世代単位で、将来の受益/負担
を現在価値に換算した世代会計)にポイントを置いています。

どうもこの世代間格差は、こんな状況のようです。
「今、50歳代より上は、黒字世代。受益が負担を上回り、“生まれてよか
った”というめぐまれた人生といえる。一方、団塊の世代から下の40代、
30代、20代という世代は、受益が負担を下回り、負担ばかりがきつくて
モトが採れない不運な世代」とか。つまり年金は掛けたけどそれらは、現在
の老人を支えるために使われて、いざ自分たちがもらう段になったら、収
支マイナスになるってことですね。

これを陳平流では

*80代は 丸儲け
*70代は バラ色の天国
*60代、50代は 天国の片隅で匂いだけ嗅げる
*40代は 地獄の周辺をさまよって天国の道は遠い (真之介の世代)
*30代は 地獄の一丁目
*20代は 地獄のそこから這い上がれず
*10代は 生まれたときから地獄の永住権

こんな風に、ちょっと風刺を利かせて表現しています。

年金もらって元気でハッピーな老人は、シャルウイダンスをしたり、サロ
ンや別荘代わりの病院で要りもしない薬をねだったり、それでいて、65
歳以上の世帯主老人はローンも残り少なく、純貯蓄は平均なんと2360
万円ももってる。かたや勤労世代は....
というトーンで“老人が栄えて、国が亡ばん”とする状況を経企庁のデー
タや投書、インタビューなど交えて語ります。

が、しかし。最後の落ちは、“大丈夫さ、ニッポン破滅しませんぜ、仮に
国が亡んでも個人はなんとかやってけるよ”と、まあいい加減に(じゃな
くてそれなりの言い分で)まとめています。

理由は、「国の借金が500兆円あって、次の世代に先送りされても、老
人ばかりで、子供が産まれなくても大丈夫。だって親はいつまでも子ども
の面倒を見たがるし、親もかつてのように子どもに面倒みてもらおうとい
うより、子どもに迷惑をかけない様に自立した生き方に変わる。だから親
の面倒は負担にならない。そして、少子化社会では親から受け継げる資産
が多いので、労せずして小金もちになれる。なんせ1200兆円もの個人
資産のかなりの部分が子どもに遺産として受け継がれるのだから、棚か
らボタもちとはこのこと。それに親のマイホームが2軒もあるんだから、
家の心配もいらない。」とか...
でも、団塊の世代はやっぱし、ワリを食うような気がしますね。

経済計画庁の数字などを、なじみやすく、そして陳平流の毒舌で面白く解
説している点がイケル本だと思います。陳平放談会風でわりと読みやすい
本です。

陳平センセイ曰く、”親にはドンドンたかれ!”“子どもをどんどん作れ”
ですと。
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年金のことが心配な方、
60歳から65歳まで苦難の時期がある方、
高齢化社会?、カンケイないね!っていう方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆

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12.1[月]:【だからアメリカで起業した】...左藤俊之
1500 円 ☆☆☆☆☆+$☆¥
12.2 [火]:【正義の作法】...河上和雄
1360 円 ☆☆☆☆☆
12.3[水]:【老人栄えて国亡ぶ】...野末陳平
1500 円 ☆☆☆☆
12.4[木]:【】

12.5[金]:【】

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Posted by webook at 17:53

1997年11月27日

【私物国家】...広瀬 隆97.11.27 ...☆☆☆☆

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★ 【 Webook #149】 97/11/27 (木) ///
★ "暖かい雨の後"の 木曜日. ///
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【私物国家】

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広瀬 隆
東京生まれ。早稲田大学卒。著書に【東京に原発を】【兜町の妖怪】
など。
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光文社
1800円
97/10/30 第1刷
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ここ20年ほどの間に起きた日本の金融業界、産業界の不祥事を、人脈と
いう黒い糸を手繰って追跡した作品です。

この国を私物化して、まったく日本を 国民をなんだと思ってやがるんだ!
という怒気(アドレナリンの固まり)をはらんだ本です。

『“野村証券・第一勧銀の総会屋事件”の背後からまったく関係のないと
思われる“泉井事件”の人脈が登場するように、すでにほとんどの人が忘
れつつある“ロッキード事件””佐川急便事件”など数々の過去の事件と
ほんの去年の“厚生省スキャンダル”や“住専不良債権問題”など、霞ヶ
関と政界、金融業界を揺るがしている不祥事の間には、これまで気づかな
かった密接な黒い糸がある』
といわけで、政官財界の人脈と不祥事のつながりを詳細に解説し、それぞ
れの事件の裏の黒い人脈を系図にしてまとめてあります。

この系図は、非常に細かく書かれていて、だれそれと○○某は、従兄弟の
娘婿の関係とか、▽▽とは 先代の時代からつながりがあるとか、日本の人
脈辞典みたいなところがあります。
この系図をコピーして今後の事件に備えておくとニュースの裏側がよく見
えてくるかも知れません。よく出きている系図です。
次から次へと新たな疑惑や不祥事が出てきて、もう1年もたつと忘れてしま
いそうなこの頃ですが、これを読むと綿々と続く黒幕の人脈の上に乗って
いつか、またどこかで国を私物化しているヤツがでてくるのは必定です。

扱っている不祥事は、
「野村総研・第一勧銀・味の素などをめぐる一連の総会屋事件」
「数十億円の不正融資が動いた石油業界タニマチと通産省の泉井事件」
「住専の巨額不良債権発生と幹部の不正蓄財」
「オレンジ共済組合と新進党をめぐる詐欺事件」
「イ・アイ・イグループ高橋治則と山口敏夫らが引き起こした東京
ニ信用組合の破綻」
など比較的記憶に新しいものから
「大量の未公開株がばらまかれたリクルート事件」
「児玉誉士夫、小佐野賢治、田中角栄のロッキード事件」
などもう歴史になってしまったものまで20以上の事件を扱っています。

著者は、これらの悪いヤツラだけでなく、事件を報道するジャーナリズム
の姿勢(冷静を装い核心への追求が甘い)に対しても怒りをあらわにして
います。
しかし、その裏ではマスメディアに私物国家を浄化する能力に期待もして
います。

ピーターハーチャーの【聖域の終わり】と合わせて読むと興味倍増です。
結構分厚い本です。
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俺は怒ってるぞお! という方
過去5年の暗黒歴史をお勉強したい方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆

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11.24[月]:【-】勤労感謝の日振替え webook 休刊

11.25 [火]:【聖域の終り】... ピーター・ハーチャー
1800 円 ☆☆☆☆☆+☆
11.26[水]:【シティバンクが絶対得です!】
1200 円 ☆☆☆
11.27[木]:【私物国家】...広瀬 隆
1800 円 ☆☆☆☆
11.28[金]:【】

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1997年11月25日

【聖域の終り】... ピーター・ハーチャー97.11.25 ...☆☆☆☆☆+☆

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【聖域の終り】

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ピーター・ハーチャー(Peter Harrcher)
オーストラリアのジャーナリスト。日本在住勤務6年。1980年代後半、
シドニー・モーニングヘラルド紙の東京支局長として赴任、政治問題を
担当。1992年にはオーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー
紙の東京支局長として再び赴任。日本野経済、金融市場、貿易 記事を精力的に執筆。その独特な視点からの記事には定評があり、鋭い
観察眼には当時のキーティング豪首相も一目置くほどであった。

平野誠一訳
1966年 愛知県生まれ。上智大学経済学部卒。都市銀行勤務、英語熟
講師を経て現在は経済・金融・ジャーナリズムの翻訳に携わる。

大前研一 監修
ボーダレス経済学と地域国家論 提唱者。1994年、20年以上勤めた
マッキンゼーアンドカンパニーを退職、平成政策研究所を設立し所長に
就任。生活者主権の国家確立を目指すとともにコンサルタントとして各
国で活躍中。スタンフォード客員教授とUCLA教授も兼ねる。
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徳間書店
1800円
97/7/31 第1刷
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オーストラリアのジャーナリストによる日本の官僚システム批判の本です。
実に克明でリアルな記述に驚くばかりです。どうして外人がここまで日本
の裏側の実態を知りえたのか不思議になります。

バブル経済の形成と崩壊に絡んだ大蔵省の役割と体質、それに乗っかり数
多くの?!?を行った悪いやつらのこと、多くの企業の放漫経営のこと、
官僚に支配されて不甲斐なかった政治のことなど、ここ数年の日本の政治
経済の動きが手に取るように、しかも裏側まで分かる内容です。
ここ数年ニュースや新聞記事で事件報道されたことが、そういうことだっ
たんだあ!と納得が行きます。

前半は大蔵省の分析を実に詳細に行っています。「キャリアーの出身は大
半が東大法学部で、エリート官僚となった卒業生は“木を見て森を見ない”
可能性が高い。また、大蔵省は就職の世話と結婚の世話には長けている。
つまり、天下り先の確保と、政略結婚については省を上げて力を注いでい
る。など大蔵省は“クラブだ”」と喝破しています。

特に天下りについては、具体的な氏名を上げ、「渡り鳥」で支給される退
職金が2億6000万円などかなり詳細なデータでその事態を暴いています。
また、民間への圧力(これは法律には基づいていないが、実質日本の社会
を仕切っている)の事態、大蔵省からの天下り役人によって大損をこいた
民間企業(某有名企業の先物取り引き)などさまざまな事件をとりあげ
ています。これが、また実にリアルに書いてあるのでビックリしてしまい
ます。

不良債権処理を国民のお金を使って(大前研一風に言うと、人の財布に勝
手に手をつっこんで)行った大蔵省ですが、あの住専業界を誕生させたの
も大蔵省なら、それを消滅させたのも大蔵省。
ミスター住専と呼ばれるのは大蔵省のエリート官僚から中小企業金融公庫
へ天下った庭山慶一郎だとか。この住専誕生の経緯、そしてそれが“金融
業界のごみ箱”とまで呼ばれるようになった経緯、そして大蔵省の役割、
など書かれています。

また、ニュースで大きく報道された バブル時代の化身ともいうべき イ・
アイ・イ インターナショナルの高橋治則の一連の行動などもドラマを見る
ようなタッチです。

後半で一番興味をひいたのは、多くの著作も出している榊原国債金融局長
と超整理法などで有名な野口悠紀雄の経済論争です。
野口悠紀雄の「1940年体制」という論文が改革推進の知的推進力に、
一方の榊原局長を体制の中心的弁護者として描いており、二人は 東大の
卒業生でともに大蔵官僚でもあり、互いに親友ということらしいですが、
思想?と立場を二分して対峙した様子がわかります。

ここ数年、日本の社会の動きを影であやつってきた力を包括的に解説して
くれるすばらしい本です。
これが オールトラリアから赴任してきた外人記者に手によるというのは驚
愕しないではいられません。

また、巻頭の大前研一の“ビッグバン いま日本が問われること”という
寄稿文も読み応えがあります。

{の経済構造の中で大蔵省がやってる国民搾取(財政投融資)の
話癶来年4月1日以降、金融ビッグバンで郵貯からお金がどんどん逃出し
郵貯がつぶれる、そしてそれは、財政投融資を困難にし、国民の金を借り
てやってきた国債の運用も行き詰まり日本株式株式会社はヤバイぞという
話Aそういう厳しい時代でも個人にっとては、Eの金融商品に目を向
け、財産のポートフォリオマネージメント(定期だけにため込むのでなく、
リスクを分散して蓄財する)などすればチャンスでもあると言う話」
そして、「住専へ公的資金を導入して国民の金を騙しとった大蔵省は信ず
るべからず」でまとめた小文は、日ごろの大前氏の持論がコンパクトにま
とまっており、この本の導入部分として格好の道標になっています。

韓国は、官僚体制など日本に似ているようですが、大統領が変わると官僚
トップも一斉にガバっと変えてしまう様でそれなりの変革が期待できるみ
たいです。方や日本の行政改革は、自らの手による甘いもので、大蔵省は
名前も体質も構造も変わらない見たいで、ちょっとくらい明日ですね。
しかし、聖域はもはや終わりのようです。
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大蔵省の内部探検に興味のあるかた
社会のシステムを理解する参考書をお探しのかた
超おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+☆

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1997年11月14日

【高橋乗宣の‘98日本経済】...高橋乗宣97.11.14 ...☆☆☆☆☆

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【高橋乗宣の‘98日本経済 】本当はどうなのか

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高橋乗宣(たかはし じょうせん)
1940年 広島県生まれ。東京教育大博士課程修了、大学講師を経て、73年
三菱総研に入社。現在同研究所理事。経済問題全般に精通し、特に短期
予測の分野では、その的中率と理論の明解さで高い評価を得ている。
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ダイヤモンド社
1400円
97/10/16 第1刷
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プラスマイナス1年くらいの日本経済、世界経済の動きを様々なデータと
高橋流の分析で解説している本です。
5つの論点で、最近の動きそして至近の未来の動きを予測しています。
来年の日本経済はこうなるぜい!と言うわけです。

5つの論点で構成されており、
①.懸念されるビッグバン倒産、ビッグバン失業
②.40万人が就業機会を失う
③.第2次金融システム不安の懸念も
④.もうひとつの不良債権処理
⑤.米株安が債権安、ドル安を誘発する

というものです。


まず、来年98年4月から施行が予定される改正外為法、改正日銀法に続き
、更に最も大きな問題である金融機関に対する経営の早期是正措置が動き出
す。(早期是正措置:行政が公正かつ透明なルールに基づいて、経営の悪化
した金融機関の業務改善や教務停止を発動する仕組み。新設の金融監督庁が
担当、自己資本率を基準に業務停止などの措置が下される)
こういった98年度当初からの体制で、ゼネコンなど不良債権処理がうまくい
かない企業に対し、もはや面倒見切れないメインバンクが見切りをつけて倒
産がおきる。欧米の労働生産性に比して2/3程度の日本の金融機関は、国
際競争にさらされる中で行き詰まるビッグバン倒産などもある。
倒産に限らず、今迄以上に厳しいリストラで職を失う可能性も高い。
大前研一がダジャレでいっているように“ビッグバタン”ですね。


財政緊縮化にともなうデフレインパクトで40万人が就業機会を失うかもし
れないといいます。これは、何かというと98年度公共事業予算が7%削減さ
れるため、ハコモノ行政の下でなんとかやってきていた全国の建設業界(56
万社、670万人)のうち4万社くらいは生き残れないのではないかと指摘
します。
多くの企業はバブルの後遺症を引きずり、事業のかなりの部分を公共事業で
食っている会社が、公共事業予算のカットと、金利上昇(後述)による不良
債権膨張によりダブルパンチを食らうと言うわけです。


今は、超低金利の時代でもう3年も続いているんですが、この異常低金利に
対してIMFからの批判や改正外為法施行による国際金利水準からの影響で
金利が上がるだろう。そうすると、現在の超低金利でなんとかもっている過
重債務企業(借金企業)が経営破綻する。そうなるとこれが又第二次金融シ
ステム不安を起こすかもしれない。


国際経済に目をむけると、東南アジアのエマージングマーケット(経済成長
が高いところ)での通貨不安がある。
97/7のタイ バーツがドル連動制から管理変動制に移行し、ドルに対して
20%程度減価したのを皮切りに東南アジアの通貨動揺が広がっている。こ
れが東南アジアの経済成長の足を引っ張り、ひいては貴重な輸出市場に陰り
が出てくるので日本は困ると言うわけである。
また、タイの経常収支赤字をファイナンスしていた短期資金のほとんどはジ
ャパンマネーで、かりにその債権を放棄しなけらばならなくなったらどうな
るか、海外にも身内の火種がある。


さらに、アメリカ。つい先日(10/27)もニューヨーク株▲554$
下落のニュースが世界を駆け巡りましたが、アメリカの株は相当な危険水域
に達しており、そろそろ調整期を迎える。多くが金を借りて株を買うという
構図のなかで、いったん相場が反転すれば暴落になる可能性が高い。
先日はその予兆でしょうか。
ニューヨーク株式市場を支えているコアマネーには、アメリカの年金を通じ
て流入した個人資金、もうひとつは日本の超低金利政策で、出稼ぎにいって
いるジャパンマネーだとか。
仮に米株価が暴落すれば、債権安、ドル安を誘発して日本経済を直撃する
という分けである。

どうもやばい状況ばかりですが、最近目にする新聞記事などを見ると確か
にそうだなあと実感します。

この本、経済ニュースを読むときのバックグランドとして、日本や世界の
経済の動きがどうなっているのかを押さえておくのに便利な本だと思いま
す。(私などの経済素人には)まだ理解し難い個所もありますが、比較的
平易な表現で書いてあるので読みやすいと思います。
本の中にでてくる記事とうから、この本は多分97年の7から10月ころ
にかけて執筆され、10月に出版された感じです。
著者の高橋乗宣は、地震の前兆を知らせてくれるナマズおじさんって感じ
でしょうか。

日経新聞社編集部からも98年予測に関する本がでたようです、読み比べて
みるのも面白いですね。きっと。

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経済に関心のあるかた
ビッグバンに関心のあるかた
我が家の資産をどう運用しようかお悩みのかた
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆

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11.10[月]:【次はこうなる】............. 堺屋太一
1600 円 ☆☆☆☆☆+☆
11.11 [火]:【インターネットコマース】... Andrew Dahl 他
2980 円 ☆$☆
11.12[水]:【家族になったスズメのチュン】..武田津 実
1200 円 ☆☆☆
11.13[木]:【防壁】................真保 裕一
1600 円 ☆☆☆☆
11.14[金]:【高橋乗宣の‘98日本経済】...高橋乗宣
1400 円 ☆☆☆☆☆
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今週の節約小計 8780 円
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来週は、【無人島に持っていく本】ほかの予定....

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Posted by webook at 17:45

1997年11月10日

【次はこうなる】...堺屋太一97.11.10 ...☆☆☆☆☆+☆

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【次はこうなる】

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堺屋太一
1935年 大阪府生まれ。東大経済学部卒業とともに通産省に入る。
通産省時代に日本万国博を企画、開催。1978年 通産省退官し執筆活動
に入る。著書:団塊の世代、油断、知価革命、秀吉など多数。
------------------------------------------------------------------
講談社
1600円
97/8/27 第1刷
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この本、相当な人気もので、図書館でもリクエスト後1ヶ月以上たってやっ
と読むことができました。(35万部くらい売れてるようです)

政治も経済も社会のシステムもメロメロになってしまい、もはや“遅進国”
となった日本の現状を分析、その「次」はこうなる、こうするためには、
今どうすべきかという この国の未来への糸口を書いた本です。

前半2/3は、21世紀を前に閉塞状態に陥った日本の現状を、①もはや
不用のお荷物と化した官僚主義体制が生む社会のさまざまな矛盾と弊害、
そして、②小子化、高齢化社会にともなう社会の前提の崩壊
などで解説します。そして、底流にながれる平等主義を日本人が捨て去る
べきものとしています。

堺屋太一の魅力は、現状の社会システムの惨状を過去の歴史をひも解いて解
説してくれるところです。
かつて経済大国だと有頂天になっていた日本は、規格大量生産の工業社会で
あった。その推進役となったのも、また今では弊害となっているのも元をた
どれば昭和16年体制だといいます。政治経済教育など社会の重要なシステ
ムはほとんどが昭和16年にできていたようです。
(教育は昭和16値の国民学校令、医療は昭和16年の「標準医療」など多
くの官僚支配のシステムは昭和16年ころにまで溯るようです)
官僚支配の日本をこのままにしておくと太平洋戦争時の一億玉砕と同じにな
ると警鐘をならします。このあたりの認識は多くの識者と一致するところで
すが、過去の歴史を分かりやすく引用するところがいいですね。
戦争前の軍人も今の官僚も「組織の権威(面目)と従来からの経緯、そして
自らの立場を守ろうと倫理倒錯に陥っていた」と厳しく非難します。
その結果、今ではこれがゆえに日本は“世界の田舎”、“外される国”とな
ってしまっています。

堺屋太一のもうひとつの魅力は統計的な数値をわかりやすく表現し未来の予
測につなげる点です。
いかに日本が“はずされている”かは、たとえば
観光客(出1600万人/年、入300万人/年、 業務を除けば約10対1)
投資 (出2兆円/年、入20億円/年、 約100対1)
その他、航空輸送もソウル経由で海外へ行く人が増えているし、船舶の寄
港も年々減っている-香港、プサン経由でくる方が安いため-など
ひところの日本たたき(バッシング)でなく日本飛ばし(パッシング)にな
っている状況を解説しています。

小子化時代の未来は厚生省の数値を引用していますが、「出生率が今のまま
なら2007年をピークに年々人口が減少し2051年には日本の人口は1
億人を割る、100年後にはスパイラル的に減少して6000万人になる」
そうです。95年の出生率は1.43で世界的にはドイツ、イタリアと並ぶ
小子国とか。
一方、労働人口は今がピーク、いろんな職場での高齢化がすすんでいる。
『林業70才、農業60才、小売業50才、工場40才、OL30才、フリータ
ー20才』というのが俗にいう労働年齢だそうでこれが、さらに10年後に
どうなるか...恐ろしいものがありそうです。これでは、林業も農業もな
くなりそうですね。
また、出生率の低下とともに進行した核家族化は“一世代都市”なる現象も
生みそうです。東京の多摩ニュータウンや大阪の千里ニュータウンは当初の
入居者が年をとるのとほとんど同じテンポで高齢化しつつある。このため
住居者が50才台以上となり、産婦人科と小児科医は仕事がなくなってきて
いる。
統計数字は本来味気ないものですが、こんな風な解説はなるほどって感じが
します。

後半は、現在橋本内閣が進めている大改革6+1(行政改革、財政改革、
金融システム改革、年金/医療保険などの社会保障制度改革、経済構造改革
そして教育改革。+1は首都機能移転)を本物にするための処方箋と、“官
主”から“民主”への文化革命を述べています。
現体制を守ろうとする官僚の手によって、改革は不可能だということを過去
の歴史をいくつか引用しながら説明していますが、このあたりは堺屋太一の
真骨頂というところです。
(歴史の先生もこういうのを教えてくれたらいいのですが...)

また、「官僚文化」克服する一つのアイデアとして首都機能の移転を以前か
ら主張していますが、ワシントンなど世界の例を引用してそれなりの説得性
があります。
さらに、この国を動かすものはなんといっても“人”であり、最後の章
<新・人材革命>では、”試験上手な”人材の危険性を説きつつ求められ
る人材像をかいています。

『次』はこうなるというタイトルですが、次をズバリ予想というのではなく
“今はこうだ、今我々がどうするかに次がかかっている”内容でした。
歴史からの引用と統計数値の読み下しさらに若干の精神分析が加わった大変
興味深い本です。

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日本のお父さん/お母さんの方に
日本のサラリーマンとお役人の方に
日本の未来を憂える方に
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆+☆

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1997年10月07日

【成り上がりの時代】... 落合信彦97.10.7...☆☆☆☆☆

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【成り上がりの時代】

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落合信彦
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ザ・マサダ
1500 円
97/3/26 第1刷
97/3/28 第2刷
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「官僚汚職」「不良債権」「政治腐敗」「財政破綻」など今の日本は、
下克上が必要だ。若者よ、成り上がりになって日本を変えなあかんぜよ!
という落合信彦のメッセージを熱い言葉で書いた本です。

前半では、日本の閉塞状態を“イタリア化”ではなく、”ロシア化”だと
比喩し、その症状をこんな風に表現しています。
- 政治の空転、
- 官僚の利権屋化
- 議会の見世物小屋化(ロシアではジリノフスキーのような狂人的なデマ
ゴーグが吠え、日本の国会はプロレスラーや相撲取りが「センセイ」
になる)
- 反社会的集団の不安

議会の低級化では、"張り手の旭道山に対して、舞の海(立候補したらきっ
と当選する)の猫だましの応酬があれば、国会中継も面白いと茶化している
ところは、思わず笑ってしまいます。

そして、こんな日本にしてしまったヤツラ(A級戦犯)として
<大蔵省主計局><通産奸!僚><岡光序治らの厚生奸!僚><大銀行>
<天下り役人>などを上げて、痛快にコケおろしています。
官僚の生態描写では、"6つの「せる」-食わせる、飲ませる、乗らせる、
威張らせる、抱かせる、握らせる、でトコトンよいしょされる実態や、
IQエリートの受ける“バカ殿教育”(キャリア組の税務署長など)を
例にして、偏差値エリートをこてんぱんにしています。

後半は、“では、どうしたらいいか...?”
について、現体制を作った人たちが、作ったものを腐らせてしまう現状を
若い人の下克上、成り上がりで打破すべし!と、いくつかのベンチャー成功
者や歴史上の人物などを例に挙げて主張しています。

たとえば、アップルのスチーブジョブス(最近はちょっとふるわないけど)
HISの沢田秀雄(1980年 ワンルームマンションからのベンチャーで、
17年後の現在 年商1000億円、スカイマークエアラインで航空の旧体制に
風穴を空けようとしている。この人高校を出たあと、学生運動の嵐が吹いて
いた大学へはいかず、3年間アルバイト、その資金でドイツへ留学。ドイツ
での旅行オタクの生活が現在の基礎になったとか)、
大学のアルバイトで働いた立ち食いソバ屋のあら利が大きいことに目をつけ
たS氏(現在都内に12軒の店、年商12億円)、
その他、秀吉のロケット出世の秘密、ナポレオンやトウ小平の粘り越しなど
歴史上の人物像から ”田舎もんで 学歴などないものがその才覚と意欲で
トップについた話など、元気になるストーリーを多く引用しています。

著者の落合信彦自身が、”学歴”ではなく”実力”の世界を歩いてきた人
だけに、偏差値やIQエリートが世の中を食い物にしているのはガマンな
らん!というのがにじみ出ています。逆にそうでないサクセスストーリに
共感と若者へのメッセージをこめているようです。

いわく『 学校でならったハードなIQや、社会や家庭で得た経験に基づく
EQではなく、SQ(Substance Quotient)=自分の存在意義を作り出す
プロの知識が重要だ。』

次の世代をになうのは FA的人物(free agent)である。といってもFAが
難しい環境の場合は、プロの社員になって“自分の会社の実権を自分たち
で握って会社をポジティブに乗っ取れ”と檄をとばします。

著者の落合信彦は、著者欄には名前だけで、もう何も書いてありませんが、
本の中に生い立ちや自分の実力を貯えた経緯などが書かれています。
幼いとき父親が出奔したため葛飾の貧乏長屋でつめに火をともすような赤
貧の生活だったようです。高校も定時制。そんななかで唯一の希望は「アメ
リカ」。そのためには英語が話せないといけないというわけで、トラック助
手のアルバイトの時など、運転手に渋い顔をされながらもずっとFEN
を聞きつづけたとか、洋画を一日に3回も見た(1っ回目は、字幕を見て
わからない表現をメモ、休憩の合間に必死で覚える、2回目は字幕を見ない
で確認、3回目は楽しむ..)なんて生活をしたそうです。
そしてついに米国留学をするのですが、そこでは空手の道場を開き当時とし
ては、破格の収入とビジネス経験・人脈を得たようです。
こんな“私の超勉強法”を紹介する一方、現状の英語教育を世界最大のムダ
と喝破しています。
また、早期教育についても益なしと、”甲子園球児が結局はつぶされてしま
う「促成栽培」の害を強調し、その対極の例として、プロになるまで無名校
、1流半のノンプロで自由にやれた野茂を上げています。
実力を伸ばすのは、こうなりたいという動機とそれを実現させていく意欲だ
という点が、著者自身の経歴からも伺えます。

会社を飛び出してベンチャーをやるにしても、就職を控えてどういう人生を
いくか悩むにしても、会社に残ってがんばるにしても、最後は自分の実力。
厳しい社会に生きるヒントがありそうです。
元気のでる本です。ホント!

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さあ、これからだという若い方に
自分が“会社をかえてやるんだ”とがんばっている方に
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆☆

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10.6 [月]:【我輩は施主である】...赤瀬川原平
1500 円 ☆☆☆
10.7 [火]:【成り上がりの時代】... 落合信彦
1500 円 ☆☆☆☆☆
10.8 [水]:【】...

10.9 [木]:【】...

10.10[金]:【】...

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今週の節約小計 3000 円
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Posted by webook at 17:30

1997年09月30日

【歯がゆい国 日本】...クライン孝子97.9.30 ...☆☆☆☆☆

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★ ===== 【 Webook #112 97.9.30】 ======
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【歯がゆい国 日本】

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クライン孝子
昭和14年(1939年)満州生まれ。ノンフィクション作家。
フランクフルト在住。テューリッヒ大学、フランクフルト大学で
トイツ文学と近代西洋政経史を学ぶ。
現在、EUプレスクラブ、ドイツ婦人ジャーナリスト連盟会員。
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祥伝社 1600円
97/7/21 第1刷
97/9/20 第4刷
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湾岸戦争、サリン事件、阪神神戸地震、ペルー事件、従軍慰安婦
問題など国際的な注目を浴びた事件や問題が幾つかありましたが
どれも、日本の国際外交や体制の情けなさを露呈してしまう事柄
でした。そんな日本に喝をいれる一冊です。

この本の著者のおばさんは、スゴイ人みたいで気安く近づこうも
んなら、ガブっとやられちゃいそうな印象です。

ドイツ フランクフルトに在住の著者は、日本とドイツ、同じ敗戦
国として戦後をスタートした国でありながら、なぜ国際的評価に
大きな差ができてしまったかを、様々な事件を通じてあぶり出して
います。「世界」の視点から 日本の常識がいかに非常識であるかを
痛烈に説いています。そして、”悲しいかな日本、だがまだ望みは
ある”ぞと、国際的オトナへ脱皮するための指南を最後にさずけて
います。
日ごろ、あまり意識しない国際情勢、国際関係などを、ドイツとい
う国をミラーにして見せてくれる興味深い本でした。

まずはじめに....
すでに過去の事件になったかのような気がする“ペルー事件”です
が、これを題材に 「世界と日本のズレを象徴する2つの視点」につ
いて書いています。
「ひとつは、武力突入のについて成功の可能性について、日本にお
いては積極的肯定派の人手も五分五分とみていたのに、トイツをは
じめとして各国は成功率は99%~100%に近いとみなしていた。
もうひとつは、平和交渉のためにゲリラと接触していたシプリアニ
神父の役割認識。同じ神の子である犯人が全員死んでしまったと涙
まで流した大司教の姿をTVでみて胸キュンとなった人も日本では
いたかもしれないが、ドイツでは皆 ”苦笑”ものであった。つまり
ゲリラ懐柔策以外のなにものでもないものを百も承知していたので
あれはお芝居だと思うのが常識というわけです。」

確かに、私自身も上の2つは、おおかたの日本人はそうだったか
もしれないと思います。マスコミもドイツでの反応のようなコメ
ントをしたところはなかったような気がします。

そこで、著者はなぜ?このように違うのかを、欧米のテロ対策の
歴史や特殊部隊の整備などを詳しく解説しながら説いています。
ドイツはGSG9、英国はSAS。それぞれゴルゴ13に出てき
そうなくらいのスゴイ精鋭部隊のようで、スパイ、アトミック、バ
イオ、ケミカル、なんでもありの特殊部隊のようです。
そういうのが当然の国と、平和ぼけの日本では、国際情勢をよむ
常識にずれがあっても当然かもしれませんね。

ことほどさように、ドイツなど欧米では....かたや 日本の
ていたらくは..といったトーンで、こてんぱんに日本の現状
をこきおろしています。
扱き下ろしの対象は、もちろん日本の外交政策、政府の対応など
ですが、そういうテイタラクを無批判の日本人全体に対しても
チクリと批判を浴びせています。”しっかりしなよ”って。

「世界があきれた日本の軽挙」について、”湾岸戦争時の対応”、
“尖閣諸島や竹島での対応”、“従軍慰安婦問題”などを事例と
してあげ、ドイツのしたたかな戦後処理対応などと対比させて
います。

TVニュース、新聞などで表面的な情報を追っていると、裏に
隠された世界の潮流や考え方が見えませんが、この本を読むと
それがわかるような気になります。
のほほんとしている間に、”世界”は、スパイもどんどんやって
国際政治のキリフダをつかんで交渉に臨んでくるし、平和維持や
紛争解決のための武力行使は、国の法律を変えてでもちゃんとやる
し...と日本と世界(ドイツ)の格差に驚くばかりです。

内閣調査室のおえらい方が、新聞の切り抜きしかやっていないお寒
い国は、なんとかせにゃならんと思ってしまいます。
信頼されるドイツ、冷笑される日本という対比の中で、日本の現状
がとてもうまく書かれた内容の本だと思います。
“歯がゆい”というタイトルに著者のキモチが現れています。

国際情勢なんて関係ないね!っていう方に
外務省にお勤めの方に
最近どうも歯がかゆいという方に
おすすめです。

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オススメ度

☆☆☆☆☆

真之助
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ご意見、ご感想等は こちらへ

Webook ML管理人 真之助
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9.29[月]:【イントラネットとOCN】...NTT
1300 円 ☆☆☆☆☆
9.30[火]:【歯がゆい国 日本】...クライン孝子
1600 円 ☆☆☆☆☆
10.1[水]:【】

10.2[木]:【】

10.3[金]:【--】創立記念日でお休み

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今週の節約小計 2900 円

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あっと言う間に9月もおしまい!。
あしたは、【考える力をつける本2】轡田隆史 の予定...

Posted by webook at 17:14

1997年09月09日

【お役人のいじめ方】...後藤雄一97.9.9...☆☆☆☆

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★ ===== 【 Webook #100 97.9.09】 ======
★ 本日は "沐浴の秋"の 火曜日.
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┌────────────────────────┐
│4月1日に始めましたwebook MLも ようやく100号目 │
│を迎えることができました。私の勝手な書評もどき │
│を読んでいただいた皆様ありがとうございます。 │
│それから心の広い図書館の方にも感謝を.... │
│だんだん個人の自由時間が束縛されてきたこのごろ │
│ですが、時間の許す限りつづけたいなと思っている │
│真之介です。今後ともよろしくお願いします。(^w^) │
└────────────────────────┘
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【お役人のいじめ方】
闘うパン屋の行政改革マニュアル

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後藤雄一
世田谷行政110番 代表。
昭和24年(1949年)東京都世田谷生まれ。
大手印刷会社勤務後、世田谷桜上水にてパン屋”ウッドペッカー”
を経営。同店のチラシ広告に世田谷区行革ニュースを掲載。これ
が反響を呼び、昭和60年ミニコミ誌「世田谷行革110番」発行。
以後、世田谷、東京都の行政を監視、責任を追及しながらも、
朝3時におきてパンを約生活はかわらず。
平成9年 都議選挙にでるも次点に。
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徳間書店 1400円
9/7/31 第1刷
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パン屋のご主人がいく行革110番のものがたりです。
行政改革、官僚批判、など多くの本がありますが、これはその
実践をしている人の書いた本であるところがポイントでしょう。
”闘うパン屋の行政改革マニュアル”というサブタイトルが示す
ように、情報公開請求の仕方などを、具体的な公文書公開請求書
などの様式も掲載しているところは、まさに行革マニュアルの体
をなしています。
お役人の”いじめ方 ”というタイトルはちょっとひかかるものが
ありますが、著者の苦い経験のつみ重ねからはそれくらい言わせろ
というところでしょう。
世田谷区、東京都の役人腐敗の実態(カラ出張、カラ弁当、カラ
会議など)を情報公開請求を武器にして ”暴いて”きた経緯が
詳細に書かれています。新聞などのマスコミも利用して、格闘して
きた一パン屋さん奮戦記とでもいいましょうか。

たとえば、
*清算なしでOKの都庁タクシー券(総額24億円?)
*自分たちの遊行を自分たちで改善要望する都監査事務局
*公金の株購入であけた4億円のアナも天皇崩御の恩赦条例で
無罪放免
など、あきれたものがイッパイで、それらをシツコク追求してい
ます。

平成7年(?)には青島知事は、それまで全面非公開だった食料費
(会議費)の一部公開をする基準を発表し、その後いろんなことが
発覚して 職員の不正支出8億円あまりが都へ返還される話に発展し
たことはまだ記憶にのこっていますよね。

このパン屋さんは、裁判も起こしたりして、徹底的にやっており、
勝訴した分だけでなく、”世田谷行革110番は裁判もやる”という
印象が無言の圧力となって行政の不正をただしてきた効果は相当
あるようです。
14年に渡る奮戦には結構失敗や挫折もあったみたいですが、この
パン屋さんの活動は、行政組織の中にいて不正をしているという
感覚が鈍ってしまう不良役人をただすことの他に、税金は払う
がなにも言わないサイレントマジョリティー(市民)に対し
”やればできるんだよ。”というメッセージになっている点が
素晴らしいと思いました。
武器は、情報公開という公器と、自分の足で裏をとるという熱情
ですね。
私たちも情報公開が各自治体ですすんでいるとうことはニュースなど
で知ってはいても、実際に公開請求したことはないですよね。
”悪い奴等をいじめよう”なんて思わなくても、”そういえばあれは
どうなってるんだろう?”という単純な動機で試してみるのもいい
かもしれません。

「ここ数年のお役所の腐敗ぶりに文句をいうのはとても簡単なこと
だ。誰にでもいえる。では文句を言う私たちには何の問題なかった
のか?...」というパン屋さんの言葉にたじろぐ私です。

”闘うパン屋”というのが、悪い奴等をやっつけるアンパンマンを
彷彿させます。世田谷にお住まいの方、一度ウッドペッカーのパンを
食べてみてください。行革の味がするかも知れません?

ご自分のすんでいる町の行政腐敗が気になるかた
地方自治に関心のあるかた
税金をきちんとお払いの方
あれがバレるとまずいなという節がおありの方
おすすめです。
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オススメ度

☆☆☆☆

真之助
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9.08[月]:【アイデンティティー】...リービ英雄
1700 円 ☆☆
9.09[火]:【お役人のいじめ方】.....後藤雄一
1700 円 ☆☆☆☆
9.10[水]:【】

9.11[木]:【】

9.12[金]:【】

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今週の節約小計 3400 円

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おまけ:
明日9/10、Webマガジン「インターネットプロムナード」
(NTT提供)の”WEB NEWS”でwebookが紹介される予定。
ボツにならなければ....ですが.
URL: www.gsquare.or.jp/promenade/
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Posted by webook at 17:07

1997年09月01日

【新聞広告で現代を読む】...日経新聞社広告局97.9.1...☆☆

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★ ===== 【 Webook #094 97.9.01】 ======
★ 本日は "夏バテには梨がいい"の 月曜日.
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もう 9月になっちゃいましたね! ///
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【新聞広告で現代を読む】

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日経新聞広告局編
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日本経済新聞社 1600円
97/9/16 第1刷
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日経新聞に掲載された広告で、話題を呼んだものや社会の動きを
反映したものなどを、テーマごとに取り上げて、”解説”!?した
本です。
広告は、読者が見て、ふうんナルホド と思えばそれでいいので
あり、”解説”というのもなんだか変ですが、そこは 天下の日経
新聞、しっかり解説なんかしてくれちゃってます。

結構、この広告 いいじゃん なんて思うものがありますが、そう
いういのを集めて本にするというのも面白い試みだと思います。
お勤めの会社の広告がとりあげられていれば 楽しいですね。
(残念ながら 私んちは ありませんでしたが...)

「新聞広告には、速報性、ニュース性は新聞が勝っている。報道は
TVやラジオにはかなわないが、こと広告は新聞が勝っている。
たとえば 今日作成した広告原稿を明日の紙面にのせられるが、T
VなどのCMではそうはいかない。新聞での広告は、機動性にも
通じるものがあり....」 「また 教育性や知識性にも優れている
のが最近の新聞広告で...」とまあ ちょっと我田引水的ではあり
ますが、過去の面白かった広告を冷静に見直してみるのも楽しいと
思います。

印象的だった広告では、

外国企業における洗練と大胆- というテーマの項で紹介されている
CITY BANK
お客さまにとって、シティバンクがいつでもどこでもどのように
でも 、お客様のお金をマネージできる唯一最高の場所である
というミッションを 伝えるために 商品、サービスを具体的に
比較紹介したもので、
”ATMの24時間サービス”、”外貨と円の自由な組み合わせ”
などをうまい表現で広告してます。

企業の意志と哲学を読む--という項では
”素顔でおめにかかれないのが残念です”のコピーがよかった
日本碍子

カラーとビジアルの項では
ボンネットに Merry X’mas と指で書いた ボルボの赤い文字
の印象的な広告

日経広告賞を受賞した ”ガラスが動いた”シリーズの旭硝子。

などです。

その外、媒体広告費の推移(96年度 総広告費は5.7兆円、
そのうち新聞は1.2兆円:20%など)、マスメディア広告の
特性(信頼性、説得性、詳報性、娯楽性、...などめちゃたくさ
んの特性があった)、広告の種類(新聞は1ページ15段に別れて
いて、1段はタテ3.5cm、よこ38.5cmくらいで、見開きの
全30段広告は 二連版 というなど)のまめ知識も ちょっと
参考になります。

宣伝などに関連のあるかたにおすすめ.

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オススメ度
☆☆

真之助
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9.01[月]:【新聞広告で現代を読む】...日経新聞社広告局
1600 円 ☆☆
9.02[火]:【】

9.03 水]: 【】

9.04[木]:【】

9.05[金]:【】

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今週の節約小計 1600 円

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今週は、”生命の暗号”など予定しています。...

Posted by webook at 17:04

1997年08月18日

【あきらめるな!ニッポン】...堀田 力97.8.18...☆☆☆☆☆

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★ ===== 【 Webook #083 97.8.18】 ======
★ 本日は "オヒサシブ~リ"の 月曜日.
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【あきらめるな!ニッポン】

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堀田 力 (ホッタ ツトム)
弁護士、さわやか福祉財団理事長
1934年京都生まれ、京大法学部卒、61年検事任官、75年以降の
東京地検特捜部検事時代はロッキード事件を担当.最高検検事
法務大臣官房長を経て91年退官.
主な著書に【否認】、【おごるな上司!】など
94.1.24 95.1.18
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実業之日本社 1000円
97.7.10 初版
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この国の行く末を本当に心配し、どうすればいいかの提言を活発に
行っているのは、大前研一と この人、堀田力でしょうか...

この本は、閉塞状態の日本において 政治、民主主義、公共機関の
ありかたなどについての問題と提言をまとめた本です.

国を治める司法府と行政府の中枢にいて、なおかつ悪いことをした
やつをやっつる役目を担った人だけに、行政/司法の改めるべき
ツボを押さえてるって感じです.

「今の時代は、規制緩和だ、官僚体制の腐敗だと 旧システムが目の
かたきにされているが、戦後の復興期には必要なシステムであった.
しかし、いまでは不要な機関、規制が多すぎる.そこで こうすれ
ば、いいのではないか...」 という点を非常にわかりやすく
書いています.とても読みやすく、やさいい文章で書いています.

「これまでの保護政策のかやの外におかれ、税金だけはしっかり取
られてきた一般市民層は、ずるずると沈没する”日本護送船団”
に巻き込まれないように、いまこそ立ち上がって、政官財を覆って
いる.しがらみをとりはらわねばならない。もはや無党派層を
きめこんできる余裕はない。」という思いでかかれた市民の視点か
らの政官財・日本システム改造の本です。

行政サービスの民営化など行政改革の具体的提言、
官僚を本当の公僕にするための方策
情報公開による政治の浄化
国民投票による重大政治課題の決着
国民がひろく薄く負担する政治献金
利権をむさぼる談合の一掃
規制撤廃をダイナミック名手法で

など いろんな人が日本という国のシステム改革をとなえる中、
平易で具体的な提言がかかれています。

おもしろかったのは、行政サービス民営化のなかで、刑務所も
民営化しようという話。

「フランスではすでに民間経営の刑務所があるそうです。
日本では、受刑者に技術を習得させる設備があるにはあり
ますが、旧式で効率が悪い。一昔前の技術を身につけて出所しても
社会でうけいれられず、また再犯にはしる悪循環もある。
そこで民営化させれば、刑務所内の労働の効率化が運営会社の
儲けにつながるので、どんどん最新設備をととのえるようになり
受刑者たちも娑婆に出てすぐ役立つ技術がみにつく。
刑務所ごとに違う民間会社に委託すれば競争が生まれ、受刑者を
どれだけ更正できるかの競争をさせることもできる.....」
権力行政の分野まで民活導入を考えるあたり、もと検事らしい
発想ですね.

もひとつ、官僚と政治家の関係をこんな表現で言い表しています。
「官僚は、政治家にたいして政策という”上半身”と、選挙という
”下半身”の両面を押さえ込んでいます.とくに各官庁に関係する
業界を通じて選挙に協力するアメをもっていることは政治家に対し
相当の恐怖心を植え付けている.」
ではどうするか...
政治家がもっと議員立法できるくらい勉強する。
また、できるような秘書制度をもっと改善する。
官僚の牙城をきるくずすために局長ポストに民間人を登用する。
中央官僚(キャリアー組)を出向させる時は地方自治体へ出向
させ、なおかつ長ではなく、No2とか3につける。
外人の官僚採用。(通産官僚をすべて外人にしてもおかしくは
ない)。
など、堀田流の平易な文章で提言が書かれています。

いたるところに、もと検事のするどい観察と、しらけた日本をなん
とかしたいという情熱が伺われる提言があり、よんでいてキモチ
のよくなる本です。

私は無党派層だというかた
いや、おれはこの国の行く末を案じているんだ!という方
桃太郎侍や キャプテントンボーグの好きな方
おすすめです.


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オススメ度
☆☆☆☆☆

真之助
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8.18[月]:【あきらめるな!ニッポン】...堀田 力
1000 円 ☆☆☆☆☆
8.19[火]:【】...

8.20[水]:【】

8.21[木]:【】

8.22[金]:【】

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今週の節約小計 1000 円

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Weboo ! ---> ● ● ● ● ● K

....
..... 皆様 お元気ですか?
..... 8/5以来ごぶさたしてました。
..... 夏休みと、異動のどたばたを経て
...... かえってきました.
...... 今後とも よろしく お願いします.
......
....... <真之介>


Posted by webook at 16:59

1997年06月25日

【日本版ビッグバンが見る見るわかる】...伊藤友八郎97.6.25...☆☆☆

【日本版ビッグバンが見る見るわかる】 
--------------------------------------------------------------------------------
伊藤友八郎
昭和9年 名古屋生まれ 東大社会学科卒
中日新聞、昭文社、講談社を経て真友社社長
--------------------------------------------------------------------------------
サンマーク出版 1600円
1997.6.5 初版
--------------------------------------------------------------------------------
サンマーク出版の"見る見るわかる"シリーズの一つで
まあ、時の本でしょうか.金融ビッグバンを図解をふんだんに
つかって解説した本です. ふんだんに使っただけあって、見る
見る解ったような気にはなれますが、金融ビッグバンの項目の
中に理解しにくいものもあり "うんホントにわかった!"って
いう印象はないかもしれません.

これまでに紹介した、【どうなる金融ビッグバン】(日経新聞社)
--97.6.13、【図解 日本版ビッグバン】(今井きよし)-97.6.13
と比べれば 簡潔でよみやすい本です.

80の項目に分かれていて、例えば
10.決済機能を持つ「証券総合口座」を解禁
16.若者の自動車保険料は年に100万円?
37.外貨預金や外債投資に人気集中
53.ビッグバンで青い目の頭取誕生か?
63.「金融監督庁」の新設を決定
80.ビッグバンで日本経済は完全に復活する.
などのアイテムがあります.

まあビッグバンについて網羅的に書いてありますが、大前研一
のような鋭く切り込んだ考察や解説はないので、いまひとつ
興奮はなかったなあ...という感じ.

金融業界の新入社員の人がちょっとかいつまんでみるとか、
流行のビッグバンとやらのサワリでも見てみるか..といった
むきにはいいかも..

見る見るわかるかもしれない方
見る見るわからないことがわかる方
にオススメ
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆

真之助

Posted by webook at 16:38

1997年06月13日

【図解 日本版 ビッグバン】...今井きよし 97.6.13...☆☆☆☆

【図解 日本版 ビッグバン】
--------------------------------------------------------------------------------
今井きよし
1935年 東京生まれ
慶応経済卒 山一証券入社
現在、 日債銀投資顧問(株)の特別理事
& 慶応商学部講師
--------------------------------------------------------------------------------
東洋経済新聞社1400円
97.5.15 第1刷
97.5.30 第4刷
--------------------------------------------------------------------------------
「これまでのビッグバンの開設書は金融の専門家
のために書かれた物が多い.餓鬼瀬う、一般ビジネスマン、
OL、主婦などのために読みやすく、市民のセンスでわかる本
に挑戦した」というのが"はじめに"の一節.

前回紹介した"どうなる金融ビッグバン-日経新聞社 (97.6.9)
よりは、かなりわかりやすい内容になっています.
なんだか 高校の社会の教科書をよんでいるような錯覚を
おこしそうな書きぶりです.
(教科書には、事実がかいてありますが、全ての事実が
かいてあった訳ではありません.....)

で ビッグバンで世の中どうかわるんじゃあ? という庶民の疑問に
応えている所は、"ビッグバンで流行る金融新サービス"の欄です.
一覧表(図解というタイトルのとうりかなり図表やチャートがある)
があって、それには ビッグバンの後には---
__________________________________________________________
* 海外銀行への預金口座開設
従来 許可制であった海外金融機関での預金口座開設が解禁
される.円でもドルでも可能.ただし、米国では利子がついた
時点で利子所得税が生じるので申告が必要.
* 証券総合口座
証券会社の口座でMMFや投信、株式売買のほか、これまで銀行に
限られていた給与振り込みや自動振替も出来る
* 誰でも両替商
コンビニや旅行代理店、あるいは個人でも"両替商"ができる.
* ドルショップ
日本にある店でも ドルで支払いができる.マルクや シンガポ-ル
ドルでもok
*ディスカウントブローカー
株式手数料が1/2とか1/3とかの格安手数料で売買仲介する
証券会社.米国ではメーデ-(米国の規制緩和)以降 急成長.
_____________________________________________________________
などという具体的な内容があって分かりやすいです.

又、本 の内容としては、英国サッチャー首相の 本家ビッグバン
の概説、今後の金融業界の動向予測、金融行政の転換などが
比較的やさしめの言葉で書かれてあります.
(でも 結構難しい)

そして最後に 個人の資産運用の指針みたいなのがあります.
いくつか挙げているpointの中で一番大事なのは、
「よ~く勉強しなさい」
ということのようです. これ 例のマット セト (ガキのくせに
投資で凄く稼いでいる米の人、著作紹介済) も言っていますが
「人は、衣服やハンバーガーを選ぶのには結構な時間をかけるのに
何十万(百万)円もの投資には 以外と頭と時間を使わない.
それじゃダ~メ」
ということで、規制緩和でいろんなものが自由化されたら
自己の資産を守る(増やす)には、しっかりと勉強(あらゆる社会の
事象に感心をもち、金融の趨勢に注意を払う.また自分が知らない
金融知識は 本でも人に聞いてでもとにかく獲得する) することが
大事やで... と言う点です.

お金に困っているかた
お金の使い道に困っている方
お金に無頓着な方
おすすめです.
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆☆

真之助

Posted by webook at 16:33

1997年06月09日

【どうなる金融ビッグバン】...日本経済新聞社97.6.9...☆☆☆☆

【どうなる金融ビッグバン】
--------------------------------------------------------------------------------
日本経済新聞社 編
--------------------------------------------------------------------------------
日本経済新聞社 1500円
97.3.14 第1刷
97.4.25 第5刷
--------------------------------------------------------------------------------
「日本の金融資本市場の激変が2001年に起ころうとして
いる.」最近 金融ビッグバンとして イギリスの例を
もじってさかんにマスコミで賑わっています.
この本は、日本版 ビッグバンについて、すごく
真面目に書いた本です.
日経新聞の特集記事的な内容で やや堅めの内容になって
います.

金融ビッグバンは、橋本首相が96.11 に日本版ビッグバン
を三塚蔵相に指示したのがきっかけとか
「三塚君、" open" "free " "..." に」とかカッコいい
ことを言ったのかも知れません.
「ビッグバンの前段階として 98.4 から 外国為替法が変わり
内外の資本取引が自由になります. つまり、預金者や
投資家は 国内の銀行をとおさず直接海外の業者と取引が
できるようになる. 郵貯に塩漬けの120兆円もの資金は
おいしい所(0.3% 金利 --> 数% 金利) を求めて流出する
可能性がある.」
又 金融業界の業態の垣根をなくすというのも ビッグバンの
一つの項目で "誰でもなんでもできる"ようになるとか.
私たちは、現在 預金はxx銀行、株はnn証券、保険はdd保険
みたいに別々に契約していますが、将来は ○○で一括なんて
のもあるんでしょうか.

金融制度の規制緩和は、適格年金、外為、株、証券投資、保険
の分野でなされるようで、それらの事が 結構専門的な内容
まで紹介されています.

「金融不祥事の対処がはっきりしないのに、大蔵省は
一般受けのするおいしいところはちゃかり尻馬にのっている」
という批判もちゃんと書いている所は、日経のいいところで
しょうね.

とばし読みでは なかなか苦しい内容でした.
わずか1か月に5刷のされており、この業界の人にとっては
必須の内容みたいですね. 一般の人向けにはもっと簡便な本が
いいなあという印象です. 図解ビッグバン なんて本もでているので
それを今度は読んでみます.

ps: 日経 6.3 "大蔵省は99年度に銀行証券保険の
相互参入完全自由化"なんて記事がのりました.

金融業界に転進を計画されてる方
お金の使い道に困っている方
日経新聞の金融欄をよくお読みの方
おすすめです.
--------------------------------------------------------------------------------
おすすめ度
☆☆☆☆

真ノスケ

Posted by webook at 16:32

1997年05月29日

【クル-グマンの良い経済学 悪い経済学】...ポ-ル クル-グマン97.5.29...☆☆

【クル-グマンの良い経済学 悪い経済学】
POP INTERNATIONALISM
--------------------------------------------------------------------------------
ポ-ル クル-グマン
1953 年 NYC 生まれ
MIT で博士号 現在 MIT教授
40才以下のの最も優れた経済学者に贈られる
"ジョン ベ-ツ クラ-ク 賞受賞
--------------------------------------------------------------------------------
山岡洋一(翻訳)
--------------------------------------------------------------------------------
日本経済新聞社 1700円
97.3.14 初版
--------------------------------------------------------------------------------
「国際競争力」を中心にした経済の捕らえ方を
"俗流国際経済論"だとけなしている本です.

米国の国際経済のポリシーをつくるようなブレーンは
米政府の要人として経済界におおきな発言力をもっている.
それらの人達の ほとんどが "国際競争力" と言うkeyword
で 経済を考えている.でも、それちょっと ちゃうやんか...
という内容です(と思います).

*レスターサロ-の"大接戦"
*クライド プレストウイッツの"日米逆転"
*ロバ-ト ライシュ の" the work of nations"
などを上げ、これらの著者は 大きな影響力をもつ著名人
であるが、どれも世界経済を厳しい戦いの場として
とらえており、経済の正当な貿易理論を無視していて
基本がなってない... と 厳しい批判をよせています.

なんのこっちゃよくわかりませんが、この人は 相当な
批判精神の持主であることは間違いなく、米のエコノミスト
達に果敢に挑戦を挑んでいるようです.

私には 内容が ちょっとかったるくて(難しくてがホント)、
結局何をいいたいのかよくわかりませんでした.
私の 読書の割り符で一致するものがなかった ....ていうこと
ですね.

経済を特に 国際経済をお勉強したいかたに
おすすめ(かな?)
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おすすめ度
☆☆

真之助

Posted by webook at 16:26

1997年05月20日

【国家の限界が見えてきた】...大前研一 + 一新塾97.5.20...☆☆☆☆

【国家の限界が見えてきた】
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大前研一 + 一新塾
ダイヤモンド社 1600円
97.4.3 初版
--------------------------------------------------------------------------------
大前研一の政策学校 "一新塾" 第3期の中で講義された内容を
元に編纂された本です.
テーマは "ボーダレスワールド/インターネット時代の生き方"
です.
「もはや 国家というシステムは、富の創造者というプラスの役割
を放棄して、マイナスの富の分配者になってしまった.
富は国家でなく 国境を越えたネットワークがもたらす.
情報の偏在が理不尽な主権国家存続に力を貸している.
--- だらか --国家の限界が見えてきた...」
というのが この本のおおまかな筋です.

内容は、大前研一ほか、村井純、高野猛、会津泉など 講師人の
講演内容が集録されていますが、光っているのは 大前研一
と会津泉くらいです.

大前研一の章では、
"5つのC がボーダレス化した" というタイトルで
country、currency、communication、company、citizen
にスポットをあてて、それらのボダーレスの現状と方向を
うまくまとめています. 因みに面白かったのは...

「currency 貨幣 では、 日米の貿易額は年間2000億ドルだが
NYC/LON/TYOの為替取引の額は たった一日で 6000億ドル
にものぼる.これくらい金融ファンダメンタルズが大きいときに
日本では 金利0.3%の郵貯に120兆円の預金が眠っている.
米国の金融商品で6.7%くらいなのが結構あるのに...」

「company 会社では、 材料調達加工がどんどんグロ-バル化
している.伊東園の緑茶も実は 中国の折江省で栽培している
お茶を原料としている割合が多い.静岡のお茶も 実は50%
以上が鹿児島産である. "の" と言うのがkey で、決して
静岡産 とは言っていない.静岡"の" と言っている.
北海道おアスパラは ほとんんどオ-ストラリアの クイ-ンウランド産、
淡路の線香も中国産、浜松の蒲焼きもマレーシア産 (浜名湖
の蒲焼き とは言っていないところがミソ)...
Sports shoos のnike もコアスキルである WS でのデザイン
はがっちり抑えて、生産は世界で一番安い所で、契約生産して
いる.
日本人の給与は 福利厚生もいれて平均 40万円/月、一方
ベトナムでは 福利厚生に昼飯も入れて 4000円/月.じつに
100倍の差.しかも 通勤費は 自転車だからなし.
こんな時代に もう国境はない....」

会津泉のpart は、internet の歴史と現状、それに今後のnetwork
社会の有り様を書いています.業界のパイオニアらしい見識が
あって興味深いです.
「インターネットの歴史は早く、ドッグイヤ-(犬は 人の7倍の
スピードで年をとる) と言われている....ARPAネット
と言う軍事研究所を結んだnetoworkから、CSnet に更に NSFnet
にと繋がり全米の1万くらいがnetwork で繋がっていった..
その後のinternet アドレス管理(network番号管理) をInterNIC が
行う話、現在は 世界を北米、 欧州/アフリカ、アジアの3つに分けて
管理していること...などなど」

上記の2 part のみおすすめ.
インターネットと社会情勢を知りたい方にオススメ.
一新塾(第4期)の応募要項もありますよ...
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おすすめ度
☆☆☆☆

真之助

Posted by webook at 16:02

1997年04月16日

【官僚病の起源】...岸田 秀97.4.16...☆☆☆☆

【官僚病の起源】
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岸田 秀
昭和8年 香川生まれ
早稲田文学部卒 精神分析者
和光大学人間関係学部教授
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新書館 1300円
97.2.5 初版
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中島某とかいう大蔵官僚の不正や、薬害エイズ問題で
血友病患者にエイズ罹患の危険を犯してでも厚生省の
メンツと天下り先の製薬会社の利益を守ろうとした
厚生官僚の体質などを 、太平洋戦争当時の 軍部官僚と
対比させながら、根っこは同じであると分析しています.
この著者、精神分析者という肩書にあるように
官僚体制の原因を精神分析的に解析しています.
官僚の不毛は、その人柄によるというより、組織が
自閉的共同体化してしまうところにあると言っています.
官僚組織でも 企業組織でも 共同体化してしまうと
内的には安定しても、結局は "役に立たない" あるいは
"かえって害を及ぼす" ものになってしまうようです.

共同体化の話は、堺屋太一の"組織の盛衰" でも
同様な話がでてきます. 又、共同体の中での官僚の
生態は 宮本政於の本に面白く書かれていますネ.

日本人は総じて 有能で清潔な支配者に 支配されていたい
という願望があり、そういうものが 戦前の 軍部官僚や
今の各省官僚を生んだのだといいます.
このあたりの 国民性質の起源を 日本国家の起源(神話の
世界)まで遡り 分析していて、ちょっと変わった視点が
斬新です.

日本国民は、戦前、天皇のためにに命を捧げる有能で
清潔な軍人という幻想を抱き大失敗をした.その後
やはり 有能で清潔な支配者に支配されたいという願望
を捨て切れず、或る事件をきっかけに又 官僚幻想を
許してしまった. その事件とは、戦後配給以外の米を
食べる事を拒否して餓死した裁判官のことだそうです.

上記の官僚の話のほか、日本の歴史を精神分析する
といった、ちょっと変わった内容が書かれています.

いずれも ”大航海”という雑誌(96)に投稿された
記事をまとめたものです.

この著者は、渡部昇一のように 結構はっきりと
物をいうひとで、やや独断的な視点のような気も
しますが、小気味のよい書きぶりの人です.

官僚/組織/歴史に興味のあるかたオススメ
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おすすめ度
☆☆☆☆

真之助

Posted by webook at 15:22

1997年04月07日

【お役所の精神分析】...宮本政於97.4.7...☆☆☆☆☆

【お役所の精神分析】
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宮本政於
1948年 東京生まれ
日大医学部卒 エール大、コーネル大等を経て
NYC 医科大学で助教授.帰国後 厚生省に入省
95.2 神戸検疫課長時に"懲戒免職"
ベストセラーとなった お役所の掟、お役所の
御法度、在日日本人 に続く著作.
--------------------------------------------------------------------------------
講談社 1600円
97.3.10 初版
--------------------------------------------------------------------------------
もうなんだか熱がひいてしまったような感じのする
薬害エイズ事件 の話を 厚生省の内部にいた著者が
知り得た情報を元にかなり詳しく書いていいます.
この本は、エイズ問題をはじめ、いわゆる官僚体制
を批判しています.そして、その結果として
自分の懲戒免職というとばっちりを食う事になります.
そのへんの詳しい記述もあって、なかなか面白い
内容になっています. 厚生省で この著者に関係した
人は相当の 苦虫を噛み潰しているでしょうが....

著者の官僚体制批判は 日本語だけでなく 英語/フランス語
ドイツ語、そして イタリア語にも翻訳されているようです.
お役所だけでなく 、日本株式会社はおしなべてにたような
体制と文化になっていると指摘しています.
日本的ムラ社会は、”何もしない人間" が"労働する人間" を
管理しており、そうした人々の生活様式は " ヒマなし生活"
であると表現しています.

この著者は、厚生省という一つの官僚体制と真っ向から
戦った人で、 結果として 懲戒免職という "負け"
をおいましたが、代わりに"自由" と、内外からの賞賛
という"勝ち" を得たようです.

読んでいると、「全くそうなんだよなあ、お役所って...」
なんて思いつつ、よおく考えてみると、なんだか自分の
生活のかなりの部分も そういう文化に侵され、馴らされ
そして、子供にも伝搬させているような、そんな
気もしたりして....

面白おかしく読めます.

宮本政於の本をお読みになってないかたは
この本か、【お役所の掟】 がオススメ
イアン アーシーの"おえらがた 政財官の国語塾" と
合わせて読むと結構楽しめます.
--------------------------------------------------------------------------------
お薦め度
☆☆☆☆☆

真之助 メ

Posted by webook at 15:18

1997年04月01日

【立花隆の同時代ノート】...立花隆97.4.1...☆☆☆☆☆☆

【立花隆の同時代ノート】
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立花隆 1940長崎生まれ 東大仏文/哲学評論家、東大先端技術センタ-客員教授
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講談社 1700円 97.3.20初版
--------------------------------------------------------------------------------
週刊現代のコラム欄での発信記事、internet homepage での発信記事を集めた本です. 最近(93-97) の世間の事象ーオウム、専従、政治混乱、薬害エイズ朝鮮問題 - まあ いろいろありすぎましたが - に対する 立花流のするどい評論が2page 程度の短い文章でたくさんあります. 最近のこの先生の特徴は、なんと言っても internet を heavy に活用していることです. 政府官庁の情報公開も internet でせよと 強く主張しています. 96年から 自分のhomepage ~の情報発信もさかんにしています. URL: www.iijnet.or.jp/kodansha/wgendai/ 新聞やnews での記事がいかに表層的な物で、ほんとのところを言っていないかを実感させてくれます. 何か 事件があったら この人の page を開くといいかも知れません. "評論家" とはかくあるべし と思います. 政治批判もするどく、ことに小沢一郎 は、金券癒着体制の 落とし子として、とことんコケにしています. これも news 報道では伝えられていない真相/深層からの批判で読み応えがあります. 頑張って欲しい人のひとりですね. 自分がすんでいる世界を知ってキモ試しをいしたい方におすすめ
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おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆ 真之助

Posted by webook at 15:14

1997年03月31日

【役人につけるクスリ】...住田正二97.3.31...☆☆☆☆☆☆

【役人につけるクスリ】

住田正二
1922(大正11年) 神戸生まれ
'46 東大法卒
運輸事務次官、JR 東日本社長等
を経て 現在 JR 東日本最高顧問

朝日新聞社 1200円
97.3.5 初版
97.3.31 4刷

奇しくも 明日 97.4.1 でJR が分割民営化されて丁度10年です.
JR 東日本は 99% の社員が 黒字と言うものを体験したことが
ない大企業として発足しました.
その、民営化にいたる 随分まえから草案にたづさわり、実施の責任
者として社長となった人がこの本の著者です.
もともとが 運輸官僚のこのひと、自らも認めるように 民間へ入って
初めてわかった事がたくさんあると言っています.
官僚のトップと民間のトップを経験した このひとの言葉は 結構辛辣
で鋭い処をついています.

前半は " 私のビジネス戦記" と言うことで、運輸官僚として 海運
空運
陸運の再建に絡んだエピソード(結構自慢話もあり)
が書かれています.
この人、若狭会長の説得で 一時 ANA の非常勤顧問(未来の社長含み)

いたことがあります. もしほんとに実現していたら、現在のANA
はもっと
強大な企業になっていたことでしょう.

海運不況でがたがたの海運業の立て直し、事故続きだったころの空運

引き締め、そして陸運の国鉄民営化と 最近の歴史の流の中で官 の
top
の立場で歩き、その後は 、民営化後のJR 東日本の
再建の立役者になった人です.

後半の "役人の気質" "役人に付けるクスリ" "規制緩和"の話は
、とても元役人
とは思えない 辛口な味で なかなかイケマス.

著者の民間人となってから学んだという経営哲学..
『悪い事は良いことだ』
....ううん なんだかウチもみならわないといけないかなあ..

こんな 役人なら "天下り"してもいいですね....

オイシイ天下りを狙っている官僚の方に....おすすめのクスリ


お進めど
☆☆☆☆☆☆


------ 本日のコヨミ ---------------
東京 日の出 5:30 日の入り 18:02
日中時間 12:32

Posted by webook at 15:12

1997年03月11日

【天才少年投資家 マットセット108の法則】...マットセット97.3.11a...☆☆☆☆

【天才少年投資家 マットセット108の法則】

 
マットセット Matt Setto 司徒炎恩
1977年 現 マサチュ-セッツハブソン大学在学 19才

ラジオ短波
1300円96.12.10初版

このガキ(いやいやこの先生) は、9才の時
ブラックマンデーを契機に株に興味を
もち15才で23000ドルを元手に
マットセットファンドを開設、以後 30%以上の
リターンを毎年確保して、かのwall street ジャ-ナル
から取材を受けて脚光を浴びている少年なのであります.
少し少年ポイ語りくちで、株の話、経済のファンダメンタル
の話をするんですねえ. (テエええ〜い)
ホント、勉強になります.
これを訳しているのが、傑作、日本興業銀行の投資調査室長
と堀之内 朗とFisco 社長の三木 茂.
いやはや...
0.xx% の利子に憤慨してハイリスクハイリターンで株でもやろうかと
お考えのアナタ、まずこの本をよんでからにしましょう.
" ピザを買うのにすごい時間をかけるくせに株となると
あんまり考えずに買っちゃうんだから..."
とこのセンセのご指摘.
株を買うのは 会社を買うことだそうです.

かりに、国を代表するような会社があったとしましょう
そして、それが、権益などで守られていたとしましょう
そして、赤字が続いて配当が3年以上もできないでも
ブランド名で細々と体をなしていたとしましょう、
(これあくまで仮のはなしですが)
そして、社員もまあなんとかなるんじゃないのと
おもっていたとしましょう、
もし、そんな会社があったら(そう、あったらの話ですが)
その株は絶対買ってはいけない...
と きっと この少年はいうでしょうね.

ううん...

お進めど
☆☆☆☆☆

Posted by webook at 15:06

1997年02月03日

【ケインズ】...吉川 洋97.2.3...☆☆☆☆☆

【ケインズ】

吉川 洋
1951年杜京生まれ 東大経済卒
イエール大経済学博士 現在東大教授

ちくま書房 680円
95.6.20 初版

ケインズ経済は死んだ とか最近耳にしますが
ケインズ ってどこ/だあれ? ケアンズならいったこと
あるんやけど ...
と言う私に とてもいい教科書となりました.

20世紀最大の経済学者ケインズは 非常に多面的な活動
をした天才だったらしく 、第一次世界大戦など激動の
世界情勢と経済の動きにリアルタイムで対峙した
スゴイ人だったみたいです.
主著に"一般理論" という 雇用と利子と貨幣の一般理論が
相当の長い間に渡り 世界の経済学者の遺産になっていたようです.

ケインズはイギリスで1883年に生まれ 父は ケンブリッジの
学者でした. 数学が得意で 一時は数学者になろうとしたようです.
と言うわけで 一般論にも 数式 (といっても 偏微分方程式は
でてこないので安心? 加減乗除が基本) がでてきます.

アダムスミスの富国論 (あちゃあ 入試いらいですねえ) に
始まり リカードによって完成された(らしいんですが)
古典的経済論があり、その後 新古典派経済論となり
さらに ケインズの登場となったようです.

ケインズ経済学は マクロ経済といわれ 需要と供給
貯蓄と投資、など 世の中の動きを 分析して数式に
置き換えて論じていたようです.
これ結構面白い...
私たちの入試のころは 数学の苦手なやつが 経済とか
文学部とかにいってたような気もしますが、あれは
事、 経済にかんしては 大きな間違いだったような
気がします.

この本は 基本的に ケインズの生涯と その理論を
わかりやすく紹介するというのが目的ですが
著者の吉川氏は 現在社会の経済動向 (日米貿易とう)
や 航空会社の機材調達等の話も交えており
なかなかの読物になっています.

ケアンズへいってケインズの勉強をしたい方
この本がおすすめです.

680円にしとくのはもったいない...?

お進めど
☆☆☆☆☆

Posted by webook at 14:37

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